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過ごしやすい季節になってきました。読書の秋です!ベビーと一緒に絵本を楽しんでみませんか。私が本好きなこともあり、我が家には布絵本、音の出る絵本、図鑑、日本の有名な絵本、英語の絵本、童話…などなど、2歳の息子のための絵本が30冊程あります。そんな絵本の中から月齢別、0歳におすすめ絵本を、絵本を読んだ時の息子の反応とともにご紹介します。0ヶ月~3ヶ月は、カラフルな布絵本をまだぼんやりとしか見えない新生児期。ぼんやりとしか見えなくてもわかりやすいように、カラフルなもの選ぶと反応がいいです!また、この時期は布絵本がおすすめです。布絵本とは、紙ではなく布でできた絵本。紙の本と違って文章を読んであげるのではなく、音が鳴る仕掛けがあったり、動物が描いてあったり、歯固めが付いていたりと低月齢からいろいろ遊べるようになっています。握るとカシャカシャと音がしたり、目で楽しむだけでなく、五感で楽しむ絵本です。我が家では、寝返りをうつかうたないかの頃、ページをめくるときに「つぎはー」と言いながらめくるとニコニコしていました。すごくお気に入りで、遠くにあっても手を伸ばして一生懸命に取ろうともがいていました。そして、1歳を過ぎても遊んでいて、自分で「つぎぃはぁ~」とつぶやきながらめくっています!4ヶ月~6ヶ月は、動物や擬音が出てくる絵本で大喜びまだ、視力より聴力がいいと言われているこの時期。擬音が豊富なもの、そして顔に反応するので動物などお顔が出てくる絵本がおすすめです。出産祝いにいただいた、動物がいないいないばあをする「いないいないばあ」は、ロングセラーの人気絵本。いないいないばあというフレーズが何度も繰り返し出てきます。パパがよく読んであげていました。楽しませるポイントは、声の抑揚をつけてギリギリまで次のページを隠しながら読むことだそうです。息子は、いないいない『ばあ!』で動物のお顔が出てくるページで大笑い。ライオンやひつじが来る床屋さんが髪を切る『チョキチョキチョキ』という音がある「バルバルさん」は我が家の息子の愛読書です。いつもおひざの上で読んであげていました。いまではライオンが出てきたら『ライ~』と言ってきたり、犬の挿し絵があると『ワンワン』と言うようになり絵本から多くの言葉を覚えています。英語の絵本では、ヒッコリーディッコリードックなどのマザーグースの歌やきらきら星が載っている「Nursery Rhymes」はCDが付いているので、CDをかけながらボコボコがあったり、糸が縫い付けられていたりと手触りで絵本を楽しめるようになっています。7ヶ月~9ヶ月は、歌が流れる絵本が大ヒットお座りできるになると、本を持ったりいじったりするようになるので押すと音が出るような絵本に興味を持ちます。我が家では、音が出るおもちゃと本が一体になった絵本を購入。歌詞が本になっていて、ボタンを押すと英語とカラオケで10曲以上の歌が流れるので、ベビーが好きな音楽を簡単に聞くことができます。自分で押すことで音が鳴るというのも面白いようで、抱え込んで遊びます。また、この頃はママの持ち物に興味が出てくる時期。ちょっと置き忘れたスマホを、勝手にいじっていたりしませんか?息子は私たちのスマホをすぐ取ってしまうようになったので、スマホのおもちゃを取り出せる絵本をあげました!これもお気に入りで、1年以上遊んでいます。親子で楽しめる絵本で秋を楽しみましょう音が出る、感触が違う、繰り返し同じ文章が出てくる、違う動物が同じ行動をするというように、子どもが好きな絵本には特徴があります。子どもの反応を見ながら成長に合わせて絵本を増やしてあげると、絵本に興味を持ち続けてくれます。初めは反応がなくても、どこかに行ってしまっても、読んであげていれば覚えていてくれます。読書の秋に親子で絵本を読んでみませんか?
2018年11月07日「読書感想文、どうしよう?」。子どもに相談されたことがあるママも多いのではないでしょうか? 「○年生なのに、こんな作文でいいの?」「書くことを、面倒くさがる」。わが子の作文問題、気が重いですよね…。そこで、花まる学習会の現場で子どもたちを見つめ、「書く力」を育ててきた竹谷 和(たけたに かず)さんにお話しを伺ってきました。●今回のお話を伺った竹谷 和さんのご著書『子どもの「書く力」は家庭で伸ばせる』「花まる学習会」とは数理的思考力・読書と作文を中心とした国語力に加え、野外体験を三本柱として、将来「メシが食える大人」そして「魅力的な人」を育てる学習塾。代表は、数多くのメディアでも紹介された高濱正伸さん。竹谷 和さん花まる学習会で、語彙や言葉のセンスを磨く「特国」コースを担当。多彩な指導経験と言葉の力を活かして、講演会も行っている。■「言葉の力」は「生きる力」になる竹谷さんは言います。「私は、子どもたちを、『言葉の力を備えた状態』で社会に送り出してあげたいと思っています」。言葉の力とは、つまり、「生きる力」そのものです。卑近な例を引くと、中学受験、高校受験、大学受験、就職試験。社会で活躍できる人を採りたい場面では、言葉の力は、有利に働くことでしょう。「文章という表現手段を自分のものにできている人は、行動に加えて言葉で人を説得し、人を動かすことができます」(竹谷さん)子どもが言葉の力を備えるための、「根っこ」は、何なのでしょうか? それは、「書くことはおもしろい」と、子ども自身が思えていることです。本連載では、「子どもが書くことをおもしろいと感じるようになるために、親はどうすればいいのか?」を、考えてみます。■子どもと大人。文章指導の方法はまったく別!竹谷さんは、花まる学習会の現場で4歳児から中学3年生までの子どもたちを見てきました。その経験から、あることに気がついたそうです。「『ある時期』までの子どもへの文章指導は、大人と同じ方法である『べきではない』んです。端的に言えば、『ある時期』までの子どもの書くものに対して、親が持つ欲求や希望をそのままぶつけてもあまり効果がありません」(竹谷さん)■「赤いハコ」と「青いハコ」という考え方では、どうしたら良いのでしょうか? 「ある時期」を語る前に、その大前提として、花まる学習会の考え方である「赤いハコ」と「青いハコ」というものさしをご紹介しましょう。「赤いハコ」というのは、大体4歳~9歳ごろのいわゆる「幼児期」。そして、「青いハコ」というのは10歳ごろから18歳ぐらいまでの「思春期」を含む時期です。■「話す」より、「書く」ことの方が難しい「赤いハコ」の子をイメージしながら、下の表を見てみて下さい。表にしてみると、同じ「発する」という行為でも、「話すこと」と「書くこと」では、「話し言葉」と「書き言葉」という違いがあるのがわかります。●「書く」の位置づけを整理結論からお伝えすると、「赤いハコ」の子にとっては、まだまだ「書く」ことは、「話す」ことより、随分とハードルの高いことなんです。この「ハードルの高さ」を、親がしっかりと認識しておくこと。ここが、「書く力」を育てるスタート地点です。■言葉のキャッチボールをできるようにするにはその次に必要なことは、何なのでしょう? 「それは、子どもに“受け手”としての実体験をたくさん積ませてあげることです」(竹谷さん)受け手としての実体験とは、どういうことでしょうか? 竹谷さんは、キャッチボールを例にお話しをしてくれました。「普段の生活や仕事で、“相手を言い負かす”ことが必要な人ってほとんどいませんよね。相手の意図を汲み取って反応したり、自分の言いたいことを相手に伝わるように発する。そんな風に、相手ありきで言葉をつかう、コミュニケーションができることの方が大事なのではないでしょうか。野球に例えると、相手に打たれない剛速球ではなく、相手がしっかり受け取れる球を投げられることの方が大事なのではないかと思います」(竹谷さん)。「キャッチボールが上手にできるためには、この速さだったら受け取れるかな、とか、この軌道はどうかな、こう投げたら面白がってくれるだろうな、といったように、相手への想像力が必要です。その想像力のベースとなるのは、自分がこれまで“ボールの受け取り手”としてどれだけ経験を積んできたかということです。言葉もキャッチボールと同じで、じつは“受け手側”としての経験が多い人ほど、「この言い方なら、相手に伝わるかな」「このテーマってみんなわかるのかな?」といった想像を働かせることのできる範囲の広さを持てているのです」■子どもの文章を修正するより大事なこと「子どもが書いた文章について、あれこれツッコミを入れ赤入れすることは簡単です。すぐに指摘だけで真っ赤になるでしょう。ただ、それでは、どうすればいいのかは子どもに伝わりません。それよりも、『赤いハコ』の時代を生きている子どもたちにとっては、受け手として実体験をどれほど積ませてあげられるか? そちらの方を、大切にしたいと思っています」(竹谷さん)。「赤いハコ」の時代に、“豊かな受け手”としての実体験を重ねることは、いい発し手になるための大事な土台なのだそう。「“発し手”として、『書き言葉』を操れるようになるまで、いかに、『書く』ということに対して、子どものやる気を失わせずにいられるか? そこの橋渡しを上手にしてあげたいと考えています」(竹谷さん)。どう子どもに接すれば、この「橋渡し」を上手くできるのでしょうか? 次回は、子どもの「書く」という意欲を育てる具体的なヒントについてお話しを伺います。■今回のお話を伺った竹谷和さんのご著書『子どもの「書く力」は家庭で伸ばせる』花まる学習会 高濱正伸 竹谷和著/実務教育出版 ¥1,400円(税別)●高濱 正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: ●竹谷 和さん千葉県生まれ。一橋大学卒業。花まる学習会教材開発部。現場を持ちつつ、年中から中学3年までの幅広い学年に対しての教材開発・各種出版に携わる。社会に出て生きていくために、読み書きをベースとした言葉の力が欠かせないという問題意識のもと、講演会、出版、読書感想文講座等を通じて、言語表現に関する親と子の橋渡しをしている。
2018年08月07日4月23日は「子ども読書の日」だということを知っていますか?子どもの読書活動への理解と関心を深め、子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高めることを目的に制定された「子ども読書の日」。シェイクスピアとセルバンテスの命日であり、ユネスコが「世界・本と著作権の日」と宣言していることにちなんで、この日になったそう。そこで今回は、とあるアンケート調査を参考に、「子どもと読書」について調べてみました。平日は短い時間で!とある調査というのは、文部科学省が昨年7月に発表した「子供の読書活動の推進等に関する調査研究」というもの。同調査を見ると、小学生・中学生・高校生それぞれがどの程度読書をしているのかがわかります。今回は、対象を「小学生(4、5年生)」だけに絞り、読書の傾向を見ていきましょう。まずは、子どもが読書にあてる時間から。Q.1日にどのくらい本を読みますか?(平日)【小学4年生】・まったくしない…13.8%・15分より少ない…29.3%・15~29分…32.9%・30~59分…15.8%・1時間以上…8.2%【小学5年生】・まったくしない…15.3%・15分より少ない…30.9%・15~29分…30.4%・30~59分…15.8%・1時間以上…7.6%4年生も5年生も、各項目ともそこまで大きな差は見られず、「まったくしない」と回答したのはわずか15%前後。「1時間以上」など、まとまった時間を読書に費やす子どもはどちらも10%以下と決して多くありませんが、8割以上の子どもは、学校がある平日でも読書が習慣になっているようです。休日は読書の時間が長い!?では、休日はどうでしょうか?Q.1日にどのくらい本を読みますか?(休日)【小学4年生】・まったくしない…24.6%・15分より少ない…20.3%・15~29分…19.4%・30~59分…18.5%・1時間以上…17.2%【小学5年生】・まったくしない…24.6%・15分より少ない…21.5%・15~29分…20.0%・30~59分…17.2%・1時間以上…16.6%どちらも、平日に比べ「まったくしない」との回答が10ポイントほどアップしていますが、その一方で「30~59分」「1時間以上」読書するという子どもの割合は増えています。休日は学校がない分、自分の時間を自由に使うことができ、まとまった時間を取りやすいということかもしれませんね。ちなみに、同調査では「1カ月間で何冊の本を読むか」についても結果が出ていて、その平均値は4年生が8.78冊、5年生が7.77冊。単純に1カ月を4週間とすると、「週に2冊くらいは本を読んでいる」ということになります。もちろん、どの本を読むかによってもペースは変わりますが、それにしても結構なハイペースですよね。語彙力や文章構成力、想像力などが身につくことが期待される読書。なかには、教育の一環として取り入れているママもいるのではないでしょうか。繰り返しになりますが、4月23日は「子ども読書の日」。子どもと一緒に図書館や本屋さんに行ってみるのも、よさそうです。(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年04月23日熊谷晋一郎先生におすすめの本をききました!小児科医の熊谷先生は、脳性マヒのある障害当事者としての立場から、当事者研究も行っています。ロボット工学を専門とする、脳情報通信融合研究センターの長井志江先生チームと、熊谷先生・綾屋沙月さんの当事者研究チームが研究・開発した「自閉症知覚体験シミュレータ」を、発達ナビのコラムでご存知のユーザーの方も多いのではないでしょうか?平成28-33年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)「認知ミラーリング:認知過程の自己理解と社会的共有による発達障害者支援」今回は、熊谷先生に発達ナビのユーザーに読んでほしい本を教えていただきました。自分や周りの人への理解が深まるきっかけに、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?『うわわ手帳と私のアスペルガー症候群』「一組の母と娘の間でつむがれた、静かで、繊細で、丁寧な、相互理解の軌跡」(熊谷晋一郎先生)高橋紗都さんは10歳のアスペルガーの女の子。ある日紗都さんにお母さんの尚美さんは「好きなことに使ってええで」と1冊の白い本を手渡します。紗都さんはその本を『うわわ手帳』と名づけ、自分の世界を自分の言葉で書き始めました。「うわ~っとなる」自分のしんどい状況を「うわわオバケ」という言葉で表現し、どんなときにどんなことに困るのか、どんな風に感じているのかが綴られたその手帳は、紗都さんの世界を写しだします。そしてそれは紗都さん本人や家族が理解し、対処法を探る大きなツールとなったのです。もちろん発達障害のある人の困りごとや、感じ方は人それぞれですが、高橋さん親子の手帳は発達障害のある子どもの世界を知る、一つのきっかけとなるのではないでしょうか?『こんな私が大嫌い!』「タイトルにぴんと来たら、ぜひ読んでみよう」(熊谷晋一郎先生)自分が嫌い、でも「自分を好きになろう」…そう言われてもどうしたらいいのか、迷う方も少なくないのではないでしょうか?エッセイストの中村うさぎさんが、。中村さん自身の体験と実践をもとに、きれいごとや欺瞞抜きで「自分嫌い」という呪いを解く方法を語ります。ふりがなやイラストも多く入り、わかりやすい言葉で綴られているので、思春期の悩める子どもにおすすめです。『母よ!殺すな』「子育ての重荷を親だけに背負わせる社会にNO!」(熊谷晋一郎先生)日本の障害者解放運動、自立生活運動をけん引した「青い芝の会」の脳性マヒ者、横塚晃一さんをご存知でしょうか?横塚さんは生後10ヶ月の高熱により重度の脳性マヒがありました。当時の日本では、障害者への支援が十分でなく、家庭での子育ての負担に耐えられないことを背景とした事件が社会問題となっていました。横塚さん達「青い芝の会」は重症児殺し告発運動を行い、その障害者の立場からの批判や運動は大きな反響を呼びました。そんな横塚さんの発言を聞き書きとして集めたのが本書です。1975年に出版され、長く絶版となっており入手困難でしたが2007年に復刊されました。初版に未収録の文章や年表、原一男監督によるドキュメンタリー映画『さようならCP』のシナリオも収録されています。『暇と退屈の倫理学』「あらゆる苦しみの根底には「退屈」という宿命があった!」(熊谷晋一郎先生)熊谷先生に、面白かった本、好きな本は?と伺ったところ、教えていただいたのが高崎経済大学准教授、哲学者國分功一郎さんの本です。「なぜ人間は退屈するのか」という問いを持った國分さんが、文化人類学、哲学、経済学、倫理学など様々な側面から論考します。2012年には読者が選ぶ人文書の賞「紀伊國屋じんぶん大賞」を受賞。分厚くとっつきにくいと感じるかもしれませんが、哲学だけに収まらない視点で、この疑問への答えを導き出そうとするその道筋そのものが面白いと話題になりました。2015年に出版された増補新版ではさらに新版に寄せた論考「傷と運命」も足されています。熊谷晋一郎先生プロフィールUpload By 発達ナビ編集部熊谷晋一郎(くまがやしんいちろう)・東京大学先端科学技術研究センター准教授、小児科医・日本発達神経科学学会理事新生児仮死の後遺症で、脳性マヒに。以後車いす生活となる。東京大学医学部医学科卒業後、千葉西病院小児科、埼玉医科大学小児心臓科での勤務、東京大学大学院医学系研究科博士課程での研究生活を経て、現職。専門は小児科学、当事者研究。主な著作に、「リハビリの夜」(医学書院、2009年)、「発達障害当事者研究」(共著、医学書院、2008年)、「つながりの作法」(共著、NHK出版、2010年)、「痛みの哲学」(共著、青土社、2013年)など。熊谷晋一郎|東京大学先端科学技術研究センター
2017年11月08日アナログゲーム療育アドバイザー・松本太一さんに発達ナビユーザーへのおすすめ本を聞きました!松本太一さんは、アナログゲーム療育アドバイザー。ボードゲームやカードゲームなどを使って発達障害のある人のコミュニケーション能力を楽しく高めるという「アナログゲーム療育」の開発者です。全国で研修や講演を行う傍ら、発達ナビでもコラムを発表しています。今回は、松本さんに子育てをしている発達ナビユーザーに読んでほしい本を教えてもらいました!『子どもへのまなざし』「子育てのバイブルとして多くの親御さんに読まれています。「子どもの発達」と親の役割について、これほど平易に書かれた本は他にありません。」(松本太一さん)著者は児童精神科の医師として40年以上活躍された故・佐々木正美さん。自閉症のある方への支援プログラム「TEACCH(ティーチ)」を日本に紹介、普及に尽力されたことでも知られています。乳幼児期は子どもの人間としての基礎となると考える佐々木さんが、あたたかな視点で語る育児書です。佐々木さんには多くの著書がありますが、語りかけるようなわかりやすい言葉で書かれたこの本は特にパパママに長く愛されています。「これでいいのかな?」「がんばっているのにうまくいかない」と子育てに悩んだときに開いてみてはいかがでしょうか?『赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア: 自分を愛する力を取り戻す〔心理教育〕の本』「トラウマやフラッシュバックに悩まれている思春期以降のお子さんとその親御さんに読んでほしい。思い出したくない記憶とどう向き合うか、わかりやすく具体的に解説されています。」(松本太一さん)みんなが知っている『赤ずきんちゃん』に登場するオオカミと赤ずきんちゃんの物語仕立てでトラウマについてわかりやすく説明しています。トラウマに苦しむ人や家族が理解しやすいように工夫されていますが、その内容は、トラウマの仕組みからフラッシュバックへの具体的な対処法、家族や支援者の具体的な支援法まで、具体的かつ網羅的に紹介されています。『勇気づけて躾ける―子どもを自立させる子育ての原理と方法』「別名「対人関係の心理学」とも言われるアドラー心理学に基づいた子育てを、豊富な事例とともに解説。子どもの自主性を尊重した親の関わり方や、兄妹の間に働く心理の解説は、子育てに新しい視点を与えてくれるはず。」(松本太一さん)子育てに悩むパパ・ママにおすすめの本として挙げてくれたのがこの本。アドラー心理学はオーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーが築いた心理学です。アドラー心理学では「人間は、分割できない個人という全体として、目的に向かって行動する」と考えます。「子どもが言うことを聞いてくれない」「自主性を身につけてほしい」と悩むパパ・ママも多いのではないでしょうか?この本ではアドラー心理学をもとに、子どもへの理解や自由をどう教えるかなどを紹介しています。『教育心理学講義』「「心理学のモーツァルト」と呼ばれた天才ヴィゴツキーの30歳の著作。「教師が100で生徒が0」という前提の一方的な知識教授に偏った教育は時代遅れであり、教師は子どもが自ら学ぶ環境を整える調整者であるべきだという彼の主張は、この本の出版から90年後を経て今なお先進的。」(松本太一さん)松本さんが愛読する座右の書として教えてくれたのが旧ソ連の天才心理学者ヴィゴツキーの名著。ヴィゴツキーは唯物弁証法の立場から現代心理学を方法論から問い直し、批判しました。この『教育心理学講義』は師範学校で行われた教育心理学の講座をまとめたもので、1926年に刊行されました。37歳という若さで亡くなったヴィゴツキーですが、今もなお世界中の心理学者に影響を与えています。松本太一さんプロフィールUpload By 発達ナビ編集部松本太一(まつもとたいち)フリーランスの療育アドバイザー。カードゲームやボードゲームを用いて、発達障害のある子のコミュニケーション力を伸ばす「アナログゲーム療育」を開発。各地の療育機関や支援団体で、実践・研修を行っている。東京学芸大学大学院障害児教育専攻卒業。教育学修士。NPO法人グッド・トイ委員会認定おもちゃインストラクター
2017年11月06日スクールカウンセラーの池田先生に聞いた、発達ナビユーザーへのおすすめ本!発達ナビでコラムを連載している池田行伸先生。スクールカウンセラーとしての豊富なご経験の中から、印象的だった保護者や子どもへの支援を紹介しています。コラムの具体的な事例やさまざまな立場への支援を参考にしている発達ナビユーザーもお多いのではないでしょうか?今回は池田先生に、保護者や支援者など、子どもとかかわる大人に読んでほしい本と、愛読している本を教えていただきました!『子どもに障害をどう説明するか―すべての先生・お母さん・お父さんのために』「障害を理解していない人に話す話し方がよくわかる。子どもを傷つけない言い方で子どもに説明する方法のヒントが得られる本。」(池田行伸先生)「障害について子どもにどう説明したらよいのか」「障害って何?と子どもに聞かれたらどう答えたらよいのか」そんな悩みを抱える保護者や学校の先生も少なくないのではないでしょうか?本書では、障害をどのように説明するか、特別支援学級の教師である相川さんと東北大学教授の仁平義明さんがわかりやすく具体的に答えます。『夜と霧』「ユダヤ人強制収容所の体験が書かれている。希望の持つ意味を教えてくれ、困難に向き合うときの知恵と勇気を与えてくれる。」(池田行伸先生)池田行伸先生が愛読書として挙げてくださったのは、フランクルの『夜と霧』。ユダヤ人精神分析学者が自身のナチス強制収容所での体験を綴った世界的名著です。原著の初版は1947年。日本では1956年に霜山徳爾が訳し、2002年に新版として池田佳代子訳が発行されています。池田行伸先生プロフィールUpload By 発達ナビ編集部池田行伸(いけだゆきのぶ)國學院大學人間開発学部子ども支援学科教授特別支援教育士スーパーバイザー上智大学文学部卒業上智大学大学院修了博士(心理学)専門は神経心理学。現在は國學院大學人間開発学部子ども支援学科教授、佐賀大学名誉教授。特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)の資格を持ち、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校のスクールカウンセラーを歴任している。人が生まれて発達していく過程の概略、性格・人格・人格の偏りの概略が学べる本です。
2017年11月04日井上いつか先生に聞いた、発達ナビユーザーにおすすめしたい本!井上いつか先生は、医療・福祉機関などで、言語聴覚士として多くの子ども達と接してきました。発達ナビでもコラムの監修をご担当いただいています。先生がおススメしてくださったのは、保護者や子どもにも読みやすく、様々なヒントがもらえる本ばかりです。『発達障害のある子とお母さん・先生のための思いっきり支援ツール―ポジティブにいこう! 』「子どもたちを支援するための具体的なやり方を紹介する本です。様々な支援ツールのねらいや作り方、活用例、成功のポイントなどが、イラストを使って解説されています。わたしは、お子さまご本人にとってわかりやすい支援ツールづくりのヒントとして、また、お子さまの長所を見つけるワークを入り口にサポートブック作成を進めるために、ご家族と一緒に読み進めることが多いです。パラパラと見ていただいて、少しでも楽に過ごすことができるようなヒントが見つかると良いなと思います。」(井上いつか先生)発達障害があると、目に見えないものやことを推測したり、実行するのが苦手なことがあります。そうした、「見えないもの・こと」を理解しやすくするためのツールやヒントが紹介されています。日常生活のなかの様々な場面で、”自分で理解し、考え、実行できる”ことが増えると、子どもたちは自信をつけ、自立にもつながっていきます。「支援といっても、具体的になにをしたらいいの?」と悩む保護者にとって、そのやり方を分かりやすく教えてくれる本です。『キラキラ どもる子どものものがたり』「吃音(どもり)のあるお子さまが、周囲の大人の支えとともに、“クラスのみんなに吃音を理解してもらうための作戦を考えていく”物語です。吃音を抱える本人や支える人が、吃音をどう捉えると良いのか、どう関わると良いのか、何ができるのかを考えるキッカケを与えてくれる一冊です。平易な文章で書かれており、漢字には読み仮名がふってあります。小学校低学年のお子さまが理解できる内容になっているので、お子さま自身が読むのも良いですし、ご家族や先生など身近な大人と一緒に読むというのもおススメです。」(井上いつか先生)本の著者は、病院の小児言語科などに勤務してきた言語聴覚士。子どもにも読みやすい物語の形をとって、クラスメートや保護者・教師などの、吃音のある子どものまわりにいる人達が、どう関わればよいのか、なにができるのかについて、具体的に紹介されています。『はじめの一歩だよ子どもと始めよう編 』『はじめの一歩だよ子どもと始めよう編 』 アスペ・エルデの会「発達障害のお子さまの特性やメカニズムがわかりやすく解説されていて、上手に支援を受けるコツや、今からできる子育てのコツも紹介されています。ご家族に向けて作成された1冊300円の冊子なのですが、支援者をはじめお子さまに関わる方へもよくおススメしています。」(井上いつか先生)アスペ・エルデの会からは、保護者向けの本だけでなく、本人やきょうだい、支援者向けの冊子も発行されていて、そちらもおすすめだそう。支援者向けの「はじめの一歩だよみんなでサポート編」も発行されています。井上いつか先生のプロフィールUpload By 発達ナビ編集部言語聴覚士。医療・福祉機関で勤務後、現在フリーランス。発達に凸凹のあるお子さんへの療育や自立支援、ご家族や指導者のサポート、記事の監修等を行っている。医療・福祉・教育・心理、社会的養護、社会的マイノリティ、ソーシャルワークにも関心がある。
2017年11月03日木村ナオヒロさんに聞いた、発達ナビユーザーにおすすめしたい本!木村ナオヒロさんは、ひきこもり当事者・関係者にとっての情報発信の場、『ひきこもり新聞』の編集長として活動しています。『ひきこもり新聞』は、「ひきこもり当事者による、当事者のためのメディア」として、社会に届きにくいひきこもり当事者の声を発信し、「全てのひきこもり系」が安心していられる世界の実現を目指しています。ひきこもり新聞web版木村さん自身、ひきこもりだった経験があり、ひきこもりに対する理解と適切な支援情報を提供するために、現在さまざまな活動をされています。10月に行われた、木村さんの当時の主治医である、精神科医・斎藤環先生との対談イベントも大盛況のうちに終わりました。そんな木村さんに、「読んでよかった!」とおすすめできる本を教えていただきました。『「社会的うつ病」の治し方―人間関係をどう見直すか 』「ひきこもり対策がうつ病にも効果的だったという内容です。孤独でうつ傾向な人に読んでいただければと思います。」(木村ナオヒロさん)木村さんの主治医であり、ひきこもり支援を専門とされる斎藤環先生が、新しいうつ病治療・対策に関して書かれた本書。「軽症なのに、動けない…」「怠けるつもりはないのに、動けない…」そんなうつ病当事者に向けて、今まで治療方法として多く導入されてきた休養や服薬ではなく、「人間関係」に注目した新しい支援を紹介しています。『星の王子さま』「いつまでも心に残る物語です。子供の時に読みたかった本です。」(木村ナオヒロさん)木村さんが、子どもに読んでほしい本としておすすめする本が、不朽の名作『星の王子さま』。「大切なものは、目に見えないんだよ」など心にしんみりと届く言葉、優しくて可愛らしい挿絵に癒され、魅了された方も多いと思います。『星の王子さま』は、様々な出版社から刊行されています。手に入りやすい文庫本のほか、子ども向けの児童書や絵本などもあります。まだ幼くて長い活字を読むのが難しい、たくさんの文を読むことが苦手なお子さんには、そのお子さんの年齢や特性に合わせて、『星の王子さま』に触れてみるのもよいですね。『NHK「100分de名著」ブックス サン=テグジュペリ 星の王子さま』「星の王子様を読んだことがある人でも、もう一度この解説本と一緒に読むと新しい感動があると思います。」(木村ナオヒロさん)続いて、子育てに疲れた時・悩んだ時に読んでほしい本として木村さんが挙げてくれたのは、先ほどご紹介した『星の王子さま』の解説本。NHKで放送されている、「100分de名著」という番組から生まれた解説本です。「『星の王子さま』読んでみたいけど1冊読む時間がなかなかとれない…」「子どものころ読んでそれっきりだったけど、大人になった今、改めて星の王子さまの世界を理解しながら読み直したい!」そんな方にはぴったりの1冊です。この機会に、星の王子さまの新たな発見や奥深さを感じてみてはいかがでしょうか。『ライフ・レッスン』「死を受け入れた人々のメッセージが心を揺さぶります。名も無き人々の言葉に真実が宿っていました。一番好きな本です。」(木村ナオヒロさん)最後に、木村さんの座右の書として教えてもらった本書。精神科医で、終末期医療の先駆者であるエリザベス・キューブラー・ロスさんによって、「人生の最後で捉えた生と死の事実」「生と死から見た、人生における15のレッスン」が紹介されています。木村ナオヒロさんプロフィールUpload By 発達ナビ編集部木村ナオヒロ(きむらなおひろ)『ひきこもり新聞』編集長。元ひきこもり。暴力的支援団体を好意的に取り上げたマスコミに疑問を持ち『ひきこもり新聞』を創刊。ひきこもりに対する理解と適切な支援情報を提供するために活動している。主治医は斎藤環教授。ひきこもり新聞web版
2017年11月02日阿部利彦先生に聞いた、発達ナビユーザーにおすすめしたい本!星槎大学・発達支援臨床センター長の阿部利彦先生は、特別支援教育、学校カウンセリングがご専門。発達障害のある子の魅力やサポート法についての講演・教員研修で全国各地を飛び回り、その取り組みはNHK Eテレなどでもたびたび取り上げられています。そんな阿部先生に、親子のかかわりについて学べる本や、親子で楽しめる感動作を教えていただきました!『クラスで気になる子の支援 ズバッと解決ファイル V3 対談編: 達人と学ぶ!ライフステージを見据えたかかわり』「井上雅彦先生をはじめ、梅永雄二先生、宇野宏幸先生、藤野博先生、川上康則先生など特別支援や教育相談で私が尊敬している専門家の先生方との対話的で深い学びをまとめた一冊です。なにせ各先生方の思いがいっぱいつまっています。皆さんも聴き手である私と一緒に先生方から支援のヒントをたくさんもらって下さいね。」(阿部利彦先生)阿部先生と特別支援教育・発達障害児者支援の第一人者が、「気になる子」の支援のコツとワザについて考える対談集を発達障害について学べる本として教えていただきました。登場されるのは11人の専門家。「気になる子」への支援の基本を学ぶ第一部、ライフステージから見る「気になる子」への支援を取り上げる第二部、「気になる子」の支援の基本に立ち返る第三部に分けてそれぞれの専門分野から学ぶことができます。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』「タイトルが結構覚えにくい本書、9歳の男の子オスカー君が主役の物語です。あの9.11が土台となっている本ですが、ストーリーについては私が説明してしまうと皆さんの楽しみが半減してしまうので、先入観なしに読んでいただきたいと思います。映画(2011年公開)については、発達障害の知識があるとすごく共感できる作品です。こちらもぜひ。」(阿部利彦先生)阿部先生が大好きな本としてあげて下さったのが2001年のアメリカ同時多発テロ事件を背景にした小説『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』。作者ジョナサン・サフラン・フォアはアメリカの若手作家です。世界的ベストセラーとなった本書には「ビジュアル・ライティング」という実験的な手法が用いられています。『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』のスティーブン・ダルドリー監督による映画化でも話題となりました。『ワンダー』「本書も映画化されていますが、日本ではまだ公開が決定していません。主人公はオーガスト君。彼は発達障害ではなく生まれつき外見に障害がある男の子です。10歳にしてはじめて学校に通うことになったオーガスト君と周囲の人たちの視点で物語が進みます。本書のテーマ(例えばいじめ)について親子で話し合ってみるのもいいかも知れません。」(阿部利彦先生)阿部先生がおすすめする親子で読んでほしい本は、全世界で発行部数500万部を超える児童書『ワンダー』です。外見に障害がある人に対してまわりの人はどう接したらよいのか、子どもにどのように説明したらよいのでしょうか?作者のR・J・パラシオさんも、障害のある女の子と出会ったときに子どもたちの前で取ってしまった行動を後悔し、この本を書き始めたとのこと。本書はいじめをテーマにしていますが様々な人の視点で語られ、感動のあとに明るい気分になれる本です。「人と違うということ」「ふつうとは何か」について親子で考えるきっかけにしてはいかがでしょうか。阿部利彦先生プロフィールUpload By 発達ナビ編集部阿部利彦(あべとしひこ)星槎大学・発達支援臨床センター長。『新・発達が気になる子のサポート入門』(2015年,学研)、『見方を変えればうまくいく!特別支援教育リフレーミング』(2013年,中央法規出版 )、『見方を変えればうまくいく!発達が気になる子の子育てリフレーミング』(2015年, 中央法規出版)、など著書多数。
2017年11月01日特性を生かして活躍する岩本さんに聞いた、発達ナビユーザーにおすすめしたい本!岩本友規さんは、成人してから発達障害(ADHD、アスペルガー症候群)と診断されました。新卒で就職した会社では、法人営業の部署に所属しましたが、電話番すら思うようにできず挫折。現在はご自身の特性を生かして、外資系企業のデータアナリストとして活躍し、著書「発達障害の自分の育て方」(主婦の友社)も執筆されています。今回は、生きていくうえで大切にしたいことを教えてくれたり、読むと頓服薬的に元気になれる本、子どもたちに読んでほしい本などを教えてくださいました!『小説十八史略』「人生の中で一番読み返した本で、子どもに読んで欲しい本でもあります。 特に小学校高学年~中学校時代に全6巻を何十回もまわしました。受けた恩を返すため、親友や主君の身代わりになる話。 人間の強さと弱さの話。 私はこの本に、いまの活動につながる「義」の心を意識・無意識の中に刷り込まれました。人間はやはり最終的には、利他の行いをすることで幸せになっていきます。 そうした発想を自然に育むために、私の知る限り最適な本です。」(岩本さん)紀元前の中国の英雄たちの生きざまや人間模様が生き生きと描かれています。子どもにもよみやすい文章なので、親だけでなくお子さんも一緒に楽しめそうです。『ポケットのないカンガルー』「ないものを嘆くだけではなくて、どう補うかを探しにまわりの動物たちのあり方を学ぶお母さんとこどもカンガルー。前向きに行動を続ける大切さと、多様なあり方について感じることができる絵本です。「おさるのジョージ」と同じ方の挿絵なので、なじみやすいと思います。」(岩本さん)ぜひお子さんと一緒に読んでほしい1冊。ポケットがない母カンガルーが、こどものフレディを運ぶ方法をいろいろと考えます。ないものねだりをするのではなく、どう前向きに生きるのかを、やさしいタッチの絵と文章を通して教えてくれます。『22世紀的「人生の攻略本」 起こることは全部マル! 3時間で新しい自分になれるワークブック』「理屈抜きで、徹底して現状の自分や状況を肯定してくれる本。ブログでも紹介していますが、私もつらくて眠りたくない夜、なんとか気持ちを楽にしたいときはこの本に頼っていました。頓服薬的に効いてくれる、とてもお世話になった本です。」(岩本さん)過去を悔んだり、将来に不安を抱くのではなく、起こることは全部”マル”と決めてしまおう。難しいことは考えず、本に書いてあるワークの質問に答えていくだけでOK。自分のエネルギーを「いま、ここ」に向ければいいのだということを教えてくれる、人生の攻略本です。『発達障害の原因と発症メカニズム』「かなり専門的な本。発症原因の項目は少し距離をおいて読む必要があるかもしれませんが、それ以外の基礎知識はどの立場の人にとっても大変有用だと感じました。一般的な発達障害本では納得しきれない方におすすめです。」(岩本さん)成人当事者として、自分の特性とはどんなものなのか、原因はなんなのか、しっかりと理解したいと考えて読んだ1冊だそう。環境要因による発達障害への影響から療育についてまでと、幅広い内容となっています。岩本友規さんのプロフィールUpload By 発達ナビ編集部成人してから、発達障害があることを診断。その特性を生かして、現在は外資系企業でデータアナリストとして活躍するほか、著書やブログの執筆、講演活動などを行う。11/17(金)、18(土)に長野県佐久市にて「今日から実践!発達障害の自分の育て方講座」が開催されます。
2017年10月31日斎藤環先生に聞いた、発達ナビユーザーにおすすめしたい本!ひきこもりを長年支援してこられた精神科医の斎藤環先生。先日発達ナビが行った『ひきこもり新聞』木村ナオヒロさんとのトークショーも盛況でした。そんな斎藤先生は批評本も書かれているほど、まんがやアニメにも造詣が深いのです。今回は専門書から話題のマンガまで、バリエーションもゆたかな本を教えてくれました!『発達障害当事者研究―ゆっくりていねいにつながりたい』「自分が自分の先生なのだ。」(斎藤環先生)アスペルガー症候群当事者の綾屋紗月氏と小児科医・熊谷晋一郎氏による当事者研究。発達障害のない人からは「感覚過敏」「こだわり」などの言葉でくくられてしまう特性。発達障害のある人がどのように感じているのか、その世界が綾屋さんの目を通して丁寧に語られます。保護者や支援者など、発達障害のない人が、発達障害のある人の世界を想像し、理解しようとすることが、彼らとつながるために重要だと気づかせてくれる本です。『夜廻り猫』「猫は、寄り添って人を癒やす。」(斎藤環先生)育児に疲れた時にパパ・ママに読んでほしい本は?とうかがったところ、斎藤先生が教えてくれたのは、ツイッターで話題となった8コママンガ。第21回手塚治文化賞短編賞受賞作の『夜廻り猫』です。「泣く子はいねが~」と夜更けの街を見まわるのは、なんと猫の遠藤平蔵!涙のにおいをたどって悩んでいる人を見つけ、話を聞きます。ただ寄り添うだけで解決はしないその距離感はまさに猫。ちょっと疲れた時や悲しい時にちょうどいいあたたかさで読めるマンガです。『ジェーン・エア』「子どもたちよ、これが”物語”だ。」(斎藤環先生)「子どもに読んでほしい本」として斎藤先生が挙げてくれたのが、イギリス文学の名作『ジェーン・エア』。幼くして孤児となった家庭教師のジェーンと裕福な主人ロチェスターは次第に惹かれあいます。身分の差やロチェスターの過去など、様々な困難が二人の前に立ちはだかり、一度は彼のもとを去ったジェーンでしたが…。全てを失っても、大きな障害も、愛の前には障害ではなくなるという、ジェーンの想いに心打たれる恋愛物語です。『治療文化論―精神医学的再構築の試み』「わたしの、たった一人の“師”。」(斎藤環先生)斎藤環先生の座右の書が、本書。日本の精神病理学を代表する医学者・中井久夫氏の代表作です。統合失調症やPTSDの研究者として知られる中井氏ですが、歴史にも精通し、詩の翻訳やエッセイの名手としても活躍していました。『治療文化論』では精神医学と文化の両面から「病気とは何か」「何をもって治療と言うのか」を探ります。斎藤環先生プロフィールUpload By 発達ナビ編集部斎藤環(さいとうたまき)1961年、岩手県生まれ。1990年、筑波大学医学専門学群環境生態学卒業。医学博士。爽風会佐々木病院精神科診療部長(1987年より勤務)を経て、2013年より筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。また,青少年健康センターで「実践的ひきこもり講座」ならびに「ひきこもり家族会」を主宰。専門は思春期・青年期の精神病理、および病跡学。著書に 『文脈病(青土社)』『社会的ひきこもり(PHP研究所)』『ひきこもり救出マニュアル(PHP研究所)』『ひきこもり文化論(紀伊國屋書店)」『生き延びるためのラカン(バジリコ)」『ひきこもりはなぜ『治る』のか?(中央法規出版)』, 『ひきこもりのライフプラン』(共著: 畠中雅子, 岩波書店), 『オープンダイアローグとは何か』(医学書院)
2017年10月28日こんにちは。子育て支援を専門にする臨床心理士の今井千鶴子です。秋といえば、“読書の秋”ですね。「お子さんと読書を楽しみたい!」と考えているママもいるのではないでしょうか。今回は、読書を楽しむうえで図書館を上手に活用するアイデアをご紹介します!●図書館に行った回数皆さんは普段どのくらい図書館に行っていますか?私は子どもたちと月に2回ほど図書館を利用しています。日本経済研究所(2005)では、1ヶ月の間に地域の図書館に行った回数を調査しています。それによると、小学生の約半数は、1ヶ月の間に1度も図書館に行っていないことがわかりました(小学校2年生:47.2%、小学校5年生:58.3%)。また、日本経済研究所の調査では、1ヶ月の間に本を読まなかった人を対象にその理由を尋ねています。その結果、小学2年生の本を読まなかった理由のトップは、「読みたい本がないから(46.2%)」であることがわかりました。私は、本を読まないのはてっきり“本が嫌いだから”だと思っていたので、“読みたい本がないから”という理由に驚きました。この調査からわかることは、子どもは読みたい本があれば本を読む ということです。ぜひ、お子さんが読みたいと思える一冊を一緒に探してみましょう!●なんといっても蔵書の数が魅力読みたい本を探すために本屋さんに行くのももちろんオススメなのですが、図書館の魅力は何といってもその蔵書の数 です。例えば、一口に動物に関する本といっても、赤ちゃんが対象のイラストのみが描かれた本から専門家が読む本まで、さまざまな種類の本が置かれています。ですから、お子さんの好みにあったお気に入りの一冊が見つかる可能性が高いです。普段なかなか本を読まないお子さんなら、まずはたくさんの蔵書の中から、お子さんがどの本を選ぶかを(口を挟まずに)じっくり観察してください。5冊くらい選んでもらえば、お子さんの好みはだいたいわかると思います。ちなみにわが子の場合は、恐竜や動物、昆虫がテーマの本ばかりを選びます。また、なぜか自宅にある図鑑の旧版(中身はほとんど同じ)も借りようとします。私からみると「同じでしょ?」と思うのですが、旧版と新版の違いを見比べたり、旧版に自分の知っていることが紹介されたりしているのが楽しいようです(笑)。そして、お子さんの好みの本がわかったら、同じ系統の本を定期的に自宅の本棚へ加えておくとよいでしょう。そうすれば、本を読み機会が増えていきます。くれぐれも注意したいのは、本を読んでほしいからと言って、「本を読みなさい!」と強制してしまうことによって“本嫌い”にしてしまう ことです。多くのお子さんは強制されればされるほど本を読むのを嫌がるようになるのは、教科書に載っている小説などに興味を持てない子が多いことからもわかります。●シリーズの本に注目する本によっては、シリーズ化されているものもあります。シリーズ本のよさは、1冊気に入ると、全シリーズ読んでみたくなることです。シリーズ化されている本の裏表紙にはたいてい別のシリーズの本が紹介されていますので、一緒に眺めてみましょう。わが子の場合は、「次はこれを読みたい!!」と必ず言うので、次に行く時はそれを優先的に借りるようにしています。次に図書館に行って借りるのを楽しみに待っています。また、お気に入りの作家さんがいるなら、全作読んでみるのも楽しいです。たとえば、ある絵本に登場したキャラクターが、同じ作家さんの別の絵本に脇役で登場することがあります。また、人気の絵本だと、脇役たちのスピンオフのお話もあったりするなど、より楽しめるようになっているものもあります。子どもは自分の知っていることを“発見”するのが大好き です。少しでも知っていることがあると親近感がわき、もっともっと好きになっていくことが多いです。このようなワクワクや喜びの経験を重ねることによって、子どもはどんどん本が好きになっていきます。●他の子が本に親しむ様子を見ることができる図書館には地域でも指よりの本好き親子が集まってきます。お子さんだけで食い入るように本を読んでいる光景も珍しくありません。実はこのモデルになる親子を“みる”体験が大切なのです。言葉であれこれ伝えなくても、本が大好きな親子の行動を見るだけで、“本を読むのは楽しいことだ”ということが伝わりやすくなるからです。ただ、そうはいっても、本が嫌いなお子さんの場合は図書館に誘っても行きたがらないことがあるかもしれません。そのような場合は、無理やり連れて行っても逆効果です。お子さんが行きたがらない時は、「(ママが)図書館で借りたい本があるからついてきてもらえる?」などと軽く誘ってみましょう。そして、子どもの本が置いてあるコーナーにさりげなく立ち寄ってみてください。お子さんの反応を見て、もし興味がありそうなら本を借りてみましょう。また、図書館の帰りに、お子さんが喜ぶご褒美を用意 してみるのもオススメです。初めのうちは「図書館に行くと嬉しいことがある」というように、図書館の経験にプラスのご褒美をそえてみるのもよいと思っています(永遠にご褒美が必要なわけではありません。本が好きになってくれば、特別なご褒美を用意しなくても、図書館で本を借りること自体がご褒美になっていきます)。我が家の場合は、家族で休日に図書館に行った帰りは、子どもたちが大好きな“うどん屋さん”に行くことが定番になっています(笑)。本が苦手なお子さんには、まずは“きっかけ”を作って行くことが大切だと思います。----------いかがでしたか?今回は、読書を楽しむうえで図書館を上手に活用するアイデアをご紹介しました。お互いに読書の秋を楽しみましょう!参考リンク財団法人日本経済研究所(2005)親と子の読書活動等に関する調査平成16年度文部科学省委託事業 図書館の情報拠点化に関する調査研究●ライター/今井千鶴子●モデル/倉本麻貴(和くん)
2017年10月25日お受験の必要な有名私立幼稚園ではなく、地域の私立幼稚園に通わせたいと考えるママやパパにとって、入園願書の受け取りから提出まで、幼稚園から発信される情報や周囲のママ友・パパ友から聞く情報を頼る他なかなかないのが現実です。でも、願書を書きながら「これって大丈夫?」と心配になっても、なかなかスッキリ解決できなくて困ってはいませんか?今回は、幼稚園教諭免許を持ち、現役幼稚園生ママライターである私が、願書の書き方についてポイントをご紹介します。そもそも願書っていつから配布されるの?早く取りに行ったほうがいい?私立幼稚園の願書配布は、各都道府県の私立幼稚園連合会によって決められており、東京では、例年10月15日が願書配布日として指定されています。また、幼稚園が願書を受け付けられる日も決まっていて、東京では11月1日からとなっています。この決まりは、「この日から配布・受け付けをしていいよ」という日なので、園によって日程が別途定められている可能性もあります。事前に配布日や時間を幼稚園に問い合わせておき、しっかり受け取れるようにしておきましょう。幼稚園の願書を書くときの大切な5つのポイント願書を書くときには、以下の5つのポイントを押さえて書くようにしましょう。■ポイント1:丁寧に書く当たり前のことではありますが、丁寧に読みやすい字で書くことが大切です。特に、子どもの名前、住所、電話番号は枠内に大きめに書くようにしましょう。■ポイント2:電話番号は連絡のつくものを!願書に記載する電話番号は、連絡の取りやすい番号を載せるのがポイントです。自宅と携帯電話の番号をどちらも記載できる場合には両方書きます。また、携帯電話の番号には最後に(母)または(父)と誰につながるのかを書いておくと親切です。■ポイント3:子どもの様子や教育方針を書くときには夫婦で話し合ってみよう幼稚園の願書には、普段の子どもの様子や性格、好きな遊び、教育方針などを書く欄が設けられているケースも多く見られます。子どもの好きな遊びは、室内遊びと外遊びそれぞれでの好きなことを書くと、子どもの姿が伝わりやすくなります。また、長所と短所は裏返しであることが多いので、どちらかが書けなくて困ったときには「長所は元気なところ。短所は静かな場が苦手なところ。」などのように同じことを別の面から見てみるのがおすすめです。こうした欄があるときには、ママとパパとで話をしながら書くことを決めるようにしましょう。■ポイント4:備考欄・配慮してほしいことに書くのは“要望”ではない備考欄や配慮してほしいこと、という欄があると「早生まれなので、他の子と比べてできないことも多いかもしれませんが見守ってください」「甘えん坊だから厳しくしてください」と要望を書きたくなってしまうかもしれませんが、それはNGです。あくまで備考として記載するのは、アレルギーや、医師からの指示があるような事柄のみ。要望を記載すると「子育てを幼稚園に丸投げしようとしている」と受け取られかねないので、願書には記載しないようにしましょう。ポイント5:写真選びは“誰が写っているといいのか”で考えよう添付する写真は、写っている人物が子どもだけの写真がいいのか、家族の集合写真がいいのかを事前に確認しておきましょう。願書についている写真を見て、入園前に子どもの名前と保護者の顔を一致させておく園もあります。可能な範囲で園からのお願いに対応するようにしましょう。また、剥がれてしまったときに備えて写真の裏に名前を記入しておくのもおすすめです。無事入園が決まるまではドキドキしますよね。願書提出後に行われる面接の対策は、次の記事でご紹介しているので、よかったらチェックしてみてください!
2017年10月11日夏休み終盤。宿題計画的にやれる子、やれない子様々だと思います。我が家の子どもたちもそれぞれですが、末っ子は紛れもなく後者です(笑)特に憂鬱になるのが読書感想文。感じたこと、思ったことはあるはずなのに、それをあらためて文章にするのって慣れないと難しいんですよね。放っておくとあらすじばっかりになるし。「読書感想文が書ける本」なんてのも借りたこともありましたが、なんせそれを読むこと事態面倒がる…なんとか読んでも結局書いてある内容、工程が面倒、憂鬱となってしまう。どうしたもんか…一昨年3年生の時のエピソードです。このようにインタビュー方式というか、ママに教えて~って普段のおしゃべりの延長だと、面白い以外の感想がどんどん出てくるんです。つまり、感想文を書くと思うとハードルが高くても、親しい人に自分の思いを伝えるというスタンスならハードルはぐっと低くなるようです。あとはそれを文章化するだけ…なのですがここでポイントがそうです。スマホで録音すること!この方法にしてから読書感想文に取り組めるようになったんです。 「でもこれって付箋付けて文章にまとめるのと同じじゃないの?」と思われるかもしれません。しかしそれだと付箋部分に対してどう思ったか改めて考えなおしたりメモしたりするという工程が増えます。どんなやり方がいいかは人によると思いますが、我が家の末っ子の場合は録音、これが、自分がどう思っていたかすぐ引き出せ書く工程も最小限で済むので良いようです。何とっても時代の便利ツール、子どもに良い活用方法教える意味でも使ってみてもいいのかもしれません。 ということで読書感想文は攻略できたものの、結局夏休み最後まで宿題を先延ばしにし、ヒーヒー言いながらやるスタイルだけは変わらないのでした(笑)
2017年08月29日こんにちは。子育て支援を専門にする臨床心理士の今井千鶴子です。多くの学校では夏休みの宿題に“読書感想文”があると思います。特に低学年のお子さんの場合は、一人で完成させることは難しく、ママのサポートが必要な場合も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ママが読書感想文をサポートするときのコツについてお伝えします。●21世紀型教育の中核は読書感想文が土台になる?夏休みの読書感想文といえば、「めんどうくさい」「嫌い」「やりたくない」という3拍子のコメントを耳にします。バンダイ(2013)の調査でも、読書感想文に対する苦手意識の高さがうかがえます。しかし、これから学校受験や就職試験をする子どもたちはそうはいっていられません。すでに名門大学では論作文に重点をおく試験に移行することを明言していますし、教員採用試験でも論作文や集団討論などの“自分の意見を伝える技術”が合否を左右するようになっています。検索サイトの進歩によって、多くの知識を覚えるような“記憶偏重型学習”から、情報をうまくまとめながら“自分の考えを作り出して伝える”という能力 を求める動きにシフトしています。読書感想文は、このような“自分の意見を伝える技術”の基本的な練習になりますし、何よりもお子さんの“生き抜く力”を育てるきっかけになります。●作文を書くことによるさまざまな効果冒頭の書きっぷりから想像もつきませんが……かくいう私も子どものころは読書感想文を嫌々やっていました。しかし今、子どもの教育に携わってわかることは、作文を書く力は子どもにとって必要な力だということです。そして、子どもたちにはもっと読書感想文を楽しんでほしいと思っています。作文を書くことによる効果のひとつは、自分の意見を論理的に説明する力 が身につくことです。また、“自分の考え方のクセ”に気づき、自己理解が深まることも期待できます。さらに、作文を書くうえでは「登場人物は何を思っているのだろう?」と推測したり、登場人物の思いに寄り添ったりするため、共感の心を育てることにつながります。このことは、人間性の成長にも大きく関わってくると思います。このように作文が多くの効果をもたらす背景には、書くことが“メタ認知(自分の認知機能を理解したり、モニタリングしたり、コントロールしたりする一連の過程)”を鍛える作業に関連しているためだと心理学的にはいうことができます。●作文をサポートするときのママの姿勢私のように子ども時代は読書感想文が嫌いだったママも、お子さんのサポートをするときには、「めんどうくさい」という気持ちは一旦捨て、「楽しいと思わせてやるぞ!」といった気持ち で向き合っていきましょう。特に低学年のお子さんの場合は、ママが「嫌い」と言っているものは、お子さんも「嫌い」と感じやすくなるので気をつけたいですね。サポートの基本姿勢は“明るく楽しく”です。●音読段階のサポート低学年のお子さんにとっては、文章を読みながら頭の中だけで物語を整理したり、考えをまとめたりすることは難しい作業です。このように同時にいろんな考えを処理できるようになるのは、10歳前後に発達する脳機能ですから、これらの作業は分割して取り組む とよいでしょう。たとえば、低学年のお子さんの場合は、最初はママが何度か音読してあげるとよいかもしれません。そのときには、「楽しい!」と子どもが思えるように、声の抑揚などを工夫することがポイントになります。そして、お子さんが物語の内容を理解できるようになってきたら、今度はお子さんが音読をしていきます。●情報整理段階のサポートすぐに理解ができる子はいいのですが、多くの低学年の子は話の印象的なところと終盤のみを記憶しています(ピーク・エンド効果といいます)。私が感想文をサポートする場合には、“ワークシート”を活用し、子どもたちと話し合いながら全体像についてまとめる作業をしています。ワークシートには、まず相関図を作って、登場人物の特徴とセリフを記録していきます。不思議と、ワークシートを使うと子どもたちは自由な発想で面白いことを次々と発言していきます(例:桃太郎の仲間の動物は疲れないのか?鬼は桃太郎が来ると思っていたのか?)。そのワークシートをもとに、物語に対してお子さんが感じたことや考えたことを記録していくとよいでしょう。このようにワークシートに書き出すことで、情報が整理され、物語を客観的に理解することができます 。また、自分の考えを深く理解することにもつながっていくでしょう。これらはまさに、メタ認知を鍛える作業です。●書く段階のサポート読書感想文をサポートしていると、「真面目に書かなきゃ」といったプレッシャーを感じ、たくさんの口出しをしてしまうママもいるかもしれません。でも、個人的には、子どもの自由な発想を大切にしてあげてほしいと思います。たとえば、主人公ではなく“脇役の目線”が気になったり、大人が気づかない部分に着目したりするお子さんもいます。あるお子さんは、「桃太郎の仲間の動物たちは鬼ケ島に行くまで喧嘩はしなかったのか?」ということが気になっていました(よく考えれば犬猿の仲という言葉もありますよね)。そんなときには、大人の価値基準で書き直させるよりも、「よく気づいたね。面白い視点だね!」などとお子さんの目線を大事にして 自由な発想をどんどん育ててあげてほしいと思います。本来、自分の思いを書くことは楽しいものです。それを苦痛に感じてしまう子が多いのは、他者の視点(評価)ばかりが気になり、自分の意見に自信がもてないことも関係しているのではないでしょうか。また、ママから「字をきれいに書きなさい」と叱られることによって、読書感想文に苦手意識をもってしまうお子さんもいます。もちろん字はきれいに越したことはありませんが、字の練習は別の時間に行いましょう。内容以外の部分で叱られることによって、せっかくのやる気の芽が奪われてしまうのはもったいないことです。●本を選ぶときのポイント最後に、本を選ぶときのポイントです。お子さんから「この本がいい」といったリクエストがあるなら、それに挑戦してみてもよいと思います。ただ、もしお子さんからのリクエストがない場合は、お子さんの発達に合わせた本をママが一緒に選びましょう。たとえば、低学年の子の場合は、文章だけで理解するのはまだまだ難しい時期ですので、“挿絵”がある方がイメージを膨らませやすいと思います(低学年のお子さんだけでなく、読書が苦手なお子さんも挿絵がある方が取り組みやすいと思います)。また、作文を書く前には、何度も読んでストーリーを理解することも必要になりますので、お子さんが繰り返し読んでも苦痛がない長さの本 を選ぶとよいでしょう。本を読んでいる途中に「まだ続くの?」という態度が頻繁にみられるようなら、別の本を考えてみてもよいかもしれません。お子さんが、楽しく取り組める一冊を選んでいきましょう!----------いかがでしたか?今回は、ママが読書感想文をサポートするときのコツについてお伝えしました。読書感想文に笑顔で向き合うお子さんとママが増えたらうれしいです!【参考リンク】・バンダイこどもアンケートレポートVol.21「夏休みの宿題に関する意識調査」結果 | 株式会社バンダイ(PDF)()●ライター/今井千鶴子(臨床心理士)●モデル/赤松侑里(さゆりちゃん)
2017年08月23日夏休みの小学校の宿題で、もっとも頭を悩ませるのは「読書感想文」、という家庭も多いかもしれません。とくに普段から読書が苦手な子だと、ママもどうやって本を読ませればいいのか困ってしまうのでは。子どもが読書を楽しめるように、上手にサポートしてあげたいですよね。■あえて「課題図書」を選ばない夏休み前になると毎年、各学年に合わせた「課題図書」が発表になりますよね。これは、読書感想文の全国コンクールにおける課題図書の対象となる本として毎年選定されるもので、優れた作品も多いです。ただ、子どもによっては「課題図書」と聞いただけで、「読まなければいけない」と読書を強制されているような気持ちになってしまうことも。夏休みの宿題の読書感想文は、必ずしも課題図書を読まなければいけないわけではありません。子どもがあまり興味を示さない場合は、課題図書にはこだわらず、自由に好きな本を選びましょう。■子どもの興味ある分野の本を探すスポーツや音楽、歴史、動物など、どの子にもきっと興味のあることや好きな分野があるはず。本を選ぶ際には、子ども本人が好きなジャンルのものをチョイスするのもよい方法です。感想文を書くからといって無理に小説や物語を選ぶ必要はなく、絵や写真が多めのものでも問題ナシ。自分が熱中する分野に関する本なら、子どもも楽しく読み進めることができるのではないでしょうか。■映画やコミックのノベライズもOKママたちからよく聞かれるのが「うちの子、マンガは読むのに本は全然読まない」という声。普段あまり本を読まない子にとっては、長い物語はハードルが高いものです。そんなときは、映画やコミックのノベライズ作品をすすめてみてはいかがでしょうか。見たことのある映画や好きなマンガのノベライズなら、登場人物やストーリー展開もスッと頭に入るはず。元作品の「外伝」としてのノベライズもあり、読書に親しむ第一歩としておすすめです。■ママも同じ本を読む「本を読みなさい」「感想文を書きなさい」と言うだけでは、子どももなかなかやる気が出ません。夏休みは、親子で一緒に読書を楽しむチャンス。子どもが読む本をママも読んで、親子で感想を話し合ってみては。でも「読んでどう思ったかママに教えて」と聞くだけでは、子どもは“正解”を探そうとして戸惑ってしまうことが。「ママはあそこがよかったと思うけどどうだった?」「あのストーリーにはビックリしたよね」など、友達と映画の感想を語り合うような感じで話すと、子どもものってきてくれますよ。■感想文をスムーズに書くコツとは?本を読み終わって感想文を書こうとしても、いざ原稿用紙を目の前にすると一文字も書けない…という子も多いです。それは最初からきちんとした“文章”を書こうとしてしまうから。白い原稿用紙をどうやって埋めたらいいか分からず、何もできないまま固まってしまうのです。読書感想文の書き方の本などには、「基本の型を決めるとよい」と書かれています。たとえば「読もうと思ったきっかけ→あらすじ→心に残ったこと→まとめ」というパターン。パターンを決めることでポイントが分かり、子どもにとっても書くハードルが下がりそうです。筆者のおすすめは“感想メモ方式”。本を読みながら、そのとき思ったことを、メモや付箋にどんどん書いていきます。たとえば「面白かった」なら、どこが面白かったかもメモ。そしてそのメモを内容ごとにまとめたり、並べ替えたりすれば、何となく感想文の形が見えてくるはず。あとは文章がつながらない部分を補足して、原稿用紙に清書すればOKです。長い夏休みは、本に親しむよい機会でもあります。読書感想文の宿題をきっかけに、子どもが「本って楽しい」と思えるようになるといいですよね。
2017年08月08日赤ちゃんが生まれてから七日、「お七夜」を命名式ともいいます。生まれて七日目に子どもに名前を付けます。何でこのように早く名前を付けるのでしょうか。一生使う名前です。もっとゆっくり考えたいですね。昔の命名の方法名前は今のように両親がつけるものでなく、昔は色々な考慮がなされ、大きく分けて5つのつけ方がありました。1. 生児が将来偉い人、尊敬される人になるようにと、神主やお坊さん、地域の有力者などに名づけを頼む。2. 幾つかの名まえの中からおみくじ等の神意によって決める。3. 子沢山で丈夫な子を育て上げている人に名付けを頼む。4. 祖父母の名まえの一字をもらう(祖名継承)。5. 生まれてきた環境によって名前をつける(季節や続柄など)。また、この日、初めて赤ちゃんに産着を着せました。男の子は左手から袖を通し、女の子は右から手を通し、帯は結ばず、産着を打ちかけておいたそうです。出産届は、いつまでに誰が出すか出産したら必ず出産届を提出します。用紙は、市役所、区役所、村町役場にあります。産院や病院にも備えてあります。生まれた日を入れて2週間以内に出産した土地の市役所、区役所、村町役場の戸籍係に出します。提出する時は、病院で書いてもらった出生証明書と母子健康手帳、印鑑などが必要になります。届け出をするのは誰でも構いません。お七夜に隠された、名前を早く付ける意味もっとも役所に名前を届けるのは、生まれた日から14日以内に届ければよいのですが、なぜ、七日に名前を付けるのでしょうか。それは、子どもに何かあった時、名前がないとこの世に呼び戻せないと考えたようです。私たちの名まえは、肉体でなく魂についていると考えられています。乳幼児の死亡率の高かった時代には、今よりも不安が多くあったのでしょう。また、昔は七日目に生児の父親の忌みが、晴れて産室への出入りも許されるというというところもあり、父親が生児とかかわりをもち名前をつけることが許されることを意味したようです。今は、父親も出産から立ち会うことも多く、時代が随分違いますね。お七夜の由来現代では、生まれて七日目を大事な日としていますが、奈良・平安時代の貴族階級には「産養」(うぶやしない)とか「産立(うぶだち)の祝い」と言って、子どもが生まれた日を「初夜」、生後三日目を三夜(みや)、五日目を五夜(いつや)、七日目を七夜(しちや)、九日目を九夜(くや)と言って、奇数日に生まれた赤ちゃんの無事を祈って宴が開かれていました。江戸時代に幕府が七夜を公式の儀式としたこともあって、現代にも残っているようです。徳川将軍家では、お七夜を命名の儀として名前を披露して諸大名からお祝いの品を受け取る公式行事としたため庶民にも広まったようです。お七夜は、別名「枕下げ」「枕引き」とも言われ、昔は仲人夫妻を招いて祝膳を囲むことが行われましたが、現代では特別な祝宴をせず、内輪で簡単なお祝いをする方が多いようです。出産して間もない母親のためにも現代の祝い方のほうが思いやりのあるやり方だと思います。出産して七日目に親戚の人や近所の人を招いてお披露目の祝宴をするのは、出産したばかりの母親には、大変だったことと思います。命名書の書き方命名書は、「はいばら」「鳩居堂」など大手文房具店などにも日の出、亀、鶴、犬張り子など縁起のよい絵が入ったものが売られています。命名書はきれいな字で書かなければと思い、他人に頼む人もいますが両親や祖父母が書くことが生まれた子にとって大事なことなので、是非、肉親が丁寧に書くことをおすすめします。市販の略式の命名書には「命名」と書いた字の下に、赤ちゃんの名前を大きく書きます。左側に誕生日月日、赤ちゃんの名前の右上に親の名まえを書きます。「田中太郎・花子 長男」というようにです。昔は父親の名前しか書かなかったのですが、両親の名まえを書いてもよいと思います。それを神棚の下、床の間の柱、今では、ベビーベットの頭側の壁などに飾ります。命名書はひと月ほど飾り、へその緒と一緒に取っておいた家族が多かったようです。 お七夜の当日赤ちゃんに名前が付いたことを祝う命名式当日のお祝いの仕方ですが、母親にとって出産七日目でご両親をお招きしてお祝いをというのは、しんどいことだと思います。おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に住んでいる場合や出産の里帰り中であれば、簡単な御祝いなら無理なくできそうですね。できたら大事な命名のことですから、出産前にそのことを話し合って決めておくとよいと思います。いづれにしても命名書なども出産前に購入しておくとよいですね。親御さんが主催してくれる場合は、甘えてお客様になってよいでしょう。お七夜の祝膳は、母乳が出るようにとお赤飯や消化のよいお餅などで祝いました。お赤飯はたくさん炊いて、熨斗紙に「内祝」の表書き、子どもの名前を書いてご近所に配ったようです。多くの人に食べてもらうことでその赤ちゃんは幸せになれると言われました。赤ちゃんは、全く記憶にないお七夜です。集まった人たち一人ひとり赤ちゃんを抱いてもらい写真をとって、その下にメッセージを書いてもらうことをお勧めします。赤ちゃんに対する想い、将来の希望など思いつくままに書いてもらうと記念にのこるお七夜になると思います。ご両親と離れて暮らしているママは、夫に手伝ってもらって、簡単な祝宴をするとよいでしょう。名前が付いた喜びなどの感想をそれぞれ書いて、命名書とともに大事にしまっておきましょう。また、この時に足形や手形をとる家族も多いようです。小さな紅葉のような赤ちゃんの手形や足形は、子どもが成長する上で比べると「本当に大きくなったな」と実感できると思います。赤ちゃんの健やかな成長を祈り、ママに無理のない素敵なお祝いになるとよいですね。
2017年04月26日説明が苦手、自分の意見が言えない、感想文が書けない…。わが子のそんな様子から、「うちの子は何も考えていない」「表現力や文章力がない」と嘆いているママ! 実は、お子さんは、表現の仕方を知らないだけかもしれません。子どもの表現力を引き出し、読書感想文もラクラク書ける秘訣を、キッズ作文トレーナー講座立ち上げリーダー・志田千帆さんに聞きました。読書感想文は、大人の「問いかけ」でグングン書ける!子ども本人だけでなく、多くの親をも悩ます読書感想文。実は志田さん自身も、以前は読書感想文がお子さんとの衝突の原因となり、「早く書きなさい!」「何か思ったことないの!?」と声を荒げていました。それが、ちょっとしたコツをつかんでから、お子さんは書くことが好きになり、志田さん自身もストレスを感じることがなくなりました。そのコツとは、「問いかけ」の工夫。大人が問いかけながら表現を整理していくことで、読書感想文が短時間で楽しく書けるようになるそうです。「子どもは何も感じていないわけではなく、表現の仕方を知らないだけ。大人がうまく問いかけることで、子どもの表現を引き出すことができます」。子どもから表現を引き出す「問いかけ」のコツとは!?読書感想文を含む作文のはじめの一歩は、大人からの問いかけがポイント。心がけておくとよいのは、一点にフォーカスして問いかけること、なるべく具体的な質問をすること。「読書感想文であれば、本全体の感想を聞くのではなく、一場面にフォーカスして問いかけてください」と志田さん。まずは、「どこの場面を紹介したい?」「『ここ聞いて!』というページはどこ?」と問いかけ、その場面について、「誰がどこでどうした場面なの?」「その人ってどんな人なの?」「どうしてそうしたのかな?」「読んでどう感じた?」など、なるべく具体的に問いかけます。大事なのは、その子の伝えたいことに大人が興味を持つこと。少しオーバーなぐらい相づちを打ちながら、「それ、詳しく聞きたい!」「ええ~!?そんなことがあったの?」「それでそれで?」「うんうん、すごくよくわかるよ~」といった反応と見せると、子どもは自ら表現したいという意欲が出てくるそうです。子どもの感情や表現を否定しないこと!「問いかけ」を行う際のポイントは、子どもの答えをそのまま受け入れること。志田さんは、「子どもは自分の感情や発言が受け入れられるかに、とても敏感です。自信がない子は、大人の反応を気にして萎縮してしまいます。大人は、まずは子ども達に『自由に表現していいのだ』という安心感を与えてあげることが大切です。子どもの言葉や感情に正否はありませんから、表現できたことを褒めて、『なるほど』と受け止めてあげてください。『いや、違うよ』『そうじゃないよ』といった否定は禁物です」と言います。本を読まない子でも書ける裏技!でも、もし子どもがどうしても本を読んでくれなかったら? 途中で投げ出してしまったら、そもそも読書感想文が書けませんよね?志田さんは、「それでもなんとかなります」。たとえば、気になる挿絵を選ばせて、どんな感じを受けか聞いたり、数ページでイヤになった場合は、おもしろくない理由を聞き出したりすると良いそうです。「読書感想文というと、親は賞をもらえるような模範的なものを期待しますが、目的は賞を取ることではなく、思ったことをのびのびと伝えられる表現力を身に着けることですよね? 大人が思うような読書感想文としては成り立たなくても、表現することをトレーニングする機会だととらえ、楽しく自由に取り組んでください」。志田さんのお話は、「読書感想文とはこうあるべき」という概念をくつがえすものでした。「問いかけ」を利用すると、表現できる子になるのはもちろん、最終的に本も好きになってくれるかもしれませんね。読書感想文をきっかけに、自分の想いを自由に言葉や文章にする力をつけてあげると、人生が豊かに楽しくなりそうです!志田千穂さんHP<文:フリーランス記者鯰美紀>
2017年04月14日こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいママです。男の子三人(小2・5歳・2歳)のママです。私が母親になって叶えたかったことは、本好きな子に育ってほしいこと失敗だらけ&日々試行錯誤な私ですが、唯一、努力が実を結んだ事がございまして…。それは、長男・ちゅんたんが、本好きな子に育ってること。実は母親になったら叶えたいと思っていた密かな夢があったんです。・子どもに本好きに育ってもらいたい。・ちょっとした図書館並みに絵本を揃えたい。っていう夢。現在、我が家にはいくらぐらいあるんでしょうか…。かるく200冊は越えてると思います。ちなみにオモチャはろくなものはひとつもありません。絵本だけが我が家の財産です。なぜこのような考えになったのかというと…もともと絵本の読み聞かせの重要性については興味があった分野なのですが、ある日、夫が良いことを言ってくれたんですね。あ、ちなみに夫は子どもの頃からまったく本を読まず、読み聞かせも苦手で、おまけにド下手です。妻がせっせと読み聞かせに勤しむ姿を見て彼なりに思うことがあったんでしょう。「育児において、どんな手法も必ず賛否両論がある。母乳育児がいいっていう意見もあれば、ミルク・混合育児でもいいっていう意見もあるし、テレビがよくないっていう意見もあれば、時間を決めてれば大丈夫っていう意見もある。どんな意見でも必ず良い面、悪い面が挙げられるけれど、絵本の読み聞かせだけはどの立場のどんな人でも『良い』と言う。」たしかに。絵本の読み聞かせだけは、「読み聞かせすぎはよろしくない」とか、「読み聞かせも良し悪し」って聞いたことないです。読み聞かせ開始は生後5ヶ月。その反応は?私がちゅんたんに読み聞かせを始めたのは、生後5ヶ月の頃。市のブックスタート事業で絵本を貰った頃ですね。ただ、生後5ヶ月の赤ちゃんに絵本を読んでみたところで、キャキャキャッ! と笑うとか、興奮する、とかそういった反応は一切ありませんでした。特にちゅんたんは、笑顔を安売りしない赤ちゃんだったため(無口&ポーカーフェイス)一人でテンション高いオバサン状態。完全なる一方通行で「意味あんのかな…」ってむなしくなる瞬間多々ありました。が、その他に遊ぶ手段も特に持ち合わせていなかったので、とりあえず毎日数冊ずつ読み続けました。月齢や年齢によりなかなか読み聞かせにも苦労する生後8ヶ月頃になってくると、動きも表情も出てきますが、今度は、脱線&妨害。まだ読んでる途中なのにベリッ!とページをめくられるわ、試食はするわ、まぁ、理想通りになんていかないわけですよ。「ね、聞いてる? 聞いてないよね、絶対?」なんてことしょっちゅう!しかし、自我が芽生える頃には、絵本への興味が湧いてきて、自分で読んでほしい本を持ってくるようになったんです。これぞ私の望んでいた状態…!! ではあったのですが、これがまた何気に大変…。 四六時中読んで読んでとついて回られる。ちょっと待って! って言う事もありましたが、できるだけこの興味を絶やしたくないと思ったので、食器を洗ってる途中でも手を止めて床に座って読んだり、料理の合間にコンロの下に座って読んだり、時には同じ本を4度連続で読まされ、気がついたら一時間経ってた事もありました。読んで読んで攻撃の中、本当の私の気持ちこうして書いてみたら、なんだか私、めっちゃ優しいお母さんのように写るんですけど、決してそんな事ないんですよ?内心、「あぁ…忙しいのに…!」とか全然思ってましたし、「早く自分で読めるようになればいいのに…チッ!」とかも思ってましたし。昨日も一昨日も読んだのに、また同じ本持ってきて…こっちがもう読みたくないよ……ってうんざりすることもいっぱいありました。でも、今だからこそ言えるんですが、ここまで絵本に熱中している時期なんてほんの一瞬だったな、と。ちゅんたんの場合、1歳~2歳代がまさに黄金期で、飲んでも飲んでも喉が乾くように、読んでも読んでも次から次へと持ってきました。手を止めて日々読んであげて、今の息子があるでも、ここだけは私の中で誇れる事で、手を止めて一冊一冊読んできた毎日毎日の積み重ねがあってこその今のちゅんたんがあるのだと思うんです。では、実際に絵本の読み聞かせの効果がどのように発揮されるのかというと、はっきり言って、それはまだわかりません。読み聞かせがいいとは聞くけれど、実際どのように効いているのかは、我が子ではよくわかりません。絵本の読み聞かせを何百冊としてきても、ちゅんたんは字を覚えるのが遅かったですし、書くのも遅いし、おまけに汚い。(関係ない)お勉強系で唯一役に立っているといえば、教科書に出てくる物語がどれも知っているものばかりっていうことと、(おじさんのかさ、スイミー、スーホと白い馬 などは全部幼稚園時代に読破済み)初見の読解力テストが毎回100点ということぐらいです。でも、親が読書に求めるものってテストの点数ではないと思うんですね。結局、想像力とか、感受性とか、柔軟性とか、そういったところだと思うんです。なので、ちゅんたんがどこまでそういったものを身に付けているのかは今の時点ではわかりません。結局、読み聞かせの効果はわかりづらいそれに究極を言うと、実は私も夫も親に読み聞かせをしてもらった記憶がほとんどありません。その後私は自分で本を読むのが好きになり、わりとよく読んで育ち、夫はというとほとんど本を読むことなく育ちましたが大きくなった二人を見てみると、夫のほうが読解力と理論性を持ち合わせています。私のほうは発想力と想像力を持ち合わせています。書いてあることを忠実に正確に読み取るのは夫のほうが得意で、表現したり発信するのは私のほうが得意です。このような結果からすると、結局、どれだけ本を読んだか、やどれだけ読み聞かせをしてもらったかっていうのは一概に図れないもので、そんなにアテにならないのかもしれません。でも、やる価値があると思う持論それでも、やはり、多くの先輩方が全員「読み聞かせは素晴らしい親子のコミュニケーション」と口を揃えて言うものですから、私はこれでやってきてよかったんじゃないかと今は思っています。ちなみに子どもに絵本好きになってもらうためには第一条件として、リビングに本棚があることだと思います。これは今回の引っ越しをしてみて痛感。今まで我が家ではリビングに本だなを置いて、いつでも気軽に本に触れるようにしてあったのですが今回の引っ越しで家の間取り上どうしてもリビングに本棚を置けなくなってしまいました。そしたら愕然と読書時間が減りまして……。今まで当たり前の光景で気づいてなかったけれど、リビングに本棚があるって読書好きへの一番の近道だったんだなって思い知りました。どうぞ皆様、リビングに本棚を。小さいうちだけでも置いてみてくださいね。
2017年02月23日「絵本の読み聞かせをしたいけれど、どんな本が良いの?」、「おでかけのバリエーションを増やしたい…」、「子どもに読書の楽しさを知ってほしい!」そんなママにとって、図書館はとても役立つスポット。ただ、子どもが騒いで迷惑をかけないか、小さな子でも楽しめるのか? といった不安から、足を運べずにいるママもいるかもしれません。子どもと一緒に「図書館デビュー」する前に知っておきたい情報がわかれば、そんな不安も吹き飛ぶはず。子ども向けイベントや子育て支援コーナーが充実している図書館も増えているので、上手に活用して子育てに役立ててみてはいかがでしょうか?■「読み聞かせ会」「おはなし会」とは?多くの図書館で、子ども向けの本の「読み聞かせ会」「おはなし会」が実施されています。図書館スタッフやボランティアスタッフが絵本などの読み聞かせを行うもので、まだ自分で文字を読めない子どもにも物語を楽しむことができます。そして、「読み聞かせ会」「おはなし会」は、ママにとってもうれしいイベントなのです。会ごとに対象年齢を定めて年齢に合った絵本を取り上げているケースが多いため、本選びの参考になります。自分の子がどのような本に興味を持つのかを知るための、良い機会にもなるでしょう。どのように読み聞かせると、子どもの興味を引きつけることができるのか? その勉強の場としても役立つイベントです。■読み聞かせの本選びに迷ったら…おすすめの絵本リストを案内している図書館もたくさんあるようです。子どもにどのような本を読み聞かせるべきか迷ったときは、一度図書館に足を運んでみて、そういった情報を参考にすると良いでしょう。また、図書館司書の方にたずねてみるという方法もおすすめです。本選びをサポートしたり、必要な資料を探し出したりすることも司書の仕事のひとつ。遠慮せず、声をかけてみましょう。このとき、「1歳の子どもに読み聞かせたい」「動物が出てくる絵本」というように、求めている本の条件を具体的に伝えると、より的確なアドバイスが期待できます。■「赤ちゃんタイム」「子育て支援コーナー」を設けている図書館も近年、乳幼児連れでもほかの利用客を気にせず過ごせる、「赤ちゃんタイム」を導入する図書館が増えてきました。赤ちゃんタイムには、ボランティアスタッフなどによる乳幼児向けの読み聞かせ・手遊びが行われ、親子で、また集まった親同士で会話することもできます。さらに、子育て支援コーナーが設けられている図書館も。子育てに役立つ本や資料が集められ、幼い子どもを連れたママでも利用しやすいよう工夫されています。実際に1歳の子どもと「赤ちゃんタイム」を頻繁に利用している友人に話を聞いてみたところ、「周囲を気にせず本を読んであげられるのが魅力」とのこと。また、同じ年ごろの子どもを持つママたちと交流でき、自分自身のリフレッシュにもなっているそうです。幼い子どもを連れて図書館へ行くことに不安を感じているママも、「赤ちゃんタイム」「子育て支援コーナー」なら安心して足を運べるのではないでしょうか。 ■読みたい本が決まっているなら「ネット予約」がおすすめ子どもに読み聞かせたい本、自分が読みたい本が決まっている場合には、前もってネット予約しておくと便利です。多くの図書館でネット予約が可能となっていますので、頻繁に本を借りる人は利用登録をしておくと良いでしょう。小さな子どもを連れて図書館へ行くと、本を探しているうちに子どもの機嫌が悪くなったり、眠くなったり…ということも。そんなときも、ネット予約をしておけば、目当ての本をサッと借りることができ、「せっかく出かけて行ったのに、貸し出し中だった!」なんて残念なパターンも避けられます。小さいうちから読書に親しむことは、子どもにとってプラスになるはず。もちろん、ほかの利用者への配慮は必要ですが、「子どもが迷惑をかけるかもしれないから」と図書館から遠ざかってしまうのは、もったいないような気がします。今の図書館には子どもとママを応援するイベントや工夫がいっぱい! 最寄りの図書館ではどんな取り組みが行われているのか、一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
2017年02月21日就学準備の1つ、ひらがなの練習。読む練習はしていたけれど、いざ書くとなると…出典 : お子さんに文字の読み書きを習得してほしいとき、最初に何から教えればいいのか悩みますよね…。今回は、我が家で取り組んでいた方法をご紹介したいと思います。当時、私は年長の広汎性発達障害の娘に平仮名を覚えさせていましたが、書き方はまだ教えていませんでした。地域の小学校への就学を意識していましたので、それまでに平仮名は書けるようにしたかったのです。しかしこのときの娘は、平仮名はおろか直線でさえもまともに書けなかったので、どのようにして教えようかと悩みました。そこで思いついたのが、なぞりがきでした。私はワンコインショップで売っていたひらがなのドリルを用意しました。ドリルは直に書き込むと1回でお終いなので、半紙のような薄い紙をドリルの上に敷き、何回もなぞって練習させてみました。しかし、これでできれば何も苦労はしません。娘はなんとかなぞることができましたが、はみ出ることも多く、まだまだ難しそうでした。なぞり書きの取り組みで見えてきた娘の弱点。さて、どうする?出典 : なぞりがきの様子を見ていると、娘はどうやら平仮名の構成に曲線を含んでいるものが苦手のようでした。このため、我が家では50音でも名前でもなくなるべく直線だけで書ける文字から教えることにしました。「く」「け」「こ」「た」「に」「へ」などです。これらの文字を、今度はドリルを手本にしながら紙に書き写すことにしました。でも、もちろん最初は文字にならないので、手を添えて一緒に書いていました。このときは文字の形が整うこと(文字として読めるようにすること)をなによりも優先していました。文字を枠の中におさめることは気にせず思い切り書けるよう、紙は白紙であれば不要なコピー用紙の裏やチラシの裏などなんでも使っていました。字の大きさをそろえて書くのは、小学校に行ってからでも遅くはないと私は思います。なんとなく文字の形に近くなってきたら、1人で書かせることにしました。根気よく続けたところ、数日後にはなんとか文字になってきました。書ける文字を増やすにはどうしたらいい?出典 : 直線の文字に慣れてきたら、他の平仮名も練習を開始したいところ。その前に、私は頭の中でちょっと戦略を練ってみることにしました。「け」が書けるということは少し練習すると「は」が書けるのでは?「は」が書けることができたら「ほ」「ま」もすぐ書けるようになるんじゃないか?「わ」が書けるようになったら「ね」を練習するればどうだろう?そうやって、形が似ているものから練習させよう!と考えました。他にも「あ」の中には「の」が入っているので、「の」が書けるようになってから難しい「あ」を教えるなど、書ける文字から難しい文字へと移行していったのです。就学前は、遊びから学習への移行期。焦らず子どもと向き合いながら取り組んで出典 : 最初は難しいと思っていたことも、分解して簡単にしてから教えると、娘も練習しやすかったようでした。以前は真っすぐな線も難しかった娘ですが、小学生に上がる頃にはなんとか自分の名前が書けるようになりました。時間はかかりましたが、根気よく支援することで自信につながるようです。就学準備や紙と鉛筆の学習となると、保育園や幼稚園のような遊びの延長ではないので、1度の練習で根を詰めすぎると子どもがすぐ飽きてしまうかもしれません。そんなときは、長くても10分か15分程度で止めるようにし、後は遊びの時間に充てると集中しやすいのでは?と、思います。
2017年01月04日読書の秋!ということで、絵本の読み聞かせのコツや我が家の子どもたちが、今はまってる絵本をご紹介したいと思います。絵本って、いつ読んでる?ほんの数分でもいいので、できるだけ毎日読むのを習慣にするのが良いそう。ただ、義務的になるとママもパパも大変。生活リズムに合わせて無理ない程度に読む時間を決めてしまいましょう。我が家の場合は、基本的には寝る前に読み聞かせタイムを設けています。寝る前に読むと覚えたことをあまり忘れず、効率的に記憶することができるそう!寝る30分前ぐらいになったら、電気を少し暗〜く(←合図になっている)して、寝っ転がりながら絵本タイム♪その後は、そのまま寝かしつけへ突入します。ただ!子どもって「もういっかい!」とか「次はこれ!」と、どんどん絵本持ってきたりするもの。その日によって「あと1回ね」ということもありますが、基本は読む前に「今日は1人2冊までえらぼうね」など言って、はじめに約束しています。1歳&2歳、読み聞かせのコツ5つ!我が家で心がけている読み聞かせのコツは、5つ。・子どもに絵本を選ばせるママではなく、子ども自身が絵本を選ぶということが大切。同じ本が続いたりすることもありますが、心ゆくまで読んであげましょう!・うまく読むんじゃなくて、一緒に楽しむ一番大切なのは、子どもたちと一緒に絵本の世界観を楽しみながら読むこと。ページをもどったり、集中できないのも子どもらしさ。物語を追うことだけに一生懸命にならず、楽しく絵本の世界を楽しみましょう!・好きなジャンルだけに片寄らないいろんな絵本を読んであげることで、子どもの世界観が広がります。また、意外なジャンルに興味をもつこともありますよ。男の子だからこういう本、年齢的にこういう本、などと決めず、いろいろな世界に触れてみたいものです。・同じ絵本を何回でも読み聞かせる同じ絵本を繰り返し読むこと=繰り返し何度も反復する方法で、子どもは多くこ言葉を覚えると言われています。気に入った本は、とことん読んであげる!・指さししながら読む我が家の子どもたちは、大好きな電車や動物など、絵本のストーリーとは関係なく指で差してあげると喜んだりします。 どの言葉がどの絵を指しているかわかるように読んであげると、より正確に言葉を学べるようです。我が家の子どもたち、今はまってる絵本はこちら2歳のお兄ちゃんは…①【しゅっぱーつしんこう】大好きな電車の絵本。②【やさいさん】「にんじんさん!」と言いながら、おやさいさんを当てて楽しんでいます。③【ぞうさんのうんち】まだオムツ卒業できてないからか、うんちに興味津々の息子1歳の妹は…①【はらぺこあおむし】鉄板の絵本!仕掛けも楽しく、兄妹そろってお気に入りの1冊です。②【リュックちゃんです。】小さなリュックがお出かけするお話し。「ごちそうさまでした」とお弁当を食べ終わるところでは、手を合わせたりしてます♡③【ねずみさんのながいパン】いろんな動物が、家族みんなでごはんを食べてるの可愛い絵本です。そして、最後に2人とも超お気に入りの1冊はコレ!【おかおがぽん!】何回も読みすぎて、ボロボロなくらい大好きな絵本です。記事を書いてて私自身も、子どもたちにもっともっと絵本の楽しさを、教えてあげたくなりました。みなさんもお気に入りの絵本が見つかりますように♡
2016年11月21日最近、読書嫌いの子どもが増えているといわれています。みなさんのなかにも、あまり読書が好きではない方もいらっしゃるかもしれません。読書は子どもにとって学力だけでなく、成長する上でいい影響を与えます。子どもに読書する習慣を身につけてほしいママも多いでしょう。私自身の体験談から子どもが読書好きになる3つのポイントをご紹介します。寝る前の15分、子どもと一緒に読書しよう子どもは「本を読め」と強制しても、なかなか読んでくれません。「本を読むことは大切なのよ」と言っても説得力がありません。そんなときは一緒にベッドに入って本を読みましょう。読み聞かせではなく、親子それぞれが自分の好きな本を読むのです。ふだん仕事で子どもとゆったりとした時間がとれなくても、寝る前の15分だけなら可能なのではないでしょうか。いままで読書する習慣がなかったママは、最初は雑誌や短編小説などでかまいません。大切なのは、子どもと読書の時間を共有すること。寝る前のひととき、一緒に読書をすることで有意義に過ごせます。いい親子関係を築くためにもおすすめです。本は子ども自身に選ばせて個人的には子どもに課題図書を薦めるのはおすすめしません。私の場合、『人間失格』や『金閣寺』が学校推薦図書でしたが、読むのに苦労しました。純文学は、とっつきづらくてハードルが高いものです。読書を習慣にしてほしいなら、図書館で紹介されている人気図書が読みやすくておすすめです。学校によっては、図書室だよりなどの広報紙で新刊や人気の本を紹介しているので参考にしてみては。子どもがよく読んでいる本というのもポイントです。小学生なら、ハリー・ポッターやダレン・シャンが人気のようです。よくわからないときは、図鑑や子ども向けの小説からスタートするのもいいですね。私は森絵都さんの本を読み続けていました。親が自分の好きな本や課題図書などを押しつけてしまうと、読書が嫌になってしまうこともあります。自分が読む本は自分で選ばせる。親は子どもがおもしろい本に出会うためのサポートをしましょう。読書の後は一緒に感想を語りあおう親子それぞれ好きな本をベッドで一緒に読む。そのあと、読んだ本の感想を語りあってみてください。報われない恋をした人魚姫の行動は正しいのか。恩返ししていたはずの鶴は、なぜ姿を見られて飛び立ったのか。子どもの意見を受け入れ、自分の意見を伝え、一緒に考えてみましょう。話の筋を説明する構成力や、自分の意見を伝えることで、主体性、コミュニケーション能力なども養われるでしょう。子どもの気持ちや考え方に触れるためにも、意見を交わすきっかけづくりは大切です。インプットしたあとにアウトプットするのもひとつの方法。日ごろから気持ちを伝えあう習慣があれば、学校生活がうまくいかなかったときや進路で迷ったときなどでも、親に相談しやすい雰囲気が作れるはずです。親子で楽しい読書ライフを世の中には、あまるほど興味深い本があります。ぜひ好きな本を見つけてください。好きな本を横に並んで読み、語らう。親子にとって、とても大切な時間になるはず。忙しい毎日でも、少しだけ読書の時間を取りましょう。短時間でも毎日続けるよう心がければ、いつしか積極的に本を読む子どもになります。・子どもが読みたい本を選ぶ・ママも子どもと一緒に読書する・読んだ本の感想を語りあうぜひこの3つを実践してみてください。子どもと一緒に読書ライフを楽しんでくださいね。
2016年08月14日こんにちは、ママライターの木村華子です。いよいよ夏休みがやってきました。真っ黒に日焼けした子どもたちが、海に山にと存分に夏を謳歌するシーズンです。ところが、そんな楽しさに水を差す、毎年恒例の問題が……。そう、夏休みの宿題です。引越し見積もりサイトの『引越し侍』は2015年8月、全国のユーザーを対象に行ったアンケート「小学校時代、夏休みの宿題どうしてた?」の調査結果を公開しました。内容をみると、夏休みの宿題のうち「最も苦手だった」と回答されたのは以下のとおりです。**********・1位:読書感想文……36.5%・2位:日記・絵日記……20.2%・3位:作品作り(工作・研究など)……19.3%・4位:ドリル類(算数・漢字など)……14.3%・5位:動植物の観察……4.3%**********読書感想文を苦手だと感じていた方は、なんと3人に1人!さらに、「最後まで残った夏休みの宿題は?」という質問でも、34.3%に上る方々が「読書感想文が終わらなかった」と答えたのだとか。夏休みの宿題は、ママも巻き込む一大事!お子様の宿題をよりスムーズに終わらせるためにも、苦手な読書感想文を後回しにしないことが重要です。読書感想文を制する者が、夏を制す……!と言っても過言ではないでしょう。そこで今回は、ライターの私が実践している、“わが子の読書感想文を早く終わらせるコツ” を紹介いたします!●スピーディーな読書感想文は、“本選び”から!“読書”感想文ですので、まずは読む本が必要です。子どもが興味を持ってくれる1冊であることが最重要なのですが、中には大人の私が見ても「え、この本って感想書くの難しそう……!」と感じるパターンが存在します。私事ですが、わが子が初めての夏休みを迎えた小1のころ、「この本のことを書くよ!」と彼が持ってきたのは、恐竜の図鑑でした。図鑑を読んで、何かを感じ取り、原稿用紙2枚分の感想を書くことができるのなら問題ありません。本には、感想文を書きやすいものと、そうでないものが存在しています。スムーズに感想文を書き進めるためにも、まずは読む本を選ぶ段階でつまずきたくはないところ……。学年によって基準は異なりますが、基本的に以下のポイントを押さえた本選びがオススメです。・子どもが読破できる1冊(漢字や文が難しくはないか?)・子どもが興味を持てる内容(好きなジャンル、好きなもの・ことが登場する)・物語のある内容(いくら好きでも、図鑑や辞典では難しい)普段から読書をしないお子様の場合、まずは1冊を読み終えることが第一関門となるでしょう。また、「読破はできたけれど、何も感じることがなかった」という事態も避けたいところ。スムーズに読めて、読み終わった後に何かしらの感動を覚えてもらうことがポイントです。そして、さらに重要なのは、お子様に「ママが選んだ本を読まされた 」と悟られないことです。基本的には本人に委ねる本選びをさせて、もしも難しそうな本を持ってきた場合、うまく誘導しながら読書感想文に向いた1冊をすすめてみましょう。本との出会いは、原稿用紙の文字数を埋める格好のエピソード。本人のモチベーションを保つためにも、あくまで「自分が選んだ本だ」という動機付けをしてあげてください。●読書中には、付箋が大活躍!読書感想文を書く上で、「自分が好きだったシーン」や「感動・感心した出来事」は、必ず使える有用なデータとなります。勢いに任せて読み進めるほど没頭するのは素晴らしいことですが、できれば“どこが良かったか”を残しておく と、よりスムーズでしょう。読み始める前のお子様に、「楽しかったページやびっくりしたことが書いてあったところに、付箋を貼っておこうね」と伝えれば、読み終わるころにはお子様の感動が目視できる1冊が完成します。あとは、その感動を書き起こすだけ!読み終わった後に、「何を書けばいいんだろう……」と悩むリスクを食い止めることができ、よりスピーディーに読書感想文作成に入ることが可能になります。●原稿用紙に向かう前に! 大まかな構成を作っておく学年によって異なりますが、多くの場合、読書感想文では原稿用紙2枚前後が課せられます。原稿用紙は1枚400文字ですので、つまり800文字ほどの文章を書く必要があるということ。この文字数を「多い!」と感じる方へ!その理由はきっと、「何を書くべきかがわからないから」なのではないでしょうか?丸腰で原稿用紙に向かう前に、まずは書くべきポイントをまとめておくことをオススメします。●(1)「本との出会い」上記にも書いた通り、本との出会いは文字数を埋める格好のエピソードです。とはいえ、ダラダラと出会いのシーンを描写する必要はありません。「小さなころから何度も読んだお気に入りの1冊」でも、「図書館で出会ったカッコイイ表紙の本」でも結構です。どんな風にその本と出会ったのかを、長くなりすぎない程度に書きましょう。●(2)「ストーリーの要約」読書感想文全体がストーリーの要約で終わってしまった経験は、きっと多くの方が持っていることでしょう。もっとも文字数を稼ぎやすいポイントです。だからこそ、短くまとめる必要があるとも言えます。重要な“感想文”を書けるだけの文字数を残しながら、簡潔にストーリーをまとめてください。●(3)「感動したシーン」読書感想文の中で、最もボリューミーにしたいのが「感動したシーン」以降です。ここで活躍するのが、読書中に貼った付箋の存在 。付箋を貼ったページから、特に心に残ったシーンについて、そして読んだときの心情についてを書きましょう。可能なら、そのシーンからイメージされる自身のエピソードに触れたり、「僕・私ならどうだろう?」と、自分自身と登場人物を比べてみると、より楽しい読書感想文になります。●(4)「本から得たこと」感想文は、その本から得たことで結ぶと読後感が良くなります。「これからは、○○しようと思った」という抱負や、「はじめて○○なのだと知った」という発見でもいいでしょう。本と自分をリンクさせることが大切です。もしも「私は何も得なかったよ!」という場合、「こんな本だから、こんな人にオススメです」という結び方もいいでしょう。ポジティブ に締めくくりましょう。●構成ができたら、あとは書くだけ! ハイおしまい!書くべき内容がまとまれば、あとは書くだけ!これまで夏休み後半まで立ちはだかっていた2枚の原稿用紙も、もう怖くはありません。夏休みの宿題は、ママにとっても大きなストレス。できるだけ早く片付けて、心置きなく夏を楽しみたいものですね。今年こそ、読書感想文を後回しにしない夏休みを叶えてみてはいかがでしょうか?【参考リンク】・夏休みの宿題、どうしてた? | 引越し侍()●ライター/木村華子(ママライター)
2016年07月27日前編 では、読書を通じて子どもの興味の幅を広げる方法を紹介しました。後編では、いよいよ、「なぜ自分の子だけできないことがあるのか」の答えを、再び読書を通じて考えてみます。「なぜこんなこともできないの?」と感じたときが、自分の子育てを振り返るとき子どもが自分から本を読み、しかも本の種類の幅を広げていくには、親の関わりが必要不可欠です。幼いころから読み聞かせの時間をたっぷりととり、子どものボキャブラリーが自然と増え、自分で読むようになったら、子どもが選ぶ本の種類の幅を広げるよう聞き役に回るなどの工夫をする。そうすることで、子どもの脳が、一人で本を読み、しかもいろいろな種類の本に興味を持つように、自然と成長するのです。当然、今まできちんと関わってこなかった場合(読み聞かせをしていない、聞き役に回っていない等)は、いきなり本を読めと言っても、子どもは読むことができないのです。でも、そのような成長プロセスを知らなければ「どうしてあなたはそんなに本を読まないの!」「もうそろそろ自分で読めるでしょ。なんで読めないの!」なんて言ってしまいがちです。これは読書だけに限りません。「なぜできないのだろう」と親が感じ、その言葉をそのまま子どもにぶつけてしまう場面は、思いのほか多いものです。「もうできるだろう」「こんな簡単なこと、できるに違いない」親からするとそう思っていたのに、実際やらせてみたらできなかった。そんな時「なぜできない!?」という気持ちが湧き上がったり、子どもに直接そう言ってしまったりするのでしょう。ですが、読書の例からもおわかりの通り、そのことに対する子どもとの適切な関わり方が今までなかったのであれば、子どもの脳はそこまでに発達しておらず、「できない」ということになってしまうのです。「なぜできないんだ!」と子どもに言ったって、子どもにはその理由がわかるわけがありません。「わからない」と答える程度でしょう。この場合の質問は、無茶な質問です。というのも、「自分の脳はそこまで発達していないからだ」なんて、わかるわけがないからです。ですから、お父さん、お母さん、このような言葉を子どもにぶつけるのはやめてください。反省すべきはむしろ、自分自身なのです。子どもに対して「なんでできないの!?」という気持ちになったら、一度深呼吸してみてください。それだけで少し冷静になれます。そうなったら次に、自分のこれまでの育児を振り返ってみてください。適切にかかわってきたかな? 必要なことを面倒だからと言ってやらないできたのではないかな? 冷静に考えて思いつくことがあれば、「なぜできないの!」とイライラしたり、子どもを責めたりすることは、きっと低減するはずです。(子育ての達人)
2016年02月27日小学生の長期休みの宿題のうち、苦手なもの第1位に上がることが多いのが「読書感想文」。これは大人になってもあまりいい思い出となっていないようです。総合マーケティング支援を行うネオマーケティングが実施した 調査結果 によると、子どもの頃を振り返って「嫌いだった宿題・いまするとしても嫌いな宿題」の、1位になっています。ですが、読書感想文は、大人になってからも求められる、自分の考えや意見を分かりやすく伝える力=説明力を養うのにぴったりなのです。そこで今回は、読書感想文や作文についてのよくある勘違いと、ママが気をつけたいポイントをご紹介します。1.読書感想文と報告書は違う「読書感想文を書きましょう」となった時、お子さんはどのように書いていますか? 「いつ、どこで、だれとだれが、どんな風に、なにをした」そんな風に書いていませんか?「いつ、どこで、だれとだれが、どんな風に、なにをした」これはいわゆる「5W1H」です。状況や事実の報告をするのにはうってつけの書き方ですが、感想や意見を書く作文や読書感想文には向いていません。5W1Hでつらつらと書くと、文字数もそれなりにかかるため、一見、感想文がうまくまとまったように感じます。ですが、文字数は稼げても、肝心の感想を掘り下げたり広げたりするには適さない書き方のため、よく読んでみると「楽しかったです」「すごいと思いました」といった、単調な感想しか書かれていないことが多くなります。2.感想文に起承転結はいらない小さな頃に読んでもらった絵本や国語の教科書に載っている物語、それらはいわゆる起承転結で書かれています。読み手にとって、興味を引かれるストーリー構成ですよね。そういう物語を書くのなら起承転結の書き方はぴったりです。でも、自分の意見や感想を伝えるにはどうでしょうか? 作文が得意な子なら、すらすら書けるかもしれませんが、苦手な子にとっては物語のように書かなきゃ…というプレッシャーで、ますます書けなくなってしまうのです。読書感想文や作文は、その子がどう感じたのか、どんな意見を持っているのかを伝える場ですから、起承転結で書く必要はないのです。3.子どもの書いたものを否定しない最後に、子どもの宿題を見る立場にある、ママに気をつけてもらいたいポイントがあります。それは「子どもの書いた文章を否定しない」こと。読書感想文や作文は、自分の意見や考えを人に伝えるための、練習の場でもあります。「ママ、書けたよ!」と持ってきた作文を読んで、「ここはこうじゃない?」とか「これはちょっと変だよ」などと、口に出したり、否定したりしていませんか?練習の場でダメ出しばかりされると自信もなくなるし、表現するのが怖くなり、次に向かう気力も低くなってしまうものです。子どもが書いてきた文章は、その子のオリジナルです。それをしっかり読んで受け止めたうえで、分かりにくいところは質問で返してあげましょう。「もう少し詳しく教えて」「ママはこんな風に思ったけど、○○ちゃんとは違うかな?」など、子どもの意見を「教えてもらう」ようにします。否定・修正はせず、質問することで内容を深めるようにサポートしてみましょう。グローバル化と言われて久しい世の中。日本の中でだって価値観が多様化しています。これまでの「察する」文化だけではなく、子どもたちが自分の意見や考えをしっかり伝えられる力も必要です。夏休みの宿題だけでなく、日々の作文を通して、ぜひ練習してみてはいかがでしょうか?
2015年08月05日STEAM教育って何?
子育て楽じゃありません
細川珠生のここなら分かる政治のコト
東京都江戸川区で子育てと起業支援を行うアヤスカフェ小岩(運営:アヤスHR合同会社、代表:野村 綾)は、『アヤスカフェ継続支援プロジェクト』のクラウドファンディングをCAMPFIREにて8月23日(土)まで実施いたします。CAMPFIREプロジェクトページ: クラウドファンディング【プロジェクトの背景】少子化が進む日本社会において、子育てママの孤独感やキャリアの不安は深刻な社会課題となっています。私たち『アヤスカフェ小岩』は地域の子育て家庭や地元企業・団体さんのハブとなり、支え合える居場所づくりを目指し、コロナ禍を経て、5年間活動してまいりました。このたび、クラウドファンディングを通じてその居場所を未来につなげるために次のフェーズに踏み出します。多くの皆さまにこの想いを届け、応援をいただけますと幸いです。厚生労働省発行の『令和5年版 少子化社会対策白書』では、「子育て世帯の孤立」や「地域支援の不足」が少子化の要因のひとつとされています。また、仕事と育児の両立支援が進む中でも、出産・育児を機にキャリアを断念せざるを得ない現状が残っていることも明らかになりました(※出典1参照)。こうした課題の「水際」、つまり支援が必要になる一歩手前の段階で寄り添い続けているのが、私たち『アヤスカフェ小岩』です。子育てに温かい社会の実現をめざして、今回のクラウドファンディングを開始いたしました。【クラウドファンディング概要】目標金額:100万円 (※7月17日現在、70%達成)実施期間:2025年6月10日(火)~8月23日(土)実施場所:CAMPFIRE資金用途:設備更新、物価高対策、広報、スタッフ育成などリターン:支援者名掲出・御礼状・オリジナルグッズなど【アヤスカフェ小岩について】JR小岩駅近くの『アヤスカフェ小岩』は、年間約7,500人の赤ちゃんとママが訪れる、育児と起業支援を両立したコミュニティカフェです。元ディズニーキャストであり、大手企業の人材育成講師という二足の草鞋を履く私、代表の野村 綾が、自身の子育て経験を活かして2020年に開業しました。昨今、多くの家庭が「孤独な子育て」に直面し、「キャリアか育児か」の選択に悩んでいます。私たちは誰もが気軽に立ち寄れる安心の場を地域に作り、行政・企業・地域団体と連携しながら、子育てとキャリアの両立を支える新たな社会インフラを目指しています。【アヤスカフェの特長】●実績ある子育て支援拠点離乳食持ち込み可・おむつ替えスペース完備・手作り食提供など、年間7,500人以上のご家族が利用。●地域交流サークル「アヤスマムス」運営保育園情報会や「KOIWAこどもハロウィン」など、地域のつながりを育成。●起業・キャリア支援も併設間借り営業支援や個別コンサルを実施し、育児と自己実現の両立を応援。【地域での実績】●江戸川区子育て支援課紹介により、廃棄される給食用離乳食を200~300食配布。●江戸川区公園課依頼で「小岩パークカフェ」公園イベントに2年連続参加。●地元産院の依頼で子育てファミリー向けミニコンサートを開催。●地元開発団体と協力し、「小岩子どもハロウィン」パレード運営にママと共に参加。【今後の展望】今後は講演や視察、研修受け入れも拡大し、「人がつながり、人が育つ」をキーワードに行政・企業・地域団体と連携。育児を社会全体の課題として支えるムーブメントを広げていきます。【メッセージ】「行政や企業の子育て支援が増える中、アヤスカフェは“孤独”や“キャリア不安”といった課題が顕在化する前の段階で親御さんの心に寄り添い、日常の支えとなってきました。今後は地域や行政との連携を深め、まち全体、そして日本全体が子育てに優しい社会になるよう、一歩ずつ歩みを進めていきます。」「子育て支援は行政だけでは完結しません。アヤスカフェは地域・企業・支援団体と共に、“今ここで”親子が出会える場をつくりたい。共にまち全体で子育てに温かな社会を築きましょう。」【出典・エビデンス】出典1:厚生労働省「子どもを産み育てやすい社会の実現に向けて(令和5年版少子化白書)」 出典2:内閣府「少子化社会対策大綱」~結婚・妊娠・子育てに温かい社会を目指す方針~ 【会社概要】社名 :アヤスHR合同会社代表 :野村 綾所在地 :〒133-0056 東京都江戸川区南小岩8-11-8 ウィルコート小岩1F設立 :2022年事業内容:人材育成研修、カフェ運営、子育て支援、起業支援アヤスカフェ小岩 公式サイト: アヤスHR合同会社 公式サイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年07月18日メディアやSNSで時折現れる、恐るべき才能を持つ子どもたち。大人も思わず目を疑うような“神業”を、好きだからという理由だけでどんどん極めていく姿がなんとも輝かしい。今回は、DJ、ダンス、アートを得意とする“天才キッズ”を近くでサポートするママたちに、はじめたきっかけや、日頃どのように向き合っているかなど徹底インタビュー! 次代を担う希望に満ちた子どもたちから目が離せない!天才キッズ#01DJ RINOKAさん(8歳)“TOKYO NEO TECHNO DJ”として海外フェスにも多数出演、「最年少クラブDJ(女性)」「音楽フェスティバルに出演した最年少DJ(女性)」のふたつのギネス記録を獲得。読売ジャイアンツ公式DJ、ファッションモデルとしても活動する小学3年生。ギネス記録を持つ、DJ界の異端児Q.DJを始めた年齢、きっかけを教えてください。4歳のときに、YouTubeで海外の女性テクノDJを見て、“カッコいいな、やってみたいな”と思ったのがきっかけです。そこから1年間、ずっとサンタさんに“DJの機材が欲しいです”とお願いし続けて、念願叶って始めることができました。Q.ご両親、まわりの環境で何らかの影響があったのでしょうか?父親が学生時代にバンド活動をしていたり、レコードでDJをしていた経験があったこともあり、音楽好きな環境の影響は大きかったと思います。幼少期から、自宅ではさまざまなジャンルの音楽が流れていて、自然と音楽に合わせて踊ることが多くありました。また、今後の教育を考える中で、感性を磨き刺激を受けることに加え、パソコンや英語に早くから触れたり、楽曲制作ソフトを通じてプログラミング的な思考を学ぶことが、これからの時代に合っているのではないかと考えていたことも、後押しになったのかもしれません。Q.個性を伸ばすためにご両親が心がけていることは?自分の感性を大切にしてほしいという思いがあり、好きなことには思いきりチャレンジできるよう、できる限り応援しています。DJに限らず、ダンスやスケートボードなど、本人が興味を持ったものには、まずはやらせてみるという方針でした。また、幼少期からは感性を育む体験として、動物園や水族館、植物園などにもよく足を運んでいました。Q.影響を与えている人物や、好きな音楽・ジャンルは?本人はあまり他の人から影響を受けたり、特定の憧れの人物を持つことは少ないようで、どちらかというと自分自身が影響を与える側になりたいという思いが強いようです。ただ、SNSで繋がっている海外のDJやアーティストとは、会ってみたりお話してみたいと思っているよう。娘が好きなジャンルは、テンポが速いテクノ。「静かな曲よりも、激しくてテンポの速い曲のほうが気分が上がるし、ノリやすくて、音もかっこいいから!」(RINOKAさん)Q.どれくらいのペースで、一回につきどれくらいの時間練習していますか?イベントやフェスの出演が近いときは、毎日2時間ほどの練習を欠かさずしています。DJプレイの練習に加えて、学校から帰ったあとは数百曲を一気に聴きながら選曲をしたり、セットリストを組んだり、楽曲制作にも取り組んでいます。また、月に4回ほどDJスクールにも通っています。Q.どこでDJを披露することが多いですか?海外では、屋外の音楽フェスやイベントでプレイすることが多いです。国内では、読売ジャイアンツのオフィシャルDJとして、東京ドームで月に2〜3回パフォーマンスさせていただいています。スポーツブランドの着用モデルとして、ポップアップイベントでのDJプレイをすることも。Q.とくにこだわっていることを教えてください。選曲や繋ぎ方など、家族でも意見が分かれることもありますが、最後は本人の自主性を尊重するようにしています。「自分のDJパフォーマンスで、みんなが盛り上がってくれたら嬉しいなって、いつも思っています。DJをやっていてよかったことは、国内や海外のイベントに呼んでもらって、いろんな場所でパフォーマンスができること。パフォーマンス中にノっていない人を見ると、“もっと盛り上げたい!”“楽しんでもらいたい!”という気持ちになります」(RINOKAさん)Q.これから挑戦したいことは?「楽曲制作です。9歳までに音楽フェスティバルで1万人の前でDJパフォーマンスするのが今の目標です! 世界をかけ巡る、ほかの誰とも違う、世界にひとりだけのアーティストになりたいです」(RINOKAさん)お子さんのDJを聴いて、感じたことを教えてください。DJを始めた5歳の頃は、英語はもちろん、日本語もまだきちんと読めない状態でした。そんな中でも、タブレットやパソコンを使って選曲する際には、文字やアートワークを視覚的に認識しながらプレイしていました。また、デジタルでのDJプレイでは、曲の展開が波形としてディスプレイに表示されます。その波形を目で見て記憶し、流れてくる音を確認しながら、本能とセンスだけでプレイしている姿を見てきて思うことは、やはり、大人になるとどうしても固定観念にとらわれやすくなってしまうということです。そんな中で、彼女は純粋に音を出すことを楽しみ、人を楽しませるためにDJやパフォーマンスをしている。それは、簡単にマネできそうで、実はとても難しいことなのかもしれないと、よく感じさせられます。天才キッズ #02かんだいくん(7歳)いつもは優柔不断。でもダンスとなると迷いなく踊る、キノコヘアから抜け出せない、福岡県糸島在住の小学2年生。人気ダンサーの元で磨きをかける、ダンスの天才photography/Kenta NakamuraQ.ダンスを始めた年齢、きっかけを教えてください。ダンスを始めたきっかけは、〈パプリカ〉です。NHKで流れていた〈パプリカ〉にどハマりして、そこから瑛人さんの「香水」のMVに出てくるダンサーのマネをしたり、BTSのMVを見ては踊ったり。そこそこ振りをマネて踊っていたので、習い事をするならダンスかな、ということで4歳から習いはじめました。はじめは近所の公民館で。その時の先生が渡英されたので、5歳から福岡県水巻町を拠点に活動するダンススポット〈jABBKLAB〉に通うようになりました。このスタジオを運営しているのが、人気ダンサーのyurinasiaさんと、ブレイクダンサーのayumuguguさん夫妻。次のダンスの先生を探しているタイミングで、yurinasiaさんをメディアで拝見し、この距離なら通える!と思い、足を運んだのがきっかけです。体験初日は、緊張で大泣きし見学のみ。ただそんな状態でも本人はyurinasia さんのダンスが好きで、習いたいという気持ちは強かったので、あたって砕けろ精神で入所を決めました。Q.ご両親から見て息子さんはどのようなお子さんですか?良くも悪くもまじめです。そして、とても泣き虫で、緊張して泣いてしまうタイプです。〈jABBKLAB〉も最初のうちは泣きながらレッスンを受けていました。ただ、レッスンが始まると泣きながらでも踊っていたので、踊るのは好きなんだなと感じていました。ダンス以外は、ごくごく平凡な、ザ・小学生です。photography/Kenta NakamuraQ.ご両親、まわりの環境で何らかの影響があったのでしょうか?私たちはダンスを見るのは好きですが、ダンスはまったくできないので、息子がダンスであんなにイキイキとしているのがとても不思議です(笑)。息子がさまざまな経験ができるよう、いろいろなところに出かけよう、とは心がけています。Q.影響を与えている人物は?「いちばんは〈jABBKLAB〉! その他にも、TAKUMI、KELO、D SORAKI、SOUTAが好きでよく動画を観ています」(かんだいくん)。とくに〈jABBKLAB〉からもらっている影響はすごく大きいです。yurinasiaさん、ayumuさんをはじめとする先生方を筆頭に、生徒さんたちにも、ダンスだけでなく人間性も含めて、ああなりたい、こうなりたい、(なってほしい!)などがぎゅっと詰まっていて、こんな環境でダンスできていることを、うらやましいとさえ感じます(笑)。本人がどこまで感じられているかはわかりませんが、いつか必ず、ちゃんとこの環境のすごさを感じられる日が来ると思うので、その気持ちを大事にしてほしいです。Q.どれくらいのペースで、一回につきどれくらいの時間練習していますか?週2でダンスレッスンしています。レッスンがない平日は、好きな曲をかけて、2曲はアイソレ、1曲は自由にダンス。週に一回あるyurinasia さんのレッスンについていけるよう日々の練習も欠かせません。ダンスバトルに出場したり、インスタで発信したりして、練習の成果を披露しています。Q.ダンスをしていてよかったことは?「みんなが褒めてくれて嬉しい! 大変なことはないです。ダンスをしているときはいつもワクワクした気持ち。いつかコンテストに出場するのが夢です!」(かんだいくん)。これまでは、ダンスバトルのsuperman、wonderful、palm cityでグランドチャンピオン決定戦に出場しています。大勢の前でも臆することなく、自分をしっかり表現して、しかも楽しんでいて、この年齢でそういうものに出会えて、素敵だなと感じています。天才キッズ#03龍くん(11歳)2014年5月生まれの小学5年生。小さな頃から絵を描くことが好き。最近は、小学校の宿題の自主学習ノートに、動物の絵を描くことを楽しみにしている。表参道で個展開催の実績を持つ、絵描きの天才Q.絵を描くことを始めた年齢、きっかけを教えてください。息子が好んでよく絵を描くようになったのは、4歳後半からです。私が下の子を妊娠中で、家にいる時間が増えたころでした。まわりの環境で何らかの影響があったわけではなく、気付いたらすすんで描くようになっていました。絵の勉強もとくにしていません。“もっと絵が上手になりたい”という気持ちで一心不乱に色鉛筆を握っています。Q.絵を描いているとき、描きたいとき、ご両親はどのように対応されていますか?小さな頃から、画用紙と色鉛筆は、いくらでも自由に使わせていました。集中力がとてもあるタイプなので、いい意味で放っておくことを意識していますね。個性を伸ばすためにも、本人の自由に描かせること、余計なことは言わないように心がけています。Q.絵を描くときは何を参考にしていますか?「お気に入りのモチーフは、動物と人物。迫力があって、描いているとワクワクするから」(龍くん)。絵を描くときは、図鑑やiPadで、描きたいものを探しています。例えば、動物の角度や表情など、自分が描きたいものが見つかるまでまったく妥協しないので、リサーチもとても時間がかかります。Q.ひとつの作品にどれくらいの時間をかけていますか?今は習い事の空手もがんばっていて忙しいこともあり、2週間に1作品を目標に描いています。下書きはHBの鉛筆、色塗りは、180色の色鉛筆を使用。とても緻密に描くようになったので、完成までに2、3日かかることが多くなりました。人物画では、ひとり仕上げるのに2週間ほどかかることもあります。Q.とくにこだわっていることはありますか?「動物の毛並みや、口の中など、細かい部分までリアルに描くこと」(龍くん)。上手く描けているときは、鼻歌を口ずさみながら楽しそうに描いています。Q.これまでの実績は?小学1年生のときに、青山にある〈ミナペルホネン〉の直営店『call』にて個展“みんなと龍”展を開催していただきました。個展のタイトルは、デザイナーの皆川さんが考えてくださいました。息子はたくさんのお客様に囲まれて、とても楽しんでいました。Q.お子さんの絵を見て、感じたことを教えてください。明るく元気で、友だちや弟にやさしい息子。これからも自分の好きなことを大切にして、自分のセンスを信じて前に進んでいってほしいなと思います。好きなことに夢中になれるって本当にすばらしい! 飛び抜けた才能を持つ子どもたちが、どのように成長していくのか、今後の活躍もお見逃しなく……!
2025年07月18日一般社団法人全国農協観光協会(本所:東京都千代田区、代表理事会長:篠原末治、以下「農協観光協会」)と近畿日本鉄道株式会社(本社:大阪市天王寺区、代表取締役社長:原 恭、以下「近鉄」)は、8月8日(金)と8月22日(金)の2日間、「“なつやすみ親子企画” おさかな先生と行く!『伊勢志摩お魚図鑑』でおさかなの旅ミニ体験」を催行します。この企画は近鉄が運行する、鮮魚を運搬する車両『伊勢志摩お魚図鑑』(※1)に大阪上本町駅から大和八木駅まで乗車し、車内で伊勢志摩で獲れる魚介類について学びます。その後、大阪上本町駅に戻り、『伊勢志摩お魚図鑑』で運ばれた鮮魚を販売する近鉄百貨店上本町店「とれとれ鮮魚市」(※2)の見学を行うものです。各行程では「おさかな先生」が同行し、お魚について詳しく解説します。本取り組みは「きんてつ旅育キャンペーン」(※3)の一環として実施するもので、農協観光協会および近鉄は、お子さまに食材についての知識を提供するとともに、伊勢志摩の魚介類の魅力を広く紹介したいと考えております。詳細は以下のとおりです。■(※1)伊勢志摩お魚図鑑伊勢から大阪市内へ新鮮な魚介類を輸送する行商人専用の鮮魚運搬車両。1963年から運行した「鮮魚列車」を前身として、2020年3月から運行している。■ (※2)近鉄百貨店上本町店「とれとれ鮮魚市」近鉄百貨店上本町店地下1階で毎週金曜日(祝日等を除く)に実施している。『伊勢志摩お魚図鑑』で運搬された伊勢志摩の魚介類を含む鮮魚類が数多く販売されている。1.実 施 日 8月8日(金)、8月22日(金)2.旅行代金 子ども 1,500円(小学生)大 人 2,500円(中学生以上)3.募集人数 子ども、大人15組30名 (最少催行人員 10名)※親子を対象とした食育企画ですので、大人のみの参加はできません。4.行程8:30 近鉄大阪上本町駅 地上改札前コンコース集合8:54 『伊勢志摩お魚図鑑』乗車、車内でお魚クイズ大会9:45~ 大和八木駅下車後、「かしはらナビプラザ」にてお魚教室11:1511:33 大和八木駅から大阪上本町駅まで乗車(一般列車)12:30~ 近鉄百貨店上本町店「とれとれ鮮魚市」見学、後解散。12:455.お申込み受付7月18日(金) 9時30分より電話にてお申込みを受付けます。<お申込み電話番号 06-6195-3960 ※9:30~17:00(土日祝除く)>*電話が繋がりにくくなることが予想されます。何卒、ご了承ください。6.おさかな先生一般社団法人日本食育者協会 太田雅士氏(プロフィール)卸売市場や大阪府漁業協同組合連合会で水産物の販売に関わり、現在は一般社団法人日本食育者協会で魚の普及や食育活動を行っています。7.一般社団法人全国農協観光協会 概要名称・代表者 一般社団法人全国農協観光協会代表理事会長篠原 末治本所 東京都千代田区外神田1-16-8 GEEKSAKIHABARA4階設立 昭和42年8月事業内容 JAグループの一翼を担う一般社団法人で、設立以来、50年以上にわたり「都市と農村の交流」を基軸として、農山漁村地域の活性化や観光振興に貢献する事業を展開しています。その中で食の安全や伝統的な食文化を都市生活者につなぐ食育企画にも取り組んでいます。(以 上) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年07月17日環境問題を考える内容で、夏休みの読書感想文にもぴったり小学校全学年に対応した、たのしく読んで、地理、歴史、自然科学の知識が自然に身につくよみものシリーズ「マジック・ツリーハウス」は、全世界1億5000万部の大ベストセラー書籍。東大卒・Yondemy代表 笹沼颯太さんも推薦のシリーズで、恐竜時代、古代エジプト、アマゾンのジャングルなど、さまざまな舞台設定で物語が展開されています。最新巻は、「ラッコ」がテーマ。世界中の人々に愛されている動物ですが、実は絶滅の危機に瀕しています。同書では、ラッコがくらす美しい海・カリフォルニア州モントレー湾の豊かさを知り、生態系におけるラッコの重要性がわかるように物語が進みます。人間による環境破壊が自然界に与える影響の大きさを知り、生態系と生物多様性の保護について小学生が自然と興味関心を抱けるストーリーです。登場人物たちといっしょに物語を追ううちに、環境問題への関心も自然と育つ内容となっています。読みやすくコンパクトな文章量で、すべての漢字にふりがながふられているので「はじめてひとりで読みきる一冊」としてえらぶのにも最適です。最新巻『ラッコの海を守れ!』の発売を記念して、公式Xでプレゼントキャンペーンを実施中。〈夏に読みたいスペシャルセット〉を抽選で5名にプレゼントします。■書誌情報書名:マジック・ツリーハウス54 ラッコの海を守れ!著者:メアリー・ポープ・オズボーン訳者:番 由美子イラスト:甘子彩菜定価:1,100円発売日:2025年7月16日(水)判型:四六判ページ数:160ページISBN:978-4-04-116493-8発行:KADOKAWAKADOKAWA(マイナビ子育て編集部)夏休みの子どもに何をさせようかお悩みの方へ。マイナビ子育てでは、「子どもにとっておきの体験をさせたい!」と考えるパパやママのための会員限定・無料のコミュニティサイト「とっておき体験部!」を運営しています。くわしくは▶こちら
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