2021年1月21日 23:00
このシミは肝斑?それとも老人性色素斑?見極め方とケアを医師が解説!
老人性色素斑×肝斑の場合、肝斑治療を優先
シミの色味や形、左右対称にできているといった特徴に当てはまる場合、肝斑の可能性が高いですが、一見するとわからない、もしくはシミの種類が重複していることがあります。
例えば薄く広がる肝斑の上に色の濃いシミ(老人性色素斑)や点々のようなシミ(そばかす)が重なっていたり、濃いシミの下に実は茶褐色の肝斑が隠れていることもあります。自分でケアをしていても一向に良くならない場合は、できるシミの種類を特定すること、そのために受診するのがおすすめです。
また、シミによっておこなわれる治療の順番が異なることがあります。良性腫瘍とも言える老人性色素斑はレーザーを照射するとシミを除去することができるため、最初にレーザー治療をすすめられることがあります。
しかし、メラノサイトの過剰産出によってできる肝斑の場合は、一般的なレーザーを照射するとメラノサイトを活性化させ、レーザー治療が逆に症状をひどくしてしまうことがあります。肝斑の場合はトラネキサム酸の内服に効果が期待でき、最初の治療としてすすめられることが多いです。
また、老人性色素斑と肝斑のミックスタイプの場合は、まずはトラネキサム酸を服用しながら肝斑を先に治療していきます。