日本人の有病率は4倍!? 会議の最中にガクンと眠ってしまう病気とは
「ナルコレプシー」という睡眠障害の病気があります。ナルコは睡眠、レプシーは発作の意味で、日本では「睡眠発作症候群」と呼ばれます。
その名の通り、日中に活動している最中に、本人の意思とは関係なくガクンと眠りに落ちてしまいます。自動車の運転中や機械作業中、会議の最中、また他人と話している最中でも、突然ガクンと眠りに落ちてしまうのです。
日本では600人に1人が患っていると言われている
ナルコレプシーの患者さんは、1日に数回の発作を起こします。5~20分ほど眠ってしまい、起きれば日常に戻りますが、数時間経つと、また発作が起きて、眠ってしまいます。
10代~20代で発症することが多く、日本では600人に1人程度の患者がいると推定されています。世界の有病率の平均は2000人に1人程度ですから、日本人の有病率は、世界の4倍近いことになります。
ナルコレプシーはなぜ起こる
この病気に対しての理解は広くは知られていないので、単なる居眠りと誤解されます。
怠けているとか、気合いが足りないと非難されることも多くありますが、ナルコレプシーは、目を覚まし続ける役割を担っているオレキシン(ヒポクレチン)