「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回はおっぱいトラブルに悩むママからのご相談です。 Q.授乳の時間がつらくてたまりませんもうすぐ生後1カ月になる男の子ママです。今は完母で育てています。もともと陥没乳頭だったので出産後入院中から乳首に傷ができてしまい、左右ともどんどんひどくなるばかりで一向に治りません。寝ていてもズキズキ痛むくらいです。できればもう今は傷を治して赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうのをお休みしたいです。 育児用ミルクに切り替えることも考えてはみたのですが、おっぱいの出はいいので乳腺炎のリスクを考えると勇気が出ません。 授乳前に搾乳をしてそれを飲ませたりもしたのですが、赤ちゃんがおなかがすくタイミングに用意できなかったり、用意した量では足りず、結局おっぱいを吸わせるしかなかったりしています。初めから多めに搾乳しても構わないのでしょうか。以前、産院の助産師さんには搾乳のしすぎで分泌過多になりかけていると指摘されたことがあります。授乳の時間がつらくてたまりません。毎日のことなので改善したいのですがどうしたらいいのでしょうか。 在本祐子助産師からの回答乳腺炎のリスクを抱えながら、また陥没乳頭の授乳頑張っていますね。痛みがあればしんどいですよね。お気持ちお察しします。 乳頭の切れた状態での授乳がしんどい場合には、搾乳をして、足りないタイミングだけ育児用ミルクにしてもよいと思いますよ。傷は1日2日授乳をお休みなさるだけでもよいと思います。質問者さんが頑張りすぎずにできる方法を選択なさってよいと思います。 搾乳は、分泌過多になる場合もたしかにあるので難しいですが、数日のことですしあまり気にしなくてもよいように思いますよ。 ※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 乳頭亀裂になったときのケア方法乳頭亀裂になったときは痛みが生じますので、授乳が苦痛に感じてしまいます。乳頭亀裂があっても赤ちゃんにとっては問題ありません。傷も数日で治ってきますので、授乳は続けても大丈夫です。しかし、傷が悪化すると授乳が苦痛になることもあるので、乳頭の出血や痛みが強い場合は搾乳して与えるなど、授乳をお休みして治すことも大切です。ケア方法について説明します。 保湿剤を塗る乳頭が乾燥すると亀裂が悪化するため、乳頭亀裂の部分にワセリンなどの保湿剤を塗った後、ラップをあてます。ワセリン・馬油・ラノリン油などの低刺激の保湿剤は、そのまま授乳して赤ちゃんの口に入っても安全なものがあります。また、母乳には保護と殺菌効果があるため、乳頭亀裂部に母乳を塗る方法もあります。 授乳方法を変えてみる乳頭の傷の悪化を防ぐために、乳頭亀裂の部分を赤ちゃんの口角に来るように含ませ方を工夫します。また亀裂が少ないおっぱいのほうから先に授乳するのもいいでしょう。痛みが強くなれば直接授乳をお休みしてください。 傷をガーゼやタオルで保護する使い捨ての母乳パッドは乳頭が擦れてしまいますので、使用は中止してガーゼやタオルなどの柔らかい素材がおすすめです。 乳頭保護器を使う乳頭保護器は乳頭に傷や痛みがある場合でも、保護カバーを使用して授乳できる商品です。赤ちゃんの口が直接傷にあたらないように乳頭を保護してくれるので、乳頭亀裂の悪化を予防できます。サイズがあるので、助産師に相談してください。 乳頭亀裂にならないための予防法乳頭亀裂にならないように、次のことを工夫してみましょう。 抱き方を工夫する授乳のときは、ママが楽な姿勢を保てるように工夫しましょう。クッションや枕などを利用し、赤ちゃんの口が乳頭の高さになるように調節して、赤ちゃんをママの体にフィットさせるように抱き、安定させます。横抱き・縦炊き・脇抱きなど、授乳のたびに抱き方を変更して、乳頭の一部分に負担がかからないようにします。 おっぱいの含ませ方を工夫する赤ちゃんは乳頭に反射的に吸いついてきますので、手で乳房を支えて赤ちゃんが大きなお口を開けたときに、乳輪部まで深く含ませます。そして、赤ちゃんの口と乳頭の角度が合っているか確認します。赤ちゃんの唇が内側にめくれていたり、乳頭が痛くなるようであれば再度やり直します。授乳後に乳頭が丸くなっていないか、つぶれていなければじょうずに含ませられています。おっぱいは左右均等に授乳するように心がけてください。 乳頭・乳輪部マッサージをおこなう乳頭や乳輪部が硬いときやむくんでいるときは、授乳前に乳頭・乳輪部のマッサージをおこないます。マッサージをおこなうことで柔らかくなり、開通が良くなって乳頭亀裂を起こしにくくなります。また、乳頭を突出させて赤ちゃんが吸いつきやすくする効果があります。 【マッサージ方法】1.おっぱいを片手で持ち上げて、乳頭が正面を向くようにします。2.親指・人差し指・中指で乳頭をつまみ、3秒圧迫します。乳頭が硬い場合は5~10秒かけてやさしく圧を加えながら圧迫します。乳頭・乳輪部の位置や方向を変えて、各1分程度圧迫します。乳頭や乳輪部が硬い場合は2~3分くらいマッサージしてください。3.横方向、縦方向にもずらします。慣れてきたら柔らかくなるまでもみます。 赤ちゃんの口の外し方を工夫する授乳後に、赤ちゃんの口を乳頭から外すときは乳頭を引っ張られないように赤ちゃんの口角に指を入れてから外すようにすると、乳頭が切れてしまうのを予防できます。 清浄綿は使用しない乳頭を清浄綿で拭き取ると、保護の役目をしている皮脂を拭き取ってしまい、乾燥することがあるので使わないようにしましょう。また、乾燥予防のために、授乳後に保湿剤を塗るのもおすすめです。 おっぱいが張っているときは搾乳するおっぱいが張っているときは乳輪部が硬くなるため、浅く含ませがちになります。授乳前に軽く搾乳することでおっぱいが柔らかくなって赤ちゃんが吸いやすくなります。 ※参考:基礎知識(ベビー)「【医師監修】乳頭亀裂(乳頭裂傷)になったときのケア方法とならないための予防方法とは」【監修:医師 松井 潔 先生小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長】
2019年12月31日産後、母乳の出がかなり良好だった私は、息子もじょうずに飲んでくれていたため、母乳のみで育てていました。ところが、産後3週間目に初めて乳腺炎になり、痛みと熱に苦しみながら母乳外来を受診。今回は、そのときに初めて考えさせられた母乳の味についてのエピソードをご紹介します。 私の母乳はおいしくないの!?乳腺炎を患った私は母乳外来を受診し、まずはマッサージをしてもらいました。痛みが落ち着いて、ホッとひと安心。そんなとき、私の母乳は「マズイ」状態だという、思いがけない言葉が先生から発せられました。 甘い物を極力控え、母乳にいいと言われる野菜や大豆類を摂るように心がけていた私にはショックな言葉でしたが、マッサージのときに搾った母乳を実際に見せてもらうと、きれいな色ではなく少しドロドロとした状態の母乳だったのです。このときに私は初めて母乳の味について考えさせられました。 大豆が私には合わない? 私が受診した母乳外来の先生は、「腕がいい」と非常に評判の先生でした。先生は母乳の状態を見ると、何が問題なのかわかるようで、私の母乳を見て「大豆は控えなさい」と言いました。 母乳にいいと聞いて、極力食べるようにしていた大豆がダメだと言われ、困惑したことを覚えています。母乳にいいと言われていても、人によっては逆に控えたほうがいい物もあるのだと先生は教えてくださいました。加えて、油分のとり過ぎで、少しドロドロしている状態だということも指摘されました。 油分は控え、根菜類を意識した食事に変更スムーズに母乳育児をするには、にんじんやごぼう、大根などの根菜類を取り入れるといいとのこと。根菜類はもちろん油分もなく、なにより母乳の味も栄養面も整える効果があると教えてくれました。 私は大根もごぼうも苦手でしたが、それ以降は意識して食べるように。すると、2回目の母乳外来で見た母乳は、明らかに前回の受診で見たものとは違っていました。前回見た母乳のようにドロドロしていないうえに、色も白に近いような、やや黄色い色に変わっていました。 母乳を飲む赤ちゃんにとって、母乳はとても大切な栄養源です。初めて行った母乳外来では厳しいことも言われましたが、母乳について考え直すいい機会になりました。今思えば、母乳外来を受診して本当によかったと心から思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:(c)chicchimama著者:前田奈々自閉症の長男、次男の二児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ✿❀ベビカレ秋のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事を増量してお届けする期間限定“マンガ祭り”開催中! 人気レギュラー連載10作品に加え、新たにゲスト連載8作品が登場♪ 育児や家事、仕事などの合間の息抜きタイムにどうぞ♡
2019年11月13日産後2週間経った頃、友人から嬉しい報告が届きました。とても嬉しくて、すぐに出席の意向を伝えました。ところが、招待状が手元に届いた産後3~4ヶ月ごろ。出席するのが不安になってしまったのです。息子は母乳を飲んでるうちに吸い疲れてすぐに寝てしまう子でした。そのため頻繁に乳腺炎になり、月2~3ペースで助産師さんのマッサージで詰まりをとってもらっていたのです。結婚披露宴には出席したいけど・・・披露宴に出席すると息子と4~5時間は離れてしまいます。また乳腺炎になるんじゃないかと思うと不安でたまりませんでした。― 半年後 ―あんなに心配していた詰まりが取れたのです!結婚披露宴招待状の返事を出した時は不安一杯でしたが、息子の成長とともに乳腺炎になりにくくなり、無事に披露宴を楽しむことができました。― 披露宴の会場で ―披露宴歓談中、同じテーブルに座ってる友人と話しながら自分の結婚式を思い出しました。実は彼女が産後2ヶ月の時、とん奈の結婚式に招待していたのです。当時、体調面だけでなく赤ちゃんを祖父母に預けたりと色々手を尽くして出席してくれたんだと思います。「生後2ヶ月の子供を預けて結婚式に参加したのは本当に大変だったよね、ありがとう」と友人に感謝の気持ちを改めて伝えると、「え~、どうだったかなぁ、もう忘れちゃったー」とあっけらかんと笑顔で返してくれました。きっと色々大変だったはずなのにそう言ってくれる友人は素敵な子だなと再認識。振り返って、私は授乳期間中に子どもと長時間離れることをとても心配しましたが、乳腺炎も含めて問題なかったです。新婦のきれいなウェディングドレス姿を見られたり、久しぶりに会う友人とゆっくり話す時間が持てたりなど、乳児育児期の貴重な気分転換と素敵な思い出ができたのでした。
2019年11月09日搾乳機の選び方や使い方、電動・手動の違いやおすすめの商品、上手な搾乳のコツなどを紹介しています。自分にとってベストな搾乳機を選んでくださいね!搾乳機ってそもそもどんな物?そもそも搾乳機ってどんな物なのでしょうか…という疑問を持つ人も多いでしょう。まずは、搾乳機の持つ役割や使用シーンについてです。母乳を吸い出すための機械搾乳機とは、減圧による吸引力を利用して、赤ちゃんの口で直接吸ってもらう代わりに母乳を吸い出す機械のことです。吸い取った母乳は専用の容器で冷凍保存ができるので、ストックとして活用できますよ。母乳の分泌を保つためには、定期的に吸い出すことが必要です。長期間吸い出さずにいると、徐々に分泌量が落ちてしまうだけでなく、乳管詰まりによって乳腺炎を引き起こす原因にもなるでしょう。搾乳機は、何らかの理由で直接赤ちゃんに母乳をあげられないときに、これらのトラブルから母子を守ってくれるとても便利な道具なのです。母乳育児をする人にとって、ぜひ備えておきたいアイテムといえるでしょう。こんなときに使用赤ちゃんに直接母乳をあげられない…ってどういう場面なのでしょうか?搾乳機が必要になるタイミングというのは意外とあるようです。以下、主なものを紹介していきましょう。赤ちゃんが上手に吸えない・哺乳力が弱いとき赤ちゃんが入院している・ママが仕事復帰するなど、母子分離が必要なときママの乳首が切れるなど、授乳に激しい痛みを伴うとき赤ちゃんが飲む量よりも母乳の分泌量が多いときママが薬を服用するなど、一定期間母乳を廃棄する必要があるとき母乳の分泌量を確認したいときこれらは、いつ誰にでも起こり得るものです。いざというときのために、すぐに調達できるような準備をしておくと安心ですね!搾乳機の種類搾乳機の種類は2種類あり、『電動式』『手動式』が存在します。それぞれのメリット・デメリットについて確認していきましょう!電動式のメリットデメリット電動式の搾乳機は、電源を入れることで自動的に母乳を吸い出してくれる構造になっています。電動なので長時間の使用でも手が疲れないこと、また、機種によっては両胸から同時に搾乳することも可能なため、手動式と比べて搾乳に必要な時間が短いのが大きなメリットといえるでしょう。一方で、電動の搾乳機は手動式に比べると値段が高い・使用時に大きな音がしやすい・機種によっては吸引力の調整ができないといったデメリットがあります。手動式のメリットデメリット手動式の搾乳機は、コンパクトで電源も不要なため、持ち運びが簡単で場所を選ばないというメリットがあります。また、吸引リズムや力加減も自在なので、乳首が傷付きやすいママや、まだ授乳に慣れていない時期のママでも利用しやすいでしょう。そのほか、使用中の音が小さい・リーズナブルというのも手動式ならではの大きなメリットです。一方で手動式の場合、グリップやピストンなどを自分の力で動かす必要があるため、手への負担は避けられません。また、電動式に比べると搾乳にかかる時間が長くなるといったデメリットがあります。失敗しない選び方自分に合った搾乳機を見極めるポイントを、ここでしっかりと確認しておきましょう!使用頻度と搾乳量で決める搾乳機を選ぶにあたり、まず決めておきたいのが『電動式・手動式のどちらを選ぶか』です。これを決めた上で細かな条件を選んでいくと、迷わずスムーズに自分にぴったりの搾乳機を見つけ出せるでしょう。その判断をするためのポイントとなるのが、『使用頻度』と『搾乳量』です。使用頻度が高く、搾乳量が多い場合、おすすめは電動式の搾乳機です。このタイプのママが手動の搾乳機を選んだ場合、『手の疲れ』と『時間のロス』という点で大きなストレスとなってしまうでしょう。反対に、使用頻度が低く、搾乳量が少ない場合には手動式の搾乳機がおすすめです。このタイプのママが電動式の搾乳機を選んでしまうと、コストの割に使用時間が少ないため、「元が取れない」と感じてしまうかもしれません。搾乳機が必要なシチュエーションや環境によって、使用頻度と搾乳量は変わります。自分の状況に照らし合わせて判断するのがおすすめですよ!容器の大きさで選ぶ搾乳機には、吸い上げた母乳をためる容器が付属しています。この容器が小さすぎてしまうと、吸い上げた母乳が収まり切らなくなってしまうため注意が必要です。なお、一般的な付属容器の容量は120~160mlですが、製品によっては100ml程度の物もあります。容器の大きさはついつい見落としてしまいがちですが、のちのちの使用感に大きな違いが出るポイントのためしっかりとチェックしておきましょう。お手入れのしやすさも重要赤ちゃんの口に入る母乳を直接吸い上げる搾乳機は、徹底した衛生管理が求められるアイテムです。使用後には毎回各パーツを分解し、1つ1つ丁寧に洗浄・消毒する必要がありますが、赤ちゃんのお世話などで忙しいママにとって、搾乳機のお手入れのために1日何度も長い時間をかけるのは簡単ではありませんよね。ストレスなく搾乳を続けるためには、お手入れのしやすい搾乳機を選ぶのがおすすめです。中には食洗器や電子レンジを使って洗浄・消毒できる商品もあるため、選択肢に加えてみるとよいでしょう。おすすめの搾乳機3選では、実際におすすめの搾乳機にはどのような物があるのでしょうか。多くのママから高い評価を得ている人気の搾乳機を3つ紹介していきましょう!Pigeon 母乳アシスト 電動Handy Fit「電動タイプがよいけれど、あまり場所は取りたくない」そんな人におすすめなのがPigeonの『母乳アシスト 電動Handy Fit』です。電動タイプながらスリム&コンパクト設計で、キッチン周りに置いても場所を取りません。6段階の吸引圧がダイヤル操作でコントロール可能なので、搾乳中でも簡単に調整できますよ!ときどきの使用から日常使いまで、幅広く活躍するアイテムといえるでしょう。商品名:母乳アシスト 電動Handy Fit(ハンディフィット)価格: ¥9,504(税込)公式HP: 商品ページ amazon: 商品ページ Medela Swing maxi「常に母乳のストックが必要だけれど、搾乳にあまり時間はかけられない」職場復帰を控えるママなどに多いそんな悩みをスッキリ解決してくれるのが、Medelaの電動搾乳機『Swing maxi』です。この商品の大きな特徴は、何といっても両胸を一気に搾乳できる『ダブルポンプ』です。片胸ずつの『シングルポンプ』に比べ、搾乳にかかる時間を大幅にカットできるため、隙間時間にサッと搾乳できますよ。何かと忙しい毎日を送るママにとって、とても心強いアイテムといえるでしょう。商品名: Swing maxi(スイング・マキシ)公式HP: 商品ページ amazon: 商品ページ NUK さく乳器Jolie「毎日使う予定はないけれど、ときどき必要になりそう」そんな使用頻度の人には、NUKの『Jolie』がおすすめです。手動タイプの搾乳機ながら、人間工学に基づいた疲れにくいレバー構造で、手の負担も最小限に抑えられますよ。また、胸に優しくフィットするやわらかなシリコンクッションが母乳の分泌を促進してくれるため、痛みの少ないスムーズな搾乳が可能です。初めての搾乳機として、気軽に挑戦するのにぴったりのアイテムといえそうですね!商品名:手動さく乳器Jolie価格:¥5,400(税込)公式HP: 商品ページ amazon: 商品ページ 上手に搾乳するコツせっかく搾乳機を用意していても、思うように母乳が吸い上げられず、上手に使いこなせていないという人は少なくありません。搾乳機の使用を諦めてしまう前に、上手な搾乳のコツを確認していきましょう!最初は弱めの吸引圧で赤ちゃんが直接胸から母乳を吸う場合、乳首をくわえてしばらくはチュクチュクと小刻みに口を動かします。この動きは『呼び出し吸啜(きゅうてつ)』と呼ばれ、この刺激によってママの体では『射乳反射』という反射が起こり、いきおいよく母乳が分泌されるのです。搾乳機を使う場合でも、ママの体の仕組みは変わりません。いきなりたくさんの母乳を吸い上げようとしても、痛みが増すばかりで思うような成果は得られないでしょう。効果的に射乳反射を促すには、赤ちゃんが呼び出し吸啜をするように、弱めの吸引圧で乳首に刺激を与えることが大切です。初めのうちはうまくいかなくても、やがて体が慣れてくるとスムーズに母乳が湧き出るようになりますよ!焦らないことがポイント「いろいろな方法を試したにもかかわらず、思うように搾乳量が増えない…」赤ちゃんを大切に思えばこその悩みですが、だからといって、焦る必要はありません。搾乳を始めた頃というのは、多くの場合母乳のリズムや分泌量もまだ整っていない時期にあたります。ママの体自体が母乳を生成することに不慣れな時期ですから、うまくいかないのが当然と考えましょう。また、搾乳が思った通りにできないことによって、あまりにも焦りや不安を感じていると、それによってオキシトシンの分泌が阻害されてしまい、より一層搾乳量が増えないという悪循環に陥ってしまいます。スムーズで安定した搾乳には、ママの心と体がリラックスした状態にあることも大切な条件といえるでしょう。搾乳機を便利に使って親子でご機嫌に搾乳機は、直接赤ちゃんに母乳をあげられないときに赤ちゃんに代わって母乳を吸い出してくれるとても便利なアイテムです。母乳育児をする人にとって、赤ちゃんが上手に母乳を飲めなかったり、ママの仕事復帰などで長時間母子分離にならざるを得なかったりといった場合の必需品といえるでしょう。自分に合った搾乳機を選び、焦らずリラックスして使用することで、乳首の傷みも抑えられ、母乳の分泌量も徐々に増えていきますよ。大切な赤ちゃんに母乳をあげられる時期というのは、期間限定の特別な時間です。搾乳機を上手に取り入れながら、よりたくさんのよろこびで満たしていきたいものですね!
2019年09月29日およそ40週間の妊婦生活を終え無事出産が終われば、育児生活が待っています。その中でママと赤ちゃんにとって欠かせないのが授乳。 出産前までは「母乳をあげるのって幸せそう」「子供が生まれたら自然に母乳が出るんだよね」と漠然としたイメージを持っているものですが、実際は想像以上に大変な作業です。 今回は出産前に知っておきたい授乳や母乳の基礎知識をご紹介します。授乳のしかたや姿勢、一連の流れ、意外に多いおっぱいトラブルなどこれから出産を迎える新米ママ向けなので、ぜひ参考にしてくださいね。 目次 1 授乳の基礎知識 1.1 授乳のやり方、一連の流れ 1.2 搾乳後哺乳瓶や市販のミルクでも 1.3 授乳の頻度やいつまで続くか1.4 母乳育児で気を付けるべきこと 2 意外に多い!?母乳&授乳トラブル 2.1 おっぱいがカチカチに 2.2 乳腺炎のリスク 3 まとめ授乳の基礎知識●授乳のやり方、一連の流れまずは授乳のやり方からです。(1)ママの手と乳首を清潔にする 濡れタオルやアルコールを含まない洗浄綿などで軽く拭きます。 (2)赤ちゃんに乳首を含ませる 赤ちゃんの口元に乳首を近づけると赤ちゃんは自然と口に含みます。その際、乳首の先だけをくわえさせると乳首に傷がつくことがあるので、乳輪の根元まで深く含ませるようにしましょう。 (3)赤ちゃんの体をまっすぐに、ママも楽な体勢で 赤ちゃんの体がよじれていると上手に吸うことができません。体がまっすぐになるよう抱っこしましょう。※いくら小さな赤ちゃんとはいえ抱っこするのはかなり疲れます。授乳専用クッションや背当てクッションなどを活用して、ママ自身が疲れないようにしてください。 (4)左右のおっぱいを均等に 片方のおっぱいをあげたらもう片方も同様にふくませます。片側5~15分程度で反対側へ変えるようにしましょう。どちらか片側だけのおっぱいだけを授乳に使っていると、おっぱいが張るなどトラブルのもとになります。 (5)ゲップさせる 赤ちゃんを肩にもたれかかるように抱っこして背中をさすり、ゲップをさせます。ゲップをさせずにいると、吐き戻しで喉が詰まり窒息する恐れがあります。授乳の後は必ずゲップをさせましょう。 ●搾乳後哺乳瓶や市販のミルクでも出産をすると数日~遅くとも数週間後には自然と母乳が出るようになりますが、個人差が大きいものです。 母乳が出ない場合や出が少ない場合は市販の粉ミルクを活用しましょう。70℃くらいのお湯で規定のミルク量を溶かして作ります。 また、母乳は出るものの、赤ちゃんが乳首から上手に飲めない場合もあります。その場合はは母乳を搾乳したものを哺乳瓶で飲ませてあげましょう。こちらは保存容器のままお鍋で人肌に温めます。電子レンジで直に温めたり、50℃以上のお湯を使うと栄養が壊れるので厳禁です。 粉ミルクや搾乳した母乳は哺乳瓶で与えますが、必ず消毒したものを使います。消毒方法は熱湯消毒や専用の消毒ケースを使うタイプ、電子レンジを使用するタイプなどさまざまです。 ●授乳の頻度やいつまで続くか授乳の頻度は、新生児期は2~3時間に1回というのが一般的です。ただし、赤ちゃんが一度に飲める量やママの母乳が出る量に大きな差があるのでまちまちです。 基本的には赤ちゃんがおっぱいを欲しがったらあげるという生活を続けていくことで、次第に授乳間隔が広がっていきます。 授乳は、生後5ヶ月程度で離乳食をはじめると同時に回数が減っていきます。離乳食をはじめた当初は、食事から100%の栄養を摂れるわけではないので授乳も必要です。離乳食に慣れ食事からしっかりと栄養を摂れるようなるころには卒乳を考えても良いでしょう。 ●母乳育児で気を付けるべきこと母乳の成分は、ママが摂取する食事に大きく左右されます。栄養バランスの摂れた食事、特にたんぱく質や鉄分、カルシウムなどを積極的に摂取しましょう。また当然ですが、お酒やタバコ、市販薬なども妊娠中に引き続き厳禁です。 さらに、気を付けておきたいのが水分摂取量です。母乳が十分出るようにするためには、ある程度の水分が必要なため、1日最低でも3リットル程度の水分を摂るようにしましょう。 意外に多い!?母乳&授乳トラブル●おっぱいがカチカチにおっぱいが張ってカチカチになるなんて大げさに感じるかもしれませんが、先輩ママの多くが体験しているあるある話です。 おっぱいがカチカチになってしまう理由は、分泌されたおっぱいが乳房の中で溜まってしまっているからです。赤ちゃんが飲む量とおっぱいが作り出すお乳の量のバランスが取れていないことで起きます。 一番良いのは赤ちゃんにいっぱい飲んでもらうことですが、飲んでもらえない場合は搾乳をすることで改善します。また、ときには熱を持つほど痛みが生じることもあります。 ●乳腺炎のリスク乳腺炎とは、おっぱいに母乳が溜まり乳腺に炎症が起きることです。乳腺炎になるとおっぱいに激しい痛みやしこり、腫れが生じます。 先ほどの「おっぱいがカチカチに張ってしまう」状態を放置すると乳腺炎になってしまいます。乳腺に炎症が起きないよう適宜搾乳するようにしましょう。 また、乳腺炎はひどくなる前に専門の病院で診てもらうのがおすすめです。出産した産婦人科や自宅近くの助産院がいいですが、あらかじめ乳腺外科や乳腺外来などを調べておいても安心ですね。 まとめ新生児期はおむつ替えとおっぱいをひたすら繰り返す毎日。特に、母乳育児を考えているママにとっては、母乳と赤ちゃんの飲む量が違うことでトラブルが起きやすいのが現実です。 母乳でも市販のミルクでも、授乳は赤ちゃんとママの大切なスキンシップです。2〜3時間おきに1回の授乳はかなりハードですが、ぜひ赤ちゃんへ話しかけながら愛情をもって授乳するようにしましょう。 卒乳後の「しぼんだ胸」対策!これ以上悲しい姿を見ないために、いま出来ること4つ出産直後に気分が沈む「マタニティーブルー」。原因と上手な乗り越えかた 妊娠中のママとパパのためのサプリ ●ライター/パピマミ編集部
2019年09月12日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は乳腺炎を繰り返すママからのご相談です。 Q.乳腺炎を繰り返し、つらいです生後9カ月の娘を母乳で育てています。乳腺炎を繰り返し、病院や助産院に通っただけで7回、葛根湯や自分で搾乳して治した乳腺炎も含めると数えきれないです。乳腺炎になると、熱は出るし全身だるいし、なによりおっぱいが痛くて医療機関に行くのもしんどいです。なぜこんなに乳腺炎を繰り返すのかわからなくてつらいです。片方授乳しているともう片方から溢れるし、お風呂も白濁するくらいでおっぱいの分泌が良いのかなとは思うんですけどつらくて……。何かアドバイス頂ければなと思います。 高塚あきこ助産師からの回答乳腺炎になりやすい方は、体質ということもありますが、分泌が良い方や、授乳時間が空いてくると、張りが気になったり、痛みが出たりすることもありますね。張りや痛みが気になる場合は、アイスノンなどをガーゼにくるんでおっぱいを冷やしてみてくださいね。また、お食事内容にも気をつけていただくといいかもしれません。一般的には、ナッツ類や魚卵、チョコレート、生クリームやバターなどの油脂(特に動物性脂肪)、もち米、肉の脂身、乳製品などはおっぱいを張りやすくすると言われています。基本的には、魚を中心とした和食の粗食を心がけてみてくださいね。また、お食事の摂取量を控えめにしていただくと、おっぱいの分泌が抑えられることもありますよ。よろしければお試しになってみてくださいね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 母乳分泌過多の原因●不適切な授乳間隔母乳が出るようになると、赤ちゃんが飲んだ分だけ母乳がつくられるようになります。ですが、赤ちゃんが眠りがちだったりして授乳間隔があいてしまうということが続くと、母乳の生産が減少したり、逆に出すぎるようになったりします。 ●不適切な授乳時間母乳を飲ませるとき、左右のおっぱいを両方吸わせましょうと説明されると思います。その際に、短時間で左右の授乳を切り替えてしまうというのも、母乳分泌過多の原因になるといわれています。 ●不適切な搾乳おっぱいが張っているけれど、それほど赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれない……ということもあると思います。その際、母乳を搾って飲ませるよう指導されるかもしれません。おっぱいが張ってつらいとき、スッキリするまで搾乳をしてしまうのは逆効果。搾った分だけ、母乳がつくられてしまいます。授乳前後の搾乳も必要な場合のみにとどめておいた方がよいと思います。おっぱいを空にする必要はないんです。 ●疾患や薬物の影響などママ自身が高プロラクチン血症、下垂体腺腫、甲状腺機能低下症などの病気を持っていたり、薬物の影響で、母乳分泌過多になる場合もあります。 母乳が出すぎるときの対処法●授乳姿勢の見直し母乳分泌過多かなという場合は、まず授乳姿勢を工夫してみましょう。ママが後ろによりかかるような姿勢をして、赤ちゃんをうつぶせにしておっぱいを飲ませます。そうすることで、赤ちゃんがむせることを防ぐことができます。 ●1回に片方からのみ授乳をする「一定の間」、1回の授乳でおっぱいがスッキリするまで、片方のおっぱいだけを吸わせるという方法があります。これは一時的な方法で、おっぱいの中に母乳が残る状態をつくることで、母乳の分泌を減らしていくというものです。 ●キャベツ湿布・ハーブティおっぱいが張ってつらいとき、濡れタオルで冷やすと張りが落ち着くことがあります。乳首と乳輪部を避けてキャベツの葉を貼るのも効果的といわれています。また、セージをお茶にして飲むことも母乳分泌を抑えることができるとのこと。 ●食事制限は必要?母乳分泌過多の対処法として、食事や水分制限をすすめられることがあるかもしれません。極端な食事や水分制限はかえって、よくありません。バランスの良い食事を心がけ、適度な水分摂取をしていきましょう。 ※参考:基礎知識(ベビー)「母乳が出すぎる【授乳中のトラブル】」【監修者:助産師 REIKO】
2019年08月12日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんからメッセージです。 こんにちは。助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本です。 授乳期間は、おっぱいに関する様々なトラブルや「これでいいのかな?」という不安もいっぱいな時期です。 母乳育児がラクになるように、母乳外来を利用してみましょう。 母乳外来はどんなときに利用するの?一般的に、母乳外来というと、乳腺炎などのおっぱいのトラブル発生時に受診するイメージがあると思います。 そのほかにも、・母乳分泌を増やしたい・授乳姿勢がうまくできない・赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれない・母乳が足りているか心配・赤ちゃんの体重が増えているか心配・混合栄養でミルクをどのくらい足したらいいの?・母乳分泌が多すぎて困っている・卒乳や断乳時のケアなど、たくさんの相談ができます。 不安を解消することで、精神的なサポートが受けられ、母乳育児がよりラクになっていきます。 母乳外来にはどのようなものがある?■産婦人科クリニックや総合病院出産した病院であれば受診しやすいですし、乳腺炎などのときも医師の診察や処方などもしてもらえます。病院によっては、授乳姿勢チェックや体重測定、母乳相談のみで乳房マッサージは実施していない場合や、出産した方限定で受診できる場合、また受診できる曜日・対象月齢などの制限があるところもありますので、事前の確認が必要です。 ■助産院お産のイメージが強いですが、分娩だけでなく母乳相談ができるところも多くあります。助産院で出産されていなくても、母乳外来は受診できることもあります。また、出張訪問もしているところもあるようです。 ■母乳相談室地域で母乳相談を専門として開業しています。来院型や訪問型のタイプがあります。おっぱいマッサージやケアの理論など、専門の知識をもった助産師が開業しています。桶谷式母乳育児、堤式乳房マッサージ、国際ラクテーションコンサルタントも、母乳育児のケア専門家の資格のひとつです。 日本助産師会のホームページから、全国の開業助産師の一覧を検索できます。 気になる料金は?母乳外来は、一般的に相談する場所であって、病気を治療する場所ではありません。そのため、母乳外来でかかる診察料は保険適用外になり、病院であっても全額自己負担になります。 比較的、病院の母乳外来のほうが安い傾向があります。費用は施設によって異なりますが、初診で5,000~7,000円程度、再診で3,000~5,000円程度かかります。また、診察料とは別に、乳房マッサージに料金がかかる場合もあります。助産院や開業助産師の母乳相談室の料金は、助産師業務料金参考表(平成29年9月改定 乳房管理指導料7000円以上)に基づき設定しています。施設によって料金には差があるようです。 訪問型は、交通費などが別途かかることが多いです。実際に母乳外来に訪れる前に料金の詳細について問い合わせてみることをおすすめします。領収書はかならずもらいましょう。 乳腺炎などの乳房トラブルでの受診など、場合によっては医療費控除の対象となる可能性があります。また、自治体によっては母乳外来でかかった料金を一部補助してくれることがあります。 母乳外来は来院型と訪問型、どちらが良い?赤ちゃんを連れての移動は、月齢が浅いと大変です。ご家族の方に送り迎えをお願いしたり、タクシーなどを利用されたりする方が多いです。 特に新生児期は訪問型をおすすめします。ただ、おうちに訪問されることに抵抗を感じる方にとっては、来院型のほうが良いかもしれません。料金も安くなります。しかし、交通費がかかり思わぬ出費があることもあり、訪問型のほうが反対に出費を抑えられる場合もあります。お子さんの月齢やお母さんの体調、母乳外来場所との距離、家族の送迎など、トータルで検討されるとよいと思います。 母乳外来を選ぶ基準は、口コミだけでなく助産師との相性もあると思います。セカンドオピニオンも有効的です。 地域や病院では、母乳育児を支援している助産師がいます。母乳育児をラクにできるように、ぜひ活用してみてくださいね。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。HP:「みき母乳相談室」
2019年06月16日ウーマンエキサイトの読者のみなさま、こんにちは。ちょっ子です。今回は断乳時の思い出をお話ししたいと思います。色々と考えるところあって私が断乳を決めたのは息子・きゃん太が1歳4ヶ月のころ。授乳回数は多い方だったので不安ながらも挑んだ断乳でしたが、三日目くらいでパタリと母乳を欲しがらなくなり、拍子抜けするほどアッサリと成功してしまいました。そして本当の試練はむしろこれからだったのです…。■恐怖の乳腺炎息子がオッパイなしでもすっかりご機嫌で過ごす一方で、私はガチガチに張ったオッパイに対処せねばなりませんでした。日に何度か、行き場をなくした母乳を一人風呂場でしぼり出してはその絵ヅラの情けなさにうちひしがれていました。そのうちオッパイに激痛が走るようになり、発熱までする始末。そう、乳腺炎を引き起こしてしまったのです。解熱鎮痛剤でどうにか乗り切りましたが、断乳とはこんなにつらいものなのかと涙が出てしまいました…。■1回約4,000円のマッサージ乳腺炎を引き起こし、自己処理に限界を感じた私。うまくしぼれないとしこりが残るなどして、乳がん発見の妨げになることもあると知り、近所の産婦人科の母乳外来の断乳後ケアに通うことに決めました。助産師さんによるオッパイマッサージ、一回4000円弱。出費もオッパイも痛いですが背に腹は代えられません。乳をしぼられながら和やかにエ●ザイルの話をする。人生でこんなシチュエーションが訪れようとは予想もできませんでした。女に生まれるとこうした摩訶不思議な状況にたびたび遭遇するものだなとつくづく思います。■課せられる制限母乳を徐々に作られなくしていくため、助産師さんからの指導でいろいろな制限が課せられることになりました。妊娠中も色々と我慢してきたのに、また制限か…とゲンナリしましたが仕方ありません。四六時中冷やしっぱなしのオッパイからは冷気が漂っていました。■そして変わり果てた姿にこうした制限と数回の通院を経て、私のオッパイは徐々に母乳が作られない状態に戻っていきました。そしてふと裸で鏡を見てみると…そこに映っていたのは変わり果てた私のオッパイでした。妊娠前に戻るどころか、そのさらに2カップはサイズダウンしたのではと思われる、貧相にしぼみきった乳…。病めるときも健やかなるときも、一緒に頑張って(?)きた私のオッパイ。こんなに痩せちゃって…!どうしたの?雰囲気変わったじゃん!(泣)妊娠、出産で自分の体が変わっていくことは経験してきましたが、この時のショックは想像以上に大きいものでした。夫からの同情が余計に哀しい…。「同情するなら乳をくれ。金でもいい。」そう言いたい気持ちになりました。その後、サイズは少し戻りましたが確実に妊娠前より小さくなったままです。息子がオッパイを卒業した一抹の寂しさと乳腺炎の痛み、そして変わり果ててしまったオッパイ…。断乳は私にとってほろ苦い思い出なのでした。
2019年05月30日こんにちは! 助産師のREIKOです。赤ちゃんが生まれたら、「できれば」母乳で育てたいというママは多くいらっしゃると思います。しかし、実際に赤ちゃんが生まれて授乳が始まったら、「こんなはずじゃなかった……」「授乳指導、超スパルタ!」なんて感じることも多いようです。そこで今回は、ママがそのように感じてしまう要因についてお話ししたいと思います。 「できれば」母乳のすれ違い私が働いていた病院は、母乳育児を推進していて、母親学級でも母乳育児に関する内容がしっかり組み込まれていました。また、お産前には、ママたちに授乳方針を確認して、その希望に沿うように指導がおこなわれていました。 実際、出産前から「”完全母乳”で!」というママは少数派で、「”できれば”母乳で」というママが大多数でした。この「できれば」という言葉の認識が、母乳育児を希望するママと助産師で違うことによって、すれ違いが起きてしまうのではないかと私は思います。 「できれば」母乳で育てたいママたちの大半は、「無理のない程度に頑張って、母乳が出たら母乳で……」というニュアンスのほうが多いのではないでしょうか。しかし、助産師はスタートが肝心!と母乳育児を確立すべく、指導を開始します。 お産の疲れを癒す間もなく始まる授乳指導、そしてその内容にママたちは「こんなはずじゃなかった……」「授乳指導、超スパルタ!」と感じてしまうのではないでしょうか? さまざまな「こんなはずじゃなかった……」母乳育児を希望していたママにとって、こんなはずじゃなかった……と思うことはたくさんあると思います。 赤ちゃんが寝ない、泣いてばかりいるおっぱいを飲ませたから、このあとはぐっすり寝てくれるかな……なんて思って、ベッドに寝かせたら赤ちゃんが泣き出したということも多々あります。つい最近までママのおなかの中にいた赤ちゃんは、常にママと一緒。動いているときのほうが多かったかもしれません。しかも、せまくて温かいおなかの中。でも、赤ちゃんのベッドはどうでしょう? 何かが違う!って赤ちゃんもわかるのではないでしょうか。 また、赤ちゃんが生まれて、意外と夜行性なのにも驚かれると思います。それは夜のほうが母乳分泌に関係するホルモンがよく出るため、夜赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことで、さらに母乳がよく出るようになるということも。そのため、出産近くになると、夜中に赤ちゃんが動く頻度が多くなって、ママの身体をを夜型にする……なんて話もあります。 飲ませたばかりなのにすぐおっぱいを欲しがるさっきおっぱいを飲ませたばかりなのに、赤ちゃんがまた欲しがるということも多々あります。生まれたばかりの赤ちゃんの胃の大きさはビー玉くらい。加えて母乳はミルクに比べて消化が早いので、1~2時間おきのペースになることが多いです。 おっぱいが痛い最初は慣れない者同士。じょうずにおっぱいを含ませることも、含むこともできないということがあります。それによって、痛みが生じます。赤ちゃんがママの乳首を深く含めないことで、傷ができてしまうこともあります。 産後、数日するとおっぱいが張ってつらい思いをする方もいらっしゃいます。そのときのおっぱいマッサージは激痛だったという感想を持つ方も多いのですが、本来おっぱいマッサージは痛くないんですよ。 きっとこれ以外にも、こんなはずじゃなかった……と思うことがあると思います。出産の疲れも癒えないうちに、赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけおっぱいを飲ませる……。たしかにしんどいですよね。しかし、その指導の裏には、お産後のママのホルモンの変化と密接な関係があったんです。 まだおっぱいが出ていないのに、赤ちゃんに吸わせる理由は?出産後、すぐ母乳が出るようになると思っている方も多いのではないでしょうか? 出産後は、ほんのにじむ程度という方がほとんどです。それなのに助産師は、「赤ちゃんが欲しがるときにおっぱいを吸わせましょう」「1日8回以上、赤ちゃんにおっぱいをあげましょう」という指導をします。 それにはママのホルモンである「プロラクチン」が深く関係しています。プロラクチンは、母乳分泌を開始させ、分泌を維持させる働きのあるホルモンです。プロラクチンの濃度はお産直後に最高になり、徐々に低下していくのですが、赤ちゃんがおっぱいを吸うたびに濃度が上昇します。 授乳をしないと2週間で妊娠前の濃度にまで戻ってしまうといわれていて、赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらう回数が多いほうがプロラクチンの濃度が高くなります。また、1日に8回以上おっぱいを吸ってもらっていると、次の授乳までにプロラクチンの濃度が下がるのを防げるともいわれています。 頻回授乳じゃ寝不足になる!?母乳がまだにじむ程度しか出ていないのに、赤ちゃんが生まれてすぐ授乳をしたり、出産の疲れも癒えないうちに母児同室が始まり、赤ちゃんが欲しいときに授乳する頻回授乳をおこなったりするのには、ほかにも理由があります。 それは、授乳にかかわるもう1つのホルモン「オキシトシン」です。オキシトシンは、母乳が作られるのを維持したり、赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激に対して、母乳を出す射乳反射を起こすホルモンです。 お産直後にママと赤ちゃんが触れ合う早期接触の際に、おっぱいを吸ってもらうと、ママのオキシトシン濃度は急上昇する一方、何もしないと1時間以内に元の濃度に戻ってしまいます。ですので、生まれたばかりの赤ちゃんも出生後2時間を過ぎると眠りに入ってしまうことが多いため、遅くともお産後2時間以内にはママのおっぱいを赤ちゃんに吸ってもらうようにしているんですよ。 また、オキシトシンには、射乳反射を促すだけでなく、鎮静作用もあります。そのため、ママが細切れ睡眠になっても、短時間で休養できるよう働いてくれるんです。それでもやっぱり最初は、睡眠不足との闘いかもしれません。 意外と指導する側は気付いていないかも……これは私が働いていた病院のことなのですべての施設に当てはまることではありませんが、母乳育児を推進していたとはいえ、助産師によって熱意はさまざまだったように思います。それでも、「ここの病院はスパルタだって聞いた」というお話をされたママも何人かいらっしゃいました。 たしかに母乳育児希望のママには、赤ちゃんが欲しがるだけ、1日に8回以上……といった指導はしていましたが、ママが希望すれば赤ちゃんを新生児室で預かることも、状況に合わせてミルクを足すこともできたので、スパルタという話を聞いたときは正直驚きました。意外と指導している側にはスパルタという自覚はないんです。 残念ながら、母乳は赤ちゃんを産んですぐに出るというものではなく、ママの頑張りも必要になってきます。でも、頑張り過ぎる必要はないし、ママがつらい、苦痛だと思いながらの授乳は続かないと私は思っています。 母乳育児が確立するには時間がかかります。ママの心と体と相談しつつ、休憩したり、ミルクを足したりしてもいいと思います。ママが笑顔で赤ちゃんに接することができる……それが一番だと思いますよ。 イラスト:sawawa 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年05月21日こんにちは、助産院ばぶばぶのHISAKOです。1回の授乳で、赤ちゃんが片方しか飲まなかったということはありませんか? たまにならいいのですが、これが毎回続くとよくないこともあります。なぜ危険なのか、片乳授乳のリスクについてお話しします。 母乳が出るしくみとは作られた母乳は少しずつ乳管腔に溜まって行き、授乳間隔が空くと満タンになります。乳腺腔の真ん中には、脂肪分以外の母乳成分が溜まり、脂肪分は乳腺胞の壁に付着しています。 赤ちゃんがおっぱいを吸うと、その刺激で母乳分泌ホルモン(オキシトシン)にスイッチが入ります。するとホルモンの分泌を受けて、乳管胞を取り囲む筋肉が収縮し、中に溜まった母乳を排出する「射乳反」が起きます。 授乳の最初と最後で栄養価が違う射乳によって乳管胞の容積が小さくなるにつれ、徐々に壁からはがれ落ちた脂肪分が乳管へと押し出されて行きます。乳頭に向かって、より脂肪含有量の高い母乳が流れ出て行きます。 飲ませ始めの母乳(前乳)より、飲ませ終わりの母乳(後乳)のほうが栄養価が高いので、ぜひ赤ちゃんに後乳を飲ませましょうという片乳授乳推進の意見につながっているのはそのためだと思います。 後乳だけを飲ませるのはあり? なし?未熟児や低出生体重児、早急に高カロリー食で体重を増やさなければならない赤ちゃんは体力がないので、後乳を飲む前に放心してしまう可能性が。だから前乳は搾って捨てて、後乳を飲ませることを優先する指導が存在します。 でも、前乳に栄養がないわけではなく、健常新生児にわざわざ高カロリーな母乳のみを選んで与える意義は感じません。 また、片側をとことん飲ませる授乳方法では、反対側を同等に飲めるはずがありません。結局片っぽで赤ちゃんは力尽きてしまいます。こうなると反対のおっぱいをくわえさせようとしても無意味です。 アンバランスな授乳は乳腺炎になる可能性も授乳間隔が3時間ごとだと仮定すると、片乳授乳なら飲まなかった側は6時間も授乳間隔が空くことになりますね。そのうち、左右のおっぱいはアンバランスになって心身ともに収拾がつかなくなってしまいます。 片乳授乳を励行することで乳房内に長時間母乳が溜まったままにすると、張ったおっぱいを赤ちゃんが上手に飲めず浅吸いになる結果、乳頭亀裂の原因をつくり、乳腺炎になるリスクが上がります。だからこそ、一回の授乳では必ず両乳を飲ませてほしいと思います。 監修者・著者:助産師 助産院ばぶばぶ院長 HISAKO総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2016年11人目出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。
2019年05月15日完全母乳で育てた娘は、1歳を機に卒乳しました。母乳育児を終えてみて、振り返るといいこともたくさんありましたが、大変だったこともあります。今回は、子育て中の私が母乳育児で大変だったことを3つ紹介します。 【その1】言いようのない痛み! おっぱいトラブル授乳中のトラブルといえば、最もつらかったのは乳腺炎でした。ミルクは足さずに母乳一本だったので、授乳間隔が空いたり甘いものを食べすぎたりすると乳腺炎になったものです。キャベツ湿布で冷やしながら、とにかく母乳を飲んでもらうのが回復を早める一番の方法でした。 次につらかったのは、歯が生えてきたわが子に乳首を噛まれたときのことです。痛がるとふざけてまた噛んでくるので、鼻をつまんで口を離してもらうようにしていました。私は、乳首の傷を馬油でケアしていました。 【その2】意外に早かった生理再開。その影響で!?私は完全母乳でしたが、比較的早く、出産から半年ぐらいで生理が再開しました。 それ以降も月一で生理が来るようになり、生理前になるとなんとなく母乳の味が悪くなるのか、授乳中には娘もさえない反応をしていました。生理中はさらにおいしくないのか出が悪いのか、不機嫌そうに噛まれることもしばしば。授乳中は生理が来ないとよく聞きますが、個人差があるようです。 【その3】自分が病気になったときの授乳授乳中は体調を崩すことが少なかったのですが、あるとき感染性胃腸炎にかかってしまったことがあります。授乳は続けて大丈夫とのことだったので、普段通りに飲ませていましたが、やはり体がつらかったです。 また、逆流性食道炎にかかり、麻酔なしで胃カメラを飲んだこともありました。授乳中には麻酔がよくないとのことで、麻酔なしでおこないましたが、ちょっとつらい思いをしました。 以上、今思うと「よく頑張った!」と自分をほめてあげたくなった授乳中のエピソードでした。著者:山田孝子一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月07日こんにちは。助産院ばぶばぶ・院長のHISAKOです。「うちの子、おっぱいが大好きなんです」というママは多いと思いますが、その好きにも種類があることを知っていますか? おっぱい星人には実は2パターンあるんです。 タイプ1. おっぱいの味が大好きタイプ1の赤ちゃんは、ほんのり甘いおっぱいの味そのものが大好き。タイプ1は、乳腺炎になると見事に嫌がって飲んでくれなくなります。味にうるさい美食家は、神経質な反面、繊細な心の持ち主です。たとえるなら将来、彼女(彼)ができたときに、彼女(彼)の作った手料理に文句をつけてブチ切れられてしまうタイプかもしれませんね。 タイプ2. おっぱいに吸いつくのが大好きタイプ2の赤ちゃんは、味や質はどうでもよく、 おっぱいに吸いつく行為自体が至福。タイプ2は、ほとんど出ていない母乳でも、意地でも「出てる!」と言い張ります。明らかにおいしくない乳腺炎のおっぱいでも、おかまいなしに吸いつきます。味覚音痴?というか、おおらかな心の持ち主。 おそらく、サバイバルな環境に置かれても昆虫でもイモムシでも食べることのできる 肝の据わった大物です(笑)。そのくせ、ママ大好き、抱っこ大好き、添い乳大好きの甘えたさん。たとえるなら将来、彼女ができたときに「私はあなたのママじゃないわよっ!」とブチ切れられてしまうタイプかもしれません。 しゃべるおっぱい星人も!?先日、助産院ばぶばぶに来た2歳半のおっぱい星人のママが、胃腸炎にかかりました。食べていない、飲めていない、トイレとお友だち状態。ママはフラフラで母乳なんか出るわけないだろうという状況。 でも、そんなことは無関係におっぱい星人は飲みに来ました。チュチュッと2~3回吸って彼は無言で口を離し、怪訝な顔でママを見上げてこう言ったそうです。 「ママ、ちゃんと食べて! おっぱい出てへん!」 彼は明らかにタイプ1のおっぱい星人ですね。 「ママが食べる→おっぱい出る」「ママが食べない→おっぱい出ない」という関連図が、彼のおっぱい生活のなかでしっかりとした確信として認識されているってすごい! しゃべるおっぱい星人はおもしろいです。 長期間、授乳を継続されているみなさま、子どもがしゃべるようになったらぜひ一度、聞いてみてください。「おっぱいおいしいの?」「どんな味なの?」どちらのタイプのおっぱい星人もそれぞれの個性ですてきなことだと思います! ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪イラスト:imasaku監修者・著者:助産師 助産院ばぶばぶ院長 HISAKO総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2016年11人目出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。
2019年04月10日こんにちは、ねここあんな。です!わが愛息子のきっくんはもう2歳。息子が産まれてからこの2年、私たちは確実に変わっていったなぁと実感しています。今回はそんな「家族のカタチ」がどう変化していったのかについて描きました。■産後の乳腺炎がつらかったころ最初のころはとにかく夜泣き、睡眠不足、乳腺炎、初めての育児での戸惑い、などなど…とにかくしんどかったです!とくに乳腺炎には何度もなり、高熱と痛みで苦しみました。この「乳腺炎」というピンチが、私たちの「家族のカタチ」に変化をもたらしたのです。めそめそして、完全に察してちゃんでした!!しかし何度か乳腺炎になるうちに…と気づいたんです。 そうなんです。女性は相手の立場になって察するのが得意な方が多いけれど、男性は苦手な方が多いみたいなんですよね。(私調べ)でもきちんと説明したら、率先してやってくれるようになりました。「自分が弱っているのを気付いて!」なんて期待している時間がもったいない!!それに痛みを我慢して無理をしたら、治りも遅くなってしまう。治りが遅くなったらおいしいおっぱいも出ないんだから、これも息子のためです。やって欲しいことをきちんと伝えたら夫はちゃんと変わろうとしてくれたので、大助かりでした。“察してほしい”をやめたら、すっごく楽になりました!!でも強い口調だと(わが家の場合)ケンカになっちゃうから、穏やかなテンションで「こうしてくれたら本当に助かる!」という気持ちを“提案”しています。 ■誕生日の過ごし方にも変化が誕生日のときもそうでした。サプライズとかしてくれないのかな~なんて淡い期待もむなしく、だいたい忘れられる私の誕生日。息子が産まれた最初の年はさみしいな…なんて思ったりもしましたが、考えてみたら自分も相手に何もしてあげてなかったので何も言えず(笑)…ということで、次の年の誕生日にはとガンガン意見を伝えます。夫は察っするのが苦手でも、きちんと説明すれば実行してくれる。なら、最初から計画は私が立ててしまえばいいんだなと気づきました。このおかげで、この年の誕生日は本当に楽で楽しい一日になりました。2人きりだったらお互いの短所に目をつぶってあげていたかもしれませんが、子どもがいればそうはいきません。まして夫へのイライラを子どもに感じ取られたら子どもがかわいそうですからね。だから察してほしい女は封印しました(笑)相手に対して変わってもらいたいと強く思ったことは伝える! (これぐらい許せる! ということはお互いに言いませんが。)それが息子と出会ってから変化していった、私たち家族の新しいカタチです!
2019年02月26日■集団生活では避けられない? こわい感染症幼稚園に通うようになって、とにかく病気をもらってくるようになった息子。お約束のごとく、園内ではやっていた胃腸炎をGETしてきました(涙)■胃腸炎への対処法を実行! すると…?でも、以前から胃腸炎の対処方法を調べていたので、とにかく「吐しゃ物を隔離&排除」しました。夜だったけど布団を干し、シーツも干し(雨でなかったのが幸い)、洗ったときに使ったゴム手袋、マスクはシーツを入れていたごみ袋に入れて捨てました。親にうつって一家全滅は避けたかったので、とにかくマスク&使い捨て手袋で頑張った結果、なんとか息子だけの感染ですみました。息子も軽い症状だったのが幸いしたのかもしれません。これからの季節、インフルエンザや溶連菌などの感染症が怖いので、手洗いうがいを念入りにしていきたいと思います。=========================================本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。=========================================
2018年11月16日こんにちは、ライターのゆめちちです!今回は娘が結膜炎になってしまった時のお話 を書いていこうと思います。目やにが多いのは鼻水の影響?ある日突然、娘の目やにの量がいつもより多いことに気づきました。そもそも目やにとは、目の老廃物やほこりやごみが混ざったものらしいです。花粉症やアレルギー、コンタクトの影響などによって増えることもあるそうです。鼻水が出ている時は目やにも出やすい、と聞いたことがありました。本来鼻に流すため鼻水が逆流して、目やにの原因になるからだそうです。ちょうど鼻水がひどかったので鼻水の影響かと思い、気づいたら拭き取る程度であまり気にせず。むしろこの時は、目やによりも、鼻水のほうが心配でした!目が開かないほどの目やに次の日の朝起きると、びっくり!!!その目やにが乾いて固まって、目が開けられなくなっていました。すべて拭き取っても、目は赤くなったまま…もしかして結膜炎? とソワソワしてしまいました。結膜炎とは、眼球と瞼をつないでいる結膜に炎症が起こり、充血すること。アレルギー性結膜炎、細菌性結膜炎、ウイルス性結膜炎、と結膜炎にもいろいろ種類があり、それぞれ対処も違うそうです。結膜炎のウイルス性とウイルス性ではないもの保育所にお休みの電話をすると、アデノウイルス が流行っているのでアデノウイルスの結膜炎かもしれない、と言われ眼科へ行くことに。ウイルス性のものは感染力が非常に強いらしく心配しましたが、ウイルス性の検査をしたところ陰性で、細菌性結膜炎でした。細菌性結膜炎は、3つの中でも1番よく見かけるものらしく、大体1週間以内に治ることがほとんどだそうで、安心しました。目薬をさそうとすると、全力で逃げようとする娘(笑)足で挟んで動かないようにし頑張ってさしましたが、1日に4回ささないといけないので大変で…。目薬をさす時は下瞼だけを引っ張ってそこにさすとさしやすい、と聞いたので頑張りましたがなかなか難しく、正直ちゃんと目に入っているか分からず心配でした…。なんとか頑張って目薬をさし続けた結果、3日ほどで治りました!目やにや充血がなくなり次第、目薬を中止していいようです。目やにがいつもより多いと、もしかすると結膜炎かもしれません!結膜炎にも感染力の強いものもあります。結膜炎のほかにも目にはたくさんの病気があり、怖いです。なので目に異常を少しでも感じたら、ひどくなる前に眼科へ行くことをおすすめします。●ライター/ゆめちち
2018年07月10日1年の間で、ママ達がもっとも恐れる季節といっても過言ではないのが冬。免疫力の低い子どもはしょっちゅう感染症をもらってきては、熱を出したりお腹を壊したり…。中でも、感染力がケタ違いに強い胃腸炎にはご用心!事前にできるだけの準備をして、家庭内パンデミックを食い止めましょう!寒くなったら準備を!用意しておきたいアイテム寒くなると、ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎が毎年大流行します。小さい子どもの場合「体調が悪い」と口に出して教えてくれません。そのため、さっきまでニコニコしていたと思ったら…いきなり吐いた!「えっ、なんで!?」なんてことが普通に起こります。そうなってからどうしたらいいんだっけ?なんて言っていたのでは、遅いのです。いざという時に慌てないよう、事前に用意しておきたいアイテムはこちら。・マスク・使い捨て手袋・そのまま捨てられる雑巾、ペーパータオルなど・ペットシーツ・ペットボトルの空容器・塩素系漂白剤冬の間は、これらをストックしておくと安心ですよ。どんなふうに使うの?胃腸炎は感染力が強いので、吐瀉物などをそのまま手で触るのはもちろんNG。加えて、空気感染にも細心の注意を払わねばなりません。そのため、子どもが吐いたらすぐにマスクと手袋で自分の身を守り、それから汚れものの処理に移ります。汚れを拭き取るのに使った雑巾やタオル類は、洗ってそのまま使うのではなく処分を。感染性胃腸炎のウイルスはかなり強く、洗濯機で洗ったくらいではキレイになりません。かえって感染を助長してしまうリスクもあります。泣き叫ぶわが子の姿に動揺して、ついこのあたりの対策を怠ってしまいがちですが、そうすると確実に二次感染します。子どもの看病をやり抜くためにも、ママが倒れるわけにはいきません。しっかり自衛を!次亜塩素酸ナトリウム消毒液を作る胃腸炎に感染した人の便や吐瀉物が付着したところは、水拭きではダメ。次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効です。これは、500mlのペットボトルと市販の塩素系漂白剤を使って作ることができます。ちなみに、用途によって必要な濃度が異なります。必要なのは、この2種類!・便や吐物が付着した床やおむつなど・・・1000ppm(0.1%)・衣服や器具などのつけ置き、トイレの便座やドアノブ、手すり、床など・・・200ppm(0.02%)ちなみに市販の塩素系漂白剤の濃度は、5%ほど。では、消毒液の作り方を見ていきましょう。【1000ppm(0.1%)の消毒液】ペットボトルに水をいっぱいに入れ、そこにペットボトルのキャップ2杯分の漂白剤を入れる 。【200ppm(0.02%)の消毒液】ペットボトルに水をいっぱいに入れ、そこにペットボトルのキャップ半分弱の漂白剤を入れる。これだけ!簡単ですよね?作ってから時間が経つと効果がなくなってしまうので、作りおきには向きません。その都度作るようにしてくださいね。汚れてもまるめてポイッ!布団にペットシーツを敷く小さな子どもは、トイレやバケツに吐いてなんてくれません。寝ていて突然嘔吐するので、シーツやバスタオルがいくらあっても足りない…という事態に陥ります。一度汚れたシーツ類は洗ったり、消毒したりも手間がかかります。そんなときにおすすめなのが、ペットシーツ!主にペットがトイレとして使う商品で、吸水性に優れています。これを布団に敷き詰めておくことにより、万が一子どもが寝ている間に吐いても、被害を最小限に抑えることができます。且つ、汚れたシーツは洗う必要がなく、そのまま廃棄OK。胃腸炎の後片付けが大変…と悩まれているパパ・ママ、ぜひ使ってみてくださいね!まとめ小さな子どもが胃腸炎にかかると、それはそれは大変な事態になります。子どものケアはもちろん最優先事項ですが、同じくらいに親は自分の身を守ることを考えなければなりません。ママが倒れたら、子どもの世話は誰がするの!?という意識をしっかり持って、二次感染予防に努めましょう!written by 七尾 なお
2018年02月01日授乳していると避けられない、母乳トラブル。母乳育児をしているとよく、「乳腺炎になってしまった」「乳首が切れてしまった!」など母乳トラブルの話を聞きますよね。わたしも母乳育児を始めて8ヶ月。今でこそ落ち着いて授乳できていますが、私も今の状態になるまでの道のりに色々とありました。うつ伏せになれない程、パンパンに!入院前、産院からの希望調査アンケートで「できれば完全母乳で育児したい」と答えていた私。出産初日はカンガルーケアで数滴母乳をあげ、出産翌日から本格的な母乳育児スタート!しかし、まだ出が悪かっただけでなく、パンパンに張ってしまったことで咥えにくいおっぱいになってしまい、最初はうまく母乳をあげられませんでした。搾乳して張りをましにさせようとしても、どんどん製造されていく母乳についていかない体。2日目~4日目までは寝るのも辛い日々が続きました。ピーク時はちょっとでもうつ伏せになると激痛!「出産の痛みの後にもこんな痛みが待ってるのか…」と、改めて世のお母さん達を尊敬しました。出産後、数日間は、親子ともになれるまで出しにくい・吸わせにくいなどのトラブルが続きます。とにかく耐えに耐えた数日間でした。乳首を上手に咥えられなかった新生児期搾乳しておっぱいを冷やし、なんとか誤魔化して4日目過ぎる頃には、痛みはだいぶマシに…。それでもうまく飲ませてあげることができず、授乳の度に助産師さんに乳首を強くつままれたり、引っ張られたり…。本当に辛かったです。息子も、口が小さいため乳首が咥えにくいらしく、うまく飲めないのに半ば強引に顔におっぱいをあてられてしまい、泣いてばかり…。スタートを切るのがこんなに大変だとは、思いもしなかった!ミルクをあげたり搾乳した母乳をあげたりしつつ、合間で練習の日々。親子で泣きながら頑張りました。退院間近になった時、親身になってくれていた助産師さんに「赤ちゃんも嫌がっちゃうし、体重が1キロほど増える生後1ヶ月頃までは搾乳して哺乳瓶であげたほうがいいかもしれない」とアドバイスされ、そうすることに。頑張りすぎなくていいな、と思うと心も楽になりました。搾乳必須な母乳ライフがスタート!そんな経過もあり、搾乳機は奮発してメデラのダブルスイングを購入し、退院。病院で手動のものやシングルの電動のものも試したのですが、一番よく搾乳できて、早かったのでこれに決定。泣いてる赤ちゃんをなるべく待たせたくないし、ママも楽なのが一番!自宅での搾乳がスムーズになるように慎重に選びました。これで3時間おきに搾乳をして、哺乳瓶にうつして授乳。この時はだいたい60~100mlを搾乳してたのですが、搾乳に15分ほどかかり、授乳の時間も15分、寝かしつけた後、洗い物と消毒が5分…。夜中だと、3時間間隔のうち3〜40分が授乳タイムにとられるので、合間に2時間ほどしか寝られなかったのが本当に辛かった。でも、授乳してるときの息子の可愛さと、気合で乗り切れました。たくさん飲むのに、体重の増加が少なめ!?そんな生活を約1ヶ月続け、一ヶ月検診では体重が増えていたものの、平均よりけっこう少なめ。全く問題はないと言われましたが、飲みたがるのでついつい病院で言われた量より若干多くあげていたのに、びっくりしました。でも、ほんの数グラムの体重に一喜一憂するのも新生児ならではの悩み。母乳生活がスムーズに行っていれば、体重の多少の増減は気にしなくてもいいと思います!そして、この頃から直飲みの練習を再開。産院で練習していた頃よりずいぶんと上手くなっている息子。数日で全く失敗せずゴクゴク飲めるようになりました。今は乳首を見せると勝手にパクついてくるほどまでに成長。あんなに頑張ってくれた搾乳機も、今は出番なし!でも、本当に搾乳機なくては乗り切れなかったと思います!その後、病院に行ったり体重計を見かけるたびに体重を測っていたのですが、どんどん成長曲線の上の方になっていったので、母乳がきちんと飲めているんだなぁ〜とほっとしました。ママたちの苦行は終わらない! 歯が生えてきたら…苦行な1ヶ月を過ごしたため、完全母乳のペースを掴めた頃は浮かれていました。とにかく「吸い付いてくる姿が可愛すぎる!」、「授乳の工程が圧倒的に減ったのでラク!」。しかし、舞い上がっていたのも束の間、3ヶ月頃から授乳の時なんか痛い…?お口を開けて確認すると、下の歯が生えてきていました。案の定ムズムズするのがガンガン噛んでくる息子。今はこのトラブルに悩まされてますが、はっきりした解決法はなく…。日頃から歯固めをあげるようにすること、遊び飲みしないように切り上げること、などを心がけています。また、友人ママに相談したところ、「低い声でゆっくり言い聞かせる」「噛まれたら一度離すを徹底する」などの方法を聞いて、そちらも実践中。最近は、少し噛まれることが減ってきたかなと思います。もし噛まれて乳首を負傷してしまったら、キズパワーパッドをカットして乳首の痛い部分に貼るといいと聞きました。まだまだ母乳育児続行中。まだ乳腺炎などの思い症状にはなったことがありませんが、振り返るとたくさん辛いこともあったなぁ〜と思います。一難去ってまた一難の母乳育児ですが、その都度、友人ママと悩みを分かち合ったり相談したり。何より、息子に授乳できる期間はとっても貴重な時間。だからこそ、頼れるものには頼って、なるべく楽しく授乳してあげたいです♡
2018年01月18日毎日の生活に追われてしまって、セルフケアがなおざりになっていませんか?セルフケアといっても、美容に関することだけではありません。自身の体の健康について、どれだけ目を向けているでしょうか。女性特有の疾患で、忘れてはいけないのが「乳がん」。授乳中のママも必見、知っておきたい乳がん検診のアレコレをお伝えします。乳がんについて、どれだけ知っていますか?最近特に耳にする機会が多い「乳がん」。近年では、成人女性の実に14人に1人の割合で罹患するという調査結果が出ています。乳がんとは、乳房の中にある乳腺にできるがんです。子宮から分泌される女性ホルモンの一種「エストロゲン」が影響して、乳腺に発生するといわれています。しかもその罹患率は、平均初産年齢の30歳を期にぐっと上昇。「がんは更年期以降にかかる病気」ととらえられがちですが、働き盛り・子育て真っ最中の女性がまさに気をつけるべき疾患なのです。「授乳中は乳がんにならないから大丈夫」はウソ「授乳中は乳がんにならない」という話、聞いたことがありませんか?その噂の根拠を探ると、「妊娠・授乳中はエストロゲンの分泌が低くなるため、乳がんが発生しにくい」といわれていることに起因しているようです。ですが、それは「発生」の話。妊娠前に乳がんが発生していた場合、妊娠・授乳中は母乳を作るために体内の血流やリンパの流れがよくなるため、がん細胞も活性化され、急激に進行してしまうおそれがあるのです。妊娠前から、月に1回のセルフチェックと年に1回の定期健診を行って、その危険がないことを確認することが大切です。「妊娠中・授乳中は乳がん検診を受けられない」は本当?厚生省の検診率を上げる動きのおかげで、自治体から乳がん検診のチケットやクーポンが配布される地域が増えてきました。ところが、『妊娠中または妊娠の可能性のある方、授乳中の方は受診できません』と記述されていることが大半のようです。それは、妊娠・授乳中は、マンモグラフィーによる胎児の被ばくの可能性や、授乳のために乳腺が太く複雑に発達してがんが発見しづらいから。とはいえ、マンモグラフィーをエコーに切り替えたり、視触診だったりと、検査自体が受けられないわけではないのです。「母乳や乳首の分泌物に血が混ざっている」「しこりがあるような……」など、もし違和感を覚えたら、速やかに医療機関に受診しましょう。気になる検査とそのお値段は受けるのが大事!と言われても、二の足を踏む原因となるのが、その場所と診察料。まず、どこで受けたらいいのでしょうか。方法はおおまかに分けて3種。「市区町村が行う住民検診」か「健康保険組合で行う職場検診」、「自分ら行く個人検診」です。「住民検診」や「職場検診」では、指定の専門医に赴いたり、健康診断の一環になっていたりするうえ、お知らせも来るので行きやすいですよね。自発的に検査を受ける「個人検診」の場合、基本的に自分で医療機関を探して行くことになります。認定NPO乳房健康研究会の HPや、認定NPO法人J.POSH日本乳がんピンクリボン運動の HPで、検査のできる最寄りの医療機関を検索できます。そして気になる、お値段。個人検診の場合、自由診療になるため、基本的には保険が適応されません。問診、マンモグラフィーとエコー、その後のケアというコースで、大体1万2000円~2万円が相場だそうです。ただ、なんらかの自覚症状によって検査を受けることになった場合には保険が適応されたり、お住まいの自治体や健康保険によっては補助が受けられる場合もあるので、自己負担は上記より低くなることも。それと、知っておきたいのが、マンモグラフィーに関しては、30代以降に受けることが推奨されている点。というのも、血縁者にがん経験者がいない20代の場合、早い段階で繰り返し検査を受けることで、将来的にX線被ばくによるがんの発生のリスクの方が高まってしまうからなのです。その場合、前述のとおり、ほかの検査方法にシフトして受けることができるのでご安心を。これを1年に1回、毎回同じ医療機関で受診することが勧められています。早期発見が生存率を上げる若いほど進行が早い「がん」。乳がんも例外ではありません。しかも授乳中は特に注意が必要です。授乳中はおっぱいが柔らかくなるうえ、毎日こまめに触るもの。「あれ?」と思うことがあったら、乳腺炎かもと自己判断したり、億劫がって放置したりせず、産婦人科や母乳外来、乳腺外来等を受診しましょう。私も授乳中だった頃、左胸の脇の近くにしこりができ、乳がんを気にしてかかりつけの産婦人科に行ったことがありました。行くまでは食欲が落ちるほど不安でしたが、結果、先生の診察と助産師さんのチェックを経て、乳腺炎の一歩手前であることがわかり、ほっと肩を撫で下ろしたものです。不安解消のためにも、医療機関の受診は一番の近道となります。ママは何かと自分のことはなおざりになりがちですが、大切な家族のためにも、自分の体もしっかりケアしてあげてくださいね。
2016年10月01日こんにちは!台湾在住のママライターなかやまあぽろです。台湾と言えば足ツボマッサージが人気で、よくテレビ番組でも取り上げられたり、ガイドブックにも必ず載っていたりしますね。わたしも産後の腰痛や疲れなどの不調を整えるため、1年ほど足ツボマッサージに通っていました。さまざまな体の不調に効果が期待される“ツボ”は、実は足の裏だけではなく全身にあることをご存じでしょうか?たとえば、“母乳”に関するツボもいくつかあります。今回は、台湾で助産の研究をしている教授の研究結果を元に、母乳の分泌を促したり、乳腺炎の症状を和らげたりといった効果が期待できるツボをご紹介します。●冷やすよりも温めることから始めましょう母乳が出にくい体質で焦ったかと思えば、今度は赤ちゃんがうまく飲めず乳腺炎で胸がカチカチになり、激痛をこらえてマッサージをしたりなどと、出産直後のママたちは大小さまざまな“母乳トラブル”を抱え本当に大変です。特に乳腺炎になったときは熱を持って腫れあがり、夜も眠れないくらいの激痛に見舞われることも。そんなとき、胸を“冷やす”ことで対処している人が多いと思いますが、これから紹介するツボを刺激する際は、逆に温かいタオルなどで数分胸を温めておく とより効果を発揮します。●乳根穴〜母乳の出を促す効果の期待できるツボ〜『乳根穴(にゅうこんけつ) 』と言われるツボの位置は、左右の胸のトップから真下のアンダーバストの線上との交差点、第五肋骨の隙間にそれぞれあります。母乳の出が悪かったり、乳腺炎による母乳の詰まりを改善したりする効果が期待されるツボです。また台湾では断乳後のバストアップのために、このツボをマッサージする女性も多くいる とか。ぜひ試してみたいですね。●壇中穴〜乳腺炎の痛みに効果が期待できるツボ〜『壇中穴(だんちゅうけつ) 』は、左右の胸のトップを結んだ線の中心にあります。乳腺炎による胸の張りや、痛みを和らげる効果が期待されるとされています。台湾の助産研究の教授が行った、母乳分泌不良の女性60人を対象にしたツボマッサージの実験結果によると、約80%の女性の母乳分泌量が改善された という報告が出ました。●ツボマッサージをするときのコツ3つ(1)強く刺激しないことが肝心。初めは様子を見ながら力を加減して行う(2)ツボを押すときは、ゆっくりと息を吐きながら押す。(3)乳根穴と壇中穴は1回のマッサージにつき、それぞれ7回づつ押し、4~5サイクル続ける。初めての場合はサイクルを2回ほどにするなど、体調を見ながら調節することがポイント。----------今回ご紹介したツボは、自分でも簡単にマッサージできる位置にあるので、乳腺炎による痛みで眠れない夜や、赤ちゃんがお昼寝中のちょっとした時間に試してみるのもいいですね。よい効果が得られますように!【参考リンク】・經穴庫(500穴) | 醫砭()●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
2016年08月28日断乳に際しては、子どもの気持ちや体調も大切ですが、母乳のケアも欠かせません。今回は、私が実践した断乳中と断乳後のケアについてまとめます。母乳マッサージやママへの食事指導を行っている「桶谷式」の断乳方法を参考に、自分なりのやり方を織りまぜています。■断乳1~2日目の状態とケア方法断乳をすると、いままで赤ちゃんが飲んでいた分の母乳がたまっていきます。私の場合は、1日目の夕方ごろからしこりができはじめ、2日目の朝にはカチコチになっていました。しかし、母乳を絞りすぎてしまうと、また新しい母乳がつくられてしまうため、1日目と2日目はぐっと我慢。冷えピタや保冷剤で胸を冷やしてやり過ごし、どうしても我慢ができないときは、圧抜き程度に搾乳をしました。体を温めてしまうと母乳の出が良くななってしまうため、お風呂にもつからず、2日間はシャワーだけで過ごします。<基本的な搾乳・マッサージの方法>こちらは、入院中に助産師さんに教えてもらった搾乳方法です。断乳時期に関わらず、胸が張ったときは、この方法で搾乳をしていました。両方の手のひらでおっぱいを包みこみ、上下左右にゆっくりほぐす(左右1~2回)。わきの下からおっぱいの付け根あたりを優しくマッサージ。親指と人差し指、中指の腹を使って、乳輪から乳首の先に向かって絞るようにマッサージ。3のとき、マッサージしていない方の手はおっぱいを持ちあげるようにして支え、硬くなっている部分やしこりのある部分を軽く押すようにする。上記のやり方を繰りかえすようにします。乳腺が詰まったときは、3を繰りかえしやると、スポンっと詰まりが取れました。■断乳3日目~1週間後の母乳ケア断乳3日目の午前中に、約1時間かけてたまった母乳をたっぷり搾乳しました。それでも全部は絞りきれず、夜にお風呂でさらに搾乳。おっぱいが柔らかくなるまで、しっかり時間をかけて搾乳しました。3日目に搾乳をしてからは、胸が張ることもなく、しこりができることもありませんでした。その後は、断乳から1週間後に自宅近くの「桶谷式母乳相談室」を予約して訪問。改めておっぱいのケアをしてもらいました。自分では、胸の張りもまったく感じていなかったのですが、ベッドに横になって施術を受けていると、天井に向かって噴水のように母乳が飛びでていて、本当にびっくりしました。詰まっている部分もあったようで、母乳が固まったような白いカスもいっぱい取ってもらいました。■1ヶ月後に桶谷式を再訪1週間後に桶谷式を訪問してから、さらに1ヶ月後、再度母乳ケアを受けました。桶谷式では、断乳3日後、1週間後、1ヶ月後におっぱいのケアをするそうです。また、1ヶ月後のケアの際に、まだ白い母乳が出る場合は、さらにその1ヶ月後に搾乳。母乳が出きって、透明の液体が出るようになるまでケアを続けることになっています。私は、1ヶ月後のケアの際にまだ白い母乳が出ていたので、さらにその1ヶ月後に自分で搾乳ケアを行いました(すでに仕事をはじめていて相談室を訪問できなかったので…)。断乳して約1年が経過しましたが、その後、胸に痛みやしこりはありません。また、今後2人目を妊娠した場合は、臨月に入ったころに再度母乳ケアすることをオススメされました。「二人目の赤ちゃんが古い母乳を飲んでしまうことを避けられるよ」とのこと。私は、断乳後に初めて桶谷式を訪問しましたが、事前に断乳スケジュールについて相談することもでき、ママの状態だけでなく、子どもの成長に合わせて断乳の予定を立ててもらえるようです。私の行った桶谷式母乳育児相談室は、子連れでも訪問できました。ママにも子どもにも無理のない断乳や卒乳ができるといいですね。
2016年06月11日あまり聞き慣れない器官である『胆のう』。これが炎症を起こした状態を胆のう炎と言いますが、炎症が強くなると摘出手術をする必要があるなど、決して油断できない病気です。サッカー元日本代表の中村俊輔選手も、この胆のう炎に悩まされた経験があり、 2013年に除去手術 を受けています。痛みが長時間続いたり、発熱や吐き気を伴うことがあるなど、日常生活にも悪影響を及ぼします。ここでは、胆のう炎の原因や症状、予防法などについて紹介したいと思います。●胆のうとは胆のうは、肝臓で作られた胆汁を一時的に溜めておく器官で、西洋梨に似た形をしています。ここに溜まる胆汁は脂肪を消化するために使われる液体であり、肝臓で作られた後、胆のうに溜められているあいだに濃縮され濃くなった状態で十二指腸へと送られます。胆のうは食べたものの消化を手助けする重要な器官ではありますが、仮に失われたとしても、肝臓が胆のうのない体に順応し自ら濃い胆汁を作り出すようになるため、消化に異常が起きることはない ようです。●胆のう炎になる原因胆のう炎は、胆のうに石ができる胆石症を併発していることが多く、この胆石による刺激や、胆汁に含まれる胆汁酸による刺激で炎症が起こると考えられています。また、胆石の影響により、胆のうに胆汁が溜まって細菌が感染することもあります。40代以降の中年女性 に多く見られる傾向があるようです。●胆のう炎の治療法炎症が軽いものであれば、絶食したり抗生物質を使ったりすることで治すことができます。ただし、炎症が重度になると胆のうを摘出する手術を行わなければならなくなるでしょう。なお、内科的な治療では再発の可能性 もあるため、根本的な治療を求めるのであれば手術を行うのが一般的です。●胆のう炎の予防法胆のう炎のほとんどが胆石が原因で引き起こされることから、いかに胆石を作らないようにするかが重要です。胆石はコレステロールをもとに作られるため、脂っこい食事や偏った食事を控え、適度な運動をする ことが予防になります。----------胆汁が細菌に感染した場合、うまく処置しなければ死に至ることもある怖い病気です。早期発見できればそれだけ負担も軽くなるため、発熱を伴う腹部の痛みや黄疸などの症状を感じたら、できるだけ早く病院を受診するようにしましょう。【参考リンク】・胆のう炎について | 社会医療法人財団 慈泉会 相澤病院()
2016年05月25日乳腺炎は、産後のママの約25%で起こるといわれています。乳腺炎は、母乳が停滞・詰まってしまったうっ滞乳腺炎と、細菌感染による化膿性乳腺炎に分けられます。細菌感染症による、化膿性乳腺炎の場合細菌感染による乳腺炎は、乳頭が傷ついたこと(授乳開始後まもなくは、赤ちゃんに吸われることで、乳頭が切れることが多々あります)などがきっかけとなり、ブドウ球菌、連鎖球菌といった皮膚に住み着いている菌たちによって炎症が起こります。・おっぱいが熱を持つ・赤みを帯びる・しこりができる・押さえると痛い・発熱、悪寒・頭痛、関節痛などの全身症状・白い母乳ではなく、黄色っぽい母乳が出るなどの症状が出ます。この場合、授乳はできず、抗生物質での治療が第1選択となります。迷わず病院へ行きましょう!母乳が停滞・詰まってしまった、うっ滞乳腺炎の場合母乳が停滞・詰まった乳腺炎では、胸の張りやしこり、多少の痛みを感じますが、感染をしているわけではないので乳房の赤み、熱感はありません。しかし、母乳の停滞が続くと細菌感染を起こし、結果的に化膿性乳腺炎になることもあります。停滞・詰まった場合は乳房マッサージ、授乳、搾乳を行い、停滞・詰まりを早急に改善しなくてはいけません。そもそもなぜ、乳腺は停滞し、詰まるのか乳腺が詰まる原因は、血液やリンパ液などによる乳管の圧迫、乳汁の凝固、赤ちゃんの吸い方が上手ではない、乳頭亀裂によりオキシトシンが分泌されにくいことなどが考えられます。つまり、血行不良やおっぱいの質が悪い、おっぱいがしっかり飲まれず残っている、ホルモン異常といった感じでしょうか。そこで、第1に「血行を良くする」、第2に「おっぱいの質を良くする」、第3に「おっぱいを乳腺に残さない」、これらを徹底していただくことで停滞・詰まりの乳腺炎を回避しやすくします。乳腺炎予防のステップ(1)血行を良くするおっぱいは鎖骨、わきの下、胸骨、肋骨などの血管から血液が注がれ、作られます。そこでまずは、胸周りの血管の流れを良くすることが大切です。肩こりや肩甲骨が動かない状態では、血行不良が起こりやすくなります。マッサージやストレッチが効果的ですね。もしすでに停滞や詰まりがあったら、しこりをマッサージして小さく砕き、赤ちゃんに飲んでもらうか、搾乳をしましょう。乳腺炎予防のステップ(2)おっぱいの質を良くするおっぱいの質には、食事が大いに影響してきます。ただし、賛否両論があり、一概に「これは良くて、これはダメというものもない」ということを覚えていてください。それを踏まえた上で、食べたほうが良いものとして挙げられるのは・白米・うどん・そば・納豆・鶏肉・白身魚・根菜類 など。避けたほうが良い食べ物としては、・もち米・パスタ・ラーメン・菓子パン・乳製品・牛肉・マヨネーズ・お菓子などがあります。要は水分、たんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンなどをバランスよく食べることが重要です。産後は忙しく、なかなかこだわった食事を作るのも大変ですが、おにぎりだけ、菓子パンだけなどという食事だけは絶対に避けなくてはいけません。東洋医学では、タンポポの根っこ(ダンディディライオン)、はと麦、ラズベリーリーフが母乳の出を良くするといわれています。これらはお茶としてよく飲まれており、カフェインも入っていないので、試してみてはいかがでしょうか? そのほか、古来より葛根湯が母乳の出を良くするといわれ、使われています。乳腺炎予防のステップ(3)おっぱいを乳腺に残さない「おっぱいを乳腺に残さない」という点については、赤ちゃんが生まれてみないとわからないことがたぶんにあります。赤ちゃんが上手に飲めるかどうかはそれぞれですし、母乳が出すぎて赤ちゃんが飲みきれないことや、逆に乳管が細くて出にくいなど、乳腺に残りやすい状況はそれぞれにありますが、どれも実際に授乳を始めてみないことにはわかりません。そこで、妊娠中から乳頭マッサージをするのは対策のひとつとして有効です。あとは搾乳することでしょうか?日本では搾乳文化はあまりありませんが、欧米では搾乳機は出産グッズのマストアイテムとなっています。もちろん、赤ちゃんがよく飲み、残さないのが理想ではありますが、うまくいかない場合は利用してみましょう。そして、飲ませる時には、乳管にあるおっぱいをご自身の手で誘導し、乳首まで運ぶことも忘れないでください。乳腺が停滞・詰まってしまったら、ステップ(1)と(3)を試し、滞っている塊を取り除きましょう。そして予防を含め、ステップ(2)を心がけましょう。この3つを駆使して、痛い乳腺炎の予防をしましょう。(鈴木元<天使のたまご総院長>)
2015年09月26日子どもが急に「耳が痛い」と言ってきたり、いきなり耳のあたりを押さえて泣いたりする時は、中耳炎の疑いがあります。中耳炎は、大人よりも子どもに多くみられる病気の1つ。乳幼児の頃はまだ耳管が十分に発達していないため、細菌が入りやすいことが原因です。今回は、子どもの中耳炎について、詳しくチェックしておきましょう。■中耳炎ってどんな病気? 中耳という、耳の鼓膜から奥にあたる部分が炎症を起こし、痛みや熱などの症状が見られるのが中耳炎です。耳に直接菌が入り込むというよりは、菌を含んだ鼻水が耳に入ることで発症することが多いようです。鼻と耳は繋がっているので、鼻づまりや鼻水などがひどい時には、中耳炎になりやすい傾向があります。■耳を清潔にしていても中耳炎にかかるつまり、耳自体を清潔にしていたとしても、中耳炎になる可能性はあるということです。「耳掃除をすれば大丈夫」というわけではなく、耳掃除では触れることのできない部分の問題なので、耳掃除による清潔さとは関係ありません。それよりも、風邪をひいた時、鼻水が出る時などに早期に対処して、そうした症状をひどくさせないことが、中耳炎にかからない秘訣です。■中耳炎になった時、子どもはどうやって痛みを訴えてくる? 中耳炎になると、ほとんどの子どもは「耳が痛い」と言って激しく泣くようです。言葉を話せない小さな子でも、耳や頭あたりを手で押さえて、いつもとは違った泣き方をするので、きっと「何か違う」と感じられるはずです。ただ、まれに痛みを訴えてこないケースもあります。中耳炎の痛みは、炎症による腫れが原因で耳管の通りが悪くなり、鼓膜に圧がかかることが発生するのですが、鼓膜に抜け道ができ、圧を回避することがあります。この場合だと、痛みはなくなりますが、耳から膿や血が流れてくることがあるので、「様子が変だ」と思ったら、耳の中を確認してみましょう。■中耳炎の時、病院に連れて行くまでの応急処置中耳炎の症状があると思ったら、病院に行くまでの間は耳あたりを冷やしたり、鼻づまりを解消できるよう対処したりして、応急処置をしておきましょう。また、寝ている状態よりも、座っている、立っている状態のほうがまだ痛みが軽いので、痛みがひどそうな時は、なるべく横にさせないほうがよいようです。一度発症すると、何度も繰り返す可能性のある中耳炎。子どもの様子をしっかりと確認して、早期発見、早期治療に繋げられるようにしておきましょう!
2015年03月28日前回 は、乳腺炎の3つの段階と症状について解説しました。今回は、おもに改善策についてお話しします。乳腺炎がどの段階になったら病院を受診すべきなのか、そして、病院へ行く前にできることはあるのか、解説していきます。■第1段階:急性鬱滞(うったい)性乳腺炎(急性停滞性乳腺炎)乳房の一部が熱を持つ、痛む、しこりができるなど、「様子がおかしい?」と自覚できる段階。この段階では、病院を受診しない人も多いです。自分でできる改善策としては、以下の3つが挙げられます。・抱き方を変えながら赤ちゃんに乳首の奥までしっかりくわえてもらい、乳腺に溜まったおっぱいを飲んでもらう循環が良くなり、乳房の血液やリンパの流れも改善して炎症がおさまっていきます。・葛根湯を飲む葛根湯は、頭痛、発熱、悪寒など風邪の初期症状に効く漢方薬です。筋肉痛や肩こりといった体内の炎症を抑える効果もあるので、乳腺炎にも良いとされています。ただし、衰弱している人や胃腸が弱い人には効果が薄いともいわれているので、不安な場合は飲む前に医師や薬剤師に相談しましょう。・食事は甘い物や高カロリー食や乳製品を控え、あっさり和食にする食べたものの脂肪分がカスとなって乳腺内に残り、おっぱいが詰まりやすくなることで乳腺炎を発症することもあります。母乳育児中はとてもお腹がすきますが、スープや常備菜などを上手に使って、甘いものや動物性脂肪を摂取する頻度を抑えましょう。■第2段階:感染性乳腺炎細菌による炎症が加わり、発熱や痛みの症状が強くなります。ここまで乳腺炎の症状が進行すると、病院を受診する必要があります。寒気がして発熱した時点で、すぐに病院や助産院、桶谷式の母乳相談室で様子を見てもらいましょう。症状の進行度合いによっては、抗生物質の服用が必要になることもあります。授乳中でも飲める抗生物質もありますので、医師にきちんと相談すれば大丈夫です。受診までに少し時間がある時は、以下のことをやっておきましょう。・鬱滞性乳腺炎と同じく、溜まったおっぱいを出し切るもし「おっぱいの味まで変わってしまった」といった理由で、赤ちゃんに飲んでもらえない場合は、清潔な手で搾乳してください。・おっぱいの分泌量を増やし過ぎないよう、入浴はシャワーで済ませる湯船に浸かり、血行が良くなると母乳の分泌量が増え、さらなる炎症をおこすきっかけになります。入浴はシャワーだけで済ますようにしましょう。・里芋で作った湿布やキャベツの外葉などを当て、乳房を適度に冷やす昔から里芋で作る湿布には消炎作用があると言われ、打ち身やねんざ、腫れものなど、酸化した古い血や毒素の吸い出しなどに使われてきました。作り方は、すりおろした里芋、または水に溶かした里芋粉を厚手のクッキングペーパーやふきんなどに包み、乳房にあてて冷やすだけ。少しゆるいようであれば、小麦粉を加えてもよいでしょう。キャベツの外葉を一枚はがしておっぱいの上にかぶせるだけでも、おっぱい全体が張って熱を持った時に、ちょうどよい具合に熱を取る効果があるとされています。保冷剤で冷やすのもよいですが、冷やし過ぎも乳腺炎にとってよくないので、注意が必要です。■第3段階:腫瘍性乳腺炎(化膿性乳腺炎)感染性乳腺炎よりも細菌がさらに繁殖し、乳房の中で膿の塊ができてしまった状態。皮膚が赤く腫れて、熱や痛みをもち、39度以上に発熱することもあります。ここまでくると、もはや自宅できることはありません。一刻も早く病院(できれば乳腺科)を受診しましょう。外科での切開手術が必要になります。 切開と聞くととても痛そうですが、膿をしっかり出し切ることができたら、嘘のようにスッキリするそうです。あとは傷の回復を待ちながら、無理のないよう暮らしましょう。■乳腺炎はあっという間に進行します。早めの処置を乳腺炎の発症は、おっぱいが溜まることだけが原因ではなく、食生活や全身の疲れも大きく影響します。日頃からこってりしたものや甘い物を食べ過ぎず、睡眠不足の日は「赤ちゃんと一緒に眠る」などして、疲れを溜め過ぎないようにしましょう。乳腺炎は進行がとても早く、ひどくなるのもあっという間です。病院に行くのは抵抗があるという人は、熱が出たらすぐに、母乳育児の専門の助産師や、桶谷式の母乳相談室に行ってみてください。症状に応じて、的確に処置してもらえるはずです。乳腺炎も、正しい対処法を知っておけばきっと大丈夫なはず! と信じて、赤ちゃんと二人三脚の母乳生活をがんばっていきましょう。
2014年11月08日乳腺炎とは、乳腺が炎症をおこすこと。妊娠中の人でも一度は聞いたことがあるでしょう。乳腺炎になるとおっぱいが腫れて痛い、熱が出てつらいといった症状が出て、授乳に支障をきたします。乳腺炎のことは、妊娠中から知っておいたほうが、いざという時の役に立ちます。今回はまず、乳腺炎の症状について紹介しましょう。乳腺炎には、進行の度合いによって3つの段階があり、それぞれ症状が異なります。■第1段階:急性鬱滞(うったい)性乳腺炎(急性停滞性乳腺炎)乳腺炎の初期段階です。赤ちゃんに飲んでもらえないまま、乳腺の小葉や乳管の中に残った母乳が、濃く、古くなることがきっかけで生じます。母乳育児をしているママなら、一度は経験するのではないでしょうか。おもな症状は・おっぱいの一部が熱を持つ、痛む、しこりができる・おっぱいの一部が赤くなる・母乳が黄味がかった色になる(まれに、かぼちゃやにんじんの食べ過ぎなどでβカロチンを過剰摂取すると、黄味がかった色になることもあります)・肩や背中が重くなり、赤ちゃんを抱っこする時に違和感が生じるなどです。出産後まもないママがなりやすいともいわれています。■第2段階:感染性乳腺炎鬱滞性乳腺炎を改善できないでいると、溜まったおっぱいに細菌が繁殖し、感染性乳腺炎になってしまうことがあります。感染性乳腺炎のおもな症状は・おっぱいが痛み、赤く腫れる・寒気がする、熱が出始める・赤ちゃんを抱っこしたり、歩いたりすると振動が胸に響いて痛む・母乳が少ししょっぱい味になるなど。栄養いっぱいで温かいおっぱいは、細菌にとって最高の住処。そのため、進行も早まります。おっぱいに痛みがあり、熱が出てきてしまったら、すぐに助産院か病院を受診したほうがよいでしょう。■第3段階:腫瘍性乳腺炎(化膿性乳腺炎)感染性乳腺炎を放っておくと、細菌がさらに繁殖して、乳房の中で膿(うみ)の塊を作ってしまいます。・皮膚が赤く腫れている・おっぱいに痛みと熱をもった固いしこりができている・39度以上の発熱がある以上のような症状が見られる時は、ただちに病院を受診してください。ここまでくると母乳マッサージだけでは対応しきれず、乳房の脇を切開して膿を出す外科手術が必要になります。乳腺炎にかかり始めたなと思ったら、まずはしっかりと赤ちゃんにおっぱいを飲んでもらいましょう。そうしないと、1日と経たないうちに鬱滞性乳腺炎に移行し、数日で感染性乳腺炎や腫瘍性乳腺炎に進行してしまいます。■乳腺炎にならないために、普段からできること乳腺炎は、体質によってかかりやすさが違う部分もありますが、日々の心がけで、ある程度予防することができます。以下の3つのポイントに気をつけておきましょう。・あっさりした和食や塩分控えめな自然の食材を中心にとした、赤ちゃんにとっておいしいおっぱいを作れる食生活にする・「ちょっと危ないかも」と感じた段階でしっかり授乳しながら、できるだけ安静を心がける・日頃から授乳する時の角度を変えて、正しいくわえ方で赤ちゃんにおっぱいを飲んでもらうようにする乳腺炎が進むと、赤ちゃんが母乳をしばらく飲めなくなる場合も出てきます。そうなると、これまで母乳だけで育てていたママは、ミルクの準備や後片付けなどでさらに大変になってしまいます。できるだけ、乳腺炎予防を心がけてください。次回は、乳腺炎の進行段階別に、医療機関に相談すべきタイミングや、病院に行く前にできることを解説します。
2014年11月06日母乳がたくさんですぎて、母乳パットを使いましたか? 母乳パットは必要ありませんでしたか? 授乳経験のある方で、「差し乳」や「溜まり乳」という言葉を聞いたことがありますか? どちらも、母乳の出方を指す言葉です。「差し乳(さしちち)」とは、普段は母乳が分泌されず胸が張ることが少ないけれど、赤ちゃんが吸うタイミングで母乳が出始め、常に新鮮な母乳をあげられるおっぱいのこと。いわゆる、受注生産型のおっぱいです。中には、「おっぱいが出ているかどうかわからない」という人もいるかもしれません。授乳のリズムが整う生後半年くらいから「差し乳」になる人が多く、母乳育児にとっては理想的な状態といえます。 一方、母乳の生産が多過ぎて「おっぱいがたくさん出るのは嬉しいけれど、パンパンに張って痛くなる」という状態を「溜まり乳(たまりちち)」と言います。赤ちゃんが乳腺に「溜まっている」おっぱいを飲むことになるので、そう呼ばれています。溜まり乳になるかどうかは、遺伝や乳腺の細さなど元々の体質が大きく関わってきます。溜まり乳タイプの人は、乳腺が詰まってしこりができやすく、乳腺炎を引き起こしやすいため、注意やケアが必要です。そこで、まどれ助産院の真木先生に、溜まり乳のための対策法を伺ってきました。■母乳が出過ぎる、溜まり乳を改善する乳腺炎対策赤ちゃんが生後半年を過ぎたのに、まだ常におっぱいが張って、痛くて困っているという人は以下の点に注意してみてください。 (1)授乳間隔を空け過ぎず、2~3時間にする赤ちゃんが乳房をくわえると、最初に小さく細かく吸う「催乳」の動きがあり、それを合図にママのおっぱいが出始めます。赤ちゃんと離れていても2~3時間ごとに新しいおっぱいは生産されるので、その間隔で赤ちゃんに授乳することがトラブルを避ける大きなポイントになります。 (2)搾乳し過ぎない人の体はよくできているもので、母乳は必要とされている分だけ出るようになります。ですから、搾乳をたくさんしてしまうと、体は「母乳がもっと必要なんだ」と判断してしまい、過剰に母乳が生産され、溜まり乳になってしまいます。張り過ぎて眠れない夜も、絞ってよいのは片方のおっぱいにつき50mlくらいまで。それ以上絞ると分泌量が増えてしまうので、絞り過ぎないように気をつけましょう。(3)食事はあっさり和食に母乳はママが食べたものから作られています。脂肪分が多いものは乳腺が詰まりやすくなり、スパイスが多いものは赤ちゃんが嫌がることも多く、量を飲んでくれなくなる可能性があります。そのため、あっさりした和食がおっぱいには最適です。ちなみに、和食ではありますが、もち米系の食べ物はおっぱいのも分泌量が増えるので避けたほうがベターです。 (4)全身の血行を良くする母乳に効くツボは肩甲骨周りや首や肩にあるため、ストレッチなどでその辺りの筋肉をほぐし、血行を良くしましょう。ただし、一日何度も湯船につかるなど、温め過ぎると分泌が増えやすいため、張り過ぎてつらい時はシャワーだけにしておくとよいでしょう。(5)乳腺の張りや詰まりを取る乳房が固く張った時は、乳首の周辺を柔らかくなるまで手で絞ってから、赤ちゃんにあげましょう。そして、なるべく固くなっている部分から赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれるように促すと、症状が軽くなることが多いそうです。乳首に白い粒が栓のように詰まった時は、乳首に馬油などをたっぷり塗ると良いようです。ですが、くれぐれもやり過ぎはNG。白栓や固い乳栓を取ろうと頑張り過ぎると化膿の原因になりますし、しこり部分を強く押さえ過ぎると張り返しが起き、リンパが腫れて事態が悪化することが多いため、無理は禁物です。また、馬油を塗った際、通気性が悪くなると、細菌性乳腺炎の原因菌のひとつであるカンジタなどの皮膚炎にかかりやすくなります。通気性の良い下着やガーゼをつけて、細菌の発生を防ぎましょう。■こんな時は母乳マッサージを受けよう「赤ちゃんの飲み方がいつもと違う」「おっぱいを飲みながらひっぱったり噛んだりする」と感じたら、すぐに助産師さんや桶谷式の母乳相談室などに相談し、乳腺マッサージを受けましょう。私も母乳が出過ぎる体質で、夜にこってりしたものを食べた後、翌朝まで授乳せず寝てしまい、おっぱいが痛くなって、桶谷式の母乳マッサージに駆け込んだことが何度もあります。おっぱいが張り過ぎてブラジャーのサイズが小さくなり、締め付けられることでよりひどくなってしまうこともありました。整体へ行っても漢方薬局へ行っても「母乳が出ない人のためのツボや漢方はあっても、出過ぎの人につける薬は何もない」と言われてしまい、結局は和食で赤ちゃんとのリズムを作ることが一番だと思い知ったのです。赤ちゃんにいつでも新鮮なおっぱいをあげられるよう、紹介したポイントを心がけながら、一緒に頑張っていきましょう。
2014年10月07日うちはモフモフ暮らし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
子育ては毎日がたからもの☆
義妹には5人の子どもがいました。育児が大変なのは、子どものいない私にもわかります。しかし、仕事が休みのたびに預けられて正直困っていました。最初は義家族との年末年始の旅行中だけだったのですが、その後、毎週末子どもを預けにくるようになりました。しかも夫は休日が勤務日のため、面倒をみるのは私だけ。 子育て経験のない私が、上は小2から下は1歳と目が離せない年齢の5人の子どもたちをお世話するのは大変でした。それを夫はまったく理解せず、「家族なんだから」 という魔法の言葉ですべてを処理し、私が難色を示そうものなら「心が狭い」 「冷たい」 と言い放つ始末。 そしてなぜか、義家族の家族旅行のときは夫や義妹夫婦だけ行き、私は一度も呼ばれませんでした。持ちつ持たれつ…?夫は義妹が次々に子どもを産んでくれたおかげで、私に義母からの圧がかからなくなったと思っており「持ちつ持たれつの関係なのだから、義妹の子たちを面倒見るのも悪くないじゃないか」と言っていましたが、夫は知らなかっただけなのです。私が義母からいまだに、長男の孫はいつ見られるのかと催促されていることを……。 そして、夫は私が義妹の子どもたちの面倒をみていることを「感謝している」と口では言いますが、私の気持ちより自分の家族を優先しているのはあきらかでした。 その年末、仕事納めをした夫は、そのまま旅行へ直行。「今年も妹の子の面倒頼むな」「俺は両親と妹夫婦と旅行に行ってくるから!」私は仕事を納めた直後から子守り……。そのとき私は一大決心をしたのです。「最後の旅行、楽しんできてね」「最後?」「俺たちうまくいっていたじゃないか」!?私は家族ごっこを辞めることにしたのです。心を決めた私は「旅行から帰ってきたら離婚届を書いてほしい」と夫に連絡。夫からは「とにかく落ち着いて」と連絡がきましたが、私はいたって落ち着いていました。そして、そこからの夫の連絡は無視しました。 数日後、夫はたくさんのお土産とともに帰宅。ご機嫌取りに私の好きそうなものを買ってきたようで、家にいない私に「初詣にでも行こう」と連絡してきました。しかし夫は状況がわかっていませんでした。夫は私が子どもたちをただ送り届けているだけだと思ったようですが、そのとき私はもう家に戻るつもりはありませんでした。 実は夫がいない間、隙を見て荷物をまとめ、実家に送っておいたのです。そして、義妹の子どもたちを送り届けた後、私は実家へ。 そんな状況を知り「俺たちうまくいっていたじゃないか」と言い出した夫。あんなに私の気持ちをないがしろにしていたのに、よくそんなことが言えたものです。何度も子どもたちを頻繁に預かることは無理だとあれだけ言ったのに……。手遅れになる前に…夫は「これからは自分も面倒を見るから」と言いましたが、同じようなセリフは何度も聞いてきました。口先だけの約束をこれ以上信じるほど、私もバカではありません。 その後、やっとのことで離婚が成立。私は静かな生活を取り戻しました。逆に、義家族は修羅場になったようで、義妹夫婦のケンカが勃発したり、義両親が孫の世話が大変で寝込んだり、元夫が子どもたちの面倒を見きれずにキレたり……。夫はやっと子守りの大変さを実感したようで、私に謝罪してきました。 罪のない子どもたちにはかわいそうなことをしてしまいましたが、子育て環境を見直す良い機会になったと私は思っています。 子育てはひとりで抱え込まず、周りの人に頼っていくことも大切ですが、毎週末預けるというのは、思いやりにかける行為と取られてもしょうがないかもしれません。しかも義妹のお願いとなると、断りずらいですよね。そんなときに間に入ってくれる夫だったら未来も変わっていたはず……。みんなで助け合っていく精神を持っていたいですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年04月20日多くのママが試行錯誤している「泣き止ませ」。そこで、生後0〜12カ月までの赤ちゃんの「泣き止ませワザ」を発達ごとに現役保育士の井上りな先生に教えてもらいました。0歳代はちょっとしたことでグズグズ……なんてことが多いもの。泣かれると家事はできないし、外出先では人目が気になってしまったり……どうしていいのか途方にくれてしまうなんてママも多いようです。 そこで3人のお子さんのママでもある保育士の井上りな先生に、保育園や家で実践している泣き止む確率が高いワザを紹介してもらいました。ねんねちゃん、おすわり、立っちと発達別にご紹介しているのでぜひ試してみてください。 生後0~5カ月:定番遊びもひと工夫すれば泣き止むワザに! 手や足を持って いないいないばあ自分では自由に手足をまだ動かせません。手や足を軽く握り、曲げたり伸ばしたりすると気分が変わってご機嫌に。赤ちゃんの顔を覗き込んで「イッチ、ニ」など楽しげに声かけするのがポイント。 こちょこちょ遊び赤ちゃんはママとのスキンシップが大好きです。おなかやくび、手や足の裏などをこちょこちょ〜。ママに触られていることと、くすぐったさから、赤ちゃんはニコニコに。 生後6~9カ月:お出かけに使える泣き止ませワザ! ハンカチで「いないいないばあ!」短期的な記憶がついてくるので、消えた物が現れる「いないないばあ」遊びが大好きに。赤ちゃんの頭から顔にハンカチやガーゼ、タオルなどをかぶせて「ばあ!」と言いながら取ってあげて。目の前にママの顔が現れて赤ちゃんは大喜び! ハンカチで引っ張りっこママとのやりとりが楽しめるようになります。ハンカチの端を持たせてあげて、反対側をママが握って引っ張りっこ。引っ張ったときに後ろに倒れないように注意して! 顔に風がフーッ! フワッ!ママが赤ちゃんにフーッと息を吹きかけたり、ハンカチなどでパタパタとあおいで、風を顔に当てると「何だろう?」と一瞬キョトン! 「風さんがきたよ~」と声をかけてもいいですね。 生後10カ月~1歳6カ月:イヤイヤ対策にも○ リズムに乗ってダンスダンス簡単な振りつけのある踊りが好きになってきます。「トントントンひげじいさん」などの手遊び歌なども効果的。自分でできないころはママが手を持って一緒にやってあげると◎。 大好き探しへGO!おもちゃやぬいぐるみ、タオルなど自分のお気に入りができてきます。わかりやすい場所に隠して「○○ちゃんの好きなくまちゃん探しに行こう!」などと探索ごっこをしてみましょう。その場でハンカチなどで少し見えるように隠して「どこかな〜」と探させてもOK。 あやす前にまず確認を!赤ちゃんが泣くときは、不快な状況にあることも多いもの。赤ちゃんがグズる主な原因は以下の6つです。あやす前にチェックしてみましょう。当てはまる項目があったら取り除いてあげます。 あやす前にまず確認すること□おむつが汚れていない?□おなかがへっていない?□暑くない? 寒くない?(体幹を触ってチェック)□眠くない?□服がチクチクするなど痛みはない?□汗をかいてない?(背中に手を入れてチェック) さまざまなワザにチャレンジしても、赤ちゃんが泣き止まないことも多いもの。ママがイライラしたり焦ると、赤ちゃんにその気持ちがうつってしまい、余計泣いてしまいます。赤ちゃんは泣くことでママやパパにいろいろなことを伝えようとしています。赤ちゃんからのメッセージだと思って、泣き止まなくてもいいやくらいの気持ちで接すると良いでしょう。わが子に合うようにアレンジを加えても楽しいですね! ※あやしている間は赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。※赤ちゃんの手足を動かす際には無理のない範囲でおこないましょう。※赤ちゃんが誤飲する恐れがあるため、39mm以下のグッズを渡したり、近くに置くのはやめましょう。(トイレットペーパーの芯を通る大きさの物はNGです) 監修者:保育士 ライクアカデミー株式会社にじいろ保育園一之江 井上 りな
2024年04月20日子どもがいると関わることがあるママ友ですが、ママ友の中には「マウント好き」な人もいたりして、厄介なことも……。今回は「専業主婦」であることを鼻にかけ、何かとマウントをしてくるママが、あることをきっかけにマウントをしてこなくなった話を紹介します。「ウチは旦那が稼いでるから、パートとかしなくて済んでるわ~」▽ 子どもが怪我をしたら動揺してしまいますが、そんな中さっと助けてくれた医師のママには感謝ですね。この後、この専業主婦のママのマウントは一気にやんだそうです。
2024年04月20日息子が1歳半のときトイトレを始めた私。トイトレを始めて2カ月で一度もおまるにおしっこをしてくれない息子に疲れて、一旦トレーニングをあきらめました。息子が2歳半になり、うんちやおしっこに関心が出てきた今、さっそく再スタート! しかし、今度は成長したからこそ難しくなった出来事が……。そんな奮闘の体験談です。 一度トイトレをあきらめた私は、息子がまだおしっこやうんちが出てもまったく反応がなかった1歳半のとき、「トイトレも習慣だ!」と、出なくても毎日定時におまるに乗せました。しかし、息子をおまるに乗せてもまったくしない日が2カ月間続き、私は「まだ時期じゃないんだ」とあきらめたのです。 また、ママ友からも「時期がくれば、勝手におむつがはずれるから大丈夫!」と言われ、息子のペースに合わせようと心に決めました。それから1年、息子が排泄物に興味が出始め、トイトレを再開することにしました。 おまるを怖がる息子私がトイレに行くと必ずついてきて一緒に入り、「カカ(うんち)、ピピ(おしっこ)!」と連呼する息子。息子もおまるや子ども用の便座を付けたトイレに座らせるのですが、怖いのか毎回グズりだして大泣き! 大好きなぬいぐるみやトイトレの絵本を使って気を紛らわせても、すぐにトイレから降りたがってしまうのです。そして、おまるやトイレに座らせようとすると走って逃げるように……。私は困り果ててしまいました。 場所を変えてみると…おまるやトイレを怖がる息子に悩んでいた私ですが、ちょうど同じ時期に息子に良い反応があることに気づいたのです。それは、「シャワーのとき、立っておしっこをすること」。 私は「男の子だから、別におしっこはおまるに座る必要ないんだ!」と思い、トイレではなく毎回シャワー室で立っておしっこをさせることにしてみました。すると、息子はまったく怖がることなく、シャワーのお湯を流して声をかけるとおしっこをしてくれるようになったのです! 今のところ、息子はトイレではなくお風呂でしかおしっこをしませんが、おまるやトイレに対する恐怖感がなくなるまではこの方法で試してみようと思っています。私の声かけと自分の意思で排泄ができるようになったことは、息子の大きな成長だと思います。これからも息子のペースで、できることからトイトレをしていきたいです。 イラストレーター/さくら著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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