「長ネギが薬」なんていうと、驚く方もいるかもしれません。ですが、長ネギの白い部分は葱白というれっきとした生薬(漢方の原材料となる天然の草根木皮)なのです。
そんな長ネギが睡眠にも良いと聞き、漢方薬局慈恵堂店主、薬剤師である川島恵司さんに、長ネギを効率良くとるレシピ「長ネギスープ」を伺いました。
上がった陽気を下げバランスをとり熟睡に導く長ネギ
漢方では、生命力が充実しているときは、陰陽の気が手をとりあっているという考え方をします。葱白、つまり長ネギの白い部分は、上がった陽気を下げ、陰陽の気のバランスをとる働きがあるのです。
陽気が頭に上がっているために、体が「冷えのぼせ」の状態になり、夜眠れなくなることがあります。夜、なかなか眠れないという人は、寝る前に「長ネギスープ」を飲むと、上がった気が下がっていつの間にかスーッと眠りにつけるようになるかもしれません。
「長ネギスープ」の作り方
長ネギスープの作り方は簡単です。
まず、水250~300mlを鍋に入れて火にかけます。その間に、よく洗った長ネギの白い部分を10cmくらいの長さに切り、それをフライパンなどで軽く焦げ目がつくように焼きます。