「眠い」と「だるい」を同時に感じている人は「気分変調症」かも!?
「眠い」「だるい」と感じる原因は、身体的なものから精神的なものまでたくさんあるため、なかなか特定しにくいものですが、そのなかのひとつに「気分変調症」というものがあります。皆さんのなかに眠さやだるさと同時に、「最近なんだか元気がでない」と感じている方はいませんか?心当たりのある方は、もしかしたら気分変調症を発症しているかもしれません。
気分変調症は「軽いうつ病」
気分変調症とは抑うつ状態が慢性化したことで現れる気分障害で、アメリカ精神医学会が発行している「DSM」(精神障害の診断と統計マニュアル)では、「抑うつ状態が2年以上続いていること」が診断基準となっています。
気分変調症はうつ病ほど症状が重くはありませんが、持続性があり、うれしいことや楽しいことがあってもなかなか気分が晴れなくなります。
また、気分変調症の症状は「なんとなく眠い」「なんとなくだるい」といったように、日常生活に支障をきたすほどのものではないため、発症していることになかなか自分で気付くことができません。
ちなみに以前まで気分変調症は「抑うつ神経症」とも呼ばれていましたが、「神経症」という病名が廃止されたため、現在は使われていません。