2020年7月22日 23:00
女性ホルモンが崩れると太るって本当?更年期の太るメカニズムを医師が解説
を迎えます。
エストロゲンが減少することで脳の視床下部から「エストロゲンをもっと出しなさい!」と指令が出て、卵巣に頑張って分泌させようとします。でも、寿命に向かう卵巣はもうたくさん分泌できません(泣)。頑張って分泌させようとする→分泌できない→脳の視床下部から「もっと出せ!」と指令→頑張って分泌させようとする→分泌できない……、この繰り返しをしているうちに自律神経が混乱し、のぼせ、イライラなどの更年期症状が出てくるのです。
ホルモンバランスの崩れから来る更年期太り
プレ更年期、更年期を迎えると、なぜ太りやすくなるのでしょう。その考えられる主な理由は以下の3つがあります。
・エストロゲンの分泌の低下により自律神経が乱れ、イライラしてついつい食べてしまう
・エストロゲンの分泌が低下してくると基礎代謝も低下し、体に脂肪をため込みやすくなる
・加齢によって筋肉が衰え、筋肉量が減少。ホルモン補充療法(HRT)が筋肉の衰弱を押さえるという報告があり、エストロゲンの分泌の低下で、筋肉量が低下すると考えられる
カロリー消費を上回って食べれば太るのは当然ですが、詰まるところホルモンの崩れが太りやすい体を作ってしまうのです。