『夫を捨てたい。』第14話。第二子妊娠後、日ごろの不満が爆発し夫婦喧嘩が勃発! 夫に「大嫌い!」と告げると……?「もう限界!」その後夫を……。 『夫を捨てたい。』第14話 押された…… 妊娠してるのに……! 日頃から積もり積もったストレス、夫への不満が溢れだし、涙が止まらない……。 もう一緒にいられない、限界! 夫の職場近くまで運転し、そのまま夫を捨てました。 このあと、いくたさんが抱いた感情とは……? 著者:マンガ家・イラストレーター コミックエッセイ作家 いくた はな3男1女、4人の兄妹の母。コミックエッセイ作家。書籍『夫を捨てたい。/祥伝社』。夫婦関係や子育ての体験談マンガが共感を呼び、Instagramのフォロワーは23万人超!(2021年6月時点)
2021年02月15日何もかも手探り状態で始めた不妊治療ですが、小さな疑問や不安が少しずつ大きくなっていきました。自分たちに合う治療・病院とはなんだろうと考え続けても、答えが見つかりそうにない時期が続き、約2年が経過していました。 最初の転院原因が特定されないままに始めた不妊治療のため、タイミング療法をずっと続けていました。ただ、時間が経つにつれ、通院当初は気にならなかった片道約1時間の通院時間も負担に感じ始めました。今までの生活リズムも徐々に狂い、夫婦間の衝突も次第に増えていった結果、自宅から15分くらいで通院できる病院に転院することにしました。 次の病院は、地元では有名な不妊治療専門院に決めました。そこは院長先生がメディアにも度々露出して有名なので人気もあり、治療費も今までの病院と比べて割高でした。 毎週診察があり、1回の診察で約1万円、人工授精で約2万円、何かイレギュラーな診察があると、また数万円といった費用がかかりました。しかし、通院時間短縮や妊娠確率が上がるならと思い、その病院へ通院することにしました。 精神的な余裕がなくなっていった有名な病院だけあって、事前に大きな会場でいろいろな分野の先生から説明があり、大学のセミナーのような規模でした。ただ、ここでの説明は、私の予想と反して確率やリスクといった現実的な話ばかりでした。 私は、妊娠・出産は非常に神秘的で尊いものだと考えていたので、先生たちの生物学的な話が妊娠に対する神秘から離れていくように感じてどうしても受け入れられませんでした。うれしいはずの妊娠を前に、どんどん自分のなかに暗く不安なものを感じ始めました。 今思えば、2年続いた不妊治療でのストレスの結果、私は精神的に余裕がほとんどなく、自分本位の考え方になっていたのかもしれません。 ゴールが見えない不安の連続の毎日精神的な不安に加え、なかなか結果が伴わない状態が続いたため、この病院での治療は順調には進みませんでした。それでも、なんとか子どもを授かりたいという思いから通い続けていたのですが、2年の通院期間が過ぎたあたりから、この病院に対して不信感が芽生え始めました。 治療費だけがかさんでいき、いつまで経っても結果が出ないため、「病院側はきちんと治療しているのか?」と、病院に責任があるようにも感じ始めていました。さらに私自信の被害妄想は膨れ上がり、院内で笑い声が聞こえるたびに自分が笑われているのではないかと感じるほど、精神的に滅入っていました。 次の段階の治療へ治療内容は、この病院をきっかけにタイミング療法から人工授精へと変わっていました。医師の説明だと、治療法で飛躍的に確率が上がるわけではないと念を押されていたのですが、現状を変えたい、少しでも確率が上がるのでは、という思いで挑戦しました。 人工授精は、私の負担もさらに増大します。その病院では、朝6時に精子を病院に持ち込まなくてはなりません。そのため、不妊治療にかける時間も一気に増えました。病院によると思いますが、禁欲はもちろん、食生活から運動まで、いろいろと指示があり、妊娠のためと理解しているつもりでしたが、毎日が楽しめなくなってきていました。 自分たちが若くないため、育児できる体力や経済力を考慮すると、時間がないことが一層焦りを生んでいました。さらに、治療に時間がかかるほど経済的負担も大きくなっていくことも不安要素の原因にもなっていきました。 次回は2回目の転院・抱えていたプレッシャーについてお話しします。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。検査の内容などは病院によって異なります。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師REIKO 著者:ライター 吉田直樹二児の父。原因不明の続発性不妊症のため、夫婦揃って不妊治療を数年おこない授かる。グラフィック・Webデザイン事務所を経て、現在グラフィックデザイン・Webデザインのフリーランスとして活動中。
2021年02月12日妊活中は子どもが欲しい一心で、排卵時期には可能な限り頑張ったものです。ところが、おなかの中に赤ちゃんがいると思うと、したくない気持ちが強くなりました。今回は、私が経験した、妊娠中のセックスライフについてお伝えします。 妊娠した途端にセックスが嫌になった私たち夫婦は、妊娠をした途端にセックスをしなくなりました。私がまったく性欲がわかなくなってしまったのです。自分のおなかの中に命が芽生えたと思うと、セックスなんてできない。私の心は女から母へと変化していたのでしょう。 こういった心の変化は人間の本能でもあると思います。セックスをすることで赤ちゃんに何かあったらいけない、守ってあげなくちゃと感じるのは自然なことではないでしょうか。 夫の気持ちを置いてけぼりにしていたつい最近までセックスのある生活をしていたのに、妊娠してからピタッとなくなる……。夫の気持ちを考えると、少しさみしかったかもしれません。当時は相手の気持ちを考える余裕がありませんでしたが、今思うと夫の気持ちを置いてけぼりにしていたと感じます。 性欲が低下したのは私だけ。夫は今までどおりのセックスライフを過ごしたかったはずです。お互いの気持ちを理解し合おうとする姿勢が必要だったと感じます。 神経質になる必要はないけれど無理は禁物妊娠中のセックスが流産や早産の引き金になってしまうのでは?と、赤ちゃんへの影響を心配していましたが、実際のところ、そこまで神経質になる必要はないのだそう。私が通っていた産婦人科の先生は「安定期に入り、経過も順調で元気な妊婦さんであれば問題なし」と言っていました。 一度だけチャレンジしたことがありますが、緊張して苦痛に感じてしまいました。夫に正直な気持ちを伝えると、理解してもらえたのでありがたいと感じました。 夫婦同じ気持ちになることもあれば、すれ違うこともあります。難しい問題ですが、相手の気持ちを理解し合う関係性を築くきっかけにもなると感じました。思いを一方的に押し付けるのではなく、相手を思いやる気持ちを持っていたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/imasaku監修/助産師REIKO著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2021年02月11日妊娠を望む女性にとって、重要なバロメーターとなるのが「生理」です。生理は女性の体が妊娠に適した環境になっていることを示す大切な現象です。そのメカニズムを理解するのは、妊活にとって必要不可欠なことです。そこで、今回は生理が起きる仕組みをはじめ、妊娠との関係性や妊娠しやすいタイミングなどについて紹介していきます。 生理はなぜ起きる?「生理」とは、定期的にやってくる経血の排出現象のことです。約28日に1回起きるのが一般的ですが、個人差も大きく、必ずしも28日周期と決まっているわけではありません。まず、女性の下腹部には左右に卵巣があります。この卵巣から約1カ月に1個だけ成長した卵子が飛び出してくるのです。このころ、子宮では子宮内膜という赤ちゃんのベッドのような組織が作られています。 卵巣から飛び出した卵子は、卵巣と子宮をつなぐ卵管という組織の中で精子を待ちます。侵入してきた精子が卵子と出合い、無事に受精すれば赤ちゃんのもととなる受精卵の誕生です。ただし、この段階ではまだ妊娠は成立していません。受精卵は子宮の中へと移動し、フカフカに成長した子宮内膜へと根を下ろします。これを着床といい、無事に着床した段階でようやく妊娠が成立するのです。 妊娠した場合はそのまま赤ちゃんが子宮の中で成長しますが、卵子と精子が出合わなかったり、受精しても残念ながら着床に失敗してしまったりするケースもあります。この場合、赤ちゃんのために厚く成長した子宮内膜は必要なくなります。受精卵は着床しやすいように新しいフカフカのベッドで迎える必要があるため、不要になった子宮内膜は一度排出しなければなりません。 このときに排出される子宮内膜こそが、生理の経血の主な成分です。受精卵が着床しなかったことを察知した体は、子宮を収縮させて子宮内膜を剥ぎ取ります。そして、卵子や血液、そのほかの組織などと一緒に体外へ排出して生理を起こすのです。 生理不順の放置は厳禁! 妊娠と生理周期の深い関係女性の体は、ホルモンバランスにしたがって一定の生理周期を繰り返しています。「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」という4つの期間があり、約28日で1サイクルを終えるのが一般的です。なぜ生理周期が妊娠と深く関わっているかというと、この4つの期間がそれぞれきちんと成立していることが妊娠には不可欠だからです。 卵胞期は、1カ月に1個放出する卵子を成長させるための期間です。生理が終わった後から7~10日程度続きます。この期間は卵胞ホルモンの分泌量が増加し、子宮内膜が厚くなっていきます。代謝が上がってお肌の調子も良くなります。排卵期は、その名の通り卵巣から卵子が排卵される時期のことです。精子の寿命は72時間程度ありますが、卵子の寿命はたった24時間しかありません。このタイミングで精子と卵子が受精し、着床までこぎつけると妊娠が成立します。黄体期は、受精した場合に備えて妊娠の準備を進める期間です。 主に黄体ホルモンの働きによって子宮内膜は着床に適した状態に変わっていきます。代謝も下がって体内に水分を貯めこみやすくなります。この時期になると、月経前症候群など不快な症状が出始めるケースも多いです。黄体期は14日程度続きますが、妊娠が起こらないと黄体ホルモンと卵胞ホルモンの分泌が減少して月経(生理)が始まります。月経期(月経期間)は3~7日程度です。 妊娠するためには、排卵されてから卵子の寿命が尽きる24時間以内に、精子と受精させなければなりません。つまり、自分の排卵期がいつごろなのかを予測し、それに合わせて精子を体内でスタンバイさせておく必要があるのです。そのためには、安定した生理周期を維持することが欠かせません。生理不順だと排卵期の見極めが非常に難しくなるため、妊娠の可能性が低くなってしまいます。さらに、ホルモンバランスが乱れ、正常に排卵が起こらないケースもあります。なかなか妊娠しない場合は生理不順になっていないか振り返り、周期の安定化に努めましょう。 生理周期の乱れは、ストレスや栄養バランスが崩れること、体の冷え、急激な体重減少などが原因で起こります。また、過度な肥満や急激な体重増加も生理周期の乱れる原因となることがあります。そのため、定期的に運動したり、好きな音楽を聴くなどしてストレスを発散することを意識しましょう。さまざまな栄養素を含んだ食事を摂るように心がけることも大切です。しかし、十分な休養と栄養をとり、規則正しい生活を心がけても生理不順が続くようであれば、何かしらの疾患が原因の場合もあるので、病院へ早めに受診しましょう。 妊娠しやすい時期はいつ? 生理前? それとも生理後?生理周期についての項でも解説したとおり、妊娠するためには卵子と精子がタイミングよく出合う必要があります。そして、排卵から14日ほどで次の生理が起きることを考えると、生理前に性行為をしてもすでに卵子の寿命が尽きている可能性が高いです。つまり、妊娠はしにくいでしょう。 一方、生理後はどうでしょうか。精子の寿命は72時間ほどあるため、体内である程度排卵を待つことができます。排卵期の予測がつけば、その付近を狙って精子を待たせておくと妊娠の可能性は高まります。 ただし、あまりに早すぎても排卵前に精子の寿命が尽きてしまうので注意が必要です。生理周期が28日間で安定している人の場合、排卵は生理の開始から14日目に起きる場合が多いです。この場合、だいたい11~14日目を狙うと精子と卵子が元気に出合う可能性が高く、妊娠しやすいといえるでしょう。もちろん、排卵のタイミングや精子の寿命には個人差があるため、それでなかなか妊娠しない場合には、産婦人科で診察を受けて相談するほうが良いでしょう。 まとめ妊娠を望むなら、生理や生理周期の仕組みを知り、排卵のタイミングを掴むことが大切です。また、排卵期の予測には安定した生理周期が欠かせないため、生理不順が続く場合は早めに婦人科を受診するなどして治療しましょう。また、生理前よりも生理が終わってしばらくしてから挑戦したほうが妊娠しやすいです。妊活にストレスは大敵なので、焦らずゆっくり取り組んでいきましょう。 <参考>・株式会社メディックメディア『病気がみえる Vol.9 婦人科・乳腺外科 第3版』 監修者:医師 産婦人科医 福岡 正恒 先生京都大学医学部卒。同大学院修了後、京都大学助手、講師を経て、平成11年より産科婦人科福岡医院院長。京都大学在職中は、婦人科病棟や産科病棟などを担当。またこの間、英国エジンバラ大学・生殖生物学研究所に留学。日本産科婦人科学会・産婦人科専門医、京都大学医学博士。
2021年02月10日育児雑誌「ひよこクラブ」の編集長を経て、ベビーカレンダーに移籍し、編集長となった二階堂。20年以上育児メディアの中心にいた二階堂は、子どもを持ちたいと思い続けながらも、その願いが叶うことはありませんでした。自身の経験から強く思うのは「産みたい人が当たり前に産める社会になってほしい」。離婚、再婚を経て、40代で不妊治療を始めるまでの背景を取材しました。 仕事が充実し、妊娠はどんどん後回しにした30代「私が最初の結婚をしたのは1999年、27歳のときです。当時は『妊活』という言葉もなく、私自身もいつかは産みたいけれど、もう少し先でもいいだろうという認識でした。 そして30歳のとき、転職をしてずっと携わりたかった育児雑誌の編集部で働くことになりました。徹夜もいとわずバリバリ働いていて、日々が充実するなかで感じたのは、『妊娠~出産で1年以上休むのはキャリアアップを考えると厳しいな』ということ。30代前半は仕事に打ち込みたいと、避妊のために低用量ピルを服用することにしたんです。 35歳を超えても出産はできるだろう、という楽観的な考えがあったんですね。 育児雑誌は主に出産したママ・パパが読むもの。取材でお会いするママたちのなかには、30代で産んだ方がたくさんいて、お子さんを無事授かった方のメディアということもあり、不妊で悩んだという話は当時あまり聞かなかったんです。医療も発達しているだろうし、なんの根拠もなく、私も本気を出して望めば子どもは自然に授かるもの……と思い込んでいました」(二階堂) 厚生労働省の人口動態統計によると、第一子の平均出産時年齢は2005年当時29.1歳。晩婚化・晩産化の上昇傾向はじりじりと続いていて、2016年には30.7歳となり、現代の不妊症の大きな要因と考えられています※。 ※出典:内閣府「平成30年6月4日内閣府 少子化克服戦略会議(第7回)」における「少子化関係資料」6枚目「平均初婚年齢と出生順位別出生時の母の平均年齢の年次推移」不妊治療を躊躇し、37歳で自己流の「ゆる妊活」「その後、育児雑誌『ひよこクラブ』の編集部で役職に就くなど、仕事はさらに忙しくなりました。妊活を意識したのは、ようやくその仕事に慣れてきた37歳くらいだったでしょうか。 プライベートでは、独身の友人に『生殖医療の進んでいるアメリカに行って、一緒に卵子凍結をしない?』と半分冗談、半分本気で誘われたりもしました。 といっても、当時私がしていたのは、市販の排卵チェッカーを使うくらいで、自己流のもの。朝早く出勤し夜遅く帰る生活は続いていたので、その妊活すらしっかりとは出来ていなかったですね。 ただ、自分としては妊活をしているという気持ちはあったので、胸が張ったりやたら眠くなったりと、偶然、妊娠の初期症状のような体の変化を感じると、『もしや?』と思うこともありました。ただ、期待は募るもののやっぱりできなくて……。そのときも『30代後半なのだから、人より時間はかかっても仕方がないよな』と、あまり大事には考えていませんでした」(二階堂) ―このとき、不妊治療を受けることは考えなかったのでしょうか。 「うーん、不妊治療をしている知り合いから、治療と仕事の両立の難しさを聞いて躊躇してしまったんです。彼女は、通院を理由に仕事を休むことを上司に責められたと言っていました。 10年ほど前は、不妊治療に対する理解が今以上に進んでいませんでした。『不妊治療は病気ではない。それなのに、部下を抱えるような立場で、たびたび、そして急に休んでいいものだろうか……』。そう考えれば考えるほど、不妊治療に進むハードルを高く感じてしまって、断念しました。 今だったら、通院で休めるようになんとか仕事を調整すると思うし、不妊治療中の同僚がいたら、全力でサポートに回るんですけどね。 そして39歳のとき、不妊が理由ではなかったのですが、夫と離婚。シングルになり、子どもを持つという選択肢はいったんリセットせざるを得ませんでした」(二階堂) 再婚、そして46歳からの不妊治療スタート―妊活に取り組んだのは37歳からの約2年間になります。妊娠適齢期を考えると、少し遅かったのかもしれません。後悔していることはありますか? 「それはやっぱり、妊娠・出産に対する正しい知識を得ようとしなかったことですね。当時仕事で関わっていたのは育児分野一筋で、妊娠・出産分野については今ほど知識がなかった。あとは、『芸能人の○○さんが40代で出産』なんてニュースを聞いたりすると、勝手に自信をもらって、『やっぱり自分も自然に産めるはず。人一倍体力もあるし、まだチャンスはある!』と思い込んでしまった。自分にとって都合のいい情報ばかりを信じようとしていたのかもしれません。 でも、妊娠のしやすさは人それぞれだし、医療技術が進んで高齢出産の割合が増えたとしても、人間の体そのものは昔と大きく変わらないのに……。女性の産める時期にはタイムリミットがあることを、もっと現実として冷静にとらえるべきだったと思います。 私にとって、人生のプライオリティは、仕事より、子どもを持つことのほうが高かった。それなのに、目の前にある忙しさを優先してしまった。もっと俯瞰で自分にとって何が大切であるか、見極めるべきでした」(二階堂) 妊孕性(妊娠のしやすさ)は20代後半から低下していくといわれています。排卵日を意識して性交した場合でも、30代後半になると妊娠率は約3割に。さらに夫の年齢が5歳上になると妊娠率は2割を切るのだそうです※。 ※出典:厚生労働省「平成25年5月2日第1回不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会」資料「生殖補助医療の現状からみた特定不妊治療助成のあり方」16ページ「年齢別にみる排卵と妊娠率の関係」より「離婚から7年が経ち、46歳のときに高校の同級生だった相手と再婚。彼と過ごすうちに、『この人との子どもを見てみたい』という思いが強くなりました。以前、不妊専門クリニックを取材したことから信頼できる医師とのつながりもあり、妊活には遅すぎる年齢ですが、夫と話し合い、不妊治療を受けることを決めました。ここからが、私の不妊治療の始まりでした」(二階堂) <第2回に続く> 取材・文/来布十和
2021年02月09日長男が生後6カ月のときに第2子を妊娠。妊娠が判明してからも長男の授乳を続けていましたが、当時のお医者さんに妊娠27週までに授乳をやめるようアドバイスされました。長男が1歳0カ月で断乳できたものの、申し訳ない気持ちを感じた経験を綴ります。 授乳するたびに子宮収縮第2子を妊娠したとき、長男は生後6カ月。幼かったので、まだまだ授乳を続けたい気持ちがありました。その一方、授乳と同時進行でおなかにいる赤ちゃんに十分栄養を届けられているのだろうかと心配になりました。さらに、おなかが大きくなるにつれ、授乳中に子宮が収縮しておなかが痛くなることにも不安を感じるように。 妊娠24週ごろにお医者さんに相談したところ、「妊娠27週までに授乳をやめてはどうか」とアドバイスされました。そこで、長男が1歳の誕生日を迎えたのを機に、私は断乳に挑戦することにしたのです。 温めたミルクをコップ1杯長男は添い乳で眠りに落ちるのが常だったので、私には授乳なしで長男を寝かしつける方法がわかりませんでした。先輩ママに相談すると、「寝る前に温めたミルクをコップ1杯飲ませるといいよ」とアドバイスを受け、早速実行してみることに。 夫が、たっぷりの育児用ミルクを飲み終わった長男と添い寝をしてくれました。私が一緒に添い寝すると母乳を欲しがるかもしれないと思ったからです。今まで夜中何度も起きてはダラダラ飲みを繰り返していた長男が、これを実行するようになって1週間もたつと、夜通し眠れるようになりました。 口寂しそうな長男を見て罪悪感幸い長男は、母乳が欲しいと駄々をこねることはありませんでした。しかし、口寂しさを紛らわすためか、まるで母乳を飲んでいるかのように口をチュパチュパと動かしながら眠っていました。 それを見たとき、「もっと長く授乳してあげたかったな……。ごめんね」という気持ちでいっぱいに。小さいながらもお兄ちゃんになるために頑張ってくれている長男を愛おしく感じました。 長男は、予想していたよりスムーズに断乳してくれましたが、しばらくは入眠時に口をチュパチュパさせていました。それを見るたびに胸が痛み、申し訳ない気持ちに。しかし、授乳時に子宮が収縮しておなかが痛くならなくなり、妊娠生活がだいぶラクになりました。長男と添い寝をして、協力してくれた夫にも感謝しています。 監修/助産師REIKO著者:藤原ナオミ3男4女の母。ハワイ留学中に学生結婚。育児の合間を縫って英検1級・TOEIC970取得。ハワイ州にある観光施設のマーケティングを担当し、翻訳やPRに携わる。自身の体験をもとに、子育てに関する体験談を執筆中。
2021年02月08日妊娠が判明してから、出産するのに必要な自分の体力や筋力に不安を感じました。そこで、毎日1時間の散歩を習慣にすることに。その習慣のおかげで、出産時や産後に助けられたことがありました。 妊娠判明後、体力・筋力が不安に…妊娠する前、ろくに運動をしてこず、出かける予定がないと外にも出ないほどインドアだった私……。妊娠が判明して出産する瞬間を考えたとき、自分の体力や筋力が一気に不安になり、妊娠中でも継続しておこなうことができる運動を考えていました。 妊娠中は激しい運動もできないし、私はつわりがひどくただでさえ動くのがしんどいことが多く⋯⋯。ヨガやストレッチといった屋内でできる運動をしようかとも思いましたが、体が硬く断念。ハード過ぎずすぐに休憩できる運動を考え、毎日1時間以上散歩することに。1日の散歩にかける時間は、合計すると1時間から2時間ほどでした。 散歩を始めたことで生活習慣が整った今までは、昼過ぎに起きてダラダラしてごはんを食べてまた寝て……といった生活をしていました。しかし、子どもが生まれてからのことを考えるとそんな生活も続けていられないなと思ったので、朝に散歩することに。毎朝太陽を浴びながら運動することで体もスッキリし、とても気持ちがいいことがわかり、最初は「赤ちゃんのため……」とおこなっていたことがだんだん楽しくなったのです。それからは進んで散歩に行くことができ、いつもと違う道を通ってみたりして、新しい趣味ができたように感じました。 出産にも役に立った…!?毎日の散歩を続け、いざ出産!となったとき、やっぱり出産は壮絶なものだと実感……。体力は想像していた何倍も必要としたので、毎日散歩をしていたけれど、全然足りない!と感じました。でも、きっと毎日散歩をしていなかったらそんなことを出産中に考える余裕もなかったのかなと、あとで思うように。また、子どもが外に出かけられるようになってからは、一緒に遊ぶのも毎日外に出かけるのもまったくおっくうではなくなっていたので、出産後もとても助かりました。 毎日の散歩で、体力・筋力をつけて生活習慣を見直すことはもちろん、今さらながら外に出る楽しさも知ることができました。これからも子どもと一緒にいろいろなところへ出かけられると思うと、楽しみが尽きません。 監修/助産師REIKO著者:橋本 楓0歳女児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年02月06日私は、過去に原因不明の続発性不妊症で不妊治療を約6年間経験しました。自分には関係ないと思っていた治療でしたが、調べてみると経済的にも精神的にも負担の大きな治療だと初めて知りました。夫婦で話し合い、負担は納得しているつもりだった治療も、実際に始まるとイメージしていたものとは違うさまざまな経験をしました。 不妊治療を始めるきっかけ私たち夫婦が不妊治療を始めたのは、私が35歳、妻が32歳のときでした。私たちはすでに子どもを1人授かっており、そろそろ2人目が欲しいなと話していたのですが、なかなか授かることができませんでした。 長女を計画通り授かることができたので、2人目も欲しいタイミングで授かるものとばかり思っていたので不思議に感じていました。自然妊娠がなかなかできないので、ネットなどで情報を集めると、続発性不妊症という言葉が目にとまりました。続発性不妊症というのは、以前に妊娠したことがあり、その後妊娠しない場合を言うそうです。 さらに続発性不妊症について情報を集めると、私たちがその言葉に該当することがわかりました。そのとき、初めて私たちは不妊治療が必要なのだと認識しました。 不妊治療を始める前に私たちは、それまで不妊治療についての知識がほとんどありませんでした。ただ、「金銭的に大変」「女性は精神的にも負担が大きい」などマイナスなイメージだけ持っていました。そこで、具体的に金額がいくらかかるのか、どのような治療法なのか、精神的負担とは何かなどの情報を本やネットを通じて、事前にできるだけ調べました。 やはり、そこにあった情報は精神的、金銭的負担が大きいことや、夫婦の協力・理解が必要だということでした。私たちは、長女を含めて3人で話し合い、やはり子どもを授かりたいこと、無理なら治療を中断することを確認し、不妊治療を始めることを決意しました。 病院選びも難航まず、不妊治療をおこなっている病院選びを始めましたが、この作業が意外と難航しました。妻が、近所の病院だと誰かに知られてしまうのが嫌だということで、少し遠い病院に決めました。 しかし、その病院へ通うことで、私たちの予想していなかったハードルがありました。不妊治療をおこなっている病院ではよくあることですが、子連れ厳禁だったのです。そのため、祖母に長女を預かってもらう日程と私が仕事を休める日程を調整し、病院に予約を入れなければなりません。私は治療を始める前段階で、いろいろと戸惑うことがあり、徐々に先行きに不安を感じ始めていました。 私には関係ないと思っていた不妊治療でしたが、気軽な気持ちで始めました。おそらく、1人子どもがいるので2人目もすぐにできるだろうと、心のどこかで過信していたように思います。 次回は初めての精子検査についてお話しします。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:(c)chicchimama 著者:ライター 吉田直樹二児の父。原因不明の続発性不妊症のため、夫婦揃って不妊治療を数年おこない授かる。グラフィック・Webデザイン事務所を経て、現在グラフィックデザイン・Webデザインのフリーランスとして活動中。
2021年02月05日普段は雑貨店で店長として働いているオムニウッチーさん。ある日、わずかに感じた腹痛があれよあれよという間に激痛に……。婦人科を受診すると、判明したのは子宮内膜症。手術を決意し、ある予防策をするまでの経緯を、マンガにされています。 オムニウッチーです。現在39歳の私ですが、2016年、当時34歳で子宮内膜症、ほかもろもろが判明。手術を受けることにした経緯など、そのときの治療の様子を「子宮内膜症で入院した時の話」としてまとめています。 ※この漫画は実話に基づいた体験談ではありますが、個人の印象・意見になります。すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 マンガでは割愛してますが、このとき、MRIの検査もしました。まさかMRI検査をするとは思ってなかったので、検査でどっと疲れつつも「お金足りるかなぁ……」と、そんな心配もしてました。 しかし、いきなり妊娠予定を聞かれるとは!妊娠どころか、結婚もまだですが……。 手術については、年齢的にするなら早めにやっちゃったほうがいいだろうなって思って決めました。仕事をしてたら多分迷ってたと思いますが、無職中だったので今しかない!!って感じでした。 次回へ続く! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター オムニウッチー
2021年02月03日もともと生理不順だった私。でもなんとなく婦人科には行きたくないし、いつか安定するだろうとのんびり考えていました。その後、婦人科でまさかの診断を受け、1年間ホルモン剤なしでは生理がこなかったときのことをお伝えします。 このままじゃ自然妊娠ができない?28歳のとき、結婚を前提に現在の夫と知り合いました。将来は子どもを望んでいたため、生理周期を整えたいという軽い気持ちで婦人科を受診しました。 すると医師から「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)ですね。生理をこさせるためにホルモン剤を注射しましょう。もし妊娠を希望されるときは、排卵誘発剤を内服しないといけないかもしれませんね」と診断を受けたのです。 ただの生理不順とのんびり考えていた私は、「ホルモン剤を注射? 自然に妊娠できないってこと?」と混乱するばかり。しかし、とりあえずホルモン剤を打てばバランスが整い、すぐ自然に生理がくるはずと考え直し、次の生理を待ちました。 自然生理がまったくこなくなるホルモン剤を注射したのち、予定通り生理が再開。そのまま次の生理が自然に続けば受診の必要はないけれど、2カ月間生理がこなければ、再度受診するようにと言われました。 しかし、次の生理が自然にくることはなく、2カ月後に再度婦人科を受診。今度は「ホルモン剤を内服して様子を見ましょう」と言われ、内服を開始しました。 ホルモン剤内服のおかげで生理は再びきましたが、そのあとに続く自然な生理はやはりきません。結果、2カ月に1回のペースでホルモン剤注射を打ち、生理をこさせるという日々が1年間続いたのです。 ホルモン剤を1年間続けた結果は…ホルモン剤を使用しながらの生理は1年間で6回、そのうち自然に生理が来たのは一度もありませんでした。ホルモン剤を使用しなくても、自然に生理がくるようになったのは、1年を経過したあたりからでした。 その後結婚し、自然に妊娠・出産をすることができました。今わが子の寝顔を見ながら、「あのまま生理不順を放置していたら、この子には会えなかったかもしれない」と思うとゾッとします。 私の場合、「仕事やストレスなどホルモンバランスが崩れたことで生理不順になっただけ」と軽く考え、何年も放置してしまいました。しかし、思わぬ病名を告げられたうえに、自然妊娠も危ういという状況に実際なると、もっと早く受診すれば……と後悔。いつか生理がくるだろうと軽く考えず、まずは婦人科を受診することが大切だと思った経験でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:深井結菜
2021年02月03日登場人物おかめ:息子の成長記録にと日々育児マンガを描いている。夫:普通のサラリーマン。最近の悩みは『息子のパパイヤ期』おまめ:2015年夏に生まれた我が家の長男。プラレールとトミカに夢中。最近の欲しいものは『プラレールのレール』前回のあらすじ入院初日、早速血糖値の自己計測が始まります。努力をしても変わらない数値に心が折れていき…バックナンバーはこちら思うようにいかない入院生活妊娠糖尿病の症状や治療・予防法など詳しい解説は以下の記事をご覧ください。おかめさんからのメッセージ今回、なぜ育休や産休ではなく、退職を選んだかについてお話します。実は一人目のおまめのとき、保育園に入れたいと考え、当時の職場を休職扱いにしてもらいました。ですが、自身の住んでいる場所が保育園激戦区に加えて、引っ越しや里帰りなどで忙しく、保活の準備ができないまま出産となりました。休職明けの仕事の忙しさなども積み重なった結果、かなり出遅れての保活スタートになってしまい、当然入園することができませんでした。保活失敗によるストレスでかなり落ち込み、今でもトラウマのようになっています。今では、産後でヘトヘトななか無理して園見学や説明会、役所への相談に行かなくても良かったのではないかと思うこともあります。おまめのときにわたしには産後すぐに保活をする体力が無いのだとわかったので、今回は休職ではなく退職を選びました。育児と仕事・保活の板挟みを避け、少しでも心に余裕を持って保活を始めたいと考えています。今のところは下の子も年少の時期に幼稚園へ入園させて、そのタイミングでまた求職活動をしようと考えています!上の子との2人育児にもなるので、自分が一番どうしたいかを選択しました。編集後記妊婦さんなら誰でもかかる可能性がある妊娠糖尿病。日本産婦人科学会によると、妊婦さんの7~9%は妊娠糖尿病と診断されるそうです(※)。「妊娠糖尿病で困っている妊婦さんに向けて何かを残したい」というおかめさんの思いのもと、妊娠糖尿病についての体験談を何回かに分けてお届けしていく予定です。不安なことや正しい予防法・治療法についてはかかりつけの医師に相談してくださいね。血糖値がなかなか改善せず、モチベーションが下がっていたおかめさんですが、救世主・おまめくんが背中を押してくれたのですね。楽しそうに今日あったできごとを話しながらも、寂しそうな面影を見せるおまめくん。しかし、寂しさを乗り越えて「頑張るからね!だから母ちゃんも頑張ってね!」とおかめさんを気遣う声をかけている姿に感銘を受けました。おまめくんのエールを受け取ったおかめさんの巻き返しに注目ですね。ぜひ次回もご覧くださいね。(ままのて編集部)妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひチェックしてみてください!過去のエピソード著者情報
2021年02月01日1人目のときは自然に妊娠し、順調に出産できました。そのため、2人目も難なく妊娠できると思っていたのですが、思わぬ障害で2人目不妊となってしまいました。両親から励まされるなかで湧き上がってきた「娘にきょうだいがいないとかわいそう」という思いにとらわれた私ですが、妊活を進めるうちに感じるようになってきた想いをつづります。 4歳差出産を目指したけれども…私と夫が結婚の際に立てた家族計画では、4歳差で2人の子どもをと考えていました。1人目は思いもよらない時期に自然妊娠し、無事出産できました。1人目が4歳に近づいてきたころ、「そろそろ妊娠してもいいね」と話し、タイミングをとってみたのです。しかし、そう簡単には妊娠せず数カ月が経過。 「まあ、すぐには妊娠しないよね」と思いながら諦めず進めてみました。ところが、半年経っても一向に妊娠する気配がなかったのです。少し焦ってきた私に、同時期に妊活をして妊娠した友だちが排卵検査薬を紹介してくれたので、試してみることにしました。 自然妊娠は望み薄友だちが紹介してくれた排卵検査薬はネット通販で手に入る物で、1日2回検査することで排卵日が予測できます。私は、基礎体温の計測と合わせて排卵検査薬を使い、排卵日を予測してタイミングをとってみました。しかしながら、妊娠しないまま時が過ぎるばかり。妊活を始めて1年が経つころ、「もしかしたら不妊かもしれない」と思い、産婦人科を受診してみたのです。 受診した結果、私には問題ありませんでした。そこで夫の精子検査をしたところ、精子の機能が弱いことが判明しました。原因ははっきりわかりませんでしたが、検査結果から自然妊娠を期待することは時間を無駄にしかねないため、体外受精をしたほうが良いと医師から告げられたのです。 誰のための妊活?インターネットで治療内容や体験談を調べると、痛みを伴う検査が必要であり、スケジュール調整が大変といった情報が……。すると、妊活への恐怖が私のなかで湧き起こってきたのです。夫は体外受精をするなら一緒に専門医を受診しようと言ってくれたのですが、踏み切ることができませんでした。 一方、私の両親からは「きょうだいがいないとかわいそう」と激励の言葉をかけられ、お友だちにきょうだいができた4歳の娘も、「わたしも赤ちゃんほしい」と言うようになっていました。「きょうだいを作ってあげなきゃ」「両親にまた赤ちゃんを見せてあげたい」など自分たちがどうしたいかというよりも、他者のために妊活するかのようになっていたのです。 自然にまかせて体外受精に進むかどうか悩んでいる間、夫としっかり話し合うこともなくまた1年が経過。ついに娘も小学生になってしまったので、改めて夫と家族計画について話し合いました。 男性不妊であるため、夫の負担も大きくなるだろうこと、痛い治療は怖いことを夫に打ち明けたのです。すると「2人目ができたらうれしいけれど今の幸せを大事にして、自然にまかせていっても良いのでは」と、私と夫の意見は一致していました。 専門医を受診すれば治療法を説明してもらい、安心して体外受精を受けられるかもしれません。でも、結婚当初に考えていた「子どもは2人欲しい」という考えや、周囲の意見に固執しすぎていました。改めて今の自分たちがどうしたいかを夫と一緒に考え、自分たちにとって良い結論が出せてよかったと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:大久保愛理自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年01月31日2人目妊娠中、起きているのもつらいほどつわりがひどかった私。1歳6カ月の長男の世話や最低限の家事以外は横になっている毎日でした。そんな私を横目に、仕事から帰ってきた夫がまさかの発言をし、私は怒りと悔しさで涙が出ました。そんな私の体験談を紹介します。 夫の心ない発言妊娠8週目に入ったころ、頼る家族もいないなか、吐き気と倦怠感に耐えながら必死で長男の育児と家事をなんとかこなしていた私。長男はやんちゃ盛りで家の中はいつも物が散らかり、私自身は吐き気が強くて大したごはんも作れずにいました。 ある日、仕事から帰った夫が「なんでこんなにキッチンが汚いんだ! 家の中は埃まみれだし!」といきなりひとりで怒り出したのです! リビングで長男のおむつを替えていた私は、つわりで苦しんでいることを知っているはずの夫がそのような発言をしたことが信じられませんでした。 やりたいのにできないつらさ夫のまさかの発言に怒り心頭の私は「私がつわりで動けないこと知ってるでしょ!? あなたは妊婦のつらさをまったくわかっていない!」と喧嘩に。夫と言い合いをしている最中も吐き気が襲ってきて、発言することができなくなりました。 ぱっと部屋を見ると確かに家の中はぐちゃぐちゃで、片付けや掃除をしてもまた散らかる毎日。本当は片付けたいのに、もっとしたいことがたくさんあるのに動けない自分が悲しくなり、つわりのつらさを理解できない夫に涙が出てきたのです。 お互いを理解し合うこと私たち2人が喧嘩している姿を長男が呆然と見ているなか、夫が「ごめん、長男の前でいけないよな。しんどいのにごめん」とポツリ。その言葉を聞いた私も「つわりのしんどさはわからないのも当然。疲れて帰ってきて家の中がぐちゃぐちゃだといい気がしないのもわかる」と思いました。 その後、私の体の状態を詳しく夫に説明し、育児も手伝ってほしいことなど話し合いました。そして、翌日から夫は積極的に家事・育児を手伝ってくれるようになったのです。 私は、夫が妊娠の大変さを理解してくれているだろうと勝手に思い込んでいました。しかし、夫は1人目妊娠時の私の状態を忘れていたり、上の子がすでにいる環境とは違うことも理解できなかったりで、なぜ私がこんなに動けないのかわからなかったのだと気づきました。いつでもお互いのことを話し合い、理解を深めることの大切さを改めて学んだ出来事です。 監修/助産師REIKO著者:岩見 エリ1男の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。イラスト制作者:イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2021年01月27日©TBSスパークル/TBS 2021年1月2日に放送されたTBS「火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』~ガンバレ人類!新春スペシャル!!」。 海野つなみ氏の同名漫画を原作とし、野木亜紀子氏が脚本を手掛けたこの物語。連続ドラマでも、高学歴女性の就職難や、派遣社員の待遇、”高齢童貞“や”高齢処女“、専業主婦の労働対価など、現代女性が抱える問題がたくさん盛り込まれていました。 今回の新春スペシャルでは、妊娠・出産・育児という人生の大きな転機に直面したみくりと平匡の姿が描かれました。そして、これらはコロナ禍の今を生きる私たちに元気を与え、日ごろ声をあげづらかった不満や言葉にしづらかった違和感を解消してくれるものでした。 妊娠・出産で現れる戸惑い、モヤモヤ、テンションの差契約結婚から恋愛へ、そして本物の結婚生活へと移行したみくり(新垣結衣)と平匡(星野源)。しかし、結婚までは「ムズキュン」で楽しかった二人の生活は、みくりの妊娠・出産によって一変。初めて経験するさまざまな問題に、二人は苦悩・葛藤することとなります。これは原作通りの展開で、実際、原作ファンの間にも「二人がくっつくまでが楽しさのピークだった」「妊娠・出産から暗い展開になる」といった声もあるほど。しかし、それこそが現実だということは、妊娠・出産を経験したことのある人は誰もが思うことではないでしょうか。 例えば、妊娠を伝えたときの平匡の塩対応の不思議(嬉しくないわけではない)。まず、妊娠を知った男性が驚きや戸惑いをどう表現したら良いかわからないのはよくあることで、ドラマなどでしばしば見る「やった~~~!」と全身で喜びを表現する夫なんて、なかなかいません。 また、何でも手伝うという平匡に、みくりは思わず反応して、こんな”ド正論“をぶつけます。 「手伝うって何?私も出産は初めてなのに、私が一人で勉強して平匡さんに指示しないといけないの?一緒に勉強して一緒に親になる。夫婦ってそういうものじゃないの?」 思わず口走ってしまった思いに「またやってしまった……」と凹むみくりですが、こうしたモヤモヤを言語化せずに自分の中に溜め込んでいって、後に巨大化し、爆発してしまうのは往々にしてあるもの。平匡の場合は、この指摘から自分が「お手伝い気分」だったことに気づき、自身の意識の低さを反省しましたが、逆ギレする夫も多いですから、ド正論が必ずしも正しい対処法とも言えないのが難しいところです。 論理的かつ合理的なはずの2人。でも思うようにできないまた、妊娠初期の妙な眠気や、ホルモンバランスの乱れによって起こる、わけのわからない不安や悲しさも描かれます。つわりで何も食べられず、欲しいモノを聞かれたみくりが「グレープフルーツゼリー」と言うと、平匡が律儀に近所中を探し回ってくれたものの、ようやく見つけて帰宅したときにはすでに寝ているとか。にもかかわらず、翌日は友人の差し入れのフライドポテトを喜んで食べていたとか。妊娠経験者は共感するものの、当事者以外はおそらくわけがわからない行動でしょう。 その上、みくりは尿漏れや、足のつりなど、小さいけれど、当人には地味につらいトラブルにも悩まされていました。そのため、みくりは宅配便を受け取れず、トイレットペーパーが切れたと言われた平匡が、残業からやっとのことで抜け出して買って帰ると、家にはすでにトイレットペーパーがどっさり……。これは再配達によるものでしたが、「メールくれればいいのに」「元気なら少しぐらい部屋を片付けてくれてもいいのに」と、珍しく愚痴がこぼれる平匡に対し、「つらい」と泣き出すみくりと、「泣きたいのはこっちですよ!」とやはり泣き出す平匡。 本来であれば論理的かつ合理的な二人なのに、頭の中はグチャグチャ、混沌としています。でも、理屈で理解できないことばかり起こるのが、ホルモンの乱れであり、新しい生命を迎え、一緒に生きていくということなのでしょう。 しかも、二人の間だけでも混乱はたくさんあるのに、妊娠・出産をめぐる社会的な問題もいろいろあります。例えば、女性の多い職場ならではの理不尽な「妊娠順番ルール」というマタハラや、夫婦別姓制度、平匡の育休問題などなど……。現代女性が抱える妊娠・出産・育児とはこんなにもハードルが多いのか!という認識を、視聴者に与えたことでしょう。 妊娠・出産・育児の多様性。そこには正解はないさらにこのドラマの大きな特徴は、「あるある」の共感に終始しないこと。ネット上では、例えば、平匡の育休に対して「簡単に育休がとれて羨ましい」という声があったかと思えば、コロナ禍で結局、育休が返上となったことを疑問視する声もありました。また、みくりが無痛分娩を選んだことに対する賛否がTwitter上で盛り上がったり、妊娠中の家の片づけのために家政婦を雇うことに対して羨む声も出たり。 絶賛の声一辺倒でなく、こうした違和感や、意見の衝突があることこそが、この作品の持つ力ではないかと思います。 何故なら、恋愛、結婚、仕事、家事、妊娠、出産、育児……世の中にはさまざまな「こうあるべき」圧力、ときには「呪い」とも呼ばれるものが常にあるもの。しかも、難しいのは、それらに普遍的な「正解」はなく、時代によって、世代によって、家庭や個人によって、何がいいのかが異なるということです。 これまでも妊娠・出産をテーマとするドラマには『コウノドリ』(TBS)や『透明なゆりかご』(NHK総合)など、秀作がいろいろありました。しかし、ど真ん中のテーマとして妊娠・出産を掲げるのではなく、新垣結衣×星野 源出演、野木亜紀子脚本、『逃げ恥』という幅広いファン層をすでに獲得している超人気コンテンツにおいて、さまざまな問題提起をし、気づきや考えるきっかけを提供したことに、大きな意義があるのではないでしょうか。 とはいえ、さまざまな問題を乗り越えて、二人で子育てをしていく姿は新しい子育てのカタチの模索と言えるでしょう。このドラマが世の中に一石を投じることができ、これから妊娠し子育てをしていく世代にとって希望に繋がるものになることを祈っています。 著者:ライター 田幸和歌子
2021年01月27日もともと私はよく食べるほうでしたが、妊娠によりその食欲はとどまることを知らず、第1子の妊娠では、食欲に負けて好きな物を好きなだけ食べた結果、22kgも増えてしまいました。そこから産後6カ月で、−25kgのダイエットに成功した体験談を紹介します。 妊娠中の食生活私はつわりもほとんどなかったため、妊娠期間を通して常に食欲がありました。1日3食の食事の他、夜中になれば菓子パンやお菓子をつまむこともよくありました。昼食後、シュークリームもよく食べました。 そんな生活を送っているうちに体重はみるみるうちに増加して、妊娠前は50kgだった体重が、出産直前には72kgにもなっていました。顔はまん丸になり、二の腕はパンパンになっていました。 産後の体重変化出産後、5kgは減っているだろうと思っていましたが、体重を測ってびっくり! 3kgしか減っていませんでした。完全母乳でしたが、産後3カ月経っても4kgしか減らず、焦りを感じ始めました。 そんなある日、赤ちゃんの湿疹が治らなくて病院に行くと、赤ちゃんに卵と乳アレルギーがあることが判明しました。そのため、「母乳をあげているからと言って極端に卵や乳製品を避ける必要はないけれど、バランスの良い食事を心がけるように」と医師から指示を受けました。 和食中心の食事を心がけた結果医師の指示を受けてからは、ケーキや菓子パンなどをやめ、和食中心の食事に変えました。 すると、今までわずかしか減らなかった体重がどんどん減っていき、産後6カ月の時点で、妊娠前の体重より3kg少ない47kgまで減っていました。25kgのダイエットに成功したのです。 今回は子どもの食物アレルギーがわかったことをきっかけに、私自身の食生活の見直しが必要となり、産後ダイエットの成功に繋がりました。成功を喜ぶ反面、妊娠中の体重管理をもっとしっかりするべきだったと反省もしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師REIKO著者:松裏幸恵二男(二卵性の双子)一女の母。薬剤師として働きながら子育てをしている。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。
2021年01月25日産前の私は料理を食べることも作ることも大好きでした。でも、妊娠中のつわり、出産や子育てを経て料理が苦痛に……。まるで自分が自分でなくなってしまうような変化に、不安を感じ続けた体験談です。 食の好みの変化で妊娠に気付いた私は子どものころから料理が好きで、食品関係や調理の仕事を経験して、夜間の調理学校に通いながら、いつかは独立して料理研究家になるのが夢でした。そんななかで、夫と出会い、結婚して2年がたったころ、仕事中に気分が悪くなりました。 料理のにおいがすると気持ち悪く、目まいを感じるほどに。もしかしてと思い産婦人科に行くと、妊娠4週目と言われました。 うれしい反面、戸惑いも…夫との間に子どもができたことは、素直にとてもうれしかったです。夫も家族も喜んでくれ、とても幸せでした。でもその一方で、つわりの影響でずっと大好きだった料理は苦痛になり、食べられる物や好きな食べ物も変わっていき、まるで自分が自分でなくなるような不安と気持ち悪さも感じていました。 当時はそれが一時のこととは思えず、自分はあんなに頑張っていたことを諦めなければならないんだと思い、こっそり泣いてしまうことも……。子どもを授かったのに、絶望的な気持ちになっている自分にも嫌悪感を抱いていたのだと思います。 うまくいかない日々を乗り越えて出産後、自分で料理をできるぐらいに回復してからも、以前のようには料理に集中できなくなってしまいました。子どもが泣くたびに中断せざるを得ないので、時間のかかる料理やお菓子作りはできなくなり、買い物に行くのも子どもと一緒だとひと苦労。あり合わせの物しか作れないことにもストレスを感じていました。 そんなとき、ふと「自分はどんな料理を作りたかったんだろう」と思いました。私の憧れていたスタイルは、どんなときでも料理ができること。まだ料理の勉強を始めたばかりのころは、レシピとレシピ通りの材料がないと料理ができなかったからです。でも出産と育児と同時に料理する自分は、ある物で、レシピも見ずに料理ができるようになっていたことに気が付きました。 料理研究家になる夢はまだかなっていませんが、今は自分の中にいくつもレシピができています。毎日の食事作りは楽しいことばかりではありませんが、自分のしてきたことがすべて無駄になってしまったと感じていた産前よりは絶望感が薄くなってきました。いつかはこの経験をすべてひっくるめて、誰かの役に立つレシピに仕立てたいと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:田丸あかね現在、小学校2年生と幼稚園年長の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年01月21日登場人物おかめ:息子の成長記録にと日々育児マンガを描いている。夫:普通のサラリーマン。最近の悩みは『息子のパパイヤ期』おまめ:2015年夏に生まれた我が家の長男。プラレールとトミカに夢中。最近の欲しいものは『プラレールのレール』前回のあらすじ妊娠糖尿病による管理入院が決定し、家族への報告を済ませたおかめさん。ついに、入院当日を迎えます。バックナンバーはこちら管理入院が始まります…!妊娠糖尿病の症状や治療・予防法など詳しい解説は以下の記事をご覧ください。おかめさんからのメッセージ今回、なぜ育休や産休ではなく、退職を選んだかについてお話します。実は一人目のおまめのとき、保育園に入れたいと考え、当時の職場を休職扱いにしてもらいました。ですが、自身の住んでいる場所が保育園激戦区に加えて、引っ越しや里帰りなどで忙しく、保活の準備ができないまま出産となりました。休職明けの仕事の忙しさなども積み重なった結果、かなり出遅れての保活スタートになってしまい、当然入園することができませんでした。保活失敗によるストレスでかなり落ち込み、今でもトラウマのようになっています。今では、産後でヘトヘトななか無理して園見学や説明会、役所への相談に行かなくても良かったのではないかと思うこともあります。おまめのときにわたしには産後すぐに保活をする体力が無いのだとわかったので、今回は休職ではなく退職を選びました。育児と仕事・保活の板挟みを避け、少しでも心に余裕を持って保活を始めたいと考えています。今のところは下の子も年少の時期に幼稚園へ入園させて、そのタイミングでまた求職活動をしようと考えています!上の子との2人育児にもなるので、自分が一番どうしたいかを選択しました。編集後記妊婦さんなら誰でもかかる可能性がある妊娠糖尿病。日本産婦人科学会によると、妊婦さんの7~9%は妊娠糖尿病と診断されるそうです(※)。「妊娠糖尿病で困っている妊婦さんに向けて何かを残したい」というおかめさんの思いのもと、妊娠糖尿病についての体験談を何回かに分けてお届けしていく予定です。不安なことや正しい予防法・治療法についてはかかりつけの医師に相談してくださいね。ついに、妊娠糖尿病による管理入院が始まりました。助産師さんの言葉にあるように、「自分のせいではないか」とひとりで抱え込んでしまう妊婦さんも多いです。家族や病院の先生など周りを頼ることも大切ですね。そして入院初日の自己計測は順調…、かと思いきや基準値を超えた数字に唖然とするおかめさん。運動をしても基準値を超えてしまう、努力が結果として表れないときはとてもつらいですし、投げやりな気持ちになってしまいますよね。さまざまな気持ちが錯綜するおかめさんの妊娠糖尿病記録、ぜひ次回もご覧くださいね。(ままのて編集部)妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひチェックしてみてください!過去のエピソード著者情報
2021年01月18日2018年2月生まれの男の子を育てる母であり、内科医として働くめぐさん。ブログ「なんちゃって女医の育児日記」のなかから、妊活日記をお届けします! 8話目の今回は、めぐさんが妊活中に感じた“妊活あるある”をご紹介します。 あるあるじゃないかなと思っていますが、みなさんどうなのかな? ちなみに、私の妊娠超初期症状かなと思ったものは下腹部(恥骨のあたり)の張る痛み腰痛胸の張り頻尿でした。 しかし「これ妊娠な気がする!」と親に言っても「気のせいでしょ……」と相手にされず(笑)。 まぁ正直、生理前の兆候とほぼ一緒なので、なんとも言えないですよね! 実際妊娠していないときも、同じような症状あったし……。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター めぐ2018年2月生まれの男児育児中の一児の母。内科医として日々働きつつ、Instagram・ブログで育児絵日記を掲載中。
2021年01月15日ベビーカレンダーをご覧のみなさま、こんにちは。高齢育児中のイラストレーター、やましたともこでございます。 長女N子が2歳になる少し前くらい、次女KTの妊娠に成功しました。その少し前に、婦人科の健診で、何の相談もしていないのに「年齢的に自然妊娠の確率が低いから2人目考えてるんやったら不妊治療する?」と先生に言われた後だったので、喜び倍増だったのを覚えています。 2人目ということで、勝手にN子のときに一通り経験したことの繰り返しだろう!と思い込み、特に何も心配してなかったのですが〜 で、す、が〜 そんな甘いことを考えていた矢先に、N子の妊娠のときにはまったく経験しなかった「あること」が起こり始めたのです。 いや、正確には、N子の妊娠のときにもガッツリ経験したのですが、そのときとは状況がまったく違っていたのです。その「あること」とは。。。。。「2人目のつわり」です。 私の場合、同じつわりでも状況が違うだけで何もかもがまったく違いました。次回はその「2人目のつわり」についてお話を描かせて頂きたいと思います。 イラストレーターやましたともこの「脱力系ゆる育児日記」は、毎週1回お届けしています! 著者:イラストレーター やましたともこ高知県生まれ大阪市在住。お固い系の商社で働いた後に大胆転職。グラフィックデザイナーを経てイラストレーターに。おんなこどもをメインターゲットにヤングでゆるめなイラスト描いてます。
2021年01月13日妊娠中は早めに産休を取得し、出産までゆっくりと時間がとれた私。妊娠8カ月ごろ、時間があるうちに何かできることはないかと考えていた私は、赤ちゃんと生活するうえで必要になるだろう情報を収集しておこうと考えました。なかでも出産後に役立ったものを3つ紹介したいと思います。 小児科の口コミをチェック まず調べておいたのは、小児科についてです。生後2カ月からたくさん予防接種を受けなければなりませんし、何かしらの病気にかかる可能性もあります。実際に連れて行かなければならないときに慌てることがないよう、近くて評判がいい小児科を洗い出しておくことにしました。当時、ママ友と呼べる友人はいなかったので、情報はもっぱらインターネットに頼りました。子育て情報サイト、地元の自治体が運営する地域限定サイトなどを活用。なるべく自宅から近くて通いやすいという基準でいくつかピックアップしておきました。事前に小児科の情報収集をしていたことで、赤ちゃんが体調を崩したときでも、落ち着いて対応することができました。 子連れで食事しやすい飲食店をチェック 夫とゆっくり外食ができるのは、0歳のねんねの時期までだろう……と思い、生まれる前に赤ちゃん連れで食事がしやすい飲食店を調べておきました。ベビーカーで入店することが前提なので、ポイントはベビーカーをテーブルに横付けできるくらいのスペースがあること、出入り口に段差がないこと、などです。 子ども用の椅子や食器などが用意してある店舗なら、子連れ歓迎のサイン。席がお座敷、おむつ替え台がある店舗もチェックしておきました。実際に出産したあとは、収集した飲食店情報が大活躍! 子どもが寝た瞬間すぐにお店に向かうことでスムーズに食事を楽しむことができました。 無料で楽しめる遊び場をチェック 育児休暇を1年間申請していたので、赤ちゃんとの時間を有効活用するために遊び場も調べておきました。そのなかでも、公園と百貨店のキッズスペースの口コミが高評価であることを確認。出かける日の天候によって使い分けるといいかもしれないと思い、天候別に行ってみたいリストを作成しておきました。 例えば天気がいいときは広々とした公園に、雨のときは百貨店などです。どちらも子どもがたくさんいる場所なので、他の子どもと触れ合えるのもいい機会に。同じ世代のママさんとも情報交換ができ、夜間授乳や慣れない育児で自宅に引きこもりがちだった生活にメリハリをつけることができました。 他にも屋外での無料大型イベント、自治体がおこなう子育てイベントなど、意外と無料でも参加できるものはたくさんありました。今でも、休日に家族で楽しめるスポットやイベントはないか、情報収集を欠かさないようにしています。 妊娠中はいろいろなことを調べて、出産後に備えておきました。おかげで、産後さまざまな場面で慌てることが少なかったように思います。これからも育児を先読みして、情報収集していくつもりです。 ※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一部店舗では臨時休業や営業時間の変更などを実施している可能性があります。商品購入の際には自分だけではなく周りの方、スタッフの方への感染防止対策を十分におこない、安全性に配慮していただくなどご注意ください。外出を楽しめる日が1日も早く訪れますように! 監修/助産師REIKO著者:中原けいこ2歳男児の母。妊娠を機に金融機関からライターへ転向。現在第2子妊娠中。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆。
2021年01月12日妊娠期間は産休に入るまで休むことなく仕事をこなし、産休中は週5でマタニティヨガ。産後はなかなか行けないと思ったオシャレなランチを食べ歩くなど、楽しいマタニティライフを過ごすことができた私。しかし、妊娠期間を振り返って、唯一と言っていいほど後悔していること……それは妊娠線! 産後9カ月が経つ現在も、薄い縦線と肉割れが残ってしまっています。 体のケアは元から念入りにおこなっていた妊娠前からずっと、体の保湿には気をつかっていました。夏でも冬でも季節に関係なく、お風呂から出たらボディクリームを全身にたっぷり塗り塗り。そのおかげか、肌がすべすべと褒められることもよくありました。 妊娠後もしばらくは体のケアは自己流のままでした。もとから使っていたボディクリームに保湿効果があるかなと思いオイルを混ぜ入浴後に全身に塗布、これを毎日おこなっていました。 妊娠20週、妊娠線ケアを始める妊娠20週目を迎え、妊婦健診で赤ちゃんが大きめと言われることもあり、出てきたおなかを眺めて少し不安に……。一度できてしまった妊娠線は消えないと聞いたことがありました。「専用のケアを始めるの、ちょっと遅すぎたかな……?」という気持ちはありつつ、ふと思い立って妊娠線予防専用のボディクリームを購入してみることに。 ボディクリームに手持ちのオイルを混ぜ、「妊娠線、できるなできるな!」と念じながら、おなか、二の腕、太ももなどにたっぷり塗布。毎日1度、入浴後の習慣にしました。 それは痒みから始まった…妊娠後期に入り、おなかの下のほうが痒くなり、触っているうちに赤くなってしまいました。妊婦健診でも助産師さんに「おなかかいちゃった? 赤くなっちゃね」と声をかけられ、一時的な肌荒れだと思っていました。しかし、赤みがなかなか治らず妊娠32週目の妊婦健診で先生に尋ねると「妊娠線ですね!」と断言され……。 おへその下からVラインの上にかけて、赤い縦線が7、8本できてしまいました。妊娠線はどんどん濃くなっていき、くっきりと主張してきます。これは出産したらもとに戻るのか、不安になっていきました。 思っていたよりも濃い妊娠線無事に出産を終えて、ふと自分の裸を鏡で見て驚き。妊娠中はおなかが大きくなっていたので正面から妊娠線を見ることがなかったのですが、改めて正面から見ると赤く、ハッキリした妊娠線が見えたのです。自分が思っていたよりも濃い妊娠線に肉割れのような凹凸、もっと早くからしっかりケアしておけばという後悔が……。 出産直後は、できてしまった妊娠線にも効果があるというボディクリームを朝晩しっかり塗りました。今も入浴後は欠かさずに保湿力の高いボディクリームを塗っています。 ボディクリームでのケアの甲斐があってか、産後9カ月経った現在は出産直後よりはかなり薄くなった妊娠線。しかし肉割れとうっすらと赤紫色の線は残ってしまいました。温泉やプール、人目が気になってしまいそうです。もしまた妊娠することがあれば、早めの時期から朝晩1日2度、妊娠線専用のボディクリームでしっかりとケアしていこうと思っています! 監修/助産師REIKO著者:森まり子0歳の男の子のママ。本業は育休中で、現在は子育てをしながらライターとして活動中。主に子育て・共働きに関する体験談や、ママ向けの美容記事を執筆している。
2021年01月09日私には、現在3歳の息子と1歳の娘がいます。息子が1歳3カ月のときに2人目の妊娠が判明しました。2人目の出産は里帰りせずに自宅の近くの産院で産もうと決めていたので、妊娠後期に入ってから陣痛タクシーを登録。実際に2人目の出産で病院へ向かうときに陣痛タクシーを使うことになったのですが……。そのときのまさかの体験をお話しします。 陣痛タクシーに登録健診にはいつも夫が車を運転して行っていましたが、陣痛はいつどこで起きるかわかりません。それに夫が不在で陣痛がきた場合は私ひとりで息子も連れて病院へ行く可能性があったので、電車やバスはやめておくことにしました。陣痛の痛みに耐えながら入院バッグを持ち、息子の面倒までは無理だと思ったからです。 そこで、自宅と病院が送迎範囲になっているタクシー会社を調べ、混雑していた場合に備えて2つの陣痛タクシーを登録。夫と一緒に陣痛タクシーを呼ぶ流れや注意点を確認し、陣痛がきたときのシミュレーションをしていました。 夜中に陣痛がきた!陣痛かも……と気づいたのは夜中0時を過ぎたころでした。だんだん痛みが強まってきたので、病院へ連絡して向かうことに。深夜だったため寝ている息子は夫にお願いして、私は登録していた陣痛タクシーへ連絡をしました。タクシー会社との電話はスムーズにやり取りでき、すぐにきてくれるとのこと。 そのときの私は2回目の妊娠ということもあり、陣痛がきても気持ちに余裕があったのを覚えています。「いよいよ出産……。赤ちゃんに会えるんだ!」と、陣痛の痛みに耐えながらもどこかワクワクしていました。 陣痛タクシーに乗ったら…家のインターホンが鳴り、タクシーへ乗り込んでいよいよ出発!と思ったら……運転手さんからまさかのひと言。「陣痛タクシーって言われたんだけど、どこに行けばいいんですかね……」。私はその言葉に固まってしまいました。 病院名や住所は登録済みなので、乗ったらすぐに連れて行ってもらえるはずなのに……。私は陣痛の波に耐えながら、病院までの道や目印となるものを伝えつつ何とか病院へたどり着いたのでした。 2回目の出産で初めて利用した陣痛タクシーですが、運転手さんのまさかのひと言に最初はどうなることかと思いました。でも、病院に到着すると運転手さんに「がんばってきてね!」と言われ、あたたかい気持ちになりました。その後、無事に出産できて本当によかったです。 監修/助産師REIKO著者:小松潤子2歳男の子と0歳女の子の母。幼稚園教諭・保育士資格を保有し、4年間教育現場に携わる。現在は育児、美容の記事を中心に執筆中。 イラスト制作者:イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2021年01月06日不妊治療に通い、35歳で妊娠! 私は初産が高齢出産だったので、産前産後に不安や悩みがありました。産前は気持ちの面での不安が大きかったのですが、体調は順調。しかし産後は体力の低下を実感したり、出産にともなう体の痛みに苦しんだり、悩むことが多かったです。 親友の助言もあり、不妊治療へ通うことに34歳と遅めの結婚だった私。新婚のうちは「まだまだ子どもはいいかな」と考えていましたが、同じ年の親友からの助言もあり、新婚旅行から帰ってきて妊活を意識するように。親友が不妊治療に通って2年後に妊娠した話を聞いて、私も不妊治療専門の病院へ検査に行ってみました。 検査してみると、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されたので、早めに検査してよかったです。検査後すぐに不妊治療を開始しながら妊活をスタートしました。 高齢出産、出生前診断迷った結果…不妊治療は仕事と通院の両立が大変で、ラクではありませんでした。それでも不妊治療を開始して8カ月後に妊娠判定が! 妊娠時35歳で、高齢出産ということもあってなのか出生前診断についての説明を受けました。高齢出産になる私は受けたほうがいいか迷うように……。 夫婦で何度も話し合い、どんな結果が出ても産みたいと思ったので出生前診断は受けないと決意。また、妊娠高血圧や妊娠糖尿病について病院で気をつけるよう言われました。私はつわりで脂っぽいものは食べられず、甘いものなら食べられる状態。しかし、食べ過ぎに注意し、味付けや栄養バランスを考え過ごしていました。 私の場合、産前よりも産後がつらかった赤ちゃんが生まれてくるまで不安はあったものの妊娠期間は健康に過ごせていたので、私は産んだあとも順調に過ごせると思っていました。私の場合、帝王切開での出産にはなりましたが、無事元気な女の子を出産! しかし、産後は産前と違い、思ったように動けませんでした。 慣れない赤ちゃんのお世話に加え、脚の付け根やお尻に神経痛が襲い掛かりました。すがる思いで整骨院の産後骨盤矯正に通い、痛みは徐々に消えていくように。産後半年を過ぎると赤ちゃんのお世話のコツも少しずつつかめ、体力も戻ってきて、産後1年で産前のように動けるようになりました。 結婚が遅かったので仕方ないのですが、初産が高齢出産ということで不安が大きかったです。私の場合は、産前よりも産後の体力の低下や足腰・お尻の痛みがつらかったです。同じ年でも元気なママさんもいるので、日頃から運動して体力をつけておくのは大切だと改めて実感しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※人工妊娠中絶は、母体保護法により定められた適応条件を満たしている場合に限り、施行されます。 監修/助産師REIKO著者:桜井りこ1女の母。服飾パタンナーを経て、現在は化粧品会社時短勤務。不妊治療からの妊娠。美容・コスメ・健康系と合わせ、自身の体験をもとに、妊娠・子育てに関するライターとしても活動中。
2021年01月05日『夫を捨てたい。』第七話。2人の出会いは8年前。付き合って、妊娠して、プロポーズしてもらって、結婚した。幸せだったころを思い出し、枕を涙で濡らします。2人の出会いは8年前。 『夫を捨てたい。』第七話 初めての彼氏。付き合って、妊娠して、プロポーズしてもらって、結婚した。 「どんなときもはなさんを笑わせる」 「どんなときも笑っていられるような家族になろう」 今では夫への不満と怒りをこらえ続ける毎日に疲れ、ついには関心もなくなって、どこが好きだったのかも思い出せない……。 幸せだったころを思い出し、枕を涙で濡らすのでした。 書籍『夫を捨てたい。』 著者:マンガ家・イラストレーター コミックエッセイ作家 いくた はな3男1女、4人の兄妹の母。コミックエッセイ作家。書籍『夫を捨てたい。/祥伝社』。夫婦関係や子育ての体験談マンガが共感を呼び、Instagramのフォロワーは23万人超!(2021年6月時点)
2021年01月03日こんにちは! はたこと申します。2017年11月生まれの男の子を育児中のぐうたら主婦です。私の妊娠、出産での思い出を紹介する連載マンガ「はたこのニンプあるある日記」。 第1話は、私の妊活についてのお話です。旦那さんと結婚、会社を退職し、子どもが欲しいな~と思った私は、今までやんわりとしか知識がなかった“妊娠”について、ちゃんと知ろう!と思いました。 まずは本屋さんで、わかりやすそうな妊活本を購入。基本的な妊娠のしくみから、どのタイミングで赤ちゃんができるのか、お恥ずかしながら意外と知らないことだらけ……。 しくみがわかったところで、いざ、自分の排卵日を確認!これまで記録アプリでつけていた生理周期から排卵日を予測したり、基礎体温を測って妊活アプリで管理してみたりしました。 お互い、そろそろ子どもが欲しいね~とは言っていたので、旦那さんも子作りには積極的。まずは彼にも妊娠のしくみを理解してもらいました。 妊娠しやすい時期がわかるのは、私の体調次第。旦那さんも「時期がわかったら、ちゃんと教えてくれたほうがいいな」と言ってくれたので、「このあたりでよろしくね!」と気軽にお願いすることができました。 お互いに理解を深めて、2人の気持ちを合わせられたことが、大切な一歩だったように思います。 妊娠が判明したのは、その約2カ月後のことでした。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター はたこ2017年11月生まれの男の子を育てるぐうたら主婦クリエーター。InstagramやTwitterで育児絵日記を気まぐれに更新中。LINEスタンプなどもちまちま制作。
2021年01月02日2018年2月生まれの男の子を育てる母であり、内科医として働くめぐさん。ブログ「なんちゃって女医の育児日記」のなかから、妊活日記をお届けします! 1話目の今回は、もともと月経困難症だっためぐさんが妊活を始めたきっかけについて。 ここから、妊活開始です。 私は4年ほど低用量ピルを内服していたので、妊娠もしなければ、自分の排卵能力もわからず、突如、不安になりました。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター めぐ2018年2月生まれの男児育児中の一児の母。内科医として日々働きつつ、Instagram・ブログで育児絵日記を掲載中。
2021年01月01日結婚当初は、“セックスレスなんて考えられない”くらい仲良しだったのに、妊娠・出産したら、“セックスなんて考えられない”くらい夫に触られたくなくなった私。夫のことは好きだし頼りにしているけれど、どうしてもそんな気になれませんでした。そこでわが家では、セックスレス解消のため、まずこの気持ちを夫に理解してもらうことから始めました。 怖いということを素直に伝える安定期に入る妊娠中期からセックスOKと書籍には書いてありましたが、妊娠中はとてもじゃないけれど、する気にはなれませんでした。なぜかというと、とにかく「怖い」からです。 初めての妊娠でわからないことだらけ。おなかが張ったらどうしよう、赤ちゃんがつぶれちゃったらどうしよう、取り返しのつかないことが起きたらどうしよう……。「赤ちゃんに何かあったらと思うと怖い」と伝えたら、夫も同じように感じたようでした。 「ずっとしないわけじゃない」ことをわかってもらう産後間もないころは、とてもじゃないけどセックスなんて心身ともに無理でした。最初のうちは、「なんとなく嫌」「そんな気持ちになれない」といったあいまいな表現で誘いを退けていましたが、夫の納得いかない気持ちが日に日に募っていることは明らか。 このままだと本格的に機嫌を損ねてしまうと危機感をもった私は、「産後すぐで疲れているし、嫌々受け入れてもますます嫌になってしまう。今後のためによくない」と、先のことも見越した説明をしたところ、見通しが立ったことで少し安心したようです。 「タイミングを合わせてほしい」と伝える産後数カ月が経ち、良好な夫婦関係を保つためには、セックスレスになるわけにはいかないと考えていた私。夫には「申し訳ないけれど妊娠前のように気乗りはしない。でもする必要があると思うからする。そのために、タイミングは私に合わせてほしい」と伝えました。 「必要性を感じるから」という理由に、もしかしたら怒ってしまうパパもいるかもしれませんが、夫は納得してくれました。タイミングを伝える方法は、子どもの寝かしつけを終えてから、ごくシンプルに「今日はいいよ」と声をかけるようにしました。 わが家の場合は、本当はしたくないという気持ちも含め、率直に気持ちを伝えることを大切にしました。そうすることで、夫が「生理的に仕方のないことで、セックスレス期間がずっと続くわけではない」と、理解してくれたように思います。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:沢田真紀子自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年01月01日2人目を妊娠中、夫に浮気疑惑がありました。夫のかばんを整理していると、なんと中から避妊具を発見してしまったのです。何か理由がある? 追及する? 妊娠中に混乱し、不安を抱えながらも、私がとった行動についてお話しします。 夫のかばんから避妊具が! なぜ?2人目を妊娠中、当時は共働きでした。私の会社は時短勤務が認められていたので時間には比較的余裕があり、2人目が生まれる前にと、せっせと家の片づけをしていました。そんなある日、夫が出張に持って行ったかばんがずっと部屋の隅に放置されているのを発見。夫は整理整頓が苦手で、かばんの中に食べかけのおにぎりや開封済みの菓子類を放置することもあり、私が時々整理していました。その日もかばんの中を整理していると、なぜかポケットから避妊具が……。 追及する? しない?夫は堅物で真面目な性格だと思っていたので、そんなものがかばんの中から出てくるとは思ってもいませんでした。ましてや結婚前から「浮気は絶対にしない。できない」と断言していた夫が私に隠れて不倫しているなんて……。前述したように夫は整理整頓ができない性格なので、これも私との旅行中に使おうとした何年も前のものが出てきたのでは……とも考えました。夫に聞けば答えはわかる? でも夫がもし浮気していた場合、決定的な証拠を握るまでは聞かないほうが良い? どうすれば良いのか迷いましたが、我慢できず追及することを決意。 夫の告白その場でどういうことか夫にLINEを入れると、すぐに着信がありました。「昔のものが紛れ込んだだけだ!」と必死で説明する夫。しかし! すぐに折り返しの電話があったことや、いつもと違う夫の口調で女の勘がピンときたのです。「だったらこの前の外出が、本当に出張だっという証拠を見せてほしい」と言うと、観念したのか出張は嘘で、友人と泊まりで夜の店に行ったと告白。情けなさと悔しさで離婚しかないと思いました。当然、今まで思っていた夫の実直なイメージも崩壊です。 今は執行猶予中離婚も本気で考えましたが、夫婦で話し合い、再構築することに。正直、夜の店というのも真偽はわからず「本当は誰かと浮気したのでは……?」と今でも疑っています。ただ夫が告白しない以上、真実を知る方法がなく追及できませんでした。また、未就園児を抱え、妊娠中の身では離婚するのは得策ではないという打算もありました。私のなかで夫は執行猶予中の状態で、次に同じことがあった場合は問答無用で離婚するつもりです。 この体験談は3年前の話でこれ以降、夫に怪しい素振りは見られません。今はその後に生まれた2人目と家族4人で仲良く暮らしています。しかし、妊娠中の情緒不安定なときに、夫のした軽率で思いやりのない行動を忘れることは一生ないと思います。 作画/はたこ著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年12月29日2019年の出生数は86万5,239人で、「86万ショック」とも呼ばれ、少子化の問題はより一層深刻となりました。少子化の原因はさまざまありますが、2020年は新型コロナウイルスが影響していると言わざるを得ない状況となっています。 日本産婦人科学会が緊急調査日本産婦人科学会では、「新型コロナウイルス感染症蔓延による分娩数減少の緊急調査」「妊婦・出産後女性のコロナ禍における不安に関する WEB調査」をおこない、結果を公表しました。 「新型コロナウイルス感染症蔓延による分娩数減少の緊急調査」は、回答を得られた576施設の2019年10月〜2020年3月までの月別分娩数を2020年10月〜2021年3月までの月別分娩予約数で割り、各都道府県の減少率を調べたものです。その結果、都市部(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪)で約24%、地方(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪以外の都道府県)で約37%減少しており、地域の減少率は有意に減少しているということでした。 「妊婦・出産後女性のコロナ禍における不安に関する WEB調査」では、2020年9月1日〜30日にWEBアンケ―トをおこない、回答時に妊娠している人約5,000人、今年出産した育児中の人約3,000人の回答を分析したものです。その結果、里帰り分娩を予定している、あるいは実際に里帰り分娩をおこなった妊婦さんは各々約20%にとどまり、里帰り分娩を自主的に断念した妊婦さんは約10%だったそうです。そして、新型コロナウイルスの罹患者が多い都道府県の在住者に、不安尺度が高い傾向が見られたとのことでした。 新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)された2020年日本で新型コロナウイルスの感染が初めて確認されたのは2020年1月。新規感染者の増加に伴い、妊娠・出産の場においても妊婦健診の回数を減らす、母親学級などの産前教室の休止、立ち会い出産・面会の制限など、さまざまな対応がなされてきました。そのなかで不安を抱えながらも出産している方もいらっしゃいます。 その一方で、ベビーカレンダーがおこなった調査でも、新型コロナウイルス流行前に第2子以降を希望していたママのうち約32%が妊娠を延期または諦めたという結果が出ているように、妊活や不妊治療を休⽌・延期した、および妊娠を諦めたという人も少なくありません。全国的な分娩数の減少に新型コロナウイルスが影響した可能性は少なからずあると考えられます。 また、地方での分娩数が減少した背景には、里帰り出産の減少もあると考えられています。これらの調査は、第3波と言われる現在の状況になる前におこなわれたものですが、やはり移動による感染リスクの回避したことも要因にあるのではないでしょうか。また、晩産化により妊婦さんの親も高齢となっており、里帰り出産をしたいけれど高齢者への感染リスクも考慮した結果も影響していたかもしれません。 新型コロナウイルスの影響がじわじわと2019年に続き2020年も少子化には歯止めがかかっておらず、現在厚生労働省が公表している10月までの出生数を見ても、2019年より1,700人余り減少しています。 「新型コロナウイルス感染症蔓延による分娩数減少の緊急調査」からもわかるように、今後も出生数が上がるような状況にはないようです。さらに、現在全国的に蔓延し、日々過去最高を更新している新型コロナウイルスの陽性者数や重症患者数をみても、2つの調査がおこなわれた時期よりもよりいっそう不安な状況になっており、妊娠・出産を控えるという方がさらに増えると考えられています。 今年、5月に緊急事態宣言が発出されたときに比べて、人々の認識も変化しており、なかなか感染が抑えられない状況にあります。海外ではワクチン接種が開始されたところもありますが、日本ではもう少し時間がかかりそうです。ワクチンが承認された場合の優先接種の対象者についても議論されていますが、妊娠中の女性については安全性や有効性に関する明確なデータがないことから現時点では対象にしない方針となりました。まだまだ収束の兆しが見えない状況ですが、1日でも早く、お子さんを希望される方々が少しでも安全な環境で不安なく妊娠・出産・子育てができるようになることを願うばかりです。 【参考】日本産婦人科学会:「新型コロナウイルス感染症蔓延による分娩数減少の緊急調査;結果」「妊婦・出産後女性のコロナ禍における不安に関する WEB 調査(速報)」 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2020年12月25日登場人物おかめ:息子の成長記録にと日々育児マンガを描いている。夫:普通のサラリーマン。最近の悩みは『息子のパパイヤ期』おまめ:2015年夏に生まれた我が家の長男。プラレールとトミカに夢中。最近の欲しいものは『プラレールのレール』前回のあらすじ妊娠糖尿病と診断され、総合病院へと転院したおかめさん。転院先の病院で入院が必要と告げられてしまい…バックナンバーはこちら妊娠糖尿病と診断され…妊娠糖尿病の症状や治療・予防法など詳しい解説は以下の記事をご覧ください。おかめさんからのメッセージ今回、なぜ育休や産休ではなく、退職を選んだかについてお話します。実は一人目のおまめのとき、保育園に入れたいと考え、当時の職場を休職扱いにしてもらいました。ですが、自身の住んでいる場所が保育園激戦区に加えて、引っ越しや里帰りなどで忙しく、保活の準備ができないまま出産となりました。休職明けの仕事の忙しさなども積み重なった結果、かなり出遅れての保活スタートになってしまい、当然入園することができませんでした。保活失敗によるストレスでかなり落ち込み、今でもトラウマのようになっています。今では、産後でヘトヘトななか無理して園見学や説明会、役所への相談に行かなくても良かったのではないかと思うこともあります。おまめのときにわたしには産後すぐに保活をする体力が無いのだとわかったので、今回は休職ではなく退職を選びました。育児と仕事・保活の板挟みを避け、少しでも心に余裕を持って保活を始めたいと考えています。今のところは下の子も年少の時期に幼稚園へ入園させて、そのタイミングでまた求職活動をしようと考えています!上の子との2人育児にもなるので、自分が一番どうしたいかを選択しました。編集後記妊婦さんなら誰でもかかる可能性がある妊娠糖尿病。日本産婦人科学会によると、妊婦さんの7~9%は妊娠糖尿病と診断されるそうです(※)。「妊娠糖尿病で困っている妊婦さんに向けて何かを残したい」というおかめさんの思いのもと、妊娠糖尿病についての体験談を何回かに分けてお届けしていく予定です。不安なことや正しい予防法・治療法についてはかかりつけの医師に相談してくださいね。管理入院が決まり、おかめさんはご家族へすぐに報告をしたそうです。旦那さんの気遣いや、寂しそうな様子を見せながらも、その寂しさをグッとこらえ「おまめも頑張る!かあちゃんも頑張ってね!」というおまめくんの声かけに心があたたまりました。そして、「自分の頑張り次第!」と意気込むおかめさんの前向きな姿にも大変励まされる回でした。ついに、妊娠糖尿病による管理入院が始まります。ぜひ、次回もご覧くださいね。(ままのて編集部)妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひチェックしてみてください!過去のエピソード著者情報
2020年12月25日めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
チッチママ&塩対応旦那さんの胸キュン子育て
やっぱり家が好き〜おっとぅんとみったんと私〜