夫は夜勤ありきの仕事。家事と育児、加えて時々パートに出ていた私は、スマホの動画に頼りっきりの時期がありました。でも、4歳の娘に動画を長く見せることに対して、ずっと罪悪感がありました。そこで私は、時間を減らして使わせるようにしたいと思い、ついに行動に移すことにしたのです! 今回は、そのときの私の体験談をお話しします。 罪悪感と隣り合わせの日々毎日、家事と育児と仕事で時間に追われるときに助けてもらっていたのが、スマホの動画。娘に見せている間、大人しく過ごしていたので定期的に利用していました。祖父母には頼れず、夫も夜勤があったのでワンオペ育児をこなすにはどうしても必要でした。 しかし、見せている間、「目が悪くならないかな」「教育上、良いのだろうか」と自問自答する日々。私は罪悪感で押し潰されそうでした。 ついに行動に移すことを決意!ある日、動画ばかりに頼ることが気になったので、時間を決めてスマホを娘に渡すことを決意しました。毎朝見せていた時間には渡さず、「スマホ壊してしまってないの。ごめんね」と説明したり、幼稚園から帰ってきたら「今日はお風呂までの間、動画見ていいよ」と声掛けを根気よく習慣化していきました。 最初は泣いてしまい、対応が大変でしたが、繰り返し言い聞かせたことで徐々に動画への執着がなくなっていきました。 現在も時間を決めて、娘に動画を見せています。その都度、「ごはんの時間になったら終わりね」と声をかけたり、お絵描きをしたりしてひとりの時間を過ごしてもらっています。動画を見せることに罪悪感はあったけれども、時間を調整できるようになり、わが家の頼れるのアイテムの1つとして活躍中です。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/miyuka著者:木野つむぎ
2024年02月01日コープ共済連(日本コープ共済生活協同組合連合会、代表理事理事長:和田 寿昭)は、「さまざまな育児の形を応援し、くらしに寄り添うCO・OP共済」をコンセプトに2023年9月29日から10月31日にかけて、第3回「CO・OP共済 育児あるある川柳」を実施しました。応募総数38,738作品の中から見事入賞された32句を発表します。第3回「CO・OP共済 育児あるある川柳」結果発表■最優秀賞(1句) アレできた我が子の成長日本一(なあやん)<CO・OP共済からひとこと>2023年の流行語大賞「アレ(A.R.E.)」ですね!子どもの成長は、毎日が優勝さながらの楽しい日々ですね。毎日違う「アレ」を手放しで喜ぶ、ご両親の姿が目に浮かびます。(コープ共済連 代表理事専務 和田 長太郎)最優秀賞■優秀賞(1句) SPのように囲んで七五三(はっち)<CO・OP共済からひとこと>多くの神社でよく見かける光景です。両親、祖父母が囲んで写真を撮っている様子が浮かびます。我が子、我が孫の成長を祈る思いが伝わり非常に良い作品だと思います。(コープ共済連 常務理事 石川 勝也)優秀賞■ママの育児賞(10句)得意げにはいたパンツがうしろまえ(ハハハ)ママの育児賞■パパの育児賞(10句)お迎えでパパ友増える保育園(くずれ荘管理人)パパの育児賞■みんなの育児賞(10句)初育児不安だらけで検索魔(さやぽん)みんなの育児賞詳細や他の入賞作品はこちらのページをご覧ください。第3回「CO・OP共済 育児あるある川柳」結果発表サイト 第3回「CO・OP共済 育児あるある川柳」結果発表サイト・結果発表:2024年1月31日(水)・応募総数:38,738作品・入賞作品:32作品■2023年の応募傾向1. 2023年の世相を表す川柳が大集合!「アレできた我が子の成長日本一」や「PayPayで!ままごと界でもキャッシュレス」のように、流行語や時流をうまく取り入れた句から、「得意げにはいたパンツがうしろまえ」など、どの世代にも通じる育児の悲喜こもごもを詠んだ句まで、今年もバラエティ豊かな作品をたくさんご応募いただきました!どれも力作揃いで、入賞作品の選定はとても悩ましく難しいことでした。2. アフターコロナが垣間見える!まだコロナ禍の育児を詠んだ作品が多いなかで、「脱マスクよりもうれしい脱オムツ」「SPのように囲んで七五三」など、長かった新型コロナウイルス感染症対策からの解放や、家族イベントの集合開催など、少しずつ日本がアフターコロナへ転換する様相や、未来への期待を感じる作品が増えてきました。今後の変化も楽しみです。3. 祖父母目線の川柳が急増!今年は育児に関わる全ての人が応募できる「みんなの育児賞」への応募数が前回(第2回)の約3倍になりました。コロナ禍が収束に向かうことで、「初孫をあやす言葉が懐かしい」「孫が来る前にポケモン予習する」など、ようやく会える孫・ひ孫への想いやエピソードを詠んだ作品も多く寄せられています。4. 各賞の入賞作品数(応募総数:38,738作品)賞名 :最優秀賞入賞作品数:全作品から1作品賞名 :優秀賞入賞作品数:全作品から1作品賞名 :ママの育児賞入賞作品数:23,195作品のママからの応募より10作品賞名 :パパの育児賞入賞作品数:5,548作品のパパからの応募より10作品賞名 :みんなの育児賞入賞作品数:9,995作品の育児にかかわる全ての方からの応募より10作品これからもCO・OP共済は組合員とその家族に寄り添い、新しい“たすけあいのかたち”とよりよい明日のくらしを一緒につくっていきます。【入賞作品32句のご紹介】 ※無断での転載、使用はご遠慮ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月31日ワンオペ育児とは?なぜ起こる?発達の気になる子どもの対応Q&A、相談先についても紹介ワンオペ育児とは、保護者一人に育児の負担が偏っている状態を表す言葉です。単に一人で育児をするのではなく、「孤独な育児」という意味が含まれていて、昨今社会的関心を集めています。そもそもワンオペとは「ワンオペレーション」、つまり一人で作業することを意味していて、コンビニエンスストアや飲食店などで、店員一人だけで店を回している状態に対して使われていました。そういった過酷な働き方と一人で育児をする保護者の状況が似ているということで、2010年代半ば頃からインターネットなどで「ワンオペ育児」という言葉が使われるようになり、今ではニュースなどでも取り上げられることがあるほど注目を集めています。現在ワンオペ育児を担っているのは保護者の中でも母親が多いと言われているため、この記事でもワンオペ育児をする母親の状況などを主に記載していきます。実際に発達ナビのサイト内でも、「ワンオペ育児でもう限界……」「イライラしてしまうことがあっても、ワンオペなので逃げ場がありません」など、ワンオペ育児に疲れた様子の書き込みが見られます。ワンオペ育児は一人で子育てを行っている状態のため、悩むことがあっても相談相手がいないことや、時間や精神的な余裕がなくて自治体の子育て窓口に連絡ができないということがあります。その結果、適切な支援を受けることができずに育児のつらさが解消されず、心身の疲労が蓄積することで、精神疾患の発症や、子どもへの望ましくない関わりなどを招いてしまいかねないと言われています。参考:三谷 はるよ著「育児期の孤独感を軽減するサポート・ネットワークとは」『家族社会学研究』32 巻 (2020) 1 号 P.1-2なぜ起きる?ワンオペ育児の原因ワンオペ育児になる原因には、日本社会の労働環境や家庭環境、パートナーの姿勢や親自身の性格的傾向といった、さまざまな要因が考えられています。・パートナーの労働環境により、育時休業や時短勤務ができない近年では日本でも男性の子育てへの参加意識が高くなっていると言われています。厚生労働省は2010年から男性の育児休業促進などを目的とした「イクメンプロジェクト」を行っており、国内での関心も高まっていると思われます。しかし、政府が掲げている目標では、2025年までに男性の育児休業取得率を30%までに上げるとしていますが、2021年時点で13.97%と目標にはまだ遠く及ばないのが現状です。また、日本の男性は諸外国に比べて仕事に費やす時間が長いというデータもあります。令和4年に内閣府男女共同参画局がまとめた資料によると、2020年のOECD(経済協力開発機構)による調査では、週全体平均で日本の男性の有償労働時間は一日あたり452分でした。これは日本の女性の有償労働時間の約1.7倍となっています。こういった社会的背景から、父親は育児をしようとしても時間が取れず、母親一人で育児をせざるを得ない状況が起きていると考えられます。・頼れる実家や親戚が近くにいないワンオペ育児になる要因として、核家族化が進んだことも挙げられています。以前は祖父母や親戚、地域の人など多くの人が関わって育児をしているという状況がありました。それが、核家族が進んだことで周りに頼れる存在がいなくなり、必然的に子育ては親のみで行うという状況が生まれてきました。・パートナーの非協力的な姿勢パートナー(ここでは夫)の子育てへの非協力的な姿勢もワンオペ育児の要因と考えられています。令和4年に内閣府男女共同参画局がまとめた資料によると、家事育児の男女の負担割合は男性3:女性7となっており、家事育児の負担が女性に偏っている現状がみられます。また、内閣府が実施した令和4年度男女共同参画社会に関する世論調査では、育児について、自分と配偶者でどのように分担したいと思うか聞いたところ、約70%の男性が 「育児は自分と配偶者で半分ずつ分担」と回答した一方で、「配偶者のほうが自分より育児を多く分担」と回答した男性が約20%いました。加えて、子どもがいる夫婦が離婚して母親が親権を持つケースや、未婚のシングルマザーとして母親が一人で育児を行う場合もあります。こういった、男性が育児に関わる時間の短さや、一部の男性の子育てへの非協力的な姿勢などが、母親のワンオペ育児につながっているとも考えられます。・困り事をひとりで抱え込んでしまうなどの性格傾向親自身の性格傾向にもワンオペ育児で悩んでしまう要因があると言われています。不安が強かったり、周りの人に相談できずに抱え込んでしまう傾向がある方は、育児の孤独感や子育てに対して否定的な考えを抱きやすいという調査もあります。もちろんワンオペ育児の困り事は状況により生じることが多いですが、ワンオペ育児を担っている方の性格によっては悩みが深いものになる可能性もあります。参考:イクメンプロジェクト|厚生労働省参考:加藤 承彦、越智 真奈美、可知 悠子、須藤 茉衣子、大塚 美耶子、竹原 健二著「父親の育児参加が母親,子ども,父親自身に与える影響に関する文献レビュー」『日本公衆衛生雑誌』69巻(2022)5号 p.321-337参考:令和4年度男女共同参画社会に関する世論調査|内閣府参考:コラム1 生活時間の国際比較 | 内閣府男女共同参画局参考:三谷 はるよ著「育児期の孤独感を軽減するサポート・ネットワークとは」『家族社会学研究』32 巻 (2020) 1 号 P.1-2発達の気になる子どものワンオペ育児……こだわりや癇癪、どう対応する?医師Q&Aここでは、発達が気になる子どものワンオペ育児に関するさまざまなギモンについて、小児科医の室伏佑香先生に伺います。(質問)日々のルーティンを回すのが大変で、子どもとの過ごし方がマンネリになりがちです。刺激が少ないと発達に影響がありますか?(回答)ワンオペ育児をする保護者の負担は非常に大きいと考えられます。そのため、余裕がなく遊びなどもワンパターンになることもあるでしょう。しかし、子どもは日々の暮らしのいろんな場面で刺激を受けているので過度に心配する必要はありません。保護者がリラックスして接することで親子の関係も良くなり、結果的に子どもの健やかな成長にもつながるでしょう。悩みすぎずに適度に肩の力を抜くことも大切です。Upload By 発達障害のキホン(質問)子どものこだわりや癇癪に付き合って家事が進まず、ストレスになってしまいます。どうしたらうまくいくでしょうか?(回答)ワンオペ育児の最中にお子さんのこだわりや癇癪の対応に追われて、家事が全然進まないということもあると思います。そのような場合は、「今はそういう時期」と割り切ることも一つの方法です。家事を完ぺきにこなそうとすると、できなかったときに大きなストレスを感じることもあります。ある程度思うように進まなくても仕方ないと割り切ることも大切です。今は便利な家電や宅配サービスなど家事を楽にする製品やサービスがいくつもありますので、活用していくことも検討してみてはいかがでしょうか?状況をパートナーと共有し、食事は買ってきてもらうなど協力しながら進めていくようにしましょう。Upload By 発達障害のキホン(質問)ワンオペ育児が大変で、ついついテレビや動画に頼ってしまいます。見せすぎると発達によくない影響がありますか?(回答)乳幼児期の子どものテレビ・DVDの視聴時間と発達の関係を調べた調査では、視聴時間が長くなればなるほど、1~2歳ではコミュニケーション能力、2~3歳では粗大運動、微細運動、社会性などの発達に影響が出るとされています。また、日本小児科医会は「2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控える」、「1日2時間までを目安とする」と提言しています。ただし、テレビや動画を全く見せてはいけない……と保護者の方が必要以上にストレスを感じてしまうことはありません。実際に、上に示した調査結果でも、1歳時点でテレビや動画を全く見せていない家庭は1割程度、2歳以上ではほとんどありませんでした。小さいお子さんがテレビや動画を見るときは、「できるだけ親子で一緒に楽しむ・質の良い内容のものを選ぶ・長時間見せない」といったことに気をつけながら、上手にメディアと付き合っていくとよいでしょう。また、負担のない範囲で外遊びや読み聞かせの時間をつくるようにするのも、物理的にテレビや動画と距離を置くことができ、お子さんの興味をテレビや動画からそらすことができるのでおすすめです。Upload By 発達障害のキホン参考:乳幼児期の子どものテレビ・DVD の視聴時間と発達の関連が明らかに|千葉大学参考:「子どもとメディア」の問題に対する提言|社団法人日本小児科医会「子どもとメディア」対策委員会ワンオペ育児で限界に追いつめられないために……解決策や相談先はある?ワンオペ育児を続けることで、心身の健康に悪影響が出ることが懸念されています。ここでは、ワンオペ育児の負担を軽減させるための方法をいくつか紹介していきます。・パートナーと解決策を話し合うワンオペ育児になっている場合に、パートナーと解決策を話し合っていくことが大事です。といっても、パートナーは仕事などによりその状況をよく把握していないことも考えられます。まずは、時間を取って現在どのようなことでつらい思いをしているかをパートナーに伝えて、家事や育児の役割分担、次にあげるさまざまなサービスの活用などを話し合っていくといいでしょう。・さまざまな支援サービスを利用するワンオペ育児をはじめとして子育ての負担を軽減させるためのサービスがあります。公的なものでは自治体が運営をする「ファミリー・サポート」サービスがあり、保育園などへの子どもの送迎や一時的な預かりなどを実施しています。ほかにも、民間では家事代行サービスや一時預かりサービスなどがあります。うまく活用して、負担を減らしていくようにするといいでしょう。参考:ファミリー・サポート・センター事業|東京都福祉局・地域子育て支援センターなどの保健師やカウンセラーに育児相談してみる各地域には、主に未就学の子どもたちや保護者同士の交流ができる子育て支援センターが設置されています。センターには子育ての専門家がいて、ワンオペ育児に関する相談をすることも可能です。また、ほかの保護者と話すことによって、つらさに共感してもらったり、アドバイスがもらえたりすることもあるでしょう。・ワンオペ育児からうつ病などの精神疾患になった場合ワンオペ育児のストレスからうつ病などを発症すると、子育てに対する意欲が低下したり、感情的な対応が増えたりして、保護者がつらいのみならず子どもの発達にも多大な影響を与えることが考えられます。また、保護者の感情的な対応がエスカレートすることで、子どもへの不適切な関わりにもつながりかねません。そうならないためにも、上に挙げた対策を取るとともに、早めに悩みを相談することが大切です。子育てに関する相談窓口はたくさんあり、電話、SNS、メールなどさまざまな方法で相談が可能です。東京都の窓口を掲載しますが、各自治体にも同様なWEBサイトがあると思いますので、つらいと感じたときは早めに相談するようにしましょう。参考:相談窓口|東京都こども子育て相談窓口また、子どもの発達が気になる場合は専門機関に相談することも重要です。子どもに発達上の特性があるときは、その特性に応じた対応をすることが大切ですが、ワンオペ育児をしている中で一人で適切に対応することは難しいと言えるでしょう。そこで、専門家の力を借りて、発達の気になる子どもの特性の把握や対応方法のアドバイスなどを受けることで、子育ての大変さを減らしていくことにもつながっていきます。発達の気になる子どもの相談先としては、・発達障害者支援センター・児童相談所・保健センター・かかりつけの小児科などがあります。相談しやすい場所から問い合わせてみるといいでしょう。まとめワンオペ育児は保護者の一人が育児の大部分を担うことで、孤独感などから保護者の心身に悪影響が出る可能性も指摘されています。ワンオペ育児は社会的な背景や家庭の事情もあり仕方がない部分もありますが、できるだけパートナーと役割分担することや、公的、民間の家事や子育てサービスを活用することで負担を軽減させていくことも大切です。また、子どもに発達の遅れや、発達の凸凹がある場合は、こだわりが強かったり癇癪が激しかったりと、一人での対応がより難しくなることも考えられます。子どもの状態によっては、療育手帳や通所受給者証を取得して、さまざまな福祉サービスを利用できる可能性があります。福祉サービスには、子どもの特性に合わせた支援が受けられる通所支援のほか、レスパイトと呼ばれる一時預かりやショートステイなどのサービスもあります。詳しくは、自治体の障害福祉窓口にご相談ください。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2024年01月29日ママ・Aやん、パパ・Pやん、令和元年生まれの愛娘・コチコーちゃんのハートフル育児マンガ。ゆる~い家族の日常に関西弁のツッコミが鋭く光る! 昨年末に第二子を出産したAやんさん。壮絶な出産後、容赦なくはじまるハードすぎる母業……。そんなズタボロなAやんさんの心を救ったひと言とは!?HugMug読者のみなさま、あけましておめでとうございます!2023年のクリスマスを過ぎた頃、なんとか次女をこの世に産み出したAやんです。(分娩台では促進剤のあまりの痛みに絶叫しながら産み、それを見ながら泣く夫で現場はカオス)約4年半ぶりの出産と新生児の育児。産後の乳房の張りだったり会陰の痛みに耐えながらの育児はやはり大変。夫やまわりの人たちに助けられながらてんやわんやとした日々を過ごしています。ちなみに長女は私の入院中は想像以上に寂しがっていたそうで、帰宅した瞬間はまさかの赤ちゃんそっちのけでした(笑)。今では妹を毎日なでなでして可愛いがってくれています。そして、今回出産した病院では助産師さんや看護師さんが本当に心強い方が多くて、出産時から入院中までメンタル面でも非常に助かりました。母子同室だったんですが夜間の授乳(夜勤と呼んでいます)のために授乳室を訪れると私がよっぽど疲れた表情をしていたのか、ベテラン助産師さんに言われたこの言葉。※4コマ目あぁ〜そっかぁ。真面目に授乳だけをしなくてもいいのかぁ。とすごく気持ちが楽になりました。なんなら夜間の授乳のたびに普段観れない物騒な海外ドラマを見るのが日々の楽しみになっています。そんな今日もドーナツ型の円座クッションとお友達状態の作者なのであった。PROFILEAやんさん平成元年生まれ兵庫県出身。娘コチコー(2019年5月生まれ)の出産を機に会社員を辞め漫画家へ。インスタグラム(@aandp1989)とライブドアブログ(Aやんのええやん!ブログ)にてほぼ毎日漫画を発信中。KADOKAWAより初書籍「ポンコツ3人家族こんな日常でもええやん!」も発売中!Instagram
2024年01月24日私は30歳の専業主婦です。可愛い双子の女の子を出産し、育児に奮闘しています。子どもはすごくかわいいけれど、実家は遠方なので育児を手伝ってもらえる環境になく、何より夫が驚くほどに育児をしないので、毎日クタクタです。結婚前は「一緒に協力しよう」と言っていたのに、そんな言葉はすっかり忘れたかのよう。双子が夜泣きすると私が怒鳴られ、おむつも替えてくれたことがありません。 双子育児でボロボロの妻をあざ笑う夫そんなある日、いつも通り双子育児をしながらすきま時間で家事をしていると、いつのまにか夫が帰ってくる時間に。夫に「ご飯、もうすぐできるから待っててね」と伝えると、「要領悪すぎだろ。俺が帰ってきたと同時に料理をテーブルに並べておけよ!」と言ってきたのです。 その上、「何だよそのみっともない体……だらしないぞ! ジムにでも行けよ!」と私の容姿を否定してきたのです。毎日双子の育児や家事に追われ、睡眠時間もままならないのに……。 少しでも手伝ってとお願いしてみても、「家事、育児は女の仕事。男がやることじゃない」と聞き入れてくれません。 急に車で片道2時間の距離にお出かけ!?我慢の限界を感じ、離婚を考え始めたある日のこと。「そういえば、今日姉さんに子どもたちを見せに行くことになってるから」と言ってきました。 義姉の家は車で片道2時間ほどの距離。当日の朝急に言われても、子どもたちの用意だけでも大変です。反論すると、「文句ばっかり言ってないで、さっさと支度しろよ!」と怒鳴られてしまいました。 しぶしぶ出発しましたが、義姉宅までの車内は予想以上に大変でした。慣れない車に双子は大泣きし続け、夫は「泣き止ませろよ! 運転に集中できないだろ!」と大声で怒鳴り散らし、私もぐったりです。 私の悪口ばかり言う夫ようやく義姉宅に着くと、「遠いところ悪かったわねぇ〜私が行くって言ったんだけど」と義姉。夫は義姉にやさしいと思われたくて、こちらから行くことにしたようでした。 久しぶりに会う義姉に夫は気を良くしたのか、私の悪口ばかり言い始めました。「こいつの体形、ヤバいと思わない? ジムに行けって言ってるんだけど、時間があるなら寝たいとか言うんだよ」「たかが妊娠出産くらいで女捨ててダラダラするなんて恥だよ、恥! 1日中パジャマで過ごしてることだってあるんだぜ」その他にも食事は手抜き、帰ったと同時にごはんができていない、靴が磨かれていない、洗面所の鏡が汚れているなど、家事の不満をつらつらと並べ、ずっと悪口を言うのです。私は怒りと恥ずかしさとで、頭が真っ白になっていました。 義姉激怒! 夫を追い出してそのとき、おもむろに義姉が「ねぇ、こいつ必要? 家にいて、何か役に立ってる?」と核心を突く質問をしてきました。 私は「いいえ。夫としても父親としても、一切何の役にも立っていません。私もう限界です。あんたなんて必要ない! 私、家を出て行きます」と離婚宣言することができました。 義姉は夫に「このかわいい双子ちゃんには母親は必要だけど、あんたは不要。いや、いないほうがいいわ」と言ってくれました。 「え? いやいや、何言ってるの? 冗談だよね? 謝るって」と慌てて謝る夫に「あんたは最低よ!人間としてのやさしさや思いやり、パートナーを尊重する心もないんだから、離婚されて当然!」とバッサリ。夫を義姉宅から追い出してくれました。 離婚の話がまとまるまでの数カ月の間、義姉が家に手伝いにきてくれて、私はようやく睡眠時間が少し取れるように。義姉には感謝しかありません。離婚後は実家へ戻って両親と一緒に、子どもたちの成長を見守っていこうと思います。大変なときに私を助けてくれた義姉とは、夫と離婚してもずっと繋がっていくつもりです。著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年01月22日生まれたばかりの娘の育児で、毎日クタクタ。夫は産前、一緒に育児をすると言ってくれていたのに……。残業ばかりで育児も家事もまったくゼロです。夫の勤める会社は育児関連商品を扱っており、子育てには理解があるほうだと思います。しかし最近の夫は仕事にかまけて、家では何もせず……。そればかりか、家事に手の回らない私のことを責めるように。食事が手抜きだ、部屋が汚いと言われますが、手が回らないのでどうにもできなくて……。 育児の大変さを理解しない夫娘を出産した今、育児の大変さを心から感じています。しかし、夫は大変さを理解できていません。お互いのことを理解し、協力してこそ、子育ては成り立つと思っているのですが……。 それにしても最近の夫は、常軌を逸しているように思います。隣の部屋でオムツ替えをしていると、臭いで食欲が失くなると言ってきたり……。泣き止まない娘を見て、私の育て方が悪いのではと疑われたりしました。 要求はエスカレートし、「自分が家にいる時間はオムツ替えを遠慮しろ」と言ってきました。そんな話、聞いたことがありません。 私が育児に専念できるのは、たしかに夫が働いているからだと思います。しかし、「だったら俺に感謝しろ、育児しろなんて言うな」 というのは、おかしな話だと思います。 ありえない夫の暴挙、そして…ある夜、夫は部長に呼び出されたそうです。「今すぐ会社に来なさい」「え? 部長、今からですか?」ゆっくりと湯船に浸かっていた夫は、そのとき相当慌てたことでしょう。「奥さんと子どもを追い出したでしょ?」「社長がブチキレているわよ」そうなのです。私たち母子は、まもなく冬が訪れるという凍える夜に、着の身着のまま家から追い出されたのでした。 その夜もいつものようにもめた私たちでしたが、この日は夫が感情的になり……。理性を失った挙げ句、このような暴挙に出たのです。携帯電話も持っていなかったので、どうしようと社宅の周りをウロウロ……。そんなとき声をかけてくれたのが、偶然にも夫の会社の社長だったのです。 後日、部長から一体どんな気持ちで仕事をしていたのかと夫は問われたようですが、私も聞いてみたいと思いました。今回の夫の行動は人としてだけでなく、会社にとってもマイナスだと捉えられたようで……。それなりの処罰が下ったそうです。 母親の大変さを理解したという夫あれから私たち夫婦は、別居することに。夫は謝罪の連絡をしてきますが、私は一向に許せないでいます。上司の命令で育児研修という新人研修に参加させられ、母親の大変さも理解したと言ってきましたが……。そんなに簡単にあの夫が変わったと思えません。 しかも後日会社の人から聞いてわかったのですが、夫の残業はウソで、家に帰るのが嫌で遊び歩いていたようです。育休も提案されていたのに断っていたそうで、それらを知ったときには本当に幻滅しました。 夫は関係の再構築を望みましたが、私は断固拒否。私を追い詰めたのは、育児でも家事でもありません。何もしてくれず文句ばかり言っていた、自分勝手な夫だったのです。すこし時間はかかりましたが、無事離婚できて今はホッとしています。 社長は私たち親子を気にかけてくれ、ミルクや服などを送ってくれました。私が日々頑張れるのも、支えてくれる人がいればこそ。両親や知人には、本当に感謝しています。 ◇ ◇ ◇ 慣れない育児に奮闘しているとき、何もしない夫からあれこれ言われたら、離婚も頭によぎりますよね。ふたりの子どもなので、夫も家にいるときは積極的に関わってほしいですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年01月17日ついに待望の第一子が生まれ、新米ママとして奮闘していたときのこと。夫はまったく育児に参加しようとせず、泣き声が聞こえただけでうるさいと怒鳴ります。育児は夫婦で助け合いながらするものだと思っていたので、そんな夫に幻滅していましたが、育児に追われて話し合いもできずにいました。生後1カ月が過ぎたころ、近くに住む義両親が家に遊びに来ることになりました。子育てにいっぱいいっぱいで片付けもできずにいたので、そんな余裕はありませんでしたが、私に相談せずに夫が決めていたので、断れなかったのです。初孫にメロメロの義両親義両親にとって娘は初孫。やはり格別にかわいいようで、娘に夢中です。娘もニコニコとして穏やかな時間が流れていました。私がお茶を用意しようとすると、義母は「さっき喫茶店でたくさん飲んできちゃったからおなかいっぱいよ。気にしないで」と笑ってくれました。もちろん、ウソなのはわかっていますが、そんな小さな気遣いが今の私には涙が出るほど嬉しかったのを覚えています。 「それより、ちゃんと寝ているの?」と、私の体まで気遣ってくれる義母の言葉に感情が抑えられなくなってしまった私は、思わず夫が育児に協力せず、娘に怒鳴ってばかりいることを話してしまいました。 義両親に夫の愚痴を言うと…私の話をひととおり聞き終えると、義父は「そんなに嫌なら、離婚しなさい」と、静かに言いました。私が驚いていると、義母も「そうね。一緒にいるのは疲れるでしょう?」と言って、義父に同意しています。普通なら、息子の愚痴など聞きたいはずがありません。息子の肩をもって、嫁なんだから耐えろとか、男なんてそんなものだとか、私が責められてもおかしくないでしょう。私は義両親のあたたかな言葉を聞いて、泣きながらその場で離婚を決意しました。 何も知らない夫は、いつもどおりイライラしながら帰宅。娘の顔すら見ようともしません。この日は娘もいつもより機嫌が悪く、ずっとグズグズしていました。すると、ついに我慢の限界にきた夫が「うるさい! 実家にでも帰って育てろ!」と、私の待っていた言葉を言ってくれました。それでは、お言葉に甘えて……。 夫が離婚したくなかったワケ私が家を出たあと、何度か夫から連絡がありましたが、すべてスルー。そうして3日目、ついに夫が実家にやってきました。きっと食事の支度に困って義両親を頼ろうとしたのでしょう。 家に入ってきた夫は「なんでここに?!」とびっくり。実家に帰っているはずの私がいて、さぞかし驚いたことでしょう。実は、私が家を出た後に生活をしていたのは、夫の実家だったのです。私の実家は遠方なので、まだ生まれてまもない娘を連れてひとりで帰るのは大変です。そんな状況を心配してくれた義両親が、離婚するならうちにおいでと言ってくれたのでした。 「こんなことくらいで離婚しようと思ってるわけないよな?」夫はやっと私の本気に気付いたよう。でももう手遅れです。私は離婚届を差し出し、暴言に対する慰謝料を請求すると告げました。 夫の顔から血の気が引くのがわかりました。なぜなら実は夫は定職についていないアルバイト。慰謝料を請求されると思うと、気が気じゃなかったことでしょう。 結婚で得たもの離婚後、生活が苦しくなった夫は義両親に泣きついてきましたが、もちろん義両親が手を貸すことはありません。私はというと、義実家の近くで娘と2人の生活をスタートしました。 義両親は、保育園の送迎や体調が悪くなったときのサポートなど、快く引き受けてくれる強い味方です。夫には恵まれませんでしたが、義両親と出会えたことで、私の人生は大きく変わったのでした。それだけは感謝しています。 子育てはひとりでするものではありません。夫はもちろん、両親や義両親、行政のサポートなど、たくさんの協力を得て子育てをしたいですね。著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年01月15日ワンオペ育児に限界を迎えたポメさんは、家出を決意。ワンオペ育児に悩む人が一度は抱くであろう「家出したい」という気持ち……。実際に行動に移したポメさんが気付いたこととは……? 「誰かの気持ちが救われますように」という気持ちを込めた体験談です。ワンオペで2人の子どもを育てていたポメさん。ブラックな会社で働く夫は忙しく、両親・義両親ともに頼ることはできません。 ときに涙が出るほどきついワンオペ育児で、最もつらいのは、ママの体調が悪いとき……。体調を崩したポメさんはーー。ワンオペで一番つらいこと 体調を崩した子どもは機嫌が悪いこともしばしば。また、ママはどんなに体調が悪くても、食事の支度などの最低限の家事や子どもの相手をしなければ、生活を維持することができません。 そんな限界ギリギリの状況下、娘にきつい態度をとってしまったポメさん。体調が悪く、いつもと同じメンタルではないことはわかっていますが、激しく自己嫌悪に陥ってしまったのでした。 子どもが小さいうちは特に、交互に体調を崩したり、家族が全滅したりと、家族の体調に振り回されることが少なくありません。それは、ワンオペ育児をする保護者にとって試練とも言える事態。 近年ではオンライン診療やネットスーパーも利用できますが、それではまだまだ足りません。社会の子育てへの理解が深まり、両親ともに体調が悪いときは気兼ねなく仕事を休み、両親揃って看病できるような世の中になることを願います。 >>次の話著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年12月25日私は28歳、1年前に双子を出産し、育休中です。毎日双子の育児と家事に追われ、とても忙しい日々を過ごしています。忙しい私を横目に、夫は全く育児をしてくれません。そればかりか、「俺は一生懸命働いている。育児くらい誰でもできるんだから、甘えたこと言うなよ」と、育児や家事を軽視してくるのです。 車で往復20時間の義実家に帰省!?子どもが生まれてからも会社の付き合いという名目で、連日酔っ払って帰ってきては大声で騒ぐ夫。せっかく寝かしつけた子どもたちを起こしてしまい、また私が寝かしつけをする……という日々にうんざりしています。 そんなある日、夫は「今度のお盆休み、うちの実家に帰省するから」と突然言い始めました。ここから遠く離れた田舎町にある義実家までは、車で片道10時間以上かかる距離です。 赤ちゃん2人を連れて往復20時間、車で移動させるのはどれだけ大変か……! 私は無理だと言ったのですが、夫は「大丈夫、余裕っしょ♪」と気楽に言うばかり。その大変さがまったく分かっていない様子です。 夫に子どもを預けてみるとどうしても帰省したいという夫に、私は「夫が一人で1日中双子の面倒を見ることができたら帰省する」と条件を出しました。夫は「たった1日でしょ? 楽勝!」と言います。 とある休日、私は朝から出かけ、夫に双子を任せることに。もちろん心配だったので、部屋にセットした見守りカメラで、夫と双子の様子をチェックしていました。 すると、子どもたちが順番に泣き出して抱っこしてあやし、おむつを交換したり、ミルクをあげたり、抱っこしたり……それを繰り返して一瞬座ることもできません。子育てしたことがない夫は、ヘトヘトになって家の中を休みなく動き回っていました。 そして夕方、家に戻ってみると…… 双子育児の壮絶さを思い知った夫は夫は「申し訳ありません、無理でした…」「洗濯も干してないし、食器も洗ってないし、歯も磨いてないし顔も洗ってないし……水の一滴すら飲んでない…」「ずっと抱っこしていて肩も腰も痛い。俺まで泣きそうだった」とボロボロになって、育児をなめていたと謝罪してきました。 私は毎日育児も家事もしていること、そして今後仕事に復帰したら一人ではとても全部を抱えきれないと伝えると、「飲み会を控えて早く帰ってくるようにするよ…今まで本当にごめん」と改心。 一人で双子のお世話をしてみて、これまでどれだけ妻が大変な思いをしていたのか、よく身に染みてわかった様子。「今までごめん! 帰省はもう少し大きくなってからにしよう」と考え直してくれました。 夫の育児への無関心さに、一時は離婚もよぎりましたが、今では定時にあがってまっすぐ帰宅し、子育てを率先してやってくれるようになりました。やってみないと分からないこともありますが、夫にとっていい経験となったようです。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年12月16日こんにちは、にぃ嫁です。長期にわたって連載させていただましたが、今回が最終回となります!最後にどんな事を書こうかな〜と色々悩んでいたらタイミング悪く体調を崩しまして…。■微熱と倦怠感におそわれたある日このくらいの微熱で寝込むには大袈裟かと思い、いつものように家事をするも、しんどいものはしんどい。翌日は休日だったけど下の子の起きろコールでゆっくり寝坊できず(ちなみに本人は二度寝してましたけどね!)旦那や子どもたちがワイワイ楽しそうにゲームを楽しむ間、いつも通り黙々と洗濯してごはん作って洗い物して掃除をするわけです。さらに仕事も待ってくれるわけではないので、頭痛がしようがなんとか締切に間に合わせなきゃいけない。(私は在宅だからまだマシだけど、外での勤務はさらに辛いと思います)当たり前だと思っていた事がそうじゃなかったと身に染みて、今の状況がつい虚しく思えてしまう。でも大丈夫。これはずっと続くわけじゃない。振り返って考えてみると、うちの母だって昔は同じような状態で奮闘していたんですよね。でも子どもたちがもう少し大きくなればそれなりに家事を手伝ってくれるようになるし、当時はとても気難しい性格だった父も退職後は母のことを気にかけて家のことをサポートしてくれています。■自らを奮い立たせる「にぃ嫁」!そんな明るい未来を信じて、今は薬と気合いでパンチを乗り切っています!(笑)同じように自分を奮い立たせて頑張っているママさんはたくさんいると思います。嫌になる時もあると思いますが、そんな時は現実逃避と言われようがひたすら明るい未来を一緒に夢見ましょう!この言葉をおまじないにして、今日もママ業を頑張ります!そんな「にぃ嫁さんち」の日常でした。今までお付き合いいただき、ありがとうございました!!!
2023年12月15日ママ・Aやん、パパ・Pやん、令和元年生まれの愛娘・コチコーちゃんのハートフル育児マンガ。ゆる~い家族の日常に関西弁のツッコミが鋭く光る! 妊娠糖尿病の一歩手前と診断されたAやんさん。臨月にして糖を抑えた食事療法がスタートしました。気になる、その結果は……?HugMug読者のみなさまこんにちは!現在ふたり目妊娠中のAやんです。ついに臨月に入り、現在は正期産という時期に突入しました。そんななか血糖値が高めと診断され、糖を抑えた食生活を送る羽目に。(前回コラムをチェック!)そもそも糖を抑えるとは????とりあえず白米はいつも通りの量は食べられません。パンもいつも通りの量を食べているとあっという間に糖質オーバーしてしまいます。ジュースやポテチ、アイスなんてもってのほか!!!!といった調子で、普段食べることが大好きな私には結構キツかったです。しかし血糖値をコントロールしながらの食生活をしたおかげで自称「血糖値のプロ」となりました。妊娠糖尿病のリスクからは一旦免れることができ、同時に体重もコントロールすることに成功!!あとは穏やかに過ごして産むだけだ〜!!やった〜!!!!と思っていたら。次は風邪を引いてしまい、おまけになぜか左手の人差し指を突き指。ほんとになぜなのか。トラブルだらけですが、気合い入れて産んだる!!と意気込む作者なのであった。PROFILEAやんさん平成元年生まれ兵庫県出身。娘コチコー(2019年5月生まれ)の出産を機に会社員を辞め漫画家へ。インスタグラム(@aandp1989)とライブドアブログ(Aやんのええやん!ブログ)にてほぼ毎日漫画を発信中。KADOKAWAより初書籍「ポンコツ3人家族こんな日常でもええやん!」も発売中!Instagram
2023年12月15日1歳の女の子のママ、なおママさん(仮名)の“孤育て”体験談をマンガ化。夫は夜勤で育児は基本ワンオペ、周りに頼れる存在はいない。だんだん育児という責任が重くのしかかるようになってきて……。 育児のつらさに耐えられなかった私は……子どもが1歳になる前、私は当時27歳でした。里帰りから帰って半年以上経ったころ、子育てをすべて1人でやらなければいけない責任を重く感じるようになりました。 子どものことを相談できる友達はおらず、親か夫に近況を話すだけ。育児に関する悩みやつらさを夫にわかってほしくても、すれ違いの生活が続き、ちゃんと理解してくれているのか、共感してくれているのかがわからず、不満が募っていきました。 ついに夫に八つ当たり、離婚の危機へそのうち育児ストレスのせいで、夫への八つ当たりを繰り返すようになりました。叩いたり暴言を吐くこともあり、一時は夫から「精神的苦痛で別れたい」と言われるほどでした。 不安と孤独が入り混じり、「このままでは将来子どもを1人で育てていくことになるかもしれない」と、とても怖かったです。 大人と話す機会が増え、ストレスが消えた子どもと2人きりだとだんだんやることが減ってくるので、地域の集いの広場などに頻繁に顔を出すようになりました。 すると、同じように子育て中のママさんや子どもたちがいて、お互いに悩みやつらさを話すことで、自然とストレスが解消。子どもが歩けるようになった頃には散歩など外出する機会も増え、自転車に乗って遠くへお出かけすることもできるようになり、行動範囲が広くなりました。 今では夫とも仲直りして良好な関係に戻り、子どもも楽しそうにしてくれています。 体験談/なおママさん作画/Michika著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 加藤みちか
2023年12月12日子どもが保育園に通っていたときのことです。私は夫に家事や育児のことについて相談をしたのですが、まさかの返答に驚愕してしまいました……。夫の衝撃的な言葉ある日、夫と仕事のバランスや子どものこと、家事の相談、私はこうしたいのだけどどうだろう? など話をしていました。すると夫は「ママはひとりでも生きていけるね! 大丈夫!」と言ってきたのです。 夫からその続きの発言はなく、悩みがあって一緒に話し合いたいのに、まるで他人事のような返答。「ちょっとー! どういう意味!?それってフラグ?」と怒りました。すると夫は「結局そこまで考えているなら俺なんていらないじゃん!」と言いたかったことがわかりました。夫からすると私が既に決めているように聞こえていたようです。夫に意見を求めていた私は言い分を聞いてますますモヤモヤとしてしまいました。 その後、保育園での悩み相談のお茶会でネタとして話したところ爆笑され、おかげでモヤモヤが吹っ切れました。最近は、夫と何か話し合うときはお互いに言い方に気を付けるようになり、きちんと夫婦で意見交換をしています。 作画/ぽよ母著者:からは りく
2023年12月10日わが家の役割分担は、家事育児は私が9割、夫が1割といった具合。夫も私も亭主関白制を望んでいるわけではありませんが、夫の仕事が忙しいため自然と私が家事と育児のほとんどをおこなう生活になっていて、家での夫の動かなさに憤りを感じることもしばしば。そんな様子の私たちを見て娘が放った一言が、夫を動かすきっかけになったエピソードをご紹介します。 家事分担の比率を変えられない現状子どもが生まれる前、仕事が多忙なために家事をまったくやらない生活をしていた夫。さすがに出産後は子どものお世話が大変になり、私の訴えもあって夫は余裕があるときには、お風呂掃除やゴミ捨てなどの家事を手伝ってくれるようになりました。 しかし、今現在も仕事が立て込んでくるとやはりまったく家のことにはノータッチになります。そこで年に数回ある夫の仕事の繁忙期には私が育児と家事全般、また、時間差で食べる夫の食事の用意など、ちょっとした夫のお世話的なこともすべてやるのが当たり前の日々が続いていました。 動かない上に態度も高圧的になってきた夫しかし下の子はまだ3歳で手がかかるので、正直私もいっぱいいっぱいだと日々感じながらやっています。どちらかといえば謙虚な性格の夫ですが、結婚して10年近く経ち、私にいろいろやってもらうのに慣れきってしまっていることに加え、仕事のストレスなどもあるのか、時々家での態度に高圧的な部分も感じられるようになってきました。 そんなときにはこちらも頭に血がのぼり、食ってかかりたくなりますが、夫も仕事で大変なのだろうと思い、我慢しながら折り合いをつけて生活していたのですが……。 娘のひと言に一石を投じられ……そんなある日、夫が仕事で遅くなり、家族とは一足遅れて夕飯を食べ始めたときのことです。夕飯のおかずである煮物の温まりが弱く、「これ温まってないよ」と告げる夫。子どもたちをお風呂に入れる時間だったこともあり、内心「そんなことぐらい自分でやってよ」と思いながら私は煮物を手に取りレンジに入れました。 すると、その様子を見ていた7歳の娘が「ママってパパの召使いみたいだね」と笑いながら言ったのです。「ほんとだよねー」と私も笑いながら応えましたが、夫がハッとした様子でドギマギしているのがわかりました。 私が言うより効果大だった娘の言葉その後バツが悪くなったのか、夫は温まった煮物を自分で取りに行き食事をしていました。そして私たちがお風呂から出ると、いつもは食べっぱなしになっている食器もきれいに後片付けされていたのです。その様子を見て、私は娘のひと言に救われたなと思いました。 令和のこの時代、女性であるお母さんは召使いのようにお父さんのお世話をするものだと子どもにはそのような印象を持ってほしくありません。そのためにも、夫婦のあり方を考え直さなければいけないなと感じる出来事でした。 娘の言葉で、日々の生活の中で無意識に当たり前になってしまっていたよくない面に、夫自身も気づかされたのかなと思います。そしてその後の夫の私への態度や家事への参加率も改善されたと感じています。子どもの教育のためにも、男だからとか女だからとかではなく、1人の人としてフェアな立場でお互いを尊重した家庭生活をおくって行けるといいなと感じます。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 作画/山口がたこ著者:澤崎 凪1男1女の母。4歳差の姉弟の子育てに奮闘しながら、自身の体験をもとにした子育て関係記事を執筆するママライター。その他、アパレル、地域情報関連記事も執筆中。
2023年12月05日私は1歳の子どもを育てています。育児はほとんどのことを私一人でこなす毎日。一方で夫は母親である私が育児をして当然だと思っているようで……。夫の衝撃的な言葉ある日のこと、私は家事に追われながらも、子どものおむつ替えをしていました。すると、夫が私に向かって「お茶ちょうだい」と言ってきたのです。私は夫の言葉に耳を疑いました。 その他にも、私がご飯の準備をしているとき、子どもが泣いている様子を見た夫は「ねえ、泣いてるよー!」と言ってきたことも。まるで子どもが一人増えたようでした。そしてなんで他人事なの?とモヤモヤした気持ちに……。 「察してほしい」というスタンスではなく、やってほしいことを言葉にして伝えていかないと夫の行動は変わりませんし、自分が潰れてしまうと実感する日々です。伝え方や言葉選びには配慮しつつ、今後は夫にやってほしいことを具体的に伝えていこうと思います。 作画/まげよ著者:雨女晴男
2023年11月29日私は出産したばかりで、今は育児に家事に大忙し。そこに実母がいろいろと干渉したり邪魔をしたりしてくるので、とても困っています……。実母はマイペースで自分勝手なところがあり、ちょっとした悩みの種です。弟一家と同居をしていますが、うちに来ればお嫁さんの悪口を言い……。何度も注意していますが、まったく聞いてくれません。そのほかにも生まれたばかりの孫の写真や動画を送れと、毎日のように言ってきます。正直忙しくて構っている暇もないくらいなのですが、全く理解してくれず……。 弟一家と同居する実母の言い分は…母は私の娘の顔にこだわっており、自分に似て美人だといっては友だちに自慢して写真を見せています。そして弟の子どもは可愛くないと話し、弟の嫁である義妹について家事も育児もなっていないと言うのです。 私は彼女を先輩主婦、先輩ママとして尊敬しているので、母の気持ちがよくわかりません。こんな母と同居しながら、義妹は子育てに家事、そしてパートもしています。母といったら何もかも彼女に任せ、自分は遊び歩いている次第。すこしは手伝えばいいのですが……。 そもそもパートナーを亡くして心細くなった母が弟夫婦に同居したいと泣きついたため、こういう生活になっています。文句があるなら同居を解消すればいいと話したところ、同居はイヤじゃない、我慢していることをわかってほしかっただけだと言うので本当に勝手です。 出産祝いに仕掛けられた罠ある日のこと。母がふだん話している義妹の愚痴が間違っていないかもしれない……という出来事がありました。 先日、義妹が出産祝いを持って遊びに来てくれたのですが、問題はそのお祝いの中身。なんとお札ではなく、商店街の福引券が5枚入っていたのです。「出産祝いが福引券って……」「ちょっとどうかと思うよ?」 言いづらいことでしたが、彼女が外で恥をかくことのほうが大変だと思い、意を決して伝えました。するとーー。「え?! 私5万円入れたんですが」 まさか……やられ……た……かも……。ウソをついているようには思えない義妹の反応に、私はピンとくるものがありました。 そもそも義妹は福引券など持っていなかったと話します。そして忘れないようにするため、リビングのテーブルにお祝い袋を置いていたと……。そのときの母の居場所を尋ねると、始めは近くにいたけれど、知らないうちに出かけたと言いますからちょっと怪しく感じます。 今まで義妹から母の話は聞いていませんでしたが、この際ですから確認したところ、やはりイヤなことを言ってくるときもあるようです。しかし、我慢して家族には言わずにいたとのこと。それを聞き、私はもっと早く対処すべきだったと後悔。義妹に謝罪しました。そして弟に相談し、それなりの対応をしようと決意しました。 商品券を入れた犯人をあぶり出す数日後。私は母に連絡をし、お祝いの一件を報告。義妹のことを悪く言ってみると、ホイホイ乗ってきて……。義妹は弟に合わない子だから離婚させたいとまで言ってきました。 そして、「出産祝いに福引券なんて入れる子でしょ?」 と言ってきたので、やはり犯人だと確信。私は「お金が入っていなかった」と言っただけなのですから。何が入っていたか知っているのは、犯人である証拠です。 この数日、義妹に頼んで母との会話を録音してもらっていました。暴言の数々に、もう恥ずかしいったらありません。この件を母に伝えると、投げやりに謝ればいいんでしょと……。この後におよんで、まったく反省する素振りはありません。 そんな母の態度を見た弟夫婦は、同居を解消して引っ越しを決めました。そして私の家も出禁に。今は母ひとり、弟夫婦のいなくなった家でさびしく暮らしています。私は必要なときにだけ母と連絡を取っている状態で、私も弟夫婦もやっと落ち着いた生活を送れるようになりました。 ◇ ◇ ◇ 年を取ればひとりでできないことが増え、誰かを頼りたくなるときもありますよね。ですが、やってもらって当たり前という態度をとったり、お金をとったりするのは言語道断。いくつになっても思いやりある行動を心がけたいですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年11月29日日常には「名もなき家事」があふれていますが、実は、「名もなき育児」にこそ、ストレスを感じ、パパに理解してほしいと思うママは少なくないようです。また、パパは名もなき育児=ママの仕事と思い込んでいる傾向にあるのだと語るのは、パパの育児参加について詳しい、大阪教育大学教育学部教授、小崎恭弘先生。今回は、お正月などの季節の行事や、七五三や誕生日など子どもに関わるイベントに急増するママの負担に着目し、小崎先生にお話を伺いました。季節の行事や子どものイベントによって増える「名もなき育児」のリアルここで、季節の行事や子どものイベント時にママたちを悩ませる「名もなき育児」のリアルを紹介します。 ケース1:お正月やお盆の帰省準備毎年やってくるお正月やお盆は帰省することが多いですよね。実家への手土産を準備をしたり、実家が遠方の場合は、新幹線や飛行機のチケットの用意したりとやるべきことがたくさんあります。それなのに、自分の荷物だけをカバンに詰めて、新幹線や飛行機のチケットを取ったら、やるべきことはやったと満足してしまっているパパもいるようです。 子どもが小さければ、おむつ、おしりふき、ミルク関連のグッズ、着替え、移動中に使うおもちゃや絵本など準備する荷物が増えます。寒い時期であれば帰省当日に子どもが風邪を引かないよう体調管理をしたり、車移動の場合は、渋滞に巻き込まれた場合の対応も考えておいたりしなければなりません。また、電車や新幹線、飛行機の場合は、遅延や運休などを想定して準備をしておくことも大切でしょう。 さらに、子どもが緊急で受診できる病院が実家の近くにあるのかなどのリサーチをしたり、実家で料理などを準備してくれる場合には、子どもの苦手なものやアレルギーのある食材などをあらかじめ伝えておいたりすることも必要かもしれません。 このように、子どもがいる場合の帰省の準備はやるべきことがさらに増えるのに、「自分の荷物の準備さえ終わっていれば大丈夫」とパパたちが知らん顔では、ママたちが帰省準備に隠れた「名もなき育児」の多くの負担を背負うことに。 こうした「名もなき育児」にパパたちが知らん顔になりがちなのは、実家で過ごす時間が楽しければ良いと目の前の事しか見えていないことが原因かもしれません。そこで、夫婦でやるべきことを箇条書きにして共有し、役割分担をしてみるのが良いのではないでしょうか。分担を一度決めてしまえば、次の帰省のときにはパパも自分から準備をすることができるでしょう。 ここではお正月の帰省を例にとってみてみましょう。 お正月の帰省に生じる「名もなき育児」・交通手段の選定(新幹線、飛行機、電車、車など)・公共交通機関の場合、座席チケットの取得、経路の確認・車の場合、渋滞予想や当日の渋滞状況の確認・移動中の休憩するタイミングの決定や場所のリサーチ(授乳スペースやおむつ替えコーナーがあるかなど)・当日の出発時間を決める・当日の天気のチェック(雪が降ったときの対応)・荷物の準備(移動中のあやしグッズなどを含む)・子どもの体調管理・帰省先の病院のリサーチ・実家に子どものアレルギーや生活リズムなどを伝えておくなど このように、普段大人だけなら必要のない準備、つまり、子どもがいる場合ならではの準備が多数発生していることがわかりますよね。例えば、車の渋滞や公共交通機関の遅延が発生した場合、大人だけであれば、おしゃべりをするなどしてなんとか乗り切ることができます。しかし、子どもにとっては生活リズムが乱れて体調を崩したり、飽きてぐずったりする原因になることも。だからこそ、事前の特別な準備が重要になるんです。 あらゆる事態を想定して細かくリストアップしてみることで、パパも「名もなき育児」が多数存在することが理解しやすくなりますし、もしかすると、ママも帰省準備ではパパがやってくれていることがいろいろあるのだと気が付くことがあるかもしれませんね。情報収集をするのが得意、時間の管理が得意などとそれぞれの得意を生かして分担を分けてみると良さそうですね。 ケース2:お宮参り、七五三、誕生日など子どものイベント準備子どもが生まれると、お宮参り、お食い初め、七五三、誕生日、ひな祭り、子どもの日など、子どもにまつわる行事がたくさんあることに気が付きますよね。これらのイベントは、当日までに準備しておくことがたくさん。初めての子どもであれば、そもそもの行事の由来や、どこで何をしたら良いのかなどを調べる負担もあり、ママたちはそのたびに苦労しているようです。 一方で、そんなママたちの苦労を知らずにベント当日に参加をするだけのパパたちが多いと、ママたちから嘆きの声が聞こえています。 そこで、ケース1でもお伝えしたように、夫婦で役割分担をするとスムーズにイベントの準備が進めていけるのではないでしょうか。役割分担をする際には、見逃しがちな「名もなき育児」を含めてリストアップをして、見える化することがおすすめです。 ここからは、七五三にまつわる「名もなき育児」を例にとって見てみましょう。七五三は、子どもが無事に育ったことに感謝し、これからの健やかな成長をお祈りする行事。男の子は5歳、女の子は3歳と7歳でお祝いするのが一般的です。七五三に向けての準備としては、子どもの体調管理、神社決め、天気や家族の都合に配慮してスケジュールを立てることなどが挙げられ、やることがたくさんあります。 リストの具体例は次の通り。 七五三に生じる「名もなき育児」・家族のスケジュール調整(両親や義両親も)、日程決め・子どもの体調管理・神社決めと予約・神社が遠い場合は交通手段や移動時間の選定、座席チケットの取得・当日の天気のチェック・写真スタジオの予約・記念撮影のカメラ準備・子どもの衣装や小物の準備・当日の着付けやヘアセットの予約・食事会のためのお店の予約・上記に関して、どこまでやるのかの決定(予算決め)など このように、やることをすべてリストアップすれば話し合いも効率が良くなりますし、パパも1つのイベントに「名もなき育児」がたくさん存在していることが理解しやすくなると思います。 他の行事の準備が発生した際にも、役割分担をするというルールにしておけば、パパがママだけに準備の負担を押し付けてしまうことがなくなるでしょう。子どものイベント当日を無事に迎えることができるのは、事前の計画やきめ細かな準備があってこそ。ママとパパでしっかりとすり合わせをおこなって、準備の過程も夫婦で楽しめるといいですね。 ちなみに、日本は子どもの成長をお祝いする行事がとても多いことが特徴です。これは、昔は生まれた子どもの多くが長く生きられず、亡くなってしまうのが当たり前だったということが背景にあります。時代は変わりましたが、こうした行事の背景を理解しつつ、子どもの健康や成長を祝う気持ちをママとパパや家族みんなが持ってイベントに参加できるといいですね。 行事やイベントを大切にすることは家族の絆を深めることにつながる季節の行事や子どものイベントごとの準備はやるべきことがたくさん。夫婦で協力しておこなってほしいですが、実際はママに準備の負担が偏りがち。 子育ての期間はあっという間です。パパにもぜひ、家族の大切な時間をつくるという意識を持って、積極的に行事やイベントの準備をしてほしいと思います。 それから1つだけ、パパにもママにも行事をおこなううえで特に気を付けてほしいことがあります。それは「子どもの体調管理」。というのは、行事やイベントごとでは、準備でバタバタとしたり、親のテンションが普段とは違ったりすることもあり、家族みんなの生活リズムが乱れがちだからです。その結果、イベント当日に子どもが熱が出てしまったなんてことも起こりうるんです。まずは、大切な行事やイベントを家族みんなで健康に迎えるということを第一に、子どもの体調面の管理は慎重におこなってほしいです。また、子どもの様子がいつもと違う、体調不良かな?と思ったらどんなに準備をしていても無理をせず中止にしましょう。 季節の行事や子どものイベントは、子どもの健やかな心を育んで家族の絆を深めてくれます。子どもの未来につながっていると考え、ぜひ準備の段階から夫婦で協力しながら楽しんでみてはいかがでしょうか。(小崎先生)監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授、大阪教育大学附属天王寺小学校校長 小崎恭弘
2023年11月29日義実家で奮闘中のいちごさん。実家のことは気にはかけているものの、なかなか連絡はできずにいました。そんなある日、いちごさんの弟・りょうの彼女みほの妊娠が判明し、結婚することに。その後、2人目も出産。しかし、2人目の出産でお世話をしに行った実母(みほから見た義母)は、衝撃の生活風景を目の当たりにします。そして数年後、久しぶりに息子家族が実家に帰省。実母(みほから見た義母)は孫と会話をするうちに、嫁・みほの生活の様子を知り、心配が増していきました……。その後、我慢の限界に達した義母とみほは口論になってしまいます。 口論中、実母は子どもを叱らず、我慢させないように育てているみほに疑問を持ち、ときには子どもに我慢をさせることも大切だと語ります。しかし、みほから出たのは「我慢してよかったことなんてひとつもない!」という言葉でした。 実母がみほにワケを話すように促すと「私ずっと我慢して育ったの」と語り始めました。どうやらみほの両親は共働きで、朝から晩までひとりで過ごしていたそう。さらに我慢することも多く、それが理由で仲間はずれにされていたこともあったのだとか。 みほの話を聞き「なんでも買い与えるだけで、本当に子どもたちは幸せかしら」と問いかけた実母。さらに実母は孫に「パパとママにお願いするなら何かある?」と質問。すると、孫はしばらく考え込み「ママと一緒に公園に行きたい!」と答え、さらに「かわいいお弁当も食べてきたい」という切実な願いを告げました。 ママと公園に行きたいという孫(みほから見た娘)の思いを聞いたみほは、静かに俯いていました。 だって、ほしいっていうから… みほに「子どもと一緒の時間を過ごしてあげることが大切」と語る実母。みほは「子どもたちはおもちゃが欲しいって言うから……」と実母のアドバイスに困惑していました。「みほさんのやり方でいいのよ」「育児に正解はないし」とすぐに答えを出す必要はないと諭す実母。理解したのかは不明ですが、みほは「わかった」と返答しました。 後日、息子家族が家に帰ったあと、実母の元には孫たちの写真やDVDが送られてきます。元気そうな様子に安心する実母ですが、その写真に写っていた光景に衝撃を受け……。 みほ自身、子どもの言う「ほしい」という言葉にどう対応すればいいのかわからなかったのかもしれませんね。そんなみほに実母はやさしく諭してくれました。育児に正解はないですが、育児を経験した人から聞いて知識を増やすことで、もしかしたら自分の悩みを解決できる糸口となるかもしれません。みなさんは育児で悩んだ際、どのように解決していますか? 原作/いちご著者:マンガ家・イラストレーター 小出ちゃこ 著者:原作者 いちご
2023年11月22日めぐみは、夫のてっぺいと息子のゆうきの3人暮らし。めぐみが妊娠しているときのこと、てっぺいは育児中の同級生・さえを見て体型や性格をバカにしました。てっぺいの言葉にめぐみは呆然。そんな矢先、めぐみは母親が祖母から譲り受けたというネックレスを渡されます。やがてめぐみはゆうきを出産。退院後のある日、義母が突然押しかけてきたかと思ったら、めぐみに向かって「母親としての自覚が足りない」などと言ってきました。なかなか帰らない義母に悶々としていためぐみ。するとネックレスが「ズ……」と動き出しました。と同時に、なぜか「迷惑だから帰れ」と義母に言ってしまったのです……。その夜、酔っぱらって帰宅したてっぺいは、眠りについたゆうきを起こしてしまいます。めぐみはてっぺいに不満をため込んでいきました。さえは、不満をため込むめぐみを心配してSNSをすすめます。そして夫や義母への不満や愚痴が激しい口調で山のように書かれたアカウントを見せてきました。実はこのアカウントはめぐみが匿名でてっぺいや義母への不満を書き込んでいるもの。ある日、母親からネックレスに隠された秘密を聞いためぐみ。母親曰く、ネックレスは、昔、山奥のある村で男性に対して意見することはできなかった女性たちがつらさを吐き出した石を削った一部とのこと。また、「石を持ち歩けば言葉を飲み込まずに済んだと言い伝えられている」と母親。翌朝、寝過ごしてしまっためぐみが急いでリビングへ向かうと、てっぺいの顔にはいくつもの傷があったのです。すると突然、ネックレスがズズッと動くような感覚がしためぐみ。首元を確認すると、つけていたはずのネックレスがありません。記憶がところどころ抜けてしまっていたのです。そのときめぐみは、てっぺいの顔にあった傷は自分がつけたものなのではないかと、ハッとし、焦ってネックレスを探し始めたのですが……。 これは、自分を押し殺して自分に取り憑かれてしまった女性の話です。何がどうなっているの…? 昨日まで首につけていたネックレスがなくなったことに気が付き、必死に家の中を探し始めるめぐみ。 なぜてっぺいの顔に傷がついていたのかなど、状況がよくわからず混乱しためぐみは、泣き続けるゆうきを見て、「うるさいっ。静かにしてよっ」と怒りをぶつけてしまいます。 しかし、ふと我に返っためぐみは、ゆうきに怒ってしまったことを謝り、抱っこしてあやします。 ゆうきが落ち着いたあと、めぐみはソファーに座りながら自分が普段つぶやきを投稿しているSNSのアカウントを開いたのですが……。 なんとそのアカウントには、めぐみがつぶやいたはずのない投稿がいくつも更新されていたのです。 めぐみは、ある日夢に出てきた恐ろしい姿のめぐみ(自分)がめぐみ自身(自分)を乗っ取ったのだと考えました。 思い返せば、てっぺいに強い口調で不満をぶつけるなど、自分が自分でないような気がしたり、ところどころ記憶が抜け落ちていたりすることが多くなっていためぐみ。自分の体に一体なにが起きているのかと不安が募っていったのでした。 ◇◇◇自分が自分でないような気がしたかと思えば、記憶も抜け落ちているように感じためぐみさん。不安になるのもうなずけます。混乱しているからか、ゆうきくんに対してもイライラをぶつけてしまいました。このときハッと我に返ることができてよかったですね。みなさんはイライラをわが子や家族にぶつけてしまったり、ぶつけてしまいそうになったりしたことはありますか? そのとき、どんな風に対応しましたか?バラシ屋トシヤさんのマンガは、このほかにもブログやInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター バラシ屋トシヤ
2023年11月19日ママ・Aやん、パパ・Pやん、令和元年生まれの愛娘・コチコーちゃんのハートフル育児マンガ。ゆる~い家族の日常に関西弁のツッコミが鋭く光る! 今回は妊娠9ヵ月のAやんさんに妊娠糖尿病の疑いが……! 入院は避けられたもののAやんさんは大ショック! さてどうやって乗り越えたのでしょうか?妊娠後期でまさかの妊娠糖尿病の疑いが……!!!!自分には全く縁のないものだと思って舐めていると、血糖値の数値が高かったらしく指摘されてしまいました。妊娠中はかなり食べ物には気を使っていたつもりだったのに……!それに体重の増え方も妊娠9ヵ月にして+4キロ。毎度健診の度に『優秀ですね〜! 』と褒められていたのでこれは本当にショックでした。結局、入院やインスリン注射はしなくていいとなりましたが、その代わり自宅で血糖値の自己測定をする羽目に……もうほんとにこれがめんどくさい。血糖値を測定する機器がまためちゃくちゃ優秀で、測った時間と血糖値は絶対にいじれないようにうまいことできています。(不正しようとすな)なので真面目に一週間いつも以上に食事には気を使いました。まずは最初に野菜をしっかり多めに食べて、炭水化物やたんぱく質はそのあとに……そしてゆっくりとよく噛んで、一気に食べずに分食をする……など。すると見事にたった一週間で血糖値はコントロールされ、先生にも褒められました!よく考えたら当たり前のことなのにこれができていなかったとは……自己測定が終わった今も引き続きこの習慣は続けています。自宅での測定が終わってからもなお4歳の娘から『ママ、血糖値測らないの?』と言われ続ける作者なのであった。PROFILEAやんさん平成元年生まれ兵庫県出身。娘コチコー(2019年5月生まれ)の出産を機に会社員を辞め漫画家へ。インスタグラム(@aandp1989)とライブドアブログ(Aやんのええやん!ブログ)にてほぼ毎日漫画を発信中。KADOKAWAより初書籍「ポンコツ3人家族こんな日常でもええやん!」も発売中!Instagram
2023年11月18日出産後、娘はかわいく日々育児に奮闘していました。けれども子どもの相手が得意ではない私。周りのママさんたちとの温度差などを感じていました。不安を感じていた私は、子どものいる友だちに相談しました。すると……。 育児の悩みを友人に相談すると…もともと、出産をする前からいわゆる世間一般的に見た母親にはなれないだろうと自分自身で感じていました。私から見た一般的な母親像は、子ども好きで、子ども繋がりでママ友ができるような社交的な性格をもち、子どものことを1番に人生を歩んでいくようなイメージです。 結婚する前から子どもの相手をするのが得意なわけでもなく、結婚してからも周りに出産している友だちもいなかったので小さい子と接する機会ももちろんありませんでした。でも、出産してみると娘はとってもかわいく、日々育児に奮闘していました。 しかし、他のお母さん方との温度差を感じるように...。 自分がイメージをしていた「母親」になりきれていないんじゃないかと不安を感じていました。そんなとき私と同じように娘をもつ友だちと会う機会が。その際に理想の母親と違うのでは?と不安を感じていたことを伝えてみました。すると……。 友だちも同じような不安を持っていたとのこと……。そして、2人で話していくうちに友だちが「でも母親の前に自分の人生だから」と言ったのです。その言葉を聞いた瞬間、心の奥のほうにある不安がサーッと消えていったその感覚は未だに覚えています。 良い母親にならなくては、母親らしくしなくてはと考えていたけれど母親の前に私は私。私の人生なのだから、私がしたいことや私がしたいスタイルを、母親だからといって諦めたり変わったりする必要はないのだと考えさせられました。 娘はかわいいし、なににも比べられない存在に変わりはないけれど、母親になったからといって私自身を大きく変える必要や思うイメージに私自身がなる必要もないのだと、友だちのささいな一言に救われました。 その言葉を機に私の中にあった母親の概念をなくし、子育てに正解などなく、自分の方法で信念をもって娘に接していこうと思いました。大切なことを気付かせてくれた友だちに、今はとても感謝しています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラスト/海乃けだま著者:芝崎ゆい
2023年11月17日早産児として生まれたわが家の双子。長い入院を経て、家に帰ることができたのは生まれてから3カ月後でした。意気揚々と双子を連れて帰った私ですが、そこには想像を絶する過酷な日々が待っていました。眠れない日々慣れない育児は想像の何倍も大変なものでした。2、3時間おきの授乳に寝かしつけ、おむつ交換とを2人分こなすのは至難の業です。そして、何よりもつらかったのは眠れないことでした。双子は私が抱きかかえてゆらゆら揺らさないと眠ることができず、布団に置いた瞬間起きて泣いてしまいます。 いわゆる“背中スイッチ”が全身にあるかのようなその敏感さに、私は本当に参ってしまいました。授乳したあと必死に寝かしつけている間に、気が付けば次の授乳がやってくる……そんな毎日でした。頭がボーっとしてしまい、涙もろくなったり、食欲がなくなったりと、段々と体調も悪くなっていったのです。 高校教師の話ある日、双子を両腕に抱え、夜通しダイニングテーブルの周りをぐるぐる歩いていたとき、私はふと高校時代の授業を思い出しました。マニアックな世界史の教師が言うには、中世ヨーロッパにはかつて“眠らせない”拷問があったそうです。 拷問を受けた人は眠ることを許されず、ずっと部屋の中を歩かされ、眠ろうとすると罰せられました。そうして正常な判断能力を奪われ、嘘の自白をしてしまったり衰弱してしまったりしたそうです。「……今の私やん」。ボソッとつぶやくとなぜだか笑いが止まらなくなり、私はしばらく笑いながら双子を抱いて歩き回ったのでした。 その後も眠れない日々が続きましたが、双子は生活リズムが整うにつれて徐々に布団で眠れるようになっていきました。私もまとまった時間眠れるようになり、体調も段々と整っていきました。当時は本当に大変でしたが、睡眠の大切さを身をもって感じることができた良い思い出だと今では思っています。 監修/助産師 松田玲子イラスト/ミロチ著者:木下うめ子
2023年11月17日2人の子どもがいる私は、毎日家事や育児に慌ただしく過ごしています。夫も休日は一緒に家事や育児をするのですが……。ある日、ささいなことで喧嘩をしたときに、夫に言われたひと言にショックを受けました。今回はそのときの喧嘩の一部始終をお話ししたいと思います。 やったらやりっぱなしの夫私の夫は、何でもやったらやりっぱなしにしてしまうところがあります。たとえば電気を消し忘れたり、服を脱いだままにしたり……といった感じ。お互い気持ちよく過ごすためにも、私が気づいた時点で電気を消すなどしていました。 また、指摘しすぎない程度にやんわりと夫に注意をするようにしていました。子どもたちが大きくなるにつれ、マネし始めたら嫌だなと思い、ある日夫のやりっぱなしを強めに注意をしたのです。 喧嘩で夫の口からまさかのひと言が……!すると夫は「電気代を払っているのは俺だから何でもいいだろ!」とひと言。今まで同じようなことを注意しても、喧嘩にまでなることはなかったのですが……。夫がいつも口に出さないだけでそんなふうにずっと思っていたのだとわかり、そのひと言がすごくショックでした。私はとっさに「最低!」と言って、違う部屋に逃げました。 私も家事や育児を頑張っている!あのひと言は本当にショックでした。けれどもこのときの喧嘩をきっかけに、もしかしたら私も日頃の感謝の気持ちをきちんと伝えないまま、夫に注意ばかりしていたのかも……と気づいたのです。いつも一緒にいるのが当たり前な関係だからこそ、感謝の気持ちを持たないといけないなと思いました。 イラストレーター/まっふ監修/助産師 松田玲子著者:小松潤子3歳男の子と1歳女の子の母。幼稚園教諭・保育士資格を保有し、4年間教育現場に携わる。現在は育児、美容の記事を中心に執筆中。
2023年11月09日1人目の子を出産した10年前、私の育児に関しての知識は先輩ママから聞くか、育児書から得たものだけでした。特に授乳は、最初にぶつかった大きな壁です。試行錯誤しながら子どもを育てていく中で、育児書通りにいかないことも多くて……。母乳って自然に出ないの?私が初めて妊娠した10年前、育児の知識はあまりありませんでした。育児書や先輩ママに聞いたりしていても大変というイメージはなく、赤ちゃんが生まれるのが楽しみ!と悠長に構えていました。 その後、出産を終え、入院中に初めて知ったことは「母乳って自然に出るものではないんだ」ということ……。授乳練習ではなかなかうまく飲ませてあげることができずに、育児用ミルクをあげる毎日。おっぱいは張っているのに飲ませてあげられないことに悲しくなってしまい、産院のスタッフさんに弱音を吐いてしまうこともありました。 望んでいることは何?退院したあとも母乳育児は思うように軌道に乗らず、気分が落ち込む日々。そんなとき、不安になっている私に気がついてくれたのは夫でした。娘が寝ているタイミングでじっくり話をし、「何が不安なのか、今どう思っているのか」を時間をかけて聞いてくれたのです。そして夫は「自分たちが一番望んでいるのは、子どもの成長だよね。母乳でも育児用ミルクでも、大きくなったときに比べる子はいないよ」と言ってくれたのです。 元気が一番!と気づいた夫の言葉を聞いて、その通りだと思いました。いつからか母乳育児にとらわれすぎて、私は周りを見る余裕を失っていたのです。気持ちが落ち着いたからか、生後3カ月になるころには母乳育児の生活が送れるようになりました。 「私たち夫婦にとっての幸せは、子どもが元気に成長してくれること」。今でもその言葉を胸に、子育てに臨んでいます。 現在10歳になった子どもは、風邪もひかずに元気に成長しています。初めての育児は慌ててしまうこともありますが、1つずつ家族で乗り越えていけたらと思っています。 監修/助産師 松田玲子イラスト/ななぎ著者:高山ななみ
2023年11月05日第1子となる女の子を出産し、初めての育児がスタート。育児で特に悩んだのは生後10カ月ごろから始まった激しいかんしゃくでした。ひとたび泣き出すと、なだめるまでに1時間かかることも。敷地内同居をしている両親では娘のかんしゃくに対応しきれず、預けて出かけられるのも1時間が限界です。そんなある日、実母からある言葉をかけられ……。 かんしゃく持ちの娘にお手あげ! かんしゃくのはげしい娘が2歳になるころ、娘の誕生日と第2子となる赤ちゃんのお披露目会を兼ねて、わが家に両親がやってきます。その日、一段と機嫌が悪い娘は着替えもせず、大人の会話に入れないと怒り出しました。また用意したごはんもほとんど食べず、わがまま放題の娘に両親もどう接したらいいかわからないという様子。 解散後、母に突然「あんたが甘やかしているから、わがままに育ったのよ」と言われ、私はひどく落ち込みました。そんな私の気持ちを軽くしてくれたのが、大変だと思っていた2人目の育児だったのです。妊娠中は「私が育てたら、またかんしゃくがひどい子に育つかもしれない……」と不安な気持ちもありましたが、生まれてきた息子はよく寝て、怒ってもすぐに切り替えて遊びだすタイプ。人見知りもなく育てるのがラクでした。同じように育てたつもりでも、正反対な性格の2人。そこで初めて「娘は育てにくいタイプなのかも」と気づいたのです。 子どもには生まれ持った気質があることを実感した私は、かんしゃくが激しい娘と向き合ってきたこれまでの自分を褒めることに。今ではかんしゃくを起こす娘のことも個性だと受け止められるようになり、たくさん甘えさせています。 子どもの性格も子育て方法も子どもの数だけあるもの。今も時々母からは「甘やかすからよ」と言われます。しかし、「娘のことを一番考えているのは私だ!」と自信を持って、子育てしていこうと心に決めたエピソードです。 作画/Pappayappa著者:大山えり
2023年11月04日現在8歳、5歳男の子に3歳女の子という3兄妹を育てる高橋さなえさん(仮名)の“孤育て”体験談をマンガ化。第一子が生まれたころ、周りに頼れる人はおらず、夫も育児に興味なし。なんとか協力してもらおうと歩み寄ってみるが……。 8年以上ワンオペ状態現在、8歳男児、5歳男児、3歳女児を育てていますが、第一子が産まれてから8年以上、ずっとワンオペ状態です。実家も義実家も遠方で疎遠のため、周りに頼れる人がおらず、夫も最初から育児にはまったく興味を持ってくれませんでした。 平日だけではなく休日も…なんとか夫と一緒に子育てしようと色々と試みましたが、ダメでした。平日に園の送り迎えをお願いすると、露骨に嫌な顔されます。それが嫌で、その後は一切頼まなくなりました。今度は休みの日に「公園に連れてって」とお願いしてみますが、それも嫌だと言って関わろうとしてくれません。結局、私が家事を後回しにして公園に連れていくしかありませんでした。 期待しないことが一番これまでワンオペ育児をやってきて、“夫を育てる”ことは、そもそも価値観が正反対のため無理だということ、人に期待しないことが一番だということに気づきました。私が働かないと生活が成り立たないので、育児、家事、仕事とかなりストレスは溜まりますが、子どもたちがいることが支えです。イライラしたら昔の写真や子どもからの手紙などを見返して頑張ろうと思い直してます。 作画/Michika体験談/高橋さなえ 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 加藤みちか
2023年11月03日ママたちが子育てやパパとの関係で悩んだりするように、もちろんパパだって子育てやママとの関係に悩むことがあります。「パパが育児に対して悩みを持つというのは、育児に関わりたい気持ちがあるからこそ」と、大阪教育大学教育学部教授の小崎恭弘先生は言います。しかし、育児を頑張りたい気持ちはあっても、「またママを怒らせてしまった……」と悩んでいるパパは少なくないようです。そこで今回は、パパたちが抱える育児の悩み、そして夫婦関係をより良くしていくためのアドバイスをいただきました。「何をすればいい?」と聞くたびに怒られます。悩み1. 妻が忙しくてイライラしがちなので「手伝うよ」と声をかけていますが、そうすると余計にイライラしてしまい、「自分で考えて」としか言ってくれません。(生後4カ月) 小崎先生:そもそも「手伝う」っておかしくない…?パパはお手伝いさんですか?まず、育児は本来ママとパパ2人でおこなうもの。悪気はないとは思いますが、パパの「手伝う」というスタンスは当事者意識が低い現われなのかもしれません。ママがそのことにカチンときてしまう場合もあります。 私が顧問を務める「ファザーリング・ジャパン」で、ママたちがイラッとしてしまう育児関連の禁句ワードを3つあげています。それは「手伝おうか」「育児参加」「家族サービス」という3つ。過去にこれらのワードを口にして「ママに怒られてしまった……」というパパはいませんか? 育児はパパもおこなって当然で、参加しないという選択は本来ないですよね。育児はママがやるもので、自分はサブポジションと思い込んでいるパパは案外多いんです。まずはその意識からパパたちには変えていってもらいたいですね。 また、生後4カ月の赤ちゃんは、生活リズムを整える時期。起床、食事、お昼寝、お風呂をほぼ毎日同じ時間にすることが大切となってくるため、リズムが乱れないように調整することなどが必要になります。パパは子どもの生活リズムを整えていけるように、家事を積極的におこないましょう。 さらに、授乳の間隔が決まり、1日5〜6回くらいになります。おっぱいやミルクの間隔が開きはじめる時期なので、パパができる育児は交代できるといいですね。育児は直接母乳をあげること以外、パパは全部できます。はじめはわからなくて当然なので、ぜひ自分から育児や家事をやってみてください。 頼まれたことを「後からやる」と言うと怒られます。悩み2.子どもをお風呂に入れるとき、「ご飯食べてから入れるね」と言ったら「もういいよ私がやるから!」と妻が激怒してしまいました。(2歳) 小崎先生:今やってほしいのにはワケがあるんです!パパも仕事から帰ってきて、ゆっくりとご飯を食べたい気持ちをママだってわかっています。でも、ママは子どもの生活リズムを意識して育児をしているんです。時間は無限にあるわけではありません。 私は育児については「今ココ」という考え方を大切にしてほしいと考えています。子どもにとって関わるべきベストなタイミングってあるんです。お風呂に入る時間が遅くなってしまったら、寝る時間もズレてしまいますし、夜更かしのせいで翌朝子どもの機嫌が悪くなって大変……なんてことも起こります。 ママは今やるべきだから、パパに頼んでいるのに、後回しにされたらいらだってしまいますよね。パパにはぜひ、先のことも見て生活リズムを意識した関わりをできるようにしてほしいですね。 今は、パパの育休がずいぶん取りやすくなったので、まだ取得していない方は、育休をとって、育児に向き合う時間を作ってみてください。食事の時間がズレると食べが悪くなる、お風呂に入る時間が遅くなると体温が下がるまでに時間がかかってしまい寝つきが悪くなるなど、いろいろな育児の経験を通してきっとパパも自然と子どもの生活リズムを意識できるようになりますよ。 子どもをいつも優先してとは言いません。もちろん疲れているときもあるでしょう。しかし、育児の経験を通して、今すぐにやるべきこと、後でも大丈夫なことを判断できるようになると、ママの不満も減っていくのではないでしょうか。 家事が終わって休んでいると怒られます。悩み3.夜、食器洗いを終えて「あー疲れた」とソファで横になってテレビを観始めたら、子どものお世話をしていた妻が不機嫌になってしまいました。(2歳1カ月) 小崎先生:休みたいのはママも同じ!他にもやることがあるのでは…!?パパは自分を家事育児のサポート役だと勘違いをしてしまっていませんか? 家事も育児も本来ママとパパ2人でおこなうもの。もちろん家事が終わって一息つきたい気持ちもわかります。でも、ママたちは夕食後も残った家事や育児に追われ続けているんです。終わりはないんですね。 例えば、子どもの歯磨きをする、寝かしつけをする、翌日の登園の準備をする、洗濯を回す、朝食の仕込みをする家庭もあるでしょう。休憩したいのはママだって一緒なのに、1つ家事をやっただけのパパが休んでいたら、モヤモヤしてしまうのも無理はないでしょう。 残っている家事があれば、一緒に終わらせる。具体的に何をしたらよいのかイメージできない場合は、ママに何をすべきか聞いて一緒にやりましょう。夜の家事は、お互い疲れていてとくに大変ですよね。あらかじめ、家事や育児を2人でシェアして、分担を決めてもらうのもひとつです。 パパは食器洗いをしたら、子どもの寝かしつけをするなどとあらかじめ決めておけば、やるべきことがあるのにママ任せで自分だけ休憩しているなんてことがなくなるでしょう。また、ママもパパが自分の役割をきちんと果たしてくれていれば、少しくらい休憩してもイライラしないのではないでしょうか。 育児の楽しさを知らないパパはもったいない!ママたちをイラッとさせてしまう要因は、自分は育児を手伝う側だと勘違いしてしまっているパパが多いから。当事者意識が少ないため、ママから言われたことしかできない、必要な育児に気がつけないんだと思うんです。はじめは失敗してもいいから、パパも主体的に育児をしてほしいです。 そして、ママたちが望んでいることは、育児のしんどさや楽しさをパパもわかってくれること、共感してくれることだと思うんです。でも相手の気持ちに共感をするには、パパだってきちんと育児を経験していることが必要不可欠ですよね。「楽しいこと」と「しんどいこと」の2つを夫婦で共感し合い、一緒に乗り越えていく。それが家族としての喜びにつながりますし、きっと夫婦の絆も深まっていきますよ。(小崎先生)監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授、大阪教育大学附属天王寺小学校校長 小崎恭弘
2023年10月31日現在3歳のこっちゃんは、この3年間とにかく泣いてばかり。夜泣き、着替え、歯磨き、入浴、お出かけなど、日常のあらゆる場面で大泣きするため、ママは毎日泣きセンサーに怯える日々でした。育児を楽しいと思えず、同年齢の子どもと比較してしまう自分にも嫌気がさし、自信を喪失してしまいます。それでも、日々こっちゃんと向き合い、育児に奮闘し、その先にあったのは?外遊びは苦手なこっちゃんですが、児童館は大好きです。ママもスタッフさんやママ友とおしゃべりして、気分転換ができました。しかし、困ったのは児童館の休館日。 午前中はグズるこっちゃんなだめて終了。お昼寝後は何をしても泣きっぱなしで、気分転換に外出してみても、ベビーカーでじっとしているだけ。帰宅するとやっぱり泣いてしまいました。 それからは、午後の外出でこっちゃんの機嫌が治ることもなく、ママの体力が奪われるだけなのでやめることに。あやしても泣き止んでくれないため、動画を見せるとあっさり落ち着いてくれました。あっさり泣き止んでくれてホッとすると同時に「私のあやした時間とは?」とモヤモヤした気持ちになり……。 「育児放棄している気分」自己嫌悪が止まらない ある日のこっちゃんですが、ママがあやしても例のごとく泣き止んでくれません。そのため、罪悪感を持ちながらも動画を見せることに。1時間以上経過したものの、消すとすぐに泣き出してしまうので動画に頼ってしまう日が続きます。 なだめることに疲れてしまい、動画と幼児向けテレビ番組を繰り返す日々。育児を放棄しているような気分になり「こんな生活じゃ、こっちゃんも私も幸せじゃないなぁ……」と落ち込んでしまいました。 こっちゃんが将来、学校になじめなかったらどうしよう……、授業についていけずに苦労したらどうしよう……と未来を悲観するママ。しかし、それでもテレビや動画に頼らずにはいられない……というまでにストレスが溜まっていたのでした。 子どものごはんを作ったり、お風呂にいれたり、一生懸命お世話をしていれば育児放棄ではありません。ママの体力と心を守るために動画を見せることは、決して悪いことではありません。子どものお世話に限界を感じてしまうときは、家族や友人に協力してもらいましょう。また、育児の悩みや子どもの行動が気になるときは、医師や専門家へのご相談をおすすめします。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年10月30日私と夫の両親は遠方に住み、かつ仕事もしているので、子育ての支援をお願いすることは難しい状況でした。そのため、私は産後ワンオペ育児が待っていると覚悟していましたが、夫の会社に妊娠報告をすると、産後に夫が週3日の休みをとることが認められたのです! この配慮に喜んだでいたのですが、予想外の事態に発展し……。現在妊娠・出産・子育てをする多くのママたちが直面している「孤育て(孤独な子育て)」。ベビーカレンダーでは、新型コロナウイルス流行により人と関わることができず、各家庭だけで子どもと向き合う子育てを強いられ、閉塞感や孤独感を抱えながら子育てをしている、今の子育ての実態を特集でご紹介します。 友だちもうらやむ私の子育て環境夫の仕事は週休2日ですが、その休みにも急な仕事が入ることが頻繁にあり、残業も当たり前。慢性的に人手不足で、激務な職場でした。そのような職場のため、育児休暇をとる人はいません。それでも当時の夫の上司は育児に理解があり、現実的に長期休暇は難しいものの、優先的に休みをとる許可をくださいました。 そして私が出産した後の3カ月間、夫は週3日の休みをとることが認められたのです。先輩のママ友にそのことを話すと、「うらやましい! うちは仕事ばかりで育児には無関心。その上司も理解ある人でよかったね!」と言われました。 こんなに恵まれた環境なのに現実は…産後、私は夫と協力して子育てができると期待していました。ところがいざ休みの日になると、夫は朝10時ごろまで寝ています。起きたらのんびり顔を洗ってゆっくりと朝食を済ませ、朝寝をしている子どもの横に寝転がりスマホをいじっています。夫はそのまま寝落ちして、子どもが起きても気づきません。夕方のお風呂は夫の担当ですが、子どもと一緒に入るだけです。お風呂の準備や入浴後に子どもの体にクリームを塗ったり、育児用ミルクをあげたりするのはすべて私の担当でした。そのころ、夫はのんびりと湯船に浸かっているのです。家事もほぼ何もしません。同じ家に夫がいるのに、私はひとりで子育てをしている感覚でした。 「俺は育児をやっている!」夫の言い分最初は「夫も仕事で疲れているんだろう」と思っていましたが、休みの日すべてをマイペースに過ごす夫にモヤモヤがたまっていました。1カ月ほど経ったとき、夫へ「もっと協力してほしい」と伝えました。すると夫は「お風呂は俺がやっている! 俺は母乳が出るわけじゃない。これ以上求められても困る」と言い、自分は十分に育児をしている気でいたのです。私は「それでは足りない! 毎日することがどれだけあると思ってるの!」と、あまりの夫の言い分に強く言い返してしまい、喧嘩になりました。それから何度も話し合いましたが、夫自身が「自分は育児ができている」という感覚が抜けず、話は平行線のままでした。 夫が週3日休んでいた3カ月間はあっという間に過ぎ、その間、私はすぐ隣に夫がいるのにほぼひとりで子育てをしていたのです。子どもは現在4歳。子どもの成長と共に私自身も子育てに余裕が出てきて、今は“孤育て”を感じることは減りました。いくら環境が整っていても、夫の子育てに対する理解や、協力をしてもらわなければ孤育てになってしまう、ということを身をもって感じました。 イラストレーター/ライコミ 著者:海原えめ4歳の男の子を育てるアラフォー母。幼児食インストラクターの資格を保有。育児において食生活を大切にすることを重視している。
2023年10月30日子どもを保育園に送っているから、子どものお便りに目を通したからと満足しているパパはいませんか? パパは育児を「やっているつもり」と思っていても、ママからすれば「中途半端」「全然やっていない」と思ってしまうことは少なくないようです。そして、このようなパパの行動はママのストレスになってしまうことが多いと語るのは、父親の育児参加のスペシャリスト、大阪教育大学教育学部教授の小崎恭弘先生。そこで今回は、ママが不満をいだきがちな、パパの「やりがちなNG育児」を3つ取り上げ、パパとママの気持ちのズレや認識の違いがなぜ生まれるのかについて解説をいただきました。【ママの不満1】子どもの行事の把握はママ任せ保育園や幼稚園や習い事の行事予定などが書かれたお便り、地域からのお便り、予防接種や健康診断のお知らせなど子ども関連のお便りは育児に欠かせない情報が詰まっています。 しかし「保育園からプリントもらってきたよ」「ポストにお便り入っていたよ」とママに伝え、さらっと目を通しダイニングテーブルの上に置いて完了! というパパは少なくないと思います。 その結果、行事の日に間違えて出張を入れてしまったり、出かける間際になって「持ち物ある?」とママに確認したりするパパも。育児をするために必要な情報把握もきちんとしてほしいと思うママは多いのではないでしょうか。 小崎先生パパの中で、子どもの行事の対応はママがやるものだという意識があるのではないでしょうか。そういったパパたちには、保育園や幼稚園の行事担当をしてもらうと良いかもしれません。 この担当というのは、ただ行事へ参加するだけではありません。子どもの持ち物の準備も含みます。パパも自分が担当になれば、当事者意識を持てるでしょう。そうすれば自然と、その他のお便りの内容をきちんと把握するようになっていくのではないでしょうか。 なお、育児はやることがたくさんあるので、子どもの行事に限らず夫婦で役割分担をするのはひとつのやり方としておすすめです。ただし、その際には完璧に分担をしすぎないことが大切です。なぜなら、日々の育児は振り分けられないことや突発的に生じるものがたくさんあるから。分担を決めていたとしても、いつでも柔軟に対応できるようにしておくことが大切です。日頃からお互いが歩み寄り、積極的に協力し合える関係をつくっていけるといいですね。 【ママの不満2】子どもの朝の身支度はママ任せ保育園や幼稚園の送迎をするパパは増えていますが、共働きの場合、パパだけでなくママも朝は忙しいのに、なぜか出発前、パパは自分の身支度をしてママが子どもの身支度をしているということはありませんか? 例えば、ママは子どもにご飯を食べさせたり、着替えさせたりしているのに、ゆったりと食事をして、自分の身支度だけ済ませて、「もういける?」なんてママに言ってしまっているパパ。子どもの身の回りの準備をママにすべて任せようとしたり、他人事のような言い方をしたりするパパに対して、不満を抱いてしまうママは少なくないようです……。 小崎先生パパが朝、保育園や幼稚園の送りをしている場合、ママはまだ家にいてゆっくりできるのだからラクなどと勘違いをしているのかもしれませんね。実際はママだって自分が職場に行くために身支度をしたり、朝食を食べたり、お皿洗いをしたりとやることはたくさんあるでしょう。なかには朝のうちに夕飯の下準備をしているという方もいるのでは。朝の時間は分担したり協力したりして乗り越えたいですよね。 やることがわかっていないパパの場合は、夫婦で一度、朝やることリストを書き出してみるのはどうでしょうか。実際に書き出してみると、これだけたくさんのことをママが担当してくれていたのかとパパに気づいてもらうことができます。 そのうえで、朝ご飯の準備はママ、子どもを着替えさせるのはパパなどと担当を決めれば、パパも子どもの朝の身支度が主体的にできるようになるのではないでしょうか。「家事・育児シェア」見える化シートなどを作成している自治体もあるので、参考にしてみるといいかもしれませんね。 参考:『「家事・育児シェア」見える化シート』,福井市総務部未来づくり推進局女性活躍推進課 【ママの不満3】子どもが体調不良のときのお迎えはママ任せ保育園や幼稚園の送迎を進んでやってくれるパパは増えているのですが、子どもが「熱を出しました。迎えにきてください」のような急な対応は、共働きであってもママがお迎えという家庭は多いようです。会社の状況、働き方にもよると思いますが、急なお迎えこそ対応してほしいのにと、緊急連絡先の1番目が自分であることに、モヤモヤするママたちもいるのではないでしょうか。 小崎先生本来育児はママがするものといった思い込みがあり、普段の送迎だけで十分自分は育児をしているのだと満足してしまっているパパも多いのではないでしょうか。また、ママが時短勤務の場合、ママの方が仕事がラクだとパパが思い込んでいる可能性も。でも残業ができない時短勤務のママたちは仕事の時間が削られるのが惜しく、普段残業でカバーできるパパに行ってほしいと思っているかもしれませんね。 ママとパパの仕事の内容や業務は単純に比べられるものではありませんし、ましてやママの仕事の方がラクなんてことはないですよね。だからこそ、夫婦でのすり合わせが重要になります。 お互いが納得いくよう、保育園などに連絡先を伝える前にしっかり話し合っておくことが大切です。もちろん、最初に連絡がくるのはママであっても、夫婦で連絡を取り合って、できる方がやると決めるのも良いと思います。あるいは、お互いの仕事の状況に合わせて、今月はママが忙しい時期だからパパ、来月はパパの会社の繁忙期だからママなどと事前に決めておくのもいいですね。 突然の早退を会社に言い出しにくい雰囲気がある場合は、あらかじめ上司にうちは共働きだから、子どものお迎えで急に抜けたり早退したりする場合があると相談しておくことも必要だと思います。また、受診や看病などで休まなければいけなくなった場合は有給休暇を利用する方が多いと思いますが、もしものために有給休暇を残しておきたい、すでに使い切ってしまったなんて場合には、「子の看護休暇制度」(一定の条件を満たせば子ども1人につき5日の休暇を取得できる制度)を活用するという方法もあります。 3つのネットワークをうまく活用してみてパパとママどちらも対応ができないといった場合も想定し、さまざまなネットワークを利用して子育てを乗り越えていってほしいです。そのネットワークには、親族ネットワーク(祖父母、きょうだい、叔父叔母など)、友だちネットワーク(ママ友やパパ友)、社会のネットワークなどがあります。 社会のネットワークとして、自治体がおこなうファミリーサポート(自治体によっては子どもの熱や病気に対応していないところもあるため事前確認が必要です)や病児保育、病児後保育の一時預かりといったものが活用できます。また、その他にも、自宅に病児保育を専門とした保育スタッフやベビーシッターを派遣してくれるサービスも。地域によって利用できる内容が異なるため、事前によく調べておくといいですね。 子どもの病気やけがは起こりうるもの。リスクマネジメントとして、日頃から夫婦で緊急時のスケジュール管理をしたり、手助けをしてくれるネットワークを用意しておいたりすると、ママもパパも安心できるのではないでしょうか。 ※保護者以外が降園時の引き渡しを担当する場合は、事前に保育園や幼稚園に、引き渡し先として連絡をしておく必要があります。 子育てを共にやっていくという気持ちを大切に多くのパパは頑張って育児をしていると思いますが、3つのケースでお伝えしたように、ママ任せな部分があるなかで「やっているつもり」になっている場合もあると考えます。まずパパには、育児は2人で共にやっていくという意識を持ってほしいと思います。そのうえで、ママが何をしているのかをパパは観察して、日頃やってくれている育児に気が付いたら積極的におこないましょう。 一方でママは、パパに対する不満が爆発してしまわないように、最初は大変かもしれませんがママからパパに要望を伝えることが大切です。経験が少ないパパの場合は、やるべき育児に気がついていないことも多いはず。ママがやったほうが早いし、スムーズに生活が進んでいくかもしれません。でも育児はこれからも長く続いていきます。パパに任せられることが増えれば、結果としてママの負担は軽くなるでしょう。小さな不満もそのままにせず、夫婦で声を掛け合って協力できる文化をつくっていってほしいと思います。(小崎先生)監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授、大阪教育大学附属天王寺小学校校長 小崎恭弘
2023年10月30日うちはモフモフ暮らし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
子育ては毎日がたからもの☆