現在、6歳と3歳のやんちゃな男の子2人を育てています。私は人見知りな性格で、友人も多くありません。そのため、子どもが生まれてから「ママ友できるかな?」「うまく付き合えるかな?」と心配していました。そんな私がママ友付き合いで感じたことをご紹介します。 ママ友ができない!長男が生まれてから、児童館や市民館の集まりに行くようになりました。しかし、その場では他のママさんたちと少し世間話できても、連絡先を交換したりすることはできず……。もっと積極的に話しかければよかったのですが、引っ込み思案な性格と、人の顔や名前を覚えるのが苦手だったこともあり、なかなか打ち解けらないままでした。 しかし、育休が終わり会社に復帰したころ、保育園で初めて子どもが仲良くなった子のママから「よかったら休日、遊びませんか?」と声をかけてもらいました。しかし「何か変なことを言ったらどうしよう……」と緊張して固まってしまうことも。それでも初めて「ママ友」と呼べる友だちができたのはうれしかったです。 笑顔とあいさつが大事!次男出産のタイミングで仕事を辞めることになり、長男は保育園から幼稚園に入園することに。保育園と比べると幼稚園はママ同士の付き合いが濃く、かなり戸惑いました。バス通園ということもあり、あまり他のママたちと会う機会も少なく、話す機会があっても、会話をうまく繋げられず……。 そんなとき、先輩ママでもあった妹から「ママ友付き合いはとにかく笑顔とあいさつ!」「話に詰まってもニコニコしてれば大丈夫」とアドバイスをもらいました。あいさつはしていましたが、笑顔はおざなりになっていたかも……と思い、常に笑顔でいることを意識するように。 メリットがたくさん!笑顔を意識することで思いもよらないメリットがたくさんありました。まず、ママたちとの会話に困っても、笑顔でいることで和やかな雰囲気になり、私自身も会話を繋げようと焦らないため、ゆっくりと言葉を選ぶことができました。 また、ママ友の子どもたちも私が笑顔でいることで近寄りやすく感じるのか、懐いてくれる子も多くなりうれしかったです。あいさつもできるだけ笑顔ですることを心がけていると、相手のママも同じ笑顔で返してくれることが多くなりました。長男が年長になった現在、たくさんのママ友を作ることができよかったと思っています。 「ママ友は絶対に必要!」とはまったく思わないのですが、せっかくなら仲良くしたいと思っていました。実際に、育児の情報交換や相談にのってくれたり、困ったときに助けてくれたりするママ友も多いです。これからも「笑顔」と「あいさつ」は忘れずに心がけていきたいです。 作画/おもち監修/助産師 松田玲子 著者:竹内優実6歳と3歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2023年04月30日娘が生後2カ月から通い始めたベビーマッサージ教室。外出するとき、赤ちゃん連れだと泣いて周りに迷惑をかけてしまうのが心配でしたが、全員が赤ちゃん連れという状況は気がラクでした。また、初めての育児に戸惑う中で、ママたちと接する機会ができて気分転換にもなりました。 赤ちゃんが参加できる集まりを探す妊娠中からずっと「早くママ友が欲しい」と思っていた私。初めての育児で夫が仕事に行っている平日は、まだ赤ちゃんだった娘と2人きりで過ごしていたため、どうやってママ友をつくろうかと考えていました。私は人見知りしてしまう性格ですが、赤ちゃんが集まる場所にはなるべく参加することに。 インターネットで、「地名 ベビー」と検索して情報を集めていたところ、ベビーマッサージ教室を発見しました。節約生活をしていたので経済的な面で習い事に躊躇する気持ちもありましたが、月に1度だけなので思い切って参加することに。 ドキドキしながらベビーマッサージ初日赤ちゃんは裸になり、赤ちゃん用のオイルを塗ってからマッサージ。講師の先生が赤ちゃんの人形で見本を見せてくれるので、初めてでもわかりやすかったです。娘はマッサージされるのが好きらしく、ベビーマッサージの日はいつもよりご機嫌でした。特によかったのが便秘解消になるマッサージ。 娘は生まれてすぐのころから便秘ぎみだったので、おなかのマッサージと足を動かすマッサージを続けることで便秘解消に役立ちました。習った日からは家でも毎日ベビーマッサージをして、親子の触れ合いの時間に。講師の先生が「パパにもぜひ教えてあげて」と言っていたので、時々パパもマッサージしました。 マッサージ後のお楽しみベビーマッサージ教室はカフェを貸し切って開催されていて、ベビーマッサージが終わるとケーキとドリンクを楽しむことができました。月齢の小さな娘を連れての外食はなかなか難しかったので、とても貴重な時間に。 また、育児の悩みや地域の情報交換もできてよかったです。ベビーマッサージ教室は1歳前後で卒業される方が多かったのですが、県外への引っ越しを機に生後8カ月でやめました。引っ越しの前日にも通っていたほどに、最後まで育児の息抜きとして楽しんでいました。 月に1度の楽しみだったベビーマッサージ教室。娘と2人きりで過ごす時間が長い生活の中で、良い気分転換になりました。私が人見知りなので自己紹介の時間は毎回緊張しましたが、赤ちゃんのいるママと交流する良い機会に。なによりも、ベビーマッサージでまだ話せない娘とコミュニケーションを取る時間がとても楽しかったです。 監修/助産師 松田玲子作画/加藤みちか著者:津崎 あぐり2歳女児を子育て中。大学卒業後、建築模型製作やガラス雑貨の販売を経験。趣味はステンドグラス製作。インテリアや育児などのライフスタイルについて執筆している。
2023年04月26日1歳を過ぎたあたりから人見知りがひどくなった娘。私たち夫婦以外の人がいると、物陰に隠れ、打ち解けるのにも時間がかかっています。保育園でも人見知りし、娘の祖父母に会っても人見知り……。しかし、そういう時期なのかなとそこまで私は気にしていませんでした。しかし、そんな娘を見た義母のひと言で、私は人見知りを悪いことのように考えるようになったのです。どこに行っても人見知りする娘1歳を過ぎたあたりから人見知りをするようになった娘。毎日通う保育園でも、園長先生が教室に遊びにくるたびに体が硬くなって、園長先生と親しくなれないでいるという話を担任の先生から聞いていました。 とくに声が大きい人や、男性に対する恐怖心が強いようで、親戚の家に遊びに行ってもおじさんの顔を見て泣きわめく始末。義父母に会いに行ってもなかなか打ち解けることができず、早く家に帰りたいと訴えるのでした。 悩み始めるきっかけになった出来事初孫をかわいがりたいのになかなか懐いてくれない娘を見て、ある日義母から「もっと愛嬌があればかわいいし、みんなからも好かれるのに」と言われてしまいました。 それまで人見知りの娘に対して、「彼女の個性だから」「きっと人見知りする時期なんだろう」など肯定的に考えるようにしていた私。でも、心のどこかでは私も義母と同じように感じていたのでしょう。なんだか核心を突かれたように感じ、「やはり人見知りは良くないのかな」と、このときから否定的に考えるようになってしまいました。 先生の言葉で気持ちがスッキリ!そんなある日、娘を保育園に迎えに行くと、担任の先生から、娘がその日、園を訪れた業者の男性を怖がったということを教えてもらいました。私が「また人見知りの話か……」と少し嫌な気持ちになりながら聞いていると、先生が意外にも「人見知りって自分を守るための本能のようなものですからね。警戒心があれば、誰にでも自分からついて行くというような心配がいらないですね。」と話を締めくくったのです。 その先生の言葉に私も強く納得。人見知りは自分を守る方法であり、悪いことではないと知り、胸につかえていたものがスッと取れたような感覚になりました。 先生の言葉を聞くまでは、人見知りに関する肯定的な側面をあまり聞いたことがなく、心から「個性」「そういう時期だ」と肯定ができていなかった気がします。先生の言葉は、私にとって、人見知りのよい面を知って考え直すよいきっかけとなりました。それ以来、娘の人見知りに対して否定的に考えることはなくなりました。3歳になる今でも人見知りなままの娘。今ではそれが彼女の個性だと心から思えるし、このままでもよいと思えています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:山口まなみ3歳の娘と双子の男の子の母。韓国人の夫と家族5人で韓国に在住。海外での子育てやバイリンガル教育に奮闘する自身の体験談を執筆中。
2023年04月15日生後2カ月の乳児健診で医師と目が合い、泣き出してしまった娘。医師から「あなた、人見知り早過ぎるわよ」と言われるほど、激しい人見知りが始まりました。親戚やお友だちなど、ママとパパ以外のほとんどの人に対して人見知りしていました。抱っこひもで対面抱っこしているときでさえ、人の声に反応して泣いてしまうこともありとても心配していたのですが……。 ママが人と話しているだけで泣き出す娘が生後11カ月ごろのことです。知らない人と目が合ったり話しかけられたりして泣いてしまうのはもちろん、抱っこひもの中で周りが見えない状況でも、私がお友だちのママと少し話しているだけで泣き出してしまいました。 育児の悩みやたわいないことを近所のママたちとおしゃべりしたかったのですが、娘が泣き出してしまうのでおしゃべりできなかった時期はつらかったです。また、赤ちゃんを連れていると、電車やスーパーでやさしく話しかけてくれる方が多かったのですが、娘が泣いてしまうので申し訳なく思うことも。 お友だちに話しかけられて泣いてしまう1歳半ごろは大人だけでなく、よく遊んでいた同い年のお友だちに話しかけられただけでも泣き出してしまうほど、人見知りが強く出ていました。この時期はすでにコロナ禍だったこともあり、人との接触が減っていたことも原因かもしれません。ほかの人がいると緊張で固まって遊べなくなってしまうため、人気の少ない公園を選んで行っていました。 人見知りを克服するために近所のお友だちの輪に入ってみようと試みましたが、ずっと抱っこをせがまれ、しまいには号泣してしまったので断念。自然と「人と関わりたい」という気持ちが芽生えるのを、気長に待とうと気持ちを切り替えました。 保育園入園を控えて娘は2歳から保育園に入園することが決まっていたのでずっと心配していましたが、入園時にはすっかり人見知りがなくなっていました。あの激しい人見知りが、2歳ごろから突然パタッとなくなったのです。 知らない人から話しかけられると少し恥ずかしそうに照れますが、泣くようなことは一切なくなりました。また、公園で子どもを見かけると一緒に遊びたいと言うようにもなり、ひと安心。 人見知りが強い時期は、このままずっと続いたらどうしようと悩んでいました。人見知りは成長につながる大切な過程だと理解はしていても、人の輪に入れないことをつらく感じてしまうことも……。でも、きっとそのうち人見知りしなくなるだろうと楽観的に考え、気長に構えたことで気持ちがラクになりました。 作画/大福監修/助産師 松田玲子著者:津崎 あぐり2歳女児を子育て中。大学卒業後、建築模型製作やガラス雑貨の販売を経験。趣味はステンドグラス製作。インテリアや育児などのライフスタイルについて執筆している。
2023年02月25日外出は苦難。だけどご近所さんにバーベキューに誘われて…ほぺろうは現在、特別支援学校に通う小学1年生。今でこそ経験を重ねて少しずつ改善してきたものの、もっと小さなころは場所見知りが壮絶で外出するのも苦難でした。一般的に子どもが喜びそうな場所やイベントに遊びに行くなんてとても無理。泣いて暴れて収拾がつかなくなり、逃げるように帰るのが常。ほぺろうが3歳のとき、良かれと思ってチャレンジした動物園も、遠路はるばるやって来て入園できたと思ったら大号泣!…結局、入園料だけ支払って即また遠路はるばる帰宅したという記憶があります。Upload By ぼさ子そんなほぺろうが就園し年中になったある日、私たち家族はご近所さんからバーベキューのお誘いを受けました。しかし、お誘いを受けてもほぺろうの事情で参加することは難しい。「子どもはみんな泣くもの。大丈夫!ほぺろう君 連れておいで~」と優しく言ってくださるが、ご近所さんが想像する「泣く」とほぺろうのものは絶対違う。みなさんを困惑させ迷惑をかけてしまうことが目に見えていたのでバーベキューをお断りしました。が、しかし…。ご近所さんを見送ったあと、私たち夫婦は自分たちの対応を思い出して落ち込みました。言葉で説明するのが難しいほぺろうの状態。親切で誘ってくれる相手から見たら、頑なに断るわが家の態度はワケが分からなかっただろうと。そんなつもりはないのに輪に入ることを拒絶しているように見えたのではないかと…。ご近所さんにほぺろうのことを口頭では説明していたけど、実際に様子を見てみないと障害の程度や事情は伝わりにくいのだと悟ったのと同時に、伝わらないままだと「ワケの分からない家族」として孤立してしまう気がして、それはほぺろうのために良くないと反省しました。Upload By ぼさ子ほぺろうを見てもらおうと決意した夫婦会議当時は、今よりさらにほぺろうの困りごとが激しかったので、人を避けたいという気持ちがなかったと言えばウソになります。でも、中途半端にほぺろうを人から遠ざけたままでは周囲から心配や誤解を招く可能性があると考え直しました。今後どうしていこうか夫婦で会議したときの夫の言葉が印象的でした。「ご近所さんにはちゃんとほぺろうを見てもらった方がいい。『自閉スペクトラム症があります』だけでは普通は伝わらない。どんな子どもか知ってもらった上で受け入れてくれる人がいればありがたいし、逆に抵抗のある人がいれば距離を置くように配慮しよう」「迷惑をかけるのは生きている限り避けられないだろう。でも、ご近所さんには知ってもらおう…」Upload By ぼさ子人への挨拶を大切にしてきた私たち夫婦ですが、ほぺろうの癇癪が酷くなってからというもの「迷惑かけないために」と ほぺろうを遠ざけるように即撤退することが多くなっていました。でも、ほかの場所ではそれで良くても、長期的に考えると『生活圏』でこのままの状態は良くない。なぜなら、人を避けてばかりだと不可解さで周りに不安を与えてしまい、その結果ほぺろうの印象が悪くなる可能性もある。保育園や学校は数年で卒業するけど家はずっと暮らす場所。ここで暮らしていくほぺろうのことを考えると、口で説明するだけではなく私も勇気を出してもっとほぺろうの様子をご近所さんに見てもらおうと思いました。これだけは!親子で頑張って参加する行事それからは、相変わらずお出掛け的なイベントには行かないわが家ですが、ゴミ拾いや花火大会など町内行事だけは積極的に家族で参加するようになりました。ほぺろうが場所見知り人見知りしてパニックになるのでご迷惑をお詫びしつつ途中リタイアがほとんどですが、5分だけでも顔を出すところから始めて、少しずつ滞在時間を延ばしていっています。Upload By ぼさ子自宅=生きていく場所ほぺろうを知ってもらうことで優遇してほしいとか可愛がってほしいとか、ましてや発達障害について勉強してほしいとかでは決してありません。ただ「こういう子どもなんだな~」とフンワリとでも思ってもらえたらありがたいのです。ほぺろうが生きていくための居場所とは…と考えたとき、「自宅」のウエイトは非常に重い。ほぺろうもご近所さんもお互いが気持ち良く暮らせるには?と思うと「少しでもほぺろうをオープンにすること」「親である私たち夫婦が周りに不安を与えない、話しかけやすい雰囲気をつくる」ことを心がけています。特別な行為ではありませんが、小さな積み重ねでほぺろうが社会の一員に加えてもらえたらと願って。ほぺろうが小学生になった現在、いまだに「ご近所さんに障害が十分伝わった」というワケではないし、理解を押しつけようとも思いません(逆の立場で考えてみても、難しさを感じます)。でも年月が経ち、最初は顔を出すだけでも大変だったほぺろうがご近所さんの顔を覚えてきて、相変わらずコミュニケーション取れないまでもリラックスしてその場にいられるようになってきました。夏に開催された花火大会では、小学1年生にしてやっと!最後まで泣かずにその場に居続けることができました。わが家に一番近いお宅の方は 泣き暴れの激しい時代からほぺろうのことを見てくれていました。ずいぶん騒音で迷惑をかけてしまったり心配させてしまったりしたはずなのに、「今日のほぺろう君、最後までいられてスゴイ!成長したね」「これからも一緒に楽しめたらうれしい」と言ってくださって、私は目頭が熱くなりました。ずっと見守っていてくださったんだなぁ…と感謝せずにいられません。Upload By ぼさ子執筆/ぼさ子(監修:新美先生より)場所見知り・人見知りが強かったり、多動・癇癪などが強いお子さんの場合、お子さんにつらい思いをさせたくない気持ち、目立ちたくない、とがめられたくない、そもそも大変すぎて疲れるという親の気持ち両面から、人が集まる場を避けるようになることはありますよね。そういう中で、ご夫婦で話し合い、地域の中で生きていくためにも、少しずつ慣れていこうと決めて出ていかれたというエピソードは大変に勉強になりました。ありがとうございます。おそらくご夫婦で話し合って決めて、協力して連れていかれたというところが鍵なのかなと思います。エピソードにあったような5分だけでも連れて行って、あとのお仕事はご主人に任せて子どもは奥さんが連れてささっと帰るというように、外担当と子ども担当をわけて協力されるのはいいなと思いました。そういったことを積み重ねて、お子さんもだんだん慣れて、ご近所さんにも知ってもらえるというのは理想ですね。余裕がないときはそこまでできないと思うこともあるかもしれませんが、ご家族で協力してできることであれば、地域に出ていくことも大事ですね。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年02月24日わが家には4人の子どもがいます。性格はそれぞれ違いますが、赤ちゃんのときに一番大変だったのが長女の人見知りです。私以外の人は全然ダメで、夫にすら私の姿が見えないと大泣き。私は、トイレやお風呂にゆっくり入れないほどでした。そんな長女を、仕事復帰のため1歳から保育園に預けることに。家族相手にも泣いてしまうのに、預けて大丈夫か心配でしたが、保育園生活をきっかけに長女が激変したのです!人見知りが激しい長女長男と2歳差で長女が生まれ、夫の仕事は時間帯が不規則だったため、私がほぼワンオペで育児をしていました。長男は誰にでも抱っこされて懐いてくれていたので、みんなにかわいがってもらえるタイプ。けれど、長女は抱っこはされるものの、私の姿が見えなくなると大泣きし、私が見えると見事にピタッと泣き止みます。 それは夫に対しても同じでした。夫に長女を見ていてもらい、長男とお風呂に入っていると、長女の泣き声が聞こえます。「早くあがってー!」と夫の声。そのためか、夫はあまり育児に参加しなくなりました。 いざ、長女を保育園へ仕事復帰のため長男が1歳で保育園へ通い始めたように、長女も1歳から保育園に行くことに。不安だらけの中、慣らし保育が始まったのですが、長女は朝から大泣き。それでも慣れてくれないと困るので、心が締め付けられる思いで通わせ始めました。 保育園から「ずっと泣いていて給食が食べられないから、短時間から始めましょう」と提案があり、少しずつ時間を延ばすことに……。すると、少しずつ水分がとれるようになり、給食が食べられるようになり、最終的には保育園で1日過ごすことができるようにななったのです。 見違えるほどの成長!1週間の慣らし保育が終わると、朝からも泣かずにニコニコと先生のもとに行く長女。「行ってらっしゃい!」と私に手を振るようになり、お友だちもでき、楽しく保育園生活を送れるようになりました。 長女は、それまでの人見知りが嘘のようにいつもニコニコ笑顔で人と接することができるようになり、たくさんのお友だちができました。それも、泣いてばかりいた長女を、やさしく根気強くお世話してくださった先生のおかげだと、本当に感謝しています。 今は高校生になった長女は、親戚に「あのころは大変だったね」と言われ、今では笑い話になり、かわいがられています。そして、赤ちゃんのころはあんなに苦手だった夫とも、今では仲良く話したり、一緒に買い物に行ったりしています。悩みのタネだった長女の人見知りが、保育園をきっかけに変わることができて本当によかったです。 著者:松田みさと長男と次男が15歳差の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年02月09日現在3歳になる娘は、生後3カ月のころから保育園に通っています。当時夫が失業しており、私は産後2カ月で仕事復帰しました。認可保育園は空きがなく、藁にもすがる思いで入れた認可外保育園。娘は当時最年少だったこともあり、先生はもちろん、上の年齢の子どもたちも娘をとてもかわいがってくれました。しかし、保育料が高いため、保活を継続していたわが家。娘が2歳のときに、無事、認可保育園へ転園することができました。しかし、私は転園を後悔することに……。生後3カ月から通った保育園を2歳で転園通っていた園はとても良い保育園でしたが、認可外ということもあり保育料が高く、経済的に余裕のないわが家は認可外に通わせながらも認可保育園への保活を継続。娘が2歳になったタイミングで、なんと地域で一番人気の認可保育園への入園が決まりました。 通い慣れた環境から引き離してしまうことに不安はありましたが、娘も「新しい保育園行く!」と楽しみな様子。さらに娘はあまり人見知りしない性格で、初めて会う人に対しても自ら積極的に接することができたため、きっと新しい環境でも大丈夫だろうと、このときは考えていました。 娘の様子に転園を後悔転園して1週間ほどたったころ、「保育園に行きたくない。前の保育園がいい」と娘が言うようになりました。前の保育園ではとても活発で自由奔放に過ごしていた娘でしたが、新しい園では、常に緊張しながら過ごしているとのこと。すっかりおとなしくなってしまった様子です。 もともと保育園が大好きだった娘の変化に私は、「転園は娘にとってマイナスだったのではないか……。金銭的に無理をしてでも今までの園に通わせてあげればよかった」と激しく後悔するようになりました。 時間と共に環境に適応していく娘にひと安心そんな思いを抱えながら過ごしていましたが、半年ほどすると環境に慣れてきたようで、徐々に「今日は○○ちゃんと遊んだ」、「○○が楽しかった」など、楽しい報告が聞けるようになりました。 転園当初は先生の間でも「おとなしい子」として扱われていた娘ですが、今ではクラスで一番のおしゃべりになっているそう。再び以前のように楽しそうに保育園に通う娘の姿を見ることができて、心の底から安心することができました。子どもには順応力があるのだなと驚かされました。これからも娘の力を信じて見守っていきたいと思います。 不安と後悔でいっぱいの転園でしたが、時間の経過と共に子ども自らの力で適応していってくれました。今ではすっかり転園先の保育園になじみ、毎日いろいろなことを学んできています。この先もきっと、環境が変わるたびに親は心配で心がいっぱいになるのだろうなと思いますが、子どもの適応能力を信じて乗り越えていこうと思います。 著者:南星 花3歳と1歳の姉妹と、発達障害の夫、13歳の猫と暮らす。妊娠中に夫の失業、切迫早産、胎児発育不全など、さまざまなトラブルを体験。IT業界で働くワーキングマザー。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年01月26日チーム事情で上の学年に駆り出されてキーパーやらされているけど、本人は「キーパーは絶対やりたくない」と言う。春からは同学年のチームでもキーパーになりそう。人見知りだから今のチームで続けたいけどキーパーは嫌という息子。親も楽しかったサッカーが嫌なサッカーになってほしくない。どうしたらいい?とのご相談をいただきました。スポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの子育てと取材で得た知見をもとに、お子さんをサポートするために必要なことをお伝えします。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<下手くそと言われ「おまえはそんなに上手いのか?」と返す弁が立つ息子に困ってます問題<サッカーママからのご相談>小4(9歳)の息子が所属しているのはそんなに強くないチームですが、その中ではセンターバックのポジションでチームの中では一番走り回って頼りになる存在です。ですが、来年度のチームは学年が上がり5、6年チームになるのですがキーパーがいないのでうちの子がかり出されてキーパーをやらされています。本人は絶対キーパーはやりたくないと言います。フィールドを走り回るサッカーが大好きでキーパーは全然面白くないと言います。でもコーチが怖くていえないと言っています。このままでは学年上がったらキーパーにさせられそうです。でも親が口出すのは憚られそうで移籍も視野に入れております。本人は人見知りで出来ればこのチームで続けたいけどキーパーは嫌なのです。どうしたらいいのかわかりません。楽しいサッカーを嫌なサッカーにさせたくありません。アドバイスお願いします。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。まず、ゴールキーパーというポジションについてお伝えしておきます。例えば日本では、子どもがサッカーを始めたら、ボール、トレーニングシューズ(トレシュー)やスパイク、そしてどこかの欧州クラブか代表のユニフォームを練習着として買ってあげる親御さんが多いです。一方ドイツでは、ボール、スパイク、キーパーグローブを購入すると聞いたことがあります。ドイツでカーンやノイヤーなど世界的なゴールキーパーが生まれていることからも、キーパーが人気のポジションであることがわかるかと思います。■欧州ではキーパーは人気ポジションなのに、日本ではネガティブなイメージを持たれているドイツや欧州ではゴールキーパーの役割がいかに大きいものかを、指導者、保護者ともに理解しています。そこが、サッカーがプロ化されてまだ30年の日本と、100年以上の歴史を持つクラブがひしめく欧州との大きな違いだと考えられます。さらにいえば、サッカーは小柄ですばしっこい子どもがやるスポーツという先入観もあって、身長が高かったり体の大きな子どもはバスケットボールや野球を選択します。そんな要素も相まって、キーパーというポジションが過小評価されているのかもしれません。このようにキーパーというポジションへの価値が乏しい一部の指導者は、試合に勝つために「大きくて動ける子ども」にずっとキーパーをやらせたり、消去法のように「フィールドではあまり動けないからキーパーでもやらせるか」という考え方になりがちです。本来なら小学生のうちにさまざまなポジションを経験してもらって、サッカーがどんなスポーツなのかをしっかり理解してもらうことが必要なのに、どうしても試合に勝つことが何より優先されてしまうのです。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■他の子もキーパーをやりたくないかもしれない、その場合の解決策をコーチに提案してみるそのような風土で息子さんも育っているわけなので「キーパーをやりたくない」という感覚を抱くのは仕方のないことでしょう。ただ、息子さんに「自分も嫌なんだから他の子たちも嫌かもしれない」という視点はないでしょうか。そこはお母さんが「君が嫌なら他の子も嫌なんじゃないかな?」と考える糸口を与えてもよいかと思います。だったら、どうすればいいかな?そんな問いかけをしてみてください。そこが第一段階です。おのずと「試合ごとに交替してキーパーをやる」という答えが出てくるかもしれません。もしもそういった結論に達したのであれば、息子さんと一緒にコーチと話してみてください。ここが第二段階です。キーパーは全員で交替でやれないか。小学生のうちはさまざまなポジションを経験させてほしい旨を伝えるのです。本来なら息子さんに任せて自分で言えるといいのですが、コーチが怖くて言えないということなのでお母さんが付き添ってはいかがしょうか。メールの文章だけなので、どんなクラブでどんな方針で指導なのかはうかがい知れません。ただ「親が口出すのは憚られる」とあるので、お母さんにとって自由に意見を言えるようなクラブではないのでしょう。コーチに言うのが難しいというのなら、とりあえず第一段階までやってみて、しばらくは息子さんに任せてみてはいかがでしょうか。■このチームにいたいけどキーパーは嫌、は子どもの問題親が転ばぬ先の杖を用意せず、見守ってご相談文に「どうしたらいいのかわかりません」と書かれていますが、本人が「もう嫌だ。このチームでやりたくない。僕は他のチームを探す!」と立ち上がるまで何もしなくていいと思います。「人見知りで出来ればこのチームで続けたいけどキーパーは嫌」これは息子さんの問題です。また「楽しいサッカーを嫌なサッカーにさせたくありません」とありますが、嫌なサッカーだからどうするか?を決めるのも息子さんです。今のお母さんの心情を察すると、転ばぬ先の杖を用意しようと一所懸命に見えます。「チームの中で一番走り回って頼りになる存在」なのに「キーパーをやらされるなんて悔しい」。そんな負の感情が、お母さんの中にあるかと思います。もちろんそう感じるのは当然です。かわいいわが子ですから自然なことです。私もかつてはサッカー少年と少女の母親だったのでよくわかります。とはいえ一番良いのは、息子さんが自分で「キーパーは交替でやりたい」と仲間やコーチに提案できることです。お母さんが「人見知りだからそんなことできない」と信頼できなければ、息子さんはそこから一歩踏み出すことができません。ゆっくりでよいので、背中を押してあげられたらと思います。■移籍を考えるタイミングは、我が子がそうしたいと言ってきたとき(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)それでも、所属されているクラブが交替でキーパーをやってみんなが試合に出られるよう工夫してくれない。もしくは息子さんが別のクラブでやりたいと自分から言ってきたら、そこで移籍を考えればいいことだと思います。ただし、移籍したとて、次もキーパーをやってと言われるかもしれません。お母さんにとって大事なことは、周りの環境に振り回されず自分を持った子どもに育てることです。息子さんが自分の意思を他者に伝えることができ、なおかつチームのことを考えられる人間になる。そのためにどうしたらよいかを、一緒に考えてあげられるお母さんでいてほしいと私は思います。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)。
2023年01月25日娘が1歳のころ人見知りが激しく、義母に会うなり泣き出してしまい、困ってしまったことがありました。義母も寂しそうな反応をしていて、そのときは本当に申し訳なく思っていた私。しかし、その一方で、実母に対しては娘は泣くことはなく……。今回は、そのときの体験談と解決法をご紹介します。 たまに会う義母になついてくれない娘が1歳のころ、たまに県外からやってくる義母は初孫に夢中。しかし、人見知りが激しかった娘は、義母に会うなり、泣き出してママにべったり……。お茶も出せないし、なんだか気まずいし、自分の育て方が悪いのか、何がいけないのかと悩みました。 娘は義母がたくさん持ってきてくれたプレゼントのおもちゃはうれしくても、義母のことは拒絶するのです。「泣かせに来ちゃったみたいだね」とさみしそうな義母がかわいそうでした。 実母に対してはまったく泣かない娘一方、実母に対しては、しょっちゅう会っているわけでもないのですが、娘が泣くようなことはありませんでした。実母にとっては5人目の孫なので赤ちゃんの扱いがうまいのもあると思うですが、1番の違いはママである私との会話が多いことでした。 義母はわが家に来ると、私のことは目に入らない状態で「〇〇ちゃん元気だった? 抱っこしようよ」などとたくさん話しかけて、娘に注目しすぎな点が原因なのではないかと気付きました。初孫がかわいくて押さえきれない愛が原因だったわけです。 「嫌われない作戦」を決行しました!そこで、娘と会う前に義母に電話で説明しました。「1.最初はあいさつ程度にしておくこと」「2.しばらくは我慢して娘と目を合わせず、ママである私と仲よく話している様子を見せること」「3.慣れてきたら娘に話しかけてみること」。この3つを約束してもらい、作戦を実行しました。 すると、娘は最初だけ泣きそうな様子でしたが涙は出ず、安心した様子で徐々に触れ合うことができたのです。ホッとしました。かなり効果があったと思います。 わが子が泣いてしまうことは仕方がないのですが、改善できてよかったです。また、義母との会話が増えたことで、私自身も義母ととても仲よくなれました。 イラストレーター/ムチコ著者:斉藤あや
2023年01月24日定型発達だと思っていた次女私には二人の娘がいます。長女のまゆみは自閉スペクトラム症と知的障害の診断がついており、次女のあずさはいわゆるグレーゾーンの自閉傾向があると指摘されています。現在は4歳と2歳の娘たちですが、1歳半健診はそれぞれに思い出深いものがあります。まゆみのときは、誰が見ても「何か困りごとのある子だな」と分かるくらい意思疎通が難しい子どもで、騒ぎすぎて別室待機になったことや、相談ごとが多すぎて帰宅が夕方になったことを今でも覚えています。やがて次女のあずさも1歳半健診を受ける時期になりましたが、母子手帳のチェックリストにある“指差し”や“言葉での簡単なやりとり”などもできていたため、私は安心しきって「この子の1歳半健診はすぐに帰れるだろう」と考えていました。結果として、その1歳半健診で初めてあずさの発達面の違和感に気づき、その半年後に改めて自閉傾向の指摘を受けたことから、療育を始めることになります。「この子は問題ないだろう」と思いながら向かった次女の1歳半健診次女のあずさと1歳半健診の会場に着いてすぐ、「あれ?」と感じました。ほかの子どもたちはおとなしくお母さんの横で待っているのに、あずさだけがウロウロと待合室を練り歩くのです。「こっちにおいで」「ママのお膝で待とう」「大好きな絵本もあるよ」など、どれだけ声をかけても振り返りません。いつもなら呼んだら来るし、振り返って笑うのに、一体どうして?と思いました。仕方なく抱きかかえて席に戻ろうとすると、今度は大暴れ。どうにか席に座らせても、じっとできずにすぐウロウロ…。また捕まえても、私の手から逃れようとどんどん機嫌が悪くなってしまいます。探索に夢中になって指示が通らないその様子は、長女まゆみの小さいころを彷彿とさせました。Upload By にれ検査が終わるたびにあっちこっち行きながらも、検査自体は引っかかることなく進んでいきました。この点は予想通りだったものの、まさか待ち時間でこんなに苦労するとは想定外でした。『次の人』として待機している少しの間にも、あずさは床のシートを剥がして裏側を確かめています。そんなことをしているのは会場であずさだけでした。私はそんな娘の様子に不安を感じ、その場にいた保健師さんに聞いてみました。「この子、多動でしょうか。こんなに落ち着きがないなんて」保健師さんも観察してくれていたようで、「確かによく動く子ですね、いつもこうですか?」と聞かれました。確かにあずさは普段からよく歩き、よく遊ぶ子どもです。ただ、制止しているにも関わらずこんなに好奇心のまま動き回る様子は記憶にありません。考えてみると、あずさは病院にかかったことがほぼなく、予防接種も予約制で、移動もマイカーばかりのため、「じっとして待ってね」と声をかける機会があまりなかったように思います。1歳半健診はあずさにとって、初めての「じっと待つべき場」だったのです。不安が膨らみ、長女の療育先に相談「異常なし」として1歳半健診が済んだあずさ。けれど、一度抱いた不安は私の中で膨れ上がりました。ひと月ほど悩んだのち、私は長女の通う療育施設に「次女も多動傾向で困りごとが出てきた」と相談させてもらいました。幸いなことに、療育先は発達外来のある病院と提携しており、あまり待たずに心理士の方に診てもらうことができました。ただ、その時点では「異常とまではいえない」という結果で、「言葉もよく出ており、おもちゃを介して遊んだときに“ちょうだい”も“どうぞ”もできるので現時点では発達上問題ないといえます。よく動きたがるのはお姉ちゃんの行動を見て学んでいるとも考えられますし、性格的にも好奇心が強いようです。場所見知りと人見知りのなさは見られますが、そう心配はいらないでしょう」ということでした。「そうか、あずさの中ではまゆみの行動がスタンダードになってるんだ。もっと同年代の子の振る舞いを見る機会をつくらないと」と納得した私は、支援センターや児童館に行く回数を増やすことを安心材料にしていました。半年経って、強まってきた特性そうして1歳半健診から半年が過ぎました。その間、多動ぶりに困らされることが多くなってきて、「定型発達だろう」から「何らかの特性があるかもしれない」に私の意識も変わりつつありました。さらに、2歳を迎えてイヤイヤ期も最高潮。外へ行きたがるので1時間半から2時間ほど散歩に出る日が多いのですが、帰宅して私がクタクタになっていても、あずさは玄関でひっくり返って「おさんぽーーー!!もっかい!!いこうよーーーーー!!!!」と30分近く大泣きする日もしばしばでした。日ごろはいつもニコニコして、スーパーへ行くと周りのおじいさんおばあさんから「愛嬌のある子だねぇ~」と人気者になることも多いあずさですが、ひとたび癇癪が大爆発すると、親を叩いたりおもちゃを投げたりと手がつけられないようになってきたのです。Upload By にれそれでも私は「これがイヤイヤ期かぁ。大変だけど、まゆみはイヤイヤ期がまだ来ていないから新鮮だなぁ」とのんきに考えていました。転機になったのは、あずさを観客として連れて行ったまゆみの療育先の運動会でした。特性が大爆発!もう一度診察を受けることになって地域の体育館を借りて行われた運動会で、外に出たがったあずさが大癇癪を起こしたのです。あずさをなだめるのに抱っこして外へ出ようとすると、母親がいなくなるのを察知したまゆみが泣き出すというカオスな状況で、先生方も2人を泣き止ませようとあの手この手を尽くしてくれました。Upload By にれあとから聞いたのですが、差し出された風船を怒りのまま叩き落とすあずさを見て、先生方も「癇癪の様子がただごとではない」と感じたそうです。そこから「詳しく話を」ということになり、今度は心理士に加えて医師にも診ていただくことになりました。一番の困りごとというと多動だったので、私はてっきり「発達障害があるとしてもADHDの傾向だろう」とばかり思っていました。ところが、医師と心理士さんが問題視したのは多動や癇癪の強さよりも場所見知りと人見知りを全くしないことの方で、「現時点で診断をつけるとするなら自閉スペクトラム症」と告げられました。これには本当に驚きましたが、ADHDの診断は3歳ごろまでつけづらいという理由のほか、よくよく考えると、「周囲の様子を見ることなく自分の欲求を優先してしまう」という自閉的な傾向が場所見知りと人見知りのなさにつながっていたのか!とそこで初めて気づきました。いつもニコニコ人懐こい印象だったので、「あずさは物怖じしない性格なんだ」と思い込んでいたのです。そのまま療育をすすめられ、「療育に診断書の要る自治体だったら書いているところだけど、うちの市は診断書がなくても療育が受けられるので正式な診断はまだつけないでおきますね」と言われました。あずさはいわゆるグレーゾーンに当たる子どもなのだろうと思いました。ショックを受けつつも、心に芽生えた気持ち長女に続いて次女にも自閉傾向があるという事実はショックでしたが、2歳という早期から療育を受けられることになったのはあずさにとって良かったと思っています。指差しや受け答えができても自閉スペクトラム症とされる場合もあるのだと、私にとっても大きな学びになりました。あずさは今後、とりあえず1年間療育に通わせて様子を見るつもりでいます。Upload By にれ先生方にとって、保護者に子どもの発達の指摘をするのは勇気の要ることだと思います。元々相談実績があったとはいえ、運動会のあとに指摘してくださったことは本当に感謝しています。また、あずさの場合は気づきにくいタイプの自閉スペクトラム症だったこともあり、おそらく長女の存在なしには発達の違和感に気づけなかったんじゃないかとも思います。次女のあずさの特性の早期発見と、早期療育につながることができたのは、その前にお姉ちゃんのまゆみに発達障害があることが分かったことがきっかけで母親の私が徐々に理解を深めてこられたためでもあるので、まゆみにもありがとうと言いたいです。この先どうなっていくか未知な部分はたくさんありますが、姉妹の特性をよく理解して、親も子も笑顔を忘れないようにしていこうと思います。執筆/にれ(監修:初川先生より)次女あずさちゃんが療育につながったエピソードのシェアをありがとうございます。人の多い場面でじっと待てないことに違和感を感じたり、多動さや癇癪などに対応するのに苦労したり、そうしたことに瞬間瞬間でそう感じることはあっても、日々の子育てでそうしたことが流れていくなどして、なかなか相談する機会も持ちづらい面もあるかもしれません。にれさんが健診や長女まゆみちゃんの療育機関でそうした気配や不安をお話されたことがまずとても良かったと思います。にれさんも書かれているように、早期に療育につながったことは、あずさちゃんのより良い成長発達の面ではとても良いターニングポイントになったでしょう。相談して、何もないなら何もないで見守る。その後にまた違和感を感じたら、また改めて相談する。そうして複数の目で子どもの発達を見て、できることをする。そうした営みがとても良いなぁと感じました。
2023年01月19日スバルは人が好き。検査結果通り「言葉が遅いだけ」?1歳半健診で言葉の遅れを指摘され、2歳から何度か受けた発達検査では「言葉が遅いだけ」と診断されたスバル。そうは言ってもやはり不安でインターネットに載っている「2歳ごろの発達障害チェック表」を確認せずにはいられませんでした。スバルは目が合い、好き嫌いなく何でも食べ、いつもにこやかで、抱っこが大好き、しゃべらないものの呼べば手をあげて返事をする子だったのでチェック表にはあまり当てはまりませんでした。当時当てはまると感じたところは人見知りをしない、言葉が遅い、落ち着きがないなどです。人見知りしないと言うより人が好き過ぎて、公園で知らないおじいさんと手を繋いでお散歩に同行しようとするくらいでしたが…。普段の生活の中で大きな困りごともなく、私の言っていることを理解してコミュニケーションもとれ、チェック表にはあまり当てはまらない、それならば診断通り「言葉が遅いだけ」なのだろうと胸をなでおろしました。言葉を増やすための次の一手スバルが2歳数ヶ月のころ。集団での刺激を期待しプレ幼稚園に通うことにしました。スバルと私にとって初めての集団生活です!余談ですが私はスバルを妊娠中にこの地へ引っ越してきたため、友達も知り合いもおらず、家庭内ではワンオペ育児、育児書に従いスマホもテレビもほとんど観ない孤独な生活を送っていました。公園で散歩中のおじいさんおばあさん、たまに同年代のお子さんを連れたママさんと交流することはありましたが、それはその場限りの関係。とうとうスバルと私に友達ができるのかと思うと心が踊りました。何よりも人が大好きなスバルにとって、右も左もお友達で溢れている環境はまさに楽園。これはかなりの刺激になって、言葉の爆発が起こるに違いない…期待でいっぱいです。いざプレ幼稚園へ最初の数ヶ月は母子同伴通園で、慣れてきたと先生が判断した子どもから順番に母子分離通園に切り替わって行くシステムでした。最初はどの親子もつきっきりで、集団生活を円滑に送るべくサポートしていました。自由時間には「お友達が順番待っているよ。もう少ししたら交代しようね。」と声をかけ、集団活動の時間には「このペンでここにお顔を描いて先生のところに持って行くんだって」と先生からの指示を分かりやすく伝え、お弁当の時間には「自分のコップを持って先生から水を注いでもらってバナナのシールが貼ってある席に座るんだよ」といつもの流れを先回りして説明します。それはスバルがプレ幼稚園に入園する前から、自然と私がしていたことでした。スバルはそれらの指示を理解しその通りに行動する事ができました。心配していた初めての集団生活は何も問題がなく、順風満帆だと思いました。そう、このときまでは…。3ヶ月後、周りを見渡すと…周りを見渡すと、母子通園している親子は私とスバルだけになっていました。入園から1ヶ月過ぎたころから次々と母子分離通園に切り替わっていき、ママの膝の上で泣いて離れられなかった女の子が先週から笑顔で登園できるようになり、残るはわが家だけになったのです。この3ヶ月で何があったのかと言うと…。Upload By 星あかり「お片づけの時間だよ」「お外に行くよ」など直接指示すると理解できるのに、先生がクラス全体に呼びかけた場合は全く指示が通らないのです。そのほかにも、私が膝の上でホールドしていないと絵本の時間に歩き回ってしまったり、そもそも話を聞いていなかったりと明らかにスバルだけ浮いていました。スバルが当初問題なく活動に参加できていたのは私が横で同時通訳していたからで、私が隣にいなければまるで周りに誰もいない空間であるかのように自由に振る舞うのです。クラスメイトたちは、3ヶ月で幼稚園のルールを学び、座るべきときに座り、先生が話し始めれば姿勢を正して聞き、プレ幼稚園での集団生活に馴染んでいきました。スバルにはそれができませんでした。条件つき母子分離通園母子同伴通園がわが家だけになり、焦っていました。少しでも、ほんの少しでもあの子たちのようにできるようになって…と願っていろいろな方法を試していましたが効果はいまいち。そんなとき、先生から「そろそろ母子分離通園をはじめましょう」と声をかけられたのです。喜んだのもつかの間、それは条件つきでした。朝の会、終わりの会、絵本の時間やイベントなど座っていなければならない時間は私も参加し、スバルを膝の上でホールドすることが条件でした。母子分離通園というより「ときどきフリータイムのある母子同伴通園」です。朝幼稚園に行き朝のホールド、一旦公園で時間を潰し幼稚園に戻ってきて絵本のホールド、ちょっと休憩を挟んで帰りのホールド。Upload By 星あかり公園でぼんやりと待機する時間はいろいろなことを考えて悩んで苦しむ時間でした。そのころには公園のベンチで「スバルは発達障害があるかもしれない」と考えるようになっていました。集団の中ではなく一対一なら話が通じ、人が好きで興味があることには集中して座っていられるスバル。周りに気が散るものがない個室で受けた発達検査では困りごとが見つかりにくく「言葉が遅いだけ」と診断されたのかもしれません。私もプレ幼稚園に入るまでは「言葉が遅い以外に困りごとはない」と思っていました。しかし本当はたくさんの困りごとを抱えていたのです。それでも「言葉が遅いだけ」と診断された事実から「言葉が出たら全てが良い方に変わるかも」というほんの少しの期待が捨てきれずにいました。そしてそれが心の底でゆらゆらして、次へ進む決断ができずにいたのでした。執筆/星あかり(監修:鈴木先生より)健診では目で見える多動や耳で聞こえる言葉の遅れに対して主眼を置いているため目や耳では分からない情緒面からのアプローチがほぼないのが今の日本の現状です。悲しいことにそれは乳幼児健診に限ったことではなく、学校健診においても同様なのです。個人名を呼んであげないと理解できないのも自閉スペクトラム症の特徴です。注目してあげないといけないのです。初めは様子を見ていてもいいのですが、親がほかのお子さんと何か違うなと思ったときがサインだと思います。気づいて医師に相談したときが早期発見だと思えばいいと思います。
2023年01月18日成長曲線から外れることなく、順調に育ってきた息子。1歳までに歩き、私のまねをして「ママ」と言うこともありました。しかし、まねをしているだけで言葉の意味はわかっていないようでした。1歳半まで意味のある発語が見られないまま健診の日を迎え、そこで発達の相談をし、発達支援施設に通うことになった体験談をご紹介します。体の発達は順調だったけど…“もしかして、育てにくい子なのかな?”と感じることは何度かありました。生後5カ月のころ、息子を連れて結婚式に参列したときのことです。披露宴会場では私たちの席の近くにスピーカーがあり、音楽や拍手の音がするたびに息子は泣いていました。生後10カ月のころは、かんしゃくを起こすと何でもかんでも物を投げていましたし、知らない人が近づいてきただけで泣くこともありました。すごく警戒心の強い子だったと思います。 集団健診で他の子と比べると…1歳半健診は初めての集団健診で、息子と同じぐらいの子たちが落ち着いているように見えて驚きました。というのも、息子はじっとしているのが苦手だったのです。人見知りが激しく、初対面の大人がいると泣き出すこともしょっちゅうでした。健診は母子で受けている方が多かったのですが、私は夫にもついてきてもらいました。息子は体重計に乗るのを嫌がり泣き叫んでしまったので、夫と一緒に計り、夫の体重を引くという形でおこないました。積み木を積むなんてできるわけもなく、積み木を投げて終了しました。 発達検査を受けることに…健診後に相談し、後日詳しい発達検査を受けることになりました。そのときも人見知り全開で、私が口頭で質問に答え、検査項目のチェックをしてもらいました。予想通り、言葉の遅れが顕著にみられました。意味のある発語がないだけでなく、言葉の意味を理解していないのです。元々意思の疎通ができていないと感じていたので、あまりショックではありませんでした。それよりも今後どうするべきかを教えてもらえることに安心していました。 安心した専門家の言葉 紹介してもらった発達支援施設に初めて行ったとき、「お母さん、よく頑張っていますね」と言ってもらえたことで、私の育て方が悪いわけではないのだとホッとしました。2歳9カ月になった今は発語が増え、人見知りもなくなり、簡単なコミュニケーションがとれるようになりました。今でも偏食や感覚過敏な部分はありますが、お友だちと仲良く遊ぶことができています。 わが子が発達障害かもしれないと思うと不安になり、何度も検索しました。発達のスピードも、タイミングも、子どもによってそれぞれ違うものです。私は、これからも専門家のサポートを受けながら、息子の個性を尊重し、成長を見守っていきたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師 松田玲子著者:大森りさ0歳と2歳の兄弟の母。長男は発達支援施設に通っている。主に妊娠・出産・子育てについての記事を執筆している。
2023年01月07日臨月に行ったノンストレステストでひっかかった娘には重度の知的障害や身体障害があります。言葉はほとんど話すことはできません。発達の遅れは感じていたものの、2歳直前で障害があると診断されるまでは、そんなに重い障害があるとは思ってもいませんでした。妊娠中は、後期になるまではとても順調でした。ですが、臨月になり、ノンストレステストを行ったところ、いつまでたっても胎児が起きないのです。通常は、おなかの中の赤ちゃんは20分おきくらいで起きたり寝たりしているそうなのですが、ずっと寝ている状態とのこと。ほかの妊婦さんが30分ほどでテストを終えていくのに、私だけ3時間たっても終わりませんでした。産院の先生はなんども超音波で胎児の様子を見ては「脳もあるし、身体に異常は見当たらない。なんでだろう」と頭をひねらせていました。大学病院に紹介状を書くか迷っていた様子でしたが、予定より2週間ほど早く陣痛が来て、紹介する間もなくかかりつけの産院で出産することになりました。出生後すぐチアノーゼに出産時も、上の子の時とは違いました。生まれてすぐ一声泣いたものの、そのあとはぐったり…胸に抱かせてもらった娘の顔色がだんだん悪くなるのを見て、私は「先生、この子おかしいです!」と叫びました。スタッフが慌てて血中酸素濃度をチェックすると、とても低い数値。あわてて酸素ボックスの中に入れられました。ですが翌日になると落ち着いたので、予定通り3日ほどで退院となりました。Upload By ユーザー体験談泣かない、手がかからない、乳児時代その後は特に問題はないように見えた娘ですが、上の子と比較して違ったのは「泣かない」ということでした。上の子がとにかく泣いてずっと抱っこをしていて大変だったのに、娘は寝かせておいたらずっと寝ているし、泣いてアピールすることもほとんどありませんでした。出産祝いに来てくれたママ友に、「こんなに手がかからないなんて、なんか変じゃない?」と言って「楽なのに心配するなんて、心配しすぎだよ」と言われたのを覚えています。今思えば、自己主張するほど脳も発達してなければ、泣くために必要な身体の力も未熟だったのだろうと思います。Upload By ユーザー体験談4ヶ月を過ぎたころから発達の遅れが目立ち始めた首すわりまでは順調だったのですが、そこから先はつまづきました。寝返りしない、ハイハイしない、座れない、伝い歩きしない…7ヶ月健診で要観察、9ヶ月健診のときにもお座りが安定しない娘をみて、産院の先生に子ども病院を紹介されました。上の子のときを思い返せば、9ヶ月ではしっかり座り、座ったまま体をひねったり、両手でおもちゃで遊んだりしていたし、ずりばいやつかまり立ちもしていました。人見知りも始まっていました。娘は人見知りをすることもありませんでした。原因不明の発達遅延といわれて子ども病院にはかかったものの、原因不明の発達遅延と言われただけ。発達センターを紹介され、1歳になるころから、PT(理学療法)を受けることになりました。センターの先生は、おそらく一目見て娘の障害に気づいていたのでしょう。その後、同じ自治体に娘と同じ障害がある子が複数いると分かりましたし、そうした子どもたちはみんな、就学前はこのセンターに通っていたからです。ですが、立場もあるからでしょう、障害名について口にすることはなく、「ウォーカーをつくって歩行練習をしたほうがいいと思います。障害者手帳をつくれば、公費でつくれるので手帳をつくりませんか?」と提案されました。おそらく、歩行に困難がある障害だから、はやめにウォーカーをつくってリハビリを始めたほうがいいと考えてくださったのだろうと思います。1歳半健診で感じた周りの子どもとの違い1歳半健診にもいったものの、ハイハイもせず、模倣もせず、もちろん積み木もつめず。「おかあさんが髪をとかしていたら、それをまねしますか?」といわれ、1歳半の子どもってそんなことできるんだっけ、と思ったのを覚えています。そうした模倣をするようになったのは、娘の場合は小学校に入ってからでした。健診で、すでに発達センターに通っていることを伝えると、それならと特に要観察の指示もありませんでした。てんかん発作が診断のきっかけに結局、障害が分かったのは、1歳半を過ぎたころにてんかん発作を起こしたことがきっかけでした。地域の中堅病院にしばらく入院し、その後主治医になったのが、ある大学病院から月に何回か来ている脳神経の専門の先生で、その先生は脳波をみて娘の障害に気づき、大学病院への転院手続きをしてくださったのです。大学病院での遺伝子検査の結果、先天性の希少疾患があることが分かりました。Upload By ユーザー体験談3歳児健診はパス、大学病院での配慮がうれしくて3歳児健診には、娘を連れては行きませんでした。障害も分かっていたし、すでに毎月大学病院で見ていただいていたからです。役所に電話したら、「大学病院で毎月見ていただいているなら大丈夫ですよ」と言われました。定期通院のときに、看護師さんに「3歳児健診は行くのやめたんです」と伝えると、いつも計測している身長体重に加えて、詳しく計測をしてくれ、母子手帳に記載してくれたのがとてもうれしかったです。Upload By ユーザー体験談障害告知はつらかったけれど生後1ヶ月くらいから感じていた「何か気になる」というカンは、結局当たっていました。わが家の場合、てんかん発作で入院した病院に、娘の障害に詳しい先生がきていたことから、早めに障害を見つけてもらうことができました。障害が分かったときはその重度さに落ち込みもしましたが、今は早く見つけてくださった先生に感謝しています。あれから10年以上経ちましたが、私たち家族は娘を中心に幸せに暮らしています。イラスト/にれエピソード参考/あき(監修:鈴木先生より)1歳までは運動面での発達が主なので、遅れのあるお子さんはとりあえず「運動発達遅滞」という病名で定期的にフォローしながら病因検索をしていきます。この時点で一般の小児科医から神経専門の小児科医のいる病院へ紹介されるのが普通です。娘さんは運動発達を遅らせることで親にイエローカードを出していたのです。それをいち早く察知するために乳幼児健診(基本コラム「0歳児健診」参照)があります。早めに診断するメリットとしてさまざまな合併症に対する検査・診断・治療が早くできることが挙げられます。1%程度の病気の面は主治医が診るので家族のみなさんは残り99%の健康的な娘さんのできるところを見て伸ばしてあげてください。
2023年01月07日3児のママ小児科医・保田典子先生のコラム。今回は、入園してから慌てないために、今からしておきたいことを、保田先生の経験を交えてお話しいただきます。こんにちは、小児科医の保田典子です。私生活では子育て中の3児の母です。4月保育園入園を希望して書類を出された方も多いのではないでしょうか。4月入園ができた場合、入園できるまであと3カ月。入園してから慌てないために、今からしておきたいことを、私の経験を交えてお話ししたいと思います。 4月入園あるある4月はたくさんの0歳、1歳、2歳さんが保育園に進入園をして、(主に)ママが仕事復帰をする季節です。私も17年以上新入園児さんを小児科医として見てきて、3人の子どもを保育園にお願いしてきました。そのなかで保育園ならではの入園あるあるがあります。 0歳児さんあるある0歳前半だと、まだ人見知りもあまりないので、慣らし保育などは意外にすんなり乗り越えられたりします。ただ、まだ月齢が浅いので、保育園に入って風邪の洗礼を受けるとゼイゼイと呼吸が苦しくなりやすく、長期化することがあります。 0歳後半だと、人見知りが始まり、預けるときに大泣き!ということがよくあります。人見知りが強いとハンガーストライキ(飲まず食わずで主張をおこなうこと)を起こす子も。育児用ミルクを飲んでくれなくて予想外に慣らし保育が長くなることがあったりします。もちろん、園に入れば風邪を引きやすくもなります。 1歳児さんあるあるやっぱり0歳後半さんと同じで、人見知りで預けるときに大変になることが多いです。また、1歳になってくると周りを見ることができるようになり、保育園で予想以上に気を張って頑張る子が多いです。 そうやって気が張ってくると、4月後半から6月にかけて疲れがたまり、風邪からこじらせて肺炎になってしまって入院することになる……というケースもよくあります。(今年、私のところではなかったです)。 呼び出し時の対応を決めておこう!保育園に入れてみないとわからないことが多いのですが、風邪をひきやすい子もいれば、ひきにくい子もいます。ひきやすい子は本当に毎日のように、毎週のように呼び出しをされることがあります。 わが家はみんな平熱が高かったため、風邪でもないのに毎日電話が鳴っていた時期がかなり長期間ありました。保育園に入る前に“毎日呼び出されてもいいように”対策を練っておくことをおすすめします。 わが家は、私が外来の日などは絶対に休めないので、「○日午前はパパ当番、△日午後はママ当番、□日はどっちも無理だからシッターやファミリーサポートを使おう」など、毎日呼び出され当番を決めていました。使うにしても使わないにしても病児保育や病後児保育、シッターの登録などをしておくといいと思います。私も無料のところはとりあえず登録しておき、有料のところは困ったときに決めたりしていました。 冬の3カ月でしっかり充電を♪風邪対策だけではなく、0歳後半以降の子は預けるたびにギャン泣きされて、パパ・ママも子どももつらい数週間が待っているかもしれません。泣かれるのはつらいですが、それだけ親との信頼関係が強くできているという証拠でもあります。冬の3カ月でしっかりスキンシップをたくさんとって、親も子もメンタル的にも充電をたっぷりしておくといいですよ。入園準備や復帰準備で忙しい時期でもありますが、親子で楽しいことをたくさんしてくださいね。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。
2022年12月31日登場人物■しろぺんき:薄顔のアラサー新米ママ。娘のことで毎日頭がいっぱい。毎日育児絵日記更新中。■パパ:家族を愛し家族に愛される男。ナイトキャップをかぶらないと翌朝とんでもない寝癖がつく。■つばめちゃん:2021年11月生まれの女の子。そのかわいいお顔と仕草で両親を虜にしている。じいじの願いby しろぺんきプレゼントひとつでコロっと懐いた時はものすごくビックリしましたが、2時間後には通常運転に戻っていてで面白かったです(笑)じいじどんまい!編集後記「つばめちゃんの笑顔がみたい」そんなじいじの思いがつまったお誕生日プレゼント作戦は大成功!と思いきや…時間とともにその効力は薄れてしまい、いつも通りつばめちゃんを泣かせてしまう残念な結末となりました(笑)。赤ちゃんが特定の人にだけ人見知りしてしまうことがありますよね。成長とともに変化しますが、ママが人見知りしてしまう相手と穏やかに会話をしているのを見せると、赤ちゃんが安心することもあるそうですよ。バースデーケーキ、記念写真、誕生日プレゼントと3回にわたってお送りしてきた残念な誕生日エピソードですが、どれも印象深い良い思い出になったのではないでしょうか。いつか成長したつばめちゃんに1歳のお誕生日におきた残念なエピソードを語り継ぐのが楽しみですね。ままのて編集部1歳のお誕生日残念エピソードシリーズはこちらしろぺんきさんの過去の作品はこちら↓しろぺんきさんのInstagramアカウントはこちらから↓ままのて公式アカウントままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひフォローしてください!
2022年12月28日明るくておもしろい夫。おかげで保育園では息子のお友だちや先生に人気があり、行事にも前向きに参加してくれていました。人見知りの私にとって、とても助かる存在。しかし、ハイスペック夫に頼りきっていた私は、痛い目を見ることになったのです。 保育園の行事に積極的な夫夫はお笑い芸人のようなキャラクター。誰とでもすぐに仲良くなり、人見知りの私とは正反対の性格です。あいさつの声は誰よりも大きく、息子の送り迎えのときは先生やお友だちをどうやって笑わせようか……と考えているような人。もちろん行事でも目立つ存在です。 人が大勢集まるイベントが苦手な私の代わりに、いろいろと頑張ってくれていました。お友だちや先生方からも「〇〇くんパパ!」と人気があり、自慢の夫です。夫が目立ってくれいている分、私はひっそりとしていられてラッキーとも思っていました。 職業を知られて人気急上昇夫は高校・大学受験の塾の講師をしています。ある日何気なく1人のママ友に話したところ、またたく間に広まりました。ママ友に勉強や受験の相談をされることもあり、夫は「僕って人気だね!」とのんきな様子。夫の職業を知ったとたん、あいさつ程度の関わりだったのが急にグイグイ話しかけてくるママ友もいて、私としてはあまり気分がよくありませんでした。 妻の私から見ても、夫はとても魅力的な人だと思います。夫の人柄を評価してもらえるのはとてもうれしいのですが、有益な情報を持っているかもしれない人として近寄られるのは何だか嫌だなと感じていました。 保護者に言われるのは「パパ来ないの?」保護者のみの食事会が年に数回あり、私が参加すると決まって言われるのは「今日はパパ来ないの? 聞きたいことあったのになぁ」というセリフ。たしかに私じゃ力不足だよね……とさみしい気持ちになりました。 私はママ友たちの輪にうまく入れず、みんなの話に相づちを打つだけ。自分のコミュニケーション能力のせいもありますが、私が参加すると期待外れだと思われているような感じがして、情けない気持ちになってしまいました。 保育園の行事など、表に出る場面では夫に頼り切っていた私。おかげで私はママ友の輪にうまく入れなくなってしまいました。少しずつでも頑張って自分を出していくべきだったなと反省しています。夫は「気にすることない。苦手なことは無理する必要ないよ」と言ってくれますが、これからは努力していこうと思います。 監修/助産師REIKO作画/ぐら子著者:更田未央子6歳と2歳の子を持つ母。看護師・保健師・養護教諭1種・FP3級の免許を取得。現在、高校生を対象とした学習塾の講師をしながら、FP2級を目指す。育児・教育・医療・金融・不動産について執筆中。
2022年12月08日保育士の中田馨さんが、保育士から見たママ友付き合いが「上手な人」と「苦手な人」について詳しく教えてくれました。子どもが園に通っていると、どうしてもママ友との関わりが出てきますよね。人付き合いが苦手という方にとっては悩みの種になることも……。保育士目線でのお話、ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは!保育士の中田馨です。子どもが人生で一番最初に社会に出るのが、保育園や幼稚園というご家庭も多いかと思います。子どもが社会に出ると必ず付いてくるのが「親同士の関わり」です。 保育所での保護者同士の対応を見ていたら、「あぁ、このママはママ友付き合いが上手そうだな」と感じることが多々あります。実は、私自身が「人見知り」なので、ママ友付き合いがとっても苦手だった親の一人です。 今回は、保育現場や私自身のママ友付き合いから見えるママ友付き合いが「上手な人」と「苦手な人」のお話をします。 分け隔てなく「あいさつができる人」まずは、分け隔てなくあいさつができるママに出会うと「わぁ、この方なんて素敵なんだ」と思います。それほどお話ししたことがないのに、にっこりほほ笑まれて「おはようございます」なんて言われたら、朝からすがすがしい気持ちになるものです。 毎日、何度もあいさつするうちにそれが習慣になれば、あいさつすることへのハードルは下がるものですが、私のような人見知りは「最初のあいさつ」へのハードルがものすごく高いのではないかと思います。 「最初のあいさつ」をあまりに緊張して「おはようございます…」と言ったものの、か細い声すぎて相手に届かず、一人落ち込んでしまう…なんて経験、私は何度もしています。 そこで、私なりに決めたことは「相手と目を合わせる」こと。目が合えば、か細い声でもあいさつが届くことが分かったからです。ママ友とすれ違う時は、目線を上げて目を合わせることからスタートしてみてください! 相手の子どもの「気になる部分を言わない人」「〇〇ちゃんって、落ち着きがないよね」「○○君って、引っ込み思案だよね」「1歳過ぎてもまだ、ハイハイなんだね」。もし、自分の子のことを、ママ友にこんな感じで評価されてしまったら? 少なからず、ショックを受けるのではないかと思います。 言った本人は、きっと評価するつもりはなく、感じたままの感想を言っているのだと思いますが、子どもの性格や発達面はナイーブな部分でもあります。だから「そう」感じてしまったとしても「言わないほうが良い」でしょう。 保育士の中田目線で見てみると、「落ち着きがないは、元気いっぱい!」「引っ込み思案は、よく周りが見えている」「1歳過ぎてもハイハイをしているのは、足腰を鍛えているところ!」。どうですか? 少し考え方を変えると、気になるところが、気にならなくなりますよ。 相手の子の「気になるところ」を見つけたときは、頭の中でこういった変換をしてみてもよいかもしれませんね。 相手の「子育てに口出ししない人」子育ての方法は、各家庭によって本当に違います。私の子育てだって、きっと他のご家庭から見ると「変なことしてるなぁ」と思われることでしょう。子育てのアドバイスを皆さんに伝えている私も、自分の子育てに自信満々か?と言われるとそうではありません。今も思春期の娘へ「これで正解だったかな?」と日々の選択に多少の不安を抱きながら対応しています。 毎日毎日おこなわれている、子育ての大小の選択は、ママ自身が「こうしよう」と悩みつつも決定してきたこと。それに対して「こうしたほうが良いんじゃない?」「うちの場合はこうしているけど」なんて、聞いてもいないのに言ってこられたらどうでしょう? 時には、傷ついてしまうこともあるのではないかと思います。 相手の子育てには口出ししない。と言うのは大原則。ただ、相手が悩んで相談してきたら「どうしたらいいかな」と寄り添って話を聞いてあげるのが良いでしょう。 ママ友付き合いが苦手な方へ「私って、ママ友付き合いが苦手だな」と感じているママさん。最初に書いたように、私もママ友付き合いが苦手な母の一人です。子どもが中学生になっても高校生になってもそれは変わりません。 ただ、すれ違う時は目を合わせてあいさつをすることは、今も大切にしています。それに加えて、無理に話をしようとしない、無理にお付き合いをしようとしないことも大切かなと思います。 無理をすると、最初はよいですがだんだん気持ちがしんどくなってくることもあります。本当に気の合う人は、無理をせずとも自然と会話が弾むはず。会話が弾んだら「じゃあ、今度、一緒に遊びましょ!」となってきます。きっと、皆さんにも1人、2人とそんな自然と会話が弾むママ友ができるはずです。 ママ友は作るものではなく「自然にできる」ものではないかな?と思います。焦って「ママ友付き合いを上手にしよう」と頑張りすぎてしまったり、子どものためにママ友を作ろうと思わなくて大丈夫ですよ。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2022年12月04日原黒ゆうこさんの幼稚園のママ友トラブル体験談をマンガ化! 幼稚園で出会ったミカさんは、ユウコさんが最初に仲良くなったママ友です。ミカさんは、子どもが起こしたトラブルをきっかけに、ボスママ的存在のマサエさんのご機嫌取りに必死でした。その様子を見たユウコさんは、「自分を見失っている。マサエさんと少し距離を置いたほうがいい」とミカさんを諭します。しかし、受け入れることのできないミカさんは……。ミカさんは人見知りのユウコさんにとって、初めてできた大切なママ友。他人の批判ばかりするミカさんですが、以前はそのようなことはなく、他人を素直に褒める穏やかな性格でした。幼稚園のボスママ的存在であるマサエさんとの出会いをきっかけに、変わってしまったミカさん。「前のミカさんに戻ってほしい!」と、必死に伝えるユウコさんに、ミカさんの反応は……!? お願い、あの頃のミカさんに戻って…! 人見知りのユウコさんは、幼稚園で初めて話しかけてくれたミカさんに、とても感謝していました。当初は、他人を素直に褒められるやさしいママ友だったミカさん。マサエさんとの出会いをきっかけに、ミカさんは陰口ばかり言うようになってしまいました。 「ミカさんは他人の批判ばかりするような人じゃなかった。出会ったころのミカさんに戻ってほしい!」 ユウコさんは、ミカさんを思い、必死に訴えます。しかし……。 「マサエさんのおかげで私は変われたの!」 ミカさんにとってマサエさんは、ユウコさんが思う以上に大きな存在でした。 「マサエさんのことを悪く言うのは許せない!」 興奮気味に言い放ち、ミカさんは去っていきました。 「一番に仲良くなったはずなのに、私の言葉はもう届かない」とショックを受けるユウコさん。「もう割り切って、表面上だけうまくやろう……」、そう心に決めたのでした。 翌朝、幼稚園でマサエさんとミカさんを見かけ、いつも通りあいさつをするユウコさん。しかし2人はユウコさんをにらみつけるように無言で見つめ、険悪な空気が漂います。ミカさんを思い、必死に訴えたユウコさんでしたが、どうやらそれが裏目に出てしまったようです。「割り切って表面上だけうまくやろう」と思っていた矢先、関係は悪化してしまい、ママ友とのトラブルは続いてしまいます……。 自分たち以外に子ども同士の関係にも影響するため、通常の人間関係よりも気を使うことが多いママ友関係。何かトラブルが起きて関係にヒビが入ってしまうと、なんとか関係を修復したい!と必死になってしまう気持ちも共感できますよね。しかし、自分の心に嘘をついて無理に親密な関係を続けるよりも、ユウコさんのように「表面上だけうまくやろう」と割り切れるようになったほうが、精神的にラクに過ごせるかもしれません。 このお話はベビーカレンダーでは最終回となります。続編では関係がこじれてしまったママ友とのトラブルや、ボスママの暴走が描かれています。以下のリンクから読むことができますので、ぜひご覧ください!------------------------------------------------------------「うっとうしい悪口ボスママに制裁を!」のマンガは、下記にて掲載されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ 作画:松本うち 著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ2人の子持ち主婦。実話を基にしたマンガをInstagramに投稿中。出産してから毒親育ちだと気づく。
2022年12月03日1歳半になる息子は、いつになっても義父母に会うと怖がって泣いてしまいます。その理由の1つが義父母の息子への対応だと気づいた私たち夫婦は、息子への対応の仕方を変えてもらうように義父母へお願いしてみたのですが……。そんな中、姉の助言で私自身も学んだ体験談をご紹介します。義父母に怖がる息子義父母はとても個性的なキャラクターの持ち主だと私は感じていました。 小さな子どもは両親以外の大人に慣れていない可能性もあるので、静かに落ち着いて話しかけてくれたり息子の反応を待ってくれたりする方もいるなか、義父母は息子の気持ちなどお構いなし。大きな声で話しかけたり、嫌がっているのに無理やり抱っこしたりするので、息子はいつも義父母に会うと大泣きなのです。 親の私たちも「またか……」と息子を泣き止ませるのが大変でした。 夫が義父母へ注意しても……あるとき、夫が義父母に「息子には静かに声をかけてやってよ。怖がって泣くから」と注意しました。しかし、義父は「そんなの幼稚園に行ったらどうするんだ! 大声にも慣れないと入園時大変だぞ!」とまったく聞き耳を持たず。義母も相変わらず息子の人見知りも気にせず、「ほら! おいで! おばあちゃんとおもちゃ探しに行こ!」と嫌がる息子の手を引いて、最後に息子は泣く始末です。 普段、平日は私と2人きりで静かに過ごしている息子には義父母の対応は刺激が強いのかいつも泣いてしまうため、義父母に会うのがおっくうになっていきました。 私の考え方を変えてみる「もうちょっと息子寄りになって対応してくれたらいいのに……」と思い、姉に相談してみると、「世のなかにはいろいろな人がいるし、○○(息子)の刺激になっていいんじゃない? 成長とともに慣れてくるよ!」と意外な言葉が返ってきたのです。 義父母に会うたび泣く息子に気を取られて「もうやめてよ」と思っていた私も、姉の言葉で「息子の成長のためにもさまざまな環境や人に慣れさせることも大事だ」と考え直し、これも1つの社会勉強なんだなと思えるようになりました。 人に会う回数を増やしてみると……平日は家で仕事をしているため、息子と外へ出て人に会う機会がないことも義父母を怖がる1つの原因だと思いました。そこで私は、週末の子どもサークルに参加することに。 最初のうちは、誰かが叫んだり大きな笑い声がしたりすると怖がっていた息子。しかし、10分ほど経つと他の子どもとおもちゃで遊ぶようになったのです。今ではたくさんの人に触れることで義父母にも慣れてくれるといいなと期待しています。 義父母を怖がって泣く息子に疲れていた私。「もう少しやさしく息子に対応できないのかな」と困っていましたが、今では義父母も多少やわらかい感じで息子をかわいがってくれているので、見守っていこうと思えるようになりました。息子も成長とともにいろいろな人がいて、さまざまな環境があるということを少しずつ学んでくれたらいいなと思います。 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。
2022年11月21日1歳の息子は絶賛人見知り中です。パパもおじいちゃんおばあちゃんも受け付けず、私にべったり。特におじいちゃんが苦手で近づいただけで大泣きです。そんな義父が見つけた孫と仲良くなれるアイテムがアイス! 「ちょっとだけ」と言いながら、アイスを食べさせる手が止まらず……。 ※離乳食期の赤ちゃんにはアイスクリームを与えないようにしましょう。義父になつかない息子義父にとって初めての男の子の孫。住んでいる地域に根強く残る「男の子が家を継ぐ」という意識が強いことも相まって、義父は息子のことが大好きです。そんな思いとは逆に、人見知り中の息子は義父が近づいてきただけで大泣き。あの手この手で義父が息子と遊ぼうとしますが断固拒否です。もし抱っこされようものなら体をよじらせて大泣きし、何とか逃げようとします。そんな孫の姿は今の時期だけだとわかっていながらも、義父は日頃ら寂しい思いをしていました。 アイスをあげたい!義父の目が輝くある日、義実家で食後のアイスを食べることに。1歳の息子にはまだアイスを食べさせていなかったので、息子はみんなが食べるアイスを眺めていました。そんな息子の視線に気づいた義父。「食べるか?」と冗談っぽく息子に言うと、息子がコクコクと首を縦に振ったのです。このときの息子は何にでもコクコクと首を縦に振るのがブームでした。義父は「そうかそうか!」と言い「ちょっとだけならいいかな?」と私に確認してきます。正直、息子にアイスを食べさせるのは抵抗がありましたが、義父のキラキラとした顔に負けた私。原材料などを確認して、「少しなら」と手つかずのアイスをほんの少し息子に食べさせました。ペロッとおいしそうに食べる息子に「そうか!うまいか!」と義父のテンションは爆上がりです。 止まらない義父…さすがに息子を引き離す「あとちょっとだぞ!」を何度も繰り返しながら、うれしそうにアイスをあげる義父。最初は義父もうれしそうだし、ほんの少しならいいかなと思っていた私ですが、止まらない様子に不安を感じ始め「もうその辺でいいですか?」と声をかけました。しかし義父は「これで最後だから」と言いつつ、何度もアイスを息子の口に運びます。 何を言っても止まらない義父に、さすがにまずい!と思った私。「はい!じゃあこの辺で!」と思わず息子を抱き上げ義父から離しました。孫を取り上げられ義父は不満そうでしたが、ずいぶん減ったアイスを見て「もうちょっと早く止めればよかった……」と後悔した私でした。 普段、人見知りで自分のところに来てくれない孫が、自分があげたアイスを食べてくれればうれしい気持ちはとてもわかります。気持ちがわかるからこそすぐに止められず、アイスをたくさん食べてしまう結果に……。その後おなかを壊すなどはなかったのですが、次はきちんと制止しなければと思いました。 作画/キヨ著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2022年10月24日場所見知り・人見知りのある娘Upload By 古都 コト子(koto)発達障害のある娘は、療育に行き始めたばかりの幼児期に場所見知り&人見知りがあり、1年近く行き渋りをすることがありました。療育園だったので、娘にとって過ごしやすく楽しい場所になるようにたくさんの配慮がなされていたのですが、それでもこの世の終わりのように泣き叫び、そんな娘を無理矢理連れて行くことに疑問を感じる日も多々ありました。これが学校のように義務とされている場所だったら、行き渋りはとても悩ましい問題だったと思います。通っていた療育園では、行き渋る子どもはパジャマのまま登園しても許され、活動に参加できないときも寄り添ってくれる先生がいました。そのうちに、娘も安心して心を開けるようになったのか、3年目からはむしろ喜んで行くようになりました。家族以外の人に心が開けるようになったのは良かったですが、時間が必要でした。行き渋りから登園拒否へ娘はどの療育園でも大好きな先生やお友達と楽しく過ごせるようになりましたが、年齢が上がるにつれ、合理的配慮や手厚い支援の少ない場所で過ごすことに対し、不安感や拒否反応を示すようになりました。療育園での過ごしやすさと比べてしまい、娘にとって居心地の悪さを強く感じる場所だったようです。みんなと同じように過ごすため、最初はかなり頑張っていましたが、徐々に「行きたくない」とこぼすようになりました。そして、それは行き渋りから登園拒否へとつながっていきました。コロナ禍ならではの不安もUpload By 古都 コト子(koto)朝起きると「行きたくない」と言い、朝ごはんを食べさせたり着替えをさせることが困難でした。それでも園に行けば楽しいこともあるので、必死に説得しながら身支度をしていました。また、ご褒美を用意しておくことが有効だったので、毎朝、行き渋る娘に「今日は帰りに〇〇(娘の好きなおやつ)を買って帰ろう」「次のお休みは〇〇(娘の好きな場所)に連れて行ってあげる」と声を掛け、やる気を引き出していました。コロナ禍では、「健康な児童であっても休めるときはなるべく休ませてください」といった休園要請が出たためお休みする子どもが多くなり、娘もその影響で休園要請が終わっても休みたがる日がグッと増えました。今日は休めるのか休めないのか、クラスメイトは誰が来ているのか、当日になるまで分からないコロナ禍での日々は、ルーティーンを大事にする娘にとって、とても不安な毎日です。行き渋る理由が深刻で解決が難しい場合はUpload By 古都 コト子(koto)行き渋りや登園拒否があっても、未就学児の場合は休ませたり、まだ体が小さいので抱っこをしたりして行かせることができる場合もありますが、小学生以上になってくると、体も大きくなってきて精神面でも成長しているので、無理に学校に行かせようとしても難しくなってきます。先生やクラスメイトとの人間関係が原因だったりすると、簡単に解決できる問題でもなくなります。行きたくない理由を正直に話せる子どももいますが、本心を話せない子どももいます。現在はフリースクールや通信教育を受けられる機会も増えているので、行き渋る理由が深刻で解決が難しい場合は、それらを検討してみようと思っています。また、日ごろより意識して、先生から話を聞ける関係性をつくっておくと、対策が考えやすくなるのではないでしょうか。友達だと言っていた子どもと実は仲が悪かったり、トイレに行くのが苦手だったり、意外な理由のこともあるようです。行き渋り、不登校は親子で追い詰められる場合が多いので、同じ悩みを抱えている人たちと情報交換をしたり、感情を共有することも大事にしたいです。家と学校以外に居場所があることは、保護者にも子どもにも良い影響があるのではないでしょうか。執筆/古都 コト子(koto)(監修:初川先生より)娘さんの行き渋りについての思いをありがとうございます。古都さんの思いを読んで、なるほど、保護者の方がお子さんの行き渋りに対してできることは、どのように行かせるか(朝説得をするなど)、帰ってきたときにどんな対応をするか(ご褒美を用意する、それを朝から予告しておくなど)がまずは取り掛かりやすい部分なのですね、ということでした。古都さんは、お子さんの園での行き渋りについて書いてくださいましたが、私が現在小学校でスクールカウンセラーをしており、就学後のお子さん・ご家族の登校渋りに際してのご相談を受けることが多くあります。そこで、就学後の対応についてもご紹介したいと思います。スクールカウンセラーとして多くの登校渋りや不登校のお子さんや保護者の方と関わっていますが、お子さんにとって学校が過ごしやすくする環境調整がとても大切だなと感じます。教育機関では学校と保護者との協働作業なのだと考えると分かりやすいでしょうか。たとえば、お子さんについての「こういうときにはこうなる」という情報を学校に伝えます。そのうえで、例えば学校での1日の流れや各授業での内容を細やかに予告する、難しい単元については家庭とも連携して予習してもらう、トイレ休憩や休み時間の過ごし方の打ち合わせをしておくなどの手立てを取ることができます。担任の先生や特別支援コーディネーターの先生などとの密な打ち合わせが初期には必要です。その中で、学校という環境の中でお子さんがどんな苦手さを持っているのか、どんな場面なら楽しく過ごせるかについて、学校側も理解を深めていくことができます。あまりに渋りが激しい、あるいは、お子さんが登校するととても疲弊してしまうなどの場合には遅刻・早退や別室対応が可能かどうかなども検討するかなと思います。そうした中で、大事なのは、お子さんが学校で楽しかった・勉強が分かってよかったなど、何かしらの「よかった」経験をすることです。集団生活なので、すべてがよかったとなることは難しいです(これは発達特性の強めなお子さんだけでなく、誰しもそうだと思います。万事うまく過ごせてよかったと思う日はそうそうあるものではありません)。だからこそ、少しの戸惑いや嫌なことがあろうとも、総じて、今日もそれなりであったと思えるようにするための土台として、お子さんがつらくない環境をベースとしてつくっておくこと、そこに学校と一緒に取り組んでいただけたらと思います。まずは、担任や特別支援コーディネーター、あるいは養護教諭、管理職の先生、またはスクールカウンセラーなど、お子さんの様子も見ることができ、環境そのものに働きかけることができるポジションの方と一緒にそうした環境調整やトライアンドエラーによるうまくいく・いかないことの積み重ねを進めていただけたらと思います。
2022年10月19日無事に出産したのはいいけれど、夫は仕事が忙しくほぼ私ひとりでのワンオペ育児で、いろいろと病んでいた日々。そんなある日、近所の保育園で預かり保育があると聞き、申し込んでみることにしました。しかし、このころ息子は人見知りがひどくて……。ワンオペ育児で疲れていた日々第1子となる息子が1歳を過ぎたころ、私は息子の夜泣きによる睡眠不足や、ワンオペ育児でのストレスからか、体調を崩しがちになっていました。 息子のことはかわいいと思っているのに、24時間ずっと息子と一緒にいることが苦痛に思ってしまう自分がいて、こんなんじゃ母親としてダメだと自分を責めることも……。 どうにか短時間でも息子を預けて、自分ひとりの時間を作りたい。そう思い、ネットでいろいろと探していました。 一時預かりへの不安…すると、家の近くの保育園で一時預かりをおこなっているらしく、さっそく説明を受けに行くことに。そこで保育士さんから預かり保育の詳しい説明があり、息子についていくつか聞かれ、当時息子は人見知りがひどかったので、泣いてしまうかもしれませんと伝えました。 すると「最初はみんなそうですよ、任せてください!」と笑顔で言ってくださり、私は少し安心しました。しかし預かり保育の当日、いざ息子を保育士さんに渡すと大号泣。必死に私を求める姿を見て、私は「やっぱり預けるのは無理なのか」と、思っていたのですが……。 迎えに行くと、まさかの姿が!「お母さん、大丈夫ですよ! ほら〇〇(息子)くん、ママにバイバイしようね〜」と、まったく動じていない保育士さん。心配性な私は帰宅してからも、「大丈夫かな、きっとまだ泣いてるだろうな」と心配でした。しかし、久しぶりに息子がいない家にいると、だんだんとひとりで過ごせる時間を満喫できるようになっていました。 数時間後、不安ながらも息子を迎えに行くと、そこには笑顔でほかの子と遊んでいる息子が! 保育士さんいわく、「あのあと少し泣いていましたが、すぐおもちゃやお友だちと遊んでいましたよー」とのことでした。 その後も何度か同じ保育園で一時預かりを利用しましたが、息子は私の心配をよそに、いつもとても楽しそうに過ごしていました。私も自分ひとりの時間ができたことでとてもリフレッシュできたので、あのとき保育士さんを信じて、一時預かりに申し込んでよかったなと思います。 著者:小野 美穂5歳の幼稚園男児のママ。乳児期に産後うつになり、治療をおこなう。現在は趣味のイラストを活かした仕事をしている。
2022年10月05日私には4歳の息子がいます。息子は昔から人見知りで警戒心が強い子でした。息子が1歳だったころのこと。息子は家でママと絵本を読んでいる時間が一番好きな子でした。しかし、私には公園でお友だちと一緒に楽しそうに遊んでいる親子がうらやましく思えてしまい……。 息子の人見知りのせいでママ友ができない息子が1歳のころ、引っ越してきたばかりで、私には近くに知り合いがいませんでした。そのため、公園に遊びに行ってママ友ができたらいいなと期待していたのです。しかし、私が他の親子に近づくと人見知りの息子が大泣き。私はまともに他の親子と話をすることもできませんでした。 無邪気にお友だち同士で遊んでいる子どもたちを見ると、「うちの子がもう少し社交的な性格だったらよかったのに……」と、息子の人見知りのせいで私が苦しめられているように思ってしまうことも。 親子だけでできる楽しみを見つけてお友だちと一緒に遊ぶことのできない息子の姿を見ていると、このままではずっと人見知りが治らないのではないかと心配になる毎日。人見知りな息子はお友だちがいる公園に入ることを嫌がるので、公園の外からお友だちの遊んでいる様子を眺めたり、道端でお花や小石を拾ったりと、人の少なそうなところばかりで遊んでいました。 息子はもともと本が大好きだったのですが、散歩から家に帰ると、散歩中に見つけた虫や車を図鑑で探すのが親子の楽しみでした。 4歳になった息子はクラスのまとめ役に図鑑に興味を持つようになってから息子の語彙力が一気に増えて、2歳ごろには大人と対等に話ができるようになっていました。息子はその後幼稚園に入園し、しばらくは人見知りをしていましたが、数カ月後の4歳になるころには自然と人見知りがなくなりました。 幼稚園でお友だちとうまく打ち解けられているのか心配していましたが、担任の先生に聞いたところまったく心配ないとのこと。息子は周りをよく見ていて、話もじょうずなので、クラスのまとめ役として頑張っているようです。あんなに人見知りだった息子がまさかまとめ役になっているなんて思いもせず、息子の成長に私は驚かされました。 社交的な子どもたちに憧れて息子を公園に連れて行っていましたが、息子には自分なりのペースがあったようです。息子はお友だちと直接遊ぶことはしませんでしたが、遠くからお友だちの様子をじっと観察していたのです。人見知りの時期に培った観察力や言語能力が息子の長所だったのだなと、息子が4歳になり私はようやく気がつきました。 作画/ぐら子著者:斉藤菜々子4歳と2歳の男の子のママ。夫は転勤族で3回の引っ越し経験有り。「子育て」「ファッション」ジャンルを中心にライターとして活動中。ワンオペでの子育てに悩み、解決の糸口になればと保育士資格を取得。
2022年08月31日ママ友・井上さんに誘われてお茶を楽しんだ鈴木さん。帰り道に強引で人見知りだというママ友・近藤さんと会うと「さっき私が誘った時は忙しいって断ったくせに」「私を仲間はずれにしようとしたでしょ」と濡れ衣を着せられてしまいます。井上さんが助け舟を出すも、さらに起こりまくる近藤さん。鈴木さんはこのまま八方美人ではいけない、自分の友だちは自分で決めなきゃと決意し「私、今日近藤さんに誘われてません」「誘った人、人違いじゃないですか?」とはっきり鈴木さんに告げたのですが……。 ウソつきなママ友・近藤さんは激昂して… 「人違いなわけないでしょ」「ウソつき!!」 近藤さんは怒りながら去っていき、その後鈴木さんたちを避けるように。 とはいえ、鈴木さんの性格上、近藤さんを無視することはできず、マンションの廊下ですれ違うたびにあいさつはしますが、無視されて……もう近藤さんと関わることはないのだろうなと思っていたのです。 けれど……ある日幼稚園の参観日に行くと、そこには近藤さんの姿が。 近藤さんは、「えーホントですか〜!?」「私もですー!!」と元気に周りのママたちとはしゃいでおり、その場で連絡先の交換を始めました。 その姿を見て鈴木さんは「人見知りじゃなかったんだ…」と思ったのです。 鈴木さんへは人見知りだと言っていたのに、実はそうではなかった近藤さん。もし皆さんが鈴木さんのように、ママ友の本当の姿を知ってしまったら……どうしますか? 著者:マンガ家・イラストレーター 後藤桜子
2022年08月16日「大人しい性格でみんなの輪になかなか入れない…」「人見知りが激しくて新しい環境に馴染めるか心配…」など、内気な性格や引っ込み思案のわが子を心配して、悩むママも多いのではないでしょうか。今回はそんな引っ込み思案の子におすすめしたい育児に関するアイデアをご紹介します。ご紹介してくれたのは、引っ込み思案のお子さんをお持ちのさざなみさん( @3MshXcteuuT241U )。さざなみさんが気づいたとある法則がSNSで話題になりました。この法則を使えば、引っ込み思案の子どもでもみんなの輪に入りやすくなるのだとか! いったいどんな法則なのでしょうか?引っ込み思案でも大丈夫! 早い者優位の法則※昔テレビで見た法則です。昔テレビで見た新入り猫をつれてくるときの法則を取り入れてみたところ、他の子が来ても余裕をもって遊ぶことができたそうです。Twitterで育児漫画を投稿し続けるさざなみさんにインタビューさざなみさんにイラストを描いた理由などをお聞きしました。Q. 漫画を描く上で心掛けていることは何ですか?セリフより表情やポーズで気持ちを伝えられるようにと思っています。子ども特有の仕草が好きでよく観察しているので、漫画にも反映できるよう心掛けています。Q. 今回のように子育てに役立つ情報や知識はどのように得ているのですか?元保育士の実母から教えてもらったり、身の回りにいる子育ての先輩から教えてもらったりしています。Q. 子育てで心掛けていることは何ですか?子どもを自分とは違う一人の人間として尊重するようにしています。感じ方・考え方が違うのは当たり前、という前提で相手の意見を聞いています。Q. 子育てに奮闘している方々へ何か一言お願いします写真でも、イラストでも、箇条書きのメモでも、日常のちょっとした子どもの様子を自分なりの形で残しておくのはオススメです。「お気に入りのおもちゃ」や「つたないおしゃべり」「可愛い勘違い」などなど。疲れたときに癒されますし、後で見返すと忘れていることも多くて驚きます。普段からお子さんを自分とは違う一人の人間として尊重しているさざなみさんだからこそ、その子に合わせた対処法を実践しやすかったのかもしれません。今回の漫画を読んだ人たちはSNSで、・この発想はなかったから勉強になった・大人が思うより子どもは繊細だと改めて気付かされた・大人にも使える法則ですねなどの感想を寄せていました。大人にとっては気にならないことでも、子どもにはほんの少しの工夫が必要なことも。引っ込み思案のお子さんがいる方はぜひ実践してみてはいかがでしょうか?
2022年08月16日人見知りだというママ友・近藤さんと、幼稚園の送迎で会った鈴木さん。そこに引っ越し当初から鈴木さんがお世話になっている井上さんもやってきたのですが、近藤さんは井上さんの存在をあからさまに無視するかのように、鈴木さんにだけ話しかけてきました。近藤さんが去った後、井上さんから声をかけてくれ、鈴木さんは「さっきはごめんなさい。あいさつ、無視したみたいになっちゃって…」と謝ります。井上さんは全然気にしていないと言ってくれ、お茶に誘ってくれたのですが……。 ママ友・井上さんに誘われて楽しくお茶をした帰り道に… 井上さんに誘われ、ママたちだけでの楽しいお茶会をした帰り道……ママ友近藤さんにばったり会いあいさつをした鈴木さん。 しかし、近藤さんは鈴木さんのあいさつを無視し、井上さんに「あの、さっきまで鈴木さんと会ってたんですか?」と唐突に尋ねます。 「え、あ…はい」と井上さんが答えると、近藤さんはいきなり……。 「さっき私が誘った時は忙しいって断ったくせに」「私を仲間はずれにしようとしたでしょ」「ひっどー! 怖〜い!」 鈴木さんを責めだしたのです。 え、私、近藤さんに誘われていないんだけれど……。 鈴木さんが困惑していると、井上さんが助け舟を出してくれました。 「えっ、でも今度さんって、前に誘った時は人見知りだから来られないって聞きましたけど。鈴木さんの配慮じゃないですか」「それに誰と遊ぼうと、それは鈴木さんの自由ですよ」 そう言われ、ますます怒る近藤さん。 せっかく井上さんが助けてくれたのに……。鈴木さんは八方美人ではいけない、自分の友だちは自分で決めなきゃと決意します。 そして……。「私、今日近藤さんに誘われてません」「誘った人、人違いじゃないですか?」 はっきりと鈴木さんに告げたのです。 鈴木さんへの独占欲なのか、嫉妬なのか、突然濡れ衣を着せてきた近藤さん。もし皆さんが嘘をつかれた上に、理不尽なことで責められたら……どう対処しますか? 著者:マンガ家・イラストレーター 後藤桜子
2022年08月15日人の食生活を否定し、無添加食材をすすめてくる強引なママ友近藤さんとの付き合いに、しんどさを感じてきた鈴木さん。けれども、同じマンションに住んでいるから、近藤さんと物理的な距離は置けない状態でした。鈴木さんは、近藤さんとうまく付き合うためにも、勧められた無添加食材の宅配サービスを何度か利用したのですが……。 娘の幼稚園が始まり、バスを待っていたところ… 娘の幼稚園が始まり、送迎のバス停まで行ったところ、同じ幼稚園に通う近藤さんに会った鈴木さん。 「ついに今日からだね」と話していると、そこに引っ越し当初から鈴木さんがお世話になっている井上さんもやってきたのですが……。 近藤さんはあからさまに鈴木さんだけに話しかけて、井上さんをスルー。 あれ……? 井上さんにあいさつしてない…よね…?近藤さん、人見知りって言っていたし、緊張したのかな? 鈴木さんがそう考えていると、井上さんから声をかけてくれました。 「さっきはごめんなさい。あいさつ、無視したみたいになっちゃって…」そう謝ると、井上さんは全然気にしていないと言ってくれ、お茶に誘ってくれたのです。 人見知りだからかもしれませんが、あからさまにほかのママの存在を無視して話しかけられると、とても困りますよね。皆さんが同じような立場になってしまったら、どうしますか? 著者:マンガ家・イラストレーター 後藤桜子
2022年08月14日私が気になるしのくんの行動しのくんは現在4歳の、発達障害グレーゾーンの男の子です。今回は、ある日公園で出会ったママとの会話がきっかけで定型発達かそうでないのかの境界線が難しく、「グレーゾーン」について考えさせられたお話です。2歳まで意味のある発語がなく、集団行動が苦手だったしのくん。そんなしのくんも4歳になって、ある程度しゃべることができるようになり、集団行動も少しずつですが慣れてきました。そうすると、次に気になるところが二つでてきました。一つ目は、「集中力は1時間が限界」。集中力はもって1時間が限界で、それを過ぎると言うことを聞いてくれなくなる。二つ目は、「人見知りがなく誰にでも話しかける」です。例えば、水族館に行くと隣の知らない人に声をかけたり、公園では誰彼構わず「おはよー」「それ何ー?」などと声をかけに行きます。Upload By keikoこの二つの行動に困っていました…。そして私は、これはきっとしのくんがグレーゾーンだからだと思っていたのです。公園で出会ったママとの会話ある日家の近くの公園で、しのくんと年齢の近い女の子のママと出会いました。そのママとの会話が弾み、しのくんが療育へ通っていることなどを話し、最近悩んでいた「集中力は1時間が限界」のことや、「人見知りがなく誰にでも話かける」ことを打ち明けました。すると…Upload By keikoそのママから、「うちもそうです」とか「うらやましい」など、思いがけない返事が返ってきたのです。私はとても驚きました!グレーゾーンとは?Upload By keiko公園で出会ったママとしゃべって、「グレーゾーンとは?」という疑問だけが残りました。白黒はっきりしてないからグレーゾーンなんでしょうね。できるちゃあできるし、できないっちゃあできない…ほかにもこんなことがありました。ルールを守ってお友達と遊ぶことができない?しのくんはお友達と遊ぶときに、「かくれんぼ」と「だるまさんが転んだ」はできるのに、「鬼ごっこ」はできません。しのくんがお友達と鬼ごっこをしているとき、ずっとしのくん自ら鬼をやっているところを見かけました。どうしてできる遊びとできない遊びがあるんだろう? ルールを理解するのに時間がかかるんだろうか?だとしたら、家で練習した方がいいのかな?と思っています。できることが少しずつ増えている一方で、いろいろと考え込んでしまうこともある…私のグレーゾーンならではの悩みについてでした。執筆/keiko(監修:井上先生より)グレーゾーンについていろいろと考えさせられたお話ですね。4歳で1時間の集中はすごいと思いますし、人見知りせず話しかけることができるのも見方を変えればプラスの特性といえるかもしれません。ほかの子どもと違った点があっても、それが強みや個性として活かせる環境であれば、成功体験をたくさん積むことができます。変わった行動は確かに気になりますが、その中には思わぬお宝が隠れています。きっと、その特性のよいところを見出してあげられるようになると思います。「鬼ごっこ」ができないのではなく、鬼役が好きという子どももいます。原因をさまざまな角度から謎解きしていくと少しずつ理解が深まっていくと思います。
2022年08月11日幼いころいじめられた私はかなりの人見知りで、初対面の人と雑談をするのがとても苦手です。息子が生まれて1年以上ママ友ができずにいましたが、息子は保育園へ。右も左もわからない園生活のなか、本当は誰かに聞きたくても自分から声をかけることができずに困っていました。自分がほかのママからどう見られているかも心配で、引っ込み思案は加速する一方。今思うと、子育てと仕事の両立で自信を失っていたのかもしれません。 息子の初めてのお友だち定期的に誰かと遊ぶ習慣がなかった息子には、もちろんお友だちもいませんでした。保育園に通い始めてしばらくして、「息子くんはAちゃんと仲良しみたい。2人で楽しそうにしていますよ。喧嘩もほとんどしないし」と先生。とうとう息子にお友だちができた! と私はうれしくなりました。 それと同時に、Aちゃんのママってどんな人だろう……と不安が。息子の初めてのお友だちを大事にしたいと思う半面、ママと仲良くできるだろうかと心配していました。 とてもおしゃれなママの意外なひと言ある日、Aちゃんの隣に服装もおしゃれできれいな女性が。「Aちゃんのママ、素敵すぎる……。近寄り難いオーラだなぁ」と思った矢先、「こんにちは!」と声をかけられたのです。 「いつも遊んでくれてありがとう! うちの子、ちゃんと友だちできるかしら? と思っていたけど、この間、家でね、息子くんって言ったの! まだあまりじょうずに話せないのに、しっかり名前を覚えていたの! ありがとう!」とAちゃんのママはとてもうれしそうに話してくれました。本当に息子に感謝してくれているのだと感じ、外見で判断したことを反省しました。 子どももママもどんどん仲良しに!入園して1年経つころには、保育園の先生みんなが「いいコンビだね!!!」と言ってくれるほど、息子とAちゃんは仲良くなりました。お迎えの時間が同じになると、子どもたちは「公園で遊びたい!!」と言うほどに。自然とAちゃんのママと話す機会も増えました。子育ての失敗や悩み事を少しずつ話すうちに、私とAちゃんのママには共通点がたくさんあることに気づいたのです。 私はAちゃんのママと話すことがとても楽しくなり、初めてママ友ができたと思えました。Aちゃんのママに「子どもがこんなに気が合うってことは、ママ同士も仲良くなれるって思っていたよ!!」と言ってもらって、とてもうれしかったです。 ママ友0人からの保育園生活。まさか息子に救われるのは、驚きです。卒園した今でも、子どもたちは親友。Aちゃんのママとは子育てだけでなく、仕事や人生観などたくさんのことを共有できるように。憧れの人で、いつも元気をもらっています。私にとってママ友以上の存在。出会えたことに感謝しています。 イラストレーター/しおみなおこ監修/助産師 松田玲子著者:更田未央子6歳と2歳の子を持つ母。看護師・保健師・養護教諭1種・FP3級の免許を取得。現在、高校生を対象とした学習塾の講師をしながら、FP2級を目指す。育児・教育・医療・金融・不動産について執筆中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター しおみ なおこ
2022年08月05日「ウソつきなママ友から子供を守った話」第3話。マンションのエントランスで声をかけて知り合ったママ近藤さんは、鈴木さんの手を強く握り、「ここのことは何でも私に聞いてくださいね!!」と言ってきました。その場で連絡先を交換すると、その日からことあるごとに近藤さんから頻繁にメールが来るように。返事ができないときがあっても、お互い家庭があるから、暗黙の了解で許されるものだと鈴木さんは思っていたのですが……。 近藤さんを見かけて声をかけると… 「えっ、私のメール既読無視しといて、まさかほかの人とお茶会アポったとかじゃないよね?」「それに私そういうの絶対無理〜」「前に人見知りって言ったじゃないですか〜」 鈴木さんがほかのママたちとのお茶会に誘うと、近藤さんはメールを無視したことを暗に責めてきました。 そして結構強引に2人でのランチに誘われ……。 2人で仲良くしたいという近藤さんの好意は、引っ越したばかりの鈴木さんにはとても貴重だったため、お茶会は残念だったけれど、娘と一緒にランチに行くことにしたのです。 でも、お店でお子様ランチを頼むと「えっ……そんなもの食べさせてるんだ……」と鈴木さんの表情が一変。近藤さんは、自分の娘にはお店のメニューではなく、無添加弁当を持ち込んで食べさせようとしている様子。そして……。 「もっと子どもの体のこと考えてあげなきゃ。まさかとは思うんだけど、牛乳なんて飲ませてないよね!?」と聞いてきたのです。 人見知りというわりに、鈴木さんには強引な近藤さん。ランチに行って同じようなことを言われたら……皆さんだったらどうしますか? 著者:マンガ家・イラストレーター 後藤桜子
2022年07月26日うちはモフモフ暮らし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
子育ては毎日がたからもの☆