2020年10月26日 06:00
コロナにかかったら…民間の医療保険で入院費が出る可能性も
ただ自宅療養の場合は、自治体が支給してくれるケースを除き、食費などは自己負担になる。
「陰性の場合は、検査費用はかかりませんが、そこからの治療費は保険診療で3割負担になります」
ここで重要な注意点は、万一、コロナに感染した場合、症状が軽くても、コロナの加療はすべて民間医療保険の「入院」に該当し、保険料が支払われることだ。保険の要件が緩和され、医師の診断書があれば、ホテル療養も自宅隔離も含まれることになった。
「生命保険文化センターの調べでは、2人以上世帯の世帯主の医療保険(特約含む)加入率は85.1%、配偶者の加入率は69.6%。古い医療保険だと2週間以上の入院から支払われるタイプもありますが、コロナの場合、平均3週間は入院するとされていますので、ほぼ全員、対象になるはずです」
多くの医療保険では退院後の通院もカバーされることも覚えておいてほしい。コロナ入院中の医療費は公費負担で無料のため、医療保険の受取金はまるまる手元に残る計算だ。しかし儲かったと思えるほど、コロナの予後は甘くない。
【4】コロナ退院後のケア
最近、よく耳にするのが、コロナ後遺症の存在だ。
重症化して、脳梗塞などを併発する深刻なケースのほか、陰性になっても体力が回復しない、頭痛がするなどの後遺症が報告されている。