2020年9月16日 06:00
医師が教える「教育期間も関係…認知症リスク高める9要因」
さらに私は『1年以内にゴルフのスコアで100を切る』といったように具体的な目標を設定しています。また、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で休んだ時期もありましたが、料理教室に通い始め、ティラミスやローストビーフが作れるようになったんですよ」(遠藤先生・以下同)
認知症のスペシャリストである遠藤先生自身が、趣味などを満喫することを通じて、同時に認知症予防の効果が期待できる習慣を取り入れているという。
認知症の中でも約7割と最も多くの患者数を占める「アルツハイマー型認知症」は、脳内アミロイドβと呼ばれるタンパク質がたまり、神経細胞の破壊につながることで起こる。タンパク質の蓄積が始まってから認知症を発症するまで、20〜30年かかるともいわれている。
「ただ、アミロイドβが蓄積したとしても、必ず認知症を発症するわけではありません。80代で発症すると仮定した場合、50〜60代のうちからアミロイドβの蓄積を抑えるための生活環境を心がけることで、認知症が発症する前に天寿をまっとうすることが可能になります。近年では、アルツハイマー型認知症のリスクを高める要因のうち、『自分次第で改善できる9つのリスク』がわかってきました。