認知行動療法ってなに? 不眠症に効果的といわれる治療法に迫る
不眠症の解消にはさまざまな方法があります。今回は、そのうちの1つである認知行動療法をご紹介したいと思います。これは不眠の原因を理解し、その原因を断ち切るというもの。具体的にはどのような方法があるのでしょうか?
不眠症の定義とは?
今回は「不眠症の認知行動療法」を取り上げたいと思います。認知行動療法を説明する前に、まずは不眠症についてしっかり学習をしたいと思います。
不眠症とはどのような状態のことを指すのでしょうか?この定義は非常に難しいと言われていますが、一般的には次の3つの存在があげられています。
1.寝ても回復感がないなど、主観的に睡眠の質が悪い状態
2.布団に入っていても眠れない状態が長く続く
3.日中に眠くなる、または機能低下などがある
当てはまるものはありましたか?
悪循環を断ち切る
不眠は以下の4つの機能が相互に作用している問題と考えられています。
1.生理:交感神経系の亢進
2.情動:布団に入るだけでネガティブな気持ちになる
3.認知:今日も眠れないかもしれないと不安になる
4.行動:不眠を解消するためにさまざまな試みをする
1の交感神経の亢進は、多忙や体調不良など、ちょっとしたことで簡単に起こると言われています。