2020年12月27日 11:00
認知症リスク高める「歯ぎしり」予防に期待「睡眠前5習慣」
でも、寝ているときの歯ぎしりは、たった1時間で40分も続くことがあります」
歯への負担が大きいが、やっかいなのは、寝ているときの症状なので、本人が気づきにくいことだ。
「ギリギリと音が鳴るような歯ぎしりや、タッピングといって口を開けたり閉じたりしてカチカチと音が鳴る症状は、家族が気づくチャンスがあります。でも、食いしばりの場合は気づけません。朝、起きたときに顎が疲れている、こめかみが痛い、肩凝りが気になる人は、疑ってみてください。また、起床時に舌や頬の裏の粘膜に、歯の圧痕がある場合も、要注意です」
歯ぎしりは顔のまわりの筋肉の痛みや歯が削られるだけでなく、寿命すら“削って”しまう可能性もあるという。歯に金属の詰め物をしている場合、力が加わることで詰め物の周辺に小さなヒビが入りやすくなる。
「そこが刺激されたり、バイ菌が入ってしまうと、痛みが出る。虫歯でもないのに歯が痛い場合は、歯ぎしりなど力の関与を疑います」
また、歯周病によってぐらつきのある歯に、歯ぎしりの力が加われば、歯周病の悪化を招く。
「歯の表面につくプラークといわれる汚れは、1ミリグラムに約1億の菌がすみついていますが、通常、血管内に入ることはありません。