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妊娠初期の胸の張りってなに?生理時に、人によっては胸の張りを感じることがありますが、妊娠初期にも同じように胸が張ることがあります。生理が予定日通り来ておらず、胸の張りが続いているようであれば、妊娠初期にみられる胸の張りである可能性があります。・胸全体が張った感じがする・胸にチリチリ、ムズムズといった感覚がある・乳首の周りに違和感を感じる・乳首が衣服などに触れると痛みを感じる・乳首や乳房にかゆみを感じる妊娠時の胸の張りは生理時に感じられるものより強い傾向がありますが、(削除)ほとんど感じられない場合もあります。また、1人目の妊娠と2人目の妊娠とで症状の度合いが異なることもあり、症状のあらわれ方にはかなり個人差があります。妊娠初期に胸の張りを感じる時期とは胸の張りは、早い人であれば着床後すぐの妊娠0週目(生理予定日の1週間前)頃から感じることもあるようです。症状は妊娠初期の間しばらく続き、つわりが軽くなると同時に症状が落ち着く人が多いと言われています。妊娠後期でも出産に向けて再び胸の張りが感じられるようになりますが、妊娠期間中ずっと胸の張りが続くという人もいます。妊娠初期に胸が張る原因妊娠初期の胸の張りには、さまざまなホルモンの活動が影響しています。妊娠初期には子宮の発達を促すために卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌されます。この卵胞ホルモンには乳腺組織や乳管を活性化させる作用があり、これが胸の張りを生じさせます。加えて、基礎体温を高め子宮内膜を維持するために黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されますが、黄体ホルモンにも乳腺組織を活性化させる作用があり、この時卵胞ホルモンのほうが相対的に黄体ホルモンより過剰に分泌された際に、張りや痛みを感じる原因になるといわれています。妊娠初期に胸が張ったら注意すること妊娠初期に起こる胸の痛みは、妊娠のために必要な身体の変化の一環として生じるものであり、その症状が続くことで別の疾患や病気を引き起こす心配はありません。ただし、胸の張り以外にしこりを発見したり、乳首から出血がみられたりするような場合は、乳腺症や乳腺線維腺腫、乳ガンなど別の要因が考えられます。速やかに産婦人科を受診しましょう。妊娠初期に胸の張りを感じた時の、予防と対策妊娠初期の胸の張りを予防する方法は特にありませんが、症状がストレスになってママとお腹の赤ちゃんにストレスがかかる可能性も考慮し、不快な症状を緩和させられるように対策をしましょう。・アンダーウェア、下着胸や肌への刺激が少ないものを選びましょう。なるべく締め付け感が少ないもの、ワイヤー素材のないものやマタニティ専用ブラジャーなどがおすすめです。・胸の保湿ケア胸周りの肌の乾燥が、かゆみや痛みなどとなって症状を悪化させてしまう可能性があります。肌の状態に合わせ、お風呂上がりにボディ用の保湿クリームを塗るとよいでしょう。・入浴時の洗い方乳房や乳頭部分はデリケートであり、刺激を与えると胸の痛みをさらに強くしてしまう可能性もあります。お風呂で胸を洗う際には、柔らかめのタオルか手で軽く洗うようにしましょう。・胸を温めすぎない妊娠中の身体は温めることをおすすめしますが、胸の張りがつらいときは入浴時のお風呂の温度をぬるめにし、胸を温めすぎないようにしましょう。痛みが強すぎる場合は冷たいタオルなどで胸全体をアイシングすると痛みが和らぎますが、必要以上に冷やすことは血流を滞らせる原因となるため、状態をみながら行いましょう。
2016年04月04日腰痛はすべての妊娠期において、多くの妊婦さんが経験すると言われています。原因は妊娠による体の変化や、お腹の赤ちゃんの成長によるものがほとんどです。・体形や姿勢の変化妊婦さん個人への体重指導の内容にもよりますが、妊娠すると臨月までに約7~12kg前後体重が増える傾向があります。体重が増加することで体の重心が前に移動し、背骨を反らせ、お腹を突き出した姿勢となり、腰への負担が大きくなるために起こります。・下半身の血行不良胎内の赤ちゃんが成長し大きくなった子宮が、お腹や骨盤内で血管を圧迫するようになり、血行不良になりやすくなります。血流が悪くなることで腰や足などが冷え、むくみや痛みなどが発生するために起こります。・ホルモンの作用妊娠初期から、ママの体内では卵巣や子宮、胎盤などからリラキシンというホルモンが分泌されます。リラキシンは妊娠していなくても生理期間中前後に分泌されますが、生理期間中前後または妊娠中どちらでも、骨盤を開きやすくするはたらきがあります。妊娠期間中では、お産に備えて赤ちゃんが狭い骨盤を通れるようにするために分泌がなされ、そのはたらきにより骨盤が体を支える力が弱まるため、腰や背中へ負担がかかり、痛みが発生すると考えられています。妊娠後期の腰痛はいつからいつまで続くの?妊娠後期に入ると赤ちゃんの成長も進み、お腹の大きさそのものが目立ってきます。このため妊娠28週~32週頃には、体形の変化や下半身の血行不良が関係する腰痛に悩むママも増加するようです。お産と同時に治る人もいますが、約1割のママが産後も腰の痛みを訴え、数年にわたって症状が続く場合もあります。またリラキシンのはたらきによる骨盤のゆるみの影響で、産後も腰痛が起きやすくなるケースもあります。妊娠中、腰痛が現れる時期はいつ?妊娠する前から腰痛が出やすい姿勢であったかどうかにも関係しますが、妊娠中は、初期からリラキシンの分泌が始まります。そのため、妊娠4週~15週頃の早い時期から腰痛が起き、分泌が減少する20週以降に消えていく傾向があると言われます。赤ちゃんの成長に伴い、お腹が大きくなることを原因とした体形の変化による腰痛は、お産直前まで続くことが多いようです。妊娠中の腰痛発症時に注意したいこと妊娠症状における腰痛は、あらかじめ、腰回りの筋肉がついているかどうかで痛みの強さが異なります。立つときも座るときも良い姿勢を心掛けたり、同じ姿勢をとり続けないようにするなどのほか、負担のかからない範囲で軽いストレッチを行うことも効果的です。症状がひどい場合でも、自己判断で市販薬の利用することは控えましょう。妊婦さんが市販薬を服用または使用するには、市販薬に含まれている薬の成分(痛み止めや、非ステロイド性抗炎症薬と分類される薬の成分(アスピリン、アセチルサリチル酸、インドメタシン、イブプロフェン、ロキソプロフェンナトリウムなど))について、飲み薬と同様、外皮薬の使用にも注意が必要なことがあります。これらの成分は、胎内の赤ちゃんに届き発育に影響を及ぼす可能性がありものもあります。赤ちゃんの心臓の近くにあり、胎児の血液を全身へ送る通り道として重要な役割を持つ動脈管と呼ばれる血管が収縮したり、閉鎖したりする可能性があるためです。そのため、脈が遅くなる不整脈や、羊水が少なくなる羊水過少などという症状が引き起こされる場合もあります。市販薬を使用する前に健診医や分娩医に相談し、妊婦さんでも使用できる薬を処方してもらいましょう。妊娠後期の腰痛予防と対策妊娠中の腰痛はつきものですが、ひどい症状の場合、慢性化する恐れがあります。腰痛の原因を知り、しっかりと予防や対策をしておくことが大切です・運動をする体を動かすことはストレスの発散、体力の維持、血液循環の回復につながり痛みが緩和されます。また、妊娠前からの体作りは腰痛予防はもちろん、健やかな妊娠生活のために良いとされています。妊娠中であれば、マタニティスイミングや散歩、ストレッチなど腰に負担が少ない運動がオススメです。しかし、切迫早産などの診断をされている方は注意が必要ですので、必ず、健診医や分娩医に確認しましょう。・体重管理を行う急激な体重増加は、腰への負担はもちろん、お腹の赤ちゃんの健康やママの妊娠生活にも影響がある場合があります。健診医や分娩医が妊婦さん一人一人に指導する適正な体重指導に基づき、健やかな食生活を送りましょう。・腹帯やマタニティーガードルを使うお腹を支えることによって、腰へかかる負担を減らすことができます。巻く位置や使い方は助産師からの指導が必要な場合もあるので、使用前には助産師や健診医、分娩医に相談しましょう。・体を温める体調により、シャワーだけではなく、ぬるめのお湯を張った湯船に浸かってゆっくり入浴したり、夏でもできるだけ温かい飲み物を摂るなど、体全体を温めましょう。温まることで血流がよくなり、腰痛の痛みが改善されることがあります。
2016年04月04日神経痛ってなに?妊娠期間中に、腰から太ももにかけてしびれを感じたり、心臓の周りにピリッとした痛みが出たりするといった症状が現れることがあります。そういった痛みやしびれは、神経痛の可能性があります。神経痛とは、病名ではなく症状そのものを指します。全身に張り巡らされている運動や感覚を伝えるための連絡網である末梢神経が、なんらかの原因で刺激を受けることによって、痛みやしびれといった症状として現れます。・妊娠による、ホルモンや体型の変化ママの体内では妊娠初期から、卵巣や子宮、胎盤などからリラキシンというホルモンを分泌します。リラキシンには、出産に向けて赤ちゃんが狭い骨盤を通れるようにするため、骨盤などの関節や周辺のじん帯をゆるめる作用があります。骨盤が緩むことで体を支える力が弱くなり、背骨などにもゆがみが生じます。また、妊娠後期は胎内でどんどん大きくなる赤ちゃんによって、ママの重心や姿勢の変化にともない、骨や関節の位置がずれやすくなります。これらの理由から、おしりや下肢に伸びる神経が圧迫され、痛みやしびれなどといった症状が引き起こされます。・血行不良による冷え赤ちゃんが胎内で成長すると共に、子宮は大きくなります。このことで、お腹や骨盤内の血管が圧迫され、下半身に冷えやむくみが起きやすくなります。これが痛みに対する感受性を高めてしまい、神経痛の発症を促したり、すでに症状がある場合は悪化させたりする原因の一つとなります。・ストレスや不安妊娠による生活面での制限や体型の変化は、ママの心の戸惑いをはじめ、親になるための不安やプレッシャーなどストレスの要因になることが多く、精神的な負担が増えます。これらのストレスも冷えと同様に、神経痛の発症を促したり、すでに症状がある場合は悪化させたりする原因の一つとなります。妊娠後期の神経痛はいつからいつまでになるの?妊娠28週以降は体型の変化や血行不良といった理由から、神経痛を感じ始めるママも多いようです。出産することで治る人もいますが、骨盤や筋肉は長期間同じ状態でいることで固定されてしまうために慢性化し、出産後も続く可能性があります。神経痛の症状が現れたら、妊娠中に放置しないことが大切です。神経痛が現れる妊娠時期とは骨盤をゆるませ神経痛の一因となるリラキシンの分泌は妊娠2ヶ月頃から起こります。またママが妊娠初期に感じる精神面の不安やストレスなども加わり、妊娠4週~15週頃という早い時期から発症する場合があります。お腹の赤ちゃんが成長し、子宮が大きくなることでママの体内の臓器が神経を圧迫することで起きる神経痛に関しては、妊娠中期~後期にわたり症状が現れる場合があります。 神経痛の種類と、痛みやすい場所は?妊娠期間中に発症しやすい神経痛には、座骨神経痛と肋間神経痛があります。・座骨(坐骨)神経痛(ざこつしんけいつう)お腹が大きくなることで姿勢の変化や重心の変化が起こります。座骨神経が圧迫されたり刺激されたりし、お尻や太ももの後ろやすね、足先などに痛みやしびれが現れます。また腰痛を放置しすぎると、悪化して座骨神経痛につながることもあります。・肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)妊娠によるストレスで筋肉が緊張したり、子宮が大きくなったりすることで内臓が内肋間神経を圧迫します。それに伴い、肋間(肋骨と肋骨の間)周りに痛みやしびれを引き起こすことがあります。妊娠後期の神経痛予防と対策神経痛の痛みは独特で、痛みの頻度は天気や気温に左右されることがあります。痛みの強さによっては眠れないこともあるため、あらかじめ予防対策を行うことが大切です。・心の安静を保つ妊娠期間中の生活は制限しなければならないことも多く、ストレスを感じやすくなります。またママの体内で分泌される流産を防ぐはたらきを行うプロゲステロンというホルモンは、気分の落ち込みやイライラなどを引き起こします。落ち込みやイライラを感じたら気分転換を行ったり、体そのものを休めるなど、気持ちの切り替えをこまめに行いましょう。・体を温める血行が良くなることで、冷えの原因となるストレスをやわらげることができます。湯船にお湯を張って入浴したり、足湯などの時間を設けたりして、しっかりと体を温めましょう。・就寝時の体位を工夫する仰向けの状態で寝ると、腰やおしりの筋肉が座骨神経を圧迫することになります。下半身に痛みやしびれを感じるママは抱き枕などを利用し、横向きで体を曲げた体勢で眠りにつきましょう。体の重みを分散させることで、神経への刺激をやわらげることができます。・簡単なストレッチをするお腹に負担がかからず、無理なく行えるストレッチを行い、筋肉の緊張をほぐしましょう。腰椎椎間板ヘルニアがある方や、切迫早産と診断されている方の運動はママとおなかの赤ちゃんの健康に影響が出る可能性があります。必ず、健診医または分娩医に相談の上行いましょう。
2016年04月04日頻尿は、一般的に起床時~就寝までの排尿回数が8回以上である場合を指す症状です。一つの目安であり、その日の水分摂取量や活動量などでも個人差があります。妊娠後期の頻尿はいつからいつまでになるの?妊娠中のすべての期間を通して、頻尿症状を感じるママが多いと言われています。いずれもお腹の赤ちゃんの成長に伴う理由が原因とされ、産後には解消されるケースがほとんどです。妊娠後期の頻尿が現れる時期とは妊娠時は、胎児に送るために通常より多くの血液を必要とします。妊娠初期は、心臓で作られた血液や体液をろ過する役割を担う腎臓のはたらきが活発化するため、頻尿につながると言われています。妊娠16~24週頃には、ママの体内で作られる血液量が最大となります。血液が腎臓でろ過される際、原尿と呼ばれる尿の元になるものがあるため、頻尿が起こりやすくなります。妊娠32週以降は、お腹の中で約2000gにまで成長した赤ちゃんにより子宮が徐々に持ち上がります。子宮が膀胱を圧迫することで、少しでも尿がたまると尿意を感じやすくなり頻尿症状として現れます。注意が必要な妊娠中の頻尿の回数と、痛みの種類妊娠期間中の頻尿は、主に妊娠による生理現象のため治療の必要はありません。まれに排尿を我慢することで感染症を引き起こしたり、尿路の感染や炎症が原因となり頻尿症状が現れる可能性があります。尿路感染による感染症は、直接赤ちゃんへの影響はなく、早期治療すれば妊娠に影響がない場合がほとんどです。しかし、重篤化すると炎症によって子宮が収縮し、早産や流産になりかねません。感染による症状を感じる場合は、早めに健診医または分娩医に相談しましょう。・膀胱炎(ぼうこうえん)頻尿に加え、排尿時にピリッとした痛みがある、残尿感がある、尿の色が赤いなどといった場合は膀胱炎の疑いがあります。普段は排尿によって尿道に存在する細菌も洗い流されますが、妊娠中は抵抗力が低下しているため、感染しやすくなっていることが原因です。・腎盂炎(じんうえん)膀胱炎が悪化すると、膀胱から尿管・腎臓へと細菌が上行し、腎盂炎を発症します。酷い残尿感、出血、悪寒や震え、腰痛などの症状に伴い38~40度の高熱が出ます。多くの場合は入院しての治療が必要です。妊娠後期の頻尿対策と感染症予防妊娠中のすべての期間において、排尿を我慢しないことが一番の予防になります。尿意を感じたら、できる限りすぐにトイレに行きましょう。・排尿して細菌を洗い流す女性の体は、尿道と膣、肛門が近くにあることから細菌が入りやすい構造をしています。尿路に存在する細菌は、排尿で洗い流しましょう。こまめに水分補給を行い、尿の回数を増やすことも効果的です。・外陰部を清潔に保つおりものシートなどを使用している場合はこまめに交換したり、排便時は膣周辺に触れないようお尻を前から後ろに拭くなどの工夫をしたり、患部を清潔を保つように心がけましょう。性行為によって膀胱炎になるケースもあるため、その場合は自分だけではなく、行為前にパパの体も清潔に保つように話し合いましょう。・体を温める冷えなどの理由で膀胱内の粘膜が32℃以下になると、細菌が繁殖・感染しやすい環境になります。夏でも温かい飲み物を飲む、お風呂にゆっくり浸かるなど、日頃の生活から体を温める工夫をしましょう。
2016年04月04日おしるし・破水・陣痛妊娠36~39週頃の臨月になると、ママの体では出産準備がはじまります。この時期には、赤ちゃんが産まれてくるための様々なサインが現れますが、個人差によるため必ず起こるとは限りません。・おしるし血の混じった状態のおりものを指します。出産に向け、赤ちゃんが産まれてくるための子宮口が開き始めた出産兆候です。子宮が収縮し、赤ちゃんを包んでいる卵膜が剥がれることで出た血液が、粘液と混じって出てくることで現れます。・破水赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れ、羊水が流出することを破水といいます。おしるし後や陣痛後、子宮口が全開する前後や分娩台の上など、出産につながる兆候として突然起こります。また破水がなく、陣痛を迎える場合もあります。・陣痛赤ちゃんをママの体外に押し出すために、子宮が収縮することです。個人差はありますが、次第に痛みが増し、間隔も狭まります。おしるしや破水がなくても陣痛は発生します。おしるし・破水・陣痛がある時期おしるし・陣痛・破水は、一般的には妊娠36~40週に発生します。すべてが必ず起こるものではなく、ママの体質や体調、妊娠状態により異なりますが、陣痛は必ず発生します。また破水に関しては、妊娠37週以降の破水は陣痛が始まりお産となりますが、24時間以内に陣痛が始まらない時は陣痛誘発剤を使うこともあります。37週未満で破水した場合は、赤ちゃんがお腹の中に留まって成長できるように入院し、安静状態でお産に備えます。おしるし・破水・陣痛の症状・おしるしの症状おしるしは個人差が大きく、出血の量や色味、粘り気の有無などで状態が異なります。回数も1回から1週間くらいかけて毎日など、差があることが特徴です。またおしるし自体がない場合もあります。・破水の症状羊水は匂いがやや生臭く、透明・黄緑・黄色味をもち、粘り気がないと言われます。自分の意思で止められないことも特徴です。一般的には、赤ちゃんを包んでいる卵膜の下部が破れ羊水が出ることを破水と呼びます。陣痛前に破水することを前期破水、子宮口が全開になる前に破水することを早期破水と呼びます。破水がなく子宮口が全開になった場合は、分娩台の上で分娩医が安全に破水させることもあります。いずれも羊水が勢いよく出る点が特徴です。また子宮卵膜の上部が破れたことによる破水を高位破水と呼び、少量の羊水が継続的に流れる点が特徴です。・陣痛の症状下腹部から膣を周辺に、子宮が強い収縮を繰り返すことで痛みが発生します。痛みは規則的な間隔で訪れることが多く、2~3時間程度の間隔から始まり、5~10分程度、3~4分程度と間隔を縮めて継続的に発生します。人によっては間隔が規則的ではないままお産を迎える場合もあります。また子宮の収縮に伴い、腹痛や腰痛、背中の痛みや突っ張りなどといった症状も同時に起こります。おしるし・破水・陣痛が起きたら?おしるしの場合は慌てずに様子を見て、妊婦健診時に健診医に伝えましょう。破水は、産道を経由して子宮内に雑菌が入り込みやすくなり、赤ちゃんが感染症を引き起こす可能性があります。「もしかして破水?」と思ったら、必ず分娩施設に連絡し、指示を仰ぎましょう。その際、シャワーや入浴は控えることも大切です。陣痛は、痛みや間隔が徐々に消えていくなら前駆陣痛ですが、継続的に続き、痛みが増していくなら本陣痛である可能性があります。痛みや発生する間隔をメモしておきましょう。おしるし・破水・陣痛の受診の目安おしるしは、健診施設や分娩施設での受診は特に必要ありませんが、水様性の場合は破水しているかもしれませんから、分娩施設に連絡を。また出血量が多い時やいつもと違う症状を伴う時は受診が必要です。破水は出産が始まるサインであることが多いため、赤ちゃんへの細菌感染を防ぐためにも、すぐに分娩施設へ連絡しましょう。陣痛は、初産婦の場合は痛みの間隔が5~10分間隔の時点で、分娩施設へ連絡しましょう。ただし経産婦の場合は陣痛開始から分娩へ進むスピードが速い場合があります。事前に主治医へ相談し、「○分間隔になったら連絡を」といった取り決めがあったほうが安心です。
2016年04月04日妊娠初期の腹痛のうち、・下腹部が締め付けられる・引っ張られる・キュッとくるという症状の場合は、大きくなりはじめた子宮が、周囲を圧迫するために生じる痛みと考えられます。・足のつけ根のあたりがつれる・下腹部がつれるといったつるような痛みの場合、子宮をささえている靱帯が、急激な伸びに悲鳴をあげている、けいれんを起こしていると考えられます。いずれも正常な妊娠経過の痛みですので、安静に過ごして様子を見ましょう。激痛や出血を伴う痛みの場合は、危険信号。子宮外妊娠(異所性妊娠)や絨毛膜下血腫といった、なんらかのトラブルを疑う必要があります。また、おなかのどの部分が痛むのかによって、原因も異なります。もし痛みが上部にあるならば、胃炎といった可能性も。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠初期に下痢をすると流産するといった迷信がありますが、これは全くのウソです。そもそも、自然流産の発生率は、一般的に15%と高め。これってつまり、6~7人に1人は流産の可能性があるということ。たまたま下痢をしていた妊婦さんが流産したということから、このような迷信が広まったのだと思われます。(イメージ的にもおなかがくだる=流産って浮かびやすいですものね)妊娠初期の子宮の大きさであれば、たとえひどい下痢で腸がグルグル動いたとしても、子宮収縮につながることはありません。ただ、あまりに長引く下痢は要注意。というのも、それによって引き起こす脱水症状と栄養不足が胎児の発育に影響を及ぼすからです。あまりにひどい時は、病院で点滴などを使用し、身体に水分と栄養を補給するのがいいでしょう。みんなどうだった? 妊娠初期の「下痢」の体験談・いつもは便秘気味なのに、妊娠と同時に下痢気味になり、下痢の時にくる腹痛に毎日悩まされました。また、下痢は胎児によくないと聞いたことがあったので、不安でたまりませんでした。不安とはよそに、子どもはすくすく育ってくれて安心しました。・お腹と腰に鈍痛があり、生理痛のような下痢のような痛みがありました。・とにかく胃のあたりが痛かった。その後、下痢と便秘が交互にきました。・胃のあたりが食あたりみたいに痛み、激しい下痢になりました。・妊娠4~5ヶ月の頃に、下腹と足の付け根あたりにズキンズキンとした痛みがありました。あとは、下痢の痛みがひどかったです。・下腹部あたりが痛くて、ずっと下痢が続いたので心配でした。・下腹部がピキピキと痛かったです。時々下痢のような痛みもありました。・下腹部に下痢の時のような痛みがありました。・下痢が続き、毎朝起床時や食後はお腹がキューっと締め付けられるような痛みと、ギュルギュルした波のある痛みやシクシクした痛みがありました。・下痢と便秘を繰り返したので、お腹の痛みは頻繁にありました。・下痢になる時の痛みで、下腹部がズキズキしました。・妊娠初期は感覚としては内部で、下痢のときのような痛みがありました。妊娠後期は、下腹部が硬くなって突っ張る感じがしました。・嘔吐下痢になり、1週間大変だったことが2回もありました。・鉄分の薬を飲んで下痢になり痔になってしまいました。でも先生は鉄分の薬が原因だったと言う事に気付くのが遅く、薬を飲み終わる頃にもしかしたら下痢の原因って鉄分の薬だったかなぁという感じで悲しかったです。・妊娠初期に下痢がひどくてのた打ちまわり、救急車を呼んでと頼んだのに、夫は「救急車呼ぶ程痛いの?」と心配していませんでした。(31歳) 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠初期に発症する頭痛は、偏頭痛が多くなります。これは、ホルモンの変化によるもので、頭痛持ちではなかったのに頭痛がでる人もいるし、逆に偏頭痛持ちだったのに、妊娠したら治ったという場合もあります。偏頭痛が起きるメカニズムは、脳血管が何らかの理由で拡がり、拡がった血管によって神経が圧迫や引っ張られて痛みとなるのです。偏頭痛が起きてしまったときは、ズキズキする部位を濡れタオルなどで冷やして、暗い部屋で寝ると拡がった血管が収縮し、頭痛がおさまると言われています。あまりにひどい場合には、診断を受け、妊娠中でも飲める薬を処方してもらいましょう。また、妊娠前から貧血気味の人は、妊娠初期から鉄欠乏性貧血を発症することが多く、頭痛の症状がでることもあります。みんなどうだった? 妊娠初期の「頭痛」の体験談・赤ちゃんばかりお祝いをもらうからママにあげると幼なじみからマッサージ機をもらいました。目が悪く、頭痛、首こりがひどかったので嬉しかったです。(32歳)・つわりの終わる頃の時期は毎日頭痛がひどかったです。・妊娠中は一定期間毎日頭痛に悩まされましたが、あるとき突然治りました。・何も食べられず、入院したくらい頭痛が重かったです。・頭痛、歯痛、肩こりがあり、食欲はあるのに量を食べられませんでした。・頭痛があり、産婦人科に薬を貰っていました。・目の前がチカチカするほどの頭痛があり、ゲップが溜まってうまく出せず、吐き気がしました。・肩こりからくる頭痛だったので、ひたすら肩を温めました。・頭痛がありましたが、カフェイン入りのコーヒーを飲むとマシになりました。・妊娠中は頭痛がひどく、病院で勧められて漢方を飲みました。・頭痛があり、産婦人科から薬を貰いました。吐き気があり、とりあえず食べては戻していました。・頭痛は保冷剤で冷やしていました。嘔吐は食べたら吐く感じでしたが、食べずに吐くものがないとさらに辛いので、吐いたときになるべく辛くないあっさりしたものを食べていました。サンドイッチはすごく食べていた気がします。・嘔吐が多く飲食ができない時も、食べていなくて気持ち悪い時も、氷をなめると落ち着きました。横になっている時、体をユサユサ揺らして吐き気を紛らわせたりしています。少しでも便が出ないと苦しいみたいなので、胃にも負担を感じたので便秘薬で便を出し、お腹に余裕を作りました。吐き過ぎな時は体が懲り固まっているので、肩甲骨を動かしてほぐしたり揉んでもらったりしてほぐしたら、吐き気や頭痛が少しマシになる気がしました。・つわりの終わる頃の時期は毎日頭痛がひどかったです。・目の前がチカチカする頭痛、ゲップがたまりうまく出せず吐き気があった。・一定期間毎日頭痛に悩まされた。あるとき突然治った。・頭痛、歯痛、肩こり、食欲はあるのに量を食べられなかった・頭痛は水分不足でなるから水分をとれば治ると言われたが、治らないことが多々あった。(28歳)・とにかく常にムカムカしていて、午後からがひどかった。頭痛やだるさも辛かったです。(33歳)・頭痛と吐き気がして、市販の頭痛薬を服用しようか悩んでいた時に、まだ生理がきていないなと思い、薬も飲むし妊娠してないか念のため検査しようと思い、検査薬を使用しました。・妊娠中、つわりが重く、水分もまともに取れない状態だったので、薬も飲めませんでした。肩こり、頭痛がひどかった時は、小豆とハーブで作ったカイロを首から肩にかけたり、目の上に置いたりして横になると、少し和らぎました。・つわりの頭痛は薬が飲めないから、整体に行ってマッサージしてもらうとだいぶ楽でした。・頭痛は薬が飲めず、解消法がなくて大変でした。産婦人科の先生に相談して、「そういう人もいる」と他の妊婦さんでも同じ症状の人がいるということを知ると少し安心はしましたが、頭痛は改善されませんでした。2~3週間は特に激しく、かなりきつかったのを覚えています。・頭痛には打つ手がなくて苦しんだけど、吐き気に関しては「戻せばいいんでしょ」という開き直りの気持ちで対応しました。・千差万別の症状が出るにも関わらず、「意外とつわり軽いよね」と言われました。頭痛とか、急な吐き気があったりするのに、テレビドラマの良くあるつわりのシーンが、印象的だったようです。・花粉症に関しては、いつもの抗アレルギー薬を飲んで差し支えないと言われたものの、気になって飲みませんでした。頭痛薬や胃薬も必要なら内服するようにと言われ、胃薬は処方されたものを内服しましたが、頭痛薬は我慢しました。・突然、目の前が砂嵐のようになったり、視界が断片的に見えにくくなったりした後、必ず、頭痛がきて嘔吐を繰り返すことが多々ありました。病院で診療を受けると、偏頭痛の症状で妊娠中のストレスや血流の悪化が原因とのことでした。妊婦でも服用できる頭痛薬を処方してもらい、視界に変化あったらすぐ服用することで、解消できました。・休むより他の方法はなく、頭痛には薄く作ったコーヒーが効きました。妊娠中は胎児に影響があるとは言え、頭痛薬も飲めないので、普段からカフェインを取っている人は全く抜いてしまうことが原因かどうかは判りませんが、睡魔と頭痛には、かなり悩まされました。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日こんにちは、ママライターのfurahaです。妊娠中は控えたほうが良いとされている、タバコ、アルコール、カフェイン。タバコやアルコールは、低出生体重児や胎児アルコール症候群を招く危険性があり、明らかに胎児に害があることがわかっています。その一方で、カフェインが胎児に及ぼす影響に関してはまだ研究中で諸説あり、どのような影響があるのかよく知らない妊婦さんも多いのではないでしょうか?また、タバコやアルコールのように完全にやめないといけないというわけではなく、カフェインは少量であれば問題ないという考え方もあります。そんな妊婦さんが知っておくべきカフェイン情報、そして妊婦さんに人気のハーブティーについて紹介します。●妊娠中にカフェインを控えないといけない理由なぜ妊婦さんがカフェイン摂取量に気を付けないといけないかというと、カフェインは胎盤を簡単に通過してママから胎児へ送られてしまうから 。胎児は代謝能力が低いため、カフェインをうまく分解して排出することができず、体の中にどんどんカフェインが蓄積されて血中濃度が高くなってしまいます。また、カフェインには血管を収縮させ胎盤への血流を減らしてしまう作用があるため、胎児へ酸素や栄養が十分に送られなくなる危険性も。さらに、利尿作用もあるので、妊娠期間に必要とされているカルシウムや鉄分を尿として排出し吸収を妨げる働きもあります。これらは既に研究でも証明されていることで、妊娠期のカフェイン摂取に関しては世界中で研究が行われています。アメリカの産科学と婦人科学の専門誌『American Journal of Obstetrics and Gynecology』では、『流産の危険性は毎日のカフェイン摂取量に比例すること。1日に200mg以上のカフェインを摂取する女性は、全くカフェインを取らない女性に比べ、流産の確率が2倍になる』と発表されています。また、イギリスのレスター大学が行った研究でも、カフェイン摂取量が1日100mg以下の妊婦さんと比較し、低出生体重児の子どもが生まれるリスクが、100mg~199mg摂取の人で20%、200mg~299mg摂取の人で40%、300mg以上摂取で50%高くなる、という結果が出ています。研究によってどれくらいの摂取量をよしとするかに多少の違いはあるようですが、少なくとも、カフェインは胎児の発達障害や低体重を招き、害があることは確か !妊婦さんはできるだけとらない方がいいということがわかります。●妊娠中も少量のカフェインであればOK!とはいうものの、カフェインを含むコーヒーや紅茶が好きでリフレッシュするために飲んでいる、という女性は多いと思います。妊娠を機にそれらを完全に断つというのは、ストレスの原因にもなりかねないので、コーヒーや紅茶がどうしても飲みたいという妊婦さんは摂取量に気を付けましょう 。妊婦さんの1日のカフェイン摂取量は、WHOでは300mgまで 、ヨーロッパやアメリカでは200mgまで にしたほうがいいとされています。1日200mgまでの場合、目安としてはコーヒー1〜2杯程度。日本では明確な基準はありませんが、コーヒーであれば1日1杯、多くても2杯程度にとどめるように推める産科医が多いようです。また、コーヒー・紅茶に比べて含有量は少ないですが、緑茶・ウーロン茶にもカフェインは含まれています。水分補給をする際も、緑茶・ウーロン茶ではなく麦茶を飲むほうがいいでしょう。カフェインを気にせずコーヒーや紅茶を飲みたいという方には、デカフェ やノンカフェイン のものがおすすめです。●妊娠中・授乳中はハーブティーにも注意が必要!カフェインを気にせずお茶を飲めるということで、ハーブティーを妊娠中に好んで飲む方も多いと思います。香りもよくリラックスできるハーブティーですが、実はハーブティーにも妊婦さんに向かないものがある ので、種類を選んで飲むようにしましょう。●妊娠中は飲まないほうがいいハーブ・セントジョーンズワート・セージ・ハイビスカス・フェンネル・レモングラス・サフラン・アロエ・ハトムギ・ジャスミン・カモミール・ラベンダー他にも妊娠中に避けるべきハーブはたくさんありますが、なじみのあるハーブで注意したいものをピックアップしました。上記ハーブの多くは子宮を収縮させたり子宮を刺激する作用があるため、妊娠中は飲まないようにしましょう。また、ラベンダーのように神経系に作用を及ぼすハーブも妊娠中は避けたほうがいいと言われています。上記全てではありませんが、ほとんどのものは授乳中も避けたほうがいいとされているハーブなので、妊娠中だけでなく出産後もハーブティーを飲む際は気を付けたいところです。●妊娠中に飲み過ぎないほうがいいハーブ●ローズヒップビタミンCを多く含み、疲労回復や美肌作用で知られているローズヒップですが、多量に摂取すると下痢症状 を起こすことがあります。●ペパーミント消化不良や吐き気を解消してくれるので、つわり症状を和らげてくれる反面、子宮の筋肉を収縮させる 作用もあるため、妊娠中の過剰摂取は避けましょう。●ショウガつわりを解消したり、代謝をよくしてくれるショウガ。しかし、ドライジンジャーを摂取し過ぎると消化器官へ悪影響を及ぼしたり、低血糖になる可能性 があります。●妊娠中でも飲めるハーブ●ルイボスティー妊娠中に不足しがちなミネラルが豊富に含まれており、血行促進、便秘解消、美肌作用などがあります。妊娠中から授乳中まで飲むことができるハーブです 。ただし、飲み過ぎると下痢症状がでる場合もあるので、注意をしましょう。●ダンディライオンルート利尿作用によるむくみ予防、便秘解消、さらに母乳の出もよくしてくれるので、妊娠中だけでなく授乳中にもおすすめのハーブ 。タンポポコーヒーとしても知られています。●ラズベリーリーフ(飲んでいいのは妊娠後期から)陣痛を和らげ子宮の動きを滑らかにしてくれるため、臨月の妊婦さんにおすすめのハーブ。母乳分泌を良くし、母体回復にも良いとされているので、産後にもおすすめのハーブです。ただし、子宮をけいれんさせる作用もあるため、妊娠初期や胎児が安定していない時期には飲まないほうがいいとされています。飲む時期に注意しましょう 。----------こうみると、なじみのあるハーブでも実は妊娠中は適さないものが意外に多いことがわかります。アメリカやイギリスでは、必要がない限り妊娠中のハーブ摂取は推奨されていないくらい、ハーブは種類や摂取量によっては胎児や母体の健康に悪影響になりかねないことも覚えておきましょう。【参考リンク】・Maternal caffeine intake during pregnancy and risk of fetal growth restriction: a large prospective observational study()●ライター/furaha(ベビーマッサージ講師)
2016年04月03日こんにちは、フリーライターのyossyです。生理痛や頭痛の症状がつらく、鎮痛剤をよく服用するというママは多いでしょう。しかし、2016年3月22日、厚生労働省が解熱鎮痛薬の副作用に関して、気になる通知を行いました。『ロキソプロフェンナトリウム水和物』 という成分に関して、重大な副作用を追記するよう求めたのです。聞きなれないかもしれませんが、『ロキソニン』という商品名は聞き覚えがあるのでは?CMによる影響か認知度も高く、服用している人が多いです。「どうしよう、たくさん飲んでいたのに……」と不安になっている人もいるかもしれませんね。実際、飲んでいても大丈夫なのでしょうか?●追加された副作用は、「小腸・大腸の狭窄・閉塞」比較的安全性が高く、副作用が少ないと言われているロキソプロフェンナトリウム。今回新たに追加されて話題となっている副作用は、「小腸・大腸の狭窄・閉塞」 です。少し難しい言葉ですが、腸の“狭窄(きょうさく)”というのは、腸管が狭まってしまうこと。狭まると、当然スムーズに消化物を通さなくなります。「腸閉塞(ちょうへいそく)/イレウス」というのは、消化物が流れなくなり、腸管が詰まってしまうことです。激しい腹痛や嘔吐といった症状が出て、重症の場合は死に至るケースも……。●直近の3年度で6症例腸閉塞が恐ろしい病気であることはおわかりいただけたと思いますが、医薬品医療機器総合機構によれば、実際に直近3年度で死亡した例はありません(2016年3月現在) 。また、小腸・大腸の狭窄・閉塞関連の症例全体で見ても6症例。このうち、“因果関係が否定できない”症例を5つ含んでいます。確実にロキソプロフェンナトリウムが原因だったと言えるわけではないケースもあるということですね。もちろん、副作用をきちんと知り、服用するに当たって気をつけなければいけないことに違いはありません。また、症例を少ないと感じるか多いと感じるかは人それぞれです。でも、重大な副作用が追加されたと聞いて悩んでいる人のなかには、「服用していると、かなりの確率で症状が起こるのでは」と誤解しているケースもあるでしょう。「重大な副作用」というのは、その症状自体は副作用のなかでも比較的重いですが、決して“頻度が高い”わけではないのです 。●他にも「重大な副作用」は存在する今回追加された副作用のみが重要であるかのように誤解している人もいるようです。でも、改めて「使用上の注意」を読むと、ほかにも重大な副作用は存在します 。『ロキソニンS』『ロキソニンSプラス』(第一三共)の使用上の注意をみると、改訂前から、**********まれに消化管出血(血を吐く、吐き気・嘔吐、腹痛、黒いタール状の便、血便等があらわれる)、消化管穿孔(消化管に穴があくこと。吐き気・嘔吐、激しい腹痛等があらわれる)の重篤な症状が起こることがあります**********という文言が記載されていました。※現在は、それに『小腸・大腸の狭窄・閉塞(吐き気・嘔吐、腹痛、腹部膨満等があらわれる)』の文言も追加されています。もともとこういった副作用の存在を知らなかったという人は、しっかりと確認しておきたいですね。----------ロキソプロフェンナトリウムに限らず、薬には副作用や用法・容量の記載が細かくなされています。きちんと読んでおけば、何かあった際にも「もしかして……」とすぐに気づくことができるのです。これを機に、しっかり使用上の注意を読む癖をつけたいですね。なお、今回の副作用の件を受けて、健康上の不安が思い当たるときは、医師や薬剤師に相談することをオススメします。また、激しい腹痛や嘔吐・吐き気、お腹の張りなどの症状が出た場合にはすぐに病院に行きましょう。【参考リンク】・ロキソプロフェンナトリウム水和物(医療用)(経口剤)の「使用上の注意」の改訂について | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PDF)()●ライター/yossy(フリーライター)
2016年04月01日こんにちは。健康管理士のSAYURIです。一般的に、手足が冷たくなる末端冷え症というと女性の症状だと思われがちですが、実はストレスや運動不足から、近年男性の末端冷え症も増加している と言われています。そこで今回は、 末端冷え症のメカニズムとさまざまな冷えのタイプをご紹介します。●末梢血管の血行障害のメカニズム“末梢血管の血行障害”とは、手足などの体の末端部分で血行が悪くなっている状態です。人間の体は寒いと感じると体の表面の毛細血管を収縮させて体温が外へ逃げないようにします。そしてある程度の時間がたつと今度は血液を送り込み、体の表面の温度が下がり過ぎないように調節される仕組み になっています。ところが、その調節機能が正常に働かず、いつまでも血管が収縮しているために冷たくなってしまうのが“冷え性”ということになります。それだけでなく、周囲が暖かくなってもなかなか血管が広がらず回復するのに時間がかかってしまうこともあります。冷えを起こすのは通常、男性より女性に多く、その大きな違いは熱を生産する筋肉の量 。女性は男性よりも筋肉が少ないために熱生産が少なくなりがちな上に、月経周期によって体温の変動もあるため、冷えが起こりやすくなっています。しかし、交通手段が便利になったことやエアコンの普及、生活習慣の変化などによって、男性にも女性同様に末梢血管の血行障害が増えています。●冷えのタイプ冷えには原因によってさまざまなタイプが考えられます。以下にいくつか例を挙げてみましょう。●(1)皮膚センサー異常タイプエアコンの効いた環境や寒すぎる環境に長くいたり、薄着や矯正下着、サイズの合っていないきつい下着、靴下や靴を日常的に身に付けたりすることで、皮膚感覚がうまく働かなくなってしまい起こるタイプの冷えです。また、情報をキャッチするための皮膚センサーに異常があって、きちんと脳へ情報が送られない ことで体温調節ができなくなった状態ともいえます。●(2)自律神経失調タイプ自律神経失調症とまではいかなくとも、何らかの原因で交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまって生じる 冷えのタイプ。もしくは緊張やストレスによって自律神経のバランスが崩れ、血管を必要以上に収縮させ隅々まで体温が行きわたらずに起こる冷えともいえます。●(3)ホルモンアンバランスタイプ特に女性に多いタイプです。女性の体は25日~30日の周期で月経があるように、体内でのホルモンバランスに周期的な変化があります。この周期をコントロールしているのが脳の視床下部ですが、視床下部は自律神経も司っているため、ホルモンバランスが崩れると自律神経のバランスも崩れてしまい、冷えが起こる場合があります。特に更年期の女性はホルモンバランスの崩れから、手足は冷たいのに顔がほてる といった“冷えのぼせ”という症状が現れやすくなります。●(4)貧血タイプ赤血球のヘモグロビンは酸素を運搬する働きがありますが、私たちは呼吸をすることで常に肺に新鮮な空気を取り込んでいます。息を吸いこみ吐くというわずかな時間で、肺の毛細血管の中でヘモグロビンは酸素と結合し、不要な二酸化炭素を放出しています。そして血液中に入り、他の成分と共に全身に送り込まれます。赤血球が不足し酸素が足りないために、必要なエネルギーを作り出せずに疲れやすくなり、貧血によって手足が冷える といった症状が出る場合があります。●(5)病気による冷え肝臓病、腎臓病、心臓病などの内臓疾患 によるものや自律神経失調症、レイノー病、膠原病などからも冷えが起こる場合があります。冷えの他に、手足の痛みやしびれ、急激な体重減少、ひどい無気力、たび重なるめまい、指先が蝋のように真っ白になるレイノー現象、冷えによって手足が痛んだりしびれたりする、爪の変形、唇の血色が悪いなどの症状がある場合は早めの受診を受けた方がいいでしょう。冷えも放置するとさまざまな病気を招く可能性があるので、「たかが冷えなんて!」と安易に捉えず、十分気を付けたいものですね。【参考文献】・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年03月31日こんにちは。保育士ライターのyossyです。医学の進歩によって近年は妊産婦の死亡例は減っていますが、やはり出産は命がけ。残念ながら、妊産婦さんが命を落としてしまうこともあります。2010年時点で、最も多い死亡原因は分娩後の出血。次いで『産科的塞栓(そくせん)』です。産科的塞栓には、肺血栓塞栓症や羊水塞栓症が含まれます。ここでは、羊水塞栓症について詳しくご紹介しましょう。『羊水塞栓症(ようすいそくせんしょう)』 というのは、羊水に含まれる赤ちゃんの成分が母親の血液中に入ってしまうことによって起きる疾患です。●発症例は少ないが、発症すると死亡率60~80%羊水塞栓症の症状の出方はさまざまで、診断が困難だとも言われていますが、主な症状は次の通りです。・血圧低下・呼吸困難・チアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色になる)・胸痛・大量出血日本産科婦人科学会によれば、『発症頻度は2~3万分娩に1例とも報告されているが、母体死亡率は60~80% 』だといいます。発症することはまれですが、発症してしまうと死亡率が高い非常に怖い疾患なのです。●羊水のなかにある胎児成分が原因羊水塞栓症が起こってしまう原因は、羊水のなかの胎児成分(胎便や胎脂、うぶ毛など)が母親の血液中に入ってしまう ことです。肺毛細管がそれらの成分によってつまってしまうことや、アナフィラキシーショックを引き起こすことによって発症します。●破水後に起こるケースが多い羊水塞栓症を発症するのは、破水後であるケースが多いといいます。日本産科婦人科学会が提示している、「ハイリスク例・誘因」は以下のようなケースです。【羊水塞栓症のハイリスク例・誘因】・帝王切開・軟産道裂傷・常位胎盤早期剝離・前置胎盤・経産婦・分娩誘発・過強陣痛(とくに破水後)・遷延分娩・羊水混濁・分娩前後の発熱・アレルギーやアトピーを持っている・妊娠中の人工流産、羊水穿刺、人工羊水の子宮内注入ご覧いただいた通り、多くの妊婦さんが当てはまる項目です。発症するのはごくまれのため、極端に怖がるのはかえって良くない でしょう。しかし、不安がある場合は、医師・看護師・助産師に相談し、できるだけ疑問を解決しておくことをオススメします。----------『羊水塞栓症』という言葉を初めて目にした人も多いかもしれません。状態が急変した場合は自分で症状を伝えることができませんが、状態はさまざまです。少しでも何か異変を感じた場合には、我慢せずにすぐに医師や看護師に伝えるようにしましょう。【参考リンク】・羊水塞栓症によるDIC | 日本産科婦人科学会(PDF)()●ライター/yossy(フリーライター)
2016年03月27日こんにちは、ママライターのみいゆです。妊娠は病気ではないと言われますが、人によってはつわりがひどかったり体調が思わしくなかったりと、さまざまな症状が表れます。特に仕事をしている方にとって、妊娠が分かった場合、 「職場にはいつ言おう」「つわりがひどいときはどうしよう」などいろいろと心配事があるのではないでしょうか。今回は女性が妊娠が分かってからの職場での振る舞い方や行動についてご紹介していきましょう。●プレママが仕事をするうえでの心構え4つ●(1)できれば早く妊娠の報告をする妊娠初期は流産するかもしれないというのが一番気がかりですね。そのため職場への報告は安定期を迎えてから、という方もいらっしゃいます。妊娠前とさほど体調の変化も少なく普通に仕事ができる方もいれば、妊娠が分かったくらいからつわりがひどく、以前のように仕事をスムーズにできなくなる方もいます。自分ではコントロールできないため、つわりがピークを迎える妊娠3か月くらいまでには、上司にだけ報告する などしてアピールしておくのも大切なことです。●(2)やれる仕事をきちんとこなす国が定めた労働基準法第六五条に『妊娠中の軽易業務への転換』という法律があります。もし妊娠中の女性が請求した場合においては、他の軽易な業務に転換させなければならないという決まりです。特に普段は力仕事をしている場合ですと体に負担がかかりますので、座ってできるような軽作業に変更を申し出ることができますね。しかし、妊娠してるからといっていつでも優遇されていては周りの目も気になるところ。今までやっていた仕事にできないものが出てきたら、代わりにできる仕事を率先して探してやりましょう 。そうすれば、具合が悪くて早退やお休みしてしまったときでも、周りの人から不満が出ることはまずないでしょう。●(3)適度に動くことを心がけるいつも座っている仕事やいつも立っている仕事をしていませんか。以前は気にならなかった体勢でも、妊娠してお腹がふくらみはじめると体のあらゆる場所に負担がかかってきます。ここは意識して一時間ごとに座ったり立ったりするなど、適度に体を動かしましょう 。筆者は妊娠中デスクワークをしていて、忙しいのをいいことに長時間座って仕事をしていました。やっと終わったと思って急に立ち上がるとめまいとフラつきで倒れそうに。冬の寒い時期もあって足元はかなり冷えていました。今考えると危険ですので、必ず時間を決めて動くことををオススメします。●(4)効率よく仕事をするクセをつけよう妊娠前は残業をして終わらせたかった仕事も妊娠するとそうもいきません。妊娠しながらのフルタイムの仕事は、自分では気にしていなくても体をとても酷使しているのです。きっと、以前よりも帰宅してからどっと疲れがあふれ出ることがあるでしょう。これが毎日続くと体が悲鳴をあげますし、お腹の赤ちゃんにもあまり良い影響を与えかねません。できれば残業をしないような仕事のやり方 を考えましょう。明日に持ち越せるものは今日は潔く諦める、常に時間を気にしながら、「これをやったら次はあれに取り掛かろう!」など計画を立てながらやると良いですね。効率よくやることにデメリットはありませんし、むしろメリハリがつくことによって、仕事に対する姿勢も良いものに変わっていきます。----------いかがでしょうか。妊娠すると思わぬアクシデントもあるかもしれません。経験していないと妊娠中の女性の体にどんな症状があるかはあまり理解されないものです。そんなときでも気持ちよく仕事をするには、周りの上司や同僚との兼ね合い が大切です。体調の良いときはできることを見つける、体調不良のときは潔く休養を取ること。育児休暇を取る場合、復帰後のことを考えるとなおさらですね。まずは元気な赤ちゃんを産めるように、仕事でムダなストレスをためないよう妊娠期間を乗り越えましょう。●ライター/みいゆ(ママライター)
2016年03月25日こんにちは、ママライターの木村華子です。冷え込む日も少なくなり、心待ちにしていた季節がやってきました。花屋には春らしい色合いの花々が並び、天気の良い日にはピクニックにでも行きたくなるような……。これからドンドンと暖かくなり、 子どもを連れてのお出かけも楽しくなってくる、はず!そう、楽しいハズなんです。春だもん。それなのにテンションを下げてくれるのは、私たち日本人の宿敵とも言える“スギ花粉” です。夫婦揃って花粉症に悩むわが家には、若干4歳にして堂々花粉症デビューを果たしてしまった愛息子がおります。彼の症状をどうにか改善させてやろうと、子ども用の眼鏡やマスク、お薬など、さまざまな花粉症アイテムを取り揃えているのですが、それらも気休めにしかならず……。「こんな体に産んでしまったお母さんを許してね!」状態がここ数年続いております。そんな我々に、ステキなウワサが舞い込んできたのは1週間前のことでした。その内容は、「ワセリンが花粉症に効く! 」というもの。これは試してみなきゃ!と、さっそく一家で鼻にワセリンを塗りたくって1週間……。今回は、その効果のほどをご紹介いたします。●ここ数年で、子どもの花粉症は増加&若齢化しています!2015年12月、目薬や胃薬などでおなじみの製薬会社『ロート製薬株式会社』が公開した「子どもの花粉症調査」によると、ここ3年で花粉症に悩む子どもたちの数は25.7%から33.4%へ増加していることが判明しました。さらに、花粉症にかかっている子どものうち、45.5%が「0歳から5歳までに花粉症を発症した」とのこと……!この結果を過去3年間と比較すると、発症年齢はどんどん低くなっている のだそうです。つまり、花粉症の子どもたちは年々増加している上に、発症年齢もだんだん低年齢化しているということ。わが家の息子のように、子どもなのに花粉症になってしまったケースは案外珍しくないのかもしれませんね。とはいえ、「イッパイ仲間がいるんだね!ヨカッタネ!」とはなりません。幼いわが子がティッシュケースを抱えて歩いている姿は本当に不憫。どうにかしてやりたいのが親心です。●鼻にワセリンを塗って1週間、その結果……事の発端は3月の頭。Twitterで「ワセリンを鼻に塗ると花粉症の症状が軽くなる」という旨のツイートが拡散され、話題になりました。**********花粉のせいで目も鼻も死亡って感じだったんだけど、「鼻の穴と目のまわりにワセリンを塗る」っていうやつがすごく効く(花粉受容体?wのある場所をカバーする事で症状が出ない)。これ教えてくれた人まじ神。ワセリン今の時期ちょっと硬いので馬油でも代用可能。お困りの方是非。— STY (@STYjp) 2016年3月4日**********これを見て、私もさっそくワセリンを引っ張り出し、鼻の中に塗りまくってみました。もちろん、花粉症に悩む息子や主人の鼻と目元にもベッタベタ塗りました!塗った場所は“鼻の中”と“まぶた”です。とくに鼻の中は、外から見える場所ではないので、できるだけベタベタに広範囲に塗り広げました。できれば、鼻の入り口にも塗った方がいいようです。その結果……先に申し上げます。ワセリンで本当に世界が変わりました。鼻に塗った直後から、ムズムズする不快感がなくなりました。“軽くなる”どころではありません。なくなりました。長年花粉症に苦しむ主人も、同じく「花粉症が治った!」とうれしい悲鳴をあげていました。しかし、これは花粉症が治ったわけではなく、ワセリンが粘膜を花粉から守ってくれているのだそうです。息子の症状は、鼻はもちろん目の痒みや腫れもひどいのですが、目をグリグリ掻いている頻度が明らかに減りました。ティッシュの消費量も大幅に減少です。本人も「気にならなくなった」とうれしそう!【1週間塗り続けてわかったコツ】・鼻の中は、できるだけ広範囲に、大量のワセリンを塗ったほうが効く・一日に数回、塗り直さないと効果が薄れてしまう【デメリットかもしれないポイント】・目に塗るとベタベタになります。メイクがしにくいかも……。目元をグリグリしてしまったり、何度もティシュで鼻をかんでしまったり……。このように、花粉症によって起こる二次災害で弱くなったお肌を保湿する意味でも有効 だと感じました。●花粉症に悩むすべての親子に伝えたい……ワセリン、すごい!本来“春”は、色とりどりの花が咲き、たくさんの虫が活動を始めるステキな季節。子どもたちには、ぜひ感性豊かに美しい季節の移り変わりを楽しんでほしいものです。ところが、花粉症の低年齢化によって、春を楽しめない子どもが増えている事実があります。今年はワセリンを使って、ムズムズも鼻水も無縁な、楽しい春を過ごしてみてはいかがでしょうか。●ライター/木村華子(ママライター)
2016年03月23日こんにちは!ママライターのなかやまあぽろです。先日娘の1歳の誕生日を無事に迎え、そのせいか最近はよく妊娠中のことを思い出します。わたしはいわゆる“食べづわり”でした。なにか食べていないと気持ち悪いという症状が妊娠初期にあり、 朝から晩まで食べもののことで頭がいっぱいで、仕事中はこっそりグミなどを食べてしのいだ思い出があります。妊娠中期になれば治まるのかなと思っていましたが、それ以上続き、体重が2週間で4kgも増加 してしまい、産科医に注意された苦い思い出も。そうかといって食事の量を減らしても、赤ちゃんに影響が出るのでは……と、悩む日々が続きました。同じような経験をされている方も多いのではないでしょうか。今回は厚生労働省のデータを参考に、妊娠中のヘルシーな栄養のとり方をご紹介したいと思います。●ポイントは、主食・主菜・副菜が整った食事をとること!厚生労働省の日本人の食事摂取基準によると、非妊娠時の1日に必要なエネルギーは約2,000kcalであるとされています。妊娠初期はそれにプラス50kcal、中期は250kcal、後期に入るとなんと450kcalも余分に摂取するのが望ましいそうです。だからといって、あれこれ好きなものだけ食べる、というのはNGです。食べたものは血液と一緒に赤ちゃんに送られる ので、あまりにも高カロリー、高タンパクであるものは考えものです。ヘルシーかつ必要な栄養をとるポイントは、主食・主菜・副菜というベースがきちんと整った食事をとること。これに気を付けていれば、自然とバランスよく妊娠中に必要な栄養がとれるとされています。●ヘルシーで栄養をバランスよくとるためのポイント7つ●(1)主菜でしっかりタンパク質を!赤ちゃんの血液や筋肉の発達に必要なのがタンパク質です。主菜としてオススメなのが、タンパク質が多く含まれている肉や魚 です。特に牛肉や豚肉はヒレ、鶏肉はささみ、魚は白身のほうが脂肪分が少ないので、より安心ですね。●(2)エネルギー源の主食はしっかりとる体を動かすエネルギー源として必要なのが炭水化物です。パンや麺類に比べ、ごはんは塩分が少ないのでごはんを基本とした献立を立てるとよいでしょう。●(3)塩分・脂肪分・糖分のとり過ぎには注意!甘いものや脂っこいもの、しょっぱいものがどうしても欲しくなるころ。でも肥満やトラブルになる原因なので、とり過ぎには十分注意を!特に塩分のとり過ぎは、塩分を代謝する腎臓の働きに影響し妊娠高血圧症候群のリスクが高まる ので、一日の塩分量を意識することがポイントです。●(4)葉酸は妊婦さんの心強い味方“葉酸”と聞くと、赤ちゃんの障害のリスクを下げることができるという認識をしている方が多いのではないでしょうか。実はそれ以外にも、ママの貧血や動脈硬化の予防になる という働きも報告されています。ほうれん草やブロッコリー、納豆にも豊富に含まれているので、サラダや副菜としてもとり入れやすいですね。●(5)カルシウムや鉄をたっぷり含んだ食材を選んで年輩の方から、「出産すると歯が1本抜ける」という言葉を一度は聞いたことがありませんか?妊娠中にママが摂取した栄養の中で、特に赤ちゃん優先に使われるのがカルシウムや鉄です。乳製品や牛肉の赤身、レバーや青菜を積極的にとり、ママ自身もしっかり補うようにしましょう!●(6)ビタミン・ミネラル・食物繊維も忘れないで妊娠中はホルモンの影響や赤ちゃんの成長に合わせて子宮がどんどん大きくなり、腸の働きが低下し便秘になってしまう ことも。根菜や昆布などの海藻類は食物繊維がたっぷりなのでオススメ。また、野菜や果物もバランスよくとり入れて、ビタミンとミネラルも補いましょう。●(7)水分補給を心がけてへその緒を通じて赤ちゃんへ栄養や酸素を送るのは、ママの血液。水分を意識してとらないと、血流がスムーズにいかないこともあるそう。こまめにしっかりとって、血液の循環をよくすることを心がけましょう。目安は1日1~1.5Lとされています。----------妊娠中のママの体は絶えず変化し、さまざまな症状やリスクと向き合わなければいけません。現代のわたしたちの生活では、一食で全てをバランスよくとはなかなか難しいのかもしれませんが、一日三食のバランスを考えることは難しくありません。健康な妊婦生活が送れるように、ヘルシーかつ必要な栄養がしっかりとれるような食事を心がけてくださいね!【参考文献】・『妊娠生活2013ー2014 初めての妊娠、出産、産後まで。この1冊があれば安心!』おはよう奥さん編集部・編集●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
2016年03月23日【ママからのご相談】妊婦健診で妊娠糖尿病の診断が出てしまいました!妊娠がわかってからは、普段以上に栄養面や体重管理に気を付けていただけにとてもショックです。これからどんなことに注意して過ごせばいいのでしょうか?●A. 基本は今の生活のままでOK! 食事制限はかえってNG!齋藤惠です。ご相談ありがとうございます。相談者さまは妊娠糖尿病とのことですが、ご相談を伺う限りでは特別に不規則な生活をしているわけではないようですね。そうであれば、今の生活スタイルを無理して見直す必要はないと思います。一般の糖尿病と妊娠糖尿病は別物 ですので、自己判断で食事制限などをしてしまうのはかえって赤ちゃんにとって良くないですよ。●妊娠糖尿病とは?日本産科婦人科学会のホームページによると、妊娠糖尿病とは**********『妊娠中にはじめて発見された糖代謝異常です。なお、妊娠前から既に糖尿病と診断されている場合や、妊娠中に“明らかな糖尿病”と診断された場合は妊娠糖尿病には含めませんが、これらは妊娠糖尿病より重度の状態ですので、血糖をより厳密に管理する必要があります。また妊娠前に糖尿病と診断されている場合は、血糖を十分管理した上で計画的に妊娠することが、健康な赤ちゃんを産むために非常に大切です』**********と記してあります。この文章からも、やはり妊娠糖尿病は一般の糖尿病とは違う状態だということがわかります。必要以上に重く捉えないようにしましょう。●妊娠糖尿病のリスクは?念のため、上記ホームページで挙げられている、妊娠糖尿病と診断された場合に想定される合併症のリスク を紹介しておきます。**********お母さん:妊娠高血圧症候群、羊水量の異常、肩甲難産、網膜症、腎症など赤ちゃん:流産、形態異常、巨大児、心臓の肥大、低血糖、多血症、電解質異常、黄疸、胎児死亡など**********繰り返しになりますが、これらの合併症は妊娠糖尿病と診断された場合、その症状がきわめて重大であれば起こり得るものです。妊娠糖尿病と診断されたからといって、「流産や胎児死亡の可能性が高くなってしまった!」などと心配しストレス抱えてはいけません。上記のリスクを防ぐために定期的に健診を受けているのです。主治医の指示に従って、治療や正しい生活改善を行うことが大切です。●どんな治療法があるの?まずは食事療法を行うのが一般的です。妊娠するとつわりからくる偏食などが原因で食生活が普段以上に乱れていることが懸念されます。その際には病院から栄養に関する指導を受ける必要があります。特に妊娠後期になってくると、へその緒を通じてママから赤ちゃんへ直接栄養を届けなければいけませんので、バランスの良い食事を摂ることが重要になってきます。しかし、食生活に問題がない場合や見直しても改善が見られない場合には、インスリン注射を行います。この注射は皮下注射なので赤ちゃんに影響を及ぼすものではありません 。インスリンが効きすぎて低血糖になってしまわないように注意しながら、毎日決められた量を投与していきます。●間違った情報に振り回されないで!妊娠糖尿病と診断されたら、第一に病院や主治医からのアドバイスを最優先に受けてください。巷にあふれる情報の中には、「炭水化物を抜くと血糖値が下がる」など間違ったものが数多くみられます。大切な赤ちゃんを守るため、ママが率先して情報を集めたくなる気持ちは当然ですが、それらが誤った情報であっても誰も責任をとってくれません。「どうにかしなきゃ!」と精神的にストレスを抱えてしまっては赤ちゃんにも負担になります ので、ゆったり構えて必要な治療を淡々と行うようにしましょう。【参考リンク】・妊娠糖尿病 | 日本産科婦人科学会()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年03月21日【女性からのご相談】現在妊娠しており、もうすぐ妊娠5か月になります。つわりはおさまり、体調はだいぶ安定してきました。私が住んでいる市では、妊婦の歯科検診が公費で受けられるようなのですが、やはり受けておくべきでしょうか?妊娠中ではありますが、 フルタイムで仕事をしているためなかなか時間がとれず、どうしても優先順位が下がってしまいます。●A. 妊娠中の歯茎トラブルは早産につながることも。ぜひ歯科検診へ!こんにちは、ママライターのacoです。ご相談ありがとうございます。このたびは妊娠おめでとうございます。フルタイムでお仕事をしていらっしゃるためスケジュールの調整が難しいかもしれませんが、ぜひとも歯科検診を受けていただきたいと思います。なぜなら、妊娠と歯茎トラブルは一見何の関係もないように思えますが、実は早産や低出生体重児を産むリスクにつながることもある からです。●妊娠中に起こる口腔環境の変化4つ妊婦さんの口の中の環境は、妊娠をしていないときと比べ大きく変わっています。助産師であるSOLANINさんの著書『最強母乳外来 ママをたすける実践編!』では、次のような変化があると記されています。●(1)歯周病菌が増える妊娠すると増える女性ホルモンは、歯周病菌の好物でもあるため、妊婦さんの口の中には歯周病菌が増えます 。それにより歯茎がはれたり出血しやすくなったりします。●(2)だ液の分泌量が減るだ液の量が減り、口の中が乾きやすくなります。●(3)だ液の酸を中和する力が落ちる妊娠中は口の中が酸性のままの状態になりやすいです。さらにつわりで歯磨きが十分にできなかったり、食事回数が増えたりすることもあるため、虫歯のリスクが上がります 。●(4)歯肉の免疫力が低下する体だけでなく歯肉も免疫力が低下するため、歯周病菌や虫歯菌に攻撃されやすくなります。----------思った以上に口の中のトラブルに見舞われやすいことがわかりますよね。実は私も第一子妊娠中に歯科検診を受けたところ、生まれて初めての虫歯が見つかり、がっかりした経験があります。●重い歯周病は、早産や低出生体重児が産まれる原因に妊婦さんが歯周病を重症化させてしまうと、そうでない妊婦さんよりも早産や低出生体重児を産むリスクが何と5.9倍も高くなる といわれています。口の中に歯周病菌が増えると免疫のバランスが崩れ、血液中に『サイトカイン 』という物質が放出されるようになります。このサイトカインが増えるにつれ、子宮が収縮しやすくなり、早産などの原因となるわけです。----------いかがでしたか?妊娠中の歯科検診、お腹の赤ちゃんのためにも大切だということがわかっていただけたのではないでしょうか。受診のタイミングとしては、つわりがおさまった妊娠4か月ごろがおすすめです。妊娠後期になるとお腹が大きくなるので、診察の際あおむけになると苦しくなったり気分が悪くなったりする可能性があります。もし治療が必要であればそれまでに完了できるといいですね。【参考文献】・『最強母乳外来 ママをたすける実践編!』SOLANIN・著●ライター/aco(フリーライター)
2016年03月19日こんにちは。保育士ライターのyossyです。妊娠中や産後に内痔核(いわゆる“イボ痔”)に悩む人は多いものです。症状が症状なだけに、なかなか周囲の人には相談しづらいものですよね。でも、放っておいて内痔核がひどくなると“脱肛”に発展することも……。基本的に、内痔核・脱肛は大きな心配がいらないケースが多いですが、注意点を知っておけば、早期に治したり悪化を食い止められたりすることもあります。ここでは脱肛の症状や原因、対処法を見ていきましょう。●脱肛は、内痔核(イボ痔)が悪化してなるケースが多いそもそも、脱肛(肛門粘膜脱)というのは、肛門や直腸の粘膜が外に出てきてしまう症状のことを言います。高齢が原因でなるケースもありますが、多くの場合は“内痔核”が原因です。内痔核とは、いわゆるイボ痔のこと。肛門にふくらみ(イボのようなもの)ができて、出血や脱出などの症状 があらわれる病気です。一般的には出血して気付く人が多く、その時点で痛みはないことが多いといいます。そして、内痔核の症状が悪化して痔核が大きくなったり、周囲の組織が弱まったりすると“脱肛”になってしまうというわけです。●言わないだけで、多くの人が脱肛を経験している内痔核・脱肛は、肛門に負担をかけすぎることが原因で起こります。妊娠中は胎児による圧迫を受けますし、分娩時にはいきみますよね。そのため、妊産婦はどうしても肛門に負担がかかりがち なのです。友人同士ではあまり話題にしないでしょうが、実は脱肛を経験している人は多いものです。「プレママタウン」の調査によれば、分娩時に脱肛を経験したことがあるという人は8.6%。「意外にいるんだな」と思われたのではないでしょうか。決してあなただけではありませんので、ご安心ください。●まずは医師に相談し、規則正しい生活をでは、脱肛になってしまったらどうすればいいのでしょうか。まず、自分で「イボ痔だ」と思っても、実は他の病気である可能性もあります。医師でなければ判断ができないので、出血があればきちんと受診しましょう。基本的には、内痔核・脱肛は良性疾患なので、手術をしないケースが多い です。内痔核が悪化しないよう、以下の点に気を付けて生活するといいでしょう。・患部を清潔にする・お風呂に入る、服装に気を付けるなどして体を温め、血流を良くする・栄養バランスに気を付けた食生活を送る・適度に運動する・便秘を解消する特に、便秘に悩む妊婦さんは多いものです。便秘が内痔核の原因になっていることも。妊娠中でも飲める便秘薬を処方してもらえることが多いので、悪化する前に早めに相談しておくことをオススメします。痔や脱肛といった症状を相談するのは気が引けるかもしれませんが、根本的な問題を解決せずに放っておくと、どんどん症状が悪化することがあります。多くの妊産婦が通る道 なので、不安に思ったらすぐに病院で相談するといいでしょう。【参考リンク】・脱肛 | プレママタウン()・痔核・脱肛について | 林医院()●ライター/yossy(フリーライター)
2016年03月16日【ママからのご相談】先日の健診の際、産院より“マタニティビクス”の教室に参加しないかと誘われました。妊娠4か月に入りつわりも徐々におさまってきたので、体力をつけるためになにかを始めたいと思っていたのですが、 自宅から産院まで距離があるため教室には通えません。妊娠中でも手軽に体力がつく運動があれば教えてください。●A. ウォーキングなら、手軽かつ自由に始められます!ご相談ありがとうございます。ママライターのなかやまあぽろです。お産の仕方は十人十色ですが、「富士登山と同じくらいの体力が必要 」と言われているようです。突然ですが、わたしは出産に約60時間もかかりました。約2日半陣痛に耐えたのちの出産でしたので、自分でもよく長時間体力がもったなあと思い出します。マイペースに毎日ウォーキングを続けていたからでしょうか。妊娠したお友達にも、気軽に始められる運動としてオススメしています。今日は、日本マタニティフィットネス協会認定のインストラクターの方による妊娠中に始めるウォーキングのポイントをまとめてみましたので、ぜひご一読ください。●運動前にはウォーミングアップを忘れずに主治医や助産師さんから運動の制限がされておらず、妊娠の経過が順調であれば、基本的に妊娠4か月ごろから運動を始めても良い とされています。ただウォーキングを始める前に、必ずおなかの張りがないかセルフチェックしましょう。張りがある場合は様子を見て、少しでも気がかりであれば休みましょう。特に問題がなければ、ウォーミングアップとして手首や足首、肩を回したり、アキレス腱を伸ばしたりして十分なストレッチをしましょう。急に動くと、不注意でけがをしたり、ウォーキング中におなかが張ったりする原因になります。●毎日30分を目標に!妊娠中はただでさえ体が動きにくく疲れやすいので、まずは30分を目標にして歩いてみましょう。慣れてきたら徐々に時間を延ばしていきます。ウォーキングは体重のコントロールや下半身の筋肉の強化に効果があるので、短い時間でも毎日続けることがポイント だそうです。●ウォーキング中の各ポイントをチェック!●(1)正しいウォーキングの姿勢・あごを引いて、目線を10m先へ・背筋を伸ばす・腕を大きく振り、脇は締める・歩幅は大きく、つま先でけり出し、かかとから着地する●(2)ウォーキングするとき必ず持ち歩きたいもの・母子健康手帳と健康保険証ウォーキングにかかわらず、出掛けるときには必ず持ち歩きましょう。・スマホや携帯電話なにかあったときにすぐ連絡が取れるように、産院の連絡先 を登録しておきましょう。・汗ふき用のタオル汗をかくとあせもや風邪の原因になるので、こまめにふき取りましょう。・ナプキン突然の出血や尿もれ対策に用意しておけば安心です。●(3)ウォーキングするときの注意点・妊娠中は日焼けしやすいので、夏は帽子や日焼け止めなどの対策をしっかりと!・吸水性のあるものを着ましょう。・安全のために、バッグはショルダーバックなど両手が空くもの を使用しましょう。・音楽を聞きながら歩くのは危険なので控えましょう。----------いかがでしたか?お産で大事なのは実年齢ではなく“体力年齢”だとも言われているそうです。若いママでも、基礎体力がないまま出産に臨めば難産になる可能性もあります。妊娠中だからといって家でじっとせず、積極的に運動してお産に臨みましょう!【参考文献】・『妊娠生活2013ー2014 初めての妊娠、出産、産後まで。この1冊があれば安心!』おはよう奥さん編集部・編集●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
2016年03月15日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。妊娠後期に入ると、どんどん大きくなるお腹に圧迫され、つわりのような吐き気をもよおしたり、腰痛や頭痛、むくみ、便秘に悩まされたりと、新たな悩みが出てきます。また、食欲が増すのに体重をあまり増やさないようにと指導されることもあり、お腹の中で成長する赤ちゃんに対する愛おしさと出産に対する不安が混在し、「もうどうしたらいいの!?」と一人で悩みを抱え込む人が少なくないようです。そこで今回は、妊娠後期の食事のポイント についてご紹介したいと思います。●減塩が必要ってほんと?妊娠中、必ず言われるのが「薄味で!」ということ。しかしこれ、生理学的に見ると、塩に含まれるナトリウムだけが問題 なのです。ナトリウムの過剰摂取は細胞の内液と外液のバランスを崩し、むくみの原因となります。しかし、実は塩を選べばそんなに神経質になる必要もありません。いま使っている塩のナトリウム含有量をチェックしてみてください。一般的に安く売られている精製塩はナトリウム99%以上。これはかなりの減塩が必要です。しかし、岩塩や海塩、藻塩といった自然塩ではナトリウム含有量が30%前後のものがあります。このような自然塩の場合、ナトリウムだけでなくママや赤ちゃんの体に必要なミネラルもたっぷり含まれているので、どんな塩を使うかで使用量が変わってきます。●調味料の選び方塩だけでなく、醤油や味噌も時間をかけてじっくり発酵されたものであれば、塩味だけでなくうま味や甘味もあるので、きちんとしたものを選びたいですね。見分け方は簡単。原材料名を見て、味噌であれば大豆・米麹(麦麹の場合もあり)・塩。醤油であれば大豆・米麹・大麦・塩。これ以外が入っていなければ、じっくり時間をかけて作られた本物の発酵食品です。ただし妊娠中はホルモンバランスの関係で味覚が鈍くなる し、味を濃くしすぎるとどうしてもご飯を食べすぎてしまうので、そのあたりは注意が必要です。●スパイスやだしを活用しましょう気分のいいときに、かつおだしや鶏がらスープをまとめて作って製氷皿で凍らせておくと便利です。だしを取るのは面倒だと思い込んではいませんか?何もプロのような取り方をする必要はありません。お湯を沸かした鍋にザルを入れ、かつおぶしを加えてひと煮立ちさせた後にザルを引き上げれば簡単です。鶏がらスープも、お湯を沸かした鍋にザルを入れ、しょうがと酒を少々。そして鶏ミンチを加え、ちょっと気になるアクを取ってザルを引き上げれば鶏がらスープと同じような味わいになります。このレシピは筆者の食育セミナーに参加された方たちにとても好評です。肉や魚の味付けも、塩コショウだけでなく気分でバジルやパセリなどスパイスをうまく使えば、味の変化も楽しめます。妊娠後期の赤ちゃんはちゃんと味覚もあるので、ママの食べたものの味が分かっています 。そしてママのストレスも伝わっています。上手に手を抜きながらも、おいしく必要なものを食べてくださいね。【参考文献】・『市販食用塩データブック』塩事業センター・編集●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年03月10日こんにちは、齋藤惠です。私事で恐縮ですが、現在妊娠9か月目に突入しました!いよいよ心も体も出産準備を万全にしなければいけない時期です。しかし、そんな大切な時期に降りかかった最大の悩みが……“寝不足”です。2〜3時間おきにトイレに起きてしまったり、お腹が張ってなかなか寝付けなかったりと、日に日に睡眠時間が少なくなっていき体力も落ちていく気がします。こんなことで出産・育児まで体が持つのかしら?そこで、愛読している大葉ナナコさんの著書『ナチュラルなお産』を参考に、出産前後の寝不足をどう乗り切るべきかを考えてみました!同じ境遇に悩むプレママのお力添えになれたら幸いです。●寝不足は自然なこと著書によると、**********妊娠後期からお産までの間に女性の体は短期集中睡眠サイクルに切り替わっているので、短い時間でグッと深く睡眠が取れるようになっていて、実はそんなに疲れていない のです。妊娠後期には大きくなったおなかで膀胱が圧迫されて、夜中に何度もトイレに起きることがあるのですが、それは産後の夜中の授乳にむけて、自分でちゃんと夜中に何度も起きる練習をしているのです**********とのこと。なるほど!私は今まで、夜中に何度もトイレに行きたくなってしまう自分自身を「不健康だな……」「もっと寝なくちゃ!」と精神的に追い込んでいたのかもしれません。産後は数時間ごとに起きて何が何でも赤ちゃんの授乳やおむつ替えに明け暮れる日々が待っているのですから、今はその練習期間 で自然な現象なのだとわかれば、気持ちも楽になりますね。●好きなときに寝て、好きなときに起きましょう妊娠をすると自分の体を自分でコントロールすることが難しくなる一方で、おなかのわが子を思うがあまり「規則正しい生活をしなければ」という強迫観念にとらわれてしまいがち。しかし、おなかの赤ちゃんはあなたと一心同体の存在です。ママがストレスを感じて苦しんでいるときに、赤ちゃんにも同時に肩身の狭い思いをさせているかもしれません。命を預かっているのだから体の変化は仕方がない!それよりも、肩の力を抜いてママ自身が心の重荷を下ろしてあげる ことがハッピーなお産への近道なのですね。私もこれからは規則正しい生活に縛られず、好きなときに寝て、夜中寝付けなくても読書やカフェタイムを楽しむなどして心休まるひと時を過ごそうと思います。【参考文献】・『体と心にやさしいナチュラルなお産』大葉ナナコ・著●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年03月07日【パパからのご相談】妻が妊娠しています。だいぶおなかも大きくなってきて赤ちゃんが産まれるのが本当に楽しみです。しかし先日、妻がおなかに妊娠線ができてしまったことに気づき、かなり落ち込んでいるようです。僕はそんなに気にならないし妊娠したのだから仕方ない、 と思うのですがあまりに気にしているので気の毒です。これ以上妊娠線を増やさないために何かできるケアはあるのでしょうか?また、できた妊娠線は治るものなのでしょうか?●A. 妊娠線は、あきらめずにケアすることで薄くすることができます。ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。妊娠線ができてしまったときのショックは、同じ女性としてよくわかります。ママになった証しなのだから仕方ない と頭ではわかっていても、「頑張ってケアをしたのに」「妊娠線ができない人だっているのに……」と必要以上に落ち込んでしまうものです。しかし、できてしまった妊娠線もママが根気強くケアすることで、これ以上増やさず、薄くすることが可能なのです。●妊娠線の原因妊娠線は、妊娠週数が進みおなかが大きくになるにつれ、皮膚がそのスピードについていけず断裂を起こすことで現れます。早い妊婦さんで6~7か月ごろからできてしまう ことがあるようです。妊娠線を作る要因として、(1)体質(肌の伸びやすさ、やわらかさ)(2)急激な体重増加(3)子宮の大きさ(羊水過多、多胎妊娠、赤ちゃんが大きいなど)(4)妊娠中のホルモンの関係(肌の弾力が失われる)ということが考えられます。(3)(4)はママの努力ではどうしようもないことなので、ママができるのは(1)と(2)のお肌のケアと、体重のコントロールです。●妊娠線を防ぐマタニティライフづくり●(a)お肌のケアお風呂ではゴシゴシと洗わず、油分を落とし過ぎない石鹸で洗うようにします。お風呂上りにすぐ、肌質に合った保湿クリームを塗りましょう。水分をふき取る前にクリームで水分を閉じ込めてしまう のがポイント。6か月以降は保湿性の高いオイルと組み合わせているママも。ある産婦人科のHPのコラムにも、「妊娠線の予防は、おなかの皮膚を水分を多く含む“うるおいお肌”に保つこと」とあります。妊娠線ができてしまってからも、お肌の新陳代謝を高め弾力性を保つためにケアを続けるようにしましょう。●(b)体重コントロール6~8か月ごろが、一番妊婦さんの体型が変化する時期だといわれています。妊娠経過も安定し、ついつい食欲が出てしまうのですが、急に体重が増えることは決していいことではない ので、体重管理・栄養管理をしっかり行いましょう。妊婦さんにダイエットは禁物なので、・体重を毎日同じ時間に計る・1日3食必ず食べ、朝食をどっさり食べる意識・外食は迷ったら和食をセレクト・おやつは控えめに。たくさん食べてしまった日は翌日以降で調整ということに気を付けて、健康的な体重増加に努めましょう。●妊娠線はあきらめも肝心いかがでしたか?今回ご紹介した方法を試しても、妊娠線ができてしまった・増えてしまったなんてこともあると思います。どれだけ努力してもできてしまうときはできてしまうのが妊娠線です。新しい妊娠線を発見したときは、とても「ママの勲章」なんて思えないものですが、きちんとその妊娠線の跡を受け入れられるときがきます。かわいい赤ちゃんに会えるまであと少し。ぜひ貴重なマタニティライフを満喫してくださいね。【参考リンク】・妊娠線 | プレママタウン()●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年03月07日こんにちは、ママライターの木村華子です。肌寒い日もありますが、少しずつ早春の息吹を感じられるようになりました。春といえば、旅立ちのシーズン。来年度から新生活を控えている方も少なくはないでしょう。新しい街に、新しいお部屋。新しい人間関係……。ちょっと緊張しますが、期待に胸躍る季節です。無論、旅立ちは学生さんだけのものではありません。転勤族のみなさんの中には、子どもたちやパパ・ママも引っくるめて、ファミリー総出で新生活をスタートさせるケースも珍しくはないでしょう。引っ越しの慌ただしさの中、この記事に出会ったママもいらっしゃるかもしれません。今回は、専業主婦にとくに多いと言われる“引っ越しうつ”についてお話しします。●“パパの転勤について行きたい”ママは半数以上!2013年『マイナビ賃貸』は、既婚女性に対し“夫が転勤になった場合”のアンケートを行い、以下のような調査結果を公表しました。Q『夫が転勤になった場合、一緒について行きますか?』→『ついていく』と答えた女性……69.9%(子どもなし)・57.9%(子どもあり)→『ついていかない』と答えた女性……30.1%(子どもなし)・42.1%(子どもあり)やはりお子様がいらっしゃる場合、幼稚園・保育園や学校を変えることに抵抗があるためか、『ついていかない』と答えるケースが多くなる様子。とはいえ、子どもの有無に限らず、どちらも半数以上の女性が『夫の転勤についていく』 と答えていることがわかります。単身赴任という選択肢もありますが、可能であればパパと一緒に暮らしていたいものですよね。ところが、会社や学校で新たな出会いをするパパや子どもたちとは異なり、ママにとって引っ越しは孤独や忙しさとの戦い。私自身も転勤族のママとして暮らしていますので、引っ越しに伴うママへの物理的・精神的負担 は痛感してきました。引っ越しは楽しい反面、とっても大変!そしてそのダメージの多くは、ママにたくさん降りかかってきます。平日の日中に荷造りができるのはママしかいない……。引っ越しに必要な各種手続きをリサーチし、こなしていける時間もママにしかない……。引っ越しを控えた子どもたちの心のフォロー役もママ……。そして新天地では、新たなご近所づきあいをスタートさせて、一からママ友を作って……。短時間で多くのことをこなすうちに、腰も心もボロボロに疲れてしまいます。●引っ越しうつ(白壁症候群)という病気引っ越し前後の忙しい時期は、ママに妙なハイテンションをもたらしがちです。忙し過ぎてナチュラルハイな状態になる経験をお持ちの方は多いでしょうが、引っ越しにはこれに“新生活への期待”という要素も加わり、超多忙なはずのママが何故か逆にイキイキしている現象が起こりやすくなるのです。そんな時期を走り抜けた、1〜2か月後……。今度は突然糸が切れたように、猛烈な虚無感に襲われ、何もできなくなってしまうケースがあります。この状態を“引っ越しうつ”と言い、引っ越し先の白い壁をボーッと見つめ続ける症状から『白壁症候群』 とも呼ばれています。【引っ越しうつ(白壁症候群)の症状】・不眠(夜中から明け方にかけて目が覚めてしまう)・意欲や行動力の低下・思考渋滞や思考停止・記憶力、集中力、決断力の低下・食欲不振・頭痛、肩こり、胸痛、関節痛などの痛み・便秘・動悸・めまい・ほてりや発汗・口の渇き・手や指の震えなど。じつは自殺願望を伴うケースもある恐ろしい病気。引っ越しを控えたママはぜひ注意してください。●引っ越しうつを予防する鍵は“作業の重要度”!引っ越しうつ(白壁症候群)の予防法は、“頑張りすぎない” ことが重要。こう聞いても、「何を!?」と感じてしまうママには、引っ越しで必要な作業を重要度順にこなしていくことをオススメします。たとえば、荷造りや各種手続き。これらは最重要です。先延ばしにすることができない作業ですので、まず優先して行うべきですね。優先順位の低いものには、「オシャレなお部屋にしたい!」「新しい人間関係を頑張らなきゃ!」というものがあります。これらは引っ越しと聞いて真っ先に思い浮かびがちなポイントですが、別にこなさなくても死ぬわけではありません。のんびり先延ばしでいきましょう。引っ越しでは、すべての作業や物事が、重要度に関係なくママに降りかかってくるわけですが、だからと言って同時進行で行う必要はないのです。「しなくてはいけないこと」と「した方が好ましいこと」を整理して、必要最低限の負担 で乗り切ってください。また、荷造りや手続きについても、可能であれば休日のパパや子どもたちの手を借りてください。とくに家族全員分の荷造りは本当に骨の折れる作業です。すべてを一人で抱え込まず、みんなに仕事を振ることを覚えましょう。引っ越しうつは、責任感が強いタイプや完璧主義のママがかかりやすい病気だと言われています。家族の一大イベントに張り切りすぎることなく、時には手を抜きながら、心身ともに健やかなお引っ越しを叶えたいものですね。【参考リンク】・“夫の転勤”に、ついていく?既婚女性の約3割は「ついていかない」 | マイナビ賃貸()●ライター/木村華子(ママライター)
2016年03月02日【ママからのご相談】こんにちは。先日妊娠していることが分かりましたが、出産に恐怖を感じています。というのも、わたしの姉が先月出産したのですが、難産で大変だったという話を母から聞かされました。それからというものの、出産が怖くて仕方ありません。安産のために普段から準備できることがあれば教えてください。●A. 妊娠中はできるだけリラックスして、神経質になりすぎないで!こんにちは。ママライターのなかやまあぽろです。ご妊娠おめでとうございます!ご相談者様のお母様も、第二のお孫さんの誕生を待ちわびているでしょうね。一般的に『安産』とは、母体にとってはもちろん、おなかの赤ちゃんにとっても苦しみが少ないお産のことを言うそうです。一方『難産』と一口に言っても、陣痛が長時間であったり、予測がつかない胎盤の早期剥離といった危険と隣り合わせのトラブルであったりと、さまざまなケースがあります。妊娠中から安産のために努力することはとてもいいことですが、神経を使ってストレスをためこんだら逆効果 です。出産まで、なるべくリラックスして過ごすことが安産への近道ですよ。今回は、産院の助産師の方のアドバイスを元に、安産につながるポイントをまとめてみました。ぜひ参考にしてみてくださいね!●安産のために普段から心がけたいポイント5つ●(1)仕事や家事のペースを落とす妊娠中はエネルギーや酸素の消費量が多くなり、体にかかる負担も大きく疲れやすくなる ものです。日ごとに体調が変わりやすくなるので、しっかり自分の体の声を聞いてください。気持ちも行動もゆっくりすることで、心と体がリラックスした状態が生まれやすいだとか。仕事や家事は妊娠前と同じペースでやろうと思わず、周りや旦那さまにできるだけ頼ってみてくださいね!●(2)妊婦健診を必ず受ける『飛びこみ出産』という言葉を聞いたことはあるでしょうか。飛び込み出産とは、妊娠してから一度も妊婦健診を受けないまま出産に至るケースのことを指します。以前、このようなケースの妊婦さんが出産時に受け入れ先の産院がなく、死産してしまうという事件 がありました。飛びこみ出産は、母体にとっても産院にとってもリスクがとても大きいので、妊娠が分かったら早めにかかりつけ医を見つけましょう。ママがおなかを触ったりしても、赤ちゃんの様子は詳しく分かりません。気付かないうちに異変が起きている可能性もあります。トラブルを早期発見するために、必ず妊婦健診を受けるようにしましょう。また現在は一昔前より妊娠、出産をサポートする公費助成が幅広くあります。住んでいる自治体に確認して、妊婦健診費用受給券や出産育児一時金などをうまく利用することがポイントです。●(3)体重のコントロールをする急激な体重増加は妊娠高血圧や妊娠糖尿病などになることも。つわりが治まったら、食生活を見直して体重のコントロールを心がけ、安産につなげましょう!ママの食べた物が赤ちゃんの栄養になることを忘れないで。1日3食バランスよくとることから始めて、食事全体のバランスを考える といいそうです。簡単でいいので、食事のメニューをノートにメモしておくことがポイントです!●(4)体力がおちてしまう風邪などに感染しないように、対策を念入りに!妊娠中は、なるべく薬の服用を避けたほうがいいと言われています。特に外出する際は人ごみを避け、風邪やインフルエンザなどの感染対策を怠らないで、しっかりと体調管理をしましょう。また、外出している時間の長いパパから感染してしまう可能性もあります。パパにもマスクをしてもらう、予防接種を打ってもらうなどの対策 もお願いしましょう。●(5)安定期に入ったら、適度な運動をする安産に必要なのは、なんといっても体力。妊娠中はなにをするにも慎重になってしまいがちですが、安定期に入ってからは適度に体を動かして、体力を徐々につけていくことも肝心 です!無理のない程度にウォーキングしたり、早歩きをしたりと日常からすぐ始められます。また、ストレス解消にも一役買うので一石二鳥ですね!----------上記のどれも日常から心がけることによって、安産への道に少しずつ近づけることばかりです。出産は大昔から繰り返されてきたもの。女性には“産む力”がしっかり備わっているので、あまり怖がらないでご自分の力を信じてくださいね!【参考文献】・『安産のために今すぐできること』学研パブリッシング・編集●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
2016年02月27日こんにちは。ママライターのマフィーです。食べ物アレルギーはないのに、魚を食べた子どもの体にじんましんが出た!ということはありませんか?青魚や赤みの魚を食べることで起こるヒスタミン中毒。これは食中毒の一種ですが、実は夏場だけではなく、気温の低い冬でも起こりうる中毒症状 です。そして、経験がなければあまり耳慣れない言葉ですが、平成20年度には学校給食においても、3件のヒスタミンによる食中毒が発生しています。実は子どもにとっても、身近にある食中毒です。子どもに症状が出てしまうと、とっさのことにあたふたしてしまうこともあるはず。ヒスタミン中毒ってどんなものなのかを解説します。●ヒスタミン中毒とはヒスタミン中毒は、アミノ酸の一種であるヒスチジンから、微生物(ヒスタミン産生菌)によって産生蓄積されたヒスタミンによるアレルギー様食中毒です。ヒスタミンは、ヒスチジンを多く含む魚が、常温で一定期間放置されると生成されて蓄積します。具体的には、20度から25度以上の温度で多く繁殖する と言われています。●ヒスタミン中毒は、食後数分から約60分後に・口の周りや耳たぶの紅潮・頭痛・じんましん・発熱などの症状が出ます。多くの場合、6時間から10時間ほどで回復 します。ヒスタミンを多く含む魚は、マグロ、カジキ、ブリ、サバ、イワシ、アジ、サンマなど、食卓に登場することも多い魚。秋口から冬にかけて食べることの多い魚も含まれています。そして注意しなければいけないのは、一度産生されたヒスタミンは、加熱によっても分解されない ということ。「常温で放置していても加熱すれば大丈夫」と思っていても、ヒスタミン中毒の危険性は消えません。●子どものヒスタミン中毒の実例お正月にヒスタミン中毒になった友人の子ども。スーパーで購入した魚を使って調理をして食べたところ、直後から体調不良を訴えはじめ、顔の紅潮や腫れ、嘔吐などの症状があったといいます。食べたのは夜で、翌日には胸やけや顔の紅潮などの症状は緩和されましたが、顔の腫れが治ったのは24時間経過した後だったそうです。未就学児の子も同じものを、ほぼ同じ量食べたのにもかかわらず、症状が出たのは小学低学年のその子だけ。もちろん、“食べたものが多くヒスタミンを含んでいた”ということも考えられますが、その日の体調や疲労具合も左右される のかもしれません。●ヒスタミン中毒を防ぐためにはヒスタミン中毒を防ぐためには、どのような対策をすればよいのでしょうか。家庭でできる対策は、・新鮮な魚類を購入する・買った魚はすぐに冷蔵庫に入れる (室温放置しない)・食べたときに舌先やくちびるがピリピリする場合は食べない『学校給食におけるヒスタミン食中毒の予防方法』でも同じように、・食材の選定時・調理時・検食時の異味異臭その他の異常がないか十分な確認を行っています。冬場は特に、寒いからいいかと、生魚を購入してもすぐに帰宅せずに公園に立ち寄ってしまったり、車の中に放置してしまったりということがありがちですが、油断は禁物です!症状が出てあわててしまう前に、しっかりと対策をしましょう。【参考リンク】・ヒスタミン食中毒 | コープネット事業連合()●ライター/マフィー(ママライター)
2016年02月26日【ママからのご相談】妊娠7か月のプレママです。私は、朝、無意識にベッドで伸びをする癖があるのですが、最近足がつることが多くなってきました。妊娠するまでは、足がつることはあまりなかったので、もしかして妊娠しているせいなのでしょうか。お腹が大きくなってきたので、足がつるとかなりつらいです。何か対策があれば教えてください。●A. 妊娠中は、お腹が大きくなることで、下半身が圧迫されて血流が悪くなります。そのせいで足がつりやすくなると言われています。ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。足がつるというのは、ふくらはぎの筋肉のけいれんが原因です。“こむら返り”とも呼ばれるこの症状は、誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。一時的に動けないほどの突然の強い痛みは、本当につらいですよね。ところで、妊娠中の女性は、普段よりも足がつりやすいと言われています。今回は、その理由と、対策についてご紹介します。●妊娠中に足がつりやすい理由足のつり、いわゆる『こむら返り』 は、ふくらはぎの筋肉がけいれんを起こしている状態です。何気なく足を伸ばしたときに突然つり、強い痛みを起こすのが特徴です。足がつる原因は、詳しく解明されていない部分もありますが、今のところ次のように考えられています。・運動による筋肉疲労・水分不足・ミネラル不足・お酒の飲み過ぎ・冷え性・骨盤の緩み妊婦さんの場合、お腹の赤ちゃんに栄養を供給しているので、母体はミネラル不足になりやすい 状態が続きます。また、お腹がだんだん大きくなる妊娠中期以降は、お腹が下半身を圧迫し、下半身の血行が悪くなり、体が冷えやすくなります。さらに、妊婦さんの体は、出産に向けて骨盤が緩んでいきます。そうすると、骨盤の坐骨から出ている筋肉や、ふくらはぎの筋肉に負荷がかかった状態になります。この状態を元に戻そうとして収縮します。これが足がつる原因です。●今からできる! 足の『つり』を予防する方法4つここでは、今からでもできる妊婦さんの足のつり予防法をご紹介します。●(1)ミネラルを摂取する筋肉を正常に動かすためには、カルシウムとマグネシウムのバランスが大切です。しかし、妊婦さんは、赤ちゃんに栄養素を供給しているのでこれらのミネラルは不足しがちです。カルシウムやマグネシウムの多い、海藻類や青魚(イワシ、サバ) をバランス良く摂取するようにしましょう。●(2)適度な運動妊娠中期以降、医師からの運動制限がなければ、無理のない範囲でウォーキングなどの適度な運動をしましょう。適度な運動は、新陳代謝をアップし、下半身の血流改善に期待 できます。ただし、運動が制限されている妊婦さんは、主治医に相談しましょう。●(3)伸びをするときの癖を直す体を伸ばすときに、足首も伸ばす方は多いですが、寝ているときに足がつると、痛みでなかなか起き上がれない場合もあるので、ベッドで伸びをするときは、足首を伸ばさないようにする のも予防法の一つです。●(4)骨盤ベルトや腹帯をつける下半身の筋肉の負荷を軽減させるために骨盤の位置や形を整える骨盤ベルトや腹帯をつけるのも方法の一つです。ただし、お腹が張りやすい方は向かない場合もあるので主治医に相談しましょう。----------いかがでしたか。今回は、妊婦さんによく起こる足のつりの原因と対策についてご紹介しました。妊娠中に足がよくつるようになったという方は、一次的な症状なので、出産後に落ち着くと考えられます。しかし、体からの不調のサインでもあるので、代謝をよくする足のマッサージをしたり、栄養バランスに気を配ったりして、できるだけ対策をしたいですね。【参考リンク】・こむら返り | 田中クリニック()●ライター/MAKI(健康・美容ライター)
2016年02月23日こんにちは。海外在住プロママライターのさとうあきこです。なんとなくダルい、体が重い、化粧のノリが悪い……。そんな日頃のちょっとした体調不良を、怠け癖や夜更かしのせいだと思い込んでいませんか?その症状、もしかしたら貧血のせいかもしれません。●貧血って?出血などで血が足りなくなった状態を貧血だと思いがちですが、血液量が足りていても、その働きが不十分であれば貧血状態になります。貧血とは、血液を介して体内に供給される酸素や栄養素が足りなくなること によって起こるのです。●貧血の症状朝礼中にクラっと倒れることだけが貧血ではありません。めまいや立ちくらみ以外にも、・疲れやすさ・動悸・息切れ・頭痛・血色の悪さなども貧血の代表的な症状です。めまいや立ちくらみのように、突然起きる症状は本人も周囲も自覚しやすいのですが、疲れやすさ以下の症状は日常生活の中で普通に起こりえるため、「貧血が原因かも」と疑うことすらなく過ぎてしまう ことがあります。●緩やかに進行する貧血には要注意貧血症状の現れ方には、急激なものと緩慢なものとがあります。後者の緩やかに進行するタイプの貧血がクセ者なのです。貧血の状態が軽いうちは自覚症状も軽いため、「少し疲れているのかな?」程度でやり過ごしてしまいます。そして、貧血が緩やかに進むとその“疲れ加減”に体も心も慣れてしまう のです。体や心が気づかずにやり過ごせているうちはいいのですが、貧血がそのまま進んでいけば、いつか体の負担になって激しい症状として現れることになります。●貧血かどうかを知るには貧血の有無は自分では判別できません。血液検査が必要 となります。すなわち、医師の診察を受けて初めて、自分の体調不良が貧血のせいなのか、ただの疲れなのか、または他の病気が原因なのかがわかるのです。●貧血の発症を防ぎ、貧血の悪化を防ぐには貧血の発症や悪化を防ぐために、個人でできる有効な方法のひとつが食事療法です。1日3食、バランスの良い食事を取ること。そこへ、良質なたんぱく質や鉄分、ビタミン類を多めに摂取する工夫を加えることで、さらに“良い血液”が作り出され、貧血を防ぐことができます。レバー類や赤身の魚を使った主菜、あさりやホウレンソウ、小松菜などで作る汁物のほか、納豆やひじきなどの小鉢料理もおすすめです。●まとめとして体調不良は体が発しているサイン です。それに真っ先に気づくのも、対応できるのも自分です。誰にでも「調子が悪いな~」という日はあります。一番怖いのは、そんな体調不良に慣れてしまうことです。体調不良が長く続く、いつもと違う、そんなときには早めにその原因を見つけて解決することで、健康的な生活を取り戻しましょう。【参考リンク】・食事療法のすすめ方 貧血の食事 | 東京都病院経営本部()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年02月23日こんにちは、齋藤惠です。妊娠中はちょっとした変化にも敏感になってしまうもの。異変を感じたら、すぐにかかりつけの産院や病院へ診てもらうようにしましょう。しかしながら、妊娠は病気ではありません。つわりや便秘、足のむくみや味覚の変化など、体の変化が大きく心配になりがちですが、あまり不安をため込みすぎるのもかえってよくありません。難しいですね。そこで今回は、大葉ナナコさんの著書『体と心にやさしいナチュラルなお産』から、妊婦さんに人気の自然療法を6つご紹介します。プレママの皆さんは、ぜひ日ごろのセルフケアにプラスして取り入れてみてください。●妊婦さんに人気の自然療法6つ●(1)ホメオパシードイツ発祥の『同種療法』 と言われる自然療法です。200年前にハーネマンという医者が唱えた、「症状を発生させる物質は、症状発生時には抑える効果を持つ」という法則を利用して治療を行うものです。英国ではとてもポピュラーで保険診療の対象にもなっているそう。●(2)漢方・東洋医学(中医学)東洋医学は、一人ひとりの体質を細かく見ていく医学で、視診・問診・脈診 などによって不調の原因を探します。漢方は体調不良の際に、生薬の効果で優しく体質改善の手助けをしてくれるので女性にはうれしいですね。つわりのときには『半夏』、冷え性なら『とうきしゃくやくさん』などはご存じの方もいらっしゃるかもしれません。●(3)アロマセラピー芳香療法やアロママッサージなど、香りの効能と植物の精油の持つ力を借りるアロマセラピーは、むくみ、食欲不振、イライラや不安、肩こり腰痛、リラックスのために用いられます。ただ、妊娠中は禁止されているエッセンシャルオイルもあります ので、施術は経験豊富なアロマセラピストか看護師、助産師など医学的知識が豊富な人の判断を仰ぎ、自己流に行うのは避けましょう。●(4)薬膳・食養生薬膳は、『医食同源=全ての食材には身体に良い働きかけや薬効がある』という考え方にそって、その時期の季節や体調に適切な食事を実践するものです。妊娠中の体調・体重管理のためにも食事はとても大切なので、プレママさんは参考になることが多そうですね。●(5)クレニオセイクラルワーク(頭蓋仙骨療法)聞きなれない言葉でしょうか?これはアメリカで生まれた手技療法の一種です。わずか5gほどの圧を手で与え、後頭骨や仙骨の働きを調節し、脳脊髄液の循環を改善すると言われています。逆子 などに効果があるそうです。●(6)母子整体最近はハイヒールを履く生活や歩かない生活などのせいで、骨格がゆがんでいる 女性が急増しています。そのため近年は、助産師が運営している母子整体研究会の骨盤ケアで、妊娠中の腰痛などを解消するプレママが増えているそうです。骨盤のゆがみを治して安全なお産の準備をしたいという方にオススメです。----------いかがでしょうか?試してみたい自然療法はありましたか?ただ、最初にも述べたように、明らかな体の不調を感じたときにはご自身で判断せずに必ず検診先の病院へ相談してくださいね。心にも体にも健康的なマタニティライフをお過ごしください!【参考文献】・『ナチュラルなお産―体と心にやさしい』大葉ナナコ・著●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年02月22日3年にいたる不妊治療の末、やっと着床した赤ちゃん。それは軽いつわりから始まりました。ようやく妊婦生活がスタートできる と思い始めた妊娠7週の診察日のこと。エコーを見ながら先生がひとこと。「双子」「えっ?」びっくりした私は思わず聞き直してしまいました。「ほら、ここを見てください。2つ丸いのが見えるでしょ?」エコーには、先生の言うとおり、小さい2つの丸が見えました。そのときはとにかく気が動転して、あいさつもそこそこに内診室から出たことを覚えています。双生児にも違いがある双生児、いわゆる双子は大きく分けて「一卵性」と「二卵性」があることは一般によく知られています。1つの受精卵から生まれるのが「一卵性」。2つの受精卵から生まれるのが「二卵性」です。一卵性は受精卵が細胞分裂を繰り返す際、何らかの原因で2つに分かれることにより、2人の赤ちゃんが誕生します。二卵性はそれとは違い、2つの受精卵がそのまま、ママのお腹の中で育ちます。そして、2人のきょうだいが同時に育ち、生まれるのです。なので、一卵性は性別も血液型も同じで、顔もよく似ています。二卵性は性別や血液型が異なることもあります。ただし、性別・血液型が同じ二卵性は顔もよく似ることがあります。双生児は「卵生」の違い以外に「膜性」による違いもあります。絨毛膜(胎盤)と赤ちゃんを包む羊膜、この2つの膜を共有しているかどうかによって、胎児のリスクが変わってくるのです。二卵性の場合、絨毛膜も羊膜もそれぞれの赤ちゃんに1つずつ用意されていますが、一卵性の場合は受精卵が分裂する時期によって・二絨毛膜二羊膜双胎 (DD 双胎) └胎盤も羊膜も、2人の赤ちゃんにそれぞれ用意されている・一絨毛膜二羊膜双胎(MD双胎) └羊膜は1つずつあるが、胎盤を2人の赤ちゃんで共有している・一絨毛膜一羊膜双胎(MM双胎) └羊膜も胎盤も1つしかない状態という複数の膜性パターンに分かれます。喜びだけではないけど、でもやっぱりうれしい私は、赤ちゃんがそれぞれ羊膜で包まれているものの、1つの胎盤を共有しているMD双胎でした。妊娠中はMD双胎特有の病気のほか、多胎妊娠ならではのトラブルにも悩まされていました。たとえば、以下のような症状です。・TTTS(双胎間輸血症候群)2人の赤ちゃんが胎盤を共有するため、血流移動がアンバランスになり、赤ちゃんたちに危険が及ぶ、MD双胎特有の病気です。発症はMD双胎全体の2割に満たない数と言われていますが、早ければ16週あたりから発症し、出産直前に発症する場合もあります。そのため、MD双胎だと判明したら、もっとも注意を払う必要のある病気です。・貧血胎児に多くの血液が必要なため、単胎妊娠より多く発生します。最初は食事に注意をしながら様子を見ますが、ひどくなった場合は鉄剤が処方されます。・むくみ多胎妊娠による負担で、ママの体が急速な変化に耐えられず、起こることが多いそうです。安静、食事療法で様子を見ます。出産後は、利尿作用のある漢方が処方されることもあります。・切迫早産急に子宮が大きくなり、お腹の張りも出てくるため、早産になりやすい傾向があります。双子を授かるということは、妊娠・出産中のリスクが単胎妊娠よりはるかに大きくなるということ。手放しで喜べるものではありません。私は最初、不安から双子だということをなかなか周囲に打ち明けられなかったほどです。でも、胎動を感じ始めて子どもたちの居場所がわかるようになってくると本当に愛おしく、「早く会いたい、でも1日でも長くお腹で成長してほしい」と思うようになりました。また、双子の場合、医療機関の受診頻度も高くなるので、不安なことは受診の度に解消できて、むしろ安心なくらいでした。出産を終えたいま、2人が同時に笑いかけてくれると、何物にも代えがたい喜びを感じることができます。双子を妊娠するということは、たしかにうれしさや喜びだけではありませんが、乗り越えた苦労以上の幸せを運んでくれると思っています。現在、双子を妊娠中で不安な人が、この記事を読んで少しでも気持ちがラクになってもらえれば幸いです。(田中かなた<フォークラス>)
2016年02月11日マタニティブルーはママだけの症状だと思っていませんか? 実は、パパにも同じような症状が現れるということがわかってきています。アメリカの医師などによる研究チームが2010年に発表した調査結果によると、産前産後のパパの約1割がうつ病を発症しているということが明らかになりました。そこで今回は、パパのマタニティブルー=パタニティブルーにスポットを当ててみました。■ママが妊娠すると、パパにもつわりのような症状が! 男性が抱えるマタニティブルーの症状は、ママに起こる症状とほぼ同じです。・吐き気・倦怠感・めまい・食の好みが変わる・涙もろい・気分が落ち込みやすい・常に不安を感じている「奥さんが現在、妊娠中」というパパにこういった症状が見られるなら、男性版マタニティブルーだと判断することができます。■なぜパパにも、マタニティブルーと同じような症状が現れるの? 女性のマタニティブルーは、妊娠によるホルモンバランスの変化が影響しているといわれていますが、男性については、たしかな原因はわかっていないようです。しかし、ママの出産に対する心配、出産後の育児の不安などが深く関係しているのでは、と考えられています。家族が増えることでパパの責任も大きくなり、みんなを養うために仕事をより頑張らないといけない、安定した収入を得ないといけないといったことをプレッシャーに感じてしまい、マタニティブルーのような症状が発症しているのでしょう。男性の場合、マタニティブルーというよりも、いわゆる「うつ」の状態にあるというのが正式な見解。妻の出産や今後の生活への不安が募ることでホルモンのバランスが乱れてしまい、その結果、うつの症状が出てしまうという可能性もあるようです。■マタニティブルーの症状が現れやすいパパの特徴は? マタニティブルーの症状が出やすいパパの特徴として挙げられるのは、責任感が強い人、几帳面な人、完璧主義者です。そのほか、妻に対する愛情が深いがゆえに不安で仕方がないという状態に陥るケースもあるでしょう。夫婦で過ごす時間の長さや絆の深さなども、男性版マタニティブルーとの関連性があると考えられます。■パパに症状が現れた時はどうすればいい? パパにマタニティブルーの症状が現れた場合、まずはゆっくりとさせることが大切。リラックスする時間を設けるだけでも、症状は緩和されます。パパのつらさを理解してあげること、優しく接すること、そして赤ちゃんが誕生する喜びを共有することを忘れてはいけません。妊娠~出産まではマイナスのイメージが大きく膨らみやすい時期。そうした時に、いかに前向きに考えられるかどうかが、症状を大きく左右するでしょう。「今できることを1つずつやっていこう」という気持ちで、夫婦お互いに支え合いながら赤ちゃんを迎えましょうね。
2015年04月12日STEAM教育って何?
子育て楽じゃありません
細川珠生のここなら分かる政治のコト