致死性家族性不眠症(FFI)って一体どのような病気なの!?
不眠で悩む人は日本だけでなく、世界中にたくさんいて、私たちが普段聞いたことのないような病気で苦しむ人もいます。自分に関係ないから、と他人事だと思わず、まずは知ることから何かの一歩になるかもしれません。
致死性家族性不眠症とは?
致死性家族性不眠症(FFI)。聞きなれない病名ですが、これはどのような病気なのでしょうか。脳にプリオン蛋白と呼ばれる異常な蛋白質が蓄積することで脳神経細胞に障害を起こす疾患だそうです。
遺伝性の疾患で、患者のプリオン蛋白遺伝子の178番のコドンに異常がみられると言われています。致死性家族性不眠症でみられる症状は視床に関わるもので、夜眠れない、興奮状態になる、汗をかきやすくなる、幻覚をみる、記憶力が低下する、脈が速くなるなどがあげられます。
遺伝性の疾患
この病気の治療法、予防法は残念ながら、現在はまだ存在しないのだそうです。
プリオンがなぜ蓄積するのかという原因も、不眠を緩和する方法もわかっておらず、そもそも最近までは視床が睡眠と関連があるということすら判明していなかったそうです。
ちなみに、この遺伝子を受け継ぐ家系は全世界で40家族ほどしかいないそうです。