2020年11月27日 06:00
コロナ禍に知りたい 感染症対策は室温22度、湿度50%で
「前述の伊香賀教授によると、12度未満の家では過活動膀胱(頻尿)の症状が1.6倍多く出るそうです。部屋が寒いと、体が冷えて尿意を催しやすくなるからです。冷えは万病のもとともいわれていますから、最低でも室温12度は維持してほしいですね」(笹井さん・以下同)
【Q3】感染症対策に適度な室温と湿度は?
正解は室温22度、湿度50〜60%。
「感染症対策の観点でいうと、室温22度、湿度50〜60%で、インフルエンザウイルスの生存率が下がることがわかっています。ノロウイルスや新型コロナウイルスの対策としても、室温と湿度には注意したいものです。湿度が関係するのは、感染症対策だけではありません。湿度30%未満の介護施設は30%以上の施設に比べて要介護度が2倍悪化しやすいこともわかっています」
【Q4】健康寿命を延ばすために保ちたい脱衣所の室温は?
正解は14度以上。
「日本のおうちの中でいちばん寒いのは脱衣所といわれています。
近年、注意喚起されているヒートショックを避けるためにも、脱衣所の室温は低くても14度を維持したいところ。18度を下回るほど転倒やけがなどのリスクが高まるとされています。