「朝型」と「夜型」には理由があった!体内時計の個人差が生む「朝型」と「夜型」
「午前中からてきぱきと仕事をこなせるが、夕方になると効率が落ちる。夜は眠くて仕方がない。私は朝型人間なのかな」「朝はボーッとしていて、仕事も手につかない。でも、午後になると俄然とやる気が出てくる。どうやら自分は夜型人間らしい」こうした、「朝型」、「夜型」は、体内時計の個人差も関係していると言われています。
体内時計の仕組みとは
私たち人間は、腕時計などをしていなくても、今が何時頃なのかを漠然とではあっても察することができます。人間を含むほ乳類では、脳の奥にある視交叉上核という神経細胞群が、体内時計として働いています。
体内時計といっても、カチカチと時を刻むのではなく、視交叉上核の細胞群では、時計遺伝子というタンパク質の設計図に基づいて、時計機能を担うタンパク質が製造されます。
細胞群の中で化学反応が24時間周期でゆっくりと変動して、1日という時間を把握します。つまりタンパク質の製造量が、砂時計のように蓄積していくことで時計の役割を果たしていると言えます。
このタンパク質が多量に製造されて貯まってくると、時計遺伝子による製造の命令は抑えられ、タンパク質は減り始めます。これが体内時計の基本的な仕組みです。