2021年1月9日 11:00
コロナに負けない「真冬のお部屋の換気法」医学部教授が推奨
「通常、ウイルスの感染経路は、人が出す粒子径5マイクロメートル以上で1〜2メートルしか飛ばないしぶきによる“飛沫感染”と“接触感染”によるとされています。ところが、新型コロナウイルスは5マイクロメートル以下の『マイクロ飛沫』でも感染することがわかってきました。マイクロ飛沫は通常の飛沫より飛距離が長く、密閉空間での浮遊時間が長いことがわかっています。そのため、換気が重要となってくるのですが、寒くなると急に室内に冷たい空気を取り込むことで起こる健康リスクにも配慮しなくてはなりません」
こう話すのは、札幌医科大学医学部微生物学教授の横田伸一先生だ。新型コロナウイルスの飛沫感染を防ぐためにも、室内の換気は1時間に5分程度が理想とされているが、真冬の厳しい寒さは心筋梗塞や心不全などの重篤な疾患のリスク要因とされている。そこで横田先生が推奨するのが「2段階換気」だ。
「2段階換気とは、人がいない部屋の窓を開け、その部屋を通じて空気の流れを作る換気方法。直接外気を入れるのに比べ、室温の急激な変化を防ぐことができます」(横田先生・以下同)
たとえば、人のいない部屋の窓とドアを開けておき、廊下づたいにリビングに外気を通す。