ビューティ情報『子宮筋腫があります。40代から閉経にかけて、何に気をつければ?【医師に聞く#3】』

子宮筋腫があります。40代から閉経にかけて、何に気をつければ?【医師に聞く#3】

2018年4月1日 20:00
 

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厚生労働省によると子宮筋腫・子宮内膜症の疑いや罹患の経験を持つ女性は約4人に1人。とても身近な病気なので、思い当たる人も多いのではないでしょうか?40代を過ぎ、これから閉経を迎えるにあたりそれらの病気との付き合いはどうなるのでしょうか?気をつけるべきこととは?今回は山王病院の産婦人科医師、野間桃先生に『子宮筋腫』について教えていただきました。

 

閉経したら一般的に筋腫は小さくなる傾向にある

子宮筋腫とは、子宮に出来る筋肉のこぶで良性の腫瘍であり、婦人科において多くみられる病気のひとつです。卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)が影響して筋腫が発育すると考えられていますので、閉経後は自然と小さくなる傾向があります。逆に言えば月経がある間は放置しておくと大きくなる可能性があるということ。つまり20代で筋腫が見つかった人がそのまま放置していた場合、30代、40代の女性の中にはかなり筋腫が大きくなってしまっている人も少なくありません。

 

子宮筋腫はできた場所と大きさによって注意が必要

「閉経すれば悪さをしないなら、放っておけばいいのでは?」と思うかもしれませんが、筋腫にはできる部位によって症状が違います。子宮の外側にある筋腫(漿膜下筋腫)の場合、筋腫が小さいままであれば放置しても問題はありません。しかしそれが大きくなっていると膀胱を刺激して頻尿になったり、下腹痛や腰痛、お腹がぽっこりするといった症状が出たり、茎が出来てキノコ状になれば、その茎がねじれて激痛を認める「茎捻転」を起こす恐れもあります。自覚症状が少ない部位ですので、閉経まで筋腫の存在に気付かない人もいます。

 

症状が悪化する前に下腹部にしこりがある、腰が痛いなどの圧迫所見が出たら一度診てもらうのが安心です。心配なのは子宮の内膜に圧迫もしくは出てきてしまった筋腫(粘膜下筋腫)です。その場合は月経量が増えます。出血量が多くなると貧血を起こすレベルになる人もいて、めまいや頭痛、身体のだるさ、動悸などの症状が表れることもあります。また非常に稀な種類として「子宮肉腫」が存在します。これは子宮に発生する悪性腫瘍ですが、増殖のスピードが早いのが特徴です。子宮が短期間で増大し腹水がたまるといった状況は筋腫ではなく肉腫を疑います。

 

挙児希望があるかないかで治療内容は変わる

子宮筋腫の治療は手術と薬物療法があります。妊娠に対しては、症状問わず粘膜下筋腫や筋腫により子宮内膜の変形を認める場合は手術をお勧めしています。

 

一般的に筋腫の手術には開腹下と腹腔鏡下、また子宮鏡下での手術があり、筋腫の数や大きさ、部位により適応が分かれ、また併用されることも少なくありません。子宮筋腫だけを取る(核出/摘出)方法と子宮そのものを取る(全摘)方法があります。妊娠出産を考慮し核出/摘出術を選択した場合は、手術後約3~4か月は妊娠ができません。子宮鏡のみの場合は約1~2か月が必要です。そのため、出産までの期間を含め、自分の年齢や生活環境をよく考える必要があります。

 

子宮全摘出をした場合は子宮筋腫が再発することはありませんし、原則として卵巣は残すので術後ホルモンバランスが乱れる心配もありません。自分の気持ちはもちろんですが、パートナーの有無、家族の意見なども考慮して決めなければなりません。

 

手術をしない場合は薬物療法となります。貧血や痛みを軽減する対処療法と、女性ホルモンを抑えて月経をなくす偽閉経療法があります。後者なら月経がなくなるため、月経痛や過多月経は緩和され、筋腫も小さくなることが期待出来ます。ただし女性ホルモンが減少するために長期継続すると、更年期症状、骨粗鬆症や動脈硬化などのリスクが上がります。副作用を考え治療を止めると筋腫はまた増大し、症状も再発してしまいます。そのため手術前に一時的に使用することが多いのですが、閉経が近い場合はこの療法を適用し、そのまま閉経を迎える場合も少なくありません。

 

対処療法のひとつとして黄体ホルモンを服用する方法もあります。月経量が減り、月経痛も緩和される上、更年期症状の副作用も出にくいのですが、これも根本的治療にはなりません。とは言え、小さな筋腫の場合は経過観察で十分なことが多いので、まずはちょっとでもおかしいなと思ったら医師に相談することが大切です。

 

お話・野間 桃先生
山王病院リプロダクション・婦人科内視鏡治療センター(不妊治療・生殖医療・婦人科内視鏡)。北里大学卒。東京大学医学部附属病院 卒後臨床研修プログラム修了。元国際医療福祉大学三田病院女性腫瘍センター。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。日本医師会認定産業医。

患者様にとって長期にわたることもある通院治療や入院治療だが、産婦人科医であると同時に一人の女性として、患者様の声に耳を傾ける。数々の治療の負担を和らげるため、またお一人おひとりそれぞれに異なる悩みを解決するため、患者様と心をひとつにしつつも、冷静な判断で治療にあたる。

 

(記者より)

筋腫は女性なら大半の人が持っていて、ニキビやホクロと同様に当たり前にあるものだと思っていましましたが、だから安心なのでは決してなく、場所と大きさが問題だということを痛感した取材。閉経後に筋腫は小さくなるとは言え、それまで何も悪さをしないという保証はありません。私も20代で見つかった筋腫を放置したために、他の病気を併発しオペまですることになってしまった1人。そうならないためにも定期検診を強くおすすめするとともに、自分も婦人科の予約を入れようと思ったのでした。

(取材/文根本聡子

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