こんにちは。ファイナンシャルプランナーの小澤美奈子です。子育てを応援する給付金の中で代表的なものに、『児童手当』があります。その児童手当は、国が「次代の社会を担う児童の健やかな成長に資することを目的」として給付しているお金です。そのため、将来の日本を支える子どもたちのために、最大限に活用したいものですね。今回は、児童手当の制度を確認して、無駄なく効率的に貯める方法についてご紹介したいと思います。●児童手当を確認しようまずは児童手当の制度の内容について確認しましょう。●どうやって請求するの?日本国内に住民登録がある児童に対して支給される児童手当は、子どもが生まれてからすぐに住所地の市区町村へ『裁定請求書 』に必要書類を添付して手続きすることでもらえるようになります。平成28年1月からは、マイナンバーの記入も必要となっているようです。なお、公務員の場合は市区町村ではなく職場へ申請します。●いつまでもらえるの?児童手当は、中学校を卒業するまで (15歳の誕生日後最初に来る3月31日まで)もらうことができます。●いくらもらえるの?・3歳未満……一律15,000円/月・3歳以上~小学校修了前……10,000円/月ただし、第3子以降は15,000円/月・中学生……一律10,000円/月※所得制限を超えると、支給される金額が変わります。所得制限については、当該コラムの最後に掲載してある厚生労働省の「所得制限限度額表」で確認してください。※児童を養育している人の所得が所得制限限度額以上の場合は、特例給付として月額一律5,000円支給されます。●どのタイミングでもらえるの?原則毎年6月、10月、2月の年3回に、それぞれの前月までの手当をもらうことができます。つまり1回あたり4か月分支給されるということです。●更新手続きは必要?児童手当を引き続き受け取るには、毎年6月に『現況届 』の提出が必要となります。多くの自治体の場合、現況届は郵送されてくるため、わざわざ取りに行く必要はないようです。●効率的に無駄なく貯めるには?ここまでお読みになって、児童手当がおわかりになりましたでしょうか?さて次に、児童手当を効率的に貯める方法を確認してみたいと思います。児童手当の振り込みは、請求者(保護者)名義の口座のみ 指定できます。そのため、子どもや請求者の配偶者の口座へは、振り込みできません(ただし離婚協議中などの場合は、子どもと同居している親への振り込みは可能です)。ここで注意すべき点は、振込先となる口座をどの口座にするかということです。たとえば、普段の生活費口座に振り込んでしまうと、どのようになってしまうでしょうか?そうです。「いつの間にか生活費として使ってしまう危険性がある」ということです。では効率的に無駄なく簡単に貯めるためには、どのようにしたらよいのでしょうか?まずは“児童手当専用口座 ”を作って振込口座に指定します。そして振り込まれた後は、絶対その口座に手をつけないことです。わざわざ新たに銀行口座を開設しなくても、現在使っていない口座を利用するのでもよいでしょう。とても簡単な方法なので、ぜひ試してくださいね。公務員の場合は給与と一緒に児童手当が支給されてくるため、手作業で別口座へ移し替えるというような工夫をするとよいでしょう。●増やすことも検討しよう児童手当を確実に貯める仕組みを作った後は、同じ口座に預けっぱなしにせず、増やすことを検討してみるのも良いでしょう。たとえば、少しでも金利の良い定期預金 に預け替えたり、元本保証のある金融商品で運用 したりするなど。ただし子育てのための大切なお金なので、安全性の高い商品で運用することが鉄則です。----------いかがでしたでしょうか。当たり前のようにもらえる児童手当ですが、コツコツ貯めて行くとそれ相応の金額になるもの。無駄のないよう、子どもが生まれたらすぐに貯めはじめましょう。【参考リンク】・児童手当 | 内閣府()・児童手当 所得制限限度額表 | 厚生労働省(PDF)()●ライター/小澤美奈子(ファイナンシャルプランナー)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2016年08月20日「秘密基地」という言葉を聞くだけで、とてもワクワクしませんか。小さいころにつくって遊んだ方もいることでしょう。秘密基地づくりは男の子だけではありません。女の子の場合は秘密基地というより秘密の場所という方がしっくりくるかもしれませんね。いまも昔も子どもたちにはとても大切な遊びのひとつ。子どもの発達にもおすすめの秘密基地遊びについてご紹介します。■秘密基地をどのように作って、どんな風に遊ぶの?大人が介入してこない子どもだけ(自分だけ)の場所。自分の想像力を働かせて創造していく世界。それこそが秘密基地の魅力です。ひと昔前とはちがい、現在は外で気軽に秘密基地をつくれる環境にありません。子どもが外につくりたいと言ったら、自宅の庭やベランダのちょっとしたスペースに簡易テントを置いてみるといいですよ。あとは子どもにおまかせ。好きなものを運びだして完成させます。ベランダの場合は、必ずテントのなかだけで遊ばせるようにしてください。秘密基地は室内でもつくれます。できるだけ変な場所というのがポイント。たとえば、廊下の突きあたりや、和室の隅など、なるべく家族が使わない場所を確保してあげましょう。そのわずかなスペースに段ボール箱で囲いをつくったり、椅子を並べてシーツで覆ったり、簡易テントを張ったりすれば、秘密基地のできあがりです。遊び方は子どもの自由。子どもはきっと好きなものを何でも持ちこむと思います。もしかすると、秘密基地でおやつを食べたいと言うかもしれません。それも楽しみのひとつとして、できるかぎり希望をかなえてあげてくださいね。■秘密基地遊びのメリットとは秘密基地遊びをするには、想像力と創造力を働かせなければなりません。どんなスペースにするか、何をするための基地なのか考えることで想像力を育みます。そして、理想の秘密基地にするためには創造力が必要です。イメージした秘密基地を実現化するためには何が必要かを考え、自分で用意します。それが見当たらない場合は自分でつくるしかありません。また、友だちと一緒に遊ぶ場合は、役割分担も必要になってきます。協調性も問われるでしょう。秘密基地づくりは、子どもにとてもよい影響を与える遊びのひとつといえます。■親は安全を見守り、サポートに徹する子どもが秘密基地や秘密の場所をつくりたいと言った場合、親はサポートに徹しましょう。まず、どこにどれくらいの広さでつくりたいのかを聞いて、必要なものは一緒にそろえてあげると危険がないかどうかチェックできます。ベランダには台になるようなものを置かない、つくらせないこと。また、子どもを自由に遊ばせるときは、最初に安全面をしっかり確認することが何よりも大切です。子どもの成長に合わせて安全に遊ぶルールを親子で決めてください。その後は、そっと見守るようにしましょう。子どもが秘密基地に食べものや飲みものを持ちこむこともあるでしょう。室内やテントを汚してほしくないなら、こぼさないように注意するよりも、ちらからない、こぼれないようなものを渡すといいですよ。スナック菓子よりも、小さなおにぎりやミニパン、コップの代わりに水筒やフタつきのカップにするなど、のびのび遊べるようママも工夫してくださいね。秘密基地は、年齢問わずとても楽しい遊びです。子どもによってスケールやつくり方もちがうはず。とまどっているようなら、最初は親が声をかけて手伝うのもいいでしょう。お子さんにとって、楽しい思い出になるといいですね。
2016年08月19日待機児童問題が深刻化しており、働くママや働きたいママにとっては対策が気になるところです。認可保育所が増えるのが一番ですが、さまざまな弊害もありただ増やすというわけにもいかない現実があります。そんな中、待機児童問題の対策としてサービスが多様化しています。どんなサービスがありそれぞれどう違うのか、知っておきましょう。東京都では「認可保育所」と「認証保育所」がある“認可保育所”とは国が職員や施設面積などの基準を定め、それらを満たしていると認可を受けて都道府県が設置することのできる保育所です。保育料が比較的安いことが魅力ですが、フルタイムの正社員ではないと入るのが難しかったり、土地や保育士を確保することが必要で増設が難しかったりするという一面があります。それに対して東京都では、都の独自基準で設置できる“認証保育所”という制度を利用しています。認可保育所と比べると、職員の保育士率が少ない、園庭がない施設が多い、利用料が高いなどのデメリットがあります。しかし開所時間が認可より長かったり、認可保育所にはない施設もある0歳児クラスがすべてにあるなどのメリットもあります。実際には認可保育所に入れなかったママが利用するケースが多いようですが、認可が入れないから働けないという現実を一時的にでも打破してくれるという点は嬉しいですね。小規模な保育サービスで働くママをサポートここ1~2年で国が普及を進めているサービスに、マンションの一室などを利用する「小規模保育」や、個人宅で預かる「家庭的保育」などがあります。利用は原則0~2歳と定められていますが、認可などでも人気倍率の高い時期にこの様な預け先があるということは助かりますね。認可保育所に比べて開園までの準備期間が少なく済むということで、今後増加が期待されています。マンションや自宅での保育となるので当然園庭などはありませんが、安全に遊べる公園が近くにある立地を選んで開園すればまだ幼い時期の保育にはさほど問題とはならないでしょう。ベビーシッターの需要が増加している金額の負担はかなり増えますが、ベビーシッターの需要も近年増加しています。保育園では対応できない早朝や夜の時間帯であったり、病児保育の対応が柔軟であったりということが人気の理由となっています。自宅に来てもらうという不安もあるかもしれませんが、個人と契約するのではなく専門企業が仲介しているところに登録すれば、安心して利用できると思います。身内にも頼れずどうしても子どもを見てほしいという時に、こういったサービスに登録しておけば臨機応変に対応ができるでしょう。 実際、私の母がシッター業に登録して1年ほどになります。自宅に出向き子どもの面倒を見るだけではなく、依頼者の希望によっては保育園や習い事の送り迎えや、食事を作ることもあるそうです。逆に「食事は自分で作りたい」というママのお宅では、温めて子どもに提供するだけということもあるそうです。インフルエンザが流行した時期には需要が増加しとても忙しかったそうです。待機児童のない世が一番望ましいかもしれませんが、現実としてすぐにそうなるのは難しいでしょう。働き方やライフスタイルに合わせたさまざまなサービスをうまく活用することで、働くことを諦めず輝けるママが増えてほしいと思います。
2016年08月15日日本では、他人の前で自分の子どもをほめると、まるで自慢のように思われがちです。しかし、アメリカでは正反対! 「うちの子はすごい!」「子どもを誇りに思う」と、子どもを絶賛しながらほめるのがあたりまえです。ほめて育てるアメリカ式しつけは、日本でも受け入れられるのでしょうか? ■常に子どものよい部分を探すアメリカでは、子どものよい部分を見つけてほめることを心がけている親がとても多いです。「うちの子はここがすごいのよ!」という話を堂々とします。一方日本では、わが子を人前でほめるなんて自慢しているようで恥ずかしい、と思っている人が多いようです。もちろん他人からほめてもらったときも同じ。「ありがとう! そこがうちの子の素晴らしいところなのよ」と、ベタぼめです。謙遜することなんてありません。ほめて育てると、子どもは自信がつき、自分のことを誇らしく思うようになり、良い影響があるとされています。学校でも同じ。先生は子どもたちをとてもよくほめます。あるとき、子どもを迎えに行くと、担任の先生から「今日は算数の時間に何度も手を挙げて積極的に取り組んでいたわよ!だから、プライズ(ごほうび)をあげました」とほめていただきました。日本人の私から見ると全然大したことではないことでも、大げさなくらいほめてもらうことで、子どもも誇らしそうにしていました。しかし、甘いお菓子のごほうびを頻繁にいただくのは困りものです。 ■外で叱るときは控えめに日本では、人前であまり子どもをほめませんよね。特に外ではとても控えめ。家に帰ってから「がんばったね」「えらかったね」と声をかけるのがスタンダードではないでしょうか。自慢しない、他人にほめられても「いえいえ、たいしたことはありません」と否定します。なにごとも大げさに喜ばない、控えめでいることを美徳とする日本人特有の文化かもしれません。でも、日本ではスーパーや公園で親に大声で怒られている子どもをよく見かけます。アメリカでは子どもに大声で注意するなんてもってのほか。外では人目を気にして静かに叱ります。ネガティブな部分を他人にあまり見せたがらない、アメリカ人ならではの気質ともいえます。また、幼児虐待に対して厳しい法律のあるアメリカでは、手をあげることは虐待とみなされやすく、誤解を招きます。アメリカでは、その場で大声で怒るようなことはせず、「タイムアウト」といって一旦その場から遠ざけて、自分で考えさせる時間を作ります。子どもが興奮している状態で怒っても効果がないとされているからです。一人にして、子どもが冷静になったところで、何が悪いのか親と一緒に話をします。このタイムアウトはどの家庭も取り入れているほど、アメリカでは一般的な育児法でもあります。「ほめるときはストレートに、叱るときは控えめに」というアメリカ式にならうのがいいわけではありませんが、もう少し子どもをほめてみてはいかがでしょうか。子どもはほめられることで自信がつき、親に愛されていると実感できるようになります。家でも外でも子どもをほめる回数を少しずつ増やすことからはじめてみませんか。
2016年08月11日「のびのびと育ってほしい」そう思ってはいるものの、子どもが言うことを聞かなったり、できるはずのことができなくなったりすると、つい感情的に叱ってしまう。“怒る”と“しかる”のちがいはわかっているはずなのに、どうも気持ちがついていかない…。そんなママへ向けて、エキサイトお悩み相談室の 日高千香子(ひだかちかこ)先生 が質問に答えてくれました。Q:「しかる」と「怒る」のちがいは何ですか?「しかる」という言葉は、自分より目下の者の言動に対し、まちがいをとがめ、戒めるという意味があります。子育てにおける「しかる」とは、子を思い、「指導する」「教える」ということです。一方、自分の思いどおりにならない不満から感情的になることを「怒る」と言います。子どものわがままについカッとなってしまう気持ちもわかります。しかし、「怒る」のではなく「しかる」ためには、上手に感情をコントロールすることが大切です。Q:「怒らない」ために、どうしたらいいですか?まずは、ママ自身がつねに冷静でいられるよう、ご自身のストレスをためないように心がけるといいでしょう。たとえば、少しでもいいのでひとりになる時間を持ったり、誰かと会話をしたり。ストレスをためないように、うまくガス抜きするといいですよ。子どもは守るべき存在です。同時に、「親と子は、ともに成長する」という認識をつねに持っておきましょう。親と子は鏡のようなもの。完全な親もいなければ、完璧な子どももいません。失敗して当たり前、気づいたときが“成長のチャンス”です。「完璧な親であろうとしない」ということを覚えておくといいでしょう。Q:「つい怒ってしまった…」子どもへの正しいケアとは?「ついカッとなって怒ってしまった…」ママも人間ですから、つい感情的になってしまうこともあります。幼少期はとくに、心と体の成長期です。感情で怒られても、なぜ親が怒っているかが理解できず、「こわい」と怯え萎縮してしまうことがあります。そうなれば、子ども自身の人生にも影響があるので注意が必要です。怒ってしまったときは、子どもと同じ目線になり、すぐに「怒ってごめんね」と謝りながら愛情をこめて抱きしめてあげてください。なでる、抱きしめる、など、素直に子どもと向きあう姿勢が大切です。子どもは、敏感に親の感情や気持ちを察する能力があります。親子の信頼関係(絆)も、向きあうことで深まるでしょう。「親はこうでなければならない」「こうすることが当たり前」という枠をつくるよりも、愛する我が子ときちんと向きあう姿勢が大切なのだと日高先生。日々のストレスをためこまないよう、お悩み相談室を有効活用してくださいね。・取材協力:エキサイトお悩み相談室 日高千香子(ひだかちかこ)先生
2016年08月04日何をやるにも怖気づいてしまう、物事のとらえ方がいちいちネガティブ、お友達に振り回されやすい…。そんな、ナイーブな我が子の将来を、密かに心配しているママは少なくないはず。そこで、子どもがポジティブに変わる簡単テクを紹介しましょう。■ママが気になる、うちの子の特徴幼稚園や保育園、児童館など、集団の中で我が子を目の当たりにすると、よその子と比較してしまい、ついつい気になってしまうネガティブな面。何でも積極的にこなそうとするポジティブな子がやたら賢く見えたりして、ママの内心は穏やかではありません。そんなママたちの声を集めてみました。「いつも友達の言いなり。もうちょっとしっかり、意思表示をすればいいのに…」(30代前半)「恐怖心が強い。何をやるにも慎重すぎるほど慎重で、結局、やる前にあきらめてしまうことも多い」(40代前半)「ブスッとした表情で一人たたずんでいることが多い。『遊ぼう』と友達から声をかけられても無反応…。もっと積極的に、周囲と関わろうとしてほしい」(20代後半)「とにかく心配性。『○○したら困るから××しておく』と、何をやるにも保険をかけようとする」(30代前半)「やたら使うのが『ムリ』『もうダメ』というあきらめの言葉。どんなに難しいことも、よその子は果敢にチャレンジしているのに…」(40代前半)これが我が子の個性とはいえ…。よその子に比べてあまりにも縮こまりすぎ! そんな、一歩も二歩も引いた様子に、ママたちは密かにやきもき。「こんな感じでこの先、本当に大丈夫!?」と、将来にまで焦りを感じているのです。 ■子どもが変わる!? 7つの習慣そんな不安を解消するには、子どもにたっぷり、自信を与えてあげるといいそう。その方法は全部で7つあります。7つの習慣・ことあるごとに「大好き!」と抱きしめる。・「ありがとう」「助かったよ」など、感謝の気持ちをマメに伝える。・些細なことでも、笑顔で派手にほめまくる。・「ダメ!」「違う!」など、強い否定の言葉は使わない。・「どうしたい?」「どうしたらいい?」と子どもに決めさせる。・結果にはこだわらない。・「成功」をたくさん経験させてあげる。これらのことをママがしっかり肝に銘じ、毎日実践していれば、少しずつ少しずつ力が抜けていって、やがてはのびのび! どんなこともおもしろがれる、おおらかな子になれるでしょう。■ありのままを認めよう!我が子の将来を案じる気持ちは当然だけど、何より大事なのは、いま現在の姿。目の前を素通りして遠くにばかり目をやっていると、自信を育むための土台、子どもの中の「安心感」が薄れてしまうので気をつけましょう。我が子が縮こまっているのは、誰よりも高く、誰よりも遠く、いずれ大きくはばたこうとしているから。そんな温かい眼差しでありのままの姿を見つめてあげられたら、何も心配することはありません。
2016年07月31日まるで天使のごとく、無垢で無邪気な子どもたち。しかしその正直な心が、時に鋭い刃となって、オトナの胸をグサリと突き刺します。ここでは、ママたちが浴びせられた「悪魔のセリフ」を一挙公開。あなたもいつか、その洗礼を受けるかもしれません!■「お母さん? それともおばあちゃん?」(30代後半)子どもの同級生に言われた言葉。その日はメイクもバッチリ、自分なりにおしゃれをしていたつもりだったのに…。くっきり刻まれたほうれい線が、幼い目には「おばあちゃん」と映ったのでしょう。ちなみにその子のママは20代前半。なんか悔しい…。■「ママなのに…男の人かと思ったよ!」(30代前半)ヒゲが生えていました…。どんなに忙しくても、ムダ毛の処理を怠ってはいけません。ワキも…注意されました!■「ねえ、おっぱいはどこにあるの?」(40代前半)下の子が、腹部をまさぐりながらひと言。2人の子を母乳で育て、その結果、自慢だった美乳はあとかたもなし。たるんだ皮膚の先端に乳首がついているだけという状態に…。そのかわり、腹部はタプタプ。こんなカラダで、ごめんなさいね。 ■「ママ、ブスになったね…」(20代後半)2人目を出産し、あまりの忙しさにキーキー言っていたときに、娘がぼそり。鏡を見たらたしかに、鬼の形相…。笑顔って大事です。■「いつも悪いのはママのほうなんだけど…」(30代後半)ことあるごとに夫に八つ当たりしていたら、息子が真顔でピシャリ。まだ3歳なのに、よくわかってらっしゃる…。夫がニヤニヤしていたのが気に食わなかったけど、とりあえず「ごめんなさい」しました。■「昨日と言っていることが違う!」(30代前半)その日の気分でモノを言ってはいけませんね…反省。■「パパが…いいかな」(30代後半)離婚だなんだと夫と大ゲンカ。「パパとママ、どっちと一緒にいたい?」などと勢いあまって子どもに問うたとき、返ってきたのがこの答え。もう二度と聞きません…。オトナ社会では、うまく言い換えたりオブラートに包んだり、見てみぬフリをしたり…。ストレートな物言いを避け、あらゆるテクニックを駆使して無難におさめるのが当然のマナー。しかし子どもは、いつだって見たまま聞いたまま思ったまま。偽ることがありません。したがって、これらのセリフはまぎれもない真実。耳をふさいだところで、悲しいかな、その現実は変わりません。しかし裏を返せば、ここまではっきり言ってくれるありがたい存在は、ほかにはいないということ。子どもたちの言葉を真摯に受け止め、現実から目を背けることなく生きていく…。ママたちはこれからも、精進あるのみです!
2016年07月30日出したおもちゃはそのまんま、すぐにモノをなくしてしまう…。そんな我が子のありさまに、どうしたものかと頭を抱えているママたちは少なくないはず。いったいいつになったら自分で片づけできるようになるのか…。先輩ママたちに、子どもにお片づけをさせるコツをに聞きました!■子どもが片づけられないワケどこにどう収納したらいいのか、だいたい把握しているのに、なかなかできないお片づけ。その大きな原因は、その子の資質というよりは、「ママの指示出し」にあり。もしかしたら、注文が多すぎるのかもしれません。食事、着替え、トイレに歯磨き… と、たいていのことがスムーズにできるようになったとしても、幼い子どもはまだ、複数のことを同時に受け止め、それらを効率よく処理することはできません。たとえば「人形をしまったら次はボール! やっぱりその前に積み木を片づけて!!」なんて言われたら、結局何をしたらいいのかわからなくなってしまうのです。片づけをスムーズに行いたいならば、ママからの言葉はシンプルに。たとえば、「ブロックを箱の中に入れちゃおう!」と、一つの動作をわかりやすく提案します。それが終わったら次と、一気にまくしたてないことが重要です。できるようになるまでしばらくは、一緒に手伝ってあげましょう。また、テレビがついていたり、テーブルの上においしそうなおやつが用意されていたりすると、子どもの気が散りやすくなります。子どもに片づけを促すためにはまず、ママが言葉や環境を、しっかり整理しておく必要があるのです。 ■その気にさせるコツは「片づけは楽しい!」と思わせることとはいえ、やっぱり一筋縄でいかないのが子どものお片づけ。せっかくママがお膳立てしても進まないことが多く、ついついイライラ。「いい加減にして!」「早くしなさい!」「全部捨てちゃうからね」と、辛抱たまらなくなってしまうことも…。こうなると、悪循環。片づけが子どもにとってイヤなもの・怖いものになって、ますますやる気をなくしてしまうのです。子どもはもちろんオトナだって、楽しいとかうれしいといったポジティブな気持ちがなければ、なかなか行動には移せません。つまり、いくら叱っても、子どもをその気にさせるのは難しいということなのです。大切なのは、片づけそのものに喜びを見出すこと。母子ともに楽しく行動できるよう、先輩ママたちがやってきたことをまとめました。・「よーいドン」で片づけ競争・子どもをお片づけ隊隊長に任命! あれこれ指示を出してもらう・時間内にできるか挑戦・音楽にのって、歌いながら踊りながら片づけ片づけは本来、キレイになって気持ちいい、誰にとってもポジティブな行為です。でもそれを、「面倒臭い」「大変」「苦手」ととらえてしまうのは、オトナの責任。これからはもっと楽しく! ママがおもしろがってやっていれば、子どもも大好きになるはずです。■片づけは「楽しいことの始まり」片づけは「遊びの終わり」ではなく、「楽しいことの始まり」というイメージを与えることも大切です。「ソファの上をキレイにしたら一緒に座って絵本を読もう」「リビングにおやつを食べるスペースを作ろう」などと、あえて片づけという言葉は使わず、新たな楽しみのための作業として、行動を促すのです。また、終了後は感想も忘れずに。「ピカピカで気持ちいい!」「まるで違う家みたい!」「部屋がこんなに広くなった!」など、やり終えた後の清々しさをしっかり強調&共有しておけば、次もまたやってみようという気持ちになるはずです。
2016年07月30日ママが2人目を妊娠すると、お腹がどんどん大きくなって、上の子も赤ちゃんに会えるのがとても楽しみです。だけど、夜泣きや赤ちゃんがえりなど、妊娠中から出産後も、お兄ちゃんやお姉ちゃんになる子どもの心は落ち着きません。そんなときに読み聞かせをしてあげたい絵本を紹介します。■『おかあさんといっしょ』作/薮内正幸(福音館書店)読んであげるなら1 ~2歳ぐらいからいぬ、ねこ、くま、パンダ、キリンなど、動物の子どもがお母さんと一緒に遊んだり、食べたり、あくびをしたり、親子が触れ合う様子が描かれています。表紙のパンダのお母さんが子どもをむぎゅっと抱きしめる姿には、上の子に手を掛けてあげられない自分のもどかしい気持ちで胸がキューンとなったことを覚えています。動物のお母さんのように、いつもあなたの側にいるからね、と子どもに語りかけながら何度も読み聞かせた一冊です。 ■『どうぶつのおかあさん』作/小森厚さく、絵/藪内正幸(福音館書店)読んであげるなら1~2歳ぐらいからねこ、ライオン、チンパンジー、コアラなどの動物たちが登場し、子どもたちをどうやって運んだり歩かせたりさせているのかを描いています。藪内正幸さんのリアルなタッチで描かれた動物たちの優しい眼差しが、子どもも大人も引きつけるはず。動物の子どもが必死にお母さんにしがみつく様子を見ながら、子どもは抱っこをせがんできたり、ぺたっとくっついてきます。そんなときは、思いっきり子どもを抱きしめてあげましょう。親子の温かいきずなを感じる絵本です。 ■『ねえたんがすきなのに』作/かさいまり、絵/鈴木まさる(佼成出版社)読んであげるなら3歳ぐらいからねえたんのことが大好きなゆうゆ。いつもべったりくっついて、何でも同じことをしたがります。でもある日、ねえたんが、ゆうゆを一人おいて遊びに出かけてしまいます。ひとりぼっちのゆうゆは、さみしくてかなしくて。そんなゆうゆの気持ちが届いたかのように、ねえたんが、ゆうゆを迎えに来ます。幼い姉妹のそれぞれの繊細な気持ちや感情が丁寧に描かれた作品。お兄ちゃん、お姉ちゃんにもうじきなる子どもに、「赤ちゃんが生まれたら一緒に遊べるね」と声掛けしながら読み聞かせをして、弟妹の誕生を親子で心待ちにしていました。■『おとうさんはパンやさん』作/平田昌広、絵/鈴木まもる(佼成出版社)読んであげるなら4歳ぐらいからパンの仕込みで朝早くから働くお父さん。そしてお父さんを手伝うお母さんのお腹が大きいのは、パンを食べ過ぎたからではなく、赤ちゃんがもうすぐ産まれるから。一人で朝食を食べるのは寂しいけど、お父さんが大好きだから頑張る娘のサキ。新たな家族が増えるお父さんと娘の描写がとても素敵な絵本です。赤ちゃんが産まれてからの最後の場面で、サキが弟を抱きしめながら「おとうさんのパン、いっしょにたべようね。おとうさんのパン、せかいいちおいしいよ」と語りかける姿に、何とも言えない感動があります。こんな優しいお姉ちゃん、お兄ちゃんになってね、と気持ちが伝わるように、優しく読んであげたい絵本です。お父さんの働く姿からパン屋さんの仕事を学ぶ絵本ですが、心温まる家族の愛があふれた作品でもあります。絵本を読んであげることで、お姉ちゃん、お兄ちゃんになるための心の準備をさせてあげられるといいですね。2人目が生まれた直後は上の子に寂しい思いをさせてしまうこともあるので、プレママ期間にたっぷり愛情を注いであげましょう。・ おかあさんといっしょ 薮内正幸(福音館書店) ・ どうぶつのおかあさん 作/小森厚さく、絵/藪内正幸(福音館書店) ・ ねえたんがすきなのに 作/かさいまり、絵/鈴木まさる(佼成出版社) ・ おとうさんはパンやさん 作/平田昌広、絵/鈴木まもる(佼成出版社)
2016年07月29日子どもが不登校になった場合、学校との対応をどうするべきか悩む人もいることでしょう。勉強のフォローや行事の参加、給食の止め方など、わからないことがたくさんあります。私の実体験をもとに、担任の先生や学校、心療内科医との連携方法をお伝えします。■子どもと先生の伝言係に徹する不登校になったとき、休みの日や外では友だちと遊ぶけれど、平日は先生や友だちに会いたがらない子どもは多いと思います。私の子どもも、友だちや先生がプリントを持ってきてくれたのに会いたがりませんでした。そこで、先生にお願いしてプリントはポストに入れるようにしてもらいました。子どもが先生と話すのをいやがる時期には、電話も控えてもらいました。何かあれば、私が学校へ行って用事を済ませることも。学校行事も、先生や友だちから直接誘うのではなく、私を通して伝えるようにしました。先生とは、初めは電話でやりとりしていました。しかし、タイミングが合わなかったり、子どもがいる場で話しにくいこともあったりしたので、LINEでのやりとりに変更。良い方法ではあるものの、学校によっては特定の保護者とのSNSは禁じられている可能性もあります。事前に確認するといいでしょう。■心療内科医から説明してもらう先生とのやりとりで迷うのが、「どこまで介入してもらえばいいのか」ということ。子どもが学校の話題をいやがっているときは、先生からの接触も控えてほしいというのが本心です。しかし、先生も一生懸命なため、様子を伺う電話をくださいます。親も先生からの説得に気持ちが揺らいでしまうことも。子どもに「学校は行っても行かなくてもいいよ」と言ったのに、翌週には登校をほのめかすなど、あやふやな態度になってしまう場合もあります。とはいえ、先生に「電話しないでほしい」とはなかなか言えません。そんなときは、心療内科医に子どもの状態を診断してもらい、学校へ直接連絡してもらえると安心です(心療内科医とのかかわり方については こちら をごらんください)。我が家の場合、心療内科医から担任の先生に電話で説明してもらいました。学校との連絡をすべて遮断したおかげで、子どもの情緒も安定したようです。その後も学期はじめなどのタイミングで、先生に電話してもらいました。後日、担任の先生から、「子どもの状態を説明してもらうことで、かかわり方がわかって安心した」と聞きました。家庭と学校、心療内科医との連携はとても大切だと感じました。■先生との間でルールを決めておくといい学校を長期間休むと、気になるのが勉強です。塾だけでも行けるのならいいですが、それでも学校へ行けないと勉強もストップしてしまいがちです。我が家の場合は、子どもの状態が落ちついてから、先生が勉強を見る機会をつくってくださいました。週に1時間、放課後ほかの生徒たちが下校したあとの時間帯です。登校時は私も付きそい、勉強が終わるのを待って一緒に帰りました。給食は学校側の内部手続きがあるため、すぐには止められません。はじめは日割りで計算し、翌月からは月単位で確認しながら止めてもらう手続きをしました。学校には給食や行事など、事務的な手続きも意外と多いものです。そのつど先生と連絡を取り、来月も連絡しなければ給食は停止のまま、行事は3週間前までに出欠を連絡するなど、ルールを決めておくとお互いに楽です。学校や担任の先生によって、対処方法はさまざまです。しかし、子どもに無理強いすることなく、子どもを守りながら状況を改善できることはあります。今回は、その一例をご紹介しました。
2016年07月27日療育が必要なことはわかったけれど…Upload By にのの次女がADHD(注意欠陥・多動性障害)と3歳で診断された時、医師から療育を受けることを勧められ「児童デイサービス」を探すことになりました。発達障害のある子の支援を考えた時に「どのサービスを利用するか?」悩む方も多いと思います。たとえ診断名が同じであっても子どもの特性はそれぞれ異なりますし、個別の家庭事情、価値観などから、デイ選びはそもそも「個別性が高い」ものだと私は思っています。いくら人に良いと勧められたデイでも自分たち親子には合わないこともあるかもしれません。では、どのような視点で選べばよいのでしょうか?そもそも児童発達支援事業「放課後等デイサービス」とは?出典 : 「放課後等デイサービス」とは、発達に心配のある子どもと家族を支える、児童福祉法に基づいた民間の療育専門事業の名称です。【対象児童】「児童発達支援事業」(いわゆる「児童デイサービス」)~就学前の子ども「放課後等デイサービス」〜小学生から高校生【概要】・手厚い人員配置〜子ども10名に対しスタッフ3名以上・基本通所日数月14日以内(例外規定有り)・日常生活の困り事支援・コミュニケーション支援・小集団遊びの仲介支援私の住む地域の療育施設と言えば、「児童デイサービス」「放課後等デイサービス」が中心で、公的療育機関はあまりありません。そして、現在自治体の検索システムに登録している児童デイサービスは245箇所あります。(h28.6.27現在)厚生労働省放課後等デイサービスガイドラインじゃあどう選ぶ?我が家の基準は…出典 : どこに相談しても「数は多くあれど内容はピンキリ」と言われ、どう選べば良いか最初は困りました。そのため、初めに選択基準を設けることにしました。【1】 病院または児童精神科医、臨床心理士等の専門家と連携がある。~サポート態勢の有無【2】個人経営等ではなく、社会福祉法人、NPO法人等が事業者である。~組織としての信頼性【3】家から近い、または送迎してもらえる。〜送迎負担の軽減【4】(某所)地区児童発達支援連絡協議会に加盟している。〜組織としての信頼性【5】同じ事業体に放課後デイもある。〜継続的な支援上記5点の基準をもとに私は3つの児童デイサービスを選び出し、見学に行きました。見学した結果、決めたポイントは出典 : 見学した3つの児童デイサービスは見事に療育方針や雰囲気が異なりました。上記5点の条件を全て満たすデイはなく、どの利点を優先させるか迷いましたが、最後に決め手としたのはスタッフの人柄・対応などでした。決めたデイのスタッフは・具体的にこちらの知りたいことについて簡潔・丁寧に説明する・スタッフ皆人柄が明るいまたは熱意をもって仕事をしている・責任者が気さくで頼りになる姉御肌(私が部下なら絶対ついていきたいタイプ)という特徴がありました。そのため、こんな雰囲気の良い職場はあまりお目にかかったことがない...とさえ思いました。スタッフそれぞれ伸び伸びと働いていますし、仕事に対する熱意が充分に感じられました。実際の活動の様子はというと、指導の目的が明確であり視覚支援が充実した内容。このため、次女は1度目の見学から抵抗なく活動に参加することができました。子どもに合った選び方ができれば、こんな活用も!Upload By にのの現在、私はデイを療育施設兼生活上の1つのツールとして利用しています。子どもが行くたびに「楽しかった!」と帰って来られるような場所であれば、家庭以外の居場所確保にもなります。デイを療育施設としてだけでなく「習い事」や「遊び場」のような1つのツールとして気軽に活用するのもおススメです。
2016年07月17日子どもの成長には親とのスキンシップが大切で、不足すると精神的に不安定になったり、自立しにくくなったりすることもあるといわれます。とはいえ、パパもママも働いていると、子どもと遊ぶ時間を十分に持てないのが現実。そこで、日常生活の中でつい見落としてしまいがちな “スキンシップの機会” をいまいちどチェックしてみましょう。■叱るときは体に触れて子どもを褒めるときは、どんなママも頭をなでたり体を抱きしめたりと自然にスキンシップをするものですが、叱るときはちょっと距離を置いて立つことがほとんどなのではないでしょうか。そこで、叱るときは、子どもの目線に合わせて座って、手を握ったり、肩に軽く手を置いたりしながら聞かせてみましょう。叱られているときの子どもは、ママが思う以上にショックを受けているもの。スキンシップをしながらだと、子どもも安心しますし、話の内容が伝わりやすくなります。また、自然に優しく穏やかな口調になるので、怒りすぎずに済むのもメリット。もし叱っている途中で子どもが泣き出したら、そのまま抱きしめてあげましょう。■「抱っこ」要求にはなるべく応える保育園や買い物の行き帰りの道で、ママは両手いっぱいに荷物を抱えているのに、子どもに「抱っこ」、「おんぶ」といわれることがあります。そんなときは、つい「今はムリ!」とはねつけてしまうこともあるかもしれませんが、数メートルでも、ほんの数歩でも、抱っこやおんぶをしてあげましょう。子どもが抱っこを要求するのは、スキンシップを求めている証拠。要求に応えることで、親子の信頼関係を深めることにもつながります。どうしても難しいときは仕方ありませんが、抱っこ要求を毎回拒絶していると、そのうち子どもは「抱っこして」と訴えなくなるかもしれません。そうなるとスキンシップの機会が減ってしまいますし、ママも寂しいですよね。 ■公共の交通機関では、子どもを膝の上にバス、電車などの交通機関で子どもを膝の上に乗せることも、あたりまえのようで実はスキンシップのチャンス。移動時間はずっと抱きかかえられますし、一人分のスペースをあけることができるので、混雑時は周囲への配慮にもなります。膝の上なら、保育園や幼稚園での体験や仲良しの友達との関係など、普段はなかなか話してくれないことまで打ち明けてくれるかもしれません。■絵本の読み聞かせを習慣にする忙しくて子どもと遊ぶ時間がなかなかとれない働くママは、寝る前に絵本を1冊読み聞かせることだけでもOK。絵本を読むときは、子どもを膝に抱っこしたり、子どもがママの体にもたれかかったりと体を密着させた状態になるので、自然なスキンシップになります。かかる時間も、1冊なら5~10分程度。子どもから「もっと読んで」とせがまれることもあるかもしれませんが、1冊ではスキンシップが足りないのだと考えて、できる限り応えてあげられるといいですね。心がけ一つで、スキンシップの機会はぐっと増えます。子ども自身はもちろん、子どもの笑顔を目にするママの心にも、うれしい変化が起こるはず!
2016年07月10日薄着の季節を迎えているからか、最近、雑誌でもネットでもダイエットについての記事が多くなってきたように思います。私も健康やダイエットには興味があり、そのような記事が目につくとすぐに読みふけってしまうのですが、たまに正反対のダイエット方法がすすめられていたりして、どちらがいいのかなと迷うことがありますよね。私が仕事でお受けする育児についてのご相談でも、そのような悩みをお聞きすることが多いです。たとえば、「子どもは3歳まで母親がそばにいて育てないといけない」「子どもは安心できる環境があればいいので、母親でなくても、そばに居てあげられる人がいれば大丈夫」ですとか、「自立心を育てるために、早く1人で寝る習慣をつけるべき」「子どもが自ら1人で寝たいと言うまでは、親子一緒に寝たほうが情緒が安定する」など、正反対の意見のどちらを信じればいいのかわからないといったことをよくお聞きします。■“すべての子どもにプラスになる”育児法や知育法はない私も自分の子育ての参考も兼ねて、児童の発達心理学を学んでいたときに大量の育児書を読みましたが、思い返してみると、「あおむけ寝がいいかうつぶせ寝がいいか」からはじまり、さまざまな相反する育児法が推奨されていました。とくに、早期教育など子どもの知育面については多かったように思います。いまは0歳児からの教材も豊富ですし、早く何かをやらせないと、勉強面で大きく後れをとってしまうのではと不安に思ってしまうお母さまも多いでしょう。いま自分の子どもも大きくなり、同時にさまざまなお子さまについてのご相談を伺っていて感じるのは「これをやれば、どんな子どもにとってもプラスになる育児法や知育法」というものはないということです。ただ、子どもの持つ能力を最大限に伸ばすために大切なこと…それは子どもを「何ができるか、できないか」で判断するのではなく、「見る」ことだと思っています。■子どもが「いま知りたいこと」は何か子どもは「生きのびようとする動物的な本能」として、周りのことを「知りたい」という思いを必ず持っています。子どもをじっくり見て、いま「知りたい」と思っているものに夢中にさせてあげることで、何をするにも必要となる「集中力」を養うことができます。子どもに規則正しい生活をおくらせることはいいことですが、何かに集中しているときにそれを中断させてまでごはんやお風呂などをせかすよりは、少し様子を見ていて、ふと集中が途切れたときに声をかけたほうがいいと思います。(ゲームなどでなく、あくまで「知りたい」と思って何かをしているときですが…)そして、さらに子どもが夢中になっている様子を見ていると、集中のパターンがわかります。ひとつのことにじっくり長く取りくむのか、いろいろなものに少しずつ時間をかけるのか、未知のものごとに積極的にチャレンジするのか、わかっているものから徐々に慎重に手を出すのか…。そのパターンがわかれば、その子に一番合った教材や勉強方法を与えることができるでしょう。たとえば、学習塾でも、予習をさせてきて授業で理解度を確認する教え方のところもあれば、あらかじめ教材は渡さず、授業で初見の問題に取りくませ、家で復習し疑問点を明確にさせるやり方をとるところもあります。少人数の塾も、大人数で競争を促す塾もあります。どの塾のやり方も正解なのですから、ウワサや進学実績などにとらわれず、子どもの集中の仕方や物事への取りくみ方に合致するところを選ぶのが、一番効果があると思います。「こうでなければ」「こうしなければ」と考えず、目の前の子どもがあなたにとっての「育児の正解」を教えてくれます。どうぞゆっくりお子さんを見てあげてくださいね。
2016年07月03日フランスの子どもの一般的な習い事の中に、テアートル(演劇教室)があります。「演劇教室」というと、日本では芸能界デビューを目指す子どもが行くところ…という印象を抱きがちですが、そうではありません。フランスのテアートルでは、人前で堂々としゃべったり、自己表現力をつけたりすることを目的としています。3歳から受け入れている教室もあり、小さいうちはまだセリフの入った劇をするわけではありません。それでは、実際にどんなことをやっているのでしょうか。■習い事の内容はシークレットフランスのテアートルの登録料金は、モダンダンス、音楽、テニスなどの一般的な習い事とそれほど変わらない料金で、地域や団体によって異なるものの、1年間約180ユーロ~300ユーロ(週1回、1時間)の価格帯です。5歳の娘はテアートルを習い始める前、「人前だと恥ずかしがって、なかなか発言できないところがある」と幼稚園の先生から言われていました。家では一度口を開いたら「もういいから…」と言いたくなるほどしゃべり続けているというのに、これには耳を疑いました。テアートルに登録する前、娘に何をするところかと聞かれ、「動物の真似とかもするから面白いよ。それに踊ったりもするんじゃないかな」と言うと、喜んで頷いてくれました。では実際に、どんなことをしているのか。実はこれがなかなかわかりませんでした。というのも、毎回子どもを教室に送り届けると、親は防音の思い扉のある教室の外で待っているように言われます。日本の多くの習い事と違い、子どもが何をしているのかを見ることができないのです。「今日は何をしたの?」と娘に聞いても、「秘密。発表会の日まで内緒という約束なの」と言われてしまいます。結局、「どうやら教室に入るとすぐに靴を脱いでいるようだ」(フランスでは常に土足のところがほとんどです)ということ以外、発表会の日までその謎は深まる一方なのでした。これは先生が親にサプライズを送ろうというアイデアから始まったようで、やがて5ヶ月が経った頃、発表会で初めて教室内に入れることになりました。■習い始めて5ヶ月、ようやく入れた教室で見たものは発表会では、まずはウォーミングアップということで、親も参加する場が持たれました。子どもとその両親全員が小さな舞台にのぼって輪になり、1人1人名前を言いながら輪の真ん中に進み出て、終えたら元の位置まで下がるということを繰り返していきます。ニコニコしながら名前を言うのも良し、厳しい面持ちで言っても良し、落ち着いた様子で言っても良し。自分の感情を表現しながら堂々とふるまい、発話することが目的なのです。子どもも大人も含め25人くらいが様子を見守る中、自分の番はたった5秒程度のことなのに、それでも「人前で何とかうまくできた」という達成感の大きさに驚きました。続いて、教師のストップの合図があるまで輪を描きながら皆で歩き、指示を受けてから一斉に動きを止めるという練習をしました。指示の内容は、「怒りながら隣りに止まった人をにらむ」、「優しく隣りの人の肩に右手をかける」、「悲しい顔をしながら隣りの人の顔を覗き込む」といった具合に、毎回変わります。ここでは、感情を表現しながらどんな風に人と接するのか、という自分なりの姿勢について考えさせられました。そこからは子どもたちだけで輪になり、先生の太鼓のリズムにのって歩きながら合図とともに立ち止まり、キリン、ウマ、ヘビ、ゾウなどを、体全体を使って思い思いに表現して見せてくれます。十人十色とはまさにこのことで、誰ひとりとして同じ表現をする子どもがいないことを実感しました。続いて、「水の中にいるものは?」という先生の問いかけを受けて、1人ずつ前に出て表現するということをしました。人魚、ワニ、魚、滑り台など問いかけに対するさまざまな答えを、子どもたちが表現していくのです。 ■自己表現することで自分を受け入れ、信頼できるようになっていく最後に少し長めの「1人だけの見せ場」として、舞台に置かれたひとつの風船を取りにいき、風船と一緒に飛んだり動いたりするというお題を与えられます。舞台の裾からすでに走ってくる子もいれば、のそのそと出てくる子もいます。また、風船に引っぱられてどんどん速く走って去っていくさまを表現する子がいれば、笑いながら空を風船で飛ぶ様子を表現する子もいます。つまり、フランスの演劇教室とは、演技力を身につけるのではなく、ほかの人の表現を見ながら、「自分はこうしよう」という自己主張を身につける場所なのです。娘と一緒に発表をしていた子どもたちは皆、4歳~5歳の子どもたちでしたが、誰ひとりとして恥ずかしがらないところがとても立派だと思いました。人前に立って話し、表現をすることは大人でも恥ずかしく、子どもならばなおさら勇気のいることです。そのプレッシャーを跳ねきって自己表現することに慣れていく過程では、自然と自分を受け入れ、自分を信頼できるようになるものです。また、それを見る他人に自分を委ねる以上、他人との信頼関係も築かれやすいのではないかと感じました。 5ヶ月間、わが子がテアートルで何をやっているのか誰も知らない、という謎は大きかったものの、先生のサプライズは結果的に子どもの成長の大きさを見せつけ、親たちにたくさんの感動をもたらしてくれました。幼稚園の先生からも「恥ずかしがらずに、本当に自己主張ができるようになった」と言われたのは、言うまでもありません。今後テアートルでは、年齢と共にセリフをつけながら表現する段階に入っていくようです。フランスでは、役者を目指すわけでなくても大人向けのテアートルが一般的に存在します。いわば演劇を学ぶことは大衆文化。それほど自分の表現力を磨き、表現しきることに喜びを感じる人が多いということがわかりますね。
2016年06月25日1歳半検診のときに「言葉は何語くらい話しますか」と質問される自治体が多いのではないかと思います。私の住んでいる地域では、「何語話すか」と「指差しの確認」をされました。そしてその時期、私の息子は「まんま」しか話せませんでした。もちろん、指差しもできず…。しかし、その後一気に言葉が増えて、今(2歳4カ月)では普通に会話が成り立つほどに成長。その間に、家で実践した「これがきっかけで言葉が増えたのかも?」と感じることを紹介します。■大好きな物から学ぶ! 「のりもの図鑑」息子は、大の乗り物好きです。男の子には人気の乗り物ですが、好きなもので言葉を覚えさせようと「のりもの図鑑」を購入。「1歳半の子どもには、少し難しいかな」とも思いましたが、イラストではなく写真で多くの乗り物が紹介されている図鑑を選びました。90ページと子どもの本にしてはページ数が多く、元交通博物館の副館長である松澤正二さんと、交通ジャーナリストの井上廣和さんが監修している、割と本格的な図鑑です。息子は驚くほど気に入ってくれ、毎日、夢中になって図鑑を見ていました。読んであげるのはとても疲れるのですが(ページ数も多く、重さもあるので)、できる限り付き合ってあげると、毎日おもしろいくらいに多くの乗り物を覚えていきます。好きなものから学ぶことは、大人も子どもも効果的なようです。電車や車、新幹線、船、飛行機、トラック、消防車、救急車、ゴミ収集車など、たくさんの乗り物の名前を言えるようになり、車で出かけるたびに「トラックいるよ~」「バス大きいよ~」など、楽しそうに話しています。また、家にいるときでもエンジン音や走行音を聞き分け、「電車来た」「トラック来た」「バイク来た」など、教えに来てくれるようになりました。図鑑を購入したことで、好きな物の名前を覚える→知っている単語を話したい→話をする機会が増える→他の言葉も増える、と好循環になったと感じます。【購入した書籍】『チャイルドブックこども百科 新版 のりものいっぱい図鑑 いろいろ501/チャイルド本社』(監修/元交通博物館副館長・松澤正二/交通ジャーナリスト・井上廣和)■部屋に「友達と写っている写真」を貼る額に入れて飾った保育園の集合写真。これは、言葉を覚えさせるためではなかったのですが、結果的にはとても良かったと思います。保育園のお迎えの際に、ほかの同月齢の子どもたちが息子の名前を呼んで「◯◯くん、バイバイ~」と言うのを聞いて、とても驚いていました。息子は、友達の名前はおろか、自分の名前も口にしなかったので、「お友達の名前を覚えるのはまだ難しいのかな」と思っていたのです。しかし、写真を飾り始めた途端、写真を指さして「◯◯ちゃん」「◯◯くん」と言うようになりました。最初はほとんど聞き取れず、私が知っている名前の子だけ「本当だ。◯◯ちゃんだね」と返していたのですが、すぐに発音が上達。保育園でも「◯◯ちゃん」とお友達の名前を呼ぶようになり、帰り道で「今日は誰と遊んだの?」と聞くと「◯◯くん」と答えが返ってくるようになりました。自分の名前は、少し発音が難しいようで(息子は「ら行」が苦手)下手なのですが、「お名前は?」と聞くと答えてくれるようになりました。写真を貼ったことで「仲の良いお友達を教えたい」という欲求が出てきたのか、家で私と主人に友達の話をするようにもなり、保育園での様子をなんとなく感じることができるようになったのも、良かったと思います。言葉が増えた理由は、実際にはわかりません。しかし、好きな乗り物の名前を教えたことや、お友達の写真を飾ったことは、家庭で子どもとの会話を引き出すきっかけになってくれました。会話が増えたことで、言葉が増えるのはとても自然なことです。上手に話せない子どもの言葉に、じっくり耳を傾け続けたことも、言葉を増やした理由のひとつだったのかもしれません。
2016年06月18日子どもは不登校になると、1日中ダラダラしたり、無気力になったりします。親はそれを見て、勉強が遅れたらどうしよう、大人になって人間関係が築けなくなるのでは? と不安を抱くものです。しかし、頭ごなしに叱りつけたり、原因を追究したりするのは逆効果です。不登校の子どもへのNGな声かけとその理由、親としての心構えについて体験を交えてお伝えします。■不登校の子どもにかけてはいけない言葉不登校になった子どもは、ダラダラとゲームをしたり朝起きられなくなったりします。親は不安になってさまざまな本を読み、インターネットで調べて解決策について勉強します。そして、責めたり無理強いしたりしてはいけないことを知ります。子どもにかけてはいけない言葉の代表例は、学校へ行きなさいどうして起きられないの?勉強が遅れるわよゲームばかりしてわかってはいるものの、学校へ行ってほしいのが本心です。その結果、「無理して学校へ行かなくていいのよ」と言う一方で、「1ヶ月だけ休んで、来月から行ってみようか?」。「そのままでいいのよ」と言いながら、「勉強は遅れないほうがいいわよね」と矛盾したことを無意識に口にしてしまいます。子どもは親の気持ちを敏感に感じとります。そして、「本当は早く学校へ行かせたいんだな」と見透かします。■子どもは自信を失い、不安でいっぱい子どもも本当は学校へ行きたいと思ってはいるものの、同時に行きたくない気持ちもあって葛藤しています。自分の気持ちが分離してわからない状態です。そんな自分をふがいなく思い、自信をなくしています。勉強の遅れを心配し、「友だちからどう思われているのだろう」という不安もあります。「どうせ自分はダメな人間なんだ」「みんなが普通にできることが自分にはできない」と卑下する気持ちもあります。そんなところへ親が勉強の遅れを心配したり、登校をうながしたりしたら、「やっぱりお母さんは自分の気持ちなんてわかってない!」という反発心ややるせなさ、悲しさ、怒りがわいてくるのです。■親が考え方を変えれば子どもは前に進める私はあるときから、子どもは学校へ行かなくても大丈夫だと思うようになりました。私自身がフリーランスになってから、高校を卒業していなくても社長として成功している人や、フリーランスとして才能を生かして生活している人に何人もめぐり会ったからです。もちろん学校でしか経験できないこともありますが、大人になってからちがう形で経験できることもあります。学校には行ったほうがいいけれど、私が一番に願うのは、子どもが将来ひとりで働いて食べていけること、精神的に安定して成長することです。まず親が「この子は学校へ行かなくても大丈夫」と心から信じること。そうしなければ、子どもにも伝わりません。子どもは自分の不登校を認め、現状を受けいれることで「いま何をするべきか」が見えてきます。目標を「学校へ行く」ことから、生活を改善することや好きなことを伸ばすなど、自分ができることへ変えましょう。達成するたびに自信が積みかさなり、やがて大きな目標達成にもつながります。「学校へ行けない」ことにこだわるのではなく、親子でできることを探してゆっくり成長することが一番大切だと私は思っています。子どもの不登校に悩んでいる方も、あせらず、見守ってください。
2016年06月18日子どもが学校へ行かないと親は不安になるものです。つい、あれこれ聞きだそうとしたり、アドバイスしたり、なんとか登校させようとしてしまいます。しかし、親があせるほど子どもは殻に閉じこもり、口を閉ざしてしまうもの。私が実際に心療内科の先生からいただいたアドバイスをヒントに、不登校の子どもにどう寄りそい、コミュニケーションをとればいいのかをお話しします。■子どもは親にただ理解してもらいたい「学校で何か嫌なことがあるの?」「どうして学校へ行かないの?」子どもの気持ちが知りたくて、ついそんな質問をしてしまいがちです。しかし、子どもは「責められている」としか受けとれないようです。子どもが親に求めているのは、いまの自分を受けとめて理解してもらうこと。子どもは自分が学校へ行けないことへの罪悪感や不安感を抱いています。心療内科の先生によると、理由を詮索するより、まずは子どもを安心させてあげることが先決だそうです。■子どもの気持ちを理解する方法まずは、お母さんが笑顔になることです。子どもに安心してもらうのが先で、気持ちを理解するのは次の段階です。お母さんがニコニコしていれば、それだけで子どもの気持ちは安らぎます。いくら「大丈夫よ」と言っても、こわい顔をしていたら、子どもは「怒られている」と受けとめてしまいます。私は鏡を見て笑顔をつくってから子どもと接するようにしました。そして、理由を詮索するのをやめて、「学校に行きなさい」と言わないようにしました。家は安心できる場所で、自分の居場所がここにあると思ってもらうためです。■共有するということ次に、子どもと一緒にいる時間を増やして、たくさん会話をするようにしました。私は家で仕事をしていましたが、仕事中は一人で部屋にこもるため、なかなか子どもと話す時間を持てませんでした。夕方6時以降はいっさい仕事をせずに、必ずリビングかキッチンにいるようにしました。子どもと100%向きあい、話を聞くためです。共有スペースで子どもと同じテレビを見て、たわいない会話をして、子どもが話しやすい雰囲気づくりを心がけました。すると、テレビの話題だけでなく、少しずつ不安やグチなども話してくれるようになったのです。安心できる場所としての基盤をつくり、親に十分受けいれられていると感じる体験を重ねることで、「自分は親に理解してもらっている」という改善への糸口をつくることができました。安心感を与えること、時間を共有することが大事。心療内科の先生に言われたとき、「そんなことわかっている」と思いましたが、頭でわかっていても全然できていませんでした。お母さんが笑顔で接し、無条件で受けとめ、ささいなことでも共感することがとても大事です。インターネット上で友だちができたことを打ちあけてくれたとき、「それはよかったね」と肯定したひとことで、子どもの顔がうれしそうに輝いたことを覚えています。これからも、心療内科の先生の言葉を忘れずに、子どもに寄りそいたいと思います。
2016年06月17日今では珍しくなくなりましたが、それでもまだ「キラキラネーム」については賛否両論。子どもの友だちに多いからと安心していても、小学校受験などで不利になることもあるといわれています。このキラキラネームについて、教育の現場ではどのように思われているのでしょうか。小学校の先生たちに話を聞きました。■名前を覚えるのが大変!小学1~2年生を受け持つことが多い女性教諭は、新学期を迎える前に「正しい漢字と読み方を覚えるのが大変」といいます。「とくに低学年の子どもは、名前を間違えられることをとても嫌がります。まだ漢字を覚えていないので、名簿にもひらがなで名前が書いてあると思っている子も多いんですよ。間違えてしまったときに『先生なのにひらがなが読めないの?』と指摘されてしまったこともありました」また、読み間違いからいじめやからかいに発展することもあるので、春休み中に漢字の書き取りのごとく覚えるようにしているのだとか。彼女はキラキラネームをつけることに否定的ではないものの、「覚えやすい、書きやすい名前のほうが助かる」というのが本音だそうです。 ■偏見はよくないキラキラネームの子は悪ガキといわれることもありますが、「それは偏見だ」と語るのは、教師歴20年のベテラン男性教諭。周囲の大人がこうした先入観を持つことのほうが、子どもに悪影響を及ぼすといいます。「友だちとも仲良くしている子が多いですよ。たしかに想像できないような当て字もありますが、その名前には意味があります。これを知れば自分の名前に誇りをもてるし、親の愛情を感じられていいのではないでしょうか」最近では、「●●子」といった古風な名前が「シワシワネーム」といわれることもあるほどキラキラネームは一般的になり、名前だけでその子を判断することはできないそうです。■親に問題アリ!?30代の女性教諭は、キラキラネームの子どもに対して問題を感じたことはないものの、その親に対して警戒してしまうそうです。「言い方は悪いけれど、ちょっと変わった、こだわりが強い方が多いかもしれません。学芸会での配役や、運動会の種目に対してクレームをよこす、いわゆるモンスターペアレントが目立ちます。子どもは素直でいい子でも、親に対して注意するようにしています」もちろん、キラキラネームを名づけた親すべてがこのタイプではないけれど、先輩からも注意するようにいわれることがあるのだとか。世論だけでなく、教育現場でもキラキラネームは賛否両論。しかし、名づけられた子どもに対して批判的な意見はほとんどありませんでした。子どもが大きくなるまでに状況は変わるかもしれませんが、こうした現状も把握したうえで名前を考えていきたいですね。
2016年06月04日週末や夏休みに子どもを連れてお出かけしたいけれど、水族館やテーマパークに出かけるたびにかかる出費が痛い…。今回は、そんなママたちのお悩みを解消する、お金をかけずに遊べるスポットを紹介します。お金のかからない遊び場というと、すぐ思い浮かぶのは児童館や図書館ですが、ほかにも次のようなスポットがあります。■大学ちょっと意外かもしれませんが、じつは大学でも、子どもが参加できる体験イベントが開かれています。赤ちゃんや小学校入学前の小さな子どもがいるママには、教育学部の幼児教育課程や保育士養成コースを設置している大学・短期大学が狙いめ。これらの施設では、遊びの広場や読み聞かせ、工作教室、コンサートなどの親子向けイベントを定期的に行っていることが多く、アカデミックな雰囲気の中でのびのびと遊びながら、学生との交流も楽しめます。小学生以上なら、さらに選択肢は広がります。特に夏休みには、全国の大学で、大学や学部の特徴を活かした子ども向け、親子向けイベントや公開講座が盛りだくさん。たとえば、理系の大学では、科学教室やプログラミング体験、ラジオやロボットづくり、農学部や農業大学では牧場体験や野菜の食べ比べ、音楽大学では楽器の演奏…というように、子どもの興味や将来の夢に合わせて選べるのがうれしいポイントです。イベントによっては参加費や材料費がかかるものもありますが、ほとんどが無料もしくは低料金。詳しくは、近場の大学のサイトをチェックしてみましょう。 ■工場見学全国のさまざまな企業が無料での工場見学を実施していますが、親子で参加するなら、グリコ、明治、森永製菓、森永乳業といった製菓メーカーの工場見学がおすすめです。おなじみの商品の製造過程が身近で見られる上、お土産がもらえたり、試食できたりする場合もあり、子どもは大喜び。小学生以上なら、社会科見学としても最適です。工場見学は予約制になっている場合が多いので、行ってみたい人は、企業のサイトなどで予約方法をチェックして、早めに申し込みを。■フリーマーケット子どもが3、4歳以上になると、もれなく始まるおねだり攻撃。特に、おしゃれに目覚めた女の子の場合、洋服に靴、小物にヘアアクセサリーとほしがるアイテムも幅広く、デパートや衣料品店に行く度にため息をついているママも多いのではないでしょうか。とはいえママだって、たくさんのファッションアイテムが欲しい女心は十分に理解できるはず。できることなら、いろいろ揃えてあげたいですよね。そこでおすすめなのが、フリーマーケット。無料ではありませんが、ブランド物の子ども服が数百円程度でゲットできることも。2,000~3,000円あれば、十分にお買い物欲を満たせるでしょう。子どもが保育園や学校に行かない休日は、食費やおやつ代などの生活費も増えがち。ママの工夫と情報収集でレジャー費用を上手に節約して負担を減らしながら、今だけの思い出をたくさんつくってあげましょう。
2016年05月29日子どもに苦手なものがあった場合、なんとかできるようにさせたいと思ってしまうのが親心というもの。子どものためだと思いながらも、できないとついしかってしまうこともあるでしょう。どうせやるなら、楽しく取りくめて、子どもの可能性を大きく広げられる方法を試してみませんか? おもちゃの片づけを例に紹介します。■片づけられないのなら手伝ってもいい苦手なことを、無理に克服させる必要はありません。「いまのうちに直さなくては」よりも「まだ小さいからできない」と考えてみてください。小さいころは苦手だったことが、大きくなったら楽にできるようになるケースもあるようです。また、子どもが簡単に片づけられるように工夫してあげるのもひとつの方法です。おもちゃを放りこむだけでOKの大きな箱を用意する、なにをどこにしまえばいいのかわかるように箱におもちゃの写真をはるなど、片づけやすい環境をつくってあげましょう。一生懸命がんばってもできない場合は、何度も「片づけなさい!」としかってお互いにイヤな時間をすごすより、親が手伝って短時間ですませる方がいいでしょう。苦手なことに対してマイナスの印象をすりこまないことが大切です。■楽しい努力なら、効率よく脳をきたえられる子どもの弱点を克服させるよりも、得意なことや好きなことに取りくませることをおすすめします。子どもの脳細胞や神経回路を増やして育てるためには、好きなことにとことん集中することがポイントだと言われています。車が好きなら一緒に乗り物図鑑をながめたり、外へ車を見に行ったりする。好きなアニメがあれば、映画やイベントに出かけてみて。大好きな親が一緒に楽しんでくれれば、さらに夢中になるでしょう。覚えた知識が将来役に立たなくてもいいのです。実際に体験することが、脳をきたえるトレーニングになるのです。好きなことに取りくむことで集中力を養い、わからないことはみずから調べるようになるでしょう。わからないことがわかるようになった喜びを味わうと、大きくなって勉強の壁にぶちあたっても、あきらめずに努力できるようになります。■将来役立つ力を育ててあげよう脳の機能がアップすれば、苦手なものへの対処法も自分で工夫できます。片づけが苦手なのは性格がだらしないのではなく、方法がわからないだけ。小学校高学年ぐらいになってから上手な片づけ方をレクチャーした本を読むと、あっという間に片づけ上手になることもあります。子どもの「好き」を応援することで、「親は私のことをよく理解してくれている」と感じてくれることでしょう。子どもが小さい間にこそ、はぐくんでおきたい関係性です。子どもが思春期に入り、接し方に悩むようになったとき、親のいうことに耳をかたむけてくれるかどうかは信頼感がカギです。おおらかな気持ちで子どもを育てることができたらいいですね。あとりゆうか(フォークラス)
2016年05月29日ママにとって、子どもが学校でどのように過ごしているのか、どんな友人がいるのかなど、気になることは山ほどありますよね。「今日は学校、どうだった?」「何をして遊んだの?」子どもに問いかけてみても、あまり話したがらない様子が見えたら要注意です。エキサイトお悩み相談室の 殿崎陽大(とのざき ようた)先生 によると、「つねに子どもの表情や体調の変化に目配りをしておくことが重要」なのだとか。「どうして話してくれないの?」「もしかしたら、いじめられているのかも…」そんな不安に殿崎先生が答えてくれました。Q.学校でのできごとを話してくれないのはなぜ?発達過程にある子どもの心理や言語能力は千差万別のため、学校でのできごとを話さない理由も子どもによってさまざまです。「保育園のときは園での様子をよく話してくれたのに…」と思う方もいることでしょう。しかし、小学校に上がると環境が急変し、クラスに馴染むことに精一杯になってしまうこともあるのです。また、子どもなりのプライドや親を心配させたくない気持ちがあるため、いじめやつらいことがあっても自分のなかにしまいこんでしまうこともあります。保育園や幼稚園の段階ではもちろんのこと、小学生になってもまだ筋道を立てて言葉でうまく表現できない子もいますから、お母さんがその日のできごとを聞いても「うん」とか「忘れた」などとそっけない返事をする子もいます。子どもの様子を把握する上で肝心なことは、言葉よりも表情や体調、行動の観察をすることです。普段通り元気に過ごしていれば、園や学校でのできごとを話さないからといって心配することはありません。ただし、昨日まで学校の話をよくしてくれたのに急に寡黙になったり、登園を拒んだり、表情がこわばったり、といったサインをキャッチしたら、子どものプライドを傷つけないような対処が必要なこともあります。Q.学校でのできごとを、どうしたら話してくれるようになりますか?・子どもの心をリラックスさせるまずはお母さんが子どもにとって安全地帯であることを、あらゆる場面で実践して示してあげることです。出産後にお母さんが子どもを一番愛おしいと感じたときの精神状態が子どもにとって理想的だそうです。産まれたての赤ちゃんを初めて抱いた瞬間、経験したことのない強く優しい聖母のような気持ちに包まれたのではないでしょうか。その瞬間こそが母子にとって最高の信頼関係を築ける状態ですから、お母さんの精神状態が不安定になったときは、そのときの幸福感を思い出し子どもに接してください。不安やイライラがあればリセットし、子どもを愛おしい目で見つめられる状態で話を聴く体制に戻ってください。子どもを無条件に受けいれ、心をリラックスさせることが素直に話しをしてもらう最も重要な条件となります。・聞き役に徹して共感するつね日ごろから、子どもとの会話やスキンシップを深めておくことも大切です。子どもが話しかけてきてもうるさがったり、説教をしたりしていては、お母さんに話しても共感される喜びを感じられなくなるもの。失望して悲しくなり、そっけない態度をとってしまいます。子どもが話しかけてきたら、なるべく聞き役に徹して共感してあげてください。うなずきや相ずちを交えながら「○○ちゃんと遊んだんだ、よかったね」「○○ちゃんとケンカしちゃったんだ、それは悲しかったね」と共感するにとどめましょう。子どもから意見やアドバイスを求められないかぎり、話を遮らずに好きなだけしゃべらせてあげてください。・会話の習慣づけをする普段から自然に学校のことを話す習慣をつけておくと、子どもも抵抗なく言葉が出てくるはずです。夕食時の家族団らんの時間や入浴時など、子どもがリラックスした状態のときにさりげなく「今日は何して遊んだの?」「学校でのお勉強は楽しい?」と優しく語りかけてください。期待したような答えが返ってこなくても決して深く追求せず、会話を習慣づけておけば、子どもが話したいことがあるときは自然に報告してくれるようになります。耳掃除や仕上げの歯みがきのときなど、子どもと心地よいスキンシップをとっているときに話しかけるのもいいでしょう。・子どもが興味のある話題を投げかける小学校低学年以下の子どもは、まだ時系列に沿って要点を報告する言語能力は備わっていないものです。表現力が幼い段階の子にはお母さんの方から子どもが興味のある話題を投げかけてみるのもいいでしょう。学校の予定表に目を通しておき、子どもが好きな授業やおもしろそうなイベントがあった日の夜に様子をたずねれば、いつもより具体的に話してくれることがあります。子どもが感動したり誉められたりした話であれば、満面の笑みで「よかったね」と共感してあげてください。0~2歳児にスキンシップが足りなかった場合は、ギュッと抱きしめて一緒に喜んであげると、子どもに不足していた愛着のエネルギーを補充できます。・子どもの安全とプライドを守る表情がこわばっていたり、登校を嫌がったりするなど子どもの様子がいつもとちがうときは、慎重に対応する必要があります。「学校で何かあったの?」「誰かにいじめられたの?」と問いつめると、さらに心を閉ざしてしまうケースもあります。子どもはそれなりにプライドがありますし、親に心配をかけたくないという優しい心を持っているからです。この場合は学校の担任に様子をたずねるなどして対策を考え、大人が問題を解決し外因的なストレスを除去することからはじめてください。原因がよくわからない場合や深刻なケースでは担任だけに任せるのではなく、専門家や地域の子育て支援サービスなどにも相談をするといいでしょう。子どもの安全とプライドを守ることを優先して、問題を解決するように心がけてください。「核家族化や地域のコミュニケーションが希薄になっている状況では、お母さんひとりでは解決できないことがたくさんあります」と殿崎先生。ひとりでがんばりすぎずに、地域の社会資源やお悩み相談室などを積極的に活用してくださいね。・取材協力:エキサイトお悩み相談室 殿崎陽大(とのざき ようた)先生 (しょう)
2016年05月19日小さいころから自分の想いをかたちにする経験を積んできた子どもは、小学校でも国語のお話づくりを楽しむことができます。元小学校教師だった私がおすすめしたいのは、親子でお絵かきしながらできる絵本づくり。うまく話せない子どもの気持ちもわかるようになります。■子どもは絵で気持ちを表現している私は小学校の先生をしていた経験があり、現在も子ども支援業務に携わっています。私自身の子育てや学校教育の現場で実践してきた体験をもとに、手づくり絵本のすすめと効果を紹介します。子どもたちは、ちょっとした空き時間に絵を描くことがよくあります。絵を描くのは「想いを自由にアウトプットする」手段のひとつ。インプットされるたくさんの情報を無意識に整理して、自分の気持ちを表に出すことでバランスをとっているのです。なにげないお絵描きは、その子らしい世界観にあふれているので、ぜひ注目してみてください。そして、1枚の絵から、たったひとつの絵本を親子で簡単につくることができるのです。■会話もはずむ吹きだし絵本づくり子どもが絵を描いていたら、「ママもいっしょにお絵かきしたいな」と声をかけてみましょう。「いいよ」と言ったら、どんなキャラクターでもいいので、ひとつ描きます。そのキャラクターに吹きだしをつけてください。「なにをしているの?」「こんにちは」「どこにいくの?」というような、会話を誘導する言葉を入れて、子どもの絵に話しかけることがポイントです。初めは言葉で答えてくれるでしょう。それを吹きだしで子どもの絵に加えます。次に、子どもの答えにあった絵を別の紙に描き、吹きだしでまた話しかけてみてください。それに応じて子どもが絵を描き、吹きだしを足すというパターンをくり返します。ママが誘導していた話しかけも、慣れてくると子どもが先に描くようになりますよ。■一緒に楽しむ時間が自分にとってもプラスになる初めての絵本は2、3ページで終わるかもしれませんが、くり返すうちにページ数も増えていくでしょう。背景を描いたり表紙をつくると、さらにグレードアップして絵本らしくなります。絵を描くのが苦手なママは、写真やチラシからキャラクターを切りぬいて貼りつけるだけでもOK。好きなように絵本づくりを楽しんで。吹きだしを使った会話は、自分の気持ちを表すのにとても効果的な学習支援ツールで、小学校でもさまざまな場面で活用されています。言葉でうまく表現できずにとまどっている子どもの支援にも使われています。とても簡単で楽しい絵本づくりを通して、思いもよらない子どもの気持ちに気づくことができるかもしれません。子どもと遊びを共有できる時間は思っているよりも短いもの。一緒に遊べるいまを思いっきり楽しむことが、将来の自分にきっとプラスになりますよ。
2016年05月14日可愛くて仕方がないはずのわが子、でも日常生活では子どもにイライラしっぱなし! 気が付くと鬼の形相で叱り飛ばしてばかり…そんな経験ありませんか? 「いいママになりたいけど、私なんて全然ダメだわ」とヘコんだ時の心の持ちようをお伝えします。■そもそもイライラしない・怒らないなんて無理!どれだけいいママになろう、ゆったりとした気持ちで子育てしよう…そう思っていても、日々の育児はイライラの連続です。思い描いていた通りに、段取りよく一日を過ごせることはまあありません。イライラだってするし、怒りたくもなります。それは当然のこと、ぐらいの気持ちで、自分を必要以上に責めないこと。余計な落ち込みは新たなイライラを生みます。ママは日々食事を作り、洋服を洗濯し、お風呂にも入れて清潔にしてあげていますよね。赤ちゃんのころはおむつを替え、汚れ物も毎日処理していたはず。自分では当たり前だと思っているかもしれませんが、実はじゅうぶん立派に頑張っているんです! 自信を失っているときは、できていないことにばかり意識が向きがちです。そんなときこそ、逆にできていることを自分で認めてあげましょう。 ■怒ってもいい。大事なのは後のフォロー怒ってしまった。イライラをぶつけてしまった。落ち込んだところでその事実はもう変えられません。そんなときは、後からでもいいので、しっかり子どもをフォローするよう気持ちを切り替えましょう。そのとき、「さっきは大きな声で怒ってしまってごめんね。こわかったよね。」だけではなく、「ママはあなたのことが大好き。あなたは大切な存在なんだよ」ということを伝えましょう。ママの機嫌が悪くて怒られただけだとしても、子どもはそんな事情を知りません。ママから嫌われてしまったと不安にならないよう、まずはそこのフォローが大切です。■約束守っていますか?こんな会話をしていませんか?「○○して~」「今忙しいからあとでね」「○○に連れてって~」「また今度ね」「○○がほしい~」「いい子にしてたらね」さらにこの続きとして、子どもが延々駄々をこねる → ママ激怒 → 怒っちゃったと落ち込む…というパターンもよくあるのではないでしょうか。こういう場面で子どもが納得しないのは、「こう言ってるけど、どうせママは約束守ってくれない…」と思っているからでは。日ごろから曖昧な返事でその場しのぎをせず、約束したことはしっかり守るように心がけてみましょう。そうすれば、子どもも安心感を持てるようになり、「ママはちゃんと約束を守ってくれる。だから今は我慢しよう」と思ってくれるはず。日常生活で少しぐらい怒ったりイライラしてもOK! それよりも子どもが「ママは自分を大切な存在だと思っていて、約束もしっかり守ってくれる」 そんなふうに安心できるよう、愛情をしっかり伝えていきましょう。
2016年05月07日子供にとって初めて乳歯が抜けることは、すごくドキドキする経験です。日本では、上の歯が抜けると縁の下に、下の歯が抜けると屋根の上に投げるという習慣がありますが、欧米では、歯の妖精が乳歯をもらいにやってきます。■歯の妖精、トゥースフェアリートゥースフェアリーは、子供が抜けた乳歯を枕の下に置いて眠ると、寝ている間にやってきて、歯と引き換えにプレゼントを置いていく妖精です。トゥースフェアリーの言い伝えは、欧米の各地にありますが、アメリカでは、サンタクロース、イースターバニーと並ぶ大変メジャーな存在です。プレゼントは国によって多少違うようですが、アメリカのトゥースフェアリーは、お金を置いていくのが一般的。Visaのリサーチによると、北米で子供達が1本の歯で得られる金額の平均は、しばらく上昇続きでしたが、昨年から少し下がり、2014年が$3.43、2015が$3.19だそうです。サンタクロースやイースターバニーと違い、見た目の特徴は、はっきり決まっていませんが、ティンカーベルのような、羽根のある、かわいい女の子の姿を想像する子供が多いです。もちろんサンタクロース同様、子供が眠った後に歯の妖精となるのは、大人の役目。起こさないようにそっと歯を取り出し、お金に差し替えます。翌朝、子供は「見て!トゥースフェアリーが来たよ!」と、歯の欠けた、愛嬌のある笑顔を見せてくれます。■トゥースフェアリーの効用トゥースフェアリーのいいところは、子供がグラグラする歯を嫌がったり、歯が抜け落ちることを怖がったりした時の慰めになること。「その歯が抜けたら、トゥースフェアリーにあげようね。お礼はどれくらいかな?」などと言われると、かなり気がまぎれるようです。また、歯磨きをする際にも、「歯の妖精は、白いキレイな歯の方が喜ぶよ」と言うふうに使うこともできます。通常、サンタクロースの存在を疑い始める頃、トゥースフェアリーが実は両親だったと気がつくようですが、その頃には、歯が抜け変わることにも慣れているはず。もしもお子さんが、グラグラした歯を嫌がったら、トゥースフェアリーのお話をしてあげてみては?
2016年05月01日他人から注意されたりからかわれたりしただけで、すぐに泣き出してしまうわが子。「うちの子メンタル弱すぎる…」と、真剣に悩んでいるママも多いのでは?目には見えないナイーブな部分だからこそ、いまのうちに鍛えておきたいところですよね。エキサイトお悩み相談室の 佐藤栄子(さとうえいこ)先生 によると、子どものメンタル面を鍛える効果的な方法があるのだとか!■メンタルが強い子どもに育つ、3つの方法その1:子どもに寄り添い、気がすむまで泣かせるほんの少しからかわれただけで泣いてしまうわが子を見ると、きびしく指導するべきか優しく教えるべきか、悩んでしまう場面がありますよね。泣いている最中は子どもの感情も高ぶっているので、そのときに何か言い聞かせようとしても子どもの心に響くことはありません。無理に泣き止ませようとせずに、まずは気持ちを吐き出させてあげましょう。泣いているときは子どもに寄り添い、気のすむまで泣かせてあげることが大切です。その2:何がイヤだったのかを聞き、その気持ちに共感するメンタル面が弱い子どもは、他人との関係において自分の思いを出すのが苦手。そのため泣くことでしか自分の気持ちを表現できなくなっていることがあります。「どうしたの、なぜ泣きたくなったの?」と聞いて、自分の感情を言葉で話させてあげましょう。その際、泣いた理由に対して「それは●●だからでしょ」などとジャッジを下さず、ただ「悲しかったのね」「悔しかったのね」と、本人の気持ちのみに共感して、「気持ちを出してもいいんだ」と、安心感を持たせてあげるようにしましょう。その3:次はどう対応するか、一緒に考えるメンタル面が弱い子どもは臆病なので、周囲からのアプローチに対してどう反応していいかわからずパニックになってしまう場合があります。泣いた理由がわかったら、たとえば「じゃあ、次に同じことがあったらどうしようか? イヤだよって言ってみる? ママと練習してみよう」などと、対応策を一緒に考え実際にやってみましょう。ひとつひとつの経験を積むうちに自分に自信がついてきて、自然と強くなっていきます。少しずつ強くなってくるので、あせらずゆっくり向き合ってみてくださいね。■これはNG! メンタルが弱い子どもへの接し方否定的な言葉をかけるメンタル面が弱い子どもが思いきり感情表現をできるのは、「泣く」という行為だけ。それを否定されると「気持ちを外に出してはいけない」という禁止令が心に刻まれ、他人とのコミュニケーションがとりづらくなる傾向があります。子どもが泣いてしまったとき「恥ずかしいから泣かないで」「そんなことくらいで泣くなんておかしい」などと、否定的な言葉をかけないようにしましょう。小さな成功体験がカギ子どもは小さな成功体験を通じて成長していきます。「自分はやればできるんだ」「自分はこれでいいんだ」という、自己肯定感を高めることが、タフなメンタルを作るカギです。日常のささいなことでいいので、「やってみよう」と声をかけ、できたことを褒めてあげてください。(たとえば「今日は自分から先生におはようって言ってみよう」など)その積み重ねで子どもに自信をつけてあげてください。ママも焦らず、じっくりと。子どもと向き合う、良い機会になりますよ。子どものメンタル面は、多くのママが抱えている悩みのひとつ。ひとりで思い悩んでいるよりも、“プロに相談”した方が、早く解決する場合もあります。無理せず、焦らず、じっくりと。困ったときは、お悩み相談室に相談してみてくださいね。取材協力:エキサイトお悩み相談室 佐藤栄子(さとうえいこ)先生
2016年04月28日震災などで、これまでにない環境に身を置かなくてはならないとき。だれにでも、大きなストレスがかかります。とくに、自分の身だけではなく、子どもの安全や健康、そして心のケアなどあらゆる方面で心配ごとが尽きないママの心的負担は、計り知れません。いま、ご自身も不安な中で、子どものメンタルのサポートをしていきたいと考えている方に、子どもも、ママの気持ちも穏やかになれる「ふれあい」の大切さを、書籍『手の治癒力』を参考にお伝えしていきます。■心が不安定な子どもたちに大切なケアとは不安なときに、誰かに手を握ってもらったり、背中をさすってもらったりすると、それだけで心がほんのり軽くなった経験はありませんか?これには、理由があります。私たちが肌から感じる「快い刺激」は、肌の神経を通してストレスや免疫をコントロールする部分に伝わり、その機能を高めると言われています。実際に、マッサージなどのふれあいやスキンシップを一定時間すると、信頼や愛情をつかさどる「絆ホルモン(オキシトシン)」の分泌が促され、「ストレスホルモン(コルチゾール)」は減少するとの研究結果もあります。身体心理学者、山口創先生の著書『手の治癒力』には、以下の記述がありました。災害などで被災してPTSDになった子どもは、その親もまたPTSDであることが多いため、子どもにあまり触れようとしない傾向がある。そのためそのような子どもたちは身体接触を欲しており、ずっと親にくっついていることが多いという。先のティファニー・フィールズらのグループは、ハリケーンに被災した子どもたちを対象に、マッサージの効果を検討した。1ヵ月の間に8回のマッサージを施したところ、受けなかったグループよりも、不安や抑うつが低くなり、PTSDの症状は改善し、幸福感を感じ、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルも低くなった。出典:『 手の治癒力 』(山口創・著/草思社)P.101より※PTSD:心的外傷後ストレス障害ただぎゅっと抱きしめたり、いつも以上にぴったりよりそったりする「ふれあい」が、子どもの不安やストレスをやわらげるのに有効だということです。そして、ママも子どもとのふれあいで、子どものやわらかい肌の感触が「快い刺激」として脳に伝わり、ママの気持ちも落ち着く相乗効果が得られます。 ■ママの心のケアに、セルフタッチの不思議なちから子どもや家族のために「自分がしっかりしなきゃ」と気を張っているママも、きっと少なくないと思います。子どものメンタルをサポートしながら、自分自身も疲れを感じ始めたら、セルフタッチでリラックスしてみてください。脳内のストレスコントロール部分に反応しやすい体の部位が「ひじの下(前腕)」と「顔」です。できれば5分程度を目安に、ひじから下を、ゆっくり、やさしく手でさするようにタッチします。もし、ベビーや子ども用のワセリンや保湿クリームなどを持ち合わせていれば、少量手につけてセルフタッチすると、よりリラックス効果が得られます。このようなセルフタッチで手を温めることも、じつは心を穏やかにするポイントでもあります。それは、脳内で、手などからだの一部が温かくなるときに反応する部分と、心が温かくなるときに反応する部分がイコールだからです。もちろん、夫婦でマッサージをしあうのも、お互いの心のケアに有効です。ふれあいは、ときに言葉以上に、愛情や想いを伝える手段になります。ママや家族に愛され、保護されている感覚を、肌を通して子どもに伝えながら、ママ自身の心穏やかな時間が少しでも増えるように祈っています。
2016年04月23日子どもは学校へ行って当たり前と思っていませんか? でも、もし突然子どもが「学校へ行きたくない」と言い出したら、あなたはどうしますか? 不登校は誰もが直面し得るもの。そのとき、親はどうすればいいのでしょうか?実際にわが家で起こった体験をもとに、前兆から不登校、そして再び学校へ行くようになるまでを振り返り、その時々の子どもとの接し方や、親としての気の持ち方についてお伝えします。■前兆は「お腹が痛い」わが家は共働きです。息子が0歳の頃から保育園に預け、私はフルタイムで働いていました。今思えば、前兆は保育園の頃からありました。息子はもともと集団に馴染めない性格で、1人でいるのが好き。とは言え、誰とでも別け隔てなく遊ぶこともできました。しかし、その反面、神経質なところもあり、何かあるとお腹が痛くなったり、微熱が出たり。そのため、たびたび会社にお迎え要請の電話がかかってきました。私はその都度、息子を病院に連れていっていましたが、そのうちに、「これは本当に体調が悪いのではなく、かまってほしいのだな」と気づき、それからは、そういうことのあった日は半日休むようにしました。働くお母さんがたぶん、みんなそうであるように、子どもと一緒にいる時間が少ない分、密度の濃いコミュニケーションを心がけるようにしていたのです。「お腹が痛い」は小学生になってからも、時々ありました。小学校1年生の後半からたびたび起こる息子の朝の腹痛。痛みに歪んだ顔で私を見上げ「お母さん、お腹いたい…」。病院も何ヶ所も行きました。いろんな検査もして、レントゲンも取りました。しかし、どれも「異常なし」。イベントや行事などのいつもと違うスケジュールには特に弱く、楽しみな気持ちと同時に、不安も大きくなってしまい、ドキドキが体の症状=腹痛として出てしまっていたのです。そのため、遠足や運動会は、いつも途中参加かお休みでした。 ■体の症状はSOSのサイン進級し、小学3年生になってからは、今度は「頭痛がひどい」と言い出し、神経内科にも行きました。起立性障害と診断されたことも…。そして、ついに頻繁に学校を休むようになりました。でも、学校からは「なんとか登校させてください」と言われ、プレッシャーがかかります。私も「学校だけは行かせなければいけない」と思っていたので、なだめすかして、なんとか登校させようとする日々。学校とも連携を取り、息子をあの手この手で説得しようとしました。息子も理屈ではわかってくれますが、やっぱり腹痛が起きてしまいます。むしろ、親がムキになればなるほど、病状は悪化する一方です。そして、子どもは親の期待に応えられない自分を責め始めます。そのうち、頭痛以外に、別の症状も現れ始めました。病院もいくつも変えました。けれど、なかなか良くなりませんでした。息子も登校したい意志はあるのに、朝になるとひどくお腹を壊すという、体と心が分離しているような状態。もう息子本人もコントロールできない、心の底からのSOSのサインでした。 ■やっと待望の心療内科へ小学5年生になったとき、都立総合小児病院に初めて行き、体の異常がないことを入院検査で確認し、3ヶ月予約待ちをして、やっと待望の心療内科にかかることができました。その頃には、息子の口からついに「学校に行かなきゃダメ?」という言葉が出ました。私も「嫌な体験をずっと繰り返すより、一度じっくりまとめて休ませたほうがよいのでは?」と思っていたので、ひとまず1ヶ月間休ませることにしました。その後、心療内科の先生と相談し、学校に関しては無理強いせずに、家でゆっくり治療に専念することになりました。まずは、「家は安全、家は本当の自分を出せる場所」という体験をさせ、そのあと少しずつ外(学校や社会)へ出ていくという手順が必要だったのです。先生から「1年~2年かかることは覚悟して、じっくり治療しましょう」と言われました。私は会社に相談し、勤務時間を減らしてもらい、週に一度は息子と一緒にカウンセリングに通いました。親の私がすることは、無条件で子どもを受け入れること。甘えてきたら「もう大きいんだから」と突き放さず、幼児から育てなおすくらいの気持ちで接すること。それが治療方針でした。同時に、学校を思い出すようなことも一切排除することになりました。心療内科の先生から学校に電話してもらい、直接本人に接しないように徹底してもらいました。経験豊富な専門家がついているおかげで、私も落ち着きを取り戻し、ときには不安を聞いてもらうこともありました。子どもの心が不安定なとき、親が慌てたり不安がったりすると、それが子どもにも伝わってしまいます。自分だけで解決しようとせず、心の専門家に介入してもらい、親自身の心を安定させることも大切です。 ■長い目で見守る、そして信じる自宅療養を始めてから最初の数ヶ月間は外にも出たがらず、ゲームばかりしていた息子でしたが、ゆっくりゆっくり休んだ後、やがて自分から生活のリズムを管理しだし、遅れを取り戻すように本を読んだり勉強をしたりするようになりました。その後は誘うと徐々に外に出るようになり、休日は一緒にランチを食べに行ったり、サイクリングに出かけたりしました。しばらくすると学校の友だちとも休日になら一緒に遊べるようになり、6年生の3学期は放課後に学校へ勉強をしに行けるようにもなりました。そして、卒業前何日かは登校もできるようになったのです。卒業1週間前には毎日、卒業式の練習に参加するまでになり、無事、卒業式に出られたのです。息子を見守ってくれた友だちや、学校の存在は、とてもありがたいものでした。こればかりは親だけではどうすることもできません。現在では何事もなかったかのように、元気に中学校に登校しています。新しい友だちもでき、部活動も楽しんでいます。■子どものことをわかっているつもりで、わかっていなかった息子が学校へ行かなかった1年半、私が主にしたことは、ただご飯を作って一緒に食べること。そして、息子の話をとことん聴くことだけでした。子どもは親にわかって欲しいのです。私は、息子のことをわかっているつもりで、何年もわかっていなかったのでしょう。小学校くらいなら1年~2年の勉強の遅れは、すぐに取り戻せます。けれども、心の問題を取り戻すには、たくさんの時間がかかります。親が悲観的にならずにゆったりと構えると、子どもの情緒も次第に落ち着いてくるようです。 ■子どもが「学校に行きたくない」と言い出したら=私の体験から子どもが学校に行きたくないと言い出したら、原因探しをするよりも、まずは子どもの話をじっくり聴いてあげてください。問い詰めたり責めたりせずに、お母さんが子どもの心の逃げ場所になってあげてください。学校に行けなくなった息子のために私が意識してやったこと、それは「息子の気持ちに添う」ことです。学校に行きたくない原因は人それぞれ。単純なことではありません。逆にしないように注意していたのは、問い詰めたり、攻め立てたりすること。子どもが学校へ行かないと親も焦りますが、そこは我慢。子どもは家庭という絶対安心できる場から、ミリ単位で成長を始めるのです。親にできることは、子どもを信じて見守ること。何があっても親だけは味方だということを、心の底からわかってもらうこと。まずはそれが大切です。そしてもちろん、子どもを支える保護者にも支えが必要です。保護者の支えになるもの、それはプロの指導です。経験豊富なプロは、子どもだけではなく、保護者の心も支えてくれます。学校のスクールカウンセラーでもよいですし、信頼できる心療内科を探してもよいです。親が「この人は本当に信頼できる」というプロを探してください。「家庭の問題だから」と抱え込まず、適切にプロの助けを借りながら、子どもの成長を見守るのがベストだと、私は考えます。
2016年04月13日「怒る」ことと「叱る」ことは、まったく違います。子どもは怒られても、何について怒られているのか、実はわかっていません。どうしたら子どもにわかってもらえるでしょうか? 感情に任せることのない、上手な叱り方について考えていきましょう。■子どもを怒っていますか? 叱っていますか?(A)「うちの子ったら、何度言っても同じことを繰り返すし、言うことをぜんぜん聞いてくれない」。そんなママはもう、イライラは頂点に達して、大声で怒鳴りつけるばかり。スーパーでも、公園でも。そういった光景を昔から見かけることがあります。(B)いつも元気な子がしょんぼりしてうなだれていたり、はしゃいでいた子が急に何かを思い出したように神妙な態度をしてみたり。よくよく事情を聞いてみると、お母さんに叱られた…と。この違いは大きいですよね。(A)のお母さんは怒っています。(B)の子どもは叱られました。では、(A)の子どもはどうでしょうか?小さな子なら泣き叫んでしまいますし、ある程度成長し、怒られることに慣れている子なら、嵐が通り過ぎるのを待つように、黙って下を向いていたり。(B)のお母さんはどうでしょう?恐らく、けっして大声を上げることなく子どもに反省を促し、二度と間違ったことを繰り返さないようにしっかりと言い聞かせたのではないでしょうか。■怒っても子どもの心には響かない子どもは親の感情にとても敏感です。特に接触する時間、一緒に過ごす時間が長い母親に対して、その傾向が強くなります。小さな子ほど母親への依存が強いですし、その顔色をうかがって、感情を推し量る知恵も備わってきます。母親が感情をむき出しにして怒った場合、子どもは「自分が怒られている」ことよりも「母親が怒っている」ことを認識します。そうなると、なぜ怒られているのかがわからなくなってしまうのです。人は、強い怒りの感情を向けられると、パニック状態に陥ってしまいます。耳には届いていても、その言葉をなかなか理解することできません。子どもが怒られて泣くのは、怒られることが不快か、大きな声に驚いたか、怒りの矛先から逃避するかのどれかです。「怒り」を「暴力」に置き換えてみれば明らかです。しつけと称して子どもに手をあげる人がいますが、論外です。子どもは殴られたことで理解するのではありません。理解はしていないけれども、殴られたくないから言うことに従っているだけなのです。■叱っていることを理解させる叱る場合は、子どもに「どこが間違っているのか」をきちんと理解させましょう。そのとき、母も子もお互いに冷静でなければなりません。真っ直ぐに向き合って、きちんと話をするという場を設定しましょう。できれば声を低めにして、なるべくゆっくり話してみてください。そのほうが、いつもと違う状況であることを子どもが察しやすくなります。そして、しっかり話を聞こうとします。そのような状態になってから、何がいけないのか、何が間違っているのかをわかりやすく、かみ砕いた平易な言葉を使い、ゆっくりと説明していきます。ときどき質問を交え、確実に理解をしているかどうかを確認してみてください。しっかり理解してくれたと判断すれば、くどくならないように、そこで打ち切ります。ただし、十分な理解をしていないうちに途中で止めるべきではありません。わかるまで粘り強く話していくしかないのです。世の中に完ぺきな親などいません。その子が最初の子(第一子)であれば、あなたは初めて親になったのです。初心者なのですから、間違うことがあって当たり前です。思い通りにならないことなどいくらでもありますが、これから親子ともども学んでいけばよいのです。けっして子どもを怒ってはいけないのではありません。叱ることと混同しないということです。むしろ感情をぶつけ合うからこそ、親子関係が深く築かれていくものでもあるのです。(DENT.たいろう<フォークラス>)
2016年04月09日■子どもをきちんと叱れない親が増えている最近、子どもをきちんと叱れない親が増えています。たとえば、危ない場所で、危ない遊びをして、ケガをしそうなとき。たとえば、ほかのお友だちをケガさせてしまいそうなとき。あるいは、幼稚園や保育園、小学校の職員室に、誰もいないときに、子どもがこっそり入ったとき…。このようなどう見ても「ダメ」なことを子どもがしているときでも、子どもに「ダメ!」と禁止することができない親が増えているのです。なぜ、このようなことが起きているのでしょうか。それは「子どもとの関係をこじらせたくない」と考える親が増えているからです。「ダメ!」「それをしてはいけません!」と厳しく禁止すると、子どもによっては、「どうして? いいじゃないか!」「だって、したいんだもん」などと反発して、親の言うことを聞きません。すると、親としては、ますます厳しく叱らざるを得なくなります。それに対して子どもは反発する…。こうやって、子どもの扱いがますます難しくなってしまうのをおそれます。そして、「友だち親子」のような仲良し関係でいられるために、子どもの行動を厳しく禁止することのできない親が増えているのです。■禁止すべきは子どもの「行動」また、子どもを厳しく叱ることの弊害を論じるメディアも増えています。たしかに、子どもに対して「おまえは、だめな子だね」「まったく、何度言ってもわからないんだから」「バカなんじゃないの」などと親から否定的な発言をされ続けると、「そうか、ぼくはダメな子なんだ」と、自己否定感を募らせていく子どももいます。そして「どうせぼくは、何をやっても、無駄なんだ…」と、意欲を失ってしまう子どももいます。電車などで、子どもをヒステリックなまでに、大声できびしく叱り飛ばす親の姿を見ることもあります。「ほんと、あんたはどうしてまたそんなことするの!バッカじゃないのぉ!」と、大声で怒鳴るのです。これは叱っているというよりも、「プチ虐待」と言ってもいいと思います。子どもの心に傷がつき、前向きに生きる意欲を失います。その結果、大事なときにも頑張ることのできない子どもになってしまうのです。では、子どもに「ダメ!」と言ってはダメなのでしょうか。私の答えは、ノーです。つまり、子どもが禁止すべき行動をとったときに、親は「ダメ!」と言って、行動を押さえるべきなのです。これをしないと、自分をコントロールできない子どもになってしまいます。重要なのは、「行動の禁止」と「人格の禁止」を区別することです。「人格の禁止」は×です。「あなたは、まったくダメな子ね!もう!」などと厳しく叱り続けると、子どもの中に「ぼくはどうせダメな子なんだ」と、自己否定感を募らせ、生きる意欲を奪ってしまいます。一方、「行動の禁止」は〇です。してはいけない行動を抑制するしつけは重要です。このとき、大切なポイントは、「人格を否定された」と子どもが感じないように、穏やかに、説明的に「なぜ、〇〇をしてはだめなのか」を理性的に子どもに、それがダメな理由が理解できるように、説明しながら、語りかけることです。「だめでしょ、それは! あんたはまったくもう!」などと、大声で怒鳴りながら叱っていると、親の側は「行動の禁止」をしているつもりでも、子どもの側からすると「人格を否定された」と感じて、生きる意欲を奪うことになってしまうのです。■いい子育て=手間ひまかけた子育てここまで、読まれて「なんだか。たいへんだな」「説明するって大変なんだよな。面倒くさい」と思った方もいることと思います。そうです。いい子育てには「手間ひまかける」ことがいちばん大切なのです。子どもと「友だち親子」になって、ダメなことも「ダメ」と言わない子育ては省エネ子育て。逆に、いつも「あんたはダメな子ね!」と感情的に怒鳴り続けるのも、省エネ子育て。一見、真逆でも、どちらも「手抜きの子育て」なのです。子どもに、なぜそれがダメなのかをわかるように、ていねいに説明するのは、かなり骨の折れる作業です。時間もエネルギーもかかります。しかも、「人格の否定」と伝わらないように、穏やかに、かつ、真剣に、話してわかってもらう必要があります。もう一度言います。よい子育ては「手間ひまかけた子育て」です。
2016年04月06日小学3年生~4年生というと、年齢にすれば9歳~10歳になりますね。実はこの頃の子どもたちの脳は、あるポイント地点に到達しています。この時期を境として、その前と後とでは、脳が少し違ってくるのです。いったいどう違ってくるというのでしょうか。それを知ると、わが子への働きかけをどうしていったらよいのかが、よくわかるのです。■9歳~10歳で大人の脳へと切り替わる!生まれてから3歳くらいまでは、脳の発達の度合いはとても急激です。そして3歳過ぎになるとややゆっくりとした速度で脳は発達していきます。そのまま行くのかというとそうではなく、子どもの脳は9~10歳ころにもう一度変化をみせるのです。学校での実例から見ても、9~10歳ころ、つまり小学3~4年生の頃というのは、子どもの学習という視点から見ても変化の兆しが表れる時期です。また、発達心理学の立場からは、このころを「9歳半の節」と名付けています。つまり、この頃の子どもたちはそれまでとはどこか違った様子を見せるようになるというのです。この時期の子どもたちの脳は、大人の脳に移行していく時期を迎えているのです。■子どもの脳と大人の脳の違いでは、大人の脳と子どもの脳というのは、どう違うのでしょうか。そもそも脳にとってのエネルギーは、血液から来ています。脳を使うと血液循環のスピードが速まり、それに伴ってエネルギーもたくさん脳に取り込めるのです。エネルギーを脳に取り込むには、酸素が必要です。大人の場合、血液循環のスピードが上がったとき、それに準じて酸素もたくさん取り入れられるようになるかというと、実はそうではないのです。ですから、エネルギーが脳に取り入れられる量が一定に決まっているということになります。なぜこんな仕組みになっているのかは定かではありませんが、突然血液量が増えてしまうことによって血管に圧力がかかり、詰まりを生じたり切れたりしないようになっているとも考えられています。しかし、この仕組みは、子どもの脳には当てはまりません。子どもの場合は、血液循環のスピードが上がるに従って、取り入れられる酸素の量も増えていきます。ということはつまり、脳を使えば使うほど、脳に必要なエネルギーをどれだけでも得ることができるということになります。子どもの脳はこのような素晴らしい仕組みになっています。ですから、子どもの脳である時は、どんどんと脳を鍛える学習(漢字の書き取り、音読、計算問題など)をするのにもっともふさわしい時期と言えるのです。では、いつまでが子どもの脳と言えるのか。それがズバリ、9歳~10歳ころ、学年で言えば小学校3~4年生の頃なのです。移行の時期には男女差があり、女子は男子より6ヶ月ほど遅れてやってきます。■9歳~10歳くらいの子どもの変化に対して心の余裕を持つ方法小学校3年生~4年生のころになると、脳はもう子どもではありません。大人の脳へと移行していくのです。まだまだ子どもに思える小学校3年生~4年生ですが、脳は確実に大人へと切り替わっていくのですね。さて、この時期の子どもたちを見ていると、それまでとはちょっと違うように見えることがあります。「何だか最近、生意気な口を利くようになってきた」「どうも落ち着きがないのよね」などと、どことなく漂う不安定感に気づかれる方もいるでしょう。それはもしかしたら、大人の脳へと移行していくことから来るのかもしれません。反抗期を迎えた子どもも、今までとはちょっと違った様子を見せますが、それとこの時期の変化とは、少し異なっています。いつも一番近くで子どものことをよく見ている親であれば、きっとその違いがわかることでしょう。さあ、ここまで読んでいただければ、あなたの子どもが小学校3年生~4年生になり、今までとはちょっと違った雰囲気を見せ始めた時、「大人の脳へと変化しているのだ、確実に成長しているんだな」と、少し余裕を持って受け止めてあげられるでしょう。大人の脳へと順調に移行していけば、脳の働きはより潤滑なものとなり、ついに思春期へと向かっていくのです。
2016年04月05日めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
チッチママ&塩対応旦那さんの胸キュン子育て
やっぱり家が好き〜おっとぅんとみったんと私〜