
冷たいかき氷やアイスクリームを一気に食べると、頭がキーンと痛くなった経験のある人も多いのではないでしょうか。何気なく食べているものも、頭痛を悪化させる原因になっていることも。
頭痛を悪化させない食生活について、vol.1、vol.2、vol.3に引き続き、東京女子医科大学病院脳神経センター頭痛外来客員教授の清水俊彦先生に伺いました。
頭痛持ちの人におすすめな食事は「和食」

一般的に“身体にいいと”言われている食材の中には、血管を拡げて血流をよくするものが多くあります。しかし、頭痛持ちの人の場合、血管を拡げてしまうと、痛みのセンサーである 脳血管周囲にはりめぐらされている三叉神経を刺激してしまうため、食べる際は要注意。特に月経前後や排卵日の前後、頭痛が起こりそうになったときは、なるべく避けるようにしましょう。
普段は、塩分が控えめの和食がおすすめ。その理由は、和食によく使われる食材には、マグネシウムやビタミンB2を豊富に含む食材が多いからです。
マグネシウムは、体内の微量元素で、脳の血管を安定させる働きがあります。ごまや大豆、わかめ、ひじき、牡蠣、玄米などに含まれています。
また、ビタミンB2は、脳の神経細胞の異常な興奮性を抑える働きがあるといわれています。
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