2021年12月16日 11:00
痛みが出始めたらすぐに服用ーーメーカーに聞いた「鎮痛剤」の正しい飲み方
薬物乱用頭痛のメカニズムはよくわかっていませんが、頭痛を抑えようと薬を飲んでいるのに、その薬によって頭痛が慢性化。さらに薬に頼ってしまうという悪循環を招いてしまうのです」
一般的にアセトアミノフェンの鎮痛剤よりも、即効性と効き目が高いといわれるエヌセイズの鎮痛剤。ワクチンの副反応への対応で使われることが多いのも、このタイプの鎮痛剤だ。
エヌセイズの鎮痛剤「ロキソニンS」を販売している第一三共ヘルスケア・マーケティング部のブランドマネージャー土合桃子さんは仕組みを次のように語る。
「エヌセイズは、痛みの原因物質である『プロスタグランジン』の産生を抑制する働きがあります。『即効性がある』『頭痛・発熱に効く』という特徴がある一方、胃酸から胃を守る粘液分泌なども抑制するため、腹痛や胃部不快感などの副作用が出ることもあります。ロキソニンSは胃への負担が少ない特徴も持ち合わせていますが、もし症状が出たら注意が必要です」
鎮痛剤の購入者の8割以上が女性で、購入目的の72%が頭痛への対応だという。薬物乱用頭痛については、どのような警鐘を鳴らしているのだろうか?
「市販の鎮痛剤は、定められた用法・用量を守って使用することを前提でつくられています。