こんにちわ、エェコです。今回は前回の続き、息子が習い事を辞めた話の後編です。前編はこちらから!■サッカーより「遊ぶ」のが楽しいもう少し詳しく聞いてみることにしました。「サッカーが楽しい」と言った理由は、サッカー自体が楽しいのではありませんでした。「サッカーが終わった後の遊びが楽しい」ということが判明しました。…これ、サッカーに通ってる意味ある?思わずつっこんでみると…■辞めないのは義務や後ろめたさ?旦那は「せっかく2年間続けていた習い事を辞めるのがもったいなかった」とのこと。気持ちはわかるけど…。本人は、そんな気持ちじゃないんだよなぁ…。■息子は辞めたいと思っていた旦那との約束もそうだけど、今まで一緒に頑張ってきたお友達を裏切るみたいで嫌だったのかな。でも本人がサッカーへの興味ゼロで義務や後ろめたさだけでやってたら、いつか修復が難しいほど心が折れちゃうなって思いました。なので息子と旦那と相談して4年生に上がると同時に辞めました。習い事を辞めるって難しいですよね。親としては「せっかくここまで頑張ったんだから…」とか思いますし、子どもにとっては勇気のいる行為かもしれません。でもスポーツ系の習い事って、やっぱりその子がそのスポーツを好きだったり興味があったりすることが大切だと思います。好きじゃないと向上心も湧かないし…そのスポーツ自体を嫌いになったら悲しいことです。ちなみにこの後、息子は違うスポーツ教室に通いだして、そっちは楽しくやってるようです。3年間続けたサッカー。技術はあんまり身につかなったけど、人生の経験として何か身についてればいいなと思っています。さてさて、今回で今年最後の記事です。みなさん、よいお年をお迎えください。
2019年12月29日こんにちわ、エェコです。今回は、息子が「好きでもない習い事を辞めなかった理由」についてのお話、前編です。■お友だちに憧れて習い事を開始4年生に上がると同時に、習い事を辞めました。サッカーをはじめた理由は「幼稚園で大好きなお友だちがやってたから」です。(憧れがあったのかも)サッカー自体には興味があまりないなかでのスタートでした。■試合に出てもパスがこないスタート直後から経験の差があったのに息子、不器用さ&自主練しなささも相まって2年~3年になると技術の差は歴然。そりゃ、ほかのみんなはサッカー好きで、公園とかで練習したりサッカーで遊んだりしてるもん…。差はついてしまいます。ほかの子と比べたくはないけど、チームで戦う競技。パスもろくに受け取れない息子にはボールが回ってきません。チームメイトとの仲はすこぶるいいんですが、試合とそれは話が別。つまり味方からサッカー技術については信用されてない。ぶっちゃけ足を引っ張ってます。応援しにきた私もつらすぎて、毎回泣きそうになってました。だってコート外で砂山作って遊んでるだけなんだもん!そこでこんな助言をしてみました。■息子にアドバイスしてみたけど?「少しでもボールと仲良しになれば、試合でも役に立てるのではないか…」と思い、自主練をすすめてみたのですが返事は「面倒くさい」だけど「サッカーは楽しい」。でも「別に好きではない」なのに「辞めたくない」…?なんか…矛盾してない?次回、この矛盾の理由がやっとわかります。
2019年12月22日イチコが言い出して習い始めたピアノ。とはいえ家での練習がめんどくさくなり、「やめたい」と言うようになりました。この話は、 「子どもの習い事でぶつかる壁、親はどうする?~習い事やめる続ける?(前編)」 の続きです。■「習い事やめる、続ける」の判断が出た!このまま続けるか、やめるか、散々悩みましたが…「ピアノの習い事」を、違う視点で捉えてみたら、私の中で結論が出ました!そう、ピアノ教室を、「ピアノのための習い事」ではなく「小学校の苦手意識をなくす保険」と捉えたんです!初めてだらけの小学校。わからないものがたくさんある中で、「これ知ってる!」って思えたら、それだけでちょっと気持ちが軽くなる気がする!しかもイチコ、わりとぽーっとすることがあるんです。それが音楽の時間だったとき、初めて見る音符がわからなくなって、友だちや先生に聞くのも恥ずかしいし、「もう嫌だー!」ってなっちゃうような…。小学校での負担やリスクを減らすために、ピアノ教室はイチコにとって有効な手段!ということで、これをイチコに説明してみました。■親の気持ちは子どもに通じる? 結果は…自分で曲を選んだら、なんだかやる気マンマン!…とはいえ、家での練習は相変わらずめんどくさがります。まあ気持ちはわかる。でもピアノ自体楽しむ気持ちはあるので、このまま続けていって、小学校の予習になるだけじゃなく「ピアノ楽しい♪」ってなってくれたら…いいなぁ…。音符も読めて、両手である程度弾けるようになったら、小学校の予習には十分。その頃にはもしかしたら好きな曲も楽しめるようになっているかも…。そのレベルになったら、ピアノ教室を続けるかどうか、あらためてイチコに聞いてみようと思います。
2019年12月09日娘のイチコは5歳になってからピアノを習い始めました!ただ始めると、ある悩みが発生…。■キターー! 習い事で必ず言い出すこのセリフうん、わかる。お母さんも「ピアノ好きやった」のは、教室やめて練習しなくてよくなってから。練習めんどくさいよね…わかる…。とはいえ…■習い事続けさせたいのは誰のため?このまま通わせるべきか、やめちゃうか…。悩みました。家での練習は嫌そうやけど、ピアノ教室に行ったらめちゃくちゃ楽しんでるし、どんどん弾こうとします。でも家で「練習しよか」というと「ピアノやめたい」。続けるかやめるか、どちらを選んでもメリットデメリットあり…どうすりゃええねーん!さて、この後、ピアノ教室を続けさせるかどうか、答えを出したのですが…それについては後編で!(引っ張ってすみません!)※後編は、12月16日(月)公開となります。
2019年12月02日子どもの習い事は低年齢化し、2~3歳から幼児教室に通う子もいるようです。幼児教育がどのようなものか知らないという人も多いでしょう。そこで、幼児教育の目的や注目される理由、始める時期について紹介します。おすすめの習い事もチェックしましょう。幼児教育はいつから始める?子どもが幼稚園に入る頃になると、周りで幼児教室に通い出す子が増えてくるでしょう。わが子も幼児教育を始めた方がよいのかと焦ってしまいますよね。まずは幼児教育を始める時期について押さえましょう。そもそもの目的幼児教育とは、『幼児の成長に合わせた遊びを通して、楽しみながら一人一人の個性を伸ばしていく教育のこと』です。幼児教育にはさまざまな種類がありますが、遊びを通して『感情』『言葉』『協調性』という人格形成の基礎を養います。『遊びながら』『無理強いをさせない』のがポイントです。遊びからたくさんの刺激を受けることで得意なことを増やし、学ぶ意欲を育みます。探求心や好奇心を育てることで思考力も高くなり、小学校入学後も授業をきちんと理解できるようになるでしょう。一般的には3歳から5歳幼児教育を始めるのは、3~5歳が一般的です。人間の脳の基礎は、5歳までにほとんど完成してしまうといわれています。この時期までに、たくさんの物事に興味を持ち、好きなことに夢中になる体験をしておくことが大切です。ドキドキ・ワクワクといった体験を通して、創造力や集中力を持続させる脳の基礎ができあがります。また、『ゴールデンエイジ』という言葉を聞いたことがあるでしょう。子どもの運動能力が著しく発達する時期のことで、4~8歳までが『プレ・ゴールデンエイジ』、9~12歳までが『ゴールデンエイジ』、13~15歳までが『ポストゴールデンエイジ』と呼ばれています。『プレ・ゴールデンエイジ』期には約80%の神経系が発達するため、さまざまな動きを経験して脳を刺激することが大切なのです。子どもが楽しいと思える頃がベスト幼児教育を始めるのは、子どもが楽しくできそうだなと思ったタイミングがベストでしょう。早い方がよいのかというと、そうとも言い切れません。子どもが小さいうちは、習い事をさせるのも親主導です。親が頑張って習い事をさせても、子どもが関心を示さなければ意味がありません。子どもが興味を持って楽しんで幼児教育に取り組めることが大切です。早期教育とは違うの?幼児教育と早期教育、似ている言葉ですがそれぞれ目的が違います。早期教育はどのようなことをいうのでしょうか。詳しく見ていきます。早期教育の目的早期教育とは、『未就学の子どもを対象に算数・読み書き・英語・音楽などの専門的な教育を行うこと』を指します。保護者の方針で行われる性格が強いのが特徴です。市販の教材やカリキュラムを活用してIQを重視した能力の開発をメインに行い、『優秀な人材育成』を目指します。得意分野や記憶力を伸ばし、早くから子どもの才能を引き出すことができるのがメリットです。乳幼児期に必要な遊びや運動などを取り入れることもありますが、『豊かな人間性の形成』を目的とした幼児教育とは違うものと考えられるでしょう。親も一緒に楽しむことが大切早期教育に熱心になるあまり、親の考えや期待を子どもに押し付けないようにしましょう。子どもと一緒に親も楽しむ気持ちを持つことが大切です。脳の能力が高い幼少期のうちにたくさんの刺激を与えることで、子どものIQ向上や才能の開花が期待できます。しかし、親がのめり込みすぎると、レッスンが親同士の競争の場になりかねません。また、早期教育を子どもに無理に押し付けることで親への信頼感が損なわれてしまうでしょう。この時期に築かれた親子の信頼感は、子どもが社会性・協調性を身に付けていく土台となります。子どもの様子を確かめながら、親子で楽しむことを優先にするとよいでしょう。おすすめの習い事・種類今は0~6歳までの子どもの半数以上が習い事をしている時代です。数え切れないほどの種類の習い事がありますが、その中からおすすめの習い事を種類別に紹介します。体づくりにつながる 水泳運動系の中でも特に人気なのが水泳です。0歳から始めることができて運動神経や心肺機能が鍛えられます。全身を使って泳ぐため、しっかりと体力が付いてくることでしょう。また、小さい頃から水に慣れておくと、幼稚園や小学校に上がっても水泳の授業で困らないこともメリットでしょう。水に抵抗を感じないことで自信を持ち、泳ぎの上達にもつながります。一般のプールのように親が一緒に水の中に入らなくてよいのも人気の理由の1つでしょう。早く始めた方が有利? 英語2020年には小学校での英語教育が必修になるため、早い時期から英語を学ばせた方がよいと考える家庭が増えています。乳幼児期は音や言葉に対する感受性が高い時期です。小さい頃から英語に親しむことで、英語を聞き取れる『英語耳』になったり、正確な発音ができるようになったりするという効果が期待できます。また、同じ教室に友達ができて、協調性やコミュニケーション能力も身に付きやすくなります。英語に抵抗を感じる前にレッスンに通うと、歌や遊びを通して英語を楽しいと思うようになり、自然と身に付いていくでしょう。考える力を付ける 幼児教室幼児教室には『IQを高める教室』『幼稚園や小学校受験対策の教室』とさまざまなタイプがあります。どちらも目指しているのは『自分で考えられる子』にすることです。脳の神経細胞は6歳までに約90%が完成するといわれています。この時期にしっかり考える力の素地をつくることで、『自分で考える力=思考力』が身に付くのです。きちっとした勉強ではなく遊びを取り入れた学習内容なので、子どもも楽しみながら通えるでしょう。また、同じクラスのママと話すことで、育児の悩みや疑問が解消するきっかけになりますよ。幼児教育を始める上での注意点「子どもの可能性を広げてあげたい」と、幼児教育を検討している家庭も多いでしょう。幼児教育を始めるときに気を付けたいポイントを紹介します。楽しむことが重要、無理をさせない幼児教育を始めるときには、子どもに無理強いをしないことが必要です。まだ自分で意思決定ができない幼児期は、親が主導してさまざまなことを決めることになります。子どものためを思って教室に通わせても、子どもが無関心であれば意味がありません。我慢することが多いとストレスとなり、心身の発達に影響を及ぼすだけでなく、学力低下につながりやすくなります。周りが順調にやっているからと焦らず、興味を持たなければいったん辞めさせてみるのも手です。子どもの様子を見て決めるようにしましょう。体験レッスンに参加してみるのもおすすめです。ほかの子と比べないわが子とほかの子を比べないことも大切です。幼児教室に通っていると、つい同じクラスの子と比較してしまうこともあるでしょう。自分の子どもが周りよりも遅れていれば焦りを感じてしまうかもしれません。しかし、子どもの成長や能力は一人一人違います。最初はゆっくりでも途中で追いつく子もいれば、別の分野では誰にも負けないという子もいます。子どもが楽しめるのが1番と考え、ゆったりした気持ちでいろいろなことに挑戦しましょう。子どもはとても敏感です。親の焦りや期待を感じ取って、習い事を嫌がるようになる可能性がありますよ。効果的な教育で子どもの未来を開いて子どもはたくさんの可能性を秘めています。わが子の才能を伸ばしてあげたいと思うのは当たり前の親心でしょう。幼児教育を受けることで可能性が広がり、人間性も豊かになります。楽しく習い事に通うためには、子どもの気持ちを受け止めてあげることが必要です。子どもをしっかりサポートして、やりたいと思う気持ちを育んであげましょう。
2019年09月26日芸術・スポーツの秋に合わせて、子どもの新しい習い事を検討されている家庭も多いのではないでしょうか?最近ではプログラミングや体操なども注目を集め、1週間全て習い事で埋まっているという大忙しの子どももいるとかか……。他の家庭では習い事とどう向き合っているのか気になりますよね。そこで今回は、月謝や人気の習い事、辞め時など「子どもの習い事」についてご紹介します。■ 習い事のターニングポイントは4歳国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」の調査(12歳以下の子どもを持つ全国の保護者1,061名を対象。調査期間:2019年2月4日~2019年3月4日)によると、習い事のターニングポイントは4歳。5歳以降になると、習い事をしている子どものほうが多くなるそうです。■ ピアノ、エレクトーンは減少傾向!人気の習い事とはしげぱぱ / PIXTA(ピクスタ)まずは、人気の習い事を見ていきましょう。トップは「水泳」で、その割合は約4割。体幹が鍛えられる、風邪を引きにくくなるなどメリットがあるため、ここ3年では連続トップの根強い人気となっているようです。水泳の次は「学習塾、公文」「英語」などの学習系が続いています。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)そして意外なことに、習い事の花形ともいえる「ピアノ、エレクトーン」は減少傾向に。なんと2017年の約3割から、2019年は10%ダウンの約20%という実態が明らかになりました。その他の習い事の割合が増えているため習い事の選択肢が増えたことや、ピアノ・エレクトーン以外の楽器を習う子どもも増えてきていることが考えられます。スポーツでは「体操」が2番人気、次いで「サッカー」「ジャズ、ストリート、チアなどのダンス」が続きました。■ 1か月の習い事費用は?次に、習い事にかける費用を見ていきましょう。一人あたりの習い事の月額費用は、1万円未満が6割を占めます。けれども、一番割合が多い価格帯は1万~2万円未満で、26%。さらに2万円以上習い事に費やしている割合は合計で13%と、少数であることが分かります。つまりこの結果から、習い事にかける費用の上限は一般的に、2万円くらいといえるでしょう。■ 習い事の辞め時って?年齢によって多様化する子どもの習い事。辞め時など、習い事ならではの悩みもさまざまあるようです。習い事の辞め時は「子どもが辞めたいと言い出した時」が圧倒的に1位。子ども自身がそれを好きでなければ、継続する意味も薄いという判断がうかがえます。その他は「子どもの年齢や学年と習い事が合わなくなった時」「新しい習い事が増えた時」など、子どもの成長によって取捨選択しているようです。そもそも親が習い事をさせたい理由の大半は、・継続することや努力することの大切さを学んでほしい・夢中になれることをみつけてほしいなど、心の成長を期待したり、好きなことに熱中することで子どもの考える力や好奇心、自己肯定感が育まれることを期待しているというものです。DenysProduction / PIXTA(ピクスタ)子どもが小さいうちは送迎はもちろん、習い事に親が付き添う場合が多いため負担も大きく、継続には先生や保護者同士の付き合いも避けられません。月謝の負担や、子どものやる気の維持、上達のサポートなど、習い事の負担を数えればキリがありません。でも、大人になってしまうと「好き」を極めることがいかに難しいか分かっている親たち。今回の調査結果からは「子どもの頃から興味のあることはどんどん経験させて『好き』を伸ばし、将来進むべき道を自分で見つけてほしい」という親の気持ちもうかがえます。「〇〇を習うのが当たり前」の時代から、「好きをとことん極める」時代への変化を感じる昨今。選択肢の多さに戸惑ってしまいそうですが、親たちは子どもの「好き」を伸ばすために、子どもの「興味のあること」を見逃さないアンテナを張っていなければならないようです。【参考】※ 子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」※”ピアノ離れ”が顕著に!習い事の月謝や辞め時、どうしてますか?-PR TIMES
2019年09月25日子どもの習い事の選択肢が多すぎて、何を習わせるかで悩む人は多いでしょう。子どもが喜んで通ってくれる・脳の刺激になることをやらせたいなど習い事を決めるポイントはさまざまです。子どもの習い事を決めるコツと注意点について紹介していきます。子どもが喜んで通える選び方子どもが習い事を始めたら、できる限り長く続けてほしいと考えるでしょう。習い事を継続するためには、子どもが進んで『やりたい!』という気持ちを持てるかどうかが大事です。子どものやる気を引き出してくれる習い事を選ぶポイントについて、見ていきましょう!子どもがやりたいものを尊重しよう習い事を決めるときは、親の意向ではなく子どもの気持ちを尊重することが大切です。子どもから『○○を習いたい!』と言い出したときは、できるだけその気持ちを尊重してあげましょう。習い事を続けるには熱心な親のサポートよりも、本人のやる気が大切だからです。習い事をやるのは親ではなく、子どもです。『上手になりたい!』『もっとやってみたい!』という気持ちを子どもが持たないと、壁にぶつかっても乗り越えられず、習い事を辞めたいと考えるようになります。スクール・先生はしっかり吟味を同じことを習っていても、スクールの指導方針や先生の教え方次第で、子どもの習い事に対する姿勢が大きく変わることがあります。子どもが興味を持って始めた習い事でも、スクールの雰囲気や先生との相性が悪いと苦痛に感じることがあるからです。子どもに何を習わせるかを決めるときは、スクールと先生について情報を集めて、事前に見学をしておくことをおすすめします。費用や送迎など親の負担も考えて子どもが好きで始めた習い事でも、親の負担が大きくなると続けられなくなることがあるので、送迎や費用のことも考慮した上で習い事やスクールを決めることをおすすめします。子どもが小さいうちや遠くにあるスクールに通わせるときは、親が送迎していくことになるでしょう。習い事の場所が自宅から離れている、幼い弟や妹がいる場合など、送迎するだけでも親にとってかなりの労力になってしまいます。習い事の内容にもよりますが、月謝以外にユニフォームや合宿・発表会などで別途費用がかかる習い事も少なくありません。習い事費用の負担が重くなってくると、子どもが習い事を好きでも続けさせることが困難になってくるでしょう。おすすめな習い事・人気ランキング子どもに合った習い事を見つけるのは、思っていた以上に難しいものです。子どもの習い事選びで迷ったときは、人気の習い事ランキングが参考になるかもしれません。基礎体力向上も 1位 スイミング習い事の定番といえばスイミングで、人気ランキングでも1位です。人気の理由は、『健康な体』を作ることにあります。体力アップだけでなく、心肺機能を高めてくれるので、ぜんそくの予防や改善も期待できるといわれています。また、ママが妊婦のときからマタニティースイミングに通ったり、子どもが生後6カ月くらいからベビースイミングを習わせたりと、長く通えるのも特徴です。苦手意識を持つ前に 2位 英語・英会話2020年から小学校での英語教育が必修となりますが、英語の必要性を感じて親が率先して習わせるケースが多くみられます。親自身が英語に対して苦手意識がある、習得するのに苦労している人ほど、子どもに早いうちから英語を身に付けさせたいと考えるようです。センスを磨ける 3位 ピアノ以前は女の子の習い事といえば『ピアノ』というくらい、定番でした。現在でも人気の習い事の1つですが、昔と違うのはピアノを習う男の子が増えたことです。ピアノを習うと、音符が読めたり音感が身に付いたりすることが期待でき、ほかの楽器を習うときにも役立ちます。また、ピアノを弾くときは右手と左手でそれぞれ異なる動きが求められるので、脳を鍛える効果も高いといわれていますよ。習い事に関する注意点子どもが楽しく習い事に通ってくれていると、親としてもうれしくなるでしょう。しかし、習い事でスケジュールをいっぱいにしたり、皆の前で強く叱りつけたりすると子どものやる気を失わせることになってしまいます。掛け持ちのし過ぎはNG習い事は多くても2種類程度、週に2~3日くらいが無難です。それ以上多くなってしまうと、子どもだけでなく親の負担も増えてしまいます。子どもに習い事をたくさんやらせたら、それだけ『見返り』も大きいと考えるかもしれません。ほぼ毎日習い事に通うような生活を送っていると、子どもでもストレスがたまります。本当は友達と遊びたい日もあるのに『習い事があるから無理』ということが何度も続くと、子どもにとって習い事が重荷になってきます。ふざけたときは頭ごなしに叱らない子どもが習い事の最中にふざけてしまったら、親としては周りの目を考えて注意したくなってしまうでしょう。ふざけてしまったのは、それなりの理由があるので、頭ごなしに叱るのはおすすめできません。叱ってしまうと、子どもが落ち込んで『習い事に行きたくない』と言い出すようになるかもしれません。子どもがふざけたときは、その理由を親が優しく聞いてあげることが大切です。そして、ふざけずに習い事に参加できたときは、たくさん褒めてあげましょう。子どものやる気や楽しむ心を支えよう習い事の選択肢がたくさんありすぎると、親としては我が子に何を習わせるかで頭を悩ませてしまいます。親の意向よりも、子どもの『やりたい!』という気持ちを尊重して習い事を決めると、子どもが楽しく通ってくれるようになります。また、スクールや先生の指導方針や送迎やお金の負担などもよく考えて、子どもに合った習い事を決めていくことがポイントです。習い事を通じて、子どものやる気や楽しいと感じる気持ちをサポートしてあげましょう。
2019年09月24日親が我が子に習わせたいことと、子どもがやりたい習い事が一致するとは限りません。子どもの習い事を決めるときに参考になるのが、人気ランキングです。子どもが習い事を始めるのに適した時期や、男女別の人気習い事ランキングについて紹介していきます。子どもの習い事は何歳からがよい?子どもにいつから習い事を始めさせるのかで、悩む親も少なくありません。『早期教育』が気になり始めると、0歳のうちから習い事をさせたいと思ってしまいますが、あまり小さいうちでは子どもの身に付いているのかを実感しづらいでしょう。また開始が遅くなってしまった場合、もしかしたら子どもの成長するチャンスを逃してしまうかも。まずは、子どもが習い事を始めるのに適した時期を、押さえておきましょう。一般的に多いのは3歳ごろから習い事の開始時期で悩んだときは、先輩ママの意見を聞くと参考になりますよ!子どもの習い事について調査を行った結果、とても多かったのが『3歳』から習い事を始めたという意見でした。幼稚園の入園をきっかけに習い事をスタートさせる家庭が多いようです。3歳になってくると大人ともやり取りができるようになり、幼稚園に入園するなど集団行動も始まってきます。親から離れる時間も増えてくるので、こういった子どもの成長をきっかけに何か習い事をさせようと考えるようです。子どもの発達段階を踏まえることも大切子どもの成長によい刺激を与えてくれそうな習い事でも、子どもの年齢や発達段階に合っていなければ期待するような効果を実感しにくいかもしれません。習い事を決めるときは、子どもの発達段階を踏まえることが大事です。音感を身に付けるために、幼いうちからピアノなどを習わせたいと考えるママも多いでしょう。しかし、幼いうちからピアノを習わせても、鍵盤をしっかりつかめないので音を出すのが難しいのです。小さい子どもに音楽系の習い事をさせたいときは、リトミックなどから始めることも検討してみましょう。男の子に人気の習い事ランキング何にでも興味を示して元気に動き回るタイプの男の子の場合には、習い事をやらせても集中して取り組めるかどうかが心配ですよね。男の子に人気の習い事ランキングを紹介していくので、習い事選びの参考にしてみましょう!1位 不動人気スイミングスイミングは男の子だけでなく女の子にも人気のある習い事です。0歳からでもベビースイミングに通えるので、幅広い年齢の子どもに人気があります。水泳は全身の筋肉をバランスよく鍛えることができ、心肺機能を高めるのにも効果的だといわれています。また、パワーの有り余る男の子を疲れさせるのにも、スイミングは効果的かもしれませんね。【ベビー水着】商品名:Splash About ベビー 水着 ベビーラップ価格:¥3,089 「ベビー水着」詳細はこちら 【男の子水着】商品名:Emfay 男の子 水着 上下セット キャップ付き価格:¥2,080 「男の子水着」詳細はこちら 2位 グローバルを目指す英語小学校で英語が必修化されるため、幼いうちから英語を習わせる親が増えてきたのに伴って、英語が習い事ランキングで上位に入るようになりました。今後はグローバル化が進むといわれていますし、受験にも役立つので英語の必要性はますます高まっています。【幼児英語教材】商品名:Goomies ENGLISH FOR KIDS 幼児英語 DVD¥3,888 「幼児英語教材」詳細はこちら 小学生になるとプログラミングも人気『プログラミング』も小学校で必修化されるので、近年は我が子にプログラミングを習わせたいと考える親が増えてきています。今後は家庭や企業へのAI導入が進むといわれているので、プログラミングを習得しておけば、将来に役立つと考えるのかもしれませんね。【プログラミング教材】商品名:小学生からはじめるわくわくプログラミング2 Scratch 3.0版価格:¥2,052 「プログラミング教材」詳細はこちら 女の子に人気の習い事ランキング女の子の場合は、男の子とは少し人気ランキングの内容が変わってきます。女の子に人気の習い事について、詳しく見ていきましょう!1位 ピアノなど音楽関係ピアノやリトミックといった音楽関係の習い事が、女の子に人気です。ママ自身も子どもの頃に習っていたので、我が子にも習わせたいというケースもあるようです。ピアノが演奏できると楽譜も読めるようになり、ほかの楽器を演奏するときにも役立ちます。近年は、脳科学の観点からもピアノが注目されています。右手と左手が同時に別の動きをするので、脳にもよい影響を与えてくれるのです。【ピアノレッスンバッグ 】商品名:Pianoline ピアノレッスンバッグ価格:¥1,250 「ピアノレッスンバッグ」詳細はこちら 2位 男の子同様に人気のスイミング男の子の習い事でも人気があったスイミングは、女の子にも人気があります。スイミングは全身を使った運動なので、体を鍛えたり、心肺機能を高めたりするのに役立ちます。また、自分自身が泳げないので「子どもは泳げるようになってほしい」「学校で困らないように」とスイミングを始めさせる親もいるようです。【ベビースイミング水着】商品名:Splash About ベビー 水着 ベビーラップ価格:¥3,089 「ベビースイミング水着」詳細はこちら 【女の子用水着】商品名:RuffleButts ラッフルバッツ水着 セパレートタイプ価格:¥3,600 「女の子用水着」詳細はこちら 女の子には、書道やバレエも人気「かわいい」「キレイ」「カッコいい」といった側面から、書道やバレエを習わせる親も多いです。書道は、正しい筆の持ち方が身に付くだけでなく、字を書くことを通して豊かな心をはぐくみ、内面を表現できるようになるといわれていますよ。バレエは『美しい姿勢やスタイル』を求めたり、体力を付けて体を丈夫にしたりといった効果が期待できることから人気です。【書道セット】商品名:あかしや 書道セット価格:¥1,946 「書道セット」詳細はこちら 【バレエ レオタード】商品名:Chiximaxu バレエレオタード価格:¥1,399 「バレエレオタード」詳細はこちら 子どもが楽しく通える習い事を選ぼう親が我が子にやらせてみたい習い事があっても、それを子どもが喜んでやってくれるとは限りません。子ども自ら『○○を習いたい!』『お友達と同じ○○をやりたい!』と言い出すこともあります。子どもが習い事を続けるためには、子どもと話し合ってその子に合った習い事を選ぶことが大切です。習い事ランキングを参考にしながら、子どもが楽しく通ってくれるような習い事を選んでみましょう。
2019年09月22日幼稚園や保育園のお迎えで一緒になったママやパパとよく話題になるのが子どもの習いごと。スイミングスクール、ピアノ、英語教室、サッカー、体操など人気の習いごとがたくさんありますが、私のまわりではダンススクールが話題になっています。特に、学校教育にも取り入れられているヒップホップが大人気!今回は息子が通うヒップホップクラスのMIKA先生にお話を聞きながら、メリットやかかる費用を紹介します。リズム感だけじゃない!心も身体も育てる私たちがもつ「ヒップホップ=リズム感」というイメージ。でも、MIKA先生いわく、ヒップホップを習って身につくことはリズム感だけではないとのことです。・ 基礎体力がつく今の子どもたちは外で遊ぶことが少なくなり、外遊びでつく筋力が足りていません。ステップやトレーニングで楽しみながら、遊びの感覚で基礎体力をつけることができます。・ 協調性が身につく幼児期のダンスはチームで踊ることが多く、全員で1曲を踊りあげることがほとんど。同じ目標へ向かって進むことにより、子ども同士が支えあい、協調性が身につきます。・ 表現力がアップする音楽に合わせて、振りを覚え、自分の気持ちを身体で表現する。子どもたちの表現力は練習を重ねることにより、どんどん高まります。それと同時に消極的だった子どもにも変化が。表現の幅が広がることで自信がつき、ダンスはもちろん、今まで苦手と感じていたことにも積極的にチャレンジするようになります。何歳ぐらいから始めたらよいの?気になる費用は?スクールによってクラスの分け方もさまざまですが、始めるのにおすすめなのは幼稚園の年少からだそう。先生に言われたことが理解できるようになり、ジャンプ力、バランス感覚、考える力など、ダンスの基本が作られ始めるとのこと。そして、気になるレッスン料は週1回1時間のレッスン×4回で1か月5,000円~が一般的なようです。バレエやチアなどと違って、ヒップホップの服装は自由、必要なのはダンスシューズぐらいです。スタート時にかかる費用は低い反面、年に一度の発表会には出演料、チケット代、衣装代など3~5万円程度はかかります。ヒップホップの上達が早い子の特徴は?ヒップホップの上達が早いのはどんなタイプの子どもなのか、MIKA先生に聞いてみました。その答えは「ものまねが上手な子」!観察力がすぐれている、ものまねが上手な子どもは先生のステップをすぐに再現することができるそうです。あとは「できないことに対して悔しがる子」。どんな習いごとにも共通する「できない壁」にぶつかった時も、できなかった悔しさをバネに毎日練習をし、その壁を乗り越えられる子どもはやはり上達が早いそうです。ヒップホップ経験者の私が感じたメリットとは実は私も幼少期~12歳までジャズとバレエを習っていました。塾との両立が難しくなり、中学入学前に辞めてしまいましたが、ダンスへの情熱はつきることなく、ヒップホップのガールズチームを組み、高校時代に某ダンス大会番組から出場オファーをもらったこともあります。その後すぐにアメリカ留学が決まり、ダンスから離れることになるか…と思いきや、海外でもダンスを通じて友達を作ることができ、大切なコミュニケーションツールとして大活躍してくれました。運動が苦手な息子も幼少期からリズム感はよかったので、小学校に入学するタイミングでヒップホップを始めました。最初は振りがなかなか覚えられませんでしたが、学年があがるにつれ、振りもしっかり覚え、難しいステップもこなせるようになりました。「できた」という達成感からだんだんと自信もつき、自分から希望してほかの習いごとを始めたり、「友達を増やしたい!」と1人でキャンプに参加したりと、親の私がびっくりすることも。人見知りで、飽きっぽかった息子もMIKA先生の指導のもと、ここまで続けることができ、習いごとは先生との相性も大切だと改めて感じました。子どものやる気と頑張りを引き出してくれるステキな先生との関係づくりや、がんばる子どものモチベーションを保つ声かけなど、私も親としてできるサポートし続けていきたいと思います。<文・写真:ライター稲井華子>
2019年08月21日こんにちは、元記者ママライターの高村由佳です。子どもにさせる習い事はどうやって選んでいますか?そもそも習い事をするかしないか、いくつさせるか、どれだけの費用を使うかなど、選択肢が多くあって悩むところですよね。先日、2017年もっとも話題になった習い事が発表されました。その結果からは、習い事にかける子どもたちへの親の思いが見えてきました。今回は子どもたちの習い事事情について、ママ目線で紹介します。●(1)何割がどんな習い事をしているかこの調査は2017年12月に、20代~50代の子どもがいる215人の親に対して行われたものです。調査によると、学校以外に習い事をさせていた人は全体の約6割だったそうです。その内訳は「スポーツ系」や「学習塾」という答えが多く、続いて「音楽系」、「英会話スクール」と定番の習い事が続きました。「習字」や「そろばん塾」も数は劣りますが、一定の支持を得ていることがわかります。習い事が多角化し、選択肢が増えていることがわかります。●(2)2017年もっとも話題の習い事とその理由次は、親の間で話題になった習い事について見ていきます。話題になった習い事があると答えたのは、全体の約4割でした。その具体的な内容として1番多かったのが「プログラミング教室」と「英会話スクール」 の2つでした。また、「2018年、何の習い事をさせたいですか(させる予定ですか)」という質問に対しても、1位が「英会話スクール」、2位が「プログラミング教室」 という結果になりました。なぜこの2つの習い事が話題になり、さらに始めさせたいと思われているのでしょうか。「英会話スクール」は、先ほどの回答の中でもすでに習い始めている子どもが多くいることがわかっています。すでに習い始めている人とこれから習いたい人を合わせると、多くの需要がうかがえますよね。英会話スクールは、2011年から小学校で英語の授業が必修化 されたことも影響し、今や子どもたちの習い事の定番になっています。さらに、現在小学5、6年生で取り入れられている英語の授業が、2020年からは3、4年生でも実施されることが決まっています。そういった動きを受けて、英語の習い事の人気がますます高まっていると考えられます。●(3)話題の習い事は子どもたちへの期待の表れそれでは、なぜプログラミング教室がもっとも話題になったのでしょうか?2017年3月に文部科学省が発表した新学習指導要領によると、2020年から小学校で「プログラミング」の教育が始まります。ママたちの中でも、「プログラミングって何?」と思う人も少なくないはず。そんな心配から、子どもたちにいち早く習い事として定着させようと感じている人が多いのだと考えられます。それを表しているのが、「なぜその習い事をさせたいのか」という質問に対して、「将来のためになると思ったから」 という回答が最も多かったことです。将来必要とされるスキルを身に付けてもらいたいという親の思いが、習い事を始める要因となっているようですね。さらに、「将来、子どもになってもらいたい職業は何か」、「今後注目している職業は何か」という質問の答えはどちらも第1位が「プログラマー」という結果になったそうです。子どもたちの近い将来だけでなく、かなり先の職業までを想像して、習い事を検討していることがうかがえました。そもそも子どもたちの将来に役立つ習い事はそれぞれ異なりますよね。「プログラミング教室」が話題だからと言って、必ずしも子どもがやりたいと言うかはわかりません。さらには習い事をしないという選択肢もあります。どんな選択をするにせよ、子どもの個性を見極めて応援してあげることがママたちの大切な役割なのかもしれませんね。【参考リンク】・「年末年始の習い事アンケート」(株式会社イー・ラーニング研究所)()●ライター/パピマミ編集部
2019年08月20日息子が通っているのは、お勉強がまったくない、いわゆるのびのび系の幼稚園。とても楽しく通っているのですが、勉強の経験がないまま小学校に入学することに不安を感じ、年長さんになる前に算数と国語を教えてくれる勉強系の習い事を始めることにしました。キャパオーバー!習い事で親子とも時間に追われる日々にすでにスイミングと片道1時間近くかかる英語教室に週1回づつ通い、降園後の公園遊びは欠かさない息子。ここに週に2回通う勉強系の習い事を入れてみたら…本当に時間がない!習い事の送迎と家事を両立させるために、その日の習い事の準備を持って幼稚園に迎えに行き、降園後に習い事に直行、スキマ時間で公園遊びをさせるように。また、晩御飯は子どもが幼稚園へ行っている間に準備をし、余った時間で掃除や洗濯などの家事をこなすようにしていたのですが、自分の時間がない生活にヘトヘトに。1か月も経たずにこのスケジュールは無理かもしれないと考えるようになりました。どの習い事も大好きな息子のために頑張りたいと思っても、常に時間に追われるスケジュールにすっかり疲れてしまい、イライラして子どもに当たっては、反省して落ち込むようになってしまいました。また、子どもも週4日の習い事は疲れるようで、習い事の帰りに寝てしまい、家に着いても起きないことも…。幼稚園のママ友に相談してみたところ、年長になるとみんな習い事のやりくりに苦戦しているそう。中には、その日の晩御飯は外食と決めて、1日に2つ掛け持ちするツワモノも。また、きょうだいがいると習い事も増えて送迎が大変なので、きょうだいで同じ習い事しかさせていないというママもいました。そして、口をそろえて言うのが、子どもがやりたい習い事、親がやらせたい習い事を全部やっているとキリがないということと、時間とお金がとても足りないということ。理想と現実に悩んでいるのは、みんな同じようでした。習い事を減らすことを決意現状に悩みながらも、ハードなスケジュールをこなしていたのですが、無理がたたったのか、私の体調不良が続くようになってしまいました。夫婦で相談した結果、私が体調をくずしてまで習い事を続けることより、親子ともに毎日楽しく元気に過ごせることの方が大事だという結論になり、習い事の整理をすることに。家から遠くて、送迎に関して一番の負担になっていた英語教室を辞めることにしました。息子は、先生とも教室とも、とても相性が良かっただけに苦渋の決断でした。辞めた後、英語教室のことを思い出しては「また先生に会いたいなあ」と呟く息子を見て、大人の都合で習い事に通わせたり、辞めさせたりとつらい思いをさせてしまったことを後悔。今後は習い事の無理なスケジュールを組むのはやめようと誓いました。送迎のいらないオンライン英会話に挑戦してみることに1歳半から続けてきた英語の勉強をどうするかを考えずに英語教室を辞めてしまったわが家。まずは家でドリルなどを使って勉強をしてみたのですが、私がうまく教えることができず、あっという間に挫折してしまいました。けれど、ここで辞めてしまうのはもったいないので、送迎がない勉強法は何かないかと探していたら、子ども向けのオンライン英会話があることを知り、始めてみることに。最初は、パソコンを使って知らない人と英語で話すということに拒否反応を示した息子。これで英語が嫌いになっては元も子もないので、教材を使うコースではなく、フリートークのコースを選択。数回目のレッスンで、最近ハマっている「マインクラフト」というゲームにとても詳しい男性の先生と出会い、あっという間に仲良くなりました。パソコンを通じての会話だと、直接顔を合わせて話すのと違い、会話が広がりにくいのではと少し心配していたのですが、「マインクラフト」という共通の話題のおかげで、まったく問題なし。むしろ、相手にどうやったら上手に伝えられるかを息子が工夫するようになり、英語力がグッと向上しました。なお、契約したオンライン英会話の先生は全員フィリピン人。英語が母国語ではないので、発音が不安だったのですが、人によって多少ばらつきはあるものの、訛りはほぼ気にならないレベルでした。話すことが好きなのに一人っ子の息子は、大好きな「マインクラフト」の話ができることが嬉しいようで、ヒマさえあれば「レッスンの予約とって!」というように。私は送迎がなくなり、息子がレッスンを受けている時間を家事に使えるようになったことで、普段の生活が格段にラクになりました。さらに、通っていた英語教室よりオンライン英会話のレッスンの方が費用が半額近く安く、結果的に教育費も抑えることができました。お気に入りのおもちゃのカタログを見ながら先生とフリートーク保育園ママに聞くと、保育園に通っていると習い事に通うのは時間的に難しいので、タブレット学習やオンラインを使っているママが多いそう。小学校に入学したり、引っ越したりして環境が変わっても続けられるのがメリットと話していました。実際にオンライン英会話を使ってみて、手軽さと充実さ、コスパの良さに驚いたので、個人的には、これからもっと自宅で出来るオンラインや通信教育などの勉強法が増えてくるのではないかと思っています。でも、スポーツなど、実際に通わないと学ぶことが難しい習い事がたくさんあるのも事実。小学生ママに聞くと、小学生になっても習い事の送迎は親が付き添うことが多いそう。習い事の送迎を卒業するのは当分先になりそうですが、今後も無理せず親子で楽しく習い事と付き合っていきたいと思います。<文・写真:ライター芳賀千歳>========読者限定RIZAPトライアルモニター募集中!「シェイプアッププログラム」を4万9800円(4回・税別)でお試し。さらにモニター謝礼として1万円のキャッシュバック!さらにモニター終了者から抽選でクオカード3000円分を100人にプレゼント。さらに本コースへの入会金5万円無料。店舗により受け入れ制限がかかる場合が想定されますのでお早めにお申し込みください。申し込みはこちら ⇒申し込み〆切:2019年8月31日(土)
2019年08月03日碁盤に白と黒の碁石を置き、囲った陣地の広さを争う競技、「囲碁」。「囲碁は思考力や集中力、判断力を養うのにいい…」なんて耳にすることはあっても、「ルールが複雑で難しそう…」というイメージから、気軽に始めるには敷居の高さを感じる方も多いかもしれませんね。しかし、そんな囲碁の難解なイメージを一新し、その魅力と面白さを子どもたちにわかりやすく伝えてくれるのが、現役の囲碁棋士によって手がけられた絵本 『いごってなあに?』 (ぶんしん社)。本書は、女流棋士、 小林泉美六段 が内容を、そしてウーマンエキサイトでもおなじみのコミックライター 荻並トシコさん が作画を担当し、さらに小林六段の夫であり現「名人」の 張栩(ちょう う)九段 の全面協力のもと制作された1冊です!ママ友同士である小林六段と荻並トシコさんの何気ない会話から生まれたという本書の内容ともに、母親の立場から語られる、親子で楽しむ囲碁の魅力についてを紹介します。■ママ友同士のつながりが生んだ! 「いごってなあに?」誕生秘話コミックライターである荻並さんが、そもそもなぜ囲碁棋士である小林六段と本書を手がけるに至ったのか?その答えの根本には、荻並さんより先に囲碁にハマっていた息子さんの存在があったといいます。息子さんと一緒に、囲碁を覚えようとしていた荻並さんですが、初歩のルールを覚えるのに、やはりそれなりに苦戦をしたそう。しかし、一度ルールを理解してしまえば「なーんだ、そんなことか」「あ、なるほど、面白いかも!!」と最終的には、囲碁の持つ奥深さに魅力を感じたと言います。そんなエピソードをご近所のママ友である小林六段に話してみたところ、「絵本とか、わらべ歌とか…自然に囲碁が分かるツールが何かあったらいいね」という話になり、このやりとりが本書誕生のきっかけに!お互いに育児と仕事の隙間時間を見つけて3年近くやりとりをしていくうちに、ちょっとずつ絵本として形になり、ようやく完成したのが本書「いごってなあに?」なのです。■3歳から楽しめる! 囲碁の面白さに触れられる絵本の世界イラストや漫画を用いて囲碁の魅力やルールをわかりやすく伝えてくれる本書の魅力のひとつといえば、荻並さんが描くゆるくてかわいい猫のイラスト。囲碁のルールがまだ理解できない小さなお子さんであっても、猫たちの愛らしい姿に心奪われ、ページを開くのがワクワクするような1冊に仕上がっています。さらに猫をモチーフに碁石を描くという表現方法は、囲碁が持つ堅いイメージを一新し、囲碁の世界をより親しみやすいものに感じさせてくれます!この碁石を猫で表現するというアイデアは、そもそも小林六段から生まれたもので、絵本の主人公であるシマシマの猫ちゃんも、実際に小林六段が飼っていた猫をモデルに描かれたものなのだそう。温もりを感じるイラストに添えられた文章も軽快でリズムよく、まるで歌うように楽しく読み聞かせができるのもポイントです!■ルールをわかりやすく解説! 子どもの“面白そう”を引き出す本書には、囲碁の基本を子どもたちによりわかりやすく伝えられるよう、囲碁の道具のイラストやルールを解説した4コマ漫画が収録されています。さまざまな碁盤の種類や黒白それぞれの碁石の数、碁盤のつくりなど、道具の基礎知識を身につけることができたり…囲碁の基本ルールを解説する四コマ漫画では、囲碁の基本的な考え方から碁石の置き方などのルールを猫ならではの目線を織り交ぜながら、楽しくわかりやすく解説してくれます。子どもの時から本書で囲碁に触れることで、「難しそう」という囲碁のイメージにとらわれず、「これなら僕も私もやってみたい!」と囲碁に対するポジティブな気持ちを引き出せるのも魅力の一つと言えるでしょう。■親として完璧でなくていい! 囲碁を通して学んだ親子関係先に囲碁にハマっていた息子さんの影響で、自身も囲碁に興味を持った荻並さん。今回、親子で楽しむ囲碁の魅力を聞いてみたところ、そこには親子関係を見直す考え方のヒントがあったと言います。そのきっかけとなったのが、囲碁をともに楽しむことで「親と子という縦のつながりだけではなく、同じ競技を楽しむ横のつながりができたこと」でした。子育て中、つい子どもに対して上から目線の接し方になってしまいがちななかで、囲碁を通して「これはどうすればいいのだろう?」と子どもと同じ目線、同じ立場に立って一緒に考える機会が持てるようになったことが大きかったと言います。そして囲碁という新しい体験を通して、萩並さんも「自分もまだまだ伸びしろがあるなぁ」と感じられ、「これから学んでいけばいいんだ、親として完成品の完璧な人間ではなくてもいい」と、子育てに対しても気持ちの余裕が持てるようになったのだそう。親子で囲碁を学ぶことは、ある意味子ども自身の成長だけでなく、親自身も不完全な自分を認めながらも、人としての成長を楽しめる貴重な機会になるのかもしれませんね!■作画担当 荻並トシコさんのスペシャルメッセージ!最後に「いごってなあに?」の作画を担当された荻並トシコさんから本書に込めた想いをお伺いしました!最初はよくわからないけど、1度覚えれば面白くて、一生使える囲碁!私がふだん連載している育児漫画とは少し違うジャンルですが、囲碁を知らない子どもたちにも興味を持ってもらい、囲碁のルールを知ってもらえるよう、育児の経験を生かしながらエネルギーを注ぎました!囲碁は、考える力を養う教材とも言われていますので、大人から子どもまで幅広い世代に親しんでもらいたいと考えています。ぜひご一読いただき、囲碁の世界の入り口に立つきっかけにしていただけたらうれしいです!<絵本『いごってなあに?』出版記念イベント>本書の出版を記念し、作者の小林泉美六段を講師に迎え、囲碁未経験の小学生と保護者の方向けの体験イベント「夏休み!プロに学ぶ楽しい囲碁 〜考える力を身につけよう!〜」が開催がされます! 詳細は コチラ 日時:8月4日(日)10:00〜12:00会場: 三鷹ネットワーク大学 対象及び定員:囲碁未経験の小学生とその保護者30組(先着制)受講料:2,500円(絵本『いごってなあに?』1冊付き)※お申込み1 組「お子さま1 名+保護者1 名」での価格です 『いごってなあに?』 作:小林泉美 画:荻並トシコ 協力:張 栩(ぶんしん出版)1,400円(税抜) 思考力、集中力、記憶力、忍耐力、大局観などを養うのに最適な囲碁の魅力を子どもたちに伝える一冊! ネコをモチーフにした碁石が、つながったり、かこんだり、とられたり…囲碁のルールをかわいらしいイラストでわかりやすく解説。親子で楽しめる囲碁入門者にぴったりの絵本です。
2019年07月30日こんにちは、なきりエーコです。昔は誰でも使えた「公衆電話」。だけど、いまの子どもはもしかしたら使えないかも…!? というお話です。■習い事や塾終わりの連絡手段は?習い事によっては終了時間をメールでお知らせしてくれるサービスもありますが、そうじゃない場合には「終わったら電話かメールしてね」ってお約束しています。だけど…忘れっぽい息子、ケータイ忘れていきます。そういう日はハラハラしながら待っているのですが、その日は…なんと息子が公衆電話から電話を! 息子なりに考えた行動。すごい! 公衆電話を使うのはじめてなのに、ちゃんと使えるなんてすごいな~って思ってたら■公衆電話も非常時の連絡手段のひとつ使い方をキチンとわかってなかった息子。100円玉じゃないと電話を使えないと思っていたらしいです。なんてこった…! でも…ケータイを忘れたときに災害が起きたりしたら…とか考えると、ちゃんと教えたほうがいいと思いました。非常時に使う「緊急通報ボタン」の使い方もレクチャー。最近では小学校でも、プリントなどで使い方を教えているようです。これを機会に親子で使い方を確認するのもいいかもしれません。
2019年07月26日習い事で、子どもに「行きたくない」「やめたい」と言われたことのある人も少なくないと思います。せっかく続けてきた習い事をやめるか続けるかは、親としても悩みますよね。6歳の息子は先日、1年ちょっと通った将棋教室をやめました。やめるに至った経緯と辞めるタイミングに関する失敗談を紹介します。4歳で将棋を始めた息子、少しずつ勝てるようになったころ…息子が将棋教室に通い始めたのは、年中の終わり。4歳には早いかな? と思いましたが、体験教室へ行ったら「楽しかった! やりたい!」と言うので、始めることに。まわりの子は年上ばかりで、最初の頃はまったく勝てませんでしたが、少しするとときどき勝つことも出てきました。グッと上達した時期もあり、集中して考えながら将棋を指していましたが、ある時から明らかに下手になっている! と感じるように。中だるみの時期かと思い、様子を見ていました。息子の気持ちに気づけなかったと反省10か月経った頃から、教室へ行くのを渋ったり、「ぼく、勝てないから…」と、グチも言うように。励ましたり、慰めたりしつつ、イヤならやめてもいいとも伝えましたが、本人は「やめない」の一点張り。教室の先生も友達も好きとのことなので、どうしたらいいか迷っていました。先生に相談したところ、「最近はやる気がなく、勝ちたいという意思が見えない。勝負に勝てないことを気にする子もいて、そういった子は、将棋を指すのが辛いかもしれません」と。性格によって向き不向きがあるとのこと。勝負に負けると「悔しい、次は勝ちたい」と闘争心を燃やすタイプと、「自分はできない、ダメなんだ」と落ち込んでしまうタイプがあります。息子は、完全に後者タイプ。先生のお話を聞いて、今まで息子の気持ちに気づいてあげられなかったと反省しました。思いきってやめたら気持ちが軽くなった今までは、習い事の曜日が来るたびに、「やめさせた方がいいのか…でもせっかく続けてきたのにやめるのはもったいない…」と憂鬱になっていました。将棋教室をやめてからは、親も子も気持ちがふっと軽くなった気がします。ただ、習い事をやめたあと友達と将棋を指す機会があったときには、「ぼく、弱いから…」と、指したがりませんでした。やめさせるタイミングが遅くなり、自信を失わせてしまったことは、私の反省点です。習い事をする目的を再確認今回のことで「習い事はなんのためにさせるの?」と原点を振り返りました。わが家の場合、“習い事を通して、将来役にたつスキルを身につけてもらいたい”です。そして、それには「楽しんでいること」が大前提。子どもが楽しめないのであれば、身につくものも身につかないということがわかりました。これからは“今、やめるのはもったいない”という親の主観ではなく、“今、子どもが楽しめているかどうか”で続けるかどうか判断しようと思います。現在は、ひとりひとりの個性を尊重してくれる学童スタイルの英会話教室と、のびのびと身体を動かす親子運動遊びへ通っています。息子も習い事の日を待ち遠しく感じているようで、楽しんで通える場所が見つかってホッと一安心です。<文・写真:ライター三浦麻耶>
2019年07月09日リトミックと聞いて、何を思い浮かべますか?私と娘のリトミックとの出合いは、児童館で催されたイベントでした。全8回で幼稚園入園前の娘と楽しく通ったのですが、習い事の選択肢にはしていませんでした。リトミックを始めたきっかけ娘が3歳で幼稚園に入園したとき、ピアノを習わせようと思いました。私自身が年中から中学1年生までピアノを習っていたことと、実家のピアノを引き継いだからです。私は週2回、全国展開するピアノ教室に通い、グループレッスンと個人レッスンを受けていましたが、あまり楽しんで通った思い出はなく、親に言われてイヤイヤ通っていました。他の生徒と自分を比べて、劣等感を抱いた記憶もあります。そのため娘にピアノを習わせる際、個性や本人のペースを尊重してもらえるような個人教室を検討しました。近所のママ友に相談したところ、お子さんが通っているピアノ教室を紹介してもらい、早速体験することに。そのとき、私はすぐにピアノを習わせたいと希望したのですが、その教室ではリトミックとピアノの両方を教えているとのことで、先生からはリトミックからはじめてみるように提案されました。ピアノの前にリトミックを習うメリットその理由として、3歳児は先生が話したことを理解し、ピアノに向かうことがまだ難しいことや、鍵盤を弾くには手が小さく指が未発達なことなどを説明されました。それよりもリズムを体現できるリトミックから始める方が、スムーズにピアノに移行できるとのこと。リトミックでは、ピアノに合わせて手や足、体全体を動かしながら、拍子の取り方を学んでいきます。ボールやフラフープを使ったり、ママと手を繋いで散歩したり、向き合ってダンスをしたり…。二分音符、四分音符、八分音符の違いも、イラスト入りのカードを使って習得していきました。1年間通ったリトミックで、娘には本来の音を楽しむという「音楽」の素養ができた気がします。その後ピアノに移行した際、4拍子から3拍子に楽譜が変わっても、「あ、これはママとお姫さまみたいにダンスしたリズムだ」と体得したことを思い出しながら、メロディをとらえることができました。それもリトミックの下地があったからだと感心したのを覚えています。現在1年生になった娘娘は年少の春から1年間リトミックを習い、年中さんの春からピアノレッスンに移行。4か月後に開催された5教室合同のピアノ発表会に参加し、プログラム1番で3拍子と4拍子の曲を両手で弾き切りました。年長さんの秋には、中学校のグラウンドを借りて行われる運動会のマーチングで、スーパーマン、スターウォーズ、ゲゲゲの鬼太郎、ゴジラのメドレーのキーボードを担当するまでになりました。小学生になった今も、前向きにピアノの練習に励んでいます。個人差はあると思いますが、娘がリトミックを習わずに、そのままピアノを習っていたら、手で拍子をとることはあっても体全体でリズムを体得することはなかったかもしれません。そして、拍子が変わった時のリズムの取り方について、壁にぶつかることもあったのではないかと思います。また、ピアノは子どもが主体で頑張っていく要素が強い気がしますが、リトミックは親も一緒にリズムに合わせて動いたり、工作を作ったりする機会があります。このように親が積極的に関わることができる部分が多いのもオススメな理由です。リトミックが習える教室は全国に広がっています。詳しくは下記のホームページをご覧くださいね。リトミックは音楽だけでなく工作の時間も<文・写真:ライターふたえにじ>
2019年07月04日夫の趣味で、わが家には以前から囲碁セットがあります。幼稚園のころ、少しだけ碁石で遊んでいた時期がある息子。ただ、私がルールを教えられるほど詳しくないので、しばらくしまい込んでいました。でも、日曜の囲碁番組を見ているうちに最近、また囲碁に興味を持ち始めたんです。せっかくなので、ときどき囲碁クラブに行っています(習いごとのように定期的に通っているのではなく、行きたいときにたまに行く程度です)。■子どもは、勝負ごとに本気でしかけてくる遊んでいるのは通常より目の数が少ない13路盤です。ルールがあやふやなので手探りで打つ私に対し、「打たなきゃ強くならないよ!」とガンガン攻めてくる息子…。最近めっきり勝てません。息子の上達が頼もしくもあり相手にならない自分が情けなくもあるのですが、楽しいです。
2019年06月25日近年、習い事に通っている子どもが増えています。その割合は、8歳で9割近くに至るのだそう。皆さんの中にも、お子さんに習い事をさせたり、今後通わせることを検討したりしている方は多いかもしれません。では、習い事に期待できる効果とは何でしょう?知識や能力が身につくことだけでしょうか?今回は、習い事のもつ「本当の効果」をお伝えします。習い事、「なんとなく」通わせてませんか?習い事は、大きく分けて3つのジャンルに分けることができます。学習塾・英会話・公文などの「学習系」、水泳・サッカー・体操などの「スポーツ系」、ピアノ・習字・プログラミングなどの「芸術・技能系」です。多くの場合、親が子どもに習い事をさせる目的は、ジャンルごとに大きく異なります。たとえば、「学習系」なら受験のため、「スポーツ系」なら体力をつけるため、「芸術・技能系」なら情操教育のため、といった目的が考えられますよね。また、「サッカーをやらせたい」「ピアノが弾ける子に育てたい」など、習う内容そのものが目的になることも少なくありません。一方で、ジャンルを問わず、特別な目的がない状態で習い事を始める家庭もあります。たとえば、「自分が昔やっていたから」「子どもの友だちが通っているから」といった事情が考えられるでしょう。もちろん、それらも習い事を始める立派なきっかけのひとつ。しかし、習い事には、じつはジャンルを問わず期待できる本当の効果があるのです。目的を持たずに「なんとなく」習い事をさせている方は、習い事の醍醐味を知らないままかもしれません。では、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。習い事の本当の効果とは・多様性を知ることができるウェブサイト「中学受験情報局『かしこい塾の使い方』」主任相談員の小川大介さんは、習い事が子どもに与えるよい影響のひとつが「多様性を知れること」だと言います。習い事は、保育園や幼稚園、学校などでは出会う機会のない異世代の人たちや、価値観の異なるさまざまな人たちと一緒に物事に取り組むチャンスが多いのです。習い事には子どもの成長に好影響を与えることがいくつも含まれています。ひとつは「多様性を知る」こと。世代や価値観が異なるさまざまな人に交じって、学校の先生とはちがう先生と習い事に取り組む。子どもは、これまで知らなかった世界を知ることになります。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|“後伸び”する子としない子の違い。成長後に学力が急伸する幼少期の過ごし方)多様性を知り、受け入れることは、グローバル化が進む現代を生きる子どもたちにとって欠かせない経験です。それが早期にできるとすれば、非常に価値のあることと言えるでしょう。・自分の成長を実感することができる小川さんはもうひとつ、「成長感覚をつかめる」ことを習い事のメリットとして挙げます。もうひとつが、自らの「成長感覚をつかむ」ということ。習い事は、やったらやっただけ成果が見えるようにできています。スイミングでも書道でも、はじめたからには「○級になりたい、○段になりたい」というふうに思うものでしょう。そのために、教室以外でも練習をするようにもなります。そして、努力を続けることで技能が身についていき、目標を達成したという成功体験を得る。これが、自分が成長していく感覚や挑戦意欲を育ててくれるのです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|“後伸び”する子としない子の違い。成長後に学力が急伸する幼少期の過ごし方)目標を掲げ、練習に励み、結果を出す。そういった一連の経験により、子どもは自分の成長を感じることができるのです。こうした経験は、次なる挑戦に対する意欲を大きく高めてくれます。そして、その新たな挑戦が、さらなる成長へとつながっていくのです。・「やり抜く力」を身につけることができる教育ジャーナリストのおおたとしまささんが習い事の意義として掲げるのは、『やり抜く力』を育ててくれることです。習い事とは、子ども自身が求めるものをすることによって、夢中になり、達成し、挫折を味わい、そして壁を乗り越えることで、「やり抜く力」を育ててくれるものであり、なんらかのスキルを得るのは副次的な成果です(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「教育虐待」のやっかいな実態。今の子どもには “決定的に足りない” 時間がある)「やり抜く力」とは、自分でやりたいと言ったことを最後まで頑張る力を指します。別名は「GRIT」(Guts=度胸、Resilience=復元力、Initiative=自発性、Tenacity=執念の4つの頭文字をとった言葉)。成功者に共通する要素として、今注目されている言葉です。・語彙力を上げることができる子どもの思考の発達や乳幼児期の親子の関わりを専門研究分野とする、十文字学園女子大学教授の大宮明子さんは、「習い事をしている子どもは語彙力が高い」と主張します。習い事は多様な人たちと出会えるだけでなく、コミュニケーションが取れるからです。今、語彙力は国語だけでなく全教科に必要な力として注目されています。言葉を知らなければ、教科書の内容を理解したり、試験の問題文を読んだりすることができないからです。また、言葉を知り、文章を読みこなすことは、AI時代を生き残っていくために必要な力とも言われています。そのなかでも、わたしが注目しているのが語彙力です。わたしも携わったある研究では、なんらかの習い事をしている子どもは、一切習い事をしていない子どもより語彙力が高いという結果が出ました。大好きな習い事をしていれば、先生や同じ教室に通う友だちとも積極的に話すことになります。そのコミュニケーションによって、語彙力が伸びたのだと推測できます。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「親の言葉遣い」に見る、成績優秀な子が育つヒント。語彙力が伸びる会話の特徴)楽しく続けて、醍醐味を味わおうこのように、習い事に期待できる効果は次の2つに分けられます。・人とのコミュニケーションにより得られるもの(=多様性を知ることができる、語彙力が上がる)・本人が努力し続けることにより得られるもの(=自分の成長を実感する、やり抜く力を身につける)注意したい点は、いずれも習い事を始めたからといって、必ず得られるものではないということです。先生や、一緒に習う仲間たちと積極的に接して関係性を築いていくのには、ある程度時間がかかります。また、本人が目標設定をし、それを達成すべく努力するのにも、ある程度の期間が必要です。つまり、習い事の醍醐味を味わうには、本人が前向きな気持ちでその習い事を継続できなくてはなりません。親にできることは、それをバックアップしてあげることです。たとえば、親自身も習い事に来ている人たちと積極的にコミュニケーションを取ったり、子どもが頑張っているところを褒めてあげたりすることが大切です。「あれもこれも」とたくさんの習い事をさせたり、嫌がる子どもを無理矢理通わせたりしては、習い事のもつ本当の効果は享受できません。習い事は、本人が心から楽しめて、自信を持って続けられるものであるべきなのです。***今、子どもに習い事をさせようか迷っている方は、習い事にどんなことを期待しているのかを、あらためて考えてみてください。それが本当に叶えられそうかどうか、叶えるためのバックアップができるかどうか見極めることで、子どもにとってよい判断が導けるのではないでしょうか。(参考)StudyHackerこどもまなび☆ラボ|“後伸び”する子としない子の違い。成長後に学力が急伸する幼少期の過ごし方StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「教育虐待」のやっかいな実態。今の子どもには “決定的に足りない” 時間があるStudyHackerこどもまなび☆ラボ|「親の言葉遣い」に見る、成績優秀な子が育つヒント。語彙力が伸びる会話の特徴StudyHackerこどもまなび☆ラボ|成功者に共通するGRIT。「やり抜く力」をぐんぐん伸ばす、4つの家庭習慣PR TIMES|『子どもの習い事に関するアンケート調査』を実施株式会社バンダイ|「習い事に関する意識調査」結果mataiku|子供の習い事は本当に必要?専門家に聞く習い事の重要性と、親の心構え。ニュースイッチ|AI時代を生き残る術「教科書などの文章を読む力をまず身につけるべき」
2019年06月22日小学生の子を持つ親にとっては、子どもたちが放課後をどう過ごすか、気がかりな人も多いことでしょう。また、これから小学生になる未就学の子を持つ親にとっても気になるところかもしれません。今回は、放課後にどんなトラブルが起こるのか、またパパママがしている対策について考えてみたいと思います。■放課後トラブル経験ありは5割アンケートでは、放課後トラブルを経験したことがあるか聞くと、「よくある」、「たまにある」、そして「以前はあった」と答えた人があわせて49.5%。約半数の親たちが放課後トラブルを経験したことがあることがわかりました。一方、「ほとんどない」、「全くない」と答えた人も46.9%と、同じく約半数程度という結果でした。Q.放課後トラブル経験ある?よくある 5.1%たまにある 18.5%以前はあった 25.9%ほとんどない 29.1%全くない 17.8%その他 3.6%"■親がみていないところで起きる子ども同士トラブル放課後トラブルとは、具体的にどのような内容なのか、いくつかのテーマに分けて見ていきたいと思います。まずは親が関与していないところで起こる、子ども同士の間でのささいなやり取りからトラブルにつながってしまったケースを紹介します。「『放課後に遊ぼう!』と約束してきても、(その子は)他の子と遊んでいたり、『誕生日会をやろう!』って約束した日にプレゼントを持って行けば、もう他の日にやってしまっていたり。その度に母は心が折れそうになります」(神奈川県 50代女性)「息子がブランコの柱に登る友だちを注意したけど、無視されたことに頭に来てブランコをその友達にぶつけてしまったらしい。ケガもなかったので何事もなく済みましたが、『禁止されていることをした友だちが悪いのに、なんで僕が怒られなきゃいけないんだ?』と息子はまったく納得しなかった」(徳島県 40代女性)「息子が友だちにいきなり雪の塊を頭にガンガンとたたきつけられ、やり返さず我慢したと涙。次の日『謝ってきた』と報告がありました」(北海道 40代女性)「目の上を傘でたたかれば、あと1センチずれていたら失明していたかもしれない」という親としても気が気ではないトラブルの体験談も寄せられていました。ほかにも「クラスの男の子二人につけ回されて、『学校に行きたくない』と娘が言い出した」といったトラブルは、学校生活自体に黄信号がともりかねない深刻なトラブルといえそうです。また低学年であるほど、きちんとした“待ち合わせ”ができないことから起こるトラブルは多いようです。時間、場所をお互いにきちんと把握しているか、親が許可しているかなど、意外に待ち合わせは高度なテクニックが必要といえそうです。■「勝手に食べる」遊びに来た子が引き起こすトラブルまた、家に招待したり、招待されたりといった自宅への「お呼ばれ」にまつわるトラブルも多いようです。「家に居座って帰らない子、勝手に入ってくる子、勝手にものを食べる子、いろいろいた。私から『ダメだよ』と注意したら家に来なくなった。わが子にはよその家に行ったときのお行儀のしつけだけはかなりしつこく言い続けてる」(神奈川県 40代女性)「よく遊ぶお友だちが昼食どきに遊びに来る。おなかが空いていたのか、出したドーナツ8個入りを2個食べ、残りを全部ポッケに入れて、『他の子と遊ぶ約束があるから』と、遊ばず帰って行ったそうです。何しに来たのか、どうしたものか、考えさせられる出来事でした」(千葉県 30代女性)「わが家が長男の友だち達のたまり場に。あるとき部屋で柔道して壁に大穴があいた。その子たちを呼んで叱ったけど、その親に伝えるかどうか迷ったなぁ。全額わが家が修理して、8万円かかった。自分の子や他人の子、ともにいい経験になったと思う」(東京都 40代女性)ほかにも「毎回夕飯を食べていく子」「毎週土日に遊びに来る」「『家に帰っても1人だから帰りたくない』と泣かれる」などの声が。パパママにとっても子どもの友だちにどこまで厳しいことを言っていいものか、また大人として放り出せないジレンマもあります。さらにこれからますます両親ともに働く家庭が増え、大人の目が届きづらくなっていく世の中で、子どもが放課後をどう過ごしているのかが把握しきれないという悩みが増えていくのが現状かもしれません。■「帰ってこない」放課後の子どもの行方さらに、放課後に子どもが家になかなか帰ってこないという不安の気持ちを抱える親も多いようです。「低学年のころ、暗くなっても帰らず探し回ることがあった。一緒にいたお友だちがお家に入れなくて一緒に待っていたようです」(神奈川県 30代女性)「自宅に着く予定時刻から1時間過ぎても帰らず、心配したことがあります。学校の帰りにお友だちと一緒に寄り道をして迷ったり、公園で遊んでしまったり。 携帯を持たせていないのですが、こういう時はやはり持たせる方がいいのか悩みます」(千葉県 40代女性)「公園で遊んでいたら同じクラスメイトの子が通って『遊びにおいで』とのこと。行ったはいいが帰り道がわからなかったそう」(神奈川県 30代女性)「小1のころ、学童から来ていないという連絡。友だちと外を歩いているところを、探しに出た学童のスタッフさんによって確保された」(神奈川県 40代女性)帰宅時間に子どもが帰ってこないと、親としては本当に心配してしまいますよね。もしかしたら事故にあったか事件に巻き込まれたか、迷子かもしれないと、さまざまな可能性を思い浮かべてしまうこともあるでしょう。筆者もこの春小学校に入学した長男が、「友だちと子どもだけで公園に行きたい」と言ってきました。ただ、その公園までの経路は車が多く、子どもの足で10分程度かかるため、「まだもうちょっとしてからね」と我慢させてしまったのですが…。いつから許そうか、もし許可したらきちんと時間どおりに帰ってこれるのか、心配は尽きません。■「ゲームソフトがない!?」物やお金を巡るトラブル「ゲーム本体とソフトを持って遊びに行ったら、ソフトを一つなくして帰ってきました。あとで一緒に遊んだ子が返してくれましたが、その子の家に行ってないし、ソフトのネームシールも剥がされていました。お友だちを疑いたくないけど…」(宮城県 30代女性)「カードゲームのカード、わが家は『あげるのはダメ』と決めているんですが、しょっちゅうもらってきて不安になり、相手の親に把握してるのか確認しました。一応ダブってるやつみたいだったけど、もらいすぎだったのでストップさせました」(神奈川県 30代女性)「低学年の頃、6年生に『現金を持って来い』と脅されて帰ってきた。すぐ学校に連絡して6年生たちは親子で謝罪に来ましたが、言い訳ばかりでした」(神奈川県 40代女性)物やお金を巡っては、子どもだけでなく親も巻き込んだトラブルに発展します。子どもたちにとって、もっとも大事なことは「持っているか」「持っていないか」になりがち。だからこそ「持っている」差がトラブルを生んでしまうのかもしれません。■放課後トラブルは、子どもにとって自立の1歩それでは、こうした放課後のトラブルを回避するためにはどうすればいいのでしょうか。いくつか、参考になるコメントがありました。▼親の責任とは「元気に育っていく上で、何かしらトラブルが起きてしまうのは仕方のないこと。親としてできることは、責任を取ることも含めて、子どもと一緒に最後まで解決に向けて行動することだと思います。誰かを傷つけたり、何かを壊したり迷惑をかけるようなことがあれば、一緒に頭を下げにいく。逆にわが子が困っているなら本人がどうしたいのか、そのためには何が必要か一緒に考えてやってみる」(北海道 40代女性)「子ども同士のけんかはあってもいいと思います。けんかした後に逆に仲良くなれること事もあるのは事実。小さいときにいろいろと経験するのがあたり前。大人になるためのプロセスだと思って、子どもと真正面で受け止めてあげるようにすることが、親としての役目だと思いますね」(北海道 50代男性)▼子どもは信じる。でも本質を見極めるには?「子どもは自分の都合が悪いことは言わないことがあるので、わが子の言うことだけ信じるのも危険かなと思います。子どもの言うことを信じるのは基本。だけど、うちでは『あなたの話だけでは決められないから相手の話も聞かないと。もし自分がなにもしていないのに、相手があなたを悪く言っていて、その親がそれを信じて、あなたが悪者にされたらイヤでしょう?』と言っていました」(神奈川県 40代女性)「自分の子の話だけが正しいと考え、よその子の意見や気持ちをないがしろにする親子には悩まされました。そこで学んだことは、他人を変えることは難しいので、自分の意識を変えるよう努力すること。いまでも子どもに友だちとのいざこざがあったらそのように話してます」(神奈川県 50代女性)もちろん、仕事で放課後の子どもの様子がわからないという親も多いと思います。でも、帰宅後に話を聞いたり、ちょっとした変化に気づけるようによく子どもを見たりなど、子どものSOSに気づけるような体制づくりは、日ごろから親としては意識したいところですね。▼家庭で約束事を話し合う今回寄せていただいたアンケートから、家庭で話しあって決められそうな約束事もありそうです。●外に遊びにいくときの約束事(一例)・遊ぶ場所、相手、帰る時間の確認・移動するときの対応・約束した時間を守る対策●家に遊びにくる(遊びに行く)ときの約束事(一例)・家で遊べる日、時間・ゲームなどの貸し借り・おやつなどをどうするか現代は、学校の連絡網がないこともあって、同じクラスでも親の連絡先がわからないことが多々あります。そうした状況で起こる「すれ違い」も、家庭での話し合うことで少しは防げる部分もあるように思います。また話し合うことで、子どもの意見の食い違いなども見つけることができるのではないでしょうか?最後にこんな意見をご紹介します。「小学生の時はいろいろありましたが、それも子どもが成長する過程で仕方ないと思います。親が子どもをほったらかしにしないで見守っていれば、その都度対処できます。今では懐かしい思い出です」(茨城県 40代女性)ここまで、子どもの放課後トラブルへの対処の仕方について考えてきました。さまざまな体験談と、対処法を紹介してきましたが、最後にご紹介した「親が子どもをほったらかしにしない」というのはとても大切なことに感じます。子どもが成長する過程において、トラブルがまったくないということはないでしょう。「トラブルをどう解決するか?」は子どもたちが自立していくために大切な力となっていくはず。もちろん、その内容や程度によっては、親が介入した方がいい可能性もあるでしょう。そして、いつでも相談できるように受け止める体制を親自身が作っておくと、子どもの安心にもつながるかもかもしれません。放課後は、子どもたちにとっては、初めてひとりで判断して動く時間。そこで起こったトラブルをどう乗り越えるかは、子ども自身の学びにつながるといいですね。Q.放課後トラブル経験ある?アンケート回答数:5154件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2019年06月02日先行き不透明なこの時代、子どもの将来に不安を感じる親が、わが子になるべくたくさんの教育をほどこそうとする風潮があります。ですが、中には子どもが大きな負担を強いられているようなケースや、課題をさぼったり期待通りの成果を出さない時に、つい強く叱りすぎてしまったり、時には罰を与えてしまったり…。そんな話を聞くことも決して少なくはありません。どこまでが教育で、どこからが虐待なのか? 何が親をそこまで駆り立ててしまうのか?『追いつめる親』『習い事狂騒曲』の著者であり、教育ジャーナリストのおおたとしまささんにインタビュー。第3回は、おおたさんが考える「これからの時代に必要な力」についておうかがいします。お話をうかがったのは… おおたとしまささん教育ジャーナリスト。麻布中高卒業、東京外国語大学中退、上智大学卒業後、リクルートにて雑誌編集。独立後、多数の育児・教育関連媒体の編集・企画に関わる。学校や塾などの教育現場を丹念に取材し、斬新な切り口で考察する筆致に定評がある。しつけから中学受験、夫婦関係までをテーマに、講演・メディア出演も多数。中高教育の資格、カウンセラーの資格。小学校教育の経験もある。『ルポ塾歴社会』『名門校とは何か?』『受験と進学の新常識』『中学受験「必笑法」』など著書は50冊以上。 『追いつめる親「あなたのため」は呪いの言葉』 の改訂版が2019年7月に出版予定。■あれもこれもの器用さはいらない! たった1本のナイフを磨き鍛えること――これからのグローバル時代を、子どもに「たくましく生き抜いてほしい」と願う親御さんは多いと思うのですが、どんな力が必要になるとお考えですか?おおたさん:私は、真のグローバル教育というのは、例えば、手元には1本のナイフしかないけど、これを使って森の中でどう生き延びるか? というようなことを考える訓練をつむことだと思っています。よくグローバルな人になるためには、英語やらディベート力やらあれこれ必要だと言われますが、大切なのはどれだけ多くのツールを持っているかではなく、自分の中の個性的なナイフをどれだけ鍛えておくことができるかだと思います。あれもこれもとツールを与えすぎることは、逆に子どもたちが本来持っているナイフをさびつかせてしまうことになりかねません。――たくさんの道具を与えるのではなく、本来子どもが持っている「1本のナイフ」を鍛えることが大事なのですね。おおたさん:親が与えすぎると、子どもは自分で選ぶことも考えることもできなくなります。それでは、よく言われる「指示待ち人間」になってしまいますよね。「指示待ち人間」ではこれからの世の中生きていけないということは、もう親御さんはとっくにわかっているはずです。――確かに。…そのはずなのに、気が付けばつい与えすぎてしまう。いったいなぜ!?おおたさん:親自身が与えられる以外の生き方を知らないからでしょう。必要な武器を自分で考えて、自分で手に入れて、自分で磨くという経験がないから、不安で怖い。だから、子どもにあれもこれも与えようとしてしまうのです。周囲に、「自分の道は自分が選ぶ」と言える大人がどれだけいるでしょうか? 大人たちが自分で自分の道を選んでいくことができていないから、無意識のうちに子どもたちにも自分の道を選ばせまいと仕向けてしまうのです。■ボーっとする時間…「余白」が子どもを育てるおおたさん:もちろん、子どもにたくさんの機会を与えてあげたい、いろいろな能力を伸ばしてあげたいという親の気持ちは間違っていませんし、よくわかります。例えば、習い事をつめこんでしまうのも、どこにどんな才能があるかわからないから、いろいろなことをやらせて引き出してあげたいという気持ちからだと思います。ですが、そもそも子どもというのは、ボーっとしている時間に一番育つのです。そういう時間を奪ってしまったら、育つものも育たなくなってしまいますよ。――ボーっとしている時間に育つものとは?おおたさん:子どもは暇な時間があれば、それをどう使おうか考えて、そこで自発性が芽生えます。例えば、暇な時間があって、本を読んでも絵を描いてもつまらない。で、今度は庭に出て虫を取ってみたら、「あ!これ、すっごく楽しい!」と時間を忘れて取り組めたとします。そうすると、自分が何を好きで、何をしている時が幸せで、何を欲しているのかを感じ、自分自身を知ることができます。それが、「人生の羅針盤」を作るのです。幼児期は、その羅針盤に気づいて、それを使いこなす訓練をたくさんしなければならない。そのために必要なのが、ボーっとする時間なのです。常に予定を埋められて、ボーっとする時間を奪われると、人生の羅針盤を使いこなせない人になってしまいます。主体性なく、なんとなく世間的に良いと言われる方向を向いて生きるしかなくなった状態で、いくら高学歴や仕事スキルを得ても何の意味があるのでしょうか?――暇な時間に自ら考えて動いているうちに「人生の羅針盤」を築いていくのですね。おおたさん:親が子どもにいろいろなことを与えるのは、例えるなら、スマホに使うのか使わないのかよくわからないようなアプリを、とにかく大量に入れるようなものです。特に、今の親御さんは、正解がわからないといわれているこれからの時代に向けて、使えそうなアプリを全部入れておかなければという発想になって、インストールすることにばかり時間を費やしてしまっているように思います。でも、本当にやらなければならないのは、スマホ自体の性能をあげることです。OS(基本ソフト)やCPU(中央演算処理装置)をアップデートして、将来、アプリをサクッとダウンロードできるような本体にしてくことが大事なわけです。そもそもの優先順位が間違ってしまっているのです。■習い事は何のため? 結果を求めすぎて奪われる「3つの時間」おおたさん:また、私は、習い事はスキルを身につけることが目的ではないと思っていて。習い事の目的は、「夢中」になって「達成」して「挫折」して「克服」する、この4つのサイクルを経験し人間的に成長することだと思っています。――具体的には、どういうことでしょうか?おおたさん:例えば、子どもが水泳に夢中になって、25メートルが泳げるようになったり、何か目標を達成したりするとします。でも、がんばればがんばるほど、思うようにタイムが伸びなかったり、必ずどこかで壁にぶちあたる時がきます。そこで、子どもが「もう辞める」とくじける。でも、それでもがんばってみようと乗り越えた時に、ネガティブな部分を克服するというすばらしい経験をすることができるのです。こうした経験は、勉強やほかの体験にも応用が効きます。――なるほど…。でも、習い事にスキルの獲得を求めてしまっている親御さんも多いように感じます。おおたさん:「ボーっとする子どもの時間を奪っていないこと」「子どもの基本的な成長に必要な時間を奪っていないこと」「家族の時間を奪っていないこと」、その3つの時間が確保できるうえなら、スキルを獲得するためでも良いと思いますよ。でも、少しでも空き時間があると「もったいないから」とつめこむのは大きな間違いです。――話はちょっと変わりますが、一時期、幼児教育ブームが起こり、本を数千冊読んだり高い飛び箱を飛んだりという園の教育がメディアで称賛されていましたが、おおたさんはどう思われましたか?おおたさん:サーカス団に入れれば、クマだって玉乗りするしライオンだって火の輪をくぐりますよね? それと同じで、子どもだって鍛えればできるようになるかもしれません。でも、「それに何の意味があるのですか?」ってことなのですよ。本は数千冊読んだからすごいのでしょうか。1冊の本にこだわって何度も読み返すことだって大事ですよね。実際、子どもは気に入った絵本を何度でも読みたがります。子どもには子どもの物差しがあるのに、大人が子どものことを知らないから、大人の価値観で「数千冊も読むのはすごいこと」と決めつけてしまう。逆に、数千冊読むことで損ねていることもある。そういう視点も持ってほしいと思います。■「親は無力である」その自覚が子どもの励ましになることもおおたさん:子どもが育つうえで、親の影響力は絶大です。ですが、結局のところ、親は実は無力なのです。親になると、子どものためにあれもこれもしてあげようという気持ちにかられます。でも、それがそのまま親の期待通りの成果をもたらすとは限りません。むしろそうならないことの方が圧倒的に多いですよね。――確かに。それに、子どもに期待通りの結果を望むのは親のエゴですよね…。おおたさん:親ができることは、子どもを励まし見守ることだけ。「生まれてきてよかったね」「ひとりぼっちじゃないよ」と言ってもらえ、「あなたの人生はあなたしか歩めない」と認めてあげることだけなのです。でも、無力であることは、決して悪いことではありません。たとえ、子どもと一緒にオロオロすることしかできなくても、それが子どもにとって生きる支えになるのです。むしろ、親が子どもにしてあげる、最高の励ましであることも多いのです。同時に、親は子どもの人生を支えることだけに依存せず、自分の道を自分で選ぶような生き方を常に実践していかなければなりません。「自分の道を自分で選ぶ生き方」の手本を示すことができれば、それが親にできる最高の教育であると私は思っています。親は自分の理想を子に押しつけるのではなく、ありのままの子どもを認めてあげればいい。そうすれば、子どもはまぶしいくらいに輝きはじめます。そして、不安な気持ちでいっぱいになりながら、子どもの背中を見守るしかないというのが子育ての本質であり、そのこと自体がこのうえなく幸せなことなのではないでしょうか。生まれたばかりの頃は、ただ健康で元気に育ってくれればそれで良かった。なのに、いつから、親はわが子に「もっともっと」と求めてしまうようになるのでしょう?「教育虐待」の話を聞いていて、いつの間にか子育ての原点に立ち帰らせられた、そんな取材でした。まちとこ出版社N
2019年05月30日先行き不透明なこの時代、子どもの将来に不安を感じる親が、わが子になるべくたくさんの教育をほどこそうとする風潮があります。ですが中には、子どもが大きな負担を強いられているようなケースや、課題をさぼったり期待通りの成果を出さない時に、つい強く叱りすぎてしまったり、時には罰を与えてしまったり…。そんな話を聞くことも決して少なくはありません。どこまでが教育で、どこからが虐待なのか? 何が親をそこまで駆り立ててしまうのか?『追いつめる親』『習い事狂騒曲』の著者であり、教育ジャーナリストのおおたとしまささんにインタビュー。第2回は、「教育」と「虐待」の境目についておうかがいします。お話をうかがったのは… おおたとしまささん教育ジャーナリスト。麻布中高卒業、東京外国語大学中退、上智大学卒業後、リクルートにて雑誌編集。独立後、多数の育児・教育関連媒体の編集・企画に関わる。学校や塾などの教育現場を丹念に取材し、斬新な切り口で考察する筆致に定評がある。しつけから中学受験、夫婦関係までをテーマに、講演・メディア出演も多数。中高教育の資格、カウンセラーの資格。小学校教育の経験もある。『ルポ塾歴社会』『名門校とは何か?』『受験と進学の新常識』『中学受験「必笑法」』など著書は50冊以上。 『追いつめる親「あなたのため」は呪いの言葉』 の改訂版が2019年7月に出版予定。■教育と虐待、その境い目の見極め方法――明確な線引きは難しいと思うのですが、「教育的指導」と「虐待」の境目をきちんと知っておきたいです。おおたとしまささん(以下、おおたさん):概念的な線引きとしては、「子どもの人権を尊重しているか」というところです。子どもを親の所有物ではなく、自分と同じひとりの人間だと思うことができているかどうか、それが「教育的指導」と「虐待」の境目だと思います。――具体的な目安はありますか?おおたさん:例えば、1日5時間勉強させても全然平気な子もいるのですが、普通の子にさせたら大抵はつぶれてしまいます。それと同じで、負荷はその子にとっての相対的なものである、ということがまず大前提です。そして、その相対的な負荷が子どもの受忍限度を超えていることに気づくには、なんらかの負荷(勉強や習い事など)をかけた後の子どもの表情を見ればわかると思います。例えば、勉強が終わった後、「つらかったけどやっと終わったぜー!」というふうに晴ればれとした明るい表情になっているのか。それとも宿題が終わった後も「また明日もあるのか…」というふうに全然表情が輝かないのか。それが、ひとつの判断材料になると思います。負荷が終わった後にショボンとしているようでしたら、それは明らかに「これ以上やったらマズイ」というサインです。■「どうしてできないの?」「約束したでしょう?」2つの言葉が子どもを追いつめる――教育熱心すぎる親がやってしまいがちなNG対応はありますか? おおたさん:2つのパターンがあります。1つは、「どうしてできないの?」という言い方。そう言われても、わからないものはわからないのだからどうしようもないですよね。追いつめられれば追いつめられるほど、子どもの頭は真っ白になってしまいますし、「こんな問題ができないあなたはバカ」という含意が子どもを直撃します。――確かに…。ですが、親がつい言ってしまいがちな言葉です…。おおたさん:もう1つは「約束」です。例えば、テストで悪い点を取ると、教育熱心な親御さんは「どうしてこうなったのか?」「これからどうするか?」と冷静に原因と対策について話します。そして、「じゃあ具体的にどうするんだ?」と問いつめます。ヘビににらまれたカエル状態の子どもは、「これからはゲームの時間を減らして毎日勉強する」などと言わざるを得ません。ほとんど誘導尋問なのですが、こうして子どもは約束させられるわけです。でも、約束した時は本気でも、人間はそんなに強くありませんし、ましてや子どもです。ですが、約束が破られた時、「やるって約束したのに! 約束を破ったのか!」と親は理論武装して責め、子どもは言い逃れができず、追いつめられてしまうのです。――身に覚えがあるような…(苦笑)。おおたさん:実は、むやみに怒鳴ったりたたいたりする親御さんは少数で。最近の多くの親御さんは、こうして子どもを叱るに十分な理由をみつけてから、その正論を振りかざして、子どもを追いつめるのです。でも、たとえ、そこに正論があったとしても、相手を傷つけすぎて良いわけがないのです。親がやるべきことは、どうしたら子どもが悪かったと理解してくれるのか、次から改善してくれるのかを考えること。なのに、目的が自分のネガティブな感情を全部吐き出して、子どもにぶつけることに変わってしまっているのです。■体罰は愛ではない! 指導者としての未熟さが原因――「時には、ビシッと親の力を見せつけてやらないとなめられる」という厳しい親の意見も耳にしますが、どう思われますか?おおたさん:家庭において、親は絶対的な強者で子どもは弱者です。親という圧倒的に強い立場を利用して、逃げ場がない子どもを追い込むのは、穴に落ちた犬に石を投げるような卑怯(ひきょう)なことだと思いますけどね。以前、北海道で、親がしつけと称して山中に7歳の子どもを置き去りにした事件(※)がありましたよね? 当時も「親の行為はしつけか、虐待か?」と話題になりましたが、山中に幼い子どもを置いていくなどということがしつけのわけがない。あれは命に関わるような暴力的な行為で、たとえどんな理由があっても絶対にやってはいけないのです。――当時、「似たようなことをやってしまったことがある」という親御さんも少なくなかったですよね。おおたさん:中には、しつけと称して、愛があればたたいていいと体罰を容認する人もいますが、私は、体罰を生むのは愛ではなく、指導者としての未熟さだと思っています。言葉や態度による罵倒も同じです。スパルタ的な指導で子どもが伸びるという人もいますが、罰による成長は一時的なものであり、本質的な成長にはなりません。人は変えられる(外的動機づけ)のではなく、自ら変わる(内的動機づけ)のですから。 ■子どもの言動にイラッ「どうしても怒りが抑えられない時は?」――でも、親も未熟で、怒りの感情が抑えられない時もあります。そんな時はどうしたらよいのでしょう?おおたさん:ひとつ提案があります。子どもの言動にイラッとしてしまった時は、「今、自分は溺れかけているんだ」と考えてみてください。溺れている時、あなたはまず何をしますか? まず、口を閉じますよね? 次に、ジタバタするのをやめますよね? そうやって溺れた時と同じようにふるまったうえで、自分の感じていることをただ言葉にするのではなく、どうやったら子どもが前向きな気持ちで、自らの行動を改めようと思えるようになるか、翻訳するひと手間を考えましょう。いい翻訳が思いつかない時は、そのまま口を閉じていることが最善の策であることも少なくありません。――すでにやってしまった(手を出してしまったり暴言を吐いてしまったり)場合、親はどうやってリカバリーしたらいいのでしょう?おおたさん:間違いに気づいた瞬間から、親子関係をどうつくっていくのか、どんな親になりたいのか、それを考えればいいと思います。大切なことは、起きてしまったことを否定するのではなく、それを糧にするにはどうしたらいいかを考えること。望ましくないことが生じてしまった時、それを今後の糧にすることができるかどうかが、その人の強さだと思います。親も強くならなければいけないし、子どもにもその強さを学んでもらわなければならない。親も子どもも成長しています。親子関係も修復可能です。取り返しがつかないなんてことはないのですから。友人や仕事関係の相手にはきちんと配慮できるのに、わが子となると遠慮なく追いつめてしまう。子どもなら許されると思ってしまう。そこには、どんなに傷つけても結局、子どもは親以外には頼れない、という親のおごりや甘えがあるのかもしれません。でも、おおたさんが言うように、「たとえ、正論だとして相手を傷つけすぎて良いわけがない」のです。怒りが抑えられない時は、せめて「口を閉じる」こと。心に留めておきたいと思いました。次回は、おおたさんが考える「これからの時代に必要な力」についてうかがいます。※2016年、北海道の山中で、親が子どもをしつけのために車から降ろし、置き去りにした事件。7日後、子どもは無事発見された。取材・文/まちとこ出版社N
2019年05月29日先行き不透明なこの時代、子どもの将来に不安を感じる親が、わが子になるべくたくさんの教育をほどこそうとする風潮があります。著者の周囲でも、幼児期から塾に通ったり、毎日が習い事で埋まっているという話はざらです。もちろん、子どもが楽しんでいるなら良いのですが、中には、大きな負担を強いられているようなケースも見受けられます。さらに、子どもが宿題や習い事の練習をさぼったり、成績がふるわなかった時、つい強く叱りすぎてしまったり、時には罰を与えてしまったり…。そんな話を聞くことも、決して少なくはありません。そんな時に知ったのが、「教育虐待」という言葉でした。教育虐待とは、「子どもの受忍限度を超えて勉強させること」、「親の所得格差が子どもの学習権に大きく影響する」状態も教育虐待とされています。もし、上記の話に少しでも引っかかる方がいたら、一度立ち止まって考えてほしい。そんな思いで、『追いつめる親』『習い事狂騒曲』の著者であり、教育ジャーナリストのおおたとしまささんにお話をうかがってきました。著書には、驚くような悲惨な教育虐待のケースも紹介されていますが、それは決してひとごとではありません。本書を読んでいくと、この問題が親個人の問題ではないこと、そして程度の差こそあれ、親であれば誰もが陥る危険性があることがよくわかります。どこまでが教育で、どこからが虐待なのか? 何が親をそこまで駆り立ててしまうのでしょうか?お話をうかがったのは… おおたとしまささん教育ジャーナリスト。麻布中高卒業、東京外国語大学中退、上智大学卒業後、リクルートにて雑誌編集。独立後、多数の育児・教育関連媒体の編集・企画に関わる。学校や塾などの教育現場を丹念に取材し、斬新な切り口で考察する筆致に定評がある。しつけから中学受験、夫婦関係までをテーマに、講演・メディア出演も多数。中高教育の資格、カウンセラーの資格。小学校教育の経験もある。『ルポ塾歴社会』『名門校とは何か?』『受験と進学の新常識』『中学受験「必笑法」』など著書は50冊以上。 『追いつめる親「あなたのため」は呪いの言葉』 の改訂版が2019年7月に出版予定。■「子どもをスーパーマンに」求め過ぎる親たちおおたとしまささん(以下、おおたさん):教育熱心な親が子どもを追い詰めてしまうのは、今にはじまったことではありません。教育虐待という言葉ができる前の1970年代から、教育虐待に関する事件は起きています。ただ、昨今の教育虐待の状況は、以前とは少し変わってきたところがあると感じています。――どこらへんが変わってきているのでしょうか?おおたさん:高度経済成長期はテストで良い点がとれる子を育て、「高学歴」というパッケージ商品さえ手にすれば、それで親は満足でした。いい大学にさえ入れば、そこから先の将来は良い会社に入って終身雇用というレールができていたからです。ですが昨今、高学歴はもう役に立たないと言われるようになりました。とはいえ、学歴が要らなくなったというわけではなく、高学歴があることはもう大前提。それプラス、スポーツも音楽もといった、ほかのオプションもできなくてはいけないという、まるでスーパーマンのような人間を育てなければならないという、ある種の暴走が社会にはびこっているように感じます。それを真に受けてしまった親御さんが、幼児期からいろいろな習い事をさせたり、何かの役に立ちそうなスキルを身に着けさせたりと、躍起になっている傾向があります。――求められるハードルがどんどん上がっているのですね。おおたさん:子どもの特技や強みを伸ばすための習い事ならまだ良いのですが、例えば、英語やプログラミングの場合は、将来の職業スキルとして、幼児期からやらせているわけですよね? 「このスキルを身につけておかないと、将来仕事に就けない」というふうに。そういう面が目立ってきているように感じます。■「教育」とは何? 「人材育成」との混同が引き起こす虐待――子どもの将来に対する、親の不安が押しつけられてしまっているのでしょうか?おおたさん:現在の教育虐待の構造の前提として、教育そのものがビジネスの原理に汚染されている、というところがあります。そもそも、教育とビジネスというのは、全く違う力学として働くものですが、経済至上主義的な現在の価値観で、教育がビジネス的な論理に当てはめて語られるようになってしまったのです。――具体的に、どういうことなのでしょう?おおたさん:「教育」と「人材育成」がごっちゃになっているのですよ。そもそも教育とは、子どもの持つ能力を、その子らしく最大化して自己実現し、かつ、余った力を社会に還元してより良い社会を作ること。つまり、「教育はまずその子ありき」なのです。一方で、人材育成というのは、なんらかの目的に合致した人を育てることです。例えば、「わが社にはプログラムができる人材が必要」というふうに。つまり、「人材は目的ありき」なのです。本来「教育」とは、「どうしたらこの子が輝けるよう育つのだろう?」と、その子を見て考えるべきものなのに、その子を見ずに「これからの時代はこんな人材が求められているから、そういう人材にするためにどうしたらいいのか?」と、型にはめていく発想になってしまっているわけです。■子どもだけではない「追いつめられる親」――時代に求められる「型」に、親が子どもをはめようと躍起になってしまう。その焦りや不安が教育虐待の引き金になっていくのですね?おおたさん:それ以外にも、親が脅迫概念にかられる背景がもうひとつあります。それは、「子どものできは親次第」という社会的通念があることです。例えば、東大に子どもを合格させた親がメディアでチヤホヤされるなど。子育てにおける成功事例は、その子、その親、その関係性があったうえで、その場限りのものでしかないのに、たまたまうまくいった例をあたかも親の手柄のようにいう風潮がおかしいのです。逆に、子どもがひきこもりやニートになってしまった親が「自分の子育てが間違っていたのではないか?」と自分を責めてしまったり、周囲から非難されたり…。本来、親の関わり方と子どもの人生の在り方とは、直線的因果律(結果が生じるには、ある特定された原因が存在するという考え方)で結びつけることはできないのですが。これは、マスメディアの責任も大きいと思います。――確かに、核家族で子育てしていると、子どもの責任が全部親の肩にかかってくるような、そんなプレッシャーは感じます。おおたさん:現代の子育てでは親の責任が大きすぎて、親の方に力が入りすぎているのかもしれません。親こそが、すでに追い詰められているのかもしれません。だとすれば、教育虐待は単なる親の人格的な問題として片づけることはできないのです。「教育」と「人材育成」は似て非なるもの。「本来の意味での教育が、虐待に直結することはありえず、教育虐待のように見えるものの本質は、『人材育成虐待』なのではないか?」とおおさたんは言います。自分が子どもにしているのは、本当に教育なのか? それとも、人材育成なのか? 非常に考えさせられるお話でした。 次回 は、「教育」と「虐待」の境い目についておうかがいします。取材・文/まちとこ出版社N
2019年05月28日次男しょう(小5)は週2でスイミングで通っています。そんなある日、スイミングの日に友達と遊ぶ約束をしてきたという。いつもなら「スイミングでしょ」と言うと諦める次男なのですが、この日はちょっと違ってて…ものすご~く遊びに行きたいみたい!17時には帰ってくるように! という約束をして、遊びに行かせてみることにしました。ちゃんと時間どおりに買ってくるかな~? と心配してると…思いっきり遅刻して帰ってきましたー!!!遊びに行ったお宅のお母さんとは知り合いで、SNSを交換していたので、17時になった時点で声かけをお願いしました。これがなかったらもっと遅くなってたかもね…。ちなみにスイミングには間に合わず、別の日に振り替えになりました。今回は残念な結果になってしまいましたが、次はこれを踏まえて、時間と約束を守れる子になって欲しいですね~。
2019年05月18日英会話にダンス、プログラミング、スポーツクライミングなど、親世代が子どものころにはあまりなじみのなかった習い事や遊びの数々。教育制度の改革で「やらせた方がよいのかしら」と思う一方で、自分に知識がないジャンルは、一歩踏み出しにくいですよね。でももしかしたら、子どもの「好き」や「得意」がそこに隠れているかも。未知のジャンルに飛び込むときの心構えとその世界、ちょっとのぞいてみました。自分が子どものころに経験しなかった習い事や遊びで子どもに“挑戦させた”もの、これから“させてみたいもの”は?(※複数回答)1位英会話…228人●英語に緊張しないようにと思って始めましたが、狙い通りになっています。(39歳・4歳児のママ)2位体操…179人●幼稚園のお遊戯でもひときわ目立ち存在感があります。曲が流れると勝手に踊り出し、「創作」ができるように。(42歳・5歳児のママ)3位ダンス…167人●できないことに何度も挑戦する意欲が身に付き、集中力が上がりました。(33歳・4歳児のママ)4位プログラミング…153人●打ち込むのにアルファベットが必要なので、自分でアルファベットを書く練習も始めました。(42歳・4歳児のママ)5位空手…95人●マナーや礼儀、気遣い、力を付けることの目的などを学べています。(33歳・6歳児のママ)※アンケートは2019年2月6日~3月5日、あんふぁんWebで実施。(有効回答数503)挑戦させるときの考え方ママが経験したことのない習い事や遊びにトライさせるときの心構えやポイントを、コーチングのプロ・谷亜由未さんに聞きましたQ 親が教えられないことを習わせても大丈夫?A 分からないことを教えてくれるのが「先生」です親が教えられないからこそ「習い事」。子どもが分からないことは、先生に聞けば良いのであって、それを心配する必要はありません。一方、「分からない」ことは、今やインターネットや書籍でいくらでも調べられます。「分からない」という思い込みの枠の外し方は簡単ですよ。Q 将来、役に立つかを考えるべき?A 生活力と結び付けてはダメ親は「将来、それでお金を稼げるかしら?」と生活力に結び付けて考えがちですが、やりたいこと、好きなことは、その人にとって「生きる喜び」につながります。「将来」のゴールを就職で考えるのではなく、その後の子どもの人生まで見据えて、長いスパンで考えて。Q いつまで続けさせるべき?A 子どもの「続けたい」を優先しましょう「やりたい」「好き」が見つかったら、子どもは「続けたい」というサインを出すもの。「まだ始めたばかり」「これをやらせたい」という親の執着心は捨て、次々と新しいことに挑戦させましょう。「コレだ」というものを早く見つけさせることこそが、大切だと思います。Q させてみたいことが近所でできませんA まずはネットワーク作りを今はインターネットで誰とでもつながれる時代。都会で刺激を受けさせたいと思う人もいれば、田舎で思い切り走り回らせたい、と考える人も。情報を多く持つ信頼できる人とつながることができれば、そのネットワークから情報を得たり、相互に行き来をすることも可能に。価値観に縛られず子どもを信じて「応援する」これからは、何が生まれるか分からない時代。AIが発達すれば、仕事は減り、“遊びの時代”が来るといわれています。どこに住み、何をするかも自由。親は、いろいろな世界を子どもに見せてイメージを広げさせることが大切になってきます。「こうなってほしい」と願うのはいいけれど、その通りにはなかなかなりません。子どもは、思いもよらないものにハマることも。これまでの価値観に縛られず、子どもを信じて、応援しましょう。お話を聞いた人:谷亜由未さんプレシャス・マミー代表取締役会長。学習教室の運営を経て、2006 年に起業。コーチング、インプロを使った企業研修のほか、PTA セミナーや子育て講座で講演。子どもが塾なしで東京大学に合格したのを機に、子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立。2010 年同社を設立。ママの人生を考えるセミナーや講演に飛び回るイラスト/柴田ケイコ「分からない」から『一緒にやってみます』来年度から小学校でスタートのプログラミングプログラミング教室に親子で参加した関根玲美さん(30歳)と奏輔くん(4歳)。ゲームを楽しんだ後、教えられた通りにタブレットの上をスイスイと指を走らせる奏輔くんに、玲美さんはびっくり。「私は頭が固く、教えるなんて想像もできません。でも、一緒にトライしてみたら意外と私も夢中になれました」豊かな発想力を育み、人としても成長できる「冷蔵庫に象さんを入れる方法を考えてみましょう」。プログラミング教室ではじめに出された課題、あなたならどう答えますか?「絵を描いて入れる」「漢字を置き換えて“冷象庫”にする」どれも正解。このなぞなぞのような問いに答えるには、思考力が必要です。「プログラミングを学ぶことで、このような“思考力”が鍛えられます」と親子で一緒に学べるプログラミング教室「ファミプロ」を主宰するSunQの代表取締役社長・斉藤靖さんは話します。2020年度(2021年1月)から大学入試センター試験が廃止。記述式問題が増加し、論理的思考力が重要視されるように。「物事を教えることが中心の教育の時代から、自ら学んで問題を解決し創造する、イノベーションを起こせる人を育成する時代に。ゼロから生み出すだけではなく、もともとあるものを組み合わせるのもイノベーションです。豊かな発想力や想像力を持つ人が、AIの時代で勝てる人材と言われています。プログラミングという未知のものを通して、チャレンジする力や成功体験、達成感を味わって、人間としても成長していけるのではないでしょうか」(斉藤さん)また、親が興味を持って一生懸命トライする姿を見せることで、子どもの刺激にも。「分からない」「知らない」ではなく、一緒にやってみようという気持ちも大切なのかもしれませんね。奏輔くんがドローンに目を輝かせる一幕も。この後、ドローンに「上昇して空中で止まり、下降する」というプログラミングを施し、成功しました取材協力/ファミプロ「分からない」から『見守っています』オリンピックの新種目としても注目のスポーツクライミングボルダリングに出合い「これだ!」幼いころから体操や木登りが大好きだったという平野夏海さん。現在は、スポーツクライミングの代表選手として、国内外で活躍する日々です。小学校4年生のときにバラエティー番組でボルダリングを見て「やってみたい」と思い、ジムで体験したのがきっかけ。夏海さんは「これだ」と思い、お母さんの美奈子さんは「好きならやってみたら?」と後押ししたそう。「幼稚園入園前は運動が得意ではなく、心配していたので、幼稚園の体操教室に入りたいと言い出したのはうれしい驚きでした。『やりたい』と言い出したのを“今度ね”と言わず、すぐにやらせたのが良かったのかもしれません」。口出しできないからこそ良かったスポーツクライミングは、美奈子さんにとっては未知の世界。「分からないことは、同じクライマーや先生に相談させ、私はそばで見守るだけです。私の子どもですが、私と同じではありません。私の視野にはないものが、本人には見えているのかも。経験者なら口出ししたくなる場面でも、私にはできません。でもそれが、かえって彼女にとっては良かったようです。私は、本人が一度『やる』と決めたことを応援するだけです」とニッコリ。「ボルダリングは、他のスポーツと違ってやることが決められていない。自分の頭で考えるのが楽しいし、達成感があります」と、夏海さん。「目標は、ワールドカップでボルダリングとリードの両方で優勝すること」。そんな夏海さんの挑戦を、美奈子さんは頼もしそうに見つめます。※スポーツクライミングには、登る速さを競う「スピード」、登り切った回数を競う「ボルダリング」、登る高さを競う「リード」の3種目があります撮影/盛田ちふみ平野夏海さん2002年東京都生まれ(16歳)。10歳からボルダリングを始め、11歳から選手として大会に出場。「アジアユース選手権2018」では、ボルダリングとリードで優勝など多くの大会で入賞し、第4期JMSCAオリンピック強化選手に選出
2019年05月15日一昔前と比べて、子どもの習い事や勉強を巡る環境は様変わりしていますよね。親としてはせっかく月謝を払うのであれば、将来に役立つことや学力に反映することを学ばせつつ、子どもの興味や得意分野も伸ばしてあげたいところ。そして、親がなってほしい職業と小学生が憧れている職業には大きなギャップがあるようです。子どもたちに長らく人気があるのは、YouTuber。常にベスト3に入っています。そこで、親と子どもで希望の職業の違い、親がさせたい習い事についてご紹介します。■ YouTuberが依然として小学生の憧れの職業の上位に!株式会社 学研ホールディングスは全国の小学1~6年生の各学年・男女100人ずつとその保護者(計1,200組)を対象にアンケート調査を実施。その結果を小学生白書Web版 「小学生の日常生活・学習・自由研究等に関する調査」として公開しました。今回の調査は、日常生活や将来のこと、日々の学習や習い事、自由研究、学習参考書・問題集、メディア・情報通信機器など、さまざまなカテゴリに分けて行われました。まずは、「将来就きたい職業」について。男女総合のランキングは1位が「パティシエ(ケーキ屋)」、2位が「プロサッカー選手」、3位が「YouTuberなどの動画配信者」という結果になりました!男女別に見てみると、男子の1位は「プロサッカー選手」、2位は「YouTuberなどのネット配信者」、3位は「警察官」だった一方、女子の1位は「パティシエ(ケーキ屋)」、2位は「看護師」、3位は「保育士・幼稚園教諭」。女子よりも男子の方が、YouTuberに憧れている小学生が多いことがわかります。今回のランキングでもYouTuberは、小学1~5年男子のトップ3にランクインし続けるほどの人気ぶり。U-taka / PIXTA(ピクスタ)最近では、自身の知名度を利用して、自然災害に見舞われた被災地に募金をしたり社会問題について呼びかけたりと、社会的な役割を果たすことも多くなってきているYouTuber。親世代としてはどうしても眉をしかめがちな職業ですが、「どのようなYouTuberにあこがれているのか」を掘り下げてみると、意外とそこには立派な子どもの夢や自立心があるのかもしれません。■ 親が子どもになってほしい職業は「専門職」「教員」「公務員」!親が子どもに期待する職業について最も人気が高かったのは、専門資格や高い技術を必要とする「専門職」(28.3%)が1位となり、2位「教員、公務員」(14.8%)、3位「大企業の社員」(13.6%)とは大きな差がつく結果に。kou / PIXTA(ピクスタ)4位の「弁護士・医師などの士師業」(10.9%)も含め、子どもに専門性や安定性を求める気持ちが強く表れていました。小学生がなりたい職業ランキングでは、「教師・先生」(1.8%)が13位、「会社員」(0.9%)、「公務員」(0.6%)はランク外となり、親の希望と子ども自身の夢のギャップが如実にあることがわかります。また、「特にない」(42.2%)を男女別で見ると、男子39.2%、女子45.2%。女子よりも男子の方が、将来の職業に対する親の期待がやや強くなっており、全体的に親が子どもに期待する職業については少し前時代的な結果が見て取れました。■ 「水泳」「塾」より「多くの小学生が習っている習い事はアレ!次にご紹介するカテゴリは「習い事」。小学生白書では毎年行っている「習い事」調査ですが、習い事をしている小学生は82.8%と約5人に4人でした。今は、毎日のように何かしらの習い事をして、友達と遊ぶ時間がない小学生も少なくありません。また、習い事ランキングを見てみると過去5年連続1位だった「水泳」が今年は2位にランクダウン。一方で1位に輝いたのは、「受験のための塾・学校の補習のための塾」でした。Ushico / PIXTA(ピクスタ)3位には「通信教育」、5位にも「英語塾(読み書き中心)・英会話」がランクインするなど、スポーツや文化的なものよりも、勉強の習い事をしている小学生が多くなっていることがわかります。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)クラス全員が同じスピードで同じ内容を学ぶ学校とは異なり、塾では一人一人に沿ったやり方で勉強ができるメリットがあります。少子化とともに、大学の偏差値も二極化が進んでいる現在。水泳やピアノ、バレエなどよりも、塾や通信教育など勉強の習い事に力を入れる小学生は、今後も増えていくのかもしれません。■ 親が塾選びで重視するのは「通いやすさ」「料金」「評判」の3つ親に「塾選びで重視すること」について聞いたところ、1位は「家からの通いやすさ」(58.2%)、2位は「料金」(54.8%)、3位は「評判」(43.0%)、4位が「授業内容」(42.1%)となりました。Pangaea / PIXTA(ピクスタ)そして学年別に見ると、学年が上がるにつれて「家からの通いやすさ」は次第に下がっていく傾向に。これは、低学年では通塾への安全性がより求められていると思われます。また、「料金」も学年が上がるにつれて下がっていく傾向が見られました。高学年になり中学校進学が近くなってくると、しっかりと勉強ができる塾であれば料金が多少高くなってもかまわないと考える親が少なくないことがうかがえます。CORA / PIXTA(ピクスタ)小学生のなりたい職業や習い事を取り巻く実情が詳しくわかった今回の調査結果。一方で、親の希望とは異なるリアルな子どもたちの現状も明らかになり、将来や勉強について子どもとどうコミュニケーションを取っていくのかも考えさせられる結果となりました。親として「子どもにはこうなってほしい」という願望はどうしても持ってしまうものですが、子どもの希望や夢にはしっかりと耳を傾ける親でありたいものですね。【参考】※小学生に人気の習い事5年連続1位の「水泳」がランクダウン!1位はいったい…?小学生1,200人にアンケート調査(学研教育総合研究所)
2019年03月25日子どもの習い事では、送迎やスケジュール管理など、親の協力が不可欠なことが多いですよね。かわいい子どものためとは言え、その大変さに苦労しているパパやママは多いのではないでしょうか。今回は、習い事のどんなことに親が苦労しているのかを調査したアンケート結果から、パパやママが子どもの習い事とどのように付き合っていけばいいのか、考えてみたいと思います。■約8割の親は子どもの習い事を大変だと感じている!アンケートでは、子どもの習い事で、保護者が大変なことがあるかどうか聞きました。その結果、「ある」と答えた人が78.3%となり、8割に迫る親が習い事において大変なことがあると感じていることがわかりました。Q.子どもの習い事で保護者が大変なこと、ある? ある 78.3%ない 6.2%習い事をやっていない 15.0%その他 0.5%パパやママたちは具体的にどんなときに子どもの習い事での大変さを感じているのでしょうか。いくつかの悩み別に分けて、見ていきましょう。■兄弟、試合など送迎に悩む親たちは多数送迎の大変さについては、多くのコメントが集まりました。「送迎が大変です。5才差の兄妹ですが、同じ習い事でも教室の時間差や曜日、幼稚園と小学校からの帰宅時間も違うので、先に妹を連れて行って置いてきて、次に兄を迎えに行って連れて行くピストン送迎になっています」(東京都 40代女性)「時短で仕事しています。兄妹で日時調整して、下の子は常に上の子の送迎に連れて行かないといけないので、送迎中に眠ってしまったら運ばなきゃならない。それなのに旦那はさらに上の子を学習塾に入れて、送迎しろと言う。何の協力もしない人に言われたくない、私が倒れる」(茨城県 40代女性)「兄弟でそれぞれの習い事をして居ますが、曜日も時間もバラバラなので送迎が大変です」(神奈川県 40代女性)サッカーや野球など試合が行われるスポーツにおいては、「車を持っていないので、試合場所が遠いときは送迎がとても大変」という声も見られました。習い事をしている場所が遠いことや、子どもの安全のために、小学生になっても送迎をしているという人も多いようで、送迎の大変さは長年に渡り、保護者にとっての負担になっているようです。■夕方は息をつく暇もなし! スケジュール管理ができない最初は余裕がある曜日に習い事を入れていたはずが、気が付いたらスケジュールがいっぱいになってしまった…。こんな経験がある人も多いのではないでしょうか?曜日が決まった習い事のはずが発表会や試合などの日程が入ると、とたんにスケジュールがくずれていきがちです。さらに小学校でも学年があがるごとに授業時間も増え、宿題も多くなってきます。だからといって子どもにスケジュール管理を任せるわけにもいかず、親がかなりドタバタすることに…。「週2で柔道をやっていますが、8時半に終わるので、帰ってきたら9時。それからご飯やら次の日の準備にお風呂。バタバタで、私が寝るのはいつも1時を過ぎる」(石川県 40代女性)「大会や遠征、BBQ。もちろん練習もあるし、家族での予定が立てられない」(徳島県 20代女性)「仕事が17時15分終わりなのに、習い事は17時から。車で片道20分かかるところなので、学校が終わったら電車で行かせています。練習は週6日、4時間。帰宅後の夕食、入浴、宿題、翌日の支度など、精神的な部分も合わせて、子どものフォローをするのが大変」(三重県 40代女性)「小学1年生なので、サッカーと空手は送迎が必要。水泳はバスで送迎ですが、忘れ物や乗り遅れなどある。通信教材はわからないとふてくされるため、おだてながら一緒にやる必要あり。仕事と下の子の世話もあり、夕方から息をつく暇もなし」(神奈川県 30代女性)そのほか、「幼児の体操教室で親の付き添いが必須なのが大変」という声や、「中学生になり、部活と予定の調整が難しくなった」という声もありました。パパやママたちは、忙しい自身のスケジュールの合間を縫って、子どもたちの習い事の送迎や付きそいに時間を割いているようですね。また、子どもの毎日の生活を考えて、習い事を含めたスケジュール管理をしていることがわかります。■お茶出し当番にコーチまで…親の負担が大きすぎる!習い事のなかには、親自信の負担が大きいものもあり、そこに大変さを感じている人も。とくに「スポーツ少年団」と言われる、学校や地域ごとに野球やサッカーなどのスポーツ活動をしているチームに入った場合、「親の参加が必須となっている場合が多い」という意見が聞かれました。「グラウンド当番、コーチへのお茶やお菓子出し、大会への子どもの引率など、いろいろと大変なことは多いです」(広島県 30代女性)「空手を習わせていましたが、合宿や大会のたびに同伴しないといけないし、ルールを覚えて、審判のジャッジを点数として記す作業もしなくてはいけない。間違えたらと不安でいっぱいで、耐えきれず辞めさせてしまいました」(宮崎県 40代女性)「娘がバレエを習っていますが、母の会があり、先生のためにやることも多いです。発表会の手伝い、先生の舞台のお手伝い、レッスン場兼先生のご自宅のお掃除当番、草むしりなど…」(埼玉県 30代女性)なかには「親が経験者であるばっかりに、知らないうちにコーチにされた」という声まで寄せられていて、こうなると、生活の中でかなり多くの時間をそこに費やさなければならないことが想像できます。「先生やコーチのために、なぜここまで?」と疑問に感じてしまうと、負担感だけが強く感じられるようになるのかもしれません。■習い事にひそむ見えない出費がつらい…習い事を始めるにあたって、まずは月謝などの金額はもちろんチェックする人は多いことでしょう。「毎月●●円ならOK」と思って始めたのに、気が付いたら出費が増えてしまっている。「見えない出費」はどんなときに発生しているのでしょうか?「サッカークラブチームでしたが、遠征なども多く、毎月の交通費が月謝以上にかかり悲鳴あげていました。また春夏冬と合宿があり、冬と春が5万円、夏は8万円でした」(神奈川県 40代女性)「文系の習い事で、講師の方にこだわりがあり、道具の買い替えを要求してくる。家庭によって経済状態はまちまちなのだから強制はやめてほしい」(愛知県 40代女性)「お楽しみ会から、祝勝会、差し入れ、応援の交通費。うちだけ行かないのは、子どもがかわいそうなので、なんとかやってきました」(神奈川県 40代女性)ほかにも、「送迎のコインパーキング代なども地味にきつい」といった意見も。ジワジワと負担がのしかかってくる「習い事の見えない出費」、これはかなり親としてはきついし、怖いですよね。出費がつらい親の気持ちと反比例するように子どもがその習い事で楽しんでいると、親としては余計悩みの種となっていきそうです。筆者の6歳の長男もサッカーを習っているのですが、毎年秋に日帰り合宿があり、通常の月謝に加えて約1万円がかかります。「日帰りにしては高いな」と内心思いつつ、「みんな行くし、いっしょにサッカーやりたい!」と言われると、「高いからダメ」とはなかなか言えないのが実情です。■習い事の成績も影響する…? 親同士の微妙な関係習い事では嫌でも周りと比較するシチュエーションは多く出てきます。また全員が出場できないようなチームプレーの場合などでは、自分の子どものフォローもしつつ、周囲へのアンテナをたてている人も多くいました。「“うちの子はうまい、あの子は下手だ”と、親同士が集まれば嫌なことばかりの会話。そんななかに入るのも嫌で、常に一人でいる私。そうするとわが子に嫌な目が向けられます」(三重県 40代女性)「“仕事で送り迎えしかできない”と最初に話していたにもかかわらず、“ちゃんと手伝ってもらわないと困る”と言われてかなり腹が立ちました。体験だけで終わりましたが、続けていたら何を言われていたのか考えると、ぞっとします」(奈良県 40代女性)「小さいうちはまだいいが、だんだん『選ばれた』、『選ばれない』が出てくる。熱心な親の子が選ばれたらいいけど、そうでなければ陰口や悪口を言われて、嫌な思いをする。正直、『選ばないでくれ』と思ったこともある」(東京都 50代女性)そのほかにも、「ダンスでのセンター争いに親子でおびえていた」、「陸上で足の速い子自慢に疲れた」、「親子でボスに気に入られなければと気を使った」など、習い事だからこその親同士の微妙な関係性が見えてきます。子どもが選ばれるのは本来は喜ばしいことのはずなのに、「選ばないでくれと思っていた」というコメントは胸に突き刺さりますね。■やめるタイミングが難しい練習が大変だったり、他にやりたいことが出てきたりと、習い事を続けていくなかで、子どもが「やめたい」というときが来るかもしれません。そんなときに、親としてどのようにふるまうべきか、悩んでいる人もいるようです。「やめ時が難しい。その子の向き不向き。意欲やほかのことへの新しいチャンスなど、周りに流されないように判断したい」(神奈川県 40代女性)「子どもが楽しんでいるときはいいけど、やめたくなっちゃったときは悩みました。“せっかくここまでやったんだから、まだがんばろうよ~”と引き延ばし作戦。やめるタイミングって、難しい!」(新潟県 50代女性)これまでに親子で費やしてきた時間とお金のことを考えると、強制させたくもない、しかしすぐに辞めさせたくもないと悩んでしまう気持ちは理解できますよね。■宿題、仕事の関係、お金…習い事をしていない理由アンケート結果によると、「そもそも習い事をやっていない」と答えた人も15%いることがわかりました。「下の子がいるなかの付き添い、学校の宿題と復習をする時間がいる、8時半には寝かせたいことなど、ネックが多くて、習い事はさせたいけど踏み出せません」(千葉県 30代女性)「英会話を習わせようと申し込みにいったら、習い事の時間が15時半とか16時から。親が仕事していたらそんな時間には無理でしょって諦めました」(鳥取県 40代女性)「母娘2人暮らしで、仕事もフル勤務で帰宅は遅い。予算もなければ送迎もできない!」(千葉県 40代女性)ほかには、「子どもに“学校の宿題があるのにこれ以上やる事が増えたら大変だ”と言われた」というコメントもありました。無理して習い事をさせず、親子のキャパシティを踏まえて、それぞれが暮らしのなかで「習い事をしない」という選択をしている人もいるようです。■習い事とどうつきあえばいいの?「習い事のことで悩みはない」と答えた人は、約6%。親子で習い事と楽しく付き合うためにはどのようにすればいいのでしょうか。「子どもがやりたいこと、今しかできないことだったりすると、応援したくなります! うちは子どもが4人いますが、それぞれが好きな習い事を1つやらせてあげています。みんなが別々の事をしていて、やはり大変は大変。でも、この大変なのは今だけなのだと思うと、貴重な時間を体験させてもらっているんだと実感しています」(神奈川県 30代女性)「子どもが一生懸命ならそれも親の務め。子どもは高3で10年そのスポーツをやり続けて、ついこの間引退しました。いろんなことがあって大変だったけど、なんだか寂しくなる。親も子どもと一緒に成長しましたよ」(千葉県 40代女性)習い事は、子どもたちの人生をより豊かにしてくれるものでもあり、それをサポートする親にとってもかけがえのない子どもの姿を見る機会でもあります。子どもによってはその習い事は一生の支えとなる場合もあるでしょうし、心や身体を磨く時間にもなります。だからこそ多くの親は、「子どものやりたいことをサポートしたい」という思いを抱くのでしょう。しかし、時間的にも経済的にも自分のキャパシティにも、限りはあるという現実もあります。親が習い事によって疲弊しすぎてしまい、毎日の生活に支障をきたしてしまっては、子どもにもそのマイナスが降りかかります。もし何らかの問題を抱えているのであれば、夫婦でまずは対策をとることができるか話し合うことが必要かもしれません。そして習い事との関わり方などについては、当事者でもある子どもの意見がもっとも大事。親子で習い事にどう向き合っていくかなどを話す時間を設けることは、子どもの熱意だったり、夢だったりといった大切なことを一緒に考える良い機会となるかもしれませんね。Q. 子どもの習い事で保護者が大変なこと、ある?アンケート回答数: 7273人 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2019年03月24日将棋のように勝負する習い事では勝って嬉しいという気持ちも大事プライベートでは、大の将棋ファンとしても知られる木村草太さん。基本的に子どもたちの習い事の教室などを決めるのは奥様の担当だが、こと将棋の習い事に関しては、木村さん主導で進めてきた。現在は娘、息子ともに将棋道場に通っている。「将棋道場っていうのは、すごく弱い子どもでも、ちゃんと敬意を払われる場所なんですよ。というのも、将棋道場に通っているおじいちゃんたちは、最初は本当に弱かった子どもが、あっという間に自分を追い抜かして、場合によってはプロになる、みたいなことを体験している。目の前にいる子が1年後には先生になっているかもしれない、という世界なので。子どものことをまったくあなどらないんです。それがけっこうおもしろいですね。これがスポーツだと体格の問題があるので、1年や2年で子どもが大人を追い抜かすっていうことはまずない。でも、将棋は強い子は本当に強いですから。負けて悔しいと感じることも大事ですけど、やっぱり子どもにとっては勝って嬉しいという気持ちも大事ですね」習い事というのは奥が深いものだ。単純に向いている、向いていないではなく、その習い事の場所にどんな意味を見出すかは、子ども個人によって違ってくる。「ここ1本に賭ける!という気持ちで真剣にやっている習い事と、趣味として楽しんでいる習い事とではだいぶ違うので。うちの娘は将棋道場に通っていても、自分で本を読んで勉強したりしないから、あんまり好きじゃないのかな?と思って見ていたんです。でもあるとき、道場に向かう途中で、娘が武者震いをしながら『あー、楽しみだ~』と言っていて。あ、この子はこの子なりに、将棋の時間を楽しんでいるんだなと思いました。で、やっていることも、けっこうおもしろいんですよ。娘がある日『新しい戦法を考えたので、やってみたら勝った』と。そうしたら『まわりの男の子たちが、みんなでその戦法の破り方を会議したから、翌週は負けてしまった』と話してくれたことがあって。これ、非常にプリミティブなんですけど、プロがやっていることと一緒なんです(笑)。もちろんプロや、プロになるような子から見ると、本を読めば1時間で分かることだったりするんですけど。そういうことを自分で考えて、何日か、何週間かというスケールでやっていることに、私はすごく意味があるなと思うんですよね。自分で道なき道を歩むっていう体験。子どもには時間があるので、その時間を大切にしてほしいと思いますね」親の苦手を補うようなことも子どもの習い事を選ぶときのポイント木村さんの娘にとって、純粋な楽しみの時間であり、のびのびと自分のやりたいようにできる習い事が将棋だとすると、その一方で「プレッシャーがかかり、自分のベストを尽くそうとガチンコでやる習い事」はピアノとフランス語とのこと。あらゆる種類の子どもの習い事が存在する中で、これ!と親が選ぶときの決め手は何なのだろう。「自分たちの子どもなので、自分たちの性格がある程度、受け継がれますよね。将来何で困るか、自分の体験を通して予測できるじゃないですか。だから、子どもの習い事を選ぶとしたら、好きなこと、得意なことだけじゃなくて、それを補うようなこともポイントです。運動が苦手だろうから、バレエをやらせるとか。娘の場合、妻も私も外国語がそれほど好きではないので、早めに語学をやらせてあげようとか。ただし、英語を習うと、学校の授業がつまらなくなりすぎる気がしたんです。たとえば、今は小学生で英検2級とか準1級を取る子いますよね。でも、その子、中学校の英語の時間、何やるんだろう?って思うんです。その点、フランス語なら、中学校の英語の時間が無駄にはならない。あと、フランス語やドイツ語は、英語と文法構造が似ているので、実は英語を勉強するときにプラスになるんですよ。しかも、フランス語は女性名詞と男性名詞があって、第一人称、第二人称、第三人称、かつその複数の6項目で動詞が変化するなど、英語より文法がずっと複雑です。それに慣れていれば、きっと英語の勉強はラクになるんじゃないかなと(笑)」子どもの権利を守るためには学校側の管理の都合に流されない木村さんが研究している憲法の役割とは、強大な権力を持っている人々から、私たちの自由や権利を守るためのもの。木村さんは著書『子どもの人権をまもるために』の中で、貧困、虐待、指導死、保育不足など、現代の子どもたちに降りかかる困難から、子どもを守るために何をすればよいかについて論考している。子どもが小学校に通うようになって、学校という場所が抱える問題点も、よりリアルに浮かび上がってきた。「たとえば、小学校では掃除を子どもにやってもらっていますけど、それはちょっと問題があるな、と最近は思っていて。教育としてやるなら、家庭科の授業でやれば十分です。しかも、ちゃんと技能検定もやらなくちゃいけない。でも、掃除の技能が身についたかどうかは見ていないということは、完全に学校の利得のためにやっているんですよね。『でも、掃除をする人を雇うと、すごくお金がかかるんです』って反論されることがあるんですけど、その反論って、致命的だと思うんですよ。だって『お金がかかるから、子どもたちにやらせています』っていう主張になるわけですから。経費節減が目的なら、児童酷使とか、意に反する苦役とかになるんです。そういう視点がないと」また、他の先進国と比べると、小学校だけでなく、中学や高校でも学級制度が導入されているのが日本の大きな特徴だ。「私は “学級” というものが、あまりよくないと思っています。それは、『学校とは勉強するところだ』という大前提に照らして、不合理だからです。今も昔も学級の中で学力の差がすごくある。そうした環境で、みんなで一律に授業をやるのはなかなか大変なんですよ。しかも、今の学校教育では、校則を守らず髪を金髪にする子と授業に追いつけずに勉強をやらなくなる子とでは、『風紀が乱れるから』という理由で金髪の子を問題視する風潮にある。学校=勉強する場所なはずなのに、これっておかしいですよね?全ての子がしっかりと学べるようにしようという目的を置いたときには、どこに基準をおくか、が大事な話だと思います。勉強が得意な子を基準に学校制度を組み立てても、全体としてはあまり学習効果が上がらないと思います。それぞれの子どもに適した学習を目指すなら、できる子にはどんどん自習をしてもらって、本当にできない子に学校の先生のコストを割いていく、というようなことをしたほうがいいんじゃないかなと思います。担任制も、学級制度の弊害ですよ。学級というのは、基本的に1年間、その先生だけに任されます。これをやっちゃうと、変な担任とか、相性の悪い担任にあたったときに、1年間が地獄になってしまうんですよね。だから、学級制度をやめて、大学のような単位制にして、子どもたちが先生も選べるようにする。教える人と成績評価をする人を分けるということもしていくといいですよね。学校側の管理の都合に流されず、“子どもは権利の主体である” という出発点を私たちが意識として強く持つことが大事だと思います」PROFILE木村草太 Sota Kimura1980年、神奈川県生まれ。2003年、東京大学法学部卒業、同年、同大学大学院法学政治学研究科助手に就任。現在、首都大学東京法学部教授。専門は憲法学。首都大学東京の法科大学院での講義をまとめた『憲法の急所――権利論を組み立てる』(羽鳥書店)は「東大生協で最も売れている本」と話題を集めた。立憲主義を重視する立場から、各種メディアで積極的に発言を続ける。著書に『自衛隊と憲法――これからの改憲論議のために』(晶文社)、『子どもの人権をまもるために』(晶文社)、『AI時代の憲法論人工知能に人権はあるか』(毎日新聞出版)など。Photo:Shin HamadaText:Keiko IshizukaConposition:Shiho Kodama
2019年03月22日子どもの習い事は、ママ同士の話題にもよくあがります。4歳から小学2年生までの4年間、7つの習い事にトライしてきた息子。現在は、3つの習い事に落ち着きました。子どもの関心、親の期待、どちらもキーとなる習い事選び。今回は筆者の失敗談から、自信につながる習い事についてお話しします。失敗談1.レッスンについていけず、すぐ「辞めます」宣言…息子が4歳のとき、普段から、音楽に合わせて楽しそうに踊っていたので、習い事としてダンスをすすめてみました。ダンススタジオを探し、体験レッスンでの「楽しかった!」との一言に、迷わず入会を決めました。しかしその後、振り付けの難しさについていけず、息子は恥ずかしそうに見学するだけ。できない→恥ずかしい→参加したくない、という気持ちを言葉で伝えられなかったようです。そこをうまく汲み取ってあげられず、筆者はレッスン中に「やりたくないなら、いつでも辞めていいんだよ」と言ってしまいました。すると、息子はすぐさま「先生、ぼくは今日で辞めます」と、いきなりの「辞める宣言」。結局3か月も続きませんでした。そんな息子ですが、小学1年生の運動会では、リズムダンスのリーダーを務めました。本人は「ダンス習ってたもん!」と誇らしそうでしたが、親としては、あの時きちんと息子と話し合いができなかったことを反省しています。その反省は、「子どもの習い事の意思決定は、親子でよく話し合った上で行う」というわが家のルールになっています。失敗談2.習い事が多いと家計を圧迫息子が年長の時に、下の娘が入園。2人とも園の課外教室に通っていました。息子には小学校入学前に、大の水嫌いを克服させたく、水泳を習わせたいと思うように。対象年齢やレベルによってクラスが分かれていることもあるので、2人同時に通えるよう、幼稚園児クラスを探しました。正直なところ、2人分の入会金や月謝は、負担がありました。それに加えて、娘はバレエとチアダンスに興味があり、全部やらせてあげるには、スケジュール管理と月謝が悩みの種に。2人分の保育料だけでも家計を圧迫していたからです。充実のレッスンが安く受けられる「キッズプログラム」の利用そんな時に見つけた、区営スポーツセンターの「キッズプログラム」。ジャンルが幅広く、どれも3か月ワンクール。都度申し込みができることが何よりの魅力でした。入会金はなく、3か月分をまとめて支払いますが、1回当たりのレッスン料は1000円前後。この「キッズプログラム」を利用し、幼稚園児クラスのスイミングに入会。別の曜日に息子は器械体操、娘はチアダンスを。夏休みや春休みには、数日間の短期コースも設けられていたので、娘はバレエ初級にもトライ。気軽にお試しができたので、子ども自身がやりたいこと、やれることを考えることができました。市町村や区でいろいろなプログラムがあるので、試してみたい習い事を探してみてはいかがでしょうか。習い事が自信につながる息子が小学2年生、娘が年長に進級するタイミングで引っ越ししたため、一旦2人とも習い事をすべて辞め、新生活に慣れるまでは、と見守っていました。転校から間もなく、息子はPTAのイベントで誘われた、ソフトボールチームに入部。キャッチボールもできない状態で、ついていけるか心配しましたが、夫のサポートもあり、上達しています。その後も、息子は計算好きを生かしてそろばん教室に、また、お友達に誘われて、テニススクールに通い始めました。新しい環境で自分の世界をどんどん広げているようです。特にそろばんでは、検定試験に毎回合格できることが、自信につながっている様子。夏休み、絵画にチャレンジした際、頑張っていることを描くように促すと、そろばんを題材に選びました。今でも習い事選びは難しいと感じていますが、その習い事を通して子ども自身の成長があり、親としての喜びや感動を味わうことができます。これからも、子どもたちがいろいろな世界を広げたり、深めたりできるものを探していきたいと思っています。 <文・写真:フリーランス記者よしだひろこ>
2019年03月15日ウーマンエキサイトの読者のみなさま、こんにちは!つんです。今回は娘が小学1年生だったころ通っていた「塾」についてです。いつもは5時半に終わるのに、その日はなかなか連絡がこないのでこちらから連絡してみると…なんと…!寝てる子は起こさないスタイルの塾…!!やさしぃぃ~~…ってか?娘…?ん?完全に寝に行ってる…寝ちゃった日は、寝たあとに勉強を始めるので寝た分帰りが遅くなり、先生にも迷惑をかけてしまっていたので…1年で塾はやめました小学校に入ったばかりで体力が無かったみたいです。塾でする勉強は好きのようなので、また今年あたり(現在は4月から小学3年生)チャレンジさせてみようかなと思います!
2019年03月13日オリンピック競技にもなり子どもたちの間でも人気の習い事である空手。気になっている人も多いのではないでしょうか。今回は3歳から3年間、息子に空手を習わせてきた筆者が感じた空手を習うメリット、デメリット、また、やめたいと言った時の親としての対応をお伝えします。息子が空手を始めたきっかけ息子が3歳のころ、近所のお友達のママに空手の体験に誘われました。稽古は1時間。まだ幼稚園入園前でしたし、年齢的にも早いとは思いましたが、「とにかく息子のあり余る体力を消耗させたい」「本人が戦隊ヒーローに憧れてやりたがっていた」というのが入門のきっかけでした。空手にかかる費用は?初期費用は胴着、サポーター等の購入に約2万円、年度毎にスポーツ保険約1000円、月々の月謝は道場により3000円~1万円くらいになります。また大会費用や審査料、合宿費用などが別途必要になります。はじめは難しいことだらけ3歳では1時間その場にいるだけでやっと。息子の道場では子どもも大人も同じ稽古をします。当時息子はその中で最年少。厳粛な雰囲気の中、最初は「ママー」と呼んでしまうこともありました。しかし、ママは手出し口出しはできず、すべて先生、先輩の指導にお任せします。型も丁寧に教えてくれるのですが、息子にはまだ難しく、あやふやな動き。それでも本人はみんなと同じにできているつもりで「せい!」「おす!」と、気合いだけは人一倍でした。少しずつ、ふざけてしまうことも減り、道場の決まりも身についてきた年中の秋頃。息子は、ついに気づきました。自分は型ができていない…そして息子よりあとから入門した年上の友達は級が上がっていくのに、自分は審査を受けさせてもらえない。行くのがイヤになり「やめたい」と言うようになりました。やめる?続ける?悩んだ結果息子の「やめたい」という強い気持ちに、親としてとても悩みました。「確かにやっていることは、幼児には努力でカバーしきれないくらい難しいこともある。無理矢理行かせてもしかたないか…」。しかし考えてみたら、息子は、登り棒、補助なしの自転車、鉄棒、木登り、縄跳び、側転など、同い年の子がするような運動は、何でも得意!これは毎週の空手で体が鍛えられていること、人の動きを見たり、話を聞いたりして、その動きを真似することに慣れていたおかげでは、と思いました。また、幼稚園で友達にイヤなことをされたり、ケンカをしても、暴力でやり返すことはなく、幼稚園に行きたくないと言ったこともありませんでした。この精神面の強さも空手で培ったものだと思います。パパとも話し合った結果、息子自身のために今までがんばってきた空手をこれからも続けてほしい!という結論になりました。息子が空手を続けるためにまず息子に「運動が何でも上手で体が強いのは空手のおかげじゃないかな」と話をしました。それでも「難しいからやめたい」と、気持ちは変わりません。しばらくの間は「空手に行ったらお菓子を買おう」「空手に行ったら映画に行こう」と、ごほうび作戦でなんとかだましだまし行くこともありました。また、パパも一緒に空手を始めて、道場で真剣に取り組む姿や、家でも一生懸命練習する姿を見るようにしました。少しずつ気持ちが戻り、迎えた年長の春、幼稚園の友達が入門。同い年の友達が入ってくれたことで、息子はすっかりやる気を取り戻したのでした。見えてきた成長年長になると繰り返し練習すれば、少しずつ難しい型も覚えられるようになりました。そして年長の冬、ついに昇級審査を受けることになりました。3時間以上の間集中して、今まで覚えたことを見てもらいます。上の級の先輩がやっている間は、静かに見学して待ちます。師範に大勢の前で注意されても、組み手で痛い思いをしても、弱音ひとつ吐かずにやり抜いた息子。いつの間にかひとまわりも、ふたまわりも成長していました!無事、審査に合格し、級が上がると、初心者稽古から上級者稽古に変わったため、そのメンバーの中ではまた最年少になってしまいました。でも、もう劣等感を感じることはなく、みんなにかわいがられながら、自分のペースで一生懸命に稽古に励んでいます。家での自主練習も欠かさないほど、やる気に満ちています!空手のメリット、デメリットは?3年間、空手を続けてきて感じたメリットは・体力、体幹、柔軟性、運動能力が向上した・精神的に強くなった・ケンカしても友達に手を出すことがなくなった・挨拶、待つこと、話を聞く姿勢が身についてきた・努力する大切さ、達成感を味わえた・物怖じせず、年上の先輩や先生と関われるようになった・パパとの絆が強くなった小学校入学前に上記のような力がついたことは、息子にとって本当によかったと思います。もちろん何歳から始めても、生きていく上で大切なことをたくさん学べます。デメリットは・集中力、体力が必要なため空手の日は体力温存させることが必要・ケガをする可能性があること・自宅練習のため、親が覚えて教える、動画撮影をしておくなどの対応が必要というところです。1番怖いのはケガですが、小さいうちは身体が柔らかく、組み手をしてもお互い力も弱いため、あまりないようです。これから、成長と共に心配が増えるかもしれません。厳しい習い事だからこそ、育つこと道場や小学校の体育館、公共施設などさまざまな場所で行われている空手の稽古ですが、流派もさまざま。息子のやっている「極真空手」は組み手の時、実際に相手に突きや蹴りを当てます。中には寸止めで当てない、型のみで組み手がない流派もあるそうです。「極真空手」の組み手はもちろん痛いですし、初めて息子が組み手をした時、自分より大きな相手に突かれたり蹴られたりする姿を見て、涙が出そうになったくらいです。ケガをする危険性もあります。でも、だからこそ真剣に技を磨く。打たれ強くなるし、痛みを知っているからこそ、普段、人を傷つけることはしなくなります。今はこの道場に入門して本当によかったと思っています。ただ、当てるのは怖い、という子どももいると思うので、親の考え方や子どもの性格によって、方針の合う道場を選ぶといいと思います。可能であれば親子で習うと、家庭で難しい型も教えることができ、親への尊敬の気持ちも生まれますよ。子ども目線の楽しい習い事もたくさんありますが、空手に限らず厳しさのある習い事は、続けることで気持ちを強くしてくれます。登校拒否や引きこもり、いじめが問題になっている昨今、すばらしい習い事だと感じています。<文・写真:フリーランス記者nicoai>
2019年02月28日親にとって、子どもの習い事に関することは大きな悩みごとの一つ。春の新学期に向けて、子どもに新たな習い事をさせたいと思っている方は少なくないでしょう。子どもが興味を持つことをさせるべきか、将来役立つことをさせるべきか、スケジュール調整はできるのかなど、悩ましいポイントはたくさんあります。今回は子どもの習い事についての親の意識や悩みについてリサーチしてみました。■ 理系の習い事に興味を持っている親は多い進学塾の栄光ゼミナールでは、2018年6月6日~6月20日に小学1~6年生の子どもを持つ保護者467人を対象に小学生の習い事に関するアンケート調査を実施。今回は、その調査結果をもとに、子どもの習い事についての親の意識を見てみましょう。調査ではまず、水泳、英語・英会話、ピアノ、体操、サッカー、そろばん、ダンス、空手・剣道などの武道、バレエ、書道、理科実験、プログラミング、塾以外の学習系教室の13の習い事のうち、小学生の半数以上が経験しているものを調べました。すると、「水泳」(83.2%)、「英語・英会話」(60.8%)、「ピアノ」(53.7%)が上位3位という結果に。akiko / PIXTA(ピクスタ)また、習ったことはないが「機会があればやってみたい(やってみたかった)」習い事で多かったものは、「プログラミング」(59.8%)、「理科実験」(57.0%)、「書道」(54.0%)でした。ocsa / PIXTA(ピクスタ)水泳、英語、ピアノは、今ではお馴染みとなっている“三大習い事”といえますね。また、プログラミングや理科実験など、理系の習い事に興味がある人が多いことがわかります。■ 習い事を選ぶ時に親が最も重視することは?小学生の間に習った(習っている)習い事を選ぶ際に重視したことについては、81.8%が「子どもがやりたがっているかどうか」と回答し、最も多い結果に。よっしー / PIXTA(ピクスタ)また、「子どもの将来に役立ちそうかどうか」「曜日や時間帯の都合が合う」も、それぞれ過半数以上の回答が得られました。さらに、子どもが小学生の間で一番長く続いている(続いていた)習い事について、その理由を聞いたところ、「子どもが続けたいという気持ちがあるから」と回答した保護者が最も多く、66.3%でした。新しく始めるにせよ、長く続けるにせよ、子ども本人の気持ちを最優先している保護者が多いことがわかります。■ 家庭内で方針やルールを決めることが大事最後に、習い事についての方針や悩みを聞いてみました。習い事を選ぶ際には「種類が多様化していて、どれも魅力的に感じてしまう」「苦手の向上をはかるか、得意を伸ばして苦手をカバーするか悩みます」といった理由から、何を選んだらいいのかわからない保護者は少なくないようです。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)一方で、「自分で『やりたい!』と思う気持ちが芽生えてからでも遅くないと思う。好きこそものの上手なれだと思う」「運動系で一つ、学習系で一つ、本人希望で一つというのを方針としています。増えすぎないように、新しいことをやる場合は、 どれかやめます」といった回答も。ocsa / PIXTA(ピクスタ)周りが始めていたりたくさんの情報を耳にしたりすることで、悩みがちな習い事ですが、それぞれの家庭でしっかりと方針を決めることが重要だとわかります。習い事を続けたり辞めたりする上での悩みについては、「継続させるための親のフォローが大変」「運動系の習い事は辞め時が難しく、親子で揉めました」といった回答が得られました。Anjie / PIXTA(ピクスタ)また、「習い事と中学受験の勉強を両立するのが難しい」という声も。Ushico / PIXTA(ピクスタ)習い事を継続して頑張ることは、貴重な社会経験となるだけでなく、勉強にも生かせます。また、子どもの習い事は親にとって、金銭面以外の負担になることもありますが、家庭内で方針やルールを決めたり話し合いで乗り越えたりすることによって、子どもの成長だけでなく、親子のコミュニケーションや愛情表現にもなるでしょう。子どもの習い事に悩んでいる方は、ぜひ今回の調査結果を参考にしてみてください。【参考】※栄光ゼミナール小学生の習い事に関する実態調査
2019年02月20日うちはモフモフ暮らし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
子育ては毎日がたからもの☆