朝スッキリ目覚められなかったり、食事の時間になってもお腹が空かなかったりすると、「体内時計を整えなければ」と思いがちですが、実は無理して整えようとすることはよくないそうです。
生活健康学の第一人者で、ココロとカラダのコンディショニングスポット、ニュートラルワークス.の監修も務める大阪府立大学名誉教授 清水教永先生に、なぜ「体内時計」を整えなくてよいのか、そもそも「体内時計」とは何かについて教えていただきましょう。
人は120歳まで生きるようプログラムされている

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人間は毎日約60兆個の細胞が自滅再生を繰り返していて、2年に1度、生涯で60回細胞分裂をすることがプログラムされています。2年x 60回=120年、人間は病気にならなければ120年の寿命を持っている生物です。
最高寿命は徐々に120歳に近づいてきているものの、2017年の平均寿命は女性87.26歳、男性81.09歳。本来の寿命より40年ほど短くなっているのは、ストレスを受けることで「体内時計」(生体リズム)がきちんとはたらかなくなり、寿命や健康に重大な影響を及ぼしているからです。
体内時計は、すべての生物に備わっている固有のリズムで、受精卵として子宮に着床した瞬間からリズムを刻みはじめます。
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