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こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。子どもが生まれる、それも初めてとなると、まだ生まれる前から育児グッズをアレコレと品定めしたくなり、生まれてからはアレコレを買いあさりたくなってしまいます。「あると便利」と聞くと「買っておこう」と心が傾いてしまいそうですが、ちょっと待って。実際には「なくてもよかったな」と思うものも少なくありません。そこで、育児経験アリのママたち3人に、買ってしまってちょっと後悔した育児グッズ を紹介してもらいました。●(1)抱っこひも『抱っこひもはほとんど使わなかった』と答えてくれたのが、31歳1児のママRさん。『抱っこやおんぶをして歩き回る時間なんて限られているから、抱っこひもまでは必要なかった。でも、育児書の必要なものリストにのっていたからつい……』Rさんの場合、移動は基本的に車。車を降りての買い物中はベビーカーを利用していたため、抱っこひもを使う場面がなかったそうです。これが、電車やバスなどの公共交通機関を利用する生活スタイルだとまた違う かもしれませんね。●(2)ベビーバス『それほど高いものじゃないからと思って買ったけど、とにかく場所ふさぎで』というのは2人の年子のママYさん。『アパート住まいだし、お風呂場も洗面所も狭いから、ベビーバスを置いておく場所に困っちゃって』と、買ってきてすぐに後悔したそうです。『2人とも夏生まれだったから、一緒にシャワーを浴びて済ませることにして、ベビーバスは結局ベランダに出しちゃったわ』と笑っていました。ベビーバスが場所を取るのは確か。そして使用期間も半年程度 。ただ、冬生まれの場合にはシャワーだと赤ちゃんもその世話をするママも一緒に風邪をひきそうなので、生まれ月次第かもしれません。●(3)布おむつOさんは高齢で1人目を出産したため、子どもは一人だけのつもりでじっくりと手をかけようと考えたそうです。『だから、布おむつで育てようと思ったの』と出産前に大量の布おむつと布カバーを購入したそうです。『でもね、布おむつって寝ているときや家で薄着のときにはいいんだけど、外出時や厚着をするときはお尻周りがゴワついて気持ち悪そう なのよ』結局、子連れで外出できるようになる生後1か月を過ぎたころには、ほとんど紙おむつにスイッチしてしまったそうです。布おむつの履き心地の良さと使い勝手の良さを知ったOさんは、『布おむつ=手をかけるって思い込んでいたのよね』と苦笑い。残った布おむつはすべて雑巾に変身したそうです。●まとめとして子どもの誕生が待ち遠しいあまりに、早々に“育児グッズリスト”を作成して、購入まで済ませてしまう傾向があります。でも、便利な世の中、ほとんどのものは必要になったそのときに簡単に手に入れることができます。他の人には便利で不可欠な育児グッズも、自分には不要かもしれません。育児グッズは育児が実際に始まってから揃えるのが、後悔を減らすベストな策かもしれませんね。●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)●モデル/いちご姫(いちごショートくん)
2017年01月28日子どもが1歳を過ぎたあたりから、考えることも多いといわれている卒乳。ママと赤ちゃんにとって大切なスキンシップということもあり、卒乳への決心がつかずにいるママも多いのではないでしょうか。とはいえ、いつかは訪れる卒乳の日。卒乳のタイミングや子どもへの伝え方を紹介します。医療監修:丸山レディースクリニック院長 丸山正次産婦人科の家で生まれ、東京の下町で育った。東京医科大学卒業。昭和大学産婦人科学講座入局。その後、同医局の関連病院であり地域の高次医療施設である佐野厚生病院(栃木県佐野市)に産婦人科医長として就任。そのまま27年間医長職を継続し定年時に丸山レディースクリニックを開院。▼資格日本産科婦人科学会専門医/日本産婦人科医会母体保護法指定医/日本産科婦人科学会卒後研修指導責任医/日本更年期学会会員/日本東洋医学会会員卒乳するべき時期は? 仕事復帰や次の妊娠を考えているタイミングなど、ママによって卒乳を考える時期はさまざまです。赤すぐ総研が発表した「出産・育児に関する実態調査2016」によると、0歳〜2歳までのお子さんを持つ20〜49歳までの既婚女性2303名のうちの8割以上が「1歳未満で卒乳」したと回答したそうです。■卒乳にはの明確な基準はなし!? しかし、卒乳を考えるべき時期の明確な基準は設けられていません。産婦人科医の宋美玄氏と小児科医の森戸やすみ氏の共著『産婦人科医ママと小児科医ママの らくちん授乳BOOK』(メタモル出版)によると、子どもがほしがるなら、何歳まであげてもいいそうです。本著では、WHO(世界保健機関)が2歳までの授乳をすすめていることにも触れたうえで、下記のように述べられています。子どもが自然にいらないと示す「自然卒乳」まで母乳を続けるというのは悪いことではありません。幼児期までの子どもがお母さんにべったりくっつく、母乳をほしがるというのは自然なことです。出典:『産婦人科医ママと小児科医ママの らくちん授乳BOOK』(メタモル出版)■卒乳を決めるのは赤ちゃんの発育面だけではない離乳食の開始時期の目安が生後5〜6ヶ月ごろとなっていますが、卒乳時期には明確な定義がされていないようです。発育面だけで基準を設けるのではなく、ママと赤ちゃんの精神面に重きを置かれていることがわかります。卒乳時期について決める難しさは、周産期医療の専門誌『ペリネイタルケア』で、別の小児科医も言及しています。卒乳についての基準を設けることはほとんど不可能であり、それぞれの母子というカップルとそれを取り巻く家族内での身体的・心理的・社会的要因が影響し合いながら卒乳の時期が決まってくる。出典:『ペリネイタルケア』(メディカ出版)また、かつては使われていた「断乳」という言葉が、近ごろは「卒乳」に変わりつつあるそう。授乳に対する考え方は、母子手帳の内容の変化からもわかります。以前の母子手帳には、1歳と1歳6カ月の記録欄に母乳の中止を促すような記載があり、1歳6カ月健診の際にまだ母乳を続けていると「そろそろやめましょう」という指導が行われていました。しかし、その年齢で母乳をやめるべきだという説には医学的な根拠がなく、さらに母乳育児の利点がわかってきたので、2002(平成14)年に、「断乳」という言葉は母子手帳からなくなったのです。出典:『産婦人科医ママと小児科医ママの らくちん授乳BOOK』(メタモル出版)■ママの精神面も考慮年齢を区切りに卒乳しなくてはいいとはいうものの、ママの体調や精神面によっては、卒乳を決断しなくてはならないこともあるでしょう。たとえば、授乳そのものがつらくなってしまったとき。授乳によって気分が落ち込むというママは少なからずいるそうです。また、次の子どもを妊娠しているため、卒乳を考えているというケースもあるでしょう。体調面に関しては個人によって異なるため、卒乳で悩んだ場合は医師と相談のうえで決めるのがよさそうです。■卒乳の目安卒乳の目安となる赤ちゃんのサインに関しても、明確な基準は設けられていません。目安としては、下記の要素があげられるそう。・離乳食が3回食まで進み、食事から十分な栄養をとれている・赤ちゃん用のマグなどを使って、母乳・ミルク以外の水分がとれる卒乳には子どもへの声かけも大切だといわれていることから、ママの話を理解できるようになってからの方がいいともいわれています。■育休明けの復職後はいつ卒乳する?職場復帰でよく問題になる卒乳ですが、選択肢は大きく分けて以下3つ。・復職前に卒乳しておく・母乳育児を続ける・朝夜のみ授乳職場復帰後も母乳育児を続けたいママのなかには、搾乳した母乳を冷凍保存して、保育園で冷凍母乳を飲ませてもらうように準備を進めたママもいました。一方、保育園ではミルクを飲ませ、朝と夜のみ授乳するという混合派もいます。復職前に必ず卒乳する必要はなく、ママが母乳育児を続けたい場合は卒乳を急がず、のんびり母乳育児を楽しむのも選択肢のひとつです。卒乳でおこるトラブル対策とは母乳育児をしていると、胸の張りや乳腺炎を経験するママも多いでしょう。卒乳後も同様に悩まされることもあります。乳腺炎になると、乳房がカチカチにかたくなって熱を持ち、痛みを生じることが多いようです。熱や悪寒を併発することもあるといわれています。胸が熱を持ってしまってつらかったり不快を感じたりするときには、保冷剤などで冷やすと少し楽になるそうです。圧抜き程度に搾乳をするのもいいとか。ただし、母乳が生成されてしまう可能性もあるので、搾乳しすぎには気をつけましょう。卒乳に不安がある場合や乳腺炎になってしまった際は、自分が出産した産科や母乳育児外来を設けている産婦人科、助産院に相談するという方法もあります。卒乳後の母乳マッサージを行っているところもあるので、できればトラブル回避のため卒乳前に調べてみることをおすすめします。スムーズに卒乳するためのポイントは?卒乳とは、あくまで赤ちゃんの意志で母乳を卒業するという考え方が前提としております。赤ちゃんが自然に母乳を欲しがらなくなるように、ママもうまく気持ちを促し、卒乳をサポートすることが大切になります。<具体的なママの行動>・卒乳する日を子どもに予告する・カレンダーを見せて「この日におっぱいとバイバイするよ」と説明する・授乳時間を減らし、徐々に授乳回数も減らしていく・卒乳当日は、好きなおやつやおもちゃを与えたり、体を動かしたりして気を紛らわせる卒乳は当日になって突然行うのではなく、2週間以上前から声がけをしてあらかじめ伝えておきましょう。またお腹がすいたり、喉が乾いたりすると、つい母乳が飲みたくなってしまうこともあり、また栄養や水分が不足しないように食事や水分はきちんと摂らせるようにしてください。ママだけで乗り越えられるか不安な場合は、パパの協力が得られる休日に卒乳の日を設けるようにしましょう。授乳をやめるのは、子どもにとっては不安でもあります。スキンシップを多くとるようにして、お子さんへ愛情を伝えることを忘れないようにしたいですね。卒乳体験談のなかには、乳房に絵を描いたり、からしやワサビを塗ったりして子どもが飲めないようにするケースもあります。しかし、子どもがショックを受けてしまう可能性もあるため、やめておいた方が無難のようです。子どもがどうしてもおっぱいをほしがる場合は、卒乳を中断することも視野に入れましょう。強引に卒乳をすすめると、噛みつきや夜泣きなどの原因になる可能性もあります。また、卒乳を決意したものの、やっぱりさみしいというママは、まだ卒乳のタイミングではないのかもしれません。どちらかの体調が悪いときにも、卒乳を延期した方がいいでしょう。卒乳を諦めたからといって、落ちこむ必要はありません。自分と子どもにとってはまだ授乳が必要なのだと考えて、気持ちの準備が整うまで続けるといいでしょう。ママとお子さんにとって無理のない方法で進めてくださいね。卒乳体験談▼卒乳ストーリー1:ママの病気から突然の卒乳(卒乳:1歳6ヶ月/女の子)娘が1歳半過ぎくらいの時に、ひどいインフルエンザに罹ってしまいました。娘にうつしたくないという気持ちと、つらすぎる体調から急遽卒乳を決意! 娘のお世話はパパとおばあちゃんに任せて3日くらい部屋に閉じこもっていました。娘は3日間のサイクルで慣れたのか、全くおっぱいを欲しがる様子も見せず、私も食欲もなく体調が悪かった為か、母乳がたくさん出て困るといった症状もなく、親子共々とてもスムーズ(?)に卒乳できました。▼卒乳ストーリー2:カレンダーで意識付け(卒乳:1歳8ヶ月/男の子)1歳ごろから夜間授乳のみではあったものの寝かしつけにおっぱいを使っていただけにやめるという決断はかなりの決心が必要でした。2ヶ月前からカレンダーを見せて「この日におっぱいバイバイするからね。バイバイ~ってしてみよう」と一緒にカレンダーを指さしてバイバイし、できるだけ毎日寝る前に同じことを繰り返しました。数日前から自分自身も、この子と”授乳”という二人の特別な時間を 過ごすことがもう終わってしまう寂しさをかみしめ大切に大切に授乳。いざ当日! 泣くかな叫ぶかなと心配しましたが、絵本を読みながらごろごろし10分で熟睡。2日目は少し泣いたけれど30分、3日目は20分、4日目は10分と日により寝かしつけの時間は異なるものの、「おっぱいバイバイ~」と泣くことは3日間で終了。なんともあっけない卒乳でした。卒乳後はおっぱいと言わずケロっとしています。あの執着はなんだったのでしょう。一緒にお風呂に入るときも水着の上だけ1ヶ月着用し、おっぱいを思い出せないようにし、洋服もハイネックを着用することで直におっぱいに触れることをさけ、スムーズに卒乳できました。しかし、卒乳後おっぱいはかなり腫れ、ネットを見ながら自分で圧抜き等試行錯誤したものの治まらず、母乳外来を探しました。しかし、仕事をしている関係もあり受診できず、かなりつらい日々を過ごしました。また、パンパンに腫れた胸がしぼんでいくさまは見ていて悲しく、第二子の卒乳時は母乳外来を早めに受診して、卒乳計画を立てようと思いました。▼卒乳ストーリー3:添い乳で夜泣きがひどくなったため、卒乳を決意!(卒乳:1歳8ヶ月/男の子)息子は生後6か月ぐらいから夜泣きがひどく、多いときは1晩で5~6回夜泣きをすることがありました。私も夜に起こされることがだんだんつらくなってきたので、添い乳という技を習得しました。息子が泣いたらすぐにおっぱいを吸わせることで、夜泣きで起こされる感覚がなくなり一旦は安堵しました。しかし、息子は1歳半をすぎても夜は数回起きて添い乳をするというサイクルを繰り返していました。「これでは夜泣きが続いてしまうのでは…」と思った私は、夜の添い乳をやめ、泣いたらお茶を飲ませるという風に対策を取りました。それから、息子の夜泣きは自然となくなりおっぱいを欲しがることもなくなりました。■卒乳後もバストラインをキープしたい「妊娠を機に大きくなった胸が、卒乳したらしぼんでしまった」という声をよく聞きます。ほかにも、胸が垂れてしまったり、横に広がってしまったりという悩ましい問題に直面することもあるようです。卒乳後につけるものや大胸筋を鍛えて美しいバストラインをキープできるようにするものなど、さまざまな種類のブラジャーが販売されています。バスト用の美容液なども充実しているので、グッズを取り入れて楽しみながら対処したいものです。卒乳には決まったルールがないため、ママと赤ちゃんにとって納得のいく時期や方法を見つけることが、卒乳成功のための秘訣といえそうです。いつか授乳をいい思い出として振り返られるようになるといいですね。子どもとのお風呂タイムが忙しい…。小さい子どもとのお風呂タイム…かなり忙しいですよね。ようやく卒乳を目指してがんばっているママ、自分をもう少し労ってはいかがでしょうか。頑張った自分へ、当分ずっとママだけど卒乳すると少し女性マインドもでてきますよね。そんなあなたにおすすめのシャンプーをご紹介します。「RETOIRO(リトイロ)リフレッシュ オールインワン シャンプー&ボディ」小さな子どもとのお風呂タイムにバタバタする…。なかなかヘアケアできなくて、髪がバサバサ。産後の疲れで白髪が増えた…。そんなエイジング世代のママに、子どもから目が離せないシャンプータイムを短くして、ドライヤー時間を短縮できるオールインワンシャンプーが登場。白髪染世代にも黒髪へ導く、黒髪ケア成分配合で、うるツヤ美髪に。通常3,800円が、今なら初回定期購入限定でなんと、1,980円!(47%引き)↓気になる商品はこちらから! RETOIROをお得に購入する (出典)・ 赤すぐ総研「出産・育児に関する実態調査2016」 (参考)・『産婦人科医ママと小児科医ママの らくちん授乳BOOK』(メタモル出版)・『ペリネイタルケア』(メディカ出版)2006年7月号
2017年01月26日楽しみにしていたはずなのに、赤ちゃんと過ごす時間がつらく感じてしまう…それは育児ノイローゼになっている状態かもしれません。育児ノイローゼは、だれでもなる可能性はありますが、きちんとケアすれば気持ちは晴れていくものです。今回は、育児ノイローゼの原因や対処法だけでなく、家族が育児ノイローゼになってしまったときに周りができるケア方法までご紹介します。育児ノイローゼとは? 家族みんなが幸せな気持ちに包まれる赤ちゃんの誕生後に待っているのは、“思い通りにはいかない育児”です。家事が溜まってしまったり、睡眠不足になったりして、カワイイはずの子どもを抱いていてもなんだかイライラしてしまい、そんな自分にまた落ち込んでしまってはいませんか。このような状態が長く続くと育児ノイローゼになってしまう可能性があります。そもそも育児ノイローゼとは、“育児”のストレスが溜まることで引き起こされるノイローゼ症状です。ノイローゼはドイツ語で、日本語では神経症と呼ばれています。精神的な症状ではありますが、ひどくなると身体的な不快症状が出ることもあり、早めのケアが必要です。逆に精神的な症状を自覚する前に、身体的な不調として現れる場合もあります。育児ノイローゼも含め、神経症にはだれでもなる可能性があり、専門医による診断・治療を受けることもできます。育児ノイローゼの原因ノイローゼになってしまう原因は? 育児ノイローゼの原因は、ズバリ“育児”です。新生児のうちは昼夜問わず泣くため睡眠不足にもなりやすく、自分のことは後回し、家事も滞りイライラが募ってしまうことも多くあります。また、ある程度大きくなってからも、その都度“イライラ”の元になることが出てきます。1歳になれば動き出した子どもから目が離せず、2歳になればイヤイヤがはじまって…と育児ノイローゼはいつなってもおかしくない症状なのです。元凶は育児にありますが、さらに育児ノイローゼに陥りやすくなる原因もいくつか存在します。・ひとりで育児・家事のすべてをこなしている(こなそうとしている)・ずっと家のなかで過ごしていて他の人と会話する時間をもてていない・すべてを完璧にしなかければいけない、と考えている・「あれができていない」「これが終わっていない」とできないことに目がいってしまう・夫婦の会話時間が少ないかないこうした原因が思い当たる方は、以下の診断方法もチェックしてみましょう。“育児ノイローゼ”診断□頼れる人が周りにおらず、基本的にひとりで育児・家事をしている□できていない自分が許せない□無性にイライラする/少しのことでもイライラしてしまう□子どもがカワイイはずなのに笑顔で向き合えない/カワイイと思えない□「○○しなければ」という思いに追い立てられている□やる気がわかず、何かに興味ももてない□原因不明の涙が出てくる/なぜか涙が止まらない□すべて投げ出して逃げ出したい当てはまる項目が多いほど、育児ノイローゼの兆候が強く出ている可能性があります。深刻な症状が出てしまう前に、対処するようにしましょう。それでなくとも産後は急激な内分泌変化と心理的変化、環境変化により身体的にも精神的にも不安定になる時期です。その上、核家族化が進んだこともあいまって母子が孤立しがちで周囲が変化に気付きづらく、抑うつが重症化しやすい側面もあります。また育児ノイローゼが進行した状態である産後うつ病の半数は、実際には出産前から発症しているとも言われており、妊娠期にうつ病に罹患している女性は産後うつになる率が3倍高いという指摘もあります。そのため妊娠期からの家族、特にご主人(パパ)のサポートが重要になってきます。育児ノイローゼになってしまったとき/なってしまいそうなときの対処法「育児ノイローゼかも…」「このままだとノイローゼになりそう」そんな自分の状態に気がついたときには、すぐに対処するようにしましょう。症状が深刻だと感じたときには、医師に相談するのもおすすめです。まずは、自分でできる対処法から試してみてくださいね。助けを求めるまずは周りに助けを求めましょう。育児が大変でつらいことをだれかに話すことは悪いことではありません。子どもの泣き声に思わずイライラしてしまう経験は、子育てをしたことのある人なら理解ができることのはずです。心に溜め込んでしまう前に、吐き出せばラクになることも多いものです。子どもと向き合っていると、“自分ひとりで戦っている”気持ちになりやすく、育児ノイローゼの原因にもつながっていってしまいますが、助けてくれる人は必ずいます。1番身近なご主人(パパ)や子どもにとっての祖父母であるお父さん・お母さんに話を聞いてもらい、つらいこと、助けてほしいことを伝えましょう。具体的に何かをしてもらったり代わってもらったりはできない場合でも、助けを求めるだけで心が軽くなるはずです。子育て支援施設などの公共機関でも悩み相談は受け付けています。自分の異変に気づき、助けを求めることはとてもハードルの高いことかもしれませんが、自分と子どものために一歩を踏み出してみてください。ひとりになる時間をつくるご主人(パパ)がおやすみの日に、数時間〜1日かけて、ひとりになる時間をつくりましょう。できれば外出して“自分ひとりだけの時間”を満喫して、スッキリしてから帰宅するのがおすすめです。ひとりになる時間は、1回つくればいいものではありません。「イライラが溜まってきたな」と思ったら、なるべくひとりになる時間をつくるようにすることで、“イライラの爆発”や“育児ノイローゼ”を防ぐことができます。病院で治療する方法も周りに助けを求めても、ひとりになる時間をつくっても、なかなか思うように気持ちが晴れていかないときは、病院で治療する方法も検討しましょう。症状が進み深刻な状態になっているとなかなか自分から病院へ行こうという気持ちにもなれないかもしれませんが、病院で医師に話を聞いてもらうだけでラクになるケースもあるものです。身構えずに病院へ行ってみてくださいね。心療内科や精神科をいきなり受診することに抵抗がある場合、まずはかかりつけの産(婦人)科で相談することも可能です。産後はうつ病の罹患と関係なく身体的不調を訴えることが多いため、精神科で通常用いられるうつ病評価尺度では過大評価される傾向があります。そのため、EPDS(Edinburgh Postnatal Depression Scale;エジンバラ産後うつ病質問表)に代表される産科領域に特化したスクリーニング検査を行った上で、かかりつけの産(婦人)科から必要に応じて専門科への受診を促してくれるでしょう。ママが育児ノイローゼになってしまったときは「最近、ママの様子がおかしい」「いつもイライラしていて心配」と、ママが育児ノイローゼになってしまっている/なりそうだと感じたときには、すぐにケアをしてあげましょう。ここでは、パパがしてあげられることと、娘(ママ)にしてあげられることをご紹介します。パパがしてあげられることもっとも大切なことは、話を聞いてあげることです。できるだけ毎日、その日にあったことなどを聞いて、会話をたくさんするようにしましょう。「こうしたら?」「このほうがいいんじゃない」とアドバイスはなるべくせず、まずは、ママの話を受け止めてあげてください。また、できる範囲で子どもをお風呂に入れたり、おやすみの日に積極的に子どもを見てママにひとりの時間をつくってあげたりするのも効果的です。イライラしているママをまるごと受け入れ、子どもよりママを大事にするくらいの気持ちをもって接していると、つらいノイローゼ状態になっているママもラクになっていきます。ママにとってつらいことのひとつに“自分の時間軸で動けない”ことがあります。トイレに行くにも、ごはんを食べるにも、なにをするにも子どもの時間軸で動かなければならないのは仕方がないことではありますが、とても大変なことです。そのことを理解して、どうしたらママがラクになるかと考えながら行動していくと、育児ノイローゼの改善や予防にも役立つでしょう。親がママになった娘にしてあげられることママになった娘が育児ノイローゼになってしまっている/なりそうだ、と感じたときには、できるだけ話を聞いてあげ、できるなら子どもを預かって娘にひとりになる時間を作ってあげましょう。ついつい、あれこれ口出ししたくなったり、「自分のときはもっと大変だった」と言いたくなったりもしますが、育児ノイローゼになってしまっていると、良かれと思って伝えたこともマイナスに影響してしまう可能性があります。育児ノイローゼはだれでもなる可能性があり、けっして甘えているわけではありません。つらい状態にあることを理解して対応するようにしてあげてください。遠方に住んでいるときには、電話で話を聞き、家事や買い物がラクになるような物を送ってあげるのもいいでしょう。ふいに届く実家からの贈り物につらい状況の娘さんも、「ひとりではないんだ」ということに気がつけるかもしれません。育児ノイローゼにならないようにするには…育児ノイローゼにならないようにするために大切なのは“会話”です。パパや周りの人とたわいのない話をするだけでも、気持ちは落ち着いていきます。天気の良い日にはなるべく外出したほうがよいと言われるのは、子どもの成長や発達だけでなく、ママの気持ちにも影響を及ぼすためです。気分転換をすることは育児ノイローゼの予防にも効果的なため、家の周辺を一回りするだけでもいいので動いてみましょう。また、すべてを完璧にこなすのは小さい子どもの育児中には難しいため、“何をしておけば自分がイライラせずに済むのか”を考えて、最低限それだけはこなすようにするのもおすすめです。特に“できていない状況”がストレスになってしまうタイプの方は、“自分にとって許せないこと”を優先的にこなしていきながら、できていなくても許せることを増やしていくことで育児ノイローゼにならないような環境をつくることができます。「育児はイライラがつきもの」「育児は大変でつらいこともある」と割り切り、「では、どうしたらいいのか?」と前向きな方向に切り替えて考えられるようにして、楽しく過ごしていきましょう。監修:汐入メンタルクリニック 精神科医越宗 紀一郎(こしむね きいちろう)東海大学卒業後、聖ヨゼフ病院にて初期臨床研修、内科・救急医療に従事。横浜舞岡病院を経て2010年より汐入メンタルクリニックにて外来診療を行う傍ら、コンサルテーション・リエゾン精神医学や介護施設への往診業務等に携わっている。
2017年01月18日モーも夢見も、完全に母乳で育った。といっても、別に熱心な母乳信仰を持っていたわけでもない。母乳で育った子の方がIQが高くなるとかいう謎言説を信じていたわけでもない。ただ単に、その方が楽だったからだ。おぎゃーっと泣いたら、ベロンと服をめくって、おっぱいを咥えさせればそれでいい。母乳は赤ちゃんのファストフードである。ところが、ミルクだと決してそうはいかない。湯冷ましを作ったり、粉を溶かしたり、哺乳瓶を消毒したりと、かなりの手間がかかる。私のものぐさ加減というのは天井知らずであったので、そのうち自分の服をベロンとやるのすら億劫になって、出産後1、2ヶ月は、上半身ほぼ裸、おっぱい丸出しのアマゾネススタイルで過ごしていた。思えばそういうだらしない生活が離婚を招いた一因かもしれないが、楽でいることには抗えなかったので仕方がない。授乳で楽を極める上で、裸族であることともう一つ、避けて通れないのが、添い乳である。添い乳というのは、赤ちゃんを布団に寝かせたまま、かつ母親も寝たままの姿勢で授乳することであって、赤ちゃんの首が据わるまではなかなか難しいのだけれども、ある程度しっかりしてくると、夜中の授乳にこれ以上楽なことはない。そうやって楽を極め、二人の子どもに合計で約5年間、授乳し続けた結果、私のおっぱいは、伸びた。乳首も、伸びた。幼き日のモーは「パパ」「ママ」という単語の次に「でんち」という言葉を覚えたのだが(なぜなら子どものおもちゃには大抵単三か単四の電池が必須だから)、あるとき私の乳首をまじまじと見つめながら、おもむろに「でんち」と言った。言われてみれば確かに似ていた。あれから10年以上経ち、さすがに乳首はやや短縮されたものの、伸びたおっぱいは伸びたままである。むしろ、母乳が生成されていた当時は長いなりにもハリがあった分だけまだよかった。完全に生産を停止した母乳工場は、今や悲壮感を漂わせる廃墟と化してしまったのだ。散々楽をしたツケを、日々ひしひしと感じている。もし今後、私がまかり間違ってTEDでスピーチなんかをすることにでもなれば、キラキラした目で「しかし、私はこの伸びたおっぱいを、二人の子を立派に育てた証として誇りに思います」とでも言うだろうけれど、現実には離婚をし、独身に戻り、もしかすると今後、私のおっぱいは授乳とは別の用途で、再び活用されるべきときが訪れるかもしれないのである。そんなとき、まあおっぱいの一つや二つ、もともと持ち弾の少ない私のせめてものウェポンとなってもらわねば困るのである。危機感に駆られた私は、あるときついに、東京でも有名なとある病院の、乳房外来の門を叩いた。「おっぱいが長いんです」診察室に入るやいなや胸もあらわに相談すると、男性のドクターは、手にした定規で私の鎖骨の中心から右の乳首まで、そして同様に鎖骨の中心から左の乳首までの長さをそれぞれ測り、おもむろに言った。「平均より、5センチ長いです」「ご、5センチ……?!」わかっていたことではあったが、数値化されたインパクトは絶大で、私は絶句した。「大きいし、重いし、これじゃ肩も凝るでしょ」ドクターは私の乳房を抱えながら、さも気の毒と言わんばかりの顔で私に言うと、おっぱいを吊り上げ、かつ、小さくし、ついでに乳輪も一回り小さくするという手術を勧めてくれた。(……え、乳輪?)乳輪については全く気にも留めていなかったのでそのとき初めて乳輪が大きいという事実に直面したが、ドクター曰く、おっぱいが吊りあがり、小さくなると、乳輪の大きさが気になるようになるので、ということであった。言われた一通りの手術を受ければ、私のおっぱいは再び夢と希望と美しさを取り戻し、ひまわりのように上を向くことがあるのだろう。手術は日帰り、傷はしばらくは残るが次第に薄くなる、といった説明を一通り聞いた後で、私は万を持して核心に迫った。「それで、費用はおいくらです?」そこでドクターの提示したその額、なんと120万円。私、その日2度目の絶句。検討します、といって病院を後にしたものの、当然ながらそんな費用はどこにもなく、結果、今日に至るまで私のおっぱいは手付かず、平均より5センチ長いままである。起き上がるのも、服を着るも怠り、おっぱいの力に頼りきった育児で楽をした結果、時を巻き戻す費用は120万円。TEDでスピーチしなくたって、私はこの長いおっぱいを誇りに思いながら生きて行こうと思うのであった。……長いウェポン、ライフルだと思えばかっこいいし。イラスト:ハイジ
2017年01月17日すっかり時代遅れとなった「家事・育児は女性の仕事」という考え方。最近では育児に参加する男性を指す“イクメン”という言葉もすっかり一般的な言葉になりました。芸能人でもタレントのつるの剛士さんやお笑いコンビ『アンガールズ』の山根良顕さんらがイクメンとして注目されています。と、表向きは男性の育児参加が当たり前のような風潮ができていますが、実際のところはまだまだ“男性の育児参加”が社会に浸透していないのが現状です。それを示すのが、厚生労働省が発表した2015年の男性の育児休暇取得率。なんとわずか2.65%です。なぜここまで日本の男性の育児休暇取得率が低いのでしょうか。その原因のひとつに“パタニティ・ハラスメント”というものがあると言われています。夫がなかなか育児に参加してくれない、と悩んでいる方。もしかしたら夫は“パタハラ”の被害に遭っているかもしれません。●男性の育児参加を阻むパタニティ・ハラスメント(パタハラ)働く女性が妊娠や出産・育児をきっかけに職場から嫌がらせを受けることを“マタニティ・ハラスメント(マタハラ)”と呼びますが、パタハラはこれの“男性版”にあたります。つまり、働く男性が育児参加をする上で育児休暇を取ったり休んだりすることを職場が阻害、またはそれをきっかけに嫌がらせをすることを指します。パタハラを受けた人の中には、出世コースから外されたり、退職に追い込まれたり という被害に遭った人もおり、深刻な問題といえます。●パタハラを受けた人のエピソード●(1)「会社をやめろ」と脅された『上司に3か月の育児休暇を申請したところ、「男が育児休暇なんて取るの?本気で言ってんの?」と言われ、さらには「もしどうしても取るんだったら会社やめたら? 」と脅されました。結局、怖くて育休を取るのは断念しました』(32歳男性/3歳娘のパパ)この方は、妻の体調が回復するまでの間は育休を取りたかったそうなのですが、上司に全く理解されず、退職を促すようなことまで言われたようです。育休を取った後のことを考え、結局育休は断念したとのこと。●(2)重要なプロジェクトから外された『私は育休は取れたのですが、その際「先方に迷惑だから」という理由で重要なプロジェクトから外されました。実際に育休を取る日までには終わるはずのプロジェクトです。それだけならまだしも、その後評価を下げられて給料を減給されました 。これってパタハラですよね?』(38歳男性/6歳息子・4歳娘のパパ)この方は珍しく育休を取得することができたようですが、それをきっかけに重要なプロジェクトから外されたり、不当な評価を受け給料を減給されたりといった嫌がらせを受けたそうです。●(3)「自分だけ恥ずかしくないのか?」と叱責された『社長に育休の申請をしたら「男が育休取るなんて馬鹿げてる。他の皆は我慢してきたんだ。自分だけ恥ずかしくないのか?」と同僚や上司の前で見せしめのように 叱責されました。結局、育休は取れずじまいです』(35歳男性/2歳娘のパパ)育休を取得する男性は少ないのが現状ですから、自分の会社でまだ誰も育休を取った男性がいないというケースも多いと思います。その場合、育休の申請をしづらいものですが、この方は勇気を振り絞って相談したそうです。すると、まるで見せしめのように他の社員の前で叱責されたとのこと。----------日本人男性の育児参加を妨げている要因の一つに、“パタハラ”があるのは間違いないでしょう。自分の夫が育児のために時間を割いてくれない、というママは、もしかしたら夫がパタハラに遭っているかもしれません。頭ごなしに「ちょっとは育児に参加してよ!」と責めるのではなく、理由を聞いてみるようにしましょう。二人で力を合わせることで、問題解決の糸口が見つかるかもしれません。【参考リンク】・「平成 27 年度雇用均等基本調査」の結果概要 | 厚生労働省(PDF)()●文/パピマミ編集部
2017年01月15日こんにちは、佐原チハルです。ブラックバイトの就業形態として有名になった“ワンオペ”という言葉。こうしたニュースに対しては、「こんな働き方させられてるなんて酷い!」「倒れても当然」などの声が寄せられることも多いです。その一方で、なかなか理解されずにいるのが“ワンオペ育児”。今回は“ワンオペ育児”の苦労と、その解決方法について紹介してみたいと思います。●“ワンオペ育児”って?ワンオペは、ワンオペレーションの略。ワンオペレーションとは、たった一人で、あらゆる工程で必要な作業を行うことです。“ブラックバイト”の問題では、たとえば深夜などの時間帯に一人でシフトに入り、全ての作業をその一人が行なう というような状況を示す言葉として使われています。その育児バージョンが“ワンオペ育児”という言葉。育児にまつわるさまざまなタスクを、(多くの場合はママが)一人で行わなければいけない環境に陥っているという状態を示した言葉です。●ワンオペ育児に苦しむママたちの声『夫も仕事が大変なのはわかってるけど、「夫には睡眠時間がある」「夫には休日に休む時間がある」と思うと、なんで私ばっかりこんなに大変なんだろうって思う。寝てないのも、休日に家事育児してるのも私だけ。おかしい』(1歳の子のママ)『共働きなのに、何かあってお迎えに行くのも、仕事を休むのも私。夫は休日遊んでいるだけ。本当に腹が立つ』(1歳と3歳の子のママ)『もういろいろ無理。平日は睡眠時間削って、休日も平日のための準備とかたまった家事とかで潰れることが多くて、休む暇がない。時短とかいろいろしても追いつかない。夫に「少しは手伝って」って言っても、言ったときだけやってすぐやらなくなる。お金以外の意味で夫がいる必要性がない』(2歳の子のママ)「自分にはパートナーとしての夫がいるはずなのに、その役割を果たしてくれない」ことへのストレスはやはり高いですよね。またワンオペ育児の苦労は、「もっと頑張る」というような方向では解決しない ということもよく伝わってきます。もうすでに、十分すぎるほどに、ママたちは頑張っているのです。●ワンオペ育児、どうやって解決する?ワンオペ育児を解決するには、ワンオペ状態をなくす以外に方法はありません。「できてりゃ苦労しないよ!」と思うでしょうが、「するしかない」と腹をくくる必要に、私たちはもう迫られているのではないでしょうか。もちろんワンオペ育児は“ママの意識”の問題ではありません。ママが腹をくくってみたところで、それで解決する話でもありません。けれど、ママ以外のみんなが腹をくくったとしたら どうでしょうか。『牛丼屋だってワンオペじゃ無理って、もうみんな知ってる。それなのに、仕事して家事して育児して……ってママがワンオペをできて当たり前って思われてるのはおかしい。無理に決まってるって、なんでみんなわからないんだろう』(3歳の子のママ)ワンオペ育児について「それくらいどこの母親もやってる」「ママなら普通にやるでしょ」というパパは近くにいませんか?上司や会社の人たちはどうでしょうか。●“夫の協力をすぐには得られないママ”は、結局どうしたらいいの?あらゆる手段を使って、一人でまわす状態を回避しましょう。●人手を増やす私たちが“頼っていい”のは、夫や実家だけではありません。家事代行 や家事援助サービス を頼んでみましょう。行政によっては、ホームページでそうしたサービス情報について載せていることもあります。チェックしてみましょう。●道具で解決するロボット掃除機や食器洗い乾燥機、乾燥機付き洗濯機などを導入しましょう。これらの道具を導入しても、手間が完全になくなるわけではありません。けれど、「作業がこれだけで済む」というだけでずいぶんと楽になれますよ。●家事をやめる人手も時間もないのですから、仕事量を減らすしかありません。ワンオペが問題視されていた飲食店では、深夜営業をやめた店舗もあったそうです。育児タスクにはやめることが難しいものも多いですから、まずは削れる家事を削りましょう。掃除の頻度を減らす、レトルトや冷凍食品を取り入れるなどさまざまありますが、“削っても罪悪感が募らない”ものを探してください。ワンオペ状態を回避することで、必要経費が増えたり、一時的に家の中が荒れたように思われたりすることもあるでしょう。そのことで夫婦間でもトラブルが起きる かもしれません。けれど、これはきっと必要なこと。ママだけが我慢して負担している状態よりもマシなはずです。夫婦間でのトラブルは、話し合いのチャンス。乗り越えていきましょう。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/神山みき(れんくん)
2017年01月07日「親が『しない』ことで、子どもは『できる』ようになる」と話すのは、テレビ『情熱大陸』でも紹介されたことがある「 花まる学習会 」代表の高濱正伸さん。ママが、「しない」なんて許されるの!? 育児まっただ中のママたちも、「育児の『不要なもの』を捨てること」について、ちょっと立ち止まって一緒に考えてみませんか? ■「してあげられない」ことを責める必要はなし「そもそも、ママたちは、『子どもにいろいろとしてあげたい。でも、それをしてあげられない私はダメ』。そんな風に感じる生きものなんです。でも、パーフェクトなママでいられないからって、自分を責める必要はまったくないんですよ」と、高濱さんはいう。そうアドバイスされたからといって「なるほど!」と、すんなりとは思えないのもママ心。「むしろ、なんでもかんでも親が整えてあげることで、子どもの成長を妨げてしまうことだってあります。ですから、今回は、あえて『しない』という選択をすることで、伸ばせる力について考えてみましょう」(高濱さん)■「しない」という選択「しない」ということで伸ばせる力なんて、本当にあるのだろうか。!? 「子育ての中で、『しない』を選択することによってママの時間的負担や、『してあげられていない…』と自分を責めていた気持ちの負担を取り除くことができますよ」(高濱さん)大切なのは、ママの気持ちが軽くなり、笑顔が増えること。そのニコニコオーラは、必ず子どもにも伝わる。「笑顔がすてきな子どもは、魅力的に育ち、将来自分の力でメシが食えるようになるでしょう」(高濱さん)つまり、「将来、自分の力でメシが食えるようになる子ども」を育てるためには、ママの気持ちが軽くなることが、とても大切なことなのだ。■「しない子育て」と「してはいけない子育て」ここでとても難しいのは、「しない子育て」と「してはいけない子育て」の線引き。たとえば、「しない」の一例として、「集中して遊んでいる子どもの手を止めない」と、高濱さんがアドバイスをしたとする。すると、ママからこんな質問が出る。「生活リズムを整えるためには、集中して遊んでいる子の手を止めないといけません。早く寝かせるのと、遊ぶ手を止めないこと。どちらを優先すべきでしょうか?」と。子育ては、矛盾だらけだ。そこで真面目なママたちは、悩む。悩むことで苦しくなり、心に余裕がなくなって、子どもへの声かけもキツイものになってしまう。「大切なのは、『ここだけは譲れない』という基準を決めることです。そうすることで、何事も柔軟にとらえることができるようになり、心も少しは楽になるのではないでしょうか?」(高濱先生)。これからの連載では、『ここだけは譲れない』基準というものをどう考えていけばいいのか、そして「しない」子育てとはどのようなことなのかを紹介していきたい。■今回取材を受けてくださった高濱正伸さんの著書『 「しない」子育て」 (花まる学習会代表 高濱正伸/KKベストセラーズ)』(本体1,250円+税)●高濱正伸花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。 1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。算数オリンピック委員会理事。 保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30,000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。「情熱大陸」「カンブリア宮殿」など多数メディア出演もしている。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳なぞぺー』など、著書多数。2016年7月からニュース共有サービス「NewsPicks」のプロピッカーとして活躍中。
2017年01月02日こんにちは。ママライターのましゅままです。子育てをしていると、周囲の人からアドバイスをもらう機会がたくさんありますよね。とてもためになる子育てアドバイスなら嬉しいのですが、逆に「イラッ」としてしまうようなことを言われることもしばしば……。今回は、ママたちに聞いた「イラッとした子育てアドバイスエピソード」をご紹介します。●ママたちのイラッとした子育てアドバイスエピソード●(1)果汁や湯冷ましを飲ませるよう言ってくる義理の母『うちの近所に住む義理の母なんですが、やたら「果汁や湯冷ましを飲ませなさい 」と言ってきます。少しでも多く母乳を飲ませてあげたいので、お風呂上がりも母乳を飲ませたいのですが……義理の母はやたら湯冷ましを飲ませたがり、「離乳食を始める前には果汁を飲ませるのよ!」と言って勝手に作って持ってくることも。そんなこと母親学級では習わなかったので義理の母流なのでは……。昔とはやり方も全然違うのに。「母乳があるから大丈夫です!!」とハッキリ言いたいです!』(30代/女の子のママ)●(2)必要なもの・不要なものを勝手に決めてくる先輩ママ『先輩ママの友達とわたしが、妊娠してから頻繁に連絡をとるようになりました。妊娠中からいろいろアドバイスをしてくれるのですが……やたら不安にさせてきたり、夢を壊すようなことばかり言ってきたりします。育児用品をいろいろそろえているのが楽しみな時期に、「そんなもんいらない!絶対使わないよ、買うのやめなよ 」と口を出してきたり、逆にこれは必要ないかな?と思うものをゴリ押ししてきたり。赤ちゃんの洋服を見ていても、「万が一のことを考えて洋服とかはあんまり買わない方がいいよ」など……。一番妊婦として言われてショックなことでした。産まれてからも、私のためを思っているのか陥れようとしているのかよく分からないアドバイスばかりで、やり取りするたびにイライラしています』(20代/女の子のママ)●(3)泣くわが子を見てすぐに「かわいそうに」と言ってくる年配者『買い物中に子どもが泣きやまなくなったので、泣いている子どもをベビーカーに乗せて急いで退散していたら、「まあー、かわいそうにこんなに泣いて~!おなか空いたんじゃないの!? 」と見知らぬおばあさんに声を掛けられました。かわいそうって何だよ……授乳ならさっきしたし、それでもダメだから退散しようとしているのに、と思いました。見知らぬ御年配の方の前で子どもを泣かせていると、「かわいそうにー」とよく言われる気がします。先日、お姑さんに人見知りしてぎゃんぎゃん泣いているときも、「かわいそうに!!」と言われました。「いやいや、あなたが怖くて泣いてるんです」って感じでしたね』(20代/男の子のママ)●(4)子どもが泣くと授乳をすすめてくる夫『子どもが泣くと、静かにさせるためにすぐ「授乳したら?」と言ってくる旦那。さっきも飲ませたのにと思い、しぶしぶ飲ませてみても、案の定まだ泣く。それを見て、「母乳が足りないんじゃない?ミルク足しなよ 」とサラッと言われました。何にも知らないくせに安易にミルク足しなよとかよく言えるな、と思いました』(30代/男の子のママ)●(5)イライラしたときに深呼吸をすすめてくるテレビ『育児の情報テレビなどで、育児でイライラしたら深呼吸をして自分を落ち着かせましょう 、などのよくあるアドバイス……。いやいや、そんな程度でイライラがおさまるなら悩んでないって!ってよく思い、逆にイラッときてしまいます。実際に手のかかる子どもと365日闘ってたらわかるはず』(30代/男の子のママ)●子育ての仕方はママと子どもの数だけあるいかがでしたか?新米ママは特にいろいろな人からたくさんのアドバイスや経験談を聞かされること自体がストレスになってしまうこともあるのではないでしょうか。泣いている子どもを連れて歩いていると、余計な一言を言われることもあります。しかし、ママが動じてしまっていては、気持ちのいい子育てができません。それぞれの家庭環境やママと子どもの性格、相性によって育て方、考え方も違うのは当たり前のことです。アドバイスというより、「わたしの子育てのほうが大変だった」とアピールをしたいだけ のことも多いです。いらないアドバイスはほどよく聞き流してしまいましょう。●ライター/ましゅまま(ママライター)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2016年12月26日子供がどんなに可愛くても、自分の時間が自由に取れない育児期にストレスが溜まってしまうのは仕方がないこと。上手にストレスを発散できるといいのですが、うまくいかずにノイローゼに陥ってしまう人がいることも事実です。そこで、どんな条件で育児をしている人がノイローゼになりやすいのか、どんな性格の人がなりやすいのか、まとめてみました。あてはまるなと思った人は注意するなり、条件や考え方を変えるよう努力してみたり、参考にしてみてください。ノイローゼとはそもそもノイローゼとはどのような状態のことを指すのでしょう。ノイローゼという言葉はドイツ語で「神経症」という意味を持っています。本人の精神状態を基準とする精神病とは少し違い、神経症は自他共に認めることができる状態のものを言います。こころの不調によって、身体的には何も不調がないのに精神や身体に何らかの症状が現れてしまいます。育児ノイローゼの他に受験ノイローゼ、介護ノイローゼなども言葉として浸透していますが、女性の育児ノイローゼの場合は身体的な要素も原因のひとつとして挙げられます。妊娠中は多く分泌されていた女性ホルモンの一種であるエストロゲンが、出産によって胎盤と共に体外に排出されてしまいます。こうしたホルモンバランスの乱れが心身に及ぼす影響は、産後鬱という名前で婦人病の一種として知られるようになっています。ノイローゼになりやすい人女性の育児ノイローゼには身体的な要素もあるとはいえ、必ずしもそれだけが原因というわけではありません。育児による疲労やストレスが重なることによって引き起こされる場合も多いようです。どんな人が、ノイローゼに陥ってしまいやすいのでしょう。孤独になりやすい環境育児ノイローゼの大きな要因のひとつとして、孤独感が挙げられます。まだ言葉もろくに話せない子供と家に2人きりで閉じこもっていると、世界との繋がりが絶たれたように感じるのだそうです。特に育児をきっかけに仕事を辞めたという人に多い実感のようです。そうした精神的な孤独感も、身近に頼れる近親者がいたり、パートナーが育児に積極的だったり、仲の良いママ友がいたりすると軽減されます。しかしそうした繋がりが薄く物理的にも孤独な環境にいると、精神的な孤独感を加速させることになり、ノイローゼに陥ってしまいやすいようです。育児以外の要因がある人育児の他に、例えば親の介護や仕事を抱えている人も、ノイローゼに陥りやすい環境にあります。こういった人は前述の孤独感に関しては問題になりにくいそうですが、時間に余裕がなくなると精神的な余裕も同時になくなります。自分の時間がなかなか取れないことも大きなストレスになってくるわけですね。また、身体が弱いということも大きな要因のひとつとして挙げられます。育児は体力勝負とも言いますが、自分が寝込んでしまうと子供にも影響が……というプレッシャーが余計に掛かり、精神的にも辛い状況になってしまいがちです。完璧主義な性質性質上の特性として、完璧主義的な一面がある人はノイローゼになりやすいと言われています。大事な我が子のことだからとすべて完璧にこなそうとすると、逆にできていない部分が目につくようになり、現実と理想のギャップに打ちのめされてしまうのだそうです。何事にも真面目で手を抜けないという人は、手の抜き方を覚えることも大事です。また育児ノイローゼというと女性の問題と思われがちですが、男性が育児ノイローゼになることももちろんあります。特に男性は女性に比べて理想を高く持ったり、泣き言が言えず我慢しすぎる傾向があります。女性の問題と決めてかからず、育児に関わるすべての人に起こり得ることだと思ってください。頼れる場所をなんとしてでも見つける近親者やママ友がいない、そもそもパートナーがいない、など頼れる場所がないという人も少ないと思いますが、疲労やストレスの解消は頑張ってどうにかなるものではありません。それらを軽視することで、取り返しがつかないトラブルが起こる可能性もあります。ノイローゼの可能性があると思ったら、外部でもなんでもいいのでなんとしてでも頼れる場所を見つけてください。積極的に考え方を変えることも有効です。何もかも完璧にこなそうとするのではなく、できることだけを精一杯にやっていきましょう。
2016年12月26日子育てにはやらなくてはならないことがいっぱい! あれもこれもこなさないと、ちゃんと育てられないのでは、なんて不安になることもあるでしょう。そんながんばりすぎて疲れているママにおすすめの育児マンガをご紹介。世間的には「ダメ母」といわれることもある主人公たちですが、多くのママが共感できる要素があるはず。■『おにぎり通信』(二ノ宮知子 著/集英社)『のだめカンタービレ』の作者、二ノ宮知子さんによる子育てファミリーエッセイ。一般的な育児マンガとの違いは、家事や育児のほとんどを二ノ宮さんの夫が担当していることです。それではママである二ノ宮さんは何をしているかといえば、人気作家らしくマンガの締め切りに追われる日々。「育児より仕事のほうが楽」とまで言ってしまうほど、一家の大黒柱として働いています。生活のほとんどを夫に任せっぱなしなわけで、子どもたちには「パパがいい」と言われてしまう始末。その都度、ママ業をがんばろうとするけれど、朝は起きられなかったりと、なかなかうまくいかないようで…。そんな失敗をしつつも、幸せそうに暮らす家族の姿にほっこりしてしまいます。子どもの成長に沿った笑える「あるある」ネタも盛りだくさん。でも、ママとしては主夫として奮闘するパパの姿にも共感してしまうかもしれません。■『毎日かあさん』(西原理恵子 著/毎日新聞出版)「毎日新聞」で連載中の育児マンガではありますが、作者である西原理恵子さんが連載中に離婚してしまうなど、波乱万丈な様子も描かれた作品です。「かあさん」は晩酌をしながら子どもを寝かしつけたり、運動会の日に寝坊して質素なお弁当しか作れなかったりと、決してほめられる子育てではないかもしれません。でも、大きくなった子どもたちを見て「食事なんか手作りすることなかった あんなに抱っこしてほしがってたのに もったいないことしちゃったなあ」と振り返るほど、子どもたちへの愛情はしっかり伝わってきます。そんな思いにホロリとしながらも、なぜか棒を集めてくる男子の習性など、笑えるエピソードも満載で、育児への勇気がもらえるはず。 ■『私たちは繁殖している』(内田春菊 著/ぶんか社)妊娠から出産、そして4人の子の育児風景を描いたマンガ。主人公がシングルマザーを経て結婚、離婚、さらに再婚するなど、こちらもなかなかの波乱万丈っぷりです。1巻には妊娠から出産にかけての様子が詳しく描かれていて、プレママには参考になりそう。「おしるし」がきてから陣痛時の呼吸法、出産直後の様子などリアルに描かれています。豪快すぎる子育て法には賛否両論ありますが、この本を読んで母乳育児に挑戦した、子育てが楽になったと思う人もいるほど、長く愛されている作品です。■『ママだって、人間』(田房永子 著/河出書房出版)妊娠したけどすぐには母性がわいてこない、妊婦の性欲問題、出産への恐怖、産後の夫婦関係など、他人には聞きづらい、言いづらいことが赤裸々につづられた異色作です。母親学級でママコミュニティに違和感を覚えるエピソードは、初めてママになったときに感じたことがある人もいるかもしれませんね。ほのぼのしたシーンはあまりないのですが、その分、幸せの裏に隠されたママの悩みがぶっちゃけられています。ママであることに疲れたときに読みたくなる1冊です。どの作品もママとしては異端児ともいえる女性が主人公ですが、ハッピーな面だけでなく、大変なことやドロドロしたことも描かれているので、育児に苦労してきたママたちから共感を集めています。「ダメなのは私だけじゃなかった!」と安心するもよし、「ありえない!」と笑い飛ばすもよし。育児マンガだからといって、共感できなくても大丈夫。ほかの人の育児風景を見ることで、ヒントが見つかるかもしれません。・ 『おにぎり通信』(二ノ宮知子 著/集英社) ・ 『毎日かあさん』(西原理恵子 著/毎日新聞出版) ・ 『私たちは繁殖している』(内田春菊 著/ぶんか社) ・ 『ママだって、人間』(田房永子 著/河出書房出版)
2016年12月21日赤ちゃんを母乳で育てたいと考えているママやプレママは多いですよね。母乳育児は、赤ちゃんにとってもママにとってもメリットがいっぱいです。その一方で、「母乳の出がよくない、赤ちゃんが飲んでくれない、授乳のタイミングが難しい……」といった悩みを抱えるママもたくさんいます。そんなお悩みを解決するため、今回は母乳の出るしくみや母乳育児を成功させるコツをご紹介します。ママと赤ちゃんの状況に合わせて、無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。母乳が出るしくみって? そもそも、母乳はどうやって「出る」ようになるのでしょうか?まずは乳腺(にゅうせん)の発達についてご説明します。妊娠すると胎盤から乳腺を刺激するホルモンが分泌されて、乳腺が発達します。妊娠期の前半でおっぱいが大きくなるのはこのためです。 一方で、このホルモンには母乳の生成をおさえるはたらきもあります。それでは、出産するとなぜ母乳が急に出るようになるのでしょうか? プロラクチンとオキシトシンという2つのホルモンのはたらき出産で赤ちゃんと一緒に胎盤が排出されると、妊娠の維持に必要なホルモン環境が劇的に変化します。同時に、母乳を生成するプロラクチンの濃度がぐっと高くなります。プロラクチンの濃度は産後2時間くらいをピークに減っていきますが、その後は赤ちゃんが吸いついたときに濃度が上がるようになっています。産後数週間は、赤ちゃんが吸いついて乳頭を刺激すればするほどプロラクチンの分泌量が増え、母乳の生産量も増えます。また、プロラクチンの血中レベルは授乳開始から30分後が最も高くなります。これには、「次の授乳に向けて母乳を作る」という重要な効果があります。また、赤ちゃんが乳頭に吸いつく刺激などによって放出され、たまっている母乳を外に出すはたらきをするのがオキシトシンです。オキシトシンには鎮静・リラックス作用もあり、授乳中に眠くなることや、愛着がわくのはこのためです。赤ちゃんは最初から「母乳を飲む能力」がある!もう1つ、母乳にとって重要な「赤ちゃんの持っている能力」について紹介しましょう。赤ちゃんは生まれた直後から、静かに穏やかに抱かれていると自発的に「哺乳前行動」という一連の探索的行動をはじめます。そして自らおっぱいを探しだして吸いつき、初乳(しょにゅう)を飲むことができるのです。おっぱいを飲んでいないときには、ママのおっぱいをリズミカルにマッサージしておっぱいを搾りだすように刺激します。乳頭、乳輪をなめたり吸ったりもします。こうした赤ちゃんの手や口の調節的なパターンによって、ママのからだではオキシトシンの濃度が急上昇します。ママは五感を通じてそのしぐさを感じることで、赤ちゃんを愛おしく感じる「愛着形成」がなされます。このように、母乳は赤ちゃんとママが「協働するパートナー」となって作られ、出産直後から出るようにできています。ただしホルモンバランスには個人差や時間差もあるので、たとえば産後の入院中の段階で「出る」「出ない」などと焦る必要は全くありません。ママにも赤ちゃんにも優しい? 母乳の成分と母乳育児のメリットとは最近では母乳育児を推奨する産院も増えていますが、母乳育児にはどんなメリットがあるのでしょうか? 母乳の成分や、ママと赤ちゃんの心身への影響を見ていきましょう。母乳の成分で特に大切なのが、出産直後から1週間くらい(人によっては10日頃までのことも)までに出る「初乳(しょにゅう)」です。黄色っぽい透明な乳汁で、ママからの免疫や、成長因子がたくさん含まれています。妊娠末期に助産師さんに乳頭のマッサージをしてもらうと、じんわり出ることもあります。出産後3~4日すると脂質や糖質が豊富に含まれた「成乳(せいにゅう)」に変わっていきますが、成乳にもママからの免疫は含まれています。赤ちゃんの成長に合わせて成分のバランスが変化するので、消化吸収がいいのも特徴です。ママにとってもメリットはいろいろオキシトシンには子宮を収縮するはたらきがあるため、子宮の回復を助けて産後の出血を減らしてくれます。授乳はカロリーを消費するので産後太りの解消にもなります。また「母乳育児の長期効果」というWHOの発表(2013年)によると、母乳育児には成人の高血圧、2型糖尿病、肥満などへの予防効果や、IQ(知能指数)上昇につながる効果があると示されています。母乳育児を成功させると経済・社会的な面でも、ミルク代が浮くので経済的、災害や緊急時にミルクを確保する心配が要らないといったメリットがあります。アメリカの研究では、生後6ヶ月の母乳率が80%となった場合、年間1兆円以上の医療費の削減となり、700~900人の乳児死亡を防げるという試算もあります。母乳育児を成功させるコツ【1】授乳姿勢「母乳の出が悪い」「赤ちゃんが吸ってくれない」「乳首が痛い」といったお悩みはありませんか?その原因、実は授乳姿勢にあるかもしれません。赤ちゃんが吸うことで母乳は出ます。そのため、赤ちゃんが大きな口を開けて深く吸いつけるような姿勢で授乳することが大切です。浅いと赤ちゃんは効率よく飲めませんし、ママの乳頭を傷つけてしまい一時的に授乳を中断しなければならなくなることも。赤ちゃんにとっては、ママの体に触れ、おっぱいを飲み、安心して眠ることは最も幸せな体験です。授乳には赤ちゃんが子宮外での生活に適応することをうながすはたらきもあるので、特に産後1か月までの赤ちゃんは、ママの胎内で全身くるまれていたように、体をまるごと包み込んであげることが大切です。授乳をするときには、ママ自身もかつては同じように抱かれ、大切にされていたとイメージするといいでしょう。母乳はママの血液から作られるので、ママの体がリラックスした血流のいい状態であることも大事です。母乳育児を成功させるための授乳姿勢は、次の2つのポイントをチェックしましょう。【1】ママが楽な姿勢か特に授乳初心者の方は、何かにもたれておこなう「リクライニング授乳」をしましょう。もたれずに授乳すると、肩・腰・背中などに負担がかかり、痛みやこり、血行不良につながります。背もたれのある椅子やソファに寄りかかって授乳してみてください。【2】赤ちゃんの姿勢がねじれていないかよくある間違いが、顔だけをおっぱいに向けている姿勢です。これでは赤ちゃんは首がねじれて苦しく、上手に飲めません。赤ちゃんの耳、肩、おしりが一直線になるようにして、頭、肩、体をしっかり支えましょう。そして、おっぱいを赤ちゃんに近づけるのではなく、赤ちゃんをおっぱいに近づけます。赤ちゃんの体をママと密着させて、顔を真っすぐおっぱいに向けるようにするのが成功のポイントです。母乳育児を成功させるコツ【2】授乳のペース授乳のペースは、「赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけ」が基本です。昔は「3時間おき」など時間でコントロールする考えもありましたが、今はユニセフとWHOによる『母乳育児成功のための10ヵ条』でも「赤ちゃんが欲しがるときに」が推奨されています。というのも、母乳は先にご紹介したホルモンの作用により赤ちゃんが吸うことで作られるからです。また、時間を空けるためにミルクを足してしまうと、授乳間隔が空いてしまい余計に母乳が作られにくくなってしまいます。とはいえ、頻回な授乳に疲れることもあるでしょう。そういう場合は無理せずミルクを取り入れてゆっくり休んでください。搾乳した母乳を、パパなど他の人から赤ちゃんに飲ませてもらってもいいでしょう。搾乳した母乳は冷蔵庫なら5日以内、冷凍庫なら3~6ヶ月ほど保存できます。冷凍した母乳は冷蔵庫や流水でゆっくり解凍し、湯せんで温めて使いましょう。電子レンジは母乳の成分が破壊されることがあるのでおすすめしません。逆に母乳が出すぎておっぱいが張ってしまう場合も、残った母乳を搾乳して出し切ることで乳腺炎などのトラブル回避になります。母乳育児を成功させるコツ【3】母乳にいい食事・飲み物母乳の出をよくするには、どんな食事や飲み物がいいのでしょうか?母乳は血液から作られるため、ママの血行をよくすることがポイントです。そのため、まずは水分を多くとることを心がけましょう。授乳中、1日に必要な水分量は2~3リットルとされています。水だけ飲むのはしんどいでしょうし体を冷やし血行が悪くなるので、温かいハーブティーやスープ、味噌汁などで補うのがおすすめです。また、授乳期は1日に2500キロカロリー、たんぱく質80g、鉄20mgの摂取が必要とされています。一般的な20~30代女性の基準は2000キロカロリー前後なので、普段より意識的にしっかり食べることが必要だとわかりますね。絶対に食べてはいけないというわけではありませんが、油っぽいものや糖分の多いものは母乳の状態を悪くする傾向があります。乳腺を詰まらせて乳腺炎などの原因になり、人によっては少し食べただけで詰まってしまうことも。ママの体には症状が出なくても、赤ちゃんに湿疹や便秘といったトラブルが生じることもあるので注意しましょう。年末年始の時期、食べ過ぎに注意してほしい食材はおもちです。昔は「おっぱいの出が悪いならおもちを食べたらいい」と言われることもありましたが、乳腺が細くて出にくいママなどは、余計に詰まりやすくなってしまう恐れがあります。おすすめの食事は和食です。具体的には、根菜類を多く使った汁物(ポトフやみそ汁)がいいでしょう。根菜は体をあたためてくれます。鉄分やたんぱく質を補うためには、大豆系食材、白身魚、赤身の肉、レバー、ドライフルーツなどを食べるといいでしょう。「母乳が足りてない?」「ミルクを足すべき?」と思ったら赤ちゃんが泣きやまなかったり、授乳したのにすぐおっぱいを欲しがったりすると「母乳不足かも?」と心配になるママは多いようです。「母乳不足」の原因には、主に次の3つがあります。【1】母乳量は十分だが、赤ちゃんの哺乳力(吸う力)や授乳姿勢に問題がある【2】母乳産生量が不足、もしくは分泌がない(母乳分泌不全」【3】赤ちゃんは足りているのだが、母親が母乳不足だと感じる(母乳不足感」このうち、医療介入が必要な「母乳分泌不全」は少ないケースです。助産師さんなどの適切な支援を受けることができれば、ほとんどのママは母乳のみで育てることができるのです。生後1ヶ月頃の赤ちゃんの体重増加目安は1日30gとされています。健診などでこれに満たないと母乳不足を指摘されることもあるようですが、WHOのガイドラインでは「生後1ヶ月目で450グラム以下なら母乳不足」とされており、日本の体重増加基準はかなり高くなっています。赤ちゃんにとって、生後2~3週間は食欲と成長のスパート時期です。そのため、赤ちゃんの3人に1人はいつも空腹な様子を示し、授乳後も満足しない様子なので、ママは「母乳量が足りないのでは?」と考えがちです。けれども、この時期の赤ちゃんが活動的で、頻回に母乳を欲しがることは普通のことなので安心してください。「よく泣く活発な赤ちゃん」の「泣くこと」はその赤ちゃんの生まれ持った気質で、行動スタイルであり、個性です。赤ちゃんがしょっちゅう泣くと、母乳不足が心配になったり育児が不安になったりするかもしれませんが、静かで眠りがちないわゆる「手のかからない赤ちゃん」が逆に母乳摂取不足になることもあります。スパート時期になったら、授乳回数を増やすのもいいでしょう。赤ちゃんが泣く原因はおっぱい以外にも「暑さ」や「同じ姿勢に飽きた」などいろいろあります。母乳を追加しても泣きやまないときは、バスタオルなどでぎゅっと体を包んで抱いて歩いてみたり、うつぶせにして背中をトントンしてみたり、子守歌を歌ってみたりしましょう。抱く時間が長いほうが赤ちゃんの心の発達にはいい影響があるとされていますから、「抱きぐせ」を気にする必要はありません。先にご紹介したように、ミルクを足すと母乳がより分泌されにくくなることもあるので、焦ってすぐにミルクに走らず、赤ちゃんや周りの様子をちょっと観察してみてください。そして心配なときはいつでも、産院の母乳外来などで助産師さんに相談しましょう。母乳にこだわりすぎないのも大切いかがでしたか。母乳育児のコツをご紹介しましたが、母乳もミルクも「どちらが正しい」ということはありません。ミルクにも、ママ以外の人に育児にかかわってもらいやすいなどメリットはいろいろあります。「母乳じゃなきゃダメ」とこだわりすぎるとストレスになってしまうので、ママの負担にならない程度に母乳育児を楽しんでください。不安なときはひとりで悩まず、産院や助産施設などで気軽に相談してくださいね。監修:岡山大学大学院医歯薬学総合研究科産科・婦人科学教室牧 尉太(まき じょうた)金沢医科大学卒業後、恵寿総合病院での研修を経て岡山大学産科・婦人科学教室に入局。福井県立病院、恵寿総合病院産婦人科を経て現職。「女性のミカタ」の産婦人科医として診療に従事しながら、妊娠糖尿病の臨床研究や地域の周産期救護支援システム構築に尽力している。【参考資料】『おっぱいでらくらくすくすく育児』北野寿美代 著(メディカ出版)
2016年12月20日こんにちは、ママライターのましゅままです。多くのママが困難に感じる赤ちゃんのねかしつけ。寝たと思っても置いたら泣いてしまったり、やっと寝かしたと思いきや、夜中に何回も起きられたりするとママもつらいですよね。しかし、赤ちゃんのねんねをママが意図的にトレーニングし、寝かしつけや夜泣きを赤ちゃん1人で解決できるように仕向けて行く方法 があります。それが“ねんトレ ”という入眠のトレーニングです。今回は、ねんねトレーニング、略して“ねんトレ”の方法やメリット・デメリットをご紹介します。●ねんトレの方法・起床時間、活動時間、離乳食などの時間を規則正しく整える・授乳は寝付く前に終わらせておき、30分ほど赤ちゃんとスキンシップを取ったり絵本を読んだりして過ごし、「ねんねする」ことを言い聞かせ退室する・赤ちゃんが寝ぐずりや夜泣きで泣いてもすぐに抱っこや授乳をせず時間を決めて見守る・初めは5分程度見守り、声をかけたり少しとんとんしてあげたり、おむつを替えたりして「見捨ててないよ」ということを赤ちゃんに伝える・「ねんねしようね」と根気よく声掛けをする・徐々に声をかけるタイミングの間隔を開けていく・早い子で1日、遅くとも1週間ほどで独り寝できるようになる夜中に目を覚ましても抱っこや授乳を必要以上にせず、この要領で自力で再び眠ってもらいます。また、ねんトレは生後6か月からの開始が推奨されている そうです。和歌山県の小児科『生馬医院』のHPに、下記の表記があります。**********『適度(昼間のかんしゃくを起こさない程度の)に欲求を我慢するという練習も必要となります。6~8ヶ月以降は、適度に精神的夜泣きを放置する(1人で眠る)練習が徐々に可能となってきます』**********その点と、後にデメリットとして挙げる母乳分泌低下のリスクを踏まえて、6か月以降の開始をおすすめしているのです。●ねんトレのメリット・デメリット●ねんトレのメリット3つ(1)寝かしつけが安易になる。(2)夜中に熟睡できるようになるため、母子ともに質のいい睡眠 が取れるようになる。(3)日中と夜間の区別を付けさせるしつけができる(夜は、目覚めても1人で静かに寝るもの、という刷り込みができる)。●ねんトレのデメリット3つ(1)「ねんねのときは泣けばママが寝かしつけてくれる」というひとつの信頼関係をなくすことになる。(2)夜間の授乳回数が必然的に減るので、母乳分泌が減ったり ママの生理が再開するタイミングが早まったりする。(3)人肌があると興奮して眠れなくなる子も出てくるため、きょうだいができて添い寝するようになると眠れなくなってしまうリスクがある。●ねんトレは一度決意したら方針を変えないことが必須いかがですか?添い寝の文化が主流の日本は、ねんトレする家庭の方が少ないと思います。泣き声に慣れないママは、泣かせっぱなしにするのはつらすぎてつい手を差し伸べてしまいますよね。筆者も、長女育児のときは泣かせっぱなしにすることはとてもじゃないですが耐えられず、すぐに抱っこして授乳し寝かしつけていました。泣かせっぱなしにさせるくらいなら自分が苦労してでもとことん寝かしつけをしようと覚悟を決めていました。その後、寝かしつけには苦労しましたが、月齢が進んでいくうちに徐々に楽にはなっています。しかし、満6か月になろうとしている次女には、ねんトレを意識した寝かしつけをしています。というよりも長女の世話があるためやむを得ず泣かせっぱなしにする場面が多く、眠れる環境さえきちんと整えれば、後はひとりで寝付いてくれるようになってきたのです。寝かしつけがないだけでママの負担がグッと減る ことを実感しています。泣き声を聞くと心が痛いのですが、そこで抱っこしたり授乳したりしてしまうと赤ちゃんも混乱します。ねんトレを始めたら、ママは強い意思で、しかし柔らかな気持ちで、赤ちゃんが安心して眠れるようにサポートしてあげることが大切。ねんトレは完全放置である『ネグレクト』とは違います。泣かせてしまうことはつらいですが、赤ちゃんに「夜は1人で静かに寝るもの」という親としてのしつけをしているのです。ねんトレで泣いてる赤ちゃんをなだめるときは優しい声掛けをし、笑顔で肌に触れてあげてくださいね。【参考リンク】・赤ちゃんが泣く時、不快を感じている | 和歌山市の小児科 生馬(いこま)医院()●ライター/ましゅまま(ママライター)●モデル/神山みき(れんくん)
2016年12月19日日本でも育児に参加する男性、通称“イクメン”が徐々に増えてきていると言われていますが、一方でママたちからは「夫のイクメン気取りがうざい」「張り切りすぎて逆に迷惑がかかってる」という愚痴もちらほら聞こえてきます。社会からは「男が育児に参加するのは当たり前」と言われ、家では「全然子どものこと分かってないよね」となじられる……今は男性の育児参加が本格的に定着するまでの“過渡期”ということもあり、世のパパたちの中にはそんな苦労を抱えている人も少なくないようです。そんな中、NHKが11月30日に『イクメンブルー』というものを特集して話題になりました。イクメンブルーとはなんなのか。今回は世のパパたちを悩ませる“イクメンブルー”の問題についてお話ししていきたいと思います。●イクメンブルーって何?イクメンブルーという言葉を初めて知ったという人もいると思いますが、イクメンブルーは簡単に言うと“男性が仕事に加え家事育児を手伝うことで精神に不調をきたすこと ”を指します。“男性版育児ノイローゼ”と言い換えてもいいかもしれません。近年日本でイクメンが増加していることから表面化してきたこの問題ですが、人によっては深刻なメンタル不調を起こすケースもあるようで、決して無視できる問題ではありません。これからさらにイクメンが増えてくるであろう日本においては、イクメンブルーはいずれ社会問題化する可能性もあります。●イクメンブルーに陥る原因3つなぜ彼らはイクメンブルーに陥ってしまうのでしょうか。以下では主に考えられる3つ原因についてお話しします。●(1)過労一口にイクメンと言っても、彼らが置かれている環境はさまざまです。毎日定時に帰れて土日も休みという人もいれば、毎日残業で休みは日曜しかないという人もいます。前者の場合は精神的にも時間的にも余裕があるので家事や育児を手伝う余力があるでしょう。しかし、後者の場合は日々の過酷な労働に加え、新しい仕事が増える状態になるため、睡眠時間や気力が削られていきます 。休日も育児に時間が取られ、ほとんど休みがない状態が続くうちに嫌気がさしてきてしまう男性も多いようです。●(2)孤独感男性は女性に比べてコミュニケーション能力が劣ると言われていますから、積極的に“パパ友”を作ろうとしない人が少なくありません。また、そもそもパパ友と出会う機会がないという人もいるでしょう。パパ友がいないと、育児や夫婦の悩みを相談できる相手がいないのでストレスのはけ口が見つからず 、次第に孤独感が増していくようになります。日々積み重ねられたストレスは、いずれ溢れてしまいます。●(3)家事・育児方針の違い夫婦も元を辿れば他人同士です。家事や育児に対する考え方も当然違ってきます。自分はよかれと思ってしたことでも、妻にとっては“迷惑行為”だったり、逆に妻のやることが自分にとって不快だったりと軋轢が生まれてしまいます。家事や育児を手伝うことよりも、そうした妻との衝突のほうが精神的にツラい という男性は少なくないようです。●イクメンブルーに女性からの非難が殺到男性のイクメンブルーについて、女性たちはどう思っているのでしょうか。ためしにネットやSNSを覗いてみると……かなり批判の声が目立ちます。どういうことなのでしょうか?以下はイクメンブルーに対して主に見られた女性側の主張です。『は?イクメンブルーとかふざけてんの?女は毎日家事育児をこなしてるんだよ!』『家事育児を手伝ってうつ病とか、弱すぎて笑うww私はもう10年も一人でこなしてるんですけど?』『育児ノイローゼなんて女性は昔から悩んでた問題。男性だから騒ぐのっておかしいと思う』『ちょっと育児手伝ったからうつ病って……共働きで家事育児全部押し付けられてる私に謝れ』などなど、かなり辛辣な意見が目立ちました。普段自分が苦労しているからこそ、男性にも厳しい態度になってしまうのかもしれません。●イクメンブルーに陥った男性の体験談イクメンブルーとは具体的にどういうものなのか、実際にイクメンブルーに陥ったことがあるという男性たちにお話を伺ってみました。『私は毎日残業になるような仕事なので、毎日帰宅するのは11時。それから家事を手伝って終わるのは夜中の2時。夜泣きも日替わりで私が対応していたので、ほとんど睡眠時間がありませんでした。そのうち、不眠の症状や食欲不振 が出るようになり、そこで自分が育児ノイローゼになっていることに気づきました』(43歳男性/通信)『うちは共働きで二人ともフルタイムなので、家事育児は半分ずつ担っていた感じでした。しかし、実際は家事育児の主導権は妻が握っており、毎日のように文句の嵐 。家に帰るのがイヤでわざと残業したりするほど追いつめられていました』(39歳男性/販売)『私は自分でもプライドが高いのを自覚してるんですが、とにかく妻に育児のことで「こんなことも分からないの? 」となじられるのが苦痛でした。普通の人なら我慢できたかもしれませんが、私には耐えられず、一人で泣くこともありました。今は子どもも大きくなって落ち着きましたが、もう新しい子どもはいらないです』(34歳男性/不動産)やはり仕事との兼ね合いや妻との軋轢が原因でイクメンブルーに陥るケースが多いのかもしれませんね。●イクメンブルーを解消する方法毎日のように家事育児に追われている妻からしてみれば、夫のイクメンブルーは滑稽に思えるかもしれません。しかし、夫が心身に不調をきたせば家庭はまともに成り立たなくなります。夫にイクメンブルーの徴候が出たら、「私だってつらい」という気持ちを少しだけ抑えて、以下のことを試してみてください。●(1)弱音を吐ける関係性を作っておく男性はプライドが高い場合が多いです。あまり妻に弱音を吐きたくないという人も多いでしょう。それに加え、妻が日頃から夫に厳しく接していればますます自分の悩みを伝える機会はなくなります。週に1回でもいいので、家事や育児について夫婦で話し合いをする時間を設けてください 。お互いに疑問に思っていることや不満に思っていること、感謝していることを話しましょう。そうすることで夫も抵抗なく妻に自分の悩みを伝えることができますし、逆に妻も自分の意見を夫に伝えるいい機会になります。お互いにストレスを抱えないように吐き出す場を設けましょう。●(2)スケジュール調整をする夫が過労でイクメンブルーに陥っているときは、少し休息が取れるようにスケジュール調整をしてあげましょう。「今週の日曜は○時まで私が子どもの面倒みるから自由にしていいよ」などと伝え、「その代わり、○時からは子どもをお願いね」と双方が効率よく休める提案 をするといいかもしれません。----------いかがでしたか?イクメンブルーはまだまだ認知されていないものではありますが、放置していれば取り返しのつかない事態に陥ることもあります。夫婦で健康的に家事育児が分担できるように、工夫していきたいですね。●文/パピマミ編集部
2016年12月08日授乳室は赤ちゃんの大切なお部屋です。生まれたばかりの赤ちゃんにとって授乳はママから与えられる大事なお食事。特に、母乳は乳児の発育に最適な栄養が含まれているほか、ママと赤ちゃんの信頼関係を築くスキンシップの時間を確保することができます。今回は、授乳室の利用のすすめと知っておきたい知識を紹介します。授乳室のエチケットとおもいやり授乳室を利用する際にはいくつか心得ておきたいエチケットがあります。授乳室は多くのママが赤ちゃんに大切な食事をさせる場所であって、決して騒いだりくつろいだりするような場所ではありません。スペースも限られていますので、基本は母子のみで入室するようにし、用が済んだらすみやかに退出するのが望ましいでしょう。また、授乳室を利用したことのある女性たちの意見には、「授乳」する場所だから、ミルクをあげているママよりも母乳のママが優先されるべきという声もあれば、早いもの勝ちだから順番などは何も気にしないという声もあり、ルールやマナーでさまざまな意見を持った方々がいらっしゃいます。しかし、絶対こうでなければいけないという法律的な規制はありません。それぞれの方が考えることはありますが、授乳室を利用する際は、育児を頑張っているママどうしの譲り合いや、思いやり、不快な思いをさせないエチケットを、いつも大切にしていきたいですね。授乳室はちゃんとある?外出前のチェック!外出中は、どこでも授乳ができるわけではないので、出先の授乳室の有無や授乳可能な授乳室の場所を事前に確認しておくことが大切です。そこで、事前確認をする際や急に授乳が必要となった時でも、簡単に素早く調べることのできる便利なツールを紹介します。『ベビ★マ』Trim株式会社が運営する授乳室・おむつ替え検索アプリです。全国44000以上の授乳室などの情報が記載されており、過去に、日本トイレ大賞(内閣官房「暮らしの質」向上検討会)女性活躍担当大臣・男女共同参画担当大臣賞、第8回キッズデザイン章などを受賞しました。赤ちゃんと一緒にお出かけの際にお子様と行ける場所かどうか、授乳室の施設の情報などをみることができます。実際に利用したパパ、ママのリアルな声を投稿記事や写真を通して聞けるのでとても参考になるでしょう。『授乳室検索ベビココ』株式会社U−Mebiusが運営している授乳室検索専用の口コミサイトです。都道府県、エリア別に授乳スポットのレヴューが書かれており、会員登録制のサイトで、評価は5段階・コメント付きの投稿をチェックすることができます。また、お店などの施設内の他に、全国の各新幹線内の授乳室情報も記載されているなど、提供されている情報は授乳室専門のサイトならではの綿密さです。授乳室は授乳を行う権利を守る場所最後に、授乳についての社会的な意見についてお話します。近年、授乳室の出現により人前での授乳は減ってきました。昔は誰もが当たり前のように人前で母乳をあげていたとは想像もつかないですね。授乳する胸元を隠す商品もたくさん販売され、今や公共の場での授乳に対して「マナー違反」だと受け止められるようにもなりました。母子の安全面、衛生面はもちろんですが、人に見られる授乳が非常識だという声も存在するのが現状です。一方、海外では「授乳を行う権利」を法律で保障する国が増えてきました。ママの中には、授乳が恥ずかしいとか、迷惑ではないかと不安に思われる方もいらっしゃいます。日本では授乳室の普及は進んできたものの、授乳についての明確なきまりがないので戸惑うママが多いかもしれません。しかし、授乳は決して恥ずかしいことではありません。赤ちゃんとママをつなぐ大事な時間であり、すべての母子に与えられた大切な権利なのです。だからこそ、提供されている授乳室を誰もが気持ちよく使えるように、みんなで権利を守っていきましょう。
2016年11月18日子どものやることに、ついつい手を出していませんか?先回りばかりしていると、子どもが本来持っている「自分でやりたい!」という気持ちが奪われ、自立心が育たなくなってしまいます。“見守る保育”を園の方針に掲げる、新宿せいが保育園園長の藤森平司さんに「先回り育児」をしないための心得を聞きました。お話を聞いたのは:藤森平司さん新宿せいが保育園(東京都新宿区)園長。自由遊びの内容や、給食を誰と食べるかを選択制にするなど、1日の活動の多くを園児たち自らに決定させる「見守る保育」を園の方針に掲げ、全国の幼稚園・保育園長らが見学に訪れる。著書に「やってあげる育児から見守る育児へ」(学習研究社)。Q、子どもができること・できそうなことを代わりにやってしまうことはありますか?Q、やってしまうのはなぜですか?※2016年7月6日~8月9日、WEBアンケート、有効回答数1081人4位以下は「自分がやる方がきれいにできるから」「結局やり直すことになるから」「汚す・けがをするなど失敗するから」「どうせできないと思うから」などの理由が上がりました。また「特に理由はないけれど、つい手を出してしまう」という声も。子どもは生まれながらに「自分でやりたい!」気持ちを持っている子どもはもともと、「自分でいろいろなことができるようになりたい」という意欲を持って生まれてきます。その成長意欲がもっとも強いのは赤ちゃんのとき。生まれたばかりの赤ちゃんは、自分の力だけではどこへも行けませんが、やがてハイハイができるようになり、歩けるようになり、自分の行きたい所に行けるようになります。もし、ママやパパがいちいち抱っこで、赤ちゃんの行きたい場所へ運んであげていたら、どうなるでしょうか。自分で歩く必要はないと思って、歩かなくなってしまうかもしれません。このように、「何かをやってあげる」というのは、「自分でやる!」という気持ちや、その能力自体を本人から奪ってしまうということなのです。子どもの自立を、「自分の手から離れるようでさびしい」と思うかたもいるかもしれませんね。ですが、そんな気持ちは敏感に子どもに伝わります。「僕が〝自分でやる〞と言うと、ママが悲しむから」と思い、いつまでたってもやってもらうケースが少なくないようです。「自分でやりたい!」気持ちは成長の証し。わが子の自立を喜べる親であってほしいと思います。あるある!? あなたはいくつ当てはまる!ありがちケース5■ありがちケース1時間がないとき親が代わりに着替えさせる■ありがちケース2「まだ無理」と思うことはやってしまう■ありがちケース3周りを汚しそうなことは親がやってしまう■ありがちケース4子どもが悩んでいるのを待てずに親が決めてしまう■ありがちケース5うまくできていないときいいやり方を教えてしまう先回りしないための4つの心得先回りがいけないと言われても、実際の場面ではつい手が出てしまうもの。そんなときには、この心得を思い出すことで、ちょっと意識が変わるかも?ママ&パパに覚えておいてもらいたい、4つの心得を藤森さんに聞きました。親の心得その1親が手を出すのは「やって」と言われたときだけ自分ができないことを人に頼めるのも、自立のひとつ。「ママがやって」と言うのは、何となく自分には無理そうだと感じているからで、自分の力量が分かってきた証しなのです。子どもが「やって」と言ったときに手を貸すのは、先回りではありません。「その度に手を貸していたら、いつまでたっても自分でできるようにならないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、それは逆。子どもは、自分が求めたときには必ず応えてもらえることで心が満たされ、「今度は自分でやってみようかな?」と思えるようになるのです。理想を言うなら、親がやってあげるのは完成の一歩手前までがベストです。たとえば着替えなら、ポロシャツでも上着でも、最後の方のボタン留めだけを子どもにやらせましょう。普通、最初だけやらせて続きを親がやってしまうのですが、「これくらいならできるかな」と思えるところまで親がやり、完成したときの喜びを子どもに味わわせるのがコツです。そうすると、「自分でもっとやりたい!」気持ちが育っていきますよ。親の心得その2忙しいときは事情を説明して親がやってOK「先回りはいけない」けれど、忙しいときまで子どもに全部やらせていたのでは、ママたちのストレスはたまる一方。そんな無理をする必要はありません。その時の状況によって、手を出すことがあっても構わないと思います。「ごめんね。本当はあなたができることは分かってるんだけど、今日は忙しいからママがやるね」と事情を説明すれば、子どもも納得します。大事なのは子どもの「やりたい」という気持ちに向き合うこと。黙って取り上げたり、頭ごなしに「だめ!」と言うのはやめましょう。親の心得その3子どもが“自分で選ぶ”チャンスを増やす「自分で選ぶ」というのは、子どもの自立にとってすごく大切なことです。その理由の1つめは、決定を受け入れてもらうことで、「自分はできる!」という気持ち(自己有能感)が生まれるから。2つめは、責任を取ることを覚えていくからです。たとえばうちの園では、給食をどれだけよそうか子どもたちが自分で決めるのですが、この方法を取ってから残飯がすごく少なくなりました。先生が何も言わなくても、「自分で決めたんだから食べなきゃ」という意識が自然と芽生えるんですね。家庭でも、食べたい物や着たい物など、日常の小さなことで「これは子どもに決めさせても問題ないな」ということがあったら、できるだけ子どもが自分で選ぶ機会を多くつくってほしいと思います。そして、親がいいと思う物を子どもが選ばなくても、「そんなのだめ。こっちにしなさい」と否定しないこと。子どもの意思を大切にしてください。親の心得その4どれだけできたかという結果より失敗する過程が大事ママたちがつい先回りをしてしまう理由の多くは、「まだ無理」「周りを汚しそう」など、今の子どもの力では上手にできないことがあるから。また、うまくいく方法を教えたいがために、善かれと思って手を出してしまう場合もあると思います。けれど、これからいろいろな能力を身に付ける子どもにとっては、何度も失敗しながら、自分でいいやり方を見つけ出す経験こそが大切です。大人はついつい結果を重視してしまうので、上手にできるようにと手を出したくなってしまいますが、大事なのは試行錯誤を繰り返す過程。そう思えば、自然と先回りをしなくなるのではないでしょうか。ただし、いくら失敗が大事だとは言っても、危険過ぎることはいけません。安全な範囲で失敗を経験させることが親の役目です。藤森さんから終わりに「待てる親」が「自分で考える子」を育てる「将来、自分で考えられる子になってほしい」というのは、ママやパパに共通の願いでしょう。そのために親ができるのは、子どもの選択や、やろうとしていることを「待つ」ことだと私は思います。たくさん自分の頭で悩んで、考える機会を与えられることで、子どもは親の言うなりではなく、自分で考えられるようになります。ただし、子どもの力だけでは解決が難しいことももちろんあるでしょう。そんなときこそ、大人の出番です。「どこまでやってあげれば、子どもの考える力を邪魔しないか」を見極めることこそが、私たち大人の役割なのです。監修/西東桂子(あんふぁんサポーター)illustrationKAWAZOE Mutsumi
2016年11月02日こんにちは、ライターの齋藤惠です。2016年10月16日に政府は、乳幼児用液体ミルクの国内製造・販売の解禁を検討している ことを発表しました。そこで今回は、乳幼児用液体ミルクのメリットとデメリットを考えてみたいと思います。製造・販売が解禁されたら、ママにとって、また赤ちゃんにとって、生活がどのように変わるのでしょうか?●乳幼児用液体ミルクとは?まずは従来の粉ミルクとの違いから確認したいと思います。無論、粉末状から液体状になっているわけですが、みなさんは実物をご覧になったことがあるでしょうか?海外製の液体ミルクならネットでも確認することができます。一見すると、口の広いペットボトル飲料のような印象ですね。メーカーによって特徴は異なるようですが、超高温滅菌処理済み、グルテンフリー、アレルギーの原因となり得る卵、ナッツ、小麦、豆の不使用、保存料不使用など、国内の粉ミルク同様に安全性への考慮はされているようです。賞味期限は常温で約半年から1年くらいと長期保存が可能 で、容量も200mlほど。水もお湯も一切使わずに、開封するだけで赤ちゃんに飲ませることができます。●メリットは?・いつでもどこでも授乳ができる・手間なく、すぐに飲める・ママ以外の家族(パパなど)も授乳に参加できる・災害時の非常食になる・密封ボトルで衛生的・母乳だけでは不足しがちな栄養もとれるまず第一に、幼児用液体ミルクの一番のメリットは、その手軽さでしょう。粉ミルクでは、お湯で溶かして、冷やして、飲ませ終わったら哺乳瓶を殺菌消毒するところまでがセットです。はじめから終わりまですべてを合計すると結構な時間がかかります。事情があって母乳を飲ませることができないママさんにとってミルク授乳は助かる反面、数時間おきにやってくる面倒な作業でした。そこで、粉ミルクに代わって液体ミルクを使用した場合を考えると、お湯で溶かす作業も冷やす作業も省く ことができます。さらに、哺乳瓶を殺菌消毒する必要もありません。これなら子どもがおなかを空かせて泣き出しても、ほんの数秒でミルクを与えることができますね。液体ミルクによるママの精神的負担の軽減効果は期待できそうです。また、災害時や外出時など、日常以外でママが授乳できないときにも活躍しそうです。●デメリットは?・値段が高い・保存方法を誤ったミルク、賞味期限の経過したミルクを与えてしまう恐れがある・海外メーカー製造による安全性の不安今は国内での製造と販売が禁止されているので、液体ミルクを購入するには個人輸入しか方法がありません。当然、市販の粉ミルクの相場と比べれば格段に割高です。また、海外のメーカーに頼ることになるので、万が一、赤ちゃんの体に合わなかったときの対策や保障のことを考えると、気軽に普段使いしづらいのが現状です。●国内シェア拡大に期待!乳児用液体ミルクの製造・販売が国内メーカーに広がれば、粉ミルクと同様の信頼を持って安い値段で買えるようになるかもしれません。そうすれば、男性の育児参加 もしやすくなり、さらには災害時の赤ちゃんの栄養問題 もカバーできそうですね。欧米と比べ、まだまだ母乳育児推奨の声が根強いと言われる日本ですが、母乳が出ずに大変な思いをしているママがいることも事実です。新たな選択肢として液体ミルクが、近い将来、そんなママと子どもたちの大きな手助けになることに期待したいですね!【参考リンク】・規制改革ホットライン検討要請項目の現状と措置概要 | 内閣府(PDF)()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2016年10月31日【ママからのご相談】先日、妊娠が判明しました。いま住んでいるところには近くに産婦人科が2件あり、どちらでお産をするべきが迷っています。大きく違う点は、1件目は産後は基本的に母子同室で、大部屋の母子同室もある一方、2件目は完全に母子別室という点です。初めてのお産なので産後のことについて想像が全然できないので、迷っています。それぞれどんなメリット、デメリットがあるのでしょうか?●A. ママが母乳育児を頑張りたいという意向なら母子同室がおすすめご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。産後すぐの入院生活をどう過ごすかで、その後の母乳育児の確立 やママの体調の回復 が変わってきます。「母乳で赤ちゃんを育てたい!」というママの強い意志があるなら、筆者は産後すぐからの母子同室をおすすめします。しかしながら、母子同室にもメリット、デメリットがありますので、その両方をご紹介しますね。●母子同室のメリット●(1)母乳の立ち上がりが早い母乳の分泌を軌道に乗せるためには産後すぐから赤ちゃんに授乳することが必須条件といえます。特に夜間は授乳のゴールデンタイムですので、母乳で育てたい!というママはなるべく母子同室をするのがおすすめです。ユニセフやWHOも、母乳育児を成功させるために入院中の母子同室をする よう掲げています。●(2)入院中に赤ちゃんのお世話でわからないことを助産師さんに質問できる赤ちゃんの育児は実際にお世話してみないとわからないことがたくさんあります。助産師さんの生の回答は入院中にしか聞けないので、とても貴重な機会です。●(3)赤ちゃんと十分に触れ合うことができ、家族やお見舞いのお客さんも赤ちゃんに会える赤ちゃんと一緒に過ごす時間は本当に癒しであり、見れば見るほど愛着も湧きます。ママ以外の家族も入院中から赤ちゃんと触れ合うことができます。母子別室ですとママ以外は赤ちゃんに触れ合うことができない場合も多いので、これも大きなメリットですね。●母子同室のデメリット●(1)産後十分に休養が取れない壮絶なお産を終え、休むまもなく慣れない赤ちゃんのお世話で神経を使い、寝れない、座れない、食べられない生活を強いられる こと。これが最大のデメリットですね。特に産後1週間はどれだけ安静に過ごせたかでその後の体調がかなり違ってきます。赤ちゃんのお世話以外はできるだけ横になって過ごすようにしましょう。疲れきってしまったときのために、新生児室に預けられるシステムになっているか は、お産をする病院を決める際に要確認です。●(2)お見舞いに来てくれた人からの感染リスクお見舞いに来てくれた人から感染症がうつってしまうことがあります。赤ちゃんに会う前は必ず手を洗う、少しでも体調が良くないときはお見舞いを見送ってもらうなどお客さんには配慮してもらうようにしましょう。●母子同室をしたママの体験談『初めてのお産でしたが、産後すぐは少しゆっくりさせてもらい体調が良ければ次の日から母子同室というプランにしました。赤ちゃんに会えた喜びもつかの間、慣れない授乳やオムツ替え、抱っこに来客の対応、病院の指導などのスケジュールでいっぱいでなかなか体を休める時間がありませんでした。母乳も入院中はあまり出ずミルクを足していて、夜中に眠れず何度も助産師さんを呼んでアドバイスしてもらったり、数時間預けて眠ったりもしました。入院中に頑張ったからか、退院後は完母でいけましたが、退院してしまえばゆっくりする時間はほとんどないので、入院中くらい別室にして自分の時間を作っておくのも良い かな?と思いました』(20代/女の子のママ)『ひとり目は母子同室の大部屋でした。初めてのことなのでママ同士でお世話の情報交換ができて寂しい思いはせずに済みました。でも、夜中に泣いてしまうことや、自分がトイレに立ちたいときなどの物音は気を使いました。ふたり目は、上の子を一緒に入院させるため赤ちゃんとは別室でした。3時間ごとの授乳のときだけ授乳室まで行き授乳。授乳回数が少なかったからか、母乳が出始めるまで少し期間が必要でしたが、上の子もいたのでやはり体は楽でした』(30代/女の子2児のママ)『母乳推進の病院で、出産直後から母子同室でした。考えていたより大変なお産だったので、体が回復しないうちに赤ちゃんのお世話をしなくてはいけなくてとても不安でした。しかし、お産に時間がかかったので赤ちゃんも疲れていたからか、入院中は本当によく寝てくれて助かりました。かわいい赤ちゃんの寝顔で、出産の疲れも癒されました 』(30代/男の子のママ)●母子同室でつらいときは助産師さんを頼っていかがでしたか?大変なお産のあとは休養を十分にとることが何より大切ですが、同時に母乳育児のためには産後こそ積極的に赤ちゃんのお世話をして授乳することが要です。数時間預ける程度なら母乳の出は悪くなりませんし後から十分に取り戻せるので、母子同室で疲れきってしまったときは遠慮なく助産師さんに預かってもらうようにしましょう。初めて会う人に赤ちゃんのお世話を頼むのは頼みづらいことですが、休むことは悪いことではありません。無理のない程度に赤ちゃんのお世話を楽しみましょうね!●ライター/ましゅまま(ママライター)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2016年10月17日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。世の中では、「祖父母に育てられると、甘やかされてわがままになる」などと言うようですが、祖父母に育てられたからといって、子どもの性格形成に問題が生じるということはあまりありません。そもそも、祖父母と親では愛情のかけ方だけでなく、愛情に違いがあります。それが、子どもにとって良い方向に向かうきっかけになることが多いのです。●愛情の違いに目を向けましょう対象の子どもに、同居している親がいて祖父母がいる(同居の有無は関係ない)という場合、祖父母が孫に対して向ける愛情と、親が子どもに向ける愛情には違いがあります。・祖父母……無償の愛、無条件の愛(責任は伴っていない)・親……無償の愛ではあるが、責任が伴っている同居して子どものそばにいる親には、“子どもをちゃんと育てなくてはならない”という責任があります。ただし、親が何らかの事情で子どもの養育をそばで行えない場合は、祖父母も親のように“無償の愛ではあるが、責任が伴っている ”という状態になります。親が側にいないのですから、親と同様の責任を感じて育てることは当然です。しかし、無償の愛情が強い傾向にあることは変えられません。●過保護にされるから子どもがわがままになる?子どもが祖父母からたっぷりの愛情を受け取っていたからといって、わがままになるわけではありません。親にわがままを言うのには、理由があります。それは、“親からの愛情が不足している と感じているとき”です。子どもは、自分の口から思いを言うことができないことがあります。親が家事・育児・仕事で忙しそうにしていたら、親に迷惑をかけないように、嫌われないようにと我慢をしてしまうことがあるからです。子どもがわがままを言うのは、「自分に目を向けて欲しい」という愛情不足のサインでもあると考えていいでしょう。どんなに祖父母から愛情を受けていても、やっぱり祖父母は祖父母、親の代わりにはなりません。親の愛情を欲しているということを忘れないで欲しいです。「抱っこして」や「一緒にいて」とは素直に言えないことがほとんどです。親に叱られてばかりだったら、「嫌われたらどうしよう」などと考え込んでしまって、言いたいこととは反対の行動を取ってしまう子どもが出てきます。「抱っこして」や「一緒にいて」などと自分の欲求を強く言ってくれる子どもはわがままではなく、愛情欲求を素直に表現しているということです。言葉にできず、我慢してしまう子もいますが、こういう子どもは『いい子症候群』になってしまうこともあります。わがままの一部は、愛情を自分にかけて欲しくて言っている場合もあります。大事なのは、親が子どもをいっぱい愛してあげることです。言葉やコミュニケーションを通して愛情を表してあげることを大切にしてください。●祖父母による育児が子どもの性格形成に与える影響子どもに対して責任を伴っている親は、愛情と厳しさを両方見せます。しかし、祖父母の場合は無償の愛です。親から叱られたときに子どもは逃げ道がないと不安になります。それが何度も続く場合、心が不安定な状態になってしまいます。でも、祖父母という逃げ場があると、子どもの心は安定して、自分の居場所を確保できるのです。居場所があれば、親に叱られたことについて反省をすることもできますし、自分を見つめることもできます。過保護に育てられれば、わがままで子どもにとって良くないと考えるかもしれませんが、立場の違う身内がいるからこそ、人格形成においては幅が出てくる ようになるのです。・優しさを身につけられる・あいさつの大切さを感じる・ほめられることの心地よさを知る・逃げ場があるので安心できる・自分を見つめ直すことができるこういった大切なことを子どもは覚え、性格形成に役立てていきます。「人格に問題が出てくるのでは?」と過剰に心配する必要はありません。●おわりに子育てに祖父母が関わると、子どもの感情が豊かになり、たくさんの知識を身につけ、賢くなる と昔から言われています。現代は、子どもの遊び方がゲーム中心になったり、欲しいものは何でも買い与える祖父母がいたりという生活環境になり、昔とは大きく変わってきています。祖父母の子育てにメリットがあると思えない、と感じている人もいることでしょう。祖父母との育児への考えの違いから仲違いしてしまう話もよく耳にします。でも、無償の愛をくれる身内がいるからこそ、子どもは自由に感情豊かに成長することができることを知っておいてほしいと思います。【参考文献】・『子育てハッピーアドバイス2』明橋大二・著●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)●モデル/神山みき(れんくん)
2016年10月12日初めての子の育児が落ち着いてくると、気になりはじめるのが2人目のこと。でも、今でさえあれこれ大変なのに、さらにもう1人増えてしまったら、いったい生活はどうなっちゃうの? 本当に…決断しても大丈夫!?■2人目の「壁」の向こう側、実際はどうなってるの?人によっては、勢いで産むことができた1人目の子ども。でも、実際に出産を経験し、育児の渦中に身を置くと、責任の重さと大変さがひしひし…。そのために2人目は、悩んだりためらったり、どうしても慎重になってしまうものです。実際、先輩ママにどのような日々を送っているのか聞いてみると、次のような回答が。その大変さは想像以上…とにかくハンパありません。・下の子を授乳しながら上の子のお世話。常にカラダをフル稼働!・2人一緒にいるとすぐケンカ。一日中、仲裁に入っている感じ。・上の子が赤ちゃん返りをし、さらに手がかかるように。・一緒の保育園に預けられず、送迎が地獄!・割引やサービスがあるとはいえ、どうしたって支出が増える。・重たい赤ちゃんと動き回る幼児…2人を連れての移動が大変!・疲れがピーク! 自分の劣化が止まらない…。■それでもやっぱり、子どもはかわいい!?とはいえ、増えるのは労力だけでなく、当然、喜びや楽しみも格段にアップ。単純に我が子はかわいいし、1人目ではまったく持てなかった余裕も生まれ、適度に手を抜きながら、心から赤ちゃんとの時間を楽しむことができるのだそう。さらに、上の子の目覚ましい成長をまの当たりにできるのも大きなメリット。下の子に嫉妬したり、いらぬちょっかいを出しつつも、一生懸命きょうだいの世話をしようとする我が子のけなげさには胸キュンです。中には、大変そうなママを気遣って、パパ以上の働きを見せる子も。同志のような連帯感も生まれたりして、母子関係も大きく変化するそうです。きょうだいとはいえ、似て非なるもの。性格も違えば育て方も違う。そうした違いを驚き、楽しめるのも、きょうだい子育ての醍醐味。家庭内も活気づきます。 ■先輩ママの決断の決め手自分にできるのだろうか…。そんな不安を抱えつつも壁を乗り越え、きょうだい子育てにいそしむ多くの先輩ママたち。決断の決め手は、とにかくエイヤッと飛び込んでしまうこと。まだ始まってもいない苦労に心砕くのではなく、「2人目が欲しい!」という純粋な思いにだけフォーカスして、とにかく突っ走るのだそうです。「1人目を乗り越えたら2人目からは楽勝!」(30代後半)、「子どもが増えるたび心身ともにパワーアップしていく感じ。だから、2人目だろうと3人目だろうとへこたれることはありません」(40代前半)なんていう心強い声も。結局は、案ずるより産むが易し…ということみたいです。
2016年09月24日【ママからのご相談】3歳と0歳双子を育てています。毎日とても慌ただしく、ストレスいっぱいの毎日です。母乳が出ず、完全ミルクで育てているので産後なかなか痩せません。子どもたちの世話で自分の食事さえままならならず、自分の食事は夜にお菓子や菓子パンを食べるだけ。なんだか、こんなことしていていいのか気持ちが下がり、涙が出てきます……。なにかいい方法はないでしょうか?目次1 まずは、できることから。“水を飲む”それだけで心身に健康効果が!2 人間の命の源が「水」だと言われる理由とは3 正しい水の飲み方は「毎日ちびちび飲むこと」4 効果のある“水”の選び方5 心の病気にも対応できる水パワー●A. まずは、できることから。“水を飲む”それだけで心身に健康効果が!こんにちは。ライターのakiです。育児でずいぶん疲弊されているようですね。3人の乳幼児を育てるのがどんなに大変か手に取るようにわかります。でも、母親が倒れてしまっては元も子もありません。忙しい中、ダイエットや健康管理をなんとか簡単な方法で行いたいものです。でも、そんなうまい話なんてあるの?と思われるかもしれませんが、実はあるのです。答えは、「水を飲む 」。これだけです。とても簡単ですよね?●人間の命の源が「水」だと言われる理由とは人は約55%〜60%の水分でできています。そのうち、たった3%の水分が失われるだけで脱水症状になり、死に至る とまで言われています。それほど体内の水分は命をも左右する大切な存在なのです。そして体内の水はさまざまな役割をしています。老廃物を出す利尿、体温の上昇を抑える発汗のほかにも、古い細胞を新しくする新陳代謝や血液をサラサラにする血液循環促進効果などもあります。つまり、常に体内の水をきれいに潤わせておくことであなたの健康を管理することができるのです。・ダイエット効果・アンチエイジング効果・便秘・冷え性予防効果・ガンを始めとする大病予防・ストレスやイライラの減退・心地よい睡眠を促す効果体内の水をきれいに潤わせておくことで得られる効果は、ざっと挙げただけでもこれだけあります。ダイエットのみならず、若返りやガン予防 などのほか、精神的な安定 にも結びつくとは驚きです。ただし、やみくもに水を飲めばいいというわけではありません。効果をもたらすには上手な水の飲み方というものがあるのです。●正しい水の飲み方は「毎日ちびちび飲むこと」モデルの「水をたくさん飲んでいます」という話を聞き、自分も実践してみたところ、水を飲み過ぎてかえって体がむくんでしまった、なんの効果も現れなかった、そんな人もいるのではないでしょうか。実際、どれだけの量をどのように摂取するのがいいのでしょうか?まず、1日の水の摂取量は約2L(暑い日や運動をした日は2.5L) を目安にするといいでしょう。新陳代謝を活発にするために、無理して一気に飲むのではなくちびちびとこまめに飲むのが理想的なのです。30分おきにコップ1杯が理想ですが、忙しい場合は1日に10回、コップ1杯飲むことを目標にするといいようです。早く痩せたいから、健康になりたいからと言って過度に水を飲みすぎても効果は逆どころか危険な状態になります 。たとえば1日に無理して5Lもの水を飲んでしまうと、脳の中枢の麻痺を引き起こして『水中毒』になり、場合によっては死に至ることもあるそうです。ですから、無理をせずコツコツちびちび飲むのが理想なのです。これなら、育児の合間にも無理なくできそうですよね。●効果のある“水”の選び方では、水であればなんでもいいのか……と言われると、やはりそうではないようです。より良い効果を得るためには、水の“質”が重要になってきます。スーパーで売られているミネラルウォーターでもいいのですが、それらの多くは加熱処理をされています。できれば、海外産の加熱処理されていない天然水 の方がより効果が期待できるそうです。もちろん、オンラインなどで購入できる国内の天然水も数多くあります。気になる人は一度チェックをしてみてください。水には、硬水と軟水の違いもありますが、どちらがいいかはご自身に合うかどうかで決めるといいでしょう。●心の病気にも対応できる水パワー育児をしていると、どうしても孤独になったり不安定な気持ちになったりしがちです。中にはプチうつ症状に悩まされる人もいるかもしれません。心の病気はミネラル不足が原因とも言われています。水には心をリラックスさせるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富につまっています。また、水をたくさん飲むことで便秘が解消されます。腸は脳に直結していると言われており、腸の状態が健康であれば、おのずと脳も元気になり気分も上々になっていくのです。そう考えると、たかが水だと侮れないパワーがここにもありますよね。----------起きてから1杯、そして合間を見て1杯、お風呂の前や就寝前にも1杯。これらを習慣にしていくと、心身が細胞レベルで生まれ変わっていくそうです。忙しい育児の中でも続けられそうですし、心身共に健康になればパワーも湧いてくるはずです。ぜひ、一度お試しください。【参考文献】・『決定版 正しい水の飲み方・選び方ー100歳まで元気に美しく生きる鍵』藤田紘一郎・著●ライター/aki(中高英語教員)
2016年09月18日【ママからのご相談】先月、初めての子を出産しましたが、両親、義両親が遠方なうえ近くにまだ信頼できるママ友もいないので、何でも心配でとにかく不安。肌のカサカサ、視線の向き、ちょっとした動きや母乳の飲み方など、赤ちゃんに気になることがあるたびにネットで検索する毎日。 疲れて育児を楽しむ余裕がありません……。目次1 大丈夫、多くのママが不安な毎日を乗り越えています2 まぶたと首の後ろの赤いアザに悩んだ3 息子が斜視ではないかと心配していた4 “てんかん”の発症で危うく手遅れになるところだった5 片足の薬指がやけに短いことが不安だった6 小学校に上がってもおねしょする息子に頭を悩ませた●A. 大丈夫、多くのママが不安な毎日を乗り越えていますご相談ありがとうございます。ライターのNANARUKAです。初めての育児では、そんな不安の連鎖を抱えるママさんも少なくありません。次から次へとわいては消えていく疑問、答え探しの日々。2人、3人育てていても、新たな悩みにぶつかれば不安は募るもの、というママさんの声もあります。自分以外はみんなスマートに育児をしているように見えますが、多かれ少なかれ、同じような不安を誰もが抱えているものです。今回は、育児中のママがぶつかった不安や心配事体験談と、その後 を取材しました。●まぶたと首の後ろの赤いアザに悩んだ『長女を産んだとき、まぶたと首の後ろに赤いアザがあったので、「残ったらどうしよう」「病気なのでは?」と、とにかく悪い方へばかり考えて毎日泣いていました。後々、それは大きくなるにつれて消えていくアザだとわかりましたが、それでも本当に消えるのかどうか、見るたびに不安 になりました。けれど、成長するにつれて薄くなり、日焼けで目立たなくなったりしているうちにいつの間にか消えていて、こちらもすっかり忘れ、今回の取材で久々に思い出しました。あのころは毎日毎日悩んでいたのに、忘れてしまうものですね』(41歳/3歳女の子・6歳女の子のママ)●息子が斜視ではないかと心配していた『第2子の男の子は赤ちゃんのころに斜視ではないかと気になっていました。かかりつけ医からは「赤ちゃんのうちは斜視に見えがち」と言われましたが、どの程度が許容範囲かもわからず、1日に何度も目線を確めてはドキドキ していました。けれど、3歳になるころには気にならなくなり、今では「そういえばそんなこともあったなぁ」という思い出です』(38歳/5歳男の子・7歳女の子のママ)●“てんかん”の発症で危うく手遅れになるところだった『1人目の子が生後6か月で“てんかん”を発症しました。そんなことになるとは夢にも思っていなかったし、何の知識も持っていなかったけれど、初めて発作を見たときは「絶対に何かがおかしい」と直感したので、その後の発作をビデオに録画して近所の小児科を受診しました。ところが、診断は「様子を見ましょう」だけ。帰宅後も発作が続いたのでとにかく不安でしたが、何度も起きる発作を録画し続け、てんかんについて調べ、2日後再受診して「てんかんではないか」と訴えました。結果、すぐに紹介状を書いてもらい、その日のうちに大学病院を受診したところ即入院。「もう少し遅かったら手遅れだったかも」とも言われ、ゾッとしました。子どもを毎日見ている母親だからこその“直感” は信じてください!』(39歳/5歳男の子・9歳女の子のママ)●片足の薬指がやけに短いことが不安だった『第3子が産まれて2日後くらいに、片足の薬指がやけに短いことに気付きました。しかし、上の子たちに何か心配事があったとき、小児科医や保健師さんたちに「3歳くらいまで様子を見ましょう」「○○できるようになったときにまだ続いていたらそのとき考えましょう」とよく言われていたので、大きくなって歩き方に異常を感じたら、そのとき真剣に考えようと思っていました。その後普通に歩けるようになったので、1歳半検診で指が短いことを尋ねてみたところ、「普通に歩けるなら問題ありません」と言われました。たとえ気になることがあっても、いま検査や治療が本当に必要なのかを見極め、慌てず落ち着いて経過を観察する ことも大切です』(32歳/2歳男の子・6歳男の子・8歳女の子のママ)●小学校に上がってもおねしょする息子に頭を悩ませた『小学校に上がっても、なかなかおねしょがなおらなかった息子。幼少期に夜尿症だった親族がいたので遺伝も疑い、大きな病院の専門医の受診も考えましたが、3年生までにはほとんどしなくなり、4年生になった今ではすっかりなおりました。周りの子よりはるかに時間はかかりましたが、病的なものではなかったようです。そのときは必死でしたが、思い返せば、保育園年中から小学校低学年のあいだはつねにそのことに頭を悩ませ、貴重な時間をたくさんムダにしてしまった なぁと感じます』(41歳/9歳男の子のママ)----------いかがでしたか?どんなママでも、さまざまな悩みや不安を乗り越えて今日に至っています。ママの性格や育児経験にもよるとは思いますが、毎日心配で心配でストレスに感じるくらいなら、思い切って専門医の診察を受けてみるのもよいと思います。もちろん、医療費の問題や「こんなことくらいで受診しないで」というような医者の目も気にはなりますが、ママが安心して元気に育児に向き合えるなら、それもひとつの手ではないかと思います。情報にむやみに流されず、時期を待ってよい症状なのか、そのときすぐ対処するべき症状なのかを正しく判断できれば、たいていの不安はクリアできるはず。深刻になりすぎず、的確な判断力を磨いて、気軽に育児を楽しめるといいですね。●ライター/NANARUKA(フリーライター)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2016年09月17日こんにちは。保育士でライターのyossyです。『鉄欠乏性貧血 』 と聞くと、子どもとは無縁と思えるかもしれません。でも、意外と子どももなりやすいんです。厚生労働省の『授乳・離乳の支援ガイド』にも、生後9か月頃から鉄の不足に十分配慮するよう書かれています。では、どうして子どもが貧血になってしまうのか。実際なってしまったらどう対処すればよいのでしょうか。具体的に見ていきましょう。●生後7~8か月頃、生まれ持った鉄の蓄えが減ってくる貧血は、赤ちゃんから青年期の子どもまで発症する可能性があります。「○歳だから平気」と油断はできません。特に赤ちゃんの場合は自分から調子が悪いと訴えることができませんし、異変に気づきにくいため気をつけたいところです。赤ちゃんは体内に鉄を蓄えた状態で産まれてきますが、生後7~8か月頃になるとその量が減少してしまいます 。母乳やミルクにも鉄は含まれますが、量はそう多くありません(ただし、母乳よりミルクのほうが鉄は多い)。また、母乳に含まれる鉄も減少していきます。そのため、離乳食後期が始まる生後9か月頃からは、特に栄養状態が大事 。鉄分が不足しないよう、『赤身の魚や肉、レバーを取り入れ、調理用に使用する牛乳・乳製品の代わりに育児用ミルクを使用する等工夫する』とよいといわれています(『授乳・離乳の支援ガイド』より)。逆に、基本的な流れに沿って離乳食を食べていれば、問題が生じる可能性は低いといわれています。●貧血に至らなくても脳細胞の機能が低下?では、実際に貧血になるとどうなってしまうのでしょうか。・顔色が悪くなる・元気がなくなるというのが貧血の主な症状ですが、軽度の場合は症状が出ないことも多いのです。鉄不足になっていても気づかずに見過ごされるのはとても怖い ですね。栄養状態には十分に気を配りたいものです。また、貧血まではいかなくても、鉄が不足すると神経伝達物質が作られなくなり、脳細胞の機能が低下してしまう のだとか。そして、鉄が不足している状態が3か月以上続いてしまうと、『精神運動発達遅滞』に至る可能性もあるとのこと。精神運動発達遅滞というのは、言語や運動、社会性などのさまざまな部分において、精神機能の遅れが生じる状態のことを指します。つまり、子どもの発達に影響が出るケースもあるのですね。油断は禁物です。●気になることがあれば、放っておかずに受診を赤ちゃんだけではなく、幼児期や学童期では偏食による貧血になりがちです。また、思春期以降の女子は月経の影響を受けて貧血になりやすくなります。子どもが無理なダイエットをしてしまうことによって貧血になるケース もあります。年齢に応じて気を付けるべきポイントも変わってきますが、栄養バランスの良い食事をとることと、異変があればすぐに診察を受けることが大切です。場合によっては、激しいスポーツによって鉄が不足していないのに貧血になることもありますし、病気が原因で貧血になるケースもあります。長引かせることなく、早めに対処していきましょう。【参考リンク】・見落としがちな乳幼児の鉄欠乏性貧血 | エバラこどもクリニック()・「授乳・離乳の支援ガイド」離乳編 | 厚生労働省(PDF)()●ライター/yossy(フリーライター)●モデル/NANAMI(RIRIAちゃん)
2016年09月10日しっかり準備していったはずの入院グッズ。いざ出産・入院してみるとコレはいらなかった、コレは必要だった!と本当のところがわかってきました。初めての出産でこれがあると便利だった物を紹介します。わたしが入院準備したものはこちら↓あってよかった!持っていて正解の入院グッズはコレ!ストロー(ペットボトルにつけるタイプ)乾燥した病室内、母乳のためにとにかく水分が必要。ふたもパカッと簡単に空けられ、寝ながらでも飲めるストローは、大活躍でした。洗濯物用バッグ、カゴ汗をかいたり、母乳や悪露で汚したりと汚れ物もでるので便利です。ぽんぽんと汚れた物を入れておいて母に持って帰ってもらいました。小さなカゴは薬やペンなど細々した物を入れておけば散らからず快適。書類をまとめるファイル退院後の生活などについての書類や領収書など書類をまとめられるファイルを1つ持って行っておきました。バラバラにならずにまとめておけるので助かりました。飲み物麦茶、ミネラルウォーターは何本あっても困りませんでした!逆にジュースはほとんど飲まなかったので病院の自動販売機で買い足すぐらいで十分かも。用意してなかった!けど入院中に必要になったものはこれ!延長コードベッドとコンセントに距離があって、充電するたびにベッドから起き上がるのがひと苦労。赤ちゃんの写真を撮ったり、家族との連絡で何かと携帯を使うので、延長コードがあると便利だなと思いました。入院中に、家族に持ってきてもらうことに。コップ、箸、取り皿自分の分はありましたが、お見舞いにきてくれる主人や母のものが必要に。抱き枕帝王切開での出産だったので、傷口の痛みを緩和するために家から持ってきてもらいました。抱き枕にはかなり助けられました。着替えのパジャマ母乳や悪露、汗など意外と汚れるので1枚では足りませんでした。多めに用意をしておくといいと思います。特に延長コードと着替えのパジャマ。以外とベッドとコンセントに距離があって充電するたびにベッドから起き上がるのは苦労するので家族に持ってきてもらいました。用意するだけじゃだめ。ちゃんと伝えておく必要があった“陣痛グッズ”あるとよかったな〜と思ったのは“陣痛中に使うタオルとうちわ”。私は診察からすぐに分娩室に入ってしまったので、立ち会いの夫に病室から持ってきてもらわなければいけなかったのですが、なんと主人がもってきたのは“カメラ”のみ。「何かあったらこれもってきて!」とちゃんと伝えておけばよかったと後悔…。かろうじて持っていたちいさなタオルで汗をふいてもらったりあおいでもらったりしました。テニスボールなどのあらかじめ用意していた陣痛グッズも、主人は気づかなかったよう。そんなすぐには産まれないのにのほほんとカメラを構える主人にイラっとしてしまったので、他の人に持ってきてもらう想定で準備をすることをおすすめします!嵐のように過ぎて行く入院生活!入院中はゆっくり休める最後の時とよく言いますが、だからといってゆっくりパックしたり〜というのはなかなか難しいもの。授乳や沐浴、栄養指導などスケジュールは意外とびっしりです。私は帝王切開で入院期間も長かったのですが、傷口が痛み“最後ののんびり〜”といった悠長なことは言ってられず、日々赤ちゃんとの暮らしでいっぱいいっぱいでした。赤ちゃんのグッズもちゃんと揃っているので、あとはママが快適に過ごすための最低限のものがあれば大丈夫です。また、産後は動くのもつらかったり、退院の朝はとっても早いので、片付けや病室が散らからないようにするための整理整頓グッズがあるととっても快適です!
2016年09月08日こんにちは。3児の母をしているママライターのあしださきです。子育てに追われている日々の中で、世のママたちが一番後回しにしてしまいがちなことは何でしょうか?服装や睡眠時間、自分の食事……考えていくとキリがないですが、一番は“ママ自身の健康 ”だと思います。目の前に守るべき子どもがいるという責任感で、子どもの体調には何よりも敏感なのが母親というものですが、ママが病に倒れてしまっては家の中は大混乱してしまいますよね。2016年、乳がん検診に注目が集まるようなニュースもあったので意識していらっしゃるママも多いと思います。私もその1人です。ところが、厚生労働省『2014年度地域保健・健康増進事業報告』の結果では、乳がん検診の受診率は26.1% だったそうです。この数字、かなり低いと思いませんか?最新のデータではもう少しこの受診率が上がっていることを期待しています。3番目の子どもが無事に卒乳したのをきっかけに、初めて“マンモグラフィー検診”を体験してきました。そこで今回は私のマンモグラフィー体験をレポートします。これから検診を受ける予定の方の不安を少しでも取り除くことができれば幸いです。また、まだ検診を受ける予定のない方には、私のズッコケ体験談を読んで、「これなら私でも受けられるかも」と思っていただけたらうれしいです。●“恥ずかしいから何となくイヤ”なマンモグラフィー検診を受ける前に1番ためらったのは、“知らない人にバストを見せる検査 ”でした。3度の妊娠、出産、授乳で垂れたバストトップは志村けんさんのコントに出てきそうなお年寄りのようですし、とても人様にお見せできるような代物ではありません。恥ずかしいなあという気持ちは、検査室に入るまでずっと感じていました。●「とんでもなく痛い検査」という先入観ママ同士の情報交換の話題にこのマンモグラフィーの話が出ると、必ずといっていいほど「ものすごく痛かった」という話を聞くことになります。私も散々聞いていたので、検査が怖かったです。検査技師の方はとても優しそうな女性でしたので、正直に「痛いという話を聞いていて、怖いです」と言っておきました。すると、「痛みの感じ方は個人差が大きいものです。ゆっくりと進めますから、無理をせずに痛みを感じたら言ってくださいね」と言われて少し安心しました。正直に怖いと言っておいて良かったと思います 。この会話を通して、会ったばかりの検査技師さんとの距離感が近くなり、不安が少し解消されたからです。●いざ検査台へ先ほどの会話で、緊張がほぐれたついでに私は言っておかねばならないことを思い出しました。「3人の子どもたちへの授乳が終わって、バストがすっかりしぼみきっています 。私のような全く脂肪のないペタンコなバストの状態でも検査できますか?」と尋ねると、「大丈夫です!これだけあれば、充分検査可能です」とのこと。よかった!同じお悩みを持つママさんたち、朗報です。●検査開始所定の位置に立ち、胸を台の上に乗せます(私の場合は乗りませんでしたが)。技師さんの指示に従って体勢を整えたら、上からバストを挟みこむための透明の板が降りてきます。だんだんとキツく挟まれていく感覚はありますが、痛みは感じませんでした。技師さんは挟んだ部分の皮膚のシワを伸ばし微調整しているようで、そのままじっとしていること15秒ほど。まだ痛みは感じません。「撮影しますので、動かないでください」と声をかけられて、数秒後に終了。これを左右のバストに行いました。そのあと、挟む方向を90度変えて同じように左右を撮影。結局、挟まれている間“キツく押さえつけられていく感覚”を感じましたが、「とんでもなく痛い」なんて表現には程遠いもの でした。これが個人差というものなのでしょうか。私の場合は、必要以上に怖がっていたようです。終わってみて本当に、「痛くない」と思いましたから。●母乳がまだ分泌していたと分かった私の場合ですが、検査で強い力をかけたことで、母乳がまだ分泌していることが分かりました。検査台の上に母乳が少し出ていたので分かったのです。卒乳から5か月経ち、全くケアしていませんでしたので驚きました。卒乳後しばらく分泌が続く人も時々いるとのことで安心しましたが、こういったことも検査に行かなければ分からないことですよね。●結果は「異常なし」検診の結果は異常なしでした。私は今回、主人の勤めている会社の健康保険組合からの推奨で人間ドックを受けた中に乳がん検診がメニューに組み込まれていました。私の乳がん検診結果は、“マンモグラフィー+医師による触診”という組み合わせで診断されました。触診は婦人科の医師によって行われ、ここでも女性の医師でしたからとても安心でした 。検査は定期的に受けてこそ意味があるものだということですから、また来年必ず受診したいと思います。----------いかがでしたか?乳がん検診、少し身近に感じていただけましたでしょうか。子どもに付き添って訪れる機会が多く、病院に慣れているはずの自分がこんなに検査でビクビクしていたことが恥ずかしかったです。「痛いのかな?」「嫌なことをされるのではないかな?」ということが、検査前の脳内を埋め尽くしていました。そう、私自身がまさに子どもと同じようでした。検査を終えて今は全く違う感覚に変わり、今度は多くの方にこの体験を知ってほしいと思うようになりました。心配せずに気軽に受けられる検査だということ。痛みも不快感も、“我慢できる範囲”だということ。みなさんも大切な家族と、自分の健康をこれからも守っていってくださいね。【参考リンク】・平成26年度地域保健・健康増進事業報告の概要 | 厚生労働省(PDF)()●ライター/あしださき(元モデル)
2016年08月29日男性の育児休業取得率はわずか2.3%(2015年厚生労働省調べ)。期間も2週間未満の短期間が半数以上だという現実。なかなか出会うことのなかった育児休業取得パパ。とうとう見つけました!長くて短い3カ月今年2016年4月から3カ月の育児休業を取得した上田千秋さん。復職して1カ月もたたない7月に、お散歩コースの商店街で待ち合わせをしました。1歳になったばかりの娘のNちゃんと一緒です。47歳でパパになった上田さんが“育休”を取得したきっかけは「疲れた妻をサポートして彼女のストレスを軽減したかったから」。温厚だった奥さんが、産後から少し強い口調になり、厳しい表情を見せ始めたことが気になっていたのだとか。マスコミ関係の仕事をされている上田さん自身も、約2年前に育休について取材。制度を知っていくうちに、実際に使ってみたいという気持ちが芽生え、実際に取得するに至ったそうです。では、取得してみてどうだったのでしょうか?変化や気づきなどを聞かせてもらいました。パパの気付き“世の中のお母さんはなんて大変な仕事をしているのだろうか・・・”「頭ではわかっていたんですよ、大変な仕事だって。でも実際にやってみて“実感”としてわかりました」と上田さん。朝起きて食事を作り、食べさせてから子どもを連れて散歩。合間に洗濯、掃除に買い物。育休中は料理にも挑戦したそう。「育児だけでなく、次から次へと迫ってくる“家事”と“雑事”。読書やランニングの趣味も少しは楽しめるかと期待していたのですが、甘かったです」育休前も休みの日は子どもと過ごしていた上田さんですが、それはただの“いいとこ取り”でしかなかったと言います。「もう1つ誤解していたのは、働いているママだけが大変だと思っていたこと。でも実際はそうではなくて、専業主婦のママもものすごく大変だと知りました」育休に入ってから、大人との会話がめっきり減った上田さん。上田さんの場合は専業主婦の妻が家にいたことで、孤独を感じることはなかったそう。でも妻は毎日、朝から晩まで子どもと1対1。仕事という別の世界、逃げ場のない主婦がひとりで育児と家事をこなすのはとても大変なことだと体感したと言います。「この3カ月でお母さんを見る目が変わりましたね。自分の母親も含め、妻にもより感謝するようになりました」。母親代表の一人として、私まで感謝されている気分になる、うれしい言葉でした。「それと“虐待”などは一部の特別な人がすることだと思っていましたが、問題行動の裏には必ず何かがある。そしてそれは特別なことではなく自分たちの日常にも普通にありうることなのだと、実感しました」。この3カ月で以前より視野が広くなった、と話してくれました。ママの感想“週末のお楽しみ子育てから、一緒に子育てをするスタンス”に変化「育休取得前は、夫にとって子育ては週末のお楽しみ!で細かいことは私におまかせでしたが、育休に入ってからは“一緒に子育てをする”スタンスに変化しました」と妻のYさん。成長著しい1歳前の3カ月間を子どもと一緒に過ごすことで、通常だとパパが見逃してしまいがちな“はじめての○○”を、たくさん見てもらえてよかったと、Yさんもうれしそう。以前から食事の準備以外の家事はやっていた上田さんですが、育休中は料理もがんばりました。クックパッドなどでレシピを調べ、パスタ、煮物、中華も作れるように。「『大きくなったら食べてくれるかな』と、将来娘のために料理を作ってあげたいという思いがあふれていて、微笑ましかったです」。Yさんがパパの変化を一番感じているのかもしれません。同時に「子どもがグズる中での料理が、いかに大変かを知ってもらえてよかった」と、強調。実はどれだけ大変でわずらわしいことかを体感してもらうために、料理中の上田さんの足にNちゃんがまとわりつくよう、あえて放置してみたのだとか!口で伝えるよりも実際に感じてもらう作戦です。これからパパになる後輩たちにメッセージを「育休を取得するかどうか迷っているのなら、取った方がいい。しかし20代30代、私はそういう考えを持たなかったし、正直持つ余裕がなかったです。だから後輩たちに“取るべきだよ!”と大きな声では言えないな...」と上田さん。ある程度の年齢になり、人生を振り返る時期だったからこそ育休を取得できたのかもしれないと。「たとえ育休を取得しなくても30分早く家に帰る、お皿洗いや洗濯物を干す、朝は子どもの世話をしてから出勤するなど、男性がやれることはまだまだいっぱいあります」。会社帰りに居酒屋店に立ち寄ったり、マージャンに興じていた自身を振り返ってのコメントでした。「育休は男性も取るべき!どんどん取りましょう!」というメッセージを期待していたので、この返答に驚きを隠せなかった私。確かに働く男性として、会社での立ち位置や仕事内容もいろいろあって、簡単には言えないでしょう。それに妻の立場としても夫に無理を言えないのは私も同じ。まだまだ男性の育休取得は社会に浸透していないのです。最近は保育園の送迎にもパパの姿を多く見るようになりました。育休取得とはいかなくても、毎日子どもの世話や家事をしているパパの存在、そして上田さんのように勇気をもって育休を取ったパパの存在、こうして取材に気持ちよく応じ表に出てくれたこと、これらの小さな積み重ねにより世の中の流れは少しずつ変わっていくはず。そう信じて、今後もパパ取材を続けていきたいと決心したのでした。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2016年08月18日【ママからのご相談】現在1歳1か月の娘がいます。そろそろ断乳を考えているのですが、どうやっていいのか分かりません。方法やポイントを教えてください。●A. 最初の3日はとにかく我慢。理想はプロにしぼってもらうこと。こんにちは。ご相談ありがとうございます。ママライターのmomoです。つい先日、筆者も断乳したばかりです。寂しさもありますが、断乳すると一気に子どもが成長した気がしますよね。今回は都内の母乳外来に勤める30代女性助産師さんに話を聞いてきましたのでご紹介します。●基本の断乳方法まず基本の断乳方法とはどんなものなのか?助産師さんに話を伺いました。『理想としては、だんだん回数を減らしていくこと。断乳時に胸の張りを少しでもおさえることができますし、子どもの負担も減ってきます。断乳すると決めた日から3日はとにかく母乳を与えず我慢します。胸の張りがひどくて痛くて仕方がないときは、圧を抜く程度(おちょこ1杯分くらい)搾乳してもOKです。3日目になったら8割程度搾乳します。全部スッキリするまでしぼってしまうと張り返しがきてまた母乳がつくられてしまうので、「少し残っているな」と思う程度でやめましょう 。次は3日目から1週間後。ここですべてしぼります。スッキリできるようでしたら断乳終了です。まだ胸が張るような感じがありましたら、さらに1週間後にしぼりきりましょう。ほとんどの人はここで終了するはずです』最初の3日間はママも胸が張ってとにかく痛くてつらいですし、子どもも慣れなくて大変でしょう。でもここを乗り切れば楽になってきます。パパや周りの人にも協力してもらって最初の3日をどうにか乗り切りましょう!●ホルモンバランスが崩れて、つわりが復活!?断乳するということはママの体にとっても大きな変化が訪れるようです。助産師さんによると、『断乳すると体がリセットされ、生理が再開している人はリズムが崩れることがあります。不正出血のようなものがあったり、周期的にこなくなったりします。1〜3か月程度は様子を見てみましょう。ホルモンバランスが大きく崩れるため、断乳後1〜2週間の間、つわりのような症状が出る人もいます 。頭痛、吐き気、イライラなどがあるときは断乳の影響かもしれないということを頭に入れておきましょう。高齢で出産された人は急に断乳すると、その後プチ更年期のようなものに突入してしまう人もいます。そういう人はけっして無理をせず焦らず、ゆっくり進めていくことをオススメします』とのこと。断乳は思っている以上に体に負担がかかるもの。けっして無理をせず、つらいときはゆっくり休める環境で始められるといいですね。●理想はプロにおまかせすること断乳をするすべてのママが、上手に搾乳ができるかといったらそうではないでしょう。やはりプロを頼って病院や母乳外来へ行ったほうがいいのでしょうか?助産師さんによると、『搾乳に慣れていない人は、自分ではできたと思っていてもきれいにしぼれていないことがあります。すると小さなしこりができてしまったり、母乳が石灰化してしまいます。母乳が石灰化してしこりができてしまうと、その部分は血流が悪くなり、がん細胞が住みやすい状態に 。できれば助産師などのプロがいる場所へ行って、最後の最後までしっかりしぼってもらいましょう。母乳の水分は自然に体内で吸収してくれるのですが、母乳の成分やエキスは胸に残ってしまいます。そこをしっかりしぼりきることが大切です』とのこと。しっかりしぼりきらないと、乳がんになる可能性が上がってしまうということです。それは怖いですね。そのリスクを下げることができるなら、プロにしぼってもらいたいところ。今後のためにも母乳外来などへ行ってみることをオススメします。----------断乳は親子にとって初めての難関ポイントかもしれません。しかし、ここを乗り切ると子どもの食欲や睡眠時間が増えて一気に成長します。夏の断乳は脱水症状にならないように、母乳以外で水分をよくとるように心がけましょうね。●ライター/momo(ママライター、元モデル)
2016年08月13日アメリカ人夫婦は、子どもが生まれてからも夫婦の時間をとても大切にします。特にデートナイトは大事なイベント。子どもはベビーシッターに預けて、二人きりの時間を楽しみます。それは、育児や仕事で疲れているママたちのリフレッシュタイム。アメリカのママたちが大切にしているデートナイトとは?■いつまでも男と女でいたい日本では子ども優先があたり前。子どもが生まれたら夫婦二人だけのお出かけもぐっと減ります。アメリカでは、結婚して子どもが生まれても、いつまでも男と女の関係であることにとてもこだわる人が多く、夫婦だけの時間を作るのは普通のこと。ベビーシッターや両親、友人などに子どもを預けて定期的にデートをします。■信頼できるベビーシッターを見つけよう日本では、ベビーシッターの利用がまだ一般的ではありません。そのため、赤ちゃんをベビーシッターに預けてまでデートに出かけることに抵抗感、罪悪感のある夫婦が多いのではないでしょうか。アメリカではさまざまな用途でベビーシッターの利用が定着しています。アメリカ人の友人アマンダは、隔週金曜日に必ず夫婦でデートナイトに出かけます。6歳と3歳の子どもを信頼できるベビーシッターに2時間預けて、ディナーへ行くのがいつものコース。ベビーシッターは大学生なので、料金は少し安めの1時間20ドル。2時間で40ドル払ってデートに出かけるのは無駄遣いに感じないかと聞くと、「デートをすることで夫婦の仲も良好になるの。お互い子育てから解放される時間があることで、いつものルーティンな生活もうまくいくのよ」と言っていました。ベビーシッター代金は、決して無駄ではないのです。 ■デートナイトはリフレッシュタイム子どもが生まれると子ども優先で毎日忙しく、ストレスがたまってしまうママは多いですよね。アメリカでは仕事で残業することがあまりなく、比較的パパが早く帰れるので、外出もしやすいようです。アメリカ人は仕事よりもプライベート優先。ストレスがたまらないように趣味やデートを楽しんでリラックスを心がけています。デートナイトもその1つ。夫婦二人だけで出かけることで、短時間でも子育てから離れてリフレッシュできるのがいちばんの目的といえるでしょう。日本のママも、たまにはパパに早く帰ってもらえると嬉しいですよね。休日でもいいでしょう。両親、友人、ベビーシッターなど、安心できる人に数時間子どもを預けてデートナイトを楽しんでみては? リフレッシュすると、また育児や仕事もがんばれるはず!
2016年08月12日【ママからのご相談】1歳の双子を育てています。離乳食に入浴、お散歩などとにかく全てが大変で疲れます。児童館に行っても、私ひとりで2人の子どもを見張らなければいけないので、ほかのママたちとおしゃべりもできません。「双子育児は大変なのは最初だけ。大きくなったら楽」とも聞くのですが……本当にそうなのでしょうか。あまりにも毎日大変で未来が見えません。●A. 双子は入園時期くらいから一気に手が離れます。こんにちは。ライターのakiです。双子育児、大変ですよね。私もその時期はママ友など作る余裕はなく、ひたすら毎日育児に奮闘していました。「今日はどこにお散歩に行こう」「今日も入浴、大変だよなあ……」朝起きたらすぐに1日の予定をざっくり考えるものの、お昼寝の時間もバラバラ。急にひとりが発熱するなど予期せぬことだらけで心身ともに疲れきっていました。でも、幼稚園に入園したあたりからでしょうか。とても育児が楽になりました。そして、小学校に入学した今。ほかのママに比べて自分が一番育児が楽ではないかとさえ思ってしまいます。まずは、ひとまとめに同じ学年を過ごしてくれること。これは相当ありがたいです。兄弟姉妹で学年差がないということは親の行動範囲がそれほど広がらないのです。参観などの行事も1回で済みますし、学校で用意する持ち物の準備も1回で済みます。このように双子育児は、ある日いきなり楽になる のです。実際、私以外のママたちも同じような意見の方が多いです。そこで今回は、小学校の双子ママを中心に「ここが楽になった、大きくなった双子育児」エピソードを聞いてみました。●(1)習い事の送迎が楽『うちは英語と水泳を習わせているのですが、ふたりとも同じ曜日の同じ時間帯です。ふつうの兄弟姉妹だと、習い事の曜日や時間が異なるので送迎が何倍にもなり大変そうですが、それに比べると楽だなあといつも思います』(小学校2年生・双子姉妹)●(2)学校行事が双子の学年に集中できる『参観日や学年行事など、ふたり同じ日なので助かります。学校の予定に振り回されることなく、自分の用事を入れられます』(小学校4年生・双子兄弟)小学校や幼稚園・保育園の行事はけっこう拘束されます。学年が違うと、ダブルブッキングの心配があったり時間差で動かなければならないことも多かったりするのですが、その点双子だとその学年のみに集中できるのでとてもシンプルです。持ち物の準備も一気に済みます。●(3)下校も遊びもふたり一緒なので心強い『今年小学校1年生です。小学校が遠いので下校時を心配している1年生の親御さんも多いのですが、うちはふたりで帰ってくる のでまだ心強いなあ、と思います』(小学校1年生・双子姉妹)小学校入学と同時に、親から離れての登校や公園遊びなど“ひとりデビュー”が始まります。特に女の子の場合など、一緒に行動をするお友達を探すことから始める親御さんも少なくない中、双子だと一緒に行動してくれるのでその点は少し安心かもしれません(ただし、別々のお友達と遊ぶ……となる場合もたまにありますが)。●(4)学校を休んだときも、授業内容を確認できる『ひとりが風邪でしばらく学校を休んだとき。進んだ授業内容や行事の内容をもうひとりが教えていた。学年が一緒だと便利』(小学校5年生・男女双子)クラスは違えど、学年の授業内容はほぼ同じです。ひとりが欠席しても、もうひとりが教えてあげられるので勉強が遅れる心配はありません 。●(5)クラスふたり分の知り合いができる『やはり、その学年の2クラス分の知り合いができるので顔は広くなります。困ったときなどに相談できるママ友がたくさんいるので、その辺はありがたいです』(小学校3年生・双子兄弟)小学校では、双子はクラス別々のパターンが多いです。ですからその分、それぞれのクラスに知り合いができることになります。各先生の比較もできるので、「そっちのクラスはどう?」とママたちから聞かれることも多く、ちょっとした学年のご意見番みたいになる 、というご意見もありました。----------以上です。さらに中学生、高校生になると、思春期の双子は親ではなく双子同士で相談をし合う という話も聞きます。そのころには確実に手が離れた……と実感するそうです。そんな話を聞くと、ちょっと寂しくもなってしまいますね。手がかかる乳幼児期は本当に大変ですが、ある日一気に手が離れるのも事実ですし、「ママ、ママ」と必要としてくれるのも一生のうちで今一瞬だけなのかもしれません。大丈夫ですよ。双子育児、頑張ってください!●ライター/aki(中高英語教員)
2016年08月12日初めての育児は、わからないことだらけ。最近はママを助けてくれる便利グッズも増えましたが、慣れないうちはうまく使いこなせないこともあります。そこで今回は、私自身や周囲のママが、「初めての育児」で無知ゆえにやってしまった失敗例をまとめて紹介します。■抱っこ紐の使い方には注意!子どもが新生児のときに使っていた、横抱きタイプの抱っこ紐。頭のあたりが不安定で常に手を添えなければならず、「意外と不便だなあ。これなら普通に抱っこするのとあんまり変わらないかも」と思っていたのですが、何日か使ってやっと、頭の部分のパッドを入れていなかったことに気づきました。抱っこ紐に関しては、ほかに、バックルの留め方の間違いや留め忘れ、ベルトの締め方がゆるい、きつすぎるといった例も多いようです。使い方を間違ったままだと、赤ちゃんが転落、窒息することもあるのでくれぐれも注意が必要です。■ベビーカーでのトラブル日本では、ママが一人でも持ち運びしやすい軽量ベビーカーが人気。しかし軽量タイプは、その分ひっくり返りやすいというデメリットが。私の周囲でも、ハンドルにバッグをかけていたら、子どもをおろした途端にひっくり返った、荷物をかけすぎて子どもごとひっくり返ったという話をよく聞きます。私は対面と背面が切り変えられるベビーカーを使っていたのですが、レバーを切り替える際に一瞬子どもの指を挟んでしまい、慌てて病院に駆け込んだ苦い経験があります。友人には、ベビーカーのベルトを締め忘れて、赤ちゃんが道路に落ちたという人も。ベビーカーにしても抱っこ紐にしても、説明書をよく読んで正しい使用法を守ることが大切ですね。 ■子どもの足が急成長!子どもが1歳の頃、そろそろ新しい靴を買おうと靴屋に行ってサイズを測ってもらったら、サイズがかなり大きくなっていたことが判明。1カ月以上もサイズの小さい靴をはかせ、足を窮屈な状態にさせていたのかと、子どもに申し訳ない気持ちになりました。子どもの足の成長は早いといわれますが、歩き始めて間もない1、2歳の赤ちゃんは特に成長スピードが早く、3~4カ月で靴のサイズが小さくなってしまうことも。子どもによって成長スピードには差がありますが、3カ月に一度は測り直した方がいいようです。■ひじが抜けてしまった…!イヤイヤ期真っ盛りの2歳の頃、パパがおまるに誘導しようとして、子どもが「イヤーッ!」と抵抗した直後、腕がダランとして動かせない状態に…。7歳未満の小さな子どもは、骨と骨とをつなぐ肘の靭帯が未発達なため、腕を強く引っ張ると、ひじが抜けたようになることがあるのです。この状態は、医学的には「肘内障(ちゅうないしょう)」と呼ばれているそう。治し方にはコツがあり、整形外科に行けば、すぐに医師がずれた靭帯の位置を元に戻してくれます。とはいえ、子どもは痛がりますし、我が家では夜に発症したため、開いている病院を探し、お風呂あがりの濡れた髪のままタクシーで駆けつける羽目になり、なかなか大変でした。街で、よくパパとママが両脇から子どもの手をつないでピョーンと子どもを持ち上げている光景を見かけますが、その拍子に靭帯がずれることもあるそうです。初めての育児に、多少の失敗はつきもの。ただ、上記のような新米ママがやってしまいがちな失敗をあらかじめ知っておくと、深刻なトラブルや事故が防げるかもしれません。「これでいいのかな?」と迷ったときはそのままにせず、先輩ママや専門家に相談することも大切です。
2016年07月28日夫婦の一方だけが働いている家庭であれば、必然的に育児の役割はもう一方に任されるようになるでしょう。しかし、経済的な事情により共働きを選択する夫婦も増えています。とはいえ「子育ては女性がするものだ」というイメージもいまだ根強く、 フルタイムで働きながら育児の負担も抱える妻も少なくないのではないでしょうか。そこで、共働き世帯のみなさんに「夫婦の育児分担の割合はどれくらいですか?」 というアンケートを実施しましたので、その結果を発表したいと思います!●共働き世帯に質問! 夫婦の育児分担の割合はどれくらいですか?・1位:妻が8割以上……58%(170人)・2位:妻が6〜7割……17%(51人)・3位:夫は育児をしない……11%(31人)・4位:夫婦で五分五分……9%(27人)・5位:夫が6〜7割……3%(9人)・6位:妻は育児をしない……1%(4人)・7位:夫が8割以上……1%(2人)※有効回答者数:294人/集計期間:2016年7月8日〜2016年7月11日(パピマミ調べ)●9割近い世帯で妻の負担が大きい『結婚してすぐ、私が家のことをやりすぎたのがいけないと思うんですけど、育児も私がやって当然という雰囲気はありますね。言えば夫もやってくれるけど、基本的には全て私です』(30代女性/編集者)『二人とも働いているから育児もきちんと分担するのがいいとは分かってるんだけど、残業がない妻に甘えてしまっています』(30代男性/営業職)およそ9割近くの共働き世帯で、妻の育児負担が大きいという結果となりました。女性の負担の方が大きいという予想はしていたものの、ここまではっきりと差がでるとは思いませんでした。夫がまったく育児をしないという家庭も1割以上いて、男性の育児参加がおろそかになっている ことが浮き彫りとなる結果に……。「旦那が出てくるのは子どもと遊ぶときだけ」「叱るのは私だから育児をしていない夫の方が好かれる」といった不満もあるようです。●五分五分という回答は9%『お互いフルタイムで働いていて勤務時間もほとんど一緒。育児に関して明確に役割分担しているわけじゃないけど、片方にばかり負担がかからないようには意識しています』(20代女性/アパレル)『最初は何にもやってくれない旦那だったんだけど、ひとつひとつやり方を教えて教育しました(笑)。それぞれ得意不得意があるけど、全体的には均等な負担になっていると思いますよ』(30代女性/飲食店)共働きとはいえ、勤務時間などそれぞれの働き方には違いがあるでしょう。残業が多いようであれば、もう一方が育児の負担を多くするというのは自然なことです。しかし、わずかではあるものの、できるだけお互いの負担を均等にし不満を持たないように工夫する世帯も見られました。家事と違い子どもと触れ合う育児は、男性の取り組む意欲も高くなりやすい と言えるのかもしれません。●夫の負担が大きい世帯はほとんど見られず『うちは夫の方が子どもの教育に熱心で、育児に関してはまかせっきりと言ってもいいかもしれません。その分、料理や掃除などの家事は私がしっかりとやっていますよ』(20代女性/事務職)夫の方が育児負担が大きいとした世帯はわずか5%。それも、家事は妻に任せつつ子育て部分のみ負担を大きくするというところも多いようで、“家庭での仕事”と考えるとトータルでの負担はやはり女性の方が大きい と言えるのかもしれません。育児に興味のない夫も問題ですが、育児に力を入れていることを振りかざしてそれ以外の部分をおろそかにすると妻の不満を買ってしまうこともあるのではないでしょうか。----------いかがでしたか?「俺は働いているんだ!」という言い訳が使えないぶん、男性の逃げ場は少ない はずですが、それでも妻側の負担が圧倒的に大きい様子。「公平な負担で」と考えれば、同じ仕事量になるように分担するのがいいかもしれませんが、子どもがからむだけに役割分担することが有効なこともあります。まずは話し合うところから、お互いに不満を感じないような育児分担を目指してほしいものですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜7位)】共働き世帯に質問! 夫婦の育児分担の割合はどれくらいですか?()●文/パピマミ編集部
2016年07月12日子育て楽じゃありません
細川珠生のここなら分かる政治のコト
私の愛すべき家族