「妊娠超初期 症状」について知りたいことや今話題の「妊娠超初期 症状」についての記事をチェック! (17/18)
医学的に浮腫(ふしゅ=むくみのこと)というのは、身体の皮下組織などに余分な水分が貯留した状態の事を指します。妊娠すると、母体の体重が増加し、胎児の血液を確保するという理由で血液量がアップしますが、腎臓の働きが血液量のUPに追いつかず、むくみが起こりやすくなります。しかも、妊娠すると分泌量が増加するエストロゲンの作用で、皮下組織に水分を溜め込む作用が働き、これもむくみやすさの原因となります。また、日々大きくなる胎児で骨盤内は圧迫されるため、下半身の血流が心臓の方に戻りにくくなり、より下半身がむくみやすくなるというわけです。予防法は、塩分の取りすぎに注意することや、疲れをためないこと。同じ姿勢を続けないことや、軽く動かすこと、マッサージもおすすめです。足のむくみには、寝るときに足を高くして寝る、弾性ストッキングや着圧タイツなどを利用するなどもいいでしょう。みんなどうだった? 妊娠中の「むくみ」の体験談むくみやすかったのと、体重コントロールのため、ごぼうなどの食物繊維豊富な食材をとるよう心がけました。(32歳)妊娠初期の「むくみ」の予防法、体験談はこちら安定期は毎日寝る前にむくみ対策の足マッサージをしました。妊娠後期は切迫気味だったため、足と二の腕のマッサージのみにしました。正期産1日数回、スクワットと股関節、肩のストレッチ、足マッサージ、息をゆっくり吐く練習も行いました。妊娠中期「むくみ」対策の体験談はこちら 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠すると胃痛になることがあります。妊娠すると消化器運動が低下し、胃の中にいつもよりも長時間食物が停滞するようになります。その結果、ムカムカしたり、胃酸の分泌異常が起こって、胃痛になったりするのです。胃痛は胎児とは関係ありません。また、市販の胃薬は胎児へ影響がないといわれていますが、心配な人は診断を受け、処方をしてもらった薬を飲みましょう。また、妊娠中は大きくなったおなかに胃が圧迫され、胃酸が食道の方へ逆流しやすく、いわゆる逆流性食道炎になりやすいといわれています。妊娠初期のつわりが、出産時まで続いたという妊婦さんがたまにいますが、それは途中から逆流性食道炎になったものと考えられます。分娩すると胃の圧迫がとれますので、症状はおさまるのが普通です。しかし、妊娠中に症状が悪化してしまうと、出産後も逆流性食道炎の症状に悩まされ、産後つわりになってしまいます。妊娠前から逆流性食道炎の症状がある人は、悪化させやすい状態です。妊娠中だからという理由で、薬を我慢して悪化させてしまうと、あとあと大変に。医師の指示を守って薬を飲みましょう。みんなどうだった? 妊娠中の「胃痛」の体験談・妊娠の超初期に、胃痛や胸焼けのようなものを感じて、妊娠検査薬を使いました。2人目がずっと欲しかったのですが、なかなか出来ず、母の病気など色んな悩みがあった時期だったので、ただの胃痛や胸焼けだと思っていたら嬉しい結果でした。・胃痛がつらかった妊婦期は、産婦人科で薬を出してもらいました。赤ちゃんにはまったく影響ない薬を出してくれるので、小さなことでもなんでも産婦人科の先生に相談するといいと思います。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠している女性は、心穏やかにハッピーな毎日とはいきません。まず妊娠初期にhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の分泌が開始。これが妊娠黄体を刺激し、エストロゲン、プロゲステロンを産生させます。このプロゲステロンは、通常の月経(生理)周期の高温相にも増加するもので、だるさ、頭痛、吐き気、ほてり、むくみ、便秘、肌荒れ、ニキビ、乳房痛、イライラ、憂鬱、無気力などをといった月経前症候群(PMS)の原因となるホルモンです。つまり、妊娠初期にはPMSと似た形で、増加したプロゲステロンが、さまざまな不調を引き起こします。肌荒れもそのひとつです。また、妊娠すると、子宮へ水を集めるような身体に変化します。そのため、それ以外の部位が乾燥してしまいます。これも肌荒れの原因です。お風呂上りの保湿ケアをしっかりしましょう。みんなどうだった? 妊娠中の「肌荒れ」の体験談・ビタミンCを、肌荒れやシミが出来やすいので摂取しました。また葉酸のグミタイプの物は、つわりの時期にも食べやすく美味しかったので、出産まで摂取出来ました。(32歳) 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠すると、妊娠を維持するために、女性ホルモンである、エストロゲン、プロゲステロンが増加します。このプロゲステロンは、通常の月経(生理)周期の高温相にも増加する、月経前症候群(PMS)の犯人。その作用としてだるさ、頭痛、吐き気、ほてり、むくみ、便秘、肌荒れ、ニキビ、乳房痛、イライラ、憂鬱、無気力などを引き起こします。つまり、妊娠期にはPMSと同じように、増加したプロゲステロンが、さまざまな不調の原因となり、イライラもそのひとつ。妊娠初期に起きる場合、つわりの一種とされることもあります。気分転換として、軽く体を動かす、読書などなにかに没頭するなどしてやりすごしましょう。また、妊娠後期になると、おなかも大きくなり、それで腰が痛い、思うように動けなくなる、寝返りの度に目が覚める、胎動が激しくなり、うれしいのと同時に安眠を妨害されることもあります。それ以外に、動悸や息切れ、胃腸の不調も起きて、身体にかかる負担は大きくなります。これらの要因が複雑に絡み合って、ついイライラしてものにあたったりしてしまうこともあります。もちろん、初めての出産の場合、分娩に対する漠然とした不安も原因になります。常にストレスを感じている状態だと、分娩のときに必要以上に肩に力が入り、陣痛の痛みを強く感じてしまうともいわれています。そのときに上手に息抜きができるよう、自分なりのリラックス法を見つけましょう。みんなどうだった? 妊娠中の「イライラ」の体験談・私の場合は妊娠初期のつわりの時期、同時に風邪気味で、イライラすることも多かったです。その時はもう本当に自分が嫌な事は絶対やらず、精神的に安定させた方がいいと思います。そうすることで気持ちも楽になりました。・イライラ解消に音楽を聴きながら、大好きなお菓子を食べまくっていました。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠中期になると、つわりの症状が治まり、今まで食べられなかった人も、食欲が戻ってくることが多くなります。この時期からは、摂取カロリーと塩分量に気をつけるようにしましょう。体重の増やしすぎ、塩分の取りすぎは、妊娠高血圧症候群の原因となります。この時期になっても、つわりのような胃のもたれやムカつきといった症状がある妊婦さんもいます。これは、妊娠を維持するために分泌が増加するプロゲステロンと、大きくなった子宮で胃が上に押し上げられるために起きるもの。消化の良いものを少量ずつ食べるようにしましょう。みんなどうだった? 妊娠中期の「食欲」の体験談ビタミン補給のためと、食欲がないときなどにキウイを食べていました。(33歳)食欲がありすぎる妊婦で体重管理がとても大変だったので、野菜類中心のメニューにしてコントロールしていました。(31歳)妊娠初期の時に悪阻が酷く、食べることも水を飲むこともできないほどで、点滴を受けに婦人科へ通っていたが、悪阻がなくなった途端、食欲が倍増で体重が一気に増加してしまいました。すると、医師から「悪阻の時にもっと痩せてた方が良かったのにな」と言われ、びっくりしました。(34歳)妊娠中はお腹がすいているのに、食べ物を目の前にすると食欲がなくなってしまうことが多かったです。(27歳)つわりのあと食欲が増して、体重が急に増えたけど何も言われなかった。他のドクターは結構厳しく指導していると聞いていて、怒られると思っていたのに大丈夫だった。(36歳)妊娠中は葉酸も入っているマルチビタミンを飲んでいました。夏場の暑い時期もあったので、食欲も落ちていた為、栄養を考えマルチビタミンにしました。(27歳)産前の食欲はなかなか抑えられないですが、甘いものなどはなんとか我慢した方がよいと思います。産後、後悔します。(31歳) 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日タバコには、タバコそのものに含まれるニコチンが心臓や血管にダメージを与え、新陳代謝のはたらきを邪魔します。同様に含まれる様々な有害物質には発がん性があるものが含まれます。またタバコを吸うときに出る副流煙には、タバコの燃えカスと共に、燃やすことで変化した化学物質や有害物質、一酸化炭素などが数多く含まれ、体に悪影響を及ぼします。副流煙は喫煙者以外の人にも煙が届くため、タバコを吸わない人や子どもが煙を吸い込むことで健康に影響を及ぼすことが起こります。これを受動喫煙と呼びます。さらにタバコの煙が周りに触れると、煙に含まれている化学物質や有害物質、一酸化炭素などがカーテンや壁、髪の毛や衣服に付着し長い間残ります。タバコを吸わない人や子どもが、それらの物質を体内に吸い込むことで健康に影響を及ぼすことを三次喫煙(サードハンドスモーク)と言い、健康に影響を及ぼす可能性があります。喫煙や受動喫煙は不妊の原因の一つとしても知られつつあります。タバコに含まれるニコチンや有害物質が女性ホルモンの生産をおさえ、卵子の老化や遺伝子異常を増加させるなどの可能性があるからです。また、タバコを吸う期間が長いほど妊娠に至るまでの期間も長くなると言われています。これから妊娠を希望する人も、妊娠が分かった人も、なるべく早い段階で禁煙することを心がけましょう。(※1)ママの喫煙が、妊娠中の身体に与える影響とは妊娠中のママの体内は水分量や免疫力が低下しており、タバコや副流煙に含まれる化学物質や有害物質、一酸化炭素などの影響を受けやすくなっています。・ママの体内に確保されている水分量の変化妊娠期間中につわりの妊娠症状があった人は嘔吐などで水分を失いやすく、体内が水分不足の状態になっている可能性があります。また体内の水分はお腹の赤ちゃんに優先的に届けられるように変化していることも影響します。・お産直後、出血を止めるために血が固まりやすく変化妊娠中のママの身体は、お産でたくさんの出血があってもすぐ血が止まるように血液が固まりやすくなるよう性質が変化します。血液中の水分量が少なくなっている状態です。このような状況で喫煙を行うと、前置胎盤、胎盤異常といった妊娠合併症のリスクや全治胎盤を引き起こす割合が高まると言われています。また産後には子宮頸がんなどの発がんリスクが増加する可能性もあります。喫煙が、お腹の赤ちゃんに与える影響とは妊娠期間中の喫煙はママの身体だけでなく、お腹の赤ちゃんにも悪影響を及ぼす場合があります。赤ちゃんにさまざまな発育不良が起き低体重児となったり、ママには、子宮内の羊水量が少なくなったり、流産や早産のリスクが高まったりなど、妊娠の継続自体が危ぶまれる可能性があります。また赤ちゃんが生まれた後にもさまざまな疾患の原因になる可能性があるうえ、乳幼児突然死症候群(SIDS)で命を落とすリスクが高まります。・赤ちゃんの発育不良喫煙で全身の血管が収縮することでママの体の血流が悪くなり、お腹の赤ちゃんに届けられる栄養素が不足しやすくなります。喫煙すると体内に入り込む一酸化炭素が、血液中の酸素を運ぶはたらき持つヘモグロビンと結合し赤ちゃんに酸素が届きづらくなります。・胎盤の機能が低下子宮などの血流が悪くなることで胎盤機能が低下し、流産や早産が起きる可能性が高まります。・赤ちゃんに疾患が引き起こされる可能性ぜんそくや中耳炎、気管支炎、肺炎など呼吸器系、循環器系の疾患や障がいを引き起こしたりする可能性があります。・低出生体重児低出生体重児の多くは妊娠22〜37週未満の早産で生まれた赤ちゃんですが、喫煙者の場合は妊娠期間が十分であっても低体重となる場合があります。 産後の喫煙が、赤ちゃんに与える影響とは産後のママの喫煙は、先に述べたように、タバコを吸っていない人や子どもにタバコ自体から出る煙や喫煙者が吐いた煙を近くの人が吸ってしまう受動喫煙を引き起こします。身体が未発達な赤ちゃんは、この受動喫煙やサードハンドスモークの影響を強く受け、呼吸器や循環器の疾患発生など健康被害を引き起こす可能性が高まります。また、喫煙を行うと、授乳中のママの母乳にニコチンが混ざります。母乳中のニコチン濃度は母親の血液中の濃度より1.5~3倍ほどになるといわれ、この母乳を摂取した赤ちゃんは急性ニコチン中毒(不機嫌、眠らない、嘔吐や下痢など)を起こしやすくなります。加えて、母乳の分泌量や脂肪分の減少も指摘されており、喫煙は母乳の質も量も落としてしまうと言われています。乳幼児突然死症候群とは乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、それまで何の問題もなく健康だった赤ちゃんが、眠っている間に突然死亡してしまう病気のことです。詳しい原因はまだ解明されていませんが、喫煙者のいる家庭ではこの乳幼児突然死症候群のリスクが大きく上昇するという報告があります。とくに両親とも喫煙する家庭であれば、両親が非喫煙者の家庭に比べて約4.7倍の発症リスクがあるとも言われていますので、パパ、ママともに禁煙を徹底したほうがよいでしょう。(※1)(※1) 平成9年度厚生省心身障害研究「乳幼児死亡の防止に関する研究」より
2016年04月04日おりものとは、子宮頚部や膣からの分泌物や、子宮や膣からはがれた古い細胞などが混ざり合った液体を指します。細菌が膣を通って体に侵入するのを防いだり、排卵期に受精の手助けをしてくれたり、とても重要な役割を担っています。おりものは、妊娠すると多少の色の変化があったり量が増えたりすることがあります。これは、体内のホルモンの状態が変わるために発生する生理的な変化や増加なので心配はありません。ただしかゆみやニオイを伴うなど気になる症状がある場合は、健診医に相談しましょう。また、妊娠超初期の妊娠兆候を感じるかどうかには個人差があり、おりものの変化が現れない人もいますので、おりものの変化がないからといって気にする必要はありません。妊娠超初期~初期のおりものの種類妊娠超初期に相当する妊娠1カ月から、妊娠初期に該当する妊娠2カ月~3カ月にかけては、体の中でホルモンバランスが急激に変化するため、おりものの状態に変化がみられる傾向があります。急におりものの量が増えたことで、妊娠に気づくという人もいます。赤茶色のおりものは受精卵が着床したときの着床出血と考えられており受診の心配はありません。また、茶色のおりものが出る場合もありますが、これは赤ちゃんがお腹の中で成長するときに毛細血管が切れ、その出血が酸化しておりものに混ざったものなので、心配ありません。ただし鮮血に近い赤色のおりものが続く場合は、何らかの異常が考えられます。また下腹部に痛みを伴う場合は流産や切迫流産などの可能性もありますので、すぐに健診医に相談しましょう。妊娠中期のおりものの種類妊娠中期に該当する妊娠4ヵ月~7ヵ月は、おりものの量が増えるのは普通のことなので特に心配いりません。ただし、これまでと明らかに違う色やニオイ、かゆみや痛みなどを伴う場合は、健診医に相談しましょう。毎回の妊婦健診でも、おりものの量や状態は確認されますが、健診まで日数がある場合でも、気になるおりものが続くときはすぐに受診したほうがよいでしょう。妊娠後期のおりものの種類妊娠後期に該当する妊娠8ヵ月~10ヵ月になり予定日が近づくにしたがって、おりものにも出産の兆候があらわれてきます。赤ちゃんがスムーズに産道を通ってこられるように、白くて水っぽいおりものが増えてきます。血液が混ざっているようなおりものが出たら、おしるしかもしれません。おしるしとは粘り気のある出血で、子宮口が開き始めたり、子宮が収縮したりすると起こる出産間近のサインです。この時期注意したいのは、水っぽくてチョロチョロと出てくるような場合です。お腹の赤ちゃんを守る卵膜が破れて羊水が体外に流れ出てくる破水の可能性があります。量が多い場合は自分でも見分けがつきますが、少量の場合はおりものと区別しにくい場合があります。自己判断せずにすぐに分娩医を受診してください。医師にかかったほうがいいおりもの妊娠中にみられるおりものは、通常は無色透明か薄いクリーム色でかゆみや悪臭を伴うことはありません。おりものは子宮や膣の状態を表すサインでもあるため、いつもと違うおりものの場合は病気などの可能性があります。健診医や分娩医に相談し、指示を仰ぎましょう。・白くてポロポロしている・外陰部や膣の激しいかゆみがある(疑われる病気:カンジダ膣炎)・黄色か緑がかって、細かい泡が混ざったような状態・外陰部や膣の激しいかゆみがある(疑われる病気:膣トリコモナス)・白か黄色っぽく、量が多い・腹痛や下腹部痛、発熱(疑われる病気:性器クラジミア感染症・淋菌性感染症・骨髄腹膜炎・非特異性膣炎)・黄色や灰色っぽく、生臭いきつい臭いがある(疑われる病気:細菌性腟症)妊娠中は、膣の炎症が起きやすい時期なので、通気性のよい下着を身に付けて、常に清潔にするよう心がけましょう。石鹸を使うと悪化させる場合もあるので、デリケートゾーン専用のものを使うようにしましょう。少しでも気になる症状がある場合は、健診医や分娩医に相談しましょう。
2016年04月04日パパが「家事をする」ことが大切な理由とは妊娠期間中、ママの心と体には大きな変化が訪れています。それはもちろん、お腹が大きくなっていくという見た目の変化だけではありません。吐き気や倦怠感があったり、疲れやすく体調を崩しやすかったりなど体や体力面での変化があります。あるいは、妊娠中のホルモンバランス変化の影響で精神的に不安定になりやすく、ちょっとしたことでイライラしたり泣いてしまったりすることもあります。これらはお腹の赤ちゃんを守り育てるために必要な体の変化ですから、ママ自身の心がけや努力によってコントロールするには限界があります。それまでできていた家事や仕事ができなくなってしまうのも、妊娠期の変化として必然的なことなのです。また、一見心身ともに元気そうな妊婦ママであったとしても、妊娠中の無理は厳禁です。スーパーに一人で買い物に行き、食材を多めに買い込んでくるだけでも、その荷物の重さが負担となって切迫流産から入院になってしまうケースもあります。ママはいま、まさに全身で母親になる準備をしています。パパも少しずつ父親になる準備をはじめましょう。妊娠中だけに限らず産後も、そして子どもが大きくなっていくにつれて、すべての家事をママだけが担うというのは現実的に難しいものです。だからこそ、パパもママと一緒に家事を担っていくことが家族として、そして父親としての自覚を高めてくれるのです。妊娠超初期~初期のママを持つパパにおすすめの家事妊娠初期のママはつわりによる吐き気や倦怠感、眠気などで思うように身体を動かすことができません。またにおいに対して敏感になり、それまで気にしていなくても受け付けられなくなる場合があります。食欲もわかず、食材や生ゴミのにおいに吐き気をもよおしてしまうため、この時期には通常の食事を摂ることはおろか、キッチンに立つことすら避けたくなるママも多いのです。そこでこの時期にパパがすべき家事は、日々の買い出しと、自分の食事くらいは自分でどうにかする、食事の自立です。この時期のママは食欲がなかったり、健康を考えてヘルシーな食事にこだわっていたりと、日によっても人によっても状況がさまざまに変わります。料理が得意なパパであれば、ママの体調やこだわりに合わせた料理を準備することもできます。しかし、仕事で夜が遅かったり、料理があまり得意でないのであれば、自分の食事管理は自分でできるようになりましょう。自分の食欲と向き合うだけで辛いママもいます。そのうえパパの晩ごはん、朝ごはんの心配までするのはなかなか大変なのです。とはいえ、パパが外食ばかりになってしまうのもママの本意ではありません。ママとコミュニケーションをする大切な時間としても、できれば一緒に食卓を囲みたいものです。休日など時間に余裕があるときは、今のママの体調でも食べられる料理などを聞き、一緒に作って覚えるなどして、パパの家事ができる力を高めていくといいでしょう。また、ママが「買い物に行こうと思っていたけど、身体が辛くて行けなかった」という日も多くなります。できる限り、日々の買い出しは仕事帰りなどにパパが行いましょう。スマホアプリのリマインダー機能などをうまく活用して、買い物リストを共有しておくのもおすすめです。複数のスマホでリストを共有できるようなアプリを使用すれば、ママがその日に食べたいものや買ってきてほしいものなどを手軽に共有することができます。妊娠中期のママを持つパパにおすすめの家事妊娠中期に入ると、少しずつお腹が大きくなっていきます。妊娠初期の流産しやすい時期を抜けて、安定期に入ったとは言われますが、ママは免疫力が落ちているので体調を崩しやすく、疲れやすくなっています。また、人によってはつわりが続くケースもあります。この時期には、掃除や洗濯といった身体を動かすような家事を、パパも積極的に行いましょう。休日など時間のあるときに掃除をして空気を入れ替えると、家の中もママの気持ちもすっきりします。また、この時期にはウォーキングを始めたり、軽い運動を心がけているママもいます。実は、掃除も室内で安全にできる運動として効果的です。ママの体調が良いようであれば、パパから率先してママと一緒に掃除を楽しみましょう。ただし、お腹が大きくなってくるとしゃがんだり、かがんだりする動作で腰が痛くなったり、気分が悪くなったりすることもあります。洗濯物をたたむ・しまうというような腰への負担が大きい家事はパパが担当し、もののしまい方やしまい場所などをこの時期からシェアしておきましょう。妊娠後期のママを持つパパにおすすめの家事妊娠後期にはママのお腹はさらに大きくなり、動きが限られるため日常的な動作にも支障があらわれます。また、早産などのトラブルが起きやすい時期でもあるため、なるべくママにとって無理のない生活環境を整えたいものです。この時期のパパにぜひやってほしいのは、お風呂の掃除です。お風呂場はスペースに余裕がないうえに足元が水気ですべりやすくなっています。そのお風呂場で、お腹の大きなママが床や浴室を磨くことがどれだけ不自由かつ転倒の危険が高いか、想像に難くありません。仕事をしながら毎日浴室を洗剤で磨くのはなかなか大変ですが、パパが日々お風呂から出るときにざっと全体を流したり軽く磨いたりするだけでも効果があります。また、ちょっとしたところですが食事後の洗い物も、お腹の大きなママにとっては不自由な動作かつ腰への負担が大きいため、パパに代わってもらえるととてもありがたいところです。パパが家事をするときのポイントもちろんパパにも日々の仕事があり、家事の何もかもをフォローするのは難しいでしょう。そこで、食器洗い機、乾燥機能付きの洗濯機、お掃除ロボットの導入など、時短できる家電の購入を検討してみるのもひとつの手です。とくに、妊娠中よりも赤ちゃんが生まれた後の方がパパもママもより時間の融通がききづらくなりますので、長い目で見れば意味のある出費だと考えられます。また、何事も率先して動いてしまうタイプのママだと、せっかくパパに家事を手伝う気持ちがあってもどのタイミングでどのようなフォローが必要なのかわからず、手を出しにくくなりがちです。そうなるとお互いに「口ばかりで全然手伝ってくれない」「やってほしいなら言ってくれればいいのに」といった不満につながります。そこでおすすめなのが、パパとママの家事分担の範囲や役割を明確に分けてしまうことです。ママからそれぞれの家事の引継ぎを受けながら、ママでもできること、パパにやってほしいこととその頻度を聞き出し、票などに書き出して2人で共有してみましょう。家事におけるパパの責任の範囲がはっきりして動きやすくなります。そのうえで、ママが担当分の家事をしているけれど、具合が良くなさそうだな…と感じたら、積極的に声をかけてあげてください。思うように家事ができずにいるママは、後ろめたい思いからなかなか「家事を代わってほしい」と言い出しづらいものです。「動けているみたいだから問題ないだろう」と思わず、パパが気遣いの言葉をかけてくれるだけでもママは安心できるのです。
2016年04月04日妊娠中のおなかの張りは下腹部周辺の重さ、皮膚の突っ張りなどの症状で、妊娠期間中にほとんどのママが感じると言われています。原因や症状は、妊娠初期、中期、後期によって異なります。生理的に起きる子宮の収縮や、子宮が大きくなり、子宮を包む膜がふくらむことによるもの、靭帯が引っ張られることによるもの、子宮の増大と共に皮膚がつっぱることによるものなど、さまざまなものがあります。妊娠初期妊娠初期のお腹の張りは、子宮が大きくなり始め、筋肉が伸びることが原因だと言われています。張る間隔はそれほど多くはなく、たまにお腹全体や下腹部が痛むなど違和感を覚えることが多いようです。痛みそのものというより、お腹がパンパン、重さを感じる、便秘のような感覚などと言われます。特に大きな心配をする必要はありませんが、つらいときには安静を心がけましょう。妊娠中期中期では安定期に突入するため、お腹の張り具合が安定する傾向があります。例えばママの体調が良くなり、活動的になったことでお腹が張る場合もありますが、その場合は安静にしておきましょう。また、この時期にひどい痛みが起きたり、張りが長引いたりする場合は、他の病気や切迫早産の可能性もあります。健診医に問い合わせ、指示を仰ぎましょう。妊娠後期妊娠後期は間隔・痛みともに強く感じられるようになります。ママが自分で触っても、張っていない時と比べてはっきりと分かるくらいの固さになります。子宮が大きくなり、収縮して固くなるなどの変化が原因です。張りを感じるたびに安静を心がけましょう。張りがなかなか納まらなかったり、出血やひどい痛みを伴ったりする場合は、赤ちゃんやお腹の中でトラブルが起きている可能性もあります。早急に健診医に問い合わせ、指示を仰ぎましょう。心配のないお腹の張り張りを感じ、安静にして体を休めれば張りが治まる場合は、生理的に子宮が収縮したり、ママが活動し子宮が刺激を感じたりしたことが原因と考えられます。こまめに休憩をとるように意識し、体を休めるようにしましょう。医師にかかったほうがいいお腹の張りしばらく休んでも張りが治まらず、間隔が短くなっていったり、痛みが強くなったりする場合、切迫流産や切迫早産の恐れがあります。また、量が多い出血を伴うような場合も、流産や早産の可能性が高いと言われています。妊娠初期は流産や子宮外妊娠の可能性も考えられ、妊娠中期から後期にかけては、お産前に子宮の中で胎盤がはがれてしまう常位胎盤早期剥離や、または早産など、ママと赤ちゃんの体に何かしらのトラブルが起きている場合もあります。いつもと違うと感じたら自己判断せず、早急に健診医に問い合わせ、指示を仰ぎましょう。
2016年04月04日化学的流産とは、妊娠のきわめて初期に起こる流産で、受精はしたものの何らかの理由で着床しなかったり、または着床が続かなかったりした状態を指します。化学的流産が起きた場合は個人差により痛みも出血もありますが、妊娠していたこと自体に気づかずに過ぎるケースが多いようです。過去には化学的流産に気づく人はほとんどいなかったと言われていますが、近頃では妊娠検査薬の性能が向上し、妊娠のごく初期段階(妊娠3~4週ごろ)でも陽性反応が出るものがあるため、化学的流産が知られるようになりました。初期流産(化学的流産)が起きやすい時期妊娠12週目以前に起こる流産のことを初期流産といいますが、その中で化学的流産は妊娠5週目頃に起きやすいようです。流産自体は妊婦さんのうちおよそ10~20%が経験するとの統計もありますが、この数値には化学的流産は含まれていません。医学的には、胎嚢や胎芽、胎児の心拍が確認されてはじめて妊娠が確定しますが、化学的流産が起きる時期は胎児がそこまで成長しておらず、妊娠確定対象になりません。化学的流産は、医学上では流産として扱われていないために流産としてカウントはなされず、産婦人科の問診票でも“流産の回数”に記載する必要はありません。初期流産(化学的流産)の症状、原因となる理由化学的流産は、いつもよりも重く、痛みが強い生理が遅れてやってきたような感覚が自覚として現れると言われています。流産前は受精卵に反応して体内のホルモンバランスが変化し、子宮内膜も厚みを増しています。化学的流産にともないこの子宮内膜がはがれるため、通常の生理よりも強い痛みを感じる傾向があるためです。個人差はありますが、出血に混じり、親指の先ほどの白い塊が出るケースもあるようです。化学的流産の原因のほとんどは、受精卵の染色体異常によるものです。染色体異常のある受精卵はそもそも着床できないか、着床しても胎嚢が確認できる前に発育が止まってしまいます。それが通常の生理と同じメカニズムで体外に排出されるのが化学的流産であり、掻爬手術などの医療措置は基本的には行いません。初期流産(化学的流産)を防ぐには原因のほとんどが受精卵の染色体異常であることから、これを防ぐ手立てはありません。化学的流産が起きたとしてもその原因がママの生活習慣などにあったというわけではなく、自然に淘汰された結果として考えられています。例えば妊娠が分かる前にスポーツなどで身体を動かしたり、仕事で心身が疲弊していたり、夜更かししたりした後で化学的流産が起きても、それはママのせいではありません。妊娠が分かる前に薬を飲んでしまった場合も同様です。初期流産(化学的流産)が起きてしまったら化学的流産は受精卵の自然淘汰であり、自然の摂理です。どんな人にでもそれなりの確率で起こる可能性があります。あまり大きく気を落とさずに、心の回復を待ちましょう。通常、健康的な30歳の女性であっても、受精する卵子の約25%に染色体異常があると言われています。化学的流産の原因のほとんどが受精卵の染色体異常により起こりますが、一度経験した人が次回以降も科学的流産を起こすつながりを示すものはなく、次回以降の妊娠に影響することはありません。ただし、まれなケースですが何度も繰り返し化学的流産が続くようであれば、不育症など母体側の原因も考えられるため、産婦人科を受診したほうがよいでしょう。化学的流産は、早期妊娠検査薬などで早めの妊娠チェックを行った人こそ気づきます。赤ちゃんを心待ちにした気持ちとは裏腹に、陽性反応が出たにもかかわらず流産したという現実に大きなショックを受けるかもしれません。ですが、化学的流産が起きるということは少なくとも排卵や受精には問題がなく、妊娠は可能であるということでもあります。自信を持ち、妊娠しやすい健やかな身体作りを心がけ、いつでも赤ちゃんを状態で迎えられるように過ごしましょう。
2016年04月04日ママの喫煙が、お腹の赤ちゃんの健康や発育に悪影響を及ぼすということについてはよく知られています。ママ自身が喫煙しなくても、周囲の喫煙者からのタバコの煙(副流煙)を吸い込むことで受動喫煙(二次喫煙)する状態となり、ママとお腹の赤ちゃんの健康に影響を及ぼします。ママが副流煙を吸う環境にある以上、タバコから生ずる健康被害を避けることはできません。妊娠中のママの近くを避け、換気扇の近くやベランダで喫煙したとしても、副流煙を完全に避けることはできません。空気中に漂うすべてのタバコの煙を排出することは難しく、換気扇から漏れたり、窓の隙間を通じたりして室内に侵入します。また、タバコの煙が付いた髪の毛や衣服、カーテン、壁紙などには、タバコの煙に含まれる有害成分や化学物質が残っています。タバコを吸わない人がこれらの残留成分に触れて吸い込み、体内に摂取してしまうことをサードハンド・スモーク(三次喫煙)といいます。サードハンド・スモークも、ママや赤ちゃんの健康に影響を及ぼします。妊娠中のママとお腹の中の赤ちゃんをタバコの害から守るには、パパが完全に禁煙する必要があると言えます。家族で外出する際も、喫煙席があるお店や喫煙エリアに立ち入らないよう、パパが率先して気を付けていきましょう。(※1)タバコの副流煙による受動喫煙が、妊娠中のママに与える影響とはタバコには、タバコそのものに含まれるニコチンが心臓や血管にダメージを与え、新陳代謝のはたらきを邪魔します。同様に含まれる様々な有害物質には発がん性があるものが含まれます。タバコの煙には、タバコの燃えカスと共に、燃やすことで変化した化学物質や有害物質、一酸化炭素などが数多く含まれ、煙を吸い込んだ人の体や健康に悪影響を及ぼします。受動喫煙をしたママの体はニコチンの影響で血流が悪くなるほか、一酸化炭素が血中のヘモグロビン(酸素を体内に運ぶ役割をもつ成分)と結びつく影響で、体内に十分な栄養や酸素が行き届かなくなります。つまりお腹の赤ちゃんにも必要な栄養や酸素が行き渡らず、低体重出生児が生まれるリスクや、流産や早産のリスクが高まります。さらに前置胎盤や常位胎盤早期剥離といった胎盤のトラブルの発生率も高くなるとも言われています。また、ママが妊娠前に喫煙者だった場合にはママへの配慮が必要です。ママが妊娠のために禁煙していてもパパが喫煙している場合、ママのストレスは大きくなります。ママが禁煙するだけでは受動喫煙のリスクが減少しないことも踏まえ、これからの子育て知識としてパパも禁煙することが望ましいでしょう。タバコの受動喫煙が、乳児に与える影響とは出産後にも、赤ちゃんの近くで喫煙を行うことは、赤ちゃんへの健康被害を引き起こすことになります。呼吸器が十分に発達していない赤ちゃんにとって、受動喫煙はぜんそくや肺炎といった呼吸器系疾患の原因になる可能性が指摘されています。また赤ちゃんにとってサードハンド・スモークは大きな影響があります。赤ちゃんは身体が小さいため家具や床との距離が近く、喫煙環境である部屋内に蓄積されたタバコの有害物質を摂取しやすい状況にあります。これは、赤ちゃんがいないときに自家用車の中でタバコを吸った場合にも当てはまり、タバコを吸う人がいる環境下での赤ちゃんの三次喫煙は避けられないことを意味します。そのほか、赤ちゃんが受動喫煙しやすい環境にいると、乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こしやすくなると言われています。SIDSとは、それまで健康上の問題もなく元気だった赤ちゃんが事故や窒息ではなく眠っている間に突然死亡してしまう病気で、詳しい原因はまだわかっていません。しかし両親が喫煙する家庭では、両親が喫煙しない家庭と比べおよそ4.7倍のSIDS発症リスクがあるため(※)、家庭内で受動喫煙がおこらない環境を整えておくべきだと言えるでしょう。そのほかの、禁煙の具体的なメリットそもそも喫煙は、ガンや脳卒中、心筋梗塞ほかさまざまな重大疾患のリスクを高める行為です。タバコを止めれば疾患のリスクを低下させられるうえ、個人差はありますが咳や痰で悩まされていた人も症状がおさまったり、味覚や嗅覚が改善され食事が美味しく感じられるようになったりします。喫煙後のタバコのニオイが減り、周囲へのマナーの質も向上するなどの効果もあります。また、1箱430円のタバコを1日1箱購入する場合、1ヶ月で12,900円がタバコ代として消費されます。1年間ではおよそ157,000円、10年間でおよそ1,570,000円にものぼります。禁煙すれば、それらのお金を家族のために使うこともでき、ひいてはパパ自身の健康リスクも下がることでしょう。パパが禁煙することは、ママや赤ちゃん、子どもたちの健康を守りながら、家族で長く暮らしていける方法の一つだと言えそうです。(※1) 東京都福祉保健局 健康増進法25条と厚生労働省健康局長通知
2016年04月04日妊娠中の頻尿は多くのママが経験する症状の一つです。大きく分けて妊娠初期の頻尿と妊娠後期の頻尿がありますが、妊娠初期から後期まで継続的に頻尿があるというママもいます。頻尿とは、それまでより尿の回数が増えることを指しますが(多尿)、回数や量に明確な定義があるわけではありません。妊娠初期に頻尿になる時期とは妊娠初期の頻尿は、妊娠初期の早いうちから始まり、妊娠中期に差し掛かるころまで発生する傾向があります。ママによっては、頻尿の症状が妊娠に気づくきっかけの一つとなる場合もあるでしょう。また、頻繁に尿意を感じるほか、ちょっとした刺激で尿が出てしまう尿もれの症状が出ることもあります。排尿に関することがらには恥ずかしさもありますが、妊娠中であれば誰にでも起こりうることです。対策の仕方と注意すべきことを心がけておけば、快適に過ごすことができるようになるでしょう。妊娠初期に頻尿になる原因(理由/原因)妊娠初期に頻尿が起こる原因は、主に以下のようなものが挙げられます。・妊娠を機に血流が増える腎臓の働きが活発になることで尿量が増したり、尿が排出されやすくなったりします。・妊娠初期に子宮が大きくなる子宮の前方にある膀胱が圧迫され、尿を溜めておける容量が少なくなり頻尿症状が現れます。妊娠中期には子宮が骨盤より上部に移動するため、膀胱の圧迫も改善されていきますが、後期に入ると大きくなった子宮が再び膀胱を圧迫するため、頻尿症状が現れる傾向があります。・黄体ホルモンの影響妊娠中に分泌される黄体ホルモンには子宮の筋肉を緩める働きがありますが、この分泌により膀胱の筋肉も弱められてしまうことがあります。ホルモンの分泌量や身体への影響については個人差があるため、頻尿症状として現れない場合もあります。妊娠初期に頻尿になったら、注意したいこと尿意を感じたら、我慢せずにきちんとトイレに行くようにしましょう。妊娠初期の頻尿では膀胱の筋肉が弱まり、尿を貯めておける容量も妊娠前より小さくなっているため、こまめに排泄する必要があります。残尿感が気になるようであれば、排泄の際に少し前屈みの姿勢を取ってみましょう。外部的に膀胱を圧迫することができ、尿がうまく排泄される場合があります。また、尿意を我慢すると膀胱炎を引き起こす原因となります。とくに妊娠中は免疫力が弱まっているので、膀胱炎のような各種の感染症にかかりやすくなっています。通院が必要になるケースもあるため、尿意を感じたら速やかに排泄しましょう。ただし、通常の頻尿症状との違いがある場合は、他の病気が原因になっている可能性があります。・排尿の頻度があまりに多い(5分おきの尿意が繰り返される、など)・排尿時に痛みを感じる・排泄した尿に血が混じっている・残尿感がある・尿に白濁がみられる・38℃以上の高熱が続く上記のような症状がある場合、膀胱炎や腎盂腎炎、または尿路結石症を起こしている可能性があります。健診医に相談のうえ、泌尿器科を受診しましょう。妊娠初期の頻尿予防と対策仕事をしていたり、運転中であったりなどの外出先では、尿意があってもトイレに行けない場合もあります。その場合は市販されている妊婦向けの尿漏れパッドを利用してみましょう。すぐにトイレに行けなくても、何かの拍子に尿漏れしても大丈夫などという安心感があれば、ストレスを感じにくくなります。また、利尿作用のあるカフェインの摂りすぎは頻尿の症状が悪化します。併せて妊娠中は、お腹の赤ちゃんに優先的に水分が回されることで水分不足になり、便秘も起きやすくなります。頻尿になると、つい水分を控えがちですが、脱水予防のためにも水や麦茶などカフェインレスの飲み物でこまめな水分摂取を行いましょう。時にコーヒーや紅茶を楽しみたい場合、デカフェ(カフェインレス)のコーヒー、紅茶などで代用しましょう。また、冷えも頻尿の症状を悪化させます。ひざかけを使ったり、お風呂で湯船に浸かって温まったりするなどの工夫を行い、体を冷やさないようにして過ごしましょう。
2016年04月04日妊娠初期の胸の張りってなに?生理時に、人によっては胸の張りを感じることがありますが、妊娠初期にも同じように胸が張ることがあります。生理が予定日通り来ておらず、胸の張りが続いているようであれば、妊娠初期にみられる胸の張りである可能性があります。・胸全体が張った感じがする・胸にチリチリ、ムズムズといった感覚がある・乳首の周りに違和感を感じる・乳首が衣服などに触れると痛みを感じる・乳首や乳房にかゆみを感じる妊娠時の胸の張りは生理時に感じられるものより強い傾向がありますが、(削除)ほとんど感じられない場合もあります。また、1人目の妊娠と2人目の妊娠とで症状の度合いが異なることもあり、症状のあらわれ方にはかなり個人差があります。妊娠初期に胸の張りを感じる時期とは胸の張りは、早い人であれば着床後すぐの妊娠0週目(生理予定日の1週間前)頃から感じることもあるようです。症状は妊娠初期の間しばらく続き、つわりが軽くなると同時に症状が落ち着く人が多いと言われています。妊娠後期でも出産に向けて再び胸の張りが感じられるようになりますが、妊娠期間中ずっと胸の張りが続くという人もいます。妊娠初期に胸が張る原因妊娠初期の胸の張りには、さまざまなホルモンの活動が影響しています。妊娠初期には子宮の発達を促すために卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌されます。この卵胞ホルモンには乳腺組織や乳管を活性化させる作用があり、これが胸の張りを生じさせます。加えて、基礎体温を高め子宮内膜を維持するために黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されますが、黄体ホルモンにも乳腺組織を活性化させる作用があり、この時卵胞ホルモンのほうが相対的に黄体ホルモンより過剰に分泌された際に、張りや痛みを感じる原因になるといわれています。妊娠初期に胸が張ったら注意すること妊娠初期に起こる胸の痛みは、妊娠のために必要な身体の変化の一環として生じるものであり、その症状が続くことで別の疾患や病気を引き起こす心配はありません。ただし、胸の張り以外にしこりを発見したり、乳首から出血がみられたりするような場合は、乳腺症や乳腺線維腺腫、乳ガンなど別の要因が考えられます。速やかに産婦人科を受診しましょう。妊娠初期に胸の張りを感じた時の、予防と対策妊娠初期の胸の張りを予防する方法は特にありませんが、症状がストレスになってママとお腹の赤ちゃんにストレスがかかる可能性も考慮し、不快な症状を緩和させられるように対策をしましょう。・アンダーウェア、下着胸や肌への刺激が少ないものを選びましょう。なるべく締め付け感が少ないもの、ワイヤー素材のないものやマタニティ専用ブラジャーなどがおすすめです。・胸の保湿ケア胸周りの肌の乾燥が、かゆみや痛みなどとなって症状を悪化させてしまう可能性があります。肌の状態に合わせ、お風呂上がりにボディ用の保湿クリームを塗るとよいでしょう。・入浴時の洗い方乳房や乳頭部分はデリケートであり、刺激を与えると胸の痛みをさらに強くしてしまう可能性もあります。お風呂で胸を洗う際には、柔らかめのタオルか手で軽く洗うようにしましょう。・胸を温めすぎない妊娠中の身体は温めることをおすすめしますが、胸の張りがつらいときは入浴時のお風呂の温度をぬるめにし、胸を温めすぎないようにしましょう。痛みが強すぎる場合は冷たいタオルなどで胸全体をアイシングすると痛みが和らぎますが、必要以上に冷やすことは血流を滞らせる原因となるため、状態をみながら行いましょう。
2016年04月04日妊娠初期のママの体に現れる妊娠症状は、微熱や倦怠感など風邪によく似ているため薬を飲もうと考える人もいるでしょう。妊娠していることに気づかずに、体調を整えるために既に薬を飲んだ人もいるかもしれません。内服薬の場合、胃または腸から肝臓を経て血管に吸収され、薬の成分が血管中にある間に効果として体に作用し、肝臓や腎臓で代謝されて他の物質となり便や尿として排出されます。排出までにかかる期間は個人差がありますが、そもそも、成分のほとんどは体内に残りません。ママとお腹の赤ちゃんをつなぐ胎盤がまだない妊娠初期は、赤ちゃんの体を流れる血液はママの血液と同じです。ママが薬を飲んだ際に血液中にある薬の成分も赤ちゃんの体内をめぐることになりますが、通常の生活における範囲内での体調整備のため一般的に市販されている市販薬を用法・用量どおりに短期間服用した程度であれば、お腹の赤ちゃんの成長へ影響を及ぼすことはありません。期間に関しては、薬の説明書に記載されている「その薬を服用して症状が治まらなければ病院へ」と書かれている期間を目安にしてください(通常は3日程度)。また過去の様々なデータから、薬の成分の影響によって赤ちゃんが奇形になったり、妊娠に影響が出たりする例は極めてまれだと考えられています。妊娠4か月目の14週~16週頃に胎盤が完成するとお互いの血液が混ざり合わないようになり、胎盤に備わっているフィルター機能のはたらきで薬の成分の侵入が制限されるようになります。ただし分子の小さい成分は胎盤を通過するので赤ちゃんの体内に入る可能性もありますが、とは言え、薬を服用する際には必ず健診医や分娩医に相談しましょう。外服薬の場合は、皮膚の表面や粘膜から患部だけに直接作用するためお腹の赤ちゃんへの影響はありませんが、同様に、使用前に健診医や分娩医に相談しましょう。また、風邪や生理痛などの通常の生活における範囲内で体調を整えるため、妊娠前から市販薬を飲んでいるケースでも、飲んだ薬の成分がお腹の赤ちゃんの成長に関係することはありません。飲んでも問題がない市販薬通常の生活における範囲内で体調を整えるため、薬局やドラッグストアで購入できる一般的な風邪薬や頭痛薬、胃腸薬などは、お腹の赤ちゃんへの影響を心配するようなものはないと言われています。また、目薬や塗り薬などの外服薬も同様です。風邪をひいて病院にかかった際、医師の診断の下に処方される咳止め、抗生物質などについても、お腹の赤ちゃんの成長に影響を及ぼすものではないと言われています。・内服薬カプセル剤、錠剤、散剤や顆粒剤などの粉薬、液剤やシロップ剤などの液体の薬など。・外用薬軟膏、湿布、外用液剤、坐薬、目薬、消毒薬、吸入剤、トローチ、口腔用スプレー材、うがい薬、点鼻薬、点耳など。避けたほうが良い市販薬妊娠期間中に飲むのを避けたほうが良い成分が含まれている薬は、市販にはほとんどありません。ですが病院で処方される薬に含まれている一部の成分には、お腹の赤ちゃんの体の一部が奇形(催奇形性)となる可能性があるものがまれにあります。また、ぜんそくなどの持病を持つママの場合、健診医に治療中である旨を知らせ、相談をしましょう。持病の治療薬に関しては、妊娠中でも使用するほうが良いと考えられているものもありますが、治療薬に含まれる一部の成分には体内に長く残るなど、妊娠中のママは使用しないほうがよいものもあるためです。また自己判断で治療を中断すると、かえってママと赤ちゃんの体に危険を及ぼす可能性があります。まず健診医に相談しましょう。・風しん生ワクチン(※1)(※2)妊娠初期のママが風しんにかかると、お腹の赤ちゃんに難聴や視力障害、心臓疾患、知的障害をもたらす先天性風疹症候群を起こす可能性があります。妊娠が分かる前に予防接種を行うことが大切ですが、風しんの予防接種は生ワクチン(注1)で行うため予防接種後に妊娠していたことが分かるケースもあります。その場合は赤ちゃんに先天性風疹症候群にかかる可能性がありますが、過去に蓄積されたデータによると、障害児の出生は1 例もないので、妊娠を中断する理由にはならないとされています。また風しんの予防接種を行っておらず風疹の抗体価が低いママは、家族の予防接種を行いママ自身が感染する可能性を減らすなど、妊娠期間中に風しんにかからないよう注意しましょう。(注1…弱毒化しているが生きている細菌やウイルスを体内に注射し、その病気にかかった時と同じように体内の免疫(抵抗力)をつける予防接種の手法)・体内に長く残る成分が含まれる薬エトレチナート(角化治療薬)、金チオリンゴ酸ナトリウム(抗慢性関節リウマチ薬)、イソトレチノイン(ニキビ治療薬)など、体内に長く残る成分が含まれる薬は服薬を避けましょう。医師からの処方の元使用している場合は、使用中止後に、一定期間の避妊を申し付けられます。・解熱鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬)妊娠初期も含むすべての期において、赤ちゃんの健康や妊娠状態に影響を与える恐れがあると考えられています。・禁煙補助剤禁煙するためのサポートとして使用する禁煙補助剤にはニコチンが含まれており、ニコチンはお腹の赤ちゃんの発育や将来の健康に影響を及ぼし、心臓や循環器の疾患を引き起こす可能性があります。妊娠期間中はもちろん、授乳中のママの使用も避けましょう。妊娠初期に、すでに市販の薬を飲んでしまったら?妊娠期間中に飲むのを避けたほうが良い成分が含まれている薬は、市販にはほとんどありません。通常の生活における範囲内で体調を整えるためであれば問題はありませんが、医学は日々進歩しており、これまでに問題がないと考えられてきた成分が、念のために注意すべき対象になるなど新たな情報が公開されることがあります。体調を整える以外の目的での薬の使用はできる限り避け、どうしても必要な場合は、服用前に必ず健診医や分娩医に相談しましょう。(※1) 厚生労働省 風しんについて (※2) 国立感染症研究所
2016年04月04日腰痛はすべての妊娠期において、多くの妊婦さんが経験すると言われています。原因は妊娠による体の変化や、お腹の赤ちゃんの成長によるものがほとんどです。・体形や姿勢の変化妊婦さん個人への体重指導の内容にもよりますが、妊娠すると臨月までに約7~12kg前後体重が増える傾向があります。体重が増加することで体の重心が前に移動し、背骨を反らせ、お腹を突き出した姿勢となり、腰への負担が大きくなるために起こります。・下半身の血行不良胎内の赤ちゃんが成長し大きくなった子宮が、お腹や骨盤内で血管を圧迫するようになり、血行不良になりやすくなります。血流が悪くなることで腰や足などが冷え、むくみや痛みなどが発生するために起こります。・ホルモンの作用妊娠初期から、ママの体内では卵巣や子宮、胎盤などからリラキシンというホルモンが分泌されます。リラキシンは妊娠していなくても生理期間中前後に分泌されますが、生理期間中前後または妊娠中どちらでも、骨盤を開きやすくするはたらきがあります。妊娠期間中では、お産に備えて赤ちゃんが狭い骨盤を通れるようにするために分泌がなされ、そのはたらきにより骨盤が体を支える力が弱まるため、腰や背中へ負担がかかり、痛みが発生すると考えられています。妊娠後期の腰痛はいつからいつまで続くの?妊娠後期に入ると赤ちゃんの成長も進み、お腹の大きさそのものが目立ってきます。このため妊娠28週~32週頃には、体形の変化や下半身の血行不良が関係する腰痛に悩むママも増加するようです。お産と同時に治る人もいますが、約1割のママが産後も腰の痛みを訴え、数年にわたって症状が続く場合もあります。またリラキシンのはたらきによる骨盤のゆるみの影響で、産後も腰痛が起きやすくなるケースもあります。妊娠中、腰痛が現れる時期はいつ?妊娠する前から腰痛が出やすい姿勢であったかどうかにも関係しますが、妊娠中は、初期からリラキシンの分泌が始まります。そのため、妊娠4週~15週頃の早い時期から腰痛が起き、分泌が減少する20週以降に消えていく傾向があると言われます。赤ちゃんの成長に伴い、お腹が大きくなることを原因とした体形の変化による腰痛は、お産直前まで続くことが多いようです。妊娠中の腰痛発症時に注意したいこと妊娠症状における腰痛は、あらかじめ、腰回りの筋肉がついているかどうかで痛みの強さが異なります。立つときも座るときも良い姿勢を心掛けたり、同じ姿勢をとり続けないようにするなどのほか、負担のかからない範囲で軽いストレッチを行うことも効果的です。症状がひどい場合でも、自己判断で市販薬の利用することは控えましょう。妊婦さんが市販薬を服用または使用するには、市販薬に含まれている薬の成分(痛み止めや、非ステロイド性抗炎症薬と分類される薬の成分(アスピリン、アセチルサリチル酸、インドメタシン、イブプロフェン、ロキソプロフェンナトリウムなど))について、飲み薬と同様、外皮薬の使用にも注意が必要なことがあります。これらの成分は、胎内の赤ちゃんに届き発育に影響を及ぼす可能性がありものもあります。赤ちゃんの心臓の近くにあり、胎児の血液を全身へ送る通り道として重要な役割を持つ動脈管と呼ばれる血管が収縮したり、閉鎖したりする可能性があるためです。そのため、脈が遅くなる不整脈や、羊水が少なくなる羊水過少などという症状が引き起こされる場合もあります。市販薬を使用する前に健診医や分娩医に相談し、妊婦さんでも使用できる薬を処方してもらいましょう。妊娠後期の腰痛予防と対策妊娠中の腰痛はつきものですが、ひどい症状の場合、慢性化する恐れがあります。腰痛の原因を知り、しっかりと予防や対策をしておくことが大切です・運動をする体を動かすことはストレスの発散、体力の維持、血液循環の回復につながり痛みが緩和されます。また、妊娠前からの体作りは腰痛予防はもちろん、健やかな妊娠生活のために良いとされています。妊娠中であれば、マタニティスイミングや散歩、ストレッチなど腰に負担が少ない運動がオススメです。しかし、切迫早産などの診断をされている方は注意が必要ですので、必ず、健診医や分娩医に確認しましょう。・体重管理を行う急激な体重増加は、腰への負担はもちろん、お腹の赤ちゃんの健康やママの妊娠生活にも影響がある場合があります。健診医や分娩医が妊婦さん一人一人に指導する適正な体重指導に基づき、健やかな食生活を送りましょう。・腹帯やマタニティーガードルを使うお腹を支えることによって、腰へかかる負担を減らすことができます。巻く位置や使い方は助産師からの指導が必要な場合もあるので、使用前には助産師や健診医、分娩医に相談しましょう。・体を温める体調により、シャワーだけではなく、ぬるめのお湯を張った湯船に浸かってゆっくり入浴したり、夏でもできるだけ温かい飲み物を摂るなど、体全体を温めましょう。温まることで血流がよくなり、腰痛の痛みが改善されることがあります。
2016年04月04日神経痛ってなに?妊娠期間中に、腰から太ももにかけてしびれを感じたり、心臓の周りにピリッとした痛みが出たりするといった症状が現れることがあります。そういった痛みやしびれは、神経痛の可能性があります。神経痛とは、病名ではなく症状そのものを指します。全身に張り巡らされている運動や感覚を伝えるための連絡網である末梢神経が、なんらかの原因で刺激を受けることによって、痛みやしびれといった症状として現れます。・妊娠による、ホルモンや体型の変化ママの体内では妊娠初期から、卵巣や子宮、胎盤などからリラキシンというホルモンを分泌します。リラキシンには、出産に向けて赤ちゃんが狭い骨盤を通れるようにするため、骨盤などの関節や周辺のじん帯をゆるめる作用があります。骨盤が緩むことで体を支える力が弱くなり、背骨などにもゆがみが生じます。また、妊娠後期は胎内でどんどん大きくなる赤ちゃんによって、ママの重心や姿勢の変化にともない、骨や関節の位置がずれやすくなります。これらの理由から、おしりや下肢に伸びる神経が圧迫され、痛みやしびれなどといった症状が引き起こされます。・血行不良による冷え赤ちゃんが胎内で成長すると共に、子宮は大きくなります。このことで、お腹や骨盤内の血管が圧迫され、下半身に冷えやむくみが起きやすくなります。これが痛みに対する感受性を高めてしまい、神経痛の発症を促したり、すでに症状がある場合は悪化させたりする原因の一つとなります。・ストレスや不安妊娠による生活面での制限や体型の変化は、ママの心の戸惑いをはじめ、親になるための不安やプレッシャーなどストレスの要因になることが多く、精神的な負担が増えます。これらのストレスも冷えと同様に、神経痛の発症を促したり、すでに症状がある場合は悪化させたりする原因の一つとなります。妊娠後期の神経痛はいつからいつまでになるの?妊娠28週以降は体型の変化や血行不良といった理由から、神経痛を感じ始めるママも多いようです。出産することで治る人もいますが、骨盤や筋肉は長期間同じ状態でいることで固定されてしまうために慢性化し、出産後も続く可能性があります。神経痛の症状が現れたら、妊娠中に放置しないことが大切です。神経痛が現れる妊娠時期とは骨盤をゆるませ神経痛の一因となるリラキシンの分泌は妊娠2ヶ月頃から起こります。またママが妊娠初期に感じる精神面の不安やストレスなども加わり、妊娠4週~15週頃という早い時期から発症する場合があります。お腹の赤ちゃんが成長し、子宮が大きくなることでママの体内の臓器が神経を圧迫することで起きる神経痛に関しては、妊娠中期~後期にわたり症状が現れる場合があります。 神経痛の種類と、痛みやすい場所は?妊娠期間中に発症しやすい神経痛には、座骨神経痛と肋間神経痛があります。・座骨(坐骨)神経痛(ざこつしんけいつう)お腹が大きくなることで姿勢の変化や重心の変化が起こります。座骨神経が圧迫されたり刺激されたりし、お尻や太ももの後ろやすね、足先などに痛みやしびれが現れます。また腰痛を放置しすぎると、悪化して座骨神経痛につながることもあります。・肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)妊娠によるストレスで筋肉が緊張したり、子宮が大きくなったりすることで内臓が内肋間神経を圧迫します。それに伴い、肋間(肋骨と肋骨の間)周りに痛みやしびれを引き起こすことがあります。妊娠後期の神経痛予防と対策神経痛の痛みは独特で、痛みの頻度は天気や気温に左右されることがあります。痛みの強さによっては眠れないこともあるため、あらかじめ予防対策を行うことが大切です。・心の安静を保つ妊娠期間中の生活は制限しなければならないことも多く、ストレスを感じやすくなります。またママの体内で分泌される流産を防ぐはたらきを行うプロゲステロンというホルモンは、気分の落ち込みやイライラなどを引き起こします。落ち込みやイライラを感じたら気分転換を行ったり、体そのものを休めるなど、気持ちの切り替えをこまめに行いましょう。・体を温める血行が良くなることで、冷えの原因となるストレスをやわらげることができます。湯船にお湯を張って入浴したり、足湯などの時間を設けたりして、しっかりと体を温めましょう。・就寝時の体位を工夫する仰向けの状態で寝ると、腰やおしりの筋肉が座骨神経を圧迫することになります。下半身に痛みやしびれを感じるママは抱き枕などを利用し、横向きで体を曲げた体勢で眠りにつきましょう。体の重みを分散させることで、神経への刺激をやわらげることができます。・簡単なストレッチをするお腹に負担がかからず、無理なく行えるストレッチを行い、筋肉の緊張をほぐしましょう。腰椎椎間板ヘルニアがある方や、切迫早産と診断されている方の運動はママとおなかの赤ちゃんの健康に影響が出る可能性があります。必ず、健診医または分娩医に相談の上行いましょう。
2016年04月04日頻尿は、一般的に起床時~就寝までの排尿回数が8回以上である場合を指す症状です。一つの目安であり、その日の水分摂取量や活動量などでも個人差があります。妊娠後期の頻尿はいつからいつまでになるの?妊娠中のすべての期間を通して、頻尿症状を感じるママが多いと言われています。いずれもお腹の赤ちゃんの成長に伴う理由が原因とされ、産後には解消されるケースがほとんどです。妊娠後期の頻尿が現れる時期とは妊娠時は、胎児に送るために通常より多くの血液を必要とします。妊娠初期は、心臓で作られた血液や体液をろ過する役割を担う腎臓のはたらきが活発化するため、頻尿につながると言われています。妊娠16~24週頃には、ママの体内で作られる血液量が最大となります。血液が腎臓でろ過される際、原尿と呼ばれる尿の元になるものがあるため、頻尿が起こりやすくなります。妊娠32週以降は、お腹の中で約2000gにまで成長した赤ちゃんにより子宮が徐々に持ち上がります。子宮が膀胱を圧迫することで、少しでも尿がたまると尿意を感じやすくなり頻尿症状として現れます。注意が必要な妊娠中の頻尿の回数と、痛みの種類妊娠期間中の頻尿は、主に妊娠による生理現象のため治療の必要はありません。まれに排尿を我慢することで感染症を引き起こしたり、尿路の感染や炎症が原因となり頻尿症状が現れる可能性があります。尿路感染による感染症は、直接赤ちゃんへの影響はなく、早期治療すれば妊娠に影響がない場合がほとんどです。しかし、重篤化すると炎症によって子宮が収縮し、早産や流産になりかねません。感染による症状を感じる場合は、早めに健診医または分娩医に相談しましょう。・膀胱炎(ぼうこうえん)頻尿に加え、排尿時にピリッとした痛みがある、残尿感がある、尿の色が赤いなどといった場合は膀胱炎の疑いがあります。普段は排尿によって尿道に存在する細菌も洗い流されますが、妊娠中は抵抗力が低下しているため、感染しやすくなっていることが原因です。・腎盂炎(じんうえん)膀胱炎が悪化すると、膀胱から尿管・腎臓へと細菌が上行し、腎盂炎を発症します。酷い残尿感、出血、悪寒や震え、腰痛などの症状に伴い38~40度の高熱が出ます。多くの場合は入院しての治療が必要です。妊娠後期の頻尿対策と感染症予防妊娠中のすべての期間において、排尿を我慢しないことが一番の予防になります。尿意を感じたら、できる限りすぐにトイレに行きましょう。・排尿して細菌を洗い流す女性の体は、尿道と膣、肛門が近くにあることから細菌が入りやすい構造をしています。尿路に存在する細菌は、排尿で洗い流しましょう。こまめに水分補給を行い、尿の回数を増やすことも効果的です。・外陰部を清潔に保つおりものシートなどを使用している場合はこまめに交換したり、排便時は膣周辺に触れないようお尻を前から後ろに拭くなどの工夫をしたり、患部を清潔を保つように心がけましょう。性行為によって膀胱炎になるケースもあるため、その場合は自分だけではなく、行為前にパパの体も清潔に保つように話し合いましょう。・体を温める冷えなどの理由で膀胱内の粘膜が32℃以下になると、細菌が繁殖・感染しやすい環境になります。夏でも温かい飲み物を飲む、お風呂にゆっくり浸かるなど、日頃の生活から体を温める工夫をしましょう。
2016年04月04日おしるし・破水・陣痛妊娠36~39週頃の臨月になると、ママの体では出産準備がはじまります。この時期には、赤ちゃんが産まれてくるための様々なサインが現れますが、個人差によるため必ず起こるとは限りません。・おしるし血の混じった状態のおりものを指します。出産に向け、赤ちゃんが産まれてくるための子宮口が開き始めた出産兆候です。子宮が収縮し、赤ちゃんを包んでいる卵膜が剥がれることで出た血液が、粘液と混じって出てくることで現れます。・破水赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れ、羊水が流出することを破水といいます。おしるし後や陣痛後、子宮口が全開する前後や分娩台の上など、出産につながる兆候として突然起こります。また破水がなく、陣痛を迎える場合もあります。・陣痛赤ちゃんをママの体外に押し出すために、子宮が収縮することです。個人差はありますが、次第に痛みが増し、間隔も狭まります。おしるしや破水がなくても陣痛は発生します。おしるし・破水・陣痛がある時期おしるし・陣痛・破水は、一般的には妊娠36~40週に発生します。すべてが必ず起こるものではなく、ママの体質や体調、妊娠状態により異なりますが、陣痛は必ず発生します。また破水に関しては、妊娠37週以降の破水は陣痛が始まりお産となりますが、24時間以内に陣痛が始まらない時は陣痛誘発剤を使うこともあります。37週未満で破水した場合は、赤ちゃんがお腹の中に留まって成長できるように入院し、安静状態でお産に備えます。おしるし・破水・陣痛の症状・おしるしの症状おしるしは個人差が大きく、出血の量や色味、粘り気の有無などで状態が異なります。回数も1回から1週間くらいかけて毎日など、差があることが特徴です。またおしるし自体がない場合もあります。・破水の症状羊水は匂いがやや生臭く、透明・黄緑・黄色味をもち、粘り気がないと言われます。自分の意思で止められないことも特徴です。一般的には、赤ちゃんを包んでいる卵膜の下部が破れ羊水が出ることを破水と呼びます。陣痛前に破水することを前期破水、子宮口が全開になる前に破水することを早期破水と呼びます。破水がなく子宮口が全開になった場合は、分娩台の上で分娩医が安全に破水させることもあります。いずれも羊水が勢いよく出る点が特徴です。また子宮卵膜の上部が破れたことによる破水を高位破水と呼び、少量の羊水が継続的に流れる点が特徴です。・陣痛の症状下腹部から膣を周辺に、子宮が強い収縮を繰り返すことで痛みが発生します。痛みは規則的な間隔で訪れることが多く、2~3時間程度の間隔から始まり、5~10分程度、3~4分程度と間隔を縮めて継続的に発生します。人によっては間隔が規則的ではないままお産を迎える場合もあります。また子宮の収縮に伴い、腹痛や腰痛、背中の痛みや突っ張りなどといった症状も同時に起こります。おしるし・破水・陣痛が起きたら?おしるしの場合は慌てずに様子を見て、妊婦健診時に健診医に伝えましょう。破水は、産道を経由して子宮内に雑菌が入り込みやすくなり、赤ちゃんが感染症を引き起こす可能性があります。「もしかして破水?」と思ったら、必ず分娩施設に連絡し、指示を仰ぎましょう。その際、シャワーや入浴は控えることも大切です。陣痛は、痛みや間隔が徐々に消えていくなら前駆陣痛ですが、継続的に続き、痛みが増していくなら本陣痛である可能性があります。痛みや発生する間隔をメモしておきましょう。おしるし・破水・陣痛の受診の目安おしるしは、健診施設や分娩施設での受診は特に必要ありませんが、水様性の場合は破水しているかもしれませんから、分娩施設に連絡を。また出血量が多い時やいつもと違う症状を伴う時は受診が必要です。破水は出産が始まるサインであることが多いため、赤ちゃんへの細菌感染を防ぐためにも、すぐに分娩施設へ連絡しましょう。陣痛は、初産婦の場合は痛みの間隔が5~10分間隔の時点で、分娩施設へ連絡しましょう。ただし経産婦の場合は陣痛開始から分娩へ進むスピードが速い場合があります。事前に主治医へ相談し、「○分間隔になったら連絡を」といった取り決めがあったほうが安心です。
2016年04月04日だんだん人間らしくなり、手足を動かす様子が見え始めるなど、「わが子の存在」を実感できるようになるでしょう。また、赤ちゃんの頭からおしりまでの長さを測定し、出産予定日を計算。さらに背骨や脳など体の器官がきちんと形成されているかを先生は診ています。妊娠8週のエコー写真心臓の動きが見えてきます「ピクピク」と動く赤ちゃんの心臓の動き(心拍)をはっきり見ることができるでしょう。超音波ドプラーという機械で、「ドッドッ」という音に変換して聞かせてもらえる場合もあります。また頭は大きく丸く、胴体部分は細長くなり、区別がつくようになって、ますます人間らしい姿に見えるでしょう。3Dは詳細に、小さな手と足、顔と胴体の区別がつき、赤ちゃんの様子がリアルに分かります。妊娠9週のエコー写真3頭身になり、体を動かす様子もさらに体の輪かくがはっきりし、頭、胴体、手、足の区別がつくようになります。指まで見える場合もあり、タイミングがよければ、手や足をバタバタさせたり、体を伸ばしたり曲げたりする様子も見られ、愛しい気持ちがわき上がるでしょう。心臓や脳など人間の基本的な臓器の原型がほぼ出来上がる時期です。この頃は手足をそろえて前に出す姿勢が多いので、まるで手をグーにしているよう。妊娠10週のエコー写真へその緒でママから栄養をもらいますおなかから下に伸びている、白っぽい管のようなものは「へその緒」。まだ細いですが、だんだん太くなり、ここを通して、赤ちゃんに栄養が送られます。また脳が薄い頭蓋骨から透けて黒っぽく見えるのもこの時期。脳がきちんと形成されているかを先生は確認しています。下向きに白い細い管が見える。これが「へその緒」。これからもっと太くなっていきます。妊娠11週のエコー写真 細かなパーツができて、さらに人間らしくこの頃になると背骨がだんだんしっかりして、活発な動きが見える場合もあるでしょう。先生は、手足が出てきているか、動きに問題ないかを確認しています。最初は薄く透き通って見えていた皮膚がだんだん透明でなくなり、目、鼻、耳、口、まぶたといったパーツもできてくる頃です。手足だけでなく関節の位置まで分かる3D写真。胎盤も確認できます。写真提供:東京マザーズクリニック 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日胎盤がほぼ完成し、機能し始めます。赤ちゃんも骨や筋肉が発達し、体の動きが活発に。ますます人間らしい動きを見せてくれます。妊娠12週のエコー写真骨や筋肉が発達し、羊水の中で動き回る骨の成長がさらに進み、頭蓋骨もはっきり見え始めます。羊水の中を元気に動き回る赤ちゃんの様子が見えるでしょう。骨の発達で首と頭がまっすぐになるので、そのシルエットから染色体異常や先天性の疾患などを慎重に観察します。運が良ければ羊水を飲んだり吐いたりする、呼吸のような動きが見られる場合も。指、顔のパーツの位置が分かります。へその緒も太くなり、ママの胎盤から栄養をもらいます。妊娠13週のエコー写真横顔の上半身が見えます。うつむいてばかりだった体が、上を向いた姿勢がとれるように。写真提供:東京マザーズクリニック 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠初期の腹痛のうち、・下腹部が締め付けられる・引っ張られる・キュッとくるという症状の場合は、大きくなりはじめた子宮が、周囲を圧迫するために生じる痛みと考えられます。・足のつけ根のあたりがつれる・下腹部がつれるといったつるような痛みの場合、子宮をささえている靱帯が、急激な伸びに悲鳴をあげている、けいれんを起こしていると考えられます。いずれも正常な妊娠経過の痛みですので、安静に過ごして様子を見ましょう。激痛や出血を伴う痛みの場合は、危険信号。子宮外妊娠(異所性妊娠)や絨毛膜下血腫といった、なんらかのトラブルを疑う必要があります。また、おなかのどの部分が痛むのかによって、原因も異なります。もし痛みが上部にあるならば、胃炎といった可能性も。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠初期に下痢をすると流産するといった迷信がありますが、これは全くのウソです。そもそも、自然流産の発生率は、一般的に15%と高め。これってつまり、6~7人に1人は流産の可能性があるということ。たまたま下痢をしていた妊婦さんが流産したということから、このような迷信が広まったのだと思われます。(イメージ的にもおなかがくだる=流産って浮かびやすいですものね)妊娠初期の子宮の大きさであれば、たとえひどい下痢で腸がグルグル動いたとしても、子宮収縮につながることはありません。ただ、あまりに長引く下痢は要注意。というのも、それによって引き起こす脱水症状と栄養不足が胎児の発育に影響を及ぼすからです。あまりにひどい時は、病院で点滴などを使用し、身体に水分と栄養を補給するのがいいでしょう。みんなどうだった? 妊娠初期の「下痢」の体験談・いつもは便秘気味なのに、妊娠と同時に下痢気味になり、下痢の時にくる腹痛に毎日悩まされました。また、下痢は胎児によくないと聞いたことがあったので、不安でたまりませんでした。不安とはよそに、子どもはすくすく育ってくれて安心しました。・お腹と腰に鈍痛があり、生理痛のような下痢のような痛みがありました。・とにかく胃のあたりが痛かった。その後、下痢と便秘が交互にきました。・胃のあたりが食あたりみたいに痛み、激しい下痢になりました。・妊娠4~5ヶ月の頃に、下腹と足の付け根あたりにズキンズキンとした痛みがありました。あとは、下痢の痛みがひどかったです。・下腹部あたりが痛くて、ずっと下痢が続いたので心配でした。・下腹部がピキピキと痛かったです。時々下痢のような痛みもありました。・下腹部に下痢の時のような痛みがありました。・下痢が続き、毎朝起床時や食後はお腹がキューっと締め付けられるような痛みと、ギュルギュルした波のある痛みやシクシクした痛みがありました。・下痢と便秘を繰り返したので、お腹の痛みは頻繁にありました。・下痢になる時の痛みで、下腹部がズキズキしました。・妊娠初期は感覚としては内部で、下痢のときのような痛みがありました。妊娠後期は、下腹部が硬くなって突っ張る感じがしました。・嘔吐下痢になり、1週間大変だったことが2回もありました。・鉄分の薬を飲んで下痢になり痔になってしまいました。でも先生は鉄分の薬が原因だったと言う事に気付くのが遅く、薬を飲み終わる頃にもしかしたら下痢の原因って鉄分の薬だったかなぁという感じで悲しかったです。・妊娠初期に下痢がひどくてのた打ちまわり、救急車を呼んでと頼んだのに、夫は「救急車呼ぶ程痛いの?」と心配していませんでした。(31歳) 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠初期に発症する頭痛は、偏頭痛が多くなります。これは、ホルモンの変化によるもので、頭痛持ちではなかったのに頭痛がでる人もいるし、逆に偏頭痛持ちだったのに、妊娠したら治ったという場合もあります。偏頭痛が起きるメカニズムは、脳血管が何らかの理由で拡がり、拡がった血管によって神経が圧迫や引っ張られて痛みとなるのです。偏頭痛が起きてしまったときは、ズキズキする部位を濡れタオルなどで冷やして、暗い部屋で寝ると拡がった血管が収縮し、頭痛がおさまると言われています。あまりにひどい場合には、診断を受け、妊娠中でも飲める薬を処方してもらいましょう。また、妊娠前から貧血気味の人は、妊娠初期から鉄欠乏性貧血を発症することが多く、頭痛の症状がでることもあります。みんなどうだった? 妊娠初期の「頭痛」の体験談・赤ちゃんばかりお祝いをもらうからママにあげると幼なじみからマッサージ機をもらいました。目が悪く、頭痛、首こりがひどかったので嬉しかったです。(32歳)・つわりの終わる頃の時期は毎日頭痛がひどかったです。・妊娠中は一定期間毎日頭痛に悩まされましたが、あるとき突然治りました。・何も食べられず、入院したくらい頭痛が重かったです。・頭痛、歯痛、肩こりがあり、食欲はあるのに量を食べられませんでした。・頭痛があり、産婦人科に薬を貰っていました。・目の前がチカチカするほどの頭痛があり、ゲップが溜まってうまく出せず、吐き気がしました。・肩こりからくる頭痛だったので、ひたすら肩を温めました。・頭痛がありましたが、カフェイン入りのコーヒーを飲むとマシになりました。・妊娠中は頭痛がひどく、病院で勧められて漢方を飲みました。・頭痛があり、産婦人科から薬を貰いました。吐き気があり、とりあえず食べては戻していました。・頭痛は保冷剤で冷やしていました。嘔吐は食べたら吐く感じでしたが、食べずに吐くものがないとさらに辛いので、吐いたときになるべく辛くないあっさりしたものを食べていました。サンドイッチはすごく食べていた気がします。・嘔吐が多く飲食ができない時も、食べていなくて気持ち悪い時も、氷をなめると落ち着きました。横になっている時、体をユサユサ揺らして吐き気を紛らわせたりしています。少しでも便が出ないと苦しいみたいなので、胃にも負担を感じたので便秘薬で便を出し、お腹に余裕を作りました。吐き過ぎな時は体が懲り固まっているので、肩甲骨を動かしてほぐしたり揉んでもらったりしてほぐしたら、吐き気や頭痛が少しマシになる気がしました。・つわりの終わる頃の時期は毎日頭痛がひどかったです。・目の前がチカチカする頭痛、ゲップがたまりうまく出せず吐き気があった。・一定期間毎日頭痛に悩まされた。あるとき突然治った。・頭痛、歯痛、肩こり、食欲はあるのに量を食べられなかった・頭痛は水分不足でなるから水分をとれば治ると言われたが、治らないことが多々あった。(28歳)・とにかく常にムカムカしていて、午後からがひどかった。頭痛やだるさも辛かったです。(33歳)・頭痛と吐き気がして、市販の頭痛薬を服用しようか悩んでいた時に、まだ生理がきていないなと思い、薬も飲むし妊娠してないか念のため検査しようと思い、検査薬を使用しました。・妊娠中、つわりが重く、水分もまともに取れない状態だったので、薬も飲めませんでした。肩こり、頭痛がひどかった時は、小豆とハーブで作ったカイロを首から肩にかけたり、目の上に置いたりして横になると、少し和らぎました。・つわりの頭痛は薬が飲めないから、整体に行ってマッサージしてもらうとだいぶ楽でした。・頭痛は薬が飲めず、解消法がなくて大変でした。産婦人科の先生に相談して、「そういう人もいる」と他の妊婦さんでも同じ症状の人がいるということを知ると少し安心はしましたが、頭痛は改善されませんでした。2~3週間は特に激しく、かなりきつかったのを覚えています。・頭痛には打つ手がなくて苦しんだけど、吐き気に関しては「戻せばいいんでしょ」という開き直りの気持ちで対応しました。・千差万別の症状が出るにも関わらず、「意外とつわり軽いよね」と言われました。頭痛とか、急な吐き気があったりするのに、テレビドラマの良くあるつわりのシーンが、印象的だったようです。・花粉症に関しては、いつもの抗アレルギー薬を飲んで差し支えないと言われたものの、気になって飲みませんでした。頭痛薬や胃薬も必要なら内服するようにと言われ、胃薬は処方されたものを内服しましたが、頭痛薬は我慢しました。・突然、目の前が砂嵐のようになったり、視界が断片的に見えにくくなったりした後、必ず、頭痛がきて嘔吐を繰り返すことが多々ありました。病院で診療を受けると、偏頭痛の症状で妊娠中のストレスや血流の悪化が原因とのことでした。妊婦でも服用できる頭痛薬を処方してもらい、視界に変化あったらすぐ服用することで、解消できました。・休むより他の方法はなく、頭痛には薄く作ったコーヒーが効きました。妊娠中は胎児に影響があるとは言え、頭痛薬も飲めないので、普段からカフェインを取っている人は全く抜いてしまうことが原因かどうかは判りませんが、睡魔と頭痛には、かなり悩まされました。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日こんにちは、ママライターのfurahaです。妊娠中は控えたほうが良いとされている、タバコ、アルコール、カフェイン。タバコやアルコールは、低出生体重児や胎児アルコール症候群を招く危険性があり、明らかに胎児に害があることがわかっています。その一方で、カフェインが胎児に及ぼす影響に関してはまだ研究中で諸説あり、どのような影響があるのかよく知らない妊婦さんも多いのではないでしょうか?また、タバコやアルコールのように完全にやめないといけないというわけではなく、カフェインは少量であれば問題ないという考え方もあります。そんな妊婦さんが知っておくべきカフェイン情報、そして妊婦さんに人気のハーブティーについて紹介します。●妊娠中にカフェインを控えないといけない理由なぜ妊婦さんがカフェイン摂取量に気を付けないといけないかというと、カフェインは胎盤を簡単に通過してママから胎児へ送られてしまうから 。胎児は代謝能力が低いため、カフェインをうまく分解して排出することができず、体の中にどんどんカフェインが蓄積されて血中濃度が高くなってしまいます。また、カフェインには血管を収縮させ胎盤への血流を減らしてしまう作用があるため、胎児へ酸素や栄養が十分に送られなくなる危険性も。さらに、利尿作用もあるので、妊娠期間に必要とされているカルシウムや鉄分を尿として排出し吸収を妨げる働きもあります。これらは既に研究でも証明されていることで、妊娠期のカフェイン摂取に関しては世界中で研究が行われています。アメリカの産科学と婦人科学の専門誌『American Journal of Obstetrics and Gynecology』では、『流産の危険性は毎日のカフェイン摂取量に比例すること。1日に200mg以上のカフェインを摂取する女性は、全くカフェインを取らない女性に比べ、流産の確率が2倍になる』と発表されています。また、イギリスのレスター大学が行った研究でも、カフェイン摂取量が1日100mg以下の妊婦さんと比較し、低出生体重児の子どもが生まれるリスクが、100mg~199mg摂取の人で20%、200mg~299mg摂取の人で40%、300mg以上摂取で50%高くなる、という結果が出ています。研究によってどれくらいの摂取量をよしとするかに多少の違いはあるようですが、少なくとも、カフェインは胎児の発達障害や低体重を招き、害があることは確か !妊婦さんはできるだけとらない方がいいということがわかります。●妊娠中も少量のカフェインであればOK!とはいうものの、カフェインを含むコーヒーや紅茶が好きでリフレッシュするために飲んでいる、という女性は多いと思います。妊娠を機にそれらを完全に断つというのは、ストレスの原因にもなりかねないので、コーヒーや紅茶がどうしても飲みたいという妊婦さんは摂取量に気を付けましょう 。妊婦さんの1日のカフェイン摂取量は、WHOでは300mgまで 、ヨーロッパやアメリカでは200mgまで にしたほうがいいとされています。1日200mgまでの場合、目安としてはコーヒー1〜2杯程度。日本では明確な基準はありませんが、コーヒーであれば1日1杯、多くても2杯程度にとどめるように推める産科医が多いようです。また、コーヒー・紅茶に比べて含有量は少ないですが、緑茶・ウーロン茶にもカフェインは含まれています。水分補給をする際も、緑茶・ウーロン茶ではなく麦茶を飲むほうがいいでしょう。カフェインを気にせずコーヒーや紅茶を飲みたいという方には、デカフェ やノンカフェイン のものがおすすめです。●妊娠中・授乳中はハーブティーにも注意が必要!カフェインを気にせずお茶を飲めるということで、ハーブティーを妊娠中に好んで飲む方も多いと思います。香りもよくリラックスできるハーブティーですが、実はハーブティーにも妊婦さんに向かないものがある ので、種類を選んで飲むようにしましょう。●妊娠中は飲まないほうがいいハーブ・セントジョーンズワート・セージ・ハイビスカス・フェンネル・レモングラス・サフラン・アロエ・ハトムギ・ジャスミン・カモミール・ラベンダー他にも妊娠中に避けるべきハーブはたくさんありますが、なじみのあるハーブで注意したいものをピックアップしました。上記ハーブの多くは子宮を収縮させたり子宮を刺激する作用があるため、妊娠中は飲まないようにしましょう。また、ラベンダーのように神経系に作用を及ぼすハーブも妊娠中は避けたほうがいいと言われています。上記全てではありませんが、ほとんどのものは授乳中も避けたほうがいいとされているハーブなので、妊娠中だけでなく出産後もハーブティーを飲む際は気を付けたいところです。●妊娠中に飲み過ぎないほうがいいハーブ●ローズヒップビタミンCを多く含み、疲労回復や美肌作用で知られているローズヒップですが、多量に摂取すると下痢症状 を起こすことがあります。●ペパーミント消化不良や吐き気を解消してくれるので、つわり症状を和らげてくれる反面、子宮の筋肉を収縮させる 作用もあるため、妊娠中の過剰摂取は避けましょう。●ショウガつわりを解消したり、代謝をよくしてくれるショウガ。しかし、ドライジンジャーを摂取し過ぎると消化器官へ悪影響を及ぼしたり、低血糖になる可能性 があります。●妊娠中でも飲めるハーブ●ルイボスティー妊娠中に不足しがちなミネラルが豊富に含まれており、血行促進、便秘解消、美肌作用などがあります。妊娠中から授乳中まで飲むことができるハーブです 。ただし、飲み過ぎると下痢症状がでる場合もあるので、注意をしましょう。●ダンディライオンルート利尿作用によるむくみ予防、便秘解消、さらに母乳の出もよくしてくれるので、妊娠中だけでなく授乳中にもおすすめのハーブ 。タンポポコーヒーとしても知られています。●ラズベリーリーフ(飲んでいいのは妊娠後期から)陣痛を和らげ子宮の動きを滑らかにしてくれるため、臨月の妊婦さんにおすすめのハーブ。母乳分泌を良くし、母体回復にも良いとされているので、産後にもおすすめのハーブです。ただし、子宮をけいれんさせる作用もあるため、妊娠初期や胎児が安定していない時期には飲まないほうがいいとされています。飲む時期に注意しましょう 。----------こうみると、なじみのあるハーブでも実は妊娠中は適さないものが意外に多いことがわかります。アメリカやイギリスでは、必要がない限り妊娠中のハーブ摂取は推奨されていないくらい、ハーブは種類や摂取量によっては胎児や母体の健康に悪影響になりかねないことも覚えておきましょう。【参考リンク】・Maternal caffeine intake during pregnancy and risk of fetal growth restriction: a large prospective observational study()●ライター/furaha(ベビーマッサージ講師)
2016年04月03日こんにちは、フリーライターのyossyです。生理痛や頭痛の症状がつらく、鎮痛剤をよく服用するというママは多いでしょう。しかし、2016年3月22日、厚生労働省が解熱鎮痛薬の副作用に関して、気になる通知を行いました。『ロキソプロフェンナトリウム水和物』 という成分に関して、重大な副作用を追記するよう求めたのです。聞きなれないかもしれませんが、『ロキソニン』という商品名は聞き覚えがあるのでは?CMによる影響か認知度も高く、服用している人が多いです。「どうしよう、たくさん飲んでいたのに……」と不安になっている人もいるかもしれませんね。実際、飲んでいても大丈夫なのでしょうか?●追加された副作用は、「小腸・大腸の狭窄・閉塞」比較的安全性が高く、副作用が少ないと言われているロキソプロフェンナトリウム。今回新たに追加されて話題となっている副作用は、「小腸・大腸の狭窄・閉塞」 です。少し難しい言葉ですが、腸の“狭窄(きょうさく)”というのは、腸管が狭まってしまうこと。狭まると、当然スムーズに消化物を通さなくなります。「腸閉塞(ちょうへいそく)/イレウス」というのは、消化物が流れなくなり、腸管が詰まってしまうことです。激しい腹痛や嘔吐といった症状が出て、重症の場合は死に至るケースも……。●直近の3年度で6症例腸閉塞が恐ろしい病気であることはおわかりいただけたと思いますが、医薬品医療機器総合機構によれば、実際に直近3年度で死亡した例はありません(2016年3月現在) 。また、小腸・大腸の狭窄・閉塞関連の症例全体で見ても6症例。このうち、“因果関係が否定できない”症例を5つ含んでいます。確実にロキソプロフェンナトリウムが原因だったと言えるわけではないケースもあるということですね。もちろん、副作用をきちんと知り、服用するに当たって気をつけなければいけないことに違いはありません。また、症例を少ないと感じるか多いと感じるかは人それぞれです。でも、重大な副作用が追加されたと聞いて悩んでいる人のなかには、「服用していると、かなりの確率で症状が起こるのでは」と誤解しているケースもあるでしょう。「重大な副作用」というのは、その症状自体は副作用のなかでも比較的重いですが、決して“頻度が高い”わけではないのです 。●他にも「重大な副作用」は存在する今回追加された副作用のみが重要であるかのように誤解している人もいるようです。でも、改めて「使用上の注意」を読むと、ほかにも重大な副作用は存在します 。『ロキソニンS』『ロキソニンSプラス』(第一三共)の使用上の注意をみると、改訂前から、**********まれに消化管出血(血を吐く、吐き気・嘔吐、腹痛、黒いタール状の便、血便等があらわれる)、消化管穿孔(消化管に穴があくこと。吐き気・嘔吐、激しい腹痛等があらわれる)の重篤な症状が起こることがあります**********という文言が記載されていました。※現在は、それに『小腸・大腸の狭窄・閉塞(吐き気・嘔吐、腹痛、腹部膨満等があらわれる)』の文言も追加されています。もともとこういった副作用の存在を知らなかったという人は、しっかりと確認しておきたいですね。----------ロキソプロフェンナトリウムに限らず、薬には副作用や用法・容量の記載が細かくなされています。きちんと読んでおけば、何かあった際にも「もしかして……」とすぐに気づくことができるのです。これを機に、しっかり使用上の注意を読む癖をつけたいですね。なお、今回の副作用の件を受けて、健康上の不安が思い当たるときは、医師や薬剤師に相談することをオススメします。また、激しい腹痛や嘔吐・吐き気、お腹の張りなどの症状が出た場合にはすぐに病院に行きましょう。【参考リンク】・ロキソプロフェンナトリウム水和物(医療用)(経口剤)の「使用上の注意」の改訂について | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PDF)()●ライター/yossy(フリーライター)
2016年04月01日こんにちは。健康管理士のSAYURIです。一般的に、手足が冷たくなる末端冷え症というと女性の症状だと思われがちですが、実はストレスや運動不足から、近年男性の末端冷え症も増加している と言われています。そこで今回は、 末端冷え症のメカニズムとさまざまな冷えのタイプをご紹介します。●末梢血管の血行障害のメカニズム“末梢血管の血行障害”とは、手足などの体の末端部分で血行が悪くなっている状態です。人間の体は寒いと感じると体の表面の毛細血管を収縮させて体温が外へ逃げないようにします。そしてある程度の時間がたつと今度は血液を送り込み、体の表面の温度が下がり過ぎないように調節される仕組み になっています。ところが、その調節機能が正常に働かず、いつまでも血管が収縮しているために冷たくなってしまうのが“冷え性”ということになります。それだけでなく、周囲が暖かくなってもなかなか血管が広がらず回復するのに時間がかかってしまうこともあります。冷えを起こすのは通常、男性より女性に多く、その大きな違いは熱を生産する筋肉の量 。女性は男性よりも筋肉が少ないために熱生産が少なくなりがちな上に、月経周期によって体温の変動もあるため、冷えが起こりやすくなっています。しかし、交通手段が便利になったことやエアコンの普及、生活習慣の変化などによって、男性にも女性同様に末梢血管の血行障害が増えています。●冷えのタイプ冷えには原因によってさまざまなタイプが考えられます。以下にいくつか例を挙げてみましょう。●(1)皮膚センサー異常タイプエアコンの効いた環境や寒すぎる環境に長くいたり、薄着や矯正下着、サイズの合っていないきつい下着、靴下や靴を日常的に身に付けたりすることで、皮膚感覚がうまく働かなくなってしまい起こるタイプの冷えです。また、情報をキャッチするための皮膚センサーに異常があって、きちんと脳へ情報が送られない ことで体温調節ができなくなった状態ともいえます。●(2)自律神経失調タイプ自律神経失調症とまではいかなくとも、何らかの原因で交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまって生じる 冷えのタイプ。もしくは緊張やストレスによって自律神経のバランスが崩れ、血管を必要以上に収縮させ隅々まで体温が行きわたらずに起こる冷えともいえます。●(3)ホルモンアンバランスタイプ特に女性に多いタイプです。女性の体は25日~30日の周期で月経があるように、体内でのホルモンバランスに周期的な変化があります。この周期をコントロールしているのが脳の視床下部ですが、視床下部は自律神経も司っているため、ホルモンバランスが崩れると自律神経のバランスも崩れてしまい、冷えが起こる場合があります。特に更年期の女性はホルモンバランスの崩れから、手足は冷たいのに顔がほてる といった“冷えのぼせ”という症状が現れやすくなります。●(4)貧血タイプ赤血球のヘモグロビンは酸素を運搬する働きがありますが、私たちは呼吸をすることで常に肺に新鮮な空気を取り込んでいます。息を吸いこみ吐くというわずかな時間で、肺の毛細血管の中でヘモグロビンは酸素と結合し、不要な二酸化炭素を放出しています。そして血液中に入り、他の成分と共に全身に送り込まれます。赤血球が不足し酸素が足りないために、必要なエネルギーを作り出せずに疲れやすくなり、貧血によって手足が冷える といった症状が出る場合があります。●(5)病気による冷え肝臓病、腎臓病、心臓病などの内臓疾患 によるものや自律神経失調症、レイノー病、膠原病などからも冷えが起こる場合があります。冷えの他に、手足の痛みやしびれ、急激な体重減少、ひどい無気力、たび重なるめまい、指先が蝋のように真っ白になるレイノー現象、冷えによって手足が痛んだりしびれたりする、爪の変形、唇の血色が悪いなどの症状がある場合は早めの受診を受けた方がいいでしょう。冷えも放置するとさまざまな病気を招く可能性があるので、「たかが冷えなんて!」と安易に捉えず、十分気を付けたいものですね。【参考文献】・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年03月31日こんにちは。保育士ライターのyossyです。医学の進歩によって近年は妊産婦の死亡例は減っていますが、やはり出産は命がけ。残念ながら、妊産婦さんが命を落としてしまうこともあります。2010年時点で、最も多い死亡原因は分娩後の出血。次いで『産科的塞栓(そくせん)』です。産科的塞栓には、肺血栓塞栓症や羊水塞栓症が含まれます。ここでは、羊水塞栓症について詳しくご紹介しましょう。『羊水塞栓症(ようすいそくせんしょう)』 というのは、羊水に含まれる赤ちゃんの成分が母親の血液中に入ってしまうことによって起きる疾患です。●発症例は少ないが、発症すると死亡率60~80%羊水塞栓症の症状の出方はさまざまで、診断が困難だとも言われていますが、主な症状は次の通りです。・血圧低下・呼吸困難・チアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色になる)・胸痛・大量出血日本産科婦人科学会によれば、『発症頻度は2~3万分娩に1例とも報告されているが、母体死亡率は60~80% 』だといいます。発症することはまれですが、発症してしまうと死亡率が高い非常に怖い疾患なのです。●羊水のなかにある胎児成分が原因羊水塞栓症が起こってしまう原因は、羊水のなかの胎児成分(胎便や胎脂、うぶ毛など)が母親の血液中に入ってしまう ことです。肺毛細管がそれらの成分によってつまってしまうことや、アナフィラキシーショックを引き起こすことによって発症します。●破水後に起こるケースが多い羊水塞栓症を発症するのは、破水後であるケースが多いといいます。日本産科婦人科学会が提示している、「ハイリスク例・誘因」は以下のようなケースです。【羊水塞栓症のハイリスク例・誘因】・帝王切開・軟産道裂傷・常位胎盤早期剝離・前置胎盤・経産婦・分娩誘発・過強陣痛(とくに破水後)・遷延分娩・羊水混濁・分娩前後の発熱・アレルギーやアトピーを持っている・妊娠中の人工流産、羊水穿刺、人工羊水の子宮内注入ご覧いただいた通り、多くの妊婦さんが当てはまる項目です。発症するのはごくまれのため、極端に怖がるのはかえって良くない でしょう。しかし、不安がある場合は、医師・看護師・助産師に相談し、できるだけ疑問を解決しておくことをオススメします。----------『羊水塞栓症』という言葉を初めて目にした人も多いかもしれません。状態が急変した場合は自分で症状を伝えることができませんが、状態はさまざまです。少しでも何か異変を感じた場合には、我慢せずにすぐに医師や看護師に伝えるようにしましょう。【参考リンク】・羊水塞栓症によるDIC | 日本産科婦人科学会(PDF)()●ライター/yossy(フリーライター)
2016年03月27日こんにちは、ママライターのみいゆです。妊娠は病気ではないと言われますが、人によってはつわりがひどかったり体調が思わしくなかったりと、さまざまな症状が表れます。特に仕事をしている方にとって、妊娠が分かった場合、 「職場にはいつ言おう」「つわりがひどいときはどうしよう」などいろいろと心配事があるのではないでしょうか。今回は女性が妊娠が分かってからの職場での振る舞い方や行動についてご紹介していきましょう。●プレママが仕事をするうえでの心構え4つ●(1)できれば早く妊娠の報告をする妊娠初期は流産するかもしれないというのが一番気がかりですね。そのため職場への報告は安定期を迎えてから、という方もいらっしゃいます。妊娠前とさほど体調の変化も少なく普通に仕事ができる方もいれば、妊娠が分かったくらいからつわりがひどく、以前のように仕事をスムーズにできなくなる方もいます。自分ではコントロールできないため、つわりがピークを迎える妊娠3か月くらいまでには、上司にだけ報告する などしてアピールしておくのも大切なことです。●(2)やれる仕事をきちんとこなす国が定めた労働基準法第六五条に『妊娠中の軽易業務への転換』という法律があります。もし妊娠中の女性が請求した場合においては、他の軽易な業務に転換させなければならないという決まりです。特に普段は力仕事をしている場合ですと体に負担がかかりますので、座ってできるような軽作業に変更を申し出ることができますね。しかし、妊娠してるからといっていつでも優遇されていては周りの目も気になるところ。今までやっていた仕事にできないものが出てきたら、代わりにできる仕事を率先して探してやりましょう 。そうすれば、具合が悪くて早退やお休みしてしまったときでも、周りの人から不満が出ることはまずないでしょう。●(3)適度に動くことを心がけるいつも座っている仕事やいつも立っている仕事をしていませんか。以前は気にならなかった体勢でも、妊娠してお腹がふくらみはじめると体のあらゆる場所に負担がかかってきます。ここは意識して一時間ごとに座ったり立ったりするなど、適度に体を動かしましょう 。筆者は妊娠中デスクワークをしていて、忙しいのをいいことに長時間座って仕事をしていました。やっと終わったと思って急に立ち上がるとめまいとフラつきで倒れそうに。冬の寒い時期もあって足元はかなり冷えていました。今考えると危険ですので、必ず時間を決めて動くことををオススメします。●(4)効率よく仕事をするクセをつけよう妊娠前は残業をして終わらせたかった仕事も妊娠するとそうもいきません。妊娠しながらのフルタイムの仕事は、自分では気にしていなくても体をとても酷使しているのです。きっと、以前よりも帰宅してからどっと疲れがあふれ出ることがあるでしょう。これが毎日続くと体が悲鳴をあげますし、お腹の赤ちゃんにもあまり良い影響を与えかねません。できれば残業をしないような仕事のやり方 を考えましょう。明日に持ち越せるものは今日は潔く諦める、常に時間を気にしながら、「これをやったら次はあれに取り掛かろう!」など計画を立てながらやると良いですね。効率よくやることにデメリットはありませんし、むしろメリハリがつくことによって、仕事に対する姿勢も良いものに変わっていきます。----------いかがでしょうか。妊娠すると思わぬアクシデントもあるかもしれません。経験していないと妊娠中の女性の体にどんな症状があるかはあまり理解されないものです。そんなときでも気持ちよく仕事をするには、周りの上司や同僚との兼ね合い が大切です。体調の良いときはできることを見つける、体調不良のときは潔く休養を取ること。育児休暇を取る場合、復帰後のことを考えるとなおさらですね。まずは元気な赤ちゃんを産めるように、仕事でムダなストレスをためないよう妊娠期間を乗り越えましょう。●ライター/みいゆ(ママライター)
2016年03月25日こんにちは、ママライターの木村華子です。冷え込む日も少なくなり、心待ちにしていた季節がやってきました。花屋には春らしい色合いの花々が並び、天気の良い日にはピクニックにでも行きたくなるような……。これからドンドンと暖かくなり、 子どもを連れてのお出かけも楽しくなってくる、はず!そう、楽しいハズなんです。春だもん。それなのにテンションを下げてくれるのは、私たち日本人の宿敵とも言える“スギ花粉” です。夫婦揃って花粉症に悩むわが家には、若干4歳にして堂々花粉症デビューを果たしてしまった愛息子がおります。彼の症状をどうにか改善させてやろうと、子ども用の眼鏡やマスク、お薬など、さまざまな花粉症アイテムを取り揃えているのですが、それらも気休めにしかならず……。「こんな体に産んでしまったお母さんを許してね!」状態がここ数年続いております。そんな我々に、ステキなウワサが舞い込んできたのは1週間前のことでした。その内容は、「ワセリンが花粉症に効く! 」というもの。これは試してみなきゃ!と、さっそく一家で鼻にワセリンを塗りたくって1週間……。今回は、その効果のほどをご紹介いたします。●ここ数年で、子どもの花粉症は増加&若齢化しています!2015年12月、目薬や胃薬などでおなじみの製薬会社『ロート製薬株式会社』が公開した「子どもの花粉症調査」によると、ここ3年で花粉症に悩む子どもたちの数は25.7%から33.4%へ増加していることが判明しました。さらに、花粉症にかかっている子どものうち、45.5%が「0歳から5歳までに花粉症を発症した」とのこと……!この結果を過去3年間と比較すると、発症年齢はどんどん低くなっている のだそうです。つまり、花粉症の子どもたちは年々増加している上に、発症年齢もだんだん低年齢化しているということ。わが家の息子のように、子どもなのに花粉症になってしまったケースは案外珍しくないのかもしれませんね。とはいえ、「イッパイ仲間がいるんだね!ヨカッタネ!」とはなりません。幼いわが子がティッシュケースを抱えて歩いている姿は本当に不憫。どうにかしてやりたいのが親心です。●鼻にワセリンを塗って1週間、その結果……事の発端は3月の頭。Twitterで「ワセリンを鼻に塗ると花粉症の症状が軽くなる」という旨のツイートが拡散され、話題になりました。**********花粉のせいで目も鼻も死亡って感じだったんだけど、「鼻の穴と目のまわりにワセリンを塗る」っていうやつがすごく効く(花粉受容体?wのある場所をカバーする事で症状が出ない)。これ教えてくれた人まじ神。ワセリン今の時期ちょっと硬いので馬油でも代用可能。お困りの方是非。— STY (@STYjp) 2016年3月4日**********これを見て、私もさっそくワセリンを引っ張り出し、鼻の中に塗りまくってみました。もちろん、花粉症に悩む息子や主人の鼻と目元にもベッタベタ塗りました!塗った場所は“鼻の中”と“まぶた”です。とくに鼻の中は、外から見える場所ではないので、できるだけベタベタに広範囲に塗り広げました。できれば、鼻の入り口にも塗った方がいいようです。その結果……先に申し上げます。ワセリンで本当に世界が変わりました。鼻に塗った直後から、ムズムズする不快感がなくなりました。“軽くなる”どころではありません。なくなりました。長年花粉症に苦しむ主人も、同じく「花粉症が治った!」とうれしい悲鳴をあげていました。しかし、これは花粉症が治ったわけではなく、ワセリンが粘膜を花粉から守ってくれているのだそうです。息子の症状は、鼻はもちろん目の痒みや腫れもひどいのですが、目をグリグリ掻いている頻度が明らかに減りました。ティッシュの消費量も大幅に減少です。本人も「気にならなくなった」とうれしそう!【1週間塗り続けてわかったコツ】・鼻の中は、できるだけ広範囲に、大量のワセリンを塗ったほうが効く・一日に数回、塗り直さないと効果が薄れてしまう【デメリットかもしれないポイント】・目に塗るとベタベタになります。メイクがしにくいかも……。目元をグリグリしてしまったり、何度もティシュで鼻をかんでしまったり……。このように、花粉症によって起こる二次災害で弱くなったお肌を保湿する意味でも有効 だと感じました。●花粉症に悩むすべての親子に伝えたい……ワセリン、すごい!本来“春”は、色とりどりの花が咲き、たくさんの虫が活動を始めるステキな季節。子どもたちには、ぜひ感性豊かに美しい季節の移り変わりを楽しんでほしいものです。ところが、花粉症の低年齢化によって、春を楽しめない子どもが増えている事実があります。今年はワセリンを使って、ムズムズも鼻水も無縁な、楽しい春を過ごしてみてはいかがでしょうか。●ライター/木村華子(ママライター)
2016年03月23日こんにちは!ママライターのなかやまあぽろです。先日娘の1歳の誕生日を無事に迎え、そのせいか最近はよく妊娠中のことを思い出します。わたしはいわゆる“食べづわり”でした。なにか食べていないと気持ち悪いという症状が妊娠初期にあり、 朝から晩まで食べもののことで頭がいっぱいで、仕事中はこっそりグミなどを食べてしのいだ思い出があります。妊娠中期になれば治まるのかなと思っていましたが、それ以上続き、体重が2週間で4kgも増加 してしまい、産科医に注意された苦い思い出も。そうかといって食事の量を減らしても、赤ちゃんに影響が出るのでは……と、悩む日々が続きました。同じような経験をされている方も多いのではないでしょうか。今回は厚生労働省のデータを参考に、妊娠中のヘルシーな栄養のとり方をご紹介したいと思います。●ポイントは、主食・主菜・副菜が整った食事をとること!厚生労働省の日本人の食事摂取基準によると、非妊娠時の1日に必要なエネルギーは約2,000kcalであるとされています。妊娠初期はそれにプラス50kcal、中期は250kcal、後期に入るとなんと450kcalも余分に摂取するのが望ましいそうです。だからといって、あれこれ好きなものだけ食べる、というのはNGです。食べたものは血液と一緒に赤ちゃんに送られる ので、あまりにも高カロリー、高タンパクであるものは考えものです。ヘルシーかつ必要な栄養をとるポイントは、主食・主菜・副菜というベースがきちんと整った食事をとること。これに気を付けていれば、自然とバランスよく妊娠中に必要な栄養がとれるとされています。●ヘルシーで栄養をバランスよくとるためのポイント7つ●(1)主菜でしっかりタンパク質を!赤ちゃんの血液や筋肉の発達に必要なのがタンパク質です。主菜としてオススメなのが、タンパク質が多く含まれている肉や魚 です。特に牛肉や豚肉はヒレ、鶏肉はささみ、魚は白身のほうが脂肪分が少ないので、より安心ですね。●(2)エネルギー源の主食はしっかりとる体を動かすエネルギー源として必要なのが炭水化物です。パンや麺類に比べ、ごはんは塩分が少ないのでごはんを基本とした献立を立てるとよいでしょう。●(3)塩分・脂肪分・糖分のとり過ぎには注意!甘いものや脂っこいもの、しょっぱいものがどうしても欲しくなるころ。でも肥満やトラブルになる原因なので、とり過ぎには十分注意を!特に塩分のとり過ぎは、塩分を代謝する腎臓の働きに影響し妊娠高血圧症候群のリスクが高まる ので、一日の塩分量を意識することがポイントです。●(4)葉酸は妊婦さんの心強い味方“葉酸”と聞くと、赤ちゃんの障害のリスクを下げることができるという認識をしている方が多いのではないでしょうか。実はそれ以外にも、ママの貧血や動脈硬化の予防になる という働きも報告されています。ほうれん草やブロッコリー、納豆にも豊富に含まれているので、サラダや副菜としてもとり入れやすいですね。●(5)カルシウムや鉄をたっぷり含んだ食材を選んで年輩の方から、「出産すると歯が1本抜ける」という言葉を一度は聞いたことがありませんか?妊娠中にママが摂取した栄養の中で、特に赤ちゃん優先に使われるのがカルシウムや鉄です。乳製品や牛肉の赤身、レバーや青菜を積極的にとり、ママ自身もしっかり補うようにしましょう!●(6)ビタミン・ミネラル・食物繊維も忘れないで妊娠中はホルモンの影響や赤ちゃんの成長に合わせて子宮がどんどん大きくなり、腸の働きが低下し便秘になってしまう ことも。根菜や昆布などの海藻類は食物繊維がたっぷりなのでオススメ。また、野菜や果物もバランスよくとり入れて、ビタミンとミネラルも補いましょう。●(7)水分補給を心がけてへその緒を通じて赤ちゃんへ栄養や酸素を送るのは、ママの血液。水分を意識してとらないと、血流がスムーズにいかないこともあるそう。こまめにしっかりとって、血液の循環をよくすることを心がけましょう。目安は1日1~1.5Lとされています。----------妊娠中のママの体は絶えず変化し、さまざまな症状やリスクと向き合わなければいけません。現代のわたしたちの生活では、一食で全てをバランスよくとはなかなか難しいのかもしれませんが、一日三食のバランスを考えることは難しくありません。健康な妊婦生活が送れるように、ヘルシーかつ必要な栄養がしっかりとれるような食事を心がけてくださいね!【参考文献】・『妊娠生活2013ー2014 初めての妊娠、出産、産後まで。この1冊があれば安心!』おはよう奥さん編集部・編集●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
2016年03月23日子育て楽じゃありません
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