5人に1人、または3人に1人が睡眠に関する悩みを抱えていると言われている不眠大国・日本ですが、国内では睡眠に関する研究が日夜続けられています。将来的に、不眠に悩む人がいなくなるといいですね!
レム睡眠とノンレム睡眠を調節するもの
2014年5月に名古屋大学が1枚のプレスリリースを発信しました。その内容は「睡眠に関する新たな発見」に関するものでした。
具体的な内容を噛み砕いてまとめると、「名古屋大学環境医学研究所は研究により、レム睡眠、ノンレム睡眠を調節する新たな神経回路を発見した」というもの。“新たな神経回路”とは一体、どのようなものなのでしょうか?とても気になりますよね。
プレスリリースを見ながら、順を追って、その存在を解明していきたいと思います。今回のポイントになるのは、エネルギー代謝や摂食行動に関連するMCH神経(メラニン凝集ホルモン神経細胞)というもののようです。
MCH神経とはなにか?
これまでMCH神経はエネルギー代謝や摂食行動だけでなく、睡眠にも関わっているのではないかと考えられていたものの、正確な生理的役割については研究者の間で意見が割れていたのだそうです。