2021年6月17日 23:00
え、太っていると老けやすい?肥満と老化の関係をアンチエイジング医師が解説
それまでと同じように過ごしているのに、40代になってから太ってきた……という人は多いでしょう。太ったことだけでも憂うつなのに、なんと医学的に見ると肥満と老化は密接に関わっているというのです。太っている人は老けやすいというのは本当なのか、美容・アンチエイジング専門医の黒田愛美先生に聞きました。
太っている人は体の“糖化”が進みやすい
活性酸素による体の酸化が老化を早めるという話は聞いたことがありますが、糖化とはどういう現象なのでしょうか。
「糖化とは、食事からとった余分な糖質が体内で主にたんぱく質と結びついて、細胞を劣化させる現象です。太っている人は糖質を多くとり過ぎる傾向にあるため、体内に余分な糖が多くあり、糖化が進みやすいといえます。糖化が進み過ぎるとシワやくすみ、シミなど、特に肌の衰えが顕著になりやすくなります」(黒田先生)
そして、老化の原因は糖化のときに作られる老化促進物質のAGE(糖化最終生成物)という物質が原因だと言います。
糖化で老化が早まりやすいのは…
黒田先生によると、個人差はありますがAGEが生成されると以下のような老化を早めやすいとのこと。
●肌のハリを保つコラーゲン繊維が破壊され、肌の弾力を失う。