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小さいころからアトピー体質の娘広汎性発達障害の娘は、小さいころからアトピー体質です。小学3年生になった今も、毎日の保湿が欠かせません。幼稚園(3歳)ごろから、肌の荒れが目立つようになり、いつもどこかがカサカサで、赤く荒れている状態でした。病院に通い、飲み薬と、保湿クリームを使って、状態を安定させるのに必死で、私はいつも娘の肌に気を遣っている状態でした。娘は太陽の光や汗、ちょっとした刺激にも弱く、外を出る時は帽子と長袖が手放せませんでした。本人も無意識に掻いてしまうので、せっかく良くなりかけてもまたすぐ掻きむしってしまい、気がつくと出血していることもよくありました。イライラすると掻きむしるようにそれでも、小学生にあがるまでは安定している時期も長かった娘。しかし、小学1年生ごろから、ある変化が起きました。娘は、イライラしたりうまくいかないことがあったりすると、全身を掻きむしるようになったのです。Upload By SAKURA何かを我慢していたり、自分の中で葛藤していたり、そうしたことが体に現れてきてしまうのでしょう。かゆい訳ではないのに、掻いてしまうようでした。強く掻いてしまうと、血も出るし、傷になってしまう。私は娘に掻かせないようにしようと、日々必死でした。試したのは…簡単に「掻いちゃダメだよ~」「血が出ちゃうよ~」「治らなくなっちゃうよ~」と声を掛け続けましたが、娘はやめませんでした。今度は強めに声掛けし、時には叱ることも…しかし、娘はその時だけしかやめてくれず、またすぐに掻いてしまうのでした。Upload By SAKURAなぜ掻いてはいけないか…掻いたらどうなってしまうのか…理由をしっかり説明し、言い聞かせましたが、娘はまったくやめませんでした。3種類の関わりを試してみましたが、どれも効果はなく...娘は掻かないほうが良いことはわかっていても、イライラするとどうしても掻きたい気持ちをおさえられないようでした。皮膚科医に相談ここまで1年ほど試して、力尽きた私は、『嫌なことがあると、掻きむしってしまう現状』を皮膚科の先生に相談しました。皮膚科の先生は、「精神面のことは専門外だから、わからない。」と言いました。困り果て、会計待ちをしていると、看護師さんが寄ってきて…Upload By SAKURA「大変だろうけど…お母さんが『子どもが嫌なことがあると掻きむしっている』ということに気づいてるっていうことが大きいよ!子どもが掻きむしってても気がつかない親御さんをいっぱい見てきたからわかる。寄り添って、付き合っていくしかないの。」と言われました。学校でも目立つように…「なるほど…」とは思いましたが、正直…どうやってやめさせるか、答えがないことに落胆しました。そこからは寄り添うことを心がけてきましたが、なかなか治りません。2年生になったころから、娘の掻きむしりは学校でも目立つようになり…Upload By SAKURA学年が上がりすんなりいかないことも増えてきて、そのストレスが掻きむしる行動に繋がることが増えてきたのです。小児科医に相談…そこで、小児科を受診した時に、先生に相談してみました。すると、小児科の先生は専門ではなかったものの、「こういう時はね、掻くことを怒っちゃダメ。大丈夫だよ~って安心させてあげて。それから、掻く以外の手段を考えてあげて、タオルで抑えるとか、保冷剤で冷やすとか…特別支援学級の先生と方法を統一して、あーさんの精神安定剤のようにしてあげるといいよ。」とアドバイスしてくれました。Upload By SAKURA落ち着かないかゆみ。さっそく特別支援学級の先生と話し合い、娘が掻きむしった時には、怒らず、「大丈夫」と声掛けし、保冷剤をあてる…ということにしました。半年ほど続けましたが効果はなく、娘は「これじゃ効かない!かゆいのが消えない!」と騒ぐようになりました。Upload By SAKURA頭では「怒ってはいけない…大丈夫という声掛け…寄り添う!」とわかっていた私ですが、目の前で掻きむしられると、つい「こら!ストップ!」と声を出してしまい、自分の言葉を抑えながら冷静に声をかけるのは、思っている以上に難しいことでした。娘も辛いけど、見ている私も辛い…。ここからは試される「親のメンタル」!日々見えない敵と戦っているような気分でした。かゆくなっちゃうから!そしてついに、3年生になったころから娘は、何か注意されたり嫌なことを言われたりすると…Upload By SAKURA自分がかゆくなる原因を理解して、私の言葉を止める、盾のようにし始めました。そして特別支援学級や放課後等デイサービスでも同じように言い始め…Upload By SAKURA先生方が気を遣ってくださるのを見て、娘に対してイライラ、何も対策が取れない自分に対してイライラ…。娘が掻きむしるのを見ると、何か言ってしまいそうで、見ないように下を向き、無意識に出るため息…。そんな私の態度は娘にも伝わり…Upload By SAKURA苦しんでいるのは娘なのに、露骨に嫌な顔をして…私は何をやっているんだと情けなくなりました。試行錯誤中の現状。たびたびこのことについては、主人と話し合ってきましたが、お互いまったくいい考えが出ず…。いろんなことを試していたのに効果が出ない…娘になにかしら刺激を与えるのでは?と、かゆい時は、深呼吸をしよう!と妖精が出てきて教えてくれるというお話の絵本も作りましたが...絵本として楽しんでくれただけで、掻きむしりは止まりませんでした。Upload By SAKURA現状…今ここです(笑)いろんなことを試していたのに効果が出ない…おそらく、私の子育て…療育史上、最大の壁にぶち当たっているでしょう。普通の子育てでもなんだかんだ悩みは尽きませんが、娘のように特性を持つ子の悩みの壁は思った以上に高いですね。焦りは禁物。でも何かせずにはいられない。でもどの方法もうまくいかない…。そんなモヤモヤの中、私は今日も娘と向き合っています。
2019年11月27日料理のお手伝いは断固拒否する息子。そのワケは...Upload By かなしろにゃんこ。ADHDと広汎性発達障害がある息子は、これまで絶対に調理をしたがりませんでした。小5、小6のときに家庭科で調理の宿題があったときにしたぐらいで一切やりません。いつかは自立する日がくる、簡単な調理くらいはしてほしい!そんな思いで夕飯の下処理など少しずつ覚えてもらおうと声をかけても、調理に関するお手伝いは嫌がってしてくれませんでした。ある日なぜ頑なに嫌がるのか息子に聞いてみました。Upload By かなしろにゃんこ。●自分が料理することで失敗して食材をムダにするのがイヤ!●美味しく作れないことが明らかだから美味しく作ってあげられないのは食材がかわいそう。●手先が不器用で、調理道具が使いにくい。●包丁が恐い!火も恐い!不器用で調理器具を使うことに抵抗があったことと、失敗がイヤだったことが主な理由でした。「僕が作るよりもお母さんが上手に作ったほうが野菜も幸せだよ」というのです。息子は小さいときから"ご飯を残すのが嫌い"という強いこだわりを持っています。そのこだわりから、失敗作ができても本人の中ではすべて食べなければならず、それだったら最初から調理はしない!と決めてしまったのです。一度強く思ったことは貫き通す頑固者です。息子は高校生になるまで調理でキッチンに立つことはありませんでした。もう、仕方ないな~と私も諦めていたのですが、あるテレビ番組を観て、やっぱり息子に簡単なお料理くらいは教えなくちゃ!と思ったのでした。母の味を覚えてほしい!という親ゴコロUpload By かなしろにゃんこ。それは、亡き母が作ってくれた思い出のお弁当を、料理を再現するプロに作ってもらうというドキュメンタリー番組でした。亡き母の作ってくれた味と同じ味で再現された料理を食べた中年の男性は、懐かしんで喜んでいました。そうか、時代と共に変化していく調味料、母が生きていた時代の物が手に入りにくい問題、記憶を呼び起こして自分で再現する難しさなどがあり、母の味が恋しくなるんだ...ということが伝わるお話でした。私が死んでも息子が母の味を再現できるように教えなくちゃ!そのためにも簡単な献立を作れるくらいに教えなくちゃ!そしてそれには、まずは不器用な息子に合わせて調理器具の見直しをしていこう!と思い立ちました。探してみるといろいろある、便利な調理器具たちを活用!Upload By かなしろにゃんこ。息子の苦手や不安を軽減できるいろいろなグッズを探し、取り入れてみました。・包丁指を切りそうで恐いという気持ちを軽減するのに、包丁をくだものナイフのような小さい刃のものやキッチンバサミに変えて、実際切っているところを見せるようにしました。・火IHホットプレートを使って、焼肉やホットケーキから焼き加減を勉強してもらいました。そしてコンロの火は強火を使わないほうがイイと教えました。家庭料理なら弱火や中火で十分に調理できるものが多いからです。・菜箸菜箸だと力の入れ方が分からないのか、「腱鞘炎になる!」というので、トングにしました。私の時代なら菜箸を使わないことや、野菜の皮むきにピーラーを使うことなども、母やお姑さんに見られたら怒られるところですが、今は便利なものが巷に溢れています。安価で自分に合った道具も見つけられます。これらを積極的に頼ることは悪いことではない!と思うようになりました。Upload By かなしろにゃんこ。高校生になると徐々に調理のお手伝いをしてくれるようになりました。その中で、”昔ながらの計量スプーン”も息子には少し使いづらいと分かってきました。計量スプーンですりきり量ってお鍋などに調味料を入れる前に、手がプルプルして落としてしまったりします。すりきり1杯の調味料を落とさないように気をつければ気をつけるほど、手に余計な力が入ってしまうからのようでした。こんな簡単なことも一つひとつが大変なのが発達障害のある子なんですね。だからといって調味料を目分量で入れてしまうと、本当に美味しくないものができてしまいます。急がば回れ!美味しいものを作るコツは下処理とレシピを守ることです。息子に合う計量器具を見つけました!計量カップを小さくした調味料計量用のカップです。調味料が落ちる心配がなく、目標の鍋などに運べるので便利です。透明なカップなので、小さじってこのくらいなんだ!大さじってこんな量なんだ!と量の感覚もつかむことができます。Upload By かなしろにゃんこ。息子が小5のときにフライパンに油をどのくらいひいていいか分からない、いっぱい出ちゃったら恐い...と不安がっていたのを思い出して、あの有名な便利グッズのオイルボトル(1プッシュで1回分の油が出るオイルボトル)も導入!それに焼き料理用に幅広のフライ返しも使うことにしました。探してみると便利グッズって本当にいろんな種類がありますね。息子のために買いそろえていった道具ですが、超便利!!すごい楽チン~!!と私が手放せなくなりました。今では21歳の息子は、お肉や野菜を炒めてくれて皿にとりわけたり、キャベツの千切りをピーラーで大量にやってくれたりと、本当に少しずつですが調理に慣れていっています。Upload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。小学校の頃は怖いと言っていた火も、友だちとキャンプに行くようになって慣れていきました。なんでも経験なんですね(笑)いつか自立する日がきて、母の味を優に超える美味しいご馳走を作ってくれるといいな~って思います。
2019年11月26日【最新動画5選】友達・学校の先生…学校生活のお悩みをピックアップユーザーの皆さまから寄せられた「学校生活」に関するお悩みについて、編集部が鳥取大学大学院教授 井上雅彦先生にインタビューした動画。新しいコンテンツをYouTubeにて続々公開中です。「行事が苦手だけれど、参加させたほうがいい?」「宿題に取り組むペースがつかめないみたい」などのお悩みについて、井上先生にお話しいただいています。「『友達関係を築くのが面倒だ』と言ってクラスメイトとも必要なこと以外話さず、友達をつくろうとしません。このままで良いのでしょうか?」友達と必要最低限しか交流しない、小学校高学年のお子さん。仲のよい友達がいたほうがよいのではないかと心配になりますよね。こういう場合、保護者はどのように考えたらよいのか、井上先生にお話しいただきました。「子どもが行事への参加を嫌がります。本人が嫌がっている場合やスキルに合わない内容でも、参加させたほうがよいでしょうか」普段と違う活動内容やスケジュールに対応する必要があり、苦手に感じるお子さんも多い学校行事。本人が嫌がっている場合はどうしたらよいでしょうか。アドバイスをいただきました。「宿題や家庭学習をすごい勢いで進めたり、全くやらなくなったりの繰り返しで、ちょうどよいペースで取り組むことができないようです。どうサポートしたらよいでしょうか」宿題や家での学習は、一定のペースで計画的に取り組むのがなかなか難しいというお子さんも多くいらっしゃいます。中学生からは定期テストなどもあって計画的に勉強してほしいと思いますよね。家庭学習のペースのつくり方について、井上先生にお話を伺いました。今後も、【LITALICO発達ナビ YouTubeチャンネル】では発達障害のあるお子さんの子育てで悩んだとき、考え方のヒントになるような動画を配信していきます。サイトとあわせてチェックしてみてくださいね。チャンネル登録もよろしくお願いします!
2019年11月25日睡眠障害のいっちゃん、中学校では通常学級に在籍5年生の春ごろから睡眠時間が1~2時間ずつ後ろにずれこんでいくようになったいっちゃん。6年生の後半はほとんど学校に行くことが出来ていませんでした。でこぼこ兄妹の兄のほうは静かに勉強が出来る環境を求めて中高一貫校を受験をしたのですが、いっちゃんは受験勉強の時間を取るのも難しかったし、そもそも通常学級に通えるかもわからない状態だったのです。なので進学先としては、公立中学の通級指導教室の利用か、不登校のサポートをする私立中学のいずれかでと考えていました。調べてみたところ私たちの住む地域では、学区選択制で選べる公立中学のうち、校内に特別支援学級と通級指導教室があり、カウンセラーと特別支援スタッフが常駐しているところはA中学ひとつだけでした。他の中学校で通級指導を受けている子どもたちは通級のときだけその学校へ行くのだそう。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロ入学時、校長先生には面談の際に睡眠障害について伝えていたのですが、担任や通級指導教室の先生には詳細に共有する機会はありませんでした。しかし、いっちゃん登校初日の授業中、突然寝落ち!実際に様子をみたことで、いっちゃんの睡眠の状態について先生方も理解してくださったようです。簡単に相談をして、普段は通常教室で授業を受け、必要に応じて通級指導教室で補習や宿題をするというかたちにしていただきました。学校とも連携しながら、行ける日に学校に行くいっちゃんを見守る日々睡眠障害については決まった治療もなく、外から働きかけるのも限界があります。今の段階では無理なく登校するように見守ってくれているという感じです。先生方とは、寝落ちしたいっちゃんを私が学校まで迎えに行ったときに直接話したり、連絡帳を交換したりして、家庭と学校での様子などを共有しています。Upload By 寺島ヒロ中学入学より半年ほど過ぎた今も、やはり学校へは行ったり行かなかったり...やや行かない日が多いかな...という感じですが、始業時間に間に合うように起きたときには自分で身支度をしてサラッと出かけていくので、学校自体はいっちゃんも楽しく通えているようです。ところで少し話は戻りますが、実はどうしても通えないとなったときのことも考えて、A中学に入学する前に不登校のサポートをする私立の中学校にも連絡をしていました。こちらの中学は自分で出る授業を決めることができ、例えば今日は3~6限、明日は4~7限といった授業の取り方ができるのです。これならいっちゃんも無理なく通学できるのではないかと考えたのです。しかし、6年生の中ごろから月の2/3欠席しているので十分不登校の資格(?)はあると思ったのですが、よくよく聞くと小学校の分はノーカウント、一旦公立の中学校に入学して半年間不登校であったと認められると入学を許可できるとのこと。制服などを揃え直さないといけないことを考えると憂鬱になりましたが、4月からの入学は見送らざるを得ませんでした。校長先生によれば、あくまでここでは不登校の子どもが元の中学校に戻れるようサポートをするという考え方でやっており、サポートの内容も、不適切な養育やいじめなどで傷ついた心のケアに重点を置いている。もちろん不登校による勉強の遅れをフォローするという意味はあるので受け入れないということはないが、いっちゃんの場合はまず公立の中学校に通ってみてはとのことでした。なるほどなあと思ったものです。親としては先が不安ではあるけれど...中学生になって早や6ヶ月、とはいえまだ6ヶ月です。体調任せなので、これからも不登校が続くかもしれません。でも、担任の先生や支援スタッフの方々も優しくしてくださいますし、わたくし自身も睡眠のことでは悩んでいたので、あまり登校についてはうるさく言わず見守っていく方向で考えています。無理をさせて健康を害しては仕方ないですからね。とはいえ、成績表を見るとうわーと頭を抱え、学校行ってくれないかなあ(平常点が付くから)と思ってしまうのですが...ここは親が精神力を試される場面と心得て、「あえて働きかけない」ことを頑張っています。親も日々修行です。
2019年11月22日身体を動かして一緒に楽しめる!五感を刺激する演劇を観に行こう(東京都)Upload By 発達ナビニュースシアタープランニングネットワークは、障害児や医療的なケアが必要な子どもたちに向けて、病院や放課後等デイサービスなどさまざまな場所で演劇公演『ホスピタルシアタープロジェクト』を行う団体です。『ホスピタルシアタープロジェクト』の公演では、観客が少人数制であり、回によっても演出を変えるなどして観客の年齢や障害に対応すること、ストーリーの理解ではなく五感を刺激することを重視するなど、障害があっても楽しめるような配慮がなされています。そして観劇中はじっとしていなくても座っていなくても大丈夫、一緒に踊っても大丈夫と、普段演劇を観に行く機会をつくることが難しいご家族でも気兼ねなく楽しむことができます。また、初めて会う人やいつもと違う予定が苦手なお子さんのために、開催前に演劇の内容に関する事前資料もホームページにアップロードされるので、事前に資料で確認したうえで、安心感を持って観劇ができることも特徴です。2019年秋の公演では、『アラビアの空のかなた』というお話を上演予定。会場や日程、上演内容は公式ホームページからチェックできます。【定員】各回6家族程度(お子さまの数により変動します)【参加費】子ども1名+親・介護者1名 2,000円同伴家族大人1,000円子ども500円【申込方法】必要事項を記載の上、tpn.arabianokaze@gmail.comにメールを送付※会場や日程などの詳細は公式ホームページでご確認ください。うまれるまえの命に向き合うときのサポートに「おなかの赤ちゃんと家族のために」ブックレットを無料配布Upload By 発達ナビニュース診断を受ける前でも受けた後でも生まれてくる子どもの病気や障害に対し、不安な気持ちを持つ家族をサポートする仕組みをつくるために設立された『NPO法人親子の未来を支える会』が、おなかの赤ちゃんに病気や障害があったときに妊婦さんや家族を支える仕組み「胎児ホットライン」の活動を開始しました。この活動では、おなかの赤ちゃんに病気や障害の可能性があることを告げられた人が、自分の気持ちに向き合い、情報を整理する際に役立てられるブックレットや、オンラインピアサポート「ゆりかご」などのサービスを提供しています。ブックレットは月編と星編が一冊にまとまった構成。月編は妊娠の継続を考えている方へ、星編は妊娠の継続をしないことを考えている方へ向けた内容となっています。悩み揺れ動く妊婦さんと家族の気持ちに寄り添い、どちらの決断をする場合にもサポートしてくれる冊子です。このブックレットは全国の産婦人科に設置される予定であるほか、初版に限り希望者へ無料で提供し、寄せられた意見を今後の改訂に活かしていくとのこと。親子の未来を支える会のホームページから申し込み可能です。短期集中ワークショップ!『LITALICOワンダー』で冬休みにゲームやロボットなどのプログラミングに挑戦(東京都・神奈川県)Upload By 発達ナビニュース冬休みの予定をそろそろ考え始める方も多いのではないでしょうか。時間のある冬休みだからこそ、子どもの興味関心を伸ばしたり、今後の学びに繋がったりする活動をさせてあげたいという方に向けた、短期集中ワークショップのご案内です。年長・小学生・中学生・高校生を対象にしたプログラミング・ロボット教室を運営する「LITALICOワンダー」の各教室で、ゲームやロボットなどITを使って多様なものづくりに取り組む短期ワークショップ「ウィンターラボ2019」が開催されます。未就学児から楽しめる、文字を使わずタブレットでアニメーションをつくるコースや、プロも使うゲーム開発エンジン「Unity」を使ってオリジナル電車ジオラマを作成するコース、キューブ型ロボットトイ「toio」でロボットサッカーゲームに参加できるコースなど、はじめてプログラミングに取り組むお子さんから、既に自分でプログラミングに取り組んでいるお子さんまで、興味やレベルに合った内容を選んで参加できます!また、空中に絵が描ける3Dペンでつくる、部屋に飾るのにぴったりなミニランプや、ダンボールでつくる動くオリジナルロボットなど、作品を持ち帰ることができるコースもご用意。今年最後の思い出づくりの機会にもなりそうです。年中・年長から参加できるコースもあるので、きょうだいで一緒に参加することもできます。教室やコースによって、参加可能な年齢や料金が異なるので、詳細はぜひホームページからご確認ください。【期間】2019年12月14日(土)〜2020年1月13日(月・祝)【開催場所】LITALICOワンダー各教室【対象年齢・コース】教室によって開催コースは異なります。すでに定員が埋まっている場合もあります。詳細はホームページからご確認のうえ、各教室にお問い合わせください。
2019年11月21日家族で映画に!ところが…Upload By スガカズ今から1年半前の話です。以前から気になっていた子ども向けの映画を見に行こうという話になりました。Upload By スガカズお父さんは上3人と映画、下の子(当時1歳)は私と映画館の近くで待機です。3番目の子(長女)は外でいい子にすることができ、本人の強い意向もあり当時2歳半でしたが一緒に映画を見ることに。ただ、万が一ぐずってしまうことも想定されるため、その際には私が引き取れるようにする、と計画を立てていました。ところが当日、末っ子に熱が出てしまいました。本人の食欲もあり機嫌も良いのですが、様子を見て自宅でゆっくり過ごす必要があります。がんばったのにおでかけできない…子どもたちが不満に!Upload By スガカズそうすると大変です。長男は「じゃあ、これからどうするの?」と言い次男は「せっかくがんばったのに!」とすねてしまいました。それならばと父親と上2人だけで映画に行ってもらうように話をすると今度は3番目の子(長女)が映画をあきらめなくてはいけず、泣いてしまいました。大人だと優先順位を考えて判断することができますが、子どもはそうもいきません…。事前に予定を計画しても、わが家の場合は小さい子がいるため崩れてしまう可能性が高いのです。Upload By スガカズ発達障害がある長男と次男は、見通しをたてることで物事の優先順位をつけることができる。それを達成することで成功体験をつみあげていく予定でしたが、きょうだいの病気など突発的な要因で成功体験ではなく「がんばったのに映画にいけなかった」という残念な結果になってしまいます。結局この日は父親が上2人を映画に連れて行ってくれたので上2人は結果オーライでしたが、もともと行く予定だった長女は、お留守番です。「行きたかった」と悲しそうにしていました。病気になったのは長女ではないのに予定が変更になってしまって…ごめんね。末っ子はその日の晩には平熱になりました。タイミングってどうしようもないですね。失敗をもとに、見通しはざっくり!伝えるタイミングは直前にUpload By スガカズ現在の、わが家流の見通しの伝え方は…(1)前日か当日に子どもの体調を見ておでかけするかを決めるor話し合う(2)内容は必要最小限にする(3)子どもが知りたい情報は伝える(4)行けない可能性があることも伝える末っ子は3歳になり病気になる確率がぐんと減り、予定変更がなく家族でおでかけする機会が増えました。とはいえ大所帯ですと電車などの公共機関では親の気疲れも半端ないので、近所で済ますことが大半です。休日はどのように過ごすか考えたり準備したり…親も大変ですよね。家族が喧嘩しないで過ごせることが1番ですね!Upload By スガカズ
2019年11月20日どこまで手を出してもいいの?Upload By 丸山さとこ何かと見落としが多く、見通しを立てることも苦手な子どものコウです。そんな彼には家庭でのサポートが必要ですが、「宿題の範囲間違えていない?」などの確認をはじめ、気持ちを立て直したりパニックを避けたりと親が一日中関わっている状態になりやすく、「今の私ってヘリコプターペアレントなのでは・・・?」と思うことがあります。Upload By 丸山さとこ私があれこれと手を出すことで成長を妨げている部分はないだろうか?という心配から「どこまで手伝っていいの?」「手を出し過ぎてはいないかな」と考えた結果、「 コウが中心になるようなサポートを意識するのはどうだろう?」と思うようになりました。Upload By 丸山さとこチェックをするのは親。チェックを頼むのは…?Upload By 丸山さとこそうなると、同じことをするのであっても関わり方が変わってきました。以前はコウが宿題を終えると、私が「見せてね」と確認していました。今は、「できたよ!チェックしてー。」とコウが私に渡します。私や夫に再チェックを頼むことで、彼は安全に“確認をする練習”ができます。Upload By 丸山さとこ苦手なことを助けてもらうために「手伝ってほしい」と誰かに頼むことは、今後家庭外でも彼を助けるスキルになるのではないかなと思います。コウは、人からサポートを受けた時に“助けてもらったこと”を自覚しにくい子どもです。サポートを受けた事実には気付いていても、「相手がしたくてやったことだ」と感じることから“お礼を言う必要”に気付かなかったりします。そんな彼ですが、自分から助けを求める時は“助けてもらったこと”を意識しやすく、自然と「ありがとう」の言葉が出てきたりします。Upload By 丸山さとこUpload By 丸山さとこ何を手伝って欲しいのか、自分は今サポートが必要な状態なのか、コウ自身も自分では分からないことがあります。私の目から見て「困っているのかな?」と思えば声をかけて、手伝えることがあるか息子と一緒に考えるようにしています。お母さんも手助けされたい!Upload By 丸山さとこ私からサポートをすることが多いコウとの関係ですが、彼は私をサポートしてくれる存在でもあります。彼がタオルを畳んだりお風呂を洗ったりしてくれることで、時間や労力だけでなく気持ちの負担も軽くなるのを感じています。助けを求めたり求められたりすることで“助けられた体験”や“助けた体験”を積み重ねて、家庭外でのサポートへの繋がり方も身につけられたらいいな…と思いつつ、今日も頼ったり頼られたりして暮らしています。
2019年11月19日小学生になって始まった娘の頭痛Upload By ひらたともみUpload By ひらたともみたまに頭痛を訴えるので風邪かなと思うものの発熱はなく、少し体を休めれば元気になるため、イコール「病気」という認識がもてないまま、3年生になってしまいました。本格的に頭痛を訴える日々に母、翻弄...!Upload By ひらたともみUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみ確かに脳外科の先生がおっしゃるように、イロハの頭痛は本人にとって都合良くみえるものでした。学校に着いたとたんに頭痛を起こし、ほぼ授業は受けずに早退。土日などの休日は、あまり頭痛を起こさなかったのです。やはり脳外科の先生の見解通りの精神的なものなのか...。学校でなにかあるのだろうか?それともただの仮病...?日に日に複雑に考えている時、ふと、どんな時に頭痛が起きるのか、本人に詳しく聞いてみることにしました。耳かもしれない...!Upload By ひらたともみ「耳かもしれない...!」そう思ったのは、発達ナビでもおなじみの視覚や聴覚の「感じ方」を研究されている、情報通信研究機構の長井志江(ながいゆきえ)先生のワークショップに参加した経験を思いだしたからです。そのとき「VR知覚体験シミュレータ」でASDの3つの感じ方を体験したのですが、中でも学食編では見るものすべてに点々が重なって見えづらいだけでなく、食べる音や会話が騒音となって頭に大きく響き、恐怖すら感じたのでした。Upload By ひらたともみUpload By ひらたともみ大学病院で細かい検査をした結果、聴覚過敏と診断されたイロハ。聴覚過敏について多少知識はあったものの、これから学校でどうやって過ごしていけばいいのか。それは次回、みなさんにシェアしたいと思います。
2019年11月18日お金の使い方や予定の管理ーー必要な力の身につけ方を学ぼう『未来に飛び立て!発達の気になる子の大人になるためのチャレンジ〈学齢期編〉 』将来就職できるのか、ひとりで生活していけるのかーーなど、子どもが成長するにつれて悩みの種類が変わってきたという方も多いのではないでしょうか。大人になる前に身につけて欲しい行動はたくさんありますが、家庭でどのように教えていったらよいのでしょう。3つの章で構成される本書。第1章では中高生の親子からの相談に対してのアドバイスや、子どもへの関わり方の解説など、思春期の子どもに身につけてもらいたいスキルや親の接し方が紹介されています。そして第2章では身だしなみや家事、お金やスケジュールの管理、コミュニケーション方法など具体的な行動について、用意するもの・やり方・工夫や配慮などがイラストも用いながら細かく説明され、その後の第3章では家庭学習、ゲームや動画サイトの閲覧など、気になる人が多いテーマについてさまざまな家庭の取り組みやエピソードを紹介するなど、実践的な内容を多数取り扱っています。スキル獲得の具体的な方法を紹介しながら、保護者の悩みや子育ての難しさにも寄り添ってくれる一冊です。家族関係や結婚生活など、当事者女子の体験談『#発達系女子 の明るい人生計画 ―ひとりぼっちの発達障害女性、いきなり結婚してみました』著者の宇樹義子さんは、子どものころからいじめを受けたり、心身の調子を崩したり、社会に出てからも職場の人を怒らせてしまったりと、多くの生きづらさを抱え、32歳で診断を受けた発達障害当事者です。過去には10年にわたるひきこもり生活も経験してきた宇樹さん。そんな宇樹さんは、発達障害について自覚しはじめた年の翌年に突然結婚します。結婚後、たびたびの離婚危機を乗り越え夫婦生活を安定させていく様子も、自身の特性と絡めて分析しながら綴っています。現在は福祉系ライターとして働きながら明るく毎日を過ごす宇樹さんの、波乱万丈な人生が詰まった書籍です。家族との複雑な関係や結婚までの過程とその後の生活、抱えていたトラウマの問題など、大人の当事者だからこそかける赤裸々な体験談は、当事者が読んでも保護者が読んでも参考になりそうです。『感情や行動をコントロールできない子どもの理解と支援: 児童自立支援施設の実践モデル』本書の著者である大原天青(おおはらたかはる)さんは、ソーシャルワーク・福祉心理学・非行臨床を専門とし、実際に児童自立支援施設で子どもを自立に導く支援活動に携わり、さまざまな研修に参加して得た知識をまた現場に還元し続けています。大原さんが、感情や行動を自分自身でうまくコントロールできない子どもたちを支援するときに必要とされる、子どもの心理を読み解く理論やアプローチ方法を、仮想事例を用いて分かりやすく解説しているのがこの本です。子ども本人との向き合い方から、生活の基盤となる家族や地域環境との関わり方といった環境へのミクロアプローチ、社会システムのあり方のようなマクロ環境へのアプローチまで、児童自立支援施設で過ごす子どもたちの支援について、幅広い視点から説明されています。支援者がより質の高い支援を提供するために知っておきたい研究や実践の知見が詰まっており、児童福祉施設で働く人や心理職、教員など、子どもと関わる機会のある人に読んでもらいたい一冊です。学校で取り入れられる、吃音のある子への具体的な支援方法を紹介『イラストでわかる 子どもの吃音サポートガイド: 1人ひとりのニーズに対応する環境整備と合理的配慮』「クラスに吃音のある子がいるけどどう対応したらいいのか」「吃音のあるわが子、ちゃんと学校生活を送れているかしら」といった不安を持つ先生や保護者に向けて、学校のさまざまな場面で必要な支援や配慮がまとまった本書。著者の金沢大学教授の小林宏明先生ご自身も吃音当事者です。吃音の症状の種類の分かりやすい説明と、症状がどのようなときに出るのか、そのとき本人がどのような気持ちでいるのかがイラスト付きで解説されています。日直や国語の授業の音読、委員会活動など、学校生活の中で多くある場面に基づいた事例が多数掲載されており、支援の工夫も具体的に紹介されているので、実際の学校生活の中で無理なく実践できそうです。クラスでの支援以外に専門的な支援を提供する場についての解説、支援者が作成したい支援計画や本人の自己理解促進のために活用できるワークシートなどもついており、吃音のある子どもを総合的に支援するために必要な情報が詰まったガイドブックです。定義から最新の支援ツールまでがまとまった専門書『LDの定義を再考する』知的発達に遅れがなく、おもに「読む」「書く」「計算する」「推論する」能力のうち特定の能力の習得や使用に著しい困難さがあることをさすLD(学習障害)。本書は、日本LD学会が主宰する日本LD学会第28回次大会で企画されたシンポジウム5回分の内容が載せられており、LDに関する専門的かつ最新の情報がまとめられています。LDが定義されるまでの過程について述べられた第1章からはじまり、これまでのLDの流れからLDの未来にかかわる技術までが紹介されており、この1冊だけでLDのこれまでとこれからを知ることができるよう構成されています。また第3章では、実際にLDと診断もしくは判断したあとの対応に関する議論内容や、ICT活用方法、LDのある子への指導法が分かりやすく解説されているほか、第4章ではLDのある子どもに対する合理的配慮について、小学生から大学生にいたるさまざまな年齢にあわせながら、多面的な切り口で述べられています。LDの基礎から具体的な支援方法まで分かる、支援に携わる人が知っておきたい内容が詰まった専門書です。
2019年11月15日自閉症スペクトラム(ASD)と注意欠陥障害(ADD)の長男あーくんと、次男いーくんの母、よいこさん。あーくんが自閉症と診断されるまでのエピソードをマンガでお届けします。2話目は、夫のネガティブ発言に激怒したり、療育について知った頃のお話です。 夫の「うちの子は異常なんだ」発言に…いやー、怒ってばっかだったな、このころ。今もだけど(笑)。夫にも、子どもにも、まったく余裕なかったです。 もしかしたら今、あーがこんなに言うことを聞かないのは、私があのときこんなこと言ったかもしれん、とか私があのときスマホに夢中だったからかもしれん、とか私があのときばあばに預けちゃったせいかもしれん、とかあれこれ考えては焦っていました。 「療育」という選択肢 Uくんが療育に通っているという事実は、今後のわが家の動向にもかなり影響が出てきます。ありがとう、Uくん母! うちの子、普通…じゃない? 母の葛藤 感情的に大きな声を出しても、あーの心の奥に届いている感じはまったくしませんでした。ただただ、叱られているからおびえているだけ。 でも、無理な要求をしているつもりでもなく、必要以上な「良い子」を求めているつもりもなく、話しかけたら答えてくれるとか、ただ「普通」の行動をしてほしかっただけだったんです。 大人からしたら理解できない、いや、他の子どもからしても理解できないであろう反復行動を延々繰り返す遊びを「もうやめようか?」と提案したら大かんしゃくを起こしたりとか、とにかく普通の言葉が通じない長男にほとほと疲れてしまっていた。 3歳半ばでしたが、1歳・2歳のイヤイヤ期が永遠に続いている感じで、終わりは来るのかと毎日憂うつでした。よいこさんの育児エピソードはInstagramやブログなどから更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター よいこ自閉症スペクトラム&注意欠陥障害の長男あー(小学生)と、次男いー(幼稚園児)の母。30代。主に泣いている。心配性の夫は社畜系転勤族。最近は仕事と家庭の両立でテンパりまくり…。
2019年11月13日成長した子どもたちの反抗…小学校3年生になった広汎性発達障害の娘は、最近かなり反抗的。以前のように、こちらの提案を素直に受け入れる…ということがなくなり、原因不明のイライラも増えてきました。Upload By SAKURAさらに、騒いでいるのは、イヤイヤ期がまだ炸裂している3歳児の息子。1つのことをさせるのでも、スイッチが入ってしまったら、気が済むまでイヤイヤしています。Upload By SAKURA発達障害の娘と、イヤイヤ期の息子の間で…娘も息子も、成長ゆえの行動。それを理解している私…息子のこだわりとわがままに対応しつつ、娘のイライラの原因を探り、寄り添う…Upload By SAKURAなーんて、そんな毎回寛大ではいられません!Upload By SAKURAこっちの気持ちも知らないで~!いい加減にしてくれ~!君たちは、スムーズにできないのか~!と叫ぶこともあります(笑)しかし、娘の反抗も、息子のわがままも、やめさせることは現実不可能…。そうなると、私の方が我慢するしかありません。大好きだったストレス解消法の封印。といっても、イライラを我慢して対応し続けると、私だってストレスが溜まっていきます。そんな時に、私のストレスを解消させてくれていたのが、「カラオケ」でした。しかし、ここ最近はすっかりご無沙汰。その理由は…Upload By SAKURA娘は、なぜかカラオケを拒否するようになりました。以前は、主人が説得してくれていましたが…Upload By SAKURAその説得も娘の成長と共に、通じなくなりました。本人が頑なに嫌がっているのに、無理強いして連れて行くわけにはいかない。結局、私が行くのを我慢することになりました。新しいストレス解消法は…ストレス解消方法がなくなった今、私は…Upload By SAKURAとにかく、仕事に没頭することにしています。私は、ありがたいことに、自分が好きな絵で仕事をしています。行き場のないイライラが溜まった時には、とにかく絵を描いたり、文章を書くようにしています。特に、文章にするというのはとてもおすすめです。Upload By SAKURA自分の思いをそのまま文章にする…そしてそれを自分が読む…。読んでいると、自分が第三者になったような気分になります。子どもたちの前で、冷静に一歩引けない私でも、文章にすれば、少し引いて物事を見れるようになります。はちゃめちゃな言い分だった時は、「あれ?」とそれに気づけますし、自分の文章に対して、自分で「あれ、私って結構頑張ってるじゃん」なんて思うと、またそこで冷静になれています。私にとって、一人でパソコンに向かって黙々と作業する時間は、心を落ち着けるクールダウンの時間にもなり、なおかつそれが仕事にもなっています。疲れた後の癒しは、やっぱり子どもたち!そして仕事を終え、疲れた後は必ず、『子どもたちが恋しい』という感覚がやってきます。一人で没頭する時間を持ち、メリハリのある生活をすることで、煮詰まらないでいられるのです。Upload By SAKURA子どもたちの世話で溜まったストレスを、仕事で発散し、その仕事で疲れた気持ちを、子どもたちで癒す。その繰り返しで、私は毎日をこなしています(笑)
2019年11月13日プリントを持ち帰れない息子!大事なお知らせも、目にするのは1ヶ月後...Upload By かなしろにゃんこ。小学校の頃のお話です。ADHDの息子は教科書を持って帰ることができない!学校からの大事なお知らせも、もちろんちっとも持って帰りません。息子に発達障害があるとわかる前は、口酸っぱく「配布されたプリントは持って帰ってちょうだい!」と伝えていたんですけど、放課後になると「早くお家でアレして遊ぼ~」ってルンルンしちゃうみたいで、帰り支度のときに持ち帰るものをランドセルに入れることをスッカリ忘れちゃう。Upload By かなしろにゃんこ。親の手が届かないところ...ありがたかった先生のフォロー給食費入れの封筒・運動会のプログラム・PTA活動の集まり。親はなんでもギリギリに知ったり、または過ぎてから知ったりといった感じです。運動会などの大きなイベントの予定は近所のママさんたちから聞いて「お知らせのプリントが出てたのね!」とわかるのですが、学年通信やクラスの通信などは1ヶ月後に手元に届くんです。奇跡的に持ち帰れるのは、先生が帰りの会が終わったタイミングで息子に「プリント持って帰りましょう」と声をかけてくれて、”持ち帰るリスト”というものを特別に作ってくれて渡してくれた時です。Upload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。もちかえるもの・学校からのおてがみ・工作のさくひん・しゅくだい・ドリル見やすいリストをわざわざ息子のために用意してくれたんです。先生の特別なフォローに嬉しくなります。そしてリストの通りにランドセルにしまうところまで、見届けてくれることもありました。この支援は毎日ではなかったので、先生は息子に合った支援の方法を探ってくれていたんだと思います。そこまでしないとできない息子でした(涙)先生から電話で「今日机の中にたまっていたプリントを持たせましたから、確認してくださいね」と教えてくれるなど嬉しいフォローもありました。注意欠陥の特性があるので、プリントを忘れずにランドセルに入れることができないのは仕方がない...息子に頼るのはやめよう!でも先生に頼ってばかりいてはいけないよね…。いろいろな人の力を借りて乗り切った小学生時代Upload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。小学校に慣れてくると親も学校の行事がいつ頃なのかわかってきます。そこで、行事の予定がそろそろありそうだなとか、学級通信が刷られる頃かな~?というタイミングで、学校に取りに行くことにしました。息子の机の中はゴチャゴチャなので、ついでに整頓したり文房具のチェックもしようと決めました。忙しくて学校に行けていない期間は同じクラスのしっかり者の女の子が代わりに整頓してくれたりして、助けてもらったこともあります。先生やクラスメイトの力も借りて、小学校6年間は学校からのお知らせを確認することを乗り切った感じです。小4までは私が学校に行くと息子が「お母さ~ん」と嬉しそうに抱きつきに来てくれるのがイイ思い出として残っています。小6になると「また来たのかよ」って細い目でウザそうにされましたけど…(涙)持ち帰り忘れが激減した高校生時代!ポイントは"すぐにしまえること"Upload By かなしろにゃんこ。学校からのお知らせをきちんと持って帰ることができるようになったのは、高校生になったときでした。机の真横に鞄を置けるようになってやっとです=3=3 配られたプリントをすぐにカバンに入れることができるので改善できたのでした。ADHDの息子は”今が大事”な特性があるので、「(一旦机の中に突っ込んだプリントを)”後で”ランドセルに移そう」というのは本当に苦手だったんですね。小学校ではロッカーにランドセルを入れていて、引き出しに入れたプリントをさらに帰るときにランドセルの中に移すという2段階の作業が必要だったので、息子はプリントを机の引き出しに突っ込んだままになっていたのでした。もしかしたら小学校のときから、もらったプリントをすぐカバンに入れられる環境だったら、もう少し忘れずに持ち帰ることができていたのかもしれないなとも思います。大人になって出かけるときも、カバンは基本的に手元にあるから「すぐしまう」「一箇所にまとめる」ができればそこまで困りませんよね。そして特性に気づく前の小1小2のときには特にガミガミ言っちゃって息子に悪かったな…って反省してます…ショボン。
2019年11月11日【最新動画5選】友達・学校の先生…学校生活のお悩みをピックアップお子さんの友達関係や学校の先生とのコミュニケーション。今回は、ユーザーのみなさまから寄せられた「学校生活」に関するお悩みについて、編集部が鳥取大学大学院教授 井上雅彦先生にインタビューした5つの動画をご紹介します。お忙しい日々の隙間時間に見ていただきやすいよう、5分ほどの動画を中心に、音を出せなくても分かりやすい字幕付きでお届けします!「特別支援学級内には友達がいるけれど通常学級在籍の友達をつくろうとしません。ベストな交流方法は?」特別支援学級と通常学級のお友達の交流について、先生やお友達の協力を得ながらできることや気を付けたいことについてお聞きしました。「これまで大人しかった子どもが、お友達の影響を受けて荒い言動をとるようになりました。やめさせたいのですがどうすればよいですか?」お子さんを否定せず見守った方がよいのか、ルールを明確にするなどの対応をしたほうがよいのか、井上先生のアドバイスは?「学校生活の中で配慮してほしいことがあるのですが、どのように学校側にお願いしたらよいですか?」誰にどのように相談すればいいのか、支援会議を行う場合の参加メンバーやポイントについて具体例とともに解説いただきました。「発達障害グレーゾーンで通常学級に在籍していますが、配慮してほしいことを学校側にお願いしてもよいのでしょうか?」障害者手帳や医師の診断がない場合の合理的配慮の求め方について、アドバイスをいただきました。「先生の専門性が低いように感じて不安です。学校とどのように連携していけばよいですか?」お子さんにあった支援をしてもらうために、どのような工夫ができるのか教えていただきました。今後も、【LITALICO発達ナビ YouTubeチャンネル】では発達障害のお子さんのことで悩んだとき、考え方のヒントになるような動画を配信していいきます。【LITALICO発達ナビ サイト】とあわせてチェックしてみてくださいね。
2019年11月08日お手伝い大好き!むっくんはお手伝いが大好き。朝、自分の荷物は忘れますが、ゴミ出しのゴミは忘れず持っていき、お風呂掃除は洗剤がなくなるほど頑張ります。お母さんの役に立てた!という達成感に満ち溢れ、お手伝いの後は最高の笑顔を見せてくれます。Upload By ウチノコとは言っても、ADHDのむっくんは日常生活で危険な行動も多く、叱られることも多々あります。ある時、危ないことをして叱られた後に気になる言葉がぽつり…「たくさんお手伝いしたのに怒られた…」「オレはやっぱりだめなんだ」Upload By ウチノコ頑張ったことが消えていく?お手伝いしたのに叱られる??いやいや、お手伝いと、今回叱られた件は別の話だよ?と言いたくなるのですが、どうやらむっくんはそうは感じないようで。頑張ることで達成感を感じ、褒められて喜びの階段を上っても、一度叱られると振出しに戻る。リセットされてしまう様子。Upload By ウチノコ白黒思考の傾向があるので、頑張りを褒められても一度叱られると「何もかもダメ!」と言われたように感じるのかもしれません。更にむっくんは一日の出来事を思い出すことが苦手で、それは頑張ったこと、褒められたり嬉しかったりしたことに対してもそう。むっくんにとって、「叱られたこと」と「褒められたこと」では、どうやら叱られる方がインパクトが強く印象に残るため、頑張りを褒められた事実が、かき消されるようなのです。Upload By ウチノコこれでは頑張った事実が本人の自信として蓄積されにくいじゃないか!そこで、記憶以外の方法で頑張りを貯められないか考えてみることにしました。頑張りの代替品褒められた思い出も、頑張った事実も、過ぎてしまえば目に見えません。むっくんは目に見えないものを認識するのが苦手…そうか、頑張りを目に見える何かと交換すればいいのかも!貯められるご褒美はどうだろうか?と思いつきました。しかし、過去にポイントを貯めてご褒美と交換制を導入したことがあるものの、むっくんは物欲に乏しく、選ぶことも苦手なので、「欲しいものを考え選ぶこと」が苦痛で失敗した経験があります。Upload By ウチノコどうしたものかと悩んでいたところ、自分が欲しいものはないけれど、弟にカプセルトイをやらせてあげたい!と言い出したむっくん。カプセルトイのおかげでお金に興味を持ち始めたこともあり、ご褒美はしっかり貯まって、うやむやにならず、使いたい時に使える実際の貨幣で試してみることになりました。Upload By ウチノコお手伝い1回10円誰かのためにお手伝いをしたら1回10円にしよう!と持ち掛けると、むっくんは大喜び。渡されたお金は自分のお財布に貯めていくと自分で決めました。Upload By ウチノコお手伝いは強制ではなく、本人の気分次第で自由にやってもらいます。その働きに私は対価を払います。少しずつ増えていくお金を数日に1度は並べてにやにや眺めるむっくん。今までのポイント制では見られなかった行動です。むっくんは、ポイントを貯めて欲しいものと交換するよりも、ずっしり重い小銭をたくさんもらう方がとても嬉しいようでした。Upload By ウチノコ小銭を貯めるようになってから、叱られても「お手伝いしたのに怒られる」と言うことは今のところありません。たとえ見えなくても頑張りは消えない先日とても欲しいものができたむっくんは、初めて自分で貯めたお金で買い物をしました。それはハート形のラインストーン。一袋150円。え?それが欲しかったの?と驚きでしたが、赤と青、2個入り2種類を購入し、一つは弟にプレゼントしました。それはそれは嬉しそうでした。Upload By ウチノコ大人だって、叱られてもミスしても、基本給は変わらず得られるわけで。むっくんにとっては貨幣が貯まる様子や増える重さが、自分の頑張りを視覚や体感で意識でき、分かりやすかったようです。何かをさせるためではなく、頑張った事実を消さないためのご褒美なので、一般的なご褒美とは少し意味合いも違いますが。しばらくはこのスタイルで、むっくんの頑張りや思いやりを目に見える形で残してあげたいなと思っています。Upload By ウチノコ
2019年11月07日今でこそ社会人2年目の娘。Upload By 荒木まち子今はそれなりに落ち着いて過ごしている娘ですが、過去には荒れていた時期がありました。記憶と記録がほとんど残っていない娘は高校2年の時“学校では問題なく過ごしているのに帰宅後はイライラし、ちょっとしたことでキレて物を壊したり暴れたりする”状態が半年ほど続きました。あの頃私が一番辛いと感じたのは、娘が暴れるのが私の前だけで、父親が帰宅すると大人しくなることでした。実はこの頃の私の記憶は曖昧です。私はよく起こった出来事をメモやノートに記録するのですが、この時期はその余裕すらありませんでした。せっぱつまっていたので、支援者とのやり取りもメールではなくほとんど電話でした。覚えているのは、娘が学校から帰ってから22時過ぎに主人が帰宅するまでの数時間と、主人が仕事で不在の時の休日は「生きた心地がしなかった」ということだけです。唯一記憶に残っているのはある日、娘が激しく暴れました。娘は衣装ケースを次々に投げ、中身は散乱しプラスチックのケースは割れました。娘が蹴飛ばした扇風機はカバーが外れ羽根が折れました。私が制止しようとすると娘の行動はますますエスカレートします。主人とも連絡がつかず、ついに私は警察に電話しようと思いました。私は警察に電話をする前に、念のため学校に「娘が暴れて私一人の手に負えない。これから警察に電話をしようと思う」ということを連絡することにしました。Upload By 荒木まち子電話が通じなければそれは仕方ない。もし留守番電話になっていたらメッセージを入れておこう。そんな気持ちで私は学校に電話をしました。すべては偶然のタイミングその時、学校には先生がいました。電話を受けた先生は私に、「お母さん、少し待って。」「連絡が取れるかわからないけれど、誰か話をしたい先生はいますか?」と言いました。私は、娘がよく悩みを相談していたの高校1年の時の担任の先生の名前を伝えました。暫くするとその先生から電話がありました。その時自分が何を話したのか、詳しくは覚えていませんが「とても辛い」と伝えた記憶があります。先生と話をして踏みとどまれた先生は私に言いました。「お母さん、電話してきてくれてありがとう。」〝前年度の担任なのに。有難いのは私のほうなのに。”先生と話をし、私は警察に電話をするのを踏みとどまることができました。後にも先にもこの時だけその後も娘が荒れることはありましたが、私が警察に電話をしようと思ったのはこの一度だけでした。地域活動ホームの相談員さんからのアドバイス中学3年の時から余暇支援活動の場として利用していた地域活動ホームの相談員さんのアドバイスを受け、娘は「レスパレイトとしてのショートステイ」を利用することにしました。私達はショートステイ利用の事前準備として・施設の見学・相談員さんとの定期的な面談・病院で健康診断受診・ショートステイの事前予約といった手順を踏んでいきました。でも記録を残す余裕がなかったので、実はこのあたりの時系列は曖昧な部分が多いです。質問されてもなので今もし誰かに「どうやってその時期を乗り越えたのか具体的に教えて欲しい」と言われても、「医療機関、学校、放課後デイサービス、地域活動ホーム、レスパレイトとしてのショートステイ、こども食堂、先輩お母さんへの相談など、あらゆるところを頼った。当時はともかく必死で、実のところよく覚えていない。」というのが正直なところです。普通に会話が出来ることの幸せUpload By 荒木まち子今でも娘は体調や感情に波がありますが、暴れるとこはなくなりました。レスパレイトとしてのショートステイの利用もしていません。我が子と普通に会話が出来る。そんなあたり前ともいえることにも私は幸せを感じます。記憶が薄れてしまう前に~ダイアリー機能~娘が20才を迎えるにあたり、我が家では障害年金の申請をしました。(次回コラムで詳しく書きます)最近、発達ナビのダイアリー機能が始まりましたが、そういった『簡単に記録が残せるツール』の活用は有効だと思います。もしあの頃ダイアリー機能があったらどだったかな?自分の気持ちを整理するのに役立ったかな?娘の障害年金の申請は、もっと楽になったかな?それともやはり記録する余裕すらなかったかな?そんな事を考える秋の夕べです。
2019年11月06日”思いやりの嘘”はいい嘘?「子どもに対して、嘘は悪いことだと教えますか?」と聞かれれば、大半の人はYESと答えるのではないかと思います。そんな風に基本的には“良くないもの”とされている嘘ですが、例外的に“思いやりの嘘は良いもの”とされていることは多いようです。Upload By 丸山さとこそんな“思いやりの嘘”ですが、「思いやりの嘘も結局は嘘。コウ君に対しては嘘は全て悪いものと教えた方がよい。」と、スクールカウンセラーさんから言われたことがあります。発達障害児は嘘の使い分けができないからしない方が良いという理由でした。実際、発達障害児にはケースバイケースでルールを使い分けることが難しい子もいるだろうと思います。コウにもそういうところはあり、その人の言うことはもっともだと思いました。Upload By 丸山さとこただ、「その通り」と思う一方で、子ども向けの書籍には“思いやりの嘘”を良いものとする記載が多いことも気にかかりました。「じゃあ、この本にかかれていることは間違っているの?」という疑問が出ても困りますし、クラスメイトなどに対して「思いやりでも嘘は嘘なんだよ」と注意すればトラブルにもなります。しばらく悩んだ末、・人を傷つけるような内容のことは、言わなくてすむのであれば言わない。・言う必要がある時は思いやりの言葉を添える。という方法を教えることにしました。シミュレーションしてみよう!Upload By 丸山さとこ“友達にもらった手作りクッキーが美味しくない”という状況を想定して、コウと一緒にシミュレーションしました。まずは味という”結果”ではなく「どうやって作ったの?」「1人で作るなんてすごいね!僕もお母さんと作ったことあるんだけど、今度一緒に作らない?」などと”過程”について話します。Upload By 丸山さとこそれであれば、過程について褒めたり感心したりすることだってできるかもしれません。味という出来栄えについて触れていないので、味について嘘をいう必要もありません。味について聞かれたら、正直に「僕には少し硬いかな」などと答えつつ、「でも、1人で作ったなんてすごいね。」「作ったものをもらえてうれしい。」などの“本心から外れていないこと”を答えて思いやりを伝える方法を提案してみたところ、コウは気に入ってくれたようです。Upload By 丸山さとここれはもともと、嘘の帳尻合わせが下手な私が自分のために考えた「思ってもないことは言わない。嘘はつかない。」という方法です。この話し方なら、後になって「この人にはこれを言ったかな?言わなかったかな?」と悩まずにすみます。「嘘は、自分や他人を困らせる。だから嘘をついてはいけない。」と、コウには改めて話しました。嘘がバレれば信用もなくすし、そもそもたいていの嘘は「やってはいけないことをしてしまった」か「やらなくてはいけないことをやっていなかった」ことによってつくことが大半ですので、嘘はバレなくてもいずれは困ったことになるものなのです。そう説明すると、コウも「それはそうだな。」と納得していました。そのうえで、「自分や他人を助ける嘘ならいいと思うけれど、嘘は知らないところで大きくなることもある。思いやりの嘘は簡単に扱えるものではないと思うよ。」ということも話しました。そもそも、嘘はなぜいけないことなの?Upload By 丸山さとこ「その時は大丈夫だと思った嘘によって後で苦しむ可能性はある。だから嘘はいけないということになっているんだよ。嘘はバレた時だけじゃなくてバレなかった時に困ることもあるんだよ。」と話すと「え!そうなの!?」目を丸くするコウです。「うーん。例えばね、おいしかったよって嘘をついて、『じゃぁ、また作ってくるね!』と言われたらどうする?」と聞くと、「あー…それは困るなー…」と頭を抱えました。「美味しくないクッキーをもらっても困るけれど、その時になって『実はおいしくなかったんだ』とも言えないでしょう。」と聞くと、「それは困る。思いやりであっても嘘はつかない方が僕に合っていそうだ。」と答えるコウ。納得がいったようです。そのような訳で、これからのコウは「思いやりの嘘があると分かったうえで、自分はそれを使わないようにしよう。」という方針でいくことになりました。“思いやりの嘘”をどのように扱うのか、ご家庭の数だけ答えがあるのだろうなぁと思う、“嘘”の話でした。
2019年11月01日私の息子は3歳半健診で、「発達障害の疑いがある」と診断されました。結果的に、その一年後の健診で「発達障害ではない」と診断されましたが、息子の幼過ぎる行動を見るたびに、発達障害と親のしつけについて考えさせられた私の体験談をお伝えします。 3歳半健診で色が答えられない私の夫は外国人で、私たち家族は長い期間を国外で過ごしています。息子の周りで日本語を話すのは私だけでした。 あれは日本に帰国し、3歳半健診を受けたときのことです。「この色は何?」という質問に、息子は答えられませんでした。私は相談室に入り、医師に「息子は日本語が苦手なだけです」と話をしました。その後も、さまざまなテストを受け、できることもあればできないこともありましたが、最終的には「発達障害の疑いがある。様子を見ましょう」と医師に言われてしまいました。 発達障害? 親のしつけのせい?息子はレゴブロックを組み立てたり、本の内容を覚えたりする点ではほかの子よりも優れているところもありました。そのため、息子が店で走り出したり、大声で怒り出して止まらなくなったりしても、手のかかる子だと思う程度でした。 ところが周りからは、私の息子への対応が甘過ぎる、しつけが悪いと言われることもありました。そう指摘され、息子に厳しく接することも。そのため、3歳半健診で「発達障害の疑いがある」と言われたとき、「本当に発達障害かもしれない」という思いと、「いや違う、私のしつけのせいだ」という思いから毎日悩みました。 息子の個性と親のしつけを考える 一年後の健診で、息子は「発達障害ではない」との診断を受けました。テスト結果は、同年代より優れている部分と劣っている部分の両方がありましたが、普段の生活でも、ほかの子より優れている部分と劣っている部分の差が大きい息子。以前は、その劣っている部分を直そうと、厳しくしつけをしていました。 私はその視点を変えることにしました。周りからのプレッシャーもありましたが、今は息子の個性を大事にして、優れている部分を伸ばそうと考えています。 息子は、いまだに幼い子のように自分の感情を強く出します。それは、のちに発達障害と診断されることになるかもしれません。でも、私には息子の優れた部分もきちんと見えています。今はその個性を大切にしたいと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。イラスト:imasaku著者:シュストルじゅんこ二児の母。海外で結婚し、2人の男の子を妊娠・出産。異文化を楽しみながら子育てをしている。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ✿❀ベビカレ秋のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事を増量してお届けする期間限定“マンガ祭り”開催中! 人気レギュラー連載10作品に加え、新たにゲスト連載8作品が登場♪ 育児や家事、仕事などの合間の息抜きタイムにどうぞ♡
2019年11月01日アスペルガー症候群とは?アスペルガー症候群(AS)はコミュニケーション能力や社会性、想像力に障害があり、対人関係がうまくいきづらく、知的障害や言葉の発達の遅れがないものをいいます。明確な原因は現在も分かっていませんが、何らかの脳機能の障害と考えられています。アスペルガー症候群には大きく分けて3つの症状があります。「コミュニケーションの問題」「対人関係の問題」「限定された物事へのこだわり・興味」です。これらの症状は、成長発達の段階で現れてくる症状が異なってきます。ここでは、多くみられる症状について、年齢別に具体的に紹介します。年齢別に見たアスペルガー症候群の症状の現れ方出典 : アスペルガー症候群の症状は、年齢別でどのように現れ方が変化するのでしょうか?成長過程によって変化するアスペルガー症状の特徴や困りごとについて説明します。乳児(0歳〜1歳)アスペルガー症候群は知的な遅れがなく、見た目や行動からは分かりづらい障害のため、大人になっても気がつかない場合もあります。特に、言語・認知・学習といった発達領域が未発達の乳児では、症状が分かりやすく出ることはありません。ですから、すぐにアスペルガー症候群と診断されることはありませんし、またアスペルガー症候群の症状は他の発達障害の症状と共通するものです。しかし、アスペルガー症候群と診断された人たちは乳児期に特徴的な行動を共通してとることが多いです。それらを紹介します。アスペルガー症候群の乳児は、大きな音や声に過敏に反応する場合があります。大人が大声で笑ったり、くしゃみをしたりすると嫌がって泣きます。また、電車やデパートなど騒々しいところに連れて行くとずっと泣きっぱなしになってしまうなどが見られます。これを聴覚過敏といいます。アスペルガー症候群のある人には、このような聴覚の過敏さをはじめ、視覚、触覚などさまざまな感覚の過敏さがある場合が多いと言われています。アスペルガー症候群は知的な遅れがなく、見た目や行動からはわかりづらい障害のため、大人になっても気がつかない場合もあります。特に、言語・認知・学習といった発達領域が未発達の乳児では、症状が分かりやすくでることはありません。ですから、すぐにアスペルガー症候群の診断がでることはありませんし、またアスペルガー症候群の症状は他の発達障害の症状と共通するものです。しかし、アスペルガー症候群と診断された人達は乳児期に特徴的な行動を共通してとることが多いです。それらを紹介します。親が目を合わせようとしても視線が合いづらかったり、笑いかけても反応しないなども特徴の一つとして挙げられます。乳児が母親の動作をまねることを「動作共鳴」といいますが、アスペルガー症候群のある乳児はこの「動作共鳴」が苦手とされています。焦点が合いづらく、目を合わせようとしないことはアスペルガー症候群の症状の一つである可能性があります。幼児(2歳〜小学校就学)言葉を覚え出し、会話ができるようになる幼児期のアスペルガー症候群の症状の現れ方をみていきましょう。このころになると症状が見えやすくなり、アスペルガー症候群があるかの判別がしやすくなります。例えば、母親が怒るときに見せる表情や、空気を読み取ることが苦手です。何かしようとしたときに母親が怒った表情をしてその行動を止めようとしても、構わず動作に移します。言葉ではっきりと説明しないと理解しにくいのです。幼児は、数回同じ行動を繰り返すことで、「やってはいけないこと」や「言われなくても分かること」が増えてきます。しかし、アスペルガー症候群のある幼児は、その都度説明しなければ理解しにくいとか、具体的に言われないと理解しづらいという特徴があります。また、注意された内容から応用して考えることも苦手なので、繰り返し伝えたことは理解できても、少し環境が変わると理解できないことがあります。幼児期ともなれば、同じ月齢の子たちと一緒に遊ぶことを覚えます。通常であれば自然に他人との関わりを持とうとしたり、他人に興味を持って輪に入ろうとするのですが、アスペルガー症候群のある幼児は、公園などで同年代の子が遊んでいても一緒に遊ぼうとしないことが多いです。もちろん恥ずかしがり屋で輪に入れない幼児はたくさんいますが、人間関係をうまく築けないことはアスペルガー症候群の一つの特徴として挙げられます。小学生(6歳〜12歳)本格的な集団行動が始まる小学生のころになると、本人がその環境で過ごしにくくなる場面が増えてきます。周囲の理解が必要になってくる時期でもあるので、保護者や周りの大人たちは具体的な対応を考えるようにするとよいでしょう。朝はホームルーム、中間休みは15分、掃除は15時から、など一定の規則を守ることが得意です。すでに決められていること、法則性があることにはきちんとしたがって行動することができます。反面、イレギュラーな時間割やルーティーンが変更になると慌ててしまったり、それらに従うことが難しくなったりすることがあります。小学生になると、特定の友人たちと長い時間を過ごすことになります。ですが、アスペルガー症候群のある子どもは、周囲の人の気持ちを理解することが苦手だったり、マイルールにこだわってしまったり、場違いな発言をしてしまい輪を乱してしまったりする場合があります。周囲と協調するのが苦手で、一人遊びに没頭してしまい集団遊びができないこともあります。アスペルガー症候群には知的発達に遅れがないので気がつきにくいですが、興味や関心が狭く特定のものにこだわるという特性から、特定の科目だけずば抜けて得意となるが、いくつかの科目はとても苦手だというケースも見られます。アスペルガー症候群に加え、学習障害(LD)もある場合などには、聞く、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力を学んだり実行することに困難を示すことがあります。中高生(12歳〜18歳)出典 : 中高生になると、思春期とも重なり、周りに理解されないことで本人が苦しむケースも珍しくありません。大人へと成長する段階でとても重要な時期なので、家庭や学校での理解と適切な対処が大切になってきます。小学生時代に比べ、中高生になると、趣味・嗜好がより深まり、クラス内でのグループもはっきり分かれてきます。自分の居場所が分からなくなる、なかなか友人が作れないなど、コミュニケーション能力の困難さゆえに出てくる人間関係の問題が多くなります。学習障害もある場合、中高生になると学習内容がより高度となるため、苦手分野の学習についていくのがより困難になります。しかし、得意分野や興味のある科目に対しては、熱意を持って深く掘り下げて取り組むといった特性もあいまって、好成績を出せるようになるなど、本人の強みが明確になってくる時期です。このころに将来の夢やビジョンを一緒に描けるように、周りの工夫や理解、指導が重要となってきます。場の空気を読めないことで友人関係がうまくいかなくなったり、周りから浮いてしまうことで孤立してしまうケースがあります。最悪の場合はいじめに発展したり、それを原因として不登校になってしまうこともあります。不登校の要因としては、人間関係だけでなく、学習面が原因となることもあるため、登校渋りなどが生じた場合は学校と連携しての早期の対応が重要になります。成人期(18歳〜)社会生活を送っていくためには、周りのサポートや理解はもちろん、何より本人が自分自身を理解し、対処法を用意しておくことが重要です。障害特性によるコミュニケーションの苦手さや、周囲の状況を判断して協調することの困難さ、不注意・こだわりなどにより、仕事上のミスや、遅刻、スケジュール管理ができない、手際が悪いなどのマイナスな評価が多くなってしまうことがあります。また、職場での付き合い、上司との関係に悩んでしまうこともあります。自分自身の得意なところや苦手なところを理解し、苦手な部分の対処法を考えたり、相談できる人を増やしたりすることが大切です。周りに理解を得られないまま困難な人生を送ってきたことから、いわゆる「二次障害」を引き起こしてしまう可能性が高くなります。うつ病になったり、パニック障害を併発したり、ひきこもりや家庭内暴力などを起こしてしまう場合もあります。早めに支援機関・医療機関に相談するようにしましょう。アスペルガー症候群をもっと知るためのリンク集「もしかしてアスペルガー症候群?」お子さんの発達等について、気になる症状があるときには、次のコラムが参考になります。まとめアスペルガー症候群は、年齢・成長発達の段階によって目立つ症状が異なります。早期に特性に気づき、一人ひとりに合った環境をつくること、適切な教育を行っていくこと、苦手なことの対応方法を工夫していくことで、逆に特性を強みとして活かすこともできます。ご紹介したさまざまな症状に気づいたら、早めに専門機関に相談するなど、アスペルガー症候群がある人にとって必要な支援が得られる体制をつくれるようにしましょう。アスペルガー症候群は、2013年に発行されたアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)で「自閉症スペクトラム障害(ASD)」の中にまとめられていますが、世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)(※)による診断を行う医療機関もあること、すでにアスペルガー症候群の診断を受けた人もいるため、本記事ではアスペルガー症候群という用語を用い、症状や特徴を説明しました。※ICD-10について:2019年5月、世界保健機関(WHO)の総会で、国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)が承認されました。日本国内ではこれから、日本語訳や審議、周知などを経て数年以内に施行される見込みです。
2019年10月31日なにをどう記録すればいいの?Upload By 発達ナビ編集部今回は渡部先生に、障害のあるお子さんを持つ5人の保護者の方と座談会形式の中で、「記録をとるとどんないいことがあるのか」わかりやすく解説していただきました。■座談会に参加した保護者の方々伊藤みかこさん(医療情報フリーペーパー「ゲンキのモト」編集長):子どもは17歳(男の子)、14歳(男の子)、4歳(男の子)、0歳(女の子)。次男に知的障害があり、現在、特別支援学校の中学部に通っている。三男にASD(自閉症スペクトラム)傾向があり、発達が気になっている。木下暁子さん(主婦):子どもは12歳(男の子)、9歳(男の子)。次男が高機能自閉症。通常学級を経て、小学3年時より特別支援学級に通う。田中千尋さん(主婦):子どもは10歳(男の子)、4歳(男の子)。長男にソトス症候群があり、知的障害を伴う。現在、特別支援学校の小学部に通っている。子どもの成長ブログ田崎美穂子(フリーライター):子ども14歳(男の子)、12歳(女の子)、6歳(男の子)。長女に知的・身体障害がある。地域の小学校の特別支援学級を卒業後、現在は特別支援学校の中学部に通っている。牟田暁子(LITALICO発達ナビ編集長):子ども16歳(男の子)、11歳(女の子)。長女に希少疾患があり、現在、特別支援学校の小学部に通っている。障害年金は、病気や障害、ケガによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、現役世代の人も含めて20歳から受け取ることができる年金です。障害年金には「障害基礎年金」「障害厚生年金」の2種類があり、初めて医師の診療を受けたときに国民年金に加入していた場合は「障害基礎年金」、厚生年金に加入していた場合は「障害厚生年金」が請求できます。障害年金を請求する際に提出する書類には、「初診日がわかるもの」「医師の診断書」(※)「病歴・就労状況申立書」などがあります。支給額は、病気や障害の程度で決まります。また、審査は書類のみで行われるため、しっかりとした内容のものを作成する必要があります。審査は障害年金審査センターで行われ、請求手続き後から支給決定まで約3ヶ月かかります。※精神(知的)と肢体の両方に障害がある場合、どちらか重い(級や度数が大きい)ほうで請求する場合と、両方とも請求する場合があり、ケースバイケースです参考:障害年金 | 日本年金機構障害年金は20歳から受給できるので、20歳になる3ヶ月くらい前から書類を作成することになります。そのときになって「どういう子どもなのか」「どんな病歴があるか」「どんな支援が必要なのか」「どんな困ったことがあったか」などを思い出しながら書くのは、かなり大変な作業です。「そこで、メモやブログでもいいので、必要なときに必要な情報が取り出せる”ベースになる記録”を残しておくことが大切になってきます。障害年金だけでなく、子どもの成長過程で医療費の助成、手帳の申請など、親が書く書類は山ほどある。そんなときにも、ベースの記録から必要なデータだけ取り出せば楽ですよね。また、支援区分(※)の認定調査の際などにも参考になることがあります。さらに、将来子どもにかかわってくる支援者にとって、わかりやすい”子どもの取説”にもなりますし、記録を書いているうちに、”子どものために何を準備すればいいのか”という親の気づきにもなります」(渡部先生)※支援区分…18歳(高校卒業のタイミング)以降は、障害者総合支援法の対象となります。自治体による面談や約80項目の聞き取りを通じて、障害の特性や心身の状態に応じて必要な支援の度合を1~6の区分(数字が大きいほうが重度)に分けます。この区分によって、受けられる福祉サービスの内容や受給時間・日数が決まってきます。受けられるサービスとしては居宅介護(※※)、ショートステイなどがあります。支援区分は、何年かごとに見直しが行われます。※※居宅介護は、グレーゾーンの人で、障害年金を受給していない人や障害者・療育手帳を持っていなくても、医師の意見書で「支援区分1以上」と認められれば、受けることができます。独り暮らしだけど部屋の片づけをすることができない、朝起きられないなど、自分ではできないことを介助してもらうことができます。参考:サービスの体系 | 厚生労働省「障害年金受給は、8~9割医師の『診断書』で決まるといわれています。療育手帳などをとるときは、障害者本人と会って様子を見たうえで判断しますが、年金の場合は書類のみで判断します。それゆえ、書類を作成するための『記録』がとても重要になってくるのです。まず『障害の原因となった傷病名のために、初めて医師の診断を受けた日=初診日』は必ず記録しておきましょう。初診日要件といって、初診日があることが、受給要件になってくるためです。その後の通院歴、転院履歴、検査結果や医師の意見書などの医療的情報も記録する、あるいは控えておきましょう。検診や知能検査では表れにくいこと、たとえば家庭や学校などで日常的に起こる困ったエピソードや、支援がないとできない事柄なども記録しておきましょう。『学校でパニックを起こして机をひっくり返してしまった』『暴れたので、学校でこのような対応をしてもらった』など、細かい出来事が大切な情報になってきます。診断する医師全員が障害のことをきちんと理解しているとは限りません。医者に任せっぱなしにしたために困難さが伝わらず、『年金非該当』という悲しい結果にならないためにも、しっかり記録して医師に伝えましょう。記録は、医師が診断書を書くうえではもちろん、親が記入する『病歴・就労状況等申立書』を作成するうえでもとても重要なものになってきます。私の娘の年金を申請するときは、申立書に加え、『てんかんがあったため、こういうことができなくなった』『思春期になると男の子を追いかけた』など、障害があることでこんなに大変なんだという具体的なエピソードをたくさん書いた別紙書類(A4サイズ4枚)も添付しました。過去のことをたくさん書くのは、『20歳前の今はできることも増えたが、できなくなることもある、発達には波があるんだ』ということを伝えるためです。障害年金は『生きづらいからもらえる』のです。生きづらさが伝わるよう、アピールしてほしいと思います」(渡部先生)いざ障害年金受給のときになって、一度に詳細な記録のまとめをつくるのはとても大変なこと。「日々の出来ごとや、ちょっとした事件、通院の日時などを、その都度デイリーで記録することをお勧めします」(渡部先生)Upload By 発達ナビ編集部「1年ごとに市町村で配布している『サポートブック』や『親心の記録』などを活用して、毎年の成長や困りごと、または緊急連絡先や通院先などをまとめておくことも大切です。1年ごとくらいに見直し、書き加えなどをするといいと思います。このとき、診断書や診察券、お薬手帳などのコピーを添付しておくと確実なエビデンスにもなりますね。いろいろなところにバラバラと記録するより、ベースをひとつに決めてそこへ記録し、かつそこからアウトプットしていくことが望ましいです。紙ベースだと大変な量になってしまうので、できればデータでとっておくといいでしょう。就労や福祉サービス利用、年金申請、施設入所などの際に必要な情報を取り出しやすくなります」(渡部先生)親なきあと、地域の人と共に過ごすためにUpload By 発達ナビ編集部今回の参加者から、「現在地域の療育センターで診てもらっているけど、いつまで診てもらえるかわからない」「地域で、子どもの発達に関することを相談できる担当医がいない」という悩みもあげられました。地域にわが子を知ってもらい、親なきあとに子どもが地域の中で生きていくためには、なにが大切なのでしょうか。せっかくとる記録ですから、年金のためだけでなく、かかわるすべての人がわが子について理解しやすい「子どものトリセツ」になるようにしたいもの。その記録は親が子どものサポートができなくなった後、子どもが地域の中で生きていくために最も必要になってくるといっても過言ではありません。「地域の人をどれだけ巻き込めるか、近くの人たちにどれだけ子どものことを知ってもらうかが鍵になってくると思います。周りの人に理解してもらい、知ってもらうには、『どんな症状があって、どんな困ったことがあるのか』に加え、『どんな風に育ってきたのか』を記録しておくことで、とても伝わりやすくなります」(渡部先生)Upload By 発達ナビ編集部「地域の情報は、地域の親の会や学校のPTA、友人などから得るのがいい」(渡部先生)といいます。今回の座談会では、偶然にもお子さんが同じ学校に通う方がいて、同じ地域の病院や療育を紹介し合う場面が見られました。「この病院の先生は障害年金のことをよくわかっている」「この療育の先生は、ママの心のケアもしてくれる」など、発達が気になる子や障害のある子どもにかかわる施設情報は、やはり「口コミ」はとても大切な情報の一つとなるでしょう。また、学校の送り迎えで移動支援サービスを利用したくても、通学の場合は使えないとされています。しかし、地域によっては条件次第で使えるところもあったりします。「制度は一律であっても、自治体や事業所などで運用が異なる場合もあります。利用している友人や知り合いから口コミで情報を得ることが大切」(渡部先生)「わが子について、ダイアリーやブログ、サポートブックなどで記録することはもちろん、ほかの人が公開しているダイアリーやブログをチェックして、その人とつながっていくことも大切。同じような特性や障害のあるお子さんの情報を知ることができたり、同じ疾患を持つコミュニティーに参加できる、ということに広がっていきます。また、自分の子どもより少し年上のお子さんの例なども参考にできるため、わが子の将来をなんとなくでも描くことができる」(渡部先生)。記録をつける、ほかの人の記録を参考にするという「オンラインでのつながり」を持つことは、子どもにとっても保護者にとっても、大きな強みになるようです。医療とつながり続けることの大切さ今回の座談会では、参加した保護者の皆さんからの「記録」に関する質問や疑問に、渡部先生がわかりやすく丁寧に答えてくださいました。「医療とのつながりの重要性」や「グレーゾーンの子の場合」など、大切なポイントもたくさん話してくださいました。Upload By 発達ナビ編集部参加した保護者(以下、――)――小児科は18歳までなので、その後の主治医をどう見つければいいですか。渡部先生(以下、渡部): 「20歳まで診ますよ、年金のときの診断書を書きますよ」という医師もいるので、早めに確認しておいたほうがいいですね。年金申請に関しては20歳の時点が一番大切なので、今まで診ていてくれた人に書いてもらったほうが説得力がある。どこまで面倒診てくれるかは、小児科だったら今から聞いておいたほうがいいです。――カルテの保管は基本5年といわれています。転院などを繰り返して、初診日がわからなくなった場合はどうすればいいでしょうか。渡部:生まれながらの知的障害の場合は、生まれた日=初診日扱いになります。ただ、身体障害の場合は先天的に障害があったとしてもでも「初診日」が必要になってきます。知的障害以外は初診日(最初の診断)は必ず必要になってきますので、何かしらの診断書をたどっていかなくてはなりません。――転院した場合、「初診日」をどう追いかければいいですか?渡部:私の娘の場合、いくつか病院を代わり、「さて、初診日いつだっけ」となったときに、最初の病院に聞きに行きました。病院を変わる場合も当然多いので、もしわかっているなら最初からもらっておく必要があります。診てもらっていた医者が亡くなる、あるいは廃業する場合もあるので、早めにとっておきましょう。ただ、初診日が思い出せない、エビデンスがない場合は、「受診状況等証明書が添付できない申立書」という書類で証明することができます。Upload By 発達ナビ編集部――発達ナビのユーザーで、グレーゾーンで手帳もとれていなくて、身体も健康で知的障害もないため、主治医がいないあるいは主治医がきちんと把握できていないケースが多いのではないかと思われるのですが。渡部:発達障害や軽度知的障害のお子さんは、(服薬の必要がない、身体面で通院する必要がないなどのために、幼児期以降)医者に行かないことも多いようです。でも、障害年金のことを考えたら、1年に1回は何もなくても、脳波なり血液なり、なにがしかの検査を受けたほうがいいのではないかと思います。年に1回でいいから、医療とつながっていることが、とても大切になってきます。――(幼児期以降)知的・発達ともあまり困難を感じていなかったけれど、就労後、二次障害で働けなくなってしまったというケースも耳にします。20歳以前の初診日がない、あるいはいつ受診したか忘れてしまったという場合は?渡部:障害年金の申請では、知的(精神)障害や肢体不自由がある場合は医療につながっていることも多く、比較的申請・受給しやすい印象ですが、発達障害だと初診日の記録がなかったり、子ども時代に気づかれず二次障害が起きて初めて気づくケースもあるので、どうしても申請・受給しにくい傾向にあります。また、企業就労ができる人の場合「障害年金をもらおう」とは思わないかもしれませんし、周りが困っていても本人が困っていない場合は取りにくいということもあるでしょう。わが家の場合、長女に発達障害があります。現在は一般企業で働いているので障害年金はもらっていませんが、精神障害者保健福祉手帳は取得しました。手帳申請時はいろいろ書かなくてはならないので大変でしたが、手帳を取ればさまざまな福祉サービスが受けられます。手帳をとる際も、改めて「ログをとる」ということが非常に重要だと感じましたね。ちなみに、長女は一人暮らしをしていますが、特性もあり、なんとか仕事はできても日常生活ではいろいろな困難さを抱えています。そこで、休日にヘルパーさんに来ていただいて部屋の掃除や片付けなどをサポートしてもらうといった、生活面でのサポートをうけています。最後に渡部先生から、記録を取ることの大切さについてメッセージをいただきました。渡部:たまたま20歳という区切りで年金の申請がありますが、将来のことをしっかり見据えて記録してほしいと思います。結局親保護者は全部面倒を見られないわけですから、近くにどれだけ子どものことを知っている人をつくれるか、地域をどこまで巻き込めるかが大切になってくると思います。そういうとき、子どものことを知ってもらうためのツールはとても重要になってきます。年金もそうですが、そこから先もずっとあるということを念頭に置いて、いろいろなことを書き留めていただけたら、と思います。取材・文/田崎 美穂子撮影/近藤 誠Upload By 発達ナビ編集部約30年間出版社に勤務後、独立。2014年行政書士、2018年社会保険労務士登録。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。世田谷区区民成年後見人養成研修修了。世田谷区手をつなぐ親の会会長。「親なきあと」相談室主宰。著書に『障害のある子の「親なきあと」~「親あるあいだ」の準備』(主婦の友社)、監修に『障害のある子が将来にわたって受けられるサービスのすべて』(自由国民社)などがある。
2019年10月30日発達ナビのブログ機能がスタート!お子さんの成長記録や、気持ちのシェア、交流のツールに発達が気になるお子さんとの毎日は、家事や仕事と、療育や学校・園生活のフォローなどとの両立でなかなかまとまった時間が取れないのではないでしょうか。また、凹んだり、悩んだり、不安になったり…そして小さな成長がとても嬉しかったり。毎日の暮らしの中で、いろいろな思いを抱えるのではないかと思います。そんなとき、誰かに相談したり、伝えたりできたら、心がふっと軽くなるのではないでしょうか。また、親子の取り組みをのこしたり、他の人にシェアして役立てることができたら――そんな希望を持っている方もいるかもしれません。そんな保護者の皆さんの毎日をサポートするツールとして、「ダイアリー(ブログ)」をつくりました。「LITALICO発達ナビ」のダイアリーは、このようなコーナーです。・毎日のできごとや気持ちを書き留められる・子育ての記録として役立てられる・オンラインで遠くの仲間ともつながることができる・困っていることへのヒントをみつけられる1. 迷ったり凹んだり、嬉しかったり。保護者の気持ちを言葉にできるUpload By 発達ナビ編集部「嬉しかったことを共有したい」「こんなことで悩んでいます」あなたの気持ちを書くことで、他のユーザーと思いを共有できたり、お悩み解決のヒントが見つかったりするかもしれません。2. 子育ての記録を隙間時間でのこせるUpload By 発達ナビ編集部子育てや仕事、家事などで毎日忙しい方でも、隙間時間で気軽に記録をのこせます。写真がなくても投稿でき、逆に写真に一言コメントだけ記すのでもいい。その日のできごとや気持ちを書いてみましょう。そのときはふと書き残したことも、将来見返すとどんなことが大変だったのかを改めて思い出せたり、成長を感じられるはず。また、記録をつけることで、就学や進学時に学校や利用施設のスタッフに成育歴を伝えるときの資料がつくりやすくなります。また将来、障害年金の申請をすることになった際には、成育歴・通院歴の提出が必要となります。そうしたときに、幼少期からの記録が残っていることはとても大切です。3. 誰もが安心して書くことができるUpload By 発達ナビ編集部公開範囲を変更することで、少しプライベートに踏み込んだ内容や、読みたい人にだけ読んでもらいたい内容を書けます。また、自分だけが読み返せる秘密の日記として使うこともできます。公開範囲は次の4つ。全体に公開(発達ナビ非会員も含む)、発達ナビ会員のみ閲覧可、リタとも(承認制)のみ閲覧可、自分のみ閲覧可、となります。また、同じような思いを抱いている人と、コメントなどを通じて交流することもできます。コメントの公開も承認制で安心です。4.ヒントがもらえる、経験をシェアするUpload By 発達ナビ編集部他の発達ナビユーザーの方のダイアリーを読むことで、お子さんとの関わりの参考になったり、福祉サービスについて知ることができるかもしれません。お子さんより少し年長のお子さんを育ている保護者のダイアリーには子育てのヒントがたくさん詰まっています。ハッシュタグ機能を活用して、知りたい内容のダイアリーが投稿されているかを簡単に見つけることもできます。また、Q&Aコーナーへの投稿はなかなかしづらい…と感じている方の場合でも、ご自身のダイアリーになら悩みや不安も書き留めやすいはず。先輩ママパパから「わが家はこうだったよ」とコメントがもらえるかもしれません。また、ご自身の経験をシェアすることで、困っている他のユーザーの助けになることもあるでしょう。ダイアリーを書くには?Upload By 発達ナビ編集部1.マイページの「ダイアリー管理画面」ボタンをクリック2.「ダイアリーを投稿」ボタンをクリック3.投稿画面に入力して、「投稿する」ボタンをクリックまずは、マイページにアクセスして、投稿してみてくださいね!ダイアリーはじめてみよう!キャンペーン実施期間中に30日間投稿すると、抽選で100名様に1,000円分のギフト券を進呈2019年10月29日~12月10日の期間中、30日間以上投稿していただいたユーザーの皆さまの中から、抽選で100名にAmazonギフト券1,000円分をプレゼントします(※)。ぜひこの機会にダイアリーを使ってみてください。◇キャンペーン参加要項◇・ダイアリーを2019年10月29日~12月10日の期間中に30日間以上書いていただいた方が抽選対象となります。・「自分のみ閲覧可」「下書き(非公開)」の公開範囲の投稿はカウントされません。「リタとものみ閲覧可」「発達ナビ会員のみ閲覧可」「全員に公開(発達ナビ非会員も含む)」の公開範囲の投稿がカウント対象となります。・1日に複数投稿されても1日分としてカウントさせていただきます。ギフト券は会員登録を頂いているメールアドレス宛に送付いたします。当選発表は、発送(メール送付)をもってかえさせていただきます。発送は2020年1月中を予定しています。イラスト/ひらたともみ
2019年10月29日自閉症に特徴的な3つの症状自閉症とは、現在は自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(ASD)と呼ばれることが多い、先天的な発達障害の一つで、社会性と対人関係の障害、コミュニケーションや言葉の発達の遅れ、行動や興味の偏りの3つの症状が発達段階で現れるといわれています。今回のコラムでは、この3つの症状について具体的にみていきましょう。出典 : 社会性・対人関係の障害自閉症のある人は、対人関係を築くことが苦手な場合が多いです。社会性・対人関係の障害として具体的な特徴は、・視線を合わせることができない・周囲に関心がないように見える・相手の気持ちが分からない・その場の空気が読めないなどが挙げられます。自閉症のある人は、会話をしているとき等でも目を合わせることが苦手な場合が多くあります。無理に視線を合わせようとすると落ち着きがなくなったり、パニックになってしまうこともあります。このような症状から、対人関係が苦手だと受け止められてしまいます。コミュニケーションや言葉の発達の遅れ自閉症があると、コミュニケーションや言葉の発達が遅れる傾向があります。具体的な特徴としては、・言葉を話すのが他の子どもと比べて遅い・人の話したことをオウム返しする・抽象的な言葉・比喩や皮肉の意味を理解できない・呼んでも反応しない・自分の話したいことだけ一方的に話すなどが挙げられます。自閉症がある人は、言葉を話し始めるのが遅く、言葉の意味を理解するのが困難な場合もあります。言葉を話し始めても、意味のある言葉で会話をするのではなく、誰かの言葉をオウム返しし続ける場合も少なくありません。相手に自分の気持ちがうまく伝わらず、暴れてしまうこともありますが、適切に対応をしていれば成長と共に落ち着いてきます。行動と興味の偏り自閉症のある人は、ある一定の行動をとる傾向があります。行動と興味の偏りについての具体的な特徴としては、・落ち着きがなく、手を動かしたり、部屋の中を行ったり来たりする・毎日決まった行動をし、予定外の行動は取れない・1つのものに執着する・自分の興味があるものに対して、とても執着する・予定外のできごと・初めての人/場所/活動などに抵抗を示すなどが挙げられます。自閉症のある人は、自分の興味のあることに対してとことん熱中する傾向があります。そのため、自分の興味のある物事をとことん調べ、誰も教えていないのに専門家顔負けの知識を持っている人も珍しくありません。自閉症をもっと詳しく知るリンク集「もしかして自閉症?」お子さんの発達等について、気になる症状があるときには、次のコラムが参考になります。自閉症の症状は、お子さんの年齢・発達によって目立つ症状が変わってきます。年齢別の症状について詳しくは次のコラムでご紹介しています。その他にも、自閉症に関連するコラムを出しています。ぜひ参考にしてみてください。
2019年10月28日年齢別に見た自閉症の症状の現れ方とは?出典 : 自閉症(自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(ASD))は、先天的な発達障害の一つです。社会性と対人関係の障害、コミュニケーションや言葉の発達の遅れ、行動や興味の偏りの3つの特徴が発達段階で現れると言われていますが、その症状は成長とともに変化していきます。自閉症の症状は人によって個人差が大きいのですが、大まかな年代別の症状を紹介します。なお、これらの症状は、すべてがあてはまるわけではなく、現れ方は人によって異なります。幼児期(0歳~小学校就学前)自閉症は発達障害の一つですが、発達障害は、言語・認知・学習といった発達領域が未発達の乳児の場合、症状が分かりにくいことがあります。ですから、生後すぐに自閉症の診断がでることはありません。しかし、幼児期全体を通してみると、特徴的な行動をとっていたことが多いと言われています。以下にそれらの症状を紹介します。自閉症がある場合、視線を合わせようとしないことが多くあります。また他の子どもに興味をもたなかったり、名前を呼んでも振り返らないといった場面も目立ちます。定型発達の子が興味をあるものを指でさして示すのに対し、自閉症の子は指さしをせず興味を伝えない傾向があります。知的障害を伴う自閉症のある幼児は、言葉の遅れや、オウム返しなどの特徴がみられます。会話においては、一方的に言いたいことだけを言ってしまったり、質問に対してうまく答えられないなどの特徴があります。定型発達の子どもが友達とのごっこ遊びを好むのに対し、自閉症の子は集団での遊びにあまり興味を示さないことも多くあります。興味をもつことに対して、同じ質問を何度もする子どもも多くいます。また、日常生活においてさまざまなこだわりをもっていることが多く、ものごとの手順が変わると混乱してしまうこともあります。児童期(小学校就学~卒業)年齢相応の友人関係がもてない場合があります。周囲の状況にかかわらず、自分が好きなことを好きなようにしてしまう傾向があります。人と関わるときは何かしてほしいことがあるときなだけのことが多く、基本的に1人遊びを好みます。人の気持ちや意図を汲み取ることを苦手とする子どもも多くいます。きちんと決められたルールを好み、場面に応じて臨機応変に対応することが苦手な傾向にあります。言葉をうまく扱うことが難しく、単語を覚えても意味を理解できない場合があります。また、自分の気持ちや他人の気持ちを言葉にしたり、想像したりすることも苦手です。そのため説明がうまくできないことがあります。思春期~成人期(小学校卒業~)出典 : 抑揚がない、不自然な話し方が目立つ場合があります。コミュニケーション能力が乏しく、人が何を考えているのかなどを想像するのも苦手な傾向にあると言われています。目的のない会話をするのを難しく感じる人が多いです。自閉症の人は物事に強いこだわりをもっています。そのため、興味のあることにとことん没頭することが多いですし、その分野で大きな成果をあげられることもあります。自閉症についてもっと詳しく知るリンク集「もしかして自閉症?」お子さんの発達等について、気になる症状があるときには、次のコラムが参考になります。自閉症がある人には、「社会性と対人関係の障害」「コミュニケーションや言葉の発達の遅れ」「行動や興味の偏り」の3つの症状が発達段階で現れます。具体的にどんな言動として現れるのかについては、次のコラムが参考になります。その他にも、自閉症に関連するコラムを出しています。ぜひ参考にしてみてください。
2019年10月28日保護者会の席で投げかけられた質問保護者会では、子どもの成長したところや現在悩んでいることを、各家庭一言ずつ話していきます。どのお家でも悩みごとはたいてい「わかる~」というものなので、お互い共有しあって解決策を探っていこうという趣旨もあるのかなと思います。そのとき、あるお母さんが話をされました。「うちの息子はとても人懐っこい子です。ただ困っているのは、知り合いのお母さんに会ったとき、抱きついてしまうことです。やめようね、と慌てて引き離すのですが、また会ったときも同じようにしてしまいます。」Upload By シュウママひとごとではない。共感者も多い問題この質問を聞いて、うなずかれている方が何人かいました。我が家の長男は人懐っこいタイプではないので、あまりこういった経験はありません。ただ私自身も、学校に行ったとき「シュウくんママ~」と言って抱きついてくるお子さんは何人か見てきました。Upload By シュウママみんなとてもニコニコ、可愛いお子さんです。でも、知っている人であれば問題ない行動でも、知らない人が相手だと驚かれてしまうこともありますし、大きくなってくると特に異性に対しては気をつける必要も出てきます。親御さんからすれば、気になる問題だろうということはよく分かりました。先生はどんなアドバイスをされるのだろう、とみんな返答を待っていました。先生からのアドバイスすると先生はこんな風にお話しされました。Upload By シュウママ「どうして今までは良かったのに、大きくなったらダメなのか、それもまだ理解できないかと思います。だからそんなときは、代わりの行動を教えてあげたらいいと思います。たとえば...Upload By シュウママ手のひらを相手に向けてタッチする。相手のお母さんにも協力してもらったらいいですね。お家で教えてあげたらいいと思います。もちろん学校でも取り組みます。そんな風にして、違う行動に置き換えることを伝えていきましょう」体と心の成長バランスが違うゆえになるほどと思いました。単にその行動はダメ!とだけ言われても、今までよかったのに...と混乱したり、関わりたい気持ちが満たされずフラストレーションがたまったりすることも考えられます。同じ欲求が満たされて相手も嫌な気持ちにならないような、より適切な行動を教えてあげるという先生のお話は、目から鱗でした。シュウも少しずつ大きくなってきたので、場に合わせた行動などを教えていく必要が出てきたときには、今回聞いたお話を参考に考えようと思います。発達障害の子どもは、心と体が同じ速度で成長していきません。それゆえに、親の悩みごとも増えていきます。でも、保護者や学校、デイサービスの先生達と知恵を出し合って乗り越えていくことができるんだなと気づかされたできごとでした。
2019年10月28日発達障害を知ろうとするほど落ち込んだ時期Upload By かなしろにゃんこ。息子にADHDと広汎性発達障害があると分かったのは、小4のときでした。その後、発達障害を理解しようと専門書を読んだり、当事者のブログを読んだりして勉強すればするほど落ち込んでいく時期がありました。子どもが発達障害だと理解して受け入れるのは時間がかかります。息子が中学生になって気のあう仲間ができ、毎日明るく過ごすようになった2年生くらいの頃でしょうか。毎日楽しそうに過ごす息子の姿を見ているうち、「子どもが発達障害でもそうでなくてもどうでもいい!楽しく生きていければいい!」と思えるようになったのです。それからは、だんだんと発達障害であることにあまり悩まなくなっていきました。Upload By かなしろにゃんこ。理解が得られず、感じた孤独...それまでの息子は、特性が原因で周りとうまくいかないことが多くありました。トラブルがあるたびに落ち込み、親子で苦しんでいる時期は、まだ息子の障害を受け入れることができなかったんだと思います。受け入れられるようになってからは、同年代の子が普通にできることができなくても「仕方がないか、ははは、じゃあどうしたらできるようになるかな~?」と落ち込まないで前向きに考えていけるようになっていきました。我が子が理想より遠く、期待することがほとんどできない!そして発達障害は治すものでも治るものでもない…。Upload By かなしろにゃんこ。定型発達児のようになってほしいという思いを諦める必要があります。一番苦しいのは受け入れるまでの過程です。問題になったできごとや失敗から一つひとつ子どもが何ができないかを知っていく過程がツライんだと思うんです。同時に、夫に話しても両親に話してもママ友に話してもなかなか理解が得られずに、孤独になってしまうということも、ありがちです。「考えすぎないで気楽にやりましょう!」といわれても、そのころの私には無理でした。折角向けてくれた慰めも励ましも労りも心に響かないのです。それくらいに落ち込んでしまうんですよね。Upload By かなしろにゃんこ。私は子どもが発達障害の診断を受けたクリニックで実施しているペアレント・トレーニングを受けて、育てにくい子の接し方を教えてもらったことで、”子どもができないことはなんなのか、逆にできることは何か!?”を知ることや、子どもに期待しすぎないで子育てすることなどを教えてもらい、親子関係を取り戻していきました。それでもペアレント・トレーニングを受けはじめたころはまだまだ精神状態が不安定でした。母親の心のケアが先!臨床心理士の先生の言葉に目からウロコUpload By かなしろにゃんこ。そのころNPO法人えじそんくらぶ代表、臨床心理士で著書を多数ご執筆されている高山恵子先生の、発達障害の子どもの子育てについて対談をさせていただいたことがあります。そのときに教えてもらったことが印象的でした。・母親が鬱などになると発達障害の子の子育ては困難になってしまう、子どもの療育よりも母親自身の心と体を労わってあげて元気を取り戻すべき!・ブログ(SNSなどでも)で日頃のストレスを吐き出すように思いを綴ってスッキリするのも良い。母親が元気になるのが最優先事項であるとおっしゃっていました。もしPTA活動などでメンタルが弱るようなことがあるのなら、PTA活動には参加しなくてよい!というお話も出て、目からウロコでした。私は、母親は発達障害の子どもを生んだからには自分のことは後回しに頑張って生きなきゃいけないような気がしていました。でも、母親あっての子育てです。自分のことを優先にしていいんだ!ということも驚きでした。Upload By かなしろにゃんこ。PTA活動も参加したほうが学校での子どもの様子が見られていいかな?と考えていたけれど、PTA活動の仕事が負担になって子どもとの時間が削られることもあったし、真面目に参加しなくては!と責任を感じていたこともありました。思いきってやらない!という選択もしていいんだ!と思いました。ボランティア活動は自分に余裕があってするものですもんネ♡私も私のことを大事にしよう!そんなふうに思えました。子どものことも大切だけれど、自分のことも大切にしていいんだって気がついたのでした♡法人えじそんくらぶ自分なりのリフレッシュ方法で、心の元気を保とうUpload By かなしろにゃんこ。いろんなことでクヨクヨ悩みがちだった私は、頭も心も疲れてしまったら、散歩中などに瞑想をして脳をリフレッシュしていました。続けているうちに、悩みごとで頭の中が占められてしまっている状態が少なくなっていき、心が穏やかになっていくと同時に、物事を多面的に捉えられるように意識が変わっていきました。さまざまなトラブルを俯瞰してみられるようになることで、悩むこともぐんと減っていきました。頭がリフレッシュすると子どもにも優しく接することができるようになります!そうすると、子育ても楽しいな♡と感じますよね。慣れると瞑想は歩きながらや、家事をしながらでも簡単にできるようになってきました。視野が狭くなってるなって感じるとき、忙しいときこそ、瞑想をするように心がけています。私の場合は瞑想ですが、コンサートに行ったりスポーツ観戦をしたりと趣味の時間を楽しく過ごして元気なママでいることが子どもにもいいんだと思います。ごはんの仕度も毎日きちんとやらなくたっていいと思っています。日本のお母さんは頑張りすぎ!食育にこだわるのも大事ですが365日中、端数の65日はサボって楽したらいいと思ってます♡Upload By かなしろにゃんこ。
2019年10月23日わが家の4人の子供たちを紹介します!はじめまして!スガカズと申します。わが家は6人家族。発達でこぼこな子が2人、定型の子が2人、それから旦那さんと私です。長男は小学6年生でASDとADHDがあり、次男は小学3年生でADHDがあります。2人ともIQが標準で、通常学級に在籍しながら、週1日・2時間通級しています。通級では小集団と個別で1時間ずつ、それぞれの困りごと、課題に合わせた指導をしていただいています。まずは子どもたちの紹介から!Upload By スガカズUpload By スガカズUpload By スガカズUpload By スガカズUpload By スガカズUpload By スガカズUpload By スガカズUpload By スガカズUpload By スガカズUpload By スガカズUpload By スガカズ私・スガカズは、職場復帰をして2年目ですが、リモートワーク制度をフルに利用させていただきながら、学校、病院に協力をいただきつつ子育てをしています。なかなか思う様にいかない子育てですが、前向きに頑張っていきたいと思っています。これからは、家族6人ドタバタなわが家で起きる大小さまざまな事件について描いていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします!
2019年10月21日ゲーム大好き寺島家。兄タケルは、ゲームを通してアクティブに活動実は我が家は家族そろってゲームが⼤好き!アメリカの家庭のように正⽉には⼈⽣ゲーム、週末にはテーブルトーク、時にはボードゲームカフェに出かけます。家庭⽤ゲーム機も(経済事情からいつも⼀世代遅れですが)⼀通り押さえていますし、⻑男のタケルに⾄ってはゲーム仲間とオンラインセッション実況までしています。そんな我が家からすると、「とにかくゲームは悪」「隙間時間にやるのは問題ないが⻑時間は絶対ダメ」という考え⽅は、ゲームの良い⾯を全く⾒てなくて勿体ないな〜!と思ってしまうのです。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロゲームというと、家にこもって暇をつぶすものという印象がある⽅もいらっしゃるかもしれませんが、実はゲーマーというのは、オンラインやオフラインで仲間と集まって一緒にプレイすることもあり、意外とアクティブです。タケルが家庭⽤ゲーム機のロールプレイングに慣れたあたりで、私も⼦ども達を連れてオフラインのイベントに参加するようになりました。(全然知らない方のために補⾜しておきますが、⾦品を賭けるようなイベントではありません。主催によってMVPに商品が⽤意されている場合はあります)息⼦はテーブルトークRPGの分野に親和性を⾒せ、ゲームをプレイするばかりか、何度かイベントに参加するうちゲームの進⾏役をするようになり、やがてゲームシナリオも⾃作するようになりました。元々趣味で⽂章を書いていたこともあり、仲間の評判も上々。⼤学⽣になった今では「キャンペーン」といわれる⻑い物語を創作しながら、ネットを介してゲーム仲間と遊び続けています。息⼦のゲーム仲間には、障害があって外出が難しい方も何⼈もいらっしゃるようです。⼩学校⾼学年になり、「⾵来のシレン」というパズル要素の⾼いPRGをやるようになり、徐々にロールプレイングのスタイル…ゲームの中のお作法に慣れていきました。この⼿のゲームの良いところは、スマホの課⾦で強くなるようなゲームと違い、⾃分の成⻑がそのままゲームの進度になること。成⻑の評価に人の感情が入らず、また評価がすぐに可視化出来るのでやりがいに繋がります。妹いっちゃんも!ゲームを入り口に興味の幅を広げていくUpload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロ特性を活かすことも、親子のコミュニケーションも。ゲームから得られることはたくさんあるゲームは実⽣活よりも簡単に成⻑の結果が出て報酬系が満たされるので、現実に⽴ち向かう⼒を失わせるという⼈もいますが、私の印象は真逆です。ゲームは⾃分のやったことの結果が実⽣活よりもダイレクトにすぐ可視化されます。⼈間相⼿ではないということもあり、⼤変プレイヤー本⼈の性格や特性が出やすいのです。ゲームを通じて、⾃分の得意なこと、苦⼿なことに気づき、興味のあることを掘り下げてスキルやキャリアにつなげたり、気の合う友達を⾒つけたりして⼈⽣をもっと豊かにできると思います。特に、⾃閉症スペクトラムのあるお⼦さんは、「会話」や「対⾯」が最初の⾼い障壁になる場合があります。これは同年代の友達のみならず、実は親にとってもです。急がば回れ、ゲームを⼀緒にやることで効率的に共通体験を得て、お⼦さんとコミュニケーションを図るのも意外と使える⼿なんじゃないでしょうか。
2019年10月18日【映画】ADHDの監督が撮り続けた、 発達障害の叔父の3年間ーー映画『だってしょうがないじゃない』Upload By 発達ナビニュース映画監督の坪田義史さんが、発達障害のある親類のまことさんに会いに行き、その生活を撮影して完成された本作。監督の坪田さんご本人も、まことさんに初めて会ったときには鬱や不眠に悩み、さらにADHDの診断を受けたばかりと、精神的な不調が続いていた時期だったそう。そんな坪田監督が撮影を通して交流するまことさんは、長年に渡り母と2人暮らしをしており、母の他界後は障害年金を受給し、さまざまな福祉サービスも利用しながら一人暮らしを続けています。その様子から、障害のある人の「親なきあと」の生活についての問題や自己決定のあり方について、改めて考えさせられる映画です。「発達障害を生き抜く為には、誰もが自分らしくいられる社会が必要です。 本作『だってしょうがないじゃない』は、今後の上映活動を通して、見た目では分かりづらい発達障害の「社会的受容性」への契機にしていきたいと考えています」とコメントしている坪田監督。自身も発達障害当事者である坪田監督が撮り続けたまことさんとの3年間は、当事者の生活をありのままに伝えながら、社会の側がどうあるべきかも考えるきっかけを与えてくれそうです。『だってしょうがないじゃない』上映情報【公開日】2019年11月2日(土)【上映館】ポレポレ東中野 他全国の映画館にて順次公開予定※詳しくは公式サイトをご確認ください。映画『だってしょうがないじゃない』 | 公式サイト【イベント】体験しながら最新の情報を学ぼう!「国立特別支援教育総合研究所公開」(神奈川県)Upload By 発達ナビニュース特別支援教育に関する研究や、特別支援教育関係職員に対する研修などを行う「国立特別支援教育総合研究所」の公開イベントが開催されます。イベントでは、障害のある子ども向けの教育支援機器や発達障害のある子どもの教育に活用できる教材などの展示や実演、障害種別ごとの教育上の配慮についての体験型展示、最新の研究内容の紹介など多数の催しが予定されています。また講演会では、2020年のパラリンピックの正式種目「ゴールボール」の強化指定選手である信沢用秀さんによる障害者スポーツに関するお話を聞くことができます。ゴールボールを信沢さんの指導のもと実際に体験できるコーナーも!さらに、特別支援学校生徒によるあん摩マッサージ体験や、就労継続支援B型事業所によるパンやカレーの出張販売など、障害のある人の活動を知ることができる企画も盛りだくさんです。支援に関わる人も保護者も、特別支援教育に関する最新の情報や学びの工夫を、体験しながらたくさん学べる1日となりそうです。【日時】2019年11月16日(土)9:30-16:00(15:00受付終了)【場所】独立行政法人国立特別支援教育総合研究所(神奈川県横須賀市野比5-1-1)【入場料】無料(事前申し込み不要)令和元年度研究所公開の開催について | 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所【セミナー】専門家や当事者が登壇する、NHKハートフォーラム公開セミナー「子どもの発達障害〜課題解決へのヒントを探る~」(大阪府)発達障害を多くの人に知ってもらい、共に暮らすために何が必要かを考えるきっかけになるように、NHKが取り組んでいる「発達障害って何だろう」をテーマとしたキャンペーン。その企画として、10月28日からの1週間を中心にバラエティーからニュースまでさまざまな番組の中で発達障害について考えていく「公共メディアキャンペーン~秋の特集ウィーク~」が展開されます。キャンペーンと連動して開催される今回のセミナーには、信州大学医学部教授の本田秀夫先生や高校生当事者が登壇。発達障害がある子どもが自信を失ったり友達関係で悩んだりしたときに、家族や支援者はどのようなことに留意しながら当事者を支えていけばいいのか等の課題解決のヒントを探るお話を聞くことができます。特集ウィークの中で発達障害について取り上げたNHKの番組の一部と、そこに寄せられた反響をもとにした“番組担当者からの深堀り情報”を交えた内容も予定されています。【日時】2019年11月4日(月・祝)開場12:00 開演13:00 終演16:30予定※途中休憩あり【会場】NHK大阪ホール(大阪市中央区大手前4-1-20NHK大阪放送会館内)【入場料】無料【定員】1300名 ※応募フォームから事前申し込みが必要【主催】NHK厚生文化事業団NHKハートフォーラム「子どもの発達障害~課題解決へのヒントを探る~」(大阪) | NHK厚生文化事業団
2019年10月17日宿題で情緒不安定になっていった娘...前回、宿題が負担になっていった娘の様子をお話ししました。小学1年生からなんとか頑張ってきた宿題でしたが、小学校3年生になり、量も増えていきました。6時間目まで授業がある日は、宿題に時間をとられて放課後等デイサービスで遊ぶことができなくなり、娘は情緒不安定になりました。変えるべきは、量ではなく、やり方。6時間目まである日は、放課後等デイサービスで必ずパニックになる娘。私は、娘の様子を見ながら、あることが頭に浮かんでいました。それは『宿題を減らしてもらう』ということでした。しかし親としては、それは最終手段にしたいと考えていた私たち。Upload By SAKURA今が最終手段を使う時?それとも、もっと他に方法が...?悩み悩んでいる時、ひとつの方法を思いつきました。思いついたら、即行動!私は早速、特別支援学級の先生と、通常学級の先生と話し合うことにしました。Upload By SAKURA「娘にとって、放課後等デイサービスで遊ぶ時間は、心の安定にとても重要です。娘の精神面のために、週に二日の宿題を調整させて欲しいです。残った宿題は、週末にやり、週明けに提出します。」とお願いすると、先生たちは快く承諾してくれました。こんな提案、『甘やかし』と捉えられるのではないか…そう心配していましたが、特別支援学級の先生と通常学級の先生は、「娘さんは、これまで真面目に宿題をしてきました。だから、大丈夫ですよ。量はお母さんが調整してあげてください。娘さんが、楽しく学校に来られるようにしてあげてください。」と言ってくださいました。あーさんの特性を理解し、尊重してくれる先生たち。その環境がとてもありがたく、嬉しく感じました。娘が不安にならないよう説明。先生たちとの話し合い後、早速、娘に話すことにしました。Upload By SAKURA宿題をやらないわけじゃなく、「後日、提出する」。これが娘のこだわり上良かったようで、すんなり受け入れてくれました。苦手な漢字練習も、時間が足りない時は半ページにし、残ってしまった分は週末にするようにしました。放課後等デイサービスにも説明。それから、放課後等デイサービスにも事情を話しました。放課後等デイサービスの先生はそれを聞いて、こんな風にしてくれました。Upload By SAKURA『帰る時には、娘が楽しい時間を過ごせていること』を心がけてくれました。この方法を取るようになって、娘は少しずつ心の安定を取り戻していきました。Upload By SAKURAその笑顔を見ると、「宿題のことを、学校にお願いしてよかった」と思いました。小学校入学当初、私たち夫婦は『娘が、みんなと同じ宿題を同じ量・同じペースでこなすこと』を意識してきましたが、娘にとってそれは限界になっていました。私たち夫婦がこだわっていた『宿題のやり方』も、臨機応変に変えていけばいい…ずっとこのままじゃない!娘が楽しく過ごすのが一番だと思いました。娘にも変化が!それからしばらくすると、娘は残った宿題を週末に回すのではなく、自宅に帰ってからするようになりました。Upload By SAKURA短い期間で娘は、変化しました。やはり…ずっとこのままではない!このままじゃまずいと親が感じた時に、その時の子どもに最適な対処をすれば、子どもも段々と変化していく。それを改めて感じました。
2019年10月16日基本的な知識から、年齢に応じたお悩みまでがまとめられた『子どもが発達障害といわれたら』子どもの発達障害について理解し成長を支えていくために知っておきたい内容が、Q&A形式で解説された書籍です。内容は2つの章で構成されています。第1章では発達障害の種類や特性、診断方法についてなど、発達障害に関して理解しておきたい基本的な内容が10個のQ&Aでまとめられており、第2章では実際の支援における課題とその対応方法が解説されています。第2章の中では「言葉がまだ出ない」「行動の切り替えができない」などの幼児期のお悩みから、「大学に進学させたい」「仕事が長続きしない」など成人期にかけて生じる課題までが計60個あげられており、それに対して考えられる原因や子どもの成長についての解説と、関わり方のポイントなどのアドバイスが記されています。教育や福祉の支援に関する具体的な情報について書かれたコラムもあり、子どもにあった支援を考える際に参考にできる情報がまとめられた一冊です。多くの改革を行う公立中学校長の著書『麹町中校長が教える 子どもが生きる力をつけるために親ができること』東京都千代田区にある麹町中学校の校長、工藤勇一先生の著書が発売されます。麹町中学校は、公立中学でありながら他の学校にはない改革を次々と行っている学校としてメディアなどでも取り上げられていますが、その改革を進めてきたのが6年間校長を努めている工藤先生です。宿題・定期テスト・服装頭髪指導等の廃止、全員担任制の導入など新しい取り組みで学校をかえてきたのは、長年に渡る教員生活のなかで考えてきた「学校は何のためにあるのか」「子どもたちにとって一番大切なことは何か」の答えに近づける学校づくりをしたいから。そんな熱い想いをもつ工藤先生は、私生活ではふたりの息子さんを育てた父親でもあります。学校現場で多くの子どもたちと関わりながら、父親としては「悩みながら子育てをした親の一人」と表現する工藤先生が保護者に向けて書いた本書。教育のプロとしての知見を交えながらも、親子が幸せであることを一番に考えて書かれた、子育ての不安がふっと軽くなるような一冊です。親も子もいきいきと生きる子育てのためのポイントとは?『スマホをおいて、ぼくをハグして!』インターネットなど新しい技術が発達しさまざまなことが便利になった現代社会の中でこそ求められる、子どもの心をはぐくむ子育てについて、具体的な事例をあげながら書かれた発達障害専門クリニックの司馬理英子先生の著書です。「感覚過敏のASDの小学校1年生Bちゃん」「おけいこごとばかりで遊びの時間がない小学校5年生のC君」など、困りごとを抱えた子どもの例をあげて関わり方が解説されています。その子が抱えている気持ちも記載されているので、子どもの意志を尊重したより良い関わり方を考えていく際に役立てられそうです。また、子どもをかわいがるとはどういうことかが具体的な接し方をあげて説明されていたり、親自身がネットやゲームとの付き合い方において注意したいことがあげられていたりと、発達障害のある子に限らず、子育て全般において改めて考えたい内容が詰まっています。認知が広まる発達障害の正しい情報を医師が解説『誤解だらけの発達障害』発達障害についてはメディアなどでも取り上げられることが多くなり、徐々に認知が広がってきていますが、まだまだ間違った情報が流れていることも多くあると感じている医師の岩波明先生による新書です。発達障害についての知識や診断について、現在の支援について、大人の発達障害についてなど誤解されやすい内容に触れながら、正しい情報が詳細に解説されています。また発達障害とゲームやネット依存、性別違和との関係など、近年話題にあがるようになった新しい情報についても触れられており、発達障害について幅広く知ることができます。疑問に対して岩波先生が回答する形式で書かれているので、気になる項目から読み進めることができます。
2019年10月14日音楽の授業の時間、息子は一人教室に残ってサボっていた。そのワケは...Upload By かなしろにゃんこ。ADHDと広汎性発達障害がある息子リュウ太は小学校のころ、音楽の授業がイヤで、授業に参加しないことが頻繁にありました。音楽の時間は一人で教室で過ごします。先生から「音楽室に行きましょう!」と促されますが、行ったフリをして再び教室に戻ります。なかなかの度胸です。参加しないワケを聞くと、いくつか理由があったようです。Upload By かなしろにゃんこ。リュウ太は小学校1年生のときに学校のドアの戸袋に指を挟んでしまい、指に大きなケガをしていました。その後遺症で指がうまく動かないことや元気な指も思った通りに動かすことができないことで、笛の演奏のときに変な音が出てしまい、先生に注意されることが苦痛だったそう。音楽の授業は担任の先生とは違う先生が担当していました。音楽の先生は指の後遺症のことや特性による不器用さがあることなどを知らなかったので、できないことに対して厳しく注意され、イヤになってしまったということでした。Upload By かなしろにゃんこ。指をうまく動かせないことを先生に説明できればいいのですが、先生が怖そうで言い出せない、毎回注意されるくらいなら音楽の授業を受けないほうが気持ちが楽だと感じていたということでした。そして、成人した息子に音楽をサボっていたときのことを聞くと、笛がうまく吹けないこと以外にもう1つ理由があったそうです。それは、「音楽室の環境」によるものでした。音楽室は落ち着かない!環境面にも音楽嫌いになる理由がUpload By かなしろにゃんこ。音楽室には机がなく、椅子だけが並んだところに座って授業を受けなければなりませんでした。息子の場合、机がないことで寄りかかって安心を得られるものがなく、ソワソワしてしまうんだとか。また、教科書やペンケースなど、使わない道具を椅子の下に置かなければいけなかったことも息子にとってはイヤだったそう。足元に踏んではいけないものが置いてあると落ち着かないし、普段はものを置かないところに置くことがイヤだったそうです。Upload By かなしろにゃんこ。こうした理由で音楽がキライになってしまった息子。でも、音楽がキライといっても合唱祭などは別でした。クラスみんなで同じ目標に向かって頑張っていくときには、歌を歌うことも楽しかったようです。「個人プレーは苦手でも集団だと楽しいんだよね」といいます。高校生になって、音楽の楽しさに気づいた!きっかけはカラオケ!Upload By かなしろにゃんこ。そんな「音楽嫌い、だけどみんなで活動することは好き」だった息子は、高校生になって友達とカラオケに行くようになってから、歌うことは恐くなんかないしオレもまぁまぁ歌えるじゃないか!と、普段から歌の楽しさに触れるようになり、そこから音楽自体も好きになっていきました。洋楽やパーカッションなどいろいろなジャンルの音楽も聴くようになって、それぞれの良さも分かるようになったといいます。音楽嫌いだった子どもの頃を振り返ってもらうと...Upload By かなしろにゃんこ。あのとき音楽室に机があったら音楽の授業を受けられたかな?と息子に聞いてみたら、「机もあったら良かったけれど、例外で用意してくれるとは思えないな~...それよりも指のことを自分で伝えても、子どもの言うことだからウソ!?と信用してもらえないかもしれない。お母さんから音楽の先生に伝えてくれていたらよかったかもしれない。うまく演奏できなくても、一生懸命取り組めば〇をもらえるんだったら、キライにならなかったのになって思うよ」Upload By かなしろにゃんこ。息子の話から、音楽自体がキライだったというよりも指がうまく動かせないという体の問題や、伝える力がなくて諦めてしまっていた心の問題によるものだったと分かりました。指がうまく動かない問題は大きくなると改善されました。子どもの頃は指や手の筋肉が虚弱だったりボディイメージが苦手だったりする子もいますから、苦手意識を持つことは仕方がないのだと納得したのでした。今は笛の演奏用の補助器具なども出ているようなので、そういったものもうまく活用できると良いかもしれませんね。カラオケを通して音楽嫌いを克服した息子。いつか演奏することもオモシロイと体験するときもあるといいな…って思います。
2019年10月11日STEAM教育って何?
子育て楽じゃありません
細川珠生のここなら分かる政治のコト