【医師解説】その不眠、レストレスレッグス(むずむず脚)症候群が原因では?
カフェイン、アルコール、喫煙は増悪に関与しますから、控えることが大切です。症状を気にすると症状が強くなることから、症状出現時に、ほかに気をそらすことも有効です。
症状の現れ方には個人差もありますが、季節や気温によって症状の程度が変わる方がいます。夏になると悪くなるという人もいれば、逆に冬になると悪くなるという人もいます。夏になると悪くなるという方の場合は、暑くなると余計に脚がほてってしまうので、冷たいシャワーで冷やすとむずむず感がおさまることがあります。また、タイルの上で足を冷やしたり、眠るときに足を布団から出しておくことも有効です。軽症例はこれら生活指導だけで緩和されます。
レストレスレッグス症候群の薬物治療
前述のように、鉄欠乏の状態では、鉄の補充から治療を始めます。
妊婦さんなどの場合は、妊娠期間中だけ鉄を補充していればよく、赤ちゃんが生まれてしまえば何事もなかったように治ることも経験します。
レストレスレッグス症候群は、ドパミン作動薬が有効な場合が多く、広く使われています。鉄欠乏のない場合、ドパミン作動薬から開始することが多いです。
ただし、レストレスレッグス症候群は単一の疾患ではなく、あくまでも症候群です。