2021年3月31日 06:00
見過ごしがちな“飲み込む力の衰え”誤嚥性肺炎の原因にも
飲みこめなくなると、鼻から入れたチューブや胃ろうから栄養補給するほかなく、食の楽しみが奪われる。
厄介なのは、老化によって嚥下機能が低下し誤嚥性肺炎にかかると、体の状態が一気に悪化し回復は困難になること。誤嚥性肺炎で入院すると、絶食が強いられ、栄養不足から運動機能や認知機能がどんどん低下していく。そのため、退院しても、介助なしの生活を送ることが難しくなる。
また、歯磨きがしっかりとできず、口の中が不衛生になり、免疫力の低下も重なって、さらに誤嚥性肺炎にかかりやすくなる。その結果、肺炎を繰り返してしまい、健常な状態に戻らないまま、死を迎えることも多いのだ。
「飲みこみ力の低下によって、高齢者の窒息事故も増えています。窒息とは、大きな異物が気管に入り、呼吸ができなくなること。
毎年、正月に餅が原因の窒息死が報道されますが、1年を通して窒息事故は起きています。’17年は9,000人以上が窒息を原因として死亡しており、その数は交通事故による死亡者数の2倍近くにのぼります」
「女性自身」2021年4月6日号 掲載
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