ビューティ情報『7月14日(ないし)は「内視鏡の日」 ピロリ菌除菌済みの人も安心できない!約8割の方が除菌後の胃がんリスクを知っているのに、除菌後に定期的な内視鏡検査を受けていない方は約半数 -定期検査の重要性と除菌後の胃がんの一因を解説-』

2022年7月5日 11:30

7月14日(ないし)は「内視鏡の日」 ピロリ菌除菌済みの人も安心できない!約8割の方が除菌後の胃がんリスクを知っているのに、除菌後に定期的な内視鏡検査を受けていない方は約半数 -定期検査の重要性と除菌後の胃がんの一因を解説-

通常、健康な人の胃内は、pH値1~2の強酸性の胃液が分泌されています。胃液1mLあたりに検出される細菌数は1,000個以下です。ところが、pH値5~6の弱酸性になると、胃液1mLあたりに検出される細菌数は100万個以上になります。この顕著に増加した細菌は、口腔由来で、低胃酸状態の胃では死滅せずに棲息しているのです。

<口腔内由来の発がんを促進するグラム陰性菌が胃内に棲息>
口腔内には、グラム陰性菌やグラム陽性菌といわれる、さまざまな常在菌が存在しています。中でもグラム陰性菌は、細胞壁にリポ多糖(以下、LPS)という菌体成分を持つ点が特徴です。
LPSは発熱、炎症を引き起こすことで知られている菌体由来成分。ごく少量でも、発がんを促進させることも近年の研究で分かってきているのです。
これが胃粘膜の炎症を惹起し、胃がんを誘発する一因になると推測されています。
私どもの研究班では、ピロリ菌除菌後の男女136人(平均年齢62歳)を対象に、胃液を採取しました。その結果、50人が萎縮性胃炎と診断され、胃液酸性度の低下が認められました。さらに、pH値とLPSの活性を測定したところ、この2つには強い相関関係が認められたのです。

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