掲示物を毎日チェック見通し不安の解消?Upload By ゆきみ3歳の時にASD(自閉スペクトラム症)と診断を受けた長男けんとは、現在小学3年生。特別支援学級に在籍しています。昔から文字を読むのが好きで、どこへ行ってもポスターや貼り紙、カレンダーなどをチェック。在籍している特別支援学級の教室内は時間割表、年間行事表、給食の献立表、各学年で習う漢字一覧表……など、とにかく壁に掲示物が多いのです。視覚優位で、視覚的な刺激を受けやすいけんとは、毎日のように貼り紙が替わっていないか確認しています。親や先生よりも学校スケジュールが詳しいときもあるほど。掲示物を読んで、自分がどこで何をするのか頭の中に入れているようで、見通し不安を自分で解消しているのかもしれません。そんなわが子は、小学校に入ったばかりの1年生の時、学校のスケジュール変更の多さにパニックになることが多々ありました。予定変更でパニック!参加できない全校集会けんとは小学1年生の1学期頃、予定されていた内容が変更になってしまい、それが楽しみにしていたものだったりすると「なぜ変更になったんですか?」と先生に詰め寄り、パニック状態になってしまうことがよくあったそうです。学校には、見通しが崩れると不安になってしまうことを伝えていたつもりでしたが、いつも先生は口頭で軽く説明する程度。先生もパニック状態になってしまったけんとに、どのように対応していいのか分からず、困っている様子でした。私も見通し不安を解消してあげたいと思いつつ、視覚支援などの対応を学校にどこまでお願いしていいものなのか分からず悩んでいました。けんとが小学校に入ってから知ったのですが、学校では時間割の変更が毎日のようにあるようです。「朝会の内容が変更になった」「雨のため、集会の場所が校庭から体育館になった」「3時間目の授業が国語から学活になった」「算数の授業でテストが予定されていたが、前回の授業で終わらなかった内容の勉強になった」など、さまざまです。Upload By ゆきみけんとは、朝の全校集会が特に苦手でした。まず何が行われるのか、内容が不明なことが多いのです。感覚過敏も影響しているのか、人が多い場所も苦手な様子。しかも集会は、天気に左右されることも多く、開催場所が校庭なのか体育館なのかが直前に決まったりします。見通し不安が強いけんとにとっては苦手なことがいっぱいだったと思います。1年生の時は、ほぼ全校集会に出られず教室に残っていたそうですが、ほんの少しだけ参加することを目標にして参加。それを長い期間をかけて、少しずつ参加時間をのばしながら自信をつけ、2年生くらいから全校集会に長い時間参加できるようになりました。保育所等訪問支援を受け変化したこと専門知識のある方が学校で子どもの様子をみてくださり、先生とお話をしてくださる保育所等訪問支援施設と契約していたので、担当の方が学校を訪問してくださることに。先生から学校での様子を聞いてくださったり、実際にけんとの様子を見てくださったりしました。そして、夏休み明け頃に訪問してくださった際、「けんとくんの場合、スケジュールが変更になったときは、変更になった時点で視覚を使い、説明することがとにかく大事」ということを、しっかり先生に伝えてくださいました。私が説明するより、専門の方が先生に伝えてくださるほうが説得力があり、とても心強かったです。学校の先生方も、しっかり保育所等訪問支援の方の話を聞いてくださり、それを参考に考え、支援方法を変えてくださいました。Upload By ゆきみ大きなホワイトボードを使い、時間割や、その日にやる授業内容を細かく説明。予定が変更になる場合は、視覚的に見通しを立てる支援をしてくださり、変更された予定がもし今後ある場合は「明日やる予定だよ」などと、分かる範囲で伝えてくださったよう。すると、落ち着きがなく何かがあるとよく情緒不安定になっていたけんとが、先生がすぐに実感するほど「落ち着く時間が増えた」と効果絶大だったとのこと。そしてさらにそれを繰り返していくことで、けんともスケジュール変更を受け入れられることが多くなり、1年生の冬頃からは、「スケジュールは、変更もあってのスケジュール」ということや、自身の心の折り合いを少しずつ学んでいった様子でした。曖昧な予定が苦手…?現在の息子はUpload By ゆきみ小学2年生になると、時間割や授業内容の変更は視覚支援で丁寧には説明せず、口頭指示のみでも受け入れられるようになりました。しかし、夏休み明けなどに「全校生徒が借りている本を返し終えたら、通常の図書貸出を始める」などの曖昧な日程は大の苦手で、納得がいかないこともあるようです。現在、小学3年生になりました。いつかは曖昧なスケジュールも受け入れられるようになったらいいなーと願いながら、今のけんとのペースを見守っていきたいと思います。執筆/ゆきみ(監修:藤井先生より)けんとさんが学校で穏やかに過ごすことができるよう、訪問支援も併用し、学校とゆみきさん、訪問支援担当者が連携されたのはとても良かったですね。視覚指示を使うことで、予定の変更を受け入れられ、さらには口頭指示のみでも受け入れられるようにと、けんとさんのペースで、パニックが軽減されてきましたね。少しずつ変更があっても大丈夫という経験を積むことで、できたという実感が積み重なっていき、けんとさんのペースで曖昧なスケジュールも受け入れるようになっていくと思います。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年04月22日規則正しく25時間生活。非24時間睡眠覚醒症候群のASD娘うちの娘、いっちゃんはASD。非24時間睡眠覚醒症候群もあり、毎日寝る時間が1~2時間ずつ後ろにずれていきます。16歳になった今でこそ「大体規則正しく25時間周期」と分かっていますが、3~4歳のころはただ夜になかなか眠れず、朝もなかなか目を覚まさない子、やっと起きても何だかぼんやりして元気のない子という印象でした。Upload By 寺島ヒロ「規則正しい生活をさせてください」と言われても...当時通っていた幼稚園や小児科では、「規則正しい生活をさせてください」と言われました。が、実のところ「なにか生活リズムが崩れるようなことがあって」崩れているのではないのです。朝起こして、日の光にあて、食事も時間通りに用意して、追い立てるように運動させても、就寝時間はきっかり1〜2時間ずつズレていきます。実際、いっちゃんが小さいころから中学生になるぐらいまで、何度も「朝型の生活に固定してみよう」と、朝起こして、日にあてて、運動させて…とやってみてはいたのですが、3日も経つと、へとへとに疲れているのに夜眠ることだけはできず「つらい…つらい…」と5~6時間も布団の中でうめき続けることになります。親としてはとても冷静に見ていられません。そして、その次の日は気絶したように眠り続け、起きてくるのは昼過ぎになり、元の木阿弥となります。Upload By 寺島ヒロ高校は通信制を選択高校進学を前に、病院での指導のもと服薬治療をしたこともありますが、これも決定打にはなりませんでした。結局、朝から定時に学校に通うことは難しいと判断し、高校も通信制を選びました。当時の治療と高校選びの顛末を書いたコラムはこちら実は私自身にも同じような睡眠障害があります。ただ私の場合は睡眠時間自体は長くなく、だいたい6時間程度なので、いっちゃんが10歳になるころまでは睡眠薬を使って、朝と夕方は起きていられるよう活動時間を合わせていました。そういった経緯もあり、娘の睡眠が安定しないと感じてすぐ「この子も私と同じように睡眠周期が大多数の人と違うのでは?」と思い、3歳ごろから睡眠日記をつけ始めました。その結果8歳ごろには「概ね26時間周期、睡眠時間は10時間のロングスリーパー」だと分かりました。ちなみに、16歳の今は睡眠時間が9時間に短縮され25時間周期になっています。一日の始まりの時間が毎日違うそんな娘ですが、高校進学してからは完全に自分のペースで起床就寝をするようになりました。睡眠不足にならないのはいいのですが、一日の始まりの時間が毎日違うので「何時から何時まで勉強をする」という習慣はどうしてもつきにくいようです。また、いっちゃんには絵を描いたり音楽を作ったりSNSの管理をしたりと、ほかにもやりたいこと、やらなければいけないことが多すぎて、どうしても決まった時間を勉強に充てることができないでいました。授業の時間割はどうでもいい!まずは終わらせること学校のレポート提出の締め切り前になると慌ててやるのですが、その日はずっとフワフワオロオロしてほかのことが一切できません。食事もしようとしなくなるので、1年をようやっと乗り切ったとき、「これはダメだ、定期的な時間割をつくるのは無理でも、何かルールがあったほうが良い」と母子共に思うようになりました。娘の場合、毎日同じ時間に勉強するのは無理です。なので、時間割ではなく、本人にタスクをつくってもらうことにしました。中学時代には私がカードでつくっていたこともありましたが、今回は紙に書き出すだけです。娘が中学生のころつくっていたタスクカードについてのコラムはこちらとにかく「起きてから寝るまで」に、やらなければいけないことを書き出しておいて、余裕を持って期日までに終わらせるようにと伝えました。「一日単位」より「一週間単位」だった最初はただタスクを紙に書いていただけでしたが、数日たってふと見ると、一週間分のタスクを書き出し、四角で囲んで順番に並べて矢印で繋いでいました。Upload By 寺島ヒロ娘には、一日単位で同じことを繰り返すのは無理だったのです。でも一週間単位であれば大体きれいに予定が収められることに気がついたのですね。これは私にとっては意外な盲点でした。今日一日のような短い時間の方が、娘には管理しやすいと思い込んでいたのです。反省です。膨大なタスクをやりくりするのは大人でも容易なことではありませんが、自分で工夫して進捗状況を可視化することで、少しづつ慌てないようにはできてきているようです。新発明ではありませんでしたが、自力でたどり着いたことを褒めてあげたいと思います。執筆/寺島ヒロ(監修:初川先生より)睡眠のリズムをめぐるいっちゃんとヒロさんの歴史と現在の工夫のシェアをありがとうございます。睡眠時間が日ごとにずれていくお子さん、いらっしゃいますね。そして、コラムの中にも出てきたように「生活リズムを正して」という助言がなされる場合が大半だと思います。これまで、生活リズムを整えるべく、朝起きて朝日を浴びて運動して…そうした工夫もやってみたけれどうまくいかなかった。疲れているのに眠れないいっちゃんの様子に、そばで支えるヒロさんがつらくなるほどであったこと。このあたりも、共感される読者の方もいらっしゃることと思います。そして、睡眠記録をつけてみたら、いっちゃんの睡眠リズムに一定の法則があることが見えてきた。ここもとても大事で、睡眠記録をつけて客観的に見てみることで、本人の内的なリズムによるものか、あるいは、外的な要因によるものか(例えば、曜日によって、あるいは行事や季節によって変化のあるお子さんもいることと思います)そのあたりが整理されますね。現在高校生のいっちゃん。自分のやることを時間とひもづけて考えるのではなく、タスクとして管理する。そして、それが日ごとよりも、週単位で管理した方がやりやすいことに気づき、ガントチャートをつくって目で見て確認できるようにしている。これまでのひろさんの工夫を受け継ぎ、そして自分に合ったものへとブラッシュアップして活用できていること、とても素晴らしいですね。今、お子さんがまだ幼い方も、保護者による手立てや工夫がこのように将来お子さんが自分自身で活用することができるかもしれないというとても素敵な例だと思います。参考になる経験談いっぱいで勉強になりました。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年07月19日高校生までは感じづらかった「見通し不安」、大学生になり感じた「自由」の恐怖高校生までは特に見通し不安を強く感じた記憶はありません。学校や塾にいる間は学校や塾の時間割に従っていればよく、生きている世界も狭くて役割も限られていたため、家では親の管理に受動的に従っていればよかったからです。そんな私も大学に入り、自分でスケジュールを決める必要が出てきて、生きる世界もぐっと広がりました。ここで私は面食らうことになります。最初の壁は履修登録でした。大学の履修登録では、自分が何をどれくらい学ぶのか、何曜日の何時に何コマの授業をとるのかが完全に自由です。その代わり、留年したり成績が悪くなったりしても自己責任。学生課でシラバスを受け取ったときに、辞書ほどもあるようなその分厚さにめまいがしたのを覚えています。私の通っていた大学では、学生課が出している正規のシラバス(私が面食らった分厚いもの)と、学生たちの間で出回っている裏情報的なシラバス(この授業は履修するだけで単位がとれるとか、「代返」が可能とかが載っている)がありました。そのほか、学生課から配られる、履修登録のしかたについてのさまざまな資料。こうした大量の情報の中から自分に必要な情報を取捨選択し、自分だけの時間割に落とし込んでいくのは至難の業でした。普通の学生なら、学生課に質問に行ったり、あちこちに電話をかけたり、すでにうまいこと獲得していた友達・先輩からいろいろ聞いたりして効率のよいやりかたにたどりつくのでしょうが、コミュニケーション障害がある私にはそれがうまくできませんでした。もともとのコミュニケーション障害に加え、社交不安症のような症状も出ていた私。ちょっとした問い合わせの電話1本かけるのにも小一時間緊張して迷って、声と手を震わせ心臓をバクバクさせながらなんとかやるという感じでした。このため、資料を見ているとちょっと分かりにくくて本当は誰かに聞いたほうがいいんだけど… というようなことを、聞くのが怖いものだから誰にも聞かずにそのまま済ますという回避行動に出ることもありました。社会人になってからも感じた、スケジュール管理への不安30代になって結婚を機に実家を出、トラウマ治療を受けるなどするうち、社交不安症のような症状はほとんどなくなりました。調子を崩していたのが、だんだん在宅で働けるようにもなります。しかし、こうして元気になって働けるようになってからも、スケジュール管理には難しさを感じることがありました。在宅のフリーランスのため、働く時間は完全に自由で、仕事が入ってくる時間もランダム。そして、家事担当として、やるべき家事もあります。こんな中で自分なりのリズムを見つけるのには非常に苦労しました。昔から出先で体調を崩したりすることが多いため、夫が休みの日に当日になって急に「どこそこに行こう」などと言うのにも困りました。最低3日前ぐらいには言ってもらえないと、自分なりに体力の配分したり、行き先や行く手段がどんな環境・条件なのかを下調べして備えておいたりすることができないからです。しだいに、自分は「いつどこでどのように何をするのか」の見通しを立てられる程度まで情報を得て整理しておけば、見通しに関する不安が軽減するのだ、と理解していきました。このため、新しい仕事をするときにはまずどの作業にどれくらいの時間と手間とストレスがかかるのかを把握するように努めています。夫との外出に関する連絡については、なるべく早めに言ってもらって、突発的な予定変更がないように頼んでいます。ネット社会がくれた救いいまの社会がネット社会であることには、デメリットもありますが、24時間どんなときでも手軽に多くの情報を集められることには大きなメリットを感じています。以前だったら電話をかけたり図書館や役所に行ったりして調べなければならなかったことが、手元のPCで手軽に調べられる。これは、私が自分の今後について見通しを立てるときに大いに役立っています。数日後に行く美術館についても、いま通っている資格学校のカリキュラムについても、いまとろうとしている資格の数十年後の見通しについても、いくらでも調べられるのですから。ネット社会がくれる大量の情報をうまく取捨選択しながら、自分のスケジュール管理に活かしていこうと思っています。文/宇樹義子(監修・鈴木先生より)最近はスマホで予定の管理をする人が増えています。対面が苦手なASDの人にはネット社会は確かに救いです。しかし、言葉のキャッチボールができないので誤解や間違いが生じる危険性も潜んでいます。仕事の種類にもよりますが、一般の企業だと急に仕事が入ったりして予定が変わることが多々あるので、決められた仕事を確実にこなせば時間通りに帰れる公務員などが比較的向いていることが多いです。あるいは、気兼ねなく自宅でできる自営業などもいいでしょう。自宅から通っている人は親御さんがいろいろとやってくれることが多く、大学や就職などで一人住まいになってから初めて不注意や不安症状が強く表れて困り、外来を受診するケースが増えています。ADHDは3種類のお薬で、社交不安症はSSRIというお薬で調整することが可能です。困ったら早めに神経発達症の診断のできる精神科へ相談することが肝心です。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年03月07日for next株式会社(本社:千葉県柏市、代表取締役:草場 勇介)が運営する、未就学児~小学生向けのSTEAM教室「zunOw」※(読み方:ズノー/千葉県柏市松葉町)は、第2店舗目となる「流山おおたかの森校」の2023年春開校に向け、登録説明会の受付を開始しましたのでお知らせします。※「O」の字は「O」にマクロンを付したものが正表記1.zunOwとはサイエンスの実験に取り組む子どもたちzunOwのコンセプトは『アソビとマナビで探究する次世代型教室』。STEAM教育をベースとした分野横断的な学習をテーマに、算数・理科教育とプログラミング教育を統合的に実践する、日本で初めての小学生向け民間教育施設として、2021年8月に千葉県柏市に第1店舗目をOPEN。現在はサービス提供対象を未就学児まで広げ、次世代を担う子どもたちの教育に取り組んでいます。zunOwでは、STEAMの各分野(Science, Technology, Engineering, Art, Mathematics)を横断的に学べるよう多様な受講プログラムを設け、子どもたちの興味関心に応じて、柔軟に受講スタイルをカスタマイズすることができます。2. 2023年春「流山おおたかの森校」を開校zunOw北柏校(千葉県柏市松葉町)では、開校から1年半で、延べ1,000名を超える子どもたちにさまざまなプログラムを提供してきました。教育事業としては突出した“集客力”を武器に、第2店舗目となる「流山おおたかの森校」を2023年春に本開校することを決定しました。内装イメージ流山おおたかの森校の空間コンセプトは『SEAMLESS LABOシームレス・ラボ』。明るく滑らかに広がるスペースは好奇心を育み、子どもたちを探究する機会と横断的な学習へ誘います。一人ひとりの個性やペースを尊重し、仲間と共に生きる力を磨いていける、心地よいコミュニティ・スペースです。<流山おおたかの森校アクセス>〒270-0138 千葉県流山市おおたかの森東4-1-6※つくばエクスプレス「流山おおたかの森駅」より徒歩約5分3. コース紹介保護者の皆さまの働き方・ライフスタイルが多様化していく中で、それぞれのご家庭に合ったプログラムを柔軟に提供できるよう、コース内容や時間割の見直しを実施。習い事として活用できる3つのコースに加え、学童として活用できるアフタースクールコースを新設することを決定しました。コース紹介■習い事としての活用なら【選べる3つのコース】習い事として活用の場合、次の3つの中から通うコースをお選びいただきます。(1)スタンダードコース対象:小学1年生~小学6年生zunOwでは最もスタンダードで人気のあるコース。算数脳・プログラミング・サイエンス・ロボットテックの4つのプログラムの中から、興味関心に応じてお好きなプログラムを選び、受講していただくスタイルです。1コマ90分とたっぷりある時間の中で、アソビながら知的好奇心を育み、それぞれのプログラムで自ら設定した課題や作品作りにトライしていきます。スタンダードコースは、各種検定や大会への出場・発展的な作品づくりも目指しながら、基礎~応用までをバランスよく習得していけるプログラムとなっています。(2)ベーシックコース対象:小学1年生~小学6年生スタンダードコースと比較すると1コマ60分と授業時間も短く、より気軽に受講できることが特長です。算数脳・プログラミング・ロボットテックの3つのプログラムをご用意しています。論理的に考える力・図形読解力・プログラミング基礎・チームでのロボット作りなど、各プログラムの基礎力を育む内容となっています。(3)チャレンジコース対象:年中年長さまざまな“体験”を通じて、STEAM教育を幼児期から学べるコース。60分間の授業の中で、算数脳・サイエンス・プログラミング・アートのプログラムに横断的に取り組みます。幼児期からより多くのことに触れてもらい、子どもたちの興味関心の幅を広げていくことを目指しています。■学童としての活用なら【アフタースクールコース】対象:小学1年生~4年生流山おおたかの森校では、学童としての活用もできるよう「アフタースクールコース」を新設します。次世代型STEAM教室「zunOw」と、学習指導塾「正学館 北柏校」を運営してきたノウハウを最大限活かし、“アソビとマナビ”の理想をギュっと詰め込んだ、新しいカタチの学童です。アフタースクールコースは、(1)宿題→(2)自主学習→(3)探究→(4)没頭の4ステップで、子どもたちが自ら学びをつなぎ、深めていくことのできるプログラム構成になっています。※各コースの時間割・料金等の詳細は、公式ホームページよりご確認ください。 ■登録説明会の受付をスタート流山おおたかの森校の開校に向けて、保護者の方向けのオンライン説明会を開催します。各コースの詳細・時間割・料金等のご紹介や質疑応答の時間を設けております。入会を検討されている方や、zunOw流山おおたかの森校についてもっと知りたい、という方は、zunOw公式ホームページよりお気軽にお申込ください。4. 今後の展望算数脳の課題に取り組む子どもたち今後は、zunOw+個別学習指導の形態で 流山おおたかの森・我孫子・柏の葉キャンパス・柏と出店し、5年以内に5拠点体制を構築予定です。また、地域に根差した活動にも力を入れていきます。2022年4月からは“出張授業”をスタートし、まつがさきの森幼稚園(千葉県柏市松ケ崎)にて、幼児に向けたSTEAM教育の授業を継続的に実施してきました。さらに、野村不動産グループが運営する、メガロス柏(千葉県柏市)のキッズアフタースクールのプログラムにも、zunOwのコンテンツを提供することが決定しました。2023年4月から本格的に開始予定です。このように、地域の幼稚園・保育園、学童に対してもプログラム提供を行い、我々のSTEAM教育を広く地域に浸透させていきます。for nextグループでは、STEAM教育以外にも、小・中・高校生向けの学習塾「正学館 北柏校」の運営や、若者向けのキャリア教育・就労支援・居場所支援を実施するNPO法人「キャリアbase」の運営も行っています。未就学児~高校生にいたるまで、それぞれのフェーズにおける教育支援を行える“総合教育企業”としての強みを最大限に活かし、子どもたちが自らの力で成長していき、自信をもって社会とつながり旅立つことができる支援を続けていきます。【会社概要】会社名 :for next株式会社所在地 :千葉県柏市松葉町2-15-13 クキタビル1F・2F代表者 :代表取締役 草場 勇介設立 :2010年6月事業内容:次世代型STEAM教室「zunOw」の運営学習指導塾「正学館北柏校」の運営NPO法人「キャリアbase」の運営経営コンサルティング事業【公式ホームページ】zunOw : 正学館 北柏校 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月03日障害のある学生の修学や大学生活の困りごとに寄り添い、教職員への支援も行う東北大学では、2014年4月に「学生相談・特別支援センター 特別支援室」を設置。2016年3月に「国立大学法人東北大学における障害を理由とする差別の解消の推進に関する規程」を、同年4月「障害のある学生への配慮に関するガイドライン」、同年10月「修学上の合理的配慮の提供に関する対応について」を定め、障害のある学生への支援体制の整備を図ってきました。今回は、現在の支援内容や新しい取り組みなどについて、学生相談・特別支援センター副センター長の池田忠義先生に教えていただきました。発達ナビ編集部(以下、ーー)特別支援室の位置づけや支援体制から教えてください。池田先生:特別支援室は、障害学生に関する全学的な相談部署であり、学生相談・特別支援センターの中に位置づけられています。同センターには、特別支援室と全学の学生相談を担う部門である学生相談所とがあります。特別支援室には、相談員3名(専任教員)、コーディネーター2名、受付1名が配置されています。相談員やコーディネーターは、公認心理師や特別支援学校教諭などの資格を有し、発達障害や聴覚障害のある学生への支援等に関する専門性を持っていますが、現在はどの担当者もさまざまな障害に対応できるように努めています。――特別支援室ではどのようなことに注力しているのでしょうか。池田先生:障害のある学生への合理的配慮に関する支援だけではなく、修学上や大学生活上のさまざまな悩みや困りごとへの支援を行うこと、大学の構成員全体を対象とした働きかけを行うことです。したがって、障害のある学生だけではなく、その疑いのある学生も含めて、継続的な面接により支援を行い、また、障害のある学生の支援に関する教職員や学生全体の理解促進のための活動を積極的に行っています。Upload By 発達ナビ編集部発達障害がある学生の相談は増加傾向に――どのようなことでお困りの学生が多いのでしょうか。池田先生:自発的に来談する学生については、修学上のつまずき(授業についていけない、単位履修が進んでいないなど)を契機に相談につながることが多く、入学直後を含め、低年次からそうした問題に直面する場合や、学年が上がり、専門科目が増えた状況でそれらの問題に直面する場合もあります。最終学年などで、研究に取り組む中で初めてつまずきを感じて来談する学生もいます。また、卒業が近づいて進路選択をしなければならない段階で、進路選択に迷う、就職活動で思うような結果が出ないといったことで来談する学生も少なくありません。――来談する時期や内容はさまざまなのですね。相談に来る学生は増えているのでしょうか。池田先生:特別支援室の来談者は基本的に増加傾向にあり、発達障害のある学生も同様の傾向にあります。来談者を障害種別に見ると、発達障害が一番多く、未診断であるがその傾向があると思われる学生も毎年一定数います。また、発達障害に次いで精神障害が多く、2021年度の来談者は発達障害(疑いを含む)と精神障害の二つで来談者全体の6割を超えていました。こうした傾向は、今後も続くのではないかと思われます。特別支援室に来談している学生については把握できますが、学内全体で発達障害のある学生がどれくらい在籍しているかは明確ではありません。ただ、発達障害の有病率という点から考えると、特別支援室への来談や学内での支援につながっていない学生が一定数いると思われます。そのことを踏まえると、学生が相談・支援につながるための広報活動や学生と接している教職員の理解啓発をより一層強化する必要があると考えています。――支援が届いていない学生もいるかもしれないということですね。発達障害がある学生の相談内容としては合理的配慮に関するものが中心ですか。池田先生:当室を利用している発達障害のある学生の多くは、合理的配慮を申し出るための申出書作成支援や自分自身の特性理解、困難さの対処方法の相談のため来談している学生です。一方、「発達障害かもしれない」と思い相談に来る学生もおり、その学生については希望に応じてアセスメントを行うなどし、医療機関の受診などについて一緒に検討しています。合理的配慮の具体的な例としては、注意事項等の文書による伝達、レポート提出期限への配慮、別室受験等などがあります。合理的配慮を受けた学生からは、「配慮を認めてもらってとても助かった」など、修学機会の確保につながったという声を多くもらっています。ただ、配慮提供が認められたものの修学に結びつかないこともあるため、学生と振り返りながら次学期に向けての相談を行っています。――先ほど学生だけでなく教職員の方への支援にも力を入れていると伺いましたが、具体的に教えてください。池田先生:障害のある学生の支援に際しては、教職員の理解・協力が必須であることから、個別支援における教職員との連携、障害学生支援に関する理解促進のための啓発活動を特に重視しています。前者については、特別支援室へ相談に訪れた学生の支援に際して特別支援室から授業担当者や指導教員に連絡する場合と、学生対応に関する教職員からの相談を受け、連携する場合があります。後者については、学生支援に関する全学FD(FD:大学の教育の内容及び方法の改善を図るための教員の組織的な研修など) を定期的に実施するとともに、部局の依頼に応じて特別支援室スタッフが部局FDの講師を務めています。また、学生支援に関する全学的会議である学生生活支援審議会の下に学生相談・特別支援連絡会議を設置し、そこで各部局の学生相談や障害学生支援に関する状況を共有しています。――教職員の方からはどのような相談があるのでしょうか。池田先生:発達障害のある学生やその傾向があると思われる学生に対して、「どのように対応したらよいか分からない」「どこまで支援をしなければいけないのかが分からない」「配慮はほかの学生の不公平感につながるのでは」など、学生の困難さの理解のしづらさから来る対応の難しさ、合理的配慮に関する質問・意見があります。さらに、具体的な支援方法や支援事例、発達障害のある学生の就職支援についてなど知りたいといった声もあります。こうしたことから、発達障害のある学生についての教職員の理解啓発などを目的として、2021年度、「発達障害のある学生への対応について-教職員向けヒントブック-」を刊行し、全教職員に配布しました。学内講演やFDなども行い、学内の理解や啓発などを積極的に進めています。Upload By 発達ナビ編集部――特別支援室では、学生サポーターによる支援も行っているのですよね。池田先生:「学生相談・特別支援センター学生サポーター」は、誰もが共に学べる大学環境をつくるために組織された有償ボランティアであり、現在は学部生、大学院生あわせて計60名登録しています。応募動機としては、人と関わるような活動をしてみたい、障害のある学生と関わってみたいなど多岐にわたります。主な活動は、聴覚障害のある学生のための情報保障、移動が困難な人のためのバリアフリーマップの作成や改訂のほか、障害のある学生への学習支援、ガイドヘルプ、移動介助、授業中のノート作成、学内ボランティア団体でのイベント参加などです。バリアフリーマップについては全キャンパス分を学生サポーターが中心になって作成しており、現在は毎年1キャンパスずつ改訂し、各学部や入試説明会など人が集まるような行事で参加者に配布しています。コロナ禍前は大学祭やオープンキャンパスでのイベントへの参加なども行っておりましたが、本学でも対面の活動の再開に伴い今後ますます活動が広がっていくと思います。Upload By 発達ナビ編集部Upload By 発達ナビ編集部発達障害のある高校生などを対象とした大学準備講座を開催――発達障害のある高校生や既卒者向けの講座を実施されていますね。開催のきっかけから教えてください。池田先生:当室に来談する発達障害のある学生と話していると、入学後に高校と大学との違いに戸惑いを感じたり、困ったときにどこにどのように相談したらよいか分からなかったりと、大学生活などで大きくつまずいていることが少なくありません。そのため、発達障害のある本学への進学を希望する方や大学で学ぶことに興味がある方を対象に、大学のイメージを膨らませ、進学準備や進路選択に役立てられることを目的として「発達障害のある高校生・既卒者向け大学準備講座1DAYトライアル!」を開催しようと考えました。2022年3月に初めて開催し、同年8月に2回目を開催しました。――反響や参加状況はいかがでしたか。池田先生:初回は3月実施ということもあり、高校1・2年生の学生4名が参加してくれました。参加者から次回以降は夏開催を希望する声が多かったため、2回目は今年8月に開催し、高校生6名、既卒者1名の計7名の方の参加がありました。1DAYトライアルは発達障害の診断がある方向けのイベントですが、グレーゾーンの方からの問合せもあり、反響の大きさを感じました。当初対面開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、急遽オンラインでの開催に変更したところ、東北以外からの参加もありました。イベント終了後にアンケートの記入をお願いしたところ、うれしいことに全般に高い評価を得ることができました。模擬授業は、大学と高校との違いや大学での支援体制などの座学に加えて学生サポーターも加わり参加者の疑問に答えたほか、時間割作成や自分自身の特性理解につながるワークなども行いました。障害のある当事者学生が参加した「先輩の体験談を聞く(座談会)」の時間では、障害の困難さを抱えながらもどのように大学生活を送っているのか座談会形式で行いました。参加者からは次々と質問があがり時間が足りないほどでした。参加者からは、「大学と高校の違いや本学の支援体制などを具体的に学べた」「自分自身の障害特性についても考えながら大学を知る機会になった」「先輩の話から大学について不安に感じていたことが安心感に変わった」などの感想が寄せられ、自分自身の障害特性を理解しながら大学生活を送ることについて知るとても貴重な時間になったことが伺えました。――参加者のみなさんにとって良い機会となったのですね。池田先生:そうですね。我々としても、参加者にとって大学や自分自身を知る有意義な時間になっていたと感じています。模擬授業の中の時間割をつくるワークでは、「自分は朝が弱いから2限からの授業を取ろう」「続けて授業を取りすぎると集中力が続かないから間をあけて授業を取ろう」などの感想があり、参加者が自己理解を深めながら大学での修学を考えることの大切さを実感したのではと思います。また、本学の学生サポーターや当事者学生も参加しましたが、質疑を通して発達障害のある学生への理解や自身の自己理解につながった貴重な時間になったように思います。さらに、県内の高校に今回のイベントの開催通知送付のほかに電話での案内も行い、その際に「大学の障害学生支援について知りたい」とのご相談が高校の教職員の方からあり、職員研修会での講演依頼を受けました。発達障害のある学生だけではなく、高校の教職員のみなさまにも大学の障害学生支援を知っていただく機会につながる講座であると感じています。昨年度、今年度ともに感染状況などを考慮し、対面開催からオンラインでの開催に変更しました。来年度は、食堂や図書館など学内施設の体験利用などの企画も考えながら、ご希望の多かった対面開催を目指していきたいと考えています。個別支援と学内全体の支援体制の充実を目指す――これからの特別支援室の取り組みについて教えてください。池田先生:今後については、来談者への個別支援と学内全体の支援体制の充実をさらに進めていきたいと思っています。個別支援については、修学上や生活上の支援はもちろんですが、入学や卒業の時期における支援が特に重要・必要だと思っています。現在も、大学生活に円滑に入れるための高大接続、大学卒業後の生活に向けて就労移行支援に取り組んでいるものの、まだ十分とは言えないため、これらの活動をさらに積極的に行っていきたいと考えています。また、学内全体の支援体制の充実のためには、大学構成員全体を対象とした情報発信や研修会の実施等を進めていくことが大切だと考えています。――ありがとうございました。
2022年12月19日実際どうなの?特別支援学級の見学へ自閉スペクトラム症のある長男けんとは、集団行動が苦手、授業中じっとしていられない、集団指示が入らないという「こども園」での様子から、通常学級は難しいと思っていました。特別支援学級とはどういうものなのか、私はほとんど知識がなく、全く見当がつかなかったので就学相談に行き、実際に通う予定の学校に連絡を取り見学させていただくことに。Upload By ゆきみ小規模の小学校で全体の生徒数が少なく、特別支援学級は情緒クラスと知的クラスが1クラスずつということでした。けんとの入る予定になっていた情緒クラスは、担任の先生が1名、サポートの先生が1名、小学4年生以上のお兄さん、お姉さんが在籍していました。特別支援学級に入ると、学校ではずっと特別支援学級で過ごすのだと思っていたのですが、その子どもの特性によって、参加できるところは交流級(通常学級のこと)で授業を受けるとのこと。なんとなくの雰囲気も分かり、質問したいことは全部させていただき少しだけ安心できました。通っている特別支援学級の授業の進め方4月に入学。特別支援学級の1年生はけんと1人でした。最初の1ヶ月ほどは新しい生活に不安定になり疲れやすくなっていましたが、学校自体は楽しんでいた様子。交流級の同級生にも、特別支援学級の子どもたちにも興味を持っていないようで、交流級へ行きたがることはほとんどなく、ほぼ特別支援学級で過ごしていました。学年が違う子どもたちが集まる特別支援学級。その子どもにとっての交流級と同じ時間割で進んでいくため、時間割は子どもによって違います。特別支援学級の教室の側面の黒板に、その日1日の全員の時間割が書いてあり、それに沿って進んでいきます。Upload By ゆきみそれぞれの交流級の授業がけんとは国語、4年生の子が算数、5年生の子が音楽、6年生の子が算数だった場合、まず、交流級で授業を受ける子どもは、交流級へ行きます。サポートの先生がついて行き、人数が多い場合は順番にサポートの先生が回って行くそうです。特別支援学級で受ける子どもは、プリントを解いている間に、担任の先生が順番に教えていく授業スタイルでした。勉強の内容は、その日の交流級と同じものをします。本人に合わせて量などを変えたりすることもあるようです。交流級のお友達に支えられて過ごす授業5月ころ、帰り道に交流級のお友達がけんとに声をかけてくれました。すると、それがうれしかったのか、次の日から「交流級にいきたい」と言いだし、急に授業のほとんどを交流級で受けるようになりました。それと同時にお友達にも興味を持ち、名前や出席番号を覚えだしました。一方的な遊び方ではあるけれど、好きなお友達も数人できたようです。Upload By ゆきみ構音障害で何を言っているのか分かりにくいけんと。先生が聞き取れなかったとき、交流級のお友達が「けんとくん、〇〇って言っているよ」と先生に教えてくれたり、先生のお話しをけんとが理解していないときは「次は体育館に行くんだって」などとお友達が教えてくれたりするそうです。交流級の子たちも慣れてきてくれたようで「けんと君はこういう子ども」という感じで、先生も子どもたちも優しく接してくださっているとのことです。サポートの先生は立ち歩いたときに座るように促してくださったり、今やることを伝えてくださったりしています。まだサポートの先生なしでは交流級で過ごすのは難しいですが、「交流級とはこういうもの」というのを少しずつでも理解してくれたらうれしいです。交流級のスタイルが変化が少なく安心?Upload By ゆきみ現在は、朝の会、休み時間、給食、掃除、帰りの会は特別支援学級で過ごし、サポートの先生がついてくださるときは、ほとんどの授業を交流級で受けています。どの時間をどこで過ごすのかというのは、特別支援学級に在籍する子ども、それぞれで違うそうです。けんとは視覚的に、ほかの人が食べているものに自分の苦手なものがあると具合が悪くなってしまう子なので、給食の時間は必ず特別支援学級でパーテーションをしていただき、外を向いて食べています。休み時間は6年生のお兄ちゃんが遊んでくれているそうで、その子どものお世話になりながら特別支援学級で過ごしています。なぜ、急に交流級で授業を受けるようになったのかな?と疑問に思っていたら、保育所等訪問支援の担当の方に「交流級のスタイルの方が、入れ替わりがない分、変化が少なく安心しやすいのかもしれない」と言われました。確かにそうかもしれない…と納得。まだ小学1年生で始まったばかりの学校生活。本人、学校と相談をしながら、学業だけではなく集団行動や人との関わりかたも学んでいけたらいいなと願っています。※地域、学校の制度によって異なるようです執筆/ゆきみ(監修:井上先生より)小学校1年生から特別支援学級を就学先に考える場合、親御さんもずいぶん悩まれたと思います。他者から情報を聞くだけではなく、自分自身で就学先の学校・学級を見学することはとても大事です。見学は、指定された日もありますが、多くの学校はそれ以外の日も受け付けてくれると思います。担任の先生だけでなく、教頭先生や校長先生に学校の支援体制について質問しておくのも良いと思います。けんとくんの学校のように、特別支援学級に在籍していてもお子さんの状態に合わせて、交流級と特別支援学級との時間の割合を柔軟に対応してくれるところもありますが、先生の人数やサポートの先生の配置などによって困難な学校もあります。学校ごとに異なる場合もありますので、見学に行った際に聞いてみると良いかと思います。
2022年09月24日大切なわが子が幸せになるように、楽しく過ごせるように、傷ついたり悲しんだりしないように、親はいつでも心配してしまうものです。しかし、必要以上にかいがいしく世話を焼いたり、親の意見を押しつけたりするようなら、「過干渉」だと言わざるを得ないでしょう。今回は、子どもの将来にも影響を及ぼす「親の過干渉」の危険性について解説します。「私って過干渉?」と不安な方は、最後の「過干渉チェックリスト」をぜひ参考にしてみてくださいね。「過干渉」と「過保護」の違いは?よく混同されがちな「過干渉」と「過保護」ですが、調べてみると大きな違いがあるようです。公認心理師としてメディアなどで活躍する佐藤めぐみ氏の見解をもとに説明します。過干渉:親の理想や期待を子どもに押しつけること親の願望を子どもに押しつけたり、子どもの人生をコントロールしたりするのが「過干渉」です。佐藤氏によると、子ども自身が望んでいないことについて、過干渉な親は自分の価値観を基準にして「やってあげなければ」と思い込んでしまう特徴があるそう。そのため、親は自分が過干渉なことに気づきにくいとのこと。また、「子どもの失態や過ちが自らの評価に影響する」という不安を抱いている親も多く、子どものためではなく自分のためという思いも潜んでいるそうです。過保護:親が子どもを過剰に保護すること一方で「過保護」とは、親が子どもを過剰に保護することを指すと、佐藤氏は言います。まわりからは「子どもを甘やかしてる」と指摘されることもあるかもしれません。ですが、「過保護は自立の芽を育て、過干渉は自立の芽を摘む」と精神科医の故・佐々木正美氏が断言しているように、過保護は決して悪いことではありません。むしろ、親が欲求に応えてあげることで、子どもは「自分の願いを叶えてくれた」と満足し、自然と自立への道を進んでいくのです。過干渉も過保護も、どちらも「子どもに何かをしてあげる」という点では同じです。しかし佐藤氏は、過干渉な親の心の奥には、「自分が思い描く理想の子どもに育てたい」というコントロール願望が潜んでいると述べます。これこそがまさに、過干渉がもたらす危険性の根源となっているのです。過干渉な親に育てられた子どもの特徴5つ佐藤氏は、「干渉しすぎる親のもとで育った子は、のちのち社会に出てからもさまざまな問題を抱える傾向がある」と述べています。親の過干渉は、子どもの将来にどのような影響を与えるのでしょうか。ここでは、過干渉な親に育てられた子どもの特徴を5つご紹介します。特徴1:「いい子症候群」から「アダルトチルドレン」になる「過干渉気味に育てられた子どもは、他人の顔色ばかりうかがって自分が何をしたいかわからない『いい子症候群』になる」と指摘するのは、明治大学文学部教授の諸富祥彦氏です。さらに、いい子症候群の子どもは、大人になったときに「アダルトチルドレン」と呼ばれるようになるのだそう。子ども時代に自分らしくさせてもらえない体験を重ねることで、生きづらさを抱えた大人(=アダルトチルドレン)になってしまうのです。特徴2:アイデンティティが確立できず無力感におそわれる米国のセラピストであるスーザン・フォワード氏は、著書『毒になる親』(毎日新聞社)で、「コントロールしたがる親に育てられた子は、成人後も自分が何者であるのかというアイデンティティがぼやけたままはっきりしない。それは、自分と親は独立した異なる人間であることを実感しにくいからである」と説いています。そのため、自分が望んでいると思っていることが本当に自分の望むことなのか、それとも親が望むことなのかよくわからない――。このような無力感におそわれてしまうのです。特徴3:打たれ弱く失敗を恐れるようになる過干渉な親に育てられた子の特徴として、佐藤氏は「失敗に対する耐性が弱く、一度の失敗で心に大きな傷を負ってしまう」ことを挙げています。佐々木氏も同様に、「親に干渉されすぎると他者からの評価に過敏になり、ほめられることばかりして叱られるようなことをしない子になる」と指摘しています。「どうしたらほめられるか」ばかりを優先すると、何かに挑戦して失敗することを極端に避けるようになるのです。特徴4:親に対して激しく反抗するようになるずっと自分を支配してきた親に対して、「悲しませることで復讐する」という複雑で根が深い問題に発展することも。前出の諸富氏によると、「親に対してものすごく反発して非行に走るようなケースもある」のだそう。自分が何をどうしたいのかということがわからないため、「私はこうしたい」という交渉ができずに、怒りや悲しみの感情が親への激しい反抗に直結してしまうのです。特徴5:ほかの人間をコントロールしたがるようになるさらに前出のフォワード氏は、「コントロールしたがる親に育てられた子どもは、小さなときから押さえつけられてきたフラストレーションと怒りが心の奥にたまっている。そのためほかの人間をコントロールしたがるようになる」とも述べています。また、友だちや周囲の人間との距離感をうまくつかむことができず、人間関係でのトラブルを起こしがちに。親の過干渉な言動は、子どもに「親は自分を信頼していない」と感じさせます。その結果、子ども自身も他者を信頼できなくなってしまうのです。いくつ当てはまる?【過干渉チェックリスト10】「もしかしたら私も過干渉かもしれない……」と不安を感じられた親御さんもいるかもしれません。普段の言動や子どもへの接し方は習慣化しているため、自分では当たり前になっていて気づかないことも。以下のチェックリストを参考にして振り返ってみましょう。すぐに実践できる対処法も提案しているので、ぜひ参考にしてくださいね。【過干渉チェックリスト10】子どもの時間割を毎日確認、率先して準備をする子どもが着る服や持ち物を勝手に選ぶ子どもが嫌がる習い事を無理に続けさせている子どもの宿題に口を出しすぎてしまう子どもの進路を勝手に決める子どもの交友関係が気になって口を出す子どもの行動を逐一チェックする子どもの机の引き出しをこっそり開けてしまう子どものメールを盗み見してしまう子どもをほめるよりも叱ることのほうが多い1. 子どもの時間割を毎日確認し、率先して準備をする入学したての子どもであれば仕方ありませんが、中学年や高学年になっても「明日の時間割は?」「持ち物は?」と確認しなければ気がすまないのは過干渉です。幼児教育の専門家である立石美津子氏が言うように、いつまでもその調子でいると、子どもは自分で身のまわりのことを準備したり整えたりする習慣を身につけられません。学校に必要なものは子ども自身が管理できるように、部屋の収納を見直すなど工夫してみましょう。2. 子どもが着る服や持ち物を勝手に選ぶ「そのシャツとズボンを合わせるのは変だよ」「今日はこの靴をはいていきなさい」と、子どもの服装を毎朝選んでいませんか?大人から見たらおかしい組み合わせかもしれませんが、有無を言わさず親の意見に従わせるのは過干渉だと言えます。一般社団法人日本キッズコーチング協会理事長の竹内エリカ氏によると、「夕方から寒くなるみたいだよ」「大きめのリュックだったら荷物が全部入るかもね」など、親は軽くアドバイスするくらいで、選んで決めるのは子ども自身に任せるといいそうです。3. 子どもが嫌がる習い事を無理に続けさせている親の「やらせたい!」という強い願望だけで続けさせている習い事は、いずれ子ども自身の負担になります。親自身は、この習い事を続けて上達することは「わが子のため」だと思い込んでいるかもしれませんが、子どもの気持ちや意思を無視して続けさせることは明らかに過干渉です。「お子さんの個性と能力、そしてどのくらい本気で嫌がっているのかを見極めて」と佐々木氏がアドバイスするように、習い事に行くことが子どものストレスになっているようなら、しばらくお休みするという選択肢もありですよ。4. 子どもの宿題に口を出しすぎてしまう「宿題終わったの?」という声かけだけでは収まらずに、宿題の中身を細かくチェックしたり間違っている箇所を訂正したりするのは過干渉であると、元新聞記者で臨床心理士の西脇喜恵子氏は指摘します。「お母さんがやることを指示してくれる」「最終的にはお父さんが手伝ってくれる」という甘えが根づいてしまうと子どもの自主性が育たないのだそう。「最初に一回だけ声かけをして、そのあとはいっさい口出ししない」などと決めて、子どもの宿題に口を出しすぎないようにしましょう。5. 子どもの進路を勝手に決める自分の人生なのに、進むべき道を自分で決められないでいると、失敗したりつまずいたりしたときに「誰かのせい」にして責任から逃れるようになってしまうと、諸富氏は言います。子どもに幸せな人生を歩んでほしいという一心で、進学先や就職先に口出ししてしまうのかもしれません。しかし諸富氏が言うように、これこそが子どもの自立を阻む行為であることを忘れずに。子ども自身が決めたことなら信じて応援する、迷ったり悩んだりしているようなら相談に乗る、アドバイスはするけど押しつけない、ということを心がけましょう。6. 子どもの交友関係が気になって口を出すわが子の交友関係に無関心でいられる親はいないでしょう。ただし、いくら心配でも、自我が芽生え始めた子どもに対して「○○くんとはあまり付き合わないで」「△△ちゃんみたいな子と仲良くしてほしいな」などと言ってしまうのは過干渉だと諸富氏は苦言を呈しています。心配しなくても、子どもはいずれ自分に合う子を見つけ、自然と仲良くなります。その過程において、さまざまなタイプの子と接するのも勉強だと思って、黙って見守ってあげましょう。7. 子どもの行動を逐一チェックするお友だちどうしで出かけているのに、頻繁に電話やメールで行動を確認するようなら過干渉かもしれません。親の目が届かないところでわが子が何をしているのか、気になる気持ちもわかりますが、子どもは子どもなりに自立に向けて一歩ずつ進んでいるのです。「あまり心配しすぎずに、子どもの主体性を尊重して見守ってあげて」と元東京都養護教諭研究会会長の宍戸洲美氏が言うように、家を出る前に「車には気をつけてね」「楽しんできてね」と声かけするだけで、子どもは「お母さんは自分を信じてくれている」と実感できるもの。帰宅後に子どものほうから「こんなことがあったんだよ」と話してくれるように、話しやすい雰囲気をつくってあげることも大切です。8. 子どもの机の引き出しをこっそり開けてしまういくら親子でも、最低限のプライバシーは守りましょう。特に、子どもの机の引き出しのなかをチェックするようなことは、親子間の信頼を著しく損なうので要注意です。立石氏は、「子どもだって親に秘密にしておきたいことはたくさんある。見たくなったら子どもの気持ちになって、一呼吸置いて」とアドバイス。隠し事はないか、悪いことはしていないか、と相手を疑う気持ちがあるのなら、その原因を探るほうが大事。子どもの様子がおかしいと感じたら、「悩んでることがあるなら言ってね」「最近気になっていることはある?」など、日常会話としての声かけをするといいでしょう。9. 子どものメールを盗み見してしまうスマートフォンやSNSの普及により、閉じられた世界で他人とやりとりすることが可能になりました。そのため、わが子がいじめや犯罪に巻き込まれないか、心配でたまらない親御さんも多いのではないでしょうか。だからといって、子どものプライバシーを盗み見することは許されません。ITジャーナリストの高橋暁子氏いわく、「子どものITリテラシーを高めるためにも、スマートフォンの使用ルール、家族間でのルール、そしてインターネットの危険性についてもしっかりと親子で話し合う必要がある」とのこと。そのうえで、「ルール内なら自由にしてもいい」と子どもの自主性に任せることが大事です。10. 子どもをほめるよりも叱ることのほうが多い子どもの短所ばかりに目が向いてしまうのは、ありのままのわが子を受け入れられないから。立石氏が言うように、自分の理想の子ども像に近づけたい=子どもの人格や人生をコントロールしたい、という考えは危険です。欠点のように見えるところは、視点を変えれば長所になります。「落ち着きがなくて騒がしい」は「好奇心旺盛で行動力がある」、「動作が遅い」は「丁寧で慎重に行動している」など、お子さんの短所を強みに変えてみましょう。***佐々木氏は著書のなかで、「問題なのは怠惰な放任か過干渉で、過保護なことではありません」と述べています。過保護と聞くと悪いイメージをもつ人も多いですが、普段から親にたくさん受け入れられている子は、親やまわりの人たちの言うことも受け入れるようになるのだそう。一番大事にすべきは「子どもの気持ち」であり、親の理想を押しつけることは親の自己満足にすぎません。お子さんの自立の芽を育てるためにも、干渉はほどほどにしたいですね。(参考)オトナンサー|「過保護」と「過干渉」はどう違う?親子関係のパターンで知る両者の特徴と脱却方法STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「過干渉、ヘリコプターペアレント予備軍」親の意外な特徴。もしかしてあなたも?日本家政学会誌 Vol 48 No 9 823~828(1997)|アダルト・チルドレンー私の物語をつくり直すーSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|“手がかからない子”ほど要注意!「いい子症候群」が怖い理由とその防止法STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「過干渉」育児が招く悲しい結果。“見守るだけでは物足りない”親が危険なワケスーザン・フォワード(1999),『毒になる親』, 毎日新聞社.Mind 子どもの心を育てるために|過保護と過干渉佐々木正美(2019),『子育てのきほん』, ポプラ社.佐々木正美(2021),『子どもが喜ぶことだけすればいい』, ポプラ社.PHPのびのび子育て 2020年10月号, PHP研究所.PHPのびのび子育て 2020年10月特別増刊号, PHP研究所.現代ビジネス|「夏休みの宿題を全部やってあげる親」が子どもの思考を止めていたPHPファミリー|わが子を「自分で決められない大人」にしないためにSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|気になる我が子の「友だち」問題。親は介入してもいい?嘘つきな友だちへの対処法は?AERA with Kids 特別編集,『自己肯定感を高める本』, 朝日新聞出版.
2022年08月08日勉強が「できる子」と「できない子」には大きな違いがあります。それは、勉強の習慣があるかないかです。「なにを言っている。その勉強を習慣化させること自体が難しいのに!」と考える親御さんも多いでしょう。でも大丈夫。「失敗できないほど小さな習慣」「ばかばかしいほど小さな行動」からスタートすることで、簡単に学習習慣をつくることができるのです。今回は、子どもの勉強を習慣化するコツをご紹介します。数か月後、お子さまは「歯磨きするように」勉強をしているかもしれません。「できる子」は毎日同じ時間に勉強している!勉強が「できる子」と「できない子」の差は、「習慣の違い」にあるようです。子どもの学習行動、生活行動などの調査研究をしている中畑千弘氏の著書『できる子が育つ黄金の時間割』によると、未就学児~中学生までの「できる子」と「できない子」の生活パターンは、それぞれ以下のようになっています。勉強が「できる子」毎日同じ時間に勉強をしている毎日同じ時間にテレビを見ている毎日同じ時間におやつを食べている土日も平日も同じリズムで生活している 勉強が「できない子」勉強をする時間が決まっていない遊ぶ習慣が優先され、勉強をしない日もあるテレビを見る時間が決まっていないおやつを食べる時間が決まっていない土日と平日の生活リズムが違う 「できる子」は、毎日同じリズムで生活していることがわかります。勉強に注目してみても、気まぐれに勉強をしている「できない子」に対し、「できる子」は平日も休日も同じ時間に勉強しているのです。中畑氏は、この「勉強の習慣」が「できる子」をつくっていると分析します。多くの子どもにとって「勉強は苦痛」。しかし、「できる子」は、「学習を習慣にして、 “当たり前のこと” にすれば、苦痛をやわらげられる」ということを知っているのだそう。子どもを「できる子」にするならば、まずは「勉強の習慣」をつけさせたほうがよさそうです。勉強の習慣は「10歳頃まで」につけるべきでは、子どもは何歳までに勉強の習慣をつければいいのでしょう。専門家の意見をまとめました。■10歳まで(中畑千弘氏)中畑氏が計12年間、5万人以上の「勉強ができる子の学習行動パターン」を調査した結果、「勉強ができる子、受験に成功した子は、親の学力が影響しているのではなく、小さな頃からの生活習慣が影響していた」ということが判明したのだそう。そして中畑氏は、分析結果からわかる最も重要なこととして、「学習習慣は10歳までに身につけないといけない」と断言しています。■10歳まで(村上綾一氏)理数系専門塾エルカミノ代表取締役の村上綾一氏も、著書『中学受験で成功する子が10歳までに身につけていること』のなかで、「10歳までに毎日必ず勉強することを習慣づける」というのが大切だと述べています。学習量や難易度は日によって変更してもよいけれど、「勉強しない日をつくらない」というのが最大のポイントなのだそう。■10歳頃まで(児玉光雄氏)右脳活性トレーニングの第一人者で、著書に『小学生を天才児に変える魔法の習慣』がある児玉光雄氏は、「10歳頃」までに勉強の習慣をつけるべきだとしています。そして、習慣づけのスタート時期については「早ければ早いほどうまくいく」と述べています。児玉氏によると、勉強の習慣は「毎日同じ時間、同じ場所で」行なうことが重要なのだとか。なるほど、10歳頃までの勉強の習慣が大切なのですね!脳科学学習塾RAKUTO代表で『勉強が好きになり、IQも学力も生き抜く力もグングン伸びる 最強の子育て』著者・福島美智子氏が、少し怖いことを言っています。勉強の習慣がない状態で “親に勉強をさせられていた子” は、「小学校中高学年あたりで勉強に見向きもしなくなる」らしいのです……。となれば、なんとしても「10歳頃までに」勉強の習慣をつけさせたいところです。やる気・気合いは不要!?習慣化を成功させる3つのコツ次に、勉強を習慣化するためのコツを紹介します。習慣化のコツ1:子どもにとって「小さすぎる行動」からスタートする「1分・5分・10分だけドリルをやる」など、お子さまにとって簡単にできそうな勉強から始めてみましょう。ベストセラー『小さな習慣』著者のスティーヴン・ガイズ氏は、人間の脳は新しい習慣を嫌うようにできているため、「最初の一歩」を脳に警戒させないよう「ばかばかしいほど小さな行動」から習慣化をスタートするのがよいと述べています。ですから、1分が難しいようなら「30秒」でも「10秒」でもOKなのです。また、ガイズ氏によると「1分だけ勉強する」といった、本人にとって小さすぎる習慣は、結果的に1分以上勉強してしまう確率が高いのだそう。しかし、「だったら明日は10分」などと目標を上げるのは厳禁です。前日の勉強がどれだけはかどっても、翌日は「本当に1分で切り上げるつもりで行動を起こす」ことが習慣化につながります。習慣化のコツ2: “毎日” 決まった時間に勉強をする。例外はなし!「朝ご飯の前」「朝、出かける前」「学校から帰ったら」「晩ご飯の前」「寝る前」など、毎日決まった時間に勉強をするようにしましょう。そして、ここで大切なのは「例外をつくらないこと」だと中畑氏は言います。親が何度か例外を許してしまうと、子どもは「今日はやらなくてもいいでしょう?この前だってよかったよね」と、さらに例外を求めてきます。ですから、土日はもちろんのこと、祖父母の家に泊まるときなども、必ず決まった時間に勉強することが大切です。ただし、状況によって分量や難易度は調整してもかまいません。村上氏によると、学習内容よりも「毎日必ず勉強する」生活リズムを崩さないことのほうが大事なのだそう。「今日は特別だよ」という言葉はぐっと我慢してくださいね。習慣化のコツ3:子どもの勉強習慣を伴走しながら見守る中畑氏は、子どもの勉強を習慣化させたいならば、「子どもと一緒に最後(10歳)まで走り抜く覚悟」が必要だと話します。と言っても、親が「勉強を教える」のではありません。勉強する子どもを「気にかける・見守る」のです。子どもに「自分だけイヤなことをさせられている」と思わせないことがポイントなのだそう。たとえば、「勉強しなさい!」と言いながら、親がテレビを見ていたり、スマホをいじっていたりしていては、子どもだって勉強する気になれませんよね。ですから、「子どもの横に座る」「家事をしながらでも、子どもの勉強を気にかける」「(子どもが朝に勉強をしているならば)親も毎朝、時間通りに家事をする」などの行動を心がけましょう。また、村上氏は、「小学5年生までは親が丸つけをする」「親が見ている前で本人が丸つけをする」といった学習習慣をすすめています。どうしても時間がとれない場合は、「週に何回か、本人が丸つけをしたテキストを親がチェックする」というスタイルでもOKです。1日3分の学習習慣が、2年2か月後には1日30分に!上述した3つのコツを読んで、「簡単そう」と感じた方も多いのではないでしょうか?学習時間は「1分」でも「10秒」でもOKですし、中畑氏の言う「親の覚悟」にしても、「子どもの横に座るだけ」「家事をしながらでもいい」とあります。であれば、勉強の習慣化は意外と簡単なのかも……と、ダメでもともと、実際に小学1年生の子どもに以下のルールで習慣づけをしてみました。習慣化のルールいつ:朝起きたらすぐどこで:リビングテーブル勉強時間:3分学習内容:通信教育の教材親の関わり方:横に座る、丸つけをする、スマホをいじらない、テレビを見ない 小学校入学直後ということもあり、勉強への熱意が溢れていたのでしょう。また、「3分」という子どもにとって短すぎる時間もよかったのかもしれません。特に問題なく、土日も含め、1週間毎日勉強することができました。そして気がついたら夏休み。なんと約3か月も勉強習慣が続いていました。また、ガイズ氏の言ったとおり、最初に決めた「3分」で勉強が終わることはなく、丸つけの時間も含めると、平均7~10分ほどの学習時間となりました。そして夏休み期間中も「例外をつくらない」という中畑氏のアドバイスを守り、祖父母の家への帰省中でも、毎日同じ時間に勉強を続けました。そのまま子どもの勉強習慣は続き、2年生の4月には学習時間を5分間に延長(実際の学習時間は10~15分)。そして、3年生になったタイミングで通信教育をタブレット教材に切り替え、学習時間も思いきって15分に伸ばしてみましたが、それでも問題なく、毎朝15~30分ほど勉強をしています。普段は落ち着きのないわが子が、毎朝30分も勉強するなんて、いまだに信じられません。「歯磨きをするように勉強する」脳の仕組み千葉大学教育学部附属小学校教諭の松尾英明氏は、「基本的に多動である子どもが、自然に自ら机に向かうようになることはない」と断言しています。しかし、学習習慣さえついてしまえば、毎日の歯磨きと同じように、「やらないと気持ちが悪い」と感じるようになるのだとか。たしかに、筆者の子どもも夏休みが終わる頃には、毎朝の勉強をすっかり「当たり前のこと」として受け入れており、そこに「やる気」や「気合い」といった感情は見られませんでした。まさに、「やらないと気持ちが悪い」という言い方がぴったりです。なぜそんな気持ちになるのか――。それは、「人間の脳は効率が大好物」だから。その仕組みを、ガイズ氏は以下のように説明しています。同じ行動を何度も繰り返すうちに、脳はそのプロセスを自動化することを選びます。何かをするときにいくつかの選択肢をはかりにかけ、結局は毎回同じ行動を選ぶのであれば、最初から何も考えずに自動的に行動するほうがはるかにエネルギーの節約になります。(引用元:スティーヴン・ガイズ 著, 田口未和 翻訳,(2017),『小さな習慣』, ダイヤモンド社.)筆者の子どもも、最初の1か月こそ「さて今日もやるか」という気持ちが見えていました。しかし、すっかり習慣化された現在は、無意識のうちにリビングテーブルに座っています。きっと、「朝起きる→リビングテーブルで勉強をする」という行動を、脳が自動化したのでしょう。欲を言えば、朝から1時間くらい勉強をしてほしいものですが、前述したように「脳は新しい習慣を警戒」します。ですから、脳に警戒されないように、毎年5~10分ずつ勉強時間を増やしていく予定です。モチベーションに頼らない「ばかばかしいほど小さな行動」から始める学習習慣を、ぜひ試してみてくださいね。***「誰かに命令されて嫌々やるのは習慣ではない。子ども自身が机に向かう。そうした習慣が子どもの以後の人生に大きな影響を与える」と松尾氏は話します。 “10歳頃まで” が勝負です。お子さまの「勉強の習慣化」を成功させましょう!(参考)note|東大に合格するような人は、歯磨きをするように勉強している中畑千弘(2008),『できる子が育つ黄金の時間割』, ダイヤモンド社.村上綾一(2016),『中学受験で成功する子が 10歳までに身につけていること』, KADOKAWA.スティーヴン・ガイズ 著, 田口未和 翻訳,(2017),『小さな習慣』, ダイヤモンド社.アスコム監修(2011),『10歳までの子育ての教科書』, アスコム.プレジデントムック(2018), 『小学生からの知育大百科』, プレジデント社.加藤紀子(2020),『子育てベスト100』, プレジデント社.Business Journal|「人の一生は12歳までに決まる」という残酷な現実プレジデントオンライン|自ら机に向かう子の親が欠かさない習慣
2022年05月26日0歳からすぐに役立つーー『新版赤ちゃんの発達障害に気づいて・育てる完全ガイド』発達障害の兆しは乳幼児から現れるともいわれています。また、発達障害の可能性がある場合、早期に適切な対応につなげることは望ましいとされています。この本は、2009年に発行した『赤ちゃんの発達障害に気づいて・育てる完全ガイド』を見直し、新しい情報を加えた新版です。困りごとの実例集や、具体的な対応方法がイラスト入りで分かりやすく解説されています。1歳6ヶ月児用、3歳児用の記入式を活かすことで子どもの傾向とその子に合った適切な接し方を知ることができます。専門家だけでなく、子育てに悩む保護者におすすめ。正しく専門家につながるために参考になる一冊です。怒りと仲良くなろうーー『子どものためのアンガーマネージメント・ワークブック:イライラ、ムカムカとうまくつきあう50のトレーニング』「アンガーマネジメント」を知っていますか? これは、1970年代にアメリカで始まった、「怒り(アンガー)」をコントロールする心理療法プログラムのことをいいます。「怒り」は、「うれしい」「悲しい」「こわい」と同じで誰もが抱く感情です。でも、その「怒り」のコントロールがむずかしくて困っているお子さんもいるかもしれません。この本は、アメリカでベストセラーになった子どものためのアンガーマネジメント・ワークブック。ワークブックにそって「怒りのなぞ」を紐解くことによって、「イライラ」「ムカムカ」と上手につきあうヒントを得られます。謎解きをするように楽しんでほしい!怒りを抱えて困っているお子さんにおすすめです。今日の気分でぬってみてーー『ガストンのきぶんをととのえるぬりえ』フランス発、子ども自身で感情をコントロールするメソッドを教える人気の絵本シリーズがぬりえになりました。主人公はユニコーンの子ども、ガストン。ガストンは「しあわせ」「おこってる」「こわい」「はずかしい」…などなど気分によってたてがみの色が変わります。「ガストンはいろいろなきぶんをもってる。それはきみとおなじだよ」ガストンのたてがみをあなたの気分の色にぬってみよう!ぬり終わったら、思わずにっこりしてしまうかも。記録文、説明文、感想文などさまざまな作文に対応ーー『これで書ける! サクサク作文サポート[小学校編]』発達障害の特性により「作文が苦手」というお子さんは少なくありません。その背景には、認知の特徴や、言語の問題があるのではないかといわれています。この本では、そのような作文が苦手な子どものサポート方法が具体的に解説されています。作文といっても、さまざまな様式があります。「記録する文」「説明する文」「感想を書く文」「物語」「紹介する文」「推薦する文」「報告する文」「提案する文」「意見を書く文」。この9つの様式それぞれの作文例、書き方のポイント、子どもにとって難しく感じるポイント、指導のコツをていねいに解説。支援者が活用しやすいだけでなく、家庭でのサポートにも役立つ一冊です。小児科医が描く発達障害のある女の子の物語ーー『ひまりのすてき時間割』主人公のひまりは、忘れ物一番、ケアレスミス一番、ケンカっぱやいの一番……困りごともたくさんあるけれど、周りを明るくするほどに元気いっぱいの女の子。ひまりが小学校6年生のとき、ある出来事が。その後、ひまりにADHDと自閉スペクトラム症があることが分かります。さまざまな出来事に落ち込むひまりでしたが、ある日幼馴染の真由に『ひまりのすてきな時間割』と書いたノートを手渡します。そのなかに書いてあったのは…?著者の井嶋敦子さんは、秋田市今村記念クリニックで小児科医として働く小児科医でもあります。医師ならではの専門的な知見と、著者が伝えたい想いが物語の中にたっぷり描かれています。主人公のひまりが「発達障害」とまっすぐに向き合う姿、友達との関わり合いに勇気をもらえることでしょう。子どもから大人まで読んでほしい一冊です。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2022年02月05日学生のキャリア形成を支援するPyxida株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:高松 祥大)は、「学生に早い段階から、自分のキャリアと真剣に向き合い、夢や志を実現するような人生を歩んでほしい」という想いから設立され、その第一歩として「東大生のための早期キャリアデザイン支援」を行う「UTmap」(公式HP: )をリリースし、本格リリースからわずか3ヶ月で1・2年生の50%以上が利用するメディアへと成長しました。「UTmap」は、キャリア形成に役立つ記事や長期インターン情報の掲載などを通じて学生のキャリア形成を支援しております。会社HP: UTmap : 東大生のキャリア設計プラットフォーム■UTmapのご紹介UTmapは、「サークル」「進学学部」「就活」という、学生にとって大きな3つの意思決定を「キャリア」という観点からサポートするための東大生向けメディアです。学生の間でコミュニケーションツールとしてほぼ毎日使用されている「LINE」公式アカウントを通して情報を発信することに加え、時間割管理機能など学生生活の利便性を向上させる機能を搭載したことで多くの東大生に活用されています。コロナ禍になり、多くの大学が授業をオンラインに切り替える中、新入学生はサークルや授業などの情報をリアルでは集められなくなりました。そのような中、UTmapは東京大学の学生の関心を集め、本格リリースからわずか3ヶ月で1・2年生の50%以上が利用するメディアへと成長しました。■UTmapが目指す「早期キャリアデザイン」とはUTmapは、学生のキャリア形成に役立つ記事や長期インターン情報の掲載などを通じ、東大生や日本の学生が自分のやりたいこと(=キャリアビジョン)を明確にすることを支援しています。キャリアデザインは学生だけでなく、どなたにとっても大切なことですが、残念ながら授業で学ぶ機会はほとんどありません。自身のキャリアについて考えるのは、就職活動時が一般的です。しかし私たちは、それよりも早い、大学1・2年生のうちからキャリアデザインを意識し、社会と接点を持って自分のキャリアに向き合える環境を整えることが以下の理由から重要であると考えております。(1) じっくりと自分の価値観や志向と向き合える自分のやりたいことや好きなことを見つけるのは、一朝一夕には難しいものです。キャリアデザインに関する方法論を学ぶことや自分とじっくり向き合う時間が必要だからです。しかし、就活がはじまってしまえば、エントリーシートの作成や説明会への参加、面接やその対策に追われることになります。そもそも自分の志向が固まっていなければ、どの業界、どの企業へエントリーすべきか適切に判断がつきません。結果、世間体や年収情報を軸に判断することになってしまいがちです。就活がはじまってからキャリアについて考えはじめるのでは遅すぎます。少なくとも腰を落ち着けて自分と向き合える大学1・2年生時にはキャリア形成について真剣に考えはじめることが必要だと私たちは考えています。(2) キャリアと向き合うと、学ぶ意欲が飛躍的に高まるキャリアビジョンがはっきりすれば、専攻すべき授業もサークルも適切に選ぶことができて、学ぶ意欲が飛躍的に高くなります。また、インターンシップなどを通じて、アカデミアでの研究成果が、社会課題の解決にどのように利用されているのかを知ることが出来れば、学ぶ意欲がより一層湧くでしょう。大学生活での学びを最大化させるためにも、社会と接点を持ち、自分のキャリアと早期に向かい合うことは大切だと考えています。(3) 社会に出て活躍するためのスキルやスタンスを身につけられるインターンシップを通じて、社会で求められるスキルやスタンスを早くから知っておくことは、学生が社会に出た後に活躍する上で重要なことだと思います。リサーチや資料作成などのテクニカルなスキルに限らず、人と協働するスタンスや素直に学ぶこと、任せられた仕事に責任を持ってやり切る姿勢などの心構えを学んでおくことは、社会に出て活躍する上で大切なことです。一方、新卒学生を受け入れる採用企業にとっても、それらを身につけていない新卒を受け入れるのは、人材育成の負荷が非常に重くなります。学生がベーシックなスキルや協働するスタンスを身につけていることは、学生と採用企業の双方にとって、望ましいことだと思います。■UTmapのサービス内容UTmapは、主に以下の3つのサービスを展開しています。(1) キャリア関連情報の提供コンサルティングファーム、ベンチャー企業、大手日系企業、NPO、官公庁など様々な組織で活躍するリーダーの「インタビュー記事」「インターン情報」「勉強会情報」を発信することで、学生のキャリアデザインをサポートしています。また、東京大学でキャリアデザインの授業のコースディレクターを務められ、日本ヘッドハンター大賞初代MVPを受賞されている株式会社コンコードエグゼクティブグループ代表の渡辺 秀和氏にご協力いただき、「東大生のためのキャリア戦略論」を掲載しました。各界で活躍するリーダーが実践する最新のキャリアデザイン手法を体系的に学べる機会を提供しています。(参考)東京大学×コンコード「未来をつくるキャリアの授業」公式HP: 東大生のためのキャリア戦略論(2) サークル選択東京大学で活動する300超の公式サークルを整理して一括掲載することで、学生が自分の志向にフィットするサークルを選択できるようにしています。サークルをカテゴリーごとに整理した上で、各サークルに「#表現力」「#渉外力」などの身に付くスキルを掲載し、オンラインで自身が入りたいサークルを見つけられるサービスを展開しています。また、今年の春に開催したサークルのオンライン合同新歓では、1,000~2,000名ほどの東大生を動員しました。UTmap東大サークル一覧ページ(3) 時間割機能やクーポン機能など、日々の学生生活を便利にする機能LINE上での時間割機能など、大学生活に便利な機能を搭載することで、学生が日常的に利用するサービスとなっております。また、キャンパス周辺の飲食店と連携し、学割クーポンを発行するなどして、地域と東大生の繋がりを深め、東京大学を取り囲む地域の活性化を目指しています。UTmap LINEアプリ■採用企業様へ「東大生への早期採用ブランディング」を支援UTmapは「東大1・2年生の50%以上が利用している」「学生が毎日利用し、閲覧頻度が非常に高い」という2つの特徴を持つメディアです。この特徴を活用して、UTmapでは学生に対して早期から多様なキャリアに触れられる機会を提供するとともに、企業様に向けては東大生の採用支援を行っております。大学3年時から活用される既存の就活サイトとは異なり、まだ志望業界が固まりきっていない学生へのアプローチが可能になっていることが最大のメリットです。企業向けサービス1:企業情報・インタビュー記事の発信採用企業様の基本情報や、仕事の魅力を伝える記事を発信することで学生の認知を高めることができます。東大新聞・メディア企業等で活躍する東大生ライターを多数抱えており、現役学生に刺さるコンテンツ作成をお手伝いさせていただくことも可能です。企業向けサービス2:インターン・イベント広告の掲載インターン採用や勉強会/イベントの広告掲載によって、学生と深い関係性を築くことが可能です。実務経験を積めることは貴重な機会と認識されており、当サービスを通じて、多くの東大生がインターンや勉強会へ参加しています。長期インターンシップ情報■本件に関するお問い合わせPyxida株式会社は、学生が主体的に自身のキャリアをデザインし、自らのポテンシャルを最大限発揮できるような未来を目指して、当サービスに協力してくださる企業様を募集しています。今後は、東京大学に止まらず、当サービスを皮切りに、他大学での支援も行っていく予定です。ご興味をお持ちいただけましたら、下記リンクよりお問い合わせください。お問い合わせフォーム: メールアドレス : info@pyxida.jp ■運営会社概要Pyxida株式会社は、現役東大生が運営している、大学生のキャリア設計をキャリア教育・インターンシップ・情報発信で徹底サポートするスタートアップです。企業名 : Pyxida株式会社代表者 : 代表取締役社長 高松 祥大事業内容 : 学生のキャリア支援およびキャリア開発・メディア運営所在地 : 東京都千代田区大手町1-9-2大手町フィナンシャルシティグランキューブ18階コーポレートサイト: UTmapサイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月22日株式会社管理工学研究所(代表取締役社長:金谷 直己、本社:東京都千代田区)は、新高等学校学習指導要領に対応した校務支援システム『HEURiS-2022』および学校の時間割作成・管理業務に最適な時間割ソフト『YELL(エール) for Teacher』を2021年9月28日(火)に発売いたします。HEURiS校務支援システムは、2005年の発売以来私立高校を中心に様々な学校様でご利用いただいている高校、中高一貫校向け校務支援システムです。今回発表する最新バージョン『HEURiS-2022』は観点別学習状況の評価を支援する機能を搭載し、2022年度新入生以降を対象とする新高等学校学習指導要領に対応したものです。観点別学習状況の評価の入力およびそのチェック、生徒指導要録に対する出力などをサポートし、新高等学校学習指導要領の実施を支援します。観点別学習状況の評価入力画面時間割ソフト『YELL(エール)』は、コマ盤型のユーザーインタフェースによる使いやすさ、質のよい時間割をつくりだす柔軟な条件設定と高度な作成機能、年間行事計画や授業の一時変更を支援する管理機能等々の特長をもつ、時間割にかかわる一年間の全業務を支援するソフトウェアです。今回発表する『YELL(エール) for Teacher』は、時間割ソフト『YELL(エール)』を先生お一人からご利用いただけるようにしたシングルユーザー版の商品です。『YELL(エール) for Teacher』では永続ライセンスのほか、一年間の利用料金型ライセンスも設定しており、ソフトウェアのバージョン管理や備品管理の考え方に合わせてお選びいただけるようになっています。コマ盤型のUI時間割登録機能一時変更機能●価格・校務支援システム『HEURiS-2022』当社までお問い合わせください。・時間割ソフト『YELL(エール) for Teacher』永続ライセンス154,000円(税込)※乗り換えキャンペーン価格77,000円(税込)サブスクリプション(1年)44,000円(税込)※乗り換えキャンペーン価格33,000円(税込)※乗り換えキャンペーン価格はYELLシリーズをご利用のお客様および何らかの時間割作成ソフトウェアをお使いの方への特別価格です。お申し込みの際に現在ご利用中の時間割作成ソフトウェアをお知らせください。●製品情報ページ・校務支援システム『HEURiS-2022』 ・時間割ソフト『YELL(エール) for Teacher』(『YELL(エール) for School』製品告知ページURL) ●株式会社管理工学研究所について株式会社管理工学研究所 管理工学研究所は1967年創業の独立系ソフトウェア専業メーカです。本社は東京都千代田区外神田にあり、東京、石川、福井の計4つのオフィスで事業を行っています。教育向けソリューション事業(校務システム、時間割管理システム等)の他、医療・福祉向け情報システム・サービス事業、IoTに関わるソフトウェア開発・販売、ソフトウェアパッケージ開発・販売(「日本語データベースシステム桐」等)、システム開発を主な事業としています。社名 : 株式会社管理工学研究所(かんりこうがくけんきゅうしょ)所在地 : 〒101-0021 東京都千代田区外神田2-2-2 関根ビル代表 : 代表取締役社長 金谷 直己社員 : 78名(2021年1月1日付)事業内容: 自社ソフトウェア製品(教育分野向け、IoT分野向け、医療分野向け、データベース製品)の開発・販売。モバイル・IoTに関わるソフトウェア開発。システムインテグレーション。高度ソフトウェアに関するコンサルテーション・ソフトウェアエンジニアリング。URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月28日今年入学したおしゃれ親子が愛用するランドセルをリサーチしたところ、いちばん多かったのが『土屋鞄製造所』のランドセル。購入の決め手や譲れなかったポイント、実際に使ってみた感想などを徹底レポート! 来年新入学を迎えるお子さんがいる家庭のランドセル購入も大詰めのころ。まだ決めかねている方は早速チェック!CONTENTS1.ブラウン系がダントツ人気!【ベーシックカラー】2.パステルの色合いがおしゃれ!【アクセントカラー】土屋鞄のランドセル#01ブラウン系がダントツ人気!ベーシックカラー 『土屋鞄』のランドセルの中でもいちばん人気があったカラー、マロンとキャメル。性別問わず使えて合わせやすいカラーを選ぶおしゃれ親子が多数!➀ 無駄のないシンプルなデザインが魅力moderate オーナー・山田さとこさん(9歳・7歳の女の子のママ)@moderate__vintageモデル:プレミアムカラー素材 :牛革カラー:マロン ――購入の決め手は?長女も『土屋鞄』を使っているのですが、無駄のないシンプルなデザインと使い心地がとてもよく、次女のときは『土屋鞄』一択でした。カラーはグリーンかマロンで悩んでいましたが、娘の意思でマロンにしました。――いつ頃からリサーチした?長女のときはいろいろなランドセルを見に行きましたが、他メーカーのランドセルで気に入ったデザインのものがなく、やはりシンプルで品のある『土屋鞄』に惹かれて購入。なので、次女のときはいわゆるラン活はせず、『土屋鞄』だけアポイントを取って試着しに行き、その日に決めました。――実際に使ってみた感想は?牛革は、一年生には教科書やノートも入った状態では重いのかな? と心配でしたが、ストラップの形状が肩のラインに合っていて、本人も重さを感じず使えているようでよかったです。キャメルでもなくこげ茶でもない栗色は親子で気に入っています!➁ きれいなカラーが購入の決め手会社員・宇佐美 彩さん(6歳・1歳の男の子のママ)@o0oayankeyo0oモデル:プレミアムカラー素材 :牛革カラー:マロン ――購入の決め手は?シンプルなデザイン、マメではないのでお手入れがラクなこと、色がきれいなことを条件にラン活していました。ネットでいろいろ見て回りましたが、『土屋鞄』はカラーバリエーションが豊富できれいな色味だったので第一希望に。息子の希望は特になかったので、親の好みで選びました。実際に送られてきたランドセルの箱やカタログ、Webサイト、DM、ひとつひとつのセンスも素敵で、こだわりを感じられるメーカーです。――いつ頃からリサーチした?年中の秋くらいから、ネットや近所の小学生ママにリサーチしていました。人気のメーカー、色、珍しい色でいじめられたりすることがないか、など……。――実際に使ってみた感想は?入学してみると図鑑のような本を図書館で借りてきたりと想像以上に中身が重いですが、立ち上がり背カンとS字形の肩ベルトが効いていて身体にぴったりと沿うので息子は意外と重さを感じないようです。クラスのお友達もいろいろなカラーのランドセルを背負っていて、男の子で茶系は少し心配でしたがデザインがベーシックなのでそこまで目立ち過ぎることもなくなじんでいます。➂ 試着してフィット感をチェック!会社員・関 菜々子さん(6歳・5歳の女の子のママ)@cai2ziモデル:プレミアムカラー素材 :牛革カラー:マロン ――購入の決め手は?ランドセルを選んでいた当時、馬が大好きだった長女。馬の色に近いマロンカラーを希望していたので、その色の展開があるメーカーのみリサーチし、最終は『土屋鞄』に。6年間自分の選んだランドセルとともに、楽しい小学校生活を送ってほしいと思い、ランドセル選びは子どもにすべて決断させました。あとは試着して、体格・骨格に合っていて、痛いと感じる部分がないかどうかもチェックしました。――いつ頃からリサーチした?2021年入学でしたが、2019年11月頃からカタログ請求を始め、2020年2月には試着をしに店舗を見始めました。――実際に使ってみた感想は?新一年生になると最初の一年は黄色いカバーをしなければならないので色が見えないのですが、自分で選んだランドセルに愛着があるようで毎日嬉しそうに持っています。時間割表を入れる部分がないものが新しく出ていますが、時間割表の部分は意外と使うようで、あってよかったなと思っています。➃ フィット感があって重さを感じさせないつくりHugMug PR・erikoさん(6歳の男の子のママ)@_erierieモデル:プレミアムカラー素材 :牛革カラー:キャメル ――購入の決め手は?コロナ禍でのラン活だったため、以前に店舗で実物を見たことがあり、いいなと思っていた『土屋鞄』一択で再度色を決めにお店に伺いました。シンプルで定番かつ間違いのないデザインがやはりよく、軽いクラリーノシリーズと迷いましたが質感のよい牛革に。息子自身が気に入って、これがほしい! となってくれる色を選びたかったので、色展開がシックでどれを選んでも素敵だなと思えるところもポイントでした。その中から彼らしい色が選べました。――いつ頃からリサーチした?ラン活の1年前の4歳頃から、お出かけのついでに店舗に行き少し覗いたりして、どんなものがあるのかチェックしていました。――実際に使ってみた感想は?ランドセルの革の部分は汚れにくく傷もつきにくいなと感じています。自身で選んだ色なので、おしゃれだね、と言われると嬉しそうにしています。毎日授業のある国語・算数の教科書やノート、水筒やタブレットPCを入れると結構重たいのですが、背負うとフィット感があるからか息子自身はそこまで重たさを感じていないようです。➄ 毎日のコーデにもしっくりなじむデザインAresenseディレクター・梅本愛子さん(6歳の男の子のママ)@aikoumemotoモデル:プレミアムカラー素材 :牛革カラー:マロン ――購入の決め手は?クラフトマンシップを感じるメーカーなので迷わず『土屋鞄』に。6年間毎日使うものなので、丁寧につくられたものや品質のいいものを知ってもらいたいという気持ちで買いました。使いやすさも重視して選びました。――いつ頃からリサーチした?まわりのみんなが予約してからリサーチを始めたので割とギリギリでした。購入したのは6月です。――実際に使ってみた感想は?マロンの色味が気に入っていて、お友達にも褒められるそうです。毎日水筒や教科書など重い荷物を入れていますが、まったく形が崩れず丈夫。かなり活発に動く息子ですが、6年間のサポートが付いているので何かあっても安心というのは大きいです。また、息子の洋服が淡いトーンのコーディネートが多いので、毎日のスタイリングにしっくりくるのは母的にも嬉しいです!土屋鞄のランドセル#02パステルの色合いがおしゃれ!アクセントカラー ピスタチオ、ラベンダー、ピーチなど色とりどりのカラーも引き続き人気。コーディネートのポイントとしておしゃれに取り入れるのが今どきのよう。➀ 色合いがとにかく可愛い!飲食店経営・谷垣マヨさん(6歳・1歳の女の子と4歳の男の子のママ)@_iammayo_モデル:プレミアムカラー素材 :牛革カラー:ピスタチオ ――購入の決め手は?『土屋鞄』のランドセルは、デザインがシンプルで6年間飽きることなく使い続けられると感じました。娘の大好きなピスタチオカラーでとても気に入っています。――いつ頃からリサーチした?入学する2年前から、さまざまなメーカーの資料請求をし始めました。――実際に使ってみた感想は?最初はランドセルが重いと弱音を言っていた娘ですが、今では慣れたようで平気そうです。とにかく色が可愛くて、同学年で同じ色を持っている子がいないのでこの色にして正解でした。また、背負ったときのフィット感もよくデザインが洗練されているので『土屋鞄』を選んでよかったです。➁ 内側のデザインまでこだわったアトリエシリーズハンドメイド作家・maroさん(6歳の女の子のママ)@carrie_mriモデル:アトリエ素材 :牛革カラー:ピーチ ――購入の決め手は?コロナ禍で現物を見て回ることができなかったので、娘が生まれてからずっと憧れていた『土屋鞄』のランドセルの中から選ぶことに。私は漠然とピンクがいいと思っていたのですが、このピーチの色は落ち着いたくすみピンクなので品があり、私の好みにもドンピシャで、娘にも似合うと思ったのも決め手のひとつでした。娘は内側の柄が気に入ったようで、ふたりが納得いくものに決められてよかったです。――いつ頃からリサーチした?年中の冬頃からいろいろな工房のカタログを取り寄せて娘と見ていました。ランドセルの仕様についてなど、メーカーに直接問い合わせたり、重さや使用感をネットやインスタで検索していました。――実際に使ってみた感想は?届いたときに現物を初めて見ましたが、実物は何倍も可愛く、内側の柄はもちろん、ナスカンのマットな色合い、縁のステッチ、背に当たる部分など、ひとつひとつ丁寧につくられているのが伝わってきて感動しました。一度も背負ってみられないのは心配でしたが、娘も重くて大変ということもなく、よく似合っているので購入してよかったなと思います。使うにつれて革がだんだんとなじみ体に合ってくるのが今からとても楽しみです。今は、お家で背負ってみられるレンタルサービスもあるそうなのでうらやましいです。➂ 姉妹ともに『土屋鞄』一択!セラピスト・まほさん(10歳・6歳・3歳の女の子のママ)@mafi0108モデル:プレミアムカラー素材 :牛革カラー:ラベンダー ――購入の決め手は?長女も『土屋鞄』のランドセルを使用しているのですが、親子ともに満足していたので、次女も『土屋鞄』の一択でした。ラベンダーの絶妙な色合いが気に入って、本人の希望で購入。娘が選んだものなのでとても気に入っている様子です。――いつ頃からリサーチした?年中の冬頃にカタログ請求をしました。コロナ禍のため見に行けず、オンラインでオーダー。『土屋鞄』一択だったので他は見ていませんでした。――実際に使ってみた感想は?娘には少し重いと感じることもあるようですが、やはりデザイン、カラーともに素敵なので『土屋鞄』のランドセルを購入してよかったと思っています。➃ 軽くて丈夫な素材のクラリーノシリーズを購入デザイナー・倉 奏絵さん(7歳の男の子と5歳の女の子のママ)@k_____eeenonモデル:プレミアムカラー素材 :クラリーノ®エフカラー:ジャスミンイエロー ――購入の決め手は?親としてシンプルなデザインがよかったので、息子が何を選んでもいいように、はじめから上品で落ち着いたデザインのメーカーのみ見せていました。さまざまなメーカーのランドセルを見た結果、絶対にこれがいい! と意志強く本人が決めたのが『土屋鞄』のランドセル。試着したとき息子にフィットして違和感なく背負えていたのと、他のクラリーノシリーズよりも軽く感じたことも決め手でした。高級感のある付属使いやステッチワークなど、親好みのデザインも気に入っています。――いつ頃からリサーチした?年中の1月頃からカタログの取り寄せをはじめ、5月に店頭に試着をしに行きました。その後6月頭に購入。ランドセルがきれいなうちに入学写真を前撮りしたかったので、年内に届くようにしました。――実際に使ってみた感想は?軽くて丈夫な人工皮革の素材にしたので、本革よりも軽いです。必要なものは十分入り、一年生からでも持ちやすいサイズ感。息子が選んだこだわりのカラーは学校でかぶることもなく、すぐに自分のランドセルがわかります。珍しい色なので、この色で大丈夫かなぁ……という心配もありましたが、いろんな方におしゃれだね~、と言われます。イエローといってもまろやかなマスタード系でキャメルに近く、意外といろんな服に合います。ベージュなどナチュラルカラーの服を着ることが多いので、ワントーンで合わせたり、デニムの日はやさしい挿し色に。おしゃれな革のネームタグや雨カバー、ランドセル袋が付いてるのも嬉しいポイントです。6年間使い終わったら、ランドセルでカードケースなどをつくれるようなので今から楽しみにしています。➄ 他にはない、やさしい色合いアパレル・milkさん(6歳の女の子のママ)@m.r.k___123モデル:プレミアムカラー素材 :牛革カラー:ピスタチオ ――購入の決め手は?いろいろなメーカーのランドセルを見比べた結果、やさしい色味の豊富さと、細部までしっかりしたつくりだったので『土屋鞄』のランドセルにしました。色はかなり悩みましたが、娘が“この色にする!”と決め、私も大賛成な色だったのでピスタチオカラーに決めました。他にはない、やさしい色味で親子共々気に入っています!――いつ頃からリサーチした?いとこのお姉ちゃんが『土屋鞄』のランドセルを使っているので、色も可愛くて同じところで買いたいなぁと思っていました。本格的にラン活を始めたのは、年長さんの4月頃です。店舗に2回ほど出向いて決めました。――実際に使ってみた感想は?娘が決めたランドセルなのでとても気に入って背負ってくれています。体にもフィットして使いやすそうです。丈夫な素材で6年間安心して使えるのも親としては嬉しいポイント。思っていたよりも毎日着る服にも左右されず、この色にしてよかったなと思います。
2021年07月02日新型コロナウイルスの影響で、私は在宅勤務に。夫は今まで通り出勤のため、日中は私と6歳と2歳の子どもで過ごすことになりました。はじめは思い通りにいかず、イライラ。なぜうまくいかないのだろう? 子どもの気持ちを考えた結果、あることを思いつきました。在宅勤務が軌道に乗るまでの体験談です。 新型コロナで在宅勤務に私はもともと、出勤と在宅が半々の仕事をしていました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が出されてからは、完全に在宅勤務に。それと同時に、6歳と2歳の子どもも家で過ごすことになりました。在宅勤務は慣れているので大丈夫だろうと思っていましたが、甘かったです。普段は子どもがいないときに作業をしていることを、私はすっかり忘れていたのです。 私がパソコンで作業をしていると寄ってくる子どもたち。「ぼくもやりたい!」と、仕事になりません。私は、思うように進まずイライラ……。こんな状態で1カ月も過ごすのかと思うと、憂うつでたまりませんでした。 仕事ができる隙間時間を確保子どもが遊んでいたり、テレビを観ていたりする少しの時間を見つけて、こっそり作業を進めました。だんだん調子が出てきた……と思ったそのとき、「ママ! ママ!」と子どもの声。子どもはこちらのことなどおかまいなしです。手早く用事を済ませて、再び作業へ。しかしペースが乱れてしまうと、スムーズには進みません。 想像以上に進まない仕事。締め切りは迫る一方で、気持ちばかり焦ってしまい、毎日クタクタでした。思うように外出ができず、子どもも大変な時期。きちんと子どもに向き合えていないことへの後ろめたさもありました。 ママはこれから仕事をする!と宣言私は子どもの立場になって考えてみました。自分が何かをしているときに、ママはこっそり仕事をしている。自分はそれを知らなくて用事があって呼んだのに、ママはイライラしている。それだと子どもはつらいなと思いました。 そこで、「これからママは●時まで仕事をします。よろしくお願いします」と子どもに声をかけてから作業をすることにしました。すると、急な用事でない限り子どもに呼ばれることがなくなったのです。 子どもたちは、「ママがお仕事している間、ちゃんと2人で遊んでいるからね」と言ってくれました。6歳のお兄ちゃんが「ママはお仕事だから、僕が飲み物を用意するね」など2歳の妹のお世話をしてくれて、本当に助かりました。 仕事と家庭のメリハリをつけるそれからというもの、短時間ではありますが集中して作業ができるようになりました。あと何分で終わらせる! と思うことで、普段よりも作業効率が上がったように思います。「ようし、お仕事終わったから遊ぼう」と、子どもと関わる時間も確保することができました。 子どもは私の仕事を理解し、お手伝いをしていると思っている様子です。慣れてくると、子どもと1日のスケジュールを相談するようになりました。●時から●時までは仕事、●時から●時は散歩というように時間割を決めることで、仕事と家庭の両立がとてもしやすくなりよかったです。 子どもと一緒の在宅勤務。はじめは思うようにいかず、イライラしてしまいました。子どもでも、仕事であることを説明してお願いすれば理解してくれるのだなと実感しました。1日の時間割を一緒に考えることで、仕事の時間と子どもと関わる時間をしっかり分けることができました。今後も続けていきたいです。 著者:更田未央子6歳と2歳の子を持つ母。看護師・保健師・養護教諭1種・FP3級の免許を取得。現在、高校生を対象とした学習塾の講師をしながら、FP2級を目指す。育児・教育・医療・金融・不動産について執筆中。
2020年07月10日私には新1年生になった娘がいます。新型コロナウイルスの影響で入学式と始業式に出たきり小学校に行っていなかったため、小学生になったという実感はあまりありませんでした。長い間、学校で勉強ができないため、家で取り組む課題を出してくれたのですが、家で勉強をさせるのは予想以上に大変だったのです……。 学校に課題を取りに行く当初5月6日までと言われていた緊急事態宣言は、大方の予想どおり延長されることになりました。そこで小学校から、ゴールデンウィーク明けの5月8日に家で取り組む課題を取りに来てくださいと連絡が。 きちんと手を消毒し、間隔を開けて並ぶという厳戒態勢のなか、担任の先生から受け取ったのはプリント、ドリル、算数セット、図画工作で使う粘土、アサガオの栽培セットでした。 家で勉強させるのは難しい受け取りの際、先生から学校の時間割に合わせてスケジュールを立て、勉強に取り組むよう言われました。休み時間やお昼も挟みますが、授業開始は8時40分からで、終わるのは14時30分。私はそのことを聞いたときに愕然としました。家で20分間、通信教育をやらせるのも結構大変なのに……。 実際に家で時間割どおりに進めようと頑張ってみましたが、娘の集中力はそんなに続きません。2時間目ぐらいからすでに不機嫌で投げやり。字がどんどんと汚くなっていき、指摘するとふてくされ、やらなくなってしまいました。 妹がいるからさらに大変わが家には新1年生の娘の他に、2歳の娘がいます。1年生の娘はまだひとりで勉強を進めることができません。私が「このページをやろうね」とドリルを開いてあげ、問題文を一緒に読まないと意味を理解することが難しいため、勉強中はほとんどつきっきり。 2歳の娘がその間おとなしく待てるはずもなく、「遊んで」「テレビつけて」と寄ってきました。お姉ちゃんにつきっきりなので嫉妬もしていました。しかたなく2歳の娘の相手をしながら勉強を見るのですが、近くで遊んでいるとお姉ちゃんも集中できなかったのです。 家で自宅学習をさせようと思っても、なかなか思うように進みませんでした。学校と先生のありがたみをひしひしと感じる日々。自宅学習させている間、勉強嫌いになっては元も子もないので、なるべくガミガミ言わないように気をつけていました。 著者:小川恵子6歳と2歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2020年06月16日3月頭から休園休校になり、これを描いている今で丸々2ヶ月の自宅生活。人が少ない公園には行くものの、基本家で過ごすのにもだいぶ疲れています…。※この記事は、5月前半の体験談を基にしています。■休校休園から2ヶ月経った我が家のスケジュール休校休園が始まった3月当初の我が家のルールはこんな感じでした。・9時までにテレビを消す・やることや遊びを箇条書きにする などこんな感じで工夫して乗り切っていましたが、さて今はどうなったのでしょう…。ある1日の流れがこちら!▼朝6時30分朝ご飯はそれぞれお腹が空いたタイミングで。イチコが1番早起きです。えらいなぁ…▼朝9時過ぎ9時にはテレビを消す作戦でしたが、最近はバッチリついてます。あれれ〜?そして大抵着替えの途中で2人が遊び出します。私はそれを放置して隙間時間に仕事。2人がケンカし出してお互い告げ口しに来たタイミングで全身お着替え完了!▼10時前そして10時前、イチコに宿題を促します。「しゅくだい」というものに憧れる二太郎には、無料の知育プリントを渡します。初めは2人の側で宿題やプリントを見るものの、子どもらがペースをつかんだところで私は離脱→仕事します。そして途中から遊び出す子どもたち。私はそれを放置して仕事。この時間を有効に使わねば!ここからつきっきりでイチコの宿題を見たり、二太郎のプリントを印刷したり。そんなことしてるうちに二太郎がお腹空いたと言い出して、ご飯を作り始めます。その間宿題をせず二太郎と遊ぶイチコ。時々「宿題しいや! あとで遊ばれへんで!」と声をかけつつも基本放置。▼11時30分早めにお昼ご飯。その後イチコの隣でやいのやいの言いつつ宿題を終わらせる。あーしんど。▼13時半▼14時過ぎ14:30過ぎに帰宅。おやつ。その後は1日1回のYouTube(または録画したテレビ番組)タイム。私は片付けたり仕事したり。以前の記事で書いた遊びリストも、目新しいものがないからか拒否されます…うそやん。最近では、大抵の遊びの提案は拒否され、この日は何とかお絵かきで許してもらいました。▼16時半ここからは外出自粛期間前と同じ生活。子どもはテレビ、私は晩ご飯作り。そしてお風呂、晩ご飯。大人の家事時間&子どもの遊び時間を経て…。▼20時半〜21時子どもたち就寝。私はこの後起きて仕事するものの、22時過ぎには限界が訪れ就寝。1日の流れはこんな感じです。かなりダラダラ過ごしてます。なのに疲れて私は夜起きていられない…! ひん!2人の小競り合いはしょっちゅうですし(ここに書いた以上の頻度で小競り合ってる)、イチコの宿題の進まなさもすごい。仕事は隙間時間でするものの、二太郎が膝に乗ってきたり、誰かのトイレについて行ったり、塗り絵やプリントを印刷したり…まあ進みません。つらい。3月の休園中はダラけない生活をがんばりましたが、休園休校の終わりも見えない今は、がんばりすぎないことを意識して生活しています。それでも十分がんばってる…!\モチコさんの人気記事が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月01日編集部:学研キッズネット編集部株式会社 学研ホールディングスは、休校措置対応の学習サービスのプラットフォーム「Gakken家庭学習応援プロジェクト」にて、株式会社ミールケアの協力をいただき、「あなたのじかんわりひょう」の「ゆうごはんのおてつだい」に食育記事とクッキング動画を追加いたしました。「あなたのじかんわりひょう」とは「学校休校」や「イベント自粛」等で、多くのお子様は自宅待機を余儀なくされています。そのような環境下、お子様の生活ペースが乱れてしまい、家庭内だけでの対策に苦慮しているご家庭もあるかと思います。「あなたのじかんわりひょう」は、そのようなご家庭のお悩みに対して、学研独自の時間割表をお届けし、休校明けの学校生活に、円滑に順応ができるようサポートします。<主な時間割>国語、算数、英語(3年生以上)、体育、音楽、自由研究等多くの学校で適用されている始業時間や授業時間(45分)を意識した時間割です。おうちで疑似的に学校体験ができ、生活や学習のリズムにメリハリがつきます。また、それぞれの科目のリンク先には、・学研 ニューコース 学習システム・各科目にうってつけの動画をご用意!お子様が興味を持ち、夢中になりやすい、ゲーム・動画形式などでお送りします!「ゆうごはんのお手伝い」にクッキング動画と食育記事を追加<協力:㈱ミールケア>1.クッキング動画作ってみることができる「クッキングチャレンジ」子どもが保護者と一緒に作ってみることができる料理レシピを動画と文字を組み合わせたウェブページ形式で提供いたします。2.毎日役立つ食育記事「educe食育」食事のマナーや日本の伝統的な食文化、栄養・健康に関する知識、料理や食材についての豆知識など、毎日役立つ食育記事を提供いたします。「あなたのじかんわりひょう」のポイント!1. 小学生 全学年向けに、該当学年に合わせた科目を設定。国語、算数はもちろん、おうちでできる体育や音楽まで取り入れています。2.おうちのお手伝いも科目に!勉強することだけが学びではありません。おうちでのお手伝いを積極的に取り組むよう、時間割に「お手伝いタイム」を用意。勉強に留まらない学びコンテンツ・メソッド等、学研ならではのサービスをお届けします。3.学研の人気コンテンツ!ニューコース 学習システムと連動!「ニューコース 学習システム」は、学校現場に寄り添った教材開発をしてきた学研が、そのノウハウを活かして開発したICT教材(パソコン・タブレット、双方に対応)です。分かりやすい解説動画や、面白く楽しいドリルワーク等を網羅したコンテンツと連携し、お子様が勉強に興味をもちやすい仕組みとなっています!対象学齢:新小学1年生~6年生公開期間:~2020年5月31日(日) 終了予定利用方法下記URL先にある、「あなたのじかんわりひょう」からアクセス。学年を選択したのち、時間割表が表示されます。その後、「ゆうごはんのおてつだい」の科目にアクセス頂くと、ご利用頂けます。関連記事【Gakken家庭学習応援プロジェクト】「あなたのじかんわりひょう」に「体育科目動画」を追加!■「Gakken 家庭学習応援プロジェクト」とは学研グループが、新型コロナウイルス感染拡大防止のための小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の一斉臨時休校を受け、子どもたちの家庭学習への不安解消と学力維持に貢献するコンテンツ・サービスを提供するプロジェクトです。【Gakken 家庭学習応援プロジェクトWEB版】【Gakken 家庭学習応援プロジェクト 公式LINEアカウント】■幼稚園、保育園、給食とサポート「ミールケア」とはミールケアは、幼稚園・保育園・こども園に通うお子様の健康と 強く丈夫な身体を作る一役を担い、園施設様の業務負担をお手伝い出来ればと考えています。委託給食/受託給食サービスは、単に給食を作るだけでなく、こども達の元気な笑顔と笑い声を作ります。公式サイト:■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月06日編集部:学研キッズネット編集部株式会社 学研ホールディングスは、休校措置対応の学習サービスのプラットフォーム「Gakken家庭学習応援プロジェクト」ウェブサイトにて、以前から公開している「あなたのじかんわりひょう」に新しく体育科目の動画コンテンツを追加しました。「あなたのじかんわりひょう」とは「休校」や「イベント自粛」等で、多くのお子様は自宅待機を余儀なくされています。そのような環境下、お子様の生活ペースが乱れてしまい、家庭内だけでの対策に苦慮しているご家庭もあるかと思います。「あなたのじかんわりひょう」はそのようなご家庭のお悩みに対して、学研独自の時間割表をお届けし、休校明けの学校生活に、円滑に順応ができるようにサポートいたします!<主な時間割>国語、算数、英語(3年生以上)、体育。音楽、自由研究等。多くの学校で適用されている始業時間や授業時間(45分)を意識した時間割です!おうちで疑似的に学校体験ができ、生活や学習のリズムにメリハリがつきます。また、それぞれの科目のリンク先には、・学研 ニューコース 学習システム・各科目にうってつけの動画をご用意!お子様が興味を持ち、夢中になりやすい、ゲーム・動画形式などでお送りします!「あなたのじかんわりひょう」のポイント1.小学生 全学年向けに、該当学年に合わせた科目を設定国語、算数はもちろん、おうちでできる体育や音楽まで取り入れています。2.おうちのお手伝いも科目に!勉強することだけが学びではありません。おうちでのお手伝いを積極的に取り組むよう、時間割に「お手伝いタイム」を用意。勉強に留まらない学びコンテンツ・メソッド等、学研ならではのサービスをお届けします。3.学研の人気コンテンツ!ニューコース 学習システムと連動「ニューコース 学習システム」は、学校現場に寄り添った教材開発をしてきた学研が、そのノウハウを活かして開発したICT教材(パソコン・タブレット、双方に対応)です。分かりやすい解説動画や、面白く楽しいドリルワーク等を網羅したコンテンツと連携し、お子様が勉強に興味をもちやすい仕組みとなっています!対象学齢:新小学1年生~6年生公開期間:~2020年5月31日(日) 終了予定■「Gakken 家庭学習応援プロジェクト」とは学研グループが、新型コロナウイルス感染拡大防止のための小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の一斉臨時休校を受け、子どもたちの家庭学習への不安解消と学力維持に貢献するコンテンツ・サービスを提供するプロジェクトです。【Gakken 家庭学習応援プロジェクト WEB版】【Gakken 家庭学習応援プロジェクト 公式LINEアカウント】■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月01日編集部:学研キッズネット編集部休校中の小・中学生の生活リズムと学習へのきっかけづくりを応援するオンライン教室「きょうの時間割」を2020年4月10日(金)より無償提供中の株式会社ベネッセコーポレーションの「進研ゼミ」は、「きょうの時間割」が開始7日間でのべ約35万人の子どもたちが利用していることを発表しました。休校中の子どもたちを”生活リズムと学習のきっかけづくり”で応援4/10(金)の初授業日より多くの子どもたちに視聴され、4/20(月)までの視聴人数はのべ35万人超え。「日ごろダラダラ過ごしてしまう午前がとても有意義に過ごせました。」「こんな風に授業が受けられて嬉しいです」「チャイムの音で子供達の気持ちが切り替わり画面に集中してとてもいいなと思いました」などの声も上がっている。今後の予定としては、「ピコ太郎」が4/22(水)”朝の会”にて、手洗い動画『PPAP-2020-』に隠された“6つの理由”をわかりやすく解説。同じく4/22(水)にアーティスト「HY」による元気になる音楽ワークショップを沖縄からお届けする。またモデル「はな」先生の英会話、サイエンスアーティスト「元気」先生の科学実験なども好評放映中で、4/23(木)にはSKY-HI、眉村ちあき、Czecho No Republic、杏沙子、集団行動らが朝の会でライブを予定している。<4/22(水)放映予定>初公開!世界が称賛した手洗い動画『PPAP-2020-』の“レクチャー授業”手洗い動画『PPAP-2020-』は、厚生労働省のマニュアルに沿った手洗いの順序となっていますが、実は「ピコ太郎」なりの“6つの理由”に基づいた動きを取り入れており、その解説を初公開。ホワイトボードを使い、アニメのキャラクターや海産物、バンドの演奏、そして往年の名プロレスラーの必殺技などに例えながら、ユーモアたっぷりにレクチャー。また最後に「体もいっぱい動かしてくださいね」と“ピコ太郎ダンス”も披露。<手洗い動画『PPAP-2020-』について>手洗い動画『PPAP-2020-』は、新型コロナウイルスの世界的感染拡大を受け、楽曲「PPAP」(ペンパイナッポーアッポーペン)の新バージョンとして4/5(日)に公開。ユニセフなど世界中から称賛され、瞬く間に約810万回再生。<放映中の授業の一例>講師陣コメント講師就任の「ピコ太郎」さんのコメント今、学校に行けないみんなが自宅でできる予防対策の手洗い。手洗い動画を皆さんにレクチャーしちゃいます!これで手洗いを楽しく覚えてほしいピ。ヨロピコす!「眉村ちあき」さんずっと外に出れないと心がもやもやする時があると思うけど、そんな時に怒ったり泣いたりする心をちょっとだけ優しくする音楽を紹介します。みんなが今日も1日、ホクホクな気持ちで過ごせますように!「杏沙子」さん音楽でみんなにクイズを出題します!みんなが必ず目にしたことのあるモノが、主人公になっている歌をお届け。歌詞をしっかり聞いて、想像を膨らませて、主人公が一体誰なのか、当ててみてくださいね。「集団行動」さん「お友達に会えない」「学校で勉強ができない」そんな毎日が続いて寂しく感じている方も多いと思います。この時間が、みんなにとって学校へ行っている時と変わらないくらい大切な人生のひとときでありますように。「Czecho No Republic」さん少年、少女元気してるかい?おうちで過ごす時間、少しでもハッピーになるように楽しい音楽お届けします!よろしく!「SKY-HI」さん外出自粛って何のためにするの?って思う人もいるかもだけど、今家にいる事は、自分の為でもあるけど、ひょっとしたらもう自分はウィルスを持ってる可能性も、気づかずに持って帰ってくる可能性もあるから、周りの人を守る為に必要な事です。でも、そのせいで、「貴重なこの時期に家にいちゃあ成長できない!」なんてなったら勿体ないよね。近年は家でしか学ばなくても世界的なスターになった人もたくさんいるし、楽しむ事、学ぶ事はどの子どもにも許された権利です。一緒に楽しんで一緒に大きくなりましょう!プロフィール【ピコ太郎】2016年8月YouTubeにアップした動画 『PPAP (ペンパイナッポーアッポーペン)』 がジャスティン・ビーバーをはじめ、国内外様々な有名人がシェア、モノマネ動画 を投稿した事で、CNN、BBCなどの大手海外メディアにとりあげられ、 全世界中で大ブレイクを巻き起こし、世界で一番有名な日本人となる。【眉村ちあき】弾き語りトラックメイカーアイドル 兼(株)会社じゃないもん代表取締役社長兼カリスマ。 趣味ゴミ拾い、マンガみたいな生活を送っている。目標はビルボード全米1位。 NHK Eテレの子供向け某番組では「うたのコーナー」を担当している。【Czecho No Republic】2010年結成、多幸感溢れる男女ボーカルバンド。 深夜ドラマやバラエティー番組等に楽曲が多数使用される他、 2014年には「オールナイトニッポン0」のパーソナリティーを1年間務める。 2020年に結成10周年を迎え、6月10日にフルアルバムをリリース予定。【SKY-HI】圧倒的なRAPスキルのみならず、卓越したボーカル&ダンス&トラックメイキングスキルを武器にエンターテインメント性溢れるコンテンツをセルフプロデュースで創り上げる日本の音楽シーンの新たな可能性を示すアーティスト。【杏沙子】鳥取県出身のシンガーソングライター。2018年7月メジャーデビュー。松本隆に影響を受けた表現力豊かな詞世界を、超絶キャッチーなメロディーに乗せ織りなす、自作の楽曲が高く評価される。群を抜いたポップセンスと衒(てら)いのないチャーミングな歌声を併せ持つ、次世代シンガー。【集団行動】相対性理論のコンポーザーでもあった真部脩一が、新たなプロジェクトとして立ち上げたバンド「集団行動」。2017年より活動開始、ポップスセンス溢れるキャッチーなメロディーと、一度聴いたら耳から離れない中毒性の高い歌詞をミックス、王道ポップスとして新しいスタンダードを作ることを目指す。■関連記事はこちら■■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月21日よく耳にする「小1の壁」。これは、主に保育園時代には仕事を終わってお迎えに行くまで保育園で面倒をみてくれていたのが、小学校になると、学童での預かり時間は仕事から帰るより早い時間になることで起こる問題を指します。もちろん、その問題も大きいのですが、今回は、私が実感した、ワーママが小学1年生の子どもと一緒に乗り越えていかないといけない、宿題や学校の準備について考えてみたいと思います。保育園から小学校へ…できると思っていたことが思ったよりもできない!?0歳から保育園に通っていた長女。下に妹弟がいることもあり、年中(4歳)になる頃には、帰ってきたら洗濯物や水筒などの洗い物を出し、明日の準備は自分でやるということがほぼできていました。そのため、てっきり小学校の準備も自分でできるものと思っていました。しかし、毎日同じものを持っていけばいい保育園と違い、小学校は時間割というものがあります。時間割を見て、明日必要な科目に応じた教科書と、けんばんハーモニカやうがい用のコップなど、日によって必要なものが変わってくるということが、思った以上に難しいことだったようです。忘れ物をするという体験も必要だと考えて私は、小学生になって、何から何まで親が手を貸すというのはよくないと思っていたので、まずは自分でできるようにと、自分で準備することを徹底させました。忘れ物をしたら自分が困る、先生に注意されるという経験を経て、気をつけるようになると思っていたからです。でも、わが家の長女の場合は、「自分が困ったから今度から気をつけよう」とは思わなかったようです。宿題に関しても、自分からはやろうとはしないし、していなかったら明日困るという意識もないようでした。これは子どもの性格による差が大きいのかもしれません。宿題をやる一番の近道は「一緒にやろうか」「自分でやらせる」というのをあまりに徹底しすぎたせいで、忘れ物や宿題をやっていないことが多くなった長女。でも、子どもにお任せ状態だったので、実は私は忘れ物や宿題ができていないことに気づいていなかったのです。ある時、先生から連絡帳に忘れ物について書かれていて、子どもに確認して初めて知ったような状態でした。これではいけないと、まず学童の先生に話をして協力をお願いし、宿題は学童でやってくるようにさせました。その上で、帰ってきたら、私が宿題をチェックする時間をとるようにしました。宿題の続きや直しをする場所は、ダイニングテーブル。私が夕飯の準備をしながら、ちらちら見ながら、声をかけるという体制を作りました。完全なお任せや放ったらかしではなく、ある程度の手助けとチェックをすることで、子ども自身に、「宿題をする」という習慣づけをすることができました。「やりなさい」と言ってもなかなか聞かなかったのですが、「一緒にやろうか」と言うと、すんなりと机に向かってくれました。ワーママの帰宅後は、家に帰る⇒ごはんの用意・食べさせる⇒お風呂に入れる⇒寝るとバタバタなので、そんな時間ない!と思うかと思いますが、結局は、「一緒にやる」という形が一番の近道でスムーズでした。宿題と合わせて持ち物の確認も今は毎週決まった時間割というのがない学校が多いようです。長女の学校も毎週金曜日に来週の予定表が配られています。学校によっては毎日次の日の時間割を、自分で連絡帳に書かないといけないところもあるようです。明日はコップがいる日だとか、明日はスプーンがいるなども、1年生ではなかなか自分ではチェックできません。わが家では、子どもたちの予定表を冷蔵庫に貼り、必要な持ち物に印をつけておき、私が家事の合間に「明日、コップがいるけど入れた?」などと声をかけるようにしました。言われたらその場ですぐに準備できるように、冷蔵庫から見える場所の居間に、ランドセル・教科書コーナーを作りました。私の場合、保育園時代に「自分でできているから大丈夫」と過信して、すべてを1人でさせようとしたのが、最初の失敗だったと思っています。小学1年生は親が思っている以上に、習慣づいていないことをやるのが難しいということをまずは理解して、フォローするのがよさそうです。そして、子どもがスムーズに学校生活に慣れていけるようにサポートできるといいですね。<文・写真:ライター鳥山由紀>
2020年04月14日幼稚園や保育園と違い、毎日の時間割に加えて学習用具も増え、持ち物の管理が課題になってくる小学生。「小学校に入ったら、忘れ物ばかり」「お友だちはこんなに忘れ物していないみたい」などと頭を抱えている親御さんの声もよく耳にします。だからといって、我が子のためと思って親がすべてを管理したり、また忘れ物しがちなことを悲観しすぎたり叱ってばかりいたりするようでは、改善の余地はありません。大人である自分だって忘れ物をすることはあるのだから……と大きな心で、原因と対策を考えていきましょう。忘れたことを責めるのはもってのほかうちの子は特別に忘れ物が多い子なのでは?と思い悩んでいる親御さんは少なくないと思いますが……そもそも、多くの子どもは忘れ物をするもの。そういうものだ、と割り切って考えることも必要です。何かに夢中になっていると、忘れ物をしてしまう子どもたちはたくさんいます。気を配らなければいけないことがたくさんあると、忘れてしまうこともあります。忘れてしまったことを叱るよりも、どうしたら忘れないか、考えることが大切です。(引用元:小笠原恵著(2011年),『うちの子、なんでできないの?親子を救う40のヒント』, 文藝春秋.)また、低学年の子どもの場合、子ども自身でも忘れ物を減らしたいとは思っているけれど、忘れ物をしないための対処法がわからず繰り返してしまうということもあります。だからこそ、好き好んで忘れ物をしたわけではないのに厳しく責められたら、子どもは「自分はダメな子なんだ」と自信を失くしてしまう場合があるので要注意です。忘れたこと自体がショックなのに、さらに叱責までされるのは、大人でも子どもでもひどく落ち込んでしまいますから。忘れ物対策が学力向上にもつながるもう小学生なのだから、勉強や運動、習い事などほかのことに意識を向けたいのに。忘れ物のことばかりで思い悩むなんて……と気落ちするのはもったいないことです。忘れ物への対策を練る時間は、決して無駄ではありません。「忘れ物をなくそう」という意識がウッカリすることやケアレスミスを減らし、忘れ物をしないようになることで、学習や物事への取り組みが積極的になり、先を読む力も養われ、子どもにとってプラス面がたくさんあります。(引用元:SHINGA FARM|忘れ物と学力は関係する!? 子どものタイプ別で正しい対応法をご紹介!)子ども能力開花くらぶ代表の田宮由美氏によると、忘れ物を減らそうとする努力は学力向上にもつながるのだそう。次の日の持ち物をしっかり確認する、朝にもう一度持ち物チェックをするなどが習慣化されると、テストのときも「最後に答えを確認しておこう」となるのです。いつも取りこぼしていたケアレスミスがなくなれば、テストの点数はもちろん上がりますよね。続いてご紹介する忘れ物対策は、学習環境を整える・親子での意識を高めるという意味でも有効なものばかり。具体策を講じて忘れ物が減った頃には、生活面も学習面もよりよいものになっているはずです。忘れ物をなくすために親子でできること東京学芸大学教育学部特別支援科学講座准教授の小笠原恵氏は、忘れ物も「子どもが大きく成長するチャンス」と言います。「次はどうしたら失敗しないで済むか、具体的に教えてあげることは、ただ叱るより有効な場合が多くあります」とのこと。忘れ物ばかりする子どもを叱るよりも、どうすればいいのかを教えたり一緒に考えたり、親子で具体的に策を練って実行に移してみましょう。■朝に持ち物を点検できるくらいの余裕を持つ夜にしっかりと準備をしていたとしても、朝になって時間に追われドタバタと玄関を出るようでは、忘れ物をする可能性も大きくなります。ランドセルの中身はそろっていても、上履き袋を持って出るのを忘れたり、体操着袋を置いていってしまったり。玄関を出る直前にもう一度手荷物を確認することができるくらいの時間の余裕が必要です。■日頃から整理整頓を心がける机の周りやランドセル置き場などは、定位置を決めたり、学習教材を教科ごとに分類したり、よく使うものが取り出しやすいようにしておいたりということが重要です。見た目上はスッキリしていたとしても、重要なプリントが適当なノートに挟まっていたり、毎日のように学校に持っていく教科書が引き出しの奥に入っていたりするようではNG。一度親子で片付けをしながら、いろいろな物の置き場所の見直しをしてみるのもいいかもしれません。■否定的な言葉を使わず、頑張っていることを褒める日頃から「いつも忘れるんだから」「うっかりしてばかり」などという決めつけの言葉は使わないようにしましょう。親がそう言い聞かせることで、子ども自身が「自分は忘れ物ばっかりする子どもなんだ」と思い込んだり、周りからもそのような先入観で見られるようになったりしてしまうことも。ただ忘れ物をするだけの事実よりも、その思い込みから脱却することのほうが、子どもにとっては困難なもの。「忘れ物しないように、最近頑張っているね」など、前向きになる言葉かけを心がけましょう。親が学校まで届けるかどうかは臨機応変に子どもが登校したあとに忘れ物をしたことに気がついたら、届けるか届けないか……。悩みどころだと思いますが、届けてしまえば、忘れた当人は「次は忘れないようにしよう」という意識が低下します。保育士として15年以上保育業務に携わる市川由美子氏は、「忘れ物をすると自分が困るといった経験をしておかないと、『忘れ物をしないぞ』という責任感が芽生えません。とはいえ、忘れ物の種類によっては、届けてあげないと周りに迷惑がかかる物もありますので、臨機応変に対処しましょう」と言っています。お弁当や水筒などの貸し借りができない必需品や、衛生的に困るものなどは届けないと大変なことになりますが、教科書などは隣の席の子に見せてもらうなどして切り抜けられます。また、上履きや体育の帽子などは、学校側が忘れた子ども用に用意している場合も多いものです。事前に「もしも忘れてしまったら」の対処法を親子で確認し合っておく、というのもいいかもしれません。肯定し、前向きに捉えることも大切忘れ物の原因と対策についてまとめました。親があまりにも思い詰めたり、子どもへの関わりが忘れ物のことばかりに集中しすぎてしまったりするのは、親の精神衛生上もよくありませんし、親子関係を悪化させる原因にもなりかねません。花まる学習会代表でNPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長の高濱正伸氏と、花まるグループ西郡学習道場代表の西郡文啓氏は、共著書『ちゃんと失敗する子の育て方』で、「しょっちゅう忘れ物をするのは『それくらい抜けているほうが、世の中生きやすい』というように、注意したくなるようなことも見方を変えれば『良いところ』かもしれません」と述べています。心配だからと言って、子どもの人生の道筋をつけてやったり、親の言う通りに生きて行くように育てたりすることが親の役目ではありません。めざしたいのは、子どもが自分で考えて正しい道を選択できるように、失敗しながらも自力で立ち上がって歩いていけるようにすること。もし「自分は心配しすぎる傾向にあるかも?」と思ったら、いっそのこと、ちょっと子どものことを考えるのをやめてみましょう。(引用元:楠本佳子(2016),『12歳までに「勉強ぐせ」をつけるお母さんの習慣』, CCCメディアハウス.)そして忘れ物をせずに過ごせた日は子どもにとって「あたりまえ」の日ではく、花マルの日。「今日は忘れ物しなかったね」と褒めてあげれば、忘れ物で困ることもないだけでなく成功体験だと認識するようになり、忘れ物をしないよう自発的に心がける姿勢を見せてくれるようになるはずです。***「子どもの忘れ物だけに目を向けるのではなく、整理整頓を促したり、日頃から関心を持ち、親子の会話があれば、持ち物や授業に必要な教材などについて、忘れることを予防できるはず」と言うのは、前出の田宮由美氏。親子のコミュニケーションを密に取りながら、少しずつ忘れ物を減らして自立へとつなげていけるといいですね。文/酒井絢子(参考)All About|子どもの忘れ物が多いのは親の責任?! 親子の会話3STEPで忘れ物対策ベネッセ 教育情報サイト|子どもの忘れ物、防止するコツとやってはいけないこととは?SHINGA FARM|忘れ物と学力は関係する!? 子どものタイプ別で正しい対応法をご紹介!楠本佳子(2016年),『12歳までに「勉強ぐせ」をつけるお母さんの習慣』,CCCメディアハウス.小笠原恵(2011年),『うちの子、なんでできないの?親子を救う40のヒント』,文藝春秋.高濱正伸・西郡文啓 (2018年),『ちゃんと失敗する子の育て方』,総合法令出版.
2020年04月08日新たな学年に向けて1年間のまとめをする時期になりました。いよいよこの1年が終わりますね。お子さんにとってどんな年だったでしょうか?1年を振り返っていただく前に、皆さんにひとつ質問があります。「子どもと大人の違い」とは何だと思いますか?答えは「発達途上か、そうでないか」です。子どもの特徴は、“心身ともに発育・発達していく存在である”ということ。どんなに病気や障害があっても、「その子なりに」「その子らしく」成長しているのです。大人はどうしても、周りと比べたり平均値を気にしたりして、「自分の子どもに足りないこと」を探しがちです。しかし大切なのは、子どもがどれだけ成長したかをしっかりとらえてあげること。「いつまでも逆上がりができない」「九九も間違えるし」と“できないこと探し”をするのではなく、昨年と比べて“できるようになったこと探し”をしてみませんか?親子で話し合ってみれば、きっと親が気付かなかったこともたくさん出てくると思います。それを「すごいね!」と褒めてあげてください。子どもは意外と「乗り越える力」を持っている1年を振り返ると子どもの成長を嬉しく感じる反面、環境の変わり目となるこの時期は、親御さんにとって特に心配事が多いものですよね。進級前だからこそ不安になりやすいことについて、いくつかアドバイスをさせていただきます。【親御さんからの質問 1】子ども以上に、親である自分のほうが新しいクラスへの不安を感じています。毎年クラス替えがあり担任も変わるので、「次はどんな先生になるのだろう」と気になるし、「〇〇先生にまた担任になってほしいよね」とか「若い先生はちょっとね~」などと子どもの前で言ってしまうことも。「いいクラス・先生でありますように」と祈る気持ちでいるのですが、子どもにもこの不安が伝わるのは、やっぱり良くないでしょうか?1年は早いもので、やっとクラスの友だちや担任の先生に慣れたと思ったら、もう新学期がやって来ます。今度は誰と一緒のクラスになるのか、どんな先生が担任になるのか、それは気になりますね。学校では多くの場合、校長先生やそれまで担任だった先生たちが集まってクラス編成会議を開き、新たな担任を誰にするか決めたり、子どもたちのクラス分けを行なったりします。子ども全員をトータルに見てできるだけ偏りがないように決めますので、今まで親しかった子同士が離れてしまうこともあるかもしれません。新学期が始まってすぐの時期は、前のクラスの友だちと遊んでいる子もいます。ですが、2月号『気になる我が子の「友だち」問題。親は介入してもいい?嘘つきな友だちへの対処法は?』でもお伝えしたように、子どもはクラスが変わっても、席が隣になったり、勉強のグループが一緒になったりすることで、次第に新しい友だちを作っていくもの。学校で子どもたちのそんな様子を見ていると、「子どもって、大人が考えている以上にすごいな!」と感心させられます。これは、担任に対しても同じです。担任が変わると、「これまでずっと女の先生だったのに、初めて男の先生になってしまった」とか、「これまではベテランの先生だったのに、今度は新任の先生なんだ」などと、いろいろ戸惑いがあるでしょう。「先生との相性がいいか、悪いか」も心配になりますね。でもこうしたことは親のほうが気にしているもので、子どもは意外に乗り越える力を持っていて、子どもなりの距離感をとって過ごしています。長い人生の中で、この経験はとても大切なんですよ。ですから、親は子どもの前で担任を悪く言わないこと。もし気になることがある場合は、担任に直接話すか、校長先生や教頭先生に相談するといいでしょう。子どもの中には、環境の変化に慣れるのに時間がかかる子もいますが、家庭が落ち着いていて安心できる場所であれば、必ず乗り越えていきます。親御さんは、学校の変化に一喜一憂するよりも、「子どもが家に帰ったらホッとできる家庭づくり」を心がけましょう。いつも「完璧」を求めない。少し「いい加減」になろう【親御さんからの質問 2】親に言われないと学校の用意をしないときや、連絡帳に書いてあるはずの宿題をやろうとしないとき、つい「もう〇年生になるんだよ?このままで良いと思う?」などと言ってしまいます。いつまでも小さい子ではないのだから、親としてはもっと自分で気づいて行動してほしい。でも、発破をかけたらかえってプレッシャーになってしまいますか?成長途上にある子どもにどう声をかけたらいいのか、いつも悩みます。子どもには、子どもの思いや都合があるものです。とは言え、子どもがやるべきことをやらない様子に、いつまでも目をつぶっているわけにもいきませんよね。ですから、年度初めにいくつか約束をしておくといいと思います。たとえば「遊ぶのは、宿題をすませてから」「時間割は必ず前日に整えておく」などの決まりを作り、それを習慣化するのです。でも、いつも決めたとおりにやれないのが子どもの特徴でもあります。たまには「今日はお母さんが手伝ってあげる日(スペシャルサービスデー)」があってもいいでしょう。親も子どもも少し「いい加減」な部分があってもいいのです。最近は、何でも決めたとおりにやらせるべきと考える親や、どんなことも頑張らなくてはいけないと考える子どもが増えているようです。でも、「〇〇をしなければならない」というプレッシャーを背負った子は、いつしか自分の力量を超えてまで頑張ろうとしてしまい、息切れしてしまうおそれがあります。頑張って頑張って無理をしすぎると、学校へ行くためのエネルギーが切れてしまうこともあるのです。(参照:9月号『夏休み明けに「不登校」が増えるのはなぜ?親が知っておくべき子どものSOSサインと対処法』宿題も時間割も、たまには忘れていくこともありですよ。「忘れたときには自分が困る」という体験も貴重です。1・2年生では少し親が手伝いながら宿題をやらせたり時間割をそろえたりさせ、3年生以上になったら手はかけないで声かけだけ、というように、子どもの成長に合わせて大人の関わり方を変えていけるといいと思います。つまずきのサインは、「豊かな親子の会話」から見出す【親御さんからの質問 3】3年生になると6時間授業が増えたり、学習教材が増えたり、勉強が難しくなったりすることを、子ども本人がやけに不安がっています。「あーあ、3年生になるの大変だなぁ……」とため息をつくことも。特に3年生は勉強の面で差がつきやすくなる時期だと聞くので、今からそんなに自信を失っていてはとても心配です。気持ちの揺らぎに早めに気づいてあげたいので、子どもの言動で注意すべき点があれば、教えてください。「9歳の壁」「10歳の壁」という言葉があるくらい、3年生というのは苦手な科目がでてきやすい時期であることは確かです。勉強面以外でも、自分とほかの子を比べて劣等感を抱くなど心理面での問題を抱えやすいのも、この時期の子どもの特徴と言えます。そんな子どものつまずきのサインに気づいてあげるために何よりも大切になるのが、豊かな親子の会話です。まずは「学校に行くことが楽しいかどうか」を子どもに聞いてみてください。会話の中で、子どもが学習に関して「わからないから嫌い」とか「つまらない」というような言葉を言ったら、その理由を聞いてあげましょう。12月号『自己肯定感を育む、親子コミュニケーション。「聞いて!」「あとでね」の正解』でも書きましたが、たとえ短い時間でもしっかりと「子どもに心を向けて」、子どもの悩みや気持ちを受け止めてください。「親に何でも受け止めてもらえる」と感じる子どもは、学校の勉強で感じている戸惑いも正直に親に打ち明けるものです。逆に、話を途中で切り上げたり、「なんでそんな簡単な問題を間違えるの!」などと叱ってしまったりするような親は、子どものつまずきにすぐに気づくことはできないでしょう。そして、子どもがどこでつまずいているのかがわかったら、家庭学習で親が少し手をかけてあげることも必要です。学校公開日などに参加し、授業風景を見て子どもの様子を確認することも大切ですね。また、「寺子屋」とか「放課後補習」といった名前で、授業時間以外で子どもの学習を見てくれる学校もあります。つまずきがあればこれを利用するのもいいでしょう。親として、子どもの学習面のことは大いに気になるところだと思いますが、小学生の学力を高めるのは机上での勉強だけではありません。多様な生活経験が、学力向上の一端を担うのです。家庭の手伝いをさせたり、休みの日には親子でいろいろなところに出かけて自然や動物と触れ合ったりなどして、体験的に学べる機会を増やすことで、子どものトータルな力が伸びていきますよ。子どもたちに「自分は愛されている、大切にされている」という実感を1年間『まなびの保健だより』を連載させていただきました。皆さんの子育てのヒントになるものはありましたでしょうか。ここで、連載の初回、4月号でお伝えしたメッセージを改めて書かせていただきます。「しっかり食べる」「たっぷり眠る」「からだを動かして友だちと群れて遊ぶ」「安心して受け止めてくれる大人がいる」の4つが家庭で保障されている子どもは、少々のことがあっても十分乗り切ることができます。最近は、この4つが崩れていることが多いのですが、これぞ家庭の役割です。4つのことをしっかり満たしてあげれば、子どもは新たなことに挑戦したり、失敗してもまたチャレンジする意欲を持てたりします。これぞまさに、心身ともに健康に育つための「4大栄養素」と言ってもいいでしょう。(4月号『親の心配は子どもの負担になる。新学期に大切な「聞く」より「聴く」の実践法』より)子どもの成長は、本当にひとりひとり違います。周りと比べて一喜一憂するのではなく、我が子の成長を信じて「この子は大丈夫」という信頼の目を子どもにそそぐことがとても大切です。そして、家庭では子どもの成長を支える4大栄養素をたっぷりと供給してあげましょう。これからの社会は、どのように変化していくのか読めない部分がたくさんあります。でも人間は、「自分は愛されている、大切にされている」という実感があれば、たとえ多くの困難があっても乗り越えることができるもの。家庭の役割で一番大切なことは、この実感を子どもたちに持たせることです。子どもたちがこれからも、自分らしく元気に育ち、健やかに学べることを、心から願っています。
2020年03月06日一度崩れた生活リズムは立て直すのが大変息子が長期の休みに入ると、親子共々生活リズムが崩れやすくなります。息子本人はもちろんのこと、普段日中はいない彼がいることで私自身も生活の形が変わるのを感じます。Upload By 丸山さとこ生活リズムが崩れることによって、コウは機嫌が悪くなったりパニックになったりしやすくなります。一度そういうコンディションになった彼相手に生活リズムを整えようとするのは大変なので、極力「崩さない」をモットーに休みを乗り切りたいところです。「起床・食事・就寝」 時間を決めるのは3つだけ!Upload By 丸山さとことはいえ、コウだけではなく私もまた発達に凸凹のある成人当事者です。食事の支度が増えたり、作業中に子どもから声をかけられることが多くなったりする長期休みの生活。私自身も自分の生活リズムを保つだけで精一杯になりやすく、自分のことに加えて「保護者として子どもの生活リズムを管理する」というのは負担が大きく、難しいところがあります。Upload By 丸山さとこそのため、長期のお休みがある時は“生活が大きく崩れなければよし!”ということで、『食事・起床・就寝』の時間だけは決めて過ごすようになりました。気持ちや行動の切り替えが苦手な私とコウにとってはその3つを守るだけでも大変だったりするのですが、その3つが崩れると立て直しが本当に大変なので、「何とかそこだけは!」という気持ちで守るようにしています。また、その3つの時間に関しても、「夕飯は6時から7時の間」という感じで幅を持たせて決めるようにしています。あまりきっちり決めていると、予定変更が続いた時に形ばかりのルールになってしまい、ルールが存在する意味が無くなってしまうからです。お手伝いで“生活のリズム”を意識する。Upload By 丸山さとこコウには、普段から役割として頼んでいるお手伝いがあります。リビングのカーテンを朝開けて夕方閉めることと、お風呂掃除です。彼は時間を意識することや周囲の変化に気付くことが苦手です。すっかり日が沈んで暗くなった部屋でデスクライトだけをつけて黙々と折り紙をしていたりします。Upload By 丸山さとこそんなコウですが、”朝起きたらカーテンを開ける、暗くなったらカーテンを閉める”という作業を役割として任せられることで、少しずつ”窓の外の明るさ”や、それが季節や天候によって変わることを意識できるようになってきました。好きなことに夢中になれるのは彼のよいところですが、ふっと集中の途切れた時やタイマーの鳴った時など、周りが目に入る瞬間だけでも「生活のリズム」を意識できたらいいかなと思っています。息子の時間割は息子のものUpload By 丸山さとこ学校生活での長期休暇について、あらかじめコウには「暑さ・寒さ・進級準備のために学校を休んで家庭学習をする期間なので、ただの休みの日ではないんだよ。」と伝えています。「だから、学校がある日のように時間割は大事だよ。」という形で、前述の”生活リズムを崩さないための基本ルール”以外の計画表はコウ自身に作ってもらっています。立てた計画が雑でも、1回はその通りに行動して、うまくいかなければその時点で話し合います。自分が思っているよりも行動に時間がかかったり切り替えられなかったりするのだと自覚することは、予定を立てる上で大切なことだからです。Upload By 丸山さとこ自分の気分・体調・行動にかかる時間などが分かってくると、体調や時間の管理がしやすくなり気持ちのメンテナンスもできるようになります。長期のお休みは普段の生活リズムが崩れやすい大変な期間ではありますが、同時に“子どもの素の生活リズム”を知った上で安心して失敗することのできる絶好のチャンスでもあります。子ども自身が「できると思って作った時間割」と「実際の自分の姿やスケジュール」とのズレに気づいて修正していくことは自己管理力を身に付ける上で1つの方法になりますし、親の方にとっても「手を出さずに見守ること」のよい練習になっているのを感じます。何かと負担が増えがちな長期のお休み!親子共々生活リズムを意識しつつ、手を抜けるところはズバズバ抜きながら今度のお休みも切り抜けようと思います。
2019年12月03日「○○しなさい!」返事はするのにできない息子。自分でできるようにするため、特性を活かすことに!Upload By かなしろにゃんこ。親の指示を素直に実行できる子がうらやましいといつも思っていました。息子・リュウ太が私の言うことをすんなり聞くことは、まずなかったからです。ADHDと広汎性発達障害がある息子。外出先から家に帰ると「うがいしなさい!」や「手を洗いなさい!」と伝えるものの、息子は常に後回し。「時間割そろえて明日の用意をしなさい」などの親の声に対しては、”ながら返事”で無意識に返事をしていて、本人は返事をしたことすら忘れていることがあります。ADHDの特性からか、ワクワクすることや今まさに注目していることにしか関心がありませんから、小学校2年生頃まではうまく指示に従えませんでした。でも高学年になると、ADHDではなく、広汎性発達障害の特性が活きてくるようになりました。その特性とは「ルーティンで行動する」ということ。特性に気づいてからは、やってほしいことが息子にとってのルーティンになるよう、指示を忘れているときや意識が向かわずうまく従えないときも必ず声をかけて365日過ごすことにしました。Upload By かなしろにゃんこ。やることリストを書いて貼っておくなど、伝わりやすい方法は子どもによっても違うと思いますが、息子の場合は忘れているかもと思ったタイミングで声をかけてあげることが効果的でした。例えば帰宅後の手洗いうがいだったら、忘れているかな?と思ったらすぐに「手洗いとうがい忘れてるよ、家に入ったら最初に洗面台に行くようにしてね」と伝えます。最初は「ボクの行動にいちいち注意するウザいお母さん」と思っていたそうです。それは今もかな。笑しかし毎日毎日続けていくことで、学校から帰ったら手を洗わないと気持ちが悪いと思うようになっていったと息子は言います。Upload By かなしろにゃんこ。中学生では自主的に「家に帰ったら足を洗う」こともルーティンに加え、毎日やっていました。一度ルーティンでできるようになると指示を出さなくてもいいので、親も子も楽。毎日面倒だけど声かけしていけばできるようになる!と実感して、それからは諦めずに1000回は声かけをしよう!という意識になってきました。何か考え事をしていても無意識に体が行動して済ませてくれるまで♡声かけをするときは怒らないように、普通に話しかける感じで伝えます。毎日毎日怒られる...と思ってしまうと子どもも嫌な気持ちになりますもんね。Upload By かなしろにゃんこ。ただ、明日の準備と宿題だけはいくら声をかけてもダメでした。翌日の持ち物は毎日用意するものに変化があるのでルーティンではできなかったようです。また時間割の準備や宿題に取り掛かろうとすると、教科のことを考えて好き嫌いセンサーが反応してしまい、無意識で体が動くようにはなってくれないのだそう。そういう理由なので、このあたりはその都度私が一緒にみてあげながら、ときには忘れ物をしながら小学生の日々を過ごしました。ランドセルの上に帽子を乗せてまとめておくことだけは無意識でできていたので、ヨシ!としていました。Upload By かなしろにゃんこ。成長してきた息子、家事のお手伝いもルーティンでできるように!わが家では、家族の一員として家の家事を何かしら担ってもらうようにしています。そこで、息子がルーティンなことであればほぼ忘れず出来るようになった中学生のときに、取り組んでほしい家事を教えることにしました。まずはゴミ捨てです。”朝玄関の前にゴミが置いてあったらゴミを収集所に持っていく”ことを何度か教えたら、やれるようになりました。そしてお風呂使用後の片付け。お風呂に入った後に鏡の水滴を拭いて窓を開け、バスマットを洗面所に干すということを2年ほど伝え続けたら、これもできるようになりました。お風呂に入ってゴシゴシ体を洗ったら周囲の片づけもセットでやる!というように覚えてくれたようです。いくつかの行動をルーティン化させていくうえでわかったのは、覚えてくれたら指示を変えないことが大事なんだということです。Upload By かなしろにゃんこ。毎日こうしてああしてと親の都合でやり方や時間帯をコロコロ変えると、子どもも混乱してできなくなります。やってほしいことのルールを変更したときは、また振り出しに戻って丁寧に何度も繰り返し伝えることにしています。毎日の行動はできないわけじゃなくて、覚えてルーティン化するまでに時間がかかるだけ。何度も伝えなきゃいけないのは本当に大変ですが、それは私のルーティンとして決めてしまえばいいんだって思いました。そう考えることで、毎日伝えることに対してのストレスも少し軽減された気がします。本人の意思でやりたくないことや、一人でやるのが難しいことはもちろんありますが、手洗いうがいのように毎日やったほうが良いことや、家族の一員としてできる簡単なお手伝いは、少しずつでも自分からできるようになってくれてよかったなと思います。現在は、就職した息子が帰宅後にお弁当箱をなかなか洗わないことに声かけをしています。まだまだ母の戦いは続きそうです。笑
2019年08月28日トップライター:高橋すずコウタが持ち帰った冬期講習の時間割を見ると、1日2コマ(1コマ90分)と予想より楽なスケジュールです。私立受験の子は、朝から夜まで塾に缶詰という話も聞くけど……。とのんびりしていたのも束の間。冬期講習の前日に持ち帰った模試の結果によって、冬期講習のコマ数が倍増することになるのです。模試の結果にいびつなヘキサゴン塾に行く直前に、前回の模試の結果をサラッと置いていったコウタ。コウタを送り出してから目を通すと、なんともいびつなヘキサゴンが目に飛びこんできました。ヘキサゴンは、問題に取り組むプロセスで必要とされる力を6つにわけ、その達成率を六角形のチャートで表したものですが、とくに凹んでいたのが「数の操作」。模試を始めたばかりの頃は、確かに苦戦した項目ですが、回を重ねるごとに得点できるようになっていたので、この時期にどうして?さらに、総合順位も落ちています。ちなみに公立中高一貫校の受検は、適性検査I~IIIと分かれています。でも、学校によって違いがあり、コウタが受験する学校は適正IとIIのみです。適正検査I……文章、表、データなどの情報を読み解き、分析し、表現する力をみる。適正検査II……自然科学的な問題や数理的な問題を分析し考察する力や、解決に向けて思考・判断し、的確に表現する力をみる。しかし、速さと正確さを求める学校もあれば、読解力を求める学校など、学校によって問題の傾向が少し違うようです。さて、コウタの成績表を見て、わたしは肩を落としたと同時に受話器に手が伸びていました。そして、電話に出た塾長先生に、コウタの成績のことをたずねると、「適性Iで読解を落としたんです。適性IIは今まででいちばんとれています」とのこと。“数の操作”がとくに悪かったので、適性IIで失敗したと思ったのですが、たしかに、これまでの模試の結果を見直してみると、今回の適性IIの得点は悪くないのかも。落ち着いて細かく見ていくと、適性Iで、得点率の高い問題を2問、落としていたのです。2問で、総合順位がこんなに下がってしまうなんて……。「解き直しの結果を見て、冬期講習の個別授業の内容を再考します」と、塾長先生。その日、塾から帰ったコウタが、黄色の蛍光ペンで塗られた冬期講習の時間割・パート2を持ち帰りました。塾長先生が、さきほどの電話の内容をさっそく反映してくれたようで、コマ数がかなり増えています。自習では読解問題を中心に勉強当初は、1日2コマ(1コマ90分)の授業のみでしたが、そこに必修自習が3コマプラスされていました。もともと、お正月休みは12/31~1/2の3日間のみだったので、それ以外の日は、お昼の12時から夜8時過ぎまで塾で勉強することになります。タイムスケジュールはこんな感じです。1コマ目11:55~13:25自習2コマ目14:00~15:30自習3コマ目15:35~17:05適性検査対策4コマ目17:10~18:40国語5コマ目18:45~20:15自習適性検査対策では、「銀本」と呼ばれる全国の公立中高一貫校の過去問を解き、間違えた問題を先生が指導してくれます。国語では、記述問題や作文が中心となります。自習では、コウタが苦手だったり、理解不足だったりする単元について先生が用意してくれたプリントを解いて、自己採点し、解き直しをします。前回の模試で読解問題を落としたことから、コウタに用意されたのは、論説文や物語文の読解問題を中心としたプリントのようでした。ちなみに、12月と1月は、グループ授業から、ひとりの先生が生徒2名を指導する個別授業のスタイルに変更されました。コウタは、なるべくお気に入りの先生に指導してもらえるように事務の方にお願いしていたせいか、長時間の塾通いも、それほど文句も言わずにこなしていました。冬期講習の成果が、今後の過去問講座の結果につながってくれればよいのですが。次回は、面接練習についてお伝えします。(次回へ続く)高橋すず(たかはしすず)夫と息子の3人暮らし。コウタの夢は、南の島のビーチに寝そべって、トロピカルドリンクを飲むこと……だそうです。いつか家族で。でもその前に「サクラサク」を叶えたい。
2018年09月11日自立が求められる大学生活...発達障害の傾向がある大学生が直面する問題とは?受験勉強を終え、待ちに待った大学生活。入学直後は新歓期で食事会に誘ってもらえたり、クラスの友達ができたりと楽しいことも多いですが、新たな環境の変化にともなって、さまざまな悩みも生じてくる時期です。高校までは先生や保護者が学業や生活を指導してくれますが、大学入学後はひとり暮らしが始まったり、履修登録をしたりと、自分で自分を管理する度合いが増えていきます。それに伴って発達障害の傾向がある学生は、履修計画が立てられない、対人関係がうまくいかない、講義ノートがうまくとれないなどの困難に直面してしまいがちです。その結果、大学に通うのが億劫になってしまい単位の取得が難しくなったり、気分が落ち込んでしまいうつ病などの二次障害が生じてしまう可能性もあります。このような深刻な状況におちいる前に、身近なところで悩みを解決できればいいですよね。今回は学生にとってはもっとも足を運びやすい相談機関であり、学生生活をサポートするために設置されている学生相談室について紹介します。学生相談室ってどんなところ?出典 : ほとんどの大学において、学生相談室や学生相談センターなどの名称のもとに、学生が困ったときに相談する機関が設けられています。今回は、こうした学内の相談機関について説明していきます(以下、学内の相談機関を「学生相談室」と統一表記します)。学生相談室では、履修関係の困りごとなど学内のことだけでなく、勉強の仕方や恋愛の悩みごとまで、さまざまな困りごとに対応してくれます。障害の有無に関係なく、学生なら誰でも相談可能です。大学によっては臨床心理士や弁護士による無料相談を行っているところもあります。学生相談室の特長としては、基本的にはキャンパス内にあるため公的な相談機関や病院などと比べると足を運びやすいこと、無料で相談できること、多くの学生の悩みに対応してきた蓄積があることなどが挙げられます。合理的配慮とは、障害のある人が障害のない人と平等に人権を享受し行使できるよう、一人ひとりの特性や場面に応じて発生する障害・困難さを取り除くための、個別の調整や変更のことです。合理的配慮の提供は「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(通称「障害者差別解消法」)により、国立大学では義務、公私立大学では努力義務となりました。そのため、発達障害の傾向やその二次的障害による困りごとがあり、大学側になんらかの合理的配慮を求めたいときは、その窓口としてまず学生相談室に相談することをおすすめします。場面別の困りごとと、学生相談室の対応例出典 : ここでは、日本学生支援機構が公開している情報をもとに、発達障害の傾向のある学生が直面するよくある困りごとと、学生相談室の対応例を場面別に紹介します。■進級・卒業のための適切な履修登録ができない【対応例】優先度の高い必修などの講義から優先的に割り当てていくようにそのつど指導をする■無理な時間割を組んでしまい、結果的に講義に出られなくなってしまう【対応例】支援担当職員などが余裕をもった時間割を組むようにアドバイスをする■文字を読むのが困難【対応例】資料の電子データを提供する■文字を書くのが困難【対応例】パソコンの持ち込みを許可する■講義に注意を向け続けること・ノートとることが困難【対応例】講義の録音を許可する、配布資料の受け渡しをする■講義に遅刻してしまう【対応例】ビジネス手帳などの手帳、スマートフォンのスケジュール管理機能やアラーム機能の利用などによる時間管理スキルを指導する■文字が読めない【対応例】試験時間を延長する、問題文の電子化をする■文字が書けない【対応例】パソコン筆記での解答を許可する、口述試験に変更する、レポートなどの代替課題を出す■試験日時を間違える【対応例】個別に注意を喚起・伝達する■期限までに課題提出できない【対応例】提出期限を延長する■試験中に集中できない【対応例】別室受験を許可する■自分に必要な支援を説明できない【対応例】本人の同意のもと、どのような支援をどのように要請すると良いのかを指導する■サークルや下宿での人間関係に問題が生じる【対応例】本人の同意のもと、障害を公表し周囲に理解を求める。カウンセラーなどによる心理カウンセリングをする■その他日常生活で生じる問題【対応例】定期的な面談を継続することで、カルト被害や健康管理などが適切に行われているかを確認する。学外の専門家や発達障害者支援センターなどの専門機関を紹介する。保護者との連携をする参考:「教職員のための障害学生修学支援ガイド(平成26年度改訂版)」(PDF版)|日本学生支援機構HP以上の対応は、あくまで対応例であって、全ての大学で同じように対応するとは限りません。必要な支援や具体的な方法は一人ひとり違います。また配慮をする側にも人手が足りなかったり、金銭的資源に限界がある場合もあります。過度な負担とならないよう、実現可能な配慮を検討していく必要があります。そのため、具体的にどんな合理的配慮が必要かつ実現可能か、本人と周りの人たちが対話をしながら決めていくことが大切です。配慮を求めるにあたって、障害者手帳や医師の診断書などの根拠資料を提出すると支援がスムーズです。とはいえ、根拠資料がない場合も配慮が受けられることもありますので、まずは学生相談室に相談してみましょう。その他、具体的な対応例については以下のリンクで確認できます。参考:発達障害・LD及びADHD|日本学生支援機構HP学生相談室以外の相談場所出典 : ■障害学生支援課大学によっては、障害学生支援課などの名称で、障害がある学生の対応に特化した機関がある場合があります。学生相談室のなかに組み込まれていることも、学生相談室とは別に設置されていることもあります。もし、ご自身に発達障害の傾向があり、所属する大学に障害学生支援課が設置されている場合は、より専門的な支援を受けられる可能性があるので、こちらに相談されることをおすすめします。■地域の発達障害者支援センター発達障害者支援センターとは発達障害のある子ども、大人、またその関係者をサポートするための専門機関です。現在は全国に67のセンターがあり、保健・医療・教育・福祉などの機関と連携を取りながら、発達障害のある方やご家族からの相談に応じています。以下のリンクから、全国の発達障害者支援センターを検索できます。相談窓口の情報/#_928リンク:相談窓口の情報|発達障害情報・支援センターHP発達障害者支援センターについての詳細は以下の記事をご覧ください。■学生団体大学によっては、障害がある学生が集まるコミュニティやサークルがあることも。当事者ならではの目線からアドバイスしてもらえます。学内にそのようなサークルがあるかどうか、サークル一覧の冊子や学生相談室に聞いて探してみるのもひとつの方法です。参考までに、大学生の発達障害当事者コミュニティBeU(ビーユー)では、発達障害の当事者の交流会や啓発活動、勉強会を行っています。Upload By 発達ナビ編集部参考:誰もが個性を最大限発揮できる社会を作る|BeU HP参考:BeU@大学生発達障害当事者コミュニティただし、当事者団体等のコミュニティの中には、マルチ商法などの勧誘目的の団体が混ざっている場合もあり、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。少しでも違和感を感じたら、学生相談室や周りの人に相談してみましょう。■患者会・当事者会同じ病気や障害がある人たちが集まり、情報交換や交流などの活動を行います。悩みの共有や症状への対処法などをシェアできる場は、精神的な支えにもなります。医師や発達障害者支援センターが患者会を紹介してくれることもありますが、インターネットで探してみてもよいでしょう。■LITALICO発達ナビ内のQ&Aページやコミュニティコーナー当サイトのQ&Aページでは投稿者の一つひとつの相談に対して他のユーザーさんから回答が集まります。コミュニティコーナーでは、共通点のあるユーザーが集まり気軽に色々な話題で話ができます。ご自身のアカウントをつくることで、無料ですべてのページを閲覧できます。発達ナビ|コミュニティまとめ出典 : 自発性が急に求められるようになる大学生活にとまどう方も多いのではないでしょうか?学生相談室では、なんとなく漠然とした不安があるけれども自分では説明が難しいという場合でも、その旨を伝えれば自分が一体何に困っているのか、どうすれば解決できるのか一緒に考えてくれます。まずは足を運ぶことが、解決に向けてのきっかけにもなりますので、悩みごとがあるときは学生相談室に相談してみましょう。
2018年05月01日学童で出会った、アスペルガー症候群のあるDくん出典 : 保育や教育については素人で経験もない私が、学童クラブ(以下、学童)のアルバイトに採用され配属されたのは、学校の校舎内に併設された学童でした。アスペルガー症候群があるDくんも、学童を利用していました。Dくんは、学校では特別支援学級に在籍していましたが、教室を飛び出し、特別支援学級の先生と2人で過ごすことが多くなっていたようです。ですが、その先生とのコミュニケーションもうまくいっておらず、だんだん学校に行きたがらなくなっていました。学校や友達のことは好きだったので、学童には毎日のように通ってきていました。でも、自分をコントロールできなくて友達や先生に怒られることや、本当は楽しく過ごしたいのに思うとおりにならないことに、悲しみや戸惑い、悔しさが混じったような何ともいえない表情を見せることがよくあったのを覚えています。Dくんにまつわるトラブルにはこんなことがありました。・遊んでいても気に入らないことがあれば癇癪を起こす・掃除などの当番を嫌がり、ほかの子に怒られる・終りの会など集まらなければいけないときに脱走する・人に注意されると殴ったり噛んだりと暴力を振るうほかの学童にヘルプに入ることもあったのですが、「発達障害があるので、細やかに見守ってほしい」といわれる子どもの中には、Dくんと同じようなトラブルのある子もいました。Dくんがトラブルを起こして、ベテランの先生に「ちゃんと対処してください」といわれてもどうしていいのか見当もつかなかった私。なんとかしたいと思い、発達障害についての研修を受けに行きました。でも、話を聞いてもピンときませんでした。自分に発達障害があると知ってからは、「自分のこと」として本を読むためか、さまざまな知識をどんどん吸収できるようになりました。ですが、自分が当事者であることさえ気づいていなかった私には、目に見えない「人の気持ち」を理解するのはとても難しいことだったのです。結局、懸命にDくんに関わろうとしたものの、彼の神経を逆なでしてばかり。今から思えばまったく支援になっておらず申し訳ないことをしたと思っています。そのような私ですが、今、発達障害当事者として気づけたことや、学童で働いていた経験をもとに考えた対処法を、少しでも多くの支援者や保護者の皆さんに伝えたいと思っています。そこで、次にどのような工夫があれば、発達障害のある子ども達にとって学童がより過ごしやすい場所になるかについて紹介していきたいと思います。発達障害のある子が、学童でストレスなく過ごすための「4つの工夫」出典 : 地域によって学童の上限人数やシステムには違いがありますが、比較的共通した問題と、それに対してできる工夫について紹介したいと思います。学童によっては100人近く在籍していて、教室も2つに分かれているところもあります。狭い教室に60人近くがひしめき合うように過ごしている場合もあるのです。騒がしい環境が苦手で騒音で疲れてしまう発達障害の子どもにとって、情緒も不安定になりやすい環境といえます。利用者数や場所を変えることはできませんが、次に紹介するような工夫をすることで、疲れやすい子どもにとって少しでも過ごしやすくなるかもしれません。■一番子どもの多い15時半過ぎ(6時間目が終わって子どもたちが全員帰ってくる時間)の様子をのぞいてみることをおすすめします。あまりに騒がしいなら「イヤーマフ」などの使用を学童の指導員に相談されてみるのもいいと思います。Dくんも、騒音が原因のストレスが大きかったのではないかと思います。■どのお子さんでも人数が多いと集中して宿題に取り組むのは難しいです。段ボールを貼り合わせて簡易的なついたてをつくると、周りからの刺激を少し減らすことができます。試してみるといいかもしれません。■大人数の中で過ごすことに疲れた子のためのクールダウンスペースも必要かもしれません。家具の配置を工夫してつくることもできると思います。つい立てよりは、家具で仕切れたほうが、ほかの子どもが入ってくることも少ないのでおすすめです。こういう話をできるくらいの知識が、その頃の学童のスタッフにあれば、Dくんももう少し居心地よく過ごせたかもしれないと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。学校の時間割は日によって何時間目に終わるか違います。もちろん学年ごとにも違い、1、2年生だけで静かに過ごせる時間がある日、みんな一斉に6時間目が終わって帰ってくる日など、スケジュールは曜日ごとに異なります。それに加えて懇談期間や家庭訪問期間など特別な時間割もあります。さらに夏休み、冬休み、春休みはスケジュールが大きく変わります。見通しが立たないことを嫌う発達障害の子どもたちにはつらい環境とも言えます。「どうして今日はこんなに遊ぶ時間が少ないの?」と納得できないかもしれません。そこで、考えられる工夫はスケジュールの見える化です。■学年ごとに時間入りの絵カードをつくり、教室の見えやすいところに貼っておくと、見通しがつきやすくなります。発達障害のある子どもだけでなく、定型発達の子どもも落ち着くのではないでしょうか。アスペルガー症候群のある私の娘は、当番の仕事の手順が分からないことに困っていました。分からないから、うまくできずに怒られると、当番自体が嫌になるのです。学童でも、こうした困難に対して工夫することができます。■当番の仕事のルールはできるだけシンプルにし例外をなくすこと、やることを分かりやすくリストにするのです。リストは、親がつくってもいいと思います。■ついうっかり当番を忘れてしまう、楽しいことに気を取られてしまうと場合は、指導員の声がけや、できたときに褒めることが大切です。■当番の仕事の必要性を分かっていない可能性もあるので「どうしてその当番が必要なのか」理屈で教えるのも、効果があるかもしれません。Dくんの場合、特性や支援の仕方などをまとめた、サポートブックがあれば学童のスタッフも支援しやすかったと思います。情報はあればあるほど助かりますし、サポートブックのようにまとめていればスタッフ間で情報を共有しやすいからです。これから学童を利用する・利用している方には、サポートブックの活用をおすすめしたいです。「困った子は、困っている子」だから…出典 : 正直に言うと、以前の私は、Dくんのことを「困った子だなぁ」と思ってしまうことがありました。ですが、一番困っていて戸惑っていたのはDくんだったんだと今では思います。「困った子は、困っている子」という言葉があります。その子の行動の背景に何があるのか、どう手助けすればその子が楽になるのか、一人ひとりの子どもに対して必要なサポートができれば、きっと学童は障害のあるなしに関わらず、どの子ものびのびと過ごせるインクルーシブな場になるのではないでしょうか。放課後の子どもたちの居場所が、すべての子どもたちに保障されることを祈っています。
2018年04月22日年が開けて、仕事復帰までのカウントダウンが始まる方が多いのではないでしょうか?私も去年、経験した1人です。復帰して約1年経ったことで見えてきた、育休中にやっておいて本当によかったこと、復帰してからの忙しい毎日の支えになっていることを紹介します。続けられるアルバム作りの方法を知るかわいい我が子の写真はあっという間に溜まります。気がつけば携帯の保存容量がいっぱいで、応急処置的にアプリを削除する!という経験をしたことがあるママも少なくはないのではないでしょうか?私自身も、数え切れないほどのアプリを削除してきた1人です。そんな写真を家族が気軽に楽しめるようにと、これまでフォトブックを作成したり、携帯アプリで写真集を作成したり、はたまた高いお金を支払ってプロにアルバムを作ってもらったり、いろいろ試行錯誤してきました。どれも満足いく仕上がりで、我が家にとっては大切な宝物になっています。しかしながら、時間がかかりすぎたり、お金がかかりすぎたりと、どれも継続するには至りませんでした。そこで最終的にたどり着いたのが、「ネットプリントでL版へ印刷して、月ごとにアルバムへ入れていく方法」です。ネットプリントにすることで、1枚当たり8円で印刷でき、L版に決めたことでアルバムに入れるだけで統一感あるアルバムが完成します。この方法がどの家庭にもベストとは言い切れませんが、復帰までに続けられるアルバム作りの方法を模索しておくことは、やっておいて良かったことと自信を持ってお伝えできます。平日のタイムスケジュールを作っておく育休中、育児と家事だけでも大変でしたが、復帰しそこへ仕事が入ってくると考えただけでゾッとしていました。悶々と考えているだけでは、負のスパイラルから抜け出せなくなってしまいそうだったので、実際に【朝の時間割】と、帰宅してからの【夜の時間割】を書き出してみました。実際に書き出してみることで、(1)あきらめなければいけないこと、(2)パパに協力してもらえればどうにかなること、(3)あきらめるつもりでいたけれど意外と続けられそうなことを具体的に知ることができました。また復帰してからは、実際に作成したタイムスケジュールをもとに動くよう努力し、できなかったことをパパと話し合い、1年経った今では、改善したタイムスケジュールが完成しています。タイムスケジュールを作成しておくことは、やるべきことの見える化にもつながっています。手が空いた時に「何をすれば良いかわかりやすい」と、パパからも好評です。かかりつけ医を見つけておく育休中は大きな病気ひとつ、いや、それどころか、小さな病気ひとつかからなかった息子でしたが、いざ保育園へ通い始めると、園から呼び出されることが頻繁になりました。もともと、息子のこととなると心配性な私は、小児科だけではなく、乳幼児を診てくれる内科や耳鼻科も開拓しておきました。いつもの病院が休診日でも、他に診てもらえる病院を知っているだけで、急な呼び出しにも冷静に対応できています。今では、症状によって病院を使い分けられるほどになりました。呼び出し電話で息子の症状を確認して、適すると思った病院へすぐに予約してから息子を迎え、そのまま病院で診察という流れができていてスムーズです。予約してから病院へ向かえるので、待ち時間なく診てもらえるのも忙しいママにとってはありがたいポイントです。いかがでしたか?他にも、息子の飛行機代がかからないうちに海外旅行をしたり、興味があった資格を取得したりと、我ながら満足のいく育休を過ごせたと思います。復帰を目前に控えているママみんなが、残りわずかな育休期間が満足のいくものになり、復帰してからの糧となるように願っています!<文・写真:フリーランス記者かつき>
2018年01月20日うちの子が、またやらかした…!出典 : 幼稚園時代は、3年間登園しぶりを貫き通した長男。先輩ママ達は、口を揃えて「小学校に入ったらラクになるわよ〜」って、毎日お疲れ気味の私に希望を持たせようとしてくれました。ところが!入学した小学校にも慣れ、日に日に暑くなり始めたこの時期、私はパニックになりそうでした。私を待っていたのは、毎朝ランドセルを忘れる長男を、ジャージ姿にサンダルのまま走って追いかけ、さらに放課後は学校に忘れ物をとりに行く日々・・・あれあれ?こんなハズではなかった。なんだか話がちがーう!でも、そんなうっかりさん・あわてんぼさんのお子さんも大丈夫!実は、学用品をカスタマイズして、その子に合わせて分かりやすく、使いやすく、気づきやすくできるんです。工夫次第で、忘れもの・落としものを減らして効率UP。ゴミ出しだって間に合うし、下の子の習い事も連れてけます。そんなうちの工夫を、今となっては楽しい思い出となった当時のエピソードと共に、楽々かあさんこと、大場美鈴がご紹介します。ランドセルの中身がからっぽ…出典 : うちは小学校からかなりの距離があります。重いランドセルと暑さで、大抵は家に着く頃にはぐったりしていてもおかしくありません。それは小学1年生にはなおのこと大変でしょう。ところが、他のお子さん達よりも大幅に早く帰宅し、涼しげな顔で元気よく「ただいま!」と家に飛び込んできた長男。・・・アヤシイ。「ランドセル、見せて!」案の定、中身はからっぽ!これでは宿題もできないし、明日の時間割も分かりません。仕方ないので、放課後の学校に忘れ物を取りに行き、職員室の担任の先生に一声かけると、「ああ、◯太郎くんのお母さん。ちょうど良かった」と言われ、イヤな予感と共に一緒に教室に入って頂くと・・・まあ、出るわ出るわ。長男が学校で脱ぎ捨てた、大量のくつ下、上着、そして肌着(どうりで、ないと思った…!)。それから、「一体いつのお茶?」という、不気味な水筒。机の中も、道具箱の中も、くっちゃくちゃのゴミだらけ!・・・んー、目を背けたくなる現実。でも、口で言われた事をすぐに忘れちゃう子や、周りをみながら動くのが苦手な子は、紙に書いて「見える」ようにしてあげるだけで、気がつきやすくなるかもしれません。Upload By 楽々かあさん画像出典:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」p7よりというワケで、ランドセルのフタの「あの位置」に入るように、イラストで「持ち帰りリスト」を作ってみました。「毎日」「金曜日」「雨の日」など、曜日やシーン別に分けて、持ち帰るタイミングを伝え、水筒も「もし忘れたらどうしたらいいか」という対処法も書き添えました。この場所なら、帰りの会の時には、必ず目に入ります。イラストでなくても、持ちものセットをそれぞれ写真に撮って、写真加工・フレームアプリでも同様にできると思います。これで、さすがに「からっぽ」ってコトは減り、今はこのリストがなくても大丈夫になりました。それから、朝、長男が手ぶらで登校しようとしている時には、玄関先でこんなクイズを出しています。「クイズです。学校に行く時に、必要なものは何でしょうか?」「給食セット、オンリー」「オトコの大事なトコを隠す、葉っぱ1枚」「(弟の)◯次郎さえいれば、おれは他に何もいらない」…などのボケが返って来ることも多々ありますが、この朝の親子コントの風景。もはやうちの習慣として定着しています。時間割を書いて来ないッ!期限切れでシワシワの申し込み用紙…出典 : 連絡帳に明日の時間割を書いて来ないことが多かった長男。一体明日の持ち物は何なのか、宿題は何か。毎日のように先生に電話で聞くのもなんだか申し訳ないし…。その上、ランドセルの底からは、シワシワになった、提出期限切れの何かの申し込み用紙なんかが発掘されるのです。…はあ〜(ため息)。でも、実は連絡帳を書かない子や提出物を出し忘れる子には、その子なりの理由があるかもしれません。長男の場合は、当時、漢字学習が原因で学校を休みたがる程、字を書くのが苦手で、黒板の書き写しがかなり負担のようでした。その上、周りを見ながら動くのも苦手なので、連絡帳を書いたり、提出物を出したりするタイミングもよく分かってなかったようです。これも、工夫次第で負担感を減らして、気づきやすくすることができます。Upload By 楽々かあさんまず、連絡帳のカスタマイズから。連絡帳は表紙に「タグ」をつけると、連絡事項や提出物があるのが分かりやすくなります。【作り方の例】1.クリップボードのついたノートカバーと、パスケース(100円ショップ)を購入し、カバーの表紙に強力両面テープでくっつける。2.パスケースに入る大きさのカードを、オレンジ(目立つ色)と白の2枚用意し、オレンジのカードに「連絡提出物あり!」と書き、白のカードと裏表に貼り合わせる。ラミネートでパウチできるとなおよし。3.カードの端に穴を開け、紐を通してパスケースと結ぶ(完成!)。これで、先生に何か連絡や提出物がある時には、カードをオレンジに裏返して入れておけば、気がつきやすくなります。また、連絡帳を出すタイミング、書くタイミング、出す場所がよく分からない場合は、担任の先生に「このクラスのルールを教えて下さい」と、聞いてしまうのが確実でいいと思います。周りを見ても分からなければ、聞いてしまえばいいんです。それを箇条書きにしたラベルシールなどを、連絡帳か連絡袋に貼っておきます。そしてもう一つ。明日の時間割には「専用フォーマット」を作りました。全教科と、定番の宿題と持ちものをリストUPし、適宜空欄を入れたものを、ワープロソフトで作って大量プリントし、先のカスタマイズした連絡帳カバーのクリップボードに挟んでおきます。Upload By 楽々かあさん画像出典:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」p7より参考アイデア:Facebookページ「楽々かあさんのアイデア支援ツールと楽々工夫note」読者投稿よりこれなら、マルつけや、簡単な記入だけで済むので、明日の時間割の書き写しの負担を減らせます。無事、明日の時間割を揃え終わったら、その紙を外して、一番上には常に新しい用紙がくるようにします。また、教科や定番の宿題はクラスによって違うので、学年が上がる度にフォーマットを更新します。字を書けるようになってきたら、徐々に自分で記入する部分を増やしてゆくといいと思います。うちの長男は、これでずいぶん翌日の時間割を書いてくるようになりました。ただ、それでも忘れてしまうこともあるので、その時には先生と相談して「時間割を書き忘れた時にはどうしたらいいか」のルールを決めてもらいました(うちの場合「教科書は時間割表どおり。宿題は音読と計算ドリル1ページを、とりあえずやればOK」など)。先生に電話する回数も減って、お互いにWIN-WINです。参観日に目撃!ガチャガチャと一人で忙しそうな我が子。出典 : ある参観日。私が目撃したのは、「教科書◯ページを開きましょう」「◯◯を一旦しまいましょう」など、先生の指示が出る度に、ガチャガチャバラバラと、鉛筆や消しゴムを落としまくって、一人で忙しそうな我が子の姿。消しゴムを拾っている間に、何ページを開くように言われたのか忘れてしまって、今どこをやっているのやら、分かりません。ページを探してひとつひとつ内容を見ながらめくっている間に、クラスのみんなは次のことを始めています。しまいには諦め、窓からお外の様子を眺めては、お空の雲の形がフシギだなあ…って、コース・アウト。うーん、かあちゃん気が遠くなりそう。あ、こっち見て手を振ってる…。「イエーイ」じゃな〜い!前見て、前!実は、同時にいろんなことをするのが苦手な子や、好奇心が強くてあれこれ目に入ると手元がうっかりしちゃう子、手先が不器用な子などは、一斉にどんどんまっすぐ進む、授業のスピードがしんどいこともあります。だから、授業中に迷子になっているようなもので、やる気がない、とか、サボっているワケじゃない場合も多いんです。うちの場合、とりあえず文具を落とすのは仕方ないとして、教科書をカスタマイズして、早めにコースに戻れる工夫をしました。Upload By 楽々かあさん画像出典:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」p9よりじゃーん!教科書に「インデックス」です!市販のインデックスシールを、教科書の単元とページを裏表で書き込んで、ちょっとずつズラして貼るだけで、ずいぶんと効率UPです。これなら、鉛筆3回ぐらい落とせる余裕ができますね(笑)とっても便利なので、長男は今でも愛用していて、毎年新学年の新しい教科書を頂いたらすぐ教科書にインデックスを貼っています。現在の6年生の社会の歴史などは、教科書にインデックスをつけると、そのまま時代の流れの全体像が分かり、学習理解にも役立ちます。シャイでみんなと違う目立つ事が苦手なタイプの子は、教科書のフチをマーカーペンで塗って、単元やページ数の目印をつけておくだけでもいいと思います(私も高校時代、英和辞典などにやっていました)。それから、ささやかな抵抗ですが、机からコロコロと逃げてゆく鉛筆は、市販の三角軸の鉛筆や、四角い鉛筆キャップなどを使うと、少しは転がり落ちる回数が減らせ、落ちても捕獲しやすくなるようです。脱走する消しゴムには、とにかく沢山スペアを用意する作戦。うちでは業務用の安価な「切れ端消しゴム」を大量ストック。消しゴム本体に名前を書いて、筆箱に常時2、3個は入れています。まとめ出典 : どうでしたか?実は、子どもの持っている元々の個性によっては、「周りを見て、自然と学ぶ」「失敗すれば、自分で気づく」が、難しい場合もあります。そんな、うっかりさん、あわてんぼさんは、いくら「気をつけて」「忘れないで」と念押ししても、「言葉は消えていっちゃう(長男・談)」のだそうです。ちょっとだけ、一手間かかりますが、モノを工夫してカスタマイズするだけで、気をつけやすく、忘れにくくなります。子どもも、親も、先生も、ラクになる方法は沢山あると思いますよ。Upload By 楽々かあさん大場美鈴/著『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法』2017年/刊/ポプラ社
2017年05月13日特別支援学校高等部に入学した、自閉症の息子。その時間割を見てみると…出典 : こんにちは。『子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』の著者の立石美津子です。2000年に生まれた、知的遅れを伴う自閉症の息子は2016年4月7日に特別支援学校高等部に入学しました。息子が高等部入学したばかりのころ、私は時間割を見て驚きました。「あれ?数学、国語はこんなにちょびっとなの?」そこにあったのは、作業、作業の連続の時間割でした。Upload By 立石美津子特別支援学校高等部は正式には高校ではありません。就労するための職業訓練校的色彩が強いです。障害も重い子、軽い子がいます。それぞれの能力に合った就労先を見据えて、園芸班、紙工作班、清掃班、接客班、事務班などに分かれて訓練しています。仕事=つらい?息子が学校で習った内容は…出典 : ある日、息子が学校から持ち帰ったファイルを開いてみると、「仕事頑張ります」と書いてありました。社会に出るということも仕事の意味もわかっておらず、ただ担任に言われたことをそのまま写してているような気がしました。何だか切なくなりました。Upload By 立石美津子更にそのファイルには、仕事に関する穴埋め式の問題が入っていました。○のなかに回答を書くものです。問題:高等部を卒業したら?○○→○○をもらう→生活する息子が書いた答えには、「働く」「給料」の文字が入っていました。問題:お給料をもらうためには、仕事をしなくてはならない!仕事は遊びではないので○○仕事や嫌な仕事もある○○には「辛い」という文字が入っていました。Upload By 立石美津子息子の精神年齢は5歳くらいです。この穴埋め問題の意味をどれくらい理解しているのでしょうか。先生が模範解答として示したものを、そのまま書き写したんだと思います。確かに書いてあることは正しいことなのですが…。障害のある息子にとって、仕事はただつらいだけ?社会に出れば学校時代のような見守られる環境ではなく、厳しい面もあります。嫌でもしんどくてもやらなくてはならないことも多々起こります。でも…。「‟仕事は辛い“と最初にインプットしないでほしい。仕事が始まる前から‟苦しいもの”という先入観を持たせないほしい」と思いました。仕事をするのは給料のため、生活のためだけではありません。息子には卒業後、障害があってもやり甲斐や張りのある毎日、「こんな僕でも誰かの役に立っている」という充実感を持ちながら働いてほしい。そう感じました。「仕事は楽しい、だから頑張って技術を身に付けて仕事ができるように頑張ろう」そんな穴埋め問題だったら良かったのに…と母として思いました。働くことはゴールではない。むしろ、その先の人生のほうがもっと長い出典 : 特別支援学校高等部では、生徒達がきちんと就労できるよう、訓練することに必死です。でも、就労はゴールではありません。それから先も人生は続きます。むしろその先の方が学校生活よりもずっと長いのです。企業は法定雇用率に基づいて、障害者を雇うようになりました。2013年からは、従業員数が50人以上の会社は、雇用する労働者に占める身体障害者・知的障害者の割合が2%以上になるよう義務付けられています。このパーセンテージは、将来もっと上がると言われています。厚生労働省『平成25年4月1日から 障害者の法定雇用率が引き上げになります』企業は義務として障害者を雇いますが、企業の側に障害に対する理解が十分あるとは限りません。例えば“アスペルガー症候群”の人にはどのような特性があり、物事をどう捉える傾向があるのか、正しく把握している人が企業にどれだけいるでしょうか。このような状況だと、孤立し虐められ退職してしまう障害者も多くなるでしょう。一方で親御さんの中には、「どうか子どもが今日もクビになりませんように」と神棚に祈っている人もいます。そこには、わが子が将来一人で生きていくためには、職場になんとか雇用されていてほしいという切実な願いがあるのだと思います。そんな親の気持ちを知った子どもが、合わない職場でも嫌と言えず、働き続け、もがき苦しむという場合もあるかもしれません。就労できたからといって、その先の人生が保障されているわけではないのです。だからこそ、特別支援学校も「訓練して、就労させて、はいさようなら」とならないでほしいんです。卒業後のフォローはあると学校側からは聞いていますが、ずっと見ていてくれるわけではありません。障害のある子に対して、長期にわたり見守る制度が充実することを願っています。Upload By 立石美津子毎朝、慣れないネクタイの制服で悪戦苦闘している息子です。これも就労訓練の一貫なのかもしれません。そして、「ああ、どんどん年齢を重ねないで就労なんて考えないでずっと可愛い子どもでいてほしいなあ。」「毎日楽しい学校生活のようなことを一生経験できる場があったらいいなあ」なんて思ってしまうのでありました。Upload By 立石美津子『立石流 子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方』2016年、すばる舎
2017年03月19日【ママからのご相談】来年から息子が小学生になり、幼稚園の子もいるので子どもたちのスケジュール管理がうまくできるか不安です。カレンダーに記入することになると思うのですが、オススメのカレンダーやスケジュール管理方法があれば教えてください。また、今までごく普通のカレンダーをリビング用に使っていましたが、横に家族それぞれの欄が分かれていて、縦に日付がふってある『ファミリーカレンダー』なるものもいいのかなと思っています。使っている方の感想もあればお願いします。●A. トライ&エラーが大事! 一年の途中で変える勇気も大切ですこんにちは。ライターのりょんぺいです。そろそろ来年の足音が聞こえ始める季節、殊に、お子さんが新小学1年生になる年は生活も一変し、お子さんのスケジュール管理についてママにとっても不安がわき起こることと思います。『頭のよい子の家にある「もの」』の著者・四十万靖さんも、同書の中で『カレンダーは侮ることができない』と述べています。“頭のよい子ども”とは“自分で考える力のある子”であり、それは家庭でのコミュニケーションによって育まれると前置きしながら、家族みんなが見える場所にあり、家族と気持ちを共有できるカレンダーは家族のコミュニケーションを図る要素のひとつである“シーン作り”に役立つとも述べています。たかがカレンダー、されどカレンダー。家族に合ったカレンダーを見つけたいものですね。そこで、小学生のお子さんがいる先輩ママに、使っているカレンダーやお子さんのスケジュール管理についてお聞きしました。●ママたちのお気に入りカレンダー、スケジュール管理法●子どもが毎月学校からもらってくるプリントを活用『子どもが毎月学校からもらってくるプリントがカレンダーになっていて、行事が書いてるあるのでそのカレンダーに子どもが学校に持っていく持ち物や家族の週末の予定などを書き込んでいます。パパの予定はWebカレンダーで共有して、残業や会食など夫婦間のみでわかるようにしています』(小1男の子のママ)●子どものお手製カレンダーを活用『小3のお兄ちゃんが設計図みたいなものを書くのが大好きで、時間割も何度も自分で書くほどです。そのため、大きい画用紙に、毎月月末に翌月のカレンダーの枠を書いてもらっています。そのお手製カレンダーに家族の予定を書き込むようにしています。習い事や遊ぶ約束が集中する水曜日は枠を大きめにするといった、わが家仕様にできるのがとても良いです』(小2、年長の兄妹のママ)●リビングにあるA2サイズのカレンダーを家族で共有『今まで夫婦間でWebカレンダーを共有していましたが、子どもが大きくなって字を読めるようになってからはリビングにA2サイズくらいのカレンダーに書き込んで管理しています。ここに書いていないと「その予定、聞いてないんだけど~」ということになるので、Webカレンダーは使わなくなりました』(小2男の子のママ)●家族のスケジュールはママの手帳で管理『子どもたちが好きなので、毎月世界の美しい風景写真が上にあり下に日付が書かれているカレンダーを毎年使っています。書き込みスペースが狭いので、スケジュール管理は私の手帳に家族全員の予定を書き込んでいます。わかりやすいところに置いておいて、各々予定が決まったら手帳に書き込んでもらっています。カレンダーに記入すると移動先で思い出せないので、私が外出するときはカバンの中、帰宅したらみんなが手に取れる定位置に置くというスタイルです』(小6、小3、年長の男の子のママ)----------家族それぞれに、それぞれのお気に入りカレンダー、スケジュール管理方法がありますね。読み書きができるようになった、習い事が増えたなどお子さんの成長に合わせてスタイルを変更していく のも重要なようです。わが家では、眺める用のカレンダーと書き込み用のカレンダーを分けています。リビングのごく近い距離に2つの大きいカレンダーがある不思議な光景ですが、予定を整理したいときや「その日何曜日?」というときには真っさらなカレンダーがあるとわかりやすいのでおすすめです。日本能率協会マネジメントセンターが編集する『カレンダーおもしろ活用術 毎日がワクワク楽しくなる110のワザ』の中でも、『仕事や学校や習い事など、それぞれの予定で生活している家族全員のスケジュールを一括で把握できるようにしておくと、旅行や外食の計画を立てる際に便利』であり、その方法として『カレンダーの書き込み欄を家族の人数分に区切る。家族用のカレンダーは市販されている商品もあるので、購入してみるのもよい』とおすすめしています。筆者も実際にリビングに設置し家族のスケジュールを管理する書き込みカレンダーとして、市販の『ファミリーカレンダー』を活用したことがあります。結論からするとわが家にはフィットしなかったのですが、良い点もたくさんありましたのでご紹介したいと思います。●『ファミリーカレンダー』のおすすめポイント●(1)子どもにとって特別感がある字を読み書きできるようになった子どもたちにとっては、毎月自分の枠があるカレンダーに家族の中の自分だけのスペースというのを見せることができます。『ファミリーカレンダー』の一番の良い点はこれかと思います。「それ、取り立てて書かなくてもいいよ?」という内容の“ポストに行く”というのを子どもが自分のスペースに書いているのを見たときは、自分の予定を自分のスペースに書くということ がうれしいんだなぁと実感できました。●(2)きょうだいのスケジュール管理がわかりやすいたとえば、上の子の習い事がある日にパパが外出の予定があり不在の場合、パパの欄と上の子の欄が記入されているのに下の子の欄は空白になるので、そのあいだ下の子はどうする?というのが明白になります。きょうだいがいる場合、特にきょうだいが多い場合は誰か一人の予定だけでなく、文字通りその日の家族のスケジュールを組み立てやすいというメリットがあるように思います。●わが家においてはフィットしなかった点●(1)慣れるまで時間が必要だったそれまで使用していたいわゆる普通のカレンダーに慣れすぎており、『ファミリーカレンダー』のスタイルに慣れないあいだにも家族の予定は日々動いており、カレンダーに書いてあるのに見落として予定を飛ばしてしまったということがありました。『ファミリーカレンダー』の見方、目線の動かし方はいわゆる普通のカレンダーとは違います。日付ではなく人を軸にして記入していくので、記入する際の頭の使い方も変わってきます 。慣れるのに最低1か月はかかるので、年が明けたらいきなりNEWスタイルカレンダー!ということになると、忙しいママにとってはつらいものがあるかもしれません。ぜひ年明け前から予行演習をおすすめします。●(2)週の流れがわかりづらい人を軸にして1か月を刻んでいくので、週の流れがわかりづらく感じました。子どもが小さいうちは学校の時間割や習い事など週で動くことが多いので、まだ少し早かったかなという印象を持ちました。●(3)自分の持っている手帳とのスタイルが合わなかったこれは盲点でした。手帳やWebカレンダーとスタイルが違うので予定をすり合わせる際に苦労しました。使用して5か月くらいで、おや?これはわが家には合わないぞと感じたものの、せっかく買ったものだし、慣れの問題ならしばらく続けようと頑張ってみましたが、そのうち家族の名前を書くのも3日になってからという状況になってしまい、予定を見落としてしまったとき買い替えを決意しました。意気込んで購入した新しいスタイルのカレンダーだったのに、1年もたずに前のスタイルのカレンダーに戻すなんて、自分に負けた気がして悔しい!と思っていましたが、やはり慣れは大事です。カレンダーの前で、えーっと……という時間がなくなり、途中で変える勇気も大事だ と実感しました。----------新しいスタイルのカレンダーにする際は、手書きでもいいのでまずは使ってみて、その上でどうするか検討すると忙しいママの忙しい新年をスムーズに迎えることができると思います。インターネットでもフリーのカレンダーをダウンロードすることができるので、自分や家族に合ったスタイルのカレンダーを年内のうちに試してみてから、購入する際は、これ!というものを購入できるといいですね。心理セラピストの元永しずかさんは、著書『願いをかなえる人のカレンダー術』の中で、カレンダーは『過去から現在、現在から未来へと続く時間の広がりの中で、今、この瞬間、自分がどの場所にいるかを教えてくれる、いわば時間の地図です』と述べています。たかがカレンダー、されどカレンダー。家族のコミュニケーションのきっかけにも重要な位置づけとなる、その家庭にとってベストなカレンダーで素敵な新年を迎えていただきたいと思います。【参考文献】・『頭のよい子の家にある「もの」』四十万靖・著・『カレンダーおもしろ活用術 毎日がワクワク楽しくなる110のワザ』日本能率協会マネジメントセンター・編集・『願いをかなえる人のカレンダー術』元永しずか・著●ライター/りょんぺい(ママライター)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2016年11月02日めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
チッチママ&塩対応旦那さんの胸キュン子育て
やっぱり家が好き〜おっとぅんとみったんと私〜