2020年11月5日 15:50
コロナ禍で見逃し増の懸念!下半身の症状で可能性のあるがん
「少しでも不安な症状があれば、医療機関で受診すべきです」(尾崎さん)
前出の日本対がん協会の調査で、受診率が低かった胃がん(5月の前年同月比5.9%)、大腸がん(同6.8%)に関しても、各医師からアドバイスをもらった。
【胃がん】
「胃がんは腹部の不調を引き起こすことがあります。お腹の不調が長引いたら、必ず検査しましょう。自治体で違いがありますが、50歳以上で胃カメラ検査、もしくはバリウム検査を2年に1回受けるよう、呼び掛けられています。胃がんの原因となるピロリ菌は、40代、50代の3~4割が保菌者といわれていますが、除菌しておけば、胃がんのリスクがかなり下げられる。ただし、除菌後も自治体による検診なども利用して、胃カメラ検査を年に1回受けましょう」(マールクリニック横須賀・水野靖大さん)
【大腸がん】
「便の異常のほかに、貧血なども大腸がんの症状です。年に1度の便潜血検査をしない人も多いですが、前がん状態であるポリープの7~8割がわかります。陽性になった場合、大腸内視鏡検査をすることになります」
ここで紹介した症状がある人は迷わず病院へ行こう。
そして、いちばんは症状の出ていないがんも発見できるがん検診を受けること。