2020年9月16日 06:00
医師が実践!認知症防ぐ運動習慣「足踏みしながら計算する」
私は定年後に仕事のペースを見直して、日曜日から火曜日は休み、水曜日から土曜日まではいくつかの病院で診察をしています。仕事を減らすことでできた時間を活用して、これまでできなかったゴルフなど趣味の時間に充てています。さらに私は『1年以内にゴルフのスコアで100を切る』といったように具体的な目標を設定しています。また、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で休んだ時期もありましたが、料理教室に通い始め、ティラミスやローストビーフが作れるようになったんですよ」(遠藤先生・以下同)
認知症のスペシャリストである遠藤先生自身が、趣味などを満喫することを通じて、同時に認知症予防の効果が期待できる習慣を取り入れているという。そこで今回、遠藤先生自身が認知症予防のために実践している効果的な運動方法を詳しく解説してもらった。
認知症予防につながる効果が論文で明確に報告されているのは、ウオーキング、ジョギング、エアロビクスなどの有酸素運動だ。
「海外の論文で認知症を発症していない高齢者4615人を5年間追跡調査したところ、歩行よりも強い有酸素運動を週3回行っていた人たちは、行っていない人たちに比べてMCI、アルツハイマー型認知症、すべての認知症を発症するリスクがいずれも低いことがわかりました」