「こども の おもちゃ」について知りたいことや今話題の「こども の おもちゃ」についての記事をチェック! (43/57)
「子どもは嘘をつくもの」そうはわかっていても、わが子の嘘は気になるものです。どうして嘘をつくの?誰かの影響?ひょっとして生まれつき嘘つきなの?「嘘をつくことは悪いこと」だとわかっているからこそ、子どもが嘘をついていると不安になりますよね。今回は、「子どもの嘘」と「親の嘘」の深い関係について調べてみました。「正直さ」を求めてもきりがない自分が子どもだったときを思い出して、「友だちに自慢したくて、つい嘘ついちゃったな」「すごいと思われたくて大げさに言ったこともある」と反省したことがある人も多いのではないでしょうか?また、親に叱られたくないばかりに、宿題をやっていないのに「もう終わった」と言ったり、テストの点数が悪かったときに「まだ返してもらっていない」とごまかしたりなど、一度も嘘をついたことがない人なんていないはずです。それなのに、わが子が嘘をついているのに気づくと、「うちの子が嘘をつくなんて信じられない!」「どこかで悪い影響を受けて嘘つきになったのかも……」などと、過剰に心配したり不安になったりしていませんか?子どもは嘘をつくもの。さらに言うと、大人だって嘘をつくことはあります。ですから、人を傷つけるような深刻な嘘でない限り、あまり神経質にとらえる必要はないでしょう。臨床心理士の井上序子さんは、子どもが嘘をつく原因として次の3つ挙げています。事実と空想の区別がつかない心理的発達が未熟な幼い子どもは、空想や願望を本当のことのように話します。もちろん本人には、嘘をついているという自覚はありません。かまってほしい痛くもないのに「お腹が痛い」と言ったり、学校での出来事を実際より大げさに表現したりと、親にかまってほしいから嘘をつく子も。原因は親子のスキンシップ不足にあるといいます。自分の身を守りたい自分の失敗を「○◯くんのせいでこうなった」と友だちのせいにしたり、まだやっていないのに「宿題はやったよ」と言ったりするのは、親に叱られたくないからです。親としては、子どもに「嘘はダメ」「正直でなければいけない」と教えるべきですが、一方で親自身が子どもの前で矛盾した態度をとってしまうことも。その結果、子どもの「嘘」がますます加速するという驚きの調査結果もあるようです。「子どもの嘘」ひょっとして原因は「親の嘘」?シンガポールにある南洋理工大学の心理学研究者らは、18〜28歳の若者379人に対して「嘘」にまつわる調査を実施しました。その内容は次のとおり。まず、調査対象者に「子どものころに親にどんな嘘をつかれたか」を聞きます。たとえば、なにかをおねだりしたときに「今日はお金を持ってきていないからまた今度ね」と言われたことや、言うことを聞かなかったときに「いい子にしないとおまわりさんを呼ぶよ!」「早く来ないと置いていっちゃうよ!」などと言われたことなど、さまざまなパターンの嘘を例に挙げて、「親に嘘をつかれたことがあるかどうか」を聞き出しました。そして次に、「大人になった今の自分は親にどのくらい嘘をついているか」をたずねたところ、子どものころに親が多く嘘を言っていた人ほど、大人になった現在、親に対して嘘をつく傾向が高いということが明らかになったのです。さらには、攻撃的で規則を破りやすいなど、社会的に好ましくない問題を抱えるリスクも高まると判明しました。調査を行なったセトー准教授は、「親が子どもに『正直でいることが一番』と教えているにもかかわらず、嘘をついて正直でないところを見せてしまうと、子どもに矛盾したメッセージを送ることになる」と指摘したうえで、結果として子どもの正直さを欠いてしまうことにつながったのではと結論づけています。親がつく嘘=「ダブルバインド」もちろん親は、悪意をもって子どもに嘘をつくことはありません。親が子どもに対して嘘をつくときは、「良かれと思って」「しつけのためにしょうがなく」などと、子どものためを思うがゆえに仕方がない場合が多いのではないでしょうか。しかし、心理学に基づいた育児メソッドを提唱している佐藤めぐみさんは「親が良かれと思ってつく嘘であっても、子どもの正直さに影響を及ぼします」と忠告します。悪気があるかないかの判断は子どもには難しく、親の言葉をそのまま素直に受け取ってしまうからこそ、軽い気持ちで嘘をつくことには気をつけなければなりません。親がつい言ってしまうのは、「おもちゃを片づけないなら全部捨てちゃうからね!」「今度またいたずらしたら、もううちの子じゃないよ!」「好き嫌いばかりするなら、もうごはん作ってあげないからね!」など、決して実行に移さない非現実的な内容なのではないでしょうか。これはすなわち “嘘” であり、「ダブルバインド」とも呼ばれます。「ダブルバインド」とは、相反するメッセージの間で板挟みになった相手が、最終的には従わざるをえなくなるコミュニケーションパターンのこと。親は無意識ではあるものの、ダブルバインドによるしつけは、子どもを脅して言うことを聞かせているのと同じです。ダブルバインドを頻繁に行なうようになると、子どもは次第に「お母さんは嘘を言っている」「お父さんは口ではこう言うけど、結局いつも実行しない」と、親を信用しなくなります。「嘘をつく」以外の解決策を用意するすべての発言に嘘がなく、つねに正直であることは難しいものです。しかし、親が子どもに向けた言葉は、思っている以上に子どもの人格形成に大きな影響を及ぼします。だからこそ、子どもの前では「自分の言葉に正直であること」「自分の発言に責任をもつこと」を心がけるようにしましょう。そうすることで、子どもは大人のまねをして自ずと正直になっていきます。南洋理工大学のセトー准教授は、「嘘をつく」以外の方法を考えるべきだと説きます。たとえば、子どもの感情に寄り添って理解を示す、問題を一緒に解決する、情報を提供する、選択肢を与える……。子どもに言うことを聞かせるためにつく嘘のほとんどは、それ以外の解決法があります。お菓子を買ってと言って聞かない子どもに対して、面倒になって「このお店はお菓子置いてないよ」「売り切れだって」と軽い嘘をついてしまうこともありますよね。その場ではその嘘で乗り切れたとしても、ごまかしただけで何の解決にもなっていません。それよりも、「今度の日曜日にお父さんと一緒に買いに行こう」「おうちにまだ食べていないお菓子が残っているよ」と、嘘をつかずに子どもを納得させられる言い方がないか考えてみましょう。***子どもがまだ小さいからといって、嘘をついてごまかし続けていると、いずれ大きくなったときにネガティブな影響が表面化することもあります。子どもに「正直さ」を求めるのなら、まずは親がお手本を見せてあげましょう。(参考)StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもがウソをついたとき、親はどう対応すればいいの?ニューズウィーク日本版|親に嘘をつかれた子は親に嘘をつく大人に?調査結果GetNavi web|「しつけ」のための嘘が逆効果?親が嘘をつくと子供も嘘つきになりやすいことが判明All About|親の嘘、悪気がなければ子どもに許される?StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもの自己肯定感が低下する「ダブルバインド」。“条件付きの愛”は危険です
2020年03月16日私は子どもが3人いる専業主婦です。現在、1番上の子は小学校に通っていますが、3歳、1歳の子は幼稚園入園前なのでずっと一緒にいます。毎日子どもの相手ばかりでイライラすることもしばしば。今回はそのなかで気づかされたことがあったので、ご紹介します。 余裕のない毎日毎日3歳、1歳の子どもと一緒にいると、イライラすることも多いのが現実。ちょうどパパの出張があって夜もひとりで家事・育児をしなければならないときや、余裕がないときなどはつい声を荒らげてしまいます。おもちゃが片づいていない、食べこぼしをする、そのたびに「なんでこんなこともできないの!?」「もっとちゃんとして!」と怒ってしまっていました。怒りすぎるのはよくないと思いつつ、ついきつく言ってしまう自分がいました。 小学生の娘の言葉に「どきっ」あるとき、小学生の姉がおもちゃを散らかしていた弟に「なんでこんなに散らかすの! ちゃんと片づけなさい!」と強い口調で言っていました。弟もいきなり言われた強い口調に泣き出してしまいました。そのとき私は、「お姉ちゃん、そんなにきつい口調で言わなくてもいいでしょ? やさしく言えばいいでしょ」と小学生の娘に言いました。その言葉を聞いた娘はこう反論しました。「だってママはいつもこう言ってるでしょ?」。その言葉にはっとしました。 言い過ぎたときは素直に「ごめんね」思えば、私はただ自分のイライラを子どもにぶつけていただけなのでは?とそのとき気づきました。きちんと話をして「なぜそれがだめなのか」「どうすればよかったのか」を伝えることが大事だと改めて気づかされました。とはいえ、私も人間なのでイライラしてしまうときがあります。でも、言い過ぎたときは素直に「ごめんね」と言うようにしました。そうするようになってからは、自然と家の中に笑顔が増えた気がします。 子どもを育てていると思っていましたが、自分自身も子どもたちに育ててもらっているのかなと感じました。これからも、つい言い過ぎてしまうことやイライラしてしまうことがあるかもしれませんが、そのときはこのことを思い出し、一度深呼吸して子どもと対話しようと思います。今後も、子どもたちと一緒にたくさんのことを学んでいきたいです。 監修/助産師REIKO作画/はたこ著者:菅谷里奈一女、二男の母。現在第四子目妊娠中。ベビーマッサージインストラクター、ベビーヨガインストラクター、ベビーシッターの資格所得。子育て経験を活かしながら、妊娠・出産・子育てに関する記事を中心に執筆中。
2020年03月15日「〇〇は、どうなった?」「△△は、もう終わったの?」親がいろいろと言ったところで、今やっていることに夢中な子どもはまったく聞く耳を持ちませんよね。わが家でも、当時6歳と3歳の2人の息子との攻防に、毎日疲れ果てていました。悩んだ私は、ある日、先輩ママから教えてもらった「砂時計ルール」を取り入れてみることに。これが想像以上によい効果を発揮しました。今回の記事では、子どものやりたいことと親がやってほしいことの折り合いをつけるためにたどり着いた、わが家のタイムリミット制についてお伝えします。いくら言ってもやらない子ども達に疲れた私が取った作戦寝る前になってもリビングに転がっているおもちゃ。幼稚園の宿題も進まない。なぜなら、子ども達はテレビや遊びに夢中だから。「おもちゃ、片づけないと踏んで危ないよ!」「宿題そろそろやったら?」何度も声掛けをしたところで、子どもの動きは変わりません。すると、大声で「早くやりなさい!」と叱ってしまうことに…。そんな日が続いていました。叱るのは親も体力を使うので、なるべく穏便に済ませたい。どうしたらいいんだろう?悩んでいた私は、先輩ママに相談してみました。すると、「砂時計が結構使えるよ!」という話を聞いたのです。砂時計は普段なじみもありませんし、思い返せば子ども達にも見せたことがありませんでした。「もしかしたら興味を持つかもしれない」と感じ、1つ用意してみることに。自分でタイムリミットを決めさせたら、あら不思議!砂時計を初めて見た子ども達は興味津々。「どうやって使うの?」「砂が全部落ちたら、だいたい3分くらいだよ。カップラーメンができるくらい。使ってみる?」「うん!」砂が落ちるのをじーっとに眺めながら、子ども達は続けます。「で、これってどうやって使うの?」そこで私は、「この砂時計を使って、“あと何分遊んだら片づける”とか決めるのに使ってみたら?砂がなくなったら片づけ始めるってことね」と提案しました。「おもしろそう!じゃ、2人で1回ずつひっくり返そう!」ということで、最初は3分×2回(息子1人1回ひっくり返す)でスタートしました。「砂がなくなったよ!」と声をかけると、慌ててひっくり返しにくる姿がなんともかわいいこと(笑)。2回分終わったら、「あ、お片づけやらなきゃ」と、覚悟したように取り組み始めました。実際、砂時計に興味を示したのは1週間程度。3分は短く、そのうちひっくり返すのが面倒になったようです(苦笑)。そこで、その後はスマートフォンに内蔵されているのタイマーに切り替え、時計を読めるようになってからは、時計を見て制限時間を設定するようにしました。時間設定には寛大に。自分で決めて自分で実行させよう「〇〇やりなさい」といくら言ってもいうことを聞かなかったわが家の息子達ですが、自分で時間を決めさせるようにしたら、意外とすんなり受け入れてくれるようになったのは驚きでした。「〇分後に△△をやる」というのを子ども自身に決めさせていたこともあり、「自分で言ったから、しょうがない、やるか!」とすんなり対応してくれることが増えていったように感じます。とはいえ、子どもが大好きなテレビを見ている時などは、「1時間後にやるから!」とだいぶ長い時間を宣言されることもあります。しかし、基本的には、自分で決めた時間設定でやらせるようにしています。時間に余裕がない日は、なるべく早い時間に声かけをするように私も心がけました。砂時計そのものを活用した期間は短かったのですが、時間を意識するうえでのきっかけとしては、とても有用だったと感じます。デザイン性の高いもの、砂の落ちる時間が長いものであれば、もっと長期的に使えたかもしれませんが、わが家は100均のものでも十分でした。子どもも親もストレスなくいろんな物事を進める方法を探している人は、ぜひ砂時計をきっかけにしたタイムリミット制を取り入れてみてください。<文・写真:ライターnanahi>
2020年03月13日ウーマンエキサイトの読者のみなさん、こんにちは! 8歳と5歳のやんちゃ兄弟を育児中のなーみんです。今回は、子どもたちのおもちゃの収納方法についてです。■細々したおもちゃが溢れ、部屋がゴチャゴチャに…!子どものおもちゃってどんどん増えていきますよね? 年齢が上がるごとに特に増えてきたのが細かいおもちゃたち! ファーストフードのおまけだったり、ガチャガチャだったり…。いつの間にか我が家のおもちゃ箱は小物で溢れかえりゴチャゴチャに。しかも子どもってその時だけ遊んでその後は放置…なんてことありませんか? うちはしょっちゅうです(笑)。このままではいかん…!! と思い片付けを開始! 今も現在進行形でやっている我が家のおもちゃ収納法をご紹介します。兄弟2人で使うような、銃などのちょっと大きめのおもちゃは、大きめのボックスへざっくり収納。ブロックなどは別の専用ボックスに入れています。細々したおもちゃは、1人1つ収納箱を用意しそこに入れています。収納箱に入らなくなったら中身を見直し、遊ばなくなったもの・いらないものは捨てるという方法にしました。収納箱自体は、3段のカラーボックスの1段目に入れています。■遊ばなくなったおもちゃは…おもちゃの選別をしていたら、出てくる出てくる…存在すら忘れ去られていたおもちゃの山(笑)。ファーストフードのおまけはたまにリサイクルをやっているのでその時にまとめてリサイクルBOXへ。人気キャラクター系のおもちゃはもう遊ばないし、周りにも譲れるような小さい子がいないのでフリマアプリなどを活用しています。子どもって不思議ですよね…遊ばなくなったおもちゃを出すと急に遊びだすんです。「それ探してた!」などと言いだすので「嘘つけー!」とつっこみたくなります(笑)。大人が片づけをしてる時にアルバムを見つけてしまったときのような感じと似てますね~!そんな姿を見ると処分するのはかわいそうかなと思うのですが、そんな時は数日様子を見ることにしています。子どもって珍しいからその時だけ遊ぶ、ということがよくあるので、しばらく様子を見て遊んでいなかったら処分するようにしています。重い腰を上げて本格的におもちゃ整理をしてから部屋がだいぶスッキリしました! 個人個人のボックスは小さいですが、今はそれくらいで十分だと思っています。私も結構物を捨てられなくてゴチャゴチャさせてしまうので、今度は自分の番かな…と思っています(笑)。
2020年03月12日ここ数年で目にする機会が増えた「10歳の壁」という言葉。いわゆる「10歳の壁」とは、小学3・4年生になった子どもたちがぶつかる学習面でのつまずきや、精神的に不安定になりがちなこの時期特有の反抗的な態度などを指します。10歳前後は、体も心も急激に変化していく時期。読者の中にも、「まさに今、真っ只中!」とお悩みの方や、過去を振り返って「ああ、あのときのあれがそうだったのか!」と気づく方もいるのではないでしょうか。今回は、これまでご紹介してきた「10歳の壁」にまつわる記事のなかで、とくに人気の高かった6本をまとめました。さまざまな角度から「10歳の壁」問題に切り込んだ内容になっているので、ぜひ参考にしてください。「10歳の壁」おすすめ記事1■「10歳の壁」ではなくて「10歳の飛躍」!親が我が子の10歳の壁をもっと面白がるべき理由「10歳は子どもにとって大きな飛躍の年」そう断言するのは、発達心理学・学校心理学の専門家である渡辺弥生先生です。「壁」と聞くと、乗り越えるために苦労や努力を必要とする困難なものの象徴としてとらえがちですが、実際には子どもが大きく羽ばたくために重要なのだといいます。そもそも、10歳頃の子どもの「飛躍」は、それまでの親による教育、インプットが花となって開きはじめたということの表れに他なりません。その花が開くようすを楽しむことこそ、親としての醍醐味ではないでしょうか。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「10歳の壁」ではなくて「10歳の飛躍」!親が我が子の10歳の壁をもっと面白がるべき理由)この記事では、「10歳の壁」に直面した子どもの学習面での変化よりも、むしろ内面的な変化に着目しています。9歳までは困っている人を素直に助けてあげられたのに、10歳になるとなぜか行動を起こさなくなる、9歳までは自然と「みんな仲良く」ができていたのに、10歳になるとそれが難しくなってくる……。また、ニュースを見て、会ったこともない人の気持ちまで想像して考えられるようにもなるともいいます。これらは対人関係の広がりの表れであり、その影響は自分自身へと向いていくそう。たとえば、自分を客観視できるようになり、「自分はこういう良くないところがあるから、直していかなきゃ」といった自己コントロールへと発展していくのです。渡辺先生は、「大きな変化の渦中にいる子どもは、強いストレスも感じている」といいます。それが大人への反抗的な態度につながることもありますが、親はしっかりと子どもを見守り、必要であれば導いてあげるように心がけましょう。「10歳の壁」おすすめ記事2■「10歳の反抗期」に親がすべきこと。子どもは親の思いどおりには育たない!早稲田大学教育学部教授でアンガーマネジメントの専門家でもある本田恵子先生は、この記事の中で子どもの反抗期を段階別に解説しています。いわゆる「イヤイヤ期」と呼ばれる3歳くらいの反抗期、そして14、15歳頃に訪れる思春期特有の反抗期。その中間にある10歳頃の反抗期について、親の接し方も含めて次のように述べています。これはさまざまな試行錯誤をして創造力が伸びる時期だからこそ出てくる反抗期です。この時期にはルールで縛りつけ過ぎないように注意しなければなりません。「こうしたほうがいいよ」と親の理想を押しつけると、お手本どおりの解答はできるけど、独自性がない子どもに育ってしまうからです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「10歳の反抗期」に親がすべきこと。子どもは親の思いどおりには育たない!)「もう10歳」とはいえ、まだまだ子ども。その言動を見ていると、危なっかしくてつい口出ししたくなりますよね。しかし本田先生は、この時期の子どもは、思い切り自由にさせてあげると創造力や個性が伸びるといいます。ではなぜ、この時期に子どもの個性を伸ばすことが求められるのでしょうか。それは、「子どもは親の思い通りには育たない」ことが明白だから。誰しも、自分の子どもには「こうなってほしい」という願望を抱いてしまいますが、ほとんどの場合、子どもは意外な個性を発揮して親を驚かせます。だからこそ、本田先生は「この時期に、きちんと『自分で決められる』子どもに育てることを重視すべき」だというのです。また、「たとえ反抗期がなくても、不安になる必要はありません」とも。本田先生は、「それは子どもの欲求を親が上手に受け止めている証拠」と述べています。この時期は、子どもが反抗してもしなくても、「ひとりの人格をもつ人間」として向き合うことが大切なのです。「10歳の壁」おすすめ記事3■「10歳の壁」「9歳の壁」「小4の壁」とは?子どもの発達段階を意識した4つの対処法この記事では、「10歳の壁」(「9歳の壁」「小4の壁」も同義)にまつわる深刻な社会問題を取り上げながらも、適切な対処法や対策をしっかりと紹介しています。子どもの発達段階において避けては通れない「10歳の壁」。必要以上に恐れたり心配したりせずに、正しい知識と接し方を学んで乗り越えたいですね。10歳ごろになると、「他者意識」が発達し、他人との比較を通じて自分を認識するようになるため、子どもの自己評価や自尊心が低下してしまうのだそう。嫉妬などのネガティブな感情も生まれ、気に入らない相手を無視したり、その人について悪いうわさを流したりといった「関係性攻撃」につながってしまう場合もあるとのことです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「10歳の壁」「9歳の壁」「小4の壁」とは?子どもの発達段階を意識した4つの対処法)子どもが成長していく過程では、他者と自分を比較してネガティブな感情にとらわれるケースが多く見られます。しかし、それは決して悪いことではありません。親が注意すべきことは、余計な口出しをしたり、傷つかないように先回りして守ったりするのではなく、「今はこういう時期なんだ」と見守ってあげること。そのうえで、次のように接すると効果的だそう。■対策1:ほめて自信をつけさせる他者との比較によって自己評価が低下した子には、「自己肯定感の育成」を。コツは“少しおおげさ”に、そして“具体的にほめること”です。■対策2:家事を手伝わせるお手伝いをしてもらってほめる場面をつくりましょう。「家族の役に立てた」と実感することで、自己肯定感が養われます。子どもの能力に応じて、具体的に指示を出すとスムーズです。■対策3:本を読むように仕向ける多くの名作には、「友情の大切さ」や「因果応報」など抽象的な教訓が含まれています。読書することで、他者への共感力や抽象的な物事への理解が深まり、人間関係の問題に直面しても自分で対処できるようになるでしょう。■対策4:体験活動をさせる子どもの自己肯定感を強くするには、キャンプなどの自然体験がおすすめ。自然体験が豊富な子ほど、「勉強は得意なほうだ」「今の自分が好きだ」と考える傾向があるそうです。どれもシンプルなアドバイスばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。「10歳の壁」おすすめ記事4■親が知っておくべき「10歳の壁」と自己肯定感の関係「10歳の壁」と呼ばれる時期は自己肯定感が失われやすくなり、その後の人生にも影響を及ぼすそう。自己肯定感が欠如した子どもは、「どうせ頑張ったってできない」と、挑戦することを放棄するようになります。すると、次第に自分から行動を起こさなくなり、将来は人のあとをついていくだけの「指示待ち人間」になってしまうかもしれないのです。そうならないためには、どうしたらいいのでしょうか?一番大切なのは、親が子供を信頼し、行動を見守るということです。子供が行動するとき、失敗しそうで不安になり、あれこれ口を出していませんか?「早く宿題をやりなさい」や「部屋をきれいにしなさい」などと、子供の行動に毎回口をはさみ叱っていると、子供はどんどん挑戦する心を失っていってしますのです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|親が知っておくべき「10歳の壁」と自己肯定感の関係)教育評論家の親野智可等先生は、「目先のことばかり見て『○○ができていない』と否定的に叱り続ける親は、子どもの自己肯定感をボロボロにする」と述べています。親ができることは、子どもを信じて、自分の力でやり遂げられるように見守ってあげること。そして、能力や結果ではなく“努力したこと”をほめてあげましょう。これからの時代は、ますます主体性をもって行動することが求められます。主体性を生み出すには、自己肯定感は欠かせません。お子さんの将来のためにも、自己肯定感を失わせないように大切に育んであげたいですね。「10歳の壁」おすすめ記事5■「10歳の壁」は飛躍のチャンス。「壁」を飛び越えるための言葉かけ小学校4年生くらいから学校の勉強はぐんと難しくなり、それまで「なんとなく理解していた子」は、非常に困難な状況に陥ります。勉強が難しくなることで自信が失われ、同級生と比較して劣等感が芽生えてしまうと、自己肯定感の低下につながることも。ここでは、実際に「10歳の壁」に直面したとき、子どものやる気を引き出して自己肯定感を高める言葉かけを紹介しています。お子さんが劣等感や自己否定感で悲しい思いをしているときに、「○○するべき」と理詰めで教えても、より追い詰めてしまうことになりかねません。大人の目線で解決策を教えたくなる気持ちも分かりますが、気持ちに寄り添った言葉をかけ、お子さんを安心させてあげることが大切です。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「10歳の壁」は飛躍のチャンス。「壁」を飛び越えるための言葉かけ)まずは子どもの気持ちに寄り添い、受け止めてあげることを心がけましょう。それをふまえると、かけてあげるべき言葉が見つかるはずです。この記事では、NG例とOK例をわかりやすく解説しています。「お姉ちゃんはいつも満点だったよ」→NG「前よりも10点も上がったね!」→OKほかの兄弟や周りのお友だちと比較してしまうと、子どもの自尊心を傷つけます。この場合は、「過去の自分」と比べてほめてあげましょう。「だからダメだって言ったのに!」→NG「お母さんも小さいとき同じ失敗しちゃったんだ」→OK子どもが失敗したときに頭ごなしに叱るのは避けるべき。親自身の失敗談も話してあげれば、「失敗してもいいんだ」と失敗を恐れずにチャレンジする力が育まれます。ほかにも、すぐに役立つ言葉かけをいくつか紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。「10歳の壁」おすすめ記事6■「すごい」「えらい」より効果的!褒めず・怒らずに子どもを自立させるアドラー式子育てとは今注目されている、褒めない・怒らない「アドラー式子育て」についてくわしく解説しているこの記事。アドラー式子育てでは、「勇気づけ」という技法を用いて、子どもに「困難を克服する力」を与えることを目指します。アドラー式子育てでは、子どもの人格や性格は10歳頃までに形成させると考えられています。そのため、10歳前後の関わり方が特に重要視されているのです。これまで勇気づけをしてこなかった方は、これから少しずつでも勇気づけを心がけてみましょう。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「すごい」「えらい」より効果的!褒めず・怒らずに子どもを自立させるアドラー式子育てとは)「勇気づけ」とは、子どもが何かしてくれたときに「えらいね」「すごいね」と褒めるのではなく、「ありがとう」「うれしいな」などの気持ちを伝えるようにすること。すると子どもは気分が良くなり、“自分の意思で”相手を喜ばせるような行動をとるようになるそうです。子どもを褒めることは大事ですが、その「褒め方」には注意しなければなりません。些細なことで頻繁に褒めていると、その状況が当たり前になってしまい、褒められない状況に不安を覚えるようになってしまうとか。さらに、褒めてもらうために「大人はどう思うか」を基準に行動するようにもなってしまいます。ここでは、日常のシーン別に具体的な褒め方をくわしく解説しています。読み進めていくうちに、「いままで間違った褒め方をしていた」、もしくは「怒らなくてもいい場面で怒っていた」という気づきにつながるはずです。***「10歳の壁」を語るうえで「自己肯定感」は外せません。自己肯定感が失われがちな時期だからこそ、子ども自身が自分で自己肯定感を手に入れられるように見守ってあげましょう。自分で壁を乗り越える力が身につくことで、大きな飛躍につながっていくのです。
2020年03月05日赤ちゃんが生まれたら、いろいろと気になるのがお世話の方法です。毎日するお世話のなかで、今回は耳掃除について解説します。意外と知らない正しい耳掃除の方法や耳掃除の回数など赤ちゃんの耳掃除の参考にしてください。 赤ちゃんの耳掃除は必要?本来、耳には耳垢を溜めないように耳の外へと耳垢を排出する自浄作用があります。大人もちろんですが、赤ちゃんのころから自浄作用があるので、基本的には耳掃除はしなくても良いのですが、耳の穴が小さい赤ちゃんは自浄作用がうまく働かないことがあります。耳の穴が小さいと耳垢を外へ排出できないため、耳垢が溜まってしまうのです。耳の奥に耳垢が溜まってしまう赤ちゃんには、定期的に耳掃除をする必要があります。 ただし、耳掃除の方法によっては耳垢をとるどころか詰まらせてしまったり、赤ちゃんの耳に傷をつけてしまうこともあります。それによって、赤ちゃんの聞こえ方に支障が出たり、体調にもかかわってきたりするので、安易に耳掃除をするということは避けたほうが良いでしょう。耳掃除のしすぎは耳垢の皮膚保護作用がなくなることもあるので注意です。 間違った耳掃除が赤ちゃんに悪影響を及ぼす!?ひとえに耳掃除といっても、赤ちゃんの耳掃除は意外と難しいものです。耳の穴が小さい赤ちゃんの耳掃除をする際に綿棒を使うと、耳垢を奥へ奥へと押し込んでしまいます。 耳垢が溜まってしまうと聞こえが悪くなったり、耳の中で細菌が増えて炎症が起こるリスクが高くなります。逆に耳垢が気になって耳掃除を頻繁におこなうと、耳の穴の中を傷つけてしまったり、外耳炎を起こすこともあります。 赤ちゃんの耳掃除は、赤ちゃんが急に動くことがあるので、綿棒が耳の奥まで入り過ぎて怪我をすることもあります。出血や痛みだけでなく、聞こえ方にも影響する可能性がでます。鼓膜を傷つけてしまった場合には、聞こえ方が悪くなり、自然治癒にも数カ月かかることもあります。さらに、自然に穴が塞がらないときには、手術が必要です。 耳の奥には聴覚だけではなく、味を感じる神経や体のバランスを保つ神経、表情をつくる神経がありますので、もしこれらが傷ついてしまうと、難聴に加えて味を感じない、めまいやふらつき、顔の表情が半分だけ作れないといった後遺症が残ります。耳掃除も方法を間違えると赤ちゃんに悪い影響を与えてしまうことがおわかりいただけたでしょうか。耳掃除の正しい方法や回数などを意識しておこなうことで、これらのリスクを回避することができます。 赤ちゃんの耳掃除は耳鼻科でもしも、赤ちゃんの耳の奥に耳垢を見つけた場合には、無理に自分で耳掃除をしようと思わないでください。また、耳掃除をしていて赤ちゃんの耳を傷つけてしまったときや、綿棒の先の部分が外れて耳の中に落ちてしまったときには、耳鼻科受診が必要です。耳掃除だけで耳鼻科を受診することに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、むしろ怪我をしてから受診をしたのでは遅いのです。赤ちゃんがしなくてもよい怪我を未然に防ぎましょう。 自宅で耳掃除をする場合はどうすればいい?自宅で赤ちゃんの耳掃除をするなら、基本的には耳の外へ出てきた耳垢を取る程度で十分です。耳かき棒は硬くて耳を傷つける恐れがあるのでやわらかい綿棒を使ってください。綿棒を使用する前には、先が外れやすくなっていないか確認しておきましょう。耳垢を奥へ押し込んでしまう可能性があるので、できるだけ綿棒を挿入しないほうが良いのですが、必要があるなら耳の入り口から1cm程度までにしておきましょう。それより奥の耳掃除がしたいときには、耳鼻科で掃除をしてもらってください。 耳掃除の頻度ですが、掃除をしなくても耳垢が溜まることはないので、赤ちゃんの耳掃除は必要があるときのみで良いです。自浄作用が十分でないために定期的に耳掃除をするのなら1カ月に1回程度とし、多くても2週間に1回までにしておきましょう。 まとめ赤ちゃんの耳掃除は定期的におこなう必要はありません。耳掃除によって怪我をするリスクもあるので、耳掃除の際には使うものや方法など気をつけましょう。自宅で耳のケアをおこなっていても耳垢が溜まるようであれば、耳鼻科を受診して耳掃除をしてもらってください。また、耳鼻科でば耳垢の治療をしてもらうだけでなく外耳道がもともと狭い子がいるので診察を受けたり、必要があれば聴力の検査をしたり、鼓膜に水がたまってないかをみてもらうことも目的の一つです。じょうずに耳鼻科を活用しましょう。 <参考>国民生活センター「油断しないで!耳掃除」(1.事故情報の概要、2.医師のコメント/耳掃除の怪我で起こることとその対処) 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医
2020年03月04日子どもが幼稚園や保育園に入園すると病気をもらってきて、いわゆる「洗礼」を受けると噂に聞きます。わが家も例にもれず、長男がこども園に入園した年に、かなり重めの洗礼を受けて一家全滅したことがあります。今回はそのときの体験談をお伝えします。 こども園に入園して初めての大型連休前日わが家の長男は年少でこども園に入園しました。園生活にも慣れてきて迎える大型連休前半は、夫の実家である東北に帰省の予定でした。しかし連休前日に長男が軽い咳をし始めました。風邪をこじらせやすかったこともあり、大事を取って帰省は中止。さらに大型連休に入ると私が38度の熱と咳や喉の痛みでダウンすることに……。私も長男もインフルエンザの検査は陰性でしたが、長男は徐々に咳がひどくなり、熱も39度まで上がるようになってしまいました。 下がらない長男の熱…さらに夫、次男も!元気で食欲もあった長男ですが、夜は熱が上がり、日中は平熱から微熱の状態を繰り返していました。さらには、連休で一緒に看病していた夫も喉の痛みや咳の症状を訴え始めました。 連休の合間で数回小児科にかかり、その都度薬を変えてもらうなどして連休後半に回復の兆しが見えたころ、当時生後11カ月だった次男に咳と発熱の症状が出始めたのです。 次男が入院! そこで知った病名とは…熱が下がらず、咳がひどくなってしまった次男は、連休明けと同時に入院することになってしまいました。そこで血液検査をした結果、わが家を襲ったウイルスは、ヒトメタニューモウイルスだったことが判明しました。そして次男の場合は、さらに細菌感染してしまって肺炎を併発してしまったのです。入院してからは、幸いすぐに回復して5日ほどで退院することができましたが、母乳だったこともあり、24時間付き添いです。元々体調が万全でなかった私の体調不良も長引く結果となりました。次男の退院翌日は長男の遠足予定だったのですが、次男だけではなく長男も私も、さらには夫も家族全員しつこい咳が治まらず、欠席することに……。 入院前にしておけばよかったことは…こうして入園後初めての連休は旅行どころの話ではなく、ただひたすらウイルスとの格闘で終わりました。入院中の医療費は無料でしたが、次男の入院中に長男の世話などで夫が仕事を休むことも多く、その月の家計はもちろん赤字です。 入院前に次男を医療保険に入れておけばよかったと思わずにはいられません。その後3人目を出産しましたが、早めに医療保険に加入しました。 今もきょうだい間でのさまざまな病気のうつし合いを繰り返し、私に降りかかることもあります。ただ、入院となったのは今のところ、この重めの洗礼の一度きりです。年齢と共に強くなる子どもたちを見て、あの強烈な経験は二度としたくないと思う今日このごろです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。また、入院に関する費用の助成についてはお住いの地域によって異なります。 イラスト/おんたま監修/助産師REIKO著者:佐藤祐子二男一女の母。幼~高(中高は家庭科)の教員免許と保育士資格保有。洋菓子メーカーを退職後、現在は地元にて3人の子育てに日々奮闘中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆。
2020年03月03日パパイラストレーターのYUDAI9℃(ユウダイクド)と申します。今回は、息子と僕の父とのエピソードをお届けします♪僕は小さいころ、特撮のヒーローや怪獣などいわゆる「男の子」の好きなおもちゃにあまり興味のない子どもでした。 男兄弟で育った父は「怪獣」「ウルトラマン」「仮面ライダー」などが大好きでした。「好きなものを買ってやろう」と意気揚々おもちゃ屋さんへ向かい、息子が選んできたものは「かわいい人形」。期待外れなわが子のセンスに父はたいそうがっかりしていたようでした。そんな父にも孫ができ、息子と遊べなかった遊びにつき合ってくれるのがよほどうれしいようで、暇があると新しいおもちゃを買い与えてくれます。 うれしそうな父とわが子を、僕は微笑ましく眺めております。 著者:イラストレーター YUDAI9℃2017年6月4日生まれの男の子を子育て中のパパイラストレーター。奥さんと子どもにどうにかして好かれたい一心で、毎日生きている。普段はこぶたのキャラクター「ポトフスキー」を描いている。Twitter:@yudai9cInstagram:@jyo_taro_san
2020年02月28日かなしろにゃんこ、「LITALICOジュニア幕張本郷教室」へ!幼児教育が無償化になってお金の心配をせずに児童発達のお教室を利用できるようになりました。児童発達支援もその対象となり、「どんなことをするのかな?」と興味を持っている親御さんも多いのではないでしょうか。とはいえ、どんなところか気になるけれど、わが子が通えるか心配で…と不安になり、見学してみる勇気が出ないという方もいると思います。Upload By かなしろにゃんこ。そこで、かなしろにゃんこ。が、どんな場所なのか!?児童発達支援を行う「 LITALICOジュニア」の教室の様子をレポートしちゃいます☆この日訪問したのは、3つのお部屋がある幕張本郷教室。先生は全員で11人!障害福祉や児童福祉の実務経験のある先生が幼児に優しく指導していました。ジュニア幼稚園の先生からの言葉をきっかけに、教室に通うようになったレン君Upload By かなしろにゃんこ。さっそく、教室に通いはじめて2年目の年長の男の子レン君、2歳の女の子リリちゃんのお母さまにお話を聞いてみました。「LITALICOジュニア」に通うことになったのは、幼稚園での出来事がきっかけでした。家ではそういう困った行動がなかったので担任の先生からの言葉に「うちのレンが発達障害!?」と困惑したけれど、発達障害について調べていき診断を受けてみることにしました。いろいろ調べるうちに、発達障害は治るものではないと知って「じゃあどうするか!?」と、夫婦で相談しました。そして、就学前にある程度苦手なことをトレーニングでできるようになれないか?」と調べるうちに、LITALICOジュニアの教室のことを知って、通うことにしたのでした。LITALICOジュニアでは、一人ひとりに合わせたさまざまなプログラムがあり、子どもそれぞれの課題に合わせて先生がおもちゃや教材を用意してくれます。子どもそれぞれに支援計画が設定されているそうで、LITALICOジュニアの教室では、6か月ごとに目標を設定して、それに合わせて無理なく取り組めるプログラムを作ります。レン君は「先生の指示に従うことが難しい」という課題があったので、教室の先生にそれを伝えるとレン君に合わせたプログラムを用意してくれました。レン君はブロックが好きな元気な男の子。同じ年の子どもたちと一緒にトレーニングを受けても楽しく過ごせるので、複数人でのグループで、“先生の出した簡単な指示通りに行動する”というトレーニングを受けました。Upload By かなしろにゃんこ。“マット運動をした後に平均台をする”という指示を聞いて、その通りできるかチャレンジ!現在は、5回の指示のうち2~3回は指示を聞いて行動できるようになったそうです。教室に通うようになってから、幼稚園でお友達とぶつかってしまうことがあっても、以前ほど揉めずに感情のセーブができてきて解決がスムーズになったと幼稚園の先生から報告を受けたそうです。こんなことからもレン君の成長を感じたそうです。幼稚園のクラスは人数もたくさんいますが、教室では少ない人数で「みんなと一緒」「先生の指示をよく聞く」ことを意識して、取り組むことができます。そういう経験を積むことで、幼稚園でも気持ちのコントロールができるようになってきたんでしょうね。来春、小学校に入学してからの学校生活でもトラブルが起こらないか心配だったのですが、先生の指示通りに行動できるようになったり、お友達と仲良く遊べるようになってきたので、親御さんの心配事も以前より軽減され、レン君の将来に希望が持ててきたそうです。レン君の2歳になる妹のリリちゃんも発達で気になることがあったので一緒に通うことにしたそうです。親御さんが、リリちゃんの発達で気になっているのは“自分で指差しなどをして意思表示をまだしない”ことなどだそう。リリちゃんはまだ2歳ということもあり、個別にトレーニングを受けています。マンツーマンレッスンで少しずつ成長!2歳のリリちゃんUpload By かなしろにゃんこ。リリちゃんは、先生とマンツーマンで感覚や感触を楽しみ、いろいろなおもちゃを触れるなかで、さまざまなものに興味を持てるような時間を作っています。カラフルなカップを積み重ねていく遊びでは指の動きや集中力を育みます。貯金箱のように細長い穴にメダルを入れるおもちゃでは、手首の動きなどを遊びながら育めるそうです。その他、トンネルをくぐる遊びやマット、ボールなどたくさんのことに次から次へと挑戦!はじまる前は眠そうだったリリちゃんですが、先生とマンツーマンで課題に取り組みはじめると、元気いっぱいになっていました。トレーニングの様子を、ipadやPCモニターで見ることができるものも安心だそう。Upload By かなしろにゃんこ。毎回のトレーニング後は保護者へのフィードバックの時間が先生とお子さんとの個別トレーニング後には「今日は何をして、どういう変化や成長があったのか」を先生から親御さんにフィードバックする時間も設けられています。Upload By かなしろにゃんこ。リリちゃんが、カプセルの中のおもちゃを取りたいけれど自分では開けにくく少し困っていたときのことです(このカプセルはトレーニング用にわざと少し開けにくいように工夫されています)。リリちゃんは、先生に「カプセルを開けて」と伝えたいけれど、まだうまく言葉で意思表示ができません。でも、“この中のオモチャを触りたい!”という一生懸命な気持ちを先生に向かって言葉以外の方法で表現することができたといいます。言葉以外での表現方法でも、相手に伝えるという経験を通して、コミュニケーションの楽しさを覚えることで少しずつ、関わりの成長につなげるそうです。レン君のお母さんは、「教室では、感覚や運動、言葉かけなどの家では味わえない刺激を繰り返してトレーニングを積めるので、少しずつ心と体が成長している」のを感じられるそうです。またお母さん自身も教室に通う他のお子さんのママ同士、お菓子とお茶を囲んでの交流会などで、日ごろの子どもの様子や悩みなどを話したりできる時間を楽しんでいるそうです。子どものためのトレーニング、保護者向け交流会、ペアレント・トレーニングと、LITALICOジュニアにはいくつものコンテンツがあるんですね。発達が気になるわが子について、一人でなやまないで相談できるというのもいいですね。親御さんのケアも福祉の中では重要です!レン君はもうすぐ就学なので、LITALICOジュニアの教室も卒業になります。その話をするとなんだか悲しそう…。大好きな教室、好きな先生やお友達とバイバイする時間が近づいていることを感じているようです。レン君が一つひとつできるようになったことを、お母さんと先生が一緒に喜ぶ姿を見て、「自分を見守ってくれている」と感じるのかもしれませんね。1年間の通所で、母子分離の練習、そしてお友達との関わりまで教室でのトレーニング時間は1コマ45分間ですが、最初からどの子も45分間トレーニングをできるわけではありません。“ここは自分がいていい場所、安心できる場所”だと感じることや、先生との信頼関係ができてきてはじめて、45分間親御さんと離れて遊べるようになる子もいるそうです。そうした例の一つとして、幕張本郷教室の秋葉千鶴先生が一番成長を感じたお子さん・Aさんのお話をしてくれました。未診断ではあるものの、自閉症傾向があるということで通い始めたAさん。最初は、お母さんと離れることができませんでした。Upload By かなしろにゃんこ。お母さんにいつもピッタリくっついていないと不安な気持ちになってしまうお子さんもいます。Aさんも慣れていない場所や人が恐くてお母さんと一緒じゃないとお教室に入れなかったそうです。最初は個別に机に座って大好きな工作をして過ごし、先生が何か指示を出すことはせず特別なケアプログラムを行ったそうです。Aさんが興味のあるものを本人の思うままに任せて過ごすというものです。スタートした当時は10分しか部屋にいられなかったのですが、10分から15分、15分から20分、20分から30分とお部屋にいられる時間も長くなっていきました。最初は10分しかトレーニングルームに入室できなかったのに、数か月後には45分間の間ずっと部屋で過ごせるようになりました!そして場所に慣れてきたら、次にお友達を作るプログラムを行いました。同じ年の子2人と同じ部屋に入って一緒に過ごします。Aさんと先生が同じ机に座り、他の2人は同じ机に座り、違う課題に取り組んでいます。Aさんは人と関わることが苦手ですが同じ部屋にいる2人のことは気になっているので、同じ部屋で過ごす日をくり返すうちに、Aさんから話しかけるようになったそうです。Upload By かなしろにゃんこ。ほんとはお友達に話しかけたかったんですね。同じ空間にいる間に、少しずつ慣れていったのでしょうか?Aさんは自分が好きなものの話を2人に話すようになったのでした。1年後、LITALICOジュニアを卒業するころにはお友達と同じ机で課題に取り組めるようになったんだそうです。Aさんは、周りの人と自分から関わろうとするように成長していったのです。「Aさんはここで成功体験を積む経験を重ねて変わっていきました。教室に通う頻度も多かったことで場所に慣れて、いろいろな先生にも慣れていきました。今は小学校でどうしているかな?」と秋葉先生は語ります。「小学校に上がると会う機会がなくなっちゃうけど、どの子もきっと元気で学校に通っているんじゃないかな?」と思うそうです。気になったらまずは問い合わせてみて発達が気になるなと思ったら、教室をたずねてみてほしいです。きっとお子さんにいい影響がありそうです♡教室に通う他のママ・パパとの交流ができるのもいいですよね!先生が子どもそれぞれに合わせて教材やオモチャを手作りすることもあるそう。「どういうトレーニングがこの子の成長にいいだろう?」といつも考えてくれている人がいるのって、とっても心強いし嬉しいですよね♡親だけで頑張らないで専門家に頼りながら子育てしていくのもいいもんだな~って思いました。一度気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか?
2020年02月27日子どもが動物大好き!でもさまざまな事情で、ペットを飼えないという家庭もありますよね。うちの息子も小さい頃から動物が好きで、物心ついてからの誕生日、そしてクリスマスのプレゼントはいつも「犬が欲しい!」と言い続けてきました。図書館で生きものの飼い方の絵本を借りてきては熱心に読む姿に、つい心が動かされそうになることも…。しかしながら、わが家は旅行が多いことや、私も夫も生きものを飼ったことがないので踏み切れないなど、息子がもう少し大きくなるまでペットを飼う予定はありません。昨年のクリスマス!ついに〇〇がやってきた!あきらめきれない息子が、9歳のクリスマスに選んだプレゼントは、「オムニロボット ハロー!ズーマー」でした。オムニロボットはタカラトミーが販売するエンターテインメントロボットシリーズ(対象年齢6歳以上)。こちらの話しかけに応じたり、愛情を示すと返してくれるおもちゃで、他にもいろいろな種類があります。約1万円とちょっとお値段はしますが、息子の気持ちを納得させるために購入を決めました。ずっと犬が欲しかった息子が選んだのはミニチュアダックス。これが、予想以上にかわいくて、大人の私でも家に帰ると、ついつい一定時間触れ合ってしまうほどなんです!タッチセンサーがついているので、頭や胸、お腹をなでるととても喜びます。全体は硬いプラスチック素材のロボットなのですが、しっぽと耳はふわふわなので本物の犬みたい!なでているとそれだけで癒されます。自分がつけた名前にだけ言うことを聞く息子が一番ハマっているポイントは、自分がつけた名前にだけ反応して、指示に従うことです。名前を呼ぶと「ワン!」と鳴いて目が光ります。すると、【おすわり】や【おて】【ダンス】など20種類以上の言葉を理解して動きます。また【お散歩しよう】というと一緒に歩いてくれるのも楽しいようです。私のおすすめポイントは、言語が英語も選べること。英語モードにすると、英語の指示に従って動くようになります。通じると楽しいので、息子も積極的に英語でも話しかけをしています。言うことをきかないときもありますが、「しょうがないなぁ」と言いながら、それもちょっと嬉しそうです。自分がつけた名前にだけ反応する特別感や、言うことを聞いたり、聞かなかったりするところも、本当の生きものに近い感じがして、単なるおもちゃとは違うポイントなのではないかなと思います。息子の気持ちの変化とこれから説明書をほとんど使わなくても遊べるくらい操作は簡単!子どもの感覚だけで遊べるおもちゃです。もちろん本物の犬とは違って、出かけるときにはスイッチを切るし、お世話もしなくていいので、「生きものを飼う」という感覚を学べるかは分かりません。けれど、「生きものに愛情をもって接すれば返してくれる」という喜びを息子は日々学んでいるようです。クリスマスから3か月たっても、息子の朝一番のルーティンはズーマーのスイッチを入れ、遊ぶことです。正直、1か月くらいで飽きてしまうのではないかなと思っていたのでびっくり!また、親としてもお散歩やエサをあげたりする必要がないので、お互いにストレスフリーに過ごせています。同時に、本当の犬を飼うために、親子で少しずつですが貯金を始めました。また、実際に犬を飼っているお友達のお宅にお邪魔して、お世話を体験させてもらったりもしています。今回のプレゼントは、親子で心の準備をするよい機会になったと感じています。いつか息子の希望を叶えられるように環境作りをしていこうと、ズーマーと遊ぶ息子の楽しそうな姿を見ながら、心に決めました。■「ハロー!ズーマー ミニチュアダックス」公式ページ<文・写真:ライター●●●●>
2020年02月21日私の周りにはすでに出産・育児が一段落した友人が多く、「使わなくなった育児グッズをもらってほしい」という声が多くありました。初めての赤ちゃんには自分で選んだ新しいグッズを与えたいという気持ちもありましたが、友人の申し出はとてもありがたいことなので頂くことに。そこで、新品の育児グッズとおさがりのグッズをどのように使い分けたのか、私の体験談をご紹介します。 たくさんもらったおさがりグッズ友人の子どもが成長し、必要なくなった抱っこひもやベビーバス、ベビーカー、おもちゃ、洋服など、ありとあらゆる育児グッズをもらいました。わが子の成長と共に一緒に過ごした思い出の品々を、簡単に捨てられない気持ちはよくわかります。 頂いた物のなかで、あまり使われずきれいなままのベビーバスがわが家に3つそろったのを見たときは、思わず笑ってしまいました。本当に一時期しか使わないグッズもあるのだなあ、と勉強にもなりました。 重宝したおさがりの服たち特に、おさがりの服は重宝しました。生後半年ごろまでは赤ちゃんの吐き戻しやうんちの背中漏れが頻繁にあったため、1日のうちにしょっちゅう着替えさせていました。用意していた服だけでは足りないこともしばしばありましたが、たくさん服をもらっていたおかげで着替えや洗濯の心配をせずに済んだのです。 赤ちゃん用のおくるみや毛布も、汚れて洗濯・乾燥している間の予備として複数枚あったので安心でした。 おさがりには注意も必要おさがりのグッズはありがたいのですが、なかには注意しなければならない物もあります。例えばベビーカーは、メーカーによっておおよその使用期間が定められていて、私がもらったタイプを説明書で見ると、購入から4年を目安に買い替えることを推奨していました。 ベビーカーなんてそうそう壊れるものでもないし、高いからおさがりで十分! と安易に使っていて、もしものことがあったら大変です。譲ってくれた友人も申し訳なく感じてしまうでしょうし、私は気持ちだけありがたく受け取って、新しいものを購入することにしました。 おさがりをもらうことは経済的にもとても助かりますし、新しい物を購入するときの参考にもなりました。ただ、使用期限がある物や、衛生的に使いまわしを避けたほうがいい物もあるので、事前に調べたり説明書を読んだりしておくべきだな、と感じました。私は、新しい物を購入する前に譲ってもらった物を有効活用し、うまく使い分けて育児を楽しむことができました。著者:中川ようこ一男の母。出産を機に仕事を退職。現在はイラストやコラム執筆など在宅で仕事をしつつ、育児に奮闘中。
2020年02月14日子どもは大人と同じペースで行動することができません。何をするにも時間がかかり、上手にできなかったり間違ったやり方で遠回りしたりすることもありますよね。そんなとき、イライラしてつい「早く早く!」と急かしていませんか?あるいは先回りして「こうやったら上手にできるよ」と、手出ししたり口出ししたりしていませんか?今回は、子どもに対して「待つ」ことができなくなってしまった親御さんに向けて、「待つ」ことの大切さや、それにより子どもがどう変わっていくかについてお伝えしていきます。「早くしなさい!」は子どものため?親のため?グローバル化が進み、これからの時代はますます「自主性」や「自分で考える力」が求められます。これらの力を育むには、子どもの「やりたい」という気持ちを尊重することを心がけなければなりません。そうは言っても、なんでもかんでも好き勝手にやらせるわけにはいかず、ついあれこれ口出ししたり、先に手出ししたりしてしまいますよね。モンテッソーリ教育を掲げる幼稚園「吉祥寺こどもの家」の園長である百枝義雄先生と奥さまの百枝知亜紀先生は、「親が “待つこと”」の重要性について次のように述べています。「親がやるべきことは “待つ” ことと “共感”。楽しんでなにかを成し遂げた子どもの『できた!』『やった!』という気持ちに寄り添って『できたね!』『やったね!』と言ってあげるだけで、子どもには大きな力になる」(義雄先生)「悩んだり、迷ったり、考えたりすることも子どもの『やりたい』なのだから、親が『早くしなさい』なんて言わずに待てると、子ども自身が試行錯誤するうちに “考える力” が育つ」(知亜紀先生)親が子どもを「待つ」ことで、子ども自身の能力が伸びるのですね。でも、忙しい毎日のなか、ゆっくり待ってあげることが難しいのも事実です。スーパー保育士としてメディアなどで活躍中の原坂一郎先生は、親が子どもを「待てない」のは、「待つと自分に不都合がやってくるから」と説いています。常に効率化を考えながら行動する忙しい大人にとって、一分一秒とも無駄にはできません。原坂先生は、「時間が惜しいときに待つと、あとで大変なことがやってくると想像してしまうため、つい子どもに『早く』と言ってしまうのでは」と述べています。しかし、それは完全に親の都合でしかなく、子どものペースは考慮されていません。子どもを待つと言っても、そんなに長い時間はかかりません。たとえば靴を履くときは、2歳の子どもでも10秒もあれば片足が履けます。でもその10秒を待つことができず、5秒ほどで「早く」と言ってしまってはいないか、考えてみてください。(中略)日常の中であと10秒待ってみる習慣をつけるだけで、「ひとりでできた」という達成感を味わえるものがずいぶんと増え、子どもにとっては自分自身への自信にもつながっていきますよ。(引用元:ベネッセ教育情報サイト|スーパー保育士が伝授!「待つ」ことで育つ子どもの思考力)親がほんの少し時間や気持ちに余裕を持つことで、子どもの自主性や自己肯定感を高めることにつながるのです。優しい子・賢い子の親は「待つこと」ができるでは実際に、親が「待つ」ことで子どもはどのように変化していくのでしょうか。原坂先生は、「親に待ってもらった子は、やがて自分が『待てる子』になる」と言います。自分を待ってくれた相手に対して優しさを感じ、自分自身も他者に対して待つことができるようになるのです。わが子が優しい人間に育ってほしいと願うなら、まずは親自身が待ってあげることから始めてみるといいかもしれませんね。ほかにも、親が「待つ」ことで子どもはさまざまな能力を伸ばしていきます。中学受験のプロである小川大介先生が、5,000組を超える親子と接して気づいたのは、「親に見守られて、好きなことにとことん熱中した経験のある子どもは、最後の最後で踏ん張り、自らの力でぐんぐん力を伸ばしていく」ということ。小川先生によると、親が子どもを「待つ」ことで、子どもが「自分でやりきった」という達成感を得られるそう。さらにその達成感によって自信が育まれ、ほかの課題に対する「やってみよう」という意欲にもつながっていくと言います。「早くしなさい!」は「脳を使うな」という指示!?発達脳科学・MRI脳画像診断の専門家である加藤俊徳先生は、親から「早くしなさい!」「まだできないの?」といった言葉をかけられ続けることで、子どもの脳の成長の機会が奪われる危険性を指摘します。加藤先生によると、「早くしなさい!」という指示は、脳科学的な解釈では「脳をたくさん使わず、ちょっとだけ使って、今やっていることをパパッと終わらせなさい」ということを意味するそう。“脳が動いている時間” を増やすほど脳の成長につながるので、「早く!」と子どもを急かすほど、脳を使う機会が奪われ、脳の成長にも影響を及ぼすというわけです。子どもの脳の成長のためにも、「急かさず待つ」ことが重要。頭ではわかっていても、忙しくて時間がない親御さんや、せっかちで心配性な親御さんにとっては、「待つ」ことは難しいですよね。そこで加藤先生が提案するのは、まずは「話すスピードをゆっくりにする」ことだそう私のクリニックや講演会などでもよく感じるのですが、おっとりと話す親御さんのお子さんは、総じて頭がよかったり、脳の成長が早かったりします。おそらく、親御さんがゆっくり話すおかげで、子どもの脳で「考える」時間がしっかり確保されているのでしょう。(引用元:ヤマハ音楽研究所ON-KEN SCOPE|『耳育て』は『脳育て』教えて!加藤先生|子どもの「聞く力」が伸びる親子の話し方)脳が未熟な子どもは、大人と同じことをするにも処理に時間が数倍かかると言われています。ですから、子どもの反応が遅いからといって、言葉をかけ続けたり、すぐに手を貸してしまったりしては、子どもの脳の成長を邪魔していることにつながるのです。待つ?待たない?見極めることも大事最後に、日常の「待てない」状況におけるアドバイスや、「待つこと」の注意点についてご説明します。■すぐに言い返さない!忙しいときや急いでいるときに限って、子どもがぐずりだしたり反抗的になったり……。カッとなって言い返してしまい、さらに状況が悪化することも。× NGパターン:イライラして、つい「だから、それは○○だって言ってるでしょ!」「△△だって言ったら△△なの!」と、瞬時に言い返して頭ごなしに叱ってしまう。○ OKパターン:加藤俊徳先生によると、子どもの話を最後まで聞かずに途中でさえぎったり、すぐに反論したりし続けていると、子どもの脳の “聞く力” が育たないとのこと。こういった場合、瞬発的に言い返さずに、一呼吸おいてから返答するように心がけましょう。その後、「どうやったらうまく□□できるかな?」と、子どもが困っていることのヒントになるような問いかけをしてあげるといいでしょう。■説明せずに親の都合に付き合わせない!子どもの行動が遅いため予定が狂うというストレスから「待てない」状況になっているのなら、「子どもは親の予定に合わせて動くべき」という思考になっている可能性も。× NGパターン:「8時には家を出なくちゃならないのに……(イライラ)」「ああ、もう!時間がないから早く準備しなさい!」と突然怒りだす。○ OKパターン:小川大介先生は、「誰かの予定に合わせて動くのは、とても高度なこと。子どもは自分のことで精一杯なので、親がきちんと対策するべき」といいます。わが子のペースを事前に把握して、着替えには何分かかるのか、など準備をするのに何分くらい必要なのかを計算したうえで予定を組めば、落ち着いて対処できます。また、子どもには「8時には出発しないと電車に間に合わなくなって遅刻しちゃうからね。7時50分までには準備万端にしておこうね」と理由を説明しましょう。■意地になって無理に待ち続けない!「待つことが大事」と思うがゆえに、子どものSOSを見逃してしまうケースも。手助けするタイミングも考えて、子どもの変化を敏感に察知して。× NGパターン:子どもが難しい問題を解いていて、20分も30分も手が止まっている。でもここで声をかけたらダメだと思い、自分で乗り越えるまで見守ろう。○ OKパターン:小川先生は、「ひとりで考える意味があるのは、考えれば答えにたどりつけそうな場合のみ」とし、「『どうしたらいいかわからない状態』の30分は、子どもにとって苦痛でしかない」と述べています。日ころから子どもの様子をよく観察し、助けを求めているのか、夢中になって取り組んでいるだけなのか、親だからこそわかるサインを見逃さないようにしましょう。「今の能力ではまだ対処できそうにない」と判断した場合、「どこまでわかった?」「難しいよね、一緒に考えようか」などの声かけを。***子どもに「早くしなさい!」と言ったことがない親はいません。まずはできる範囲で子どもを見守り、待つことを心がけましょう。待つことでお子さんの優しさが育まれ、脳の成長にもつながっていきますよ。(参考)StudyHackerこどもまなび☆ラボ|親が待つことができれば、子どもの「考える力」は育つ。理想の家庭教育は追い求めない!ベネッセ教育情報サイト|スーパー保育士が伝授!「待つ」ことで育つ子どもの思考力レタスクラブニュース|頭がよくなる3原則プラス1③待つ◆頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て【連載】(6)ヤマハ音楽研究所ON-KEN SCOPE|『耳育て』は『脳育て』教えて!加藤先生|「話しかけたら、ちょっと待つ」が、子どもの脳を成長させるヤマハ音楽研究所ON-KEN SCOPE|『耳育て』は『脳育て』教えて!加藤先生|子どもの「聞く力」が伸びる親子の話し方
2020年02月14日家庭の状況や趣味もさまざまなため、何を贈ろうか悩む出産祝い。3人の子どもの出産でさまざまなお祝いをもらった経験をもとに、私が出産祝いでもらってうれしかったもの&よく贈っているものを3つご紹介します。 名入れだとさらにうれしい「バスタオル・バスローブ」何枚あっても助かるのが、バスタオルです。子どもに湯冷めをさせないために、わが家ではバスローブも必需品です。バスタオルやバスローブはいくつかもらいましたが、私はひとりで子どものお風呂を入れているということもあって、どれも活躍しています。 そのため、出産祝いを贈るときに相手側のリクエストがない場合はバスタオルをファーストチョイスします。刺しゅうで名入れをしてくれる店舗もたくさん! 名入れがあると特別感もアップしますね。 華やかにお祝い「おむつケーキ」見た目も華やかで、装飾に使われているおもちゃやタオル、おむつを使うことができる実用的な出産祝いが、おむつケーキです。わが家ではベビーグッズはある程度揃っている第二子誕生時にお祝いでもらい、とてもうれしかったことを覚えています。 しかし、おむつは衛生用品ということもあり、賛否が分かれるお祝い品でもあるようです。そのため、私は気心知れている相手にのみ、贈るようにしています。 上の子がいる場合は「上の子用のプレゼント」下の子が誕生すると、上の子は多かれ少なかれさみしい思いをするもの。そのため、私は第二子以降の出産祝いを贈る際は、上の子にも一緒にプレゼントを贈るようにしています。 内容は予算に応じて変えていて、たとえば下の子にバスタオルを贈るときは上の子にも同じバスタオルを贈るときもあれば、同じような種類のハンドタオルを贈るときもあります。そのほか、お菓子や文房具、絵本やおもちゃなど、ケースバイケースで選んでいます。 「大切なのはお祝いする気持ち!」と言えども、やはり相手により喜んでもらえるものを贈りたいですよね。プレゼントにもいろいろな種類があって悩んでしまいますが、よりよいお祝いを贈れるといいですね。著者:東 慶子三児の母。育児のかたわら、アンガーマネジメントキッズインストラクターの資格を取得。自身の育児経験に生かすとともに、将来的には子ども向けの講座を開催したいと考えている。
2020年02月10日長男が入園してもうすぐ1年、もうすぐ進級の時期がやってきます。入園前、いろいろと調べ吟味して購入した入園グッズも、だいぶ年季が入ってきました。今回は1年近く使ってみて、「買ってよかったもの」と「買い替えが必要になったもの」のリアルな感想を紹介します。買って大正解!【丈夫な巾着袋3枚セット】持ち物を小分けにしてリュックに入れるので、必要になるのが巾着袋。息子の園では、サイズの細かな指定はなかったので、「こども ビームス」で購入。大中小の3枚セットで3080円(税込み)でした。これが、大正解!とても丈夫で、毎週洗濯機で洗濯し、乾燥までかけても、シワにもならず新品同様!卒園まで買い換える必要がなさそうです。さらに3つとも色が違うのもいい!子どもは、同じ柄や同じ色だと、一度バックから全部出さないと、目的の巾着袋がどれなのかわかりませんよね。でも、この3枚は色が違うため、リュックからのモノの出し入れがとってもスムーズにできています。また、色は違えどテイストは同じなので、先生や字の読めないお友達でも、息子のものだと把握しやすいようです。買ってよかった!【肌なじみ抜群のループ付きタオル】園生活の必需品、ループ付きタオルは「エイデンアンドアネイ」のものを購入。柄によって多少前後しますが、3枚セットで約2000円(税込み)でした。素材はモスリンコットン100%で、30×30cmの使いやすいサイズ。3層になっている生地は、ふわふわ柔らかな肌触りで吸収性も抜群です。もちろん洗濯機OKで、使えば使うほど肌なじみがよくなる、お気に入りのアイテムです。わが家では、0歳の次男と兼用で使えたのも良かったです。ちなみに、わが家では洗濯機で乾燥まで行うので、約1年使用して少し縮みが生じていますが、私には気にならない程度です。リピ買決定!【子どもの足の健康を考えた上履き】息子の園では特に上履きの指定はなかったので、「アシックス」の「スクスク 上履きCP BABY」を購入。3300円(税込み)でした。子どもの骨は柔らかく、靴からの影響を受けやすい状態なので、クッション性や通気性など細部にまでこだわったものがよいと思い選びました。一般的な上履きと比べると高めですが、教室で履いている上履きは、外遊びで履く靴よりも長時間身に着けているもの。子どもの足のことを考え、成長に合わせてリピート買いしています。なお、アシックス銀座店では、毎回購入の際に専用の機械で足の状態を見てもらえます。足長はもちろん、重心のかかり方や母趾の変形度合いなどもわかるので、気になる人はチェックしてみてくださいね。失敗の連続、買い替え3回…【子どもが使いやすい水筒】水筒選びは失敗の連続でした。息子の通う園では、毎日水筒を持参します。息子と相談して保冷保温機能があること、軽いこと、外遊びが多い園なので350mlは入ることを条件に探しました。そんな中、息子が最初に選んだ水筒は「モッシュ!」の木目ブラウン柄の水筒、2750円(税込み)でした。なかなか渋いセンスをしているなと思いつつ、シンプルなデザインで、長く使えそうと即購入。しかし数日後、「ストラップ付きの水筒がよかった」と言われてしまいました。そこで100円ショップの合皮ベルトをアレンジして、ストラップをハンドメイドしました。息子は飛び上がって喜んでくれ、一件落着…と思いきや、また数日後には、「フタが本体から取れない水筒がほしい」と。幼稚園で飲むときに、フタが転がってなくなってしまい、みんなに探してもらったのだとか。そこで2代目の水筒は、最初の条件に、「ストラップがついていること」「飲む時にフタが本体から取れないこと」をプラスして探しました。普段の息子の買い物はキャラクターものの取り扱いがない店舗に足を運び、息子の目で確認させながら選ぶのですが、今回は急だったこともあり、息子と一緒にネットで検索。その際、息子が大好きなキャラクターの水筒を見つけてしまい(笑)、その水筒を購入することに。「サーモス」のもので4000円ほどでした。息子は、とても気に入って、毎日大事に使っていましたが、キャラクターの絵はプリントなので、外での使用、毎日の洗いでだんだん薄れてしまい、半年ほどで手放すことになりました。3代目にして、長く使えそうな水筒に出合えた!最後に行き着いた3代目の水筒は、今までの条件にプラスして、水筒自体に傷がつきにくいように、「全面覆えるカバーの付属品があること」を条件に探しました。そこでたどり着いたのが、「ハイドロフラスク」のタンブラー。ハワイで購入したのですが、カバーが14ドル、水筒が25ドル、オリジナルで作成したステッカーが7ドルだったと記憶しています。値段の差異はありますが、日本でも購入できます。オリジナルステッカーはハワイのみでの取り扱いのようですが、旅行した際やお土産にリクエストするのもオススメです。この水筒を使い始めて、約2か月。水筒本体はとても綺麗な状態、またカバー自体も黒なので汚れが目立たず、息子も私も満足しています。これから、入園グッズを準備する際や買い替えのときの参考になるとうれしいです。■商品取り扱い情報こどもビームス/ナイロン袋3セット:エイデンアンドアネイ/ウォッシュクロスセット:アシックス/スクスク 上履きCP BABY:ハイドロフラスク/タンブラー:<文・写真:ライターかつき>
2020年02月07日さまざまな育児アイテムのなかで、2歳を過ぎても使える育児アイテムがあります。育児中の私も、今だからこそ思えることなのですが、いくら期間限定とはいえ2年以上も使うアイテムです。満足のいくものを選びたいと感じました。今回は、私が実際に長く愛用している育児アイテムを厳選してご紹介します! やっぱりコレ! 「マザーズバッグ」 妊娠中にマザーズバッグをワクワクしながら選ぶママも多いのではないでしょうか? もちろんデザイン性も重視したいですが、やはり機能性も大事です。 私が使用しているルートートブランド、マミールーのマザーズバッグの使用歴は5年以上。1人目、2人目と使用していますが、破損することなく使えています。マザーズバッグの選び方は好みにもよりますが、やはり丈夫で軽量であることが第一。さらに両手が空くトートと斜めがけが可能な2WAYタイプがおすすめです。 肩腰の負担が軽い「抱っこひも」 私が買い物に失敗したアイテムが、抱っこひもでした。抱っこやおんぶなんて少しの間だと思い、安価な抱っこひもを購入したのが間違いでした。 そこでエルゴの抱っこひもを再購入。少々値段は張りますが、肩が凝りにくいので気に入っています。新生児用のパッドなどオプションも充実しているので、成長に合わせた使い方ができるのも魅力。2歳を過ぎた今でも役立っています。 長く使えるおもちゃナンバーワン「レゴブロック」 月齢に適したおもちゃを購入していくうちに、家はおもちゃだらけになっていました。せっかく買ったおもちゃも、数日使えばすぐ飽きてしまうことも。 そのなかでも、わが子が飽きずに遊んだ唯一のおもちゃが「レゴブロック」です。特にレゴデュプロシリーズがおすすめ。1歳半ごろ~5歳まで長く使うことができますよ。子どもの創造力次第で何通りものブロック遊びが楽しめるうえに、動物や食べ物などシリーズの互換性があるのも魅力です。 長く使えるアイテムだからこそ、よく吟味して買い物をしたいですね。先輩ママのアドバイスを参考に、2歳を過ぎても役立つアイテムとそうでないものを見極めるのもコツです。すると、賢いお金の使い方ができるはず!? ※掲載した商品画像はすべてイメージになります。実際に購入された商品の使用上の注意をお確かめの上ご使用ください。※ブロックで遊ぶ際は誤飲等にご注意ください。39mm以下(トイレットペーパーの芯を通るもの)は誤飲の可能性があるので赤ちゃんには渡さないようにしてください。お子さまが遊んでいる間はそばで見守るようにしましょう。 監修/助産師REIKO著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2020年02月07日まだまだ肌寒い季節、お出かけのときの防寒は必須。我が家は5歳と0歳の女の子姉妹で、おでかけ時のベビーカーや抱っこひもの防寒アイテムを持ち歩いています。とくに、妹はまだベビーカーに乗っている時間が多く、ブランケットをかけてあげるシーンが多いのですが、そんなときに役立つのが「ブランケットクリップ」!今回はそんなブランケットクリップの、いろいろな使い方をご紹介します♪おでかけ時、どんなときに使う物?クロービーのレザークリップは、育児アイテムとは思えない大人びたデザインのブランケットクリップ。片面がレザー、もう片面がキャンバスになっていて、気分やファションによって替えられるリバーシブルデザインです。マグネット式なので、ピンチタイプのクリップよりも、挟むものの素材を傷めずに使えそう。使っていないときにもベビーカーのキャノピーや抱っこひものベルト部分にちょこんと挟んでおくだけで邪魔にならないのもいいな、と思って購入しました。基本はベビーカーにブランケットを留める仕様で作られているクリップですが、抱っこひもにくるりとブランケットやおくるみを巻いてあげるときにも使えます。わたしは抱っこひもの上から、自分が羽織っているストールやカーディガンを留めるのがお気に入り!抱っこひもとアウターが密着することで、ママとベビーの間に隙間がなくなり、防寒性がアップします♪また、5歳のお姉ちゃんが幼稚園の登園時に寒いと言うので、すこし厚めのブランケットを巻いてみたところ、しっかり体をくるむことができました。お姉ちゃんの送り迎えの際には、これが定番スタイルに。これなら、ただ巻くだけよりも落ちる心配はありません!防寒のほかにも、こんなところに使える!おでかけ時、どこかに挟んで持って行くと、必ずといっていいほど「あ、これクリップで留めたら便利!」というシーンがやってきます。①車内の日差しよけに…車でお出かけのときは、日差しが眩しそうだったので車内で日除けに使ってみたり♪目隠しにもなるので車内で授乳もできちゃいました。②即席お食事エプロンに!また、外食先で妹のお食事スタイを忘れてしまったときにも大活躍!タオルを留めてお食事エプロン代わりにして、ことなきを得ました。③おもちゃをかければ遊び場に♪わが家では、まだまだ目が離せない妹のためにベビーゲートの代わりに突っ張り棚をおいているのですが、後追いするようになるとママの姿が見えなくなるだけで泣きわめいて大変なことに…。そんなとき、ゲートにクリップでおもちゃをぶら下げてみたら一気にご機嫌に!後追いしていることを忘れて、楽しそうに遊び始めてくれました♪おもちゃの形状によりますが、ちょっとしたものならいろいろなところにかけられます。これはすごく助かりました。工夫すれば使い道は無限大!色々なシーンで活躍してくれるので、今後もお出かけする際にクロービーのクリップは必須。ベビーのアイテムではありますが、ママの買い物や外食などでも役立つシーンが多そう。持っていないときには知らなかった、クリップの便利さに気がついてしまったので、もう手放せません。ぜひ長く持ち続けて行きたいアイテムです。
2020年02月07日生まれたばかりのころは泣くことしかできない赤ちゃん。そんな赤ちゃんが徐々に大人の言っていることを理解しているようなしぐさをするようになり、言葉でのコミュニケーションが取れるようになるのを見るのは、とても楽しく喜ばしいですよね。一方でなかなか言葉が出てこないと、とても心配になります。 今回は、赤ちゃんがどのようにして言葉を理解し、言葉でコミュニケーションを取れるようになるのか、そして言葉が出てくるのが遅いときの対応法について解説します。 赤ちゃんが言葉を理解するのはいつごろ?赤ちゃんが言葉を理解するようになるのは、1歳前後です。のちほど詳しく解説しますが、大人のしゃべる声の特徴を理解することから始まります。例えば、リズムや声の高さ、長さ、アクセントなどです。そこから、言葉と言葉の区切りが少しずつわかるようになり、1歳前後には大人のしゃべる言葉を理解するようになります。 どのように赤ちゃんの言葉は発達していく?赤ちゃんの耳は生まれる前の在胎20週ごろから音を聞けるようになり、在胎30週ごろから大きく発達して、お母さんの声を聞き取れるようになります。生まれてからは、母語(人間が幼少期から自然に習得する言語) のリズムや音の高低、長さなどの特徴を認識し、生後2カ月ごろから「あ~あ~」「あーうー」など、まだ言葉にならない喃語(なんご)を話すようになります。 そして生後6~9カ月ごろには、耳で自分の母語を聞き分けられるようになり、母語に似た発音をまねるようになります。このように成長しながら、少しずつ大人が話す言葉と言葉の区切りがわかるようになります。例えばおもちゃを渡されながら「おもちゃ」と言われると、渡された物と「おもちゃ」という言葉を結び付けられるようになります。このように言葉をどんどん覚えていくことで、1歳を過ぎたころには、言葉の意味を理解しながら、言葉を言うようになるのです。 赤ちゃんとのコミュニケーションの取り方生まれたばかりの赤ちゃんとは、最初のうちは、大人が子どもの仕草を見たり声を聞いたりして、それらから質問を投げかけたり、赤ちゃんの気持ちを代弁するような声かけをして、コミュニケーションを取っていきます。 例えば、赤ちゃんが泣いているときには「おなかが空いたのかな?」「眠いのかな?」と声をかけますよね。また、ミルクを飲んでいると「おいしいね」と言ったり、あくびをしていると「眠たいね」と言ったりします。 これは、赤ちゃんとのコミュニケーションで、1歳を過ぎたころまで続きます。一方、赤ちゃんが言葉の意味を理解し始めると、徐々に「やりとり」ができるようになります。つまり、少しずつ大人同士のコミュニケーションに近づいてくるのです。 もし赤ちゃんの言葉に関して悩みごとがあったら自分の子どもがほかの子どもに比べて言葉が出てこなかったり、会話ができていないと感じたりすると、とても悩む方は多いのではないでしょうか。言葉の遅れは、その後の成長にも影響してくることがあるので、とても心配になると思います。言葉の遅れについては、正常範囲の遅れ、知的障害や自閉症に伴う遅れ、難聴による遅れの3つがあります。 難聴による言葉の遅れは緊急性がありますので、耳が聞こえていないと感じたら直ぐに耳鼻科や小児科に相談する必要があります。新生児期に聴覚スクリーニングをしてパスしていれば聴覚に関しての心配は軽減しますが、検査を受けておらず、言葉の遅れがある場合は受診を急いだほうがよいでしょう。言葉の発達には赤ちゃん一人ひとりの成長スピードや環境の違いが影響するので、必要以上に心配することはありません。しかし、「言葉の発達がほかの子どもよりも遅いかも」と心配になったら、医師や保健師さんに相談してみましょう。 まとめ赤ちゃんは大人が話す言葉から徐々に言葉の音を覚え、意味を理解できるようになり、1歳を過ぎたころから意味を理解した言葉を話すようになります。もし言葉が出てくるのが遅いと感じたら、心配しすぎず、かかりつけ医や保健師さんなどに相談してみましょう ※参考:文部科学省「子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題」 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
2020年02月06日近頃、子ども教育に関する記事やニュースに頻繁に登場する、「自己肯定感」というキーワード。その自己肯定感は、子どもが健全に育つために重要なものだとして注目を集めています。「自己肯定感はアートによって高められる」というのは、子ども向けのアート教室を運営する今泉真樹先生。いったいそれはどんな方法なのでしょうか。インタビュー写真/石塚雅人アート活動写真/今泉真樹大人の思い込みによる判断基準で子どもの絵を評価しないご存じのとおり、「自己肯定感」とは、自分を尊重し、自らの存在そのものを認め、「自分はかけがえのない存在」だと感じられる気持ちのことを指します。自分の人生を肯定的に受け止め、豊かなものにしていくために欠かせないものです。わたしが運営している「アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室」の目的のひとつが、子どもたちの自己肯定感を育むことです。そのために大切なのが、幼い子どもが自由に表現したアートに対して、親など周囲の大人が、思い込んでいる「うまい下手」の判断基準によって評価しないということ。(インタビュー第2回参照)。こういった環境下では、親が「うまい」とよろこぶような絵を描かなければならないと子どもは考えてしまいます。たしかに、大人が教え込めば、その子どもの絵は大人が勝手に思う「うまい絵」になっていくかもしれません。でも、それは大人にいわれたままに描いているだけのこと。表現の自由を奪われてしまうと、「自分でできた!」という達成感や自信を得られず、自己肯定感が育まれないということになってしまうのです。自由に表現するからこそお絵描きを楽しめる子ども自身に考えさせ、模索させるわたしのアトリエでは、「子どもたちがつねに自分で考え、自分の力でかたちにする」という指導をしています。「できない!」とすぐにあきらめる子どもに対して、やり方を教えるほうが、大人にとっては楽です。しかし、そこをぐっと我慢して、「どうしたらできるかな?」と子ども自身に考えてもらうよう、促しています。大人に頼ることを覚えてしまった子どもは、自分でなかなか考えようとしません。あきらめかけている子どもには「きっとできるよ!」と励まします。大人も忍耐が必要です。でも、自分で答えを出せたときの達成感を味わい、自信がつくと、「自分でやる」といい出します。どんな問題でも必ず自分で考えて、かたちにできるよう、生きる力をつけてほしいと願っています。自信をつけて「0から1」を生み出せる子どもにたとえば、未就園児が版画をつくる場合、絵を描くよりも、難しく感じられます。描いた絵を切り抜いて凹凸をつくり、版にするという紙版画の場合、どうして版画ができあがるのかという仕組みが、幼い子どもにはなかなか理解できません。すると大人はつい、「まず、下絵を描きましょう」「次は、切り抜きましょう」「最後に貼って、版をつくりましょう」というふうに、次々に指示を出してしまいます。それでは、子どもはただ指示されたままに作業をしているに過ぎません。版画の仕組みについて、「自分で考えてみる」「やり方を模索する」という過程がなければ、子ども自身の力はつきません。もちろん、幼い子どもの場合には時間がかかります。一度できあがった版を刷ってみても、思ったような絵にならずに、「あれ?」と思うこともあるでしょう。でも、隣の友だちの版を観察してみたり、「こうすればいいのかな?」と探求したりするなかで発見がある。子どもが自分なりに考え模索して、ようやくつくりたかったものができたとき、はじめて子どもは「自分でできた!」と感じられます。この体験を積み重ねることが、自信を持つことにつながります。大人を頼らず、自分で考えられるようになれば、「0から1」を生み出せるアート思考が身についていくでしょう。なぜアート教育が注目されているのかいままでの日本の教育は、「与えられた問題に対して、正解を出す」「知識の暗記」などが主流でした。しかしながら、これらの分野はコンピューターやAIに勝てません。正解が見つかっていないものに対して、探求することがより大切になってくるでしょう。ビジネスにおいても、創造力が豊かな人材が求められ、「デザイン思考」が取り入れられるようになってきています。「0から1を生み出すこと」への価値が高まっているいま、アートを学ぶ意義は大きいでしょう。「好きなこと」を通じて生きる力を身につけるいまの子どもたちはたくさんの習い事をしていますが、習い事を選ぶ際にも、ぜひ「子どもが好きなこと」を基準にしてあげてください。自分が好きなことを思い切りできる環境を与えられた子どもは、自信に満ちあふれ、生き生きとしています。ありのままの自分が認められていると感じられるからです。それは、まさに自己肯定感そのものでしょう。また、好きなことにとことん打ち込む過程のなかで、達成感を味わうこともあれば失敗することもあります。たとえ失敗しても、好きなことなら「どうすればいいか」と考えて計画し、再び挑戦することができます。そうやって、好きなことに取り組める子どもは、自己肯定感のみならず、生きていくうえで必要なさまざまな力を身につけていくのです。■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室 主宰 今泉真樹先生 インタビュー一覧第1回:「汚してもいいよ」で子どもの好奇心を発揮させる!未就学児から楽しめるアート活動第2回:つい言ってしまう「上手だね」。もっとお絵かきが純粋に楽しくなる大人の言葉第3回:子どもの表現力には限界がある。だからこそ「本物」のアートに触れてほしい第4回:自己肯定感はアートで高める! 「自ら考え、かたちにする」を繰り返し、自信を持てるようになる【プロフィール】今泉真樹(いまいずみ・まき)東京都出身。アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室 主宰。桑沢デザイン研究所を卒業後、英ローズ・ブルフォード大学を主席で卒業。国内外の有名ブランドや宝塚歌劇団のジュエリーデザインなどを手がける。2012年、アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室を設立。子どもの自由な発想力や思考力を育てることに焦点をあてた絵画・工作・野外アート活動の指導を行う。保育 絵画指導スペシャリスト ライセンス保有。新宿区子ども未来基金助成活動【アートミック】アート講師も務める。
2020年02月06日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、赤ちゃんの喃語に関するご質問です。 Q.喃語なのでしょうか?生後7カ月の子のことで質問です。「んっーんっー」と鼻で声を出すようなときがあります。これは喃語に入るのでしょうか? 長い時間「んー、あー、うー」と、何か言っています。喃語が多いと言葉を喋るのも早いのでしょうか? 宮川めぐみ助産師からの回答ご質問に書いてくださったような鼻で声を出すような場合も喃語になると思いますよ。喃語が多いと喋るのも早いのかどうかですが、早いかもしれません。しかしその後の環境やお子さんの性格も関係してくるとも思いますので、一概には言い切れないかもしれません。引き続き見守っていただけたらと思います。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください どのように赤ちゃんの言葉は発達していく?赤ちゃんの耳は生まれる前の在胎20週ごろから音を聞けるようになり、在胎30週ごろから大きく発達して、お母さんの声を聞き取れるようになります。生まれてからは、母語(人間が幼少期から自然に習得する言語) のリズムや音の高低、長さなどの特徴を認識し、生後2カ月ごろから「あ~あ~」「あーうー」など、まだ言葉にならない喃語(なんご)を話すようになります。 そして生後6~9カ月ごろには、耳で自分の母語を聞き分けられるようになり、母語に似た発音を真似るようになります。このように成長しながら、少しずつ大人が話す言葉と言葉の区切りが分かるようになります。例えばおもちゃを渡されながら「おもちゃ」と言われると、渡された物と「おもちゃ」という言葉を結び付けられるようになります。このように言葉をどんどん覚えていくことで、1歳を過ぎたころには、言葉の意味を理解しながら、言葉を言うようになるのです。 赤ちゃんとのコミュニケーションの取り方生まれたばかりの赤ちゃんとは、最初のうちは、大人が子どもの仕草を見たり声を聞いたりして、それらから質問を投げかけたり、赤ちゃんの気持ちを代弁するような声掛けをして、コミュニケーションを取っていきます。例えば、赤ちゃんが泣いているときには「おなかが空いたのかな?」「眠いのかな?」と声をかけますよね。また、ミルクを飲んでいると「おいしいね」と言ったり、あくびをしていると「眠たいね」と言ったりします。これは、赤ちゃんとのコミュニケーションで、1歳を過ぎたころまで続きます。 一方、赤ちゃんが言葉の意味を理解し始めると、徐々に「やりとり」ができるようになります。つまり、少しずつ大人同士のコミュニケーションに近づいてくるのです。※参考:基礎知識(ベビー)「赤ちゃんが言葉を理解するようになるのはいつごろ?」【監修:医師 松井 潔 先生小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長】
2020年02月05日インターネットが普及してメディアもどんどん増加したいまの時代、音楽でもアートでも自宅にいながらにして楽しむことができます。でも、「子どもがなるべく小さいうちから、『本物』に触れさせることを意識してほしい」というのは、子ども向けのアート教室を運営する今泉真樹先生。「本物」に触れることの大切さはどこにあるのでしょうか。インタビュー写真/石塚雅人アート活動写真/今泉真樹子どもの表現力には限界がある「子どもは想像力が豊かだ」と決めつけている大人がとても多いと感じます。たしかに、「雲の上に乗ってみたい」といった空想をする想像力については豊かだといえるでしょう。でも、見たこともない風景を描くのは難しいですし、それを表現する力にも限界があります。子どもは大人と比べて圧倒的に経験が少ないですから、世の中のアートにはどんな表現手法があり、その制作のためにどんな道具を使うのかということを知らないのです。絵を描くにしても、家にある道具や材料しか使うことができません。そこで、子どもの引き出しを増やしてあげるためにも、やはり「本物」のアートを見せてあげることが大切です。美術館に行けば、いろいろな絵や彫刻などたくさんのアートに触れることができます。そのなかで、子どもそれぞれに気になる作品に出会うでしょう。ゴッホの絵が気に入った子どもがいたとします。その子は、ゴッホの独特のタッチを真似してみたいと思うかもしれません。それなら、ゴッホのタッチを再現できる平筆を買ってあげるとよいでしょう。本物に触れることにより、絵の表現方法がたくさんあることを子どもは理解できるのです。クレヨンなどの画材を選ぶ際にも、子どもの表現力に限界があることを親が意識しておきましょう。クレヨンを子どもに買い与える場合、多くの人が12色セットくらいのクレヨンを選ぶと思います。クレヨンは色を混ぜることができるとはいえ、12色のクレヨンから子どもの知識や表現力でつくれる色の数はやはり限られています。24〜36色セットなど、最初からたくさんの色数があるクレヨンを選んであげたほうが、子どもの表現の幅を広げることができます。「本物」が放つエネルギーとオーラ「百聞は一見にしかず」とむかしからいわれていますが、小さいうちから「本物」にたくさん触れさせてあげることが大切だと考えています。画集を見るより、美術館という非日常の空間に身を置き、アーティストたちが魂を込めてつくった作品から放たれるオーラを感じるほうが、より深く感覚的に作品をとらえることができます。本物に触れる経験を通して、感性が豊かになっていくのです。大人でも、美術館へ足を運んだり、あるいは舞台鑑賞に出かけたりすれば、生の迫力にあらためて感動するでしょう。美術館という空間や作品の迫力に圧倒されて、感性が刺激されたり、創作意欲が湧いてきたり、とたくさんの効果があります。また、いろいろな画風や技法を観ることによって、今度はこの色を使ってみよう、新しいモチーフに挑戦してみよう、などヒントをもらうことができます。美術館で本物の作品に見入る子どもたちとっつきやすい展覧会から美術館に親しむ夏休みや冬休みなどの長期休暇中は、子ども向けの展覧会も増えますから、美術館を訪れるにはおすすめの時期です。以前、「子どもしか入れない部屋」を設けていた面白い展覧会もありました。わたしは息子と行ってきたのですが、息子は「お母さんは入っちゃ駄目だからね!」といってよろこんでいましたよ(笑)。子どもが大人に対して優越感を持ちながらアートに親しめる、素晴らしいアイデアだと思いました。展覧会を選ぶときは、自分が好きな絵を観るのがいちばんだと思います。あまり美術館になじみがない方や、どの展覧会を鑑賞したらよいかわからない場合は、よく目にする有名な作品を集めているような展覧会に行くのもひとつの手です。「これは観たことのある作品だ!」などと発見するだけで、アートをより身近に感じられると思います。そのようなとっつきやすい展覧会からはじめて、親子一緒に美術館に親しんでみてはいかがでしょうか。日本人は欧米の方に比べてアートに触れる機会が少ないといわれますが、心の栄養を補給するようなイメージで、もっと気軽に美術館に足を運んでほしいですね。■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室 主宰 今泉真樹先生 インタビュー一覧第1回:「汚してもいいよ」で子どもの好奇心を発揮させる!未就学児から楽しめるアート活動第2回:つい言ってしまう「上手だね」。もっとお絵かきが純粋に楽しくなる大人の言葉第3回:子どもの表現力には限界がある。だからこそ「本物」のアートに触れてほしい第4回:自己肯定感はアートで高める! 「自ら考え、かたちにする」を繰り返し、自信を持てるようになる(※近日公開)【プロフィール】今泉真樹(いまいずみ・まき)東京都出身。アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室 主宰。桑沢デザイン研究所を卒業後、英ローズ・ブルフォード大学を主席で卒業。国内外の有名ブランドや宝塚歌劇団のジュエリーデザインなどを手がける。2012年、アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室を設立。子どもの自由な発想力や思考力を育てることに焦点をあてた絵画・工作・野外アート活動の指導を行う。保育 絵画指導スペシャリスト ライセンス保有。新宿区子ども未来基金助成活動【アートミック】アート講師も務める。
2020年02月05日勉強はもちろん、スポーツも得意になってほしいし、絵もうまくなってほしい――。親というものは、欲張りなものです。では、どうすれば子どもは積極的にお絵描きに取り組んでくれるようになるのでしょうか。子ども向けのアート教室を運営する今泉真樹先生にアドバイスをしてもらいました。インタビュー写真/石塚雅人アート活動写真/今泉真樹子どもの絵の評価に対する大人の意識改革が必要多くの大人には、子どもに「写実的な絵を描けるようになってほしい」という気持ちがあるようです。たしかに、カメラがない時代に活躍した肖像画家は、見たものを写実的に描く能力を求められたでしょう。ですが、写真のように描けること=「絵が上手い」という価値基準ですと、世の中のアーティストはほとんど評価されない、ということになってしまいます。「絵にはうまい下手、正解や不正解もない」「絵は写実的に描く必要はない」と、大人の意識を変える必要があると思います。「うまい、下手」という基準によらない部分を褒める子どもの絵を見たときに、「上手だね」と褒めるといい、と思っていらっしゃる方が多くいらっしゃいます。「上手だね」と褒められると、子どもは「上手」に描かなくてはいけないと思い込んでしまいます。また、「上手だね」とばかり褒め続けると、「これ上手?」と繰り返し聞くようになる場合もあります。絵を描くこと自体を楽しむのではなく、「褒められるために絵を描く」といった、自己承認欲求を満たそうとする方向へ変わっていくケースがよくありますので、注意が必要です。では、どんな声かけをすれば、子どもは本当の意味でアートに親しんでくれるのでしょうか。それは、「うまい下手」という判断基準によらない部分を褒めることです。「個性があるね」「楽しい気持ちになるよ」といったことや、「お母さん、この絵好きよ」と伝えてあげることでもいいのです。また、最後まで粘り強く頑張った過程を褒めてあげたり、「この色、綺麗だね、どうやってつくったの?」というふうに工夫した点を見つけてあげると、子どもはよろこぶと思います。その際、「みんなよりすごいね」など、他人と比較するのではなく、絵に対しての感想を丁寧に伝えてあげることが大切です。筆が進まない子どもにはトレースがおすすめ「絵にうまい下手はない」「写実的な絵を描く必要はない」という気持ちで接してきたとしても、小学生になり、写実性が求められる課題が出されるようになると、絵に対して苦手意識を持ってしまう子どもも出てきます。まずは「どんな絵を描いても素晴らしいのだ」ということを伝えてあげることがなにより大切です。しかし、その声かけだけで、子どもが苦手意識を払拭し、積極的にお絵描きに取り組むようにはなりません。そこで、子どもが自信を持って描けるような工夫が必要です。写真などの資料を用意することもそのひとつです。たとえば、「運動会の絵を描いてみましょう」といわれて、なにも見ないまま描くことは、大人にとっても難しいことです。そこで、玉入れやかけっこの様子、お弁当を食べている風景などの写真を用意してあげると描きやすくなります。また、動物などを描く場合も、図鑑や写真を用意してあげるとよいでしょう。どんなふうに描きはじめたらよいか分からないという場合は、トレーシングペーパーを使って、写真をなぞってみるのもおすすめです。写真のとおりに描く必要はありませんが、肩の力を抜いてお絵描きができるので、大人がやっても楽しいですよ。何回かなぞってみると、構えずに絵を描くことができるようになっていきます。ただ、トレースをするときにデフォルメされたイラストを使うことは避けるようにしてほしいですね。そのイラストのような絵ばかり描くようになり、個性が失われてしまうからです。トレースをする際は、本物を撮影した写真を使うとよいでしょう。初めて描く動物もトレースすれば描きやすい夏休みの絵の課題を通してデザイン思考を学ぶ小学生の夏休みの宿題として出されることの多いポスター制作は、デザイン思考を学ぶ絶好の機会です。ポスターは、自由に描く絵とちがい、目的がありますから、テーマにまつわることを学ぶ必要があります。たとえば、環境問題をテーマにしたポスター制作の場合、はじめに図書館などで環境問題について子どもと一緒に調べてみましょう。まずなにが問題なのかを見つける、問題の解決方法となるアイデアを生み出す、どうやったらそのアイデアを相手に伝えられる作品になるかを考える、とまさに「デザイン思考」と同じプロセスでつくっていきます。テーマを調べることにより、社会、理科、国語などを学ぶことにもなり、アートが他の分野とつながっていることを実感できると思います。子どもがなかなか取り組めない場合は、描きたい絵の写真を一緒に用意するなど、準備を手伝ってあげると、スムーズに筆が進みます。実際に描く段階になったら、子どもが好きなように描かせてあげてください。親が手を出してしまうと、それは親の作品になってしまいます。子どもが達成感を味わえるよう、温かく見守ってあげましょう。■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室 主宰 今泉真樹先生 インタビュー一覧第1回:「汚してもいいよ」で子どもの好奇心を発揮させる!未就学児から楽しめるアート活動第2回:つい言ってしまう「上手だね」。もっとお絵かきが純粋に楽しくなる大人の言葉第3回:子どもの表現力には限界がある。だからこそ「本物」のアートに触れてほしい(※近日公開)第4回:自己肯定感はアートで高める! 「自ら考え、かたちにする」を繰り返し、自信を持てるようになる(※近日公開)【プロフィール】今泉真樹(いまいずみ・まき)東京都出身。アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室 主宰。桑沢デザイン研究所を卒業後、英ローズ・ブルフォード大学を主席で卒業。国内外の有名ブランドや宝塚歌劇団のジュエリーデザインなどを手がける。2012年、アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室を設立。子どもの自由な発想力や思考力を育てることに焦点をあてた絵画・工作・野外アート活動の指導を行う。保育 絵画指導スペシャリスト ライセンス保有。新宿区子ども未来基金助成活動【アートミック】アート講師も務める。
2020年02月04日赤ちゃんはビニール袋の音が好きと聞いたので、ぐずったときにカシャカシャと鳴らしてあげることがありました。少しの間おとなしくしてくれるので非常用に使っていましたが、あるとき友人宅でビニール袋と同じような音がする布製のおもちゃがあることを知りました。私はそのおもちゃを手作りできないかと思い、わが子が生後6カ月くらいのときに試行錯誤して作ってみました。 素材をタオル地に まず、25cm四方の正方形の布を2枚縫い合わせて、中にビニール袋を入れて音が鳴るようにしようと考えました。わが子はよだれが多かったので、おもちゃをしゃぶるとすぐにベチョベチョに……。 友人宅で見たものはテロッとした素材だったのですが、タオル地のような素材だったら水分をよく吸うし、洗えるので便利かと思い、表面をタオル地、裏面を綿にしました。2枚ともタオル地だと厚みがありすぎるためです。また、ビニール袋を縫い込んでしまうと洗えないので、マジックテープで開け閉めができるようにして、ビニールを出し入れできるようにしました。 ※マジックテープは強力なものを選び、赤ちゃんの力で開けられないようにしっかりと口を閉じてください。 しゃぶれるようにたくさんタグをつける ただ音がするだけではなくて、つかんだりしゃぶったりして遊べるように、リボンや余り布でタグをたくさんつけて出っ張りを増やしたり、アップリケをつけたりしました。作っているうちに楽しくなってきてタグをたくさんつけてしまったのですが、つかみにくそうだったので、もっと少なくてもよかったかなと思います。 中に入れるビニールは、カシャカシャと良い音がするものを選びました。 ※赤ちゃんが誤飲しないよう、タグやアップリケなどのパーツは取れないようにしっかりと縫いとめて固定ください。 わが子の反応は……? ビニールを入れてしっかりと口を閉じたあと、カシャカシャ音をさせながら渡してみましたが、わが子は「?」という反応。つかんだりしゃぶったりはしていましたが、大きく作りすぎたせいか大人が触らないとうまく音が出ず、狙った通りの効果は得られませんでした。 ただ、音が鳴る鳴らないは別として、アップリケのうさぎの耳をつまんでみたり、投げたりして遊んでいました。タオル地で作ったのでよだれ拭きにも使えて、便利ではありました。また、袋状になっているので、1歳くらいになるとその中に他のおもちゃを入れて遊んだりもしていました。 私が考えていたような遊び方はしなかったのですが、本人が工夫して遊んでくれたので作ったかいがありました。世界でひとつ、わが子のためだけのおもちゃを作れたことは、とても良い思い出です。 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2020年02月03日赤ちゃんが机や椅子を掴んでつかまり立ちをするようになると、歩けるまでもうあとひと息です。今回は赤ちゃんが歩き始める目安、歩くためには練習が必要なのか、歩き始める時期に注意したいことなどについて解説します。 赤ちゃんが歩き始めるのはいつごろ?赤ちゃんは、1歳6カ月で90%が歩行可能となります。歩くのに必要なのは、十分な足の筋力と、直立姿勢のコントロールができることで、それらの条件が揃うのが1歳ごろとなります。 ただ、同じ1歳でも、ハイハイしている子もいれば、つかまり立ちができる子、ひとり歩きしている子もいます。個人差が大きいので、自分の子とほかの子を比べることはせず、昨日やそれ以前と現在の発達を比べるようにしましょう。 あお向けでばたばたするだけだったときから考えれば、短時間で素晴らしい進化を遂げていることに気付けるはずです。また、早産で生まれた赤ちゃんは生まれる予定だった日から月齢を数える修正月齢で考えます。つまり、1カ月早く生まれた場合は1歳1カ月で1歳となります。 赤ちゃんが歩くための練習は必要?歩行器を使って歩く練習を……と思われている方もいらっしゃることでしょう。歩行器は、歩行に必要な足の筋力をつけることや、直立姿勢のコントロールができることにはあまり繋がらないため、必須な育児アイテムではありません。足を地面に付けて歩くというよりは、つま先で蹴る動作で移動できるため、ふくらはぎの筋肉がパンパンに硬くなってしまう場合があります。 移動を楽しんだり、移動を経験するために使用するのには適していますが、乗せっぱなしにならないようにしましょう。歩行器の乗せっぱなしは、ふれあいの減少から母子の愛着形成に影響を及ぼしたり、おすわりやハイハイ、つかまり立ちといった成長発達を妨げる恐れがあるほか、ケガの原因になる場合もあります。歩行の練習には、発達段階を一つひとつ踏んでいくことが一番大切です。あお向けから腹ばい、おすわり、四つん這い、膝立ち、ひとり立ちと各段階を踏んでいくごとに、歩くのに必要な筋肉やバランスが養われていきます。 あお向けで足をばたばたさせる運動は、腹筋の働きを強化しています。寝返りや腹ばいは、背筋と腹筋を鍛え、バランス感覚や体重移動を覚えるのに必要です。自分で他の姿勢からおすわりをできるようになれば、姿勢の変化に体が対応できるようになっていることがわかります。ハイハイをすることによって、腕で支える能力、体幹の安定性、骨盤周りの筋力強化、手足の協調性が養われ、膝立ちによって立つための体重移動をする感覚が身につきます。つかまり立ちをすることで体重を足で支えることができるようになり、だんだん手の支えがいらなくなるまでに筋力やバランス力が発達し、つたい歩きからひとり歩きが可能になっていきます。 このように1歳になったから歩けるというわけではなく、ハイハイやひとり立ちなどの毎日の運動で、筋力やバランス力が十分に備わって初めて歩けるようになります。無理やり立たせたり、歩かせたりするのは赤ちゃんの体に負担をかけてしまうので、焦らずにその子のペースを見守っていくようにしましょう。 赤ちゃんが歩き出したら注意したいこと国民生活センターによると、0~2歳児のなかで最も事故が多いのが1歳児です。約42%を占めており、ひとりで歩けるようになって行動範囲が広がることで事故の割合が多くなっています。1歳児の事故原因の1位が階段や椅子などのからの転落、2位が転倒となっています。実際にあった転落・転倒の事故の例としては、下記が挙げられます。・ひとり歩きで開いていた浴室に入り、お湯が残っていた浴槽内に転落・2階の階段に設置されたベビーゲートをガチャガチャしてるうちに、はずれて転落・マンション2階の部屋からベランダにひとり歩きで移動し、室外機に上って転落・ソファをつかんで、つたい歩き中に転倒・歯ブラシを咥えたまま歩いて転倒・ドラム式洗濯機に入り、フタを閉めて出られなくなる軽症な場合がほとんどですが、死亡事故や後遺症の残る事故も発生しています。子どもが歩けるようになれば、それだけ危険が増すことを覚えておきましょう。子どもは思わぬタイミングや場所でケガをします。転倒・転落の危険がある場所へは入れないように扉を閉める、ベビーゲートを設置するなどの対策を取るようにしましょう。 赤ちゃんがなかなか歩かない…何か問題があるの?なかなか歩く兆しが見えない子に焦るママ・パパもいらっしゃることでしょう。1歳6カ月が歩行の目安となりますので、1歳6カ月健診までは様子を見ましょう。健診時に、医師の診察や保健師さんとの面談がありますので、歩行ができないようであれば、必要に応じて医療機関の受診や療育相談などをすすめられます。 歩行ができない原因はさまざまで、歩行などの運動面以外の発達状態などを総合的に診察・検査してもらう必要があります。異常が見つからずに、遅いながらも歩けるようになる場合もあります。ただ、1歳6カ月過ぎで歩行を始めたお子さんは一度小児科を受診して、運動発達など、全身を診てもらうと安心です。 まとめ赤ちゃんの発達は、目覚ましい変化の連続です。昨日できなかったことが急に今日できるようになることも多々あります。発達段階は一定のスピードで進むわけではなく、停滞するときもあればスピードアップするときもあります。いつどうなるかは誰にもわかりませんので、日々、赤ちゃんと楽しく過ごすことが一番の成長へのアプローチになることでしょう。 ※参考:国民生活センター「発達をみながら注意したい0・1・2 歳児の事故」 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
2020年02月03日近年、注目度がどんどん増している「非認知能力」。そのため、ともすれば「子どもの非認知能力さえ伸ばしてあげればいい」という考えを持ってしまうこともあるでしょう。しかしそうではなく、「非認知能力と認知能力の両方が大切」だというのは、幼稚園教諭の経験もあり、著書『非認知能力を育てるあそびのレシピ 0歳〜5歳児のあと伸びする力を高める』(講談社)で注目を集める玉川大学教育学部教授の大豆生田啓友先生。そして、「子どもの非認知能力を伸ばしてあげることが、認知能力を伸ばすことにもなる」とも語ります。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)「自然物」とは、子どもにとって最高のおもちゃ子どもたちは、自分の興味関心に従い遊ぶなかでたくさんの非認知能力を獲得していきます。ですから、子どもの非認知能力を伸ばしてあげるためには、子どもの興味関心を大事にしてあげることがもっとも重要です(インタビュー第1回参照)。しかも、幼い子どものすごいところは、自分の世界をどんどん広げる力を持っていることでしょう。なにか特別なものを与えなくても、身のまわりにあるものを使ってどんどん遊んでいくことができる。身のまわりのもののなかでも、子どもにとっての最高のおもちゃは「自然物」です。自然物は、人の想像力や創造力を膨らませてくれる力を持っています。周囲にあるテクノロジーの産物も、もともとは自然物がモデルということが少なくありません。飛行機だって虫や鳥などの動物にヒントを得て生まれたものでしょう?それだけ、自然物は人の想像力や創造力、興味関心をかき立ててくれるものなのです。そういった背景から、ひとつアドバイスを送りたいと思います。子どもと外に出かけるときには、ぜひ、ビニール袋を持参してみてはいかがでしょう。なぜなら、人の興味関心をかき立てる自然物は当然ながら子どもの心も強くとらえるものであり、子どもはいろいろな自然物を集めたがるからです。秋や冬なら落ち葉を拾いはじめるでしょうし、桜の季節なら桜の花びら、虫が元気な季節なら虫を集めるかもしれない。また、時期によっては花びらを使って色水をつくるなんて遊びもできます。ビニール袋がひとつあるだけで、子どもはずっと夢中になって遊ぶことができるのです。大人からすれば、落ち葉はゴミになるし、「虫が苦手……」いう人もいるでしょう。よくわかります。でも、子どもが小さい時代、それにつき合ってみると、意外といとおしく見えてくることもありますよ。空き箱や廃材があれば家のなかでも自由に遊べるしかしながら、都市化が進んでいる地域に住んでいる人の場合だと、子どもと外で遊ぶ機会自体があまりないという人もいるでしょう。そういう人は、週末や長期休暇を使って自然のなかに遊びに出かけることを考えてみてください。親子それぞれにとって、とても豊かな時間になるはずです。そして、なかなか日常的に自然に触れられない場合でも、なるべく普段の生活のなかで子どもが夢中になって遊べるようにしてあげたいものです。そういうときは、空き箱や廃材などを家のなかに置いてあげてください。落ち葉の例ではありませんが、それらは親にとってはゴミかもしれません。でも、子どもにとっては魅力的なおもちゃなのです。子どもは、想像力と創造力をフル回転させた自由な発想で、空き箱や廃材をさまざまなものに変身させていきます。そうしてできあがったものは、子どもの想像力と創造力の産物です。遊び方が決まっている既製品のおもちゃだけで遊ぶのか、それとも空き箱や廃材などで自由に遊ぶのか。そのちがいは、子どもの経験にも大きなちがいを生み出します。でもなかには、「空き箱や廃材で家のなかを汚されたくない……」という人もいますよね?そうであれば、リビングなどの部屋の一角を子どもが自由に遊べるコーナーにしてあげてみてはいかがでしょうか。いたずらのような遊びからも子どもは学んでいる空き箱や廃材を使った遊びにも通じることですが、親からすれば迷惑に感じたりいたずらにしか思えなかったりする遊びからも、子どもはさまざまなことを学んでいるケースがあります。子どもは、ティッシュボックスからティッシュを全部出して、再び詰めるような行動をしますよね?この行動を、専門用語では「探索活動」といいます。このとき、子どもは、「こうしたらどうなるだろう」「ああしたらどうなるだろう」と試行錯誤をしているのです。親からすればたしかに迷惑な行動なのですが……、子どもがやりたがることに似たことを迷惑にならないやり方で自由にやらせてあげることを考えたいものです。ティッシュペーパーを次々に取り出す遊びが迷惑なら、「新聞紙を使うのだったら、自由に遊んでいいよ」と伝えてあげる。洗面所の水道の蛇口を思い切りひねって延々と水を出されることが迷惑なら、庭やベランダで思い切り水遊びさせるという具合です。こうした探索活動は、意欲や探求心などの非認知的な力だけでなく、認知的な力を伸ばすことにもつながります。「認知能力」とは、読み書きや計算のように、テストなどで測ることができる、いわば目に見える力のこと(インタビュー第1回参照)。子どもがペットボトルなどに水を入れたり出したりする遊びを繰り返していたら、見方によっては数量の経験をしているととらえることもできる。あるいは、虫を夢中になって集めている子どもが、ある日「昆虫図鑑を買ってほしい」といってきたとします。それはイコール、科学に興味を持ったことに他なりません。非認知能力を伸ばすことを重視すれば、結果的に認知能力を伸ばすことにもつながる――そう意識してほしいのです。■ 玉川大学教育学部教授・大豆生田啓友先生 インタビュー一覧第1回:非認知能力は育っているか?子どもが「目をキラキラさせる世界」があれば安心です第2回:かわいい子には“いたずら”をさせよ!?「自由に遊んでいいよ」で子どもは学ぶ第3回:親が先回りしたら「自己決定力」は育たない。幼くても決断力を伸ばせる声かけのコツ(※近日公開)第4回:イヤイヤ期に「悩まない、苦しまない」。子育ては“ほどほど”がちょうどいい(※近日公開)『非認知能力を育てるあそびのレシピ 0歳〜5歳児のあと伸びする力を高める』大豆生田啓友・大豆生田千夏 著/講談社(2019)【プロフィール】大豆生田啓友(おおまめうだ・ひろとも)玉川大学教育学部教授。青山学院大学大学院文学研究科教育学専攻修了後、青山学院幼稚園教諭等を経て、現職。専門は乳幼児教育学・保育学で、現在、日本保育学会副会長。メディア出演も数多い。著書は、『子育てを元気にする絵本』(エイデル研究所)、『非認知能力を育てる あそびのレシピ 0~5歳児のあと伸びする力を高める』(講談社)、『日本が誇る!ていねいな保育 0・1・2歳児のクラスの現場から』(小学館)、『マンガでわかる! 保育っていいね』(ひかりのくに)、『子どもの姿ベースの指導計画』(フレーベル館)、『あそびから生まれる動的環境デザイン』(学研みらい)、『21世紀型保育の探求-倉橋惣三を旅する』(フレーベル館)、『子育てを元気にすることば』(エイデル研究所)他、多数。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年01月31日前回のあらすじむっくんの就学を意識し始めたころ、にぎやかすぎる兄弟を叱ってばかりの生活に追い詰められ一軒家を建てることに。前編では、それまでの生活での困りごとを意識して工夫したポイントを紹介してきましたが、後編では、ちょこっと先の将来を見据えて意識したことについてです。ちょっと先の未来を意識した間取りと設備現在6歳のむっくんは、もうすぐ小学生になります。これから生活習慣について声かけが必要なシーンも増えてくるだろうと考え、間取りでカバーできそうなことは取り入れるようにしました。登校前や帰宅後の流れが、毎日の難関になりそうだと考え、玄関まわりの間取りは工夫しました。玄関入ってすぐに「上着を掛ける場所」「荷物置き場」を作り、学校へ持っていく持ち物、靴下、ハンカチなども収納できるように。更に洗面台も作りました。意味を持つ場所が次々と目に入るので、声を掛けずとも自然に習慣を整えることにつながるといいなと考えています。Upload By ウチノコ感覚が敏感なむっくんは、刺激の強い場所では疲れてしまいます。自宅を落ち着ける場所にするため、壁紙や床は模様や強い色が入らないよう気を付け、インテリアも同系色に。シンプルな内装で視覚から入る刺激を減らすよう心がけました。また、将来勉強に使ってほしい子ども部屋は北側に配置。理由は日の光が強く入らず変化が少ないこと、更に我が家の場合は道路に接していない方角が北側だったので、音の刺激も減らせるということで決めました。(勉強するかどうかは別問題ですが…)Upload By ウチノコモノの管理や片付けがものすごく苦手なむっくん。私にとって将来一番心配なことはコレかもしれません。そこで、モノの管理や、自分が管理できる量の上限などを学びやすい環境になるよう意識しました。我が家のモノはどこに何をしまうか決めたうえで設計し、備え付け家具のみで賄えるようにしてあります。私が管理できるモノの上限量がそれだけであること、後付け家具はない方が部屋の情報量が減らせるという理由もありますが、全てのモノが決まった場所に収まっている環境で育ててあげたいという思いもありました。「どこに何をしまうのか」を明確にして、「入りきらないものは増やさない」「増やしたいなら前のものを減らし、スペースを作ってから」ということを日々の暮らしの中から学んでいけたらいいなと思っています。Upload By ウチノコまた頻繁に片づける必要のある衣類は、管理の楽なハンガー収納のみで全て賄えるよう、一人100cmのクローゼットスペースを確保しました。私自身の家事時短にもなりますし、衣類が増えすぎてしまったことにも気が付けます。将来むっくんが自分で衣類管理する時も、このやり方が適していると考えて習慣化に繋げたいと思っています。現在も衣類がハンガーで並ぶことで視覚的に全て確認でき、比較もしやすく、衣類を選ぶ負担が減らせているようです。Upload By ウチノコ住んでみたら…、予想外の効果部屋や階ごとに役割が分けられた一軒家での生活で、今まで大変だったお風呂や就寝がスムーズになりました。我が家は間取りの都合上、1階リビング、お風呂は2階にあるのですが、2階に行く=お風呂→寝るという習慣ができたのです!今までの賃貸アパートでは、遊ぶ部屋と眠る部屋が同じ、お風呂の後はリビングで着替える、など一つの部屋に複数の役割を持たせる生活をしていたので、余計に切り替えが難しかったのかもしれません。Upload By ウチノコまた、入眠に時間がかかるむっくんですが、以前より入眠時間が短縮されました。家が広がったことで、動く距離が増えエネルギーが発散できているのかもしれませんし、周囲からの音など刺激が減ったことも要因かもしれません。こればっかりはうまくいかなかった…階段に慣れていなかった我が家の2人は、引っ越しのために手すりを外していた初日にそれぞれ階段から落下しました…。我が家はコの字階段なのですが、一直線にのびる直階段だったらと考えると怖くなりました。可能であれば、折返し階段にしてコーナー部分に踊り場を設けるか、段の高さを低めにするなどで事故に備える必要があるかもしれません。Upload By ウチノコそして家が広がった弊害がおもちゃの片付け!おもちゃが1階のリビングと2階の子ども部屋に分散されたことにより、片づけるトータル量は変わりませんが面積は増えました。おもちゃ地獄はまだ続きそうです。更に我が家恒例の激しい兄弟喧嘩は相変わらずです。広くなったんだから離れて遊べばいいのにと思うのだけど、部屋の隅で引っ付き合って相変わらず喧嘩をしています。Upload By ウチノコ家を建ててみて思うことハッキリ言うと、今のところ我が家のデメリットは35年住宅ローンのみ!生活はとても楽になりました。子どもと私のトラブルを減らしたくて、かかわり方や声掛けやら様々な方法などを学びましたが、直接的なかかわり方よりも、間接的に感じる環境を変えることが何より子どもに大きな変化をもたらすのだなぁと痛感しています。環境調整は子ども自身の負担も少ないので理想的だなとも思いました。Upload By ウチノコもちろん相変わらず大変なこともありますが、確実に叱る回数は減りました。注意ワードNO.1が静かにしなさいから、パンツ履きなさいに変わったかも…。いや、離れなさい!かな。おかげでむっくん妊娠時から7年半ぶりに、自分のためにコーヒーをいれよう。と思うゆとりも産まれました。この7年半1度もなかったの、本当に。子どもたちの変化は、ひょっとしたら私の心のゆとりが生み出しているのかもしれません。子どもたちが私と遊んでくれる残り時間はあと10年程度。その10年をこの家で一日一日楽しく過ごしていけたらいいなと思っています。Upload By ウチノコ
2020年01月28日2018年2月生まれの男の子を育児中のみーすけです。 学びました……。お砂場には独特の社会がある!!! 特に一緒に遊ぶ、物を借りるなど、コミュニケーションが濃いですね……。 この月齢のママはお砂場の中まで付き添って入ると思うので、他のお子さんに慣れてない私はタジタジになってしまいました……。 バケツやシャベル、貸し借りOKだと思うのですが、新品おろしたてで、そまも満足に使っていなかったせいか、ちょっと切なくなってしまいました……。(勝手に)おもちゃがおろしたてなんて、このお兄ちゃんは知らないし、ダメとも言えないし……。今はもう喜んで貸してあげられそうです。 最初は「赤ちゃんと遊んでくれるなんてやさしい子だな〜」と思ったのですが、最後には困った感じに(笑)。その子のお母さんも一緒にいたのですが、「ママはお家に帰るね〜」と帰ってしまいました。 せめてこの状況をどうにかしてから帰ってくれ……と思いました(笑)。 でも、こんな赤ちゃんをかわいいかわいいって撫でてくれるんですよね〜。 君もおばさんから見ればかわいいぞ〜って感じです。 著者:イラストレーター 絵日記ブロガー みーすけ2018年生まれの男の子を育児中の絵日記ブロガー。日常をマンガにしてブログを更新中! ネットで子育て情報を検索するのが趣味。最近の悩みは赤ちゃんのおもちゃを買いすぎてしまうこと。
2020年01月26日今ママたちが注目している100均グッズを紹介する「#べビカレ100均部」企画。今回は、かわいすぎると話題の「ミニロディ」に注目! イタリアで生まれた、馬をモチーフにした乗用玩具「ロディ」。ママたちに人気のロディですが、小さなマスコットもあるってご存知ですか? 2019年秋には小さめサイズのマスコット「ロディマスコット ミニ」が新登場!「ついつい集めて、ついつい並べてしまう……」とハマる人続出中の「ミニロディ」のかわいい写真をまとめました! 「ロディマスコット ミニ」は2タイプ各6色展開♪撮影/Kiyokaさん(@sinamon1038) 「ロディマスコット ミニ」のスタンダードタイプは、ポップなカラーの全6色。一列に並べると……カラフルでとってもキュート! これは6色揃えずにはいれません♪ 撮影/Kiyokaさん(@sinamon1038) パステルタイプは、ホワイトを含めたやさしいカラーの全6色。スタンダードタイプとはまた違ったかわいらしさです♡ ナチュラル系や北欧系のインテリアにも合いそう♪ 「ロディマスコット ミニ」はちょっと小さめ撮影/Kiyokaさん(@sinamon1038) 新登場のミニロディのサイズは、高さ54×幅50×奥行25mm。2017年から販売されている「ロディ マスコット スタンダード」よりもちょっと小さめサイズです。ただ、デザインとカラーバリエーションは同じだから、並べると親子みたいでとってもキュート♡ ついつい並べて写真を撮りたくなる♪撮影/Kiyokaさん(@sinamon1038) こんなにカラフルでかわいいミニロディは、並べて写真を撮りたくなること間違いなし! まずは全12色を輪にしてパシャリ。誰かに見せたくなるかわいさです♪ 撮影/Kiyokaさん(@sinamon1038) 寝かせてみてもかわいい! ロディの特徴的なフォルムやプリッとしたおしりが好きなママたちにはたまらない一枚に。 撮影/Kiyokaさん(@sinamon1038) ちょっと大きめサイズの「ロディ マスコット スタンダード」全12色と「ロディマスコット ミニ」全12色、総勢24匹のミニロディを輪にしてみると……圧巻のミニロディサークルのできあがり! この完成度(?)うっとり眺めながら溜息まで出ちゃいそう。 撮影/usagi worksさん(@usagi.works)カラフルなところが魅力のミニロディですが、モノトーンで揃えると、ぐっとシックでおしゃれにもなります♪ クリアタイプのミニロディは、2019年春に登場した「ロディ テトラフィビッツ」。お菓子のような三角形のパッケージもかわいらしいシリーズです。 ミニロディは、Seriaやキャンドゥ、ダイソーなどで購入したという声が多いよう。ほかにも、おすわりポーズ・ねそべりポーズのミニロディや、ハロウィン・クリスマスバージョンなどなど、続々と新たなミニロディが登場しています。1個100円だし……と、ついつい全種類集めたくなっちゃいますね! ベビーカレンダーのウェブサイトではコメントを随時募集中!「こんなミニロディを発見した!」という情報や、「ミニロディを全種類コンプリートした!」というご報告などなど、みなさんからのコメントをお待ちしています♪ ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。※ご紹介した商品はお子さまの手の届かない場所に保管し、誤飲等には十分にご注意ください。 ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。
2020年01月26日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 赤ちゃんと過ごす時間も大事だけど、限られた時間で家事など他にやることもたくさん……。多くのママたちが大変と感じているお世話のなかで「この育児はしなくて大丈夫」「ここまでならラクをしてOK」というポイントを、小児科医であり、3児の母でもあるさくらんぼこどもクリニックの三日市薫先生が紹介します。第7回目はお出かけ・家事編です! ここが大変① 毎日お散歩に出かけるのが面倒大変な日は︎ベランダに出るだけで十分お散歩が必要なのは、外気に触れ刺激を受けること、日光を浴びることで免疫力を高め、骨を丈夫にするビタミンDを作るためです。それと同時に、ママの気分転換にもなります。ママの体調が悪い日や忙しい日など、逆にお出かけがストレスになるようならば、ベランダで外気浴をすれば十分です。 お散歩は買い物のついでに行けばOK赤ちゃんが歩けるようになると運動量が増えるためお散歩が必要になりますが、歩き始める前ならお買い物のついでに15〜30分程度出かければOKです。日中のなるべく同じ時間に出かけると、赤ちゃんの生活リズムも整いやすくなります。※新型コロナウイルスの感染を避けるため、赤ちゃんを連れての買い物は感染対策を十分に講じた上で混雑時を避けていくようにしましょう。 ここが大変② 赤ちゃんが動き回るので家事ができない おんぶなら家事がはかどる&赤ちゃんもご機嫌!寝返りが始まると、途端に行動範囲が広がって目が離せなくなりますね。最近はおんぶをするママは少ないようですが、家事をするときはおんぶがおすすめです。両手が自由に使え、火や包丁を使う際も赤ちゃんの手が届きにくくなります。赤ちゃんもママと密着するので安心し、視野がいつもより広がるので喜んでくれるはずです。 まとめグズったり、寝る時間がズレたり、赤ちゃんとの生活は予定どおりにいかないものです。すべてのお世話や家事を完璧にこなせなくてもいいと割り切ることが大切。パパや家族を頼ったり、便利な家電、ネットスーパー、家事代行サービスを利用するのも手です。少しでもラクをできる方法を探してみてくださいね。 監修者:医師 さくらんぼこどもクリニック院長 三日市 薫 先生東京女子医科大学卒業、東京大学医学部附属病院、日本赤十字社医療センター、川崎市の保健所勤務などを経て、東京・府中市にさくらんぼこどもクリニックを開院。3人のお子さんをもつ母親でもあり、地域の方々と一緒に病気を考え、子育てができる環境づくりに励んでいる。著者:ライター 大浦綾子2015年8月生まれの男児の母。出版社勤務を経てフリーの編集・ライターに。「夜の寝かしつけ後に仕事を残さない!」を目標に日々奮闘中。
2020年01月25日© 2020 LEDRAPLASTIC JAMMY そのかわいいフォルムで人気のロディ。最近では、出産祝いや1歳のバースデープレゼントとしてもよく知られているのではないでしょうか。そんなロディに、毎年その年限定のカラーが出ているのを知っていましたか? そこで、ロディの人気のヒミツと今年の限定色についてご紹介します。 世界一Cuteなバランスボール1984年2月14日、ロディはイタリアにあるバランスボールを作る会社で誕生しました。馬をモチーフに、バランスボールテクノロジーを応用して作られたロディは、全身が丸いフォルムの集合体です。だから、子どもが自然とまたがって遊びたくなるように研究されています。楽しく遊びながら、運動能力やバランス感覚、体幹を鍛えることができるのが魅力。のる・はずむ・はねるなど、遊び方も自由なので、子どもたち自身が遊び方を発見していく楽しみもあります。 2020年限定カラーはグレージュストア限定カラー2020Rody 本体(グレージュ) ¥7,700(税込み) 今年の限定カラーはこのグレージュ。インテリアでもない、おもちゃでもない、大人も子どもも楽しめるカラーなので、リビングにおいてもしっくりとくるのがうれしい! ナチュラルで落ち着きのある洗練されたカラーは、ギフトでも喜ばれること間違いなしです。 大人気のため初回分は全て完売してしまったそう。でも、安心してください! 1月20日から再予約がスタートしますよ。 大人が乗っても大丈夫!耐荷重はなんと200kg そして、ロディの魅力はかわいさだけではありません。その頑丈さでも世界中から支持されています。耐荷重はなんと200kg! 大人が乗ってもビクともしない頑丈さです。安心して親子一緒に運動が楽しめますね。 しっかりと乗って遊べるのは3歳から。それまでは、別売りの土台をつけて遊んだり、お友だちとして楽しんでくださいね。また、子どもが乗って遊ぶときには目を離さないようにしてください。うちにあるロディも子どもが3歳のときに買ってもう7年が経ちますが、まだまだ現役! 10歳になっても息子のベッドの横でしっかり寝顔を見守ってくれていますよ。 2020年は、ロディ日本上陸30周年。子どものころロディで遊んでいた人が大人になり、今度は親として子どもとロディと一緒に楽しめるようになりました。2020年限定カラーは、ロディ オフィシャルウェブストア、またはアンジェ web shopのみで購入が可能なので、気になった方はチェックしてみてくださいね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。 著者:ライター サトウヨシコ大学卒業後、大手食品会社に勤務。未経験から編集者を目指し転職。その後、結婚と出産を経て妊娠・育児雑誌のディレクターに。WEBメディアの新規事業立ち上げをし、2017年に株式会社フラミンゴミンゴを設立し、現在は数々のメディアに携わっている。
2020年01月20日現代人は多くのストレスを抱えていると言われていますが、子どもも例外ではありません。株式会社セガトイズが行なった「7歳〜12歳のストレスの実態とライフスタイル調査」では、7歳〜12歳の子どもたちの67%が癒しを求めているという結果が出ました。こうした現状を知り、「我が子にはなるべくストレスと無縁でいてほしい」と考える親御さんも多いことでしょう。しかしながら、その考え方は見直したほうがいいかもしれません。じつは、子どもにとってストレスは必要不可欠なものなのです。なぜ、子どもにストレスが必要なのでしょう。また、親として子どものストレスにどう向き合えばいいのでしょうか。今回は、子どもとストレスの関係性について詳しくご説明します。人間はストレスがないと生きられないストレスとは、心身に何かしらの負荷がかかって生じるゆがみのこと。また、その負荷のもととなる刺激を「ストレッサー」と呼びます。ストレッサーは暑い・寒いなどの物理的なものから、疲労や睡眠不足といった肉体的なもの、友人とのトラブルをはじめとした人間関係的なものなど、さまざま。単純に考えれば、ストレスと無縁の生活を送るには、これらのストレッサーをすべて排除すればよいのです。では、実際にすべてのストレッサーを排除し、ストレスをなくすとどうなるのでしょうか。それを試した、アメリカの心理学者による興味深い実験があります。温度が一定で、匂いや音もなく、薄暗い個室——つまり、まったく刺激(ストレッサー)のない環境で一定時間過ごすという内容です。結果、被験者たちの多くは、しばらくの間「寒いところでは鳥肌が立つ」「暑いところでは汗をかく」といった体温調整がうまくできなくなったといいます。また、暗示にかかりやすくなり、「あなたは転ぶ!」と大声で叫ばれたら転んでしまう被験者もいたそうです。この実験からわかったのは、人間はストレスを失うと、生命を維持するのに必要な機能に支障をきたすということ。日常に置き換えてみれば、もっとよくわかるでしょう。たとえば、「お腹がすく」というのも日常によくある小さなストレスですが、これがあるからこそ人間はご飯を食べようとします。逆に言えば、「お腹がすく」というストレスがなければ、必要なエネルギーが摂取できないということ。つまり、ある程度のストレスは、「自分が生きていくために、するべきことをしないといけない」という危機感を与えてくれる、非常に大切なものなのです。良いストレス・悪いストレスとは?ストレスは生きていくのに必要不可欠であるとお話しました。しかしながら、読者の皆さんもご存知のとおり、ストレスはイライラや胃痛などの困り事を引き起こすこともあります。長期化すれば、深刻な病気につながることも。生きていくのに必要でありながら、不要な事態を引き起こす原因にもなりうる——こうした矛盾が生じるのは、なぜなのでしょうか。多摩大学大学院客員教授の水木さとみ氏は、ストレスについて、「良いストレス」と「悪いストレス」のふたつが存在すると説明します。まず、「良いストレス」とは、どんなものなのでしょう。水木氏いわく、ひとつは、先ほどご紹介した「お腹がすく」などの日常的に感じる小さなストレス。もうひとつ、何かをやり遂げようと目標を持ち、挑戦するときに感じる適度なストレスも、その人のエネルギーを高めたり、成長につながったりする良いストレスと言えます。一方、自分の意思とは無関係に、過剰な行動を続けた延長線に生じるストレスは、「悪いストレス」です。「やらなくてはいけない」「頑張り続けなくてはならない」と自分を追い込むような状況が続くと、心身が悲鳴をあげ、腹痛や胃痛、不眠、肌トラブルなど、さまざまな症状となって現れてしまいます。こうした現象は、カゴに入れられた輪の中をクルクル走り回るネズミを使った実験でも証明されています。そのネズミは、自らの意思で走っているぶんには、1日8キロメートル走っても問題ありませんでした。しかし、こちらが動かした輪の中を強制的に走らせると、わずか2キロメートルの時点で高血圧を起こしたのだそう。人間も同じです。たとえば、「残業」を例に挙げてみましょう。自ら達成可能な目標を持って仕事に取り組み、その達成のために残業しているときは、多少ストレスを感じても平気な人が多いでしょう。しかし、「不当にやらされている」「自分にはこの仕事をこなす能力がない」と感じている場合はどうでしょうか。「やりたくない。でも、やらなくてはならない」という状況のなかでの残業が続けば、体調を崩すのも無理ありません。子どもの「受験勉強」などにも置き換えられます。自分の行きたい、かつ能力に見合った受験校を設定し、その合格に向けて勉強をしているなら、多少のストレスを感じてもヘッチャラでしょう。しかし、「本当は行きたくない」「自分には絶対無理だ」と感じながら、長時間の勉強に耐えている状況であれば、心身のバランスを崩してしまう可能性が大いにあるのです。ストレスとの付き合い方を教えてあげよう!では、子どもを悪いストレスから守るために、親として何ができるでしょうか。それは、子ども自身が自分のストレスに対処できるよう導いてあげることです。子どもがストレスを感じた際、親にできることをご紹介しましょう。「こう言えば伝わるよ」と教えてあげるみなさんは、ストレスがたまったら自分で対処しているのではないでしょうか。日本ストレスマネジメント学会事務局長である桜美林大学の小関俊祐氏は、それは対処法が身についているからこそできることだと言います。たとえば、大人は、他人から嫌なことを言われても反論する知恵がありますよね。一方、子どもは、お友だちから嫌なことを言われても、語彙が足りなかったり、すぐに言葉が出なかったりして、上手に対応できません。そういうときは、「こうしたらいいんだよ」「こう言えば伝わるよ」と保護者が教えてあげましょう。小関氏は例として、“お友だちのおもちゃで遊ぼうとしたら「ダメ!」と言われ、どうしたらいいのかわからずお友だちを叩いてしまった” なんてことがあれば、「そういうときは、ちゃんと『貸して』って言うんだよ」と何度も教えることが大切だと述べています。また、お友だちに悪口を言われて落ち込んでいるとしたら、「○○ちゃんは自分のこと、そんなふうに思う?思わないでしょう?それなら気にする必要ないよ」と丁寧に伝えましょう。大人であれば、当然のように解決できる些細ないざこざでも、子どもにとっては大きな問題になりかねないもの。上記のように、大人ならではの視点で対処法を教えてあげることが大切です。ストレスの発散法を提案するたまったストレスを発散するにも、初めは親のガイドが必要です。たとえば、子どもが勉強に煮詰まってストレスをためているようなら、「ちょっと一緒に散歩しない?」「休憩がてらおやつ食べたら?」といった声かけをしましょう。このとき、子どもの好き嫌いに合わせて提案してあげるのがポイント。当然ですが、運動が嫌いな子に、「気分転換に走りに行こう」と提案しても意味がありません。「気分転換にしたいこと、ある?」と聞いてみるのもひとつの手ですよ。また、日常的にできることを提案するのも重要です。子どもが喜ぶからといって、「高級なチョコレートを食べる」「遊園地に行く」などといった行為は、日常的なストレスを発散するのに適切ではありません。加えて、選択肢を複数用意することも大切なポイント。「散歩してリフレッシュしよう」と考えていても、雨が降ってしまうこともあります。そんなとき、「じゃあ家の中でゲームしよう」など、代案に切り替えられると良いですね。小関氏は、子どもが中学生になる頃までに「自分はイライラしているとき、こうすると楽になるんだ」と自覚できるようになることを目指すべきと述べています。大切なのは、ストレスをなくすことではなく、ストレスとうまく付き合うスキルを身につけることなのです。***大人であれば、誰もが多くのストレスと戦ってきた経験をお持ちでしょう。そのストックが、お子さんへのガイドに役立つはずです。人生の先輩として、ストレスとの付き合い方をぜひ一緒に考えてあげてくださいね。(参考)株式会社セガトイズ|イマドキの小学生は疲れている!?67%が癒されたいと回答藤元メディカルシステム|先端医療講座「ストレス(第2回)…ストレスとは何か日経ビジネス|良いストレスと悪いストレスStudyHacker こどもまなび☆ラボ|ストレスと無縁の人生を送ることは不可能。教えるべきは「転んだときの起き上がり方」StudyHacker こどもまなび☆ラボ|高学年までに身につけさせたい、ストレスに対抗する“セルフコントロール”の力StudyHacker こどもまなび☆ラボ|子どものストレスを軽減させる“ストレスコーピング”。選択肢は多ければ多いほどいいベネッセ教育情報サイト|友だちから悪口を言われたと落ち込む子どもには、こんなフォローがベター
2020年01月20日STEAM教育って何?
子育て楽じゃありません
細川珠生のここなら分かる政治のコト