欧米では親子で寝ない!? 「コ・スリーピング」について
みなさんは睡眠に関する専門用語のひとつである「コ・スリーピング」という言葉を聞いたことがありますか?
実はこの言葉は家族のある「就寝形態」を表しているのですが、日本と欧米諸国では家族の就寝形態に大きな違いがあることが分かっているのです。
今回はこの「コ・スリーピング」の言葉の意味と共に、日本と欧米の家族関係に対する意識の違いについてご紹介したいと思います。
「コ・スリーピング」とは?
「コ・スリーピング(co-sleeping)」とは、複数の家族成員が、同じ部屋もしくは同じベッドで寝ることを指す言葉で、日本語では「添い寝」「共寝」「合寝」「混寝」とさまざまな言葉に訳されています。
アメリカの人類学者たちは、世界の家族の就寝形態について調査をした際に、日本を含めたアジア地域と南米だけが親子が同じ部屋で寝る形を一般的としていることを発見しました。
一方で北米やヨーロッパ、オーストラリアなどの地域では、親子が同じ部屋で寝るということはほとんどなく、乳幼児は独りで自分のベッドで寝るのが当たり前になっています。
「コ・スリーピング」は、欧米人からすると珍しい「親子が一緒に寝る就寝形態」