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パパイラストレーターのYUDAI9℃(ユウダイクド)と申します。今回は3歳の息子と外食したときのエピソードをお伝えします。お子さまランチはいつ見てもおいしそうですよね。 3歳になった息子。 相変わらず食べる量はちょっとなのですが、自我の芽生えなのか、おまけのおもちゃに味をしめたのか、外食のとき、必ず自分の分も欲しがるようになりました。 僕は「食べ物を残すな」と厳しく育てられたため、いつも心を痛めているのですが、たまに出合うんですよね、完全に僕好みの「お子さまセット」に。もうそのときは「残せ! その調子だ!」と教育的にはかなりアウトな心の声が聞こえてきます。 息子の残りをおいしくいただき、大満足なダメ親です(笑)。 著者:イラストレーター YUDAI9℃2017年6月4日生まれの男の子を子育て中のパパイラストレーター。奥さんと子どもにどうにかして好かれたい一心で、毎日生きている。普段はこぶたのキャラクター「ポトフスキー」を描いている。
2020年10月02日前回の『生徒への質問までマニュアル化された教育法「ディレクト・インストラクション」の驚くべき効果』では、「エビデンス・ベースド」の考え方を紹介し、データに基づいた科学的な教育マニュアルであれば子どもの成績は上がるということをお伝えしました。なんとなくの思い込みや経験だけでなく、科学的なデータをもとにして教育への提案を行なうこと。それこそが、エビデンス・ベースドに基づいた教育観です。私が運営しているRISUのタブレット教材である「RISU算数」も、この考え方をもとに設計されています。今回は、エビデンス・ベースドの具体例をみなさんにご紹介することにしましょう。算数や勉強に関する驚きのデータで、エビデンス・ベースドの底力がわかるはずです。10億件の学習データから見えてきたことこれからお伝えするデータは、RISU算数を学習した子どもたちの、10億件を超える学習データを分析して導き出されたもの。「ある段階までは算数でいい成績をとっていたのに、あるとき突然、成績が悪くなった子」のデータ分析なども正確に行ない、「なぜ算数でつまずいてしまうのか」ということを定量的に突き詰めました。なぜ、子どもは算数でつまずいてしまうのか――。これを解く鍵は、「ある段階で突然成績が悪くなってしまう子」の成績データにありました。データを見るとそういう子は、何学年も前に学習していたところにつまずきのタネがあったという場合がほとんど。算数のつまずきは、本人さえ気づかないはるか昔に原因があったのです。この事実は、算数の特徴をよく考えれば簡単に理解できるものでした。算数がほかの教科と大きく異なるのは、「さまざまな単元の習得を積み上げなければ、次の単元に進めない」ということです。極端な話かもしれませんが、たし算やひき算が理解できていない子どもに、四則演算をさせようとしてもできないわけです。あるいは、かけ算が理解できていない子どもに、かけ算を用いる円周率の計算はできませんよね。算数はさまざまな単元を少しずつ積み上げて、より難しい範囲に進んでいく、いわば「RPGゲーム」のようなもの。子どもが、ある単元を理解できないときは、その単元を解くために必要な単元の理解ができていない、あるいは忘れてしまった場合がほとんどなのです。学校の算数と算数学習の「悲しい関係」この背景には、学校の算数の授業では普通のことである「とびとびの授業」もあると考えられます。最も顕著なのは、「図形」の範囲。例えば、立体図形を初めて学校で習うのは「箱の形」という単元で、これは2年生に学習します。でも、その後の授業に立体が登場するのは、なんと4年生! 2年もの歳月が経ったあとに、内容がつながっている単元を習うわけです。4年生で再度図形の学習をする前に、しっかりと学校で2年生の復習をしてくれればいいのですが、残念ながら忙しい学校カリキュラムでは、そううまくいきません。また、自宅学習で2年前の復習をしている子も珍しい。したがって多くの子が、2年前の授業の内容を忘れたまま、4年生でもう一度、図形の範囲に入るのです。これでは、4年生の内容がわからなくなるのも当然ですよね。このように、算数の苦手の原因が昔の学習にあることは考えてみれば当然です。 しかし、データ分析をすることで、あらためてはっと気づかされたのでした。算数の “苦手” は、たった3種類に分類できるさて、ここからが今日のメインテーマです。算数がRPGゲームのような積み上げ型の教科であることはよくわかっていただけたと思います。これは別の言い方をすれば、「算数は単元ごとのつながりが重要な教科」だということ。単元ごとのつながりを意識することが、算数を効率よく勉強するための近道なのです。そして、そのつながりが「たった3つ」に分類できることを、RISUは発見しました。10億件の学習データを分析した結果、そのつながりの姿がはっきりと見えたのです。その3種類とは、「位」「単位」「図形」の3つ。拍子抜けした人もいるでしょう。そうなのです。この3つ、算数を学習するにあたってはあまりに基本的な単元すぎて、多くの方がそこまで重要だと思わない単元。しかし、この3つの単元がメインストーリーとなって、算数というRPGは構成されています。つまり、3つの基本さえしっかり押さえておけば、算数でつまずくこともないですし、もしつまずいてしまっても、その3つをよく復習することでつまずきの原因を知ることができるのです。そして、算数の苦手もこの3種類に分類できる! 「その3つなら、正しく理解できて当然だろう」と思う大人は多いでしょう。しかし、データはそうは言いません。実際の教育現場や家庭学習の様子をのぞいてみると、この3分類が原因となって算数が苦手になるお子さんが非常に多いのです。ここがエビデンス・ベースドの強み。学習についての先入観を取り払ってくれるのです。具体的なデータとして、以下のランキングを見てください。多くの子どもがつまずきやすい単元や問題例を調べてみたところ、次のような順位が得られたのです。【子どもがつまずきやすい単元・範囲ランキング】ワースト12~3桁の位の理解:「位」ワースト2図形の組み立て・立体の基礎:「図形」ワースト3単位、メモリの読み方:「単位」ワースト4文章題ワースト5円と半径・直径の理解:「図形」子どもがつまずきやすい単元・問題例のワースト5位のうち、ワースト4位の「文章題」を除けば、すべて先ほど書いた「位」「単位」「図形」に関係するのがおわかりいただけるはずです。だんだんと、エビデンス・ベースドの考え方の特長が理解いただけているのではないでしょうか。詳しく知りたい方は、こどもまなび☆ラボのインタビュー記事をチェックしてみてくださいね。「ワースト2:図形の組み立て・立体の基礎」と「ワースト5:円と半径・直径の理解」については、『10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題』で実際の問題を使って説明しています。また「ワースト4:文章題」については『「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法』をご覧ください。拙著では、このワースト5位の範囲のそれぞれについて、かなり詳しく苦手の克服法を記載していますので、そちらもぜひ。もし、お子さんが算数のどこかの範囲でつまずいていたら、この3つのどこかにその原因が求められるはずです。逆に、算数の復習をするときは、この3つの範囲を重点的に見直せば効率よく復習ができるとも言えますよね。エビデンス・ベースドの考え方を用いれば、効果的・効率的に学習が進められるのです。次回も、エビデンス・ベースドに基づいた効果的な学習法について見ていきたいと思います。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年10月02日\チェック!/うちの子どうしたら勉強してくれる?こんな場合はオンライン学習が合うかもUpload By LITALICOライフUpload By LITALICOライフUpload By LITALICOライフ「学校の勉強に集中できない」「マイペースすぎて学校を窮屈に感じている」というお悩み。LITALICOライフの勉強会や個別面談でも、よく耳にします。Upload By LITALICOライフオンライン学習ってどんな学習スタイル?過去の学年の学び直しもできる2019年、文科省は「GIGAスクール構想」を打ち出しました。タブレットやインターネットを使い、それぞれのお子さまに最適な学習スタイルを実現させる構想です。オンライン学習の良い点は、自分のペースで進められること。そのため、苦手な科目を重点的に学んだり、好きな科目を先取りして学ぶこともできます。大人数で同じペースで進めることが苦手なお子さまも、主体的に取り組める良さがあります。Upload By LITALICOライフUpload By LITALICOライフ通学するスタイルのオンライン学習もある!「オンライン学習」というと、どんなものを思い浮かべますか?学校から帰ってきた放課後、自宅でタブレットなどで学習する…というイメージもあるかもしれません。実は今、授業そのものがオンライン化しているものもあります。高校の選択肢では「通信制高校」はずいぶん認知されてきましたが、中学でも一部出てきました。家で一人でもくもくと机に向かうスタイルのものもあります。一斉指示が通りにくかったり、周りがガヤガヤしていると集中できない、というお子さまには良いかもしれません。先生やお友だちと関わるタイプだと、スクールに通学し、自習室で自分のペースで進めるスタイル、家で、ビデオ会議を用いて朝礼やグループワークをするスタイルなどもあります。Upload By LITALICOライフUpload By LITALICOライフUpload By LITALICOライフオンライン学習はあくまでも選択肢の一つ。他の選択肢や、お子さまに合った環境の整理は、無料勉強会でお伝えしていますもちろん、オンライン学習は、あくまでも選択肢の一つです。学習方法や合うと感じる環境は、お子さまによってそれぞれです。Upload By LITALICOライフLITALICOライフでは、保護者さまに向けた無料勉強会を開催中です。オンラインでの開催なので、ご自宅からご参加いただけます。「グレーゾーン向け 個性を伸ばす「中学・高校受験」発達に特性のある子にあった個性を伸ばす進路の選択肢勉強会」では、STEAM教育やものづくりの特色がある学校、海外留学についてなど、多様な学びの環境についてもお話します。「個別でより具体的に話したい」という場合は、勉強会参加後に希望すると、個別面談で進路や教育費など幅広い話をすることもできます。Upload By LITALICOライフ「不登校の支援と将来への準備」がテーマの勉強会は、不登校だけではなく、“お子さまが学校を行き渋っている”“不登校ではないけれどさまざまな選択肢を知りたい”、という方にもおすすめです。義務教育以降の高校進学の選択肢として、通信制・サポート校や高等専修学校、チャレンジスクールなどについてもお話します。Upload By LITALICOライフどの勉強会でも、チャットで質問できる機能や個別面談の案内をしています。少し興味がある、という方はお気軽にご参加ください。LITALICOライフでは、幼児教育や中学・高校受験、キャリア支援など、さまざまな専門領域をもつコンサルタントが、年間2,000以上のご家庭へ勉強会や個別面談を行っています。これらの知識やノウハウを基に、より多くのご家庭の困りごとや将来への不安を、少しでも「安心」に変えていけるような情報をお届けするメルマガを配信しています。想定配信内容・発達障害のある子にあった進路や自立に関するヒントやイベント情報・発達障害のある子の特性や個性を活かす手立てやお役立ち情報・読者からの子育てのお悩みQ&AなどUpload By LITALICOライフLITALICOライフはお子さまとご家族が「自分らしい人生」を歩んでいくために障害分野とファイナンス、その両方の専門家としてライフイベントやライフプランの見直しを相談できるパートナーです。社会資源やサービス・お金の知識といった幅広い内容を身につけることができる勉強会や、専門領域をもつコンサルタントとの個別面談・プランニングを提供しています。Upload By LITALICOライフ
2020年09月13日授業中にぼんやりしている子のつらさこれまで私は児童精神科医として少年院に勤めながら、自治体の教育相談、学校コンサルテーションなども行ってきました。教育相談の場を通じてお子さんの知能検査などを行うこともあり、その際に、お子さんの「見る・聞く」といった認知機能に弱さが見つかれば、それが学業不振につながっている可能性を保護者の方に説明してきました。すると、保護者の方の多くは、「それじゃあ、この子が授業中にぼんやりしていたり勉強が苦手なのは、ふざけていたりなまけたりしているせいではないのですね」と納得がいった様子を見せます。なかには、それまでの子どものつらさに思いをはせてか涙を流される方もいらっしゃいます。認知機能に弱さがあるのはどうしたら?そのあと、決まって保護者の方から受けるのはこんな質問です。「認知機能に弱さがあるのは、どうしたらいいですか?」しかし、そうたずねられても、以前の私は、なかなかいいトレーニングを紹介できずにもどかしい思いを抱えていました。当時も書店に行くと「見る・聞く力を育てる」という書籍もありましたが、効果検証が不足していたり、包括的に力をつけさせるものではなかったり……。学習ソフトやオンライン教材で「見る・聞く力を育てる」トレーニングを提供しているものもありますが、とても高額であったりしました。そこで、私自身が約5年間にわたり、当時勤務していた医療少年院でトレーニングを実施し、少年たちに対して手応えの得られたトレーニングを『コグトレ』として提供するようになったのです。認知機能を強化する『コグトレ』『コグトレ』とは、「認知○○トレーニング(Cognitive 〇〇 Training)」の略称です(○○には「ソーシャル(社会面)」「機能強化(学習面)」「作業(身体面)」が入ります)。コグニティブ(Cognitive)とは日本語で「認知」のことで、社会面・学習面・身体面から包括的に子どもたちを支援するプログラムが『コグトレ』です。認知機能強化もその1つです。私たちは、五感(「見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触れる」の感覚)を通して外部から入ってきた情報を処理しています。これが「認知機能」です。認知機能によって、自分の置かれている状況を認識したり、言葉でコミュニケーションをしたり、問題解決の手段を考えたりして、日常生活を送っています。先生の言うことも聞き取れないことも認知機能が弱いと、学習や対人関係にも弊害が生まれます。例えば、見る力が弱かったら、板書を写せなかったり、漢字の書き取りができなかったり、算数のうっかりミスにつながっているかもしれません。聞く力が弱かったら、先生が言っていることをきちんと聞き取れないこともあります。もしも、お子さんがまじめに勉強に取り組んでいても、テストでいい点が取れない、苦手意識がある、覚えられないというケースでは、認知機能のどこかにつまずきがある可能性があります。認知機能は、子どもの見る力、聞く力、想像する力といった、いわば「学習の土台(スポーツでいう基礎体力)」なのです。分かっていなくても「はい」と答える子の心理相談を受けたお子さんのなかには、先生の言うことが聞き取れていないのに、「分かりましたか?」という問いに、とりあえず「はい」と答えてしまうような子もいました。その子なりのプライドで、「分かっていない」と周囲に知られるのが嫌なのです。そうなると、あとになってできていないことが発覚したときに「ウソつきだ」「ふざけているんだ」「なまけたいからだ」などと誤解を受けてしまいかねません。授業についていけない子が「コグトレ」をすると教育相談では、市内の学校から、授業についていけない、黒板が写せない、漢字を覚えるのが苦手、計算が苦手といったお子さんが、保護者とともにやってきます。年齢はだいだい小学2~3年生が多く、なかには高学年のお子さんも見えます。わが子の発達を心配してわざわざ相談に来られるくらいですから、やはりなんらかの課題が見つかります。多いのが境界知能(明らかな知的障害ではないものの支援が必要な水準)や能力の偏りといったものです。その後は、お子さんの発達の特徴をより詳細に見るために、『コグトレ』のワークシートの問題をやってもらいます。計算が苦手、漢字を覚えられない、黒板を写せない背景「まとめる」「点つなぎ」「形さがし」といった課題シートに取り組んでもらいますと、黒板が写せない、漢字を覚えるのが苦手、計算が苦手といったお子さんは、いずれかの、またはすべてのシートがうまくできないことが多いです(課題シートの例題は、追って紹介します)。「まとめる」問題で、5つまとめて囲む力がなければ、繰り上がり・繰り下がり計算のときに必要となる「数を量としてみる力」が育っていないため、計算が苦手になってしまいます。「点つなぎ」問題で、見本を見ながらそれを模写することができなければ、漢字はもっと難しいのでなかなか習得できないでしょう。漢字を覚えられないのは、「形を認知する力」が育っていないことが原因の1つです。また、「形さがし」問題で、いくつもの点々のなかから三角形や四角形を見つけることができなければ、場所や大きさが変わってもある形を認識できる「“形の恒常性”という力」が育っていないと考えられます。“形の恒常性”が育っていないと、黒板に書かれた図形などをノートに小さくまとめて写すといったことが難しいのです。できないことの練習で苦しい子どもこういった「数える」「写す」「見つける」といった基礎的な認知能力の弱さが背景にあれば、どうしても勉強についていくのが難しくなります。しかし学校では、計算が苦手ならばひたすら計算ドリルを、漢字が苦手ならばひたすら漢字のドリルをやらせる場面もあるでしょう。そんなふうに苦手を克服させようとしても、子どもは苦しいだけかもしれません。計算や漢字といった学習の土台には、「数える」「写す」といった基礎的な認知機能が必要なのです。そして、基礎的な認知機能はトレーニングにより高められる可能性があります。子どもが楽しい「コグトレ・パズル」を紹介それでは次に、お子さんがもっと楽しんで取り組めるように再編した『コグトレ・パズル』の問題から、いくつか紹介しましょう。まずは「数える」問題からです。以下の問題は、5人のオバケ(コバケというキャラ)を5人ずつ、〇でかこんでいく「まとめる」問題です。数のまとまりを感覚的に身につけていきます。Upload By 宮口幸治「写す」の「点つなぎ」問題は、見る力の基礎力を強化していきます。以下の問題は「点つなぎ」で正確に形を見る力をつけていきます。漢字や黒板の書き写しのトレーニングになります。Upload By 宮口幸治「見つける」問題では、見る力の応用力を強化していきます。以下の問題は「形さがし」です。Upload By 宮口幸治また、「同じ絵はどれ?」では、複数ある絵のなかから同じものを見つけることで、物事を見るときに共通点や相違点を把握する力をつけていきます。Upload By 宮口幸治最後に、「想像する」問題です。以下の問題「スタンプ」ではイメージを反転させる力を強化します。ほかにも、他者視点で考える力、論理的な思考力、時間的思考力を強化する問題もあり、幅広い思考力や推理する力、物事を判断する力をつけていきます。Upload By 宮口幸治これらの問題は、スピードが遅いせいで時間内に課題を達成できないお子さん、記憶力は悪くないはずなのに暗記が苦手なお子さんの処理速度のアップや記憶力のアップも期待できます。また、中学生や高校生でも教科学習にミスの多いお子さんにも、力になることでしょう。ぜひ一度お試しいただければ幸いです。
2020年09月12日こんにちは、RISU Japanの今木智隆です。前回記事『10億件の学習データからわかったこと。「無学年制」という新しい学習のカタチとは?』では、この連載が目指している方向性を、私自身の教育観などとも絡めてお話ししました。今回はその続きです。200年続く「集団授業」に意味はあるのか前回の連載では、近代教育が誕生から200年変わらず集団授業のスタイルをとり続けていることに言及しました。本来、子どもの個性は千差万別。そんな個性豊かな子どもたちを一斉授業のかたちで教えることは、はたして現代社会で本当に意味をもつのでしょうか?――じつは、「画一的であること」は悪い面ばかりでもないのです。今回は、「画一的であること」のプラスの側面を紹介しつつ、私が教育において最も重要だと思っている「エビデンスベースド」(evidence based)の考え方に触れようと思います。のちほど詳しく紹介しますが、私の著書である『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』は、この「エビデンスベースド」に基づいて、教育への提言をしています。先走って結論を簡単に述べるなら、私は「エビデンスベースドによる画一的な教育」は肯定したいと考えています。授業はすべてマニュアル化!それってあり?まずは、アメリカで行なわれている、ある教育法の紹介から始めましょう。ある教育法とは、「ディレクト・インストラクション」(Direct Instruction)(※以下、DI)。これは、ジークフリード・ジグ・エンゲルマンによって発明された手法で、最大の特徴は、授業がすべてマニュアル化されていることです。教師が生徒に投げかける質問(=発問)すらマニュアル化されています。授業の進行は「脚本」のように決められており、教師はその脚本を進める役者とでもいったところでしょうか。そこには、教師のオリジナリティが入り込む余地はありません。この教育法は、衝撃的にすら思えるかもしれません。日本で授業といえば、教師それぞれのオリジナリティが求められるものだという認識がありますから、そう感じるのは当然でしょう。私も当初は、この教育法に関して懐疑的でした。しかし、驚くべきはそのマニュアル化された授業の効果。その有効性は、79,000人の低所得者コミュニティの児童を、20年間追跡することで裏づけられています。この調査では、DIのような教育法から、子どもが自主的に学ぶようにつくられた授業モデルなど、17種類の授業パターンを比較しました。すると、ほかの授業モデルに比べて、DIで学習した子どもの学力が圧倒的に上回る結果となりました。しかもそれは、基本的な読み書きにとどまらず、思考力や高度な数学的能力にまで及んでいたのです。驚きますよね。僕も、最初にこの結果を見たときは驚きました。この調査からわかったことは以下です。・優れた内容のマニュアルのもと、教師がそのマニュアル通りに教えることで、子どもの成績は圧倒的に伸びる。・読み書きなどの基本的なリテラシーだけでなく、「思考力」や「類推能力」(ある事柄から物事を推測する力)に関しても、マニュアル通りに教えたほうが、成績がよくなる。教師のオリジナリティあふれる授業こそ優れた教育だと思う人からすると、信じがたい結果かもしれませんが、これがデータから得られる「画一的であること」のプラスの側面なのです。先生個人の経験則とデータに基づいた知見をもちろん、この結果を受けて「なんでもかんでも画一的にすればいい」と思うのは早計です。そもそも子どもは千差万別。全員が同じような授業でいいはずがありません。重要なのは、このDI教育マニュアルがたいへん優れているということなのです。DIの教育法では、「少人数」で「学力が同程度」の生徒たちに授業を行ないます。それぞれの発達に合わせた教育マニュアルがあるわけですね。そして、そのマニュアルをつくるときに重要なのが「エビデンスベースド」という考え方です。これは文字通り、そのマニュアルが「エビデンス(=証拠)」に基づいているということ。さまざまな実験で統計的に得られた結果をしっかりと受け止め、それに基づいて生徒たちの学習カリキュラムを形成するわけです。最近ではこの考え方もだんだんと教育界に浸透してはきましたが、ひと昔前であれば、先生個人の経験が学習カリキュラムに影響を及ぼすことが多く、統計学的に実際の効果があるのか保証されてはいませんでした。もちろん、先生の経験をすべて否定するわけではありませんし、それぞれの先生の経験も貴重なデータのひとつです。ただし、「個々人の経験則ではなく、横断的なデータに基づいた知見を入れて教育をとらえ直そう」というのがエビデンスベースドの基本的な考え方。つまり、「エビデンスベースド」に基づいた科学的な「画一性」であれば、子どもの成績を上げるのに有効なのです。算数の苦手はたった3種類に分類できる!RISU Japanで提供している「RISU算数タブレット」は、明確に「エビデンスベースド」に基づいた算数教材です。会員の方がタブレット上で問題を解いた時間や頻度、点数などを見て、そこからデータを収集し、その大量のデータを教材作成に生かしています。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』も、このデータから得られた話がメインです。エビデンスベースドの具体的な利点として、RISUタブレットからわかってきた、算数の驚くべき特徴についてお話ししましょう。タブレット学習をしている子どもたちの成績を解析したところ、子どもが算数でつまずくときに問題となる単元、つまり「苦手の原因」はたったの3種類に分類できることがわかりました。エビデンスに基づくなら、この3種類を重点的に学習させれば子どもの苦手の大部分はカバーできるのです。いずれ詳しくお話しすることになると思いますが、このきわめてシンプルな事実も、じつは算数という科目の特徴をよく考えればわかることなのです。しかし、データとして解析するまで、はっきりとは私もわかっていませんでした。データの力、恐るべしです。「画一性」を有効活用するエビデンスベースドに基づいた画一性の利点がおわかりいただけたでしょうか?もちろん、どんなにすばらしいカリキュラムを組んでも、個人でつまずいてしまう部分はどうしてもあります。RISU算数タブレットでは、そうした個人に説明が必要な部分は、大学生チューターなどがサポートに入るなどして、「画一的に行なう部分」と「個人に合わせる部分」を使い分けています。「エビデンス」に基づくなら、「画一性=悪いこと」と簡単に決めつけることはできないわけです。どうでしょうか。エビデンスに基づいて教育を展開する意義がおわかりいただけたでしょうか?この連載では「エビデンスベースド」の考え方から見えてきた算数や勉強にまつわる、さまざまな「事実」をレポートしていきたいと思います。次回は、今回後半に少しだけ紹介した「算数の苦手は3種類に分類できる」ということから始めていきたいと思います。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年09月11日新型コロナウィルスの世界的な流行を受け、世の中のしくみが一変した2020年。子どもたちにとっても、休校期間中の学習の遅れを取り戻すために夏休みが短縮されるなど、明らかに負担が増している様子が見受けられます。大人もみな不安を抱えている状況のなか、どうしても余裕を失いがちになりますが、元気に振る舞っている子どもたちもじつは大きなストレスを抱えていることを忘れないでくださいね。例年の半分にまで短縮された2020年の夏休みご存じのとおり、2020年の夏休みは全国的に短縮傾向にありました。新型コロナウィルス感染拡大を防ぐため、多くの小・中学校では3月上旬から5月末までおよそ3ヶ月にも及ぶ休校措置をとりました。その結果、学習の遅れを取り戻すため、夏休みを短縮せざるを得なかったのです。どのくらい夏休みが短くなったのかは各自治体によってさまざまですが、平均で2週間〜3週間程度に短縮されたようです。ただし、各都道府県の感染状況によって臨機応変に対応しなければならなかったため、子どもたちはもちろん、保護者も先生たちも不確定なスケジュールをもとに不安を抱えながら過ごしていたのではないでしょうか。通常であれば、7月20日頃から8月末までおよそ40日間、6週間はたっぷりとあった夏休み。おじいちゃん・おばあちゃんの家に遊びに行ったり、旅行に出かけたり、キャンプ、夏祭り、海、プール、と楽しいことが盛りだくさんだったはずなのに……。悔しくて悲しい気持ちでいるのはみんな同じだと我慢すればするほど、子どもたちは「自分だけが大変なわけじゃないんだ」「わがままを言ってお母さんやお父さんを困らせないようにしなきゃ」と自分の気持ちに蓋をして、この状況を受け入れているようでした。無事に新学期を迎えたいまも、先の見えない不安のなかで過ごさなければいけない子どもたち。もちろん大人も不安でいっぱいですが、まずは傷ついた子どもたちの心のケアを優先すべきなのではないでしょうか。子どもたちのストレスは限界に達している!?国立成育医療研究センターによるアンケート調査の結果、コロナ禍における生活のなかで、4人中3人の子どもがストレス反応を見せていることがわかったそうです。7歳〜17歳の子ども2,591人の回答結果によると、「すぐにイライラする」「コロナのことを考えると嫌な気持ちになる」などのストレス反応を示していた子が全体の75%を占め、「最近、集中できない」「寝つけなかったり、夜中に何度も目が覚めたりする」との回答も多かったそう。教育評論家の親野智可等さんは、「子どもの現状に対する大人たちの無理解」に苦言を呈しています。新型コロナウィルスの流行以降、子どもたちがどのような状況に置かれてきたか、思い出してみましょう。自粛期間中、友だちと遊ぶことはおろか外出もままならず、3月の思い出づくりや4月の新学期のわくわく感も失われ、学年によっては卒業式も入学式も中途半端なまま終わってしまったかもしれません。学習面でも、大量のプリントだけを渡された子、初めてオンライン授業に挑戦した子、なかなか自主的に取り組めなかった子など、学校の方針や家庭の事情によって大きく差が開いてしまったことも事実です。このような状況に置かれて、ストレスをまったく感じないほうが珍しいのではないでしょうか。さらには、学校が再開されても休み時間が短くなったり、土曜日に授業をする学校もあったりと、自粛中に続いて自粛が開けても子どもたちは緊張状態を強いられていました。そのうえ夏休み短縮ともなれば、ストレスが限界に達してもおかしくありません。非認知能力を伸ばすための夏休みは短縮すべきではない!みなさんは「授業時間が減って学力が落ちているぶん、授業時間を確保して学力をつけることが子どものため」と思い込んでいませんか?親野先生は、「日本の教育は、点数化できる認知能力のみを大切にする傾向が強く、狭い範囲で考えすぎている」と警鐘を鳴らしています。そのうえで、次のように考えることをすすめています。しかし、将来大きく伸びるためには狭い学力だけでなく、もっと広い意味での学力が必要です。例えば、自分がやりたいことを自分で見つけてどんどんやっていく自己実現力、「自分はやれる」という自己肯定感、他者の気持ちへの共感力など、点数化できない非認知能力が高いことが大事なのです。(引用元:オトナンサー|「授業は子どものため」は大人の思い込み夏休みを絶対短縮すべきでない理由)非認知能力を伸ばすには、自由な時間に思いきり遊んだり、やりたいことに熱中したり、ときにはぼーっとして過ごしたりすることが何よりも重要。だからこそ、自由な時間をたっぷりと確保できる夏休みは、子どもの能力を引き出すよい機会になるのです。「子どもの学習ペースが半年や1年ほど遅れても、そんなに大きな差にはならない」と話すのは、学習に困難を抱えた子をサポートしてきた公認心理師の緒方広海さんです。心に負荷がかかりすぎると、自分の意思に反して勉強が手につかなくなる子もいます。ストレスを抱えたまま無理に勉強させるよりも、本人の好きなことや得意なことを楽しみながらやらせましょう。子どもはストレスを抱えながらも “いま” を生きている大人でも適応するのが困難なこの状況において、子どもたちも変化し続ける日常に一生懸命合わせようとしています。だからこそ、無理をしていつの間にか心の不調を抱えてしまうことも少なくないのです。精神科医の井上祐紀さんは、「新学期が始まってから体調不良があれば遠慮なく休んでほしい」と強く発信しています。さらに、「周囲からの期待に100%応えることで健康を害するかもしれない」ということをもっと周知すべきとも述べています。私たち大人がまずすべきことは、子どもたちが「休みたい」という意思表示がしやすくなるような環境をつくること。「休むことは悪いことではないんだよ」と、休むことへの罪悪感を抱かないような言葉がけをしましょう。最後に、発達心理学者の浜田寿美男先生の言葉をご紹介します。「今の子育て感、教育観では『子どもは大人になるための準備の時代』であるかのように思われていますが、そもそも人生に準備の時代というものがあるでしょうか。子どもは『子どものいま』という本番を生きています」(引用元:YAHOO!ニュース|コロナ禍でいつもと違う「夏休み明け」75%の子どもにストレス反応【#コロナとどう暮らす】)私たち大人は、わが子の将来ばかりを考えてしまいがちです。しかし、“いま”を大切にしてあげないことには、未来の幸せを手に入れることは難しいでしょう。重要なのは、“いま” 子どもが幸せに過ごしているか、充実した毎日を送っているか、つらい思いをしていないか、ということ。過密スケジュールに合わせることが難しいなら、少しくらい休んでも大丈夫です。勉強の遅れを気にするよりも、子どもの心の安定を優先してあげましょう。***これまでの当たり前の日常が一変してしまったことで、子どもたちも想像以上のストレスにさらされ続けています。しかし、子どもたちは日々成長しています。大事な一瞬を見逃さないように、いままで以上に子どもの気持ちに寄り添い、親子で過ごす時間を充実させていきたいですね。(参考)コエテコ|2020年の夏休みはどうなる?お盆休みはある?小学校・中学校具体例まとめHugKum|2020年の夏休みはいつからいつまで?コロナ禍でどうなる?夏のコロナ対策、勉強のコロナ対策まとめYAHOO!ニュース|コロナ禍でいつもと違う「夏休み明け」75%の子どもにストレス反応【#コロナとどう暮らす】国立研究開発法人 国立成育医療研究センター|「コロナ×こどもアンケート」第1回調査報告書オトナンサー|「授業は子どものため」は大人の思い込み夏休みを絶対短縮すべきでない理由withnews|子どもの「有休」奪った自覚ありますか?精神科医が恐れる異常
2020年09月05日11歳、8歳の2児のママである中野めぐみ(@megum.nakano)さんは、独身時代浪費家だったにもかかわらず、結婚、出産後に1000万円貯めた節約上手ママです。今回は、節約ワザの中から、教育費&通帳管理テクをご紹介します! 児童手当とお祝いはすべて貯蓄 中野さんは、児童手当と子どものお祝いなどは、長男も次男も生まれたときから全額貯めてきたそう。11歳になる長男の通帳には194万円、次男の通帳には160万円貯が貯まっています。 入学や進級のときに少し使ったこともあったそうですが、基本的には教育費として貯蓄しています。11年前、「児童手当は使わずに貯めておこう」と言ってくれた旦那さんに感謝しているそうです。 教育費は児童手当を貯めるのが良いってわかっていても、なかなかできない人もいるかと思いますが、継続は力なり! 今からでも貯めておけば10年後には大きな金額になります。 学資保険は大学入学時にもらう 学資保険は、中学入学時に30万円、高校入学時に30万円、大学入学時に100万円もらえるものを選んだそうなのですが、できれば中高のときには使わずに、大学入学時に160万円もらえるようにするのが目標です。 児童手当の貯蓄と合わせれば、学費についてはひとまず心配はなくなったそうです。特に教育費は子どもの年齢とともに高額になっていくので、赤ちゃん時代からのコツコツ貯めがポイントになりそうですね。 口座は全部で5つ! そのうち3つが貯蓄用 中野さんが持っている口座は下記の5つです。 1. 長男用口座2. 次男用口座3. 夫婦貯蓄用口座(UFJ)4. 夫婦貯蓄用口座(楽天)5. 給料振り込み口座(みずほ) このうち1〜3は貯蓄専用口座。必要なときが来るまで手をつけないと決めています。4は楽天カーの引き落としと貯金用に作った口座、5は中野さんのお給料が入る口座です。 楽天銀行は普通の銀行より利率が良く、入金している金額によっては振り込み手数料が数回無料になるのでとても便利なんだそう。 通帳管理の方法もとってもシンプル!お金の銀行から下ろすのは月に1回だけと決めています。まず、自分のお給料が入ったら全額引き出して、楽天銀行の口座にカード払い分と貯蓄分を入金。振り込みをするものは、楽天銀行からすることで手数料をかけないようにしています。 口座はこれ以上増やさない予定。ワーキングマザーだからこそ、できる限りお金の管理には時間をかけず、シンプルにしておくのがおすすめなんだそう。 中野さんのシンプルで効果的な教育費の貯蓄と通帳管理方法。いろいろやっても貯まらない! という人は、まずは児童手当の貯蓄から始めてみるのがいいかも。 この投稿をInstagramで見る くぅちゃん@月15万円貯めるリアル家計簿(@megum.nakano)がシェアした投稿 - 2020年 8月月2日午前6時07分PDT ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。 協力/中野めぐみ(@megum.nakano)取材・文/サトウヨシコ
2020年08月28日「教育虐待」という言葉を聞くことが増えました。「虐待」とありますが、子どもを叩いたり、蹴ったりするわけではありません。教育的な虐待です。今回は、「教育虐待とは?」「教育虐待に陥りやすい親」などについて考えていきましょう。「もしかして私、教育虐待をしているかも?」と、不安に感じている人に向けた “教育虐待チェックシート” もありますよ。教育虐待とは教育虐待とは、教育を理由に子どもに無理難題を押しつける心理的虐待のこと。教育虐待は、子どもに度を超えた勉強をさせる行為だけではありません。子どもが望んでいないのにもかかわらず、親が習い事を強要することなども教育虐待にあたります。教育虐待という言葉は、もともと、社会福祉法人カリヨン子どもセンター(さまざまな事情から家に帰ることができない少年少女を受け入れるシェルター)のスタッフ間で使われていた言葉で、「あの親は、教育という名のもとに虐待しているよね」といった文脈で使用されていました。「教育熱心な親の常識の範疇を超えた行為」が虐待にあたるということです。また、校則を全廃し、さまざまなメディアで話題となった、東京都世田谷区立桜丘中学校の前校長・西郷孝彦氏は、トークイベント「桜丘中学校ミライへのバトン~選びたくなる、公立学校とは?~」で、教育虐待について以下のように語っています。「教育虐待というのは、“見えない虐待” です。日本においては“教育熱心”という言葉で虐待の実態が見えなくなっているのです」(引用元:西郷孝彦・尾木直樹・吉原毅(2019),『「過干渉」をやめたら子どもは伸びる』, 小学館.)西郷氏は、明らかに行きすぎた教育であるのにもかかわらず、周囲からは「あの家庭は教育熱心だ」と称賛されるような日本の社会にも問題があると主張しています。教育虐待をする親が増え続けている『ルポ教育虐待 毒親と追いつめられる子どもたち』の著者である、教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏は、「程度の違いこそあっても、以前より多くの親が教育虐待をしている」と話しています。“昔の教育熱心な親” には、「東大をはじめとした高偏差値の難関大学に入学させる」という明確なゴールがありました。しかし、いまは先が見えないと言われる時代。英語やプログラミング、コミュニケーション能力など、子どもに必要とされるスキルが多すぎて、「何が正しい教育なのか?」親自身もわからなくなってきているのです。そして、自らの不安を解消するために、子どもにあれこれとやらせてしまう――。では、どのような親の行動が教育虐待にあたるのでしょうか。教育虐待の例をいくつか挙げてみます。子どもをスケジュール漬けにしている子どもの勉強スケジュールを細かく管理する友だちと遊ぶことを許さない夜遅い時間まで勉強(習い事の練習)をさせる志望校や職業など、子どもの将来を勝手に決める成績が悪いなどの理由から子どもに暴力を振るう机や壁を叩く、怒鳴るなどの行為で子どもを威嚇する子どもの自尊心を傷つけるようなことを言う最後に挙げた、「子どもの自尊心を傷つけるようなことを言う」について、もう少し掘り下げてみましょう。教育虐待にあたるのは、以下のような言葉です。「なぜ15点も間違えたんだ!」「努力が足りないから100点をとれないんじゃないか?」「なぜこんな簡単な問題が解けないの!」「〇〇中学に合格しなければ、うちの子ではありません」「最低でも〇〇大学に行きなさい」「一番になれ!」「親の言うことが聞けないならば出ていけ!」文字にするだけでも胸が痛くなる言葉です。ですが、親は子どもが憎くて言っているわけではありません。最初は、「この子のために」「将来幸せになるために」という思いだったはずです。しかし、その「この子のために」という気持ちがエスカレートすることで、「あなたのために言っているのに……なぜ親の言うことが聞けないの!」という教育虐待になってしまうのです。教育虐待をされて育った子どもは……では、教育虐待を受けて育った子どもたちは、どのように成長していくのでしょう。前出の西郷氏は、「父親が勉強に口うるさいケースは、子どもの自己肯定感も成績も低下する傾向がある」と言っています。一緒に過ごす時間が多い母親ではなく、日常的な関わりが薄い父親からの教育虐待は、子どもの自尊心をガクッと低下させるのだそう。教育虐待は、子どもたちの心の成長に大きく関わっているのです。おおたとしまさ氏は、教育虐待を受けた子どもの傾向について以下を挙げています。自分自身で「やりたいこと」を見つけられない大人になって引きこもりになってしまった万引きなどの非行に走ってしまった過食や拒食などの摂食障害になってしまったぽっきりと心が折れて立ち上がれなくなった自分の子どもにも教育虐待をしてしまった「我が子の将来のために最高の教育を!」と頑張ってきたのに、頑張っているうちに子どもの顔が見えなくなり、結果的に教育虐待によって子どもを壊してしまう――とても残念なことです。教育虐待に陥りやすい親の「7つの特徴」どうやら、教育虐待をしてしまう親にはいくつかの特徴があるようです。『教育虐待・教育ネグレクト 日本の教育システムと親が抱える問題』の著者である、青山学院大学教育人間科学部教授・古荘純一氏は、教育虐待に走りやすい親の特徴を7つ挙げています。特徴1:両親ともに高学歴で、社会的地位が高い「成績がよくて当然、できなければ問題児」という考えが強い。また、「もし我が子がいい大学に入れなかったら……」という不安があるため、子どもに高成績を望み続ける。特徴2:自分の学歴に劣等感をもっている親自身が「学歴のせいで苦労してきた」ので、子どもには同じような苦労をさせたくないと強く思っている。子どもに過度な期待をしがち。自身の満たされない思いを子どもに投影している。特徴3:キャリアを捨てて育児に専念しているやりがいのある仕事についていたが、さまざまな理由から仕事を辞めなければいけなくなってしまった親。いままで仕事にかけていたエネルギーが、子どもの教育に向かうことが多い。特徴4:子どもの成績などの責任をすべて押しつけられている「子どもの成績が悪いのは、いつも世話をしている母親が原因だ」などのプレッシャーがある家。親族や父親からの重圧が大きいので、仕方なく、我が子に教育虐待をしてしまう。特徴5:母親は教育熱心だが、父親は教育に無関心父親は教育について無関心だけど、その一方で母親は異常に教育熱心。しかし「なぜ勉強しなければいけないのか」という哲学がないことが多いため、視野が狭く、情報に踊らされてしまう。特徴6:パートナーの教育虐待行為に反論できないパートナーの教育が「明らかに教育虐待」だとわかっていても、直接反論することができない親。パートナーの考え方に洗脳されてしまっている場合もある。特徴7:親自身が「きょうだい間の成績の差」に劣等感をもっている「お兄ちゃんは算数が得意なのに」などと、きょうだいと比較されて育った親。劣等感をもったまま育っているので、つい子どもの教育に厳しくなってしまう。我が子を教育虐待してしまうのは、親自身のコンプレックスが原因です。たとえば、教育虐待をする「東大に落ちて早慶に進学した親」は、はたから見たら高学歴ですが、当人は「東大に落ちた」というコンプレックスをもち続けています。だから、子どもがどんなに頑張って勉強をしていたとしても、「お父さん(お母さん)は、もっと頑張っていた。だから、お前もいま以上に頑張れ!」などと子どもに発破をかけるのです。頑張っているのに「もっと頑張れ」と言われる――子どもにとって、教育虐待は終わりのない虐待と言えるでしょう。教育虐待をチェックする「4つの問い」「もしかしたら、私も教育虐待しているかも?」そう感じた方は、以下のチェック項目にYES・NOで答えてみてください。じっくり考えてから答えを出してくださいね。□子どもは自分とは別の人間だと思えていますか?(YES・NO)□子どもの人生は子どもが選択するものだと認められていますか?(YES・NO)□子どもの人生を自分の人生と重ね合わせていないですか?(YES・NO)□子どものこと以外の自分の人生を持っていますか?(YES・NO)おおたとしまさ氏は、上記の質問の答えについて以下のように分析しています。◆迷いながらも「自分は大丈夫だ」と思えた人→問題なし◆NOに当てはまることがあるかも……と感じた人→これから改善していけばOK◆一切の迷いなく「YES!」と答えた人→教育虐待をしているかもいっさいの迷いなく「YES!」と答えた人は、「自分の教育は絶対に正しいんだ!」と思い込んでいます。それゆえ、子どもの気持ちに目を向けることができなくなってしまうのです。おおたとしまさ氏は、「教育虐待をしている親の多くは無自覚」だと言っています。教育虐待をしていることに親自身が気づいていないというのが、教育虐待のやっかいなところなのです。教育虐待をしないために気をつけることでは、教育虐待をしないために、親はどうすればよいのでしょうか?教育虐待という言葉を世間一般に広めたとされる、元武蔵大学人文学部教授の武田信子氏によると、教育熱心な親は「子どもの幸せ」を望んでいるのに対し、教育虐待をする親は「親としての成功」を望んでいるのだそう。子どもは親の所有物ではありません。子どもの人権は尊重しなければならないのです。「子どものため」と言いながら、実際は「親としての成功のため」になっていないかどうか、日々、自分自身の言動を確認しましょう。専門家の意見を参考に「教育虐待をしないために親が気をつけること」をまとめました。親は子育て以外の趣味や仕事をもつ子どもをまわりと比較しない子どもをひとりの人間として扱う子どもの意志を尊重する子どもの成果と親の評価は別である結果ではなく「過程」をほめる子どもにぼーっとする時間を与えるおおたとしまさ氏は、正しい家庭教育なんてものはないのだから、親はもっと迷うべきだと言っています。答えが出なくても、迷い続けていいのです。教育について、ああでもないこうでもないと迷う親を見て、子どもはこう思うはずです。「お母さん、お父さんは私のことを考えてくれている、こんなに愛してくれている」と。そして、迷いながらも、「この教育に、我が子は強い興味を示して目を輝かせているか」というアンテナを立て続けてください。子どもをしっかり見ていれば、教育虐待にはならないはずですよ。教育虐待について書かれた本最後に、教育虐待について書かれた書籍を紹介します。このなかの1冊だけでも読んでみてください。「親としての成功」ではなく、「子どもの幸せ」を願える親になれるでしょう。◆『ルポ教育虐待』教育虐待の事例を紹介しながら、親子の問題点に切り込んでいます。「毛根を食べるようになった息子」や「社会人になってから、うつ病を発症」など衝撃的な事例も。親自身の言動を見直すきっかけになるかもしれません。◆『受験で子どもを伸ばす親、つぶす親』著者は、精神科医でもあり、受験アドバイザーでもある和田秀樹氏。子どもの成績が悪いとき、学校や塾の勉強についていけないとき、親はどうするべき?目から鱗のアドバイスばかりが詰まっています。◆『教育虐待・教育ネグレクト』豊富な事例とともに、教育虐待を受けた子どもの心理が丁寧に説明されています。「発達障害だと決めつける親」「野球練習ばかりさせる親」など、勉強以外の教育虐待についても書かれています。***教育虐待は子どもの心に深い傷を負わせてしまいます。子どもの人生は子ども自身が決める!もし子どもが「決めた道」で失敗したとしても、自分で立ち上がり、また目標を見つけて頑張ることができるように、親は見守り続けることが大切です。親も子どもと一緒に “迷いながら” 成長していきましょう!そうすれば、教育虐待など絶対にしないはずですよ。(参考)おおたとしまさ(2019),『ルポ教育虐待 毒親と追いつめられる子どもたち』, ディスカヴァー・トゥエンティワン.西郷孝彦・尾木直樹・吉原毅(2019),『「過干渉」をやめたら子どもは伸びる』, 小学館.古荘純一・磯崎 祐介(2015),『教育虐待・教育ネグレクト 日本の教育システムと親が抱える問題』, 光文社.STUDY HACKERこどもまなび☆ラボ|「教育虐待」のやっかいな実態。今の子どもには“決定的に足りない”時間があるSTUDY HACKERこどもまなび☆ラボ|教育虐待をする親とその学歴。その教育、本当に子どものためですか?STUDY HACKERこどもまなび☆ラボ|教育虐待は教育という大義名分のもとで行う人権侵害。でも親の多くは無自覚であるSTUDY HACKERこどもまなび☆ラボ|心が折れて立ち上がれなくなってしまう、自信家なのに自己肯定感が低い人note|教育虐待(Educational Maltreatment)VERYオフィシャルサイト|そのひと言が“教育虐待”!?専門家に聞く“教育熱心”との違いとは?弁護士ドットコムニュース|耳元で「東大に行け」と怒鳴り続け、「医者になれ」と娘を暴行…弁護士が見た「教育虐待」エスカレートする親たち
2020年08月05日10年以上の少年院勤務経験から私は児童精神科医として、2009年から現在まで10年以上、少年院に勤務し、非行少年と言われる多くの少年たちに出会ってきました。勤務当初は、凶暴な子ばかりいるのではと身構えていましたが、そんなことはありませんでした。実際には、成功体験が少ないために自信のもてない子、また、学習面では「簡単な計算ができない」「漢字が読めない」「簡単な図形を書き写せない」ということで「困っている」少年たちが大勢いたのです。彼らは見る力、聞く力、想像する力が弱く、そのせいで勉強ができないばかりでなく、周りの状況が読めなくて対人関係で失敗し、自信を失い、被害的になり、それが非行の一因にもなっていたのでした。生きていくために必要な『学力以前の力』私は率直に言って、「この子たちには生きていくために必要な『学力以前の力』が備わっていない」と感じました。しかし、これは非行少年だけに限った話ではありません。私は現在、幼稚園や小・中学校で教育相談も受けています。そこで出会う子どもたちの相談は、発達や学習の遅れに関するものが多く、その状況は非行少年たちの学校時代の様子と似ているところがあるように感じました。そこで、今「困っている」子どもたちの今後の人生が少しでも生きやすくなるように、子どもたちが生きていくために「学力以前の力」を身につける必要性を強く感じました。そうして考案したのが、注意して見る力・聞く力、想像する力(認知機能)を鍛えていく「コグトレ」です。認知機能を高めるトレーニングコグトレとは、「認知○○トレーニング(Cognitive 〇〇 Training)」の略称です。○○には「ソーシャル(社会面)」「機能強化(学習面)」「作業(身体面)」が入ります。認知機能には、「注意」「記憶」「言語理解」「知覚」「推論・判断」という5つの要素が含まれます(下図)。その5つの要素に対応する「数える」「覚える」「写す」「見つける」「想像する」力を伸ばすことが、コグトレの目的です。Upload By 宮口幸治次に、認知機能の弱さがどのように勉強の苦手さにつながるか、例を出して紹介しましょう。出された問題を解くために必要な力たとえば、授業中に先生がこんな問題を口頭で出したとします。「Aさんは10個の飴を持っていました。4個をあげるとAさんは飴を何個持っているでしょうか?」これに答えるには、まず先生の話に「注意」を向けることが必要です。外を見ていたり、ノートにお絵描きをしていたりしては聞き取れません。次に、先生の話したことをしっかり聞きとって「知覚」し、個数を忘れないように「記憶」します。また、先生の話した問題の「言語理解」も必要です。さらに、ここから答えを考えていきますが、暗算するためにはほかに考えごとなどせずに「注意(集中)」する必要があります。認知機能すべての力をフル稼働最後に大切なのが、この問題では次の2通りの解釈ができることです。「Aさんは誰かに4個の飴をあげたのか?」「Aさんは誰かから4個の飴をもらったのか?」いったい先生はどちらを意図したのか「判断・推論」する必要があります。以上から、先生が口頭で出した問題を解くためには認知機能のすべての力が必要なのです。もしその中の1つにでも弱さがあれば、問題を解くことはできません。学習につまずきを抱える子どもは、認知機能の働きのどこかに、または複数に弱さをもっている可能性があるのです。そのような弱さを見つけトレーニングしていくのが、コグトレなのです。紙と鉛筆があれば始められるトレーニング具体的には、「数える」「覚える」「写す」見つける」「想像する」という5つの分野を対象にしたトレーニングを行います。紙と鉛筆があれば、今日から始められます。次に実際に、コグトレの問題をご覧いただきましょう(8月刊行の『医者が考案したコグトレ・パズル』より抜粋)。まずは「写す」問題から。問題に取り組むことで、「見る力」の基礎力を強化していきます。下の図は、「写す」問題の一部で、「点つなぎ」「くるくる星座」です。「点つなぎ」では正確に形を見る力、「くるくる星座」は考えながら見る力をつけていきます。「写す」問題全体を通して、漢字の書き取りや図形問題の基礎力をつけるのに役立つでしょう。見本の通りに点をつないで、上の絵を下に写します。Upload By 宮口幸治上の星座と同じ形になるように、下の★〇●を線でつないでいきます。Upload By 宮口幸治次に「見つける」問題です。この問題では、「見る力」の応用力を強化していきます。下の図は、「見つける」問題の一部で、「黒ぬり図形」「違いはどこ?」題です。「黒ぬり図形」では形の輪郭を見る力、「違いはどこ?」では形の違いを見つける力をつけていきます。「見つける」問題全体を通して、広い観点で物事を見る力、図形問題の応用力をつけるのに役立つでしょう。ある形の影を見つけます。①~④の図を黒くぬったものを、1~10から選びます。Upload By 宮口幸治上の絵と下の絵には、3つの違いがあります。違う部分に〇をつけましょう。Upload By 宮口幸治答えはこちらです。Upload By 宮口幸治子どもの心を傷つけない課題に取り組んでみると、もしかしたら「見つける」は得意だけれども、「写す」は苦手という得意不得意が出てくるかもしれません。苦手意識が強ければ、できるところの課題から取り組んでもらえればいいと思います。なお、テストができなくて傷つく子どもはいますが、コグトレができなくて傷ついたという話はあまり聞いたことがありません。コグトレはパズルやゲームのような課題なので、学習という感覚があまりしないのでしょう。子どもたちは楽しみながら取り組んでいます。自然に認知機能を鍛えていけるのです。勉強嫌いな少年たちが変わった瞬間また、学習は楽しんで取り組める工夫があると、子どもの力を伸ばせるはずです。そう感じるのは、私の経験にもとづきます。少年院では、勉強嫌いで授業などまともに聞いたことのない少年たちに多数、会いました。私は彼らに教えることをあきらめて、「じゃあ、私の代わりに授業をやってくれ」と、教師役を肩代わりさせたことがあります。そうすることで、私の苦労を実感させようとしたのですが……意外な展開が待っていました。なんと、授業をまともに受けようとせず、妨害すらしていた少年たちが「ぼくが教えます!」「ぼくがやります!」と率先して、教える役に就こうとしたのです。前に出て「教える」彼らの姿はとても楽しそうでした(実は、人に教えてみたい、頼りにされたいという気持ちを強くもっていたのです)。教わる側の少年たちも、変わっていきました。自分と同じ立場の少年から出される問題に答えられないのでは面目がないのでしょう。まじめに取り組むようになりました。図形の模写から知る、発達の目安最後に、子どもの発達が遅れていないか、ちょっと不安という親御さんへ。不安を抱えつつ、かといって、知能検査を受けさせるのも抵抗がある…そんなとき、発達の程度に目安をつける簡単な方法をお伝えします。お子さんに次のような正方形、三角形、ひし形を、見本を見ながら書かせてみましょう。Upload By 宮口幸治正方形は4~5歳、三角形は5~6歳、ひし形は7~8歳くらいまでに描けることが目安です。これらが描ければ、さらに次のような立体図や蜂の巣も書かせてみましょう。Upload By 宮口幸治立体図や蜂の巣は、8~9歳くらいまでに描けることが目安です。これらの図形が、該当する年齢を超えても描けないことが明らかであれば、そのときは念のため、発達専門外来や教育センターなどでご相談されることをお勧めします。適切なサポートで子どもの力は伸ばしていけるUpload By 宮口幸治発達や学習の遅れがあったとしても、適切なサポートをすることで、お子さんの力を伸ばしていける可能性があります。たとえば上の絵は、コグトレ前後の変化を示すものです。学校の勉強についていくのがしんどいと訴えていた中学生が、見本の立体図を見ながら写した絵です。4ヵ月コグトレをしたところ、図の立体感が増し、かなり正確に写せるようになりました。その子は、小学生の頃から黒板を写すこと、漢字を覚えること・書くことに苦手さをもっていました。コグトレ後は、正確に形を覚える力・見る力(形の輪郭や構成も)が増したのでしょう。立体図の模写ばかりでなく、漢字の読み書きも上達しました。紙と鉛筆があれば今日から始められるコグトレで、まずは学習の土台づくりをサポートしてみてはいかがでしょうか?
2020年07月22日編集部:学研キッズネット編集部学研グループの一員であるアイ・シー・ネット株式会社は、外国にルーツのある子ども向けの教育事業「てならひ」を、2020年8月1日からスタートします。「てならひ」は、外国にルーツを持つ子どもたち(※1)に向け日本語・各教科の学習機会を提供するとともに、独自のサポート体制による高い学習効果が得られるサービスです。当面の間、無償で提供され、自治体・教育委員会・学校等と連携して今後サービスが展開されていく予定です。※1 外国にルーツのある子ども:両親または親のどちらかが、外国出身者である子ども。第1言語が日本語以外の言語であることから「JSL」(Japanese as Second Language:第2言語としての日本語)とも言われています。「てならひ」が提供される背景日本で暮らす外国人は年々増加、現在では約300万人(※2)にもなり、このうち義務教育相当年齢の子どもは約12万人とされています。2019年に行われた調査(※3)では、全体の半数近い約5万人が日本語がわからないまま学校で授業を受けており、約2万人は学校に通っていない(通えていない)不就学状態であることもわかっています。これまで、外国ルーツの子どもたちへの日本語教育は、各学校や地域ボランティア・NPOが担ってきました。しかし、今回の新型コロナウィルス感染症の蔓延により、活動場所である公共施設などの閉鎖で支援が届かず、多くの子どもが学習機会を失っています。「てならひ」は、今後予想されるコロナの第2波、その後の新たな社会状況においても外国にルーツのある子どもたちが継続して学習を続けられるようサポートするサービスです。※2「令和元年末現在における在留外国人数について」出入国在留管理庁※3「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査(平成30年度)」文部科学省「てならひ」の事業概要「てならひ」は、義務教育の学習内容を理解度に合わせてレベル分けがされているのが特徴です。例えば中学1年生であっても「国語(日本語)は小学1年生レベル」「数学の計算問だけなら中学2年生レベルだが、文章問題は全然できない」といった理解度のバラ付きを考慮し、実学年での学習内容に縛られず、個人の学力に合わせて学習が進められます。学研エデュケーショナル・学研教育みらいより提供された豊富な学習教材の中から最適な教材を選び、各個人に合わせた学習カリキュラムを作成、課題が提供されます。また、オンライン授業を受講するためのパソコンやタブレットなどが整っていない家庭を考慮し、課題はプリントの郵送と、スマホからアクセスできるオンラインテストを併用。十分な通信環境が整っていない家庭に対してはエヌ・ティ・ティ・メディアサプライ株式会社より提供されたモバイルSIMブロードバンドサービス「DoRACOON(ドゥラクーン)」()を使用することも可能となっています。オンライン説明会を開催すでに複数の自治体・学校などと導入に向けた協議を進めている「てならひ」ですが、1人でも多くの外国ルーツの子どもに学習機会が届くよう協力団体の募集もしています。また、下記日程にて、「てならひ」のさらに詳しい内容についてオンライン説明会の開催が予定されています。●日時2020年7月17日(金)16:00-17:00(定員30名)2020年7月19日(日)14:00-15:00(定員30名)●参加費:無料●予約申込:●問い合せ:yamanaka.yuta@icnet.co.jpアイ・シー・ネット株式会社〒330-0081 埼玉県さいたま市中央区新都心11-2明治安田生命さいたま新都心ビル27階TEL:048-600-2500URL:学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年07月15日お子さんが1人生まれたご家庭では、もう1人子どもを考えるケースもあると思います。実際のご相談でも、「経済的に2人目はいつ産むといいですか?」とご質問をいただくこともあります。 子育てのしやすさや体調、お仕事の状況などから、適切な年齢差もそれぞれあると思います。今回は、マネープランの観点から1歳差~5歳差までの年齢差の主なメリット・デメリットをお伝えします。 1歳差の主なメリット・デメリットメリット①受験などの行事が重複しない②育児用品や衣料品を2人目に使いやすい③市区町村からの就園奨励補助金が加算されやすい④きょうだいが、同じ幼稚園・保育園の場合、割引を受けられる可能性がある デメリット受験などの行事が2年連続になり、学用品の購入や入試の費用も連続する 2歳差のおもなメリット・デメリットメリット①市区町村からの就園奨励補助金が加算されやすい②きょうだいと同じ幼稚園・保育園の場合、割引を受けられる可能性がある デメリット受験などの行事は重複しないが、上の子の受験時期と下の子の入学時期(例:中学3年と中学1年)が重なる 3歳差のおもなメリット・デメリットメリット①市区町村からの就園奨励補助金が加算されやすい②きょうだいが同じ幼稚園・保育園の場合、割引を受けられる可能性がある デメリット受験などの行事が重複する(例:高校3年と中学3年)ため、学費等の負担が集中しやすい 4~5歳差のおもなメリット・デメリットメリット幼稚園3年間や大学4年間の時期が重複しない デメリット①教育費を支払う期間が長くなる②育児用品や衣料品を買い替えることが多い いずれのケースにしても、かかる費用に大きな差ができるというよりは、子育て期間は短くなるものの、教育費を重複して支払う期間がある状況と、子育て期間は長いものの教育費を分散させる状況のどちらがいいかを決めることになります。 実際にお子さんが生まれてから社会人になるまでの20年~25年程度の収支について表にまとめると、どの時期に多くのお金がかかるかわかりやすくなります。そのため、2人目のお子さんを考えられている場合には、表をまとめて家計全般や教育費の推移を把握するといいでしょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年07月14日子どもたちが求められる能力のひとつに「思考力」があります。思考力とは考える力のこと。いま、小学校から高校までの学校教育と、大学入試が大きく変わってきています。そう、教育改革です。これからは、学習したことをしっかり理解するだけでなく、理解した内容を駆使して自分で考え、表現し、判断できるかどうかが求められるようになります。言い換えれば、「思考力」の高さが子どもたちの将来を決める時代がやってきているのです。社会に出てからもずっと必要になる「思考力」を子どもたちに身につけさせるには、学校教育だけでなく家庭教育が必須になってきます。今回は、「思考力」とはどのような能力のことか。そして、子どもの思考力を育むために、親が身につけるべき習慣を3つ紹介します。「思考力」は、学校と家庭との連携で育む先ほど、教育改革の影響で、子どもたちは考える力をより求められ、思考力の高さで将来が決まると書きました。じつは、教育改革の移行期間として、平成30年度から新しい学習指導要領に沿って授業が進んでいます(プログラミング体験など一部を除く)。いま、子どもたちは「思考力」を問われる教育の真っただ中にいるのです。学校での教育内容について、最も重要な基準となる学習指導要領の第1章総則には、「第1 小学校教育の基本と教育課程の役割」として以下のことが書かれています。基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力等を育むとともに,主体的に学習に取り組む態度を養い,個性を生かし多様な人々との協働を促す教育の充実に努めること。その際,児童の発達の段階を考慮して,児童の言語活動など,学習の基盤をつくる活動を充実するとともに,家庭との連携を図りながら,児童の学習習慣が確立するよう配慮すること。(引用元:文部科学省|学習指導要領 第1章総則「第1 小学校教育の基本と教育課程の役割」2(1))いままでと同じように、知識や技能はきちんと身につけたうえで、思考力、判断力、表現力を育んで問題を解決することを求められているのです。そして、学習の習慣づけは家庭と連携を図るようにとはっきり記されています。子どもたちは学校で、クラスメートと課題を見つけ、仮説を立て、資料を調べ、時にはインタビューをし、それをまとめて発表するといった、いわゆるアクティブラーニングを行なって思考力を鍛えています。では、家庭ではどうでしょう。子どもが家に帰った途端、「あれをしなさい」「それはだめ」「こうするのよ」「いつまで〇〇しているの」「あなたは△△の道へ進むべき」など、子どもに考えさせる時間を与えず、口や手を出していませんか?もし、「子どもの考える時間を奪ってしまっているのかも」と感じるのであれば、次に紹介する3つの習慣を上手に取り入れてみませんか?思考力を鍛える習慣1:たくさんおしゃべりをさせるお笑いコンビ「パックンマックン」として活躍しながら、相模女子大学と東京工業大学で教鞭をとるパトリック・ハーランさんの専門は「コミュニケーションと国際関係」。パトリックさんは、ご自身のお子さんふたりが通う日本の小学校の授業参観で、お友だちどうしでのおしゃべりが禁止されていることに驚いたのだそう。しゃべる場面が少ないから、しゃべる技術が身につかない。議論が生まれない。討論ができない。問題提起ができない。指摘されても反論ができない。(引用元:朝日新聞DIGITAL|子どもの「思考力」を伸ばすために、親ができること~パトリック・ハーランさん)「しゃべる場面が少ないために、必要なスキルが身につかない」。パトリックさんは、そう指摘します。おしゃべりでの基礎トレーニングがあってこそ、議論や討論といった応用スキルを身につけられるのです。学校でおしゃべりができないなら、家庭でたくさんおしゃべりをさせましょう。パトリックさんは、「大人が当たり前に思っていること」について、子どもに質問することをすすめています。「交番はどうしてあると思う?」など、大人にとっての常識を質問すると、子どもからは予想の斜め上をいく答えが返ってくるのだそう。思考力を鍛えるためには、普段の会話から子どもに考えさせる機会をつくることが大切です。思考力を鍛える習慣2:親は子に “具体的に” 問いかける私たち大人は子どもに対して、すぐに「考えたらわかるでしょう?」「なんでもすぐ聞かずに考えなさい」と言うことがよくありませんか?しかし、この「考える」という言葉がどういうことを意味しているのか、大人もよく理解していないのではないでしょうか。言っている本人が明確にわかっていない言葉を子どもが受け取ったところで、理解できるはずがありません。長年、学習塾を経営して都留文科大学特任教授を務める石田勝紀さんは、「考える」の定義として以下を挙げています。【「考える」とは】「自分の言葉で語れること(What)」「疑問に思うこと(Why)」「手段や方法を思いつくこと(How)」のいずれかのことをしているときに、「考えている」という状態になると考えます。(引用元:東洋経済オンライン|「考える力がない子」を変える3つの問いかけ)そして、この考え方を教えないかぎり、子どもは考えられないし、応用力を身につけることもできないと指摘します。つまり、「考えなさい」と言いたくなったとき、一度、私たちは子どもに対してどのような考え方をしてほしいのか咀嚼し、「これってどういう意味なんだろうね(What)」「なんでそう思ったの?(Why)」「じゃあ、どうすればいいかな(How)」と具体的に問いかけるべきなのです。思考力のトレーニングには、具体的な問いかけが必要になりますよ。思考力を鍛える習慣3:「なぜ・どうして」を考えさせる具体的に問いかけても、子どもからは「わからない」と返ってくることもあるでしょう。それを「なんでわからないの」と責めるのはNG。子どもの「自分はできる」という自己肯定感を低くしてしまいます。大手進学塾で数学の指導経験がある教育クリエーターの秋田洋和さんは、子どもに倫理的思考力を身につけさせるために、「答えをあえて見せ、正解までの途中経過を考えさせる」ことがあるのだそう。よくありがちな「結果だけを見て叱る」ことを100回繰り返すよりも、「なぜ・どうして? を自力で考える習慣づくり」を仕掛けたほうが、子どもは算数・数学好きになるし、急激に成長していく。(引用元:プレジデントオンライン|中国の「子どもの論理的思考力」が高い理由は?)親がやりがちな「結果だけを見て叱る」よりも、「なぜ・どうして」を考えさせるほうが、子どもは成長するのです。たしかに、親に「どうしてわからないの」と叱られたところで、「わからないんだから、その理由なんてもっとわからないよ!」となりますよね。子どもが「どうしてもわからない」と言うときは、答えや親の考えを先に伝えて、どうしたらそこへたどり着くのか考えるように促すとよさそうです。子どもの思考力を高め、「わかった」という経験を積ませることが自信につながり、自己肯定感も高めることにもつながるでしょう。***思考力がついてくると、自分で考えて判断することができて、「自分はこう思う」「自分ならできる」「自分は任されている」と自信がついてきます。この自信は「自己肯定感」につながり、意欲的に学ぶ土台を形成するという相乗効果を生み出してくれますよ。(参考)文部科学省|学習指導要領 第1章総則「第1 小学校教育の基本と教育課程の役割」2(1)ベネッセ 教育情報サイト|子どもの「考える力」と「自己肯定感」を育む[やる気を引き出すコーチング]朝日新聞DIGITAL|子どもの「思考力」を伸ばすために、親ができること~パトリック・ハーランさん東洋経済オンライン|「考える力がない子」を変える3つの問いかけプレジデントオンライン|中国の「子どもの論理的思考力」が高い理由は?
2020年06月30日小学校の時差登校が続くなかで、思うように自宅学習が進まないというお子さんも多いかもしれませんね。しかし子どもだけで自宅学習を進めるのは難しい面もあるため、具体的な手順や内容を親子で共有していくことで、お子さんを良い方向に後押しすることにもつながります。そこで今回は、小学生の自宅学習の効率的な進め方を解説しながら、行政や都道府県、教育機関が提供する学習サイトをご紹介します。■小学生の自宅学習を始める時にやること何事にも事前準備が重要なように、自宅学習においても実際に取り組む前に「何をするのか」「どのようにやるのか」を事前に計画しておくことがポイントとなります。お子さんが自宅学習を始める前に、あらかじめ確認しておきたいことや準備しておきたいことをまとめました。▼学校からのお知らせや手紙を確認通っている小学校から休校期間中にやる宿題や課題が出ているケースもあるため、まずは学校からのお知らせを確認するようにしてください。自宅学習を進めるにあたっても学校からの課題を優先して取り組み、抜けや漏れがないよう注意しましょう。▼文部科学省や自治体教育委員会のサイトをチェック自宅学習にあたっては、情報の取り方も重要です。まずは文部科学省や教育委員会などのサイトをチェックしてみましょう。・文部科学省の 「学び応援サイト」 文科省が臨時休校期間中の学習支援サイトとして開設したポータルサイトです。教科ごとの“学べるサイト”が数多く紹介されており、動画授業やテジタル教科書で理解を深めたり、ワークシートで問題を解いたり、オンラインで充実の内容が学べます。出版社や教育委員会などの質の高い学習コンテンツが紹介されているため、やりたいことを自分で選んで幅広く取り組めます。・東京都教育員会 「学びの支援サイト」 こちらも臨時休校期間中の子どもたちの学びを支援するサイトとして立ち上げられたものです。子ども自身で自宅学習を進めるための「時間割の作り方」や自主学習としても活用できる「東京ベーシック・ドリル」などが紹介されています。またサイト内にある「児童・生徒の学力向上を図るための調査」のリンク先には印刷して使える問題や解答などが学年ごとにあるため、自宅学習にも活用できるでしょう。・経済産業省の 「学びを止めない未来教室」 主に企業が休校期間中の子どもたちに向けて提供するテック系の学習サポートサービスを紹介しているサイトです。すべて期間限定の無料サービスですが、例えばオンラインで参考書・ドリル・辞典などが閲覧できたり、プログラミングが学習できたり、子どもたちの好奇心を刺激するような充実した内容が揃います。通常ではなかなか知ることができない貴重な情報が多数掲載されており、活用しないのはもったいないと思うほどサービスばかりです。▼やることをまとめてスケジュールを作る自宅学習を始める前にはスケジュール作りが重要です。「何を」「どのくらい」「いつ」やるのかをスケジューリングしましょう。学校からの課題は必須の内容として毎日のスケジュールに組み込みながら、オンラインで無料公開されているドリルなどを活用すると内容も充実します。ドリルは1日にやる量などあらかじめ決めて予定を組むと、子どもも迷わず取り組めますよ。さらに「見える化」することで予定を理解しやすいため、簡単な「宿題計画表」を作成するのもおすすめです。縦軸には「やること」、横軸には「日付」を記入し、何をどのくらいやるかを線でひっぱるなどわかりやすく明記しておくと「やるべきこと」が明確になりますよ。▼時間割を作るとスムーズ全体のスケジュールを組めたら、次は日ごとの時間割を作っておくと、子ども自身も自主的に動きやすくなります。ネット上でも自宅学習向けの時間割テンプレートなども無料で提供されているため、ダウンロードして使ってみるのもよいでしょう。さらに紙で貼り出す以外にも、磁石とホワイトボードを使って毎日の時間割を掲示するのもおすすめです。教科名を磁石に貼り付けて使えば、書き直しや作り直しもなく使い勝手もよいでしょう。■小学生向け自宅学習サイトまとめ自宅学習を行う際に、必要になるのがテキストなどの教材。教科ごとに色々と揃えているとそれなりにお金もかかってしまうのがネックですよね。そんな時に便利なのが、無料で利用できる学習サイトです。教育機関や教科書を制作している出版社が手がけている質の高いコンテンツをご紹介します。▼無料でプリントして学習できるサイト ・ちびむすドリル お母さんがお子さんのために作った学習プリントを紹介したのが始まりの「ちびむすドリル」。月間150万人が利用し、10年以上も続く老舗の人気学習サイトです。教材プリント総数は2万枚以上と数も充実しています。基礎から無理なく取り組める内容で、細かい分類で教材を見つけやすいのが特徴。例えば算数なら「単位」、「時刻・時間」、「図形」など項目ごとの分類で練習プリントを選べるようになっています。さらに「九九表」や「時計の読み方表」、「慣用句とことわざ」といった学習ポスターもさまざまな種類が用意されているため、印刷して部屋に貼っておくこともできますよ。 ・東京ベーシック・ドリル 小学校1年生から中学校1年生までの「国語」、「算数」、「数学」、小学校3、4年生の「社会」、「理科」、中学校1年生の「英語」の基礎的な学習内容を身に付けることができる学習ドリルです。東京都教育委員会のホームページ上で公開されており、各小学校でも活用を推奨されています。国語に関しては、漢字の読み書きに加え、形容詞の使い方やことわざ、敬語などの言語の問題が学年ごとに設定されています。算数については、「解説」、「問題」、「答え」と項目が分かれているため、問題を解く前に学習内容を理解し、問題を解くという流れを作ることができます。それぞれ学習項目が明確なため、目的を持って自宅学習をすすめられるという魅力があります。 ・ドリルの王様 イラストも可愛らしく、楽しむながら自宅学習を進められる「ドリルの王様」。1年生の国語ならカタカナの書き方のおさらいから始まり、漢字を組み合わせて単語を作ったり、漢字の音読み、訓読みの問題に答えたり、少しずつレベルを上げながら漢字を仕上げていきます。イラストも見やすい上、プリント1枚あたりの問題数も多くないため、学習量がコントロールしやすいというメリットがあります。▼通信教育の無料素材 ・Z会 臨時休校中の子どもたちに向けて、オンライン上で教材の一部が無料公開されているため、受講の有無を問わず誰でも登録不要で利用が可能です。小学1・2年生向けには、比較的ベーシックな国語と算数のサポートプリントが公開されているため、親も見守りながらその子のペースで問題が解けるようになっています。小学3〜6年生向けには、思考力を鍛えるための「算数・理科」の教材が提供されています。昆虫の見た目の特徴で名前をたどったり、図形の構造を理解したり、自分の頭で考えながら解いていくという少し応用的な内容です。 さらにプログラミング学習も体験でき、楽しみながらプログラミングの原理を学ぶことができますよ。 ・学研 家庭学習応援プロジェクトとして、幼児から小中高生向けの学習コンテンツが期間限定で公開されています。学年ごとの1日の過ごし方を表にした「【学年別】あなたの時間割表」は、そのまま自宅学習のスケジュールとして使うことができるでしょう。時間割表の科目名をクリックすると科目ごとの学習コンテンツにつながるため、自宅学習でも活用できるようになっています。そのほか学研の「やさしくまるごと」シリーズの授業動画が見られたり、電子書籍の無料配信サービスも受けられたり、充実の内容です。 ・進研ゼミ 非会員向けに登録不要でさまざまな学習コンテンツを無料公開中。進研ゼミの教材が無料でダウンロードできるため、自宅学習の教材としてかなり活用度が高いでしょう。なかでも学年別に国語と算数の問題をおさめた「3学期の総復習ドリル」は、進研ゼミ会員の学習履歴を元に苦手になりやすいポイントを厳選してドリルにまとめられたもの。新学期に向けての地盤固めや苦手克服としても活用できるでしょう。さらに全学年・全範囲に対応した「漢字・計算ドリル」も期間限定で無料公開されています。1年分というボリュームがある上、漢字ドリルは教科書・月別、計算ドリルは単元別にまとめられているため取り組みやすいため、宿題がなくて何をしようかと迷った時にでも印刷して気軽に学習を進められるのも魅力です。▼教科書の出版社サイト ・教育出版 「国語」、「書写」、「社会」、「算数」、「理科」、「生活」、「音楽」、「英語」と教科数が充実している教育出版の学習コンテンツ。ワークシートなど書き込み式の問題があるほか、授業動画や学びのヒントになる教材リンク集などもまとめられています。算数の項目では「花まるワーク」のワークシートや「3ステップドリル」といった教材が学年別単元ごとに公開されているため、苦手克服や復習用の教材としても活用できるでしょう。さらに理科の項目では、生き物や植物、人間の体の構造などを写真やイラストを交えて解説するページがあるため、オンラインで図鑑を眺めるような充実した学習時間を持てます。全体的に読み物も多く、子どもたちの興味関心を引きつける内容となっています。 ・光村図書 「国語」、「書写」、「生活」、「英語」、「道徳」の学習コンテンツを公開しており、国語に関しては、前年度3月期の振り返りができるのが特徴。4・5月の教材を先取りで学べる上、書き込み形式で問題が解けるワークシート以外に、音声や動画コンテンツも数多く用意されています。なかでも国語の朗読コンテンツは豪華な俳優陣が朗読を担当しており、大人でも聞き応えのある内容となっています。さらに5、6年生向けの英語の項目では、教科書本文の音声が聞ける上、ワークシートも用意されているため、英語が苦手な子でも新学期に向けてしっかり予習することができるでしょう。 ・大日本図書 「理科」、「生活」、「算数」、「保健」の学習コンテンツが楽しめる大日本図書の学習支援コンテンツ。自社コンテンツ以外にも、学びのヒントになる博物館などの外部リンクにて学びを深められる仕組みになっています。自社コンテンツではさまざまな工作動画を紹介するなど、遊びながら学べるコンテンツも充実しています。算数の項目では、オンライン学習ができるため、印刷の手間もなくゲーム感覚で楽しめるのも魅力の一つです。 ・日本文教館 「書写」、「社会」、「算数」、「生活」、「図画工作」、「道徳」のコンテンツが揃う日本文教館の学習支援コンテンツは、ワークシートやドリルも充実しているため、自宅学習の教材としても活用できるでしょう。なかでも算数の「小学算数デジタルコンテンツ」では、小学3〜6年生向けに「円の中心の見つけ方」や「平均の求め方」、「円の面積の求め方」などを自身でマウスを操作しながらテジタル教科書のようにしてわかりやすく学ぶことができます。算数が苦手な子でも抵抗なく楽しく学べる魅力がつまっているため、算数嫌いのお子さんをお持ちの保護者にはおすすめです。■小学生が自宅学習を進める時に気を付けたいポイント自宅学習を始める前の準備と具体的な素材が集まったところで、次は自宅学習を進めるにあたってのポイントを見ていきましょう。まずは何から始めればよいのか、どんな要素を取り入れたらよいのか、具体的なヒントをご紹介します。▼ポイント1:復習からはじめる復習はこれまで学んできたことの地盤固めをする作業でもあります。まずは基礎を安定させてから、次の学びに進むことをおすすめします。復習の良い点は、繰り返し問題に取り組むことで、できなかったことができるようになり「できた」「わかった」と子ども自身が実感できること。一つ一つ成功体験を重ねることで自信を身につけることができ、その後の学習意欲も高まり、苦手克服にもつながります。さらに問題を解く力を深めることができ、応用問題への対応力を身につけることにつながるでしょう。▼ポイント2:苦手なものにフォーカスやはり苦手克服は自宅学習において重要な課題と言えるでしょう。苦手なものは、「できない」ことでさらに苦手意識が強くなってしまうため、子ども自身が「これならできる」と実感することが大切なポイントになります。そのため苦手な科目にフォーカスして、繰り返し取り組むことをおすすめします。ただし、わからないまま問題を解き続けば、いつまでたっても理解できないまま苦手意識を膨らませてしまうだけなので、始めはできるだけわかりやすいベーシックな教材を利用して、からまった糸をほどくように本人のつまずいているポイントを解消するようにしましょう。▼ポイント3:得意科目は+αの取り組みもあり得意科目があることは、学ぶことの楽しさを知るきっかけにもなり、本人の力を引き出すことにもつながります。子ども自身も意欲が高まっているため、+αの取り組みを親が提案してみるのもおすすめです。例えば、漢字や英語が得意なら、資格や検定にチャレンジしてモチベーションを高める方法もよいでしょう。理科が好きなら、サイエンスイベントに参加したり、科学館などに親子で訪れてみたり、学校の勉強では知る機会のない知識を身につけることで、勉強もやる気アップにつながります。▼ポイント4:テレビやYou Tubeも上手に取り入れる机に座って鉛筆を握り、宿題や課題をこなすだけでは、勉強を退屈なものと感じてしまいがちですよね。そのため、ときにはテレビやYou Tubeを上手く活用して、自宅学習にメリハリをつけましょう。紙の上だけでは理解できなかったり、興味を持てなかったりするものでも、テレビや動画で噛み砕いて表現されたものなら理解しやすく、さらにお勉強という感覚とは違い、純粋な興味関心を持って学べるでしょう肩肘張らず学ぶ時間を持てるので、楽しみながら自分のなかで理解を深めることにもつながります。▼ポイント5:体を動かす時間も大切机に向かってばかりでは、子どもたちもストレスがたまり、勉強もなかなかはかどりません。そのため、1日の学習スケジュールの中に体を動かす時間を設けておくことで、気分転換にもなり、その後も集中力を落とさず自宅学習を続けられます。一般的に運動は脳の活性化にもつながるとも言われているため、勉強の合間に体を動かす時間を設け、より質の高い学習時間につなげましょう。▼新一年生は……新1年生の場合、まだひらがなを読めない子もいるため、どのように自宅学習を進めていけばよいのか、お悩みの保護者も多いのではないでしょうか?そんな時は、ひらがなや数字の書き方を教えたり、教科書が手元にあれば一緒に読んでみたり、簡単なことから親子で取り組んでいくことをおすすめします。今回ご紹介した自宅学習サイトでも、ひらがな、カタカナの練習プリントや数字の数え方から学べる算数のプリントなども用意されています。「ちびむすドリル」の幼児向けの項目には「入学準備セット」と称して、読み・書きや時計の見方などおすすめのプリントがまとめられているので、新一年生にはぴったりの内容です。
2020年06月25日わが家の次女は生後6カ月から2歳までヨコミネ式の保育園に通っていました。幼い時期はあまり関係ないと思っていたのですが、やはりちょっとした変化や成長が見られました。 ヨコミネ式教育法とはどんなもの?ヨコミネ式教育法とは、プロゴルファーの横峯さくらさんの叔父にあたる横峯文吉さんが提唱する教育法です。卒園するまでに逆立ち歩きができるようになったり、漢字の読み書きができるようになったりと、文武両道で子どもが持つ可能性を引き出していくのが特徴です。 長女がすでにその保育園に通っていたのですが、年長児には逆立ち歩き、ブリッジ回転、跳び箱、漢字の読み書き、足し算・引き算・かけ算と、確かにできることがかなりたくさんありました。 次女も生後6カ月で入園自営業の私は、次女を生後6カ月でその保育園に入園させました。0歳児のうちはヨコミネ式などは関係なく、先生たちにかわいがられながら過ごしていましたが、年上のクラスの体操を見学する時間などは毎日のようにありました。そして1歳になり歩き始めると、少しずつ生活ぶりが変わってきたのです。 1歳で体操スタート! 1歳児クラスになると、簡単な柔軟体操やランニングが日課に。また、フラッシュカードで物の名前を覚え、発言する練習をするようになりました。学年終わりころにある学習発表会では、1歳児でありながらブリッジができるようになっており、言葉を覚えるのも早かったように思います。 その後引っ越しに伴い転園してしまったのですが、3歳の今でも体の柔軟性は高いように感じます。また、長女は卒園後も逆立ち歩き、ブリッジ回転、片手側転などができています。小学校に入ってからも、身についた身体能力はもちろん、学習面でもかなり役立っているようです。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2020年06月24日アメリカの臨床心理学者であるトマス・ゴードン博士が、心理学、教育学、発達心理学をベースに開発したコミュニケーション訓練のプログラム「親業」。そのインストラクターである親業訓練協会の瀬川文子さんに、具体的なメソッドを教えていただきます。今回、取り上げるポイントは、「聞き方」です。瀬川さんは、「子どもが育っていく過程において、親による話の聞き方は非常に重要」だと言います。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカット)聞き方には「受動的な聞き方」と「能動的な聞き方」がある「親業」においては、聞き方には「受動的な聞き方」と「能動的な聞き方」の2種類があるとしています。受動的な聞き方とは、子どもがなにかを話しているときに「相づちを打つ」「黙って聞く」「話が止まったら促す」といったことを指します。これも、親子間のコミュニケーションにおいては大切なことです。でも、受動的な聞き方が適さないケースもあります。子どもが深刻な悩みを打ち明けているのに、親が「へえ」「ふうん」とただ相づちを打っているだけだとしたらどうでしょうか?子どもは、自分の言っていることがきちんと親に伝わっているのか、親が自分を受け入れてくれているのかがわからず、不安に陥ります。そのような不安を招かないために効果的なのが、「能動的な聞き方」です。能動的な聞き方とは、「あなたの話を私はこう理解したけれど、それで正しい?」というふうに、相手に確認する聞き方のこと。具体的には、「相手の言葉を繰り返す」「言い換える」「相手の気持ちを汲む」です。子どもに問題や悩みを客観視させる「能動的な聞き方」じつは、この聞き方は、カウンセラーがよく使うものです。カウンセラーは、基本的に依頼者の話を聞くだけで、解決策を与えることはしません。与えなくとも、この能動的な聞き方によって依頼者自身が解決策を見いだすことができるからです。友だちと喧嘩したことを悩んでいる子どもが、どうしたらいいかと親に相談していたとします。そこで、「いまのあなたの話って、こういうことだよね?」と親から確認されると、子どもは自分の悩みや問題、喧嘩の経緯を鏡で見ているような状態になる。そのために、「僕の言葉にも悪いところがあったかも……」といったふうに客観視ができ、「じゃ、どうしたらいいんだろう」と子どもが自分で考えて解決策を導き出すことができるのです。もちろん、ただ能動的な聞き方をすればいいわけではありません。子どもが悩みを打ち明けているようなケースなら、それこそ子どもの気持ちに共感してあげる必要がある。それなのに、親業をちょっと学んだ人のなかには、表面的なテクニックに走る人も見受けられます。能動的な聞き方の具体的な方法は、「相手の言葉を繰り返す」「言い換える」「相手の気持ちを汲む」ことだとお伝えしました。このなかで一番簡単なものが「繰り返す」ですよね。そのため、「なんでもかんでも子どもの言葉を繰り返せばいい」と考える人もいるのです。でも、子どもが困っているケースにもいろいろなものがあります。これは少し極端な例えですが、先の予定がわからなくて困っている子どもから、「お母さん、来週の予定ってどうなってたっけ?」と聞かれたのに、それを繰り返したところでなんの解決にもならないですよね。あるいは、子ども自身が親の考えを見抜くということもあります。ただ表面的にテクニックを使って「とにかく繰り返せばいいや」と思っていたら、そのいい加減な気持ちは表情や声のトーンなどどこかに出てくるものです。子どもは敏感ですから、そういうサインを見逃しません。そのため、むしろ親子の信頼関係を壊してしまうことにもなりかねないのです。気持ちを3つに整理して、親がやるべきことを知るそんな悲劇を招かないためにも、「気持ちを整理する」ことを意識しましょう。親業においては、気持ちを大きく3つに分けて考えます。その分類基準は、「自分(親)が受け入れられるか受け入れられないか」ということ。子どもが汚れた靴下を脱ぎっぱなしにしていることを「嫌だなあ」と思ったら、それは親としては受け入れられない――「非受容」の行動として整理します。非受容の行動については、「嫌だなあ」と思っているのは親ですから、親自身がきちんと表現しない限り子どもには伝わりません。だから、「靴下を脱いだままにされると困るんだよね」というふうに表現する必要がある。非受容の行動についてはきちんと表現しなければならないのだと自動的に判断できます。一方、受け入れられる――「受容」に整理したもののなかにも、親は嫌ではなくても子どもが嫌だと思っていたり困ったりしている行動もあります。これが2つめの分類です。たとえば、子どもが「お母さん、抱っこして」と言ってきたとします。「嫌だなあ」と思う親はほとんどいませんよね?でも、子どもの様子をよく見ると、なんだかいつもと違って元気がない。「なにか嫌なことがあったのかも」「困っていることがあるのかな」というふうなサインをキャッチできたら、今度は逆に子どもの話を聞くことで問題の解決を図れます。要は、誰が困っているのかを親自身の感じ方で整理し、対応を決めるのです。もちろん、親子ともに困っていない行動もあります。これが3つめの分類です。この行動に関しては、親子ともに落ち着いている状態ですから、特にやるべきことはありません。自由になんでもできる状態といっていいでしょう。このように、「親は子どもの行動に困っている(非受容)」「子どもが困っている(受容)」「親も子も困っていない(受容)」の3つに気持ちを整理することで、親が話すのか、子どもに話を聞くのか、特になにも気にしなくてもいいのか、やるべきことが明白になるのです。『あっ、こう言えばいいのか! ゴードン博士の親になるための16の方法 家族をつなぐコミュニケーション』瀬川文子 著/合同出版(2013)■ 親業訓練協会インストラクター・瀬川文子さん インタビュー記事一覧第1回:子どもが反発ばかり……親子関係の問題を劇的に改善する「双方向」のコミュニケーションとは第2回:繰り返す、言い換える、気持ちを汲む。親の「能動的な聞き方」が、子どもを問題解決に向かわせる第3回:「私メッセージ」の叱り方で子どもが変わる! 親は怒りではなく“第一次感情”に注目して(※近日公開)第4回:親子の衝突を解決するには「勝負なし法」がベスト。勝敗を決めるのは、子どもの育ちに悪影響(※近日公開)【プロフィール】瀬川文子(せがわ・ふみこ)1954年8月28日生まれ、東京都出身。親業訓練協会シニアインストラクター。1973年、日本航空に客室乗務員172期生として入社。14年間の国際線勤務の後、結婚のために退社。1998年、コミュニケーション訓練のプログラム「親業」の指導員資格を取得。2002年、CAP(子どもへの暴力防止プログラム)スペシャリストの資格を取得。2003年、親業シニアインストラクターの資格を取得。2006年、『ママがおこるとかなしいの』(金の星社)で絵本作家としてデビュー。同年、親業訓練協会インストラクター養成担当となる。2015年、日本アンガーマネジメント協会ファシリテーターの資格を取得。現在は、親業訓練協会の運営に関わりながら、医療、介護、教育の各機関、企業、家庭を対象に、「想いが伝わるコミュニケーション」を軸とした講演会等を全国各地で行うなど活躍の場を広げている。主な著書に、『聞く、話す あなたの心、わたしの気もち いじめない、いじめられない子どものためのコミュニケーション』(元就出版社)、『ほのぼの母業のびのび父業 ゴードン博士に学ぶ 21世紀の家庭へ わかりあえるコミュニケーション訓練』(元就出版社)、『職場に活かすベストコミュニケーション ゴードンメソッドが職場を変える』(日本規格協会)がある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年06月06日「先回り」をする親が増えている――子育てや家庭教育関連のメディアで頻繁に目にする内容です。それらのメディアは、「先回りはよくないもの」として扱っていることが多いよう。ただ、「先回りにも『いい先回り』と『悪い先回り』がある」と言うのは、幼稚園の園長を務めた経験もある、東京家政大学子ども学部教授の岩立京子先生。その真意を教えてもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/山本未紗子(インタビューカット)社会の情報化と少子化が招いた、先回りする親の増加いま、「先回り」をする親、「手出し口出し」をする親が増えていると言われています。このことには、社会の情報化が進んだことが大きく影響しているのでしょう。以前と比べれば、インターネットなどを介して子育てに関する情報に触れる機会が増えましたよね。それらのたくさんの情報に基づいて、「最高の子育てをしたい!」と考える親が多いのです。また、少子化もそういった親が増えていることの一因でしょう。むかしのように4人も5人も子どもがいれば、子どもひとりひとりの子育てに十分に手をかけられません。でも、いまは子どもがひとりかふたりですから、「絶対に子育てを成功させなければならない」といった意識が強く働き、「こうあるべき」「こうしなければならない」というふうに考え、先回りや手出し口出しをしまうのです。でも、子どもは親の思うとおりに育ってくれません。子育てというのは、子ども自身の発達がまずベースにあります。それに対して親がどのような働きかけをするかで、子どもがどんなふうに成長していくかが決まるのです。いくら親が「バイオリニストにしたい」「学者にしたい」と思ったところで、そうなる可能性は高くはありません。ですから、親にとって重要となるのは、子どもをしっかりと見て、子どもが持つ可能性を最大限に伸ばす働きかけをすること。そのことを第一に理解してほしいと思います。子どもから学びのチャンスを奪う「悪い先回り」さて、親の先回りについてですが、子育て関係の記事では「先回りはよくない」というふうに語られることが多いようですね。ただ、わたし自身は、先回りにも「いい先回り」と「悪い先回り」があると見ています。「悪い先回り」とは、それこそ子育て関係の記事でNG行為として語られるような、子どもの力を奪ってしまう先回りのこと。なぜ子どもの力が奪われるかというと、「失敗」の経験を積めないからです。人間という生き物は、失敗から多くのことを学びます。でも、なんでもかんでも親が先回りをしてしまうと、子どもは失敗することなく育つことになる。親の先回りが、学びのチャンスを子どもから奪ってしまうのです。ただ、子どもに失敗をさせることが重要だと言っても、そのバランスは大切。たとえば、10回挑戦して9回失敗するようなことになれば、子どもはチャレンジする勇気ややる気を失ってしまうでしょう。そこで、もう少し成功率を上げられるようなお膳立てを、親であるみなさんに考えてほしいのです。もちろん、あからさまに手出し口出しをすることはよくありません。なぜなら、子どもには子どもなりのプライドがあるからです。そのプライドによって、親の手出し口出しに反発して、やろうとしていたことを結局投げ出してしまうことにもなりかねません。ですから、こっそりとお膳立てをしましょう。それこそが「いい先回り」です。たとえば、料理をお皿に盛りつけるお手伝いをするような場合なら、長い菜箸だとうまく使えないということもあるでしょう。ならば、子どもでも扱いやすいトングを用意するといった具合です。それでうまくできたなら、しっかりとほめてあげる。そのことが、子どもの自己肯定感や、自分に対する信頼を高めてくれます。「いい先回り」とは、親としてしておくべき「予測」「いい先回り」とは、親としてしておくべき「予測」と言い換えてもいいかもしれません。たとえば、子どもと電車に乗って出かけるとします。すると、移動中の車内でぐずってしまうようなことが予測できます。それなのに、親がそのことを予測せず、なんの準備もしていなかったら、いざ子どもがぐずってから場当たり的に対処することになります。でも、しっかり予測ができていたら、お出かけグッズを入れるバッグのなかに、子どもの機嫌がよくなるようなものを忍ばせておくこともできるでしょう。また、子どもは親のやることをやりたがるものですが、まだ成長段階の途中にある子どもには親と同じようにはできないことや、危険が伴うようなこともたくさんあります。親が食器を洗っていたら、子どももやりたがるというのもよくあることですよね。そのとき、子どもが皿を落としたとしても割れる心配がないプラスチック製の食器を用意しておくとか、あるいは床が濡れてもいいようにビニールシートを敷いておくのです。もちろん、子どもは親と同じようにはやれませんから、時間もかかります。親には根気も必要だと認識したうえで、「いい先回り」ができるように工夫してください。『遊びの中で試行錯誤する子どもと保育者 子どもの「考える力」を育む保育実践』岩立京子 監修/明石書店(2019)■ 東京家政大学子ども学部教授・岩立京子先生 インタビュー記事一覧第1回:イヤイヤ期には“気そらし方略”がうまくいく。3歳の子育てを楽にする、2歳までの「しつけ」のコツ第2回:もう「早く!」なんて言わなくていい。“ニンジン作戦”で子どもを楽しい世界にいざなってあげて第3回:子どもの失敗の機会を奪う「悪い先回り」を今すぐやめて、「いい先回り」をするための工夫とは?第4回:「しつけもしっかりしたいけど、自主性も育てたい」親のこの考えが“完全に間違っている”理由(※近日公開)【プロフィール】岩立京子(いわたて・きょうこ)1954年生まれ、東京都出身。東京家政大学子ども学部教授。東京学芸大学名誉教授。東京学芸大学教育学部卒業後、同大学大学院教育学研究科修士課程を経て、筑波大学大学院心理学研究科博士課程単位取得退学。筑波大学心理学系技官を経て、1986に東京学芸大学講師となり、1991年に筑波大学で博士(心理学)を取得。その後、東京学芸大学で34年間にわたり保育・幼児教育の専門家養成に関わった後、現職に就く。2014年から2017年まで、東京学芸大学附属幼稚園長を兼任。主な著書に『幼児理解の理論と方法』(光生館)、『保育内容 人間関係』(光生館)、『たのしく学べる乳幼児の心理』(福村出版)、『乳幼児心理学』(北大路書房)、『新幼稚園教育要領の展開』(明治図書出版)、『子どものしつけがわかる本 がまんできる子、やる気のある子を育てる!』(主婦の友社)がある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年05月31日編集部:学研キッズネット編集部LINE株式会社は、CSR活動の一環として取り組んできた一連の教育活動における知見やノウハウをより広域的・永続的な活動とするため、一般財団法人LINEみらい財団を2019年12月に設立し、LINEが取り組んできた情報モラル教育やプログラミング教育のさらなる充実に向けた活動等に取り組んでいます。このたび、一般財団法人LINEみらい財団が提供する無償のプログラミング学習プラットフォーム「LINE entry」において、ゲーム感覚でプログラミングを学べる「ミッション」をリリースしたことを発表しました。ミッションとはLINEみらい財団は、より多くの子どもたちがゲーム感覚で気軽にプログラミングを体験できるよう、無料のプログラミング学習プラットフォーム「LINE entry」において、「ミッション」をリリースしました。「ミッション」では、プログラミングを使って「LINE レンジャー」のキャラクターたちを動かして、敵にさらわれた仲間「サリー」を救うべく、初級・中級・上級それぞれ12ステージ、合計36ステージにチャレンジすることができます。直感的にブロックを組み立ててプログラムを作成できる「ビジュアルプログラミング」を採用しているほか、各ステージごとのヘルプ機能もあり、プログラミングにまったく触れたことがない子どもたちでも、気軽に遊ぶことができます。また、「LINE entry」に会員登録すれば、「ミッション」を途中で中断した場合でも、クリアしたステージのつづきから再開することもできるため、毎日少しずつ進めていくような遊び方も可能です。※会員登録の方法はこちら:「LINE entry」では、今後も教員の皆さまや子どもたちのプログラミング教育を支援し、デジタルリテラシー向上に貢献することを通して、未来のデジタル社会をより安心・安全で便利なものにすることを目指してまいります。【「LINE entry」URL】学校向け教材はこちら:家庭向け教材はこちら:公式アカウントはこちら:公式ブログはこちら:公式Twitterはこちら:■「LINE レンジャー」概要「LINE レンジャー」は、宇宙征服を狙うエイリアン軍団に拉致されたサリーを助け、支配された惑星を救う防衛バトルゲームです。対応端末:iPhone/Android価格:無料(アイテム課金)著作権表記:© LINE PLUS Corp.App Store: Play: ■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月28日編集部:学研キッズネット編集部株式会社QLEAが運営する高校受験教育情報サイト「School Post 高校受験ナビ」は、2020年5月29日(金)18時より公式HPにて、長引く休校で高校入試に不安を抱える受験生向けた「都立高校推薦入試対策オンラインセミナー」を開催と合わせ、受験生の自宅学習を応援する「授業リクエスト」を受付開始することを発表しました。対策講座開催の背景新型コロナウイルスにより長引く休校で、「先生との進路相談ができず、推薦入試に向けた対策をどうすれば良いか分からない。」「高校説明会自粛が続き、情報が入らない。」など、高校推薦入試に不安を抱える多くの声が、高校受験情報サイト「School Post高校受験ナビ」に集まりました。これらの不安の声を受け、高校推薦入試合格を目指す受験生や受験生の子を持つ保護者のみなさまに、高校入試に向けた対策法を知ってもらい、いま何をするべきか考え、受験に対し前向きに取り組むきっかけとなればという想いから、「都立高校推薦入試対策オンラインセミナー」を企画・開催いたしました。都立高校推薦入試に特化したセミナー内容となりますが、全国の私立・公立高校における推薦入試対策にもご参考いただけます。さらに今回、推薦入試対策に重要な内申点を上げるための振り返り学習として、受験生の自宅学習を応援する「授業リクエスト」を受付開始。School Post高校受験ナビでは、リクエストが多く集まった授業を今後無料オンライン講座として配信し、全国の受験生を応援してまいります。【「都立高校推薦入試対策オンラインセミナー」プログラム】・合格・不合格の分かれ道!合格への5つの関門とは?・高校推薦入試に「受かる子」の5つの特徴 / 「落ちる子」の3つの特徴・合格に向けて、いまからするべきこと・合格に向けた1年間のスケジュール。都立高校推薦入試の日程他※都立高校推薦入試に特化したセミナー内容となりますが、全国の私立・公立高校における推薦入試対策にもご参考いただけます。高校推薦入試対策オンラインセミナー 概要〈 講師/School Post高校受験ナビ主宰:石井 知哉〉早稲田大学卒業。東京都の塾業界で指導歴25年。豊富な実践経験に裏付けられた独自の理論とメソッドに基づき、小学校~大学受験まで、幅広い教科・年齢・学力層を対象に、個々の成長を最大限引き出す指導を得意とする。現在は、東京都大田区で個別指導塾2校舎の教務・運営を統括する傍ら、千代田区麹町に超少人数制個人指導道場「合格ゼミ」を開設。自ら教鞭を執り、多くの受験生を人気校・難関校合格に導いている。「School Post 高校受験ナビ」をはじめ、多くの教育系メディアからの取材・教育に関する記事を執筆。■高校推薦入試対策オンラインセミナー概要日時:2020年5月29日(金)18:00〜配信開始開催形式:公式HPにてオンライン配信(Youtube)対象:全国の受験生(中学1年生〜3年生)または受験生の子を持つ保護者参加費:無料■School Post 高校受験ナビとは「School Post高校受験ナビ」は “首都圏の高校受験を控える子どもの親御さん”のための教育情報サイト。学校の取り組みと、学習のテクニックを発信し、お子さんの進路の選択肢を増やすことを目指しています。公式HP:■企業情報会社名:株式会社QLEA本社:東京都千代田区麹町1-8 高砂ビル3F代表者:代表取締役 鳥越 隆文■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月28日編集部:学研キッズネット編集部株式会社増進会ホールディングス(Z会グループ)のグループ会社である株式会社Z会は、「Z会の通信教育」小学生向けコース1~6年生において、カリキュラムの最初から学べる4月号からのお申込受付を5月25日(月)より特別にスタートしたことを発表しました。カリキュラム概要緊急事態宣言が解除され、すでに学校が再開した方も、これから学校が再開されるという方もいらっしゃることでしょう。やっと新学年の学習がスタートするという反面、長く続いた休校に伴い、新学年の学習内容が理解不足になってしまわないか、ご不安もあるのではないでしょうか。急いで取り戻すことだけを求めるのではなく、一つひとつ深く、広く、丁寧に身につけていくことを意識したいものです。ただいまZ会小学生向けコース1~6年生では、カリキュラムの最初から学べる4月号からのお申込を、 お電話・おハガキのみで特別受付中です。【対象コース・学年】・小学生コース1~6年生・小学生タブレットコース1・3~6年生今なら、受付から約1週間で教材をお届けできます。新学年の学習スタートにぜひお役立てください。※詳しくは以下のサイトをご覧ください。▼お申込方法などの詳細について▼Z会小学生向けコースの詳細について■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月27日編集部:学研キッズネット編集部千葉県にある麗澤中学・高等学校では、現在、日本の教育の中でも多くの関心を集めている「9月入学」について、オンラインディベートを実施。中学2年生を対象に、オンラインで実施しているロングホームルーム(LHR)の時間を利用して「9月入学の是非」について、生徒によるディベートを行うことにしました。大きな3つの目的1.世の中で議論されていることを自分のこととして捉え考えられるようになるため。2.情報を収集し視野を広げ、その情報を吟味したうえで物事に対して判断するというメディアリテラシーを向上させるため。3.受け身になりやすいオンライン授業の中で、自分の意見を発信し議論しあうという能動的な態度を身に付けるため。これら3点は、今後、世の中で活躍するために不可欠な力です。麗澤中学2年生に向けて5月13日に行った事前調査では、賛成が38.4%、反対が42.8%という結果(右下のグラフ参照)になりました。生徒は当日までに、様々な情報を入手し各自が考え意見を固めディベートに臨みます。オンラインディベート概要中学2年生の学年部長である秋元 誠道(あきもと しんじ)先生は「9月入学について多くの大人が意見しているが、これは当事者である生徒たちにとっても重大な問題。自分のこととして捉え、社会問題に対して『自分ならどうする』という根拠のある意見を持ち、議論してほしい。また、この機会に、これまで当たり前に過ごしてきた学校生活や教育の意味について再認識する機会にもしてほしい。」とコメントしています。実施後は生徒の感想をまとめ共有し、互いに学びを深め合う予定です。【「9月入学」についてオンラインディベート】日時:2020年5月26日(火)14時30分〜15時20分対象:麗澤中学2年生(152名)内容:ビデオコミュニケーションツールを使用してオンラインディベートテーマ:9月入学の是非【麗澤中学・高等学校について】麗澤中学・高等学校は昭和10年、 創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を現在のキャンパス(千葉県柏市光ヶ丘)に開塾したことから始まります。2015年には中高一貫コースの「叡智コース」を新設。グローバル社会の中で、冷静かつ客観的に物事の本質を見抜き、複雑な諸問題を解決していく総合的な人間力である「叡智」を携えた次代に求められる真のリーダーを育成するため、開校以来、蓄積してきた研究成果と実績を活かし、さらに麗澤らしい教育活動を展開していきます。■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月26日近年の教育界における重要なキーワードとして「自己肯定感」があります。その解釈や評価は人によってさまざまですが、教育ジャーナリストの中曽根陽子さんは、「自己肯定感は、人間が生きていく力の根幹」だといいます。それだけ重要なものだとすれば、親としては子どもの自己肯定感をしっかりと伸ばしてあげたいものですよね。そのために必要なのは、「親自身が幸せになること」なのだそう。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカット)ありのままの自分を認められる自己肯定感は、生きる力の根幹「自己肯定感」とは、自分のいいところも悪いところも含めて、「自分はありのままでいいんだ!」と認められる感情のことです。一方、その逆はなにかというと、自分の存在を認められない「自己否定」です。この自己否定の感覚が強くなると、最悪の場合は自ら死を選ぶということにもなりかねません。それだけ自己肯定感は重要な力であり、いわば生きる力の根幹です。そう思えば、親であれば我が子の自己肯定感をしっかりと高めてあげたいもの。では、自己肯定感が高い子どもの親にはどんな共通点があるのでしょうか?いま、わたしは、自分のやりたいことをしっかり持っている、自己肯定感の高い子どもの親たちへの取材を続けています。その取材を通じて見えてきたことのひとつとして、自己肯定感の高い子どもの親たちには、子どもに干渉しすぎず、それこそ「子どものありのままを受け止めている」という共通点があることが挙げられます。子どもがやりたいことがなんであれ、まずは認めてあげて、うまくいかないときには、どうすれば実現できるかと一緒に考え、子どもを支援するかたちでの対応をしているのです。一方、自己肯定感の低い子どもの親に見られる共通点が、「子どもをできない存在としてとらえている」ということでした。そういう親は「子どもは、あらゆることを親が教えてあげなければならない存在」だと思っています。そのため、よかれと思って、自分が正しいと思っていることを押しつけて、子どものやりたいことを否定してしまう。あるいは、他人と比較してダメ出しをしたり、親の望む子ども像を押しつけたりしがちです。それでは、子どもの自己肯定感が育まれるはずもありません。しっかりと子どもを観察し、できるだけ子どものいい面やできた部分を見て励ましてあげてください。自己肯定感が高い子どもの親も自己肯定感が高いまた、自己肯定感の高い子どもの親に見られるもうひとつの共通点として、「親自身の自己肯定感が高い」ということも挙げられます。じつは、自己肯定には2種類あります。ひとつが「条件付きの自己肯定感」、もうひとつが「条件のない自己肯定感」です。条件付きの自己肯定感とは、「誰かと比較して優れている」とか「評価されている」というように、人との比較でもたらされる自己肯定感です。この自己肯定感は、自分より優れている人が現れたり失敗して評価が下がったりすると、途端に自信がなくなって低下してしまうものです。反対に、条件なしの自己肯定感は、いいところもダメなところもある自分を受け入れられる自己肯定感。「自分はこのままでいい!」「自分は大丈夫!」と感じられれば、たとえうまくいかないことが起こっても、自己肯定感は揺るがず安定しています。そして、自己肯定感が高い親は、自分の心のコップを、ありのままの自分を受け入れられる自己肯定感という水で満たしているからこそ、子どもの心のコップにも水を注ぐことができるわけです。自分のコップが水で満たされていないのに、子どものコップに水を注ぐことはできませんよね。そうであるならば、親自身が楽しく幸せな人生を歩むことが大切。しかし、残念ながら、ありのままの自分を肯定できないということはあると思います。それでも、もし自分が真剣にそれを望めば、人は必ず変わることができます。そのためには、「ポジティブ心理学」というものを学んでみるのもいいかもしれませんね。じつは、ポジティブ心理学については、わたしもいままさに勉強中です。いま、ポジティブ心理学の分野では、それこそ人が幸せになるための方法の研究がどんどん進んでいます。そういった、自分が幸せになる方法を学んで実践するわけです。ファーストステップとしておすすめするのが、その日にあったよかったことを3つ書き出してみて、なぜそれが起きたのかを考えるということです。これは、マイナスではなくプラスのことに目を向けるレッスンであり、続けていくと幸福度が上がるといわれています。日常のなかの小さな幸せに気づくことができるようになると、自分の心のコップが満たされていくのを感じられるようになります。ぜひやってみてください。日本人は、どうしてもまわりの目を意識しすぎているように感じます。周囲に気を使うばかりに自分の幸せを感じられなくなっている人も多いのではないでしょうか?子どもの自己肯定感を高めてあげるためにも、親であるみなさんはもう少し自分の幸せを追求してみてはどうでしょうか。子育ては「未来をつくる人材の育成プロジェクト」また、いまの親御さんたちを見ていて強く感じるのは、真面目すぎる面があるということ。先行きが不透明な時代ですから、子どもの将来を思って子育てに力を入れるという感情はもちろん理解できます。でも、不安な気持ちからは、いい結果は得られません。「子どもはきっと大丈夫! なんとかなるさ」と、もう少し気楽に考えていいとも思うのです。わたしは、子育てとは「未来をつくる人材の育成プロジェクト」なのだと考えています。我が子だから「きちんと育てないといけない」と力が入るわけです。ならば、とらえ方を少し変えてみましょう。「子どもは神様から一時的に預かったたまもので、独り立ちできるように育てて社会に還す」という感覚で子育てをするのです。「自分のもとにたまたまやってきた子どもは、はたしてどういう人間なのかな?」と考えて、まずは観察してみる。そうして、「こういう性格なのかな」「得意分野はこういうところかな」というふうに見立てをして、その子の強みが生かせるように励ましながら、子どもが自分で決めていけるように支援してほしいのです。子どもは最終的に親離れしなければなりませんし、親もまた子離れしなければなりません。そのためにも、子どもに自分の人生のすべてを注ぐようなことは避けたほうが賢明です。親であると同時にひとりの人間であるみなさんの人生には、さまざまな出来事があります。子育てという人材育成プロジェクトに携わることは、そのひとつに過ぎません。そういうふうに少し俯瞰して考えることが、子育てに入れ込みすぎることなく、子どもをひとりの人間として認められ、自己肯定感を高めることにもつながるはずです。新型コロナウイルスの感染拡大によって、世界は大きく揺れ動き変化しています。そんな時代に遭遇した子どもたちには、これまで以上に、自分で考え、道を切り開いていく力が必要になってくると思います。ぜひ、失敗を恐れずに挑戦できる力を育んでください。『1歩先いく中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい』中曽根陽子 著/晶文社(2016)■ 教育ジャーナリスト・中曽根陽子さん インタビュー記事一覧第1回:親の役目は我が子の「自己探究の力」を育むこと。“理想の子ども像”を押し付けてない?第2回:学歴の価値はどう変わる? 「偏差値の高い大学に行く」ことにしがみつく必要は、もうない第3回:任せて、失敗させて、考えさせる。「困難を乗り越える力」を伸ばすには、放っておくのが◎第4回:自己肯定感が「高い子の親」と「低い子の親」。驚くほど全く違う、それぞれの特徴とは【プロフィール】中曽根陽子(なかそね・ようこ)1958年生まれ、東京都出身。教育ジャーナリスト。マザークエスト代表。慶応義塾大学大学院システムデザインマネジメント科ヒューマンラボ研究員。出産のために小学館を退職後、1994年、子育て中の母親たちが子どもと一緒にあそび場をチェックし紹介する『子どもとでかける大阪あそび場ガイド』(メイツ出版)を制作。取材から執筆、イラストまですべてを母親たちの手によって作成した同書は、いまなお改定版を重ねるロングセラーとなり、シリーズ累計50万部超。2004年、女性のネットワークを生かした編集・取材活動を行う情報発信ネットワーク「ワイワイネット」を発足。「お母さんと子どもたちの笑顔のために」をコンセプトに、数多くの書籍をプロデュース。2013年、「親を人材育成のプロに」というコンセプトのもと、母親自身が新しい時代をデザインする「マザークエスト」を立ち上げ、アクティブラーニング型のセミナーの開催を中心に活動している。現在は、教育ジャーナリストとして紙媒体からウェブ媒体まで幅広く執筆する傍ら、海外の教育視察も行い、偏差値主義の教育からクリエイティブな力を育てる探求型の学びへのシフトを提唱する。主な著書に『はじめての海外旅行 安心おでかけガイド』(メイツ出版)、『マンガ版 子どもが伸びる! コーチングブック』(合同出版)がある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年05月25日編集部:学研キッズネット編集部株式会社エドベックは、調査開始開始時点2020年5月7日に特別警戒都道府県に指定されていた、13都道府県にお住いの子どもを持つ保護者に対し、休校による授業時数の補完、オンライン授業の受講状況に関して調査を実施。その結果を発表しました。調査の背景新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大により、多くの自治体で学校が休校となりました。また、各地域により、感染状況が異なることから、その影響は、地域間の教育格差や入学選抜試験にまで及んでいます。文部科学省からは、中学3年生、小学6年生等最終学年以外の児童生徒の教育課程編成については、学習内容を次学年に持ち越すことを認める旨の通達が行われる一方、夏休みの短縮、9月入学、時限の伸長、双方向オンライン授業の導入等、様々な補完案も議論されています。また、オンライン授業では、双方向のライブ配信システムが大きな成長を遂げており、その有効性、活用方法が研究、議論されています。【調査概要】調査期間:調査1:2020年5月7日~5月9日調査2:2020年5月11日~5月18日対象(調査抽出対象):調査1調査開始時点(2020/05/7)で特別警戒都道府県に指定されていた東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県、北海道、茨城県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府の13都道府県にお住いの小学校1年生~高校生までの子どもを持つ保護者。調査2調査1のエリアの内、小学校5年生~中学生までの子どもを学習塾に通わせ、その子どもがオンライン授業を受けている、又は受けていた保護者。サンプル数:調査1:4708名調査2:443名調査方法:インターネットによるアンケート回答方式調査結果授業の補完方法として、保護者の複数回答形式による回答では、「夏休みの短縮による授業の実施」が67.1%と最も多くの希望を集めました。また、「土曜日の授業拡大」が47.0%、「9月入学」を希望する保護者は29.6%にとどまりました。オンライン授業に関して、調査エリアの学校(公教育・私学)では、20.0%が、民間教育機関(学習塾)では、19.5%と差はありませんでした。しかしながら、学校への通学者のうち、「わからない」を含む学校実施率は21.0%に対し、学習塾への通塾者のうち、「わからない」を含む学習塾実施率は48.4%と学校と民間教育機関では、大きな差がでました。また、オンライン授業の導入状況は、学校では、高校生が30.4%、民間教育機関では、中学生が28.5%で最も割合が高くなりました。続く調査として、民間教育機関に子どもを通塾させている保護者に限定した集計では、オンライン授業による懸念点として、「現在の学習の習熟度や理解度、成果が見えにくい」という点が41.8%で最も高くなりました。【会社概要】社名:株式会社エドベック所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-7-1OCEAN GATE MINATO MIRAI 8F WeWork設立:2001年4月2日※創立時の法人から2つの事業部門を分離し、設立。代表者:代表取締役社長バジル・トンクス(Basil Tonks)事業内容:教材開発・販売事業/研修事業/システム・サポート・ソリューション事業/NPO活動賛助事業会社公式サイト:■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月22日編集部:学研キッズネット編集部ビースタイルグループが展開する、主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』の調査機関しゅふJOB総研は、『小学校でのプログラミング教育必修化』をテーマに、働く主婦層にアンケート調査を実施。その結果を発表しました。(有効回答数664件)調査結果概要【調査ポイント】1.回答者属性より/2020年4月時点で小学生の子どもが「いる」33.7%2.小学校でのプログラミング教育必修化を「知っている」68.0%/属性別比較3.プログラミング教育の影響「コンピュータにより親しみ」47.1%/属性別比較4.小学校でのプログラミング教育必修化に「賛成」46.1%/属性別比較5.フリーコメントより■調査概要調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)有効回答者数:664名調査実施日:2020年3月19日(木)~2020年3月27日(金)まで調査対象者:『しゅふJOBスタッフィング』および『しゅふJOBパート』登録者1.回答者属性より/2020年4月時点で小学生の子どもが「いる」33.7%2.小学校でのプログラミング教育必修化を「知っている」68.0%/属性別比較3.プログラミング教育の影響「コンピュータにより親しみ」47.1%/属性別比較4.小学校でのプログラミング教育必修化に「賛成」46.1%/属性別比較5.フリーコメントより(年代:小学生の子どもの有無)<小学校でプログラミング教育が必修化されることに「賛成」と回答した人>・今やネットは社会で欠かせない物で、その仕組みぐらい知っておいた方が良いと思う。基礎知識は早ければ早い程良いと思うし、先進国の中で遅れていると感じる為。多いに賛成です(40代:いない)・すでに職業の多くがパソコンに触れることが当たり前になっているので、子供自身の将来のことはわからないが抵抗感は持つことが減るのではないかと思うから(40代:いる)・AIが普及する世の中になっても、仕事の選択肢が広がる可能性があるから(50代:いない)・自身が仕事でプログラミングを使っていました。職種はクリエイティブ系の専門職で、文系女子が初めから苦手意識を持っており、生産性の悪い業務でした。経験上、今の世の中で避けて通れる事ではないと感じ、そんなに難しい事でもないと思っているので、小さいうちから概念だけでも触れておくべきだと思います(40代:いる)・ネット社会でもあり、パソコンは、扱えて当たり前の時代、AIで、働く現場も変化してきます。機械やプログラミングに精通出来るような体制は、大変良い取組だと言えます(60代:いない)<小学校でプログラミング教育が必修化されることに「反対」と回答した人>・私は元SEなので、プログラミングができる。だがこれができるようになったのは就職してからである(中略)文科省は「プログラミングを通して論理的思考力を高める云々」と言っているようだが、周囲を見ていると逆のようで、論理的思考が生まれつき得意な者はプログラミングもすんなりできるというだけのこと(40代:いる)・今の小学校教育は広く浅くすべてのことが中途半端になっている(50代:いない)・論理的思考を養う為ならば、プログラミングは意味がない(30代:いる)・英語やプログラミングは基礎的学力が備わってからでも遅くはない(30代:いない)・コンピュータに詳しくなることは犯罪にも繋がるので(40代:いる)・そういう時間がとれるなら、小学校の内は、もっと情操教育の時間を大事にして欲しい(50代:いない)<小学校でプログラミング教育が必修化されることに「どちらともいえない」と回答した人>・内容によりけり。今回実施される内容では、簡単すぎると感じる子もいると思う(40代:いる)・同時にインターネットの活用における危険性なども学べるならよいと考えるので(30代:いない)・全員にする必要はあるのか?とも思うが、授業を受けて 興味を持つこともあるかもしれないので 良いのかなぁとも思います(50代:いない)・概ね賛成ですが、指導の方法や教師によっては全く意味をなさないかもしれないと思うので(40代:いる)・元々システムエンジニアでプログラミングをしていましたが、やっぱり向き不向きが有ると思います。論理的な思考力などは普段の生活の中(大人との会話や遊び)でも十分鍛えられますし、プログラミングが好きな子は勝手に自分で勉強すると思います(50代:いない)・それらが子供たちの未来に、どのような可能性を残すか分からない。英語の授業も、散々やっているのに英語を喋れない日本人ばかり(40代:いる)※一部抜粋しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より新型コロナウイルスの影響で政府から休校要請が出された一方で、今年4月から小学校で必修化されることになっているプログラミング教育。そのことを知っているかどうかを働く主婦層に尋ねたところ、小学生のお子さんがいる人の認知度は8割を超えました。「小学校でプログラミング教育することは、子どもの将来にどんな影響を与えると思いますか」と尋ねたところ最も多くの人が選んだのは「コンピュータにより親しみを感じるようになる」で47.1%。小学生のお子さんがいる人だけに絞ると54%と過半数です。他にも「論理的思考力などの資質や能力が磨かれる」や「IT技術者など専門職に就ける可能性が広がる」など、積極的に評価する声が上位を占めました。「小学校でプログラミング教育が必修化されることをどう思いますか」という質問に対しても、賛成46.1%に対して反対7.4%と賛同する声の方が圧倒的に多くなっています。しかしながら最も多かったのは「どちらともいえない」という声で46.5%。諸手を挙げてプログラミング教育に賛同する人ばかりでもないようです。小学生のお子さんがいるかいないかで比較すると、小学生のお子さんがいる人の方が賛成する人の比率は58.0%といない人より18ポイントも高くなっています。プログラミング教育について知っているか否かの比較では、小学生のお子さんがいる人の方が「知っている」と回答した人の比率が20ポイント以上高くなっており、関心度が高い人の方が賛成と回答する比率も高いようです。文部科学省の「小学校プログラミング教育の手引」には、プログラミング教育は子供たちの可能性を広げることにもつながると書かれています。一方で、本当に効果的な指導ができるのかという疑問の声もあります。効果の有無はすぐに検証できるものではありませんが、IT環境が当たり前となった社会において必要な教育のあり方を考える上で、プログラミング教育の必修化は大切な一歩なのだと考えます。【ポイント】・プログラミング教育の必修化に賛同する声の方が多く、小学生のお子さんがいる人の方がより賛成比率が高い。・一方、その効果については未知数。取り組みの必要性には一定の理解があり、IT環境が当たり前の社会において大切な一歩。■しゅふJOB総研所長 兼 ヒトラボ編集長 川上敬太郎 ープロフィールー1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、テンプスタッフ株式会社(当時)入社。責任者として営業・企画・新規事業起ち上げなどを行う。転職後、執行役員としてマーケティング・求人・キャリアカウンセリング部門を統括。業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼 編集委員を経て、2010年株式会社ビースタイル入社。2011年より現職(2020年より株式会社ビースタイル ホールディングス)。人材派遣、紹介など多様な人材サービス事業に20年以上携わり、事業現場の最前線から経営企画・人事・広報などの管理部門まで、あらゆるセクションで責任者を歴任。男女の双子を含む4児の父。※一部抜粋▼詳しくはこちら<しゅふJOB総研について>「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。※過去の調査結果はこちら:<ビースタイル グループについて>企業理念は~best basic style~時代に合わせた価値を創造する。創業以来、主婦の雇用をのべ13万人以上創出してきた『しゅふJOB』や時短×ハイキャリアの働き方を実現する『スマートキャリア』など人材サービス事業を主軸とし、スーパーフード“モリンガ”のプロデュースや民泊清掃サービスなど、新たに事業領域を広げながら、日本の幸福度向上に全力で取り組んでいるソーシャルカンパニーです。■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月22日編集部:学研キッズネット編集部次世代教育・生涯学習をサポートする教育事業を展開する株式会社グローバルキャストの自社Webメディア「バレッドプレス」 が2020年4月1日~30日の期間において、コンテンツ閲覧数57万(571,345CV)を突破したことを発表しました。「バレッドプレス」についてバレッドプレスは2018年12月に公式オープンし、「子どもの未来と好奇心を、親とともに応援していく」をコンセプトにした、子ども向けSTEAM教育に関する情報をご紹介するWebメディアです。情報を単なるニュースとして紹介するのではなく、どうしてプログラミング的思考が必要なのか、また、子どもにどのように興味をもたせ、サポートするのかなど、具体例を出しながら紹介しております。また、2020年4月度の読者数は31万人を突破しており、今後も親子に寄り添ったメディアとして、親と子どもの未来をメディアを通して応援していきたいと考えております。■2020年4月のコンテンツ閲覧数推移バレッドプレスは、SmartNewsなどのニュースサイトや、FacebookなどのSNS経由でも記事を配信しております。閲覧数のカウントは、2020年4月1日~30日の期間において、Facebookで記事を読んだ読者・SmartNews経由で記事を読んだ読者・バレッドプレスから直接記事を読んだ読者を合計したトータル数となります。バレッドプレスの主な読者は、小学生のお子さまを持つ保護者の方やSTEAM教育・子ども向けプログラミング教育に興味がある方が多く、今回新型コロナウィルスによる自粛要請の影響で、学校が休校になり、子どもの学力格差に不安をもつ保護者の方が増えたことにより、オンライン教育や海外教育に興味を持った方々に多く読まれ始めております。【グローバルキャストについて】株式会社グローバルキャストはクライアントとマーケットをつなぎ成果最大化を実現する「マーケティング支援事業」を展開。「実行レベルで培ったノウハウ」、「対面・電話・ウェブ・メディアなどの多彩なチャネル」、「日本全国の流通網」などの資源を保有し、多言語にも対応。さらに企業活動の効率化を実現するマーケティングツールも提供しクライアントの業績向上を網羅的に支える”ビジネスコンシェルジュ”として活動しています。マーケットサイドには人々の生活に新たな価値をもたらす最適なサービスをお届けし、また次世代教育・生涯学習をサポートする教育事業を同時に提供する”ライフコンシェルジュ”として、安心・信頼の中でクライアントの商品・サービスが流通するよう努めています。会社名:株式会社 グローバルキャスト代表者:代表取締役川口英幸設立:2008年2月20日資本金:190,231,000円事業内容:マーケティング支援事業、ダイレクトマーケティング、コンタクトセンターソリューション、多言語コミュニケーション、デジタルマーケティング、メディアマーケティング、ビジネスサポート事業、ライフコンシェルジュ事業、教育事業、新電力事業およびその附帯事業所在地:愛知県名古屋市中村区平池町4-60-12 グローバルゲート 14F会社公式サイト:■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月20日「これからの時代、学歴は武器にならない」ともいわれます。その一方で、中学受験をはじめとした受験熱、教育熱は高まるばかり。日本において、学歴が持つ価値や意味はどんなものになっていくのでしょうか。教育ジャーナリストの中曽根陽子さんは、「大学に行くことを目的とするのではなく、もっと大きな人生の目的に向かうルートに大学があるなら、行けばいいだけのこと」と語ります。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカット)日本とまったく異なる欧米の入試システム世代人口が減った現在、日本は「大学全入時代」といわれます。大学のレベルを問わなければ、いまの子どもたちは全員が大学に入学できるというわけです。そうはいっても、やはりレベルの高い大学への入学はいまも変わらず簡単ではありません。とくにそういった難関大学は、入学者数を減らして一定のレベルを保とうとしているからです。では、その「レベル」とはなにか?それは、いまも変わらず、基本的には「偏差値」です。世代人口が多い団塊ジュニア世代が受験生だった時代のような「偏差値至上主義」とまではいかなくても、日本においては偏差値が重視される傾向にあることはたしかです。一方、日本や韓国などで行われるような、アジア型といわれる入試とまったく異なる入試システムをとっているのが、欧米です。欧米の入試では、日本の入試のように受験生が一斉に同じテストを受けるということはありません。一定の学力を測るスコアは必要ですが、その結果はあくまでも合否を判断する資料のひとつにすぎません。その一方で、たとえば志望理由やポートフォリオ、エッセイなどの書類をたくさん提出する必要があります。あるいは、何人かの推薦者がいないといけないということも。要は、入学を志望する人物が、いままでにどういうことをしてきて、どういう人たちとかかわってきて、入学したらなにをしたいのかといったことまで含め、トータルの人物像が欧米では問われるわけです。日本における自分の偏差値で表せるようないわゆる学力と呼ばれるものは、あくまでひとつの指標でしかありません。大学入試改革が失敗すれば日本の未来はない!?ただ、日本でも大学入試改革が進行中です。そもそも、なぜ大学入試改革をする必要があったか?それは、いまという時代が大きく変化しているからです。時代が変われば、それに伴って必要とされる人材も変わってくる。ところが、経済界からは「欲しい人材が育っていない」という声が以前から相次いでいました。そこで、大学入試を変えれば、その前にある高校、中学校、小学校の教育も必然的に変わっていく。そうして、実社会で求められる人材を育てようというロジックで大学入試改革が進められることになったのです。でも、当初予定されていた英語民間試験や記述式問題の導入が延期となるなど、現在は大学入試改革がトーンダウンしているのが実情です。しかし、仮にこのまま大学入試改革が頓挫して、結局かつての入試と同じようなシステムに戻ってしまったら、「日本の未来はない!」というくらいにわたしは考えています。先にお伝えしたように、大学入試改革に先んじて2020年から、高校、中学校、小学校の教育も変わっていきます(インタビュー第1回参照)。そのベースとなるのが、新たな学習指導要領。それは、これまでの教育とは異なる「生きる力」を伸ばすことを目指したものです。さらに、現在のコロナ危機で学校が休校に追い込まれ、オンライン化が加速しているなかで、学校教育の意味が問い直されています。もし、学校関係者が、単にコロナ禍の前に戻すことだけを目指すなら、日本は世界の潮流からも完全に遅れを取ることになるでしょう。さて、文科省によれば、生きる力とは具体的に「学びに向かう力、人間性」「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力」とされています。明らかに、これまで重視されてきたような知識をたくわえる力とは異なるものであり、どれもとても重要な力ですよね。その教育が本当にしっかりと定着するのか。そして、その教育で子どもたちが身につけた力を大学がきちんと評価できるのか。そこに大学入試改革が実を結ぶかどうかの鍵があるように思います。今後は学歴が持つ価値が変わっていく大学入試改革にはじまる日本の教育全体の改革が進めば、「これからの社会で求められる人材」が育つことになるでしょう。ただ、わたし自身は、これからは学歴は万能ではなくなると思っています。もちろん、これからも学歴はある程度の武器にはなるでしょう。でも、「あの大学を出るくらいのポテンシャルを持っている人なんですね」という程度の評価基準になるのではないでしょうか。それよりも問われるようになるのは、先の欧米の大学入試ではないですが、その人自身がなにをしてきたか、なにができるのか、なにをしたいのかといったトータルの人物像でしょう。そう考えると、今後は、自分自身の人生の「目的」をしっかり考えることがより大切になります。たとえば、なんの目的も持たないままに東大に行ったところで、東大で過ごす時間はただの無駄でしかありません。それよりも、自分の人生の目的をしっかり見据え、その目的のために必要な大学に行くこと。必要なければ大学には行かずに目的に向かって最短距離で進んでいく。あるいは、必要になったときに行く。そういった柔軟な考え方を持つことが大切です。大学は単なる通過点にすぎません。その先を見据えて自分の生き方を考えることを、ぜひお子さんに伝えてほしいと思います。『1歩先いく中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい』中曽根陽子 著/晶文社(2016)■ 教育ジャーナリスト・中曽根陽子さん インタビュー記事一覧第1回:親の役目は我が子の「自己探究の力」を育むこと。“理想の子ども像”を押し付けてない?第2回:学歴の価値はどう変わる? 「偏差値の高い大学に行く」ことにしがみつく必要は、もうない第3回:任せて、失敗させて、考えさせる。「困難を乗り越える力」を伸ばすには、放っておくのが◎(※近日公開)第4回:自己肯定感が「高い子の親」と「低い子の親」。驚くほど全く違う、それぞれの特徴とは(※近日公開)【プロフィール】中曽根陽子(なかそね・ようこ)1958年生まれ、東京都出身。教育ジャーナリスト。マザークエスト代表。慶応義塾大学大学院システムデザインマネジメント科ヒューマンラボ研究員。出産のために小学館を退職後、1994年、子育て中の母親たちが子どもと一緒にあそび場をチェックし紹介する『子どもとでかける大阪あそび場ガイド』(メイツ出版)を制作。取材から執筆、イラストまですべてを母親たちの手によって作成した同書は、いまなお改定版を重ねるロングセラーとなり、シリーズ累計50万部超。2004年、女性のネットワークを生かした編集・取材活動を行う情報発信ネットワーク「ワイワイネット」を発足。「お母さんと子どもたちの笑顔のために」をコンセプトに、数多くの書籍をプロデュース。2013年、「親を人材育成のプロに」というコンセプトのもと、母親自身が新しい時代をデザインする「マザークエスト」を立ち上げ、アクティブラーニング型のセミナーの開催を中心に活動している。現在は、教育ジャーナリストとして紙媒体からウェブ媒体まで幅広く執筆する傍ら、海外の教育視察も行い、偏差値主義の教育からクリエイティブな力を育てる探求型の学びへのシフトを提唱する。主な著書に『はじめての海外旅行 安心おでかけガイド』(メイツ出版)、『マンガ版 子どもが伸びる! コーチングブック』(合同出版)がある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年05月19日編集部:学研キッズネット編集部株式会社増進会ホールディングス(Z会グループ)のグループ会社である株式会社Z会は、「Z会の通信教育」中学生向けコースにおいて、高校受験生対象の専科「入試特訓」講座を開講中です。今なら特別に講座開講の3月号からのお申し込みも2020年5月29日(金)まで受付中。カリキュラムの最初からスタートすることで、入試に必要な学習を完全網羅し、万全な入試対策を行えます。入試特訓概要自宅でできるZ会の通信教育の専科「入試特訓」では、演習によって得点力や記述力を強化できるので、お通いの塾にプラスすることで入試対策を万全にできます。「アウトプットの演習が不十分で、入試に向けて力がついているのか不安…」という方に特におすすめする講座です。(1)「入試で差がつく問題」の演習で得点力UP!高校入試は出題範囲も広く、単元の知識を組み合わせて解く難度の高い問題が出題されます。そのため、入試で点を取るためには、「本番を想定した問題演習」が必要です。専科「入試特訓」では、入試傾向や出題のツボをおさえて「入試で差がつく問題」を厳選。着実に入試レベルに引き上げます。(2)高校入試で必出の記述問題を徹底的に対策!近年の高校入試では、記述力を問う問題が多く出題され、配点も高いため、記述問題でいかに得点できるかが志望校合格のための重要なポイント。専科「入試特訓」では、プロの添削者による個別添削指導で、得点に必要な要素や減点の理由までこまやかに指導し、確実に得点につながる「合格答案」へ導きます。<専科「入試特訓」講座概要>・科目:英語・数学・国語・理科・社会※1科目から受講いただけます。・1カ月の学習時間目安:30分×4回/1科目・1カ月あたりの受講会費:1,827円(税込)※1科目・12カ月一括払いの場合さらに、今なら特別にZ会独自の入試必勝カリキュラムを講座開講の3月号から始めることもできます。カリキュラムの最初からスタートすることで、入試に必要な学習を完全網羅し、万全な入試対策を行えます。ぜひ、この機会を活用して、志望校合格に向けた学習をスタートしてみませんか。講座開講の3月開講号からの入会申込締切日は【2020年5月29日(金)】です。▼専科「入試特訓」講座の詳細について▼2020年度申込受付中Z会の通信教育高校受験コース▼Z会の通信教育中高一貫コース■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月18日編集部:学研キッズネット編集部「佐藤亮子のニッコリ教育サロン」は三男一女を東大理Ⅲ合格に導いた佐藤ママに、教育・受験ノウハウを学ぶ会員制コミュニティクラブです。子育て、受験をサポートするママこそ、いつもニッコリ笑顔で、充実した人生を送ってほしい。この思いを胸に「メンバーのお悩み回答講座」動画配信、佐藤ママを囲む少数限定のオフ会、佐藤ママとチャットで交流…などさまざまな角度から子育てママを熱烈応援するサロンです。ドリル作成の背景今回会員向けにリリースしたのは、未就学児・小学生向けに、書き取り練習と九九を覚えるオリジナルドリルです。とてもシンプルなものですが、佐藤ママの以下のような問題意識から生まれました。・市販のものはなんだか使いづらいし、どれがいいのかわからない・忙しいお母さんが、用意しなくて済むように・ノートのマス目がもっと大きいと丁寧に書くのに・同じものを何枚もさせたいのに、コピーする時間がない・プリントだったら、保存しやすいのに・毎日いつでも、すぐ子どもに「はい!」と渡したい・子どものやる気がおきる、ほどよい分量のプリントがほしい・シンプルすぎるぐらいのものがいい・子供の様子などを書き込めるスペースがほしい忙しくてなかなかドリルを探しに書店まで行けなかったり、めんどくさかったりするママの助けになるという視点から作られており、何度も反復練習しやすいよう、家庭用プリンターで出力し放題のサービスになっています。そして、読者情報サイト「本がすき。」にてその一部を無料公開しています。【「本がすき。」ドリル公開URL】「佐藤亮子のニッコリ教育サロン」登録方法本サロンにお申し込みいただく際には、光文社の運営する「kokode digital(ココデジ)」上で、光文社IDに登録していただくことになります。会員費は月額5,000円(税別)です。会員登録はこちら●主なコンテンツ紹介「スカッと解決!「お悩み回答講座」毎週動画中継」三男一女全員を東大理Ⅲに導いた「佐藤メソッド」を動画で伝授します!これまでたくさんの著書がベストセラーとなり、講演会を満員にしてきた佐藤ママ。このサロンでしか明かせないメンバーの悩みに質疑応答形式で答えます。あなたの知りたい答えが必ず見つかるはずです!●「少人数限定!佐藤ママと直接じっくり‟オフ会“」メンバー限定のオフ会を随時開催、佐藤ママが全国を訪問します。一人一人にじっくり向き合い、的確なアドバイスを送ります。フェイス・ツ-・フェイスの叱咤激励は愛の言葉、あなたの教育観が180度変わるかも。※「オフ会」は少数限定のため抽選となる場合があります。 ※別途参加費が必要です。●「毎日更新!佐藤ママとチャット(ブログ)で交流」ほぼ毎日、佐藤ママが気になったニュースや、身の回りの出来事を、写真コラムでお届けします。日々、佐藤ママが何に関心を持ったのかを共有できます!書籍情報【志望校合格へと導く‟過去問攻略”を明かした最新刊も好評発売中!】4人の子ども全員を東大理IIIに導いた佐藤ママの「過去バラ勉強法」とは!?志望校の過去問題集を買ってきたものの、ほとんど活用しないまま本番がきてしまった――これでは志望校合格はおぼつかないでしょう。4人の子ども全員を東大理IIIに導いた佐藤ママがたどり着いた、志望校一発合格の秘策をあますところなくお伝えします!◆詳しい「バラし方」を口絵で徹底解説!◆分厚い過去問題集は1年分ずつバラバラに!◆本番直前に過去問に取り組むのは間違いだ!◆苦手科目は過去問10年分で克服できる【書籍詳細】書名:『三男一女東大理3合格! 中学 高校 大学 志望校に一発合格する過去問攻略法』著者:佐藤亮子発売:光文社判型:A5判128ページ定価:本体1,400円+税●著者プロフィール大分県出身津田塾大学卒業大分県内の私立高校で英語教師として勤務。 結婚後、夫の勤務先の奈良県に移り、専業主婦に。長男、次男、三男、長女の4人の子どもを育てる。長男、次男、三男は灘中学校・灘高等学校を経て、東京大学理科Ⅲ類に進学。長女は洛南中学・高等学校を経て、東京大学理科Ⅲ類に進学。現在、長男と次男は医師として活躍。三男と長女は東大医学部の学生。その育児法、教育法に注目が集まり、全国で講演をおこなう。■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月16日編集部:学研キッズネット編集部一般社団法人 日本教育学会は、2020年5月11日、「9月入学・始業」案について時間をかけた丁寧な社会的論議が必要であると考え、政府に対して拙速な導入を決定しないよう要請しました。併せて、学校休校による子ども、保護者、教職員の不安や心配の声に応える実効性ある対策を大至急検討し講じていくことを求める声明を発表しました。日本教育学会声明全文去る4月30日、新型コロナウイルス感染拡大防止のための学校休校が長期化するなか、全国知事会は、内部に賛否両論がありながらも、政府に対し9月入学の導入を検討するよう要請しました。これを受けて、安倍首相は国会で「選択肢の一つとして検討する」と答弁し、首相官邸が各府省に論点整理を指示し、6月上旬には方向性を示す予定であるとの報道がなされています。今般、9月入学問題が浮上した背景には、勉強の遅れと受験への不安や部活動や行事などの貴重な学校生活の時間を削減しないで欲しいという子どもたちの声があります。また、学校再開後の短縮された期間での詰め込み・スピード教育が子どもたちのストレスを高め、不登校を増やすのではないかとの心配を保護者や教師が抱いていることも事実です。こうした声や心配には真摯に耳を傾けることが求められます。しかし、9月入学は不安や心配の基にある、直面する問題の解決にはどれほど有効でしょうか。それどころか、9月入学・始業の導入は、状況をさらに混乱させ、悪化させかねません。例えば学力格差の是正への有効性などには数多くの疑問があります。9月入学・始業そのものについてはこれまでもしばしば検討され、そのメリット・デメリットなども指摘されています。しかし問題は、これを「コロナウイルス禍で生じている問題」の解決策として性急に実施するということについてです。仮に学年の始期をいま直ちに9月に変更するとすれば、学校や子どもたちにも、家庭や社会にも甚大な影響が及びます。例えば来年度の小学校入学を9月に変更すれば、義務教育開始は一番高い年齢で7歳5ヶ月と世界でも異例の高年齢になります。9月入学導入に伴って生じる4月から8月までの5ヶ月間の学費分の空白は、私立大学だけでも1兆円近くになりますが、これを誰が負担するのでしょうか。8(7)月卒業になると高校生大学生らの就職はどうなるでしょうか。さまざまな問題が予想されます。これらの中には、仮に将来的に解決・解消できるとしてもそれまでに10数年を要するものも少なくありません。そうした重大な諸問題は、政治や行政のトップだけでなく、その解決策を含めて現場の教員・教育行政や子ども・保護者、中小企業を含む企業・諸組織など多くの関係者等の声を十分に反映し、専門家等も加わり慎重に検討すべきです。日本教育学会は緊急に特別委員会を設置し、検討すべき課題の洗い出しを行っており、近日中に緊急提言を公表する予定です。そもそも、コロナウイルス禍で学校でも社会でも様ざまな支援が緊急に求められているときに、教育の実質的保障に使うべき、限られた財源と人員を割いてでも9月入学・始業を直ちに実施することが果たして必要でしょうか。9月入学に議論を集中させることで、いま対応すべき重要な他の諸問題を見過ごすことも危惧します。以上から本学会は、「9月入学・始業」について、時間をかけた丁寧な社会的論議が必要であると考え、政府に対して拙速な導入を決定しないよう求めます。あわせて、学校休校による子ども、保護者、教職員の不安や心配の声に応える、実効性ある対策を大至急検討し講じていくことを求めるものです。2020年5月11日日本教育学会以上のように、「9月入学」に対して疑問や懸念を抱いている方も少なくありません。前例のない長期にわたる休校措置に、政府は早急な対応を求められています。日本教育学会は、「9月入学」を実施した際に生じる様々な問題に対し、解決するまでに数十年を要すると懸念しています。学校再開の見通しが立たない中、政府に対して問題の対策が不明確な状態で、拙速な導入を決定しないよう求めています。■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月13日編集部:学研キッズネット編集部子どもの体験型キャリア教育をはじめ、CSR&CSV広報、エンプロイーエクスペリエンス事業を展開する株式会社バリューズフュージョンは、全国の小中学校で臨時休校が続くなか、家庭において子どもたちがビジネスへの関心を深めるきっかけづくりとなる「レモネード販売ビジネス体験キット」を発売しました。『おうちでいいね!レモネード』販売の背景バリューズフュージョンでは、小学生がレモネードの販売を通じてビジネスの原理原則を学ぶことができる体験イベント『いいね!レモネード』を展開しています。新型コロナウイルス感染の拡大により、体験イベントは見合わせておりましたが、この度、ご家庭でも気軽にレモネード販売によるビジネス体験ができる『おうちでいいね!レモネード』を発売しました。体験イベントの参加を心待ちにしているお子さまが多く、また遠方にお住まいのお子さまにも、自宅で簡単にレモネード販売のビジネス体験をしていただきたいという思いから、今回の発売となりました。■『いいね!レモネード』についてアメリカの一般家庭では、子どもの自立性や社会参加、ひいては経済観念を高めたり、起業家精神を養うことを目的として、夏休みにレモネードを販売させるのが風習となっています。この良き風習をベースに、売上、原価、利益の説明に始まり、接客ノウハウやPDCAサイクルに至るまで、小学生がビジネスの原理原則を学べるオリジナル教育プログラムとして発展させたのが『いいね!レモネード』です。●『おうちでいいね!レモネード』キットの内容レモネードをつくるための材料として100%レモン果汁(「ポッカレモン100」)、またシロップには創業文久2年、京都の老舗、北尾商事の国産白みつをセレクト。そのほか、『いいね!レモネード』オリジナルカップ、試飲カップ、ストロー、そして体験学習ワークブック、売上管理表が1セットになっています。レモネードを作り、おうちで家族に販売してお小遣いをかせぐことで、人生ではじめてとなるビジネスの第一歩を気軽に体験していただけるキット内容になっています。おうちでレモネードショップを開店できる!レモネードショップのお店の名前を考えたり、ディスプレイやレイアウトを工夫したりと、おうちの中での体験でも、工夫次第で楽しさが膨らみます。レモネードの味もレシピにひと工夫して、お水の代わりにソーダにしてみたり、砂糖漬けにしたレモンの輪切りを添えてみたり、自分の好みの甘さや新しい味を発見したりとワクワク楽しみながら体験することができます。在宅で仕事をしているお父さんやお母さんをはじめ、ご家族の皆さまにもお子さまから手作りの美味しいレモネードを提供してもらうことでリフレッシュしていただけます。なお、レモネードの作り方および販売や接客のポイントをレクチャーした動画を、当社のYouTube公式チャンネル『いいね!こどもビジネスチャンネル』にアップしており、動画を見ればすぐにレモネード販売ビジネスが体験できるようになっています。【おうちでいいね!レモネード】前編:レモネードを作ってみよう!【おうちでいいね!レモネード】後編:レモネードを売ってみよう!なお、価格は2,980円(税込3,278円)、送料は無料で下記サイトにてお申し込みいただけます。『おうちでいいね!レモネード』購入ページおうちで経験を積んだら、次は表参道のカフェでリアルな接客体験を!表参道のカフェ「the AIRSTREAM GARDEN」おうちでレモネード販売ビジネスの経験を積んだら、次は表参道のカフェ「the AIRSTREAM GARDEN」で、リアルな接客体験の機会となる『いいね!レモネード』の本番ステージを用意しています。今後の新型コロナ感染の状況と政府、都の方針も踏まえながら再開の予定ですが、現時点では2020年7月から実施できるよう準備を進めています(詳しくは当社サイトにてお知らせします)。実施にあたっては、最大限の予防措置を取ると共に、看護師の資格を持つスタッフも常駐させるなど、万全の対策を取りながら進めていきます。●おうちでビジネスの知識を学べるオンライン講座も好評開催中!また、これからの社会で必須となってくるさまざまなスキルを、子どもにもわかりやすく講義する小中学生向けビジネススクール『いいね!MBA』オンライン講座も6月下旬まで好評開催中です(7月以降のプログラムは追って当社サイトにてお知らせします)。■5月16日(土)「コミュニケーション力」学習講座ビジネス視点の話し方や聞き方を学んだり、テーマに基づいてディスカッションをします。【1部:小学3〜6年生対象】 10:00~11:10【2部:小学3〜6年生対象】 13:00~14:10【3部:中学1〜3年生対象】 15:00~16:10■5月23日(土)「はじめてのSDGs」講座SDGsとはどういうことで、なぜ重要なのかを学び、目標達成に向けたプランをつくります。【1部:小学3〜6年生対象】 10:00~11:10【2部:小学3〜6年生対象】 13:00~14:10【3部:中学1〜3年生対象】 15:00~16:10■6月6日(土)「プレゼンテーション力」スキルアップ講座プレゼンの基本的な「型」を学び、体験してスキルを身に付けます。【1部:小学3〜6年生対象】 10:00~11:10【2部:小学3〜6年生対象】 13:00~14:10【3部:中学1〜3年生対象】 15:00~16:10■6月13日(土)「はじめてのブランディング」講座ブランディングとはどういうことなのかを学び、ブランドづくりの企画を体験します。【1部:小学3〜6年生対象】 10:00~11:10【2部:小学3〜6年生対象】 13:00~14:10【3部:中学1〜3年生対象】 15:00~16:10■6月20日(土)「はじめてのビジネス」学習講座ビジネスのしくみを学び、ビジネスプランを考える体験をします。【1部:小学3〜6年生対象】 10:00~11:10【2部:小学3〜6年生対象】 13:00~14:10【3部:中学1〜3年生対象】 15:00~16:10■6月27日(土)「はじめての起業」学習講座起業に必要な会社設立と事業計画をつくる体験をします。【1部:小学3〜6年生対象】 10:00~11:10【2部:小学3〜6年生対象】 13:00~14:10【3部:中学1〜3年生対象】 15:00~16:10お申し込み等、詳細はこちらをご覧ください。<当社がこれらの事業を行う目的>2020年、世界は変革の時代を迎えています。デジタルテクノロジーの進化や、働き方のアップデートなど、経済、企業組織、個人のキャリアにいたるまで、ありとあらゆるものを取り巻く環境が複雑さを増してきていた状況下で、さらに今回のコロナ禍が起こり将来の予測をすることは非常に困難になっています。子どもの教育環境はコロナ禍以前から、日本、世界を問わず格差が拡がり、本人が生まれた環境や育った家庭の経済的理由などで、無限の可能性が狭まってしまっている現実がありましたが、さらなる拡大が懸念されます。私たちは、生まれた環境や地域、家庭の経済的な理由に関係なく、全ての子どもたちが自身のキャリアの可能性を拡げるために、社会の門戸を開き、フェアな機会を創造することが重要だと考えています。子どもの時から、社会の成り立ちやビジネスへの興味や関心を少しづつ持ち始め、自身のキャリア形成を思い描いていくことで、一人ひとりの「目的意識」や「自立心」が芽生えると信じています。バリューズフュージョンは、この趣旨にご賛同いただける企業の皆さまと、子どもの多様な価値観を結びつけながら、新たな価値を創出し、持続可能な社会をつくっていきたいと考えています。【バリューズフュージョンについて】バリューズフュージョンでは、体験型キャリア教育を通じて、自分は何ができるか(能力)、何をやりたいか(動機)、何を大切にしているか(価値観)といった、子どもたちの今後の人生設計やキャリアプランのベースとなってくる要因を踏まえつつ、何よりも“早期に社会や仕事のしくみを把握してもらう”ことを念頭に置き、自信や気づきを与えながら成長を促していきます。次世代の社会をリードする人材の育成も見据えたこの体験型キャリア教育事業をベースに、CSR&CSV広報やエンプロイーエクスペリエンス事業を手がけるソーシャルビジネスカンパニーです。<会社概要>会社名:株式会社Values Fusion (バリューズフュージョン)代表者:代表取締役社長 竹内慶太所在地:東京都港区北青山2-7-13 プラセオ青山ビル3F事業内容:体験型キャリア教育事業/CSR&CSV広報/エンプロイーエクスペリエンス会社公式サイト:■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月12日編集部:学研キッズネット編集部株式会社ロボット科学教育が運営するこども向けロボット製作・プログラミング教室(クレファス)では、普段は教室にてクラス制の授業を⾏っていますが、コロナウイルス感染拡⼤による全国の休校措置に伴い、⾃宅で授業を受けられるオンライン授業システムELITE(エリート)を2020年4月23日よりスタートしました。「もっと学びたい」「友達や先生と会いたい」そんな子供たちの想いを汲んで、学びの場を提供し続けます。ロボット科学教育クレファスがはじめるオンライン授業新型コロナウイルスの感染拡大によって、全国の学校が休校になっている今「家で何ができるの?」「もっと勉強したい」「時間をもて余している子供に何かやらせなくては…」といった生徒や保護者に向けて、クレファスでは教室で受ける授業と同内容の授業をオンラインで受けられるサービス、Eliteを開始。教室の開講以来17年間、先生と子供たちは対面授業で学習を進めてきたが、授業のオンライン化に伴い、これまでとは違った形での学習方法を提案することになった。画面越しに先生と会えた瞬間、子供たちからは笑顔がこぼれる。自宅にて、先生と通信しながら授業を受ける様子先生が授業を配信する様子オンライン授業概要■対象ロボット科学教育クレファス会員(6歳~)■授業概要授業は1クラス4人前後の少人数制。先生1名でオンラインで授業を行います。授業で使用するロボットキットや教材は教室で使用しているものと同様。授業時間も普段の授業とほぼ同じで、小学校1~2年生が60分、小学校3年生以上が90分。■教材小学校1~2年生レゴ®WeDo2.0キットオリジナルワークシート小学校3年生レゴ® マインドストーム® EV3オリジナルワークシート■保護者の声「久しぶりに子供が生き生きと取り組んでいる様子が見られた」「家で時間があるので、このように習い事をオンラインでやってもらえると助かる」使用教材:レゴ® マインドストーム® EV3オンライン授業でも、授業内容は教室で行っているものと同様。先生は生徒が実験をしている様子や、ロボット製作について画面越しでアドバイスしていく。ご家庭でプログラミング環境をご用意していただき、動くロボットを使ったプログラミング学習を行う。実際に授業を受けた子供たちからは、「久しぶりに友達や先生と会えて嬉しかった」「授業が終わったあとも、自分で作って動かして色々実験ができた」「次の授業が楽しみ!」などの声が多数寄せられている。子供たちの前向きな姿勢は、家庭、社会を元気づける一筋の光となるはずである。現在400名を超える会員が、オンライン授業受講をスタートさせている。オンライン授業は休校措置が解除され次第、順次教室での授業に切り替わる予定。【株式会社ロボット科学教育とは】株式会社ロボット科学教育は、ロボット製作を通じ、体験的な学習や問題解決能力を養う学習により、知的好奇心や探求心、論理的な思考力、表現力の育成を目指す革新的な学習塾です。2003年に設立され、ロボット製作・プログラミング教室「Crefus(クレファス)」、低年齢向けに”科学する心、クリエイトする力を養う教室”「Crefus Junior エリート Kicks(キックス)」など計130教室(直営・FC)を展開しています。【Crefus公式サイト】■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月08日夏休みになると、自由研究の課題などで何を作るか悩むママとお子さんもいると思います。手先を動かしクリエイティビティを伸ばしてくれる工作。工作は雨の日の暇つぶしにも、お子さんとの絆作りにも役立ちます! そこで、子どもとできる工作アイディアをま…
今も昔も子供の習い事として人気の水泳。体を鍛えらたり、水遊びの時に泳げると安心だったりなどの理由のほか、学校の授業の対策として通っている人も多いようです。そこで、水泳教室に通うメリットや水泳に関する注意点など、子どもの水泳教室についてまと…
大学入学時など、奨学金の存在はとてもありがたいですが、卒業後の返済はなかなか負担がかかるもの。賃金が増えにくい今のご時世、滞納やトラブルになってしまったというケースが多々見られています。わが子が将来利用するかもしれない奨学金制度。返済方法…
子どもができると、家計の中で大きなウェイトを占めるようになる学費。子どもが生まれてから大人になるまで、進路によっては数千万円かかると言われています。これだけの大金ですから、早いうちに計画的に準備しておきたいですよね。そこで、子どもの学費の…
ヲタママだっていーじゃない!
STEAM教育って何?
子育て楽じゃありません