2021年2月24日 06:00
花粉症対策とコロナ禍での換気を両立するには…医師が解説
という注射薬剤。もともとはぜんそく患者向けの薬剤だ。
「「吸い込んだ花粉を排除しようと、体内で作られたIgE抗体が、一定数を超えることで花粉症は起きます。ゾレアには、この抗体を中和する効果があります。元の症状を100とすると、『5〜8くらいに減る』と患者さんから声が寄せられているそうです」
薬剤費は、症状や投与量によって変わってくる。
「当院では、1回約1万7,000円〜約2万6,000円を支払う患者さんが中心。2〜4週間に1度の投与が必要となりますので、価格面をネックに感じる人は多いかもしれません」
こうした最新治療のほか、重要なのはふだんの生活での対策。とくにコロナ禍で気をつけるべきポイントは、ぜひ押さえておこう。
■換気のあとは空気清浄機を「強」に
「いまはどうしても換気が必要。しかし、花粉が部屋に入らないように工夫する必要があります。環境省のデータでは、窓を10センチほど開け、レースのカーテンをかけて換気をすれば、入ってくる花粉を75%カットできるといわれています」(永倉さん・以下同)
また、換気後は空気清浄機を強めにかけるとよいそう。
「花粉は粒子が大きいため、ウイルスに比べてフィルターにかかりやすい。