2015年3月20日 08:00
「運動量を増やせば眠れる」は間違い!? 良質な睡眠へと導く適切な運動とは
睡眠に適した運動とはどんなもの?
続いて、睡眠に適している運動を考えます。ポイントは以下の通り。
・心拍数がある程度上がる
・継続性がある(週数回程度はできる)
・無理なく続けられる
・自分の体調や気持ちによって調節できる
これらのことを考慮すると、ウオーキングなどが適しているといえそうです。自分の体調に合わせて、歩幅を広げたりスピードをアップさせたりしながら程よく運動していくことができるでしょう。
ウオーキングは、午後から夕方(陽が沈み切る前)がオススメです。人間は就寝前に体温が1度下がります。そのため、眠る直前は運動を避けた方が良いのです。夕方頃に体温の状態をピークに持ってきておくと、夜になって順調に体温を下げられるので、寝つきが良くなります。
睡眠が運動にもたらす効果とは?アスリートが眠りを大切にするわけ
アスリートは睡眠を意識的にとるようにしています。それは、スポーツにおいて欠かせない「集中力」や「判断力」が発揮しやすくなるためです。1日の睡眠時間を意識的に増やしたことで、バスケットのフリースローの成功率がアップしたというアメリカの研究も報告されています。
また、日本オリンピック委員会の2012年調査によると、アスリートは平均8時間4分の睡眠をとっていることがわかりました。