小1からサッカーしているが、小6の現在レギュラーではなく公式戦に出れない。今のチームのジュニアユースに進んでも、指導者が同じ人なので状況の改善が見込めない。中学で他のクラブに行った方が良い?息子は試合に出たいと言うけど候補のクラブは、現所属クラブよりレベルが下がる。サッカーは続けたい、部活じゃなくクラブチームでやりたいと言うが、親として進路選びに迷う。と悩むお母さんからのご相談。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの取材で得た知見をもとに、お母さんに寄り添いアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<スタメンのレベルじゃない子を監督が贔屓。県大会出場が危ういです問題<サッカーママからの相談>6年生の息子は、小学1年生から今まで地元のクラブチームでサッカーをしていますが、現状レギュラーにもなれず、公式戦にも出られてない状態です。通っているクラブチームには、ユースもあるので、レギュラーのほとんどの子がそのまま同じチームで上がりそうです。ジュニアユースは、ほかチームからも大勢入ってくるので、一学年50名位います。相談は、進路についてです。中学に上がるタイミングで、他のクラブに行った方がいいのか、悩んでいます。息子ともそれぞれの進路についての考えを話しました。息子は、試合に出られる方がいい! と言っています。が、上で上げた「他のクラブ」は、今所属しているクラブよりも少しレベルが下です。今のチームでジュニアユースに進んでも、コーチは今見てくれている人が引き続き見る形なので、形勢は変わらないと思います。本人は、自分には個の実力はあると自負しています。違うチームで一からの初めましてメンバーでのスタートの方が平等にスタート出来るメリットもありそうですが、親として提案はしたものの、本当にそれで良いのか不安です。現在、クラブの他に外部のスクールにも通っています。スクールコーチには確実に上達していると言われていますが、すごく迷います。サッカーは続けたいし、本人は部活ではなくクラブでバリバリやりたいらしいです。進路選びについて、親としてどうすればいいのか、教えてください。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。大切なわが子ですし、なるべくならその子にとって良い環境でやらせたいと思うのが親心です。よって進路選びについて「親としてどうすればいいのか?」と悩むのでしょう。私もサッカーをしていた長男、長女二人とともに生きてきたのでお気持ちはわかります。そこで3つアドバイスさせてください。■アドバイス①進路を自己決定させることが親にとって最も重要な振る舞いひとつめ。とにもかくにも息子さんに任せることです。お母さんからのメールを読むと、息子さんなりにきちんと自分で考えているように見えます。今のチームで試合に出られていない。そのチームのジュニアユースは1学年50人の大所帯だから試合に出られる可能性はほぼなさそう。よって、息子さんは少しレベルが下の他のクラブで考えているわけですよね。「本当にそれでいいのか不安です」と書かれていますが、先のことをあれこれ考えても予測した通りに行くとは限りません。私が「それでいい」と思えるとすれば、息子さんがお母さんの意見に左右されることなく、自分の進路を自己決定できることです。万が一、今のクラブでそのままジュニアユースに行くと決めて、補欠のまま3年間過ごしたとしても「あのとき他のクラブへ行けばよかったのに」などと親は言ってはいけません。すべて本人の決定に委ね、結果云々ではなくそれを認めてあげること。そこが親の振る舞いで最も重要なことです。なぜ、自己決定しなくていけないか。それは親の考えや導きによって子どもが進路を決めてしまうと、その先で試合に出られなかったり、例えばいじめに遭うなど嫌なことが起きたときに「お母さんがこうしろって言ったから入ったのに」と親のせいにしがちだからです。サッカーのみならず、受験などで親が干渉しすぎてしまった先で苦難に陥る話は取材でたくさん聞いてきました。「お母さんが僕(私の)の人生をめちゃくちゃにした」そう言って子どもたちは泣きます。悪くすると激しい家庭内暴力につながることさえ少なくありません。大袈裟なと思わないでください。自己決定させなかった親にはそのような結末も待っていることは、ぜひ知っておいてください。干渉しないこと。息子さんの考えや決定を尊重することをぜひ心がけましょう。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■アドバイス②親の振る舞いが子どもの印象を悪くすることもあるふたつめ。もし、お母さんが気になってしまい息子さんについ何か言いそうになってしまうようであれば、進路を決めるまでのプロセスの段階は、顔を出すのは控えましょう。わが子のセレクションに付き添ったお母さんが「セレクションはまるで中学受験のようだった」と話すのを聞いたことがあります。クラブチームに所属するには、セレクションに合格しなくてはなりません。定員人数はクラブで異なりますが、Jリーグ下部組織のクラブなどはおおむね1学年20数人で、ほかのクラブは20~30人、多いところだと50人前後加入させます。多くはその前に練習会とか体験会という名称のトレーニングが行われます。どのチームも複数回行われるようなので「ここに入りたい!」と希望するクラブの練習会に息子さんは参加することになるでしょう。練習会に参加する意味もあります。ほかの参加者とサッカーをすることによって、そこに入団したいと考えている仲間のおおよそのレベルを体感できることです。その子たちと一緒にサッカーをやっていくことを想像して、自分がついていけるのか、競争しても試合に出る可能性がありそうか。子ども自身が検討する目安になります。ジュニアユースの練習会をのぞくと、子どもの数の倍以上の大人がピッチの周りに立っています。なぜならひとりの子どもに両親や、中には少年団やジュニアクラブのコーチまで付き添っているからです。数年前ですが、練習会に出ているわが子にピッチサイドから終始、指示命令をしているお母さんがいました。よくサッカーを知っていらっしゃるようで「開け」とか「裏!」などと声をかけていました。その彼女の視線の先にいた息子さんはとても苦しそうな顔をしていました。委縮し、恥ずかしそうでもありました。親は子どもに良かれと応援しているのですが、そのような態度を見せてしまえば、ジュニアユースクラブの指導者たちに対する印象を逆に悪くしてしまいます。そのクラブのコーチは知り合いだったのでそのことを尋ねたら「いくらスーパーな選手でも、あの親御さんではちょっと難しい」と首を横に振っていました。■アドバイス③親がチェックすべきは勉強との両立ができるかどうか(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)唯一親御さんが口を挟んでいいところは、どこで練習するのかということです。自宅から遠過ぎないか。勉強時間は確保できるか。そこはチェックしなくてはいけません。市・区・町内の居住地域にあるクラブがベター。私は個人的には1時間以内がよいと思います。中学生になると練習は放課後から夜にかかりますので、通うのに時間がかかると子どもには大きな負担です。加えて、サッカーを続けるにあたって、お子さんとは勉強との両立が可能かどうかをきちんと話したほうがよいでしょう。移動時間が長く勉強時間が確保できないため、成績が思うように上がらず高校に行けなくなる可能性もあります。また、クラブが多い地域になると中学校のサッカー部にはあまり子どもが集まらないようです。しかしもしセレクションに全部落ちたらどうしますか。そのときは「中学の部活で楽しめばいいね」と寄り添う余裕を持ちたいものです。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『高学歴親という病』(講談社α新書)。
2023年09月06日吹奏楽部の顧問から強く叱責されてしまうUpload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイわが家は母である私・ワッシーナを筆頭に、家族のほぼ全員が個性いろいろな発達凸凹タイプです。それぞれの特性をキャラクター化しており、動物の顔をしています。中学生になった長女ニャーイは、音楽が好きだったこともあり、友人に誘われて吹奏楽部に入部しました。ニャーイはフルートを担当することになり、熱心に部活の練習に通ううちに、だんだん上達してきました。そのうち、フルートのパートでリーダーとしての役割を担うようになりました。ところが、せっかく実力が認められてリーダーになったのに、ニャーイ自身はだんだんと暗くなって落ち込んでいくのです。私は気になってしまい、部活で何があったのかを、本人からじっくり聞き取ることにしました。すると、ニャーイは部活の顧問から「やればできるのに、ちゃんとやろうとしない」「やる気がない、ふざけている」と強い叱責を受けていると言うのです。私はとても驚きました。家庭の中でのニャーイは家事の手伝いもきちんとこなすし、家庭学習も毎日しているし、性格も素直で真面目です。こんな彼女が、好きな音楽に真面目に取り組まないなんてありえないと思ったからです。きっと顧問の誤解だろうと感じましたが、よく考えると小学校時代の担任からも「やればできる子なのに、きちんとやろうとしない」というふうに学習態度をよく注意されていました。この学習問題の時、私はニャーイの性格からして悪ふざけをして勉強していないとは考えられなかったし、成績は標準くらいあったので「まぁ、そのうち良くなっていくだろう」と楽観的に考えていました。この部活の問題もどこかで繋がっているかもしれないと感じていましたが、どう考えてもよく分かりません。この誤解をどう解決すべきか思い悩み、夫ラクマに相談しました。すると彼は少し憤慨して「それは絶対に誤解だから、顧問の先生に会いに行ってくる」と言うのです。Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ部活の顧問と話し合い誤解を解くラクマはめったに着ないスーツに袖を通し、ネクタイを締めてニャーイの通う中学校を訪ね、部活の顧問と面談をしました。改めてニャーイの部活での態度を確認すると、顧問の発言はニャーイ本人が話した内容通りでした。「楽譜は読めるし、演奏もうまい。なのに、譜面通り、きちんと演奏しない」ということでした。ラクマは、ニャーイの幼少期から現在まで、いかに真面目で素直な性格であるか、家庭学習や家の手伝いもちゃんとする子かを説明しました。顧問が「やればできるのに、ちゃんとやろうとしない」と言う原因はよく分からないけれど、決して悪ふざけや怠けがあるわけではないことを力説したそうです。ラクマの熱意が伝わったようで、その後は顧問からニャーイに強い叱責はなくなりました。でもニャーイに対する根本的な問題が解決したわけではないので、私はずっと心に留めていました。16年後、「やればできるのに、ちゃんとやろうとしない」問題の根っこに気づくUpload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイニャーイの部活トラブルから16年後のことです。長女ニャーイは30歳になっていました。その頃のわが家は、夫ラクマ以外の家族全員が発達凸凹の当事者であることが分かっていたので、各地で体験発表や当事者支援活動を行なっていました。そこへ、家族ぐるみでお世話になっているある方から夫ラクマへ、催しの運営の依頼がありました。「学校の視力検査では発見できないような、読字の問題解決について書いた本の著者と知り合いになった。地元に招聘して地域貢献のイベントを行いたい。運営を手伝って欲しい。ラクマ家の活動と近いかもしれない」という内容でした。ラクマは依頼を快諾し、その講演は地元で3回開催されました。チェックを受けて問題の核心を知るUpload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイその講演で紹介された、物の見え方に関する簡易チェックを家族全員で受けてみたところ、講師から「長女ニャーイさんと次男ウッシーヤさんには、読字の問題があるようです」と言われました(この講師は医師ではなく、診断を受けたわけではありません。あくまで当時の体験をもとに書いています)。今思えば、「ディスレクシア」に近い症状があったのだと分かります。なかでもニャーイは症状が重いらしく、講師から「縦書きの文字はかなり読みづらいはず。パソコンで変換して横書きにして読むと読みやすいと思います」とアドバイスされました。また当事者の疑似体験ができるコーナーで、私は講師から「ニャーイさんの見え方が疑似体験できるメガネをかけてみてください」と言われ試してみました。すると、メガネをかけたとたんに目が回りました。手元にある本を読もうとすると、本の中央の綴じ目にある余白部分と、紙面の文字がいくつも重なって暴れて見えるので、とても読めたものではありませんでした。私は心の底から驚きました。ニャーイに「こんなに読みづらくて、よくやってこれたね」と声をかけました。すると彼女は「生まれつきだから、変だとか苦しいとか思ったことがない」との返事でした。ニャーイが学校で「能力があるのに勉強をしない」「演奏がうまいはずなのに怠けている」という誤解を受けた原因は、文字や楽譜がうまく読めていないことだったのでは……と気づきました。また、ニャーイは高校からオールイングリッシュで学ぶインターナショナルスクールに進学し、そこで学力の目覚ましい進歩を遂げたのですが、それももしかすると、縦書きの日本語よりも横書きの英語での学習が本人に合っていたからなのかもしれません。ニャーイは今、英語と絵と音楽を仕事にしています。早い段階で、自分に合った環境に身を置き、自分の特性や得意な部分に気がついたからこそ、実現したことではないかと思っています。執筆/ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ(監修:森先生より)「ディスレクシア」は、学習障害のひとつで、文字の読み書きが困難である状態を示します。文字の一つひとつが分かっていても、単語として認識しづらかったり、うまく文章として認識できないので、時間がかかったり間違えてしまうのです。「音韻処理」といって、「文字を見てその読みを頭の中でスムーズに処理する」という機能に困難があるのではないかと言われています。一度文章や楽譜の内容を理解して覚えてしまえばその後はスムーズに読めることが多いのではないでしょうか。本人は真面目に努力しているのに、周囲からは「本当はできるのに、わざと間違えているのでは?」と誤解されてしまうこともあり、とってもつらいですよね。「ディスレクシアではないか?」と思ったら、単語や文の切れ目に補助線やスペースを入れたり、色をつけて単語のまとまりを分かりやすくしたり、音読をしてあげて理解を手伝ったりと、いろいろな方法を試してみましょう。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年09月02日【発達障害×子育てアンケート】家庭での勉強に関してお困りごとがありますか?発達障害のあるお子さんの保護者の中には、「子どもがなかなか勉強に取り掛かろうとしない」「宿題に時間がかかってしまう」、そんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?夏休みには宿題が多く出されることもあり、家庭での勉強法について気になっている保護者の方もいらっしゃることでしょう。そこでLITALICO発達ナビでは、家庭での勉強法について公式LINEにてアンケートを実施しました。今回のアンケートでは、家庭学習での困りごとはあるか?また、具体的な困りごとや工夫していることについてなど、みなさまから回答をいただきました。※アンケートはLITALICOの公式LINEにて!『お友だち登録』お待ちしています!Upload By 発達ナビ編集部具体的な困りごとの内容、家庭で工夫していることの回答「難しい漢字や、算数の文章問題が苦手で癇癪を起こしがちです。カーッとなってるときは手がつけられないので、自宅では本人ができるとこだけやって直しはせず(直そうとすると余計に怒るので)、翌日学校では落ち着いているので先生に教えてもらったり直していただいたりしています」「間違えると適当になり、ひどいと紙をぐちゃぐちゃにしてしまうこともあるので、勉強のときは横について一緒にやっています」「集中力がなく、気が散るタイプなので、自分自身で集中できないことが多い。自分でできるようになってほしいので、少しずつ本人に任せてみていますが、気づかせてできていないと一度パニックになって、落ち着いてからじゃないと進まないので、なかなか難しいです」LITALICO公式LINEアカウントお友達へのアンケート結果より回答期間:2023年8月1日~8月3日回答人数:1,578名※一部抜粋「だいたい始める時間と終わる時間を決めてしまい、はかどらなくても終わりの時間が来たら思い切ってやめてしまう。あまりにもはかどらなかった次のときはやる量を決めてやる」「宿題が終わったらゲーム解禁にしてあります。あとは終わったらオヤツとか。いくつもあるときは、せめて一つだけでも終わらせよう! と声をかけ、自分で選んだものだけでも終わらせるように促します」「気持ちが落ち着くとあっさりできる場合が多いので、一旦勉強はやめて、遊ぶなど本人の好きなことをやって、再開できるまで待っています。ただ、遊ぶ時間が長くなりがちで『そろそろ』と声をかけて、子どもも『そうだね』となる日と、『うるさい』と言われる日があり、再開するまで時間がかかり、一体いつするの? と思うと、親はハラハラ、イライラしてきます」LITALICO公式LINEアカウントお友達へのアンケート結果より回答期間:2023年08月1日~08月03日回答人数:1,578名※一部抜粋まとめ今回のアンケートでは、お子さんの家庭学習で困りごとはあるかをお聞きしたところ、多くの回答者が「困りごとがある」と答えていらっしゃいました。全体の4割近くの方が「勉強になかなか取りかからない」、次いで多かったのが「誰かが見ていないと進まない」という回答でした。保護者の方の多くが、ご家庭で勉強に向かわせる困難さを感じていました。また、癇癪を起こす、気が散るなど、発達障害の特性とも捉えられる困りごとも寄せられていました。家庭学習の具体的な困りごとは多種多様で、工夫して対処できているご家庭もあれば、「このまま勉強をしなければどうなるのだろう……」といった、お子さんの将来に対する不安を抱えている方も多くいることが分かりました。さまざまな困りごとがある中で、子どもの得意・不得意を整理しながら一人ひとりに合った対策を考えることが大切になります。進路や将来の就職、自立に向けて、子どもの個性を伸ばす学びの環境を整えることも必要なのではないでしょうか。LITALICOでは、お子さん一人ひとりに合った環境を整えるサポートのサービスをLITALICOライフが担っています。LITALICOライフでは、実際の障害に合わせた環境の整え方や、どういう対策が必要かを一緒に考える「勉強会」「個別相談」を行っています。お気軽にご相談ください。LITALICOライフでは現在、【ADHD向け個性にあった小学校・中学校選び】に関する勉強会を開催しています。子どもの困った行動への対処法や、ADHDがある子どもの事例を通じて、小学校から高校までの進路についてどのような選択肢があるのかを知ることができます。Upload By 発達ナビ編集部※アンケートはLITALICOの公式LINEにて!『お友だち登録』お待ちしています!(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年08月22日現在、小学校1年生の娘。彼女の毎日の宿題を見ているときに不思議に思うことがしばしばあります。それは…。■わが家にないものがたくさん登場こんなふうにひらがなを書くときに、娘が知らないであろう言葉が、わりと出てくることが多いのです。ファックスはまだ使用されてはいると思いますが、いまはスマホでメールもありますし、若いお父さん、お母さんのおうちにはないことの方が多いような気がします。ほかにも、わが家にはないものがたくさん出てきます。携帯電話を使っているため、固定電話を持たない、わが家。娘は受話器を知りません。盆提灯にいたっては、私は見たことがあるけれど、名前は知りませんでした。これらはまだ母親の私が知っているので、「おばあちゃんの家にあるやつだよ〜」なんて、教えることができます。 ■子どもがひらがな後半の勉強に苦戦さすがにひょうたんは、写真でしか見たことがありません。また、濁音や半濁音の勉強になってくると、子どもにわかりやすい単語が少なくなってくるのでしょうか。ひらがな後半の勉強になってから、言葉の意味がわからないということが多くなってきました。そして、こういった感じで、子どもにとって身近ではない言葉が出てきて、困惑しています。あえて、いまは身近ではない言葉を使うことで子どもに言葉を知ってもらう狙いがあるのかもしれませんね。
2023年08月21日診断はなかったけれど…登園渋りが尋常ではなく息子は赤ちゃんの頃から敏感でした。抱っこしても反り返る、1歳半まで昼夜問わず3時間ごとの授乳、2歳で言葉の遅れ、癇癪…。これは何か特性があるではと思い、2歳の時支援センターで発達検査を受けたのですが、理解力は月齢相当だったため様子見となり、結局4歳になって自閉スペクトラム症(ASD・ADHD混合)の診断がおりました。未診断のまま幼稚園へ入園した息子は多動・衝動・不注意が目立ち、指示が聞けない、癇癪を起こす、問題行動だらけ…。わが家は登園が楽しい時間になるようあえて集団登園をしている園を選んだのですが、これが完全に裏目に出てしまいました。集合場所に行くことはできてもスムーズに登園などできません。ほかの子どもたちは並んでいるのに息子だけは並ばず、「イヤだ!」と言って石のように動いてくれませんでした。どうしても登園できない日は、私が車で送迎をしていました。Upload By ユーザー体験談「一人っ子でわがまま、しつけができていないと思って注意するしかない」と先生方に言われ、私もそれに頷くしかありませんでした。なんとか登園させなければと、嫌がる息子を無理やり連れていくこともありました。今振り返ると、過敏性からザワザワとした環境が苦手、多動、衝動があるのでじっとしていることも苦手だった息子。その頃の私はまだ息子の特性を理解していなかったので、かわいそうなことをしてしまいました。4歳で診断がおりた息子。先生方の対応が変化し、私は療育を知り、それまでの育児が一変そして息子は4歳に。再び発達検査を受けた息子は、自閉スペクトラム症(ASD・ADHD混合)と診断されました。やはりと思いながらも、実際に診断が出たことに私は少なからずショックを受けていました。幼稚園の先生方も診断されたことにびっくりしていました。ですが、すぐ息子のために動いてくださいました。先生方は支援センターの心理士さんや療育の言語聴覚士の先生を招いて、息子の園での様子を見てもらいつつ、本人の様子や特性の説明、それにあった指導方法を学び、すぐに先生方が適切に対応できるようにしてくださったのです。診断がでたら退園になるのでは?と心配していたので、その姿がとてもありがたかったです。Upload By ユーザー体験談そして私も療育とつながることができ、さまざまなことを学びました。それまでの子育てが180度変わる経験でした。そして、息子の登園渋りの原因を私なりに解釈できるようになりました。・切り替えの悪さ、不注意などが原因で、クラスメイトにいつも何かしら注意されているのが嫌だったのでは?・こだわりの特性から、一度嫌なことがあるともう行きたくないと考えが強固になってしまったのでは?・感覚過敏があるため、教室のザワザワした音の中から指示を聞かなければいけない状況が疲れてしまったのでは?言語聴覚士さんから、息子にチックが出ていることを指摘されました。言語聴覚士さんでないと気づかないようなチックでしたが、それだけ幼稚園の環境や活動がストレスだったのでしょう。知識不足だった私の対応が、息子に大きなストレスを抱えさせてしまっていたのです。このままではいけない、変えていかなければと思いました。Upload By ユーザー体験談年長になり成長している息子。息子にあった方法で見守っていきたいです年長になった長男はあいかわらず集団登園は拒否、毎日車で送ることでしぶしぶ登園している状態です。教室に入るまで「イヤだ!」と大泣きの息子を先生はぎゅっと抱きしめて「今日は教室に面白いものがあるよ~」と息子の興味を引く方法で、入室を促してくれています。そんな先生のことを息子は大好きになり、ずいぶん成長してきました。園長先生も年長になってすごく成長しましたよね、と言ってくれています。Upload By ユーザー体験談また言語聴覚士の先生は、「私が園に行ったときに、困っていることなどあると息子くんが助けてくれたりするんですよ。ちゃんと、他人の気持ちが分かる子だから大丈夫ですよ!」と、言ってくれました。息子はどんどん成長しています。まだ登園渋りはありますが、笑顔も確実に増えてきました。これからも息子の特性について勉強し、息子にあった対応を探し、息子の成長を楽しみたいです。イラスト/keikoエピソード提供/翠ママ(監修:森先生)発達に凹凸があっても、全体的な能力が高いケースなどはなかなかすぐには気づかれにくく、「できるのに怠けている、しつけがなっていない」と周囲から誤解されてしまうことがよくあります。「幼稚園になぜか行きたがらない」という場合も、本人なりの理由があるもの。「ざわざわした環境が苦手」「耳から入る指示よりも目で見てわかりやすい指示の方が理解しやすい」などなど……本来ならば、発達障害があってもなくてもそれぞれの子供に個性として備わっている特性があるのですから、一人ひとりに応じた配慮ができれば一番いいのですが、現実の教育現場では難しい部分もあります。先生方からすると、ほかの保護者の方から「あの子だけ特別扱いしている」と思われるリスクもあります。療育につながると先生方も対処を勉強しやすくなりますし、何よりも理由がはっきりしているため幼稚園として配慮がしやすくなります。診断がくだらなかったとしても、困りごとがある限りは支援センターなどへの相談を継続してみるのも手です。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2023年08月15日「絶対100%合格塾」に通っていた小学生のつむ田さんは、ある日、成績トップの良子ちゃんに悪口の手紙を書いた犯人にされてしまいます。泣きながら「自分じゃない」と否定するのですが、先生は信じてくれず、その日からつむ田さんに嫌がらせをするようになっていったのでした。そんなある日、つむ田さんを下のクラスに落とすためだけに、テスト直前にテスト範囲を変えるなどの不正をしたオイカリ先生。その後、塾内でこの事実が明るみになると、塾長は大激怒し、オイカリ先生はしばらく自宅謹慎を言い渡されることになったのでした。オイカリ先生が生徒を成績でしか判断しないことに嫌気がさし、塾に行くのやめていた良子ちゃんは、オイカリ先生が辞めたことで再び塾に通うように。結局、悪口が書かれた手紙は良子ちゃの自作自演だったのですが、そのことでつむ田さんに沢山迷惑をかけていたことを知ると、つむ田さんに謝罪した良子ちゃん。 しかし、つむ田さんはそれを受け入れることができず、塾を辞めることに。その後、塾長から謝罪され、塾には通わなくなったものの、授業のプリントやコワモテ先生から定期的に手紙が送られてきてサポートは続いていたのでした。 そして、ついに受験当日を迎えることになって……!? 塾を辞めた後も、先生からのサポートは続いていて… 中学の受験当日――。 (頑張ろう) そう自分に言い聞かせたつむ田さん。 「それでは合格者を発表します」 合格者一覧が貼り出されると、自分の名前を見つけることができたつむ田さん。 「……あった」 「おめでとう、つむちゃん。よく頑張ったね」 「ありがとう」 最後までサポートしてくれたお母さんと、コワモテ先生に心から感謝したのでした。 つらい塾生活や受験勉強中心の生活を乗り越え、見事合格をつかみ取ったつむ田さん。お母さんやコワモテ先生など、周りの人たちがサポートしてくれたのも大きかったと思いますが、やはり1番は、最後まで諦めずつむ田さん自身が勉強を頑張り続けたことだと思いました。お母さんと一緒に最高の景色を見ることができてよかったですね。合格おめでとうございます!著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ
2023年08月12日中学校の勉強が苦手、不安が大きい…自閉スペクトラム症のある中学生発達障害の専門家が出会った発達が気になる子どもたちや、その保護者の抱えていたリアルな「困った!」をもとに、対応策などをドキュメントタッチで解説します。今回は、自閉スペクトラム症がある中学生のエピソードです。勉強の遅れや友達付き合いの苦手さがあり、だんだんと不登校に。英会話の個別レッスンだけは楽しそうに通っていて…。Upload By 専門家体験談Upload By 専門家体験談Upload By 専門家体験談解説:不登校のお子さんの見守り方ーー臨床心理士今回は、自閉スペクトラム症のある中学2年生のエピソードをもとにお届けしました。お子さんの不登校が続いている場合、保護者の方は学力の低下や受験の見通しが立たないことから、大きな不安を感じることと思います。お子さんへの関わりや周りとの連携のポイントは下記のとおりです。1.勉強以外の部分で価値を見出してあげる勉強が苦手・学校に行けないというのがセットになり、自己肯定感が下がってしまうことが多くあります。「きょうだいに優しく接している」「年下の子どもやお年寄りと関わることができる」「アクセサリーづくりが上手」「お菓子づくりがうまい」など、勉強以外で子どもが興味を持ったり取り組めそうなところに価値を見出してあげるのも大切です。自己肯定感が上がり、対人関係に自信が持てたり、家庭科やボランティアといった活動への参加につながるなど積極性が高まりやすくなります。そして結果的に学習にも取り組みやすくなるでしょう。2.相談をすることで支援体制をつくるカウンセリングルームで専門家には相談できるけれど、学校や習い事の先生には「ちゃんと説明できるだろうか」「分かってくれるだろうか」「何を言われるだろうか」…と相談を躊躇してしまうことがあるかもしれません。保護者の方が相談できないと、お子さんも相談できないことが考えられます。障害についてどこまで伝えるのか、困っているシーンをどのように説明するのか、どのような合理的配慮を求めるのかなど、事前にかかりつけの医師や専門家と話し合うことで、安心して相談することができます。3.家庭、学校以外の第3の居場所を見つける今回のお子さんのように、家庭や学校以外の居場所を見つけることは、人間関係を育むきっかけになったり、新しい一歩を踏み出せたりすることにつながります。また、好きなことに取り組むことで、学習や進路への興味が芽生えることもあるでしょう。「習い事に行けるなら、学校に行けるのでは」という思いが過ることもあるかもしれませんが、まずはお子さんの興味関心から広げていくことを大切にしてみてください。4.あくまでも決めるのはお子さんにする選択肢を提示することは大切ですが、最後はお子さんに決めさせるようにしましょう。また、保護者の方はそのあとに起こるかもしれないさまざまな可能性を想定し、選択肢を用意しておくことが大切になります。もしも、お子さんが選択してうまくいかなかった場合、「だから言ったでしょう」といった指摘を控えて、受容し、次につなげていきましょう。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年08月12日ネパール料理店のカトマンドゥカリーPUJA吹田店(大阪府吹田市)は、夏休み期間中の小学生を対象にプチワーケーション体験として、勉強とランチを組み合わせたイベント「カレー寺子屋」を開催します。勉強風景【国も推奨するワーケーションが人気】ワーケーションという働き方が話題です。ワーケーションとは仕事(work)と休暇(vacation)を合わせた造語で、普段の職場とは異なる環境で仕事をしつつ自分の時間を過ごすことを言います。ストレスの軽減やリフレッシュ効果、モチベーションの向上、業務効率の向上などが期待されています。観光庁はワーケーションの定着に向けた取り組みを継続し、各地方自治体や旅行会社は様々なワーケーションプランを打ち出し集客を狙っています。また、福利厚生の一環としてワーケーションを取り入れる企業も増えています。【子どもにもプチワーケーションで学習向上に】ネパール料理店のカトマンドゥカリーPUJA吹田店では、この夏休みに子どものためのプチワーケーション体験として「カレー寺子屋」を企画しました。11時開店までの店内を小学生に宿題スペースとして開放し、大人のスタッフが見守る中子どもたちは宿題などに取り組みます。勉強の後には、焼きたてのナンが食べ放題のカレーランチが食べられるお楽しみ付き。参加した子どもはランチ代が無料です。7月28日の開催では、小学1年生から4年生までの9人の子どもが参加しました。集中して自主的に机に向かう子どももいれば、途中で集中が途切れてしまう子どもも。でも、周りを見渡して他の子たちが頑張っている姿に刺激を受けて、再び机に向かっていました。食事風景1【子どもの自主性を楽しく伸ばしたい】参加したお子さんからは「家でやるよりはかどった」「いつもと違う場所で勉強したら集中できた」という声が多く聞かれました。また親御さんも「テレビやおもちゃなど誘惑するものがないので、勉強する環境としてはすごくいい」「この課題をやったらあとで大好きなカレーとナンが食べられると思って頑張れたみたい」など、いつもとは違う子どもの姿を見ることができたようです。主催者より「カフェでノートパソコンを開いて仕事をする光景も当たり前になったように、大人は作業する場所を自分で決めてモチベーションや効率を上げています。モチベーションや効率が上がるなら、子どもだって勉強する場所を家や学校だけにとらわれないで、自分で決めてもいいのではと思いました。何をどこでやるのかの選択を子ども自身ですることも、自主性を育てる教育となりうると考えています。」「カレー寺子屋」は、8月18日までの全8回開催予定で、8月4日開催分はすでに満席ですが、そのほかの日にちにはまだ若干空きがあります。お子さまランチ寺子屋看板《 カレー寺子屋 開催概要 》開催日:8月2日(水)、4日(金)、9日(水)、10日(木)、16日(水)、18日(金)時間 :9:30~11:00 学習時間11:00~11:30 保護者お迎え、その後ランチ定員 :各日お子様10名費用 :寺子屋参加のお子様はランチ代も全て無料《 カトマンドゥカリーPUJA吹田店概要 》店舗名 : カトマンドゥカリーPUJA吹田店(店長:竹内)所在地 : 大阪府吹田市山田南30-15電話 : 06-6816-1366営業時間: ランチ 11:00~15:00ディナー 17:30~22:00(ラストオーダー 21:30)定休日 : 月曜日(祝日の場合は営業)URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月01日聴覚過敏、軽度の脳性麻痺の私。通常学級へ行くも困りごとは多く…私は14歳のときに、自閉スペクトラム症グレーゾーンの診断を受けました。就学前は聴覚過敏と、ごく軽度の脳性麻痺のみわかっていたという状態です。就学前健診では、・聴覚過敏の特性のため、通常学級よりも特別支援学級で授業を受ける方がリスクがあること(奇声や泣き叫ぶ声が苦手なために、むしろ授業理解が遅くなってしまうため)・目立つような知的な遅れがないこと・麻痺自体は軽度で、多少のふらつきはあっても装具なしで歩けていること・配慮を要する場面が非常にまれであることこれらの意見に両親も納得し、通常学級へ進学しました。ですが、入学後は多数の困りごとに苦しめられました。まず、聴覚過敏のため、クラスメイトの泣き叫ぶ声、奇声などが聞こえると過呼吸を起してしまいました。また、体育館など天井が高い屋内で先生がマイクを使うと、天井からの反響が耳元で残響として残ってしまい、気持ち悪くなってしまうことが何度もありました。そんなときは体育館から出ることしかできません。そして、共感性も強かったのか、周囲に理不尽な怒られ方をされている人がいると、怒られている方の心境に自らも引きずられて、過呼吸を起こすこともありました。中学3年生のとき、卒業式前の練習でやる気のない同級生が普段怒鳴ることのない先生から怒られたところ見て、先生のあまりの豹変ぶりと怒るさまをみてびっくりしてしまい、30~40分ほど過呼吸がおさまりませんでした。Upload By ユーザー体験談こうした症状にも困りましたが、一番困ったのは「見た目でわかる」特性です。私は一人で歩くことはできますが「爪先歩き」(専門用語では「尖足(せんそく)歩行」とも言います)のような特徴的な歩き方をします。特別な装具などを試した時期もありましたが、体への負担が大きかったこともあり、介助を必要とするような場面もまれだったことから、装具や杖、車椅子などは使わず、自力で歩いています。しかし、いくら「程度は軽い」と言っても、つま先歩きという見た目でわかる特性があったこともあり、クラスメイトから思ったことをストレートな物言いでぶつけられることが多くありました。「歩き方が変」、「足が不自由なのになんで同じクラスにいるの?」と聞かれることは、1年間で100回…いえ、それ以上数え切れないほど言われ、私はそのたび傷ついていました。Upload By ユーザー体験談「麻痺がどうのとか言い訳する奴…」中学校から始まったいじめそんな生活が続いて8年目、中学2年生の春のことです。「またコイツ(=私)と一緒かよ。麻痺がどうのとか言い訳する奴と…」同じ小学校だった男子のこの一言がきっかけで、別の学区で中学校から一緒になった子どもたちも巻き込んで、いじめが始まったのです。それは、言葉の暴力だけでなく、登校した私が教室に入れないようにドアをかたくなに開けないなど物理的なものもありました。私自身もいじめのストレスから聴覚過敏の症状が顕著になるとともに、周りに受け入れてもらえないことで人間不信にも陥ってしまいました。私は音楽が好きだったので、中学に入学したとき吹奏楽部に入部していました。ですが、部活動以外の学校生活でのストレスから心の余裕を失くし、部活にも行けなくなっていました。ただ、私は部活が好きでした。中学卒業後も吹奏楽を続ける条件で、親に無理を言って楽器を購入してもらったくらい、長く続けたいと思っていました。ですが、このままでは行くことができません。そこで顧問の先生に、学校に行けないときも部活には出させてほしいこと、部活に出たことをきっかけに学校にも慣れていきたいとお願いしたのです。ですが、その思いは届かず、先生からは「学校生活をこなした上での部活でしょ?」と返されてしまいました。私は、「無理を通してまで楽器を購入したにも関わらず、楽器と距離を置く罪悪感」と「学校を休むといじめっ子から『逃げ』ととらえられ、いじめがエスカレートするのではという恐怖心」、「それでも学校へ行くことがつらくてたまらない」という葛藤の中、ついに、秋から半年間不登校となってしまいました。Upload By ユーザー体験談なんとか中学3年生で復帰、その後全日制の高校に進むも、常にいじめのフラッシュバックと闘いながらの日々でした。つらい中も私は悩み抜いて進路を決め、それを目標に何とかギリギリで高校を卒業しました。「自分を知りたい!」自分を受け入れるために、発達心理学を学んでいます私は現在、「発達障害(心理)をもつ自分を理論的に知って受け入れたい」という願いのために心理学部へ進学、発達心理学を中心に勉強する大学生です。大学生のいまでも、ときどき連休明けや長期休暇明けの登校が怖く感じることがあります。また、講義の中ではいじめを取り扱うこともあり、フラッシュバックの可能性もゼロではありません。あらかじめ講義のテーマが分かっているときは、担当してくださる教授と直接お話をして、「○回目の授業で『いじめ』を取り扱うとのことですが,かくかくしかじか(中学時代のことが)あってフラッシュバックからつらくなって授業どころじゃなくなる可能性があります。そのときは途中退出させていただくこともありますがいいでしょうか?」と説明しています。どの先生からも快く理解を得られています。いじめは、人にとても暗い、大きな傷を残します。私はこの傷を自分を知ることによって癒し、受け入れ、いつか乗り越えていきたいと思っています。そして、いつかつらい思いをしている誰かを助けることができるように、勉強を頑張っていきたいです。Upload By ユーザー体験談イラスト/SAKURAエピソード参考/Zero(監修:鈴木先生より)脳性麻痺は運動障害であり、知的障害ではありません。ただ、一般的には知的障害とてんかんを伴っているケースが多くみられます。周産期に何らかの問題があって脳性麻痺となることが多く、脳の外側に障がいがあると手に、内側に障がいがあると足に症状が出ます。尖足歩行はASDの初期にも一過性に見られますが、それは重力不安からくるものであり、脳性麻痺とは異なります。ASDからくる聴覚過敏は目に見えませんが、脳性麻痺からくる尖足歩行は目に見えます。音の過敏で不登校になるASDのお子さんが多いことから、両方の障がいについて学年の初めに担任の先生から子どもたちや親たちへ分かりやすく説明してあげることが大切です。一番嫌な音は、怒鳴る声です。突発的な大きな音にASDの子は敏感に反応します。障がいを持っている子どもに嫌がらせをするのではなく、みんなで協力してサポートできる学校が理想なのです。これこそが文部科学省が提唱しているインクルーシブ教育の原点ではないのでしょうか。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年07月25日事前に練習内容を共有しないのでアシスタントコーチの準備が無駄になったり、練習でしてないことを試合で求める年上コーチ。練習も単調で子どもたちの成長が見えづらい。いくつか改善したら子どもたちの楽しさも増幅すると思うのでお願いしたいが、年上コーチと上手く付き合い方が難しい......。と悩むスクール代表からのご相談をいただきました。ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、コーチ間のコミュニケーションについてアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<事前に練習内容を共有しない、練習でしてないことを試合で求める年上コーチに対応を改善してもらう方法を教えて<お父さんコーチからの質問>初めまして。池上さんの記事、大変勉強になります。私が担当しているのは、まだ団子サッカーを続ける小学2年生のチームで、3年生になる前にポジション意識させ、3年生になったらポジションをハッキリさせていこうと考えています。現状は、みんな自分が点数を取りたくてしょうがない様子で、パスをしません。これから先パスの意味、意義をどの様に教えたらその重要性を理解してもらえるのか悩んでいます。現在は「シュートを打とう打とうとしてGKに向かって行ったって、そのままシュート打ったってそれはGKに当たってしまう。だから騙そう」と説明していますが理解している気配がしません。この年代の子どもたちに伝わるような何かいい言葉はありますでしょうか?今のままの伝え方でも成長とともに分かってくれるのか、ご意見伺えましたら幸いです。よろしくお願いします。<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。つい最近まさしく同じような話題を、私のクラブの子どもたちの試合を観ながらコーチと話しました。■まずは子どもたちが自分の判断でプレーしていることを見守ってあげる方が良いそれぞれの子どもたちのポジションを私が決めてしまえば、多分もう少しスムーズにいきます。ただし、そうしてしまうと子どもたちの伸びしろを奪うかもしれません。違うポジションの経験をすることで、その子がもっと違う発見をするかもしれないのに、私が「この子にはここが合っている」と主観で決めることの弊害がきっとあります。プレーの一つひとつを見ても「いや、そっちに行くよりこっちのほうが良かったね」と思ったりすることがあります。でも、それは外から見るとそうなのですが、プレーした子がその状況をどう打開するかというのは、そのとき、その子にしかわからない。その子の判断になるわけです。もしかしたらそのとき「自分の技術では抜けない」とか「パスできない」と思ったかもしれません。だからこそ、何も言わずに見守ってあげたほうがいいのです。そうすると、それぞれの子どもがやりたいように、あるいはやれる範囲で、あるいはやれないかもしれないけどチャレンジしようとします。その行為こそが、後々大きな成長につながります。ここでため息が出たのではないでしょうか。「後々」の成長になる。育成年代の指導者は現在地ではなく、そこを見なくてはなりません。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■団子サッカーを脱却するための指導私のトレーニングを見た指導者からよくいただく質問が「パスばっかりする選手になりませんか?」です。私は微笑みながら「パスすることの何がいけないのでしょうか?」と話します。私は小学生に、ワンツーで抜け出すことを指導します。パスしたらまた自分がもらいに動く。そうすると、もらった子も次にまたパスを出して動く。つまりずっと流動する。だんだんサッカー自体がダイナミックになります。それを小学生のスタートのところから教えておかなくては、今の世界のサッカーの潮流には乗れません。したがって、団子サッカーを解消する際は、ポジションを決めるといったことよりも「パスを出したら、次どこに行ったらもらえる?」「その次はどこに出したらシュートが打てる?」と言った問いかけをし、必要があれば原理原則を伝えます。そんなふうに指導をしていってもらえるといいかなと思います。■スペインで指導経験のある佐伯夕利子さんもかつて団子サッカー解消で失敗私も何度かお話ししたことのある佐伯夕利子さんはスペインで指導者をしてきた方です。彼女は著書『教えないスキルビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』に、かつて低年齢の子どもたちが団子にならないようにするためにマーカーを置いた話を書いています。マーカーを置いて、子どもに自分のポジションをわかりやすく示していた、と。その指導をこう振り返っています。「何と幼稚な指導をしていたか」そんなことでは、団子サッカーからは脱却できません。日本では、指導者のみなさんは「広がれ、広がれ」と団子にならないよう声をかけます。一瞬広がりはしますが、チームとして繋がってはいません。それが現状なのです。■サッカーを理解すると子どもたちの視点が変わる「この年代の子たちに伝わるような何かいい言葉はありますでしょうか」とあります。例えば「サッカーで大切なのはチームゲームだよ」と言い続けてください。団子になりがちな幼児や1年生からそのことを理解させるのです。理解すると、子どもたちはこんな視点を持つようになります。「(小学)2年生の子たちが誰もパスしないんです!」ある日、高学年の女の子たちが、不満そうな顔で私に訴えてきました。「そうなの?それは大変やな」と彼女たちに対して共感を示したのち、「ちょっとみんな集まって」と声をかけ、話し合いをしました。まず、私がこんな問いかけをしました。「サッカーはチームでやります。みんなにすごいね!って言われたら、誰でも嬉しいよね。楽しくなるためにチームがあります。みんなが楽しめるようにするためにはどうしたらいい?」すると、私に訴えてきた高学年の女の子が「チームのメンバー全員がボールに触らないとシュートできないっていうルールにしたら?」と言ってきたのです。これはいい勉強になると思いました。じゃあ、そうしよう!と言って始めたら、みんながパスをつなぎ始めました。2年生の子どもたちも周りを見始め、パスを出し始めたのです。全体的にとてもダイナミックになりました。■大事なのは「ひとりでやるトレーニングをしない」こと(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)そんなふうにみんなで勉強できたのは、チームのなかに子どもたち全員が何でも言える雰囲気があったからです。心理的安全性とか、安全基地になるといったことを、指導者が意識して運営していけば、このようなことが起きるのです。もう一つ大事なことは、絶対ひとりでやるトレーニングをしないこと。2人組なら、いつも違う人としてもらうよう配慮してください。他者を感じることがとても重要です。そのことをこころとからだに刷り込んでいく。そう言った工夫を意識してください。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2023年07月21日偏食の息子が「野菜、食べてみる」と言い出しびっくり!しかし理由があって…保育園のころからずっと偏食のミミは野菜が食べられません。私も小さいときは食べられなかったのですが、大人になると大丈夫になったので、ミミもいつかは食べられるようになるだろうと全然気にしていませんでした。ある日のことです。意を決して「野菜、食べてみる」とミミ。突然のやる気にびっくりしながらも、私はミミの好きな味つけで肉野菜炒めを作りました。ですが、残念ながらやはり食べる気持ちになれなかったようです…。ミミに「どうして食べようと思ったの?」と聞くと、わけを教えてくれました。Upload By taeko給食のとき、先生がスプーンを持ちミミの口元まで運んで「食べる?」と聞いてくるのだそうです。そして、食べられないと「勉強を頑張るともらえる賞状」をあげないよ?とか、宿題ができないよ?などと言われるのだとか(ミミのクラスは給食を食べ終わった人から宿題をやってもいいことになっています)。でも、今どきそんな言い方をして、食べることを強要するのかな?疑問に思いながらも、涙ながらに話すミミの話を真剣に聞き取った私。そしてミミの話は信じたものの、先生側の意見も聞きたいと思いました。ミミと先生の話には違うところがあった!行き違いの理由は特性によるものでした翌日、パパが学校へ行き、担任の先生へ話してくれることになりました。パパと私は、ミミの偏食への対応方針について意見が一致しているわけではありません。できれば私も直接聞きたかったのですが、どうしても都合がつかずパパに託すことになりました。帰宅したパパにさっそく話を聞くと、ミミが話した内容と先生のお話は、少し違うところがありました。Upload By taekoまず、先生は給食を強要したわけではないとのことでした。ミミが自分から「野菜を食べてみようかな」と言ったので「食べてごらん」と声をかけたのだそうです。スプーンを口元に持って行ったのも、無理に食べさせようとしたためではないとのこと。そして賞状は「給食を食べられた」ときにもらえる賞状のことのようで、「勉強」のものではないのだとか。先生もミミが違うことを言っていることに戸惑ったのではと思います。今度はクラスメイトに新たな不満が…。ミミが給食を楽しむにはどうしたらいい?その日帰宅したミミにどうだった?と聞いたところ、給食のとき先生からは何も言われなかったいうミミ。ほっとしました。その後数日はなにもなかったのですが、ある日「先生はいいけど、(クラスメイトが)給食をたくさん入れやがって…」とイライラなミミ…。Upload By taeko聞いたところ、給食では盛りつけ少なめを希望する人から先に並ぶ決まりで、ミミも先に並んだそうなのですが、当番さんが「イヤでもみんな我慢して食べてるんだよ」と言い、通常の量を盛られたのがイヤだったようでした。確かにイヤだとは思いますが、クラスのみんながミミの事情を知っているわけではないから仕方ないこともあると思います。ただこのときの私は、ひとつが改善したらすぐほかの不満を口にするミミにイライラしてしまい、冷静に対応ができませんでした。Upload By taeko時間が経てば私も落ち着くので、ミミが落ち着くのにも時間がいるんだろうなと思います。イライラはミミが自分を守る反応のひとつです。そういうときは時間を空けてからまたミミと話して、どうしたらイヤなことが減っていくのか一緒に考えていきたいと思います。執筆/taeko(監修:藤井先生より)ミミさんが、学校であったお話をtaekoさんやお父さんにお話できる関係はとても良いですね。また、ミミさんのお話だけでなく、学校にも事実確認をできたのは良いと思います。学校とお子さんとで事実の捉え方、感じ方が違うこともあります。親御さんが疑問に感じたことは、学校とうまく共有して相談されたのはよかったですね。また、ミミさんが不満を口にしたとき、親だからこそ「こんなことで不満を言わないで」と思ってしまうかもしれません。こんなことが学校であったんだよ、と伝えたかっただけかもしれません。嫌なことは全くゼロにはできないけど、どうしたら嫌なことをかわすことができるかな、と一緒に考えていくと良いでしょう。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年07月21日もうすぐ夏休みがやってきます。夏休みは学校がないので、学習習慣が身についてない子は、勉強から距離をとりがち。保護者の立場としては、夏休みの終わりに課題を一気に片付けるよりも、毎日取り組む姿勢を身に付けてほしいもの。では、お子さんに「自ら学習する姿勢」を身につけてもらうには、どうすればいいのでしょうか?この悩みを解決するためのヒントを関西学院初等部教諭の森川正樹先生にうかがいました。『自学』を通じて、子どもたちの学ぶ力の向上に取り組む森川先生のアドバイス。後編では「勉強を習慣づけるための方法」をお届けします。(取材・文鈴木智之)<<前編:夏休みもコツコツ勉強するようにはどうすればいい?「小学生の究極の自学ノート図鑑」著者の森川先生がアドバイスサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■勉強を「見える化」したり、イベントを作って親子で楽しむ勉強を習慣づけるための方法について、森川先生は「見える化すること」と言います。「一覧表を作り、たとえば自学をした日はそこにシールを貼ります。そうすることで、自分がどれだけやったかがひと目でわかりますよね。それを見た保護者が『これだけやって偉いね』と感心してあげることも大切です」ほかに「イベントを作ること」も、習慣化するための良い方法だそうです。「自学が3回できたら、お子さんが自学で使いたい本を保護者の方と一緒に買いに行くといったように、イベントを作って親子で面白がること。これは学習を継続する上で、効果があると思います」■勉強したらゲームをしていい、では勉強が苦痛な作業になってしまう反対に、やってはいけないのが「勉強を1時間したら、ゲームを1時間してもいい」といったような提案をすること。森川先生は「このやり方だと、勉強をゲームと対局のものととらえてしまいます。『楽しいゲームをするために、苦痛な勉強をしなければいけない』という考え方だと、勉強が学びではなく、作業になってしまいます」と注意を呼びかけます。「勉強も遊びもスポーツも同じカテゴリーにある『学び』で、対局にあるものではありません。遊びやスポーツからも、学べることはたくさんありますから」サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■コツコツ勉強する習慣を身に付けるために大事な事保護者はお子さんに、毎日とは言わなくても「コツコツ勉強してほしい」と願うもの。森川先生は「勉強の適切な頻度は、お子さんによって違うので、見極めることが大事」と優しく語りかけます。「まずは毎日ではなくても、2日に1回や3日に1回できるようになってきたら、だんだん毎日にするのもいいですね。適切な頻度はお子様によるので、それを見極めるのも大切です。勉強を毎日強いることが、モチベーションになる子はいいのですが、そうではない子もいますからね」その上で、保護者が「毎日勉強してほしい!」と思うのであれば、進め方に工夫をすると良さそうです。「たとえば好きな図鑑を、机の前に座って20分読むでもいいと思います。ほかには、月曜日は自学をやって、火曜日はその続きをやる。水曜日は好きな本を読む。木曜日は苦手な計算ドリルをやってみよう。金曜日は親と一緒に料理を作るといったように、親子でワクワクするようなプログラムを作ってみてはいかがでしょうか」■学習の習慣をつけたい親がやりがちな失敗例学習の継続を妨げる、やりがちな失敗として、次のような例をあげます。「失敗しやすいのが、保護者がドリルを買ってきて『漢字が苦手なんだから、夜ご飯の前、毎日30分やりなさい』と、一方的に言ってやらせること。それをモチベーションにできる子はいいのですが、多くの子が『面倒くさいことがひとつ増えた』と感じてしまいます」そうなると、勉強ではなく作業になり、苦痛をやり過ごすための時間になってしまいます。本来の目的である学びにはつながりません。「それはなるべくやめて、親子で『作戦会議しよう』みたいにして、月曜日はこれ、火曜日をこれをやってみようと決めるのがおすすめです。そして2週間経ったら、作戦を練り直す時間を設けましょう。この曜日は他の習い事で時間がとれない、毎日だとしんどいので休憩も必要だねといった意見が出てくるので、「見直す時間」を持つといいと思います」親から子へ、一方的に「これをしなさい」と与えるのではなく、互いに話し合って決める「親子の約束」にすると、勉強に対するモチベーションも上がりそうです。「毎日やる習慣をつけるのであれば、現状を振り返って、定期的にフィードバックして改善していくこと。長い目で見ると、そのやり方が続きやすいのではないかと思います」■保護者もそれなりの覚悟を持つことさらに森川先生は「勉強を毎日やらせたいのであれば、保護者もそれなりの覚悟を持つべき」とアドバイスを送ります。「子どもを子ども扱いせず、『なぜ毎日勉強したほうがいいのか』を、論理的に説明することが大切です。『あなたのことを思って言っているよ』と口に出して、こういう理由で勉強が必要なんだと伝えてあげることですね」『子どもを子ども扱いしないこと』は、勉強に限らず、サッカーや日常生活においても、心のどこかにとどめておくと良さそうです。■スポーツやレジャーでの学びもある!夏休みは普段できないことを経験するチャンスいよいよ夏休みがやってきます。森川先生は来たる長期休暇に向けて、次のようなメッセージをくれました。「夏休みは、普段できない経験をする絶好のチャンス。机の前に座ってする勉強以外にも、スポーツやレジャーから気づくこと、学ぶことはたくさんあります。せっかくの夏休みなので、お子さんに『考えさせる経験』をたくさんさせてみてはいかがでしょうか」さらに、こう続けます。「たとえば料理が失敗してしまった。昆虫を上手く捕まえられずに、逃げられてしまったといった、小さな失敗をすることも必要です。失敗は体験からしか生まれません。そこには必ずなぜ? という理由や学びがあるので、AIでは代替できない、体験の貯金をさせることは、すごく大切なのかなと思います」夏休みは体験の貯金をするのにうってつけの時期。サッカーや勉強に加えて、様々な行事やイベントにチャレンジしてみましょう。森川正樹(もりかわまさき)関西学院初等部教諭平成32年版学校図書国語教科書編集委員教師塾「あまから」代表教師のためのセミナー「詳細辞典セミナー」講師日本シェアリングネイチャー協会ネイチャーゲームリーダー、日本キャンプ協会キャンプディレクター、日本自然保護協会自然観察指導員、CEEプロジェクトワイルドエデュケーター国語科の「書くこと指導」「言葉の指導」に力を注ぎ,「書きたくてたまらない子」を育てる実践が,朝日新聞,読売新聞,日本経済新聞,日本教育新聞などで取り上げられる。県内外で「国語科」「学級経営」などの教員研修,校内研修の講師をつとめる。社会教育活動では,「ネイチャーゲーム講座」「昆虫採集講座」などの講師もつとめる。★森川正樹の教師の笑顔向上ブログサッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年07月20日規則正しく25時間生活。非24時間睡眠覚醒症候群のASD娘うちの娘、いっちゃんはASD。非24時間睡眠覚醒症候群もあり、毎日寝る時間が1~2時間ずつ後ろにずれていきます。16歳になった今でこそ「大体規則正しく25時間周期」と分かっていますが、3~4歳のころはただ夜になかなか眠れず、朝もなかなか目を覚まさない子、やっと起きても何だかぼんやりして元気のない子という印象でした。Upload By 寺島ヒロ「規則正しい生活をさせてください」と言われても...当時通っていた幼稚園や小児科では、「規則正しい生活をさせてください」と言われました。が、実のところ「なにか生活リズムが崩れるようなことがあって」崩れているのではないのです。朝起こして、日の光にあて、食事も時間通りに用意して、追い立てるように運動させても、就寝時間はきっかり1〜2時間ずつズレていきます。実際、いっちゃんが小さいころから中学生になるぐらいまで、何度も「朝型の生活に固定してみよう」と、朝起こして、日にあてて、運動させて…とやってみてはいたのですが、3日も経つと、へとへとに疲れているのに夜眠ることだけはできず「つらい…つらい…」と5~6時間も布団の中でうめき続けることになります。親としてはとても冷静に見ていられません。そして、その次の日は気絶したように眠り続け、起きてくるのは昼過ぎになり、元の木阿弥となります。Upload By 寺島ヒロ高校は通信制を選択高校進学を前に、病院での指導のもと服薬治療をしたこともありますが、これも決定打にはなりませんでした。結局、朝から定時に学校に通うことは難しいと判断し、高校も通信制を選びました。当時の治療と高校選びの顛末を書いたコラムはこちら実は私自身にも同じような睡眠障害があります。ただ私の場合は睡眠時間自体は長くなく、だいたい6時間程度なので、いっちゃんが10歳になるころまでは睡眠薬を使って、朝と夕方は起きていられるよう活動時間を合わせていました。そういった経緯もあり、娘の睡眠が安定しないと感じてすぐ「この子も私と同じように睡眠周期が大多数の人と違うのでは?」と思い、3歳ごろから睡眠日記をつけ始めました。その結果8歳ごろには「概ね26時間周期、睡眠時間は10時間のロングスリーパー」だと分かりました。ちなみに、16歳の今は睡眠時間が9時間に短縮され25時間周期になっています。一日の始まりの時間が毎日違うそんな娘ですが、高校進学してからは完全に自分のペースで起床就寝をするようになりました。睡眠不足にならないのはいいのですが、一日の始まりの時間が毎日違うので「何時から何時まで勉強をする」という習慣はどうしてもつきにくいようです。また、いっちゃんには絵を描いたり音楽を作ったりSNSの管理をしたりと、ほかにもやりたいこと、やらなければいけないことが多すぎて、どうしても決まった時間を勉強に充てることができないでいました。授業の時間割はどうでもいい!まずは終わらせること学校のレポート提出の締め切り前になると慌ててやるのですが、その日はずっとフワフワオロオロしてほかのことが一切できません。食事もしようとしなくなるので、1年をようやっと乗り切ったとき、「これはダメだ、定期的な時間割をつくるのは無理でも、何かルールがあったほうが良い」と母子共に思うようになりました。娘の場合、毎日同じ時間に勉強するのは無理です。なので、時間割ではなく、本人にタスクをつくってもらうことにしました。中学時代には私がカードでつくっていたこともありましたが、今回は紙に書き出すだけです。娘が中学生のころつくっていたタスクカードについてのコラムはこちらとにかく「起きてから寝るまで」に、やらなければいけないことを書き出しておいて、余裕を持って期日までに終わらせるようにと伝えました。「一日単位」より「一週間単位」だった最初はただタスクを紙に書いていただけでしたが、数日たってふと見ると、一週間分のタスクを書き出し、四角で囲んで順番に並べて矢印で繋いでいました。Upload By 寺島ヒロ娘には、一日単位で同じことを繰り返すのは無理だったのです。でも一週間単位であれば大体きれいに予定が収められることに気がついたのですね。これは私にとっては意外な盲点でした。今日一日のような短い時間の方が、娘には管理しやすいと思い込んでいたのです。反省です。膨大なタスクをやりくりするのは大人でも容易なことではありませんが、自分で工夫して進捗状況を可視化することで、少しづつ慌てないようにはできてきているようです。新発明ではありませんでしたが、自力でたどり着いたことを褒めてあげたいと思います。執筆/寺島ヒロ(監修:初川先生より)睡眠のリズムをめぐるいっちゃんとヒロさんの歴史と現在の工夫のシェアをありがとうございます。睡眠時間が日ごとにずれていくお子さん、いらっしゃいますね。そして、コラムの中にも出てきたように「生活リズムを正して」という助言がなされる場合が大半だと思います。これまで、生活リズムを整えるべく、朝起きて朝日を浴びて運動して…そうした工夫もやってみたけれどうまくいかなかった。疲れているのに眠れないいっちゃんの様子に、そばで支えるヒロさんがつらくなるほどであったこと。このあたりも、共感される読者の方もいらっしゃることと思います。そして、睡眠記録をつけてみたら、いっちゃんの睡眠リズムに一定の法則があることが見えてきた。ここもとても大事で、睡眠記録をつけて客観的に見てみることで、本人の内的なリズムによるものか、あるいは、外的な要因によるものか(例えば、曜日によって、あるいは行事や季節によって変化のあるお子さんもいることと思います)そのあたりが整理されますね。現在高校生のいっちゃん。自分のやることを時間とひもづけて考えるのではなく、タスクとして管理する。そして、それが日ごとよりも、週単位で管理した方がやりやすいことに気づき、ガントチャートをつくって目で見て確認できるようにしている。これまでのひろさんの工夫を受け継ぎ、そして自分に合ったものへとブラッシュアップして活用できていること、とても素晴らしいですね。今、お子さんがまだ幼い方も、保護者による手立てや工夫がこのように将来お子さんが自分自身で活用することができるかもしれないというとても素敵な例だと思います。参考になる経験談いっぱいで勉強になりました。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年07月19日もうすぐ夏休みがやってきます。夏休みは学校がないので、学習習慣が身についてない子は、勉強から距離をとりがち。保護者の立場としては、夏休みの終わりに課題を一気に片付けるよりも、毎日取り組む姿勢を身に付けてほしいもの。では、お子さんに「自ら学習する姿勢」を身につけてもらうには、どうすればいいのでしょうか?この悩みを解決するためのヒントを関西学院初等部教諭の森川正樹先生にうかがいました。『自学』を通じて、子どもたちの学ぶ力の向上に取り組む森川先生のアドバイスを、ぜひ参考にし、夏休みを過ごしてみてください。(取材・文鈴木智之)サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■「学び」を遊びにしてしまえば勉強に対して前のめりになる関西学院初等部教諭で『自学』を教育に取り入れている森川正樹先生は、自学ノートなどを通じて「自ら進んで学ぶ力」をつけるためのアプローチをしています。森川先生は「僕がしているのは、『学びの遊び化』です」と柔らかな口調で語ります。「学びを遊びにしてしまえば、子どもたちは勉強に対して、前のめりになるのではないか? と思い、自分で好きなテーマを決めて、見開き2ページにまとめる『自学』を始めました」自学の輪は全国に広がっており、子どもたちが作成した自学ノートが掲載された書籍が出版されるなど(昨年の自学コンテスト(小学館さんとの共催)では応募総数約1700作品)、日々の学習に取り入れるケースも増えてきています。「『自学』は見開き2ページにひとつのテーマをまとめる学習のことです。テーマは何でもOK。好きなサッカー選手でも恐竜でも生き物でも、スイーツでも宝石でも、興味があるものについて、まとめてみようという取り組みです」■これからの時代に必要なのは、調べればわかる知識ではなく情報をもとに考える力森川先生は自学の良さを「学びを俯瞰することができ、見開き2ページで自己完結できること」と言います。「自分の好きなこと、興味のあることに対して、本やインターネットから情報を集めて、見出しを作って項目を立てて、イラストなどで表現する過程に、様々な学びの要素が入っています。いまの時代、インターネットやAIの発達で『知っていること』の価値は減ってきています。調べればわかる知識ではなく、『この情報をもとに、どう判断するか』といった、考える力や取捨選択の力が大切になってきています」自学では、自分の感想を書くようにしているそうで、そうすることで「情報の書き写しではなく、考えることにもつながる」と言います。「例えば恐竜をテーマにした場合、『ティラノサウルスは肉食だとわかった』『足はあまり速くないと知って驚いた』など、自分の考えがとても大切なんです。最初は1行でもいいので、感想が入っていたら『これはあなたの自学だよ。すごいね』と褒めています」高学年にもなると、感想をたくさん書けるようになり、自分の考えをまとめて、文字で表現することに慣れてくるそうです。「子どもたちは自学のノートを、得意気に見せてくれます。その表情を見たときに、やらされている勉強ではなくて、自ら進んでやる学びになっているなと感じます。ノートを上手に書けるようになると、自己肯定感も上がっていくんですよね」サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■保護者など身近な存在が感心してあげることで子どもは伸びる森川先生は「自学を通じて、最後までやりきる力がつくことで、学校の成績にも影響がある」と言います。「自学ノートに文字をていねいに書くことや、定規を使ってスペースを作り、その中に文字を入れて見やすくまとめることを身につけることで、学校の勉強にも良い影響があると思います」とはいえ、子どもに突然「自学をしなさい」と言っても、何をどうすればいいかわかりません。また、何のためにするのかがわからないので、やる気が出ないといったことになりがちです。そこで森川先生は「大切なのは、保護者や教師が、ちゃんと感心してあげること。身近に感心してくれる存在がいるといないのとでは、圧倒的に伸びが違うと感じています」とアドバイスを送ります。「大人の当たり前は子どもの当たり前ではないので、自学のノートを見て『定規できれいに線を引いて、タイトルを揃えて書けてすごいね』など、些細なことでもいいので、良いところをみつけて褒めてあげるといいと思います。その環境で育まれるお子さんは自己肯定感も高いので、落ち着いて勉強に取り組むことができるようにもなります」■保護者が一緒に取り組むのも大事、きれいに完成するとやる気が出ることもまた「親子で一緒に取り組むのも大事」と言います。「お父さん、お母さんが『あなたの好きなことについて教えてほしいから、ノートにまとめてみて?』と言うのもいいですよね。そして『夏休みの間、1,2週間に1つのペースで自学ノートを作ろう』など、やれる範囲で目標を立ててみましょう。低学年の子であれば、保護者の方が手伝ってあげるのもいいと思います」自学ノートの挫折ポイントは、ハサミで上手に切れない、線がまっすぐ引けないなど、技術的なことも多いそうです。保護者が手伝ってあげて、きれいに切れたり、ぴったり貼れたりするとやる気が出るので、助けてあげられるところはやってあげると良さそうです。「最初はどんな形でもいいので、完成品を作ってみてください。そこで『すごいね』『いいのができたね』と声をかけると、お子さんはニコっと笑顔になって、やる気が出てくるはずです」夏休みの自由研究など、テーマを自分で決められるものがあれば、自学ノートを作成するのもおすすめ。自学の書籍もたくさん出ているので、参考にしてみてはいかがでしょうか?きっと、学びの楽しさ、面白さに気づくことができるはずです。森川正樹(もりかわまさき)関西学院初等部教諭平成32年版学校図書国語教科書編集委員教師塾「あまから」代表教師のためのセミナー「詳細辞典セミナー」講師日本シェアリングネイチャー協会ネイチャーゲームリーダー、日本キャンプ協会キャンプディレクター、日本自然保護協会自然観察指導員、CEEプロジェクトワイルドエデュケーター国語科の「書くこと指導」「言葉の指導」に力を注ぎ,「書きたくてたまらない子」を育てる実践が,朝日新聞,読売新聞,日本経済新聞,日本教育新聞などで取り上げられる。県内外で「国語科」「学級経営」などの教員研修,校内研修の講師をつとめる。社会教育活動では,「ネイチャーゲーム講座」「昆虫採集講座」などの講師もつとめる。★森川正樹の教師の笑顔向上ブログサッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年07月18日子どもなりに「勉強しなきゃ」とは思っているようです(笑)■効果があればいいけれどそれだけで成績はあがんないんだなぁ~(涙)期末テストは夏休み明けにあります。「期末テストがんばろう」という自分への戒めのために設定してるらしいんだけど、効果があるのかないのか(汗)。もうちょっと様子見かなー?
2023年07月15日「子どもの自己肯定感を高めるにはどうしたらいい?」「勉強でもスポーツでも、成功をつかむには自己肯定感が必要不可欠」「能力はあるのにうまくいかないのは自己肯定感が低いせい」ここ数年で、 “自己肯定感” という言葉はすっかり定着しました。とりわけ子育てをしていると、あらゆる場面で「わが子の自己肯定感」について意識せざるをえなくなり、「うちの子の自己肯定感が低いのは、親である私のせいかもしれない」と思い悩む親御さんも増えているようです。そこで今回は、子どもの自己肯定感に直結する「親の自己肯定感」についてじっくり考えていきます。子どもの自己肯定感と親の自己肯定感には相関関係があるみなさんは、「自分は自己肯定感が高い」と思いますか?日本人は欧米人に比べて、その国民性から自己肯定感が低めであることは以前から指摘されています。(参考:我が国と諸外国の若者の意識に関する調査 (平成30年度))まわりを見渡しても、「いえいえ、私なんて」と謙遜する人や、自己主張をするよりも他人に配慮して遠慮する人のほうが多いのではないでしょうか。しかし、子どもの前で「私なんて……」と言いすぎている人はちょっと注意が必要かもしれません。なぜならば、親の自己肯定感と子どもの自己肯定感は、切っても切り離せない強い力によって結びついているからです。『世界最強の子育てツール SMARTゴール 「全米最優秀女子高生」と母親が実践した目標達成の方法』(祥伝社)の著者・ボーク重子氏は、「おうちのかたが、自分にダメ出しばかりして自分への評価が低いと、同じように子どもを見てしまいますし、さらに子ども自身も自分のダメなところばかりを見てしまい、自己肯定感を低めて」しまうと指摘します。(カギカッコ内引用元:ベネッセ教育情報|親の自己肯定感が低いと子どもはどうなる?ボーク重子さんに聞く!これからの子どもを幸せにする「非認知能力」の育み方~Lesson2自己肯定感)親のネガティブな言動から、知らず知らずのうちに強い影響を受けてしまう子どもたち。医学博士の高橋孝雄氏は、親の自己肯定感の低さが、子どもに影響していく過程を次のように説明しています。たとえば、ママやパパが「私はダメな人間だ」と自己肯定感が低い考え方をしていると、それは言葉に表れ、その言葉を繰り返し吐くことで「ダメな人間」として行動するようになり、それが習慣となり、やがて性格となり、ネガティブな運命を選択するようになる。そのような生き方をしている親に育てられたら、子どもの自己肯定感が低くなってしまうのは、当然といえるのではないでしょうか。(引用元:たまひよ|親の自己肯定感が低いと、子どもにも影響が、まず親から高めることを【小児科医】)親子ともに自己肯定感が低下してしまう――こうなるのには理由があるというわけです。だからこそ、親自身が物事をポジティブにとらえる姿を子どもに見せる必要があります。また、子育てによって自己肯定感がさらに低下するケースも。子育てはうまくいかないことの連続。自分だけに関わることであれば、「まあいいか」「頑張ればうまくいくはず」と前向きに取り組めても、子どものこととなると責任の重さから、「もっとちゃんとしなきゃ」「私ってダメな親だな」とプレッシャーを感じてしまいがちではないでしょうか。医学博士の古荘純一氏は、「すべて否定的にとらえることが続くと、結果として自己肯定感も低くなり、抑うつ度も高くなり、育児困難につながっていく」と注意を促しています。(カギカッコ内引用:たまひよ|「いい親でなければ」と思うほど自己肯定感が低下する…?!子育てにつらさを感じたら【専門家】)決して軽視してはならない「親の自己肯定感」について、さらに深く掘り下げていきましょう。自己肯定感の低い親がやりがちなNG行動5つまず、自己肯定感が低い親がやりがちな「NG行動」をいくつか挙げていきます。以下の行動は、こどもまなび☆ラボインタビューで語られた専門家の意見です。思い当たる項目はありますか?「100点とってすごい!」など、子どもを「条件つき」でほめる(日本アドラー心理学会 正会員・熊野英一氏)子どもをほめるときに、「〇〇くんより上手にできたね」と他人と比べてしまう(幸福学の第一人者・前野隆司氏)遊ぶ友だちや部活動選びといった子ども自身が決めるべきことでも、自分(親)の思い通りになるようにコントロールしてしまう(心理学者・諸富祥彦氏)着る服を毎日用意したり、「忘れ物ない?」「宿題やった?」などしつこく確認したりと、先回りして子どもの世話を焼いてしまう(発達臨床心理学の専門家・井戸ゆかり氏)子どもの前で「ママって本当にダメよね」「パパには無理だよ」など、自分を卑下する言葉を吐く(心理学者・諸富祥彦氏) 【5】の「自分を卑下する言葉」はわかりやすいものですが、【1】~【4】のような行動をとることがなぜ自己肯定感の低さを表すのでしょう。【1】の「子どもを条件つきでほめる」、また【2】の「他人と比べる」のは、そのような評価のされ方こそが正しいと親が思い込んでいるからです。親自身が、ありのままの自分を評価されるよりも、「〇〇だから優れている」という評価をされることで安心しているわけです。つまり、「ありのままの自分じゃ評価されない」という思いがあるから「自己肯定感が低い」ということ。【3】の子どもの生活や身のまわりのことをコントロールしたり、【4】のあれこれ世話を焼いたりしたがるのも、自己肯定感の低さゆえに「(子育てを)完璧にしなければ自分が責められる」「子どもへの評価が私の評価につながってしまう」という不安からだと言えるのです。たとえ無意識でも、上記のような言動を頻繁にしてしまうのであれば、子どもの自己肯定感にマイナスの影響を及ぼす可能性があります。「そうは言ってもこれが自分の性格だし、いまさら変えることは難しい……」と諦める前に、次の方法を試してみませんか?親自身の自己肯定感を高める方法3つ行動科学専門家の永谷研一氏は、「自己肯定感は親子セットではぐくむもの」と断言しています。もちろん親と子は別の人間ですが、子どものマイナス面ばかりが目につくようなら、それは自分自身も苦手としていることの表れでもあるのです。だからこそ、親が自己肯定感を上げてポジティブな生き方を目指すことで、子どももまた前向きな人生を歩んでいけるはず。(カギカッコ内引用元:AERA dot.|勉強でもスポーツでも大切な「自己肯定感」を高める方法とは)ここでは、親自身の自己肯定感を高めるために、いますぐ取り入れられる方法を3つご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。方法1:現実の出来事をマイナスからプラスにとらえる自己肯定感を高めるために、前出の古荘氏がすすめるのは、認知行動療法の方法でもある「現実を肯定的に受け止める」こと。一度マイナスの思考にはまったら、なかなか抜け出せないのが自己肯定感の低い人ですが、そこで深みにはまるのをやめて、起きた事実だけを確認します。そして事実をゼロとして確認できたら、今度はプラスにとらえられるように変えていきましょう。具体的には、「今日はあまりにも疲れていて、夕飯はレトルトのカレーにしてしまった」という事実があったとします。そこで「おかずも用意できなかった」「レトルトなんて手抜きすぎる」「親として失格」と、どんどんマイナスの方向に進むのではなく、「夕飯にレトルトのカレーを出した」事実だけを認識します。そして大事なのは、「ごはんはちゃんと炊いた」「ゆで卵を添えてあげた」「カレーを食べた後にゼリーをあげたら喜んだ」など、「できなかったこと」ではなく「できたこと」だけを考えましょう。そうすることで、いまの自分を認めて、肯定的に受け止められるようになるそうです。方法2:いま「ある」ことに感謝をする『お母さんの自己肯定感を高める本』(WAVE出版)の著者で、心理学の専門家である松村亜里氏は、「今の自分に『ない』ものではなく、すでに『ある』ものに目を向けて感謝する」ことで、自己肯定感が上がると述べています。それは決して特別なことでなくてもかまいません。「家族が健康でいてくれる」「ごはんを残さず食べてくれる」といった、ごく当たり前のことでも、意識して感謝することで、自己肯定感や自信、さらには幸福感も高まっていくのだそう。もちろん、直接感謝の言葉を口に出して家族に伝えるのが一番効果的ですが、照れや気恥ずかしさから難しいという人もいるでしょう。そこで松村氏が提案しているのが、「3つのいいこと」を毎日書き出す、という方法。「カフェで飲んだコーヒーが美味しかった」「子どもが学校の話をたくさんしてくれた」「庭の花が咲いた」など、ささいなことでいいのです。「いつもいいことがある」と信じていると、脳は自然と「いいこと」に目が向くようになります。この方法は「スリー・グッド・シングス」として知られています。実践レポートとして効果を実感した記事も公開しているので、ぜひ参考にしてくださいね。『寝る前に3つ聞くだけ!1週間で子どもの自己肯定感が上がる“幸福習慣”』方法3:夢中になること・没頭できることを見つけよう最後に提案するのが、親自身が夢中になれることをする、という方法です。みなさんは、「やるべきことをやってからでないと、趣味に時間を費やしてはいけない」と、自分の好きなことを後回しにしていませんか?時間を忘れるほど何かに没頭している状態を、心理学では「フロー体験」とされているようです。『お母さんの自己肯定感を高める本』のなかで松村氏は、幸せな人の共通点として挙げられるのが、「フロー体験が豊富である」と述べています。スポーツ、アート、ハンドメイド、語学レッスンなど、「そういえば昔夢中になって取り組んでいたな」というものは、誰にでもあるはずです。もしくは、興味はあるけど始めるきっかけがなくて諦めていたことはありませんか?自分に自信をつけたい、自己肯定感を上げたい、毎日を前向きに楽しく過ごしたいと思うなら、まずは一歩踏み出しましょう。親が夢中で楽しんでいる姿を子どもに見せることで、その充実感や幸福感は必ず伝播します。それはいずれ、親と子の自己肯定感を上げるカギになるはずです。***「自己肯定感を上げること」は決して目的ではありません。生き生きと充実した毎日を過ごすこと、自分を好きになることが、自己肯定感アップにつながるということを忘れずにいたいですね。(参考)ダイヤモンドオンライン|自己肯定感が高い欧米人と低い日本人、何が違うのか?ベネッセ教育情報|親の自己肯定感が低いと子どもはどうなる?ボーク重子さんに聞く!これからの子どもを幸せにする「非認知能力」の育み方~Lesson2自己肯定感たまひよ|親の自己肯定感が低いと、子どもにも影響が、まず親から高めることを【小児科医】たまひよ|「いい親でなければ」と思うほど自己肯定感が低下する…?!子育てにつらさを感じたら【専門家】AERA dot.|勉強でもスポーツでも大切な「自己肯定感」を高める方法とは『AERA with Kids特別編集自己肯定感を高める本』, 朝日新聞出版.松村亜里(2020),『お母さんの自己肯定感を高める本』, WAVE出版.
2023年07月14日無料の参加登録受付中!発達障害のあるお子さんやご家族へ届けたい、オンラインセミナーが7/22(土)と7/29(土)に開催決定Upload By 発達ナビアライアンス プログラム1学期を終えて、もうすぐ楽しい夏休み!でも、生活リズムが乱れないか…。しっかり宿題に取り組んでくれるのか…。ゲームばかりになってしまわないか…。楽しみな反面、心配なことや気になることもたくさんあるかもしれません。発達ナビではお子さんとそのご家族に、ご自宅で情報を得られる機会をお届けするために、オンラインセミナーを開催します。・日時:2023年7/22(土)9:30~16:20(予定)2023年7/29(土)9:30~15:40(予定)・参加費:無料・形式:Zoomウェビナー配信・参加方法:事前申込必須。下記ボタンよりお申し込みください・内容:専門家講演、未就学のお子さんを応援する企業によるセミナー※企画調整中のため、今後変更となる場合もございますオンラインセミナーの内容をご紹介Upload By 発達ナビアライアンス プログラムもうすぐ夏休み!お子さんは1学期を過ごしてみて、どのような気持ちで夏休みを迎えているのでしょうか。そして、生活リズムは崩れないだろうか…家族で過ごす時間が増えて、きょうだいげんかは増えないだろうか…宿題はしっかりやってくれるだろうか…などなど、保護者の方にとっては気になることがたくさんあるかもしれません。時間がたっぷりある夏休みだからこそ生じるお困りごとへの対応や、「休み」として親子で無理なく過ごすための方法について、普段から親子の悩みに寄り添っている小児科専門医の藤井先生にお話しいただきます。当日は視聴者のみなさんからの質疑応答タイムもご用意しています。ぜひご参加ください!講師:藤井 明子先生さくらキッズくりにっく院長/小児科専門医 /小児神経専門医/てんかん専門医東京女子医科大学大学院修了。東京女子医科大学病院、長崎県立子ども医療福祉センターで研鑽を積み、2019年より東京都世田谷区にあるさくらキッズくりにっくで発達外来を行っている。病気に限らず、子どものすべてを診るクリニックをめざし、お子さんだけでなく、親御さん子育ての悩みにも寄り添う診療を行っている。三人の子どもを育児中である。専門家特別講演は、日本生命保険相互会社の提供でお送りします。日本生命は、群れ全体が協力しあって子どもを育てるペンギンのように、子育ての壁や不安のない社会を、みんなで手を取り合ってつくっていきたいとの想いから、「NISSAYペンギンプロジェクト」を始動しました。HPやSNSでは、ほっこり学べる子育てあるあるマンガを発信しています。詳細は「NISSAY ペンギンプロジェクト」で検索ください。Upload By 発達ナビアライアンス プログラムUpload By 発達ナビアライアンス プログラム大好評企画、鳥取大学大学院教授で臨床心理士の井上雅彦先生によるトークライブを開催!お子さん自身が自分の成長を実感できる関わり方とは?具体的な褒め方やタイミングは?など、自己肯定感の育み方に着目して講演をお届け。さらに後半は、保護者のみなさんから寄せられた、自己肯定感にまつわる質問のQ&Aライブを、発達ナビ編集長・牟田とのセッションでお届けします。リアルタイムにチャットで質問ができ、その場で答えていただくので、ぜひご参加ください!講師:井上 雅彦先生鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授/LITALICO研究所 客員研究員応用行動分析学をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム無学年式教材「すらら」が提供する、保護者向け人気講座「ほめビリティ講座」では、褒めるを中心に「行動分析学」による関わり方を実践。 思春期前期~中期で分類し、不安が強いお子さんには「認知行動療法」も取り入れて、親子の円滑なコミュニケーションへ導きます。セミナーでは、ゲームばかりのお子さんへの声かけ法を解説。さらに、今年からスタートした、1人で子育てを続ける孤独感や疑問点などを支える「ほめビ講座オンラインコミュニティ」の内容・やり取りも一部ご紹介します。『ペアトレ知識を行動に移したい方』必見です。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム夏休み、おうち時間も増えるし有意義な時間を過ごさせてあげたい。好きなことがはっきりしているお子さんも、ゲームやネット、Youtubeばかりしているお子さんも、そこからどうやって世界を広げていけるのか、そんなお悩みに答えます。「夢中教室WOW!」はオンライン×マンツーマンで一人ひとりの「好き」を深め、自己肯定感を高める関わりを大切にするオンライン探求家庭教師です。これまで約200人のお子さんたちに伴走し自己肯定感を温めてきた経験をもとに、お子さん一人ひとりの中にある「好き」を素直に育むための大人の関わり方・声かけの仕方や、お子さんに関わる「第三の大人」の重要性、そして夢中教室の取り組みについて紹介していきます。YouTubeは、Google LLC の商標ですUpload By 発達ナビアライアンス プログラム遊びやゲームからの切り替えが苦手、失敗を嫌がってしまうなど、お子さんとの関わり方やルールづくりで悩んでいることはありませんか?本セミナーでは、家庭でのルールづくりを中心に、おうち時間を有意義に過ごすアドバイスをお伝えします。そもそもルール設定をする目的は?ルールを破ったときの接し方は?きょうだいへの配慮はどうする?などなど、 ルールをつくるだけでなく、実際の接し方やきょうだいとの関係についても解説! ぜひおうち時間の過ごし方に活かしてください。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム時間がある夏休みに学習を進めたい、宿題をやり切りたいのに、集中して勉強してくれない…。 もしかしたらそれは、勉強する環境がお子さんに合っていないのかもしれません。お子さんが快適に、安心して学習に集中できる環境づくりのコツを、山陽学園大学の上地玲子先生が解説。 さらに、障害児教育の専門家と家具メーカーの共同開発によって生まれた、家庭で使える療育家具をご紹介します!Upload By 発達ナビアライアンス プログラムもうすぐ夏休み、家族でのお出かけのときに、お子さんのたくさんの「やった!」を見つけましょう!公園などでの遊具遊びには、お子さんが自己肯定感を育むポイントがたくさんあります。このプレゼンテーションでは、お子さんがどこで自己肯定感を育んでいるのかを「見極める」視点と、そのための「大人の関わり方」を解説します。Upload By 発達ナビアライアンス プログラムお子さんの行動が、発達のサインなのか、問題なのか、日々の子育ての中で迷うことはありませんか?本セミナーでは、幼児期の脳と心の発達からお子さんの行動について解説していきます。さらに、お子さんの発達に合わせて、どんな関わり方をすると、わが子の可能性を引き出せるのか、そのヒントもお伝えします。またご家庭だけで対応するのが難しいと感じた時に受けられるサポートについても解説していきます。Upload By 発達ナビアライアンス プログラムわが子は英語授業についていける?つまずいてやる気をなくすかも…。英語の授業は小学3年生から始まり、将来に役立つよう実践的なコミュニケーションを中心にしたものにシフトしており、内容は以前より難しくなっています。お子さんが自信をもって楽しみながら英語の授業を受けるには、安心できるおうちの中で、楽しく英語に触れさせてあげることが大切。でも、保護者自身が英語を教えるのはハードルが高いですよね。セミナーでは、英語に苦手意識がある保護者の方でも、無理なくお子さんの英語力を伸ばせる関わり方・環境のつくり方や「授業でつまずかないための備え」「楽しみながら将来使える英語力を習得」するためのヒントを、マンツーマン・Step by Stepアプローチを行う子ども専門オンライン英会話【リップルキッズパーク】が解説します。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム発達が気になるお子さんの子育てをオンラインサポートする「発達ナビPLUS」。 本セミナーでは、発達ナビPLUSの監修者でもある公認心理師の菅佐原洋先生に、短時間の集中でしっかりと学習内容を覚える「1分間トレーニング」について解説いただきます。・勉強をした直後はできてもすぐ忘れてしまう・家庭学習をやりたがらない・勉強をしていてもすぐに集中が途切れてしまうなど、お子さんの勉強に関するお困りごとへの手立てについてお話しします。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム発達に特性がある子の「好き」をのばし、力に変えることのできる習い事や保護者の関わりについて解説する、保護者向け勉強会です。ゲームや動画が大好きなお子さんが、実際に好きなことを力に変えた成長事例などを交えて、・子どもの「好き」を力にする親の関わり方や習い事って?・事例で分かる!「好き」を伸ばした子どものストーリー・将来に活きる力に変えるために今からできることは?など、保護者の関わり方のポイントや習い事の選び方、将来への活かし方についてご紹介します。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム発達に特性があり、その特性や個性を活かした進路選びを考えているご家庭向けの勉強会。好きなことや得意なことを極めることで、お子さんの将来を拓く可能性を選ぶにはどんな中学・高校の選択肢があるのか、専門家が分かりやすく解説します。発達が気になるお子さんの子育てをオンラインサポートする「発達ナビPLUS」。本セミナーでは、発達ナビPLUSの監修者でもある公認心理師・緒方広海先生に、幼少期からできる思春期の二次障害への「予防」とその「対応」について解説いただきます。・こだわりが強く、将来うつ病などの二次障害になるのでは?・幼少期からできる「予防」って?・二次障害を発症した場合はどのように接すればいい?など、特性があるお子さんの二次障害に関するお困りごとへの手立てについてお話しします。・子どもの発達特性・個性を知る言葉の遅れやかんしゃくなど、お子さんの今の状態や困っていることを整理し、特性や個性を理解するための考え方について解説します。・ことば・コミュニケーションを育む関わり方を解説ことばやコミュニケーションの発達にはどのようなステップがあるのか。発達を促す関わり方について、具体的な事例を交えながらわかりやすく解説します。・子どもに合った療育施設や幼児教室の選び方お子さんの特性や発達段階に合った療育施設や幼児教室の選び方について紹介します。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム不登校やひきこもりがちなお子さんがいるご家庭向けの勉強会です。復学や居場所など、学校に行かない選択をしたお子さんへのサポートや、中学以降の進路の選択肢について解説します。1.不登校支援の選択肢フリースクールや訪問教室など、不登校のお子さんへの支援の選択肢や選ぶ際のポイントを解説します。2.中学以降の進路の選択肢義務教育以降の高校進学の選択肢として、通信制・サポート校や高等専修学校、チャレンジスクールなど、不登校に理解のある進路を幅広く知ることができます。3.教育にまつわる準備教育資金やお子さんの自立後に必要になってくる費用など、現実的な準備についても解説します。参加者向けの楽しい企画も!発達が気になるお子さんの役に立つ商品を抽選でプレゼント!Upload By 発達ナビアライアンス プログラム切り替えが苦手・言葉の発達がゆっくり・お友達関係が気になるといったお子さんの発達に大切なのは「楽しい遊び」。でも、どう関わったらいいのか分からないこともあると思います。発達段階ごとの特徴や遊びの意味、親子の関わり方について、日本福祉大学の言語聴覚士・臨床心理士が解説したオンライン講座を、一部無料でプレゼントします!Upload By 発達ナビアライアンス プログラム発達支援に関する専門家(心理士・言語聴覚士・作業療法士・医師・大学教授など)が50名以上在籍している発達に特化したオンラインサービスです。解説動画・よみもの4,000件以上の相談実績をもとにしたリアルな困りへの豊富なアドバイス!さまざまなお悩み別に、5分~15分で分かる解説動画や60分程度のセミナー動画、よみもの(記事)にアクセスできます。教材・プログラム専門家監修のもと独自開発された7,000点以上の教材・プログラムがダウンロードし放題!ソーシャルスキルトレーニング、学習、感情コントロール、生活サポートなど、幅広く対応しています。※通常のご入会特典【専門家への相談チケット3枚分付与】はございませんたくさんの方のご参加を、心よりお待ちしております!
2023年07月11日最初は学校の先生に指摘されゆいが発達の検査を受けたきっかけは、小学4年生のころに担任の先生にすすめられたからです。それまでの私は、ゆいが勉強や新しい環境が苦手なことを、本気で個性の範疇だと考えていました。本人には「気にすることないよ、そんなこともあるよ」と言い、成長していけば「そのうち何とかなるだろう」と呑気に構えていたのです。そんな考えでいたところ、担任の先生に発達の検査をすすめられたので、頭を殴られたような衝撃でした。まるで「母親失格」と言われたように感じてしまいました。わが子がこんなにも困っていたのに、なんで私は呑気に構えていたのでしょう。猛省しましたが今までの時間は戻ってはきません。ここから私は「何かしなきゃ」と焦ることになります。Upload By 吉田いらこそして母は「検索魔」になるそこからは、インターネットで検索を繰り返す日々でした。そのときにLITALICO発達ナビにもたどり着きました。当時の私は子どもと向き合うよりもスマホとにらめっこしていた時間の方が長かったと思います。どんな福祉制度があるのか、ほかの人たちは子どもとどのような関わり方をし、子どもはどんな進路を選んだのか。社会に出てからはどうしているのか、40代、60代になったころは…。当時夫は単身赴任中で、いつでも連絡が取れる状況とはいえ全部を私一人で背負っている感覚になっていました。「別にそこまで気にするほどではない」というスタンスの夫に対して「この人は何も分かっていない」と腹が立ち、一人ですべてを決めて突っ走っていたと思います。Upload By 吉田いらこ発達障害のセミナーを受講してみたけれどもっと知識をつけなければとインターネットで検索を続けていたところ、発達障害のある子どもを育てる保護者向けのセミナーを見つけ受講しました。検索していたとき、知的障害に関するセミナーは見つけられなかったのですが、発達障害に関するセミナーはたくさん見つけることができました(それだけ需要が多いのかもしれないと感じました)。そのセミナーでは障害にまつわる特性の具体的な対処法を学ぶのではなく、受講者(保護者)の意識改革をメインにしているようでした。育児の最終目標は何か、そこに到達するには今までの考え方をどう変えていくか…といった話が続きます。ビジネスセミナーのように目的が明確で勉強になると思ったのですが、そこで「こういう育て方だから特性が出てしまったのだ」という話題が出て、その例がまるで自分に言われているような気がして落ち込み、1回で受講をやめてしまいました。Upload By 吉田いらこわが子の障害との向き合い方、答えは身近にあったセミナーを受講しては落ち込み、「夫は分かっていない」と腹を立て、「何かしなきゃ、何かしなきゃ」といつもせき立てられるような気持ちでいました。完全に子ども本人を置いてけぼりにしていました。そんなときに私の妹に言われたことがあります。「お姉ちゃんは先回りしすぎてゆいちゃんの可能性をつぶしているような気がするよ。もっと気楽に構えてもいいんじゃない?」第三者から見ると、私が最初に自分自身が気を抜きすぎていたことを恥じて、今度は逆に縛りをきつくしすぎているように感じたようです。私は数年先のゆいの進路を見すえすぎて、通える可能性のある学校をピックアップしたり、教科をチェックしたりしていました。ゆいはまだ中学校にも通っていないのに、本人の希望は全く無視をして…。そんな私の気持ちを妹が落ち着かせてくれた気がします。それからは、現在の状況も見つつ本人と相談しながら進路を探したりしています。あのころから4年たった今も模索中ですが、これから「ちょうどいいところ」を見つけていけたらと思っています。執筆/吉田いらこ(監修:新美先生より)自分の子どもに、いきなり何らかの「診断名」がついたとき、親としてびっくりしてしまい、何かできることがないかと焦ってしまうことはありますよね。インターネットで検索を始めると、キリがないぐらいさまざまな情報にあふれていて、何がわが子にとって適切な情報なのか取捨選択が難しいこともあります。セミナーなどを受講されるとは、吉田さんはとても勉強熱心ですね。わが子のためにできることは何があるのかという強い思いがあふれています。セミナーや学習会であっても必ずしも適切な内容でないこともあるし、また講師と受講者の相性やタイミングが合わなくて、かえって苦しくなったりつらくなったりすることもあるものです。いろいろな情報を集めよう、学ぼうという姿勢はとても素晴らしいと思いますが、聞いてみてなるほどと思い、元気になれる前向きになれる情報だけを受け取っていきましょう。吉田さんが、「答えは身近にあった」と書いていただいているように、まずは診断や検査結果を一つの観点として、お子さんが何をすると元気になり、笑顔になり、何をすると大変そうにしているかなとよく見ていきながら、お子さんのことを知っている専門家(医師など)に、具体的に相談していくというのも大切にしていくとよいと思います。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年07月10日オンライン大学進学塾を経営する株式会社ポラリス(本社:大阪市中央区、代表:吉村 暢浩)が、子供の教育に不安を感じているという保護者からの相談が増えていることから、夏休みに向けて保護者向けのオンライン個別相談会を2023年7月14日から7月31日まで開催します。ポラリスアカデミアの講師陣【農村地域、遠隔地などの教育格差が深刻化】現在、親ガチャが話題となっており、共通テストでも想起させる問題が出題されました。親ガチャとは、生まれもった容姿や能力、暮らしている地域によって人生が大きく左右されるという認識に立ち、「生まれてくる子供は親を選べない」ことをスマホゲームの「ガチャ」に例えての表現です。その親ガチャにより教育の格差が広がっています。教育格差については経済的な面に話題が集中していますが、実は都市部と地方、農村地域、遠隔地などの教育格差が深刻化しています。また、教育機関へのアクセスの不均衡や、学校の質の違いが地域間で存在します。特に、農村地域や遠隔地などの地理的に不利な場所では、過疎化の進行により社会教育施設や学習塾が維持できず、学びの場が急速に失われつつあります。【背景は指導人材不足や住民環境】全国を対象にオンライン大学進学塾を行う当社では、地方に住まれている保護者からのオンライン相談数が増えており、個別相談の3件に2件が地方にお住まいの保護者となっています。その背景には、教育環境が整っていない、情報交換など相談できるママ友がいないという状況があります。子供に勉強してもらうにはどうしたらいいかという全国共通の相談が多いですが、中には地方ならではの「塾はあるけど先生が高齢で頼りない」「偏差値の高い大学卒の講師がいないので心配です」という相談などがあります。当社では受験生の母親を対象にしたコーチング事業を行っており、そのノウハウを活かし、保護者向けの個別相談を行っています。1回60分間、勉強内容に関する事実確認、問題点の特定、解決策のアイデアを出し合います。【地方の受験生は不利だと思われがちですがあきらめないでほしい】「親の私が合格のためにできることを知りたい」という子供と二人三脚で勉強に取り組みたいという保護者が増えてきた中で、特に地方にお住まいの場合には相談できる人がいないのではないか、と考え当社は個別相談会を開始するに至りました。相談会に参加した保護者からは、「田舎には志望校を卒業した先生がいない、オンラインで相談できる先生がいてよかった」「首都圏の学校に通学している人とは学習の選択肢の幅も大きく変わります、オンラインで相談できることは本当に助かります」といった声をいただいています。代表の吉村は、「地方の受験生は不利だと思われがちですがインターネットを活用したり学校の先生に相談したりと工夫次第でなんとかなります。地方出身だからといって、志望校をあきらめたりしないでください。」と話しています。《保護者向け、オンライン夏の個別相談会》日時 : 2023年7月14日~7月31日料金 : 無料場所 : Zoom開催申し込み方法 : 定員 : 先着20名受験勉強や参考書選び、子供に対する声かけや関わり方、志望校選び、受かる夏休みの過ごし方、などの相談に対応させていただきます。【会社概要】会社名 : 株式会社ポラリス代表 : 吉村 暢浩本社 : 〒542-0076 大阪市中央区難波5-1-60なんばスカイオ27階WeWork内事業内容: 受験コンサルティング・コーチング事業URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月07日家庭教師業のオリジナル・エデュケーション(神奈川県横浜市、代表:牧 静)は、長年母子の関わり合いを見てきた経験と専門的に習得したコーチング技術によって、子供の不登校に悩む母親を対象としたコーチングサービス「母親向け不登校受験30分間無料相談」を2023年7月10日に提供開始いたします。不登校をマイナスに考えない、子供の個性や将来を見すえた前向きになれる指導が好評です。オリジナル・エデュケーション代表 牧 静【不登校をきっかけに、子供より深刻なのは親のメンタル】文部科学省「2021年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」では全国小中学校の不登校の子供の数が24万人を超え、過去最高の増加率を示しました。それを受けたNPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワークの緊急アンケートでは、不登校の子供のうち7割が「不登校になって心が安定した」と答えています。一方、不登校の子供を抱える親のうち65%が「自分を責めた」54%が「自信が無くなった」と答えています。不登校により精神的に深刻なのは、実は子供より親のほうだったという結果となりました。※文部科学省「2021年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査 ※NPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク緊急アンケート 【子供の不登校に悩む母親を支える活動が活発化】このことから現在、不登校に悩む親を支える活動が全国的に活発化しています。3年間満席状態という「行列のできる家庭教師」牧 静(まき しず)のもとにも、近年不登校の子供の母親から相談が目立つようになってきました。「自分の育て方が間違っていたのではないか?」「子供の将来が不安で眠れない」「母親が家にいなくてはならなくなり生活に支障が出てきた」「どうしても自分を責めて、もっと頑張らなきゃって考えてしまう」など。講師歴15年これまでのべ3,000人以上の小中学生を指導しており、多数の母子関係を見てきた牧は、母親の不安感が子供に連鎖することが不登校の原因の一つであると結論。学習指導だけでは問題解決につながらないと、自らコーチングを専門的に学びました。その技術を使い母親コーチングを行ったところ、子供の偏差値が急にあがり始めました。これは母親の自信や自己肯定感が高まることで親子関係が改善し、子供の学習効果が飛躍的にアップした結果となります。このことからオリジナル・エデュケーションでは、不登校の子供をかかえるお母さんを対象とした「母親向け不登校受験コーチング」を本格的に提供開始しました。提供開始からわずか3カ月で、体験版動画へのお申込みが60件。マンツーマンコーチングは20万円という高額にもかかわらず、10件のご成約がありました。【不登校はデメリットではない!母親向け不登校受験コーチング】牧の母親コーチングは、通常1回60分を6回行います。そのなかで不登校の子供を学校に行かせることを問題解決とするのではなく、母親の自己肯定感を取り戻すことを優先します。これを受けた母親とその子供は、不登校を続けながら自宅学習だけで難関私立中学に見事合格。その後、自分で志望した学校ということもあり、徐々に登校できるようになっています。不登校のまま難関中学受験を合格した子供のお母さんの声「不登校は私たちにとってマイナスのイメージしかなく、どうしたらよいか悩んでいたのですが、不登校を進路の大きな方向転換だと教えていただき、希望が見えました」「子供の成長は長いスパンで見てよいのだと教わりました」オリジナル・エデュケーションでは、2023年7月10日から「母親向け不登校受験30分間無料相談」の提供を開始します。代表の声「不登校はデメリットではありません」「お母さんの価値観と子供の価値観の中に勉強の重要性がしっかり落とし込めれば、子供は自然に勉強するようになります」【新サービス「母親向け不登校受験30分無料相談」】お子様が不登校でお悩みのお母さんを対象に「行列のできる家庭教師」牧 静がオンラインで30分無料相談を承ります。オリジナル・エデュケーションのホームページもしくはお電話にてお申込みください。《無料相談窓口》オリジナル・エデュケーション= または 090-3531-6458【会社概要】会社名 : オリジナル・エデュケーション代表 : 牧 静事業内容: 家庭教師および母親向け不登校受験コーチングURL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月05日「絶対100%合格塾」に通っていた小学生のつむ田さんは、ある日、成績トップの良子ちゃんに悪口の手紙を書いた犯人にされてしまいます。泣きながら「自分じゃない」と否定するのですが、先生は信じてくれず……。そして、先生はつむ田さんに対して嫌がらせをするようになったのでした。以前お母さんに塾の先生のことを相談したつむ田さん。しかしお母さんがお父さんに相談すると、夫婦ゲンカに発展してしまうという事態に……。そのため、「もう誰にも言わない」と心に決めたつむ田さんは、先生の嫌がらせにも必死に耐え、つらい日々を送っていました。そんなある日、塾長に例の手紙の一件があってから、ずっと休んでいる良子ちゃんの問題について問われてしまったオイカリ先生。「良子が安心してこのクラスに戻って来られるように、つむ田をクラスから早く追い出さないと……」と焦ったオイカリ先生は、次のクラス分けテストでつむ田さんを今のクラスから落とすことを考え付きます。 そしてその翌日、早速オイカリ先生は行動に出ることに……。塾の授業が終わり、つむ田さんが帰ったのを確認すると教室の扉を閉め、テストの範囲の改訂版の予定表を配布したのでした。 しかし、そんな出来事など全く知らないつむ田さん。塾の帰り道、お母さんに「最近勉強が楽しくなった!」とうれしそうに話していたのでした。 「勉強がすっごく楽しくなったんだ」娘の言葉に母はホッとして… 「なんだかつむちゃん最近楽しそうだね」 「うん!コワモテ先生のお陰で勉強がすっごく楽しくなったんだ!今日のテストも満点だったんだよ!」 うれしそうに話すつむ田さんの姿を見て、ホッと安心するお母さん。 「今度のクラス分けテストも余裕で上のクラスに残っちゃうから!お母さんそしたらご馳走作ってよ」 コワモテ先生が勉強を教えてくれたことで、成績が伸びたつむ田さんは、次のテストも良い成績が取れるという自信がありました。 しかし、クラス分けテスト当日――。 (えっ、うそなんで……? テスト範囲間違えた?) 実際テストの問題を見ると、つむ田さんはがく然としてしまったのでした。 今回のクラス分けテストもかなり自信があったつむ田さん。しかし、いざテストが始めるとその表情は一変してしまいます。テスト範囲が想定したものと全然違ってしまうと焦るのも無理はないですが、諦めずに最後まで頑張ってほしいですね。著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ
2023年07月03日主人公の彩さんは妊娠を機に仕事を辞めて専業主婦になり、娘の柚と大手商社に勤める高学歴エリートサラリーマンの夫の翔と3人で暮らしていました。幸せな家庭を築こうと頑張っていた彩さんでしたが、翔がモラハラ体質だということに気付き、柚のために翔と離れて暮らすことを決意。別居や離婚を考えても、仕事を辞めてしまったため経済力がなく、実家との関係も良くない彩さんは問題が山積み。しかし、機嫌の悪い翔や元気がない彩さんを気づかう柚が幼いころの自分と重なり、彩さんは負の連鎖を断ち切ることを決心しました。そしてついに実母の元を訪ねたのです。翔との別居を相談すると、男を信じるなと言い続けた実母は「あんたほんとバカだね」と言い放ちました。そんな実母へ、彩さんはずっと言えなかった両親に甘えたかったこと、必死に我慢して頑張っていたのに、なぜ助けてくれなかったのか……という思いをぶつけました。言い切ると同時に実母の家を飛び出した彩さん。一方、彩さんの気持ちが離れていることに気づいていない翔は、自分の人生はうまくいっていると思い込んでいたようで……!? 家長として完璧な自分に酔いしれる夫 翔は彩さんのことを少しどんくさいところがあり、自分が養ってあげないと何もできないと決めつけていました。翔には十分なお金を稼ぎ、家族を支えているという自負があったのです。だからこそ、毎朝のルーティンである出勤前の見送りがなかったときは、1週間ほど彩さんを無視して家長という存在をわからせようとしました。 また別の日には、彩さんが「今日はゴミの日……」と声をかけても、無視して会社へ急ぐ翔。自分は身を粉にして働いているんだから、養われている身分の妻が何を言っているんだと思っていたのです。 通勤電車の中で附属小の制服を着た子どもを見つけた翔は、2人目の子どものことを考え始めました。「次は絶対男。産み分けしないとな。男が生まれたら、受験勉強させて私立小に入れよう」 「俺はあいつらみたいなバカじゃない。人生はスタートラインから競争が始まってるんだよ」と、周囲の人を見下す翔なのでした。 朝の見送りがなかっただけで1週間も彩さんを無視し、まとめてあるゴミを出すだけなのに、それすらもしない翔。さらに、男の子が生まれたら受験勉強をさせて……と考えている翔は、紬ちゃんは女の子だから勉強する必要はないと考えているようです。翔が家族のために身を粉にして働いているのは事実ですが、人に対する思いやりがなく、家族の在り方や女性の生き方に対する考え方が全体的にとても古いように感じてしまいます。人の価値観を変えるのは難しいことですが、せめて周りの声に耳や心を傾けられる人でありたいものです。 作画/龍たまこ著者:ライター 中川瑛
2023年06月26日姿勢維持のサポートグッズを試すもうまくいかず…ゆきみ(以下、ーー):小学2年生、自閉スペクトラム症のある長男けんとは、姿勢維持が苦手。食事のときは、まっすぐな姿勢で食べていられることが多いのですが、それ以外のときは椅子に座ると姿勢が悪くなってしまいます。特別支援学級での授業を見学させていただくと、机に伏せてしまったり、座面に膝をのせてエビぞりのような姿勢をとったり、あぐらをかいたり…と、まっすぐに座れている時間がとても少なかったのです。通っている学校の交流級での授業は、姿勢維持を大事にされているようで、サポートをしてくださる先生が、2~3分間に1回くらいの頻度で姿勢を正していました。Upload By ゆきみ学校から「姿勢の維持が難しいです」と何度も指摘があり、インターネットや本で調べて、いくつかのサポートグッズや対策方法を試してみました。骨盤サポートクッションを購入したり、椅子の足に「踏む感覚」を得られるゴムひものようなものを張ってみたり、小さなツブツブのついたバランスクッションを敷いてみたりしました。今もそれらを愛用していますが、それでも姿勢を維持するのが難しい現状です。さらに何かやれることはあると思いますか?何をどうしたらいいのか、もう分かりません。Upload By ゆきみ100%ではなくても…まずは環境調整をしてみましょう野田先生:すでにいろいろ試されたようなので、一周まわっている前提でお答えさせていただきます。姿勢が崩れやすい理由や背景はさまざまです。例えば、・人間には筋肉の緊張をとらえるセンサーがあり、ある程度、適切な筋肉の張りを自動的に保てるようになっているのですが、張りを保つのに努力が必要で、疲れやすい人がいる。・感覚的に姿勢が崩れていることに気づきにくい人がいる。・椅子と机の高さがあっていないなど、適切な大きさや形の道具を使えていない場合がある。・学習レベルが合っていない場合がある。難しくて分からない、つまらない、だと姿勢を保ちにくい。・多動性や衝動性が高く、じっとしているのが難しかったり、ちょっとした刺激で動いてしまったりする。など。姿勢が崩れることにはお子さまなりの理由があることを理解し、対応方法を考えることが大切です。アプローチの方法としては…・椅子や机の高さが身体に合っているか、確認する。・環境調整という意味でいうと、椅子に滑り止めシートを敷くと、頑張らなくても腰が椅子の前の方に滑りにくくなり、姿勢維持が楽になることがある。(クッションを使用する場合、クッションが滑るようならクッションの下に敷き、身体が滑るようならクッションの上に敷く)・感覚を求める傾向がある場合、足元に人工芝などの感覚刺激を入れられるものを置いてみると、感覚が入り落ち着く子どももいる。・合理的に立ってもいい時間をつくる。例えば授業中、答案用紙を教室の後ろや廊下に貼り、答え合わせをしに席を立つ時間をあえてつくることで、立つことへの感覚を満たすことができるのです。ほかにも、机上の勉強の前にトランポリンなどで5分ほど身体を動かすと、椅子に座れる時間が長くなるお子さんもいらっしゃいます。Upload By ゆきみ環境調整によって、無理のない形で座れる状況をつくり、適応的な形で身体を動かせる機会や環境をつくることが大切です。100%ではなくても、うまく場面を選んで姿勢を変えられればいいですね。すぐにできるように、というより…ーー:低緊張などで姿勢を維持するのが苦手な方は、今後もずっとこのままなのですか?野田先生:もともと筋肉の張りが緩めという可能性もありますが、「思春期に入り身体が大きくなって筋肉がついた」、「スポーツを始めた」など、身体の発達、経験でも変わってきますので必ずしも現状から変わらないわけではありません。Upload By ゆきみーー:身体を動かすことが大切なんですね?野田先生:手押し相撲、つなひき、手押し車、座りながらキャッチボール、マットを登るなどの遊びの中で体幹を使う場面を増やしてあげると、支えがしっかりしてくる可能性もあります。ただし、姿勢を保つための身体の変化には時間がかかります。「すぐにできるように」というよりも、特性を理解したうえで、「将来的には身体の成長やスポーツの経験などで少しずつ身体が変化することで、もしかしたら今よりも楽に姿勢維持ができるようになるかもしれない」と頭に入れながら、今は環境調整や遊びなどできるところから取り組まれたらいいと思います。ーー:ごはんのときだけ姿勢が崩れにくいのは理由があるのでしょうか?野田先生:活動の種類に応じたモチベーションの違いが関連しているのかもしれませんね。また、人は自然とその人にとっての合理的な動作や姿勢をとることが多いです。けんとさんの場合、ごはんを食べるときの道具の使い方や口にもってくる動作が、姿勢を保つことにフィットしているのかもしれませんね。対談を終えて対談後、家では滑り止めシートを試してみました。様子を見ていると骨盤サポートクッションからお尻がずり落ちている印象だったので、上側に敷くことに。以前よりズリズリ前にいかなくなり、姿勢をまっすぐできる時間が長くなった気がします。ほかにも身体を動かしてから勉強をしてみたり、途中で身体を動かす時間をつくるようにしています。最近、自ら椅子の前にバランスボールを持ってきて、足をのせてビョンビョンさせているときがあります。もしかしたら好みの感覚なのかもしれません。Upload By ゆきみけんとは人の話を聞くことが苦手です。学校の授業では「聞く」ことが多く、モチベーションを保つことが難しいのかなと思います。最近はテストのときや、書写で字をキレイに書く場面では、自ら姿勢をキレイにしてやり始めることがあるそうなので、持久力はないけれど「やらないといけないときはやる」と思うようになってきたのかもしれません。身体の使い方を遊びの中で身につけていくことで、天気がいい日はアスレチックのある公園へ行くようにしています。先生からの教えを胸に、「すぐできるように」というより、「いつかできるように…」という気持ちでやっていこうと思います。執筆/ゆきみコラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年06月26日フワリーさんが小学校4年生のときのお話。新しく赴任してきた越山先生が、フワリーさんのクラスの担任になりました。はじめはやさしくて好かれていた越山先生ですが、ある日の班替えを境に、徐々にその本性が明らかになっていきます……。 ある日の算数の授業で…フワリーさんが小学4年生のとき、新しく赴任してきた越山先生。 フワリーさんは大人になったいまでも、この越山先生がおこなった“最悪な授業”のことを忘れられないそう。 越山先生は最初はやさしく、休み時間になると女子生徒に囲まれるほど人気がありました。フワリーさんは先生の周りを囲む友だちの輪に入ることは苦手で、クラスのリーダー的存在の友だち、チャコと遊んでいました。 チャコは頭がよくスポーツ万能、おまけにおもしろいというキャラクター。一方のフワリーさんは、泣き虫で緊張しやすく、勉強が嫌いな子どもでした。 ある日、越山先生は「班替え」をおこないクラスを8班にわけ、フワリーさんをそのうちのひとつの班長に任命しました。そもそも班長を務めるようなタイプではないフワリーさん。なんとか頑張ろうとしていたのですが、「班長が先生になって教える」という授業が行われることになり、そのやる気は粉々に砕かれてしまいます。 ◇◇◇ 小学生にとって、先生という存在は絶対的なものに感じてしまいますよね。特に担任の先生ともなると、勉強のことはもちろん、普段の生活にも関わってくるのでより大きな存在だといえます。 フワリーさんの担任になった越山先生は、最初は名前をからかわれてもニコニコとしてやさしい印象でした。しかし、班を作って授業をするとなったときには、態度が急変。 先生という大人に対して、「嫌だな」と感じていても、「私が間違っているかも」と話せない子もいるかもしれません。そんな子どもたちが気持ちを正直に話せる1番の相手は、家族ではないでしょうか。子どもたちが悩みを打ち明けてくれる環境を作るためにも、日ごろから子どもの気持ちをすべて聞ききってから、親が話すなど接し方を意識していきたいですね。 フワリーさんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター フワリー
2023年06月25日耳の聞こえないパパ・ととちゃんとママ・ゆうこさんが、家族の日常を公開しているYouTubeチャンネル「みゆみゆチャンネル」。今回は、家族の中で1人だけ顔出しをしていない次女からの手紙を公開する様子をご紹介します。 みゆみゆチャンネルとは 耳が聞こえないパパ・ととちゃん、ママ・ゆうこさん、23歳の長女、大学1年生の次女、小学生の三女・かいちゃんの5人家族。 ととちゃんとゆうこさんはステップファミリーで、長女と次女はゆうこさんの連れ子、三女のかいちゃんは2人の実子です。長女はすでに結婚していて、1児のママ。ゆうこさんは、長女7歳、次女3歳の時に離婚。長女14歳、次女10歳の時にととちゃんと再婚しました。2人の出会いは、職場だったそう。もともと、ゆうこさんは手話通訳の仕事もしていましたが、当時はあまり手話が上手ではなく、ととちゃんに仕事と手話の両方を教えてもらうなかで、惹かれていったそうです。そんなお二人が作りあげるYouTubeチャンネルの「みゆみゆチャンネル」には、ととちゃん、ゆうこさん、かいちゃんの3人がメインで登場しており、次女のねねちゃんだけが、顔出しをしていません。 今回紹介する動画では、ねねちゃんからの手紙を紹介します。動画の中でととちゃんが涙! その訳とは……?次女からの手紙 ねねちゃんが高校2年生の時に、両親へ向けて書いた手紙。 「次女から手紙をもらうのは初めてかもしれない」と、手話と口話を交えて話すゆうこさん。 長女はゆうこさんとぶつかることも多かったそう。一方、次女ねねさんは絵に描いたような『良い子』だったと言います。 「自発的に勉強もするし、勉強もできる。逆に遊びに行かないから心配になる」とゆうこさん。 そんなねねさんに動画への出演をお願いしましたが、友達にバレるのが嫌だから出演はできないけど、手紙ならOKと手紙を書いてくれたようです。ととちゃんがねねちゃんの代わりに読みます。 異父姉妹が生まれた時の気持ち 始めに、かいちゃんが生まれた時の気持ちがつづられています。「へぇ〜って思いました」という次女の手紙に、思わず笑ってしまうゆうこさん。 「自分が姉になるという実感はあまりなかった。年も離れているから、妹という感じもそんなにしない。今でも自分が末っ子のような感覚が抜けなくて困っています」と続きます。 ゆうこさんから見るとしっかりしている次女ですが、“もっとしっかりしなきゃ”という想いがあるようです。 YouTubeを始めた理由は、自分のためだと知って 母がYouTubeを始めた時の気持ちは、「元々、癖のある家族だから驚きはなかったです。『ついに来たか』と思いました」と手紙には書いてあったようです。 YouTubeを本格的に始める前には、UberEatsの配達員や布販売をしたことがあるという、ゆうこさん。ゆうこさんが思い立ったらすぐに行動するタイプなのを、家族はみんな理解してるようです。 YouTubeチャンネルを運営しているゆうこさんに対しては「1年間YouTubeを続けるという目標を立て、毎日パソコンやカメラに向かう姿勢を見て、目標を立てそれに向かって頑張るのはすごいと思います」と、尊敬しているようです。 「嫌なのは常にカメラを警戒する必要があること」。思春期の女の子にとっては、家で常にカメラを意識するのは少し大変かもしれませんね。 「ママが動画編集をしている姿をいつも見ています。最近ではやることも増えて大変なはずなのに、いつも笑顔で作業をしているのを見ると本当にすごいなと思っています」という手紙の内容には、ゆうこさんの「嬉しい……」という言葉が漏れます。 「偶然見たママの動画で、YouTube活動を続ける理由の一つに私の大学の学費を稼ぐためだと言っていたのを見て、うるっとしました。本当に困った娘だと自覚していますけれども、それでも私の将来のことを考えてくれて本当に嬉しいです」 次女からの感謝の手紙にゆうこさんは涙ぐみます。 父から娘へ…手紙を読み終わったととちゃんから、ねねちゃんへ向けてメッセージ。話す前に、昔を思い出してうるっときてしまう、ととちゃん。 「勉強もあるから、ゲームをしたり、一緒に遊ぶことが無くなったことは、正直さみしい。だけど、ねねちゃんが勉強をしてくれるのは嬉しいです。行きたい道へ行けるかは運や環境にもよるけど、全部サポートするからいつでも言って」と涙するととちゃん。 動画の最後には、ゆうこさんの想いが。「子どもは、好きなことを好きなだけ自由にやって欲しい。私の姿を見て、それがプラスになれば最高だなって思います」動画からは、ととちゃん、ゆうこさん、ねねちゃんの3人がお互いを想っている様子が伝わってきました。時々、後ろに映る三女・かいちゃんの様子にもほっこりします。普段は恥ずかしくて言えないことも、伝えられる素敵な手紙でした。 著者:ライター 廣瀬尚子
2023年06月24日ダウン症の俳優吉田葵さん『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』は、中学2年生のときに起業家の父が突然死、高校1年生のときに母が心臓病で車いす生活、4歳下の弟はダウン症、そして祖母は認知症という、作家・岸田奈美さんの自伝的エッセーを原作にした連続ドラマです。このドラマに、オーディションを経てダウン症の弟・草太として出演中の吉田葵さんは、知的・身体障害者専門の芸能プロダクションに所属(撮影当時)する現役俳優です(現在はハッタオフィス所属)。ダウン症がある俳優が連続ドラマのメインキャストとして出演することは、日本では初めてに近いそうで、吉田葵さん自身もドラマ初挑戦。毎回、張り切って撮影に臨んでいます。Upload By 発達ナビニュース【吉田さんプロフィール】生年月日:2007年1月4日趣味:踊ること・バスケ・文字を書くこと・iPad特技:モダンバレエ現在16歳の葵さんは、特別支援学校高等部に通う2年生です。また、特技のモダンバレエでは、2022年6月に名取(名取名・駒葵)を襲名されています。「やってみたい」という思いを実現し、俳優の道へーー葵さんが俳優になりたいと思ったきっかけを教えてください。葵さん:ドラマや映画やミュージカルを見て、俳優さんたちの表情とセリフがかっこよかったから、僕もやってみたいと思いました。ーーNHKプレミアムドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』に選ばれたときは、どんな気持ちでしたか?葵さん:びっくりしました!! うれしかったです!(撮影現場で)オーディションで会った監督さんたちにまた会えて、とてもうれしかったです。ーー撮影のなかで大変だったことや楽しかったエピソードを教えてください葵さん:大変だったことは、早朝の撮影で早起きをしたことです。起きられるかドキドキしました。楽しかったことは、撮影全部です。あと、俳優のみなさんと、スタッフのみなさんと、いっぱいおしゃべりしたり、ごはんを食べたことです。Upload By 発達ナビニュース英語を学び、世界中のダウン症の人に会いに行きたいーードラマの放送後、ご家族や友人など周りの反応はいかがですか葵さん:家族や、学校や習いごとの先生たちや友達やお父さんお母さんたちがいっぱい見てくれて、とてもうれしいです。「ドラマ見たよ!」「感動したよ!」と言われました。ーー学業と仕事の両立はどのように工夫していますか?葵さん:早寝早起きして、健康でいるように頑張っています。学校も仕事も大好きです。ーー将来、目指す俳優像や、今後挑戦してみたいことはありますか?葵さん:俳優のプロになって、映画とドラマに出たいです。レポーターにも挑戦したいです。そのために、練習や勉強をしたいです。パソコンも上手になって、仕事で使いたいです。あと、英語の勉強をして、世界中のダウン症の人に会いたいです。そして、一人暮らしをして、みんなとパーティーをしたいです。犬と暮らしたいので、犬の(世話についての)勉強も頑張りたいです。――ありがとうございましたNHKプレミアムドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』Upload By 発達ナビニュース中学2年生のときに起業家の父が突然死、高校1年生のときに母が心臓病で車いす生活、4歳下の弟はダウン症、そして認知症の祖母。作家・岸田奈美さんの自伝的エッセーを原作にした連続ドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」がNHK BSプレミアムにて、5月14日(日)22時より全10話で現在放送中です。今回の連続ドラマでは、岸田さんが紡いだエッセーに、ご家族や関係者への取材によるエピソードや、独自の視点での脚色を加え、全10話で放送中。主人公「岸本七実」役は、映画界で数々の賞に輝く河合優実さん。母役に坂井真紀さん、父役に錦戸亮さん。ダウン症の弟役には新人の吉田葵さん、そして祖母役は美保純さんが個性的な家族を演じています。【放送】2023年5月14日(日)~<全10話>毎週日曜 夜10:00~10:50(BSプレミアム・BS4K)Upload By 発達ナビニュース※クリックすると、発達ナビのサイトから「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」の公式サイトに遷移します。
2023年06月24日小学生になった次男は、できないことが山盛りわが家は母である私・ワッシーナを筆頭に、家族全員が個性いろいろな発達凸凹タイプです。それぞれの特性をキャラクター化しており、動物の顔をしています。たとえば、末っ子の次男ウッシーヤは、牛のキャラクターです。これは彼がなにをしても動作がゆったりしているところを表現しています。 いまは社会人5年目になる、おっとりキャラの次男ウッシーヤの小学生のころをふりかえります。勉強も運動も、学業全般で問題続出Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ小学生になって集団行動が増えると、ウッシーヤには困ったことが次々と起こりました。まず、朝は寝起きが悪いのです。何度起こしても目を離すとまた寝てしまいます。しかたなく半分寝ているような状態で服を着替えさせて、抱きかかえるように食卓に連れていきます。席についても目を離すと寝てしまいます。そばにいてこまめに声をかけながら肩などをゆさぶりながら食事をさせます。学校でも学習態度をたびたび注意されました。授業中も寝ているのです。しかも通学バックを枕にして床に寝ているというのです。当然、先生に強く注意されます。でもウッシーヤは「枕、しているから(しっかり寝れているので)だいじょうぶです」と、トンチンカンな受け答えです。ウッシーヤは先生から叱られているということが分からず、逆に安眠できているか気にかけてもらえたと勘違いしていたのです。Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ小学3年生になるころには、勉強にもついていけなくなりました。本読みはたどたどしくつかえて、文章を飛ばしたり、勝手に文章をつくったりしていました。あせった私は、家庭学習をしっかりやらなければいけないと強く感じました。ですので、夜はつきっきりで勉強を教えるのですが、なかなか理解が進みません。宿題が深夜まで終わらないことがしばしばありました。いろいろ工夫しても分からせてあげることができないので夫に代わって教えてもらいました。でも結果は同じです。夫婦ふたりで首をひねるばかりでした。たとえば算数では、数字の概念そのものがうまくのみこめません。そのため足し算、引き算も2桁以上になると、まるで理解できないのでした。Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイノートをとったり作文を書いたりするのも苦手で、文字なのか絵なのか分からない状態です。ノートのマス目のなかに文字をおさめて書くこともうまくできず、すごくはみ出したり、上から書いたり、鏡文字になったりしていました。学力を身につけることがうまくいかず、中学3年生まで小学3年生レベルの学力のままでした。しかし、知能検査を受けても標準くらいはあるという結果でした。親が工夫して教えてもまるで理解が進まず、なまけているとかやる気がないと感じて、厳しく叱ったこともしばしばありました。虫などの小さな生き物が好きでアリの行列を何時間もじっと見ていました。でも犬やネコくらいのサイズになるとさわることができず、近寄ってこられると逃げました。でも好きなことは、まわりが驚くようなヒラメキを見せました。音楽やリズムに関してはとても反応がよくて、初めて手にした楽器で初めて聞いた曲をいきなり弾いたりしました。植物図鑑が大好きで、名前や特徴を暗記していました。また紙粘土などの工作物が好きで、想像上の生き物をカラフルにつくったりしていました。Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイウッシーヤには独特な感覚過敏があって、プールや海に一度も入れませんでした。顔をうまく洗えず、床屋にいくとバリカンやシャンプーから逃げていました。それなのに、お風呂やトイレに入ると何時間も出てきませんでした。幼児期から続いていた指しゃぶりは、あいかわらず続いていました。学校にも相談して、あれこれ工夫してみましたが一般的なやり方は効果がありませんでした。この指しゃぶりは、中学生になって転校し、環境が変わったことをきっかけになくなりました。その代わり、頻繁にくちびるにリップクリームを塗ることや爪かみといった行動が、社会人になった現在も続いています。いまにして思えば、これはウッシーヤのこだわりなので、むりやり直すべきものではなかったようです。練習しても自転車に乗れず、学校の体育の授業では跳び箱や鉄棒がほとんどできませんでした。ドッジボールでは、いきなり大声をだして学校の外へ逃げていったこともありました。そのときは、学校からの連絡で急いで車で探しにいきました。発達に凸凹があると、できることとできないことの差がすごく大きいので、どうしてもわがままや性格の問題というふうに捉えられてしまいがちです。ふりかえると、もっと早いタイミングで専門家に相談して、さまざまな工夫をおこなっていれば、親も子も苦しまなくてすんだかもしれません。もし、タイムマシンがあってウッシーヤの小学校時代に戻れるなら、彼の好きなダンスや歌を使って算数や国語を教えてあげれば、もっとスムーズに理解できたと思います。執筆/ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ(監修:藤井先生より)社会人5年目のウッシーヤさんが小学3年生ごろのエピソードをありがとうございます。知能検査で標準の範囲でも、学年相応の読み書きや計算の習得が極端に困難な場合、学習障害である可能性もあります。最近では、少しずつではありますが、診断できる医療機関も増えてきています。学習障害のあるお子さんに対しては、困りごとへの具体的な学習支援が最も重要です。しかし共生社会を目指すインクルーシブ教育の中で、どのような指導や配慮がされているかは、それぞれの学校によってさまざまな状態です。また、学校教育における支援だけでなく、好きなものを大切に、それを軸に学びを深めていくことも可能です。学校の勉強は苦手だけれど、自分の好きな電車の漢字は難しくても読み書きできる、自分の好きな分野の専門書なら読める、というように、好きなことを軸に学びを深めていったお子さんもいます。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年06月21日医療分野から司法分野へNHKドキュメンタリードラマ『ケーキの切れない非行少年たち』(2023年6月20日(火)放送)の原作者、精神科医の宮口幸治さんのインタビューをお届けします。――宮口先生は精神科医として、病院で小さい子どもから高齢者まで診てこられたのですよね。宮口先生:はい。実は、医学部時代、小児科医と精神科医で進む道を迷いました。子どもの発達を専門にしたい気持ちが強かったのですが、その人の長い人生を考えたときに「生まれてから亡くなられるまで」関わりたいと思い、それが叶うであろう精神科医を選びました。精神科病院ではさまざまな人を診てきましたが、病院を訪れる人は周りに支援者がいるのですよね。保護者や先生に「この子ども(大人)には、支援が必要」だと気づいてもらい、病院などの支援機関とつながることができる。一方で、支援が必要なのに周りに気づかれない子ども(大人)もいる。後者のような子どもたちのために自分に何ができるのかを考え、司法分野(矯正教育分野)に移り、医療少年院や女子少年院で法務技官を務めました。――その経験をもとに書かれたのが、『ケーキの切れない非行少年たち』ですね。宮口先生:非行少年たちに関するさまざまな本が出ていますが、ライターの方が少年院の関係者に取材をして書いているものが多いですよね。そういった場合、核心の部分、深刻な問題を伝えられないと感じることがありました。少年院で出会った非行少年たちが切ったケーキの形のいびつさに驚愕した体験から、少年院の職務を離れたあとに少しでも多くの人たちに「見過ごされがちな困っている子どもたち」の現実を伝えたいという思いで書きました。「境界知能」にあたる子どもたちの困り――IQ100を平均とした場合、約14%が該当する「境界知能」にあたる子どもに今は特に焦点を当てているのですね。宮口先生:例えば発達障害は、以前よりも認知が進み、まだまだ具体的な支援の面で課題はあるものの、学校で合理的配慮を受けやすくなっているように思います。しかし、境界知能にあたる子どもたちは、支援が必要なのにそもそも気づかれていない現状があります。そのような子どもたちが一番困っていることは何か…。私は、「勉強についていけない」ことだと思います。19歳以下の自殺の原因・動機でも学業不振や入試や進路の悩みが上位となっています。学校は、勉強するために通っていて時間割もびっしりですよね。授業の内容が分からない、周りについていけない、テストができない…そんな日々が続くのはとてもつらいことです。本人にもプライドがあるので、素直に助けを求められないことも多いでしょう。そうして困りが募り、中には非行に走ってしまう子どももいるのです。厚生労働省|令和4年中における自殺の状況付録1年齢別、原因・動機別自殺者数――ドラマ化の話を聞いたときは、どのように思われましたか?宮口先生:本当に実現できるのだろうかと思いました。完成した作品を見たときは、ドラマに関わるみなさんの「こういう困っている子どもたちがいる現実を伝えたい」という気持ちが伝わってきましたし、視聴者のみなさんの心にも届くのではないかと思いました。制作過程でもいろいろと意見交換をさせていただきましたが、尽力いただいたみなさんに心から感謝しています。おかげさまで『ケーキの切れない非行少年たち』は、書籍だけでなく、マンガ、ドラマとなり、多くの方にお届けする機会をいただくことができました。これからも伝える取り組みを続けるとともに、困っている子どもが自分の人生を生きていくために必要な学習面・社会面・身体面の土台を育めるよう支援していきたいと思います。――ありがとうございました。ドキュメンタリードラマ『ケーキの切れない非行少年たち』児童精神科医として精神科病院や医療少年院に勤務してきた宮口幸治さんの著書『ケーキの切れない非行少年たち』初のドキュメンタリードラマが、2023年6月20日(火)よる8:00~9:39 [BS1]に放送されます。(あらすじ)都内の公立高校に通う17歳。ある出来事から妊娠し、生まれてきた赤ちゃんを…。女子少年院に勤務する精神科医が、入所してきた少女のある特徴を発見する。「ケーキを3等分できない」認知機能の弱さが引き起こす悲しみの連鎖。衝撃の事件から1年、少年院を出た彼女は小さな命と向き合おうと決意する。Upload By 発達ナビ編集部Upload By 発達ナビ編集部※クリックすると発達ナビのサイトからNHK『ケーキの切れない非行少年たち』のページに遷移します。
2023年06月17日中学生になって初めての中間テストが返ってきました。■子どもに合った勉強法とはふたりの勉強態度を見て、がんばればがんばっただけ結果につながるんだなと思った中間テストでした。怒られるのが怖くて隠されるよりは、自分が苦手なところをもう一回考えて次につなげていくほうが大事だもんね。わたしも勉強得意じゃなかったからえらそうに言える立場じゃないし、親子でやりやすい勉強方法を考えていかなきゃなと思ったよ。のまめは安心な点数だったけど、これまた「安心だわ」って放置せず、同じように考えていきたいと思っています。もちろん、わが家の場合の話なので、各ご家庭いろんな勉強方法があると思います。もしかしたら、がんばらなくてもいい点数をとれる子もその逆もいるのかもしれませんし、その家庭に合った勉強方法でやっていきたいですね。
2023年06月17日■前回のあらすじカウンセリングで自分だけが焦っていたのだと気づいた主人公(母)は、今度行き渋りがあったら休ませようと思うが、それ以降長女ゆいの行き渋りはなくなる。どうやらゆいはこの件で、「親に言ってもムダ」と思ったようで…。■思えば勉強が苦手だった…■でも私は…思い出してみると、ゆいはずっと勉強が苦手で…。しかし、学校から持ち帰ったテストやプリントを見ても私は、「困った子だねぇ」と言いながらもあまり気にしてこなかったのです。次回に続く「療育手帳を取得した話」(全38話)は12時更新!
2023年06月15日うちはモフモフ暮らし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
子育ては毎日がたからもの☆