こんにちは。子育て専門の臨床心理士をしている今井千鶴子です。「子育ては楽しい、でも大変です……」多くのママからこんな言葉を聞きます。特に、お子さんの“イヤイヤが強いとき”に悩んでいるママが多いです。そこで今日は、お子さんのイヤイヤに困っているママにオススメの方法をご紹介します。●お子さんのイヤイヤへの心理学的な対応:モデリングお子さんのイヤイヤに困っているママには、『モデリング』という心理学の方法がオススメです。モデリングとは、子どもに手本となる姿を見せてマネをしてもらうことです。たとえば、離乳食をあげるときのイヤイヤ場面を想像してみてください。ママが「あーん」と言ってスプーンで離乳食を口元に近づけても、顔をそむけて断固拒否。当然ママも困惑しています。そこで、ママには、離乳食をおいしそうに食べるママ友のお子さんとのランチを提案しました。お友達がおいしそうに食べる様子を見て、いつもは断固拒否の離乳食をペロリと完食したそうです。また、モデリングはトイレトレーニングを嫌がるお子さんにもオススメです。あと数か月で入園を控えているのに、トイレの便器に座るのを泣いて拒否。ママはホトホト困り果てています。そこで、ママには、トイレトレーニングが完了しているお友達と遊ぶことを提案しました。お友達がトイレに行く様子を見てからは、泣きながら拒否していたのが嘘のように、自分からトイレに行くようになったそうです。このように、お手本となるモデルを観察するだけでも行動に変化が見られることがあります。年齢が近いモデルほど効果が期待できるとも言われます。ただ、身近に実在のモデルがいないこともあるかもしれません。そんなときは、ビデオや絵本の「こうなったらいいな」というモデルを用いてみましょう。子どもは基本的にマネが大好きなので、楽しく学べるのもいいですね!●モデリングの効果を高めるポイントモデリングにはいくつかのポイントがあります。その1つは、先ほどご紹介したように“良いモデル”を見てマネをしてもらうことです。このモデリングは、悪いこともモデリングしてしまうため慎重に行う必要があります。もう1つは、ママからお子さんへの“褒め”です。お子さんが苦手なことにチャレンジしたときには、多少大げさなぐらいに褒めましょう。“褒め”の科学的研究でも、頑張った「すぐ後」と「褒めの強さ」がよいと実証されています。最後にもう1つのポイント。それは、お子さんが“機嫌のよいとき”にチェレンジすることです。お子さんの機嫌が悪いときに無理に身につけた行動は、後々難しい状況になってしまうこともあります。ぜひ、お子さんの機嫌がよいときに“ママも一緒に楽しみながら”を心がけましょう。いかがでしたか?今回はイヤイヤへの対処法としてモデリングをご紹介しました。楽しく育児をするために、モデリングも1つのアプローチとして活用してみてください。●ライター/今井千鶴子(臨床心理士)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2017年01月24日子どもが急にあげるキーキー声。子育てをしていれば、どんなママでも一度や二度は悩まされるものです。特にイヤイヤ期と呼ばれる2歳〜3歳くらいの子どもたちは、地べたに寝そべりながらギーギー言ってみたり、小猿のような声を出しながらグルグル走り回ったりと騒がしさもひとしお。周囲の視線にヒヤヒヤしながらお出かけしているママたちも、きっと多いハズです。子どもが外出中に奇声を発したら、いったいどのように対処すべきなのでしょうか。今回は、子どものプロである保育士さんなどの意見と、実際に子育てにあたっているママたちの声を聞いてみました。●共感し、よりそい、導くことが大事そもそも、なぜ2歳〜3歳の子どもたちは奇声を発しがちなのでしょうか。その理由を保育士さんに聞いてみました。『この年代は、子どもたちの自我が急速に発達してくる時期です。自分はこっちに行きたいんだ、こうしたいんだ、という意志を持ち始め、それをなんとか叶えたいと願うようになります。しかし、その思いをどう伝えたらいいのかまでは分かりません。“表現方法は分からないのだけれど、強い思いだけはある ” 。イヤイヤ期の子どもは、そんなときに奇声を発してしまうことが多いですね』(40代女性/保育士/公立保育園勤務)なるほど、そう考えるとあの声は子どもたちの“魂の叫び”ともいえるのでしょうか……。しかし、だからといって放っておくわけにはいきませんよね。園の先生たちは、そんな奇声にどう対処しているのでしょうか。『子どもが奇声をあげたときは、“やりたいことの伝え方”を教える絶好のチャンスと捉えます。まずは気持ちに寄り添い、子どもの願いを聞き出す ことです。そして、「そうか、こうしたかったんだね。そういうときは、こんなふうに伝えればいいんだよ」と導いてあげるようにしています』(30代女性/幼稚園教諭/公立こども園勤務)子どもを否定せず、じっくり話を聞いてあげるのが一番なのですね。とはいえ、模範解答やマニュアルどおりにはいかないのが子育てというもの。毎日子どもと奮闘しているママたちからは、「そんなふうにいちいち、子どもによりそっていられないよ」「正しい方法ばかり押し付けられると、こちらも参っちゃう……」という悲鳴が聞こえてきそうです。そんなママたち、実際にはどのように接しているのでしょうか。ちょっとのぞいてみましょう。●(1)ママの声1……抱きかかえてでもその場を離れる『子どもの気持ちによりそってあげたいのは山々ですが、お店や電車の中などで急に奇声をあげられると周囲の目が痛くてそれどころじゃないです。私は、奇声がマックスになる前に、ムリヤリ抱きかかえてでもその場を離れます。電車やバスなら途中下車しています 。より一層大声を出されることもありますが、その場にいつづけて周囲の冷たい目線を浴びるよりはずっとマシ。とにかく一度、人のいないところでクールダウンさせます。子どもの気持ちと向き合うのはそれからですね。抱きかかえて移動してるときは、修羅場の鬼ママに見えてるだろうなぁ』(30代女性/主婦/2歳半男の子のママ)●(2)ママの声2……ビシっと叱ってからホメる『オモチャが欲しい、遊びたいなど、自分の要望が叶わなくて奇声を発しているときは「ダメなものはダメ!」とキッパリ伝えます。頭ごなしに叱らないように、きちんと理由を述べるようになどと育児書には書いてありますが、「お母さんがダメといったら、それはダメなの」という問答無用なルールも必要なのでは と考えています。グダグダ説明しても子どもはヒートアップするばかりですしね。そして、自分で奇声を止めることができたら、「ちゃんと自分でコントロールできたね!」とたくさん褒めてあげてます。うちの子は“お姉さん”に憧れているので、「すごいね、4歳のお姉さんみたい!」というフレーズが効果的です』(30代女性/会社員/3歳女の子のママ)●(3)ママの声3……飴玉などで口封じしちゃう公共の乗り物などで奇声が始まってしまい、終わる様子が見られなかったときの対処法として、こんな方法を使っているママもいました。『最後の手段ですが、歯磨き後でも使える飴やキシリトール系のタブレットを口の中に入れちゃいます。モグモグしているあいだは声出しませんから。あんまりイイことじゃないのは分かってるけど、ギャーギャーキーキー言って周りに迷惑かけるよりはいい ですよね……』(20代女性/主婦/2歳男の子のママ)----------意味のよく分からないキーキー声に悩まされるのも、多くは4歳くらいまでのこと。幼稚園に入るころにもなれば、声を出していい場所・いけない場所が分かるようになってきます。また、自分の声の大きさを自分で聞いて、大きすぎる・小さすぎると調節できるようになるのも4歳くらいからです。それまでのあいだ、工夫をこらして何とかのりきっていきたいものですね。●文/パピマミ編集部●モデル/いちご姫(いちごショートくん)
2016年12月19日砂遊びが大好きなのに…Upload By モンズースー長男は砂遊びが大好き。でも、砂が手に付くのは不快なようでした。雨上がりや奥深くの少し湿った砂はすぐに手に付いてしまいます。それが許せない長男は、砂遊びの最中に何度も何度も手を洗いに行くのです。砂場と手洗い場を行ったり来たりするので、好きな砂遊びがなかなか集中できません・・・。手を1人で上手に洗えない不器用さもあり、砂遊びを楽しめずに終わりの時間が来てしまうと、満足できずに毎回号泣して暴れました。Upload By モンズースーそんな長男も、楽しく遊ぶ上級生の様子は気になるようでした。最近では洋服を汚さずに遊ぶよう指導する幼稚園も多いみたいですが、長男の通う支援の幼稚園は自由に遊ばせてくれます。砂に全身埋もれても、泥に水に漬かってもOK!長男はそんな楽しそうな遊びに参加したいけど、できずにいるように見えました。そんな様子に気付いた先生。上手な誘導で少しづつ砂遊びの幅を広げてくれたのです。最初は裸足で乾いた砂の上に立つところから始め、足を砂に埋めたり、砂の山に登ったりして遊んでいるうちに、あまり手を洗いに行かなくなりました。そんな長男が、今では全身泥まみれになって遊んでいます。パンツまでドロドロになり、学校でシャワーを借りて着替えてから帰ります。洗物は増えますが、楽しくのびのび遊べるようになったことが嬉しいです。毎回どろだらけの洗濯物を楽しみにしています。
2016年11月11日こんにちは。ママライターのなかやまあぽろです。わたしの娘ももうすぐ2歳になり、イヤイヤ期とやんちゃ盛りで手を焼いています。特に外出の際はいつもヒヤヒヤ。電車で暴れたり泣いたりしないか、外食先では席を立って走りださないかなど、“周りに迷惑をかけない”のは当然なのですが、自分が気づかないだけで、知らぬ間に周囲の方に迷惑をかけているのでは……と、出掛ける前におっくうになってしまうこのごろです。そんな相談事をママ友たちとしていたら、子どもができて初めて分かった! というマナーが意外にもたくさん出てきました。今回はママたちが実際に体験したエピソードを交えて紹介したいと思います。目次1 (1)外食の際は帰り際に床の食べこぼしをチェック2 (2)外出先では子どもの行動に気を配って3 (3)ビュッフェスタイルのお店では、子どもの靴は脱がす4 (4)小さな子どもとタクシーに乗るときは、靴を脱がす5 (5)電車で子どもをひざの上に乗せて座るときは、靴を脱がせた方が安心●(1)外食の際は帰り際に床の食べこぼしをチェック『飲食店でアルバイトをしていたころの話です。フロアを担当していたのですが、お子様連れのお客様が帰った後は必ずと言っていいほど、床に子どもの食べ散らかしが散乱。わたしは当たり前のように毎回片付けをしていたのですが、年輩のパートの方が「自分の子どもがこんなに食べ散らかして平気で帰るなんて、親として恥ずかしくないのかね 」とつぶやいたのを聞いたことがあり、わたしも子どもができたら気を使うようにしようと思いました。今は子どもと外食するときは必ず床をチェックして席を立つようにしています』(2歳の男の子のママ)床に食べこぼしが散らかってしまうのは、つかみ食べをしたり、まだうまくスプーンやフォーク、お箸が使えなかったりする小さなお子様をもつ家庭では、ある程度仕方がないことですね。「子どもが小さいから仕方がない」や、「お金を払っているから」などの理由も考えられますが、お店側に少なからず迷惑はかかっています。大きな食べこぼしだけでもティッシュで拾うなど、できる範囲で片づけて席を立つことが理想です。また、子どもと1対1で目が離せないなどの状況では、お店の方に一言声をかけるなどの配慮も必要ですね。●(2)外出先では子どもの行動に気を配って『3歳の息子がいます。息子のお友達で同い年の男の子と、5歳になるお兄ちゃんの兄弟が、ある日お母さんに連れられてわたしの家へ遊びに来ました。さっそく洗面所に手を洗いに行った二人ですが、なかなか戻ってきません。様子をうかがいに行くと、なんと二人は泡で出てくるハンドソープで遊んでいました。水は出しっぱなし、あたりはもちろん泡だらけでびっくり。あとからやってきた兄弟のお母さんが、「ごめんね~。この前レストランでも同じことやってて~」と一言。その後の片づけは手伝ってくれたものの、兄弟を叱るそぶりもなく またまたびっくり。わたしも小さい息子がいるので、外出先での行動も気を使うようになりました』(3歳の男の子のママ)子どもが成長するにつれ、お友達のおうちにお邪魔する機会はどんどん増えます。もし自分の子どもが粗相をしたらどうしよう……と、出掛ける前に暗い気持ちになることも。でも、仮に子どもがお友達のおうちや外出中に迷惑をかけてしまったら、それはしつけの大チャンスだと思って。他人の前で叱るのは恥ずかしい、と思わないで、その場でしっかり言って聞かせることが重要です。子どもには「あのとき○○したらダメだったよ」は、通用しません。●(3)ビュッフェスタイルのお店では、子どもの靴は脱がす『子どもが歩けるようになって、初めてビュッフェスタイルのレストランに挑戦。子どもを抱っこしてお料理を眺めていたら、「靴!靴!」と言う声が聞こえてきたので振り向くと、見知らぬ女性に「子どもの靴!ドロでも料理に入ったらどうするの?気をつけなさい!」と指摘されました。ちょうど子どもの靴とお料理の高さが同じくらい でびっくりしました。そこまで考えが至らなかった自分が恥ずかしくなりましたが、とてもいい勉強になりました』(1歳の女の子のママ)このエピソードは、子どもが産まれる前も今も気にしたことがなかったので、目からウロコでした。見知らぬ人に注意をされるとびっくりしますが、自分が気づかないところの客観的な意見も貴重ですね。●(4)小さな子どもとタクシーに乗るときは、靴を脱がす『観光に疲れ、ホテルまで子どもとタクシーに乗った際に、子どもが急に座席に立って白いシートに汚れが付いてしまった ときは焦った。運転手さんに謝りながら拭いたものの、シミが残ってしまい気まずくなった。普段はタクシーに乗らないので、今度からは気をつけようと思った』(1歳の女の子のママ)わたしも同じような経験をしたことがあります。子どもの行動はいつも予測できませんね。タクシーとは限らず、お友達の車に乗せてもらう機会もあるので、自家用車でしっかり教えることで防いでいけるかもしれません。●(5)電車で子どもをひざの上に乗せて座るときは、靴を脱がせた方が安心『電車で運よく席が空いていたので、子どもをひざの上に乗せて座ったところ、子どもがふいに隣の女性のスカートを蹴ってしまいました 。急いで謝ったのですが、女性は明らかに嫌な顔をされたので、もし座る場合はすぐに靴を脱がせたほうが安心だと思いました』(3歳女の子と0歳男の子のママ)こちらも子どもの靴に関してのエピソードでした。交通機関では不特定多数の人と同じ空間を過ごすので、ママは気疲れしてしまうことも。あれもこれもと現場ごとに気を使っていてはとても大変なので、わたしは出掛ける前にシミュレーションをしています!----------5つのエピソードをご紹介しましたが、そのうち3つが子どもの靴に関してでした。エピソードを読んで初めて勉強になったマナーもいくつかあったのですが、まだまだたくさんありそうですね。これを一読してくださった皆様にも、なにか1つでも新しい発見があれば幸いです!●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2016年09月20日現在2歳半の息子が「イヤイヤ絶頂期」を迎えています。保育園でもお墨付きをもらってしまうほど、言いだしたら聞かないガンコ者です。さまざまなことができるようになって、「好奇心」が芽生えはじめる時期。とことん付きあってあげたいけれど、すべてのイヤイヤに真正面から向きあうと、こっちがイライラしてしまう…。しかし、親の対応をそのときどきで変えてあげると、思いのほか、スムーズにことが運ぶ場合もあります。そんな毎日を送るうちに身についた「イヤイヤのかわし方」を紹介します。■悪いことや危ないことをしたがるイヤイヤうちの子に一番多いのが、「テーブルに乗って遊びたい」など、悪いことをしたがるイヤイヤです。最近まで夕飯前になると、テーブルに乗る→「ダメ」と言いきかせ、降ろす→イヤイヤとごねる→テーブルによじ登る→「ダメ」…この無限ループでした。この場合は、イヤイヤを止めることよりも「ダメなこと」をわからせるほうが優先です。私の場合は、テーブルから降ろすときに抱っこしたまま廊下や隣の部屋に連れて行き、「テーブルに乗ったらいけない。テーブルはごはんを食べる場所だよ。もう乗らないでね」と、できるかぎり真剣に伝えます。目を合わせてしっかり話したいので、ひざの上に座らせたり、両肩を押さえてこちらを向かせるようにしています。息子は怒られるとき、絶対に目をあわせませんが…。解放するときには、「牛乳(息子の好物)を飲む人は、お行儀良くイスに座ってくださーい」と言って、テーブルとイスを正しく使わせます。できたらすぐにほめ、「これが正しい」ということを認識させるようにしています。ひとつずつ伝えていくのは根気がいりますが、「人生の先輩としてダメなことを教えてあげよう」と考えると、ただイヤイヤと騒ぐ息子をなだめ続けるより精神的にはずっと楽です。悪いことや危ないことをしたときは、時間と場所が許すかぎり、同じように対応しています。じょじょに悪い行いは減ったかな? と思いますが、家のテーブルにはいまだに乗りたがり…。外食時には乗ろうとしなくなったのですが、まだまだ模索中です。■大人のマネをしたがるイヤイヤ息子は、スーパーのお買い物カートが大好き。数ヶ月前までは、子ども用の椅子の部分に乗ってくれたのですが、最近では「押したい!」と主張するようになりました。ほかのお客さんや店員さんに迷惑をかけたくなくて、最初は「ダメ」の一点張りでした。イヤイヤと泣きわめく子どもを抱えて、買い物せずに帰ることもありました。大人のマネをしたがるのは自然なこと。できるかぎりやらせたいけれど、カートは息子にとってまだ少し危ない…。そこで、私自身がカートの使用をやめました。カゴを持って買いものをするようにし、子どもにもカゴを持ってもらうことにしました。スーパーによっては子ども用の小さなカゴがあるので、買い物のお手伝いをしてもらいます。ミニトマトなどの軽いものは、息子が棚から取って自分のカゴに入れ、牛乳などの少し重いものは、私のカゴに入れてもらいます。たくさん買うものがあるときは、子どもを夫に託して一人ですませるので、息子と一緒に行くのは、「あ! あれがない」という突発的なときのみ。どこでも手に入れられるものは、コンビニを利用するときもあります。周りに迷惑をかけないことや、危険な目にあわせないように配慮することが前提ではありますが、できるかぎりいろいろなことに挑戦させたいと考えています。■どうでもいいことではじまるイヤイヤどうでもいいことで、突然、イヤイヤスイッチが入ってしまうこともよくあります。たとえば、「リモコンの操作をしたい」とか「トイレの水を流したい」とか「手をいつまでも洗っていたい」とか「オムツを変えたくない」とか…。おうちにいる場合は、とりあえず好きにやらせて放っておくのが一番効果的です。テレビをつけたり消したりするのも3、4回もやれば飽きますし、トイレの水も1度流したら、タンクにたまるまで流せません。手を洗うのも、水の出しすぎにさえ気をつけていれば良いかな、と思っています。オムツも無理に交換しなくても大丈夫。「替えたくなったら教えてね」と言っておけば、「出たよー」と自分から教えてくれるようになりました。今回紹介した内容は、「“いま”の我が子の場合」です。言葉の理解度や性格によっても対応は変えなければならないと思いますし、息子も半年後には体力がついて、ここに書いた対応ではイヤイヤがかわせなくなっているかもしれません。また、体調不良や寝不足などが、イヤイヤとぐずる原因になっている場合もあります。自分がイライラしてしまうと、子どもの気持ちや成長、体調の変化を見逃してしまうことがあるかもしれません。イヤイヤ期は、子どもが成長している証でもあります。覚えたての言葉を話すこの時期の子どもの姿は、とってもかわいいものです。時間と心に余裕を持って過ごすことで、このイヤイヤ期をもう少し楽しめるようになれるといいですよね。
2016年09月15日みなさんのお子さんは、上手に歯磨きしていますか?1歳を過ぎると歯磨きを嫌がる子が多いそう。我が家も上のお兄ちゃん(2歳なりたての頃)イヤイヤ期も始まり、嫌の一点張り…毎日あの手この手で、仕上げ磨きに奮闘していました。毎日のことだから、ママも歯磨きタイムが憂鬱になりますよね…。0歳〜9歳のお子さんがいるママに聞いた、歯磨きを楽しくする歯磨き情報をまとめました。歯磨きはいつから?歯磨きの進め方ステップ1:生え始めは…一般的には、乳歯2本が生えてきたら、歯磨きスタートの合図!初めはガーゼなどを使って、歯や口内の汚れを拭き取るだけでOK。まずは赤ちゃんに、口の中にものを入れるという行為に慣れてもらいましょう。ステップ2:子ども用歯ブラシにチャレンジ乳歯が上下2本生えてきたら、子供用の歯ブラシを使ってみましょう。(目安は8ヶ月~1歳半くらい)この時期も「歯ブラシに慣れる」ことが1番!無理にブラシを入れたりしないようにしてあげてくださいね。ステップ3:本格的に歯磨きスタート!上下の奥歯が生え始めたら本格的に歯磨きスタート!(1歳~2歳くらいが目安)歯ブラシを持たせて、シャカシャカと自分で磨いてもらうようにします。最後にママが仕上げ磨きで綺麗に磨いてあげてくださいね。嫌がる歯磨き、先輩ママはこう誘導してるよ!好きなキャラクターの歯ブラシやコップは基本。歯磨きの絵本や歌を歌ったり、他にもいろいろ試行錯誤してるママがほとんどで、私だけじゃないんだと、少しホッとしました(笑)我が家は嫌いな虫さんを使って「歯磨きしないと、虫さんきちゃうよ〜」と脅かしたりしてます。最近は「お母さんといっしょ」の「虫歯建設株式会社の歌」を歌いながら楽しくやってます♪他にもいくつか、楽しく歯磨きを誘導する方法をご紹介!・歯を磨かないと玄関に虫歯さんが来て歯を食べられちゃうよ。あっ!足音が!って半分脅す(笑)/Mママ・歯ブラシさん、コップさん、歯磨き粉(フッ素ちゃん)が楽しく指導させてくれるように、ママが吹替えコント風に演じたり、役になりきる。/Nママ・Jママ・真似したがる子には、大人が先に歯磨きするところや、パパにも協力してもらって膝枕でママの仕上げ磨きをしてるフリをする。/Jママ・Yパパ・泣かない、少しでも口が大きく開いた時など上手にできている事は、しっかり褒めてやる気を引き出す。/Nママ・Yパパ・鏡持たせたり、鏡の前で自分の姿を見せて興味を持たせる。「前歯は何本あるかな、数えてみよう」と言うと楽しく数えてます。/Nママ歯磨きしないからと叱ってしまうと、もっと歯磨きが嫌いになってしまい、後々大変になってしまいます。無理意地はせず本人が楽しくできるように、いろいろ試してあげてみてくださいね。気になる、フッ素ジェルやタブレットって使ってる?他にも気になる歯磨き事情、先輩ママたちに聞きました。①フッ素ジェル使ってる?YES…5人NO…10人NO回答のママは、「3ヶ月に1回歯医者さんで歯面塗布法をしている」そう。お口の状態によって異なりますが、1年に2~4回の塗布を継続することで、20~40%程度の虫歯の予防効果があるとされています。歯医者さんでやる歯面塗布方はフッ素がかなりの高濃度のため、塗っても3か月に1回程度で十分なんだそうですよ。また、「デンタルリンス使っている」というママも。これは、通常ブラッシングの後に行なうもの。口の中の細菌が増えるのを防いでくれたり、ブラッシングでは取りきれなかった歯と歯の間や歯と歯ぐきの間の細菌も殺菌してくれます。忙しい朝など、丁寧なブラッシングができなかったときにも良さそうですね。②タブレット使ってる?YES…2人NO…13人YES回答のママは、「歯磨きした後に、ご褒美としてあげていた」とのこと。タブレットは虫歯の原因になるプラークの働きを抑える効果があり、外出中に歯磨きができない時や食事やおやつの後に使用するのが良いそうです(1歳6ヶ月~2歳を過ぎたぐらいが目安)。仕上げ磨きっていつまでしたらいい?仕上げ磨きはだいたい、9歳くらいまではやってあげた方が良いそう。小学校の間は混合歯列と言って、永久歯と乳歯の両方がある時期で、この時が一番虫歯と歯肉炎になりやすいので、気を付けなければなりません。出来たら、仕上げ磨き用の歯ブラシかプラウトのような筆状の歯ブラシで磨いてあげるのがオススメ。私も以前使ってましたが、指磨きサック(写真真ん中)で奥歯まで仕上げ磨きしたり、フッ素を塗ってるママもいました。コレで歯磨き頑張って!ママたちのオススメアイテム先輩ママたちにいろいろインタビューしたなかで、私も早速購入したのは、歯科用の丸い鏡!歯の裏とか自分の歯を楽しくチェックさせています。また、brian歯磨き粉も使ってるママが数人いました。ブリアン歯磨き粉は、子供が大好きなイチゴ味。キシリトールを豊富に含んでおり口の中が酸性になるのを中和し、口内の雑菌が繁殖を防ぐ効果があるそうです。また、子供用の糸ようじ「フロス」も。フロスを使うことによって、歯と歯の間の虫歯を防ぐことができます。歯磨きは嫌がるけど、フロスは好き!というお子さんも多いそうですよ。忙しい中、アンケートにご協力頂いたママ、パパ、ありがとうございました。子どもと楽しく、歯磨きで虫歯予防できたらいいですね♪
2016年09月13日【ママからのご相談】近頃、2歳の息子の「歯磨きイヤイヤ」が激しくて困っています。1歳くらいまでは歯ブラシを見せると自分から横になって口を開けていたのに、あるときから急に仕上げ磨きを嫌がるようになりました。嫌がる子どもの歯磨き、どんな方法がおすすめでしょうか?●A. 泡歯磨き剤やフッ素スプレー、キシリトールを利用するのも手。ご相談者様と同じく、末っ子の仕上げ磨きで毎朝毎晩格闘中のライターNANARUKAです。わが子も赤ちゃんのころから歯磨きは問題なくできていたのに、2歳直前くらいから突然嫌がるようになりました。時に心理作戦で、時に力ずくで、あれやこれやと試しますが、たいてい最後は汗だくギャン泣きで終了……。ちゃんと磨けているのかどうかも不安なので、そろそろ小児歯科デビューしようかと思案中です。今回は、お子さんとの歯磨きに格闘中のママさんへ、嫌がる子どもの仕上げ磨きテクニックをご紹介します!●(1)歯ブラシを見ただけで逃げてしまう子には……歯磨き恐怖症に陥っているかもしれません。歯磨きに関するしつけ絵本などを利用しながら、あえて「歯磨き」「歯ブラシ」などの言葉は伏せ、「シャカシャカしようね」「シュッシュでピッカピカ!」など楽しくなるような声かけ をして、子どもが自然と受け入れられるようになるまで何度も読み聞かせてあげましょう。●(2)歯磨き剤の味を嫌がる子には……歯科医院で購入できる泡歯磨き剤 を試してみましょう。フッ素は入っていますが研磨剤が入っていないので、ほとんどが空気。そのため味も感触も優しいので、歯磨き剤を使っているような感じがしません。●(3)首を振ったり暴れたりして嫌がる子には……抵抗して暴れる子どもにまともな歯磨きはしてあげられないうえ、歯肉や口内を傷つけてしまう恐れもあるため、磨いてあげる大人が左右の腿と膝で子どもの頭と腕を固定 します。激しく抵抗する場合も、頭をしっかり固定し、他の人に腕を押さえてもらうなどして手早く磨きましょう。●(4)歯ブラシを噛む子には……子どもが口を開けるまで歯ブラシを構えてじっと待ちます。または、鼻をつまんだりあやしたりして口を開けた瞬間に狙いを定めて素早く磨きます。●(5)どうしても磨かせてくれない子には……歯磨きの代わりに、フッ素スプレー を使ったりキシリトール を食べさせたりすることも虫歯予防に効果的。どうしても毎日歯磨きできない場合は、小児歯科で定期的なクリーニングをしてもらいましょう。----------お子さんに効果が期待できそうな方法はありましたか?子どもが歯磨きを嫌がる原因として、実は歯ブラシや歯磨き剤が合っていない、歯ブラシにかかっている力が強すぎるために痛がっている、という場合も多いようです。今一度、ブラシの握り方や動かし方、ヘッドや毛先の大きさ、磨くときの姿勢などを見直すとともに、キッチンスケールに歯ブラシを押し当て、子どもの仕上げ磨きの力として理想の150グラム を体感してみるといいかもしれません。小さな子どもの小さな歯、心地よく磨いてあげるための参考になれば幸いです。【参考文献】・『はじめての歯みがきレッスンー強い歯・いい歯は幼児期が決め手!』倉治ななえ・著●ライター/NANARUKA(フリーライター)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2016年09月10日【ママからのご相談】イヤイヤ期の2歳男の子のママです。最近、ささいなことですぐに頭にきて、子どもを叱ってばかりいます。主人や実母などにも「最近どうしたの?」と心配されるほどです。自分でも気をつけたいと思っているのに、 どうしても怒ってしまうので嫌になります。●A. アンガーマネジメントで上手に自分の気持ちをコントロールできますよ。ご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。いけないと分かっているのに、ついイライラして子どもを叱ってしまうこと……ありますよね。子育て中のママのこのお悩みに、「あるある」と頷く方はきっと大勢いらっしゃることでしょう。私の周りの子育てママたちに、「子どもを叱ってしまいそうなとき、何か怒りを鎮める方法を試したことがあるか?」 という質問をしてみました。●子どもを叱ってしまいそうなときに怒りを鎮める方法『大きい声を出す前に深呼吸する。子どもが兄弟喧嘩を始めたら、怒る前に意識して深呼吸してみることに。夏休みに毎日怒鳴っていたら、さすがに自分でも嫌になってきて、自己流だがこの方法を試すようになった。多少気持ちが落ち着くかな』(小学3年と小学1年の兄弟のママ)『“怒鳴らない”と書いた紙を冷蔵庫に貼って、日に何度か見ては気をつけるようにしている。祖父母の家の中で“鍵を忘れない”や“薬を飲む”など書いて貼ってあるのを見て思いついた。変なやり方かもしれないが、私は結構効果を実感している』(6歳と2歳の兄妹のママ)『自分でもどうにも怒りを鎮められなくて、アンガーマネジメントの本を読んだ。怒りすぎだと自覚していたから、素直に書いてあることを試すように心掛けている。まだ効果を感じるまでうまくいっていないが、日々気をつけているつもり』(小学1年と3歳の兄弟のママ)このインタビューで、皆さんが試行錯誤しながらうまく自分の怒りをコントロールしようと心掛けているのがよくわかりました。今回は3人目の方のお話の中に出てきた、“アンガーマネジメント” というキーワードに注目してみたいと思います。『読売家庭版』にもこのアンガーマネジメントについての記事が掲載されていましたので、引用しながらご紹介したいと思います。●アンガーマネジメント(怒りを制御する方法)●自分の“許容ゾーン”を広げる日本アンガーマネジメント協会代表理事、安藤俊介さんの見解によると、**********『人が怒りを覚えるのは、自分が「~するべき」や「~するべきではない」と思っていることが裏切られたとき。イラっとしたら、自分の許容ゾーンがどこまでOKでどこからがNGかを頭の中で把握しておくと、怒りの感情にのまれなくなります。不要な怒りにさいなまれないためには、“許容ゾーン”を広げることが重要です』**********とのことです。●怒りのレベルを数値化する**********『人はカッとなってから最初の6秒間が一番怒りの度合いが強いと言われています。この6秒間をいかにして過ごすかがポイントです。もしカッとしたら、まずはその怒りの度合いに点数をつけてみましょう。怒りを数値化している間に気持ちが落ち着いてきます。また、その場にあるものを観察して、怒りを別の方向に向かわせる方法もあります』**********このように、自らの怒りとうまく付き合う方法がアンガーマネジメントなのです。無理なガマンをし、怒りの感情にフタをするのはただストレスを増やすだけで、健全とは言えませんよね。自らの感情に客観的な視点 を加えることで、自分がどんなことで怒りを覚えやすいのかパターンが分かるのです。するとその怒りへの対処が可能になるのです。ご相談者様のおっしゃっていたように、「自分でも気をつけたいと思っている」のに、ついまた同じことをしてしまうときには、このアンガーマネジメントが効果を発揮するのではないかと思います。----------いかがでしたか?子育てのさなか、完全で完璧な母親でいられないときもありますよね。人間ですからその日の気分も体調もいろいろです。私も自己嫌悪の繰り返しでなんとか子育てしています。ただこのコラムでご紹介したように、少しの工夫で今までの怒りの感情が楽になるかもしれません。知識として知っておくことで、役に立つこともあると思います。みなさんのご参考になれば幸いです。【参考文献】・『読売家庭版(2016年9月号)』読売新聞社・発行●ライター/あしださき(元モデル)
2016年09月05日厳しい方が息子に合う!そう思って塾に通わせていたけど…Upload By かなしろにゃんこ。ADHDのある息子。勉強が苦手で、周りの子たちに比べて学習が遅れていました。「息子には、厳しい先生が目を光らせる塾が合っているのかも」と思い、小3のときに塾に通わせ始めました。しかし息子は、「塾の先生がイヤだ!」「教室に入りたくない!」と塾を嫌がるようになりました。私は息子が「ワガママを言っている」と思い、 無理やり塾に通わせましたが、息子は塾の日になると部屋の中の柱を蹴ったり、転げまわったり、悪態をついたり…それでもなだめて「頑張ろうね」と送り出しましたが、ある日塾から帰ってくるなり、もう我慢できないようで泣きながら大声で「行きたくない!」「家で勉強したい!」と吐き出しました。これは何か理由があるな?とゆっくり話を聞いてみると…。凸凹のある息子にとって、塾は苦手なことばかりUpload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。息子を通わせていた塾では、プリントを丁寧に扱う、学習は静かに行う、先生には敬語で話すなどの決まりがありました。私はそれを、息子が身の回りに気を遣うことを学べていいかな、と思っていました。しかしその厳しさが、息子には合わなかったようです。じっとしていることが苦手で、人一倍不器用な息子ができないことばかり求められるので、何をやっても先生に怒られてしまいます。さらに、「分かるまで自分でやり方を考えましょう!」という塾の方針も息子にとってはつらいものでした。指導やお手本がないと覚えられないタイプの息子は、何日たってもプリント1枚すら終わらせることができなかったそうです。それでも静かに考えているフリをしなければいけない時間は、息子には苦痛だったでしょう。息子がパンクしたところでようやく、荒れまくっていた原因にたどり着きました。息子のつらさに気づくまで、2年の月日を費やしてしまいました。自分自身の焦りが、息子に苦痛を与えていた出典 : 私は今まで息子にこんなツライ思いをさせていたのか…。息子が嫌がるサインを見て見ぬふりをしてきたことにと気がついて、ようやく塾を辞めさせることに決めました。今思えば、息子が勉強ができないことに私が一番焦っていたのだと思います。その焦りから、「厳しく鍛えてもらえる塾がよい」と思いこんでしまいました。塾のような学習方法が合う子と合わない子がいるとは考えもせず、「我が子は大丈夫!通っていればデキるようになる!」と信じていたのです。もし過去に行けるとしたら、塾の扉を叩く前の自分自身を止めにいきたいものです。思い出すだけでも息子に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。これからは、息子に合ったやり方で、息子のペースで成長してほしいと思っています。
2016年09月02日【ママからのご相談】次男が2歳半になりました。長男のときはイヤイヤ期の対応が本当に大変だったので次男でも覚悟を決めていたのですが、いまだにそれらしい兆候がありません。それどころか、一人でじーっと遊んでくれることも多く、私の相手もあまり欲していないようです。次男は言葉数も少なく、世話は楽なのですが、発達障害じゃないかと心配になってきました。どこで診てもらえるでしょうか?●A. 専門機関があるので安心してください!ご相談ありがとうございます。子育て研究所代表の佐藤理香です。「うちの子が発達障害だったらどうしよう!?」と焦る気持ち、よくわかります。毎日、子どもの様子をみているママだからこそ、「長男のときと違う!」「何かが変わっている気がする」などと感じるのだと思います。ただ、2歳の子どもは個人によって成長の度合いが大きく異なる年齢 です。一般的な発達障害の基準では、専門家でも決定づけるのが難しいと言われています。まずは、発達障害の基礎知識についてお伝えしたうえで、専門機関等をご案内しますね。●『発達障害』ってなんだろう発達障害をもつ子どもは、一般的にコミュニケーションをとるのが苦手で、人間関係を築くのが大変 だと言われています。かつては誤解されることも多く、「困った子ども」「言うことを聞かない子ども」などと、親の教育が不足しているかのように言われたものです。その後、脳の研究が進んだことで、発達障害の認知が広まりました。今では、多くの人が脳の障害であることを理解しています。発達障害といえば、代表的なものが『自閉症 』。一度は聞いたことがあると思います。近年では、『アスペルガー症候群 』や『広汎性発達障害 』『学習障害(LD) 』『注意欠陥多動性障害(AD/HD) 』と、障害の種類も多様になってきました。発達障害の種類や特徴については、以前『ウチの子そうかも? ママが確認すべき「発達障害」の種類&特徴』でまとめましたので、ご参照ください。●2歳児が発達障害!? 判断は慎重に発達障害は早期発見が大事だとは言われていますが、乳幼児期の子どもには慎重な判断が求められます。乳幼児の場合は、心も体もまだまだ未熟な状態です。月齢によって成長度合いも大きく異なります。このため、多くの専門機関でも、早期に発達障害の診断をくだすのは慎重になっている 現状があります。低年齢の子どもにみられる発達障害の特徴としては以下のことがあげられるようです。・相手を求めずひとりで遊ぶことが多い・視線を合わせない・人見知りをしない・指さしで伝えようとしない・触れられることを嫌がる・偏食・言葉の発達が遅い・音に敏感である育児書を読んだりネットを見たりして、知識や情報をもっている親ほど、「うちの子、大丈夫?」と心配になるところですが、まずは焦らずに子どもの様子を見守りたいところです。●どこで診断してもらえるの?発達障害は早めに気づき、適切な療育(りょういく)を受けることで、さまざまな能力を伸ばしていくことができます。「うちの子は発達障害なのだろうか」など、気になることがあれば、次の機関に相談してみましょう。●各市町村の専門機関各市町村など、自治体には子どもの発達障害を診断する専門機関があります。専門機関の名称はさまざまで一概には言えませんが、「発達障害者支援センター」や「子ども支援センター」などが多いようです。また「児童相談所」でも発達障害の相談ができます。「療育施設」や「保健所」で対応していることもあり、まずは自治体の窓口に問い合わせてみる ことをオススメします。●病院などの医療機関子どもの発達障害の診断は「小児神経科」や「児童精神科」で行っています。成人向けの「精神科」などでも子どもの診断をしているところもあるので、各医療機関に確認が必要です。『日本小児神経学会』では、子どもの発達障害について診療を担当する医師のリストを公開していますので、参考になさってくださいね。【参考リンク】・発達障害って、なんだろう? | 政府広報オンライン()●ライター/佐藤理香(株)
2016年08月25日夏のイヤ〜な風物詩ともいえるのが、“蚊”。プ〜ンという音を聞くだけでもかゆくなってしまいますよね。蚊はデング熱や日本脳炎、ジカウイルス感染症、チクングニア熱、マラリアなどの感染症を媒介するため、刺されると「かゆい」だけでは済まない場合も……。河原や草むら、公園などは特に蚊が多いため、出かける際にはしっかり虫除けスプレーをする、肌を露出しないなど対策が必要です。とはいえ、同じ場所にいても、蚊に刺されやすい人と刺されにくい人がいるのも事実。両者の違いは何なのでしょうか?●蚊に刺されやすい人の特徴●(1)汗をかいている人蚊は、汗の中に含まれる成分『乳酸 』や『ノナナール 』などを感知し、人に寄ってくるそうです。そのため、運動直後や汗っかきの人は、そうでない人に比べて刺される確率が高くなるとのこと。虫除けスプレーをして出かけても、外出先で汗をかくと流れてしまう可能性があるので、汗をかいた際にはよく拭き取ってから再度虫除けスプレーをしましょう。●(2)体温が高い人蚊は人の体温も感知するため、体温が高い人のほうが低い人より刺されやすいそうです。妊娠すると女性は体温が上がる ため、妊婦さんは要注意。赤ちゃんも体温が高いため注意が必要ですね。●(3)飲酒している人蚊は呼吸によって排出される二酸化炭素 からも人の位置を特定しているそうです。アルコールを分解するときは二酸化炭素の排出量が増えるため、お酒を飲んでいる人も蚊に刺されやすいというわけですね。アルコールが入ると体温も上がり、呼吸数も増えるので、蚊にとっては格好のターゲットとなります。●(4)色黒の人、黒い服装をしている人蚊は色を白と黒しか感知することができず、濃い色を好む そうです。そのため、色黒の人や、黒い服装をしている人のほうが蚊を引きつけやすいとのこと。蚊がいるところへ出かける際には、なるべく白系の服装で行くといいですね。●(5)体臭が強い人蚊は人のたんぱく質や脂質といった成分の匂いにも反応するそう。そのため、体臭が強い人は蚊を寄せ付けやすいとのこと。また、香水や化粧品に含まれる香料や化学成分 にも蚊を引きつけるものがあるそうなので、香水の匂いがキツい人やバッチリメイクの人も注意したほうがよさそうです。----------さて、あなたは蚊に刺されやすい特徴、いくつ当てはまりましたか?蚊は、汗や匂い、体温などを感知し、血を吸うターゲットを決めているとのこと。蚊を引きつける要素を多く持った“太っている人”や“妊娠中の女性”は、特に注意が必要です。また、O型の人は蚊に刺されやすい という研究結果も出ているようですが、まだハッキリとした結論は出ていないそう。蚊に刺されやすい人は入念に、刺されにくい人も油断せず、しっかり対策をして外出するようにしましょう。【参考リンク】・蚊が媒介する感染症(デング熱、ジカウイルス感染症など)について | 横浜市保健所()●文/パピマミ編集部
2016年07月17日長男がイヤイヤ期に入った頃からだろうか、「子どもにイライラしない/感情的に怒らない方法」などの記事を読み漁るようになった。最近ではアンガーマネジメントという言葉もよく目にする。ためになり実践中のものもあるが、大抵はその場限りで、うまくいっても三日坊主。目まぐるしい日々の中で根本的な解決は難しいと悩んだし、怒りをコントロールできない自分をダメママだと思っていた。ところがここ2〜3ヶ月でようやく「子どもがどう感じ、何を考え、どう行動するか」まで考えて叱る機会が増えてきた。そこで気付いたのが、イライラするママが悪いのではないということだ。 住まいと夫の変化結婚7年目、5歳と1歳の兄弟のいる筆者。結婚してから今年の3月まで、夫の転勤について千葉・奈良・山口で子育てをしてきた。夫の平日の帰宅時間は夜10時前後。平日の育児家事は全て1人で行い、休日も夫は非協力的だった。筆者は元来人見知りで、マイペースで、友達の少ないタイプ。支援センターに通ったり地域の子育て支援にも関わったが、友達という友達はいない6年間だった。頼れる人のいない環境で「孤育て」をしてきた。それが今春、地元に戻ることになった。実家・義実家ともに車で1時間半と、近くもないが行き来できる距離。会う機会が増えることで、ちょっとした話も親にできるようになった。さらに夫の帰りも夜7時前後になり、少しずつ協力的に。平日子どもをお風呂に入れ、お米を研いでくれるだけでも心に余裕が生まれるものだ。この2つの環境の変化でイライラが減り、子どもの気持ちまで考えられるようになったのである。今すぐ「環境」を変えることを真剣に話し合おうママのイライラの根本的な問題は、「ママの感情の問題」ではない。「ママが心の余裕を持てない環境」こそが問題である。ここを解決しなければ、イライラしない方法やアンガーマネジメントを勉強しても元の木阿弥、焼け石に水だ。そうはいっても、どうしても変えられない環境もある。それなら今できることから真剣に考えたい。今回効果が高いと思われた順から、具体的に3つ考えた。家庭内でパパとの共有を増やす実は今回1番効果を感じたのは、定住より夫が家事に参加したことだった。平日お米を研いでくれるだけで物理的に楽になる。しかしそれ以上に「夫と家事を分かち合える」ことが嬉しい。全国のパパに伝えたい。男性の家事育児参加が求められる昨今だが、物理面だけでなく「パパと育児や家事を共有できる」ことが特に女性は嬉しいのだ。地味で手間暇根気のいる24時間365日の家事育児だからこそ、小さなことこそ分かち合えるのが嬉しい。たとえば「新生児のオムツ替えって気を遣うね」「そうなのよ〜細くて折れちゃいそうで、いつもドキドキしちゃうの」こんな会話を交わすだけでママの気持ちは楽になる。ママはパパと、家事育児を通じて「共有・共感し合いたい」のだ。そう考えて、改めて協力を考えてみてはいかがだろう。子どもを預ける以前Eテレの「すくすく子育て」で、「子どもを預けないでママがストレス発散する方法」について聞かれた専門家の方が、「ストレスの原因が子どもですからそれは無理です。子どもを預けて下さい」と勧めていた。子どもを預けると言っても、離したがらないママは多い。筆者も1人目のときは「可愛い我が子を肌身離したくないし、預けるのは心配だし、かわいそう!」と思っていた。しかし2人目を抱えた今はウンウン激しく頷くし、1人目のときから利用すべきだったと思う。日本ではまだ「子どもを預けるのは良くない」イメージが残るが、それは大家族時代のこと。核家族の今は違うし、1番良くないのは「ママがストレスを抱えている」状態。根本を見つめ、一時預かりやファミリーサポートといった支援をより気軽に受けて欲しい。「可愛いけど大変」と話せる人を作る子育てほど愚痴の言いにくいものはない。「みんな同じ」で返されたり、「ダメママレッテル」を貼られるのが怖いからだ。しかし愚痴でも言わなければやってられないのも子育て。だからこそ「可愛いけど大変」と言える人を作りたい。まずは自分の親や姉妹、旧友もいいだろう。ママ友でもいいし、支援センターの職員さん、保健センターの保健師さんでもいい。筆者は子育て支援をしていたが、地域の子育て広場に関わるママたちも真剣にママのことを思っているのでお勧め。広い世界、「この人」と思う人が1人はいるものだ。探してみよう。「まずは環境ありきで、イライラしない方法論はオプションである」と、今回の経験では学んだのである。ライター:宮野 茉莉子
2016年07月01日【ママからのご相談】2歳半の子どもがいます。毎朝起きるとまず、「着替えがイヤ」から1日が始まります。「朝ごはんを食べるのがイヤ」、「公園まで自転車に乗るのがイヤ」、「手を洗うのがイヤ」、「お風呂もイヤ」……イヤイヤの連続で、正直疲れてしまいました。今の時期だけの辛抱、成長の過程でみんなが通る道……つらくなって身近な人に相談しても、同じようなセリフが返ってくるだけで、なんの解決にもならずイライラしてしまいます。●A. ママに必要な武器は、“ユーモア”と“ゲーム感覚”!ご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。「魔の2歳児」という言葉にぴったりのこの時期の子どもの言動……。わが家の次男も、イヤイヤ期真っ盛りの2歳5か月です。毎日同じようにあれもこれもイヤイヤと言っては、望みがかなわないと癇癪(かんしゃく)をおこして泣き叫ぶ。私もこの半年余りですっかり老け込んでしまいました。ストレスフルな毎日、怒ってばかりの自分の姿にもうんざりしていました。そんな中で、発想の転換をしてみようと思わせられる本に出会ったので、今回はその本からいくつかのアイデアをご紹介していきたいと思います。●子どもの“イヤイヤ”を上手にかわすコツ2つ今回参考にするのは、デビッド・ボーゲニクト&ジェームズ・グレース著の『「イヤイヤ」ばっかり言わないで!』という本です。この本ではイヤイヤばかりの子どもと付き合うためには、ほんのちょっとした作戦が必要だと教えてくれています。「この時期の子どもを甘やしてはいけない」、というようなママたちを苦しめる厳しい言葉は全く見当たらない ので安心してください。ユーモア満載、ゲームで分かりやすく子どもを導いてくれるのです。●(1)選択肢を与え、子どもが主導権を握っているような気にさせる例)着替えをスムーズにするアイデア【作戦準備】1.起きたらすぐに着替える習慣をつけること2.何を着るか、毎日子どもに選ばせます(親はアドバイスのみ)→本人を巻き込んでやる気にさせることが大切。3.シャツは着やすいデザインのものを選ぶ→小さい首周りに無理やり頭を通さなくてもいいように工夫。4.服は体に合ったものを着させる【基本のテクニック】1.どれだけ早く着替えられるか競争2.「お着替えしないと、動物園に連れて行けないよ」→いわゆる“あめとムチ”作戦。3.できるだけ自分で着替えられるように教えること→どこに何があるか分かるように、引き出しにシャツやスカート、ズボンの絵を貼っておきます。【こう話しかけてみよう】・「今日はこの服にする?それともあっちがいい?」・「ズボンとシャツとどっちを先に着ようか?」・「起きて着替える?それとも寝転がったままで着替える?」【ゲームにしてみよう】・洋服屋さんごっこ→“ごっこ遊び”を使えば、着替えが楽しい遊びに早変わり。もちろんママが店員で、子どもがお客さん。----------お着替えを例にご紹介しましたが、必要なことは“選択肢が用意されている” ということです。着替えることがイヤなのではなく、自分でしたいという欲求が全く満たされないからではないかという仮説に従い、子ども自身が何かを自分で決めることができる、ということが必要なのかもしれません。●(2)別のことに気をそらせる、不満を忘れさせる例)かんしゃくを静める【作戦準備】1.言葉で気持ちを表現させましょう→かんしゃくを起こしたら、「そんな風に泣かれても、どうしたらいいかわからないよ。落ち着いて、ちゃんと話して。」と言います。2.子ども自身にものごとを決めさせます→何をするかは選べなくても、やり方くらいは本人の好きにさせてあげては?3.次の予定があるときは前もって十分に言い聞かせます→時間の概念がない子どもには「あと何分」ではなく、「この歌が終わったら」などと言うようにしてあげるといい。【基本のテクニック】1.別のことに気をそらせます→おもしろい顔をつくる、転ぶまねをする、ヘンテコなダンスを踊るなど。あの手この手で不満を忘れさせるのがコツ。2.場所を変えます→トイレ、店の外、車の中に連れ出せば少し落ち着くはず。3.人形などの声色を使って話しかけてみましょう【こう話しかけてみよう】・「気分がおさまるまでもう少しここにいる?それとも今すぐ外に出たい?」・「それじゃどうしたいのかわからないよ。何が気に入らないのか教えて。口で言ってみて、指でさしてもいいよ」かんしゃくに振り回されないことが重要 です。親が相手にしなければ、子どももヒステリーを起こしても無駄と悟るはず。【作戦が失敗したら】かんしゃくを起こしたからといって、罰を与えてはダメ。言葉で自分の要求や気持ちをはっきりと伝えるように教えます。----------いかがでしたか?一部をご紹介しましたが、2歳児との日々が息苦しく殺伐としてきたママには、何事もゲームに変えてしまおうという作戦は、試す価値のある方法ですよ。頑張っていたママにとっては気が抜けてしまうようだし、こんなことでいいのかと心配に思う方もおられるでしょう。しかし、子育てにユーモアは必要だと思うのです。ぜひ、参考までにお試しくださいね。【参考文献】・『「イヤイヤ」ばっかり言わないで!』デビッド=ボーゲニクト/ジェームズ=グレース・著●ライター/あしださき(元モデル)
2016年05月09日【ママからのご相談】先月、第2子を出産しました。上の子とは2歳3か月違いの男児です。イヤイヤ期と重なるので、上の子の赤ちゃん返りを心配していました。 思いのほか頑張ってお兄ちゃんをしてくれているな、と思っていたら、風邪をひいて治ったとたん、すさまじい赤ちゃん返りを始めました。授乳やおむつ替えの邪魔をされて、「ダメ!」と言うとそのたびに泣きわめいて癇癪(かんしゃく)を起こすので上の子をかわいくない、とさえ思ってしまうこともあります。何か良い対処法は無いでしょうか。●A. まわりに頼りながら、上の子・下の子それぞれに向き合う時間をつくってみましょう。ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。産後の疲れも癒えぬまま、下の子のお世話に加えて上の子のケアまで、となるとさすがのママもクタクタになってしまうと思います。この時期は特に無理をせず、まわりに頼って上の子・下の子それぞれとのんびりした時間を過ごすだけで十分です。今回は、上の子の赤ちゃん返りを経験した先輩ママの体験談をご紹介します。●赤ちゃん返りとは赤ちゃん返りとは、それまでできていたことができなくなったり、赤ちゃんと同じような行動をとったりなどの行動で寂しさを示す症状です。「もっと自分を見て欲しい」、「自分より赤ちゃんのほうがママは大切なのでは?」、「成長したいけど、ママのもとから離れていくのが不安」という感情から赤ちゃん返りをする子が多いようです。赤ちゃん返りをするきっかけはさまざまで、ママが妊娠したり、下にきょうだいが生まれたりという理由だけでなく、卒乳やママの仕事復帰、トイレトレーニングの開始など、親から自立していく成長の区切り であらわれることもあります。●先輩ママの赤ちゃん返り体験談『上の子(女の子)が2歳4か月のとき2人目(男の子)を出産。産後何をするにしても思い通りにいかないとすぐにギャン泣き。イヤイヤ期だからかな?と思っていたのですが、突然ハイハイをしだしたり哺乳瓶を吸ってみたりしていて、赤ちゃん返りしてるんだ!と気づきました。「おむつを、とってきて」、「赤ちゃん泣いてるね、いいこいいこしてあげよう!」などお手伝いしてもらうようにして、成功したらとことん褒めました 。すると少しは気持ちが落ち着いたようで、手がつけられないほどの癇癪はなくなりました。女の子は世話好きなので、お手伝い作戦成功しやすいかも』(20代/2児のママ)『6歳、3歳、0歳の育児中、真ん中の子が赤ちゃん返りしてました。わたしの前ではふつうに見えたのですが、母の家に上の子2人が泊まりに行った際指しゃぶりを、突然しだしたらしく、母に「赤ちゃん返りしてるんじゃない?」と言われました。そんな馬鹿なと思ってたのですが、わたしのいない隙に赤ちゃんを叩いているのを目撃してしまい……そこでようやく寂しい思いをさせていることに気づきました。そこから毎日真ん中の子を抱きしめたり真ん中の子の好きなメニューを続けて出してあげたり、いろいろがんばりました』(30代/3児ママ)『トイレトレーニングを完了していたはずの長男でしたが、下の子が産まれると途端にトイレでできなくなりました。「オムツを履きたい」と訴えてきたのですが、ここで振り出しに戻したら意味がない! と思い、何度も漏らしながらも半年間またトイトレをさせて、何とか克服しました!』(30代/2児ママ)●上の子、下の子2人を同時に完璧にお世話しようとしないことがコツいかがでしたか?手のかかる小さい子どもを2人同時に100%対応する、ということはどんなに要領のいいママでもほぼ不可能 。上の子との時間に下の子が泣きだしたら、少し下の子には待ってもらって必ず上の子に何度も声をかけて下の子のお世話をする。時にはパパやおばあちゃんに下の子を預けて上の子とお出かけする、なども効果的な方法。ママにとって赤ちゃん返りは本当に困惑してしまう悩みの種ではありますが、それだけママがお子さんに愛されている証拠。そして、今までママに愛されていたことが十分に伝わっていた証拠でもあります。落ち込む必要は何もありませんよ。●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年05月09日こんにちは!魔のイヤイヤ期を半年後に迎える娘を子育て中のママライターなかやまあぽろです。すでにいろんなことに対して「イヤ!」と言い始めているのですが、これは序の口なのでしょうか……。温かい気候になり、公園で子どもたちとピクニックを楽しめる時期となりましたね。 公園デビューやお出かけデビューを計画しているママたちも大勢いるのではないでしょうか。今回は、お出かけの場所やスケジュールのアイデアを、育児センターの方よりアドバイスしていただきました。赤ちゃんの月齢別にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてくださいね。●“赤ちゃん第一”のお出かけスケジュールを立てましょうお出かけのスケジュールを立てるときは、第一に赤ちゃんの体調や生活リズム を見直してみてください。だいたいどの時間に授乳や食事をしているか、赤ちゃんがお昼寝をするかなど、お出かけの時間帯を選ぶことがポイントです。また、低月齢の赤ちゃんは、夏は暑すぎない夕方ごろや、冬は寒すぎないお昼前後のお出かけなど、気候も見計らって行動しましょう。●3~6か月の赤ちゃんは、五感を刺激してあげて一般的に赤ちゃんの視力は、3か月ごろから色の認識ができるようになったり、動くものを目で追ったりするようになると言われています。このころから積極的にお出かけし、赤ちゃんの五感を刺激してあげましょう 。おすすめなのは自然が豊かな公園です。まだまだ遊具で遊べなくても大丈夫。木の幹の感触を楽しんだり、色とりどりの花の景色や、鳥のさえずりを聞かせてあげることによって、赤ちゃんは少しずつ外の世界に慣れていきます。いきなり長時間の外出は赤ちゃんが疲れてしまうので、最初は1時間前後 を目安にしましょう。慣れてきた様子であっても、最長2~3時間で切り上げるようにすることがポイントです。その他、真夏や真冬などは授乳室やおむつ替えルームなどの施設が整ったショッピングモールもおすすめです。●7~11か月の赤ちゃんは、午前中からちょっと長めのお出かけにトライ7~11か月の赤ちゃんは離乳食も安定し、おすわりやハイハイができるようになったりと、成長が著しいころです。このころからは、ぜひ午前中から昼食をはさんだお出かけ にトライしてみてください。公園はもちろん動物園や水族館など、赤ちゃんも大人も楽しめる場所がおすすめ。視力もだんだんとついてくるころなので、ベビーカーに乗せっぱなしにしないで、抱っこで視界を変えてあげることがポイントです。滞在時間は5~6時間程度が目安ですが、赤ちゃんが疲れすぎないように適度に休憩を取って。●1歳からの赤ちゃんは、自由にたくさん歩かせてあげて1歳~1歳3か月の8割の赤ちゃんは、自分で歩けるようになっているころです。歩き始めの赤ちゃんはまだ自分でバランスがうまく取れないこともあるので、外出先では特に注意してあげましょう。行動範囲が広がるので、広い公園や遊園地などのテーマパークがおすすめです。いつもとは違う、広い場所で自由に歩き回ったり走ったりするだけでも赤ちゃんは楽しめます。そのとき、他人の通行の妨げ にならないように、パパとママがフォローするのはマナーですね。また、いちご狩りなどの体験もトライできるようになるころ。「いちごさん、真っ赤でおいしそうだね」「いくつ食べられるかな?」など、たくさん声をかけてあげて赤ちゃんの好奇心を育てましょう。6~7時間のお出かけでも平気なころですが、途中でお昼寝 してしまうことも。そのときは大人もゆっくり休憩を取るなど、臨機応変な無理のないスケジュールを立てることがポイントです。----------お出かけのたびに、赤ちゃんもパパもママもきっと新しい発見があると思います。家族や外部とのよいコミュニケーションの場にもつながるので、ぜひ積極的に計画を立ててみてくださいね!【参考文献】・『育児新百科 泣きやまないときの解決! ヒント集』ベネッセコーポレーション・編●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
2016年04月15日【ママからのご相談】1歳8か月の男の子のママです。最近、息子のイヤイヤが激しくなってきて、自分のされたくないことをされると泣きわめいて癇癪を起こすようになりました。物を投げることもあります。家の中ではご近所の目が気になり、家の外では周りの人の目が気になります。一日中息子のイヤイヤに振り回されてわたし自身ストレスです。何かいい対処法はないのでしょうか。●A. “イヤイヤ期”はある程度の諦めが肝心。ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。筆者自身も、ごはんイヤイヤ・おむつ替えイヤイヤ・お着替えイヤイヤ・公園から帰るのイヤイヤ・ねんねイヤイヤな1歳9か月の長女の主張に毎日戸惑いながら、なんとか対応しています(対応しきれていないこともしばしばありますが)。イヤイヤ期の子どもをママの計画どおりに動かすのはほぼ不可能に近い です。はじめから、諦めは肝心と割り切る心構えを持っているとかなり楽です。筆者もまだまだイヤイヤ期対応の勉強中でありますが、今回はイヤイヤ期を乗り切った先輩ママの対処法をご紹介します。●1歳後半のイヤイヤはなぜ起こる?大人が言っていることはだいたい理解していますが、自分自身の主張や感情をうまく言葉にできず、癇癪を起こしやすいのが1歳代後半の特徴です。床をのたうち回ったり、大きな声で泣き叫んだり、物を投げたり、噛みついたり。はじめはママもビックリしてしまうと思いますが、1歳代後半からの子によくある正常なことですので、冷静に受け入れるようにしましょう。そして、このころから子どもの抱える大きな不満が、「自分でやりたいのにさせてもらえない 」ということです。また、「イヤ」という主張と言葉を新しく覚えて、単純に「○○しよう」「イーヤ!」と言葉遊びやママのリアクションを楽しんでいるだけのケース もあるので、見極めも必要です。●先輩ママのイヤイヤ期体験談『とりあえず子どものイヤ!という気持ちは否定しないようにしてました。「○○嫌なのね、ゴメンネ」とか「○○したかったんだよね」とか。どうにもならないときは、子どものイヤイヤを叱るより笑い飛ばしてました 。「何で嫌なの○○ちゃん~!」って」(3歳、6歳のママ)『前もってする予定の行動を何度も予告しておくようにしていました。「これ終わったらごはんよ」「○○の番組始まったら△△するよ」「あと○回遊んだら帰るよ」など。予告しても泣くときは泣きますが、強烈な癇癪は予防できた ように思えます。はじめは泣きながらでも、毎日の習慣にしてしまえば泣きわめくほどにはなりませんでした」(4歳のママ)『物をいろいろ擬人化して話をすると興味を持ってくれたので、そのように言い聞かせをしていました。靴を履かないときは「靴さん、早く履かないと逃げちゃうって言ってるー!」とか、ドングリや葉っぱを家に持ち込もうとしたときは「○○さん、おうち帰りたいって泣いてる……」とか。あとは人形を使って着替えやおむつのお手伝いをしたり、着る服を選ばせてみたり、いろいろ知恵を絞りましたね」(1歳、4歳、7歳のママ)●シーン別のイヤイヤ対応策もご紹介します●オムツ替えイヤイヤ『おむつに絵を描いたりお気に入りのキャラクターのものを用意したりして興味を引かせる』(5歳のママ)『おむつを自分で選ばせて、自分のタイミングで 自分で履かせる。ママは少し介助するのみ』(2、4歳のママ)『うんちをしたら「オムツ替えだ!」と勘づかれ逃げ回るので、とりあえず追いかけ回すことはせず、好きなテレビが始まる前だったので「うんち変えられたら○○見れるよ」と何回も何回も説明』(3歳のママ)●お着替えイヤイヤ『お風呂上がりに裸でうろうろしていたので、「お着替えしよっか」と言うとお決まりの「いや!」。「じゃあここ置いとくから着といてね」と言ってその場を去り、しばらくして様子を見てみるとあと1歩のところまで自分でズボンを履いていた。「イヤ!」と言われても「イヤじゃないの!」「でも履くの!」と言うより「嫌なんだ。じゃあ履こうね 」と言った方が効果的なようです』(5歳のママ)●イヤイヤは今までの子育てが間違っていなかった証拠いかがでしたか?イヤイヤ期はお出掛けの準備をして連れてお出掛けするだけでも一苦労。よその子は大人しくカートに乗ったり手をつないだりしているのに、うちの子は外出先で大泣きしながら地面をのたうち回っている……そんなことが続くと母親としての自信がなくなってしまいますよね。しかし、イヤイヤ期はそれまで十分な愛情を持って育てられたからこそ、「こんなに大切にされている自分の主張がなぜ通らないんだ」という戸惑いが表れているそうなのです。ママの予定がつまって焦っているときほど子どもが言うことを聞かないのは、「自分優先になっていない」と感づかれている証拠 なのですね。また、よその子がいい子に見えるのはたまたまで、どこのお子さんも時期やタイミングは違えどさまざまな育てにくい面を持っています。今回さまざまなイヤイヤ期の対処法をご紹介しましたが、うまくいくことの方が実際少ないです。絶対に効く!という魔法の言葉は残念ながら存在しません。ママの気持ちに余裕がないとき、時間がないときなどつい強く叱ったり泣かせたりしてでも強制的に言うことを聞かせることもあります。その場合は、子どもの心が少し落ち着いてから、ギュッと抱きしめてあげて、「さっきはごめんね、ママはあなたが一番大好きだから」と愛情を伝えるようにしましょう。結局のところ、子どもはママが一番愛してくれてさえいればいい のですから。●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年03月28日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。「2歳までは天使、2歳からは悪魔 」。ベビーグループで知り合った西洋人のママたちがよく口にしていたセリフです。2歳を境に、子どもが急に反抗的になるのを表現した言葉ですが、 実際に自分の娘が2歳になるまでは「何のことやら」と思っていました。ところが、確かに2歳を過ぎたあたりから、「やー!」とか「No!」をやたらと繰り返すようになり、「ああ、これか」と思い当たったのです。これこそが、英語では「テリブル・ツー」、日本語では「魔の2歳児」または「2歳のイヤイヤ期」などと呼ばれる第一次反抗期 なのです。天使から悪魔に変身した子どもに、多くの親がオロオロしたりイライラしたり。でも、2歳児には2歳児なりの理由があることを知ると、すんなりと受け入れられるようになります。●2歳は言語能力がつくとき乳児のうちは、大人にされるがままが当たり前です。たとえイヤだと感じているとしても、それを伝えるすべは泣くことだけなのです。それが2歳になるころには大きく変わってきます。第一に言葉を覚えて、「イヤだ」と主張できるようになります。●2歳は運動神経が発達するときさらには、イヤなものをはねのける腕や走って逃げる足も発達してきます。自分で身動きできない赤ちゃんやハイハイやヨチヨチ歩きしかできない乳幼児とは違って、イヤなことを体を使って拒否できるようになる のです。●2歳は自我が目覚めるときこのように、自分の意思を良くも悪くも周囲に伝える方法を身につけるのが2歳児です。生まれて初めて自分の言葉や行動で自分の自我を通すことができると知った子どもが、「イヤイヤ」を連発して自己主張したくなる のも当然かもしれませんね。●まとめとして2歳の子どもが「イヤイヤ」と反抗する理由が見えてきたと思います。彼らは、「反抗したいから反抗する」思春期の少年少女とは違い、学んだばかりの言葉や行動で意思表示しようと一生懸命なだけなのです。もちろん、イヤイヤの中にはただのわがままもたくさん含まれていますが、2歳児たちがそれまでできなかった自己主張を練習中なのだ と思えば、何を言っても「イヤ」、何をしても「イヤ」を繰り返す2歳児が、悪魔は悪魔でもかわいい悪魔に見えてきます。【参考リンク】・病気の話 | こばやし小児科()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年03月22日【ママからのご相談】2歳児のママです。最近、保育園や病院など、「遅れたくない」と思うお出かけのときに限って「行かない」とグズられてしまうことが多いです。目的地に着けば、楽しそうにしたりけろっとしていたりするのですが、到着するまでがとにかく大変です。何かスムーズにお出かけできるコツはないでしょうか。●A. 子どものペースを作る・ペースに合わせる作戦を立て、やり過ごすのみ!こんにちは、ライターの佐原チハルです。2歳児といえば、いわゆる“イヤイヤ期”の真っ最中 。ある程度の会話ができるからこそ、難しいものですよね。「こうすれば絶対に大丈夫!」という技は残念ながらありませんが、イヤイヤ期を乗り切った先輩ママたちに「私たちはこうしたよ」という体験談を聞いてみました。●“持って行かせる”作戦『お気に入りのおもちゃを持っていけば大抵ゴキゲンなので、持って行かせることにしていた』そう語ってくれたのは、現在6歳・4歳の2児のママさんです。『上の子は車のおもちゃ、下の子はぬいぐるみが好きだったので、出かけるときはそれを持たせるようにした。最初は「片付けなさい」って言っていたんですが、この時期の自己主張は大事に受け入れてあげたほうがいい って聞いて、じゃあまぁいいかな、と』ということです。『朝ごはんをなかなか食べてくれなくて。「じゃあもう今朝は諦めて保育園に連れて行っちゃおう」って思うくらい保育園に出発するギリギリになると、急に食べたいって言い出すので困っていました』こちらは、20代ワーキングマザーYさんの言葉です。『食べさせてから行くことにして、遅刻したりお腹空かせたまま保育園に連れて行っちゃったりしたんですが、最近は、両手にご飯を握らせたまま登園することにしています。だから朝ご飯は、持ちやすいパンとかおにぎりばかり。栄養のバランスは、園の給食と夕ご飯でカバーできるからいいかなって』その態勢にしてから朝の時間に余裕を持つことができるようになり、今はこの方法で満足しているとのことでした。●“行き先に楽しみを作る”作戦『うちの子は電車が好きなので、踏み切りを通る道を選んでる』(30代・ワーキングマザー)『好きなキャラクターのグッズをディスプレイしているお店があるので、それを見に行こうって言って誘い出す』(30代・専業ママ)『自動販売機にハマっているので、いくつあるか一緒に数えようって誘う』(30代・専業ママ)『病院の後は、近くのベンチでおやつを食べてもいいことにした。最近では「病院に行くよ」と言うと喜ぶようになった』(40代・ワーキングマザー)大切なのは“子どもの興味に気付ける ”こと。また、子どもが楽しいと感じられるものを外に作れるように、日頃から一緒に遊んだり話しかけたりして下地を作っておくことだそうです。●“諦める”を前提に事前準備をしましょう“イヤイヤ期”を超えた・超えている最中のママたちの声には、いくつかの共通点がありました。『いつかは言ってわかってもらえるようになるので、この期間はなだめつつ、諦める』ということです(ただし、大切なことはちゃんと言って伝え続けることも大事だそうです)。また、“諦める”と言っても、“持って行くおもちゃのメンテナンスをしっかりすること”や“持って行く食べ物は精査すること(糖分・塩分に気をつける、ある程度は食事の代替になるものを選ぶ)”や“興味の対象はすぐに変わるのでローテーションや新規開拓ができるように日々探しておくこと”など、すべきことは多々ある ようでした。どんな方法が合っているのかは、お子さんやママ、ご家庭によって変わってくるものと思います。“イヤイヤ期”の大切な自我の芽生えを潰すことなく、見守りながら、負担のない方法を探したいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)
2016年03月18日2歳から3歳にかけての、イヤイヤ期の子どもにどう接するかは、どの親にとっても難しい問題でしょう。私自身の子育てを振り返っても、もっとも難しかった時期のひとつは、娘が2歳から3歳のころの「人生最初の“反抗期”」=「イヤイヤ期」でした。ことらが、何をしようとしても、いちいち拒否してくるのです。たとえば、私が娘を抱こうとしても「ダ~メ~な~の~!!」「ヤラも~ん!」「かあちゃん、いいの~!」「とうちゃん、キライ~!!」の大連発。さすがにお風呂だけは「とうちゃんと入るの~」と言ってくれましたが、ほかはすべて拒否、という時期がありました。あまりに何度もそうされてしまうと、かつてつきあっていた女の子にふられた場面と重なって、「パパとしてだめなのか」と落ち込んでしまうこともありました。しかし、大丈夫です。安心してください。それは、あなたがパパやママとして、だめだからではありません。子どもの「自分づくり」の第一歩として、「イヤイヤ期」は重要な意味を持っているのです。子どもが「イヤイヤ期」に入ると、どうやら、母親より父親のほうに動揺が大きく、どう接すればわからなくなることが多いようです。日本の家庭では、子どもを叱るなどの役割はもっぱら母親が担い、父親はと言えば、一緒に遊ぶ、お風呂に入るなど、楽しい役割専門、といった傾向になりがちです。このことも手伝って、子どもが「イヤイヤ期」に入ると、ふだん叱りなれていない父親は、どう接すればいいかわからなくなるのです。私も、遊びとお風呂中心の、楽しい役割専門の育児化していなかったので、子どものイヤイヤに戸惑ってしまったのです。 いまでもよくおぼえているのは、電車の中で、くつをぬいで投げ始めた時です。さすがに「やめなさい!」と叫んだ私を面白がるように娘は、くつを投げ続けました。子どもがイヤイヤ期になると、どうしていいかわからなくなった親は、突然きびしい態度をとりがちです。しかし、そうすると、子どもの反抗は、ますます大きくなってしまいがちです。では、どうすればいいか。「わたしメッセージ」を使うことです。子どもを否定するような、押しつけがましい言葉は、その隠れた主語が、二人称(お前、あなた、など)になっています。同じ内容の言葉を、一人称(わたし)に変えて言ってみると、それだけで、押しつけがましくなく伝わりやすい言葉になるはずだ、と。たとえば、「どうしてそんなことするのぉ!」と叱り飛ばすのではなくて、「お父さん、それはとってもいやだなぁ」と、穏やかに、けれど目をみてしっかり伝えるのです。「だめでしょう!」と怒鳴るのではなく、「もっと●●してくれると、うれしいな」と、しっかり真剣に伝えるのです。この時期の子どもは、親の困った顔を見るのがうれしくて、わざと困るようなことをしてきます。たとえば、ぐったり疲れているのをわかっているのに、いつまでも「おんぶ、おんぶ」といってきたり。こんな時、「いい加減にしなさい!」とどなるよりも、「パパ、つかれちゃった。自分で歩いてくれると、助かるな。お願いできるかな」と、真剣にこちらの気持ちを伝えるのです。子どもは、否定された気持ちにならず、「パパを助けてあげよう」と前向きな気持ちで、自分で歩こうとしはじめます。これは大きな成長の証です。ぜひお子さんにもパパやママの「わたしメッセージ」を伝えてみてください。(諸富祥彦)
2016年02月24日ママにとってのイヤイヤ期の難所は「食事」と言っても過言ではないのでしょうか。「うちの子ご飯食べなくって」「だらだら食べるので時間がかかるんです」なんて、なげくママたちの声をよく聞きます。何を言ってもこちらの話を聞いてくれない上に食事すらまともに食べてくれない。そんなときの必殺技をご紹介したいと思います。1.我が子の食事を観察してみようまず、子どもの食事の順番を観察しましょう。好きなものから食べる子をパターンA、好きなものを最後に残す子をパターンBとします。■好きなものを最初に食べる子の場合好きなものから食べるパターンAのお子さんには、食事の順番を変えてみましょう。好きなものを食べられれば、そこで欲求が満たされてしまいます。嫌いなもの、苦手なものを食べるまでに時間がかかったり、スムーズな食事から一転し遊び食べに流れる子が多いです。我慢すればするほど好きなものはおいしく感じるはず。「大嫌いなピーマンを乗り越えたさきに大好きなハンバーグがある! 乗り越えた分だけ好きなものがいっそう美味しい!」といったような体験をさせることが大切です。■好きなものを最後に残す子の場合好きなものを最後に残す子が食事に時間がかかる理由として、食事の量に問題があるケースが多くあります。もしかしたら、「ちょっと量が多かったかも」なんてことがよくあるんです。そのため、いったん量を減らしてみましょう。これだけで、きれいに食べきることがあります。もし全部食べられたら「お皿ピカピカになったね! ママ、すごく嬉しい!」と食事に対する達成感を感じられるようにしてあげることが重要です。2.いったん食べさせないという選択をしてみる以前、 「正しい子ども叱り方って? 良く使うあの一言が躾にはNGだった」 という記事にも書きましたが、子どもの学習能力を刺激するためには、経験を元に予測できるようなサイクルを作ってあげることが必要です。これはさまざまなことに共通しているので、今回は食事サイクルを作ってあげればよいということになります。せっかく一生懸命作ったごはんを楽しく「さぁ、食べよう」と言ったものの、まったく食が進まないわが子を見ると、カチンと来ることもありますよね。そんなときは、食べ始める前にまず声をかけます。「ママ、○○ちゃんのために一生懸命ご飯作ったからおいしく食べてほしいな」「一生懸命ご飯作ったのに食べてもらえないととっても悲しい」。それでも食べなければ「ご飯食べたくない? 食べたくないなら食べなくていいよ」と伝えます。そこで「食べる」と言うならそのまま食べるのを見届けてあげましょう。大体イヤイヤ期間中の子どもは「食べる」と言って食べないでだらだらしているのがほとんどです。こうなったら最終手段を告げることを伝えます。「だらだして食べないなら、もうご飯下げるね」5分待てど10分待てど、必死に食べようとする気配がなければ王手、食事を下げます。ちなみに、2歳児の食事時間は平均20分~25分に設定するのがおすすめです。「やだやだ? なんで! 食べるよ! 食べる?!!」と相手は全力で泣くなり騒ぐなり反抗します。ここで、トドメの一言「ママはもう○回もお話したよ。それでも食べないなら無理して食べなくていいよ。だから今日はご飯おしまい!」自分の行動に対する責任は自分で取るべきだと教えてあげます。夜寝る前に「お腹すいた?」と泣いたときには「だから、ママは何度もあのときお話したんだよ?」と話し寝ます。ご飯を食べない→下げられる→お腹が空く→楽しく遊べない、夜寝れない→次は絶対最後まで食べよう→もりもり食べる→ママが喜ぶ→楽しく過ごせる→お腹いっぱい幸せな気持ちで寝る…。こんな感じのサイクルを作ってあげてください。サイクルが出来上がるまで平均2週間です。何度も何度も付き合ってあげることで信頼関係も自信も学習能力もついていきます。(ポセイドン・ヨーコ)
2015年09月19日子どもがイヤイヤ期を迎えるということは、精神面や理解力も育ってきている証拠。しかし、なんでも「イヤイヤ!」となってしまうから、ママはとにかく大変です。そこでおすすめなのが、どこかお出かけする前や一日の始まりに子どもと約束をする、ということ。ただし、長々と約束ごとを話すのは逆効果です。「ママがいろいろなことを言ってるけど、よくわからなかった…」となってしまいます。例えば、「これからスーパーに行くよ。○○ちゃんに一緒に行ってほしいのだけど、ママとのお約束守ってほしいの。イヤイヤしないで欲しいの、ママは楽しくお買い物したいんだ」といった感じで、・目的・場所・約束ごと・理由(なぜ約束をするのか)の4つを端的に伝えましょう。これらを踏まえて、イヤイヤ期を楽しく過ごす2つの方法をご紹介したいと思います。真正面から受け止めず、ちょっと横から見つめてみる子どもと1日一緒にいるだけで疲れてしまい、精神的にも限界を迎えているママたち。子育てをする上でまず大切なことは「諦める」ことです。思い通りにいかないのが子育て。「自分の子どもだから自分でなんとかしないと」と、肩肘を張るほどつらくなってしまいます。例えば「◯◯ちゃんのお腹のなかにイヤイヤ虫がいっぱいいるみたいだね…。ママ悲しい! イヤイヤ虫どっかいけー」と気分を変えてあげるのも一つの手段。いつも「イヤイヤ!」と言うと怒られていた子どもも、違う反応を見せてくれます。大人も「イヤイヤ」になることを伝える子どものイヤイヤ期に、大人も同じような気持ちになることはありませんか? そうであれば、その気持ちを子どもに伝えることも大切です。しかし、そこで大人の本音と建て前を見せてはいけません。例えば、スーパーなどで「買って、買って!」と体をふんぞり返して泣き騒ぶ子どもたち。周りの人に見られて恥ずかしい! という気持ちは少し忘れて、全力で対抗しましょう。「いやだ!ママは買わない!って言った!ヤダヤダ!!」と、大人の本気を見せると大抵の子どもはキョトンとします。他には散歩の途中歩きたくないと泣いて座り始める子どももいますね。そんなとき「じゃあママ帰るよ」と置いていくことも一つの方法ですが、それを繰り返していると「どうせママは戻ってくるし、どこにもいかない」と効果は必ず無くなります。「やだ!」「だっこして!!」と座り込み、こちらの様子を伺う子どもに屈してはいけません。膝を折り曲げ同じ目線に立ちこう言うのです、「やだ」「だっこしない」「ママだって疲れたからだっこできない!」。もしも子どもが泣きだしたら、まず泣き止むまで待ちます。「えんえんが終わったらお話しよう」と伝え、そこからはひたすら待ちましょう。この時間がとにかく長く感じますが、待つということで子どもにママがあなたを信頼しているという意思表現となり、精神的自立の背中を押すことにつながります。泣き止んで少し落ち着いたら、改めて話をすることが重要です。「ママがイヤイヤしたら、困っちゃうよね。◯◯ちゃんがイヤイヤするとママ同じ気持ちになるんだ。だから、イヤイヤしないでママとお話ししようよ!」と伝えてあげてください。この、方法には以下の効果があります。・子どもがイヤイヤしたときに親がどういう気持ちになるか擬似体験する擬似体験を通し、人の感情を理解します。「ママは困っていたんだ。ママはちゃんとお話しを聞いてくれるみたいだ」と自分の気持ちを伝えることの大切さを感じるきっかけになったり、人の気持ちを理解できる大人への入り口になるきっかけはこういうものの影響だったりします。・子どもの気持ちに寄り添っているという子どもへのサインになる子どもは寄り添ってもらうことで安心感を得ます。心理学でいうミラーリングです。自分と同じ行動を取る人に心をを開くのと同じ効果です。「あ、今ママは私の気持ちを分かろうとしてくれてる」と母子間の信頼関係も強まります。子どもが本気で感情を表現してくるときは、大人も本気のやり合いを楽しんでください。それが子育てのヒントになるかもしれません。
2015年07月25日ママになると一度は「イヤイヤ期」という言葉を聞いたことがあるかと思います。このイヤイヤ期、大抵のお子さんが通る道。ママにとってもかなりの試練の時期といえるでしょう。今回は、イヤイヤ期の意味、対応の仕方や接し方について触れてみます。■年齢別イヤイヤ期、1歳と2歳、3歳の違いは?イヤイヤ期は、早い子だと1歳台から始まります。自我が目覚め、自分のやりたい!を常に優先したくなったり、ダメ!と行動を遮られると泣いてしまったりすることがあります。ただ、この時期はまだ、ほかのことへのすり替えが通用するので、「これやってみる?」と興味を別のことにうつすことで大抵の場合、解決できることが多いでしょう。■魔の2歳児だんだん厄介になってくるのが2歳頃からです。「魔の2歳児」という言葉があるように、とにかく徹底的に自我を通します。言葉を話せるようになってくる一方で、伝えたいことをうまく言葉で伝えられないストレスも抱えるようになってきます。自分でできることもかなり増えてくるので、ママがよかれと思って手伝おうものなら大変です。洋服を着替えさせてあげたら、「イヤー!」、靴を履かせてあげたら、「イヤー!」なんて話は、ママたちからもよく聞きます。中には、「どうしてもパジャマを脱がなくて仕方ないから保育園にパジャマのまま連れて行った」「私(ママ)が洋服を選んだのが気に入らなくて裸で1時間大泣き」ということも。2歳になると「意地を張る」ということも出てくるので親子にとっても持久戦になってきます。■3歳になると言い聞かせてみる3歳以上になると会話も成立してくるので子ども自身のストレスも減ってきますが、中には自分のこだわりを残し、そこを遮られると怒る子どももいます。例えば、子どもがいつも決まったテレビ番組を観てから着替えているのに、用事のために早く出かけなくてはいけなくなったとします。そこで急かしたり、テレビを見せなかったりすると怒り出す子どももいます。その場合、いつもの流れでは支度が間に合わないので、先回りして前日の夜などに、「明日は早く家を出るから、テレビ観る前にお着替えをすまそうね」と、お話しして言い聞かせておいたり、早く起きて先にご飯を食べ、テレビ→着替えで間に合う流れをつくったりするなど、お子さんのこだわり行動を崩さずに対処する必要があります。■イヤイヤ期は自我の目覚め、成長に必要なぜイヤイヤ期は存在するのでしょうか? それは、今まで受動的だった子供が、「自我」を確立し、周囲の大人に対して「僕は(私は)ひとりの人間なんだよ! 選択権を持っているんだよ!」とアピールしだす時期ともいえるでしょう。自分という個を主張→欲求に対して抑圧を受ける→怒りを生じる、ということを繰り返すことで、自分の気持ちや行動をコントロールするスキルを学ぶ大切な時期でもあります。■イヤイヤ期の対応・接し方イヤイヤ期の時、ママは「お子さんが自分で選択することを認める」というヘルプをしてあげることが一番です。そして、お子さんの感情が爆発してしまった時には、ママはできるだけイライラを抑えながら、「●●したかったのね」「ママがこうしちゃったから嫌だったね」などと考えられる理由を挙げて、お子さんの気持ちを代弁してあげましょう。その上でどうしても欲求に応えられないことに対しては、「でも●●したら危ないよ」などとさとすゆとりが大切です。ただやみくもに抑制したり、怒ったりしてしまうとお子さんは「自分で選択することはいけないことだ」と思ってしまい、近い将来、伝えたいことをママに言えなくなったり、ママに反抗することで興味を引こうとする、という行動を取りがちになったりしてしまいます。ママも人間だからつい目の前のことに困ったり、イライラしたりしてしまいますが、そこは一呼吸おいて、「どんな子に育ってほしい?」と自問自答。ぐっとこらえて子どもに寄り添ってみてくださいね。
2014年08月13日めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
チッチママ&塩対応旦那さんの胸キュン子育て
やっぱり家が好き〜おっとぅんとみったんと私〜
2015年生まれの娘と2018年生まれの息子を子育て中のあいぽんさんが描く育児マンガをご紹介! 今回は、娘さんとの日常のエピソードをお届けします♪あまりの娘のかわいさに「世界一かわいいわぁ」と褒めちぎるあいぽんさん。すると娘が「世界一は言い過ぎじゃろ。世界中にはもっとかわいい人がいっぱいいると思う」と反論。その言葉にうなずくあいぽん。しかし、このあとあいぽんさんの想像を超えた発言が飛び出して…!? 「世界一かわいい」を否定する娘。しかし…? 「世界一かわいい」を否定する娘に、「そうかな~、あおちゃんかわいいけどな~」と答えるあいぽんさん。 さらに、娘の発言を受けて"客観的に自分のことを見られるように……"としみじみしていたのですが……。 「岡山で一番……くらいじゃない?」 まんざらでもなさそうな娘の表情を見ると、あいぽんさんは(なってない……)と、心の中で思わずツッコミを入れたのでした。 ◇◇◇ 「世界一ではない」と「もっとかわいい人がいっぱいいると思う」と謙遜しておきながらも、ちゃっかり「岡山では1番」と主張する辺りがおもしろいですね(笑)。 著者:マンガ家・イラストレーター あいぽん2015年生まれの女の子、2018年生まれの男の子を育てる田舎のお母さんです。娘が生まれた時からゆるゆるとInstagramで子供との何気ない日常を絵日記で発信しています。日々の忙しさに追われ、記録に残していないと忘れてしまいそうなほど「なんでもない日々」を、できるだけ忘れたくないな、でも最近物忘れひどいな……そんな毎日です。
2024年04月26日同時期に妊娠し、出産予定日が2カ月違いの友人がいました。出産したら、お互いに出産祝いを贈り合おうということになったのですが…。同時期に妊娠した友人と、出産祝いを贈り合うことに第1子を妊娠していたときのお話です。なんと、同時期に友人も妊娠! 友人の出産予定日は、私の出産予定日の2カ月ほど前でした。そこで、お互いに出産祝いを贈り合おうね!と、約束をしたのです。 そうこうするうちに、友人が無事に出産。私は、出産祝いに何をあげるか散々悩みましたが、姉からのアドバイスを参考に、必ず使うものであり、見た目のインパクトとかわいさを兼ね備えた「おむつケーキ」をプレゼントしました。 それから2カ月後、私も出産。後日、「おむつケーキ」を贈った友人から、お祝いをいただきました。「何だろう?」と開けてみると、なんと頂いたお祝いは「現金」だったのです。しかも、私が贈ったプレゼントの2倍の額でした…。 プレゼントを見た途端、私が思ったのは「産後で忙しくて、プレゼントを選ぶ時間がなかったんだろうな」ということと「正直現金の方がありがたいよな…」ということ。そして、このお祝いの差に焦りを感じ、「もしかしたらおむつケーキは迷惑だったのでは…」と友人への申し訳なさでいっぱいになりました。 さらに私は、産後の疲れもあってか、友人は「お祝いは現金が欲しかったよー」と遠回しに伝えるために現金をくれたのでは…?など、かなり後ろ向きな考えになってしまって…。というのも、これまで、贈り物をするときは相手の顔を思い浮かべて、相手の好きな物を自分なりに分析しながら、どれにしようか選んでいたので、現金を贈るという発想がまったくなかったのです…。 ともかく、これでは「不公平すぎて申し訳ない!」と思い、その友人には内祝いでかなり高額な物を贈ることに。すると、「こんなに高価なもの貰っていいの!?」と友人に驚かれてしまい、今度は「高価すぎて逆にモヤモヤさせてしまったか…」と、最後までスッキリしないお祝い交換となったのでした。 作画/加藤みちか著者:春田ちえり
2024年04月25日生後7カ月になり、後追いが始まった赤ちゃん。ママが見えなくなるだけで、大泣きに。そこへパパが助け舟にやってきたけれど…!?赤ちゃんとパパのやりとりにも注目ですよ! ママはどこにいるの?? 生後7カ月を迎えたあれん君。ついにママの後追いが始まりました!ママが少し見えなくなるだけで、不安でこの表情に(涙) パパが助っ人してみたけれど…!? 近くにママの姿が見えなくて、すっかり大泣きのあれん君。そこで、パパが助っ人に! 「ママがいなくて泣いてたの??」とあれん君に聞いてみます。 しかし、助っ人のはずのパパを見ても泣き止むどころか、さらに大粒の涙が…。 その姿を見たパパは思わず、「可愛い…♡」泣いている姿も可愛くて仕方がありません♪ 「ママどこに行っちゃった…??」そんなパパをよそに、あれん君は必死にママを探します。 「ママ、こっちに早く戻っときてぇぇ〜」 「ママ、どこにいるの〜」 パパにも必死に泣いて訴えてるあれん君。涙を溜めて訴える姿に思わずキュンとしますね♡ ママの声がするよ!? 大泣きのあれん君を見兼ねて、「髪の毛乾かすから、パパと一緒においで♪」と、ママがあれん君を呼びました! 涙が止まったよ♪ すると…ママの声が聞こえただけで涙が引っ込んできたみたい♪パパに抱っこしてもらい、ママのもとに向かいます! ママを見つけると… あれん君、もうすっかり落ち着きを取り戻しました♪はにかんだ笑顔をとっても可愛いですね♡ やっぱりママの抱っこは最高! パパからママへ抱っこもバトンタッチ。 ママの抱っこにご満悦なあれん君。 すっかり安心した表情のあれん君。ママに抱っこしてもらえてよかったね♪ママの抱っこが大好きなあれん君なのでした(笑)パパもたくさんあやしてくれてありがとう! YouTube「あれんぴファミリー@arenpifamily」は、他にも微笑ましい動画がたくさん配信されていますよ。妹も生まれてすっかりお兄ちゃんに成長したあれん君の姿もぜひご覧くださいね。 InstagramやTikTokも更新しているので、そちらも要チェックですよ! 【生後7ヶ月】赤ちゃんの後追いが始まりました|あれんぴファミリー画像提供・協力/あれんぴファミリー
2024年04月25日私は3歳半と1歳半の男の子を育てています。次男はもうすぐ1歳半になりますが、まだ歩けないどころか、ひとりで立つこともできません。長男も歩き出したのが生後1歳5カ月と早いほうではないため、「子どもは個人差がある」ということは学んでいます。しかし、かかりつけ医やママ友からかけられる何気ない言葉で、私はだんだん次男の成長が心配になっていきました……。焦る夫をなだめる私もうすぐ1歳半になる次男は、最近やっと立つことに興味を持ち始めたようで、つかまり立ちをし始めました。1歳5カ月でひとり歩きをし始めた長男の経験のおかげで、「子どもの成長は個人差が大きいから、他の子どもと比べてもしょうがない」ということは十分学んでいた私。 その反面、次男の成長が心配な夫は、毎晩次男のために歩く練習をします。そんな夫に「焦らなくても、そのうち歩けるようになるから」と繰り返し伝えていました。 周りの言葉に不安になっていく…ある日、次男の定期健診でかかりつけ医を受診しました。そこで医師に「まだひとりで立てないの? おもちゃで遊んだり、ハイハイしたりする?」と少し驚かれたのです。私は「長男も遅かったので次男も遅いのかも」と返答し、医師から経過観察の指示が出ました。 また、ママ友からは「まだ歩かないなんて、○○(次男の名前)は怠け者だね!」と冗談交じりに言われることがあり……。そういう言葉を聞き続けているうちに、私はだんだん次男の成長が心配になっていくのでした。 ベビーシッターをしていた友人の言葉そんな中、ベビーシッターをしていた友人と久しぶりに家族ぐるみで食事会をしました。私は次男に対する不安をちらっと友人に伝えたのです。すると、友人は「最近は本当に子どもの成長を急がせるよね。大丈夫、焦らずに待ってあげればいいんだよ」と言いました。 私はそのとき、「長男の経験で個人差があることを学んだはずなのに、また同じ心配をしていたんだ」と気づいたのです。 長男の育児で経験を積んでいるため、次男には心に余裕を持って育児をしていると思っていた私。しかし、実際は医師の言葉や周りの人の言葉でどんどん自信がなくなっていき、気づけば私は長男のときと同じ悩みを繰り返していました。しかし、友人の言葉で再確認でき、これからは次男の成長を焦らずゆっくり見守っていこうと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/しおん著者:岩見 エリ男児2人を育てる母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2024年04月25日長男を妊娠中、後期つわりに苦しめられた私。出産してようやく胃の不調から開放されると思っていたのですが、産後も同じような症状が続いたのです。今回は妊娠中から産後約1年もの間、私が苦しめられた病気についてお話しします。治らない胃の不調に耐えかねて…妊娠8カ月ころから私は、胃の圧迫感や胸焼けといった後期つわりに悩まされました。そのときは後期つわりの症状だとわかっていたので、出産までの我慢だと思い、食事の量を調整しながら耐えたのでした。 しかし出産を終えても、同じような胃の不快感に悩まされる毎日。育児や授乳で体力を奪われていく中で、胃の不調が続き食べられる量が減ってしまい、体重も落ちてしまいました。そのため体力低下や貧血にも悩まされ、私はこのままではいけないと思い、産後10カ月のころ消化器科のある病院で胃カメラの検査をすることにしたのです。検査の結果、私が診断された病名は「逆流性食道炎」でした。病院の先生いわく、後期つわりで発症した逆流性食道炎が産後も治らずに、長引いてしまっているのではないかということでした。 そして授乳に影響のない薬を処方してもらい、それを服用してからは1カ月ほどで症状が治ったのです。おかげで食欲も回復し、体力低下や貧血の症状も改善して、健康的な毎日を送れるようになったのでした。 今回のことで、後期つわりが出産後も逆流性食道炎として長引いていたとは思ってもみなかったので驚きました。そしてそのうち治るだろうと放置せずに、病院でしっかりと検査をすることの大切さを身に染みて実感したのでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/ななぎ著者:水沢 雫監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年04月25日出生後すぐ、母乳を吸うのがじょうずだと病棟助産師さんに褒められてきた娘。しかし退院後は母乳を嫌がるようになりました。母乳育児をしたかったのに…生後2週間健診のときは、外来担当のご年配の助産師さんが担当となり、授乳について相談しました。すると「ママ、それはね母乳がおいしくないから飲まないのよ!」と辛辣な返答をくらいました。初めて出産した相手に、産後メンタルを配慮することのない言い方と言葉の選び方をするなんて……。初対面の助産師さんに言われるとは思いもしませんでした。とても傷付き、その日を境に母乳をやめるすることにしました。 その後、健診でまた同じ助産師さんに見てもらうことに。そして、「突然吸うようになる子もいるから吸わせてみようか」と、授乳をすすめられました。とりあえず言われる通りに咥えさせると、案の定嫌がって飲みません。すると、娘に対して「下手ねぇ!」と。 母の私からすると、しばらく育児用ミルクのみだったので吸うのを嫌がっているだけに見えました。なのに第一声が下手とは……。母乳育児をしたかったのですが、当たる助産師さんによってうまくいく場合とうまくいかない場合があるんだろうなと痛感した瞬間でした。 ◇ ◇ ◇ せっかく母乳育児をしたいと思っていたのに、産後のメンタルが不安定な時期に辛辣なことを言われてショックですよね。 助産師にもハッキリモノを言う人、じっくり話を聞いてくれる人など、いろいろなタイプの人がいるので、合う・合わないは出てくるかもしれません。 病院以外でも母乳外来をおこなっている助産師もいるので、調べてみるのも1つの手段です。 母乳育児では、赤ちゃんは大きな口を開けなければならなかったり吸う力や必要だったり、ママは母乳を出すため頻回授乳を頑張ったりと2人の頑張りが必要です。しかし、頑張り過ぎる必要はありません。ママが笑顔でいることが1番大切です。どうか、頑張りすぎずママに合った育て方で育児を楽しんでほしいですね。 作画/いずのすずみ 著者:りぃじゅ30代、4,202gのベビーを初めて出産。私は4,120gで生まれました。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年04月25日妊娠してすぐのころ、義両親の言葉にショックを受けたエピソードです。そんなこと言われても…妊娠発覚後まだ性別がわかっていない時期に、義両親に「男の子だったらもう見てるし興味ない」と言われとてもショックでした。義兄夫婦の子ども、義両親にとっての初孫が男の子だったこともありますが、性別がどちらにせよ会わせたくないと思ってしまいました。5月出産予定なのですが、女の子の予定で義両親はとても喜んでいるのですが、なんだか複雑です。心無い言葉を言われてもなるべく気にせずスルーをすることが大切だと思います。 ◇ ◇ ◇ 義両親の心無い言葉を聞き、悲しい気持ちになってしまいますよね。大切な孫なので、性別関係なく愛して欲しいものです。しかし、そんなことを言っていても赤ちゃんを見た途端に義両親も可愛いと言ってくれるはずです。あまり気にしすぎず、ゆったりとした気持ちでマタニティライフを楽しんでください。 作画/まげよ 著者:ねもも桃子20代、結婚3年目の専業主婦。妊娠9ヶ月。
2024年04月25日うちの子どもたちがまだ幼いころの話です。子どもたちと一緒に実家に帰省した私。近くに住む6歳の甥と10歳の姪がうちの子どもたちと遊んでくれていました。そして子どもたちをにこにこしながら見守っていたのは、認知症を患っていた私の祖母。しかし、この穏やかな時間に緊張が走る事件が起こったのです――。 おやつを止めた理由は祖母は休憩時におやつを差し出しました。祖母が差し出したのはピーナッツの入ったお菓子……。祖母から差し出されたお菓子を我先に取ろうとする子どもたち。しかし、姪だけは血相を変えて、「食べちゃダメ!」と叫びました。 私もあとから聞いたのですが、実は甥はナッツアレルギー持ち。姪は甥からお菓子を取り上げ、甥は大泣き。再度ナッツのお菓子を甥に渡そうとする祖母に、姪は懸命にアレルギーの怖さを説明していました。認知症の祖母に悪気はなく、姪も甥を守るのに必死でした。 一部始終を見ていた私は、姪に代わって祖母に甥のナッツアレルギーを説明しました。しかし、認知症の祖母に理解してもらうのはやはり難しいようでした……。 あとから来た私の父も「ちょっとくらい大丈夫だろ」と、アレルギーの理解が乏しい様子。一緒に来た母に「命の危険があるのよ!」と怒られていました。 この一件から、たとえ親戚の子どもたちであっても、安易に食べ物や飲み物を与えてはいけないと肝に銘じた私。お友だちが家に遊びに来るときも、事前にその子のママさんにアレルギーについて教えてもらうようにしています。※ピーナッツは少量でも重篤なアレルギー反応を起こす可能性の高いアレルゲンです。アレルギーの疑いがある場合は、特に注意しましょう。また、ピーナッツのように硬くて噛み砕く必要がある物は、小さなかけらが気管に入り込んで喉や気管に詰まらせて窒息したり、肺炎や気管支炎を起こしたりする危険性があります。6歳未満の子どもには食べさせないようにしましょう。イラスト/はたこ 著者:星 あきら監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年04月25日