している意味づけが変われば、過去も変わっていくのですね。
見方を変えれば、過去も変わる
このようにわかりやすい例は少ないかもしれません。でも、たとえばわたしの友人が、30年以上前の出来事をいまだに恥ずかしく、ネガティブにとらえているという話がありました。その出来事はクラス中に知れ渡り、みんなに長い期間いじられたというのです。でも、当時彼女と同じクラスで仲も良かった私が、そのことを何一つ覚えていませんでした。そこで彼女は「もしかすると、ほかの人にとってはその程度のことなのかも」と見方を変えたのです。すると、恥じていたはずの記憶が、子どものころ特有の甘酸っぱい笑い話に変わったのです。
過去も未来も、対人関係すら変えられる
こういった話なら、誰しも大人になるとひとつやふたつあるのではないでしょうか。過去に対する印象が変わっただけだと思いがちですが、意外と事実だと信じていることも、主観的な記憶や意味づけによるところが多く、あいまいなものです。そうだとすると、ほかのことも「今」をどう意味づけするかで変わってくるはず。過去や未来だけでなく、対人関係でも、自分に対する評価でも、変えたければ自分で意識的に変えることができるのかもしれません。
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