ハルシオンの効果と副作用【不眠症で眠れないあなたの睡眠薬辞典】
■用法・用量
標準的な用法・用量:0.25 mgを就床前20~30分以内に内服します。
入眠困難が改善しない場合は0.5 mgまでの増量が認められています。しかし有害事象回避の視点から、入眠困難が改善しない場合は、非ベンゾジアゼピンへの変更が推奨されます。
高齢者、肝機能不全、腎機能障害、脳器質障害患者には初期量を0.125 mgに設定します。
■主な副作用や注意点
調査症例数12,930例中、副作用発現症例は338例(2.61%)であり、副作用発現件数は延べ700件でした。その主なものは、
めまい・ふらつき164件(1.27%)
眠気155件(1.20%)
倦怠感100件(0.77%)
頭痛・頭重91件(0.70%)
等でした(承認時までの調査及び市販後の使用成績調査の集計)。
高用量のハルシオンを連用後の急激な中断により反跳性不眠(服薬中止後に以前よりも強い不眠が出現する現象)が起こることがあります。不眠の程度が治療前より重度であり、不眠症状の再燃と判断されます。
ハルシオン常用量を3~6ヶ月以上の長期連用後、中断により不安、振戦(意思とは関係無く生じる細かいふるえ)