2021年12月8日 15:50
ウィッグ、タクシー代…治療費以外にも年間55万円が!がんでかかる本当の費用
「治療以外にかかる費用として代表的なものが差額ベッド代。患者本人が望まなくても、病院の空きベッドの状況で差額ベッド代がかかる部屋が割り当てられてしまうことは珍しくありません」
厚生労働省の調査によると、’19年7月時点での差額ベッド代の平均額は1日6354円だった。
「また、抗がん剤による脱毛で、医療用ウイッグを利用する人も多いでしょう。病院と家の往復ならば、数千円のウイッグで対応している人もいます。しかし直接人と会う仕事をしているなどの場合、自分の頭の形状に合わせてウイッグを作るとなれば、費用も20万円ほどかかってきます。自治体によっては、助成金を出している場合もあるので確認してみてください」
抗がん剤治療による体力の消耗も、家計の負担につながる。
「行きは電車を利用しても、治療後は、タクシーでなければ帰れない人もいます。さらにふだん料理をする人ならば、治療日は総菜を買ったり、出前を頼むかもしれません。
このようにして、じわじわと出費が重なっていくんです」
サプリなどの健康食品への出費も、考慮しておくべきこと。前出のニッセンライフの調査では、サプリの購入にかかった年間平均費用は15.3万円だったが--。