2020年9月21日 06:00
40代から急増する夜間頻尿 第二の膀胱ふくらはぎが原因かも
「寝る前には必ずトイレに行ってから寝るようにしているのに、40代半ばごろから必ず夜中にトイレに起きるように……。いったん起きてしまうと、目がさえてしまい朝までぼんやりすることも。日中に猛烈な眠気に襲われ、仕事中に居眠りしてしまったこともあり、本当に困っています」
そう語るのは都内に住むA子さん(50)。最近では最低でも一晩に1回、多いときでは3、4回行くことがあるという。
40代に入ると、おしっこが「出にくい」、「近い」、「夜中にトイレに行きたくなる」といった悩みを持つ人が少しずつ増えてくる。そのなかでも断トツなのがA子さんのような「夜間頻尿」。
夜中に起きて1回以上トイレに行く人は、40代以上では約4,500万人いるといわれている。加齢とともにその人数は増え続け、50代で約6割、60代以上になると約8割の人が夜間頻尿に悩んでいるという。
「夜間頻尿の定義は、就寝後、排尿のために一晩に1回以上起きること。そして、そのために眠りが浅くなり、昼間に眠気が襲ってきたり、夜間トイレに行くときに転倒したりなど、日常生活に支障をきたす状態をいいます。夜間にトイレに起きてしまう人は意外と多く、8割以上の高齢者は夜間頻尿にあてはまります」