月に1回来ていただくようにして、それを6ヶ月続けます。
その間は患者さんに寄り添い、睡眠日誌を見ながら「ほら、できるようになりましたね」「じゃあ、ここはもうちょっと頑張りましょう」といって伴走しながら、最終的には卒業するという形になります。そのときには、それまでつけていた睡眠日誌をお渡しして、これからは自分で睡眠日記をつけながら環境調整をしてみてくださいとお伝えしています。
そうすると、それほどドロップアウトする人はいなくなると思います。また、職場が変わったときなどは環境が乱れやすくなるので気をつけていただき、何かあれば早めに受診していただくことが大切です。
非24時間睡眠覚醒リズム障害とは?
症例としては多くはありませんが、睡眠相後退症候群を放置しているとそのままどんどん後ろへずれていってしまい、Non-24-Hour Disorder Resource(非24時間睡眠覚醒リズム障害)と呼ばれる状態になる場合があります。
前述したように、私たちの体内時計は24時間周期より長いので、それを朝の光で毎日リセットする必要があります。もし不規則な生活などのためにリセットしないでいると、どんどんずれていってしまうというのが非24時間睡眠覚醒リズム障害の基本的なメカニズムです。