2021年2月3日 11:00
認知症予防に医学部教授がすすめる「脳内メモ」「1分音読」
声を出すことはコミュニケーションに必須で、ふだんから声を出していないと、いざというときにうまく声が出なくなり、さらにしゃべれなくなるという悪循環に陥ってしまいます。また、読解力や文章の切れ目を理解する能力を鍛えることで、脳にいい刺激が与えられます」
会話をする機会が少なくなったという人は、新聞のコラムや好きな小説、音読用のテキストなど、自分が読みやすいと思うものを使って声を出す練習をしよう。
さらに、ニュースを聞きながら“脳内メモ”を取ることが脳トレになるという。
「テレビでニュースを1件見たら、その内容を100字ぐらいにまとめる練習をしてみましょう。最初はメモを取りながらでも、続けるうちに、頭の中でまとめられるようになってきます。さらに、まとめたことを家族や友人にわかりやすく伝えるようにすると、能力のアップにつながります」
会話の最中に、人の名前などが出てこず、「あれ、なんだっけ?」ということが増えてきても悲観することはない。度忘れしているだけで、インプットした情報がうまく取り出せないだけなので、周辺情報から思い出すと思い出しやすくなる。さらに、記憶力をアップさせるためには、“2日前の食事のメニューを思い出す”トレーニングも有効だという。