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【発達障害×子育てアンケート】家庭での勉強に関してお困りごとがありますか?発達障害のあるお子さんの保護者の中には、「子どもがなかなか勉強に取り掛かろうとしない」「宿題に時間がかかってしまう」、そんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?夏休みには宿題が多く出されることもあり、家庭での勉強法について気になっている保護者の方もいらっしゃることでしょう。そこでLITALICO発達ナビでは、家庭での勉強法について公式LINEにてアンケートを実施しました。今回のアンケートでは、家庭学習での困りごとはあるか?また、具体的な困りごとや工夫していることについてなど、みなさまから回答をいただきました。※アンケートはLITALICOの公式LINEにて!『お友だち登録』お待ちしています!Upload By 発達ナビ編集部具体的な困りごとの内容、家庭で工夫していることの回答「難しい漢字や、算数の文章問題が苦手で癇癪を起こしがちです。カーッとなってるときは手がつけられないので、自宅では本人ができるとこだけやって直しはせず(直そうとすると余計に怒るので)、翌日学校では落ち着いているので先生に教えてもらったり直していただいたりしています」「間違えると適当になり、ひどいと紙をぐちゃぐちゃにしてしまうこともあるので、勉強のときは横について一緒にやっています」「集中力がなく、気が散るタイプなので、自分自身で集中できないことが多い。自分でできるようになってほしいので、少しずつ本人に任せてみていますが、気づかせてできていないと一度パニックになって、落ち着いてからじゃないと進まないので、なかなか難しいです」LITALICO公式LINEアカウントお友達へのアンケート結果より回答期間:2023年8月1日~8月3日回答人数:1,578名※一部抜粋「だいたい始める時間と終わる時間を決めてしまい、はかどらなくても終わりの時間が来たら思い切ってやめてしまう。あまりにもはかどらなかった次のときはやる量を決めてやる」「宿題が終わったらゲーム解禁にしてあります。あとは終わったらオヤツとか。いくつもあるときは、せめて一つだけでも終わらせよう! と声をかけ、自分で選んだものだけでも終わらせるように促します」「気持ちが落ち着くとあっさりできる場合が多いので、一旦勉強はやめて、遊ぶなど本人の好きなことをやって、再開できるまで待っています。ただ、遊ぶ時間が長くなりがちで『そろそろ』と声をかけて、子どもも『そうだね』となる日と、『うるさい』と言われる日があり、再開するまで時間がかかり、一体いつするの? と思うと、親はハラハラ、イライラしてきます」LITALICO公式LINEアカウントお友達へのアンケート結果より回答期間:2023年08月1日~08月03日回答人数:1,578名※一部抜粋まとめ今回のアンケートでは、お子さんの家庭学習で困りごとはあるかをお聞きしたところ、多くの回答者が「困りごとがある」と答えていらっしゃいました。全体の4割近くの方が「勉強になかなか取りかからない」、次いで多かったのが「誰かが見ていないと進まない」という回答でした。保護者の方の多くが、ご家庭で勉強に向かわせる困難さを感じていました。また、癇癪を起こす、気が散るなど、発達障害の特性とも捉えられる困りごとも寄せられていました。家庭学習の具体的な困りごとは多種多様で、工夫して対処できているご家庭もあれば、「このまま勉強をしなければどうなるのだろう……」といった、お子さんの将来に対する不安を抱えている方も多くいることが分かりました。さまざまな困りごとがある中で、子どもの得意・不得意を整理しながら一人ひとりに合った対策を考えることが大切になります。進路や将来の就職、自立に向けて、子どもの個性を伸ばす学びの環境を整えることも必要なのではないでしょうか。LITALICOでは、お子さん一人ひとりに合った環境を整えるサポートのサービスをLITALICOライフが担っています。LITALICOライフでは、実際の障害に合わせた環境の整え方や、どういう対策が必要かを一緒に考える「勉強会」「個別相談」を行っています。お気軽にご相談ください。LITALICOライフでは現在、【ADHD向け個性にあった小学校・中学校選び】に関する勉強会を開催しています。子どもの困った行動への対処法や、ADHDがある子どもの事例を通じて、小学校から高校までの進路についてどのような選択肢があるのかを知ることができます。Upload By 発達ナビ編集部※アンケートはLITALICOの公式LINEにて!『お友だち登録』お待ちしています!(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年08月22日ネパール料理店のカトマンドゥカリーPUJA吹田店(大阪府吹田市)は、夏休み期間中の小学生を対象にプチワーケーション体験として、勉強とランチを組み合わせたイベント「カレー寺子屋」を開催します。勉強風景【国も推奨するワーケーションが人気】ワーケーションという働き方が話題です。ワーケーションとは仕事(work)と休暇(vacation)を合わせた造語で、普段の職場とは異なる環境で仕事をしつつ自分の時間を過ごすことを言います。ストレスの軽減やリフレッシュ効果、モチベーションの向上、業務効率の向上などが期待されています。観光庁はワーケーションの定着に向けた取り組みを継続し、各地方自治体や旅行会社は様々なワーケーションプランを打ち出し集客を狙っています。また、福利厚生の一環としてワーケーションを取り入れる企業も増えています。【子どもにもプチワーケーションで学習向上に】ネパール料理店のカトマンドゥカリーPUJA吹田店では、この夏休みに子どものためのプチワーケーション体験として「カレー寺子屋」を企画しました。11時開店までの店内を小学生に宿題スペースとして開放し、大人のスタッフが見守る中子どもたちは宿題などに取り組みます。勉強の後には、焼きたてのナンが食べ放題のカレーランチが食べられるお楽しみ付き。参加した子どもはランチ代が無料です。7月28日の開催では、小学1年生から4年生までの9人の子どもが参加しました。集中して自主的に机に向かう子どももいれば、途中で集中が途切れてしまう子どもも。でも、周りを見渡して他の子たちが頑張っている姿に刺激を受けて、再び机に向かっていました。食事風景1【子どもの自主性を楽しく伸ばしたい】参加したお子さんからは「家でやるよりはかどった」「いつもと違う場所で勉強したら集中できた」という声が多く聞かれました。また親御さんも「テレビやおもちゃなど誘惑するものがないので、勉強する環境としてはすごくいい」「この課題をやったらあとで大好きなカレーとナンが食べられると思って頑張れたみたい」など、いつもとは違う子どもの姿を見ることができたようです。主催者より「カフェでノートパソコンを開いて仕事をする光景も当たり前になったように、大人は作業する場所を自分で決めてモチベーションや効率を上げています。モチベーションや効率が上がるなら、子どもだって勉強する場所を家や学校だけにとらわれないで、自分で決めてもいいのではと思いました。何をどこでやるのかの選択を子ども自身ですることも、自主性を育てる教育となりうると考えています。」「カレー寺子屋」は、8月18日までの全8回開催予定で、8月4日開催分はすでに満席ですが、そのほかの日にちにはまだ若干空きがあります。お子さまランチ寺子屋看板《 カレー寺子屋 開催概要 》開催日:8月2日(水)、4日(金)、9日(水)、10日(木)、16日(水)、18日(金)時間 :9:30~11:00 学習時間11:00~11:30 保護者お迎え、その後ランチ定員 :各日お子様10名費用 :寺子屋参加のお子様はランチ代も全て無料《 カトマンドゥカリーPUJA吹田店概要 》店舗名 : カトマンドゥカリーPUJA吹田店(店長:竹内)所在地 : 大阪府吹田市山田南30-15電話 : 06-6816-1366営業時間: ランチ 11:00~15:00ディナー 17:30~22:00(ラストオーダー 21:30)定休日 : 月曜日(祝日の場合は営業)URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月01日もうすぐ夏休みがやってきます。夏休みは学校がないので、学習習慣が身についてない子は、勉強から距離をとりがち。保護者の立場としては、夏休みの終わりに課題を一気に片付けるよりも、毎日取り組む姿勢を身に付けてほしいもの。では、お子さんに「自ら学習する姿勢」を身につけてもらうには、どうすればいいのでしょうか?この悩みを解決するためのヒントを関西学院初等部教諭の森川正樹先生にうかがいました。『自学』を通じて、子どもたちの学ぶ力の向上に取り組む森川先生のアドバイス。後編では「勉強を習慣づけるための方法」をお届けします。(取材・文鈴木智之)<<前編:夏休みもコツコツ勉強するようにはどうすればいい?「小学生の究極の自学ノート図鑑」著者の森川先生がアドバイスサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■勉強を「見える化」したり、イベントを作って親子で楽しむ勉強を習慣づけるための方法について、森川先生は「見える化すること」と言います。「一覧表を作り、たとえば自学をした日はそこにシールを貼ります。そうすることで、自分がどれだけやったかがひと目でわかりますよね。それを見た保護者が『これだけやって偉いね』と感心してあげることも大切です」ほかに「イベントを作ること」も、習慣化するための良い方法だそうです。「自学が3回できたら、お子さんが自学で使いたい本を保護者の方と一緒に買いに行くといったように、イベントを作って親子で面白がること。これは学習を継続する上で、効果があると思います」■勉強したらゲームをしていい、では勉強が苦痛な作業になってしまう反対に、やってはいけないのが「勉強を1時間したら、ゲームを1時間してもいい」といったような提案をすること。森川先生は「このやり方だと、勉強をゲームと対局のものととらえてしまいます。『楽しいゲームをするために、苦痛な勉強をしなければいけない』という考え方だと、勉強が学びではなく、作業になってしまいます」と注意を呼びかけます。「勉強も遊びもスポーツも同じカテゴリーにある『学び』で、対局にあるものではありません。遊びやスポーツからも、学べることはたくさんありますから」サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■コツコツ勉強する習慣を身に付けるために大事な事保護者はお子さんに、毎日とは言わなくても「コツコツ勉強してほしい」と願うもの。森川先生は「勉強の適切な頻度は、お子さんによって違うので、見極めることが大事」と優しく語りかけます。「まずは毎日ではなくても、2日に1回や3日に1回できるようになってきたら、だんだん毎日にするのもいいですね。適切な頻度はお子様によるので、それを見極めるのも大切です。勉強を毎日強いることが、モチベーションになる子はいいのですが、そうではない子もいますからね」その上で、保護者が「毎日勉強してほしい!」と思うのであれば、進め方に工夫をすると良さそうです。「たとえば好きな図鑑を、机の前に座って20分読むでもいいと思います。ほかには、月曜日は自学をやって、火曜日はその続きをやる。水曜日は好きな本を読む。木曜日は苦手な計算ドリルをやってみよう。金曜日は親と一緒に料理を作るといったように、親子でワクワクするようなプログラムを作ってみてはいかがでしょうか」■学習の習慣をつけたい親がやりがちな失敗例学習の継続を妨げる、やりがちな失敗として、次のような例をあげます。「失敗しやすいのが、保護者がドリルを買ってきて『漢字が苦手なんだから、夜ご飯の前、毎日30分やりなさい』と、一方的に言ってやらせること。それをモチベーションにできる子はいいのですが、多くの子が『面倒くさいことがひとつ増えた』と感じてしまいます」そうなると、勉強ではなく作業になり、苦痛をやり過ごすための時間になってしまいます。本来の目的である学びにはつながりません。「それはなるべくやめて、親子で『作戦会議しよう』みたいにして、月曜日はこれ、火曜日をこれをやってみようと決めるのがおすすめです。そして2週間経ったら、作戦を練り直す時間を設けましょう。この曜日は他の習い事で時間がとれない、毎日だとしんどいので休憩も必要だねといった意見が出てくるので、「見直す時間」を持つといいと思います」親から子へ、一方的に「これをしなさい」と与えるのではなく、互いに話し合って決める「親子の約束」にすると、勉強に対するモチベーションも上がりそうです。「毎日やる習慣をつけるのであれば、現状を振り返って、定期的にフィードバックして改善していくこと。長い目で見ると、そのやり方が続きやすいのではないかと思います」■保護者もそれなりの覚悟を持つことさらに森川先生は「勉強を毎日やらせたいのであれば、保護者もそれなりの覚悟を持つべき」とアドバイスを送ります。「子どもを子ども扱いせず、『なぜ毎日勉強したほうがいいのか』を、論理的に説明することが大切です。『あなたのことを思って言っているよ』と口に出して、こういう理由で勉強が必要なんだと伝えてあげることですね」『子どもを子ども扱いしないこと』は、勉強に限らず、サッカーや日常生活においても、心のどこかにとどめておくと良さそうです。■スポーツやレジャーでの学びもある!夏休みは普段できないことを経験するチャンスいよいよ夏休みがやってきます。森川先生は来たる長期休暇に向けて、次のようなメッセージをくれました。「夏休みは、普段できない経験をする絶好のチャンス。机の前に座ってする勉強以外にも、スポーツやレジャーから気づくこと、学ぶことはたくさんあります。せっかくの夏休みなので、お子さんに『考えさせる経験』をたくさんさせてみてはいかがでしょうか」さらに、こう続けます。「たとえば料理が失敗してしまった。昆虫を上手く捕まえられずに、逃げられてしまったといった、小さな失敗をすることも必要です。失敗は体験からしか生まれません。そこには必ずなぜ? という理由や学びがあるので、AIでは代替できない、体験の貯金をさせることは、すごく大切なのかなと思います」夏休みは体験の貯金をするのにうってつけの時期。サッカーや勉強に加えて、様々な行事やイベントにチャレンジしてみましょう。森川正樹(もりかわまさき)関西学院初等部教諭平成32年版学校図書国語教科書編集委員教師塾「あまから」代表教師のためのセミナー「詳細辞典セミナー」講師日本シェアリングネイチャー協会ネイチャーゲームリーダー、日本キャンプ協会キャンプディレクター、日本自然保護協会自然観察指導員、CEEプロジェクトワイルドエデュケーター国語科の「書くこと指導」「言葉の指導」に力を注ぎ,「書きたくてたまらない子」を育てる実践が,朝日新聞,読売新聞,日本経済新聞,日本教育新聞などで取り上げられる。県内外で「国語科」「学級経営」などの教員研修,校内研修の講師をつとめる。社会教育活動では,「ネイチャーゲーム講座」「昆虫採集講座」などの講師もつとめる。★森川正樹の教師の笑顔向上ブログサッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年07月20日もうすぐ夏休みがやってきます。夏休みは学校がないので、学習習慣が身についてない子は、勉強から距離をとりがち。保護者の立場としては、夏休みの終わりに課題を一気に片付けるよりも、毎日取り組む姿勢を身に付けてほしいもの。では、お子さんに「自ら学習する姿勢」を身につけてもらうには、どうすればいいのでしょうか?この悩みを解決するためのヒントを関西学院初等部教諭の森川正樹先生にうかがいました。『自学』を通じて、子どもたちの学ぶ力の向上に取り組む森川先生のアドバイスを、ぜひ参考にし、夏休みを過ごしてみてください。(取材・文鈴木智之)サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■「学び」を遊びにしてしまえば勉強に対して前のめりになる関西学院初等部教諭で『自学』を教育に取り入れている森川正樹先生は、自学ノートなどを通じて「自ら進んで学ぶ力」をつけるためのアプローチをしています。森川先生は「僕がしているのは、『学びの遊び化』です」と柔らかな口調で語ります。「学びを遊びにしてしまえば、子どもたちは勉強に対して、前のめりになるのではないか? と思い、自分で好きなテーマを決めて、見開き2ページにまとめる『自学』を始めました」自学の輪は全国に広がっており、子どもたちが作成した自学ノートが掲載された書籍が出版されるなど(昨年の自学コンテスト(小学館さんとの共催)では応募総数約1700作品)、日々の学習に取り入れるケースも増えてきています。「『自学』は見開き2ページにひとつのテーマをまとめる学習のことです。テーマは何でもOK。好きなサッカー選手でも恐竜でも生き物でも、スイーツでも宝石でも、興味があるものについて、まとめてみようという取り組みです」■これからの時代に必要なのは、調べればわかる知識ではなく情報をもとに考える力森川先生は自学の良さを「学びを俯瞰することができ、見開き2ページで自己完結できること」と言います。「自分の好きなこと、興味のあることに対して、本やインターネットから情報を集めて、見出しを作って項目を立てて、イラストなどで表現する過程に、様々な学びの要素が入っています。いまの時代、インターネットやAIの発達で『知っていること』の価値は減ってきています。調べればわかる知識ではなく、『この情報をもとに、どう判断するか』といった、考える力や取捨選択の力が大切になってきています」自学では、自分の感想を書くようにしているそうで、そうすることで「情報の書き写しではなく、考えることにもつながる」と言います。「例えば恐竜をテーマにした場合、『ティラノサウルスは肉食だとわかった』『足はあまり速くないと知って驚いた』など、自分の考えがとても大切なんです。最初は1行でもいいので、感想が入っていたら『これはあなたの自学だよ。すごいね』と褒めています」高学年にもなると、感想をたくさん書けるようになり、自分の考えをまとめて、文字で表現することに慣れてくるそうです。「子どもたちは自学のノートを、得意気に見せてくれます。その表情を見たときに、やらされている勉強ではなくて、自ら進んでやる学びになっているなと感じます。ノートを上手に書けるようになると、自己肯定感も上がっていくんですよね」サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■保護者など身近な存在が感心してあげることで子どもは伸びる森川先生は「自学を通じて、最後までやりきる力がつくことで、学校の成績にも影響がある」と言います。「自学ノートに文字をていねいに書くことや、定規を使ってスペースを作り、その中に文字を入れて見やすくまとめることを身につけることで、学校の勉強にも良い影響があると思います」とはいえ、子どもに突然「自学をしなさい」と言っても、何をどうすればいいかわかりません。また、何のためにするのかがわからないので、やる気が出ないといったことになりがちです。そこで森川先生は「大切なのは、保護者や教師が、ちゃんと感心してあげること。身近に感心してくれる存在がいるといないのとでは、圧倒的に伸びが違うと感じています」とアドバイスを送ります。「大人の当たり前は子どもの当たり前ではないので、自学のノートを見て『定規できれいに線を引いて、タイトルを揃えて書けてすごいね』など、些細なことでもいいので、良いところをみつけて褒めてあげるといいと思います。その環境で育まれるお子さんは自己肯定感も高いので、落ち着いて勉強に取り組むことができるようにもなります」■保護者が一緒に取り組むのも大事、きれいに完成するとやる気が出ることもまた「親子で一緒に取り組むのも大事」と言います。「お父さん、お母さんが『あなたの好きなことについて教えてほしいから、ノートにまとめてみて?』と言うのもいいですよね。そして『夏休みの間、1,2週間に1つのペースで自学ノートを作ろう』など、やれる範囲で目標を立ててみましょう。低学年の子であれば、保護者の方が手伝ってあげるのもいいと思います」自学ノートの挫折ポイントは、ハサミで上手に切れない、線がまっすぐ引けないなど、技術的なことも多いそうです。保護者が手伝ってあげて、きれいに切れたり、ぴったり貼れたりするとやる気が出るので、助けてあげられるところはやってあげると良さそうです。「最初はどんな形でもいいので、完成品を作ってみてください。そこで『すごいね』『いいのができたね』と声をかけると、お子さんはニコっと笑顔になって、やる気が出てくるはずです」夏休みの自由研究など、テーマを自分で決められるものがあれば、自学ノートを作成するのもおすすめ。自学の書籍もたくさん出ているので、参考にしてみてはいかがでしょうか?きっと、学びの楽しさ、面白さに気づくことができるはずです。森川正樹(もりかわまさき)関西学院初等部教諭平成32年版学校図書国語教科書編集委員教師塾「あまから」代表教師のためのセミナー「詳細辞典セミナー」講師日本シェアリングネイチャー協会ネイチャーゲームリーダー、日本キャンプ協会キャンプディレクター、日本自然保護協会自然観察指導員、CEEプロジェクトワイルドエデュケーター国語科の「書くこと指導」「言葉の指導」に力を注ぎ,「書きたくてたまらない子」を育てる実践が,朝日新聞,読売新聞,日本経済新聞,日本教育新聞などで取り上げられる。県内外で「国語科」「学級経営」などの教員研修,校内研修の講師をつとめる。社会教育活動では,「ネイチャーゲーム講座」「昆虫採集講座」などの講師もつとめる。★森川正樹の教師の笑顔向上ブログサッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年07月18日子どもなりに「勉強しなきゃ」とは思っているようです(笑)■効果があればいいけれどそれだけで成績はあがんないんだなぁ~(涙)期末テストは夏休み明けにあります。「期末テストがんばろう」という自分への戒めのために設定してるらしいんだけど、効果があるのかないのか(汗)。もうちょっと様子見かなー?
2023年07月15日30歳の私は既婚でありながら一人暮らし。その理由は、夫が単身赴任中だからです。私は仕事や資格取得の勉強のため、夫について行かない選択をしたものの、夫からの連絡も徐々に減り、今や1カ月に1回会話があるかどうか……。私は大学時代の先輩に悩みを聞いてもらっています。単身赴任中、妻に不倫疑惑今日は私の誕生日。夫から連絡もなく落ち込む私のために、先輩が私の家で誕生日パーティーを計画してくれました。準備が終わったころインターホンが鳴り、私がドア開けると夫と見知らぬ男性が立っているではありませんか! 驚く私に夫は「お前は不倫してるだろ!」と怒りをぶつけてきます。隣に立っていた見知らぬ男性は弁護士を名乗り、いきなり慰謝料を請求してきました。 夫が自称弁護士の男と一緒に怒鳴り込んできたしかし、夫が連れてきた自称弁護士の男の話を聞くうちに、偽物だとすぐにわかりました。 実は私は正真正銘の弁護士。夫が単身赴任している間に勉強に励み、無事に司法試験に合格し、司法修習を終えたのです。 「申し遅れましたが、私も弁護士です。裁判しますか?」と私が言うと、私が弁護士になっていたことを知らなかった夫と自称弁護士の男は慌てふためきます。そして、部屋の奥から出てきた先輩も協力して2人を追い詰めます。 先輩は弁護士としての先輩でもあります。おまけに先輩はボーイッシュな女性だったのです。私が先輩と居酒屋で飲んでいるところを夫の友だちが見かけて、不倫をしていると勘違いし、弁護士のふりして私から金を巻き上げようと話を持ちかけてきたとのことでした。 妻の不倫を疑う夫が、2人の女性と不倫をしていた!さらに、私から夫に関する相談を受けていた先輩は、ひそかに興信所に頼んで夫の素行を調査していたそう。すると、2人の女性と不倫していたことが明らかになりました。この一連の騒動で、私と夫は離婚。夫と不倫相手2人に慰謝料を請求することに。また、お金を騙し取ろうとした夫と友人にも相応の対応を取りました。 私は、弁護士になりすました夫の友人を詐欺未遂として通報。そして夫の会社にも一部始終を報告したところ、夫は会社を退職せざるを得なくなり、日々の生活も非常に厳しくなったようです。 自分自身が不倫をしているのに、妻の不倫を疑いお金を巻き上げようとしてくるだなんて最低ですね。自業自得の結末となりました。一方、晴れて独身に戻った私は、弁護士としてのキャリアを歩み始め、自由な暮らしを謳歌しています。 ※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年07月08日■前回のあらすじカウンセリングで自分だけが焦っていたのだと気づいた主人公(母)は、今度行き渋りがあったら休ませようと思うが、それ以降長女ゆいの行き渋りはなくなる。どうやらゆいはこの件で、「親に言ってもムダ」と思ったようで…。■思えば勉強が苦手だった…■でも私は…思い出してみると、ゆいはずっと勉強が苦手で…。しかし、学校から持ち帰ったテストやプリントを見ても私は、「困った子だねぇ」と言いながらもあまり気にしてこなかったのです。次回に続く「療育手帳を取得した話」(全38話)は12時更新!
2023年06月15日もうすぐ中間テスト。英語に苦労する娘に母はどうだったかを聞かれ……。■母の英語のモチベーションは?初めての中間テストに向けてかんばってる。わたしの頃は、英語は中学スタートだったから、そもそものスタートラインが違うというか……で、教えられることがなんもないっす(苦笑)。筆記体が出てきたときはテンションあがったんだよ~。これ書けたらわたしかっこいい~!って思ってひたすら練習した記憶があるよ。今の子は勉強めっちゃがんばってるよね。すごいと思うわ。
2023年06月10日お子さんの英語の授業を見たことがありますか?筆者は先日、授業参観で小学5年生の英語の授業を見学し、「子どもたちが当たり前のように英語を理解して、流暢に話している!」「記憶のなかの英語の授業と全然違う!」と驚愕しました。小学校3年生から英語の授業がスタートしているのは知っていましたが、「そこまで難しい内容ではないだろう」と思っていたのです。しかし、筆者の想像をはるかに超えるレベルの英文を、ほとんどの児童が「聞いて」「話して」いました。これは大変なことだ……わが子にも英語を勉強させなければ!そう考えた筆者(英語アレルギーあり)は、子どもと一緒に英語を勉強してみることにしました。授業参観で驚愕!親世代の英語の授業とまったく違うとにかく、授業の進め方が親世代とはまったく違いました。前を向いて座り、先生の読む英文をワンテンポおいてから繰り返す。そして黒板の英文や英単語をノートに黙々と書き写す。新出英単語は、10~20回ずつノートに練習をする……といった、約30年前の授業ではありませんでした。タブレットから流れる英会話を聞き、先生から簡単に説明を受け、「はい、それでは、たくさんの人に質問してみましょう!」という先生のかけ声で、一斉に席を立ち、たくさんのクラスメートと先ほどの英会話を何度も繰り返し使ってみる。先生の説明よりも、児童どうしで交わされる会話のほうが圧倒的に多い!そんな授業だったのです。この授業内容の大きな変化を、文部科学省検定教科書『Here We Go!』著者で英語教育のプロフェッショナル・太田洋氏は、「英語を『覚える』授業ではなく、『使ってみる』授業である点」が親世代との違いだと指摘しています。おうちのかた世代は、英単語や文法を「覚える」ことが中心の授業を体験したかたが多いのではないでしょうか。しかし、今では英語を「使える力」を身につけるために、「聞く」「話す」を中心とした授業が行われています。「自分ができること」など、子供たちが話したくなる身近な場面を設定して、その中で英語を使って「自分の考えや気持ちなどを伝えあう」ことを促す授業です。(引用元:ベネッセ教育情報|どうなっているの?5年生の「英語」 ~親世代とは大きく違う今の英語の授業~)※太字は編集部が施したそしてもちろん、成績評価の基準も大きく変わっています。太田氏によると、親世代のように、英単語や文法のペーパーテストの結果 “だけ” で評価されることはなく、「英語でコミュニケーションしようとする姿勢なども含めた総合的な評価」となるのだとか。具体的には以下のようなポイントが評価対象のようです。英語が全部聞き取れなくても、聞き取れた部分から推測して話の概要をつかもうとする姿勢わからない場合は、知っている英語で「もう一度言ってください」と伝えようとする力スピーチなどの発表や「パフォーマンステスト」(児童と先生とのやり取り)の結果 太田氏によれば、ゆくゆくは英語4技能5領域の力を身につけることが目標だそう。以下のとおり、それに向けた取り組みが小学校から始まっているわけです。社会がどんどんグローバル化していく中、知識に偏った英語力ではなく、高校卒業時までに「聞く」「話す(やりとり/発表)」「読む」「書く」の英語4技能5領域の力をバランスよく身につけることを目標にしています。(引用元:同上)※太字は編集部が施したなるほど、知識重視だった30年前の英語の授業とは、そもそものゴールが違うのですね。国の方針も、授業も、これだけ変わっているのだから、家庭学習も昔と一緒でいいわけがありません。では、英語を「使える力」を伸ばすには、どんな学習法がよいのでしょうか。「勉強する親の姿」を見せることが最高の家庭学習環境まずはわが子に英語に興味をもってもらわなければいけません。そこで、小学校教員の松尾英明氏が『「勉強しなさい」といい続けたら将来どうなる!?子どもの才能を摘まないために――』でくれたアドバイスに従い、「『勉強しなさい』という代わりに、子どもが勉強したくなるような環境をつくる」「勉強につながるようなものに触れる機会を増やす」「さまざまな教材を与える」から始めてみようと考えました。また松尾氏は、プレジデントオンライン『自ら机に向かう子の親が欠かさない習慣』記事でも、 “親自身が勉強をする姿” こそが、子どもにとって最高の家庭学習環境だと断言しています。そこで、まずは筆者自身が英語の勉強を再開してみることに。ちなみに筆者の英語を「使える力」は以下のとおり。中学、高校、大学と10年間英語を勉強したのに、いまも英語が話せない学生時代に記憶したはずの英単語もすっかり忘れている英文法すら忘れているので、ハイレベルな参考書は理解が難しい そこで、選んだ教材は、『本当はおもしろい中学英語』(明日香出版社)。著者は、東京言語研究所で2010年度理論言語学賞を受賞、英文法のプロとして研修や講演などでも活躍する時吉秀弥氏です。この教材を選んだ決め手は、「はじめに」の一文でした。この本は、英語を習いはじめた小学校高学年のみなさん、あるいは中学生のみなさんに、さらには大人になってもう一度英語を勉強してみようと一念発起しているみなさんに向けて、私が一生懸命書いたものです。(引用元:時吉秀弥(2023),『本当はおもしろい中学英語』, 明日香出版社.)※太字は編集部が施したなんと、「小学校高学年」にも「学び直しをする大人」にもぴったり!また、一番の気がかりだった英語レベルも、「英語の勉強開始から、中学2年の真ん中あたりで勉強する内容」とのこと。「これは親子一緒に勉強できるのでは!?」なんて、淡い期待を抱きつつ、親自身の英語学習をスタートしました。英語を声に出す “だけ” の超簡単英語学習スタート1. ソファーで『本当はおもしろい中学英語』を読む最初に「本書の使い方」から読み進めました。「よくわからないルールの丸暗記」はやめて、「こんな気持ちだからこの文法を使う」ということを理解していきましょうと書いてあります。何十回も英文をノートに書き写して、英文を “丸暗記” してきた学生時代はなんだったのか……。2. ASUKAⅬAアプリで音声を聞く→何回も声に出す書籍内に記載されたQRコードから、音声再生アプリ【ASUKALA】をダウンロード。その音声を聞いて、恥ずかしがらずにできるだけ音をまねて、声に出して何回も読みます。どうやら「何回も声に出す」ことがポイントのようです。ただ何回も英語を聞くよりも、「どうやったらこの音が出せるんだろう」と試行錯誤することで、音に対する注意が鋭くなり、その結果、より早く英語を聞いて理解できるようになるとのこと。子どもがこちらを見ていたので、興味を引くためにも、大きな声で何回も声に出しました。3. 練習問題を解くだけで英作文の能力もアップする!?単語を並べ替えて英文をつくったり、()内に単語を入れたりする練習問題で単元の復習をします。なんと、この練習問題を解くだけで「自分で英語の文をつくる能力が向上する」とのこと。せっかくなので、問題を解いているときも、英語を声に出してみました。このあたりで、子どもが「お母さん、英語の勉強しているの?」と寄ってきました。4. 英語学習ノートを用意。スキマ時間に中学英語を勉強おやつの時間、夕食の準備をする前、夕食後など、10~15分程度でもスキマ時間があれば、とにかく「声を出す」ようにしました。最初は遠巻きに見ていた子どもも、3日目にもなると、筆者の横に座り、『本当はおもしろい中学英語』をのぞき込んできます。しめしめ。ついでに「お母さんの頑張り」が可視化できるよう、ノートに学習した単元をメモしていきます。※スキマ時間の活用については、著者である時吉氏のYouTubeチャンネル「時吉秀弥のイングリッシュカンパニーch」内『4ヶ月でTOEIC800点台を取得した社会人のモチベーションの保ち方』を参考にしました。5. 小学生の子どものほうが英文法を理解できていた!5日目、ついに子どもが一緒に声を出し始めました。アプリの音声のあとで親子一緒に声を出すとどちらの声かわからなくなったので、別々に声を出してみたところ、子どものほうが上手に音声をまねできていました。また、本に書かれている文法についての説明も、子どものほうが理解するスピードが早いのです。そこで、子どもが本当に理解できているのかどうか知るために、練習問題勝負をもちかけてみました。結果は、親子ともに全問正解。子どもはわかったフリではなく、しっかり理解できていたようです。『本当はおもしろい中学英語』のポイントが50個にまとめられています。このイラストがとてもわかりやすい!先入観のない子どもは、英語を話す人のキモチがわかっていた!ちなみに、親子で理解に差が出たのは前置詞でした。「in」「at」「on」について、親は脳をフル回転させて説明文をインプットしていたのですが、子どもはなぜか「なんとなく感覚でわかる」と言うのです。これはもしや、時吉氏の書籍にあった「英語を話す人の心のしくみ」がわかっているということでは?この本は認知言語学(にんち・げんごがく)という学問を使って、それをできるだけていねいに説明しています。外国語を勉強することの一番の悩みであり、おもしろさでもあるのが、こうした「日本語とは違う、世界の見方」です。文法を単なる「わけのわからないルール」として丸暗記するのではなく、「なるほど!英語を話す人はこんなふうに考えるんだ、おもしろい!」と思って勉強してくれるといいなぁ、と思います。(引用元:時吉秀弥(2023),『本当はおもしろい中学英語』, 明日香出版社.)※太字は編集部が施したもしかしたら、丸暗記から英語学習をスタートさせた筆者よりも、「聞く」「話す」を中心とした授業で楽しく英語を学び始めた子どものほうが、「英語を話す人の心のしくみ」が理解しやすいのかもしれませんね。そしてこの2週間でわかったことがあります。どうやら子どもは英語が「嫌い」ではなく、「どちらかというと好き」だったのです。じつは筆者、自らの苦手意識から「子どもは英語が嫌いに違いない」と決めつけていたようでした。「英語を勉強しなさい!」なんて言わなくてよかった……つくづくそう思いました。前出の松尾氏も「『勉強しなさい』といわれた子どもが本当の意味でやる気を出して勉強をするという例は一度も見聞きしたことがない」と断言するくらいですから、もし「英語を勉強しなさい」と言っていたら、わが子は英語が嫌いになっていたでしょう。***筆者について言うと、『本当はおもしろい中学英語』を読み始めて3週間目になり、なんだか英語が好きになってきました。やはり、「何度も書き写さなくていい」「丸暗記しなくていい」というのがモチベーションを保つうえで大きなポイントとなっています。加えて、親子で英語を声に出すこと自体が、コミュニケーションにもなっていると気がつきました。いつの間にか手をつながなくなり、ひざに乗ってくることもなくなったわが子と、ソファでくっつきながら「His picture is on the wall.」と交互に発音をする――。「お母さん、リズムが変だよ」などと突っ込まれながらも、とても満たされた気持ちになっています。みなさんも、お子さんと一緒に英語学習をしてみませんか?親子で勉強するのもなかなか楽しいですよ。(参考)時吉秀弥(2023),『本当はおもしろい中学英語』, 明日香出版社.YouTube|4ヶ月でTOEIC800点台を取得した社会人のモチベーションの保ち方STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「勉強しなさい」といい続けたら将来どうなる!?子どもの才能を摘まないために――ベネッセ教育情報|どうなっているの?5年生の「英語」 ~親世代とは大きく違う今の英語の授業~ベネッセ教育情報|どうなっているの?5年生の「英語」~家庭での英語学習サポートのポイント~プレジデントオンライン|自ら机に向かう子の親が欠かさない習慣
2023年06月08日小さいころは育てやすく、発達も月齢相当だったもともとおとなしく、育てやすかったゆい。発達も月齢相当で、乳幼児健診で何かを指摘されることはありませんでした。そんなゆいですが、小学2年生の後期からだんだんと勉強が苦手になってきたようでした。けれど私は「勉強が苦手だけど元気に成長しているし、それでいいや!」と、そんなに気にしていませんでした。きっかけは小学4年生のクラス替え。知り合いが誰もおらず…ゆいから笑顔が減ったと感じたのは、小学4年生になってからです。親しい友達とクラスが離れ、初めて知り合いが誰もいないクラスになったのです。私も最初は残念だと思いましたが、そのうち新しい友達ができるだろうと考えていたのです。けれど、ゆいに新しい友達はできませんでした。自分から話しかけることができないゆいは、誰かが声をかけてくれるのを待っているうちに1人になってしまったのです。特に嫌がらせをされているわけではなく、ただ親しい友達がいないだけの状態でした。Upload By 吉田いらこ私は子どもの友達づくりに親が介入するなんて変だし、人間関係は本人が自力で世界を広げていくことが当たり前だと思っていました。ゆいには「勇気を出して声をかけてみたら」なんて、今思えばアドバイスにもならないことしか言っていませんでした。(それができればとっくにやっている…)。そして「いつか新しい友達ができて、楽しく登校するようになるのでは」と、期待していました。しかし、学校に行っても特に楽しいこともないうえに、勉強もだんだんと苦手なものが増えてきて、ゆいにとって学校はとてもつらい場所となっていきました。私と言えば、学校の授業に苦戦しているゆいを塾に行かせることしか思いつかず…。そのような日々のなか、学校の先生から専門機関で発達検査を受けることを提案されました。小学5年生のクラス替えでは…Upload By 吉田いらこ先生と面談し、専門機関での受診を勧められたのが小学4年生の3学期、そして小学5年生のときに軽度知的障害、ASD、場面緘黙と診断されました。その後、小学5年生のクラス替えでは、仲良しだった友達と再び同じクラスになることができました。多分先生が配慮してくれたのではないかと思っています。その友達を介して、ゆいにも新しい友達ができました。以前の私は「友達づくりは自分から話しかけないといけない、自分で克服していかないと」と考えていました。でも、友達を増やすきっかけを学校側がつくってくれた結果、ゆいは学校生活が楽になりました。今は、私の考えが凝り固まっていたなと反省しています。そして先生方が力を尽くしてくださったことを感謝しています。Upload By 吉田いらこ執筆/吉田いらこ(監修:初川先生より)ゆいちゃんが友達作りに苦戦したエピソードと母としての半生的な思いのシェアをありがとうございます。この4月にもお子さんがクラス替えを経験した読者の方は多くいらっしゃると思いますが、まだ年度が始まってひと月というこの時期はお子さんの友達作りに関して不安に思っている保護者の方もいらっしゃることと思います。「友達づくりは本人が自力でするもの」、その通りではあります。ただ、友達づくりに限らず何か新しいことを始めるとき、それが成就するには土台としてその環境がその子にとって安心安全であることが前提にはなります。内気なタイプのお子さんや新しい環境に慣れるのに時間がかかるお子さんだと、友達づくりに時間を要するかもしれません。ですが、それが達成されていくのは、その環境がそのお子さんにとって安心安全だと感じられているからだと思います。安心安全というのは、単に危険がない(例えば、いやがらせされるなど)ということだけではなく、学校という場を考えると、授業場面での参加状況(つまり、授業が「わかる」や楽しいと感じられるか)も大きな要素の1つになりえます。ゆいちゃんは場面緘黙の診断も下りたとのことですが、ベースには「不安」があるとも捉えることができます。友達づくりそのものに苦手さがもともとあったとしても、そこに挑めるかどうかは環境による影響もあるのではと感じます。授業の理解度や友だちの会話のペースの速さなどでお子さんがつまずいていないか確認してみるのも1つです。また、友達づくりを頑張ろうとしてもきっかけがないと難しく感じる子もいます。「1人でいる」ことを周りがどう理解するかによるボタンの掛け違いもあるかもしれません(周りが「あの子は1人でいるのが好きなのかな」と思っているけれど、本人は「1人でいるのがとてもつらい」など)。お子さんがどう感じているかは家で話すことの方が多いと思いますので、担任の先生にそのあたりを伝えてみるのも1つあると思います。お子さんが安心して学校で過ごせるように、(何かをお願いするということではなく)お子さんの苦戦の状況を担任の先生と共有・相談するのはぜひ試みていただければと思います。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年05月09日子どもの成長の速度はそれぞれ違うとわかっていても、ついほかの子と比べてしまうものです。特に近年では早期教育に力を入れている保護者も多いため、勉強でもスポーツでも、まわりと比べて「うちの子、ちゃんとついていけるかな」と不安になる方も多いのではないでしょうか。早いうちから本格的な学びの機会を与えることは悪いことではありませんが、親の熱量と子どもの成長速度は必ずしも一致しないようです。今回は、「先伸びする子」と「後伸びする子」の特徴や、親としての心構えについて考えていきます。行きすぎた「先取り教育」に注意!子どもが勉強嫌いになるかもまだまだ小さい子どもなのに、「これくらいは入学前にできるようにならなきゃ」と、ひらがなや数字を覚えさせようと必死になる保護者は年々増えているようです。むしろ最近では、「小学校に入ってから覚えればいい」とのんびり構えている人のほうが少ないかもしれません。その背景には、小学校受験をする家庭が増加したことや、早期教育をすすめるメディアや専門家が発信する情報を目にしやすくなったことなど、さまざまな要因が考えられます。玉川大学教授の大豆生田啓友氏も、「『入学前にこれができないと困る』という情報におどらされ、事前準備を子どもに強いる親が多い」ことに触れ、「それがむしろ学びへの意欲を失わせる心配がある」と危惧しています。なぜなら、「これができないとダメ」と怒られてばかりいると、子どもはいまの自分のままではダメだと感じ、自己肯定感が低下すると同時に学習意欲が育まれなくなってしまうから。勉強に対して、「つらいこと」「つまらないこと」という先入観が植えつけられると、進級・進学してからもなかなか「勉強っておもしろい!」とは感じられなくなってしまうのだそう。また、小学校入学前から文字や数をマスターしていたら、最初のうちは「自分はほかの子よりも優秀だ」と自信をもてるかもしれません。先取り学習のおかげで、小学校高学年くらいまではまわりから「頭がいいね!」ともてはやされることもあるでしょう。しかし大豆生田氏によると、それぐらいの差はすぐに縮み、いつの間にか追い越されるケースもよくあるとのこと。先取り学習をしている子のなかには「学校の授業は簡単すぎて退屈」と感じる子もいるようで、その場合、徐々に勉強への意欲は削がれ、いつのまにか難しくなっていく授業についていけなくなってしまうのです。そして「優秀な自分」という自己イメージから抜け出せず、失敗を恐れて挑戦することを避けるようになってしまうことも……。親としても、わが子が「先伸び」してくれると、早い段階で安心感を得られるかもしれません。しかし、まわりの子よりも優秀な状況というのは、永遠に続くわけではないのです。むしろ最初はのんびりしていても、中学、高校へと進むにつれてぐんぐん能力を伸ばすほうが、長い目で見ると期待できるのではないでしょうか。「先伸び」で得られる安心感は一時的。「後伸び」の素地を育てよう!子どもが「先伸び」するか「後伸び」するか、親の思い通りに導くことは容易ではありません。ですが、些細なきっかけやなにげない対応次第で、「子どもが自ら伸びる力」を育むことはできます。発達心理学を専門とするお茶の水女子大学名誉教授の内田伸子氏が行なった調査では、小学校の教育を先取りして文字を教えたり、計算をやらせたりしている保育園・幼稚園に比べ、子どもの自発的な遊びを大事にしている自由保育の園のほうが語彙の得点が高いという結果が出たそうです。また、後伸びする子の特徴として、幼少期に「思い切り遊んだ経験」や「好きなことに集中して取り組んだ経験」があることがわかっています。内田氏は、「遊びを通して意欲や探求する喜びを味わったことが、その後の学力の向上にもつながっている」と述べ、それは結果的に「自主性」「創造性」「好奇心」「向上心」といった、あらゆる能力を育む土台となっていることを指摘しています。難関中学受験専門塾、希学園の学園長・黒田耕平氏によると、「この子は伸びる」と感じるのは、「何事にも粘り強く取り組む姿勢をもってる子」なのだそう。また、首都圏トップクラスの難関校合格率を誇る進学塾VAMOS代表の富永雄輔氏は、「成長する子の共通点は『負けず嫌い』」だと断言しています。これらのことからも、後伸びする子=最後まで諦めない子、であることが読み解けると同時に、そういった要素を育てることが「後伸び」につながるのだとわかります。さらに教育評論家の親野智可等氏は、後伸びの素地をつくる「好きなことに打ち込む夢中体験」がもたらすメリットとして、「親子関係がよくなる」ことを挙げています。その理由は、好きなことをやらせてくれる親に対して、子どもが感謝の気持ちをもつようになるから。そして親も、頑張っている子どもを認め、ほめることが多くなり、ほめられた子どももまた、勉強やお手伝いなども頑張ろうと思うのです。このように、子どもの「後伸び力」を引き出す過程で得られるメリットは計り知れません。むしろ「後伸び」目当てではなくても、さまざまな能力を伸ばすサポートをした結果、子どもが自分で伸びる力を身につけられるのは嬉しいことですよね。子どもが「後伸び」する親の心がけ3つわが子が「後伸び」するように、親はどのようなことを心がければよいのでしょうか。ここでは3つのポイントを提案します。1. 子どもが熱中しているときは見守りに徹する前述したように後伸びには「幼少期の熱中体験」が欠かせません。中学受験のプロとして知られる教育家の小川大介氏は、「後伸びする子は自分の世界を深めていく心のエネルギーが強い。そのエネルギーを生み出すのは、幼いときに好きなことを好きなだけやった経験」だと述べています。そこで重要なのは、「なにをするか」ではなく、「なにかに熱中すること」なのだそう。前出の黒田氏は、後伸びのベースとなる好奇心や粘り強さを育むには「子どもを『大人の枠』にはめようとせずに、子どもが興味や関心をもったことに没頭する様子を温かく見守ってあげられるかどうかにかかっている」と述べています。大人から見れば無駄だと思うことであっても、まずは熱中して取り組むという経験そのものが集中力の源となるのだそう。その集中力こそが、いずれ勉強に向けられるようになるのです。2. たくさんの体験をさせてあげる子どもとは本来、好奇心のかたまりです。その好奇心を大切に伸ばしてあげることで、いずれ人生における大きな挑戦や決断にも影響を及ぼすでしょう。だからこそ、「子どもの『なぜ?』に『忙しい』『そんなこと知っても賢くならない』『そんなことより勉強しなさい』など、疑問を断ち切ってしまうと興味の芽を摘み取ってしまう」と黒田氏が指摘するように、親の対応が問われるのです。親野氏は、「川にたくさんの “くい” を立てておくと、いろいなものが引っかかる。勉強もそれと同じで、“知識のくい” をたくさん立てておくと新しい知識を吸収しやすくなる」と述べています。知識が増えるということは、学力向上に直結します。親野氏によると、中学・高校で学力が伸びる子は、小学校のときにさまざまな体験をしているのだそう。博物館や自然学習など、子どもの興味に合う本物体験ができる環境を用意してあげましょう。3. 親子の信頼関係をしっかりとつくる前出の内田氏は、「子どもの主体性を大事にする大人の関わり方が子どもを伸ばす」とし、「幼児期から自分で考える力や課題を解決する力、答えのない問題に挑戦する心、つまりは『自律的な思考力』を育むことが将来の学力につながる」と結論づけています。それは決して難しいことではありません。内田氏が提案する親子の関わり方とは、子どもとの触れ合いを大切にし、楽しい経験を共有する、というシンプルなものです。大事なのは、子どもの主体性を尊重すること。その子自身の進歩を認め、ほめてあげましょう。そして、先回りして答えを与えないことや、何かを言うときは禁止や命令ではなく、提案で伝えることも忘れずに。そうすることで、子どもは「お母さん・お父さんに怒られるから言わないでおこう」「どうせダメって言われるからやめておこう」と諦めることなく、自分の意見を親に伝えられるようになります。それが結果的に親子の信頼関係につながっていくのです。***「子育てに『もう遅い』はありません」とは内田氏の言葉です。年齢関係なく、自分から率先して学ぶ意欲があれば、それは後伸びだと言えるのではないでしょうか。目の前のわが子の成長を実感することも大事ですが、長い目で見て成長を期待する心の余裕をもちたいですね。(参考)FQ Kids|入学前の過剰な予習は逆効果!?「あと伸びする力」をつける自己肯定感の育て方とは?國學院大学メディア|幼児期に、後伸びする力を育てよう朝日新聞EduA|何歳からでも遅くない!自学自習でできる子どもに育つ環境づくりを内田伸子さんに聞くNHK 生活情報ブログ|“遊ぶ子は賢くなる”調査まとまる東洋経済オンライン|成績がぐんと伸びる子が持っている2つの「力」ダイヤモンドオンライン|話題の塾講師が語る「成長する子の最大の共通点」とは?日経xwoman|中学受験をせずに後伸びする子の共通点とはSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|“後伸び”する子としない子の違い。成長後に学力が急伸する幼少期の過ごし方
2023年05月08日自閉症息子の就学相談。通級指導教室、特別支援学級どっちがいい?わが家の小3の息子は5歳で自閉スペクトラム症(ASD)、小2でADHD(注意欠如・多動症)の診断を受けました。今は通常学級に在籍しながら通級指導教室に通っています。息子は小さなころから基本的にはおとなしい性格でしたが、こだわりが強く、一旦こだわりが出てしまうと癇癪に繋がってしまうタイプです。幼稚園に通っていたころは、友達からからかわれることもありましたが、当時はからかわれていること自体に気づいてなかったのか、本人的には楽しく通っていました。そして年長になり就学相談の時期に…。すでに自閉スペクトラム症の診断を受け、療育には通っていたので私は息子の就学先を「通常学級在籍で通級指導教室に通う」と「特別支援学級在籍」で悩んでいました。Upload By ユーザー体験談特別支援学級のほうが手厚い支援を受けられる?通常学級在籍は周りの友達に影響されて成長できるかも…。私の中でどちらにしたら良いのか希望はなかなか決まらないまま、就学相談で息子は発達検査、行動観察、グループ観察などを受け、11月になり教育委員会からの結果は…。通級指導教室と判定されて。母の気持ちは…教育委員会からの結果は「通級指導教室判定」でした。息子の場合は「知的障害特別支援学級は、IQが入級基準以上のため対象外」「集団観察のときにおとなしく、問題がないと思われた」ようですが「自閉スペクトラム症の診断はあり、療育に通っている」という部分で、通級判定につながったようです。その判定を聞いて、母である私はホッとしました。私だけでは、息子にはどんな支援が必要なのかが判断しきれず、悩むばかりで息子の進学先を決められなかったからです。子どもの発達に詳しい職員や、専門家の方々がそう判断してくれる進路ならと、心強いものがありました。夫や親戚たちにも伝えたところみんな口を揃えて「良かった!」と言っており、「4月から通級指導教室で頑張っていこう」という気持ちで息子の就学問題は一旦解決をしました。Upload By ユーザー体験談入学後、うれしい配慮を感じながらも問題も出てきて…そして入学後、通常学級在籍ですが担任の先生が配慮をしてくださり、息子の席は一番前、周りには息子がよそ見をしていたら声をかけてくれそうなしっかりしている子どもたちを配置してくれました。しかし、新たな悩みも…。通級指導教室へは毎週2コマ授業を途中で抜けていくのでクラスメイトから「なんでいなくなるの?」「どこに行っているの?」と聞かれることがしばしばありました。しかしまだ小1ということもあり息子自身もなぜ行くのかよく分かっていないので「なんでだろうね~」とうまく答えられなかったようです。Upload By ユーザー体験談その様子を見ていた先生がある日私に「こんなことが多くなってきたので、ちゃんとクラスのみんなに伝えたほうが良いかもしれません」と相談をしてくれました。みんなに説明して変な風に思われないかな?と正直怖い気持ちもありました。ですが、息子のことを理解もしてほしい…悩みましたが先生とも話し合い、朝の会のときにクラスのみんなに伝えよう、という話になりました。クラスメイトに通級指導教室へ通っている理由を説明。みんなの反応は?そして朝の会の当日…息子は自分で通級指導教室に通っている理由を言いました…が、まだ幼いということもあり、なぜ自分が通っているのかよく分かっていない息子。私と先生が渡したメモをそのまま読んでいましたが、本人の口から言うことが重要だと思ったので、そこは良かったと思います。そのあと先生が「みんなはガヤガヤしてるところで疲れちゃうことはない?」「〇〇くん(息子)はみんなよりそういう部分を感じやすいから少し離れて違う場所で勉強をしているんだよ。」とフォローしてくださったことで、クラスメイトたちも理解をしてくれたようです。その後は通級指導教室に行くときも「なんで?」と聞く子どももいなくなり、「いってらっしゃい!」と明るく送ってくれるようになりました。小3になった今は通級仲間もできて「自分だけじゃない」と安心して学校生活を楽しんでいるようです。Upload By ユーザー体験談しかし、また別の問題も出てきて…友達関係はうまくいっていますが、小3になるとどんどん勉強も難しくなり、通級で支援を受けていてもついていけなくなることが増えてきました。宿題の量も増え、終わらず癇癪を起こしてしまい、私も息子もイライラ…これでは良くないと特別支援学級への在籍移動を担任に相談しましたが、「特別支援学級は今これ以上人数を増やせない」「空きができても、息子さん以上に支援の必要な子どもが優先になってしまう」と断られてしまいました。もちろんその部分の優先順位は理解しています。ですが、それが息子が特別支援学級に入れない理由になってしまうのはまた違う問題になってきます。小学生のうちに、改めて在籍級について悩むことになるとは…通級指導教室に通えば一安心という訳ではありませんでした。今も担任や校長先生たちを交えてどのような形が一番息子に良いのかを話し合っています。これからもたくさん悩むこともあるだろうけど、先生方や息子の意見も聞きながら息子に合った環境を模索していければと思っています。イラスト/keikoエピソード提供/かけうどん(監修:鈴木先生より)「指導」と言う言葉はどうしても上から目線になってしまいがちなのでやはり「支援」という言葉にした方が私はいいと常々思っております。どちらにしても支援が必要なお子さんなので、ご本人や親御さんの意見を伺いつつ学期ごとにあるいは日ごとに変えられるような柔軟性が必要だと思います。今の制度では年度初めに決めたら1年間はそのままで行くことが多いようです。通級か在籍かを議論する特別支援教育委員会では有識者も含めて個人個人について話し合いますが、あくまでも紙の上での話だけであり、みんなが実際に本人の姿を見ているわけではありません。主治医の意見書などはなく、IQテスト中心に話が進んでいることが多く、実際に通ってみないと分からないのが現状です。どちらにするかは親御さんが決めることで、教育委員会の指示に従う義務はないのです。事務的な手続き優先ではなく、子どもファーストの考えを持って対応できる学校環境が望ましいのです。また、通級などで途中退席する子どももいることを事前に担任がみんなに分かりやすく説明して周知しておく必要があります。そうすれば「なんでいなくなるの?」ではなく、「頑張ってね」という言葉が必然的に同級生から出るはずです。隠さずにみんなで支援していく空気が必要なのではないでしょうか。毎年同じようなお子さんはいるので教員は先のことを見据えて早めにみんなと共有すべきだったのです。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年04月23日発達障害のある子どもの不登校。特性のふまえ方は?不登校の小中学生は年々増加傾向にあります。発達障害のある子どもの場合、「学校」という枠組みや「標準」とよばれるようなものにフィットしづらい傾向があり、困りごとを抱えている中で不登校につながることがあります。そこでLITALICO発達ナビでは2023年1月に「発達障害のある子の不登校サポートセミナー」を開催し、臨床心理士・公認心理師であり、東京都内でスクールカウンセラーも務めていらっしゃる初川久美子先生に、不登校サポートに関してお話いただきました。このコラムでは不登校生セミナーでの講演から一部を紹介し、さらにあらたな質問と回答を加え「発達障害のある子どもの特性のふまえ方、自宅での過ごし方、学習のすすめ方」を中心にご紹介します。子どもが「学校に行きたくない」と言い出したときは、子ども自身がさんざん悩みに悩んだ結果のうえで、それでもどうにもならなかったから出している「SOS」であり、問題を解決するよりも先に、まず休養をとることが最優先と考えましょう。保護者の方自身も悩み、サポートしていくうちに疲れてしまうという声も多く耳にします。大人自身が不安な気持ちを信頼できる人に話したり、今や将来への情報を集めてみる(想像より選択肢は多く不安が少し解消されるかもしれません)、そして保護者が自分自身を休める時間をつくることが大切です。発達障害のある子どもの場合、「学校」という枠組みや「標準」とよばれるようなものにフィットしづらい傾向があります。能力として「できる/できない」以前に、学校生活を送るだけで消耗しやすい状態になりやすく、自分自身のコンディションによって思うような行動ができずに困りごとを抱えてしまうことも多く、不登校や行き渋りにつながることがあります。では、発達障害のある子どもの特性のふまえ方はどう考えたらよいのでしょうか。発達障害には主に3つのグループがあります。Upload By 発達障害のキホンしかし、「自閉スペクトラム症のある子どもの不登校には○○をしたら正解」「ADHDのある子どもの不登校は、このようにサポートしたらうまくいく」「学習障害のある子どもの不登校の対応はこれ」などといった、型の決まった解決方法というものは、残念ながら存在しません。発達障害は、その子の一部分でしかないため、お子さんの状態は「特性によるもの、性格によるもの、環境によるもの」などさまざまです。そのため特性にだけ焦点をあてて対応するのではなく、特性による対応は「大まかな方針」として考えるとよいと思います。では、以下でそれぞれの特性のふまえ方の例をご紹介します。例1、ルーティンがあるほうがよいかルーティンを取り入れられるのであれば、家での過ごし方の”大まかなスケジュール”をお子さんとの話し合いで決めてもよいと思います。例えば「午前中は本を読んで、ゲームは午後からにしよう」「1日1ページは漢字ドリルをやろう」など。また、何をしていいかわからないと困ってしまい「ルーティンがあったほうが過ごしやすい」というお子さんもいるので、その場合は何かルーティンがあることで、「今日も一日中何もしなかった」「つまらなかった」などとなることを防ぐことができるかもしれません。例2、学校を休むことに罪悪感が強い場合学校に行くのはつらいけれど、休むことへの罪悪感が強いお子さんもいます。その場合は、学校との関わり方を模索するとよいでしょう。詳しくはこちらのコラムをご覧ください。例3、どこでどう過ごすか「家で静かに過ごすだけなのは苦痛」というお子さんもいらっしゃると思います。例えば「放課後の校庭開放に行ってみよう」「放課後は友達と遊ぼう」「朝など、保護者と一緒にジョギングしよう」など、少し広い場所などで活動する時間をつくるとよい場合があります。自治体の適応指導教室の利用を考えてもいいかもしれません。例4、最低限、守ることを決めたほうがよい場合自分がやりたいことに対して制御できないというお子さんもいると思います。保護者の方もこのままではルールがなし崩しになってしまって危険と感じるようなとき、最低限のルールを決めることは必要だと思います。例えば「ゲームを始めると歯止めが利かず、いつまでもやり続けてしまう」などの場合は「ゲームの終わりの時間を決める」「夜はゲームをしない」「寝る時間を決める」「夕食は家族と一緒に食べる」など、(すべてを制限するのではなく)ルールを厳選して持つことが必要かもしれません。ここからは、子どもが不登校になったとき保護者はどうしたらよいのか、学校との連携についてなど寄せられた質問に初川先生に具体例を交えてご回答いただきます。Q.不登校になり家でゲームをずっとやっている息子。依存症にならないか心配【質問】不登校の小4の息子(自閉スペクトラム症/ADHD)がいます。ゲームが大好きで延々やっていても楽しそうです。無制限で徹夜でやりたがります。それでも許可してよいのでしょうか。依存にならないか心配です【回答】許可しない方がいいと思います。息子さんの特性的な面を考えると、ゲームのような楽しいものから離れづらい(自らおしまいにすることが苦手な)面があるのではと感じます。子どもは、好きなものには飛びつきやすく、生活リズムや体調管理、そして家族との生活(一人で生きているわけではない)を考慮して自らの行動をコントロールすることについては、まだまだ未熟、未発達な面があります。そういった意味で、家庭としてルールは設定してあげたほうがよい場合があります。息子さんの場合はそうだと思います。その設定の仕方はお子さんの特性や状態と家庭の考え方によるとは思います。終わりの時間を定めるだけにするか、始まりの時間も定めるか(不登校のお子さんのご家庭でよくあるのは「ゲームは午後から」や「ゲームは学校が終わった時間から」ですね)、食事は家族と一緒に取ることも追加するか、そのあたりはお子さんとも話し合ってご家庭の方針でと思います。不登校なり始めの際に、「学校に行っていないのだから、ゲームは禁止」とされるご家庭があると思います。また、「学校を休んでいるなら、寝ているか勉強しているか、あるいはお手伝いするかのどれかじゃないとだめ」と考える保護者の方もいらっしゃるように感じます。学校に行けないことの罰として、お子さんの好きなものを取り上げてしまうような対応をすると、お子さんは学校に行けないのもよくないと分かっているのに、さらに家でも苦しい状況に陥ってしまいます。また、休みはじめは疲れ切っていたり、好きなことすらやる気が湧かないような状態のこともあります。そういう場合は、お子さんの好きな活動や遊びをする時間をうまく取り入れていくことはとても意味のある大事なことになります。子どもは遊びから元気をもらう場合が多くあります。ただ、だからといって、際限なくさせるというのはまた違う話です。結果としてお子さんが一時的に昼夜逆転になることは多くのケースでありますが、昼夜逆転を引き起こすような設定をする(際限なく動画やゲームを許可する)のはちょっと違うと感じます。お子さんが落ち着いて話せそうなときに、生活のルールについて話し合うことは大切です。ただ、それがあまりにも細かすぎるとそこにもお子さんが疲弊してしまうので、ざっくりとしたルール(消灯時間やゲーム・動画の終わり時間を定めるなど)でよいように感じます。Upload By 発達障害のキホンQ.ルーティンがあるほうが安心して過ごせるようだが、時間の感覚が苦手な場合、どうしたらいい?【質問】子どもは「ルーティン」は好きなのですが、 時間感覚に少し苦手があるのか、 時間で決めるとうまくいかない場合が多く、親子共に困ることがあります。 時間感覚に少し苦手な場合のルーティンづくりのコツがありましたら教えていただけると幸いです【回答】ここはぜひご本人とも話し合っていただきたいのですが、時間管理を細かく決めすぎるとせっかくの過ごしやすいはずのルーティンがそうではなくなってしまいます。まずは親子で工夫を考えていただければと思います。私は基本的には時間は決めすぎない方がよいと思っていて、日によって多少ずれるのは自然なことだと思います(コンディションがいいからたくさん何かをやる日もあれば、やる気がどうにも出なくて少しゆるく過ごしたくなる日もあるのは自然です)。そういう意味で、帳尻を合わせるところをむしろ考えたらよいのではと思います。夕食は何時から(多少幅を持たせておいた方が苦しくはならないと思います)、寝る時間は何時といったざっくりさ。あるいは、午前中の間にこれとこれをする、くらいのざっくりさ。本人とどこで帳尻を合わせるか、つまり、優先順位の高い時間のルールはどこかを定めるという話し合いをぜひしていただければと思います。保護者が声をかけるのはその決めたところだけでいいのか、そのほかもリマインダーとして声をかけてほしいのか、そのあたりも相談できるといいと思います。ルーティンによって安心がもらえるタイプの方は、ぜひルーティンによって心穏やかに過ごせることを受け取ってほしいと思うので、だからこそルーティンに振り回されないことが大事になります。また、大人になってゆくことを考えると、ルーティンと自分自身のコンディションとを考慮できるようになっていくことも大事なことにはなります。例えば今日は疲れているから今日はこれはやらない、という多少の臨機応変さです。今そこまでできずとも、ゆくゆくそうした臨機応変を入れても大丈夫なだけの余白は残しておきたいという意味で、ゆるめのルーティンを一緒に検討しておくという準備が今からできるのではと思います。Upload By 発達障害のキホンQ.発達障害があり、服薬をしている娘が最近になりこだわりも増え毎日学校に遅刻。薬の増量をお願いしたほうがいい?思春期特有のパワー不足?【質問】自閉スペクトラム症(ASD)とADHDがあり、服薬をしている小学6年生の娘がいます。最近、こだわりも増え、学校に行きたくないと言い出し、理由は自分でも分からないと言いますが、毎日遅刻して登校しています。薬の増量をお願いするのか、思春期でよく起こるパワー不足による不登校が起きているのか、どうやって判断をしたらいいでしょうか?【回答】まずは、遅刻してでも毎日通っているのは娘さんはとても頑張っているのだと感じます。娘さんに限らず、学校に行きたくないと感じる子どもは、その理由をしっかりと語れることはあまり多くありません。学校あるいはそのほかの場面で、何らか苦戦している・つらいことがあると理解しておきましょう。自閉スペクトラム症とADHDがあるとのことですが、その場合、学校生活や集団生活ではさまざまに困難があることが考えられます。予期せぬ展開に戸惑ったり、注意集中が困難で頑張ろうとしているのに気がそれてしまったり。クラスの仲間との関係も気になるところです。そして小6だと授業がとても難しく、進みも速いかもしれません。遅刻によって参加できない授業があると、飛び飛びに受講することとなり、都度戸惑っている可能性もあります。授業はまだ参加さえしていれば過ごしやすいと感じるものの、休み時間をどう過ごしたらいいか分からない、誰かと一緒にいたいのにひとりぼっちになる。こうしたことが学校のつらさの要因になっているお子さんもいます。このように、さまざまな可能性が考えられます。まずは、担任の先生に、娘さんが学校で過ごしているときの様子(授業場面、生活場面、人間関係についてなど)を聞いてみるのがよいのではないでしょうか。また、娘さんにも学校で楽しい時間や授業があるか、困っていることはないかなど聞いてみるといいと思います。思春期になると、学習がどんどん難しくなり、ある程度の意欲がないとつらくなりやすいです。自分のことも多少客観視できるようになる中で、学校という環境(学習、友達、先生などさまざまありますが)にしっくりくるかどうかというところに自覚的になってくる面があります(これは成長の一つとも考えられます)。「思春期でよく起こるパワー不足による不登校」が何を指すのか私には分かりませんが、ともあれ、型にはめすぎることなく、お子さん本人がどう困っているのか、意欲などのコンディションはどうかなどを多角的に見ていただければと思います。親が学校に行ってほしい思いが強く、それが子どもにも伝わっている場合だと、子どもが学校の何がどうつらいのかをより一層言いづらくなることもあります。言ったところで反論されることが目に見えると言わないでおく子どももいます。思春期だとそうした面が強く出ることもあるので、そういう場合は親子で話し合うというよりも、担任の先生やスクールカウンセラー、養護の先生など、お子さん本人が話しやすい相手と話をするセッティングを取ることも工夫として考えられます。そして、もう一つ考えておきたいのは、本人がうまく言葉で説明できずとも、何となく学校が嫌だと感じている場合に、そこに無理に行かせることがよいことかということです。(本人にとっては)耐え難い環境に身を置いてどんないいことがあるのだろうか…と考えてしまいます。もちろんそれがゼロ(全く登校しない)か100(朝から最後までずっと登校している)かという話ではないので、無理なく、学習やさまざまな活動にそれなりに参加できる登校スタイルはどんなものかを考えてみるのは一つ大事なことかもしれません。場合によっては、登校することと併せて、自治体の適応指導教室や教育相談室、あるいはフリースクールの併用なども検討してもいいでしょう。学校のことに限らず、本人にとって意欲的に取り組めること、好きなこと、楽しめることなども同じように一度振り返っておくとよいでしょう。意欲を削がれる局面が多すぎると、好きなことすら楽しめなくなり、いよいよ調子が悪くなってしまうこともあります。薬については、主治医の先生にご相談をと思います。いかなる薬も、薬で得られることは限定的です。よく言われるのは、イイコになる薬や学校に行けるようになる薬はないということです。ご自身のコントロールの範疇を超えてイライラが止まらない、集中が難しい…そうした場合に服薬の検討が入るのだと理解しています。娘さんにとって学校がどんな場所か、どんなふうだったらもっといやすい場所になるか。学習に取り組みやすいか。そうした本人の心と、それを取り巻く外枠との調整をまずご検討いただければと思います。Upload By 発達障害のキホンQ.不登校の息子は自分の気持ちを表現するのが苦手、思春期で接し方も難しい。関わり方のコツは?【質問】中学1年生の息子は、二学期から不登校です。自分の訴えが中々うまく表現できません。また、思春期、反抗期ということもあり、関わりが難しいです。約束事も少なく厳選していますが、守るのが難しいです。関わり方にコツがあれば教えてください。【回答】話すのが得意な子どももいれば苦手な子どももいます。自分の思いがなかなかうまく伝えられないのは本人にとってもつらかろうと思います。伝えたいこと、分かってほしいことはあっても、うまくそこがうまく表現できないと苛立ち、あきらめなどの気持ちがわいてきてしまうかもしれません。そんな中で、不登校があり、家の中でも守るべき約束事があり…保護者の方へ反抗が向くのは自然な流れのようにも感じます。そういう意味では、無理に語らせるというよりも、まずは他愛もない話がお互い窮屈でなくできる関係でいることが大事かなと思います。昔からよく言われることではありますが、話をするときは同じ方向を向いている方が話しやすいです。面と向かって座ると実は話しにくいのです。散歩をしながら、一緒に料理をしながら。そのほか、何もしない時間を一緒に味わうこともとても良きことなので、おすすめは釣りです。ともあれ、同じ方向を見て、話しても話さなくてもいい時間で、その中で散歩なら目についたものを話す、料理だったら一緒に作業をする。釣りなら釣り糸を眺める。大人は、状況を前に進めるために話をして聞き出したり説得したりしたくなってしまいますが、そうではない時間を大切にしていく。親と話すのは、学校どうするの?勉強どうするの?だけになってしまうと、ますます話さなくなるだろうことは想像できると思うのですが、だからこそ、逆説的にただ一緒に過ごす。そんな時間を大切にしていくことが大事なのではと感じます。Upload By 発達障害のキホンQ.きょうだいそろって不登校。対応の注意点やアドバイスは?【質問】中学2年生の娘と、小学4年生の息子が不登校です。姉弟そろって不登校の場合の注意点やアドバイスなどもあればお聞きしたいです。【回答】きょうだい揃って不登校だと保護者の方のご心配や焦りはいかほどかと思います。きょうだいで徒党を組んで保護者の決めたルールを壊しにかかったり、どちらかが何かに意欲的に取り組もうとするともう一人の方が足を引っ張ろうとしたり、そうした難しさがあるのではと想像します。家の生活上のルールに関しては、2人からとやかく言われたとしても、守るべき線がある場合はどうにか守っていただきたいと思います。一度緩めてしまうとそこを立て直すのはなかなか難しいだろうと感じます。また、娘さんと息子さんの不登校の理由や学校の状況はそれぞれ違うはずです。おそらく、学習に関しての得意不得意や同世代の人間関係の築き方も違う。好きなものや楽しめることも(同じものもあるかもしれませんが)違うことがあるはずです。2人は不登校という広い括りでは似ていますが、違う状況にあると思います。2人がそれぞれ自分の人生を歩めるように、それぞれと話す時間を設けたり、「あなたのいいところはこういうところだね」「こういうことをしているときのあなたはとてもいい表情をしているよ」とそれぞれに伝えていったり。そうして、それぞれが自分のことを自分のこととして考えられるように支えることができたらよさそうだと感じます。きょうだいでお互いがお互いに重ねて理解したり、片方がこうだから自分も…と考えてしまったり、2人の中でそうしたときもあるにしても、そうでない時間や場面を大切にしていただけたらと思います。Upload By 発達障害のキホンQ.小5息子の休んだ分の勉強のフォローはどうしたらいい?無理にやらせないほうがいい?【質問】小学5年生の息子(自閉スペクトラム症)が11月から行き渋りが始まり、午前中の途中から登校しています。勉強が分からない、授業がつまらないと言うので、休んだ分家で勉強のフォローをしようと思うのですが、あまりやりたがりません。今は無理に勉強させないほうがよいのでしょうか?【回答】午前中の途中から登校しているとのこと、本人にとって良きペースであれば何よりです。小学5年生の勉強は難しいですね。授業を毎回出ていても難しいと感じるお子さんが増え始めるのが小学4年生の後半以降だなと感じるので、小学5年生はなおのこと難しいと思います。授業が飛び飛びになると、より一層難しく感じられる(抜けた分を想像しながら聞かないといけない)のはありそうですね。ただ、その前からもしかしたらつまずきがあり、1日6時間分の授業を受けることがつらいから朝から学校行く元気が湧かない…というお子さんもいるようにも感じます。「勉強が分からないなら、その分を家でフォローしたらいいのでは」とおっしゃるのは、ごもっともだと思います。分からない授業を聞くのは「つまらない」ので授業が分かるようにしよう。ただ、それがうまくいくのは、そこにコミットして解決してまで学校の授業に参加したいという強い気持ちがある場合だけだろうなと感じます。また、家で保護者と学習をする際には、保護者が一生懸命になるあまり、子どもと喧嘩になることが多いように感じます。小学校高学年以降の親子での学習は、保護者が熱くなりすぎないよう注意も必要です。「無理に勉強させて」いいことはあまりありません。「勉強したくなったら一緒にやるよ、分からないところは教えるよ」くらいのスタンスでいいように思います。ここから先はお子さんの学習意欲にもよりますが、親子で喧嘩しながら勉強したいとは思わないけれど、少しは取り組んでみたいと思うなら、通信教材の活用や、今は動画で単元ごとに配信されているものもあります。そういうものを使って取り組んでみる。分からないところは保護者やあるいは担任の先生に聞くということができるといいでしょう。今まさに授業でやっている内容につまずきがある場合に、その前の内容からつまずいていたらそちらの復習が先になるでしょう。小数のかけ算でつまずいているなら、まず簡単なかけ算からやって、「そうだった」「できるできる」を取り戻しながら取り組めるといいでしょう。昔のドリルや問題集をやってみたり、ネットで無料の問題もシェアされています。学校から配布されているタブレットにもタブレットで回答できるドリルが入っている場合もあります。本人に合っていて、やってみたいと思うものをやってみてもいいかもしれません。あまり多くはないですが、勉強は保護者や学校の先生ではない、勉強を教えてくれる専門の人に教わりたいと思うお子さんもいます。塾や家庭教師の先生とだとできる場合もあるので、そうしたことも検討してみてもいいかもしれません。さまざま書いてきましたが、大事なのは本人がどうしたいかです。こうしたいという気持ちがあれば、それに合わせてさまざま提案することはできると思います。ただ、何もしたくないというときはそれを尊重するのも1つです。午前中の途中から登校することの、本人にとっての良さはなんでしょうか。誰かと会える、給食が食べられる、休み時間遊べる、勉強ができる、放課後に遊ぶ約束ができる、家でゲームができる。いろいろあると思いますが、それと登校スタイルと、そして学習と。負荷がかかりすぎず、それなりにどれも得られるバランスを探っていただければと思います。そしてそのバランスはときどき変わってくると思います。一度決めたやり方にとらわれすぎず、本人の気持ちとコンディションに合わせて、適宜変更を加えながら進めていただければと思います。Upload By 発達障害のキホンQ.長期化した不登校。親はどこまで関わっていいもの?【質問】不登校が長期になってきた場合の家での過ごし方(中学生)どこまで親が関わればいいのか知りたいです【回答】中学生で、しかも長期にわたると生活リズムを一定に保つことも難しいことが多くなります。多くの子どもたちが学校で過ごす時間帯、明るい時間帯にたとえ家であっても心穏やかに過ごすことが(自覚の有無は人それぞれですが)つらく感じられたり、家族が寝静まった夜中だと過ごしやすい気がしたり。日中動かないがゆえに自然と眠くなることも少なく、寝ようと思ってもあまりすぐに寝つけなくなっていたり。ネット上などに友達がいる場合は、そうした仲間たちがネットに集まるのが夜間であることも多く、生活時間帯が後ろ倒しになりやすいです。ネットやスマホは○時までとルールを定めたり、あるいは家庭全体夜間はWi-fiを切ったりなどさまざま工夫される保護者の方もいらっしゃいます。そうしたルールや枠組みでうまくいく場合はそれでいいと思いますが、そこで喧嘩したり、ぎすぎすしたりといったこともよくある話ではあります。どこで折り合いをつけるかはケースバイケースだと感じます(単にそうしたものを取り上げるだけだと、お子さんにとって心のよりどころも失うことになる可能性もあるので、ゼロか100かというよりも、折り合いのつけ方なのだと感じます)。ただ、家族として同じ家で生活をしているので、お子さんの過ごし方が目に余ると保護者としてイライラしてくるのも自然なことだと思います。そういう意味でも、お子さんと家での過ごし方や学習の仕方、あるいは家庭以外での過ごし方(学校に部分登校できるか、適応指導教室やフリースクールに通えるか、相談機関に通えるか)を話し合い、大方の過ごし方について決めて、そこが維持されていればそれ以上は口は出さないという線を決めたいところです。実際のところでいえば、「高校に(は)行きたい」と考えているお子さんが多く、中学3年生の春夏ごろから高校の見学や説明会に出向くなど動き始めるお子さんは結構います。逆に言うと、そこまでは動きが見られない場合も多いです。動き出す時期のために、進路情報を保護者が集めておく(集めた情報を本人に知らせるかどうかは慎重にと思います。機が熟すのを待つほうがいい気がします)ことなどをしておきましょう。中学3年の秋以降は志望校に合わせた準備に取り組むこともよく見られます。どのような高校の種類があり、お子さんにはどんな学校が合っていそうかということは、担任の先生や進路の先生、地域のそうした情報に詳しい適応指導教室や教育支援センター、教育相談室などで聞いてみるのもいいと思います。情報は集めつつも、あくまでも本人が通いたいという意志を見せた学校に進学すること、そのために何校か見学すること。保護者はその手伝いをするということ。それを本人にも折々に伝えていただければと思います。Upload By 発達障害のキホン発達障害のある子どもの不登校。特性はおおまかな指針であり、大切なのは子どもの状態に合わせた対応発達障害がある子どもが不登校になったとき、その子どもの特性に焦点をあてて解決の糸口を探ることは多くあると思います。しかし、発達障害はその子どもの一部にしかすぎず、特性だけに焦点をあてても状況がよくならないことも多くあります。特性のふまえ方を大まかな指針として、それぞれのお子さんの特性、性格、環境、こころの状態などを見ながら対応しましょう。そして何より、子どもも保護者も学校の先生も途中で疲れ切ってしまわないように持続可能なペースでサポートしていくことが大切です。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年03月26日文武両道を目指して「スポーツを頑張る子どもたちのために」という想いを胸に、中高生の「自学力」を身につけるための学習サポートを行う「明誠塾アカトレ」。サッカーを始め、スポーツを頑張る子どもたちの「学習サポート」をするために「アカトレ(アカデミックトレーニング)」を立ち上げたのが、現役阪大生の丹羽楓樹さんと植松耀平さんです。記事後編では、アカトレが大事にしている3つのことを通して、「意味のある勉強の仕方」を紹介します。(取材・文鈴木智之) アカトレを運営する塾長の丹羽さん、代表の植松さんは高校時代まで陸上、野球と多くの時間をスポーツに注いできました。そんな中で植松さんは現役で、丹羽さんは1浪して大阪大学に進学したのは、前回の記事で紹介したとおりです。アカトレを運営しながら、大阪大学で勉強を続ける二人が大切にしていること。それが「勉強は時間ではなく回数」「何のためにこの勉強をするのかを考える」「目標から逆算する力」の3つです。これはスポーツにも通じるところがあり、サッカーをする子どもたちにも、受け入れやすい考え方なのではないでしょうか。■1つ目の「勉強は時間ではなく回数」丹羽さんは次のように説明します。「アカトレでは『1日25分学習』を推奨しています。時間ではなく回数。これが代表の植松が作った考え方です。なので、週に1回4時間勉強をしても、僕たちは良しとしません。それよりも1日25分の勉強を毎日する。サッカーの練習が忙しくても、1日に25分なら時間は取れると思います」アカトレはオンライン形式なので、場所にとらわれずに勉強することができます。「練習前後の車や電車の中でもいいですし、寝る前にベッドに寝転びながら、僕たちが作った『A-TUBE』の動画を見てモチベーションを高めたり、単語帳を見るのも勉強です。何でもいいので、とにかく毎日25分やってみようというところからスタートしています」■2つ目の「何のために、この勉強をするのかを考えること」いわゆる目的意識です。勉強もスポーツも、ただ漠然と与えられたことをこなしていても力はつきません。「アカトレは高校入試や大学受験を目的とするのではなく、自ら学ぶ力(自学力)を育んでほしいと思っています。たとえばサッカーの強豪校に進学したとして、毎日2時間の勉強時間を作るのは難しいでしょう。サッカーも同じで、自主練をする時間は限られます。その中で、いかにして効率よく学習し、上達するかを考えることが大切だと思っています」目的意識を持つことで、いますべきことに意識が向き、それに対するフィードバックが生まれます。それを繰り返すことで、成長へとつながっていきます。■3つ目のポイントは「目標からの逆算」丹羽さんは「スポーツをしている子たちは、目標を立てることが日常になっているので、理解しやすいのではないでしょうか」と言います。 「全国大会に出たい、レギュラーになりたいなど、スポーツをしている人は、何かしらの目標を立てると思います。目標を立てて終わりではなく、目標から現在地を逆算して、『達成するために、1ヶ月後にはどうなっていればいいだろう』といった視点を持つことが大切だと教えています」アカトレでは目標設定の授業もあるそうで、「全国大会に出場するために、中間目標を立てたり、レギュラーになるために、レギュラーの選手と自分との違いを考えて、どうすればいいかを考えるといったアドバイスをしています」と話します。アカトレで教えているのは「スポーツも勉強も頭を使ってやろう」ということ。それが文武両道につながっていきます。頭を使って取り組むこと、目標を立てて、達成するためのプロセスを考えることなどは、社会に出てからも大いに役立つ能力です。■勉強が好きになるきっかけづくり丹羽さんたちがアカトレを立ち上げた背景には、「学校の成績が低いと、スポーツ目的で行きたい高校があったとしても、行けない可能性がある」という現実があります。いくらサッカーが上手くても、学校の成績が低い子は入学できないといったケースはたくさんあります。「僕もそうでしたが、スポーツしかして来なかった子は、勉強で苦労します。スポーツ推薦で進学するにしても、最低これぐらいの成績は必要というラインがあり、とくにサッカー推薦は、ある程度の成績が必要な傾向にあります」サッカーの力はあるのに、学力が足りずに志望校に行けないとなると、悔やんでも悔みきれません。丹羽さんたちは「本気でスポーツをしている子に対して、勉強で進む選択肢も作ってあげたい」という想いから、アカトレをいわゆる学習塾ではなく「学習サポート」という位置づけにしています。カリキュラムは充実しており、現役阪大生が講師となって、各教科の内容を教える動画を制作。選手と講師の間で目標設定を共有するとともに、講師に自由に質問ができる自習室を設けるなど、自らが、短時間の効率的な勉強で大阪大学に入学したノウハウを伝えています。「アカトレは『アカデミックトレーニング』の略です。勉強もスポーツと同じように、トレーニング感覚でやってほしいという意味を込めています。サッカーなら何時間でも練習しますが、勉強になるとゼロになってしまう子も多いです。サッカーのドリブルを練習するように、数学のトレーニングもしてもらえたらと思っています」丹羽さんは「僕らがしているのは、勉強が好きになるきっかけづくりです」と、笑顔で言います。「アカトレを受けている子たちの中には『勉強って意外と面白いんですね』『思ったよりつまらなくない』と言ってくれる子も多いです。それが僕はきっかけ作りだと思っていて、そうするうちに好きな科目が出てくるので、『数学ができれば英語もできるようになるよ。やり方は同じだから』とアドバイスをして、できることを広げていきます」アカトレの講師はスーツを着ない、授業で堅い話はしないなど、子どもたちが勉強を身近に感じるような工夫をしています。丹羽さんも講師として授業をしていますが、テンションが高くて親しみやすいYouTuberのような語り口です。「講師の先生には、とにかく勉強を嫌いにさせないでください。苦手意識を与えないでくださいという話をしています」という丹羽さん。現代の文化とニーズにマッチしたアカトレは、中学のクラブチームや高校の部活単位で導入を進めており、文武両道に向けて、広がりが見られています。「昨年度の高校サッカー選手権に出場した福岡の飯塚高校を始め、とくにサッカー指導者の方は、勉強の大切さを痛感しておられるので、アカトレの話をすると共感してくれる方が多いです」中高生を対象に活動するアカトレ。スポーツと勉強を頑張るためのきっかけ作りとして、子どもたちのサポートに力を入れていくとのことで、今後の活動に注目です!<PR>「1日体験授業」も受付中
2023年03月14日文武両道を目指して「スポーツを頑張る子どもたちのために」という想いを胸に、中高生の「自学力」を身につけるための学習サポートを行っている団体があります。それが「明誠塾アカトレ」です。サッカーを始め、スポーツを頑張る子どもたちの「学習サポート」をするために「アカトレ(アカデミックトレーニング)」を立ち上げた、現役阪大生の丹羽楓樹さんに、自分で学ぶ力、すなわち「自学力」を身につけるために、大切なことを聞きました。(取材・文鈴木智之)「明誠塾アカトレ」を立ち上げた塾長の丹羽楓樹さんは、大阪大学の学生です。幼少期から高校生まで陸上競技の中長距離の選手として活躍し、近畿大会に出場するほどでした。丹羽さんには「箱根駅伝に出たい」という夢があり、関東の強豪大学へ推薦での進学が決まっていました。しかし高校3年生の12月にひざの靭帯を断裂。ケガによって推薦が取り消され、将来設計が大きく崩れてしまいます。「関東の大学に行って箱根駅伝に出て、卒業後は実業団に入り、いつかは陸上部の監督になって、母校に戻ってきたいと考えていました」人生を賭けて陸上に打ち込んできた丹羽さんでしたが、ケガにより、描いていた未来が閉ざされてしまいます。「陸上のない人生を考えたのは、そのときが初めてでした。陸上がなくなって思ったのが、もっと勉強しておけばよかったということ。陸上を失った僕には、何も残っていないことに気がついたんです」幼少期から陸上にのめり込んでいた丹羽さんは、高校生までの自分を振り返り、「勉強なんてどうでもいいと思っていました」と照れくさそうに語ります。高校卒業後は帰国子女の経験を活かし、塾で英語を教えるアルバイトはしていましたが、進むべき道を模索する時間が続きました。フリーターのような形で塾講師をしていた頃、ひとりの人物と出会います。それがアカトレを一緒に立ち上げることになる、植松耀平さんです。植松さんは千葉県の成田高校から、現役で大阪大学に進学。野球部の強豪で寮生活をしながら、現役で国立大学に進むという、文武両道を体現していました。「植松とは食事の場で会ったのですが、彼は野球の強豪校で、部活に励みながらも現役で国立大学に合格。正直、劣等感を覚えました。そのとき彼に『いま何をしてるの?』と聞かれて『とくに何もしていないんだ』と話をしたら『じゃあ、勉強すればいいやん』と言われたんです」それまで勉強に励んでこなかった丹羽さんは「そんな選択肢もあるんだ」と思うと同時に「陸上中心の生活をしてきた自分に、勉強なんてできるのだろうか」と、不安が頭をよぎったそうです。「そうしたら植松が『じゃあ、勉強の仕方だけ教えたるわ』と言ってくれたんです」そこから植松さんの家に通い、「勉強の仕方」を教わる日々が続きます。「5日間ほど通っていたと思うのですが、彼が高校時代に使っていた参考書を見せてくれて、勉強の仕方を教えてくれました。そのときに『賢い人って、こうやって勉強するんや』と衝撃を受けまして」植松さんは高校時代、強豪校の野球部に所属し、寮生活をしていました。丹羽さんによると「高校時代、限られた勉強時間で成果を出すために、どうすればいいのかを考え続けてきた」そうです。植松さんに勉強の仕方を教わり、受験勉強に取り組むことにした丹羽さんでしたが、その時点で、高校を卒業してから半年が過ぎていました。「勉強の仕方を教わったのが9月の頭だったので、センター試験までには5ヶ月ほどしかありませんでした。残された時間は少なかったですが、何をどうやって勉強すればいいかを教えてくれたので、それならできるかもしれないと、勉強をする気になれたんです」目指したのは大阪大学。植松さんと同じ大学です。「推薦で大学に行けず、親に迷惑をかけたのもありましたし、学費のことを考えて」の決断でした。丹羽さんはそこから、植松さんに教わった「入試の日から逆算して記憶する方法」や「問題演習のやり方」「問題集の意味と目的」など、勉強をする上で必要なことをベースに猛勉強。模試の偏差値41からスタートし、5ヶ月間の勉強の末に、合格を勝ち取りました。「そこで気がついたことがあります。それは『いかに意味のある勉強をするか』です。たとえば漢字を10回書きなさい、これには意味があるのかな。何のためにやってるのかを、いま勉強していることに対して言えますか? スポーツをしている子は、いま練習していることに対して、どんな意味があって、どんな目的があるかを言えますか? 僕らが運営しているアカトレでは、そこに対する考え方や目標設定を重視しています」無駄なことを長時間するのではなく、意味のあることに集中して取り組み、パフォーマンスを高める。これはサッカーの練習にも通じるところです。「アカトレのテーマは『自学力』なのですが、自分で学び取る力に関わってくるのが『目的意識』です。常に、『何のためにこれをしているのかを考えよう』というのが、一つの方針です」いましている勉強は、テストで80点を取るために必要なことかな?サッカーでレギュラーになるために、この自主練でいいのかな?など、「自分が達成したい目標に対して、この行動は適切なものか」を考えること。それがアカトレで大切にしていることだと言います。「アカトレはサッカーの練習が終わったあと、夜の9時過ぎからオンラインで行います。その中で、まずテスト勉強ですることを書き出してもらい、その中からいますべき、必要なことを選んでもらいます。それに対して、僕を始めとする講師が必要なものとそうではないもののアドバイスをします」講師は現役の阪大生が担当し、動画を使った親しみやすい授業を展開しており「勉強へのハードルを下げることを大事にしている」そうです。サッカーに熱中していたとしても、勉強を避けて通ることはできません。進路選びだけでなく「テストの点数が低いと、サッカー活動に参加できない」といったルールを設ける部活やクラブもあります。アカトレはスポーツをする中高生を対象に、クラブ単位で導入するシステムを採用しています。サッカーを中心に広がりを見せており、2022年度の全国高校サッカー選手権に出場した飯塚高校(福岡県)など、高校の部活で導入しているところもあります。飯塚高校では、高校部門のモデル校として昨年からプレ導入、そして今年第1校目として本格的に導入を進めています。次回の記事では、アカトレが大事にしている3つのことを通して、「意味のある勉強の仕方」に迫っていきます。<PR>「1日体験授業」も受付中
2023年03月09日塾はまだ早い?迷うわが家が始めたタブレット用の「勉強アプリ」Upload By 丸山さとこ息子のコウは中学1年生の今、学習塾に通っていません。塾について家族で相談した結果、「大勢に向けた話を聞くのが難しい今の段階では、集団塾に通っても効果は薄いだろう」という結論になったためです。とはいえ、『そう遠くないうちに家庭で学習を見るのは難しい年齢になっていくだろうな』という気がかりはあります。それなら個別指導塾はどうかと思い資料を取り寄せたこともありましたが、料金表に並んだ金額を見た私と夫が「今から通ったら中3までに資金が尽きてしまうね…」と青ざめたため、塾の話は再び見送りになりました。そんな状況の中で「塾は早くても2年生の夏からかな?」と考えていた私でしたが、あるときコウが「資格を取りたい」と言い出したことから、タブレット学習用の勉強アプリを家庭学習に取り入れることになりました。タブレット学習については、以前『もしコウが不登校を選んだら』と考えて調べたことがありました。そのため、現在の学年以外の単元も自由に選べるアプリがあることを知っていました。コウが取りたがった資格のためには先取り学習が必要だったため、「前に話した勉強アプリやってみる?」と提案すると「やりたい!」と二つ返事のコウ。Upload By 丸山さとこワーッと盛り上がってサーッと冷めそうな予感がしましたが、『少しでも家庭学習のきっかけになれば』と思い、初めての勉強アプリをスタートすることになりました。タブレット学習用アプリを使ってみましたそうして始まった勉強アプリでの自宅学習ですが、タブレットを使用した学習は思った以上にコウに合っていたようで、半年近くたった今でも(多少のムラはありつつ)続いています。コウが勉強アプリを使っているときは大体私も同じ部屋にいます。家事や仕事をしながら見ていることが多いため画面そのものはほとんど見ていませんが、授業動画の内容や学習の進み具合は音声やコウの様子から何となく分かります。そうして学習風景を見ているうちに、何となく『コウの好む学習スタイル』や『コウが苦手とする学習スタイル』が見えてきました。その勉強アプリの基本的な流れは『動画視聴をしてから演習問題』となっています。コウはアプリを開くとまずは動画を見ていくことが多いのですが、1.25~1.5倍速で動画を再生していることがほとんどです。元々早口気味でムダなく授業を展開していく講師が多い授業動画です。近くで聞いていると、耳から漏斗で情報を流し込まれているような気持ちになってきます。Upload By 丸山さとこそんな学習風景を見ていると「本当に理解しているの?」と心配になりますが、コウは「ちゃんと分かってるから大丈夫だよ~」とニコニコしています。その後の演習問題の正答率を見ていくと、確かに彼の言う通り概ね理解しているようです。そんな様子を見ていくうちに、私は『仮に1回で理解できないときがあったとしても、心地よい速さで繰り返し聞く方が彼にとっては楽なのだろうな』と思うようになりました。そうして動画視聴が終わったあとは演習問題が始まるのですが、画面上で選択肢を選ぶ形のため、紙に書くのが苦手なコウも次々と問題を解いていくことができます。また1問ごとに正誤が分かるので、「これで合っていたのかな?」とモヤモヤすることなくスッキリした状態で次の問題に進めるのも快適なポイントのようです。Upload By 丸山さとこ出題の際は1問ずつ画面に表示されるため「今どこ読んでたんだっけ?」となりにくいところも良いそうで、タブレットでのアプリを用いた学習はコウにとても合っているのだなと思いました。私にとっても勉強アプリは救いの一手になりました。まず、答え合わせのチェックをしなくてよいところが助かります。コウの答え合わせはアテにならないところがあるため、紙の問題集の場合はときどき親がチェックする必要があります。小学生の間は主に私が答え合わせをしていたため、問題を解くコウ本人だけでなく、親の私も負担を感じることがありました。それを全てタブレットが行なってくれるのは非常にありがたく、心強いものです。回答が間違っていた問題は時間をおいてアプリ内で再度出題してくれるため、定期的な見直しを促さなくてもよくなりました。Upload By 丸山さとこまた、授業動画はボンヤリと見るだけであれば受け身でも行なえるため、コウにあまり意欲がないときも取り組めるのがありがたいです。講師との相性はあると思いますが、幸い今のところコウはどの教科の授業も面白いと言っています。私も同じ部屋でほかの作業をしながら授業動画を聞いているため、コウが学習しているところにしっかり付き合わなくても「コウの今の学習状況はこんな感じだな」と知っておけるのも良いところです。勉強アプリを続けて約半年!今はこんな感じですそんな風に良いところがたくさんあった勉強アプリですが、良いことづくしではありません。勉強アプリを続けて約半年たった今、困っているところもいくつかあります。まず、コウが紙での回答を面倒くさがるところは変わっていません。勉強アプリに沿った内容の紙の問題集もありますが、コウはたまに使うこともある程度で積極的には使っていません。タブレット上の問題だけではアウトプットの機会が少なくなってしまいますが、気軽に解けるタブレットだからこそ続いているのだろうと考えると難しいところだなと感じます。また、コウは「親が同じ部屋にいた方が集中しやすい」と言うのですが、そのためにコウのペースで私まで半強制的に授業を受けている状態になりがちなのがつらいときもあります。Upload By 丸山さとこ授業動画を聞くのは概ね楽しく、それ自体が苦痛なわけではありません。とはいえ、生徒の注意を惹きつけるための『聞かせる』話し方が延々と聞こえる状況には気力体力をジワジワと削られるのも確かです。コウのやりたいことにはできるだけ協力したいと考えていますが、倍速動画の猛攻に地味に耐えていることもしばしばです(あまりに疲れているときは、コウにヘッドホンを使ってもらっています)。このように「アプリを使えば、学習に関するお悩みは全て解決!」とはいかない現状ではありますが、コウが勉強アプリを使ってくれることは本当に助かっています。もしコウに紙の問題集を使うよう強いたとすれば、早々に学習意欲を失ったであろうと想像できます。また、コウの場合は紙の上で問題を解く負担も『問題を簡単だと感じること』である程度は軽くなるので、その点でも先取り学習ができるアプリの効果を感じています。多少音にストレスを感じようが、コウが少ない声かけでスムーズに学習を進めてくれることを考えれば、ストレスの総量は圧倒的に少なくなったと言えます!Upload By 丸山さとこまた、相性はあると思いますが、タブレット学習は「ゆっくりペースで学習を進めたい子ども」にも向いているだろうなと感じました。授業動画は速度を落として再生することも可能ですし、一時停止や巻き戻しもできるため、自分の理解のスピードに合わせて授業を受けられます。動画視聴と演習問題を繰り返すことで、分からないところを洗い出しやすいのも良い点だと思います。「塾には通っているけれど授業内容を活かしきれていない」という場合も、タブレット学習にて予習復習を行なうことで、より集中して塾の授業を聞いたり質問したりできるかもしれません(実際にそれを目的として学習アプリとタブレットを提供している塾もあります)。Upload By 丸山さとこ私は「タブレットでの学習は塾と家庭学習の間のような雰囲気だな」と思っています。塾の授業のような緊張感がないので集中力に欠けてしまうところもあるかもしれませんが、リラックスして受けられることのメリットは大きいなと感じています。ソファーや床で姿勢を崩しながら動画を見ているコウを見ると「中学生の学習風景…これでいいのか?」と思わなくもないですが、「学習を続けられることは大事だな」という気持ちでこれからも薄目で見守っていきたいです。執筆/丸山さとこ(監修:鈴木先生より)タブレット学習には一長一短があります。IQで処理能力の低いお子さんは板書をノートに写すのに時間がかかるため、タブレットで写真を撮って必要なところだけを記入する方法をおすすめしています。アプリやタブレットによる学習は教室の音も気にせず他人に邪魔されることなく集中して学ぶことができます。授業後もほかの生徒からいじられることもなく、いじめられることもありません。タブレットは会話が苦手な自閉スペクトラム症のお子さんには良いツールかもしれませんが、コミュニケーションが乏しくなるため、複数の人との会話能力が伸びにくいという面もあります。最近ではさまざまなネットサービスも普及し、昔に比べて他者との対話機会が減ってきています。しかし、社会という集団の中で生きていくには、コミュニケーションが重視されることもまた事実です。単にタブレットだけに頼るのではなく、ときには学校や習い事の小集団に入れてコミュニケーションを増やすことも、社会で生きていくためには必要なのです。
2023年02月04日「高校、別に行きたくないし」自閉スペクトラム症(ASD)のある子ども発達障害の専門家が出会った子どもたちの抱えていたリアルな「困った!」をもとに、子どもたちの状況を変えた対応策などをドキュメントタッチで解説します。今回は、フィギュアに夢中で、勉強に身が入らない自閉スペクトラム症(ASD)のある子どものエピソードです。Upload By 専門家体験談Upload By 専門家体験談Upload By 専門家体験談マンガ/NEGI今回は、自閉スペクトラム症(ASD)のある中学生のお子さんに関する「勉強の悩み」エピソードをもとにマンガ化してお届けしました。フィギュアやゲーム、アニメなどに夢中で、なかなか勉強に身が入らないお子さんは多く見られます。特に受験が近かったり、テストの結果が芳しくなかったりすると、保護者の方のご心配も大きいことと思います。今回のようなフィギュアなどの収集癖があるお子さんの場合、次のようなステップで関わることをおすすめします。1.子どもの興味・関心を否定せず、話を聞いて理解しようとする2.興味・関心を起点として関心の幅(視野)を広げられるようにきっかけを与え、進学についても目的を与えるようにする3.進学先については選択肢を提示し、子どもが選びやすい状態をつくる
2023年01月25日コウの凸凹について言われがちなセリフTOP3!Upload By 丸山さとこ神経発達症(発達障害)がある人は、『大丈夫だよ、気にすることないよ』という善意からの言葉として「そんなの誰にだってあるよ」「凸凹があるようには見えないよ?」と言われることがしばしばあります。また、凸凹エピソードに対して「うちの子どもも同じ~!」「あるある。まだまだ〇年生ってそういう子どももいるよ」と言われることは多く、『それはそうだ。コウの苦手さや難しさの程度を知らなければ、そういうコメントになるよね』と内心でうなずいたりしています。そんな定番のコメント以外にも、コウの凸凹についてよくいただくコメントがあります。「〇〇だからいいじゃない」「□□なんだから大丈夫だよ!」というものです。コウの凸の部分を指して言われるその言葉に「…って思うじゃん!?」と内心でツッコミつつ、曖昧な笑顔で応えるほかない私です。それらの言葉の中には、慰めや励ましのつもりで言われたものも多いのだろうと思います。実際、私自身が優しさのつもりで同じような言葉をかけていることも多々あるはずです。とはいえ、普段コウの凸凹にコウ本人も周りも振り回されているのを知っていると「〇〇だからいいか~!」と本心から流すことはできない複雑な心境になることもしばしばです。「〇〇だからいいか~!」とは言い難いアレコレ…コウには確かに、凸と見なされやすいところがいくつかあります。「野菜が食べられる」「読書をする」「テストの点数が高い」「英語が好き」などの要素を見ていくと、彼には凹を補って余りある凸があるように見えます。けれども、それは『凸凹の差がゆるやかな子ども』を想定した上で見たコウの姿なのかもしれません。まず「野菜が好きならいいじゃない!」に関してですが、コウは小学校中学年のころまでほとんどの肉類が食べられませんでした。『苦手』ではなく『食べられない』なので、ミンチのひとかけらすら料理に入っていれば見つけ出します。「せめて出汁や油分だけでも」と思い、豚コマ入りの焼きそばをつくってからキャベツと麺だけを取り分けたこともありました。それでも、彼は5ミリもない小さな肉のかけらが口に入っただけで「ムリ…」と涙目になって飲み込めませんでした。そんな調子なので、一般的なお子様ランチは食べられません。冠婚葬祭や旅行中のホテルでの食事など自由にメニューを選べない場では、親の食事から取り分けながら何とか食事量を確保していました。Upload By 丸山さとこ小学校高学年に入ってからは少しだけお肉も食べられるようになりましたが、それも食べたり食べられなかったりといった調子で、いくらか安定して食べられるものはレトルトのミートボールと冷凍から揚げ(それぞれ特定の1商品のみ)でした。チーズと卵は食べられたので、それらの食品もアレルギーや感覚過敏で摂れないお子さんがいることを考えれば『何とかやっていける範囲の食べられなさ』だったのだろうと思います。とはいえ、コンディションによってはそれすら受けつけないこともあるコウがご飯と野菜だけの食事をとるのを見ていると、「これでは栄養が足りないだろうな~」と不安になることもありました。また、「コウ君は勉強ができるからいいよね!」に関しても、素直に「そうだね!」と言い難い現状があります。コウの成績表は4と3で構成されています。それだけを見ればこれといって大きな特徴のない普通の成績です。私も「この成績を高校受験までキープできたらいいな」と思っています。ですが、その一見普通の成績も、凸凹の激しいせめぎ合いの結果なのです。Upload By 丸山さとこ1学期の成績表について、スクールカウンセラーの先生から「コウ君の定期テストの順位でこの成績は通常あり得ないことです」と真剣な表情で言われたことがあります。地域の上位進学校を視野に入れられる学力にも関わらず、未提出課題があまりに多すぎて5が一つもなかったのです。これにはコウもショックを受けて、2学期は課題の提出を頑張りました。その甲斐あって2学期の成績は上がりましたが、学力に合った学校に進学できるほどの内申点にはまだ届いていません。1~3割だった提出率が5~8割になっただけで、十分な提出率とは言えないからです。これまでを知っている親から見れば快挙ですし、先生方も「1学期より頑張っているね」とコウに伝えてくださっています。それでも、進学についての話になると先生方もしぶい表情にならざるをえません。Upload By 丸山さとこ私立高校への進学を選べば、受験における内申点の影響は低くなります。ですが、入試に合格できたとしても、大学への進学率が一定以上ある高校であれば、入学後に課題や提出物の量に苦しむであろうことが予想されます。提出物をどうするかは「進学を乗り越えさえすれば何とかなる」とは言い切れないコウの課題で、親子共々(そして学校やスクールカウンセリングの先生も)頭を悩ませています。これらの食事や勉強の困りごとのように、コウの凸凹は『打ち消したり補ったりするのが難しい凸凹』であることが多く、「凸は凸でありがたいし、凹は凹で凄く困ってるんだよな~!」という状況になりやすい傾向があります。学校行事で保護者の方々と話していると、「うちの子どもは勉強は苦手だけど、サッカーは得意だからスポーツ推薦で私立高校に進学することにしたよ」などの「得意を活かして苦手をカバーした話」を聞くことがあります。コウも同じような話の枠として扱われているのだろうと感じることがありますが、彼の場合は「凸に合わせれば凹でつまずき、凹に合わせれば凸でつまずく」ことが多いようです。Upload By 丸山さとこ・多くの子どもが嫌いな野菜をモリモリ食べる姿を見て「お肉も少しくらいなら食べられるでしょ?」と強いられて吐いてしまう。・「Aが理解できるのにBが分からないのは、ちゃんと話を聞いていないからだ」と思われ叱られる。・「Bが分からないということはAを説明しても無駄だろう」と判断され、説明を受けられない。…などの出来事に困ったり混乱したりしているコウを見ると、『〇〇だからいいじゃない』『□□なら大丈夫だよ』とは言えないなと思います。スポーツが得意で勉強が苦手な子どもは理解されやすいのに、コウの場合はそうなりにくいのはなぜなのでしょうか。私は、『その存在が一般的な想定の範囲内なのかどうか』によるのではないかと考えています。コウの凸凹は一般的な想定の範囲を超えているため、「できないのではなく、しないだけだろう」と解釈されやすいのかもしれません。そんな風に理解されにくい凸凹に悩まされることの多いコウですが、理解されにくいことそのものに対してはザックリと捉えて気にしていないそうです。「分からないことは仕方ない。自分も周りの人の気持ちや考えは分からないことも多いし、すごく嫌なことを言われたりするんじゃなければいいや」とコウは言います。私もコウと似たような考え方をしているところがあり、その気持ちは少し分かるなと思います。理解を求めてジレンマを抱えたりストレスを溜めたりすることを思えば、自分が楽になる考え方と言えるのかもしれません。Upload By 丸山さとこその一方で、近年の私は「これはあまりにも『他者や社会』をバッサリと切り捨てている考え方なのかもしれないな」とも思うようになりました。理解を求めず「現状こうなのだから仕方ないね」と割り切れば、悩むことはなく気持ちは楽かもしれません。ですが、理解を得られないことによる誤解や、それに基づくトラブルや軋轢(あつれき)は解消しないままになるのだろうと思います。私がそう考えるようになったのは、近年、自分の内面や都合について友人や家族に話すことで『伝えることにより理解される』という経験を積み重ねていったからなのかもしれません。Upload By 丸山さとこコウはこれからも自分自身の凸凹によってつまずくでしょうし、分かりにくい凸凹であることから周囲の理解を得られずに困ることもあるだろうと思います。そうしていく中で、彼がその時々に合った『自分の納得感』を大事にしながら、周囲とのズレも含めた凸凹と付き合っていけたらいいなと思います。執筆/丸山さとこ(監修:新美先生より)発達障害のある方にとってよくある、「誰にだってあるよ」「〇〇だからいいじゃない」とよく理解していない人に軽く言われてモヤモヤするというエピソードを、具体的に紐解いて解説していただきありがとうございます。本当によくありますよね…。書いていただいたようにまさに「凸凹は一般的な想定の範囲を超えている」ので、なかなか分かってもらえないのだろうというところです。全員に分かってもらうのは難しいので、分かってもらえそうにない人には理解を求めるのを諦めてスルーした方が、こちらの精神衛生上はいいのでは?とお話しすることが多かったのですが、今回の記事の中に「自分の内面や都合について友人や家族に話すことで『伝えることにより理解される』という経験を積み重ねていったからなのかもしれません。」という一文には、思わずハッとさせられました。誰にでも理解を求めていこうとするとこちらも疲れてしまいますが、味方になってもらいたい大切な相手には、丁寧に伝えることで理解してもらえることに越したことはありませんね。そういうときに、ここにあるさまざまな体験談・解説などの記事を参考にして自分のお子さんの場合と照らし合わせて、説明の仕方を工夫するのもいいのかもしれません。いつも分かりやすい記事をありがとうございます。
2023年01月20日無職のままシングルマザーになり、看護師になるべく看護学校の受験にまっしぐらだった私。当時2歳にもなっていない娘に、たくさん寂しい思いをさせてしまいました。表に出さないだけで、娘はずっと寂しいと感じていたはず。これからの育児の教訓にしようと思った出来事です。無職のままシングルマザーになりました私は娘が1歳のときに離婚して、シングルマザーになりました。元夫からDV被害を受けていたので離婚準備がしっかりとできないまま離婚し、当時は無職。娘を出産したときに助産師という職業を初めて知り、女性でこんなに活躍できる仕事があるんだ!と強く憧れを持ちました。 しかし「まぁ子ども育てながら学校通って国家資格受験って無理だよね……その前に学校受験と学費と生活費って問題山積みだし」とすぐにあきらめ、何か資格をとらなくては!とワードやエクセル、医療事務の資格を取ってみましたが、就職活動はまったくうまくいきませんでした。 母からの提案「看護師になってみたら?」そんなとき、母親から「助産師になるには看護師の資格も必要だし、看護師どう? このまま実家に住んでていいし、学費なんかのお金は出世払いでいいよ」と提案がありました。「いやいやそんなに簡単に言わないでよ」と思いましたが、看護師は国家資格。給料も高い。 もし娘が将来大きくなって、行きたい学校にお金の問題で通わせられなかったら……と心配になり、看護師の一般的な給料や働き方について調べてみるとどんどん興味がわいてきました。そして一大決心し、看護学校を受験することに。 しっかりと確保したい勉強時間看護学校を受験するには独学では難しそうだったので、看護学校受験専門の予備校に通い始めました。朝、娘を保育園に送って予備校へ行き、夕方また保育園へ迎えに行くサイクル。家に帰ってからも、娘を寝かせたあとはまた勉強。 看護学校は滑り止めも含めて4校受験し、受験1カ月前は最後の追い込みでさらに勉強時間を増やしました。保育園のお迎えから寝かしつけまでの娘のお世話を両親にお願いし、私は予備校が終わった時間からそのままファミレスに行き日付が変わるまで勉強の日々。 受験最終日の子どもの様子当時1歳10カ月だった娘は大のママっ子でしたが、看護学校受験前の追い込み時期で夜に私がいないことにまったくグズったりしなかったそうです。ですが4校目の受験を終えた日の夜、娘を寝かしつけるときに、娘があお向けになった私の体の上に乗ってシクシクと泣いていました。 娘が眠りについたので体から下ろそうとすると、泣きわめいて起きてしまうので娘を体の上に乗せたまま朝を迎える、ということが1週間続いたのです。「表に出さないだけでずっと寂しい思いをさせていたんだね、ごめんね」と何度も娘に謝りました。 娘の立場になって考えると、明らかに寂しいと感じる状況だったのに看護学校の受験のことに頭がいっぱいで、娘のことを十分に構ってあげられなかったことに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。その後は看護学校に合格して国家資格も無事取得し、現在は看護師として働いています。多忙な毎日ですが、あのときの後悔を忘れず娘との時間を大切にしていこうと思います。 著者:吉川 みきな2008年生まれの女の子と2018年生まれ、2022年生まれの男の子の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2022年12月21日周りの忠告に耳を貸さない息子の七転八倒Upload By 丸山さとこ何かと「人の話を聞かない」と言われやすい息子のコウです。実際に音声としての話を聞いていない(耳に入っていない)ことも多いのですが、そうではなく「聞き入れない」という意味での「人の話を聞かない」ところも多々あります。実際に言われた通りになると「言われていたことは本当だった…何で早く聞いておかなかったんだ…!」と後悔しますが、次にまた別のことで先生や親などの他者から何か言われたとしても、再び聞き流してしまいます。コウは、先生や親などの周りの大人が言うことそのものは信じています。「提出物は成績に影響するよ」「定期テスト前は勉強した方がいいよ」などの言葉も、言われている内容は納得できるため、話を聞いても反発することはありません。Upload By 丸山さとこですが、「そうだね」と言っても提出物は出しませんし、中間テスト前も勉強はほとんどしませんでした。小学校のころに提出物を出さなくても(コウとしては)困ったことはないし、テストも高得点が多かったため、体験としてピンとこなかったのかもしれません。中学校は甘くなかった?コウにとっては予想外の結果に…「小学校に比べて特に授業が難しいとも感じないし、小テストもできてるし問題なくない?」とノンビリ考えていたコウでしたが、小学校と中学校は違いました。まず、中間テストではコウが想定していたほど高い成績ではなかったため、かなりショックを受けていました。一般的には高いと言える成績だったため、周囲のクラスメイトから「スゲーやん!」「天才か!?」と言われたことで、かえってコウにとっては苦い経験となったようです。Upload By 丸山さとこ「本当はこんな成績取りたかったんじゃないんだよ~!って思ってたけど、それはみんなには言えないじゃん!?だから笑ってたんだけど…くやしいよ~!次は絶対勉強する…!!」と語ったコウは、期末テストでは勉強時間を増やして希望通りの成績を取りました。そうして期末テストは希望通りの成績で終わったコウでしたが、一学期の成績表はほとんど4で埋まっていました。未提出の課題があまりにも多かったためです。私と夫は普段のコウの状況から予想がついていましたが、コウは「少しくらいは5があるのではないか」と思っていたそうで再びショックを受けていました。Upload By 丸山さとこ私も夫も、「なんで提出物がこんなに出てないのに5がとれると思っていたの?」と成績よりもコウの考えにビックリしました。「ここまで(提出物の影響がある)とは思わなかった」とうなだれたコウは、「二学期は5を取れるように提出物を頑張る」と決意を固めていました。「もう少し先の見通しが立つといいな」と思うものの…何かとパニックになりやすかった小学校中学年までと異なり、近年のコウは『事実として起きたこと』自体は受け入れるので、一見大きな問題はないように見えます。ところが、彼には「事実として起きるまでは受け入れない!」というところも強くあるため、前述のエピソードのように周囲の忠告を無視しては痛い目を見ることもしばしばです。Upload By 丸山さとこコウは、心身の痛みを感じている最中は「ちゃんと忠告を聞けばよかったな…」と後悔します。ですが、時間が経つと「やってみなければ分からないんじゃない?」に戻ってしまいます。痛みが消えたときには”今は全く痛くない”というリアリティーがあるからなのかもしれません。想像や予測自体はすることもあるコウですが、想像したものに強いリアリティを感じられないために結果として「想像力がない」かのような言動をとってしまうのかな?と考えています。(リアリティを想像できないことも含めて「想像力がない」と言えるのかもしれませんが…)「やってみなければ分からない」という言葉があるように、やらずに何でも拒否していては分からないことは多いと思います。やってみた結果失敗した場合もそこから学べることは多く、親が子どもから『失敗の経験』を奪う弊害については頭に置いておこうと意識しています。一方、交通事故や高所からの落下など「やらずとも結果は分かる上に、分かったときには大惨事」ということもたくさんあります。テストの結果や学校の成績は、事故や大けがのように取り返しのつかないことではありません。ですが、毎度同じようなパターンで後悔しているコウを見ると、『もう少し先の見通しが立つといいな』と思います。Upload By 丸山さとこ以前は「今できていないこと」に対して少し取り組んだだけで「これから先もずっとできないんだ!」と速攻で絶望していたコウでしたが、今では大分「できるようになるかもしれないから頑張る」を選べるようになってきました。できるようになるかもしれないという判断も『少し先の見通しを立てる』の一つであることを考えると、望ましくない結果を避けることもまた、少しずつ身に付けていける可能性はあるだろうと思っています。それまでは、「やらずとも結果は分かる上に分かったときには大惨事」が起きないように可能な範囲でサポートしつつ、繰り返し後悔しがちなコウを見守っていきたいです。(監修:三木先生より)まさに仰る通りだと思います。僕も基本的には「体験した方が本人にしっかり残る」派ではありますが、そうは言っても「経験しない方が良い経験」や「取り返しのつかない経験」もあります。これを彼らに実感してもらうためには、とにかく「自分の想像が外れてすごく痛い目を見た経験」をたくさんしてもらうことに尽きるかなと思います。そうすることで「自分の予測に対する信頼度の低下」を実感し、「自分の予測を疑う」という『メタ認知もどき』が働くようになります。そうすれば大きな事故は避けられるのではないかなと思っています。
2022年10月03日睡眠時間がどうしても一定しないわが家の凸凹兄妹の妹、いっちゃんは小さいころから眠るのが苦手で、眠ってもしばしば些細な物音などで目を覚まします。小学生になると、入眠に苦労するのは変わらずですが、一度眠ると深く眠り込むようになりました。一旦眠り込むと起こしても起きないのです。当然、学校は遅刻してばかりです。Upload By 寺島ヒロ睡眠の記録を取ってみると…実は母親である私自身、睡眠障害があり毎日覚醒する時間が遅れていく睡眠サイクルがあります。それで「もしや」と思い、いっちゃんの睡眠記録をつけ始めました。実際に眠った時間だけではなく、眠いと言い出した時間、眠ったがちょっとだけ起きた時間、起床した時間を詳細に記録していくと、「1〜2時間ずつ睡眠時間が後ろにずれていく」ことが分かりました。Upload By 寺島ヒロ小学校5年生から不登校に小学校低学年のうちは、起きると学校に行っていたのですが、4年生ぐらいになると、「11時を過ぎるとお昼ごはん食べに来たの?と、からかわれるから行かない!」と言って昼からは行こうとしなくなりました。いっちゃんの睡眠時間は9時間。朝から活動しているのは月の半分ほどです。5年生から次第に行かない日が増え、6年生のときにはついに1/3ほどの出席率となり「不登校」となりました。また中学校も、コロナで休校が続いたこともあり、ほとんど行くことができませんでした。「勉強は好き」進学先を探すけど…高校へは進学したいと希望していたいっちゃん。睡眠時間を固定しようと試みましたがうまくいかず、結局、通信制の高校に通うことにしました。志望校はいっちゃん自身がネットで検索していくつかの学校と比較検討して決めました。通信制の高校、実際に通ってみるとUpload By 寺島ヒロ部活動も部活ごとにslackがあって、娘は美術部に入っています。slackではお題を出し合ったり、作品をアップしたり、絵を描くときのツールの使い方など交流も盛んで「Twitterとかより突っ込んだ感想をもらえる!」と、喜んでいました。通信制の学校というと、家で1人でテキストを開いて…というイメージだったけど時代は変わったな…と思います。睡眠サイクルは固定できないまま「通信の学校いいなー」「大学もこうだったらいいのにー」という娘。高校生活を心から楽しんでいるようです。睡眠の問題が解決したわけではないので、これから進学や就職をどうするかなど、悩みは尽きませんが…今あっての未来。心配し過ぎることなく、今を大切に過ごしたいと思います。執筆/寺島ヒロ(監修:井上先生より)学校の始業時間は決まっているので、睡眠に問題のある子どもさんの場合、それに合わせようとすると、本人だけでなく親御さんもとても苦しくなってしまうと思います。高校では、始まりの遅い昼夜間の高校や通信制などが選択肢になってくると思いますが、いっちゃんには通信制がすごく合っていたようですね。通信制も学校によってはさまざまな活動をオンラインで提供しているところもあります。また対面出席を重視しているところもあります。子どもさんに合った学校を選択するため、オープンスクールや説明会に子どもさんと一緒に参加してみるのもよいかもしれません。
2022年09月27日無料の参加登録受付中!不登校のお子さまやご家族へ届けたい、オンラインセミナーが9/10(土)に開催決定Upload By 発達ナビアライアンス プログラム学校へ行きたがらない。家にずっと引きこもっている。勉強もしないまま過ごして大丈夫だろうか、今後はどうすれば…。2学期になり、長い夏休みも終えて学校へ行きづらくなってしまったお子さまへどう向き合ったらいいのか、今後のことをどうしたらいいのか、ご不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか。発達ナビでは不登校のお子さまとそのご家族に、ご自宅で情報を得られる機会をお届けするために「不登校サポートセミナー」を開催します。・日時:9/10(土)13:00~16:25(予定)・参加費:無料・形式:Zoomウェビナー配信・参加方法:事前申込必須。下記ボタンよりお申し込みください。・内容:専門家講演、不登校のお子さまを応援する企業によるセミナー※企画調整中のため、今後変更となる場合もございます不登校サポートセミナーの内容をご紹介不登校のお子さまと過ごす中で、どう関わったらいいのか、そしてこの先どうなっていくのか、不安な気持ちでいる方もいらっしゃると思います。サポートのゴールは、お子さまによってさまざま。また、お子さまとの関わり方も状況によって変化していきます。まずはお子さまの心の状態を理解し、見通しを持って適切なサポートとつながっていくことが大切です。今回は、公立の学校でスクールカウンセラーを務める臨床心理士の初川久美子先生にご登壇いただき、不登校のお子さまの心の状態に合わせた関わり方やサポート方法についてお話しいただきます。講演中にチャットで質問も可能。セミナー後半の回答コーナーで初川先生にお答えいただきます。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム講師:初川 久美子先生臨床心理士・公認心理師/東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム文科省が定めている「出席扱い制度」をご存じですか?自宅学習の努力を認めることで、いつかまた学校に行きたいと思ったときのために、学習の遅れを最小限にしておけるようつくられた制度です。この制度を活用すれば、不登校で学校を休んでいても、家庭学習を出席扱いにして、その先の進路などの選択肢を広げていける可能性があります。制度を利用するには、いくつかの条件を満たした上で、在籍する学校と交渉・連携していくことが重要です。本セミナーでは、のべ700名以上が出席扱いになった実績のある、無学年式オンライン学習教材「すらら」の担当者が、 本制度利用の具体的なルールや、すららを使って出席扱いとなった事例、最新情報などをご説明します。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム「学校の仕組みが合わない」「夏休み明けで行き渋りになっている」そんなお子さまにむけて、「オンラインフリースクールSOZOW」をご紹介。子ども一人ひとりの「好き」を起点に、自己肯定感を育む学校外の居場所としていま注目されています。代表は、LITALICOの元・執行役員。LITALICOワンダーで、デジタルを通して、不登校や発達特性のある子どもの可能性を解き放ってきた経験者です。当日は代表に加え、現場担当者も登壇して「ゲームばかりしている」「感受性が強くて新しいことに取り組むことが苦手」など実際にあったお子さま事例も含めてお話しします。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム不登校や引きこもりがちなお子さまがいるご家庭向けの勉強会です。復学や居場所など、学校に行かない選択をした子へのサポートや、中学以降の進路の選択肢について解説します。・不登校支援の選択肢フリースクールや訪問教室など、不登校のお子さまへの支援の選択肢や選ぶ際のポイントを解説します。・中学以降の進路の選択肢義務教育以降の高校進学の選択肢として、通信制・サポート校や高等専修学校、チャレンジスクールなど、不登校に理解のある進路を幅広く知ることができます。・教育にまつわる準備教育資金やお子さまの自立後に必要になってくる費用など、現実的な準備についても解説します。講師:井上欣永大学在学中は教職課程にて教師を目指しながら、特別支援学校にて知的障害・自閉症・ダウン症児の自立支援活動に従事。個人・組織のコンサルティング業界で培った心理学の考え方をベースに、人生に安心を提供できるLITALICOライフへ。たくさんの方のご参加を、心よりお待ちしております。
2022年08月19日個別指導塾ココロミルの塾長が8年ぶりに出版した書籍「国語の心得」がAmazon2位を獲得。集英社オンラインにて月間の話題6位と今世間を賑わせています。渋谷・新宿・麻布にある超人気塾の指導法を公開!大手塾に入れない、偏差値40以下の子などが早慶、広尾学園、MARCH付属に続々と合格させる「大手塾とは真逆」の指導とは?これが話題の書「国語の心得」〈国語は読解力ではなく「戦略と思考」で決まる!〉大手塾・集団塾で伸びない子の教科書!ビジネスマンが納得!コンサルタント、経営者、ビジネスマンからも絶賛の声!「これは子供だけでなく、ビジネスマンも読むべき!新入社員教育にも使える!」「もっとはやく出してほしかった。。。本当に無駄な投資をしていた。」「自分の子供が5年間塾で偏差値30の理由もよくわかった」「父親も子供との会話でトレーニングできそう!」など今まで常識とされていて、国語の塾講師や学校の教師が使いがちである「読解力」「思考力」「客観性」というキーワード。それらをすべて排除した授業を展開することで、子供に具体的かつ的確に何が足りないのか?を丁寧に教えていきます。集団授業で国語が伸びない子供たちを伸ばしてきた個別指導講師による至極の1冊!【集英社オンライン】で取り上げられた『話題の本』です!「大手塾が教えない国語ができる子が勉強しなくてもできる理由」 首都圏で大手塾で伸びない子供達を再生させる話題のプロ個別指導塾講師が国語ができない子たちの思考を言語化!なぜ自分の子はいつまでたっても、何をやっても国語が伸びないのか?子供の思考プロセスが理解できます!著者は早稲田大学政治経済学部卒。日本たばこ産業(JT)株式会社を経て、ココロミルを創業。指導実績20年という異色のキャリアを持つ塾講師。本書は「大手塾が合わない子・国語ができない子が逆転するための国語の教科書」です。(できる子の本ではない)中学受験(小学生)をメインとしていますが、国語が苦手な中高生にもおすすめです。みなさんは「国語ができる子の二つの事実」を知っていますか?一つ目は、国語ができる子は「大手塾に入る前からすでにできている」という事実。つまり国語ができる子は、そもそも国語を勉強していません。著者も国語が苦手で、10以上の大小の塾や通信教育、個人指導も受けたが一向に伸びず、国語が足を引っ張ぱり浪人も経験しました。本書では、経験も活かし国語ができる子とできない子の比較をしながら課題を詳しく解説します。本書の目的は、国語ができる子が入塾前に身につけている基礎・土台にあたる部分『3つの戦略と4つの思考』を、できない子に身につけてもらうことです。それを「国語の心得」と名づけました。具体的には三つの取り組み方と四つの考え方に分けられます。これらが身につけば、大手塾の集団授業での理解も進み、演習でも伸びます。身についていない子は、複数年集団授業を受けても伸びません。ここには大きな原因があります。二つ目は、「集団授業を受信できる子」という事実。集団授業では難関校合格に向けたカリキュラムと、子供の課題を解決するための策を提示していきます。これを受信できる子は、塾が設定したカリキュラムについていける子であり、塾が想定した課題とのギャップは少ないです。発信される情報を集中して聞き、理解することができる子は、つまり受信できる子です。一方で大手塾に合わない子は「受信できない子」です。原因としては、子供が抱える課題と塾の想定している課題がズレているか、子供が想定外の課題を持っているかです。ここで重要なのは、子供一人一人の課題をきちんと理解することです。授業や解決策を提示する前段階の話ですが、本書ではそれを「聞く授業」と呼んでいます。子供の課題から授業する著者の聞く授業と、志望校合格へ向けた発信する大手塾の集団授業や、有名ユーチューバーの講義とは出発点がそもそも違うのです。著者は1対1の個別指導塾講師であり、中学受験生である子供の一人一人が抱える特殊な課題の理解に努めてきました。それは個別性が高い(特殊かつ多様)ことが原因となっていると思われます。集団授業や動画配信する授業は汎用性、網羅性がある一方特殊性はなく、多様ではない。国語が苦手な子には理解することが難しい。「できない子の現実」と一人一人と向き合い続けて20年。子供たちの声を「聞く」ことに努める指導を積み上げ、個別性と特殊性を重点においた結晶のような国語の教科書です。わかりやすい表現や言葉を厳選し、保護者はもちろん、読むことに慣れてきたら高学年の小学生も読みとくことが可能です。本書のエッセンスは、「大手塾とは違う!個性と主観重視する」、「アニメ、漫画、ドラマ等も使って学べる」、「簡単!親が読めば子を伸ばせる」などです。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月28日株式会社StudyMate(東京都港区、代表取締役:寺林 由梨)は、遊びながら勉強にもなるおもちゃ、ゲーム、マンガ等の紹介に特化したメディア「Study Mate LABO」をリリースいたしました。Study Mate LABO: Study Mate LABOトップページ【Study Mate LABOリリースの背景】株式会社StudyMateはWordPressのオリジナルテーマ、プラグイン、設置サポート等の受託開発事業の傍ら、「タップ一つで言語が切り替わるWEBマンガアプリ」の開発や、「子育ての悩み解決などの情報をお届けするメディア」のリリースなど、子育てに関連する業容を現在まで拡大してきました。そして、そんな事業を通して当社は、世の中には楽しくて勉強になるおもちゃやゲーム、マンガやアニメなどがたくさんあるということを知りました。まさしくそれらは「Study Mate=勉強の相方になる」という当社の社名にある想いが具現化されたようなコンテンツの数々でした。「楽しく学べる優良なコンテンツをもっと世の中に広めて、育児の役に立てて欲しい」私たちは、子育て奮闘中の多くの(特に小学生~高校生のお子さんを持つ)ご家庭の学習環境が、少しでもより良いものになってほしいという願いを込めて、今回新規メディアをリリースします。楽しく遊んでいるうちに、いつの間にか勉強が身につくような商品やサービスを紹介するメディア、その名も「Study Mate LABO」です。【メディアコンテンツ】現在のメインコンテンツは、巷で噂の知育玩具やアプリ、ゲームなど多岐にわたる媒体を、実際に親子で使用してみた体験レビューです。今後は、日本語を勉強する子どもたち向けの日本語を使用したゲームや、英語学習のためのWEBマンガリリースなど、サービスを続々追加していく予定です。【株式会社StudyMateについて】2019年12月に法人設立。本社、東京都港区。代表取締役、寺林 由梨。2021年6月に受託開発である「WordPress/WEBサイト制作・システム構築サービス」を開始。その後、「タップ一つで言語が切り替わるWEBマンガアプリ【コミ勉】」をリリース。今後もStudy Mate LABOリリースに伴い、既存の情報コンテンツを活かしつつ、様々な学習補助コンテンツの開発・リリースに注力していく。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月26日英検合格者を続々と排出する「士心塾」を運営する、株式会社士心(本社:埼玉県東松山市、代表取締役:井本 一志)は、自分から勉強できる子に変わる為の『勉強嫌い克服講座』を7月19日より埼玉県川越市の仙波小、武蔵野小、新宿小、大塚小、川越第一小、川越小、中央小、泉小の1年~5年生の為に実施します。講座詳細: 士心塾 夏季講習の様子■「勉強嫌い克服講座」開催の背景我々は教育の為にゲームを制限させる「ノーゲームデー」の概念を変えたいと思っています。なぜなら、「ゲーム好きな子供たちだからこそ、英語まで得意になる」仕組みがあるからです。「勉強せずに、ゲームばかりして大丈夫なの…?」「どうすれば、自分から勉強する子になるの…?」これらの不安を抱えていた、お母さま、お父さまを安心させる、内発的動機を目覚めさせるきっかけであり、短期間で勉強が大好きになる「6つの戦略」を、この講座でお伝えします。■「勉強嫌い克服講座」について<対象者>埼玉県川越市の仙波小、武蔵野小、新宿小、大塚小、川越第一小、川越小、中央小、泉小の1年~5年生を対象に実施します。<開催の趣旨>ゲーム好きだからこそ、英語が得意になる仕組みが存在します。この仕組みを、ゲームばかりで勉強しないお子さまをお持ちのご家庭へ提供します。<これまでの参加人数や開催回数について>本講座は東松山本校で過去200回実施されており、プログラミングがきっかけの入塾小学生たちが、英検5級~準2級まで合格しています。■開催概要イベント名: 勉強嫌い克服講座開催日時 : 7月19日(火)~8月31日(水)授業時間 : 火・水曜18:30~20:30、金曜16:30~20:30より1時間選択会場 : 士心塾川越校(〒350-0043 埼玉県川越市新富町2丁目4-3 3階)アクセス : 西武新宿線「本川越」駅 徒歩4分、東武東上線「川越」駅 徒歩10分参加費 : 当日500円(税込)参加条件 : 小学1年~5年生であること、英語を学ばせたい気持ちがあること定員 : 最大1-2名/1時間枠主催 : 士心塾申込方法 : WEB申込み(公式HPから)、または電話申込み(050-3740-4400)公式サイト: <講座構成内容>(1) プログラミング体験(お子さま)時間:30分ゲームをする側の立場から、作る側の楽しさ、プログラミングの楽しさを体験します。(2) 英語シャドーイング成功体験(お子さま)料金:30分無縁だった英語を口に出して話す、成功体験を実感します。(3) 内発的動機を引き出すためのカラクリ(保護者)時間:お子さまの体験中に30分程度やらされても結果は限定的です。自らやりたくなる環境をどのように提供するのか、そしてどのように実際に結果につなげるのか、お話します。プログラミングきっかけ入塾生エピソード ■会社概要商号 : 株式会社士心代表者 : 代表取締役 井本 一志所在地 : 〒355-0022 埼玉県東松山市御茶山町1-3 2F設立 : 2015年4月事業内容: 学習塾事業、教材事業、イベント事業、コンサルティング事業資本金 : 100万円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月13日教育事業を展開する株式会社SUGINOHARA ORIGAMI ACADEMY(大阪市北区)が考案した折り紙で算数や数学が学べる勉強法「魔法の折り紙さんすう教室」が、2022年5月に体験者10万人を突破いたしました。算数・数学を折り紙で遊びながら、目で見て、手で触れて、算数・数学の本質を理解する、まったく新しく、ユニークな教育方法です。それは「考える力」が身につき、遊びながら算数・数学習得出来る独自の教育手法です。今までに体験者10万人、魔法の折り紙あそびの書籍も累計20万部以上に達しており、本年度も増刷が続いております。魔法の折り紙あそび■「手考力」で養う5つの「力」の秘密手を使って考える力を「手考力」と名付けました。杉之原折り紙メソッドでは、手を使いながら試行錯誤することで体験と知識が結びつき、算数の解き方を「覚える」のではなく「わかる」ようになります。そして、続けていくと、自分で「できる」に変わるのです。1 親子で学ぶ力を養う:親子で学ぶカタチが通常です。2 真理探求力を養う :夢中になって取り組むと物事の本質をつかむ力になります。3 バランス力を養う :直観的にとらえる感覚が身に付きます4 空間認識力を養う :三次元なので、空間をとらえる認識力が高まります。5 共感力を養う :算数とコミュニケーション能力には関係性があると考えています。■魔法の折り紙あそびを学んでいくと、こんな形まで作れるようになります。正多面体マトリョーシカ三角柱の巨大プラミッド■サービス概要「魔法の折り紙あそび」オンラインレッスン・Zoomにて開催・親子で学び、親御様にも勉強になる・折り紙を折る場面では手元カメラに切り替えて進めるので大変わかりやすい。・折り紙があればスタートできる・5歳から参加できる・親子で楽しく学べる・入会金不要「魔法の折り紙あそび」は、算数・数学の能力を開くには最高のノウハウです。「魔法の折り紙あそび」オンラインレッスンでは、折り紙をしながら親も子供も算数問題を解く力が養えます。親御様は「今さら算数の勉強なんて」と思うなかれ!今まで見たことも聞いたこともない勉強法がお子様と一緒に身につくので一挙両得です。2020年4月よりサービス開始した魔法の折り紙あそびオンラインレッスン費用 :月々11,000円(税込)。ビギナークラス/アドバンスクラス月々13,200円(税込)。中学受験攻略クラスお申込み方法:まずはホームページまたはお電話から、お問い合わせ下さい。運営 :杉之原折り紙アカデミー【公式サイト】 ■東京でのイベント開催来る7月31日(日)におりがみ先生が東京で『魔法の折り紙あそび』イベントを実施いたします。魔法の折り紙あそび体験と杉之原眞貴先生のやり抜くチカラのヒントを語っていただく予定です。開催日時 :2022年7月31日(日)10時~12時30分開催場所 :浜松町ビジョンセンター4F-J会場開催タイトル:『5つの力が身に付く「育脳」折り紙あそび 東京講演会』主催 :杉之原折り紙アカデミー 杉之原眞貴■関連書籍概要書籍名: 5つの力が身につく!10歳までの「育脳」折り紙あそび著者 : 杉之原眞貴発売日: 2021年1月28日出版社: PHP研究所価格 : 本体1,540円(税込)詳細 : ■会社概要会社名: 株式会社SUGINOHARA ORIGAMI ACADEMY所在地: 〒530-0041大阪府大阪市北区天神橋六丁目6番19号 エレガントビル南館4F 405連絡先: 06-6358-1395URL : ■一般の方向けのお問い合わせ先HP : お問い合わせ先: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月21日「もしかして発達障害」特集第2弾入園、入学、進学…新年度の行事がひと段落して、子どもの学校や園生活の様子を落ち着いてみることができるようになってくる時期ですね。この時期に「うちの子、なんだかほかの子と違う…?」「こんなにも育てづらいのはわが家だけ?」とわが子と周りの子どもとの違いに気づく保護者の方も多いのではないでしょうか。昨年度、多くの方に読んでいただいた「発達障害かも」特集、このたび第2弾として企画しました。学校での勉強の遅れや、健診で「〇」がつかずに要観察、発達検査をして診断がおりた話、誤解や偏見を感じることの多い障害児育児の胸の内など、気になるコラムはぜひリンクをクリックして読んでみてください。小5のときに軽度知的障害・ASD・場面緘黙と診断されて吉田いらこさんの長女、小学6年生のゆいちゃん。現在は軽度知的障害・ASD・場面緘黙の診断を受けています。ゆいちゃんが診断を受けたのは小学5年生のときですが、それ以前に「あれ?」と思ったこととは…?育てやすかったけれど、昔から勉強は苦手だったゆいちゃん。勉強は無理にさせなくてもいい、と思っていた吉田さんでしたが、小学校3年生くらいから本格的に「この子は勉強が苦手だなあ」と思うことが増えてきて…。自閉症育児は「かわいそう」じゃない!自閉スペクトラム症がある、かさはらあやこさんの息子さん。育児の中で 誤解や偏見を感じる場面も多くあり、たくさんの悔しい思いもしてきました。「この先、同じような思いをする人が少しでも減りますように」と願いの込められたコラムです。子どもの発達の遅れを意識した3つのポイントとは?重度知的障害を伴う自閉スペクトラム症があるべっこうあめアマミさんの息子さん。小さいころは育てやすいくらいだった息子さんの発達の遅れを意識した3つのポイントとは。3歳グレー息子、ついに発達検査!発達外来を受診してから数ヶ月後、まるさんの息子、リュウくんは発達検査を受けることに…!検査の流れやリュウくんの様子、気になる検査の結果は…!?2歳5ヶ月、発育の遅れの指摘をされて…広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)のあるあーさんは、現在小学6年生。母親のSAKURAさんが発達障害の可能性を考え始めたのは、2歳のときに行った母子相談で2語文が出ていないことを指摘されたことがきっかけで…。もしかして次男も発達障害⁉ 保育園の先生に療育をすすめられ…手がかからないおだやかな次男。発達に関して、あまり悩んだり困ったりはしていなかった母親のtaekoさんですが、ある日保育園の先生に療育をすすめられました。一体その理由とは?そのほか人気まとめコラムはこちらから!
2022年06月12日幼いころのゆいの様子を思い返してUpload By 吉田いらこ幼いころのゆいは素直で大人しく、いわゆる育てやすい子でした。就学前までは子育てで特に大きな苦労を感じたことはありません。ただ、ゆいは勉強の苦手な子ではありました。年中のころから幼児向けのコースもある学習塾に通わせていたのですが、小学校1年生のころに本人がどうしても辞めたいというので退会させたことがあります。続けていけなくなったのは、ちょうどそのころから塾の勉強の内容が幼児向けの簡単なものからお勉強系に切り替わったからだと思います。この塾のシステムは、できない問題があればずっと同じところを繰り返し、理解し、解けるまで次に進むことはできません。ゆいは算数のある一ヶ所でつまずき、ずっとその問題を繰り返し解くことがつらかったようです。このときは辞めさせることをとても悩みました。勉強を嫌がるのは甘えではないのか、それを許していいのか…と。結局、ゆいがとてもつらそうにしているのがかわいそうになって辞めさせてしまいました。それに、まだ低学年だし勉強は無理にさせなくてもいいやとも思っていたのです。今思えば、このころに軽度知的障害の予兆に気づいていればできたこともあっただろうなと感じます。小学校三年生、テストの点数はいつも低く…Upload By 吉田いらこ小学3年生あたりから「この子は勉強が本当に苦手だなあ」と感じることが増えました。小学校で実施される小テストやカラープリントの点数がとても低かったのです。ゆいはいつも点数の低いテストを申し訳なさそうに私に見せてくるので、私は「次頑張ったらいいよ」「ほら、ここは○が多いじゃない」と数少ない、できていたところに目を向けてほめるようにしていました。内心では「この内容だったら、ほかの子は高得点を取っているのでは…?」と思いましたが、成績が悪いことをわが子に注意するのはかなり抵抗がありました。さらに勉強を嫌いになってしまうかもしれないと思い怖かったのです。きっといつか、勉強の大切さがわかったときには自主的に始めるだろう…と楽観視していました。かといって、ゆいに勉強に興味を持たせられるような効果のある声かけもしていなかったので申し訳なく思っています。小学校4年生のある日のことUpload By 吉田いらこそして何も解決しないまま小学四年生になったある日、担任の先生から呼び出しがありました。教室に入ると担任の先生と支援担当の先生がいて、ゆいの学校での状況を教えてくれました。ゆいは勉強についていくのがとても難しそうだということ。必死で板書を書き写そうとしているが間に合わず、授業を理解する以前の状態だということ。そして最後に、一度専門機関で発達の検査をしてみてはと言われました。そのときは「ああ、とうとうか…」と感じました。なんとなくそのままにしてきたことをはっきり指摘されたような気がしました。現在のゆいは…その後小学校5年生で新版K式発達検査を受けた結果、療育手帳(B2)が申請できると伝えられました。つまり、軽度知的障害があるということです。ゆいの場合は、学年が上がって勉強につまずき始めたことがきっかけで障害があることが発覚しました。ただ、こうやって第三者に指摘されない限り、家族だけではなんとなくそのままにしていただろうと考えています。学校の先生方に指摘された当時はショックを受けましたが、そのおかげでいろいろな対応を進めることができたので今では感謝しています。執筆/吉田いらこ(監修:三木先生より)「子どもに知的障害があるかもしれない」という発想は、普通に子育てをしていてはなかなか浮かんでこないものです。ただ一方で、気づかずに一般的な勉強方法を繰り返していては、本人にとってつらいだけのこともあります。特性に気づいて最適な方法に出会えると、少しずつ前に進めて良いですね。
2022年06月03日勉強が「できる子」と「できない子」には大きな違いがあります。それは、勉強の習慣があるかないかです。「なにを言っている。その勉強を習慣化させること自体が難しいのに!」と考える親御さんも多いでしょう。でも大丈夫。「失敗できないほど小さな習慣」「ばかばかしいほど小さな行動」からスタートすることで、簡単に学習習慣をつくることができるのです。今回は、子どもの勉強を習慣化するコツをご紹介します。数か月後、お子さまは「歯磨きするように」勉強をしているかもしれません。「できる子」は毎日同じ時間に勉強している!勉強が「できる子」と「できない子」の差は、「習慣の違い」にあるようです。子どもの学習行動、生活行動などの調査研究をしている中畑千弘氏の著書『できる子が育つ黄金の時間割』によると、未就学児~中学生までの「できる子」と「できない子」の生活パターンは、それぞれ以下のようになっています。勉強が「できる子」毎日同じ時間に勉強をしている毎日同じ時間にテレビを見ている毎日同じ時間におやつを食べている土日も平日も同じリズムで生活している 勉強が「できない子」勉強をする時間が決まっていない遊ぶ習慣が優先され、勉強をしない日もあるテレビを見る時間が決まっていないおやつを食べる時間が決まっていない土日と平日の生活リズムが違う 「できる子」は、毎日同じリズムで生活していることがわかります。勉強に注目してみても、気まぐれに勉強をしている「できない子」に対し、「できる子」は平日も休日も同じ時間に勉強しているのです。中畑氏は、この「勉強の習慣」が「できる子」をつくっていると分析します。多くの子どもにとって「勉強は苦痛」。しかし、「できる子」は、「学習を習慣にして、 “当たり前のこと” にすれば、苦痛をやわらげられる」ということを知っているのだそう。子どもを「できる子」にするならば、まずは「勉強の習慣」をつけさせたほうがよさそうです。勉強の習慣は「10歳頃まで」につけるべきでは、子どもは何歳までに勉強の習慣をつければいいのでしょう。専門家の意見をまとめました。■10歳まで(中畑千弘氏)中畑氏が計12年間、5万人以上の「勉強ができる子の学習行動パターン」を調査した結果、「勉強ができる子、受験に成功した子は、親の学力が影響しているのではなく、小さな頃からの生活習慣が影響していた」ということが判明したのだそう。そして中畑氏は、分析結果からわかる最も重要なこととして、「学習習慣は10歳までに身につけないといけない」と断言しています。■10歳まで(村上綾一氏)理数系専門塾エルカミノ代表取締役の村上綾一氏も、著書『中学受験で成功する子が10歳までに身につけていること』のなかで、「10歳までに毎日必ず勉強することを習慣づける」というのが大切だと述べています。学習量や難易度は日によって変更してもよいけれど、「勉強しない日をつくらない」というのが最大のポイントなのだそう。■10歳頃まで(児玉光雄氏)右脳活性トレーニングの第一人者で、著書に『小学生を天才児に変える魔法の習慣』がある児玉光雄氏は、「10歳頃」までに勉強の習慣をつけるべきだとしています。そして、習慣づけのスタート時期については「早ければ早いほどうまくいく」と述べています。児玉氏によると、勉強の習慣は「毎日同じ時間、同じ場所で」行なうことが重要なのだとか。なるほど、10歳頃までの勉強の習慣が大切なのですね!脳科学学習塾RAKUTO代表で『勉強が好きになり、IQも学力も生き抜く力もグングン伸びる 最強の子育て』著者・福島美智子氏が、少し怖いことを言っています。勉強の習慣がない状態で “親に勉強をさせられていた子” は、「小学校中高学年あたりで勉強に見向きもしなくなる」らしいのです……。となれば、なんとしても「10歳頃までに」勉強の習慣をつけさせたいところです。やる気・気合いは不要!?習慣化を成功させる3つのコツ次に、勉強を習慣化するためのコツを紹介します。習慣化のコツ1:子どもにとって「小さすぎる行動」からスタートする「1分・5分・10分だけドリルをやる」など、お子さまにとって簡単にできそうな勉強から始めてみましょう。ベストセラー『小さな習慣』著者のスティーヴン・ガイズ氏は、人間の脳は新しい習慣を嫌うようにできているため、「最初の一歩」を脳に警戒させないよう「ばかばかしいほど小さな行動」から習慣化をスタートするのがよいと述べています。ですから、1分が難しいようなら「30秒」でも「10秒」でもOKなのです。また、ガイズ氏によると「1分だけ勉強する」といった、本人にとって小さすぎる習慣は、結果的に1分以上勉強してしまう確率が高いのだそう。しかし、「だったら明日は10分」などと目標を上げるのは厳禁です。前日の勉強がどれだけはかどっても、翌日は「本当に1分で切り上げるつもりで行動を起こす」ことが習慣化につながります。習慣化のコツ2: “毎日” 決まった時間に勉強をする。例外はなし!「朝ご飯の前」「朝、出かける前」「学校から帰ったら」「晩ご飯の前」「寝る前」など、毎日決まった時間に勉強をするようにしましょう。そして、ここで大切なのは「例外をつくらないこと」だと中畑氏は言います。親が何度か例外を許してしまうと、子どもは「今日はやらなくてもいいでしょう?この前だってよかったよね」と、さらに例外を求めてきます。ですから、土日はもちろんのこと、祖父母の家に泊まるときなども、必ず決まった時間に勉強することが大切です。ただし、状況によって分量や難易度は調整してもかまいません。村上氏によると、学習内容よりも「毎日必ず勉強する」生活リズムを崩さないことのほうが大事なのだそう。「今日は特別だよ」という言葉はぐっと我慢してくださいね。習慣化のコツ3:子どもの勉強習慣を伴走しながら見守る中畑氏は、子どもの勉強を習慣化させたいならば、「子どもと一緒に最後(10歳)まで走り抜く覚悟」が必要だと話します。と言っても、親が「勉強を教える」のではありません。勉強する子どもを「気にかける・見守る」のです。子どもに「自分だけイヤなことをさせられている」と思わせないことがポイントなのだそう。たとえば、「勉強しなさい!」と言いながら、親がテレビを見ていたり、スマホをいじっていたりしていては、子どもだって勉強する気になれませんよね。ですから、「子どもの横に座る」「家事をしながらでも、子どもの勉強を気にかける」「(子どもが朝に勉強をしているならば)親も毎朝、時間通りに家事をする」などの行動を心がけましょう。また、村上氏は、「小学5年生までは親が丸つけをする」「親が見ている前で本人が丸つけをする」といった学習習慣をすすめています。どうしても時間がとれない場合は、「週に何回か、本人が丸つけをしたテキストを親がチェックする」というスタイルでもOKです。1日3分の学習習慣が、2年2か月後には1日30分に!上述した3つのコツを読んで、「簡単そう」と感じた方も多いのではないでしょうか?学習時間は「1分」でも「10秒」でもOKですし、中畑氏の言う「親の覚悟」にしても、「子どもの横に座るだけ」「家事をしながらでもいい」とあります。であれば、勉強の習慣化は意外と簡単なのかも……と、ダメでもともと、実際に小学1年生の子どもに以下のルールで習慣づけをしてみました。習慣化のルールいつ:朝起きたらすぐどこで:リビングテーブル勉強時間:3分学習内容:通信教育の教材親の関わり方:横に座る、丸つけをする、スマホをいじらない、テレビを見ない 小学校入学直後ということもあり、勉強への熱意が溢れていたのでしょう。また、「3分」という子どもにとって短すぎる時間もよかったのかもしれません。特に問題なく、土日も含め、1週間毎日勉強することができました。そして気がついたら夏休み。なんと約3か月も勉強習慣が続いていました。また、ガイズ氏の言ったとおり、最初に決めた「3分」で勉強が終わることはなく、丸つけの時間も含めると、平均7~10分ほどの学習時間となりました。そして夏休み期間中も「例外をつくらない」という中畑氏のアドバイスを守り、祖父母の家への帰省中でも、毎日同じ時間に勉強を続けました。そのまま子どもの勉強習慣は続き、2年生の4月には学習時間を5分間に延長(実際の学習時間は10~15分)。そして、3年生になったタイミングで通信教育をタブレット教材に切り替え、学習時間も思いきって15分に伸ばしてみましたが、それでも問題なく、毎朝15~30分ほど勉強をしています。普段は落ち着きのないわが子が、毎朝30分も勉強するなんて、いまだに信じられません。「歯磨きをするように勉強する」脳の仕組み千葉大学教育学部附属小学校教諭の松尾英明氏は、「基本的に多動である子どもが、自然に自ら机に向かうようになることはない」と断言しています。しかし、学習習慣さえついてしまえば、毎日の歯磨きと同じように、「やらないと気持ちが悪い」と感じるようになるのだとか。たしかに、筆者の子どもも夏休みが終わる頃には、毎朝の勉強をすっかり「当たり前のこと」として受け入れており、そこに「やる気」や「気合い」といった感情は見られませんでした。まさに、「やらないと気持ちが悪い」という言い方がぴったりです。なぜそんな気持ちになるのか――。それは、「人間の脳は効率が大好物」だから。その仕組みを、ガイズ氏は以下のように説明しています。同じ行動を何度も繰り返すうちに、脳はそのプロセスを自動化することを選びます。何かをするときにいくつかの選択肢をはかりにかけ、結局は毎回同じ行動を選ぶのであれば、最初から何も考えずに自動的に行動するほうがはるかにエネルギーの節約になります。(引用元:スティーヴン・ガイズ 著, 田口未和 翻訳,(2017),『小さな習慣』, ダイヤモンド社.)筆者の子どもも、最初の1か月こそ「さて今日もやるか」という気持ちが見えていました。しかし、すっかり習慣化された現在は、無意識のうちにリビングテーブルに座っています。きっと、「朝起きる→リビングテーブルで勉強をする」という行動を、脳が自動化したのでしょう。欲を言えば、朝から1時間くらい勉強をしてほしいものですが、前述したように「脳は新しい習慣を警戒」します。ですから、脳に警戒されないように、毎年5~10分ずつ勉強時間を増やしていく予定です。モチベーションに頼らない「ばかばかしいほど小さな行動」から始める学習習慣を、ぜひ試してみてくださいね。***「誰かに命令されて嫌々やるのは習慣ではない。子ども自身が机に向かう。そうした習慣が子どもの以後の人生に大きな影響を与える」と松尾氏は話します。 “10歳頃まで” が勝負です。お子さまの「勉強の習慣化」を成功させましょう!(参考)note|東大に合格するような人は、歯磨きをするように勉強している中畑千弘(2008),『できる子が育つ黄金の時間割』, ダイヤモンド社.村上綾一(2016),『中学受験で成功する子が 10歳までに身につけていること』, KADOKAWA.スティーヴン・ガイズ 著, 田口未和 翻訳,(2017),『小さな習慣』, ダイヤモンド社.アスコム監修(2011),『10歳までの子育ての教科書』, アスコム.プレジデントムック(2018), 『小学生からの知育大百科』, プレジデント社.加藤紀子(2020),『子育てベスト100』, プレジデント社.Business Journal|「人の一生は12歳までに決まる」という残酷な現実プレジデントオンライン|自ら机に向かう子の親が欠かさない習慣
2022年05月26日新しい担任の先生のおかげで、娘の勉強意欲がとても刺激されているようです。先生の言葉って力があるのですね〜!■ほめ言葉の力たるや即スイッチ入った(こういう素直なとこもかわいいんね)。昨年ののまめのノートの件もそうだったけど、先生の言葉ひとつで勉強意欲がこんなにも変わるの?って思ったよ、うまいなぁ。バレーボールの習い事が多くて、塾まではまだ手が回らないんだけど、このヤル気スイッチが入ってるうちに何かしてあげたい。
2022年04月23日子育て楽じゃありません
細川珠生のここなら分かる政治のコト
私の愛すべき家族